JP2007195828A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2007195828A
JP2007195828A JP2006019837A JP2006019837A JP2007195828A JP 2007195828 A JP2007195828 A JP 2007195828A JP 2006019837 A JP2006019837 A JP 2006019837A JP 2006019837 A JP2006019837 A JP 2006019837A JP 2007195828 A JP2007195828 A JP 2007195828A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game ball
moving member
discharge
probability
rolling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006019837A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4707571B2 (ja
Inventor
Hidenori Okumura
英典 奥村
Jun Hiraki
潤 平木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sansei R&D Co Ltd
Original Assignee
Sansei R&D Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sansei R&D Co Ltd filed Critical Sansei R&D Co Ltd
Priority to JP2006019837A priority Critical patent/JP4707571B2/ja
Publication of JP2007195828A publication Critical patent/JP2007195828A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4707571B2 publication Critical patent/JP4707571B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】遊技球転動部における遊技球の動作を多様化することができかつ遊技球の転動動作も従来より多く楽しむことが可能な弾球遊技機を提供する。
【解決手段】 本発明のパチンコ遊技機10によれば、移動部材43が受入許容位置にあるか受入規制位置にあるかに応じて、移動部材43の移動排出補助孔43Aを経由して遊技球が高確率排出部52から排出される或いは遊技球がそれ以外の経路を経由して低確率排出部53から排出されるかに分かれる。このように、本発明によれば、移動部材43の位置に応じて遊技球の動作が変わり遊技球の動作の多様化が図られる。しかも、移動部材43を高確率排出部52自体に備えたことで、遊技球転動部40に進入した遊技球が高確率排出部52に向かって転動する転動動作を従来より長く楽しむことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、遊技球を遊技球転動部に転動させてから入賞装置に入賞させることが可能な弾球遊技機に関する。
従来、この種の弾球遊技機の周知例として、遊技球転動部の中央に高確率案内路の上端開口を配置したものが知られている。これに対し、遊技球転動部における遊技球の動作を多様化させるために、遊技球転動部の両端寄り位置にそれぞれ凹部を形成し、各凹部内に設けた移動部材が降下したときに遊技球を移動部材の上面に受け入れ、上昇したときに移動部材から高確率案内路に遊技球を転動させる構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−131060号公報(段落[0033]、第3図)
しかしながら、上記した従来の弾球遊技機では、移動部材が上昇した状態では、遊技球が高確率案内路に入球しないことが即刻判明する。このため、移動部材が上昇すると遊技球の動作に対する興味が激減すると共に、高確率案内路に遊技球が向かって転動する転動動作自体も楽しむことができなくなる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、遊技球転動部における遊技球の動作を多様化することができかつ遊技球の転動動作も従来より多く楽しむことが可能な弾球遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る弾球遊技機は、遊技球が転動可能な遊技球転動部と、遊技球転動部から排出されて流下した遊技球が入球可能であり、遊技球の入球に応じて遊技の特典を付与する入賞装置とを備えた弾球遊技機において、遊技球転動部のうち遊技球の排出部には、入賞装置への入球確率が比較的高い高確率排出部と、比較的低い低確率排出部とが備えられ、高確率排出部には、受け入れた遊技球を高確率排出部から排出させる移動排出補助孔を有し、遊技球転動部を転動した遊技球の移動排出補助孔への受け入れを許容する受入許容位置と、移動排出補助孔への受け入れを規制する受入規制位置との間で移動する移動部材を備えたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、高確率排出部には、遊技球転動部に上方を向いて開口した高確率排出部始端口と、遊技球転動部を避けた位置で開口した高確率排出部終端口と、それら高確率排出部始端口と高確率排出部終端口との間を連通した高確率遊技球通路とが備えられ、移動部材は、少なくとも一部が高確率遊技球通路の内部に収容されると共に、移動排出補助孔における遊技球の排出口が、高確率遊技球通路内に配置されたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載の弾球遊技機において、移動部材は、受入規制位置では、遊技球を高確率遊技球通路以外の位置に案内するように構成されたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項2に記載の弾球遊技機において、移動部材を受入許容位置と受入規制位置との間で移動する電気的駆動源を備えたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項4に記載の弾球遊技機において、電気的駆動源は、移動部材を上下動し、移動部材が上下ストロークの最下限位置に至ったときにのみ、移動排出補助孔から遊技球を排出可能としたところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項4又は5に記載の弾球遊技機において、電気的駆動源は、移動部材を上下動し、移動部材は、内側が移動排出補助孔になった筒状をなすと共に、上端面に移動排出補助孔が開口し、移動部材が受入許容位置に至ると、移動部材の上端面が高確率排出部始端口の周縁部に対して面一又は下方に位置する一方、移動部材が受入規制位置に至ると、移動部材の上端面が高確率排出部始端口の周縁部より上方に位置するように構成したところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項4又は5に記載の弾球遊技機において、電気的駆動源は、移動部材を上下動し、移動部材は、上下方向に延びた筒部と、その筒部の上端部から側方に張り出したフランジ部とを備えてなると共に、移動排出補助孔としての筒部の内側空間がフランジ部の上面に開放し、遊技球転動部は、板状壁部を備え、その板状壁部には、高確率排出部始端口がフランジ部を挿通可能に貫通形成され、低確率排出部は、板状壁部の下方のうち筒部の側方を通過する低確率遊技球通路を有し、移動部材が受入許容位置に至ると、フランジ部の上面が高確率排出部始端口の周縁部に対して面一又は下方に位置する一方、移動部材が受入規制位置に至ると、フランジ部が高確率排出部始端口の周縁部より上方に離間し、遊技球が筒部と高確率排出部始端口の周縁部との間を通過して低確率遊技球通路に進入可能になるところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項4又は5に記載の弾球遊技機において、電気的駆動源は、移動部材を上下動し、移動部材は、内側が移動排出補助孔になった筒状をなすと共に、上端面に移動排出補助孔が開口し、低確率排出部は、板状壁部の下方のうち筒部の側方を通過する低確率遊技球通路を有し、移動部材が受入許容位置に至ると、移動部材の上端面が高確率排出部始端口の周縁部に対して面一又は下方に位置する一方、移動部材が受入規制位置に至ると、移動部材の上端面が高確率排出部始端口の周縁部より下方に離間して、遊技球が移動部材の上端面と板状壁部の下面との間を通過して低確率遊技球通路に進入可能になるところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項4乃至8の何れかに記載の弾球遊技機において、電気的駆動源は、モータであり、モータの回転出力を移動部材の直動運動に変換する運動変換機構には、モータによって駆動されるモータ回転出力部材と移動部材とに両端部を回転可能にピンにて連結されかつ、少なくとも一端部にピンをスライド可能に収容する長孔を備えたリンク部材が備えられたところに特徴を有する。
請求項10の発明は、請求項1乃至9の何れかに記載の弾球遊技機において、移動部材を上下動可能に案内するガイド部を備えたところに特徴を有する。
請求項11の発明は、請求項4に記載の弾球遊技機において、電気的駆動源は、略水平方向を向いた回動軸を中心にして移動部材を回動し、遊技球転動部は、板状壁部を備えて、その板状壁部に高確率排出部始端口が貫通形成され、移動部材は、回転軸の方向に延びた円柱状をなして板状壁部の下方に配置され、移動排出補助孔は、移動部材に貫通形成され、移動部材が受入許容位置に至ると、移動部材の周面における移動排出補助孔の何れか一方の開口が、高確率排出部始端口と対向する一方、移動部材が受入規制位置に至ると、移動部材の周面における移動排出補助孔の開口以外の壁部が、高確率排出部始端口を閉じるように構成したところに特徴を有する。
請求項12の発明は、請求項4に記載の弾球遊技機において、電気的駆動源は、略水平方向を向いた回動軸を中心にして移動部材を回動し、遊技球転動部は、板状壁部を備えて、その板状壁部に高確率排出部始端口が貫通形成され、移動部材は、回動軸の方向に延びた円柱状をなして板状壁部の下方に配置され、移動排出補助孔は、移動部材の外周面に出入共通口を有して奥側が閉じられた構造をなし、移動部材が受入許容位置に至ると、移動部材の周面における移動排出補助孔の出入共通口が、高確率排出部始端口と対向すると共に、移動部材が受入許容位置以外の所定の位置で、移動排出補助孔の出入共通口から遊技球が排出され、移動部材が受入規制位置に至ると、移動部材の周面における移動排出補助孔の出入共通口以外の壁部が高確率排出部始端口を閉じるように構成したところに特徴を有する。
請求項13の発明は、請求項4に記載の弾球遊技機において、遊技球転動部は、板状壁部を備えて、その板状壁部に高確率排出部始端口が貫通形成され、移動部材は、板状壁部の下方に配置され、電気的駆動源は、移動部材を略水平方向に往復動し、移動排出補助孔は、移動部材に貫通形成され、移動部材が受入許容位置に至ると、移動部材の周面における移動排出補助孔の何れか一方の開口が、高確率排出部始端口と対向する一方、移動部材が受入規制位置に至ると、移動部材の周面における移動排出補助孔の開口以外の壁部が、高確率排出部始端口を閉じるように構成したところに特徴を有する。
請求項14の発明は、請求項11乃至13の何れかに記載の弾球遊技機において、移動部材が受入規制位置に至り、移動部材の周面における移動排出補助孔の開口以外の壁部が、高確率排出部始端口を閉じた状態で、遊技球が高確率排出部始端口内に保持されかつ、その遊技球を遊技球転動部を転動した他の遊技球との衝突によって押し出し可能としたところに特徴を有する。
請求項15の発明は、請求項2乃至14の何れかに記載の弾球遊技機において、遊技球転動部を第1転動領域と第2転動領域とに区画し、第1転動領域から第2転動領域へと遊技球が転動可能であると共に、第2転動領域から第1転動領域への遊技球の転動が規制され、高確率遊技球通路の高確率排出部始端口が第1転動領域に開口する一方、高確率遊技球通路の高確率排出部終端口が、第2転動領域への転動を避けた位置に開口し、低確率排出部は、第2転動領域を転動した遊技球を受け入れて低確率排出部から遊技球転動部の外部に遊技球を排出するように構成されたところに特徴を有する。
請求項16の発明は、請求項15に記載の弾球遊技機において、第2転動領域に形成されて上方側が開放すると共に、第2転動領域の縁部に排出口を備えた誘導排出溝を低確率排出部の一部として設けたところに特徴を有する。
請求項17の発明は、請求項16に記載の弾球遊技機において、第2転動領域の縁部には、遊技球の排出を規制する流下防止突条が形成され、低確率排出部には、誘導排出溝とは別に設けられ、流下防止突条を排除して遊技球の排出を可能としかつ誘導排出溝より入賞装置への入球確率が低い一般低確率排出部が形成されたところに特徴を有する。
請求項18の発明は、請求項15乃至17の何れかに記載の弾球遊技機において、高確率遊技球通路の高確率排出部終端口を、入賞装置の真上に配置したところに特徴を有する。
請求項19の発明は、請求項4又は5に記載の弾球遊技機において、移動部材は、上下動して受入許容位置と受入規制位置との間を移動し、移動部材が受入規制位置に位置したときに、移動排出補助孔への遊技球の受入口が遊技球転動部より上方に配置される一方、移動部材が受入許容位置に位置したときに、移動排出補助孔への遊技球の受入口が遊技球転動部と同一又は遊技球転動部より低い位置に配置されるように構成したところに特徴を有する。
請求項20の発明は、請求項1乃至19の何れかに記載の弾球遊技機において、遊技球転動部の上方側を流下する遊技球を受け入れて、遊技球転動部へと案内する流入路を備えたところに特徴を有する。
請求項21の発明は、請求項1乃至20の何れかに記載の弾球遊技機において、前面側を遊技球が流下する遊技板を備え、遊技板の一部に切除して前面側が開放した凹部室を形成し、その凹部室の内側下部に遊技球転動部を配置したところに特徴を有する。
請求項22の発明に係る弾球遊技機は、遊技球が転動可能な遊技球転動部と、遊技球転動部から排出されて流下した遊技球が入球可能であり、遊技球の入球に応じて遊技の特典を付与する入賞装置と、遊技球が一端から他端へと通過可能な移動排出補助孔を有し、遊技球転動部に対して受入許容位置と受入規制位置との間を移動する移動部材とを備えた弾球遊技機において、遊技球転動部には、遊技球転動部を転動した遊技球が移動排出補助孔を通過して遊技球転動部から排出される第1排出路と、遊技球転動部を転動した遊技球が移動排出補助孔を通過せずに遊技球転動部から排出される第2排出路とが備えられ、移動部材は、遊技球転動部を転動した遊技球の移動排出補助孔への受け入れを許容する受入許容位置と、移動移動排出補助孔への受け入れを規制する受入規制位置との間で移動するところに特徴を有する。
請求項23の発明は、請求項22に記載の弾球遊技機において、第1排出路及び第2排出路は、遊技球を遊技の特典を付与可能な装置に誘導するところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の構成では、遊技球転動部における低確率排出部から遊技球が排出される場合に比べて、遊技球転動部における高確率排出部から遊技球が排出された場合の方が入賞装置への入球確率が高くなり、高確率排出部に遊技球が入球するか否かに遊技の関心を集めることができる。そして、移動部材が受入許容位置にあるか受入規制位置にあるかに応じて、移動部材の移動排出補助孔を経由して遊技球が高確率排出部から排出される或いは遊技球がそれ以外の経路を経由して低確率排出部から排出されるかに分かれる。このように、本発明によれば、移動部材の位置に応じて遊技球の動作が変わり遊技球の動作の多様化が図られる。しかも、移動部材を高確率排出部自体に備えたことで、遊技球転動部に進入した遊技球が高確率排出部に向かって転動する転動動作を従来より長く楽しむことができる。
[請求項2の発明]
請求項2の構成によれば、移動部材の少なくとも一部を、高確率排出部に備えた高確率遊技球通路の内部に収容したので省スペース化が図られると共に、移動部材の移動排出補助孔に受け入れられた遊技球は、移動排出補助孔における遊技球の排出口が、高確率遊技球通路内に配置されたので、移動排出補助孔から高確率遊技球通路へと確実に遊技球を受け渡すことができる。
[請求項3〜5の発明]
移動部材は、受入規制位置で遊技球をランダムに振り分ける構成にしてもよいし、請求項3の構成のように、遊技球を高確率遊技球通路以外の位置に案内する構成にしてもよい。これにより、移動部材が受入許容位置にある場合には、遊技球が高確率遊技球通路を通過して入賞装置に入賞することを期待させることができる。また、移動部材を、遊技球の自重によって受入許容位置と受入規制位置との間で移動する構成にしてもよいし、請求項4の構成のように、電気的駆動源で移動部材を受入許容位置と受入規制位置との間で移動する構成にしてもよい。
また、電気的駆動源により、移動部材を上下動させてもよいし、左右方向に往復動させてもよいし、一方向に回転又は往復回動させてもよい。移動部材を上下動させる場合には、受入規制位置と受入許容位置との何れを上側にしてもよい。ここで、受入規制位置を上側とし、受入許容位置を下側にした場合には、例えば、請求項19の構成のように、移動部材が受入規制位置に位置したときに、移動排出補助孔への遊技球の受入口が遊技球転動部より上方に配置される一方、移動部材が受入許容位置に位置したときに、移動排出補助孔への遊技球の受入口が遊技球転動部と同一又は遊技球転動部より低い位置に配置されるようにすればよい。また、移動部材を上下動させる場合には、移動部材が上下ストロークのうち所定の位置のみで移動排出補助孔から遊技球を排出可能としてもよい。例えば、請求項5の発明のように、移動部材が上下ストロークの最下限位置に至ったときにのみ、移動排出補助孔から遊技球を排出可能としてもよい。さらに、電気的駆動源により移動部材を一定速度で上下動、左右方向への往復動、一方向への回転又は往復回動させると、遊技球を高確率排出部から一定のタイミングで間欠的に排出することができる。
[請求項6の発明]
移動部材が上下動しかつ受入許容位置より受入規制位置が上方に配置された具体的な構成として請求項6の構成によれば、上下動可能な筒状の移動部材が受入許容位置に至ると、移動部材の上端面が高確率排出部始端口の周縁部に対して面一又は下方に位置し、遊技球が移動排出補助孔に受け入れ可能となり高確率排出部に案内される。一方、移動部材が受入規制位置に至ると、移動部材の上端面が高確率排出部始端口の周縁部より上方に位置して移動排出補助孔への遊技球の入球及び高確率排出部からの排出が規制される。これにより、遊技者は、上下動している移動部材に対する転動中の遊技球の位置から、転動中の遊技球が移動部材に入球するか否かを推測することができる。
[請求項7の発明]
移動部材が上下動しかつ受入許容位置より受入規制位置が上方に配置された別の具体的な構成として請求項7の構成によれば、上下動可能な移動部材が受入許容位置に至ると、移動部材の上端部に備えたフランジ部の上面が、高確率排出部始端口の周縁部に対して面一又は下方に位置し、遊技球が移動排出補助孔に受け入れ可能となり、高確率排出部に案内される。一方、移動部材が受入規制位置に至ると、フランジ部が高確率排出部始端口の周縁部より上方に離間し、遊技球が筒部と高確率排出部始端口の周縁部との間の通過して低確率排出部としての低確率遊技球通路に案内される。これにより、遊技球の転動動作を多彩にすることができる。
[請求項8の発明]
移動部材が上下動しかつ受入許容位置より受入規制位置が下方に配置された別の具体的な構成として請求項8の構成によれば、上下動可能な筒状の移動部材が受入許容位置に至ると、移動部材の上端面が高確率排出部始端口の周縁部に対して面一又は下方に位置し、遊技球が移動排出補助孔に受け入れ可能となり高確率排出部に案内される。一方、移動部材が受入規制位置に至ると、移動部材の上端面が高確率排出部始端口の周縁部より下方に離間し、遊技球が移動部材の上端面と板状壁部の下面との間の通過して低確率排出部としての低確率遊技球通路に案内される。これにより、遊技球の転動動作を多彩にすることができる。
[請求項9の発明]
移動部材を上下動させる電気的駆動源としてモータを用いた場合の具体的な構成として請求項9の構成のように、モータの回転出力を移動部材の直動運動に変換する運動変換機構に、モータによって駆動されるモータ回転出力部材と移動部材とに両端部を回転可能にピンにて連結されかつ、少なくとも一端部にピンをスライド可能に収容する長孔を備えたリンク部材を備えた構成にすればよい。これにより、モータで移動部材を直動させることが可能となる。
[請求項10の発明]
請求項10の構成では、ガイド部によって移動部材の上下動の動作が安定する。
[請求項11の発明]
移動部材が略水平方向を向いた回動軸を中心に回動する具体的な構成として請求項11の構成では、回転可能な移動部材に移動排出補助孔が貫通形成され、移動部材が受入許容位置に至ると、移動部材の周面における移動排出補助孔の何れか一方の開口が、高確率排出部始端口と対向し、遊技球が移動排出補助孔に受け入れ可能となり高確率排出部に案内される。一方、移動部材が受入規制位置に至ると、移動部材の周面における移動排出補助孔の開口以外の壁部が高確率排出部始端口を閉じ、これにより移動排出補助孔への遊技球の入球及び高確率排出部からの排出が規制される。また、移動部材が回動軸を中心に回動するので、移動部材が直動する場合より移動スペースを小さくすることができる。
[請求項12の発明]
移動部材が略水平方向を向いた回動軸を中心に回動する別の具体的な構成として請求項12の構成では、移動部材には奥側が閉じられた移動排出補助孔が形成され、移動部材が受入許容位置に至ると、移動排出補助孔における出入共通口が、高確率排出部始端口と対向し、遊技球が移動排出補助孔に受け入れられ、移動部材が回転して遊技球が出入共通口から高確率排出部へと案内される。一方、移動部材が受入規制位置に至ると、移動部材の周面における移動排出補助孔の出入共通開口以外の壁部が高確率排出部始端口を閉じ、これにより移動排出補助孔への遊技球の入球及び高確率排出部からの排出が規制される。また、移動部材を一定速度で回動させると、受入許容位置と受入規制位置との間を一定間隔で移動することができる。
[請求項13の発明]
移動部材が略水平方向で往復動する具体的な構成として請求項13の構成では、移動排出補助孔が移動部材に貫通形成され、移動部材が受入許容位置に至ると、移動部材の周面における移動排出補助孔の何れか一方の開口が、高確率排出部始端口と対向し、遊技球が移動排出補助孔に受け入れ可能となり高確率排出部に案内される。一方、移動部材が受入規制位置に至ると、移動部材の周面における移動排出補助孔の開口以外の壁部が高確率排出部始端口を閉じ、これにより移動排出補助孔への遊技球の入球及び高確率排出部からの排出が規制される。また、遊技球を受け入れ可能な状態と遊技球を排出可能な状態とを交互に繰り返すことができる。
[請求項14の発明]
請求項14の構成によれば、移動部材が受入規制位置に至り、高確率排出部始端口が閉じられた状態で、遊技球が高確率排出部始端口内に保持される。そして、その遊技球に他の遊技球が衝突して高確率排出部始端口から押し出され得るが、他の遊技球が衝突しなければ、移動部材が受入許容位置に至って高確率排出部始端口が開かれたときに、その遊技球は高確率排出部から排出され、入賞装置への入球確率が高くなる。これにより、遊技球転動部における遊技球の動作に対する興味をさらに喚起することができる。
[請求項15の発明]
請求項15の構成のように、遊技球転動部を第1転動領域と第2転動領域とに区画することで遊技球の動作を多様化させることができる。
[請求項16及び17の発明]
請求項16及び17の構成では、低確率排出部の一部に誘導排出溝を設けたことにより、低確率排出部のうち誘導排出溝とそれ以外の部位との間で遊技球の排出経路が分かれ、遊技球の動作のさらなる多様化が可能になる。
[請求項18の発明]
請求項18の構成によれば、高確率遊技球通路の高確率排出部終端口を、入賞装置の真上に配置したことにより、高確率遊技球通路を通過した遊技球が入賞装置に入球する確率を高くすることができる。
[請求項19の発明]
請求項19の構成によれば、移動部材に受入可能な状態と受入不可能な状態とを分けたので、入賞装置への入賞率を調整することができる。
[請求項20の発明]
請求項20の構成のように、遊技球転動部の上方側を流下する遊技球を受け入れて、遊技球転動部へと案内する流入路を設けることで、遊技球の動作をさらに多様化することができる。
[請求項21の発明]
請求項21の構成によれば、凹部室の内側下部にて遊技球転動部を立体的に配置することができる。
[請求項22の発明]
請求項22の構成によれば、移動部材が受入許容位置にあるか受入規制位置にあるかに応じて、遊技球転動部を転動した遊技球が第1排出路或いは第2排出路から排出されるかに分かれる。このように、本発明によれば、移動部材の位置に応じて遊技球の動作が変わり遊技球の動作の多様化が図られる。しかも、移動部材自体が第1排出路の少なくとも一部を構成しているので、遊技球転動部に進入した遊技球が第1排出路に向かって転動する動作を従来より長く楽しむことができる。
[請求項23の発明]
請求項23の構成によれば、第1排出路及び第2排出路から排出された遊技球が、遊技の特典を付与可能な装置に入賞する期待を高めることができる。
[第1実施形態]
以下、本発明を適用したパチンコ遊技機に係る一実施形態を、図1〜図7に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機10の遊技板11には、ガイドレール12で囲まれた略円形の遊技領域R1が備えられている。また、パチンコ遊技機10のうち遊技板11より下方には、上皿19A及び下皿19Bが上下2段にして設けられ、下皿19Bの右端部に備えた操作ノブ28を操作することで、上皿19Aに収容された遊技球がガイドレール12に案内されて遊技領域R1の上端部に打ち込まれる。
遊技領域R1における中央には表示装置30が備えられ、表示装置30の下方には、第1及び第2の始動入賞口14A,14B、大入賞口15及び外れ球受け入れ口16が、上から順に間隔を開けて並べて設けられている。また、大入賞口15の左右両側には、1対の一般入賞口21,21が設けられ、始動入賞口14の左右両側には、始動ゲート18,18、一般入賞口20,20がそれぞれ左右対称に設けられている。さらに、一般入賞口20,20の上方には風車17,17がそれぞれ設けられ、各風車17の側方にはサイドドランプ22,22が備えられている。これら役物以外に遊技領域R1全体に亘って複数の障害釘13Aが備えられている。
上記始動ゲート18は、遊技球が内側を通過可能な門形構造をなし、通過した遊技球は始動ゲート18に内蔵された普通図柄始動スイッチによって検出される。この検出信号に基づいて、表示装置30の液晶表示画面34に一角部に備えた普通図柄表示部18Hにおいて図柄が変動表示される。具体的には、「0」〜「9」までの数字からなる数字図柄が所定期間に亘って変動表示された後、所定の数字図柄が停止表示される。
図2に示すように、第1及び第2の始動入賞口14A,14Bは、遊技板11から突出した部材の上面に開口を備えた、所謂、ポケット構造をなしている。そして、各始動入賞口14A,14Bに入った遊技球は、遊技板11に設けた図示しない貫通孔を通って、遊技板11の裏側に取り込まれる。すると、これが検出スイッチによって検出されて、所定数の賞球が上皿19A(図1参照)に払い出される。なお、一般入賞口20,21(図1参照)もポケット構造をなし、入球し対して所定数の賞球が上皿19Aに払い出される。
第1の始動入賞口14Aは、遊技球が1つだけ入る開口幅を有している。また、第1の始動入賞口14Aの上方には、遊技球が1つだけ通過可能な間隔を開けて1対の命釘13B,13Bが左右に並べて設けられ、これら1対の命釘13B,13Bの間の領域と第1の始動入賞口14Aの開口とが上下に並んでいる。
第2の始動入賞口14Bは、第1の始動入賞口14Aの真下に配置され、その開口の左右両側には可動翼片14C,14Cが備えられている。これら両可動翼片14C,14Cは、常には起立状態になっており、両可動翼片14C,14Cに挟まれた第2の始動入賞口14Bの開口幅は、遊技球が1つだけ入る大きさとなっている。また、第2の始動入賞口14Bの上方空間は、常には、第1の始動入賞口14Aを構成する部材と可動翼片14C,14Cとで囲まれて、遊技球が入らないようになっている。そして、普通図柄表示部18Hで停止表示された数字図柄が奇数になると、遊技板11の裏に設けたソレノイドが駆動されて、可動翼片14C,14Cが所定期間(例えば、0.4秒間)に亘って横に倒される。すると、第2の始動入賞口14Bの上方空間が側方に開放し、第1の始動入賞口14Aの両脇を通過した遊技球が可動翼片14Cに受け止められて第2の始動入賞口14Bに案内されるようになる。
第1又は第2の何れかの始動入賞口14A,14Bに遊技球が入賞すると、上述の如く所定数の遊技球が上皿19Aに払い出されると共に、表示装置30において図柄が変動表示される。具体的には、図1に示すように表示装置30に備えた液晶表示画面34には、通常、3つの左、中、右の特別図柄30A,30B,30Cが横並びに表示されている。これら各特別図柄30A,30B,30Cは、例えば、「0」〜「11」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄30A,30B,30Cごと、所定の種類のものが停止表示されている。そして、始動入賞口14に遊技球が入賞したときに、これら3つの特別図柄30A,30B,30Cが、上下方向にスクロール表示され、所定時間後に、例えば、左、右、中の順で各特別図柄30A,30C,30Bが停止表示される。このとき、中特別図柄30Bがスクロール表示されている状態で、先に停止表示された左・右の特別図柄30A,30Cが、同じ図柄となった場合に「リーチ状態」が成立する。すると、次述する「大当たり状態」になる確率が高くなる。また、全ての特別図柄30A,30B,30Cが同じ図柄、即ち、ぞろ目になった場合に、遊技が「大当たり状態」になる。
なお、液晶表示画面34において特別図柄30A,30B,30Cが変動表示又は「大当たり状態」の最中に始動入賞口14に入賞した場合、その入賞球は最大で4個まで保留記憶され、特別図柄30A,30B,30Cが停止表示又は「大当たり状態」が終了すると、その保留記憶に基づいて再び、特別図柄30A,30B,30Cが変動表示される。
大入賞口15は、横長矩形に形成されて、常には、可動扉15Tにて閉塞されている。パチンコ遊技機10が「大当たり状態」になると、遊技板11の裏に設けたソレノイド(図示せず)が駆動され、可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒れる。これにより、大入賞口15が開放され、可動扉15Tを案内にして、大入賞口15に多くの遊技球が入賞可能となる。ここで、可動扉15Tが、開放してから閉じるまでの間を「ラウンド」と称すると、1つのラウンドは、可動扉15Tの開放時間が30秒に達したか、又は、大入賞口15に遊技球が10個入賞したかの何れかの条件が先に満たされた場合に終了する。また、「大当たり状態」は、最大で、例えば15ラウンドまで継続される。
大入賞口15の内部には、計数入賞口が設けられている。計数入賞口内には、カウントセンサが設けられており、遊技球の入賞を検出すると入賞球数をカウントし、入賞球が前記したように計10個に達したか否かをチェックする。なお、大入賞口15に遊技球が入賞すると、例えば、15個の遊技球が上皿19Aに払い出される。
表示装置30は、図2に示すように、全体として枠形構造をなした装飾枠32の後端面に液晶モジュール(詳細には、TFT−LCDモジュール)を組み付けてなる。液晶モジュールのうち、装飾枠32に取り囲まれた前面部分が上記した液晶表示画面34となっており、遊技者は、装飾枠32を通して液晶表示画面34に表示された画像を見ることができる。また、装飾枠32と液晶表示画面34とに囲まれた空間が、本発明の凹部室32Rを構成している。
装飾枠32は、遊技板11に形成された図示しない取付窓に嵌め込まれて固定されている。装飾枠32の上辺部32Aは、遊技板11から前方に突出し、装飾枠32の上辺部32Aと遊技領域R1の前方を覆う前面ガラス板11Gとの間の隙間に遊技球が通過できないようになっている。これにより、液晶表示画面34の前側を遊技球が流下することが規制されると共に、装飾枠32の上方から装飾枠32の内側へ遊技球が直接進入しないように規制されている。
装飾枠32の両側辺部32B,32Bと前面ガラス板11Gとの間には、遊技球が通過可能な間隔が設けられている。これにより、例えば、障害釘13A(図1参照)で弾かれた遊技球が装飾枠32の側方から装飾枠32内に進入することができる。
装飾枠32の下辺部32Cと前面ガラス板11Gとの間には、遊技球が通過可能な間隔が設けられている。これにより、装飾枠32内に進入した遊技球は、装飾枠32の下辺部32Cから装飾枠32の下方に流下することができる。
装飾枠32の下辺部32Cのうち装飾枠32の内側に位置した部分は、本発明に係る遊技球転動部40になっている。遊技球転動部40は、装飾枠32の奥行き方向で1対の転動ステージ41,42に分けられ、前側の転動ステージ42(本発明に係る「第2転動領域」に相当する。以下、下段転動ステージ42という)が、奥側の転動ステージ41(本発明に係る「第1転動領域」に相当する。以下、上段転動ステージ41という)より段付状に低くなっている。また、上段転動ステージ41は、遊技球1つの直径より若干広い幅をなして装飾枠32の左右方向に延び、下段転動ステージ42は、遊技球の直径の2倍以上の幅をなして左右方向に延びている。そして、下段転動ステージ42の後縁部に突設された規制板47が、下段転動ステージ42の後縁から遊技球が落下するのを防止している。
詳細には、図3に示すように、下段転動ステージ42は、全体として左右方向の中央が最も低くなるように凹状に湾曲すると共に、僅かに前側に向かって下っている。これにより、下段転動ステージ42を転動した遊技球は、例えば、下段転動ステージ42を左右に往復動しながら前側に徐々に移動する。また、下段転動ステージ42の前縁部のうち左右方向の両端部には、流下防止壁42Aが形成されてここから遊技球の流下が防がれている。これに対し、下段転動ステージ42の前縁部における中央部分は、流下防止壁42Aを有さず、本発明に係る低確率排出部53を構成し、ここから遊技球転動部40の下方に遊技球が流下可能になっている。
低確率排出部53のうち左右方向の中心には、本発明にかかる誘導排出溝42Bが形成されている。誘導排出溝42Bは、下段転動ステージ42の一部を凹状に湾曲させて僅かに窪ませた溝構造をなし、下段転動ステージ42の幅方向(奥行き方向)の中間部から前縁部に向かって徐々に幅が広がっている。そして、誘導排出溝42Bは、第1の始動入賞口14Aの真上に位置し、低確率排出部53の中でも誘導排出溝42Bを通過して下段転動ステージ42から流下した遊技球は、第1及び第2の始動入賞口14A,14Bに入球する確立が高くなる。なお、低確率排出部53のうち誘導排出溝42B以外の部位が、本発明にかかる一般低確率排出部42Dとなる。
上段転動ステージ41は、左右方向(上段転動ステージ41の長手方向)の中央部と両端部とが僅かに高くなっており、中央部と各端部との間が緩やかに湾曲して凹状になっている。
上段転動ステージ41の前縁部からは、流下防止壁41Bが上方に突出している。流下防止壁41Bは、上段転動ステージ41のうち比較的高くなった部分、即ち、左右方向の中央部と両端部とに形成され、上段転動ステージ41のうち比較的低くなった部分、即ち、左右方向における中央部と各端部との中間には、流下防止壁41Bを切除して流下許容開口41Cが形成されている。これにより、流下許容開口41Cを通して上段転動ステージ41から下段転動ステージ42へと遊技球が流下可能になっている。
装飾枠32の両側辺部32B,32Bには、案内ダクト46,46が備えられている。各案内ダクト46は、一端側が水平方向に延びて装飾枠32の外側に向かって開口していると共に、他端側が上段転動ステージ41の端部に開口している。これにより、遊技領域R1を流下する遊技球を案内ダクト46の一端側から受け入れて他端側から排出し、上段転動ステージ41に遊技球を供給することができる。
さて、遊技球通路45は、移動部材43と水平排出路44とからなる。移動部材43は、図3に示すように、縦長の円筒状に形成されて、その内部空間が本発明の移動排出補助孔43Aとなっている。そして、移動部材43の上端面に開放した受入口43Bが形成されていると共に、移動部材43の下端部の前面側に遊技球が丁度1個通過可能な大きさに開放した排出口43Cが形成されており、受入口43Bから流入した遊技球が移動排出補助孔43Aを通って排出口43Cから排出可能になる。ここで、移動部材43の内部空間の下端部には、遊技球を前面側に案内可能な案内リブ43E(図4参照)が設けられているので、遊技球を移動排出孔34Aからスムーズに排出することができる。
移動部材43の下端部の後面側には、連結円柱43D(本発明の「ピン」に相当する)が一体形成されている。この連結円柱43Dは、案内板48に設けられた縦長スリット48Sに挿通されている。この案内板48は、図4に示すように、上段転動ステージ41から後方に向けて突設され、中間位置で下向きに直角曲げされると共に、その直角曲げされた部位に縦長スリット48Sが貫通形成されている。そして、連結円柱43Dの先端部が、図3に示すリンク部材49に設けられた1対の長孔49A,49Aのうち一方に挿入されている。また、リンク部材49の他方の長孔49Aには、クランク軸部50(本発明の「モータ回転出力部材」に相当する)の先端部(本発明の「ピン」に相当する)が挿入されて、リンク部材49を介して移動部材43とクランク軸部50とが結合されている。
クランク軸部50は、クランク状に形成された丸棒であって、両端部が前後方向に延びている。そして、クランク軸部50の基端部が、モータ51の前端面から前方に向けて延びる回動シャフト51Aに嵌合されて一体回転可能となっており、モータ51が作動して回動シャフト51Aが回動するとクランク軸部50の先端部が円運動する。クランク軸部50の先端部が円運動すると、連結円柱43Dとクランク軸部50とが、リンク部材49の長孔49A,49A内で、クランク軸部50の回動軸51B(図4参照)と略平行なリンク回動軸と直交する方向にスライドする。これにより、リンク部材49がリンク回動軸を中心に回動するのに従動して、移動部材43が縦長スリット48Sの範囲内で上下方向に往復移動する。このとき、移動部材43は、規制板47の後面に突設された1対のガイド部47A,47Aにより左右方向から挟まれているので、上下方向に安定して移動することができる。ここで、クランク軸部50及びリンク部材49が本発明の運動変換機構を構成している。
板状壁部41Aの中央部には、断面が移動部材43の外径より僅かに大きい略円形をなしかつ、上方を向いて開口する移動部材挿通孔41D(本発明の「高確率排出部始端口」に相当する)が形成されている。そして、その移動部材挿通孔41Dに、移動部材43が下側から挿入されて上下方向に往復移動可能となっている。具体的には、モータ51が作動して移動部材43が上下ストロークのうち最下限位置(図5参照)に至ると移動部材43の上端面が板状壁部41Aの下面と略面一となる一方で、移動部材43が上下ストロークのうち最上限位置(図6参照)に至ると移動部材43の上端面が上段転動ステージ41より上方に位置するようになる。これにより、移動部材43は、受入口43Bの周縁部が移動部材挿通孔41Dの周縁部に対して面一又は下方に位置して受入口43Bから移動排出補助孔43Aに遊技球を受け入れるのを許容する受入許容位置と、受入口43Bの周縁部が移動部材挿通孔41Dの周縁部より上方に位置して移動部材43の側面が上段転動ステージ41を転動する遊技球に当接し、受入口43Bに遊技球が流入するのを規制する受入規制位置との間で移動可能となる。
また、移動部材43が上下ストロークのうち最下限位置にある場合には、図5に示すように排出口43Cと水平排出路44の始端口44Aとが前後方向に重なり、移動排出補助孔43A内にある遊技球を水平排出路44に排出可能となる。これに対し、移動部材43が上下ストロークの最下限位置より上方に位置する場合には、図6に示すように、排出口43Cの前方の一部又は全部が規制板47の後面に覆われるので、移動排出補助孔43A内にある遊技球を排出口43Cから排出することができない。
水平排出路44は、装飾枠32の下辺部32Cのうち誘導排出溝42Bの真下に形成され、前後方向に真っ直ぐに延びていると共に断面が遊技球を丁度1個だけ通過させることが可能な略矩形状に形成されている。そして、両端部が開放されて、後側が始端口44Aとなり、前側が終端口44B(本発明の「高確率排出部終端口」に相当する)となっている。この終端口44Bは、第1の始動入賞口14Aの真上にあって、装飾枠32の下辺部32Cの中央部、即ち誘導排出溝42Bの排出口42Cの真下において前向きに開放している。
このように、水平排出路44は、誘導排出溝42Bの排出口42Cより第1の始動入賞口14Aに近い位置から遊技球を排出可能であると共に、誘導排出溝42Bより遊技球の転動方向を安定させることが可能である。これにより、終端口44Bから排出された遊技球は、排出口42Cから排出された遊技球より第1の始動入賞口14Aに入球する確率が高くなっている。なお、一般低確率排出部42Dは、第1の始動入賞口14Aの真上から左右方向にずれた位置に設けられている。このため、一般低確率排出部42Dから排出された遊技球は、第1の始動入賞口14Aの真上に設けられている終端口44B及び排出口42Cから排出された遊技球より第1の始動入賞口14Aに入球する確率が低くなっている。
ここで、遊技球通路45(即ち、移動部材43と水平排出路44)、移動部材挿通孔41D及び終端口44Bが、本発明の高確率排出部52及び第1排出路(図3参照)となる。
次に、本実施形態のパチンコ遊技機10の電気的な構成について説明する。図7の符号100は、メイン制御回路100であって、パチンコ遊技機10全体を統括的に制御している。そして、そのメイン制御回路100を補助するために、サブ制御回路101が備えられている。サブ制御回路101には、表示制御回路102、ランプ制御回路103及び音声制御回路104が接続されている。そして、サブ制御回路101は、メイン制御回路100から付与された指令に基づいて詳細な指令を決定し、表示制御回路102、ランプ制御回路103及び音声制御回路104に付与する。これを受けて、表示制御回路が表示装置30を制御し、音声制御回路104がスピーカ13(図1参照)から音声を出力し、ランプ制御回路103がサイドランプ22を点灯又は消灯させる。
また、メイン制御回路100には、サブ制御回路101の他、払出制御回路106及び中継回路107が接続されている。そして、払出制御回路106により貸球払出装置110、発射装置111及び賞球払出装置112が制御されて、遊技球の貸し出し、発射、払い出しが行われる。また、中継回路107には、各種センサ108群、可動扉15Tの扉駆動ソレノイド15S及び移動部材43を上下方向に往復移動させるモータ51が接続されている。
本実施形態に係るパチンコ遊技機10の構成は以上である。以下、その作用効果について説明する。発射操作ノブ28を操作すると遊技球が発射されてガイドレール12に沿って移動し、遊技領域R1の上部に打ち出されて遊技板11の前面に配置された役物及び障害釘等に当接しながら遊技領域R1を流下する。そして、遊技領域R1を流下する遊技球の一部が障害釘13Aに案内されて案内ダクト46に流入し、案内ダクト46を通って上段転動ステージ41の左右方向の端部に排出される。
上段転動ステージ41に排出された遊技球は、上段転動ステージ41の中央部において受入許容位置と受入規制位置との間で周期的に往復動している移動部材43に向かって転動する。遊技球が上段転動ステージ41を転動する間、遊技者は遊技球が移動部材挿通孔41Dの周縁部に遊技球が到達した際の移動部材43の位置が分かるまで、遊技球と移動部材43とに注目する。
上段転動ステージ41上を転動する遊技球が移動部材挿通孔41Dの周縁部に到達した際に、移動部材43が受入許容位置にある場合には、図5に示すように、遊技球が受入口43Bを通って移動排出補助孔43A内に流入可能となる。移動排出補助孔43Aに流入した遊技球は、移動排出補助孔43Aを通って排出口43Cから排出される。そして、排出口43Cと前後方向に重なっている水平排出路44の始端口44Aを通って水平排出路44に転入し、水平排出路44内を前方に向かって転動して終端口44Bから排出される。即ち、移動排出補助孔43Aに流入した遊技球は、高確率排出部52から排出される。
これに対して、遊技球が移動部材挿通孔41Dの周縁部に到達した際に、移動部材43が受入規制位置にある場合には、図6に示すように、遊技球が移動部材43の側面に衝突して転動方向を変え、さらに上段転動ステージ41上を左右方向に往復動する。そして、往復する間に、案内ダクト46から他の遊技球が排出されると、先に上段転動ステージ41に排出されて往復動していた遊技球が、後に上段転動ステージ41に排出された遊技球に押されて再び移動部材挿通孔41Dの周縁部に至ることがある。この際に移動部材43が受入許容位置にあれば、両遊技球のうち少なくとも一方が移動排出補助孔43Aに流入する。そして、上段転動ステージ41上で転動する遊技球のうちのうち、移動排出補助孔43Aに流入しなかったものは、流下許容開口41Cを通って下段転動ステージ42に落下する。下段転動ステージ42に落下した遊技球は、下段転動ステージ42上を転動して低確率排出部53、即ち、一般低確率排出部42D又は誘導排出溝42Bから排出される。
このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、移動部材43の位置に応じて遊技球の動作が変わり遊技球の動作の多様化が図られる。しかも、移動部材43を高確率排出部52自体に備えたことで、遊技球転動部40に進入した遊技球が高確率排出部52に向かって転動する転動動作を従来より長く楽しむことができる。
[第2実施形態]
図8〜図10は、本発明の第2実施形態を示す。本実施形態は、前記第1実施形態に対して高確率排出部152、低確率排出部153及び上段転動ステージ141の構成が異なっている。以下、低確率排出部153及び上段転動ステージ141のうち第1実施形態の高確率排出部52、低確率排出部53及び上段転動ステージ41と同一の構成に関しては同一符号を付して重複説明を省略し、異なる構成に関してのみ説明する。
移動部材143は、図8に示すように上下方向に延びた筒部143Eと、その筒部143Eの上端部から側方に張り出したフランジ部143Fとを備えてなると共に、移動排出補助孔143Aとしての筒部143Eの内部空間がフランジ部143Fの上方に開放している。また、筒部143Eは、下端側が開放している。この移動部材143の筒部143Eは、内部固定筒144の鉛直円筒部144Bに挿入されていると共に、下端側が開放されている。
内部固定筒144は、鉛直円筒部144Bと水平排出路144Aとからなる。鉛直円筒部144Bは、一端有底の円筒状に形成され、その上端面が開放すると共に、図9に示すように板状壁部141Aの移動部材挿通孔141Dに対して下方から間隔を開けて突き合わされている。また、鉛直円筒部144Bの側部のうち後側には、図8に示す縦割りスリット144Eが鉛直円筒部144Bの上下方向に亘って設けられている。この縦割りスリット144Eは、移動部材143の連結円柱143Dが挿通されている。そして、モータ51が作動すると、移動部材143が縦割りスリット144Eを案内にして上下方向に往復動する。
鉛直円筒部144Bの下端部のうち前側には、水平排出路144Aの後端部が取り付けられている。鉛直円筒部144Bと水平排出路144Aとの接続部には、連通口144Dが設けられ、鉛直円筒部144Bの内部空間と水平排出路144Aの内部空間とを連通している。
終端口44Bを挟んで左右方向の両側には、1対の側方通路終端口55Aが設けられている。これら側方通路終端口55A,55Aの真下には、図10に示すように、それぞれ始動ゲート18が配置されている。また、これら側方通路終端口55A,55Aは、図8に示すように、水平排出路144Aと略平行に延びる側方通路55(本発明の「低確率遊技球通路」に相当する)の終端口となっており、側方通路55の他端側が側方通路始端口55Bとなっている。そして、板状壁部141Aの下方に設けられた遊技球シュート54上に落下した遊技球が側方通路始端口55Bに案内され、側方通路55を通って側方通路終端口55Aから排出可能な構成となっている。
上段転動ステージ141の前後方向の幅は、フランジ部143Fの前後方向の幅よりも広くなるように形成されている。また、この上段転動ステージ141の中央部に上向きに開放した移動部材挿通孔141Dは、フランジ部143Fが挿通可能に形成されている。ここで、移動部材143、内部固定筒144、移動部材挿通孔141D及び終端口44Bが、本発明の高確率排出部152又は第1排出路となる。また、誘導排出溝42B、一般低確率排出部42D及び側方通路55,55が、本発明の低確率排出部153となる。
本実施形態のパチンコ遊技機10の構成は以上である。以下、その作用効果について説明する。移動部材143が受入許容位置にある場合には、図9(A)に示すように移動部材挿通孔141Dの周縁部に至った遊技球がフランジ部143Fの上面を通って受入口143Bから移動排出補助孔143Aに流入可能となる。
これに対し、移動部材143が上昇して受入許容位置から受入規制位置に移動した場合は、図9(B)に示すように移動部材挿通孔141Dの周縁部に至った遊技球がフランジ部143Fの側部に当接し、移動部材挿通孔141Dへの流入が規制される。そして、さらに移動部材143が上昇すると、図9(C)に示すように移動部材挿通孔141Dの周縁部に至った遊技球がフランジ部143Fと当接しなくなり、遊技球がフランジ部143Fの下方を通過して、移動部材挿通孔141Dへの流入が許容される。移動部材挿通孔141Dに流入した遊技球は、遊技球シュート54上に落下して側方通路終端口55Aから排出される。そして、側方通路終端口55Aから排出された遊技球が始動ゲート18を潜って通過し、普通図柄表示部18Hで停止表示された数字図柄が奇数となり第2の始動入賞口14Bの両可動翼片14C,14Cが横に倒されると、側方通路55以外の低確率排出部153、即ち、誘導排出溝42B及び一般低確率排出部42Dから排出された遊技球が第2の始動入賞口14Bに入賞する確率が高まる。このように、本実施形態によれば、遊技球転動部40における遊技球の転動経路のバリエーションを増やすことができる。
[第3実施形態]
図11及び図12は、本発明の第3実施形態を示す。本実施形態は、前記第1実施形態に対して高確率排出部52及びモータ51の構成が異なっている。以下、高確率排出部52及びモータ51のうち第1実施形態の高確率排出部52及びモータ51と同一の構成に関しては同一符号を付して重複説明を省略し、異なる構成に関してのみ説明する。
板状壁部41Aの下方には、図11に示すように、移動部材243とモータ51とが上段転動ステージ41の長手方向に沿って並べられている。これら移動部材243とモータ51との間は、モータ51の一端側から略水平方向に延びる回動シャフト51Aで連結されている。これにより、モータ51が作動して回動シャフト51Aが略水平方向を向いた回動軸51Bを中心に回動するのに連動して、移動部材が回動軸51Bを中心として回動可能となっている。
移動部材243は、回動軸51Bの方向に延びた円柱状をなし、回動軸51Bと直交する方向に貫通形成された移動排出補助孔243Aが形成されている。そして、移動部材243が回動して受入許容位置に至ると、図12(A)に示すように移動排出補助孔243Aの何れか一方の開口243Bが移動部材挿通孔41Dと対向して、移動部材挿通孔41Dから移動排出補助孔243Aに遊技球を受け入れ可能となると共に、他方の開口243Bから移動排出補助孔243A内の遊技球を排出可能となる。一方、移動部材243が回動して受入規制位置に至ると、図12(B)に示すように移動部材243の周面のうち移動排出補助孔243Aの開口243B,243Bを除いた壁部243Cが移動部材挿通孔41Dと対向して移動部材挿通孔41Dを塞ぐので、移動部材挿通孔41Dを遊技球が通過するのを規制される。
移動部材243の下方には、図11に示す遊技球シュート56が設けられている。この遊技球シュート56は、上面で受け止めた遊技球を水平排出路44の始端口44Aに案内可能な構成となっている。なお、移動部材243、水平排出路44、移動部材挿通孔41D及び終端口44Bが、本発明の高確率排出部252及び第1排出路となる。
本実施形態のパチンコ遊技機10の構成は以上である。以下、その作用効果について説明する。移動部材243が回動して受入許容位置に至ると、図12(A)に示すように、移動部材挿通孔41Dの周縁部に至った遊技球が移動排出補助孔243Aの一方の開口243Bを通って移動排出補助孔243Aに流入する。移動排出補助孔243Aに流入した遊技球は、移動排出補助孔243Aの他方の開口243Bから下方に落下して、遊技球シュート56の上面に受け止められる。そして、遊技球が水平排出路44の始端口44Aに案内されて、水平排出路44を通って終端口44Bから排出される。
これに対し、移動部材243が回動して受入規制位置に至ると、図12(B)に示すように、移動部材243の壁部243Cと移動部材挿通孔41Dとで囲まれた凹部57が形成され、この凹部57内に遊技球を保持可能となる。凹部57に遊技球が保持された場合は、移動部材243が回動して受入許容位置に至ると移動排出補助孔243Aに受け入れられる。また、移動部材243が受入許容位置となる前に、凹部57に保持された遊技球に上段転動ステージ41を転動する他の遊技球が衝突すると、例えば、凹部57に保持された遊技球が他の遊技球を弾き返されたり、凹部57に保持された遊技球が凹部57から押し出されて他の遊技球が凹部57に保持されたりする。このように、本実施形態によれば、遊技球転動部40における遊技球の転動経路のバリエーションを増すことができる。
[第4実施形態]
図13及び図14は、本発明の第4実施形態を示す。本実施形態は、前記第3実施形態に対して移動部材343の構成が異なっている。以下、移動部材343のうち第3実施形態の移動部材243と同一の構成に関しては同一符号を付して重複説明を省略し、異なる構成に関してのみ説明する。
移動排出補助孔343Aは、図13に示すように、移動部材343の外周面に回動軸51Bと直交する方向に開けられており、奥側が閉じられて出入共通口343Bから遊技球を1球だけ受け入れ可能に構成されている。なお、移動部材343、水平排出路44、移動部材挿通孔41D及び終端口44Bが、本発明の高確率排出部252及び第1排出路となる。
本実施形態のパチンコ遊技機10の構成は以上である。以下、その作用効果について説明する。移動部材343が回動して受入許容位置に至ると、図14(A)に示すように出入共通口343Bが移動部材挿通孔41Dと対向して、遊技球を受け入れ可能となる。そして、移動排出補助孔343Aが移動部材挿通孔41Dの周縁部に至った遊技球を1つだけ受け入れると、次に移動部材挿通孔41Dの周縁部に至った遊技球は、移動排出補助孔343Aへの受け入れが規制される。そして、移動部材343が回動して受入規制位置となって図14(B)に示すように出入共通口343Bが下向きになると、移動排出補助孔343Aから遊技球を排出可能となる。このように、本実施形態によれば、遊技球の移動排出補助孔343Aへの受け入れと、遊技球の移動排出補助孔343Aからの排出とをタイミングをずらして行うことができる。
[第5実施形態]
図15及び図16は、本発明の第5実施形態を示す。本実施形態は、前記第3実施形態に対して高確率排出部452及びソレノイド58の構成が異なっている。以下、高確率排出部452及びソレノイド58のうち第1実施形態の高確率排出部52と同一の構成に関しては同一符号を付して重複説明を省略し、異なる構成に関してのみ説明する。
板状壁部41Aの下方には、図15に示すように、移動部材443とソレノイド58とが上段転動ステージ41の長手方向に沿って並べられている。これら移動部材443とソレノイド58との間には、略水平方向に延びるプランジャ59が配置されている。このプランジャは、圧縮コイルバネ60に挿通され、一端側がソレノイド58に挿入されかつ、他端側が移動部材443の一端側に固定されている。また、圧縮コイルバネ60は、一端側がソレノイド58に当接しかつ、他端側が移動部材443に当接している。これにより、移動部材443は、ソレノイド58が停止すると圧縮コイルバネ60の弾発力によりソレノイド58から遠ざける方向に付勢されて受入許容位置に至る一方で、ソレノイド58が作動するとプランジャ59がソレノイド58の内部に引き込まれるのに連動してソレノイド58に近づく方向に付勢されて受入規制位置に至る。
移動部材443は、略水平方向に延びて、内部空間が移動排出補助孔443Aになり両端が閉塞された筒状をなす。そして、外周面の上側に移動排出補助孔443Aへの遊技球の受入口443Bを有する一方、外周面の下側に移動排出補助孔443Aからの遊技球の排出口443Cを備えている。この排出口443Cの下方には、落下防止板61が配置されている。この落下防止板61は、断面が移動部材443の形状に対応した円弧状に形成され、規制板47の後方に固定されている。なお、移動部材443、水平排出路44、移動部材挿通孔41D及び終端口44Bが、本発明の高確率排出部452及び第1排出路となる。
本実施形態のパチンコ遊技機10の構成は以上である。以下、その作用効果について説明する。圧縮コイルバネ60の弾発力により移動部材443が受入許容位置に至ると、図16(A)に示すように受入口443Bが移動部材挿通孔41Dと対向して、移動部材挿通孔41Dから移動排出補助孔443Aに遊技球を受け入れ可能となる。この移動排出補助孔443Aに遊技球が2つ受け入れられると、次に移動部材挿通孔41Dに入り込んだ遊技球は、移動排出補助孔443Aへの受け入れが規制される。また、排出口443Cの下方が落下防止板61により覆われて、移動排出補助孔443Aから遊技球が落下するのが防がれている。これに対し、ソレノイド58が作動して移動部材443が受入規制位置に至ると、図16(B)に示すように移動部材443の上面うち受入口443Bを除いた壁部443Dが移動部材挿通孔41Dと対向して移動部材挿通孔41Dの下方を覆うので、遊技球が移動部材挿通孔41Dを通過するのが規制される。また、排出口443Cの下方が開放されて、移動排出補助孔443A内の遊技球を遊技球シュート56に排出可能となる。このように、本実施形態によれば、遊技球の移動排出補助孔443Aへの受け入れと、遊技球の移動排出補助孔443Aからの排出とをタイミングをずらして行うことができる。
[第6実施形態]
図17〜図19は、本発明の第6実施形態を示す。本実施形態は、前記第1実施形態に対して高確率排出部552及びモータ51の構成が異なっている。以下、高確率排出部552及びモータ51のうち第1実施形態の高確率排出部52及びモータ51と同一の構成に関しては同一符号を付して重複説明を省略し、異なる構成に関してのみ説明する。
移動部材543は、図17に示すように縦長の円筒状に形成され、内部空間が移動排出補助孔543Aとなっている。そして、下端面が閉鎖されかつ下端部の側面に排出口543Cが設けられている。この移動部材543の上端面は開放されて受入口543Bが形成されている。また、移動部材543の上端面には、1対の規制突起543D,543Dが設けられている。この移動部材543は、図18に示すように、板状壁部41Aの下側から挿入され、受入口543Bの周縁部が移動部材挿通孔41Dの周縁部と略面一となりかつ、規制突起543Dが上段転動ステージ41から上方に突出するように配置されている。
移動部材543の真下には、図17に示すように、モータ51が配置されている。このモータ51は、鉛直方向に延びる回動シャフト51Aを備え、その回動シャフト51Aの先端部が移動部材543の下端部に一体回転可能に連結されている。このモータ51が作動すると鉛直方向に向いた回動軸51Bを中心にして回動シャフト51Aが回動すると共に、回動シャフト51Aに連動して移動部材543が回動軸51Bを中心にして回動する。
移動部材543の下端部は、落下防止板62で側方が覆われている。この落下防止板62は、移動部材543の形状に応じて湾曲して形成され、移動部材543を跨いだ状態にして固定されている。なお、移動部材543、水平排出路44、移動部材挿通孔41D及び終端口44Bが、本発明の高確率排出部552及び第1排出路となる。
本実施形態のパチンコ遊技機10の構成は以上である。以下、その作用効果について説明する。移動部材543が受入許容位置にある場合には、図19(A)に示すように、1対の規制突起543D,543Dが前後方向、即ち、板状壁部41Aの長手方向と直交する方向に並んだ状態となり、移動部材挿通孔41Dの周縁部に至った遊技球を受入口543Bから移動排出補助孔543Aに受け入れが可能となる。これに対し、移動部材543が受入許容位置から回動して受入規制位置にある場合には、図19(B)に示すように、規制突起543Dが移動部材挿通孔41Dの周縁部に至った遊技球に当接して、遊技球転動部40を転動した遊技球の移動排出補助孔543Aへの受け入れが規制される。
また、移動排出補助孔543Aに受け入れられた遊技球は、移動部材543が回動して排出口543Cと始端口44Aとが対向すると始端口44Aに排出され、水平排出路44を通って終端口44Bから排出される。そして、移動部材543が排出口543Cと始端口44Aとが対向する位置から離れると、排出口543Cが落下防止板62で覆われて、遊技球が移動排出補助孔543A内に貯留される。このように、本実施形態によれば、移動排出補助孔543Aに受け入れた遊技球を排出するタイミングを調節することができる。
[第7実施形態]
図20及び図21は、本発明の第7実施形態を示す。本実施形態は、前記第1実施形態に対して低確率排出部653の構成が異なっている。以下、低確率排出部653のうち第1実施形態の低確率排出部53と同一の構成に関しては同一符号を付して重複説明を省略し、異なる構成に関してのみ説明する。
水平排出路44の左右方向の両側には、側方通路55がそれぞれ設けられている。これら側方通路55,55は、前記第2実施形態の側方通路55,55と同じ構成なので説明は省略する。また、板状壁部41Aの下方には、図示しない遊技球シュートが設けられている。この遊技球シュート上に落下した遊技球は、遊技球シュートにより側方通路始端口55Bに案内され、側方通路55を通って側方通路終端口55Aから排出される。
本実施形態のパチンコ遊技機10の構成は以上である。以下、その作用効果について説明する。移動部材43が受入許容位置にある場合には、図21(A)に示すように、移動部材43の上端面、即ち、受入口43Bの周縁部が移動部材挿通孔41Dの周縁部に対して面一又は下方に位置し、移動部材挿通孔41Dの周縁部に至った遊技球が移動排出補助孔43Aに流入可能となるとなる。
これに対し、移動部材43が下降して受入許容位置から受入規制位置に移動した場合は、図21(B)に示すように、移動部材43の上端面が移動部材挿通孔41Dの下方に離間して、移動部材43の上端面と板状壁部41Aの下面との間を遊技球が通過可能となる。そして、上段転動ステージ41を転動した遊技球が移動部材挿通孔41Dに流入すると、移動部材43の側方を通って遊技球シュート上に落下し、側方通路終端口55Aから排出される。このように、本実施形態によれば、遊技球転動部40における遊技球の転動経路のバリエーションを増やすことができる。ここで、遊技球が移動部材43の側方を通って側方通路終端口55Aから排出されるまでの経路が、本発明の低確率遊技球通路となる。そして、低確率遊技球通路、誘導排出溝42B及び一般低確率排出部42Dが、本発明の低確率排出部653となる。なお、図20では、低確率遊技球通路のうち側方通路55のみを明示している。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記各実施形態では、パチンコ遊技機10に本発明を適用していたが、弾球遊技機であれば、アレンジボール等に備えてもよい。
(2)前記第1,2,7の実施形態では、電気的駆動源としてのモータ51を用いたが、ソレノイド等を用いてもよい。
(3)前記第1,2,7の実施形態では、モータ51の回転出力をクランク軸部50等からなる運動変換機構により直動運動に変換していたが、モータ51の回転出力をカム機構により直動運動に変換してもよい。
(4)前記各実施形態では、移動部材挿通孔41Dを上段転動ステージ41の左右方向の中央に設けていたが、上段と下段の転動ステージ41,42の任意の場所に設けてもよい。また、移動部材挿通孔41D及び移動部材43を複数設けてもよい。このように、移動部材43の配置を変更して、入賞装置への入賞率を調整してもよい。
(5)前記第1,2,3,4,6及び7の実施形態において、ステッピングモータを用いて移動部材43の移動量を調整してもよい。
(6)前記各実施形態において、移動部材43は、遊技中連続して移動させるようにしてもよいし、メイン制御回路100から制御信号が送信された場合のみ移動するようにしてもよい。また、移動部材43は、遊技の演出と関連して移動するようにしてもよい。この場合は、メイン制御回路100からの制御信号を受信したサブ制御回路101から送信された制御信号に基づいて移動部材43を移動させるのが望ましい。このように、移動部材43の作動頻度を調整して入賞装置への入賞率を調整してもよい。
(7)前記各実施形態において、移動部材43は、内部に遊技球を受け入れ可能な形状であれば、円筒状に限らず任意の形状にしてもよい。
(8)前記各実施形態において、移動部材43は、その側面に当接した遊技球を所定の方向に案内可能な形状としてもよい。
(9)前記第3と第4の実施形態では、移動部材挿通孔41Dが円形であったが、移動部材挿通孔41Dを略矩形状に形成し、その移動部材挿通孔41Dから移動部材343を露出させた構成としてもよい。この場合は、移動部材挿通孔41Dの周縁部が、移動部材343より上方にあるのが望ましい。
(10)前記各実施形態において、遊技球転動部40は、入賞装置に遊技球が入賞可能な第1誘導路と、第1誘導路より入賞しにくい第2誘導路とを備える構成にしてもよい。
(11)本発明における高確率排出部と低確率排出部とでいう高低は、両排出部が入賞装置に入球する確率を相対的に比較したものである。
(12)前記第7実施形態では、移動部材43の上端部にフランジ部を設けてもよい。
パチンコ遊技機の正面図 表示装置とその周辺の部分斜視図 遊技球転動部とその周辺の部分分解斜視図 凹部室の内側下面の平面図 移動部材が受入許容位置にある場合の表示装置とその周辺の正面図 移動部材が受入規制位置にある場合の表示装置とその周辺の正面図 パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図 本発明の第2実施形態に係る装飾枠の下辺部とその周辺の部分分解斜視図 (A)移動部材が受入許容位置にある場合の移動部材とその周辺部の部分断面図、(2)移動部材が上昇して受入規制位置に至った場合の移動部材とその周辺部の部分断面図、(3)移動部材がさらに上昇した場合の移動部材とその周辺部の部分断面図 表示装置とその周辺の部分斜視図 本発明の第3実施形態に係る装飾枠の下辺部とその周辺の分解斜視図 (A)移動部材が受入許容位置にある場合の表示装置の下部の部分正面図、(B)移動部材が受入規制位置にある場合の表示装置の下部の部分拡大正面図 本発明の第4実施形態に係る装飾枠の下辺部とその周辺の分解斜視図 (A)移動部材が受入許容位置にある場合の表示装置の下部の部分正面図、(B)移動部材が受入規制位置にある場合の表示装置の下部の部分拡大正面図 本発明の第5実施形態に係る装飾枠の下辺部とその周辺の分解斜視図 (A)移動部材が受入許容位置にある場合の表示装置の下部の部分正面図、(B)移動部材が受入規制位置にある場合の表示装置の下部の部分拡大正面図 本発明の第6実施形態に係る装飾枠の下辺部とその周辺の分解斜視図 移動部材挿通孔とその周辺の部分拡大断面図 (A)移動部材が受入許容位置にある場合の移動部材挿通孔とその周辺の部分平面図、(B)移動部材が受入規制位置にある場合の移動部材挿通孔とその周辺の部分平面図 本発明の第7実施形態に係る装飾枠の下辺部とその周辺の分解斜視図 (A)移動部材が受入許容位置にある場合の移動部材挿通孔とその周辺の部分断面図、(B)移動部材が受入規制位置にある場合の移動部材挿通孔とその周辺の部分断面図
符号の説明
10 パチンコ遊技機(弾球遊技機)
11 遊技板
11R 凹部室
14A 第1の始動入賞口(入賞装置)
40 遊技球転動部
41 上段転動ステージ(第1転動領域)
41A 板状壁部
41D,141D 移動部材挿通孔(高確率排出部始端口)
42 下段転動ステージ(第2転動領域)
42A 流下防止突条
42B 誘導排出溝
42C 排出口
42D 一般低確率排出部
43,143,243,343,443,543 移動部材
43A,243A,343A,443A,543A 移動排出補助孔
43B,443B,543B 受入口
43C,443C,543C 排出口
44B 終端口(高確率排出部終端口)
45 遊技球通路(高確率遊技球通路)
46 案内ダクト(流入路)
47A ガイド部
49 リンク部材
49A 長孔
50 クランク軸部(モータ回転出力部材)
51 モータ(電気的駆動源)
51B 回動軸
52,152,252,452,552 高確率排出部(第1排出路)
53,153,653 低確率排出部(第2排出路)
55 側方通路(低確率遊技球通路)
58 ソレノイド(電気的駆動源)
143E 筒部
143F フランジ部
343B 出入共通口

Claims (23)

  1. 遊技球が転動可能な遊技球転動部と、
    前記遊技球転動部から排出されて流下した遊技球が入球可能であり、遊技球の入球に応じて遊技の特典を付与する入賞装置とを備えた弾球遊技機において、
    前記遊技球転動部のうち遊技球の排出部には、前記入賞装置への入球確率が比較的高い高確率排出部と、比較的低い低確率排出部とが備えられ、
    前記高確率排出部には、受け入れた遊技球を前記高確率排出部から排出させる移動排出補助孔を有し、前記遊技球転動部を転動した遊技球の前記移動排出補助孔への受け入れを許容する受入許容位置と、前記移動排出補助孔への受け入れを規制する受入規制位置との間で移動する移動部材を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記高確率排出部には、前記遊技球転動部に上方を向いて開口した高確率排出部始端口と、前記遊技球転動部を避けた位置で開口した高確率排出部終端口と、それら高確率排出部始端口と高確率排出部終端口との間を連通した高確率遊技球通路とが備えられ、
    前記移動部材は、少なくとも一部が前記高確率遊技球通路の内部に収容されると共に、前記移動排出補助孔における遊技球の排出口が、前記高確率遊技球通路内に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記移動部材は、前記受入規制位置では、遊技球を前記高確率遊技球通路以外の位置に案内するように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記移動部材を前記受入許容位置と前記受入規制位置との間で移動する電気的駆動源を備えたことを特徴とする請求項2又は3に記載の弾球遊技機。
  5. 前記電気的駆動源は、前記移動部材を上下動し、
    前記移動部材が上下ストロークの最下限位置に至ったときにのみ、前記移動排出補助孔から遊技球を排出可能としたことを特徴とする請求項4に記載の弾球遊技機。
  6. 前記電気的駆動源は、前記移動部材を上下動し、
    前記移動部材は、内側が前記移動排出補助孔になった筒状をなすと共に、上端面に前記移動排出補助孔が開口し、
    前記移動部材が前記受入許容位置に至ると、前記移動部材の上端面が前記高確率排出部始端口の周縁部に対して面一又は下方に位置する一方、前記移動部材が前記受入規制位置に至ると、前記移動部材の上端面が前記高確率排出部始端口の周縁部より上方に位置するように構成したことを特徴とする請求項4又は5に記載の弾球遊技機。
  7. 前記電気的駆動源は、前記移動部材を上下動し、
    前記移動部材は、上下方向に延びた筒部と、その筒部の上端部から側方に張り出したフランジ部とを備えてなると共に、前記移動排出補助孔としての前記筒部の内側空間が前記フランジ部の上面に開放し、
    前記遊技球転動部は、板状壁部を備え、その板状壁部には、前記高確率排出部始端口が前記フランジ部を挿通可能に貫通形成され、
    前記低確率排出部は、前記板状壁部の下方のうち前記筒部の側方を通過する低確率遊技球通路を有し、
    前記移動部材が前記受入許容位置に至ると、前記フランジ部の上面が前記高確率排出部始端口の周縁部に対して面一又は下方に位置する一方、前記移動部材が前記受入規制位置に至ると、前記フランジ部が前記高確率排出部始端口の周縁部より上方に離間し、遊技球が前記筒部と前記高確率排出部始端口の周縁部との間を通過して前記低確率遊技球通路に進入可能になることを特徴とする請求項4又は5に記載の弾球遊技機。
  8. 前記電気的駆動源は、前記移動部材を上下動し、
    前記移動部材は、内側が前記移動排出補助孔になった筒状をなすと共に、上端面に前記移動排出補助孔が開口し、
    前記低確率排出部は、前記板状壁部の下方のうち前記移動部材の側方を通過する低確率遊技球通路を有し、
    前記移動部材が前記受入許容位置に至ると、前記移動部材の上端面が前記高確率排出部始端口の周縁部に対して面一又は下方に位置する一方、前記移動部材が前記受入規制位置に至ると、前記移動部材の上端面が前記高確率排出部始端口の周縁部より下方に離間して、遊技球が前記移動部材の上端面と前記板状壁部の下面との間を通過して前記低確率遊技球通路に進入可能になることを特徴とする請求項4又は5に記載の弾球遊技機。
  9. 前記電気的駆動源は、モータであり、前記モータの回転出力を前記移動部材の直動運動に変換する運動変換機構には、前記モータによって駆動されるモータ回転出力部材と前記移動部材とに両端部を回転可能にピンにて連結されかつ、少なくとも一端部に前記ピンをスライド可能に収容する長孔を備えたリンク部材が備えられたことを特徴とする請求項4乃至8の何れかに記載の弾球遊技機。
  10. 前記移動部材を上下動可能に案内するガイド部を備えたことを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の弾球遊技機。
  11. 前記電気的駆動源は、略水平方向を向いた回動軸を中心にして前記移動部材を回動し、
    前記遊技球転動部は、板状壁部を備えて、その板状壁部に前記高確率排出部始端口が貫通形成され、
    前記移動部材は、前記回転軸の方向に延びた円柱状をなして前記板状壁部の下方に配置され、
    前記移動排出補助孔は、前記移動部材に貫通形成され、
    前記移動部材が前記受入許容位置に至ると、前記移動部材の周面における前記移動排出補助孔の何れか一方の開口が、前記高確率排出部始端口と対向する一方、前記移動部材が前記受入規制位置に至ると、前記移動部材の周面における前記移動排出補助孔の開口以外の壁部が、前記高確率排出部始端口を閉じるように構成したことを特徴とする請求項4に記載の弾球遊技機。
  12. 前記電気的駆動源は、略水平方向を向いた回動軸を中心にして前記移動部材を回動し、
    前記遊技球転動部は、板状壁部を備えて、その板状壁部に前記高確率排出部始端口が貫通形成され、
    前記移動部材は、前記回動軸の方向に延びた円柱状をなして前記板状壁部の下方に配置され、
    前記移動排出補助孔は、前記移動部材の外周面に出入共通口を有して奥側が閉じられた構造をなし、
    前記移動部材が前記受入許容位置に至ると、前記移動部材の周面における前記移動排出補助孔の出入共通口が、前記高確率排出部始端口と対向すると共に、前記移動部材が前記受入許容位置以外の所定の位置で、前記移動排出補助孔の出入共通口から遊技球が排出され、
    前記移動部材が前記受入規制位置に至ると、前記移動部材の周面における前記移動排出補助孔の出入共通口以外の壁部が前記高確率排出部始端口を閉じるように構成したことを特徴とする請求項4に記載の弾球遊技機。
  13. 前記遊技球転動部は、板状壁部を備えて、その板状壁部に前記高確率排出部始端口が貫通形成され、
    前記移動部材は、前記板状壁部の下方に配置され、
    前記電気的駆動源は、前記移動部材を略水平方向に往復動し、
    前記移動排出補助孔は、前記移動部材に貫通形成され、
    前記移動部材が前記受入許容位置に至ると、前記移動部材の周面における前記移動排出補助孔の何れか一方の開口が、前記高確率排出部始端口と対向する一方、前記移動部材が前記受入規制位置に至ると、前記移動部材の周面における前記移動排出補助孔の開口以外の壁部が、前記高確率排出部始端口を閉じるように構成したことを特徴とする請求項4に記載の弾球遊技機。
  14. 前記移動部材が前記受入規制位置に至り、前記移動部材の周面における前記移動排出補助孔の開口以外の壁部が、前記高確率排出部始端口を閉じた状態で、前記遊技球が前記高確率排出部始端口内に保持されかつ、その遊技球を前記遊技球転動部を転動した他の遊技球との衝突によって押し出し可能としたことを特徴とする請求項11乃至13の何れかに記載の弾球遊技機。
  15. 前記遊技球転動部を第1転動領域と第2転動領域とに区画し、前記第1転動領域から第2転動領域へと遊技球が転動可能であると共に、前記第2転動領域から第1転動領域への遊技球の転動が規制され、
    前記高確率遊技球通路の高確率排出部始端口が前記第1転動領域に開口する一方、前記高確率遊技球通路の高確率排出部終端口が、前記第2転動領域への転動を避けた位置に開口し、
    前記低確率排出部は、前記第2転動領域を転動した遊技球を受け入れて前記低確率排出部から前記遊技球転動部の外部に遊技球を排出するように構成されたこを特徴とする請求項2乃至14の何れかに記載の弾球遊技機。
  16. 前記第2転動領域に形成されて上方側が開放すると共に、前記第2転動領域の縁部に排出口を備えた誘導排出溝を前記低確率排出部の一部として設けたことを特徴とする請求項15に記載の弾球遊技機。
  17. 前記第2転動領域の縁部には、遊技球の排出を規制する流下防止突条が形成され、
    前記低確率排出部には、前記誘導排出溝とは別に設けられ、前記流下防止突条を排除して遊技球の排出を可能としかつ前記誘導排出溝より前記入賞装置への入球確率が低い一般低確率排出部が形成されたことを特徴とする請求項16に記載の弾球遊技機。
  18. 前記高確率遊技球通路の高確率排出部終端口を、前記入賞装置の真上に配置したことを特徴とする請求項2乃至17の何れかに記載の弾球遊技機。
  19. 前記移動部材は、上下動して前記受入許容位置と前記受入規制位置との間を移動し、
    前記移動部材が前記受入規制位置に位置したときに、前記移動排出補助孔への遊技球の受入口が前記遊技球転動部より上方に配置される一方、前記移動部材が前記受入許容位置に位置したときに、前記移動排出補助孔への遊技球の受入口が前記遊技球転動部と同一又は前記遊技球転動部より低い位置に配置されるように構成したことを特徴とする請求項4又は5に記載の弾球遊技機。
  20. 前記遊技球転動部の上方側を流下する遊技球を受け入れて、前記遊技球転動部へと案内する流入路を備えたことを特徴とする請求項1乃至19の何れかに記載の弾球遊技機。
  21. 前面側を遊技球が流下する遊技板を備え、
    前記遊技板の一部に切除して前面側が開放した凹部室を形成し、その凹部室の内側下部に前記遊技球転動部を配置したことを特徴とする請求項1乃至20の何れかに記載の弾球遊技機。
  22. 遊技球が転動可能な遊技球転動部と、
    前記遊技球転動部から排出されて流下した遊技球が入球可能であり、遊技球の入球に応じて遊技の特典を付与する入賞装置と、
    遊技球が一端から他端へと通過可能な移動排出補助孔を有し、前記遊技球転動部に対して受入許容位置と受入規制位置との間を移動する移動部材とを備えた弾球遊技機において、
    前記遊技球転動部には、前記遊技球転動部を転動した遊技球が前記移動排出補助孔を通過して前記遊技球転動部から排出される第1排出路と、前記遊技球転動部を転動した遊技球が前記移動排出補助孔を通過せずに前記遊技球転動部から排出される第2排出路とが備えられ、
    前記移動部材は、前記遊技球転動部を転動した遊技球の前記移動排出補助孔への受け入れを許容する受入許容位置と、前記移動排出補助孔への受け入れを規制する受入規制位置との間で移動することを特徴とする弾球遊技機。
  23. 前記第1排出路及び前記第2排出路は、遊技球を遊技の特典を付与可能な装置に誘導することを特徴とする請求項22に記載の弾球遊技機。
JP2006019837A 2006-01-27 2006-01-27 弾球遊技機 Active JP4707571B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006019837A JP4707571B2 (ja) 2006-01-27 2006-01-27 弾球遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006019837A JP4707571B2 (ja) 2006-01-27 2006-01-27 弾球遊技機

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010170150A Division JP2010264290A (ja) 2010-07-29 2010-07-29 弾球遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007195828A true JP2007195828A (ja) 2007-08-09
JP4707571B2 JP4707571B2 (ja) 2011-06-22

Family

ID=38451012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006019837A Active JP4707571B2 (ja) 2006-01-27 2006-01-27 弾球遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4707571B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009273612A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2010233866A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2011024701A (ja) * 2009-07-23 2011-02-10 Olympia:Kk パチンコ機
JP2011167569A (ja) * 2011-06-08 2011-09-01 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2012161695A (ja) * 2012-06-07 2012-08-30 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2013022423A (ja) * 2011-07-26 2013-02-04 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2013094310A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2019180431A (ja) * 2018-03-31 2019-10-24 株式会社三洋物産 遊技機

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6870205B2 (ja) * 2016-01-31 2021-05-12 株式会社三洋物産 遊技機
JP6870204B2 (ja) * 2016-01-31 2021-05-12 株式会社三洋物産 遊技機
JP7196895B2 (ja) * 2020-11-25 2022-12-27 株式会社三洋物産 遊技機
JP7196896B2 (ja) * 2020-11-25 2022-12-27 株式会社三洋物産 遊技機

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0440094Y2 (ja) * 1988-04-07 1992-09-21
JP2004073598A (ja) * 2002-08-20 2004-03-11 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2004194717A (ja) * 2002-12-16 2004-07-15 Heiwa Corp 遊技機
JP2005131060A (ja) * 2003-10-29 2005-05-26 Moriso:Kk 弾球遊技機
JP2006000514A (ja) * 2004-06-18 2006-01-05 Sankyo Kk 遊技機

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0440094Y2 (ja) * 1988-04-07 1992-09-21
JP2004073598A (ja) * 2002-08-20 2004-03-11 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2004194717A (ja) * 2002-12-16 2004-07-15 Heiwa Corp 遊技機
JP2005131060A (ja) * 2003-10-29 2005-05-26 Moriso:Kk 弾球遊技機
JP2006000514A (ja) * 2004-06-18 2006-01-05 Sankyo Kk 遊技機

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009273612A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2010233866A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2011024701A (ja) * 2009-07-23 2011-02-10 Olympia:Kk パチンコ機
JP2011167569A (ja) * 2011-06-08 2011-09-01 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2013022423A (ja) * 2011-07-26 2013-02-04 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2013094310A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2012161695A (ja) * 2012-06-07 2012-08-30 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2019180431A (ja) * 2018-03-31 2019-10-24 株式会社三洋物産 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP4707571B2 (ja) 2011-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007195828A (ja) 弾球遊技機
JP5938229B2 (ja) パチンコ機
JP5944685B2 (ja) パチンコ機
JP6135974B2 (ja) 遊技機
JP2002085664A (ja) 遊技球入賞装置
JP2019084270A (ja) 遊技機
JP2004329556A (ja) 遊技機における遊技球の誘導装置
JP2010264290A (ja) 弾球遊技機
JP5014478B2 (ja) 弾球遊技機
JP5725096B2 (ja) 遊技機
JP5223887B2 (ja) 遊技機
JP5215361B2 (ja) 弾球遊技機
JP2010259857A (ja) 弾球遊技機
JP2010259858A (ja) 弾球遊技機
JP7363943B2 (ja) 遊技機
JP6134233B2 (ja) パチンコ機
JP7460126B2 (ja) 遊技機
JP2006325765A (ja) 弾球遊技機
JP5338128B2 (ja) 遊技機
JP4687768B2 (ja) 遊技機
JP5785399B2 (ja) パチンコ機
JP6394767B2 (ja) 遊技機
JP6299820B2 (ja) 遊技機
JP6212766B2 (ja) 遊技機
JP5286534B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110309

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4707571

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140325

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150325

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250