JP2008039995A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 中間転写ベルトの交換作業時、外ローラと他の懸架ローラの軸受を支持する側板が同一部材で構成された無端状の中間転写ベルト交換においては、前記側板のうち少なくとも一方を外さない限り中間転写ベルトの交換ができないという問題があった。側板分割構成にしても、中間転写ベルト交換作業が煩雑となり、交換時間を費やすことから画像形成装置の稼働時間低減に繋がっていた。
【解決手段】 外ローラをステアリングローラとし、外ローラのアライメント変更位置は、ベルト体の寄りを制御する範囲と、ベルト体の寄りを制御する範囲外で、ベルト体の張力を解放する退避位置に制御可能とする。
さらにはベルト体の内側から懸架するローラを軸支する支持側板と、外ローラを軸支する支持側板のうちアライメント変更手段を有する一端は、ベルト体を跨がずに独立して設ける。
【選択図】 図2
【解決手段】 外ローラをステアリングローラとし、外ローラのアライメント変更位置は、ベルト体の寄りを制御する範囲と、ベルト体の寄りを制御する範囲外で、ベルト体の張力を解放する退避位置に制御可能とする。
さらにはベルト体の内側から懸架するローラを軸支する支持側板と、外ローラを軸支する支持側板のうちアライメント変更手段を有する一端は、ベルト体を跨がずに独立して設ける。
【選択図】 図2
Description
本発明は、静電記録方式や電子写真記録方式等を採用した画像形成装置、特に無端状ベルトの中間転写体を有する画像形成装置に関するものである。
従来より、さまざまな形式のカラー画像形成装置が提案されている。その1つに各々の色の現像剤毎に画像形成部を設け、画像形成部において像担持体としての感光体ドラムに対し、周知の画像形成プロセスにて各色毎の顕画像を形成し、これら顕画像を無端循環運動する搬送体、いわゆる中間転写ベルト上に順次転写し、外部より供給される転写材に一括転写した後に定着して、カラー画像を得る電子写真方式のカラー画像形成装置がある。
このような中間転写方式の画像形成装置において、中間転写ベルトは一般に複数のローラに内側から懸架されるが、近年、装置内でのユニット配置の自由度向上を目的として、ベルト体の外周側から該ベルト体を懸架する外ローラを設けた構成が提案されている(特許文献1)。
図8は前記従来例の形態を利用した中間転写部を説明する断面図である。中間転写ベルト31は、駆動ローラ32、二次転写内ローラ34、および、テンションローラ137によって内側から懸架されるとともに、外側からは外ローラ180によって懸架されている。外ローラ180を設けることにより、二次転写内ローラ34とテンションローラ137とを結んだ接線(図中破線)で形成されるところの中間転写ベルト断面に比べて、より小さい断面で中間転写ベルトを形成できるという効果が得られ、他のユニットを配置するための自由度を大きくでき、結果的に装置本体を小さく構成できるというメリットを有する。
一方で、これらの中間転写ベルトにおいては、装置本体の歪み等に起因するローラの整列性の変化、いわゆるアライメントずれによって、中間転写ベルトに寄りが発生するという問題を有している。
このベルト寄りを補正する手段として、ベルトエッジに貼られたリブ状のゴム部を規制したり、ベルトエッジを直接フランジ等に突き当てて規制したりする方法が提案されている。このような構成においては、外ローラを含むすべての懸架ローラは、アライメント精度確保の観点から通常同一側板に軸支されている。
また、他のベルト寄りを補正する手段として、例えば、ベルト端部の位置を検知することによってベルトの寄り量を検出し、この情報を元に、前述した各ローラの一本についてアライメントを補正する方法等が提案されている(特許文献2)。
図9は前記従来例の形態を利用した中間転写部を説明する断面図である。中間転写ベルト31は、駆動ローラ32、二次転写内ローラ34、および、テンションローラ33によって内側から懸架されるとともに、外側からは外ローラ133によって懸架されている。外ローラ133はステアリング調整機能を有し、中間転写ベルト31の寄りを修正する範囲で外ローラ133の一端の位置を図中矢印Cの方向に移動可能に構成されている。この方法によれば、ベルトエッジに貼られたリブ状のゴム部を規制したり、ベルトエッジを直接フランジ等に突き当てて規制したりする手段に比べて機械的ストレスが少なく、ベルトの寿命を大幅に向上させることができる。
特開2001-117374号公報
特開2004-35200号公報
しかしながら、中間転写ベルトを有する画像形成装置においては、通常前記中間転写ベルトの寿命は画像形成装置本体寿命より短く、定期的に中間転写ベルトの交換作業が発生する。
ここで、外ローラと他の懸架ローラの軸受を支持する側板が同一部材で構成された無端状の中間転写ベルト交換においては、前記側板のうち少なくとも一方を外さない限り中間転写ベルトの交換ができないという問題があった。
上記問題を回避するため、図10に示すように、外ローラ143の軸受を支持する外ローラ支持側板144を、他の懸架ローラの軸受を支持する側板145とは別体に設け、両者の側板を不図示の位置決めピンなどで精度よく位置決めした後に、ビス146で分割可能に締結している。
このような構成においても、中間転写ベルト交換作業を行う際、まず中間転写ベルトのテンションを解放する圧解除動作を行い、ビス146を外して外ローラ支持側板144を側板145から取り外し、外ローラ143の一端を自由端にした後にベルトを取り出さなければならなかった。装着する際にはその逆の手順を再び行う。その結果、中間転写ベルト交換作業が煩雑となり、交換時間を費やすことから画像形成装置の稼働時間低減に繋がっていた。
一方、ステアリングローラを有し、中間転写ベルトの寄り量を保証する装置においては、もともとアライメント制御可能な機構を備えているためステアリングローラの初期位置精度はさほど問題にはならない。したがって、外ローラにステアリング機能を持たせることで外ローラ支持側板は他の懸架ローラ側板と独立して配置することが可能である。しかしながら、外ローラのアライメント変更範囲は、中間転写ベルトの寄りを安定して制御する観点から、必ず中間転写ベルトに一定テンションが付加された状態でなされる。この微小な可動範囲の領域で中間転写ベルト交換作業を行うには、やはりテンションを解放する圧解除動作をした後にベルトの装着をしなければならなかった。その結果、外ローラ支持側板が不要な構成にも拘わらず、圧解除動作が必要となり、前記従来例と同様に画像形成装置の稼働時間低減に繋がっていた。
そこで本発明の目的は、上記ステアリング機構と外ローラ機構を両立し、かつ無端状の中間転写ベルトの交換容易性を大幅に改善することにある。
上記目的を達成するための、本発明の代表的な構成は、像担持体と、複数のローラ間に懸架される無端状のベルト体と、該像担持体に対向する面を形成するローラのベルト体移動方向上流に位置する上流ローラの更に上流位置に設けられ、前記ベルト体の外側から該ベルト体を懸架する外ローラと、前記ベルト体の寄り量を検知する検知手段と、前記外ローラのアライメントを変更するアライメント変更手段と、前記検知手段の情報をもとに前記アライメント変更手段を動作させる制御手段と、を有し、前記ベルト体の寄りを制御する画像形成装置において、
前記外ローラのアライメント変更位置は、前記ベルト体の寄りを制御する範囲と、前記ベルト体の寄りを制御する範囲外で、該ベルト体の張力を解放する退避位置に制御可能とすることを特徴とする。また、ベルト体の内側から懸架するローラを軸支する支持側板と、外ローラを軸支する支持側板のうちアライメント変更手段を有する一端は、前記ベルト体を跨がずに独立して設けることを特徴とする。
前記外ローラのアライメント変更位置は、前記ベルト体の寄りを制御する範囲と、前記ベルト体の寄りを制御する範囲外で、該ベルト体の張力を解放する退避位置に制御可能とすることを特徴とする。また、ベルト体の内側から懸架するローラを軸支する支持側板と、外ローラを軸支する支持側板のうちアライメント変更手段を有する一端は、前記ベルト体を跨がずに独立して設けることを特徴とする。
以上のように、本発明においては、外ローラのアライメント変更位置は、ベルト体の寄りを制御する範囲と、ベルト体の寄りを制御する範囲外で、ベルト体の張力を解放する退避位置に制御可能とすることを特徴とし、さらにはベルト体の内側から懸架するローラを軸支する支持側板と、外ローラを軸支する支持側板のうちアライメント変更手段を有する一端は、ベルト体を跨がずに独立して設けることを特徴とするため、無端状の中間転写ベルトを有し、中間転写ベルトの懸架ローラに外ローラを配置して装置本体の小型化を図る画像形成装置において、定期交換部品である中間転写ベルトの交換容易性を大幅に向上し、かつ懸架ローラのアライメントずれに起因する不具合を回避し、高品位な画像を提供することができる。
(実施例1)
図を用いて本発明の画像形成装置を詳細に説明する。図1は画像形成装置の要部断面図であり、図示の画像形成装置は複数の画像形成部を並設して成るカラー画像形成装置である。図示のカラー画像形成装置には画像出力部1Pが設けられており、この画像出力部1Pは、大別して画像形成部10(4つのステーションa,b,c,dが並設されており、その構成は同一である)、給送ユニット20、中間転写ユニット30、定着ユニット40及び制御基板70を有する制御装置で構成されている。
図を用いて本発明の画像形成装置を詳細に説明する。図1は画像形成装置の要部断面図であり、図示の画像形成装置は複数の画像形成部を並設して成るカラー画像形成装置である。図示のカラー画像形成装置には画像出力部1Pが設けられており、この画像出力部1Pは、大別して画像形成部10(4つのステーションa,b,c,dが並設されており、その構成は同一である)、給送ユニット20、中間転写ユニット30、定着ユニット40及び制御基板70を有する制御装置で構成されている。
ここで、個々のユニットについて詳しく説明する。画像形成部10においては、図示矢印方向に回転駆動される像担持体としての感光体ドラム11a,11b,11c,11dがその中心で軸支され、各感光体ドラム11a〜11dの外周面に対向してその回転方向に一次帯電器12(12a,12b,12c,12d)、光学系13(13a,13b,13c,13d)、現像装置14(14a,14b,14c,14d)が配置されている。
そして、一次帯電器12a〜12dにおいて感光体ドラム11a〜11dの表面に均一な帯電量の電荷を与え、次いで光学系13a〜13dによって記録画像信号に応じて変調した例えばレーザービーム等の光線を感光体ドラム11a〜11d上に露光させて、各感光体ドラム11a〜11d上に静電潜像を形成する。そして、各静電潜像をイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4色の現像剤(トナー)をそれぞれ収納した現像装置14a〜14dによってトナー画像として顕像化する。尚、顕像化されたトナー画像をベルト体としての中間転写ベルト31に転写する画像一次転写領域Ta,Tb,Tc,Tdの下流側では、記録材Pに転写されないで感光体ドラム11a〜11d上に残されたトナーがクリーニング装置15(15a,15b,15c,15d)によって掻き落とされて感光体ドラム11a〜11dの表面が清掃される。以上に示したプロセスを経て各トナーによる画像形成が順次行われる。
一方、給送ユニット20は、記録材Pを収納するためのカセット21(21a,21b)及び手差しトレイ27、カセット21a,21b内、若しくは手差しトレイ27より記録材Pを1枚ずつ送り出すためのピックアップローラ22a,22b,26、各ピックアップローラ22a,22b,26から送り出された記録材Pをレジストローラ25a,25bまで搬送するための給送ローラ対23及び給送ガイド24、画像形成部10での画像形成タイミングに合わせて記録材Pを二次転写領域Teへ送り出すためのレジストローラ25a,25bで構成されている。
また、中間転写ユニット30は中間転写体としての中間転写ベルト31を有しており、該中間転写ベルト31は、これに駆動力を伝達する駆動ローラ(下流ローラ)32と、不図示のばね(弾性部材)の付勢力によって中間転写ベルト31に適度な張力を与えるテンションローラ(上流ローラ)33と、中間転写ベルト31を挟んで二次転写領域Teに対向する二次転写内ローラ34と、搬送方向(矢印B方向)の二次転写領域Teから一次転写領域Tdの間の中間転写ベルト31の外側に設けられた外ローラ80とに巻回されている。尚、中間転写ベルト31の材質としては例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)やPVdF(ポリフッ化ビニリデン)等が選定される。
上記駆動ローラ32とテンションローラ33の間に一次転写平面Aが形成されるが、駆動ローラ32は金属ローラの表面に数mm厚のゴム(ウレタン又はクロロプレン)をコーティングして中間転写ベルト31とのスリップが防がれている。尚、この駆動ローラ32は不図示のパルスモータによって回転駆動される。
各感光体ドラム11a〜11dと中間転写ベルト31が対向する一次転写領域Ta〜Tdには、中間転写ベルト31の裏に一次転写手段としての一次転写装置35a〜35dが配置されている。そして、二次転写内ローラ34に対向して二次転写装置36が配置されて二次転写領域Teが形成されている。
また、中間転写ベルト31上の二次転写領域Teの下流には中間転写ベルト31の画像形成面をクリーニングするためのクリーニング装置50が配され、該クリーニング装置50は、クリーナブレード51と廃トナーを収納する廃トナーボックス52で構成されている。尚、クリーナブレード51の材質としてはポリウレタンゴム等が用いられる。
定着ユニット40は、内部にハロゲンヒータ等の熱源を備えた定着ローラ41aとこの定着ローラ41aに加圧される加圧ローラ41b(この加圧ローラ41bにも熱源を備える場合もある)、定着ローラ41aと加圧ローラ41bのニップ部へ記録材Pを導くためのガイド43、定着ローラ41a,加圧ローラ41bから排出されてきた記録材Pを更に装置外部に導き出すための内排出ローラ44、外排出ローラ45等で構成されている。また、前記制御装置は、上記各ユニット内の機構の動作を制御するための制御基板70や不図示のモータドライブ基板等で構成されている。
次に、本カラー画像形成装置の動作について説明する。画像形成動作開始信号が発せられると、先ず、ピックアップローラ22aによってカセット21aから記録材Pが1枚ずつ送り出される。そして、給送ローラ対23によって記録材Pが給送ガイド24の間を案内されてレジストローラ25a,25bまで搬送される。このとき、レジストローラ25a,25bは停止しており、記録材Pの先端はニップ部に突き当たる。その後、画像形成部10が画像の形成を開始するタイミングに合わせてレジストローラ25a,25bは回転を開始する。このレジストローラ25a,25bの回転時期は、記録材Pと画像形成部10より中間転写ベルト31上に一次転写されたトナー画像とが二次転写領域Teにおいて丁度一致するようにそのタイミングが設定されている。
一方、画像形成部10では、画像形成動作開始信号が発せられると、前述したプロセスを経て中間転写ベルト31の回転方向において一番上流にある感光体ドラム11d上に形成されたトナー画像が、高電圧が印加された一次転写装置35dによって、一次転写領域Tdにおいて中間転写ベルト31に一次転写される。そして、中間転写ベルト31上に一次転写されたトナー画像は次の一次転写領域Tcまで搬送され、そこでは画像形成部10間をトナー画像が搬送される時間だけ遅延して画像形成が行われており、前画像の上にレジストを合わせて次のトナー画像が転写されることになる。以下も同様の工程が繰り返され、結局4色のトナー画像が中間転写ベルト31上に一次転写される。
その後、記録材Pが二次転写領域Teに進入して中間転写ベルト31に接触すると、該記録材Pの通過タイミングに合わせて二次転写装置36に高電圧を印加する。そして、前述したプロセスによって中間転写ベルト31上に形成された4色のトナー画像が記録材Pの表面に転写され、トナー画像が転写された記録材Pは搬送ガイド43によって定着ユニット40の定着ローラ41aと加圧ローラ41bのニップ部まで正確に案内される。そして、定着ユニット40のローラ対41a,41bの熱及びニップの圧力によって、トナー画像が記録材Pの表面に定着され、トナー画像が定着された記録材Pは内排出ローラ44と外排出ローラ45によって搬送されて機外に排出される。
次に、本実施の形態の特徴的な構成について述べる。図2は外ローラ80が採用された中間転写ユニット30の構成を示した図である。先述したように、中間転写ベルト31は、駆動ローラ32、二次転写手段としての二次転写内ローラ34およびテンションローラ33によって内側から、さらに外ローラ80によって外側から懸架されている。内側から懸架するすべてのローラは、図中の前奥両端部が側板60により回転可能かつ各々の相対ピッチやアライメントが高精度に位置決めされるように軸支されている。テンションローラ33は、図示しないバネ部材によって図中左方向に付勢され、中間転写ベルト31に適度な張力を与えている。また外ローラ80の支持側板のうち少なくとも一端の側板は中間転写ベルト31を跨いで側板60と機械的接続しないように、内側から懸架するローラユニットとは独立して支持されている。本実施例では、外ローラ80は図中の奥側端部が図示しない外ローラ奥側板に軸支されている。一方、画像形成装置内の前方に接続されたモータ取付け台83にはステアリングモータ81が固定されている。このステアリングモータ81の先端部には、出力軸81aが取り付けられていて、出力軸81aと支持アーム61は一体的に固定されている。外ローラ80の図中前側軸端部80aは、前記支持アーム61に軸受82を介して回転可能に支持され、かつステアリングモータ81の出力軸81aを回転中心としたアーム61の軌跡、図中矢印Cの方向に回動することによって、アライメントを調整可能に構成されている。
図3はアライメントの調整機構を説明する斜視図である。ステアリングモータ81の出力軸81aが所定のステップ数だけ矢印M1方向に回転すると、支持アーム61は同じ位相分矢印L1方向に移動し、同時に軸受82に軸支された外ローラ80の前側の軸端部80aも所定の量だけ矢印L1方向に移動する。反対に、ステアリングモータ81の出力軸81aが所定のステップ数だけ矢印M2方向に回転すると、支持アーム61は同じ位相分矢印L2方向に移動し、同時に軸受82に軸支された外ローラ80の前側の軸端部80aも所定の量だけ矢印L2方向に移動する。このようにして、外ローラ80の前側の軸端部80aを矢印L1あるいはL2の方向へ動かすことが可能であり、その結果、外ローラ80のアライメントを調整することが可能となる。
中間転写ベルト31の寄り方向を制御するためには、外ローラ80のアライメントを調整すればよい。外ローラ80の前側の軸端部80aを矢印L1の方向に動かすと、中間転写ベルト31は矢印S1の方向に寄り力を生じ、外ローラ80の前側の軸端部80aを矢印L2の方向に動かすと、中間転写ベルト31は矢印S2の方向に寄り力を生じる。この特性を利用して外ローラ80のアライメントを調整すれば、装置本体の歪み等によって中間転写ベルト31に発生する寄り力を相殺する方向に、積極的に寄り力を生じさせ、結果的に中間転写ベルト31を所定位置X0から外れることなく走行させることが可能となる。
感光体ドラム11から転写を受ける一次転写平面Aの図中奥側には、発光部90および受光部91からなる検知手段としてのベルトエッジセンサ92が設けられている。図4はベルトエッジセンサ92の作用を説明する上視図である。受光部91にはスリット91aが設けられている。発光部90(図4では不図示、図2参照)で発せられた光のうち、スリット91aを通過した光量を検出することにより、所定の電圧が出力される。
図6(a)は中間転写ベルト31のエッジ部31aの位置変移量と、ベルトエッジセンサ92の出力電圧の関係を示した図である。いま、エッジ部31aが所定位置X0から変移してX1へ動いた場合を考えると、エッジ部31aがスリット91aを遮る量が減少し、その結果、受光部91で検出される光量は増加する。このときベルトエッジセンサ92からは、電圧V1が出力される。この出力電圧V1の情報をもとに、図5に示す制御装置70により、ステアリングモータ81の駆動パルス数が決定される。
図6(b)はベルトエッジセンサ92の出力電圧と、ステアリングモータ81の駆動パルス数の関係を示す図である。ベルトエッジセンサ92から電圧V1が出力されたとき、制御装置70では、ステアリングモータ81の駆動パルス数としてP1を決定する。この駆動パルス信号P1は、ステアリングモータ81に送られ、ステアリングモータ81はパルス数P1だけ矢印M1の方向に回転する。これに伴い、先述したように、ステアリングモータ81の出力軸81aは所定の量だけ矢印M1方向に移動し、その結果として、外ローラ80の前側のアライメントがL1の方向に変移して、中間転写ベルト31は矢印S1の方向に移動する。かくして、中間転写ベルト31は、所定位置X0に戻される。
本実施例において、画像形成動作時における中間転写ベルト31の寄り制御範囲として、外ローラ80の前側軸端部80aの移動角度θ1は、約10[deg]の範囲に収まるように上記関係が設定されている。
次に、中間転写ベルト31を交換する時のステアリングモータ81の制御方法について説明する。
不図示の画像形成装置操作部には、中間転写ベルト31を交換する際の操作キーが設けられている。この操作キーの入力情報をもとに、図7に示す制御装置70により、ステアリングモータ81の駆動パルス数が決定される。
操作キーから信号が入力されたとき、制御装置70では、ステアリングモータ81の駆動パルス数としてP2を決定する。この駆動パルス信号P2は、ステアリングモータ81に送られ、ステアリングモータ81の出力軸81aはパルス数P2だけ矢印M2の方向に回転する。これに伴い、先述したように、支持アーム61は同じ位相分矢印L2方向に移動する。この時、外ローラ80の前側軸端部80aの移動角度θ2は、中間転写ベルト31の寄り制御範囲θ1=10[deg]の範囲を超えて,θ2=75[deg]となるように設定されている。この値は、外ローラ80が中間転写ベルト31から離間退避し、中間転写ベルト31が装置手前から着脱できる程度にテンションが解除する位置をもとに定義されている。
かくして、中間転写ベルト31の交換作業を終了した後、次の画像形成動作に応じて、交換された中間転写ベルト31は図5の制御フローに戻り、画像形成位置に相応しい所定位置X0に戻される。
以上説明したように本発明においては、アライメント調整機構を設けた外ローラ80の移動位置は、中間転写ベルトの寄り制御範囲θ1と、中間転写ベルト交換時の位置θ2を有しているため、中間転写ベルト交換時には外ローラが中間転写ベルトに対して離間退避することかできる。したがって、圧解除機構を新たに設けることなく簡素な構成で中間転写ベルト31の張力を解放することが可能となる。
また、外ローラ80の一端を他の中間転写ベルト懸架ローラ支持側板60とは別体に軸支し、前記外ローラ80の一端にアライメント調整機構を設けたことにより、中間転写ベルトの寄りを効率よく制御することができる。
さらに、上記二つの構成により、無端状の中間転写ベルトに外ローラを配置した画像形成装置においても、外ローラや側板を取り外したり、あるいは中間転写ベルトの圧解除機構を設けることなく、中間転写ベルトの交換容易性を大幅に向上することができる。
また、外ローラ60以外の懸架ローラの軸受は同一側板60に軸支されているが、特に、一次転写平面Aを形成する駆動ローラ32およびテンションローラ33の軸受を同一側板60に軸支することにより、各色の感光体ドラムと対向する一次転写平面Aの平行性を確保することができ、転写性能が安定する。
(実施例2)
前述した実施形態において説明したアライメント調整機構やベルトエッジ検出手段はあくまでも一例であって、本発明に関して何ら限定を加えるものではない。例えば、アライメント調整機構はカムフォロワーを用いて軸端位置を変移させるものであっても良いし、ベルト検出手段にあっては、ベルトエッジに当接させたアームの変移量を検出したりする構成であっても良い。
前述した実施形態において説明したアライメント調整機構やベルトエッジ検出手段はあくまでも一例であって、本発明に関して何ら限定を加えるものではない。例えば、アライメント調整機構はカムフォロワーを用いて軸端位置を変移させるものであっても良いし、ベルト検出手段にあっては、ベルトエッジに当接させたアームの変移量を検出したりする構成であっても良い。
さらに、前述した実施形態では、下流ローラに駆動を与え上流ローラにテンションを付与する構成で説明したが、上流ローラに駆動を与え下流ローラにテンションを付与する構成であっても、本発明に関する効果は同様に得られる。
A 一次転写平面
P 記録材
Ta〜Td 画像一次転写領域
Te 二次転写領域、
1P 画像出力部
10 画像形成部
11 感光体ドラム、
12 一次帯電
13 光学系
14 現像装置、
15 クリーニング装置
20 給送ユニット
21 カセット、
22a ピックアップローラ
22b ピックアップローラ
23 給送ローラ対
24 給送ガイド
25a レジストローラ
25b レジストローラ
26 ピックアップローラ
27 手差しトレイ
30 中間転写ユニット
31 中間転写ベルト
31a エッジ部
32 駆動ローラ
33 テンションローラ
34 二次転写内ローラ
35 一次転写装置
36 二次転写装置
40 定着ユニット
41a 定着ローラ
41b 加圧ローラ
43 搬送ガイド
44 内排出ローラ
45 外排出ローラ
50 クリーニング装置
51 クリーナブレード
52 廃トナーボックス
70 制御基板
60 側板
61 支持アーム
80 外ローラ
80a 軸端部
81 ステアリングモータ
81a 出力軸
82 軸受
83 長軸受
90 発光部
91 受光部
91a スリット
92 ベルトエッジセンサ
93 操作キー
P 記録材
Ta〜Td 画像一次転写領域
Te 二次転写領域、
1P 画像出力部
10 画像形成部
11 感光体ドラム、
12 一次帯電
13 光学系
14 現像装置、
15 クリーニング装置
20 給送ユニット
21 カセット、
22a ピックアップローラ
22b ピックアップローラ
23 給送ローラ対
24 給送ガイド
25a レジストローラ
25b レジストローラ
26 ピックアップローラ
27 手差しトレイ
30 中間転写ユニット
31 中間転写ベルト
31a エッジ部
32 駆動ローラ
33 テンションローラ
34 二次転写内ローラ
35 一次転写装置
36 二次転写装置
40 定着ユニット
41a 定着ローラ
41b 加圧ローラ
43 搬送ガイド
44 内排出ローラ
45 外排出ローラ
50 クリーニング装置
51 クリーナブレード
52 廃トナーボックス
70 制御基板
60 側板
61 支持アーム
80 外ローラ
80a 軸端部
81 ステアリングモータ
81a 出力軸
82 軸受
83 長軸受
90 発光部
91 受光部
91a スリット
92 ベルトエッジセンサ
93 操作キー
Claims (4)
- 像担持体と、
複数のローラ間に懸架される無端状のベルト体と、
該像担持体に対向する面を形成するローラのベルト体移動方向上流に位置する上流ローラの更に上流位置に設けられ、前記ベルト体の外側から該ベルト体を懸架する外ローラと、
前記ベルト体の寄り量を検知する検知手段と、
前記外ローラのアライメントを変更するアライメント変更手段と、
前記検知手段の情報をもとに前記アライメント変更手段を動作させる制御手段と、
を有し、前記ベルト体の寄りを制御する画像形成装置において、
前記外ローラのアライメント変更位置は、前記ベルト体の寄りを制御する範囲と、前記ベルト体の寄りを制御する範囲外で、該ベルト体の張力を解放する退避位置に制御可能とすることを特徴とする画像形成装置。 - ベルト体の内側から懸架するローラを軸支する支持側板と、
外ローラを軸支する支持側板のうちアライメント変更手段を有する一端は、前記ベルト体を跨がずに独立して設けることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記ベルト体は中間転写ベルトであって、
前記像担持体上のトナー像を前記中間転写ベルトに転写する一次転写手段と、
前記中間転写ベルト上のトナー画像を記録材に転写する二次転写手段と、を有し、
前記外ローラを、前記上流ローラと前記二次転写手段との間に設けることを特徴とする請求項1、2に記載の画像形成装置。 - 前記上流ローラ又は前記像担持体に対向する面を形成するローラのベルト体移動方向下流に位置する下流ローラのうち少なくとも一方を、前記ベルト体の前記像担持体に対向する面と平行に移動可能に構成するとともに、前記ベルト体に張力を与える方向に付勢する弾性部材を設けることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006212192A JP2008039995A (ja) | 2006-08-03 | 2006-08-03 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006212192A JP2008039995A (ja) | 2006-08-03 | 2006-08-03 | 画像形成装置 |
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ID=39175101
Family Applications (1)
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JP2006212192A Withdrawn JP2008039995A (ja) | 2006-08-03 | 2006-08-03 | 画像形成装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9971283B2 (en) | 2015-08-31 | 2018-05-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Belt conveyance apparatus and image forming apparatus for reduced belt buckling |
US10108131B2 (en) | 2016-07-13 | 2018-10-23 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
-
2006
- 2006-08-03 JP JP2006212192A patent/JP2008039995A/ja not_active Withdrawn
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