JP2007195876A - 空気除菌装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンスの頻度を低減させ、長期間運転しても電解性能および耐久性を維持し、ひいては除菌性能を維持する。
【解決手段】筐体内に配置され、電解水に反応性の少ない素材で形成された気液接触部材5と、この気液接触部材5に電解水を供給する電解水供給ユニットと、吸込口から室内の空気を吸い込んで、気液接触部材5に供給した電解水に接触させて、吹出口から吹き出すための送風ファンと、電解水を貯留する給水タンク支持皿10と、を備え、電解水供給ユニットは、水道水を電気分解して電解水を生成する電解槽31と、電解槽31の下流側で電解槽31から流出したスケールを除去するためのフィルタ20と、備えた。
【選択図】図5

Description

本発明は、空中浮遊している微生物、ウィルス等の除去が可能な空気除菌装置にかかり、特に電気分解時に発生するスケールの影響を低減する技術に関する。
一般に、空中浮遊している微生物、ウィルス等の除去を目的として、空気中に電解水ミストを拡散させて、この電解水ミストを空中浮遊している微生物、ウィルス等に直接接触させ、ウィルス等を不活化する除菌装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平2002−181358号公報
しかしながら、上記除菌装置では、電解水を生成するために用いる水道水中に含まれるカルシウムイオンあるいはマグネシウムイオンにより電気分解用電極にスケールが生成し、蓄積されることにより、長期間運転すると、電解性能および耐久性が低下し、ひいては除菌性能が低下してしまうため、除菌性能を維持するためには頻繁にメンテナンスを行う必要があるという問題点があった。
そこで、本発明の目的は、メンテナンスの頻度を低減させ、長期間運転しても電解性能および耐久性を維持し、ひいては除菌性能を維持することが可能な空気除菌装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、筐体内に配置され、電解水に反応性の少ない素材で形成された気液接触部材と、この気液接触部材に電解水を供給する電解水供給ユニットと、吸込口から室内の空気を吸い込んで、前記気液接触部材に供給した電解水に接触させて、吹出口から吹き出すための送風ファンと、前記電解水を貯留する貯留部と、を備え、前記電解水供給ユニットは、水道水を電気分解して前記電解水を生成する電解槽と、前記電解槽の下流側で前記電解槽から流出したスケールを除去するためのフィルタと、を備えたことを特徴としている。
電解水供給ユニットの電解槽は、水道水を電気分解して電解水を生成し、気液接触部材に電解水を供給する。送風ファンは、吸込口から室内の空気を吸い込んで、気液接触部材に供給した電解水に接触させて、吹出口から吹き出すことにより、室内の空気を電解水に接触させて除菌させることができる。このとき、フィルタは、電解槽の下流側で電解槽から流出したスケールを除去する。
この場合において、前記電解水供給ユニットは、前記電解水を循環させるための循環ポンプと、前記電解槽の下流側に接続されるとともに、複数の散水孔が形成された散水孔形成部を有し、前記電解水を散水する電解水供給管と、を備え、前記フィルタは、前記散水孔形成部の上流側に配置されているようにしてもよい。
また、前記電解水供給ユニットは、前記電解水を循環させるための循環ポンプと、前記電解槽の下流側に接続され、複数の散水孔が形成された散水孔形成部を有し、前記電解水を散水する電解水供給管と、所定のタイミングで、前記電解水供給管をバイパスさせて、当該電解水を前記循環ポンプに循環させる弁と、を備え、前記フィルタは、前記弁の下流側に配置されているようにしてもよい。
前記電解水供給ユニットは、前記電解水を循環させるための循環ポンプと、前記電解槽の下流側に接続され、複数の散水孔が形成された散水孔形成部を有し、前記電解水を散水する電解水供給管と、前記電解槽に入口管が接続され、前記散水孔形成部の上流側に第1出口管が接続され、前記フィルタの上流側に第2出口管が接続され、所定のタイミングで所定の期間、前記第2出口管側に切り替えられる三方弁と、を備え、前記フィルタは、前記貯留槽の上流側に配置されているようにしてもよい。
さらに、定期的、或いは所定の条件下で不定期に前記電極の極性を反転させて、当該電極に形成された前記スケールを除去させるとともに、前記所定のタイミングを電極の極性を反転させたタイミングとするようにしてもよい。
さらにまた、前記電解水が電極に通電して水道水を電気分解することにより得られる活性酸素種を含む電解水であるようにしてもよい。
また、前記活性酸素種は、次亜塩素酸、オゾンまたは過酸化水素のうち少なくともいずれかの物質を含むようにしてもよい。
さらに、前記電解水供給ユニットは、前記電解水を滴下することにより前記気液接触部材に前記電解水を供給するようにしてもよい。
さらにまた、前記気液接触部材の下方に配置され、当該気液接触部材に供給後の前記電解水を受けて前記貯留部に戻す受け皿部を有し、前記受け皿部の上面側には、前記スケールの析出を促す析出促進部材が設けられているようにしてもよい。
本発明によれば、電解槽で生成されたスケールは、フィルタにより除去されることとなるので、メンテナンスの頻度を低減させ、長期間運転しても電解性能および耐久性を維持し、ひいては除菌性能を維持することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[1]第1実施形態
図1は、実施形態の空気除菌装置の外観斜視図である。
図1において、床置き式の空気除菌装置1は、箱形の筐体2を備え、この筐体2は、脚片2Aと、前パネル2Bと、天パネル2Cとを含み、この天パネル2Cの両側には、操作蓋2D、開閉蓋2Eがそれぞれ横並びに配置されている。
図2は、空気除菌装置の内部構成を示す斜視図である。
図3は、空気除菌装置の筐体の縦断面図である。
この筐体2の下部には、図2に示すように、横長の吸込口3が形成され、この吸込口3の上方にはプレフィルター3Aが配置されている。このプレフィルター3Aの上方には送風ファン7が配置され、この送風ファン7の上方には、保水性の高い気液接触部材5が、図3に示すように、筋交い状に配置され、この気液接触部材5の上方には、横長の吹出口4が配置されている。また、送風ファン7の支持板8は、筐体2に支持されている。
この気液接触部材5は、ハニカム構造を持ったフィルタ部材であって、気体接触面積が広く確保され、電解水滴下が可能で、目詰まりしにくい構造になっている。
図4は気液接触部材の説明図である。
すなわち、気液接触部材5は、図4に示すように、波形状に曲げられた素材5Aと、平板状の素材5Bとを接合し、全体としてハニカム状に形成されている。これら素材5A,5Bには、後述するように電解水に反応性の少ない素材、要するに、電解水による劣化が少ない素材が使用されている。例えば、ポリオレフィン樹脂系、PET樹脂系、塩化ビニル樹脂系、フッ素樹脂系またはセラミックス樹脂系等の素材が使用されている。
気液接触部材5の傾斜角θ(図3参照)は、30°以上であることが望ましい。それ以下の場合、滴下した電解水が、気液接触部材5の傾斜に沿って流れず、下方に落下するためである。また、傾斜角θが90°に近づいた場合、気液接触部材5を通過する送風経路が水平に近くなり、その分だけ上方への吹き出しが困難になる。この吹き出し方向を水平にした場合、吹き出し空気を遠くに送風できなくなり、後述するように、大空間の除菌に適した装置とならない。この傾斜角θは、
80°>θ>30°
が好ましく、本構成では約40°である。
図5(A)〜図5(C)は、気液接触部材への電解水供給状態を説明するための図である。
図6は、空気除菌の説明図である。
この気液接触部材5の下方には、電解水を受けるための水受け皿9(図3参照)が配置され、この水受け皿9には、給水タンク支持皿10が連接されている。このとき、水受け皿9の底面は、電解水が給水タンク支持皿10に流れ込むように給水タンク支持皿10側が低くなるように傾斜している。
この給水タンク支持皿10には、当該支持皿10内に塩素イオンを含む水道水を供給する給水タンク11と、循環ポンプ13とが配置されている。この循環ポンプ13には電解槽31が接続され、この電解槽31にはフィルタ20を介して電解水供給管17が接続されている。フィルタ20は、例えば、筐体内に不織布あるいはガラス繊維で構成されたフィルタ本体が収納されており、スケールなどの固体は通過させないが、液体である電解水については通過させる。
電解水供給管17は、外周部に多数の散水孔17A(図6参照)が形成された散水孔形成部17Bを有し、電解水を散水する。
このとき、電解水供給管17は、図5(B)に示すように、気液接触部材5の上縁部に略円筒状に形成された散水部5C中に挿入されている。
この電解槽31には、図5(C)に示すように、三対の電極32、33を備え、電極32、33は、通電された場合、電解槽31に流入した水道水を電気分解して活性酸素種を生成させる。ここで、活性酸素種とは、通常の酸素よりも高い酸化活性を持つ酸素分子と、その関連物質のことであり、スーパーオキシドアニオン、一重項酸素、ヒドロキシルラジカル、或いは過酸化水素といった、いわゆる狭義の活性酸素に、オゾン、次ハロゲン酸等といった、いわゆる広義の活性酸素を含めたものとする。電解槽31は、気液接触部材5に接近して配置され、水道水を電気分解して生成された活性酸素種を、ただちに気液接触部材5に供給できるように構成される。
電極32,33は、例えばベースがTi(チタン)で皮膜層がIr(イリジウム)、Pt(白金)から構成された電極板であり、この電極32,33に印加する電流値は、電流密度で20mA(ミリアンペア)/cm2(平方センチメートル)として、所定の遊離残留塩素濃度(例えば1mg(ミリグラム)/l(リットル))を発生させる。
上記電極32,33により水道水に通電すると、カソード電極では、
4H++4e-+(4OH-)→2H2+(4OH-
の反応が起こり、アノード電極では、
2H2O→4H++O2+4e-
の反応が起こると同時に、
水に含まれる塩素イオン(水道水に予め添加されているもの)が、
2Cl-→Cl2+2e-
のように反応し、さらにこのCl2は水と反応し、
Cl2+H2O→HClO+HCl
となる。
この構成では、電極32,33に通電することで、殺菌力の大きいHClO(次亜塩素酸)が発生し、この次亜塩素酸が供給された気液接触部材5に空気を通過させることにより、この気液接触部材5で雑菌が繁殖することを防止でき、気液接触部材5を通過する空気中に浮遊するウィルスを不活化することができる。また、臭気も気液接触部材5を通過する際に、電解水中の次亜塩素酸と反応し、イオン化して溶解することで、空気中から除去され、脱臭される。
つぎに、第1実施形態の動作について説明する。
図1において、操作蓋2Dを開くと、図示を省略した操作パネルが臨んでおり、この操作パネルを操作することで、床置き式空気除菌装置1の運転が開始される。この運転が開始されると、循環ポンプ13が駆動され、給水タンク支持皿10に溜まった水道水が、電解槽31に供給される。
この電解槽31では、電極32、33への通電により、水道水が電気分解されて活性酸素種を含む電解水が生成される。この電解水は、フィルタ20を通過して、電解槽31で生成されたスケールが除去された後、電解水供給管17の散水孔17Aを経て、散水ボックス5C中に散水され、ここから気液接触部材5の上縁部にしみ込み、下部に向けて徐々に湿潤する。
余剰となった電解水は、水受け皿9に集められ、水受け皿9の上面の傾斜を流れ落ちて、隣接する給水タンク支持皿10に流入し、そこに貯留される。本構成では、水が循環式となっており、蒸発等により水量が減った場合、給水タンク11を介して、給水タンク支持皿10に水道水が適量供給される。なお、この給水タンク11の水量が減った場合には、開閉蓋2E(図1参照)を開いて、給水タンク11を取り出して水道水を補給することとなる。
電解水で湿潤した気液接触部材5には、送風ファン7を経て、矢印Xで示すように、室内の空気が供給される。この室内の空気は、気液接触部材5にしみ込んだ活性酸素種に接触して、再び、室内に吹き出される。この活性酸素種は、室内の空気中に、例えばインフルエンザウィルスが侵入した場合、その感染に必須の当該ウィルスの表面蛋白(スパイク)を破壊、消失(除去)する機能を持ち、これを破壊すると、インフルエンザウィルスと、当該ウィルスが感染するのに必要な受容体(レセプタ)とが結合しなくなり、これによって感染が阻止される。衛生環境研究所との共同による実証試験の結果、インフルエンザウィルスが侵入した空気を、本構成の気液接触部材5に通した場合、当該ウィルスを99%以上除去できることが判明した。
本第1実施形態では、電解水は、フィルタ20を通過して、電解槽31で生成されたスケールが除去された後に気液接触部材5に供給されるため、再び、電解槽31にスケールが戻ってしまうような状況を低減でき、メンテナンスの頻度を低減させ、長期間運転しても電解性能および耐久性を維持し、ひいては除菌性能を維持することが可能となる。
また、本第1実施形態によれば、筐体2の下部に設けられた吸込口3から吸い込んだ室内の空気を、気液接触部材5に滴下した電解水に接触させて、筐体2の上部に設けられた吹出口4から吹き出す構成を備えるため、この空気除菌装置1が、例えば幼稚園や小・中・高等学校や、介護保険施設や、病院等におけるいわゆる大空間に設置された場合であっても、電解水に接触して除菌された室内の空気を、大空間の遠くに飛ばすことが可能になり、大空間での空気除菌が効率よく達成される。また、気液接触部材5が、床置き式の筐体2内に筋交い状に配置されるため、それが水平配置された場合に比べ、筐体2の奥行き寸法が小さくなり薄型化される。さらに、気液接触部材5が電解水に反応性の少ない素材で形成されるため、気液接触部材5の耐久性が向上し、その長寿命化が図られる。また、電解水が滴下式であるため、電解水を気液接触部材5の全域に均等に湿潤させることができ、ここを通過する空気を万遍なく除菌することが可能になる。
本実施形態では、次亜塩素酸を含んだ電解水が、水受け皿9に集められ、隣接する給水タンク支持皿10に流入する。このため、各皿には雑菌が発生せず、スライムの発生が防止される。このため、各皿の清掃及びメンテナンスの頻度が減少し、メンテナンス等の労力の軽減が図られる。
上記構成では、電解水中における活性酸素種(次亜塩素酸)の濃度を目標の濃度に調整することが望ましい。目標濃度は、通常、床置き式空気除菌装置1の設置場所(例えば、学校)に多く存在するウィルス等(例えば、カビ菌)を不活化させる濃度に設定される。この場合、例えば電極32、33を流れる電流、または、これら電極32、33間に印加される電圧を変更することで、電解水中における次亜塩素酸の濃度が調整される。一例としては、電極32、33に流れる電流を増やすことにより(例えば、電流密度で40mA/cm2)、次亜塩素酸の濃度を高い濃度に変更できる。これによれば、新たな装置等を用いることなく、電極への印加電圧等を変更するだけでよいため、低コスト化及び省スペース化が図られる。
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、活性酸素種としてオゾン(O3)や過酸化水素(H22)を発生させる構成としても良い。この場合、電極として白金タンタル電極を用いると、イオン種が希薄な水から、電気分解により高効率に安定して活性酸素種を生成できる。
このとき、アノード電極では、
2H2O→4H++O2+4e-
の反応と同時に、
3H2O→O3+6H++6e-
2H2O→O3+4H++4e-
の反応が起こりオゾン(O3)が生成される。またカソード電極では、
4H++4e-+(4OH-)→2H2+(4OH-
2 -+e-+2H+→H22
のように、電極反応によりO2 -が生成したO2 -と溶液中のH+とが結合して、過酸化水素(H22)が生成される。
この構成では、電極に通電することにより、殺菌力の大きいオゾン(O3)や過酸化水素(H22)が発生し、これらオゾン(O3)や過酸化水素(H22)を含んだ電解水を作ることができる。この電解水中におけるオゾンもしくは過酸化水素の濃度を、対象ウィルス等を不活化させる濃度に調整し、この濃度の電解水が供給された気液接触部材5に空気を通過させることにより、空気中に浮遊する対象ウィルス等を不活化することができる。また、臭気も気液接触部材5を通過する際に、電解水中のオゾンまたは過酸化水素と反応し、イオン化して溶解することで、空気中から除去され、脱臭される。
水道水を電気分解することにより、電極上(カソード)にスケールが堆積した場合、電気伝導性が低下し、継続的な電気分解が困難となる。
この場合、電極の極性を反転(電極のプラスとマイナスを切り替える)させることが効果的である。カソード電極をアノード電極として電気分解することで、カソード電極上に堆積したスケールを取り除くことができる。この極性反転制御では、例えばタイマを利用して定期的に反転させてもよいし、運転起動の度に反転させる等、不定期的に反転させてもよい。また、電解抵抗の上昇(電解電流の低下、あるいは電解電圧の上昇)を検出し、この結果に基づいて、極性を反転させてもよい。
図7は、第1実施形態の変形例の説明図である。
図7の変形例が図5の第1実施形態と異なる点は、水受け皿9の上面側に、スケールの析出を促すための多孔質セラミック製の析出促進部材9Aが複数設けられている点である。この析出促進部材9Aを水受け皿9の上面に設けているため、水受け皿9に集められた電解水に含まれるスケールの原因となるカルシウムイオンやマグネシウムイオンは、隣接する給水タンク支持皿10に電解水が流入するに際し、スケールとして析出することとなる。従って、給水タンク支持皿10に貯留された電解水は、カルシウムイオンやマグネシウムイオンの濃度が低下することとなり、電解槽31内でスケールとなるのを抑制することが可能となる。
[2]第2実施形態
次に本発明の第2実施形態について説明する。
図8は、第2実施形態の空気除菌の説明図である。
図8において、図6と同様の部分については、同一の符号を付すものとする。
図8の第2実施形態が図6の第1実施形態と異なる点は、電解槽31に入口管が接続され、電解水供給管17の散水孔形成部17Bの上流側に第1出口管が接続され、第1実施形態のフィルタ20と同様の機能を有するフィルタ41の上流側に第2出口管が接続され、所定のタイミングで所定の期間、第2出口管側(フィルタ41側)に切り替えられる三方弁41を設けた点である。
つぎに、第2実施形態の動作について説明する。
この場合において、初期状態では、三方弁41は、入口管と第1出口管側が連通している、すなわち、電解槽31と電解水供給管17が接続されている状態にあるものとする。
図1において、操作蓋2Dを開くと、図示を省略した操作パネルが臨んでおり、この操作パネルを操作することで、床置き式空気除菌装置1の運転が開始される。この運転が開始されると、図6を参照して、循環ポンプ13が駆動され、給水タンク支持皿10に溜まった水道水が、電解槽31に供給される。
この電解槽31では、電極32、33への通電により、水道水が電気分解されて活性酸素種を含む電解水が生成される。この電解水は、三方弁41を通過して、電解水供給管17に至る。そしての電解水供給管17の散水孔17Aを経て、散水ボックス5C中に散水され、ここから気液接触部材5の上縁部にしみ込み、下部に向けて徐々に湿潤する。
余剰となった電解水は、水受け皿9に集められ、水受け皿9の上面の傾斜を流れ落ちて、隣接する給水タンク支持皿10に流入し、そこに貯留される。本構成では、水が循環式となっており、蒸発等により水量が減った場合、給水タンク11を介して、給水タンク支持皿10に水道水が適量供給される。なお、この給水タンク11の水量が減った場合には、開閉蓋2E(図1参照)を開いて、給水タンク11を取り出して水道水を補給することとなる。
電解水で湿潤した気液接触部材5には、送風ファン7を経て、矢印Xで示すように、室内の空気が供給される。この室内の空気は、気液接触部材5にしみ込んだ活性酸素種に接触して、除菌された後、再び、室内に吹き出される。
ところで、本第2実施形態では、三方弁41は、所定のタイミングで所定の期間、第2出口管側、すなわち、フィルタ40側に切り替えられる。この結果、電解水は、三方弁41およびフィルタ40を通過して、電解槽31で生成されたスケールが除去された後、電解水供給管17の散水孔17Aを経て、散水ボックス5C中に散水され、ここから気液接触部材5の上縁部にしみ込み、下部に向けて徐々に湿潤することとなる。
従って、本第2実施形態では、三方弁41がフィルタ40側に切り替えられた場合には、電解水は、電解槽31で生成されたスケールが除去された後に気液接触部材5に供給されるため、再び、電解槽31にスケールが戻ってしまうような状況を低減でき、メンテナンスの頻度を低減させ、長期間運転しても電解性能および耐久性を維持し、ひいては除菌性能を維持することが可能となる。
この場合において、三方弁41をフィルタ40側に切り替えるタイミングとしては、適宜設定することが可能であるが、定期的、或いは所定の条件下で不定期に電解槽31の電極の極性を反転させるタイミングとするのが好ましい。これは、スケールは、陰極側の電極に形成されるが、極性を反転することにより、電極から剥離する可能性が高くなるからである。従って、電解槽31の電極の極性を反転させたタイミングから、電解槽31内に形成され、剥離して流出したスケールがフィルタ40に至るのに十分な時間に相当する期間が経過するまで、三方弁41をフィルタ40側に切り替えておくのが望ましい。
本第2実施形態においても、電解水は、三方弁41およびフィルタ40を通過して、電解槽31で生成されたスケールが除去された後に気液接触部材5に供給されるため、再び、電解槽31にスケールが戻ってしまうような状況を低減でき、メンテナンスの頻度を低減させ、長期間運転しても電解性能および耐久性を維持し、ひいては除菌性能を維持することが可能となる。
上記構成では、三方弁41を使用したが、これに限定されるものではない。図示は省略したが、例えば、電解槽31に二本の管を接続し、一方の管に第一開閉弁を介して上記電解水供給管17を接続すると共に、他方の管に別の第二開閉弁を介して上記フィルタ40を接続する構成としてもよい。この場合には、例えば、所定のタイミングで、第一開閉弁を閉じると同時に第二開閉弁を開き、電解水供給管17をバイパスさせ、フィルタ40を介して、当該電解水を循環ポンプ13に循環させればよい。
上記各実施形態では、出し入れ自在な給水タンク11による給水方式としたが、この給水タンク11の代わりに、例えば水道管を接続して、市水を直接導く水配管給水方式としてもよいことは云うまでもない。
実施形態の空気除菌装置の外観斜視図である。 内部構成を示す斜視図である。 筐体の縦断面図である。 気液接触部材の正面図である。 気液接触部材に電解水を滴下する手段を示す系統図であり、(A)は側面図、(B)は散水ボックスの断面図、(C)は電解槽の構成図である。 第1実施形態の空気除菌の説明図である。 第1実施形態の変形例の説明図である。 第2実施形態の空気除菌の説明図である。
符号の説明
1 空気除菌装置
2 筐体
3 吸込口
4 吹出口
5 気液接触部材
7 送風ファン
9 水受け皿
9A 析出促進部材
10 給水タンク支持皿(貯留部)
11 給水タンク
13 循環ポンプ
17 電解水供給管
17A 散水孔
17B 散水孔形成部
20、40 フィルタ
31 電解槽
32、33 電極
41 三方弁

Claims (9)

  1. 筐体内に配置され、電解水に反応性の少ない素材で形成された気液接触部材と、
    この気液接触部材に電解水を供給する電解水供給ユニットと、
    吸込口から室内の空気を吸い込んで、前記気液接触部材に供給した電解水に接触させて、吹出口から吹き出すための送風ファンと、
    前記電解水を貯留する貯留部と、を備え、
    前記電解水供給ユニットは、水道水を電気分解して前記電解水を生成する電解槽と、
    前記電解槽の下流側で前記電解槽から流出したスケールを除去するためのフィルタと、
    を備えたことを特徴とする空気除菌装置。
  2. 請求項1記載の空気除菌装置において、
    前記電解水供給ユニットは、前記電解水を循環させるための循環ポンプと、前記電解槽の下流側に接続されるとともに、複数の散水孔が形成された散水孔形成部を有し、前記電解水を散水する電解水供給管と、を備え、
    前記フィルタは、前記散水孔形成部の上流側に配置されている、
    ことを特徴とする空気除菌装置。
  3. 請求項1記載の空気除菌装置において、
    前記電解水供給ユニットは、前記電解水を循環させるための循環ポンプと、前記電解槽の下流側に接続され、複数の散水孔が形成された散水孔形成部を有し、前記電解水を散水する電解水供給管と、所定のタイミングで、前記電解水供給管をバイパスさせて、当該電解水を前記循環ポンプに循環させる弁と、を備え、
    前記フィルタは、前記弁の下流側に配置されている、
    ことを特徴とする空気除菌装置。
  4. 請求項1記載の空気除菌装置において、
    前記電解水供給ユニットは、前記電解水を循環させるための循環ポンプと、前記電解槽の下流側に接続され、複数の散水孔が形成された散水孔形成部を有し、前記電解水を散水する電解水供給管と、前記電解槽に入口管が接続され、前記散水孔形成部の上流側に第1出口管が接続され、前記フィルタの上流側に第2出口管が接続され、所定のタイミングで所定の期間、前記第2出口管側に切り替えられる三方弁と、を備え、
    前記フィルタは、前記貯留槽の上流側に配置されている、
    ことを特徴とする空気除菌装置。
  5. 請求項3または4記載の空気除菌装置において、
    定期的、或いは所定の条件下で不定期に前記電極の極性を反転させて、当該電極に形成された前記スケールを除去させるとともに、
    前記所定のタイミングを前記電極の極性を反転させたタイミングとする、
    ことを特徴とする空気除菌装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の空気除菌装置において、
    前記電解水が電極に通電して水道水を電気分解することにより得られる活性酸素種を含む電解水であることを特徴とする空気除菌装置。
  7. 請求項6記載の空気除菌装置において、
    前記活性酸素種は、次亜塩素酸、オゾンまたは過酸化水素のうち少なくともいずれかの物質を含むことを特徴とする空気除菌装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の空気除菌装置において、
    前記電解水供給ユニットは、前記電解水を滴下することにより前記気液接触部材に前記電解水を供給することを特徴とする空気除菌装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の空気除菌装置において、
    前記気液接触部材の下方に配置され、当該気液接触部材に供給後の前記電解水を受けて前記貯留部に戻す受け皿部を有し、
    前記受け皿部の上面側には、前記スケールの析出を促す析出促進部材が設けられている、ことを特徴とする空気除菌装置。

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