JP2007199433A - 転写装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ローラの熱膨張による外径変化にかかわらず、転写ベルト装置の速度が狙いの速度になるようにフィードバック制御を行い、ベルト搬送速度変化による各色の画像位置ずれを補正することを可能とする。
【解決手段】位置検出手段を有する媒体であるエンコーダ110が取り付けられている従動軸66に取り付けたローラ91の外周に温度センサ160を接触させて設ける。温度センサ160からの検知温度からベルト搬送速度変化による色ずれ量が算出することが出来るため、補正可能となり、転写ベルト装置の速度が狙いの速度になるようにフィードバック制御を行え、そのことによってベルト搬送速度変化による各色の画像位置ずれを補正することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、カラー画像が形成可能な画像形成装置及びその画像形成装置に用いる転写装置に関し、詳細には、無端状ベルトを用いた画像形成装置における転写装置及びカラー画像形成装置の位置合わせ技術に関する。
近年、画像形成装置のフルカラー化とプリント速度の向上及び装置小型化の要望が急激に高まっている。その要望を満たすために、いわゆる4連タンデム方式の画像形成装置が主流となりつつある。4連タンデム方式は、像担持体及び現像装置等からなる作像ユニットを4つ(4色分)搬送ベルトあるいは転写ベルト等のベルト装置に対向させて並べ、像担持体上のトナー像を転写紙又は転写ベルト上に順次転写させるものであり、短時間でフルカラー画像が得られることを特徴としている。しかしながら、4連タンデム方式は、4色の画像を正確に重ねないと色ずれが発生してしまい、画像品質を低下させるという問題がある。そこで解決手法が種々提案されている。
特許文献1には、画像形成装置の大型化や機構の複雑化を伴うこと無く、簡単な構成で且つ最小のエネルギーで中間転写体の温度上昇を抑制する方法として、ベルトを直接ファンで冷却しかつ張架ローラにヒートパイプを取付け間接的にベルトを冷却するというものである。
特許文献2には、ベルト駆動ローラの速度を駆動ローラに予め書かれたパターンをセンサで検知し、フィードバック制御を行う技術が開示されている。
特許文献3には、温度変化によって熱膨張し、ベルト駆動ローラ径が変化するのを相殺するように押圧力を加える技術が開示されている。
特許文献4には、ベルト上担持体の温度を検知し、クリーニング部材の加圧力を加減して、ベルトの速度を制御する技術が開示されている。
特許文献5には、色ずれ補正を書込みタイミングで行い、色ずれ補正をステッピングモータへのパルスに補正を加えて、ベルト駆動速度を制御する技術が開示されている。
特開2001−296755号公報 特開平11−184185号公報 特開平9−185213号公報 特開平5−289578号公報 特開2000−284561号公報
4連タンデム方式の画像形成装置では、4色の画像を正確に重ねるには幾つかの要件があるが、その中でも重要なのはベルトの搬送速度の変化である。このベルトの速度変化を抑えることが色重ね精度を向上させるキーポイントであるが、ベルトの速度変化は様々な要因により発生する。
例えば、装置小型化の要求により、画像形成装置内の各ユニット間の寸法が狭くなる傾向にあるが、これにより定着装置の熱の影響をベルト装置が受けてベルトの搬送速度変化が生じる場合がある。これを解決するために、特許文献1のような技術が提案されているが、ベルトを冷却する手段を設けることは装置構成の複雑化を招き、また、コストアップにもつながるという問題があった。また、速度検出手段からの信号により転写ベルト速度を安定化させる際、その速度検出手段自体の熱膨張により、正確な転写ベルト速度制御を行う事が出来ないといった問題があった。
駆動軸にてフィードバック制御を搭載した先行技術として特許文献2に開示されている技術が挙げられるが、駆動ローラ自身の熱膨張及び収縮によるベルト搬送速度変化をこの技術のフィードバック制御にて検出することは不可能である。
また、温度変化によるベルト搬送速度変化を補正する技術として特許文献3や特許文献4の技術が提案されているが、これらは機械的な補正手段であり、機械部品の寿命低下を招く構成となっている。また、特許文献5で挙げられるようなベルト数周分のダウンタイムを必要とする問題があった。
本発明は、転写ベルト装置を備える従来の画像形成装置における上述の問題を解決し、熱膨張によるベルトの速度変動を効果的に抑制することができ、色ずれの発生しにくい転写装置、画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る転写装置は、一様に帯電した像担持体上を露光して複数色の像を形成する露光手段と、前記像担持体上に形成した画像が転写される転写ベルト搬送装置と、該転写ベルト搬送装置に転写された画像を転写された記録媒体上の未定着画像を定着させる定着装置と、前記転写ベルト搬送装置の位置を検出する位置検出手段を備え、該位置検出手段の検出値に基づいて前記転写ベルト搬送装置の位置が狙いの位置になるようにフィードバック制御を行う手段を有する画像形成装置において用いる転写装置であって、
前記位置検出手段を有する媒体の温度を検知する手段と、該検知した温度を元に各色の画像ずれの変化量を算出し、補正する手段を有することを特徴とする。
すなわち、転写ベルト装置の位置が狙いの位置になるようにフィードバック制御を行う手段を有する転写ベルト装置において、熱の影響による搬送速度変化は、駆動ローラの熱膨張による外径変化は寄与せず、位置検出手段を有するローラの熱膨張による外径変化のみが寄与している。前記ローラの温度変化量と外径変化量は比例関係にあり、温度検知することでベルト搬送速度変化による各色の画像位置ずれを補正するようにしている。
本発明の請求項2に係る転写装置は、請求項1の転写装置において、前記補正する手段は、前記転写ベルト搬送装置の駆動パルスを変更させて各色の画像ずれを補正することを特徴とする。
補正手段として、温度検知した結果から駆動モータへ入力するパルス数を変化させることでダウンタイムを増やすことなく、常に画像位置ずれを良好な状態に補正するようにしている。
本発明の請求項3に係る転写装置は、請求項1の転写装置において、前記補正する手段は、前記露光手段による露光タイミングを変更させて各色の画像ずれを補正することを特徴とする。
補正手段として、温度検知した結果から露光タイミングを変化させることでダウンタイムを増やすことなく常に画像位置ずれを良好な状態に補正するようにしている。
本発明の請求項4に係る転写装置は、請求項1の転写装置において、前記補正する手段が、前記転写ベルト搬送装置の駆動パルスを変更させる手段と、前記露光のタイミングを変更させる手段を共に有することを特徴とする。
補正手段として、温度検知した結果から駆動モータへ入力するパルス数と露光タイミングを変化させることで、より補正分解能を高め、画像位置ずれをより良好な状態に補正するようにしている。
本発明の請求項5に係る画像形成装置は、請求項1から4のいずれかの転写装置を用いてなることを特徴とする。
本発明の請求項6に係る画像形成装置は、一様に帯電した像担持体上を露光して複数色の像を形成する露光手段と、前記像担持体上に形成した画像が転写される転写ベルト搬送装置と、該転写ベルト搬送装置に転写された画像を転写された記録媒体上の未定着画像を定着させる定着装置と、前記転写ベルト搬送装置の位置を検出する位置検出手段を備え、該位置検出手段の検出値に基づいて前記転写ベルト搬送装置の位置が狙いの位置になるようにフィードバック制御を行う手段を有する画像形成装置において、前記位置検出手段を有する媒体の温度を検知する手段と、該検知した温度を元に各色の画像ずれの変化量を算出し、補正する手段を有することを特徴とする。
本発明の請求項7に係る画像形成装置は、請求項6の画像形成装置において、前記補正する手段は、前記転写ベルト搬送装置の駆動パルスを変更させて各色の画像ずれを補正することを特徴とする。
本発明の請求項8に係る画像形成装置は、請求項6の画像形成装置において、前記補正する手段は、前記露光手段による露光タイミングを変更させて各色の画像ずれを補正することを特徴とする。
本発明の請求項9に係る画像形成装置は、請求項6の画像形成装置において、前記補正する手段が、前記転写ベルト搬送装置の駆動パルスを変更させる手段と、前記露光のタイミングを変更させる手段を共に有することを特徴とする。
本発明では、転写ベルト装置の速度が狙いの速度になるようにフィードバック制御を行うものであり、熱の影響による搬送速度変化は、駆動ローラの熱膨張による外径変化は寄与せず、速度検出手段を有するローラの熱膨張による外径変化のみが寄与しており、ローラの温度変化量と外径変化量は比例関係にあるので、温度検知することでベルト搬送速度変化による各色の画像位置ずれを補正することができる。
以下本発明を実施するための最良の形態を、図に示す実施例を参照して説明する。
以下本発明を、画像形成装置である電子写真方式の直接転写方式によるカラーレーザプリンタ(以下「レーザプリンタ」という)に適用した一つの実施例に基づいて図1、図2を用いて説明する。
図1は、レーザプリンタの概略構成図である。このレーザプリンタは、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像を形成するための4組のトナー像形成部1Y、1M、1C、1K(以下、各符号の添字Y、M、C、Kは、それぞれイエロー、マゼンダ、シアン、黒用の部材であることを示す)が、転写紙100の移動方向(図中の矢印Aに沿ってベルト60が走行する方向)における上流側から順に配置されている。このトナー像形成部1Y、1M、1C、1Kはそれぞれ、像担持体としての感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kと、現像ユニットとを備えている。また、各トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kの配置は、各感光体ドラムの回転軸が平行になるように且つ転写紙移動方向に所定のピッチで配列するように、設定されている。
このレーザプリンタは、前記トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kのほか、光書込ユニット2、給紙カセット3、4、レジストローラ対5、転写紙100を担持して各トナー像形成部の転写位置を通過するように搬送する転写搬送部材としての転写搬送ベルト60を有するベルト駆動装置としての転写ユニット6、ベルト定着方式の定着ユニット7、排紙トレイ8等を備えている。また、手差しトレイMF、トナー補給容器TCを備え、図示していない廃トナーボトル、両面・反転ユニット、電源ユニットなども二点鎖線で示したスペースSの中に備えている。また温湿度を検知する温湿度検知手段をも備えている。
光書込ユニット2は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像データに基づいて各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kの表面にレーザ光を走査しながら照射する。
図2は、転写ユニット6の概略構成を示す拡大図である。この転写ユニット6で使用した転写搬送ベルト60は、体積抵抗率が10〜1011Ωcmである高抵抗の無端状単層ベルトであり、その材質はPVDF(ポリフッ化ビニリデン)である。この転写搬送ベルト60は、各トナー像形成部の感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kに接触対向する各転写位置を通過するように、支持ローラ61〜68に掛け回されている。
これらの支持ローラのうち、転写紙移動方向上流側の入口ローラ61には、電源65aから所定電圧が印加された静電吸着ローラ80が対向するように転写搬送ベルト60の外周面に配置されている。この2つのローラ61、65の間を通過した転写紙100は転写搬送ベルト60上に静電吸着される。
ローラ63は転写搬送ベルト60を摩擦駆動する駆動ローラであり、図示しない駆動源に接続されていて矢印方向に回転する。
各転写位置において転写電界を形成する転写電界形成手段として、感光体ドラムに対向する位置には、転写搬送ベルト60の裏面に接触するように、転写バイアス印加部材67Y、67M、67C、67Kを設けている。これらはスポンジ等を外周に設けたバイアスローラであり、各転写バイアス電源9Y、9M、9C、9Kからローラ心金に転写バイアスが印加される。この印加された転写バイアスの作用により、転写搬送ベルト60に転写電荷が付与され、各転写位置において該転写搬送ベルト60と感光体ドラム表面との間に所定強度の転写電界が形成される。また上記転写が行なわれる領域での転写紙と感光体の接触を適切に保ち、最良の転写ニップを得るために、バックアップローラ68を備えている。
転写バイアス印加部材67Y、67M、67Cとその近傍に配置されるバックアップローラ68は、回転可能に揺動ブラケット93に一体的に保持され、回動軸94を中心として回動が可能である。この回動は、カム軸97に固定されたカム96が矢印の方向に回動することで時計方向に回動する。入口ローラ61と吸着ローラ80は一体的に、入口ローラブラケット90に支持され、軸91を回動中心として、図2の状態から時計方向に回動可能である。揺動ブラケット93に設けた穴95と、入口ローラブラケット90に固植されたピン92が係合しており、前記揺動ブラケット93の回動と連動して回動する。これらのブラケット90、93の時計方向の回動により、バイアス印加部材67Y、67M、67Cとその近傍に配置されるバックアップローラ68は感光体11Y、11M、11Cから離され、入口ローラ61と吸着ローラ80も下方に移動する。ブラックのみの画像の形成時に、感光体11Y、11M、11Cと転写搬送ベルト60の接触を避けることが可能となっている。
一方、転写バイアス印加部材67Kとその隣のバックアップローラ68は出口ブラケット98に回転可能に支持され、出口ローラ62と同軸の軸99を中心として回動可能にしてある。転写ユニット6を本体に対し着脱する際に、図示していないハンドルの操作により時計方向に回動させ、ブラック画像形成用の感光体11Kから、転写バイアス印加部材67Kとその隣のバックアップローラ68を離間させるようにしてある。
駆動ローラ63に巻きつけられた転写搬送ベルト60の外周面には、ブラシローラとクリーニングブレードから構成されたクリーニング装置85が接触するように配置されている。このクリーニング装置85により転写搬送ベルト60上に付着したトナー等の異物が除去される。
転写搬送ベルト60の走行方向で駆動ローラ63より下流に、転写搬送ベルトの外周面を押し込む方向にローラ64を設け、駆動ローラ83への巻きつけ角を確保している。ローラ64より更に下流の転写搬送ベルト60のループ内に、押圧部材(ばね)69でベルトにテンションを与えるテンションローラ65を備えている。
なお先に示した図1中の一点鎖線は、転写紙100の搬送経路を示している。給紙カセット3、4あるいは手差しトレイMFから給送された転写紙100は、図示しない搬送ガイドにガイドされながら搬送ローラで搬送され、レジストローラ対5が設けられている一時停止位置に送られる。このレジストローラ対5により所定のタイミングで送出された転写紙100は、転写搬送ベルト60に担持され、各トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kに向けて搬送され、各転写ニップを通過する。
各トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kの感光体ドラム11Y、11M、11C、11K上で現像された各トナー像は、それぞれ各転写ニップで転写紙100に重ね合わされ、上記転写電界やニップ圧の作用を受けて転写紙100上に転写される。この重ね合わせの転写により、転写紙100上にはフルカラートナー像が形成される。
トナー像転写後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kの表面がクリーニング装置によりクリーニングされ、更に除電されて次の静電潜像の形成に備えられる。
一方、フルカラートナー像が形成された転写紙100は、定着ユニット7でこのフルカラートナー像が定着された後、切換ガイドGの回動姿勢に対応して、第1の排紙方向Bまたは第2の排紙方向Cに向かう。第1の排紙方向Bから排紙トレイ8上に排出される場合、画像面が下となった、いわゆるフェースダウンの状態でスタックされる。一方第2の排紙方向Cに排出される場合には、図示していない別の後処理装置(ソータ、綴じ装置など)に向け搬送させるとか、スイッチバック部を経て両面プリントのために再度レジストローラ対5に搬送される。
このような画像形成装置における色ずれは、転写搬送ベルト60の位置が狙いの位置になるようにフィードバック制御を行う転写ベルト装置、すなわち転写ユニット6が、定着ユニット7等の熱源から熱を与えられ、熱膨張を起こした際に引き起こされるベルト搬送速度変化によるものである。
フィードバック制御を実現する最も一般的な方法として、比例制御(PI制御)がある(図3参照)。この方式は、ロータリエンコーダ(以下単にエンコーダという)110の目標角変位Ref(n)とエンコーダ110の検出角変位P(n−1)との差から位置偏差e(n)を演算し、演算結果にローパスフィルタ120をかけて高周波ノイズを除去するとともに、制御ゲインK1、K2をかけて、一定の標準駆動パルス周波数を加えて、駆動ローラ63に接続されている駆動モータ(例えばパルスモータ)130の駆動パルス周波数を制御してパルス出力器140から出力して駆動することで、常にエンコーダ出力が目標角変位で駆動されるように制御する方法である。なお図中150は駆動伝達系、例えばタイミングベルトである。
実際の制御としては、エンコーダパルスの出力の立ち上がりエッジをカウントするカウンタと、制御周期(例えば1m秒など)ごとにカウントするカウンタを使用し、制御周期(1m秒)間に移動する目標角変位の演算結果と、制御周期ごとに前記エンコーダカウント値を取得することで得られる検出角変位との差から、位置偏差を取得することができる。
具体的な演算としては、エンコーダ110が取り付けられている従動軸66のローラ径をφ15.615mmとすると以下のようになる。
e(n)=θ0*q − θ1*ne (単位:rad)
ここで、
e(n)[rad]は今回のサンプリングにて演算された位置偏差
θ0[rad]は制御周期あたりの移動角度(=2π*V*E−3/l5.565π [rad])
θ1[rad]はエンコーダ1パルスあたりの移動角度(=2π/p [rad])
qは制御周期タイマのカウント値
neはエンコーダパルスの出力の立ち上がりエッジをカウントするカウンタ値
Vはベルト線速[mm/秒]
ここで、例えば制御周期1m秒でエンコーダ110の分解能を1回転当たり300パルスのものを使用し、転写搬送ベルト60を162mm/秒で動作するようにフィードバック制御をかけた場合を想定すると以下のようになる。
θ0=2π*162*E−3/l5.615π=0.0207487〔rad〕
θ1=2π/p =2π/300=0.0209439[rad]
以上の演算を制御周期毎に行うことで位置偏差を取得し、フィードバック制御を行う。
しかし、この方法はエンコーダ110のローラ径の熱膨張及び収縮によって、転写紙の搬送速度に変化が生じた際には、画像が理想位置からずれることがあることは既述の通りである。上述のように常にエンコーダ110の出力が目標角変位で駆動されるように制御する方法の場合、エンコーダ110の角変位を検出し、その角変位が常に一定となるように駆動モータ130の駆動パルスを変化させることで転写搬送ベルト60の搬送量を常に狙いの量となるように制御することが可能になる。
ここで、エンコーダ110の角変位を一定にするということはエンコーダローラの角速度ωを一定にする(ω=V/R=一定)ことになる。しかし、転写搬送ベルト60の搬送速度が狙いの速度であった場合でも、エンコーダ110のローラ径Rが熱膨張をした際には、ローラ径Rが大きくなり、フィードバック制御は角速度ω(rad/秒)を一定としようとするために、速度V(mm/秒)を速くしてしまい、その結果、転写搬送速度は狙いよりも速くなり、色ずれとなってしまうので、本実施例では、この問題を解決するために、位置検出手段を有する媒体であるエンコーダ110が取り付けられている従動軸66に、さらに具体的には従動軸66に取り付けたローラ91の外周に温度センサ160を接触させて設けた(図4参照)。図中111は受光素子、112は発光素子、113、114は圧入ブッシュである。
本願発明者の実験によると、温度センサ160で検知する温度と転写搬送速度変化の関係は図5で示されるように比例関係にあることが分かった。また、速度変化量と色ずれ量の関係は図6に示すように、ベルト搬送速度が狙いの速度から外れるほど色ずれ量が悪化してしまう。
従って、温度センサ160からの検知温度からベルト搬送速度変化による色ずれ量が算出することが出来るため、補正可能となる。なお、図4では温度センサ160を接触型のセンサとしているが非接触型のセンサとしてもよい。また接触型、非接触型にかかわらず、このような用途に使用できる温度センサであれば、どのようなものでも採用できる。
すなわち、転写ベルト装置の速度が狙いの速度になるようにフィードバック制御を行う手段を有する転写ベルト装置において、熱の影響による搬送速度変化は、駆動ローラの熱膨張による外径変化は寄与せず、速度検出手段を有するローラの熱膨張による外径変化のみが寄与しており、ローラの温度変化量と外径変化量は比例関係にあるので、温度検知することでベルト搬送速度変化による各色の画像位置ずれを補正することができる。
なお温度センサの検知温度から発生しうる転写ベルト搬送速度変化による色ずれ量が算出できるため、予め転写ベルト搬送速度変化分だけ転写ベルト搬送装置の駆動パルスを変化させて、ダウンタイムを増やすことなく補正することもできる(図7参照)。すなわち、温度検知した結果から駆動モータへ入力するパルス数を変化させることでダウンタイムを増やすことなく常に画像位置ずれを良好な状態に補正することができる。
また温度センサの検知温度から発生しうる転写ベルト搬送速度変化による色ずれ量が算出できるため、予め露光タイミングを色ずれ量分ずらすことでダウンタイムを増やすことなく補正できる(図8参照)。すなわち、温度検知した結果から露光タイミングを変化させることでダウンタイムを増やすことなく常に画像位置ずれを良好な状態に補正する事ができる。
また図示は省略するが、温度センサの検知温度から発生しうる転写ベルト搬送速度変化による色ずれ量が算出できるため、予め転写ベルト搬送速度変化分だけ転写ベルト搬送装置の駆動パルスと露光タイミングを変化させて補正分解能を高めてダウンタイムを増やすことなく補正でき、温度検知した結果から駆動モータへ入力するパルス数と露光タイミングを変化させることで、より補正分解能を高め、画像位置ずれをより良好な状態に補正することができる。
本発明の一実施例に係る画像形成装置の一例であるレーザプリンタの概略構成図 図1のレーザプリンタの転写ユニットの概略構成を示す拡大図 フィードバック制御を行う転写ベルト装置を示す図 本発明の一実施例において使用したエンコーダ等を示す斜視図 転写ベルト搬送速度と温度の関係を示す図 転写ベルト速度と色ずれ量の関係を示す図 駆動パルス数と検知温度の関係を示す図 露光タイミングを示す図
符号の説明
1Y、1M、1C、1K:トナー像形成部
2:光書込みユニット
3、4:給紙カセット
5:レジストローラ対
6:転写ユニット
7:定着ユニット
8:排紙トレイ
9:転写バイアス電源
10:感光体ユニット
11Y、11M、11C、11K:感光体ドラム
60:転写搬送ベルト
61〜68:支持ローラ
80:静電吸着ローラ
80a:電源
90:入口ローラブラケット
91:軸
92:ピン
93:揺動ブラケット
94:回動軸
95:穴
96:カム
97:カム軸
98:出口ブラケット
99:軸
100:転写紙
110:ロータリエンコーダ
111:受光素子
112:発光素子
113、114:圧入ブッシュ
120:ローパスフィルタ
130:駆動モータ
140:パルス出力器
150:駆動伝達系(タイミングベルト)
160:温度センサ
A:ベルト走行方向
B:第1の排紙方向
C:第2の排紙方向
S:スペース
MF:手差しトレイ
G:切換ガイド

Claims (9)

  1. 一様に帯電した像担持体上を露光して複数色の像を形成する露光手段と、前記像担持体上に形成した画像が転写される転写ベルト搬送装置と、該転写ベルト搬送装置に転写された画像を転写された記録媒体上の未定着画像を定着させる定着装置と、前記転写ベルト搬送装置の位置を検出する位置検出手段を備え、該位置検出手段の検出値に基づいて前記転写ベルト搬送装置の位置が狙いの位置になるようにフィードバック制御を行う手段を有する画像形成装置において用いる転写装置であって、
    前記位置検出手段を有する媒体の温度を検知する手段と、該検知した温度を元に各色の画像ずれの変化量を算出し、補正する手段を有することを特徴とする転写装置。
  2. 請求項1の転写装置において、前記補正する手段は、前記転写ベルト搬送装置の駆動パルスを変更させて各色の画像ずれを補正することを特徴とする転写装置。
  3. 請求項1の転写装置において、前記補正する手段は、前記露光手段による露光タイミングを変更させて各色の画像ずれを補正することを特徴とする転写装置。
  4. 請求項1の転写装置において、前記補正する手段が、前記転写ベルト搬送装置の駆動パルスを変更させる手段と、前記露光のタイミングを変更させる手段を共に有することを特徴とする転写装置。
  5. 請求項1から4のいずれかの転写装置を用いてなることを特徴とする画像形成装置。
  6. 一様に帯電した像担持体上を露光して複数色の像を形成する露光手段と、前記像担持体上に形成した画像が転写される転写ベルト搬送装置と、該転写ベルト搬送装置に転写された画像を転写された記録媒体上の未定着画像を定着させる定着装置と、前記転写ベルト搬送装置の位置を検出する位置検出手段を備え、該位置検出手段の検出値に基づいて前記転写ベルト搬送装置の位置が狙いの位置になるようにフィードバック制御を行う手段を有する画像形成装置において、
    前記位置検出手段を有する媒体の温度を検知する手段と、該検知した温度を元に各色の画像ずれの変化量を算出し、補正する手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6の画像形成装置において、前記補正する手段は、前記転写ベルト搬送装置の駆動パルスを変更させて各色の画像ずれを補正することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項6の画像形成装置において、前記補正する手段は、前記露光手段による露光タイミングを変更させて各色の画像ずれを補正することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項6の画像形成装置において、前記補正する手段が、前記転写ベルト搬送装置の駆動パルスを変更させる手段と、前記露光のタイミングを変更させる手段を共に有することを特徴とする画像形成装置。
JP2006018372A 2006-01-27 2006-01-27 転写装置及び画像形成装置 Pending JP2007199433A (ja)

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