JP2007196389A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェットプリンタにおいて、記録ヘッドの表面の、ワイパの先端部へのオーバラップ量が適正量であるかどうかを容易に確認可能にして、製造コストを低減させることができるようにする。
【解決手段】インクジェットプリンタは、インクを記録紙に吐出する記録ヘッド3aを下面に有するインクカートリッジ3が搭載されたキャリッジ2と、記録ヘッド3aの表面に先端部が摺接するようにして記録ヘッド3aの表面を清掃するワイパ23と、ワイパ23により清掃された記録ヘッド3aの表面を保護するキャップ22とを備えている。ワイパ23の、先端部から所定寸法下方の位置にはマーキング部23dが設けられている。組み立て時に、組立作業者は、インクカートリッジ3の下面とマーキング部23dとの位置関係を目視で確認することにより、記録ヘッド3aの表面の、ワイパ23の先端部へのオーバラップ量が適正量であるかどうか確認可能になる。
【選択図】図2

Description

本発明は、インクを記録ヘッドから吐出させることにより記録紙に画像を形成するインクジェットプリンタに関する。
記録紙に画像を形成する機能を有する画像形成装置としては、インクを記録ヘッドから記録紙に向け吐出させることにより画像を形成するインクジェットプリンタが用いられている。このようなインクジェットプリンタにおいては、記録紙に画像を形成するプリント動作を行った後にインクが記録ヘッドの表面に付着したままであったり、インクが乾燥して記録ヘッドに詰まったりすると、その後インクを正常に吐出して適正にプリント動作を行うことができなくなることがある。そのため、インクジェットプリンタとしては、プリント動作を行った後に、記録ヘッドをキャップにより保護するキャップ動作を行うようにし、上述のような不具合を防止したものがある。このキャップ動作は、例えば特許文献1乃至特許文献4に記載されているように、例えば筐体等に取り付けられたゴム製のワイパの先端部を記録ヘッドの表面に摺接させることにより、記録ヘッドの表面に残ったインクを拭き取った後に行われる。すなわち、記録ヘッドをワイパにより清掃した後にキャップにより保護して、記録ヘッドにインク詰まりが生じたり、インクが付着したままになることを防止している。
ところで、上述のようにワイパを用いて記録ヘッドの表面を清掃するには、記録ヘッドの表面とワイパの先端部との位置関係が適正でならなければならない。すなわち、例えば、記録ヘッドがその下方に設けられているワイパによって清掃されるとき、記録ヘッドの表面とワイパの先端部の上下方向のオーバラップ量が適正であれば、ワイパが撓みながら記録ヘッドの表面に適正に摺接し、ワイパの先端部により記録ヘッドの表面が拭き取り清掃される。一方、記録ヘッドの表面の位置がワイパの先端の位置より上方となるような、オーバラップ量が不足している状態であると、ワイパは記録ヘッドの表面に摺接せず、記録ヘッドの表面を清掃することができなくなる。また、オーバラップ量が適正量よりも多すぎる場合には、ワイパが筐体等に取り付けられている部位近傍で折れ曲がってしまうため、ワイパの先端部が記録ヘッドの表面に適正に摺接されなくなり、記録ヘッドの表面を適正に清掃することができなくなる。そこで、このようなインクジェットプリンタにおいては、ワイパは、筐体等に取り付けられた状態で、上述のオーバラップ量が適正量となるように位置決めされるように成型されている。これにより、インクジェットプリンタを、オーバラップ量を調整することなく組み立てることができるようになっている。
しかしながら、ワイパや筐体等を製造する際には、製造した部品に寸法誤差等が発生することがある。例えばこのような誤差が大きい部品等を用いてインクジェットプリンタを組み立てたとき等には、オーバラップ量が適正量とならない場合がある。このようなとき、例えばオーバラップ量が不足していれば、組立作業者は、組み立てられたインクジェットプリンタを目視することにより、ワイパの先端が記録ヘッドの表面に摺接し得ないことを容易に確認することができる。しかしながら、オーバラップ量が多すぎるようなときには、組立作業者は目視ではその量を確認しづらく、例えば、インクジェットプリンタを動作させてみなければ、オーバラップ量が適正ではないことを確認することができない。このように、オーバラップ量が適正でないことを容易に確認することができないような場合には、オーバラップ量が適正になるように組み立てしなおすために手間や時間がかかり、組立作業を効率よく行うことができず、製造コストが高価になってしまうという問題がある。
なお、特許文献1には、オーバラップ量を常に一定量にするようにしたインクジェットプリンタが記載されている。また、特許文献2、特許文献3には、ワイパの形状を、拭き取り性能が向上するような形状にしたものが記載されている。特許文献4には、キャップとワイパを小型のスレッドに設けたインクジェットプリンタが記載されている。しかしながら、これらの特許文献1乃至特許文献4には、上述の製造コストが高価になるという問題点に対して有効な解決策は開示されていない。
特開平7−1740号公報 特開平9−150521号公報 特開平10−86393号公報 特開2003−182096号公報
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、記録ヘッドの表面の、ワイパの先端部へのオーバラップ量が適正量であるかどうかを容易に確認することが可能であり、製造コストを安価にすることができるインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1の発明は、インクを貯蔵するインクタンクと、このインクタンクに貯蔵されたインクを下方の記録紙に向けて吐出して記録紙に画像を形成する記録ヘッドとを有するインクカートリッジと、筐体内部に配され、前記インクカートリッジが挿脱自在に搭載されるキャリッジと、副走査方向に記録紙を搬送する記録紙搬送機構と、前記キャリッジを副走査方向に略直交する主走査方向に往復移動させる駆動機構と、前記筐体の主走査方向の一端近傍に、前記キャリッジの下方に、前記記録ヘッドと対向するように変位可能に設けられ、前記キャリッジが前記一端近傍に移動したときに前記記録ヘッドに向けて上方に変位するスレッドと、前記スレッドに上方に突設するように取り付けられており、可撓性を有し、前記キャリッジの移動に伴い、先端部が前記記録ヘッドの表面と摺接することによりその記録ヘッドを清掃するワイパと、前記スレッドの、前記ワイパの近傍に設けられ、前記キャリッジが移動したときに前記スレッドが変位することにより、前記ワイパにより清掃された記録ヘッドを覆うように保護するキャップとを備えたインクジェットプリンタにおいて、前記ワイパは、先端部から所定寸法下方の位置に、外部から視認可能なマーキング部を有しており、外部から前記マーキング部と記録ヘッドとの上下方向の位置関係を確認することにより、前記記録ヘッドの表面の、前記ワイパの先端部へのオーバラップ量が適正量であるかどうか確認可能であるものである。
請求項2の発明は、副走査方向に記録紙を搬送する記録紙搬送機構と、インクを記録紙に向け吐出して記録紙に画像を形成する記録ヘッドを搭載しており、副走査方向に略直交する主走査方向に往復移動するキャリッジと、前記キャリッジを駆動する駆動機構と、前記筐体の主走査方向の一端近傍に前記キャリッジに向け突設するように設けられており、前記キャリッジの移動に伴い、先端部が前記記録ヘッドの表面と摺接することによりその記録ヘッドを清掃するワイパと、前記ワイパの近傍に設けられ、前記ワイパにより清掃された記録ヘッドを保護するキャップとを備えたインクジェットプリンタにおいて、前記ワイパは、先端部から所定寸法の位置に、外部から視認可能なマーキング部を有しており、外部から前記マーキング部と前記記録ヘッドとの位置関係を確認可能であるものである。
請求項1の発明によれば、マーキング部が、ワイパの先端部から所定寸法下方の位置に外部から視認可能に設けられており、このマーキング部と記録ヘッドとの上下方向の位置関係を確認することにより、記録ヘッド表面のワイパ先端部へのオーバラップ量が適正量であるかどうか確認可能である。従って、インクジェットプリンタの組み立て時に、オーバラップ量が適正量であるか容易に確認することにより、組立作業を効率良く行うことができ、製造コストを安価にすることが可能となる。
請求項2の発明によれば、マーキング部が、ワイパの先端部から所定寸法の位置に外部から視認可能に設けられており、このマーキング部と記録ヘッドとの位置関係を確認可能であるので、インクジェットプリンタの組み立て時に、記録ヘッド表面のワイパ先端部へのオーバラップ量が適正量であるかどうか用意に確認することが可能である。従って、上述と同様に、インクジェットプリンタの組立作業を効率良く行うことができ、製造コストを安価にすることが可能となる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るインクジェットプリンタを示す。このインクジェットプリンタ1は、インクを吐出する記録ヘッド3aを下面に有するインクカートリッジ3が搭載されたキャリッジ2を、主走査方向(図に矢印Aで示す)に往復移動させることにより、主走査方向と直交する副走査方向(図に矢印Bで示す)に搬送される記録紙Pに画像を形成するものである。このインクジェットプリンタ1は、例えば外部のパーソナルコンピュータ(図示せず)等と接続されており、このパーソナルコンピュータ等から送信されるデータ及びコマンド等に基いて、記録紙Pに画像を形成するプリント動作を行う機能を有している。
このインクジェットプリンタ1は、筐体10の背面に、プリントされる記録紙Pが装填される給紙トレイ11を有しており、また、筐体10の前面下方に、プリントされた記録紙Pを排出するための排紙トレイ12を有している。このインクジェットプリンタ1は、例えばA4サイズの記録紙Pに画像を形成可能なものである。図に示すように、記録紙Pは、給紙トレイ11に主走査方向に摺動可能に設けられている2つのガイド爪11bにより、給紙トレイ11に位置決めされた状態で装填されている。
このインクジェットプリンタ1の筐体10の内部には、キャリッジ2と、筐体10の主走査方向一端近傍に設定されている、キャリッジ2の主走査方向の基準位置であるホームポジション近傍に設けられ、後述するように記録ヘッド3aを保護するためのキャップ22及びワイパ23が配されたスレッド21と、キャリッジ2に搭載されているインクカートリッジ3と、キャリッジ2の背面側に主走査方向が長手方向に配されるシャフト4と、記録紙搬送機構6と、キャリッジ2に駆動力を与えて往復移動させる駆動機構7と、キャリッジ2の主走査方向の位置を検出するために用いられて筐体10に主走査方向に沿って配されているエンコーダスケール8と、インクジェットプリンタ1の種々の動作を制御するための制御回路9とが設けられている。本実施形態において、スレッド21は、キャリッジ2の下方に、キャップ22及びワイパ23がインクカートリッジ3の下面と対向するように配されている。スレッド21は、後述するように、筐体10のスレッドガイド10aによりガイドされてキャリッジ2の移動に伴い変位するように構成されている。
キャリッジ2は、シャフト4に摺動可能に嵌合されており、後述するように駆動機構7のベルト7aの一部分に接続されており、シャフト4に沿って主走査方向に移動可能に配置されている。キャリッジ2にはフォトカプラ(図示せず)が搭載されており、このフォトカプラが所定の解像度を有するエンコーダスケール8上を走査することにより、キャリッジ2の主走査方向の位置を検出可能となるように構成されている。キャリッジ2の内部には空間が形成されており、インクカートリッジ3がこの空間に着脱可能に配されている。
インクカートリッジ3は、内部にインクを貯蔵するインクタンク(図示せず)を有している。インクカートリッジ3の下面には、インクタンクに収納されたインクを吐出するための複数のノズルを有する記録ヘッド3aが設けられている。本実施形態において、インクカートリッジ3は、例えばシアン、マゼンタ、イエロー等のカラーインクが封入されたものと、ブラックインクが封入されたものとの2つがキャリッジ2に搭載されている。すなわち、このインクジェットプリンタ1は、記録紙Pにカラー画像を形成可能に構成されているものである。なお、キャリッジ2に搭載されるインクカートリッジ3の構成はこれに限られるものではなく、例えばブラックインクとカラーインクが1つのインクカートリッジ3に封入されたものであったり、カラーインクも各色毎に別個に封入されているものであったりしてもよい。また、このインクジェットプリンタ1は、キャリッジ2にブラックインクが封入されたインクカートリッジ3のみが搭載されており、例えばグレースケール画像を形成するようなものであってもよい。
記録紙搬送機構6は、例えば記録紙Pを給紙トレイ11から筐体10の内部に送るためのピックローラと、この記録紙Pを筐体10の内部で副走査方向に搬送するための複数のローラと、これらのピックローラ、ローラを駆動するためのモータ等で構成されている。
駆動機構7は、例えば、インクジェットプリンタ1の筐体10に主走査方向に沿って配されている環状のベルト7aと、このベルト7aを回動させるためのDCモータ7bとにより構成されているものである。ベルト7aの一部分は、キャリッジ2の後方に接続されている。駆動機構7は、DCモータ7bによってベルト7aを回動させることにより、キャリッジ2に駆動力を与えて主走査方向に往復移動させる。なお、駆動機構7はこの構成に限られるものではない。
制御回路9は、例えば外部のパーソナルコンピュータ等で動作するデバイスドライバ等のソフトウェア等により制御されるものである。この制御回路9は、パーソナルコンピュータから送信されるデータ及びコマンド等に基づいて、記録紙搬送機構6、駆動機構7、及び記録ヘッド3a等を制御することにより、記録紙P上に画像を形成するプリント機能実行する。制御回路9は、この機能の他、例えばディジタルカメラ等から送信されるようなJPEG圧縮された画像データを解凍して記録紙P上に画像を形成する機能を有しているようなものであってもよい。また、制御回路9は、例えば筐体10に設けられるような操作ボタン等がユーザ等により操作されることに応じて、所定の機能を動作させるように構成されていてもよい。
図2は、このインクジェットプリンタ1を正面から見たときの、キャリッジ2とスレッド21とを示す。図に示すように、スレッド21には、キャリッジ2に装着されている2つのインクカートリッジ3にそれぞれ対応するように、キャップ22及びワイパ23が2組配置されている。スレッド21は、例えば樹脂により形成されており、筐体10の側面側には、キャリッジ2と当接し得る高さに、当接腕21cが形成されている。また、スレッド21の前方には、スレッドガイド10aに形成されているガイド溝10bに摺動可能に嵌められたガイドピン21dが形成されている。キャップ22は、上下方向に変位可能に、ばねにより支えられた状態で取り付けられており、後述のように、キャリッジ2が移動したときに記録ヘッド3aに密着して覆うように構成されている。
図3は、ワイパ23を示す。ワイパ23は、後述するようなキャップ動作時に記録ヘッド3aに摺接されるように取り付けられており、このスレッド21のキャップ22よりも主走査方向中央側に、キャップ22の近傍に設けられている。ワイパ23は、スレッド21に情報に突設するように設けられている。ワイパ23は、例えばゴム等の成型品であり、図の矢印Aで示す主走査方向に可撓性を有するように、スレッド21に取り付けられている。ワイパ23は、先端部23aが、その他の部位より主走査方向の寸法が大きくなるように成型されている。また、下端は、スレッド21に形成されているワイパ取付突起21aが嵌合される嵌合溝23bが形成されており、下方の側面には、スレッド21の位置決め突起21bに係着される係着孔23cが形成されている。
ここで、本実施形態において、ワイパ23の、筐体10の前面側となり得る面には、図に示すように、マーキング部23dが形成されている。本実施形態において、このマーキング部23dは、ワイパ23に対するインクカートリッジ3の下面の下限位置を目安として示すために設けられている。すなわち、このマーキング部23dが設けられていることにより、例えば図2に示すように、インクカートリッジ3の下面の位置が、先端部23aとマーキング部23dとの間の高さであるときには、ワイパ23と記録ヘッド3aとの位置関係が適正であること、すなわち記録ヘッド3aの表面の、ワイパ23の先端部23aへのオーバラップ量が適正量であることを外部から確認可能となる。マーキング部23dは、ワイパ23の先端部23aから所定寸法(図に矢印Mで示す)下方の位置に、外部から視認可能に形成されている。本実施形態においては、マーキング部23dは、例えば、先端部23aから約1mm程度下方の位置に形成されている。また、マーキング部23dは、図に示すように、リブ形状に設けられ、ワイパ23の一体成型時に形成されている。なお、マーキング部23dの位置や形状等はこれに限られるものではなく、例えば他の位置に設けられたり、また、溝状に設けられたり、プリントにより外部から視認可能に設けられたものであってもよい。
次に、このインクジェットプリンタ1が記録紙Pに画像を形成するときのプリント動作を説明する。プリント動作がスタートすると、記録紙搬送機構6により給紙トレイ11に装填された記録紙Pが筐体10の内部に給紙され、副走査方向に搬送される。これに伴い、駆動機構7により駆動されたキャリッジ2が主走査方向に往復移動しながら、記録ヘッド3aからインクを吐出して記録紙P上に塗布する。記録紙Pを副走査方向に搬送しながら、主走査方向にインクの塗布を行うことを繰り返すことにより、記録紙P上に画像が形成される。記録紙Pに画像が形成されると、この記録紙Pが記録紙搬送機構6により排紙トレイ12上に排出され、プリント動作が終了する。
ここで、キャリッジ2は、ホームポジションを主走査方向の基準位置として上述のプリント動作を行うように構成されており、例えばインクジェットプリンタ1の電源がオフにされるとき等には、キャリッジ2がホームポジションに移動して、記録ヘッド3aのキャップ動作を行うように制御が行われる。図4(a)、(b)、(c)は、キャリッジ2がホームポジションに移動するときのインクジェットプリンタ1の動作を示す。図4(a)に示すように、キャリッジ2が主走査方向の略中央からホームポジションに向けて移動すると、上述のようにインクカートリッジ3の下面がワイパ23の先端部23aよりも下方に位置し、記録ヘッド3aの表面がワイパ23の先端部23aへオーバラップしているので、記録ヘッド3aの表面とワイパ23とが接触する。このとき、図4(b)に示すように、キャリッジ2の移動に伴い、先端部23aが記録ヘッド3aの表面と摺接することにより、記録ヘッド3aの表面が清掃される。その後、キャリッジ2がさらに主走査方向側方に移動し、キャリッジ2の側面と当接腕21cとが当接した後、さらに側方までキャリッジ2が移動すると、スレッド21はキャリッジ2の移動に伴い変位する。このとき、図4(c)に示すように、スレッド21は、ガイドピン21dがガイド溝10bに沿うことにより記録ヘッド3aに向け上方に変位する。スレッド21が上方に変位すると、2つのキャップ22が、それぞれ、ばねを撓ませた状態で、ワイパ23により清掃された記録ヘッド3aの表面を覆うように位置し、記録ヘッド3aがキャップ22により保護された状態になる。これにより、記録ヘッド3aに付着したインクが乾いてノズル詰まりが発生したり、記録ヘッド3aに埃等が付着して以後のプリント動作に支障をきたしてしまったりすることが防止されている。このようにキャップ動作が行われた状態で、例えば電源がオンにされたり、プリント動作が開始されると、キャリッジ2が主走査方向の中央部に向け移動すると共に、スレッド21も同方向に変位して、再び図4(a)に示すような状態になる。
このように、本実施形態においては、ワイパ23にマーキング部23dが設けられている。これにより、インクジェットプリンタ1の組立作業時に、組立作業者が、外部からマーキング部23dと記録ヘッド3aの表面との位置関係を確認して、記録ヘッド3aの表面の、ワイパ23の先端部23aへのオーバラップ量が適正量であるかどうか確認可能である。従って、オーバラップ量が適正か否かを知ることにより、組み立て時に不良なものを早期に発見して組立作業を効率良く行うことができ、インクジェットプリンタ1の製造コストを安価にすることが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を変更しない範囲で適宜に種々の変形が可能である。例えば、キャップ22やワイパ23は、スレッド21上に設けられている者に限られるものではなく、筐体10等に直接設置されているような構成であってもよい。すなわち、ワイパ23の先端部23aから所定寸法の位置に、外部から視認可能にマーキング部23dを設け、組み立て時に記録ヘッド3aの位置とマーキング部23dの位置との位置関係を確認可能にすることにより、組立作業を効率良く行うことが可能となり、インクジェットプリンタ1の製造コストを安価にすることが可能となる。
本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタを示す斜視図。 同上プリンタのキャリッジとスレッドを筐体前方から見た正面図。 同上プリンタのワイパを示す斜視図。 (a)は同上プリンタのキャップ動作を説明する正面図、(b)はキャップ動作時に記録ヘッドが清掃される様子を説明する正面図、(c)はキャップ動作が完了したときを説明する正面図。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
2 キャリッジ
3 インクカートリッジ
3a 記録ヘッド
6 記録紙搬送機構
7 駆動機構
10 筐体
21 スレッド
22 キャップ
23 ワイパ
23a 先端部
23d マーキング部

Claims (2)

  1. インクを貯蔵するインクタンクと、このインクタンクに貯蔵されたインクを下方の記録紙に向けて吐出して記録紙に画像を形成する記録ヘッドとを有するインクカートリッジと、
    筐体内部に配され、前記インクカートリッジが挿脱自在に搭載されるキャリッジと、
    副走査方向に記録紙を搬送する記録紙搬送機構と、
    前記キャリッジを副走査方向に略直交する主走査方向に往復移動させる駆動機構と、
    前記筐体の主走査方向の一端近傍に、前記キャリッジの下方に、前記記録ヘッドと対向するように変位可能に設けられ、前記キャリッジが前記一端近傍に移動したときに前記記録ヘッドに向けて上方に変位するスレッドと、
    前記スレッドに上方に突設するように取り付けられており、可撓性を有し、前記キャリッジの移動に伴い、先端部が前記記録ヘッドの表面と摺接することによりその記録ヘッドを清掃するワイパと、
    前記スレッドの、前記ワイパの近傍に設けられ、前記キャリッジが移動したときに前記スレッドが変位することにより、前記ワイパにより清掃された記録ヘッドを覆うように保護するキャップとを備えたインクジェットプリンタにおいて、
    前記ワイパは、先端部から所定寸法下方の位置に、外部から視認可能なマーキング部を有しており、
    外部から前記マーキング部と記録ヘッドとの上下方向の位置関係を確認することにより、前記記録ヘッドの表面の、前記ワイパの先端部へのオーバラップ量が適正量であるかどうか確認可能であることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 副走査方向に記録紙を搬送する記録紙搬送機構と、
    インクを記録紙に向け吐出して記録紙に画像を形成する記録ヘッドを搭載しており、副走査方向に略直交する主走査方向に往復移動するキャリッジと、
    前記キャリッジを駆動する駆動機構と、
    前記筐体の主走査方向の一端近傍に前記キャリッジに向け突設するように設けられており、前記キャリッジの移動に伴い、先端部が前記記録ヘッドの表面と摺接することによりその記録ヘッドを清掃するワイパと、
    前記ワイパの近傍に設けられ、前記ワイパにより清掃された記録ヘッドを保護するキャップとを備えたインクジェットプリンタにおいて、
    前記ワイパは、先端部から所定寸法の位置に、外部から視認可能なマーキング部を有しており、
    外部から前記マーキング部と前記記録ヘッドとの位置関係を確認可能であることを特徴とするインクジェットプリンタ。
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