JP2007196539A - 気泡シート体製造用の真空成形ロール - Google Patents

気泡シート体製造用の真空成形ロール Download PDF

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Abstract

【課題】ロール本体の全領域における吸引力を均一化し、生産効率向上及び均厚化を図り、しかもシートの巾変更にも対応可能な気泡シート体製造用の真空成形ロールを提供する。
【解決手段】ロール本体R1の中央部領域R1Cの吸引孔R13の開口率を端部領域R1Eの吸引孔R13の開口率よりも大きな値に設定した。
【選択図】図3

Description

本発明は、気泡シート体を製造する際に使用される真空成形ロールに関するものである。
従来より、キャップ状の突起を多数設けたキャップシートと、平坦なバークシートとを貼り合わせてなる気泡シート体が緩衝包装材や断熱材等として広く使用されている。その製造方法としては、例えば、以下のようなものが知られている。
キャップシート用ダイスから熱可塑化状態で逐次供給されるキャップシート用シート素材を真空排気装置に接続された真空成形ロールに送り出す。この真空成形ロールの外周面には、気泡成形用の吸引キャビティが多数個凹設されており、真空吸引により吸引キャビティの形状に対応した多数のキャップ状の突起を有したキャップシートを連続的に形成する。一方、バックシート用ダイスから熱可塑化状態で逐次供給されるバックシート用シート素材を加圧ロールにより前記キャップシートに押し付ける。これにより、キャップシートの裏面にバックシートが順次貼り合わされ、二層構造をなす気泡シート体を連続的に生成させる。
前記真空成形ロールとしては、前記吸引キャビティと、ロール本体の一端から他端に亘って形成され両端を開口させた吸引用横孔と、各吸引キャビティの底壁に設けられそれらの吸引キャビティをそれぞれ対応する吸引用横孔に連通させる吸引孔とを備え、吸引用横孔の両端を真空排気装置に接続し得るように構成したものが知られている。そして、前記吸引孔の具体例としては、吸引キャビティの底壁に複数の小貫通孔を設け、これら小貫通孔により吸引孔を構成する態様、又は吸引キャビティの底壁をロール本体と別体をなすプラグにより構成し、当該プラグに設けたスリット等の切除部により吸引孔を構成する態様が挙げられる(後者の態様として例えば特許文献1参照)。
特開2004−188608号公報(図1〜図4等参照)
しかしながら、従来の真空成形ロールは、ロール本体の端部領域及び中央部領域の吸引孔の開口率を、各領域から真空排気装置までの距離に関係なく全て同じ値に設定しているため、ロール本体のうち、真空排気装置に近い両端部領域における吸引力に対して、真空排気装置から遠い中央部領域における吸引力が相対的に弱くなり、その結果、中央部領域における突起の成形が不完全なものとなり、気泡シート体の商品価値が損なわれるという不具合が生じることがある。このような不具合は、生産効率向上の観点から巾広の気泡シート体を製造すべく真空成形ロールを巾広のものとした場合や、生産効率をさらに向上すべく真空成形ロールの回転速度を高速化した場合に特に生じ易い。
また、上述した吸引力の差異に起因して、真空成形ロールの中央部領域で成形される突起の厚みと、真空成形ロールの端部領域で成形される突起の厚みとが異なり、製品の均質化を図ることができないという問題も発生する。
加えて、気泡シート体の使用態様の多様化に伴い、成形する気泡シート体の巾寸法を変更したいという要望がある。このような要望に応えるべく、各吸引孔の開口率を同一に設定した従来の真空成形ロールを用いて当該真空成形ロールの巾寸法よりも小さい巾寸法の気泡シート体を成形した場合、真空成形ロールの端部領域の吸引キャビティの吸引孔を通じて空気が流通し易く、中央部領域において十分な吸引力を得ることができないという問題が生じる。そのため、従来では、成形する気泡シート体の巾寸法に対応させて逐一真空成形ロールを取り替える等の複雑な設備変更をしなければならず、生産効率性に劣るという問題があった。
なお、以上に列挙した不具合は、真空成形ロールが、吸引用横孔の一端のみを真空排気装置に接続し得るように構成したものである場合にも略同様に生じ得る。この場合、上述した不具合は、ロール本体の真空排気装置に接続されない側における端部領域の吸引力が、真空排気装置に接続される側における端部領域の吸引力よりも弱いことに起因するものである。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、ロール本体の全領域における吸引力を均一化し、生産効率向上及び均厚化を図り、しかも気泡シート体の巾変更にも柔軟に対応することができる気泡シート体製造用の真空成形ロールを提供することにある。
すなわち、本発明の気泡シート体製造用の真空成形ロールは、ロール本体の外周面に多数個凹設された気泡成形用の吸引キャビティと、前記ロール本体の一端から他端に亘って形成された吸引用横孔と、前記各吸引キャビティの底壁に設けられそれらの吸引キャビティをそれぞれ対応する吸引用横孔に連通させる吸引孔とを具備してなり、前記吸引用横孔の両端を真空排気装置に接続し得るように構成したものであって、前記ロール本体の中央部領域の吸引孔の開口率を端部領域の吸引孔の開口率よりも大きな値に設定したことを特徴とする。
このようなものであれば、ロール本体の中央部領域の吸引孔の開口率を端部領域の吸引孔の開口率よりも大きな値に設定することにより、ロール本体の中央部領域と端部領域とで生じ得る吸引力の差を補正して、各領域の吸引力を均一なものとし、吸引不足による不良品化を防止することができる。その結果、真空成形ロールの回転速度の高速化を実現することが可能となり、また真空ロールを巾広のものとすることも可能となり、気泡シート体の生産効率を有効に向上させることができる。さらに、ロール本体の中央部領域と端部領域における吸引力が均一化されることにより、気泡シート体に形成される各突起の厚みを均等にすることができ、商品の均質化に資する。
加えて、ロール本体の中央部領域の吸引孔の開口率を端部領域の吸引孔の開口率よりも大きな値に設定しているということは、換言すれば、ロール本体の端部領域の吸引孔の開口率を中央部領域の吸引孔の開口率よりも小さな値に設定しているということであり、これによりロール本体の巾寸法より小さい巾寸法の気泡シート体を成形する場合であっても、真空成形ロールの端部領域の吸引キャビティからの空気流入を可及的に抑制して、中央部領域における十分な吸引力を確保することができる。このように、真空成形ロール自体の取替等の複雑な設備変更を要することなく、巾寸法の小さい気泡シート体の成形にも柔軟に対応することができる。
また、本発明に係る発明シート製造用の真空成形ロールは、ロール本体の外周面に多数個凹設された気泡成形用の吸引キャビティと、前記ロール本体の一端から他端に亘って形成された吸引用横孔と、前記各吸引キャビティの底壁に設けられそれらの吸引キャビティをそれぞれ対応する吸引用横孔に連通させる吸引孔とを具備してなり、前記吸引用横孔の一端のみを真空排気装置に接続し得るように構成したものであって、前記ロール本体の真空排気装置に接続されない側における端部領域の吸引孔の開口率を真空排気装置に接続される側における端部領域の吸引孔の開口率よりも大きな値に設定したことを特徴とするものである。
このようなものであれば、吸引用横孔の一端のみを真空排気装置に接続し得るように構成したものにおいても、ロール本体の真空排気装置に接続されない側における端部領域の吸引力と、真空排気装置に接続される側における端部領域の吸引力とを均一化することにより、生産効率の向上及び商品の均質化を図ることができ、さらにシート巾の狭い気泡シート体の製造にも柔軟に対応することができる。
特に、前記各領域をさらにロール本体の軸心方向に並ぶ複数の小領域に区画し、それら各小領域を単位にして前記吸引孔の開口率を段階的に異ならせるようにしていれば、吸引力の均一化をより一層高め、対高速生産性及び対巾可変性に優れたものとなる。
簡単な構成で開口率の差異を実現する好適な実施態様としては、前記吸引孔が、前記吸引キャビティの底壁に設けた小貫通孔からなり、その小貫通孔の数や形態を変えることによって開口率を異ならせるようにしたものが挙げられる。
ここで、小貫通孔の「形態」とは、小貫通孔のかたちそのものであり、具体的には小貫通孔の形状や大きさを意味する。
簡単な構成で開口率の差異を実現する他の態様としては、前記吸引キャビティの底壁をロール本体と別体をなすプラグにより構成し、前記プラグに設けた切除部及び小貫通孔の少なくとも一方によって前記吸引孔を構成しており、前記切除部や前記小貫通孔の数や形態を変えることによって、前記吸引孔の開口率を異ならせるようにしたものが挙げられる。
ここで、「切除部」とは、プラグの一部を切り欠いた切り欠きや、スリット等の切り込みを包含するものである。また、切除部や小貫通孔の「形態」とは、切除部や小貫通孔のかたちそのものであり、具体的には切除部や小貫通孔の形状や大きさを意味する。
以上説明したように、本発明によれば、ロール本体の中央部領域の吸引孔の開口率を端部領域の吸引孔の開口率よりも大きな値に設定しているため、ロール本体の中央部領域と端部領域における吸引力が均一化され、成形ロールの回転速度の高速化を可能とし、気泡シート体の生産効率を高めることができる。また、気泡シート体に形成される各突起の厚みを均等なものとすることができるとともに、真空成形ロール自体を取り替えるといった複雑な設備変更を要することなく、シート巾変更にも柔軟に対応することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る気泡シート体製造用の真空成形ロールRは、図1に示す気泡シート体成形機Xの一部を構成するものであり、図2及び図3に示すように、円筒状のロール本体R1と、ロール本体R1を貫通するように設けた回転軸R2と、バネ等の付勢手段RSによってロール本体R1に向かって付勢され且つ一定の圧力でロール本体R1の両端にそれぞれ添接する一対のサイドプレートR3とを備えたものである。なお、回転軸R2は、図示しない軸受けに支持されている。
ロール本体R1は、外周面に多数個凹設された気泡成形用の吸引キャビティR11と、ロール本体R1の一端から他端に亘って形成され両端を開口させた複数の吸引用横孔R12と、各吸引キャビティR11の底壁に設けられそれらの吸引キャビティR11をそれぞれ対応する吸引用横孔R12に連通させる吸引孔R13とを具備したものである。
各吸引キャビティR11は、図3等に示すように、断面視略台形状をなす有底のものであり、本実施形態では、このような吸引キャビティR11をロール本体R1の外周面に千鳥状に設けている。
各吸引用横孔R12は、ロール本体R1の軸心方向に沿って延伸する略直線状のものであり、これら複数の吸引用横孔R12を、ロール本体R1の周方向に沿って所定ピッチ離間させて設けている。本実施形態では、これら各吸引用横孔R12の両端を真空排気装置Vに接続し得るように構成している。
吸引孔R13は、図3及び図4に示すように、吸引キャビティR11の底壁に設けた小貫通孔R11aにより構成されている。小貫通孔R11aは、各キャビティR11の底壁からロール本体R1の軸心に向かって延伸し且つ吸引用横孔R12に連通するものである。本実施形態では、図4に示すように、ロール本体R1の周方向に沿って隣接する複数列の吸引キャビティR11の底壁に設けた各小貫通孔R11a(すなわち吸引孔R13)が共通の吸引用横孔R12に連通するようにしている。
しかして、本実施形態に係る真空成形ロールRは、小貫通孔R11aの数や形態を変えることによってロール本体R1の中央部領域R1Cの吸引孔R13の開口率を、ロール本体R1の端部領域R1Eの吸引孔R13の開口率よりも大きな値に設定している。本実施形態では、図5に示すように、中央部領域R1Cの吸引孔R13を構成する小貫通孔R11aの数を、端部領域R1Eの吸引孔R13を構成する小貫通孔R11aの数よりも多くする(同図には、中央部領域R1Cの吸引孔R13を構成する小貫通孔R11aの数を4とし、端部領域R1Eの吸引孔R13を構成する小貫通孔R11aの数を2とした態様を例示している)ことにより、中央部領域R1Cの吸引孔R13の開口率を端部領域R1Eの吸引孔R13の開口率よりも大きな値に設定している。なお、図5には、小貫通孔R11aが平面視略円形の孔である態様を例示しているが、他の形状のものであっても勿論構わない。
前記サイドプレートR3は、図2及び図3等に示すように、真空排気装置Vに通じる真空用ポートR31(いわゆる「バキュームゾーン」)と、大気に通じる大気圧用ポートR32とを備えている。そして、真空成形ロールRの回動時に、ロール本体R1の軸心方向に沿って真空用ポートR31と連通する位置に来た複数の吸引用横孔R12が真空用ポートR31を介して真空排気装置Vに接続され、真空吸引されるようにしている。本実施形態の真空成形ロールRは、各吸引用横孔R12の両端をそれぞれ対応するサイドプレートR3の真空用ポートR31を介して真空排気装置Vに接続し得るように構成している。
なお、前記回転軸R2を中空とし、この中空を利用してロール本体R1を内部から冷却する熱媒体を循環させ得るようにしている。
次に、このような真空成形ロールRを備えた気泡シート体成形機Xを用いて気泡シート体Sを製造する方法及び作用について図1等を参照して説明する。
先ず、キャップシート用ダイスD1から熱可塑化状態にある膜状のキャップシート用シート素材SCaが回転する真空成形ロールRに逐次供給され、真空排気装置Vに接続された真空成形ロールRの真空吸引作用により吸引キャビティR11の形状に対応した多数の突起SC1を有したキャップシートSCを連続的に形成する。この際、ロール本体R1の中央部領域R1Cの吸引孔R13の開口率を端部領域R1Eの吸引孔R13の開口率よりも大きな値に設定しているため、各領域(中央部領域R1C、端部領域R1E)における吸引力が均一化され、各突起SC1が精度良く成形される。一方、バックシート用ダイスD2から熱可塑化状態にある膜状のバックシート用シート素材SBaが真空成形ロールRに逐次供給され、加圧ロールRAにより当該バックシート用シート素材SBaを前記キャップシートSCの裏面側に押し付けて貼り合わせる。これにより、キャップシートSCとバックシートSBとからなり十分な真空状態で密閉された多数の気泡を有する二層構造の気泡シート体Sが成形され、その後、剥離ロールRBにより真空成形ロールRから剥離され、ピンチロールRCへと移行し、所定の工程(切断工程等)を経て完成品となる。
このように本実施形態に係る真空成形ロールRは、ロール本体R1の中央部領域R1Cの吸引孔R13の開口率を端部領域R1Eの吸引孔R13の開口率よりも大きな値に設定しているため、ロール本体R1の中央部領域R1Cと端部領域R1Eにおける吸引力が均一化され、各領域R1C、R1Eにおいて十分な吸引力を得ることが可能となり、各突起SC1を精度良く成形することができる。その結果、真空成形ロールRの回転速度を高速にした場合であっても、従来のような不具合、すなわち吸引力不足による不良商品化を防止することができ、気泡シート体Sの生産効率を飛躍的に向上させることが可能である。
加えて、ロール本体R1の中央部領域R1Cと端部領域R1Eにおける吸引力が均一化されることにより、気泡シート体Sに形成される各突起SC1の厚みを均等なものとすることができ、商品の均質化をも有効に図ることができる。
さらに、ロール本体R1の端部領域R1Eの吸引孔R13の開口率を中央部領域R1Cの吸引孔R13の開口率よりも小さな値に設定しているため、ロール本体R1の巾寸法より小さい巾寸法の気泡シート体Sを成形する場合であっても、真空成形ロールRの端部領域R1Eの吸引キャビティR11を介した空気の流通を抑制して、中央部領域R1Cにおける十分な吸引力を確保することができる。このように、真空成形ロールR自体の取替等の複雑な設備変更を要することなく、シート巾変更にも柔軟に対応することができる。
特に、吸引孔R13を、吸引キャビティR11の底壁に設けた複数の小貫通孔R11aから構成し、これら小貫通孔R11aの数を変えることによって開口率を異ならせるようにしているため、簡単な構成で各領域R1C、R1Eにおける吸引孔R13の開口率の差異を実現することができる。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
前記実施形態では、ロール本体R1の中央部領域R1Cの吸引孔R13の開口率を端部領域R1Eの吸引孔R13の開口率よりも大きな値に設定するために、各領域R1C、R1Eにおける吸引キャビティR11の底壁に設けた小貫通孔R11aの数を増減する態様を例示したが、これに限らず、例えば、各領域R1C、R1Eにおける小貫通孔の数を同数とする一方、各領域R1C、R1Eにおける各小貫通孔の形態をそれぞれ異ならせることにより各領域R1C、R1Eの吸引孔R13の開口率を異ならせるようにしてもよい。また、小貫通孔R11aの形状は、平面視略円形の他、平面視多角形状や楕円形状等種々の形状を採用しても構わない。もちろん、各領域R1C、R1Eにおける小貫通孔の数及び形態の何れをも異ならせることにより各領域R1C、R1Eの吸引孔R13の開口率を異ならせるようにしても構わない。
また、各領域R1C、R1Eをさらにロール本体R1の軸心方向に並ぶ複数の小領域に区画し、それら各小領域を単位にして吸引孔R13の開口率を段階的に異ならせるようにしてもよい。このような態様を採用することにより、各領域R1C、R1Eにおける吸引力の均一化をさらに高めることができる。
〈変形例〉
次に、本発明に係る真空成形ロールの変形例について図5〜図7を参照して説明する。
本変形例に係る真空成形ロールXRは、吸引キャビティXR11の構造、及び吸引孔XR13の構成態様以外は前記実施形態に係る真空成形ロールRと略同様のものであるため、対応する部材、領域にはそれぞれ対応する符号の頭にXを付し、詳細な説明は省略する。
各吸引キャビティXR11は、図6及び図7に示すように、断面視略台形状をなす有底のものであり、各吸引キャビティXR11の底壁からさらにロール本体XR1の軸心に向かって延び且つ吸引用横孔XR12に連通する真空通路XR111を設けている。本変形例では、ロール本体XR1の周方向に隣接する複数列の吸引キャビティXR11の各真空通路XR111が共通の吸引用横孔XR12に連通するようにしている。
本変形例に係る真空成形ロールXRは、吸引キャビティXR11の底壁をロール本体R1と別体をなすプラグXPにより構成し、各プラグXPに設けた切除部XPaによって吸引孔XR13を構成している。
プラグXPは、例えばリン青銅等の金属素材から形成した薄板状のものであり、前記吸引キャビティXR11の底壁に嵌合する形状を有する。
しかして、ロール本体XR1の中央部領域XR1Cの吸引孔XR13の開口率を、ロール本体XR1の端部領域XR1Eの吸引孔XR13の開口率よりも大きな値に設定している。本変形例では、プラグXPに設けた切除部XPaの数や形態(形状や大きさ)を変えることによって開口率を異ならせている。その一例として、図5(c)、(d)に示すように、中央部領域XR1Cの吸引孔XR13を、プラグXPに等角4箇所の外縁から中心に向かって伸びる計4本の直線状のスリット(切除部XPa)によって構成するとともに、端部領域XR1Eの吸引孔XR13を、プラグXPに等角8箇所の外縁から中心に向かって伸びる計8本の直線状のスリット(切除部XPa)によって構成したものが挙げられる。
このような構成を有する真空成形ロールXRであっても、ロール本体XR1の中央部領域XR1Cの吸引孔XR13の開口率をロール本体XR1の端部領域XR1Eの吸引孔XR13の開口率よりも大きな値に設定しているため、各領域XR1C、XR1Eにおける吸引力が均一化され、前記実施形態に係る真空成形ロールRと略同様の効果を得ることができる。
なお、前記変形例では、ロール本体R1の中央部領域R1Cの吸引孔R13の開口率を端部領域R1Eの吸引孔R13の開口率よりも大きな値に設定するために、プラグXPに設けた切除部XPaたるスリットの数を増減する態様を例示したが、これに限らず、例えば、各領域XR1C、XR1Eにおける切除部の数を同数とする一方、各領域XR1C、XR1Eにおける各切除部の形態をそれぞれ異ならせることにより各領域XR1C、XR1Eの吸引孔XR13の開口率を異ならせるようにしてもよい。また、切除部XPaとして、スリットの他、プラグXPの外縁部に放射状に形成された略V字状または略U字状の切り込み(図5(e)、(f)参照)や、或いは、プラグXPの外縁部に形成した略環状(同図(g)参照)又は略半月状の切り欠きを採用してもよい。さらに、吸引孔XR13を、スリット、切り込み又は切り欠きのうち、少なくとも二種を組み合わせることにより構成してもよい(同図(f)、(h)参照)。また、プラグXPに、その肉厚方向に貫通する一又は複数の小貫通孔を形成し、この小貫通孔により吸引孔XR13を構成するようにしても構わない。この場合、各小貫通孔の数や形態は、ロール本体XR1の中央部領域XR1CのX吸引孔R13の開口率が端部領域XR1Eの吸引孔XR13の開口率よりも大きくなる範囲内であれば特に限定されるものではない。また、吸引孔XR13を、プラグXPに設けた切除部XPaと小貫通孔との組み合わせにより構成するようにしてもよい。
さらに、前記実施形態及び変形例では、真空成形ロールが、吸引用横孔の両端を真空排気装置に接続し得るように構成したものであったが、これに限らず、吸引用横孔の一端のみを真空排気装置に接続し得るように構成し、ロール本体の真空排気装置に接続されない側における端部領域の吸引孔の開口率を真空排気装置に接続される側における端部領域の吸引孔の開口率よりも大きな値に設定したものであっても構わない。このようなものであっても、ロール本体の各領域における吸引力が均一化され、全ての吸引孔の開口率を同一に設定した場合に生じる不具合、すなわち、真空排気装置に接続されない側における端部領域の吸引力が、真空排気装置に接続される側における端部領域の吸引力よりも弱くなり、生産効率の低下等を招来するという種々の不具合を悉く解消することができる。
なお、各領域における吸引孔の開口率を異ならせる態様は、吸引キャビティの底壁に小貫通孔を設ける態様、又は吸引キャビティの底壁をプラグにより構成し、このプラグに切除部又は小貫通孔を形成する態様、何れを採用してもよい。
また、各領域をさらにロール本体の軸心方向に並ぶ複数の小領域に区画し、それら各小領域を単位にしての開口率を段階的に異ならせるようにしてもよい。
また、吸引キャビティが、平面視略多角形状のものである場合、当該キャビティの底壁を構成するプラグも、キャビティに嵌合する形状にすればよい。
また、外周面に多数個凹設される吸引キャビティの配置態様は、千鳥配置の他、千鳥配置を90度傾けた逆千鳥配置、又は格子配置、或いは千鳥配置を15〜45度傾けた斜め配置等、種々のものであってもよい。
前記実施形態及び変形例では、ロール本体の周方向に沿って隣接する複数列の吸引キャビティの各吸引孔が共通の吸引用横孔に連通する態様を例示したが、各列の吸引キャビティの吸引孔がそれぞれ対応する一の吸引用横孔にそれぞれ連通する態様を採用しても構わない。
また、本発明に係る真空成形ロールを用いて製造される気泡シート体は、キャップシートとバックシートとからなり、梱包材等として使用可能な二層状のものであってもよく、あるいは、キャップシートの表面側(各突起の頂部側)にさらにライナーシートを貼着し、自動車の内装材等として使用可能な三層状の中空板を製造する過程で成形される中間成形物であってもよい。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る真空成形ロールを備えた成形機を模式的に示す図。 同実施形態に係る真空成形ロールの全体斜視図。 同実施形態に係る真空成形ロールの正面図を一部断面にして模式的に示す図。 同実施形態に係る真空成形ロールの要部拡大断面を模式的に示す図。 同実施形態に係る真空成形ロールの吸引孔の各種態様を示す図。 同実施形態に係る真空成形ロールの一変形例を図3に対応させて示す図。 同実施形態に係る真空成形ロールの一変形例を図4に対応させて示す図。
符号の説明
R、XR…真空成形ロール
R1、XR1…ロール本体
R11、XR11…吸引キャビティ
R11a…小貫通孔
R12、XR12…吸引用横孔
R13、XR13…吸引孔
R1C、XR1C…中央部領域
R1E、XR1E…端部領域
V…真空排気装置
XR111…真空通路
XP…プラグ
XPa…切除部

Claims (5)

  1. ロール本体の外周面に多数個凹設された気泡成形用の吸引キャビティと、前記ロール本体の一端から他端に亘って形成された吸引用横孔と、前記各吸引キャビティの底壁に設けられそれらの吸引キャビティをそれぞれ対応する吸引用横孔に連通させる吸引孔とを具備してなり、前記吸引用横孔の両端を真空排気装置に接続し得るように構成したものであって、
    前記ロール本体の中央部領域の吸引孔の開口率を端部領域の吸引孔の開口率よりも大きな値に設定したことを特徴とする気泡シート体製造用の真空成形ロール。
  2. ロール本体の外周面に多数個凹設された気泡成形用の吸引キャビティと、前記ロール本体の一端から他端に亘って形成された吸引用横孔と、前記各吸引キャビティの底壁に設けられそれらの吸引キャビティをそれぞれ対応する吸引用横孔に連通させる吸引孔とを具備してなり、前記吸引用横孔の一端のみを真空排気装置に接続し得るように構成したものであって、
    前記ロール本体の真空排気装置に接続されない側における端部領域の吸引孔の開口率を真空排気装置に接続される側における端部領域の吸引孔の開口率よりも大きな値に設定したことを特徴とする気泡シート体製造用の真空成形ロール。
  3. 前記各領域をさらにロール本体の軸心方向に並ぶ複数の小領域に区画し、それら各小領域を単位にして前記吸引孔の開口率を段階的に異ならせるようにしている請求項1又は2記載の気泡シート体製造用の真空成形ロール。
  4. 前記吸引孔が、前記吸引キャビティの底壁に設けた小貫通孔からなり、その小貫通孔の数や形態を変えることによって開口率を異ならせるようにしている請求項1、2又は3記載の気泡シート体製造用の真空成形ロール。
  5. 前記吸引キャビティの底壁をロール本体と別体をなすプラグにより構成したものであり、前記プラグに設けた切除部及び小貫通孔の少なくとも一方によって前記吸引孔を構成しており、前記切除部や前記小貫通孔の数や形態を変えることによって、前記吸引孔の開口率を異ならせるようにしている請求項1、2又は3記載の気泡シート体製造用の真空成形ロール。
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