JP2007197386A - サイクリックampホスホジエステラーゼ阻害剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】
天然物由来の物質の中から血小板凝集を抑制し得るサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害物質を見いだし、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤を提供する。
【解決手段】
ガンビール、アルニカ、エンメイソウ、サンザシ、タチジャコウソウ及びニンドウを水、親水性有機溶媒またはそれらの混合物で抽出処理して得られる抽出物がサイクリックAMP阻害作用を有することを利用する。

Description

本発明は植物抽出物を有効成分とするサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤に関するものである。
炎症性の疾患、例えば接触性皮膚炎(かぶれ)、乾癬、尋常性天庖瘡、その他肌荒れを伴う各種皮膚疾患等の原因や発症機構は多種多様であるが、その原因としてサイクリックAMPホスホジエステラーゼによる血小板凝集によるものが知られている。また、脂肪の代謝促進に関与しているサイクリックAMPを分解する酵素、サイクリックAMPホスホジエステラーゼの作用を抑制することで、細胞内サイクリックAMPの濃度が上昇して脂肪代謝が活発になり、肥満が解消されることが知られている。
血小板凝集は、アラキドン酸カスケードのホスホリパーゼA2の活性化を招き、それにより放出されたロイコトリエンB4やプロスタグランジンE2等が炎症反応を引き起こす。このため、血小板の凝集を阻害・抑制する物質によりアレルギー性疾患や炎症性疾患を予防・治療する試みがなされており、そのような血小板凝集阻害物質として、アスピリン、チクロピジン、スルフィピラゾン等が用いられてきた。しかしながら、これらの物質はいずれも副作用があり、安全性の点で問題となっていた。
また、血小板の凝集は血小板中のサイクリックAMPの濃度と関係があり、サイクリックAMPホスホジエステラーゼによってサイクリックAMPの濃度が低下すると、血小板は凝集しやすくなる。従って、サイクリックAMPホスホジエステラーゼの作用を抑制してサイクリックAMP濃度の低下を防止すれば、血小板凝集を防止できるものと考えられる。サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用を有するものとして、ピーナッツ渋皮(特許文献1参照)、イロハモミジ(特許文献2参照)、五斂子の葉(特許文献3参照)、ツユクサ(特許文献4参照)、テンニンカ(特許文献5参照)等が報告されている。
特開2004−26719号公報 特開2003−113068号公報 特開2002−302452号公報 特願2005−194971号 特願2005−352733号
本発明の目的は、 天然物の中からサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害 作用を有するものを見出し、それを有効成分とするサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤 を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、ガンビール、アルニカ、エンメイソウ、サンザシ、タチジャコウソウ及びニンドウ抽出物がサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用を有し、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤として有効であることを知見した。
本発明によれば、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤が提供される。
以下、本発明について詳細に説明する。本発明において、ガンビール、アルニカ、エンメイソウ、サンザシ、タチジャコウソウ及びニンドウからの抽出物には、ガンビール、アルニカ、エンメイソウ、サンザシ、タチジャコウソウ及びニンドウを抽出原料として得られる抽出液、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、該抽出液を乾燥して得られる乾燥物、又はこれらの粗精製物若しくは精製物のいずれもが含まれる。
抽出原料として用いるガンビール(学名:Uncaria gambir Roxburgh)は、アカネ科に属する、つる性常緑低木であって、マレー半島、ボルネオ、スマトラ等に分布しており、これらの地域から容易に入手可能である。抽出原料として用いるガンビールの構成部位は特に限定されるものではなく、例えば花蕾部、葉部、枝部、種子、樹皮、根部等の構成部位を抽出原料として用いることができる。これらの構成部位のうち、特に葉を抽出原料として用いることが好ましい。
また、抽出原料として用いるアルニカ(学名:Arnica montana)は、キク科に属する多年草であって、ヨーロッパから南ロシアまでの山岳地方の酸性土壌の牧草地に生育しており、これらの地域から容易に入手可能である。抽出原料として用いるアルニカの構成部位は特に限定されるものではなく、例えば花蕾部、葉部、枝部、種子、樹皮、根部等の構成部位を抽出原料として用いることができる。これらの構成部位のうち、特に花を抽出原料として用いることが好ましい。
また、抽出原料として用いるエンメイソウ(学名:Isodon japonicus)は、シソ科に属する植物で、日本に古くから生育しており、容易に入手可能である。抽出原料として用いるエンメイソウの構成部位は特に限定されるものではなく、例えば花蕾部、葉部、枝部、種子、樹皮、根部等の構成部位を抽出原料として用いることができる。これらの構成部位のうち、特に地上部を抽出原料として用いることが好ましい。
また、抽出原料として用いるサンザシ(学名:Crataegus cuneata)は、バラ科に属する落葉低木植物で、中国南部原産の植物で日本でも栽培されており、容易に入手可能である。抽出原料として用いるサンザシの構成部位は特に限定されるものではなく、例えば花蕾部、葉部、枝部、種子、樹皮、根部等の構成部位を抽出原料として用いることができる。これらの構成部位のうち、特に果実を抽出原料として用いることが好ましい。
また、抽出原料として用いるタチジャコウソウ(学名:Thymus vulgaris)は、シソ科に属する植物で、ヨーロッパ温暖地原産の常緑小低木で、スペイン、フランス、ドイツ、地中海沿岸で自生または栽培されており、これらの地域から容易に入手可能である。抽出原料として用いるタチジャコウソウの構成部位は特に限定されるものではなく、例えば花蕾部、葉部、枝部、種子、樹皮、根部等の構成部位を抽出原料として用いることができる。これらの構成部位のうち、特に地上部を抽出原料として用いることが好ましい。
また、抽出原料として用いるニンドウ(学名:Lonicera japonica)は、スイカズラ科に属する植物で中国、朝鮮、日本各地で生育しており、これらの地域から容易に入手可能である。抽出原料として用いるニンドウの構成部位は特に限定されるものではなく、例えば花蕾部、葉部、枝部、種子、樹皮、根部等の構成部位を抽出原料として用いることができる。これらの構成部位のうち、特に葉及び茎を抽出原料として用いることが好ましい。
ガンビール、アルニカ、エンメイソウ、サンザシ、タチジャコウソウ及びニンドウから植物の抽出に一般的に用いられている抽出方法によってサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用を有する抽出物を得ることができる。例えば、抽出原料を乾燥した後、そのまま、又は粉砕機を用いて粉砕し、抽出溶媒による抽出に供することにより得ることができる。この際、抽出原料の乾燥は天日で行ってもよいし、通常使用される乾燥機を用いて行ってもよい。
抽出溶媒としては、極性溶媒を用いることが好ましく、水若しくは親水性有機溶媒又はこれらの混合液を室温又は溶媒の沸点以下の温度で用いることが特に好ましい。
抽出溶媒として使用し得る水としては、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含まれる。従って、本発明において抽出溶媒として使用し得る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
抽出溶媒として使用し得る親水性有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価アルコールなどが挙げられる。
2種以上の極性溶媒の混合液を抽出溶媒として使用する場合、その混合比は適宜調整することができる。例えば、水と低級脂肪族アルコールとの混合液を使用する場合には、水と低級脂肪族アルコールとの混合比を9:1〜1:9(質量比)とすることができる。
抽出処理は、ガンビール、アルニカ、エンメイソウ、サンザシ、タチジャコウソウ及びニンドウに含有される可溶性成分を抽出溶媒に溶出させ得る限り特に限定されるものではなく、常法に従って行うことができる。抽出処理の際には特殊な抽出方法を採用する必要はなく、室温又は還流加熱下において任意の装置を用いることができる。
具体的には、抽出溶媒を満たした処理槽に抽出原料を投入し、必要に応じて時々攪拌しながら、通常1〜3時間静置して可溶性成分を溶出した後、ろ過して固形物を除去し、得られた抽出液から抽出溶媒を留去し、乾燥することにより抽出物が得られる。抽出溶媒量は抽出原料の通常5〜15倍量(質量比)であり、抽出温度は、通常、常温〜95℃である。
得られた抽出液は、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、該抽出液の乾燥物、又はこれらの粗精製物若しくは精製物を得るために、常法に従って希釈、濃縮、乾燥、精製等の処理を施してもよい。
得られた抽出液はそのままでもサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用剤として使用することができるが、濃縮液又は乾燥物としたものの方が利用しやすい。ガンビール、アルニカ、エンメイソウ、サンザシ、タチジャコウソウ及びニンドウからの抽出物の製剤化は常法に従って行うことができる。製剤化する場合、保存や取扱いを容易にするために、デキストリン、シクロデキストリン等の薬学的に許容され得るキャリアーその他任意の助剤を添加することができ、ガンビール、アルニカ、エンメイソウ、サンザシ、タチジャコウソウ、ニンドウからの抽出物を粉末状、果粒状、錠剤状等、任意の剤形に製剤化することができる。
ガンビール、アルニカ、エンメイソウ、サンザシ、タチジャコウソウ及びニンドウからの抽出物は特有の匂いを有しているため、その生理活性の低下を招かない範囲で脱色、脱臭等を目的とする精製を行うことも可能であるが、化粧料や飲食品などに添加する場合には大量に使用するものではないから、未精製のままでも使用する事ができる。精製は具体的には、活性炭処理、吸着樹脂処理、イオン交換樹脂処理等によって行うことができる。
以上のようにして得られるガンビール、アルニカ、エンメイソウ、サンザシ、タチジャコウソウ及びニンドウからの抽出物は、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用を有しており、この作用を利用してサイクリックAMPホスホジエステラーゼ活性阻害剤の有効成分として使用することができる。
ガンビール、アルニカ、エンメイソウ、サンザシ、タチジャコウソウ及びニンドウからの抽出物、並びに当該抽出物を有効成分として含有するサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害活性剤は、皮膚の老化の防止を改善することができると共に、皮膚に適用した場合の使用感と安全性に優れているため、皮膚化粧料に配合するのに好適である。
ガンビール、アルニカ、エンメイソウ、サンザシ、タチジャコウソウ及びニンドウからの抽出物を配合し得る皮膚化粧料の種類は特に限定されず、その具体例としては、軟膏、クリーム、乳液、ローション、パック、口紅、入浴剤等が挙げられる。
本発明の皮膚化粧料におけるガンビール、アルニカ、エンメイソウ、サンザシ、タチジャコウソウ及びニンドウからの抽出物の配合量は、皮膚化粧料の種類や抽出物の生理活性等によって適宜調整することができるが、好適な配合率は標準的な抽出物に換算して約0.001〜10質量%である。
本発明の皮膚化粧料には、ガンビール、アルニカ、エンメイソウ、サンザシ、タチジャコウソウ及びニンドウからの抽出物が有するサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用の妨げにならない限り、皮膚化粧料の製造に通常使用される各種主剤及び助剤、その他任意の助剤を使用することができる。
本発明の皮膚化粧料において、ガンビール、アルニカ、エンメイソウ、サンザシ、タチジャコウソウ、ニンドウからの抽出物と共に皮膚化粧料、構成成分として利用可能なものとしては、例えば、収斂剤、殺菌・抗菌剤、紫外線吸収剤、保湿剤、細胞賦活剤、抗アレルギー剤等が挙げられる。
ガンビール、アルニカ、エンメイソウ、サンザシ、タチジャコウソウ及びニンドウからの抽出物を配合した皮膚化粧料を製造する場合、他の製造原料の選択が制限されることはほとんどなく、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、香料等の一般的な基材や助剤はいずれも使用可能である。
ガンビール、アルニカ、エンメイソウ、サンザシ、タチジャコウソウ及びニンドウからの抽出物を配合した飲食品には、皮膚の老化を防止、改善する作用が付与され、これを飲食品として使用することができる。その場合の配合量は、添加対象飲食品の一般的な摂取量を考慮して成人1日当たりの抽出物摂取量が約1〜1000mgになるようにするのが適当である。
本発明の飲食品を製造する際には、例えば、デキストリン、デンプン等の糖類;ゼラチン、大豆タンパク、トウモロコシタンパク等のタンパク質;アラニン、グルタミン、イソロイシン等のアミノ酸類;セルロース、アラビアゴム等の多糖類;大豆油、中鎖脂肪酸トリグリセリド等の油脂類等の任意の助剤を添加して任意の剤形に製剤化することができる。
ガンビール、アルニカ、エンメイソウ、サンザシ、タチジャコウソウ及びニンドウからの抽出物を配合し得る飲食品は特に限定されないが、その具体例としては、清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果実飲料、乳酸飲料等の飲料(これらの飲料の濃縮原液及び調整用粉末を含む);アイスクリーム、アイスシャーベット、かき氷等の冷菓;そば、うどん、はるさめ、ぎょうざの皮、しゅうまいの皮、中華麺、即席麺等の麺類;飴、チューインガム、キャンディー、ガム、チョコレート、錠菓、スナック菓子、ビスケット、ゼリー、ジャム、クリーム、焼き菓子等の菓子類;かまぼこ、ハム、ソーセージ等の水産・畜産加工食品;加工乳、発酵乳等の乳製品;サラダ油、てんぷら油、マーガリン、マヨネーズ、ショートニング、ホイップクリーム、ドレッシング等の油脂及び油脂加工食品;ソース、たれ等の調味料;スープ、シチュー、サラダ、惣菜、漬物などが挙げられる。
以上説明した本発明のサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害活性剤は、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、作用効果が奏される限り、ヒト以外の動物に対して適用することもできる。
以下、製造例及び試験例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は、下記の各例に何ら限定されるものではない。
〔製造例1〕
ガンビールの葉、アルニカの花、エンメイソウの地上部、サンザシの果実、タチジャコウソウの地上部、ニンドウの葉それぞれ200gに抽出溶媒として水、50%エタノール又はエタノールを2000ml加え、還流抽出器で80℃にて2時間抽出し、濾過した。残渣について更に同様の抽出処理を行った。得られた抽出液を合わせて減圧下に濃縮を行い、乾燥して抽出物を得た。抽出物の収率は表1に示す。
[表1]抽出物の収率
原料 水(%) 50%エタノール(%) エタノール(%)
ガンビール 25.1 22.4 18.8
アルニカ 8.4 6.0 4.2
エンメイソウ 19.8 16.2 14.4
サンザシ 11.6 8.4 6.6
タチジャコウソウ 8.2 7.0 6.5
ニンドウ 39.6 35.2 28.8
〔試験法1〕サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害試験
製造例1で作られた試料について、そのサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用を以下の方法により試験した。5mMの塩化マグネシウムを含有するトリス塩酸緩衝液(pH7.5)0.2mLに胎児血清アルプミン溶液0.1mLおよびサイクリックAMPホスホジエステラーゼ溶液0.1mLを加え、さらに試料溶液0.05mLを加え、37℃で5分間プレインキュベーションした。次いでサイクリックAMP溶液0.05mLを加え、37℃で60分間インキュベーションした。 沸騰浴中で3分間煮沸して反応を停止させ、4℃で3500rpm遠心分離し、上清中の反応基質・5′−AMPを高速液体クロマトグラフィーにより定量した。試料溶液を添加せずに同様の酵素反応と反応基質の分析を行い、試料無添加時の反応基質量に対する試料添加時の反応基質量の比率より、試料のサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害率を求めた。
試料溶液の試料濃度を段階的に減少させて上記の測定を繰り返し、サイクリックAMPホスホジエステラーゼの活性を50%阻害する試料濃度IC50(ppm)を内挿法により求めた。その結果を表2に示す。
[表2] サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用
被験試料 IC 50 (ppm)
ガンビール水抽出物 80.2
ガンビール50%エタノール抽出物 49.0
ガンビールエタノール抽出物 54.4
アルニカ水抽出物 182.2
アルニカ50%エタノール抽出物 132.4
アルニカエタノール抽出物 144.6
エンメイソウ水抽出物 205.4
エンメイソウ50%エタノール抽出物 113.0
エンメイソウエタノール抽出物 110.5
サンザシ水抽出物 160.3
サンザシ50%エタノール抽出物 115.5
サンザシエタノール抽出物 110.7
タチジャコウソウ水抽出物 150.4
タチジャコウソウ50%エタノール抽出物 95.6
タチジャコウソウエタノール抽出物 104.3
ニンドウ水抽出物 150.3
ニンドウ50%エタノール抽出物 74.4
ニンドウエタノール抽出物 95.6
表2に示すように、ガンビール抽出物、アルニカ抽出物、エンメイソウ抽出物、サンザシ抽出物、タチジャコウソウ抽出物及びニンドウ抽出物は濃度依存的にサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用を示すことが確認された。

Claims (1)

  1. ガンビール、アルニカ、エンメイソウ、サンザシ、タチジャコウソウ及びニンドウからの抽出物を 有効成分として少なくとも1 種以上含有することを特徴とするサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤。
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