JP2007195805A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技機100の電源の投入時に行われる初期化処理に伴って、回転役物134を回転させる。こうして、回転役物134を回転させることにより、凸部134a1がセンサ検出領域135aを通過すると、センサ135から検出信号が出力される。そして、その検出信号に基づいて、センサ検出領域135aにおける回転役物134(凸部134a1)の移動量を算出し、算出した移動量からセンサ検出領域の中央値135bを算出して記憶する。その後、遊技における演出として回転役物134を回転させると、記憶しておいたセンサ検出領域の中央値135bを読み出し、読み出したセンサ検出領域の中央値135bを基準とした停止位置に回転させた回転役物134を停止させる。
【選択図】図4
Description
しかしながら、前述した従来の技術では、正回転時と逆回転時とで可動役物の停止制御の方法が異なるため、正回転して停止したときと、逆回転して停止したときとで可動役物の停止位置が異なる虞がある。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、正逆両方向に回動可能な可動役物の停止位置を、正回転時と逆回転時とで同じにすることができる遊技機を提供することを目的とする。
かかる構成では、正逆両方向に回動可能な可動役物を回動させる。可動役物の可動経路に設けられたセンサは、当該センサの検出領域内に進入した可動役物を検出する。そして、この検出した結果に基づいて、センサの検出領域における可動役物の移動量を算出し、算出した可動役物の移動量に基づいて、センサの検出領域における所定の位置を算出する。その後、遊技における演出として、可動役物を回動させた場合には、算出した所定の位置に基づいて、回動させた可動役物を停止させる。これにより、可動役物を正方向に回動させても、逆方向に回動させても、算出した所定の位置を基準として可動役物を停止させることができる。従って、可動役物の停止位置を、正回転時と逆回転時とで同じにすることができる。
また、請求項3に記載の発明は、前記算出手段は、前記センサの検出領域における前記可動役物の移動量を、予め設定されたタイミングで算出することを特徴とする。
かかる構成では、可動役物を停止させるための基準となる所定の位置を自動的に更新することが可能になる。
ここで、前記予め設定されたタイミングは、請求項4に記載されているように、電源の投入に基づくタイミングを含むようにすることが一例として挙げられる。
また、請求項6に記載されているように、前記センサは、凹部を有し、前記凹部に前記可動役物の少なくとも一部が前記凹部に進入したことと退出したこととを検出することが好ましい。
(遊技機100)
図1は、本実施形態の遊技機の外観構成の一例を示す正面図である。
図1において、遊技機(パチンコ機)100は、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)と、遊技盤を支持固定する遊技機枠とを備えて構成される。
釘101や、風車102a,102bは、遊技領域115の所定の位置に設けられており、例えば、遊技領域115に入って図1の上から下に向けて移動する遊技球の動きを不規則にしたり、一般入賞口111、始動入賞口112、及び大入賞口113への遊技球の入賞や、普通図柄作動ゲート103への遊技球の通過を調整したりする。
以上のように、本実施形態では、特別図柄と装飾図柄とを連動して表示させるようにして、遊技の結果を表示する際に、矛盾が生じないようにしている。
この普通電動役物104の下方には、大入賞口113が形成されている。この大入賞口113は、「大当たり」となり、特別遊技に移行した場合に、大入賞口扉120が倒伏して開放する。本実施形態では、特別遊技において、最大15回の単位遊技が実行されるようにしている。具体的に説明すると、単位遊技を行っている最中に、大入賞口113に形成されている特定領域(いわゆるVゾーン)121を、遊技球が通過すると、次の単位遊技に移行することが可能になるようにして、最大15回の単位遊技が実行されるようにしている。なお、本実施形態では、大入賞口113に特定領域121を形成するようにしたが、必ずしも特定領域121を形成する必要はない。この場合には、特別遊技に移行すると、15回の単位遊技を実行することが保証されることになる。
普通図柄表示装置108は、普通電動役物104を介して普通図柄作動ゲート103と対向する位置に設けられており、例えば、普通図柄を表示する7セグメントLED122と、遊技球の普通図柄作動ゲート103への通過数を表示する4つのLED123とを備えて構成されている。ここで、普通図柄とは、遊技球の普通図柄作動ゲート103への通過を契機として行われる抽選の結果に応じて、普通電動役物104を開放させるか否かを示すための図柄である。
回転役物134は、正方向及び逆方向に回転自在なターンテーブル状の載置部134aと、この載置部134aの上に取り付けられた成型部品134bとを有している。載置部134aが回転すると、その回転に合わせて成型部品134bも回転するように回転役物134が構成されている。なお、本実施形態の成型部品134bは、木の形状を模したプラスチック製の成型部品であるが、成型部品134bの形状や材質はこのようなものに限定されないということは言うまでもない。
図3に示すように、前述したようにして回転動作を行う部分であって、成型部品134bが取り付けられる部分である載置台の裏側には、凸部134a1が形成されている。そして、この凸部134a1を検出するためのセンサ135が載置部134aに設けられている。このように、本実施形態のセンサ135は、凸部134a1の可動経路に設けられている。
図4(a)に示すように、センサ135には凹部が形成されており、この凹部がセンサ135の検出領域135aとなる。すなわち、センサ135に形成されている凹部に、載置部134aに形成されている凸部134a1が進入すると、センサ135は検出動作を開始し、凸部134a1がセンサ135に形成されている凹部内にある間、センサ135は検出動作を継続する(図4(b)の破線部分を参照)。その後、進入した凸部134a1がセンサ135に形成されている凹部から退出すると、センサ135は検出動作を終了する。
アウト口114は、遊技領域115の最下部に設けられており、始動入賞口112、一般入賞口111、及び大入賞口113の何れにも入賞しなかった遊技球を回収する。なお、回収された遊技球は、遊技機100の外部に放出される。
外枠124は、開口部分を有し、遊技機100を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠125は、外枠124の開口部分に整合する枠体であり、ヒンジ機構などにより、外枠124へ開閉自在となるように取り付けられる。
扉127は、透明板126を支持するためのものであり、ヒンジ機構などにより、前枠125へ開閉自在となるように取り付けられる。
また、球抜き機構128bの両側方には、効果音を再生出力するスピーカ133が設けられている。
ここで、遊技機100における規定遊技の概要について説明する。
まず、貸し出された遊技球(貸球)が球皿128aに置かれた状態で、遊技者が、発射ハンドル131を、図1に向かって時計回りの方向に回すと、遊技球が、遊技領域115に向けて発射される。遊技領域115に入った遊技球は、遊技領域115に形成されている釘101や風車102などに衝突して、不規則な動きをしながら、遊技領域115内を上から下に向けて移動する。
このように、特別遊技が実行されると、短期間で多量の賞球が払い出され、遊技者に大きなメリットを与えることができる。
具体例を説明すると、本実施形態では、特別図柄として「1,3,5,7」が、特別図柄表示装置106に停止表示された場合に、「確率変動モード」に移行する。また、装飾図柄の組み合わせとして「111」、「333」、「555」、「777」、「999」、「AAA」、「CCC」、又は「EEE」を装飾図柄表示装置107に停止表示させることにより、「確率変動モード」に移行することを遊技者に報知する。
次に、遊技機100の内部構成等のシステム構成について説明する。図5は、遊技機100のシステム構成の一例を示すブロック図である。
遊技機100の筐体内部には、メイン制御基板201、並びにこのメイン制御基板201に接続されたサブ制御基板202、入賞口基板203、LED駆動基板204、発射制御基板205、払出制御基板206、受電基板207、及び電飾基板208などが配置されている。
メイン制御基板201には、メインCPU201a、ROM201b、RAM201c、及びインターフェース回路(I/F回路)201dが設けられており、これらはバス201eを介して互いに接続されている。
サブ制御基板202には、サブCPU202a、ROM202b、RAM202c、画像制御プロセッサ202d、画像データROM202e、ビデオRAM202f、音源回路202g、アンプ202h、及びインターフェース回路(I/F回路)202iが設けられている。サブCPU202a、ROM202b、RAM202c、画像制御プロセッサ202d、音源回路202g、及びI/F回路202iは、バス202jを介して互いに接続されている。また、画像データROM202e及びビデオRAM202fは、画像制御プロセッサ202dに接続されており、アンプ202hは、音源回路202gに接続されている。さらに、I/F回路202iには、受電基板207、電飾基板208、選択スイッチ132、モータ210、及びセンサ135が接続されている。
電飾基板208には、前述した電飾部品130が接続されており、遊技機100の筐体内部に配置されている電源装置209から供給された電力を、電飾部品に出力する。これにより、電飾部品130は、点灯又は消灯を行う。
入賞口基板203には、始動入賞口112への遊技球の入賞を検出する始動入賞口スイッチ210と、普通図柄作動ゲート114への遊技球の通過を検出する普通図柄作動ゲートスイッチ211と、一般入賞口111への遊技球の入賞を検出する一般入賞口スイッチ212と、大入賞口113への遊技球の入賞を検出する大入賞口スイッチ213と、大入賞口113内に形成されている特定領域121への遊技球の通過を検出する特定領域検出スイッチ214とが接続されている。
LED駆動基板204には、特別図柄表示装置106及び普通図柄表示装置108が接続されている。LED駆動基板204は、後述するようにしてメイン制御基板201から特別図柄表示指示信号を入力すると、その特別図柄表示指示信号に基づいて、特別図柄表示装置106に配設されている7セグメントLED116や、入賞数を表示する4つのLED117を発光させる。また、LED駆動基板204は、メイン制御基板201から普通図柄表示指示信号を入力すると、その普通図柄表示指示信号に基づいて、普通図柄表示装置108に配設されている7セグメントLED122や、ゲート通過数を表示する4つのLED123を発光させる。
発射制御基板205には、遊技球を遊技領域115中に発射するための発射ハンドル131に接続されている。発射制御基板205は、発射ハンドル131が遊技者により操作されたことを検出し、検出した結果を示す発射操作検出信号をメイン制御基板201に送信する。これにより、メイン制御基板201は、発射ハンドル131が操作されたことを認識する。
払出制御基板206は、後述するようにしてメイン制御基板201から送信された賞球数信号を受信すると、その賞球数信号に応じた数の賞球(遊技球)が球皿128aに払い出されるように、遊技機100の内部に配設されている払出装置218を制御する。これにより、払出装置218は、入賞に応じた賞球(遊技球)を払い出す。
受電基板207は、遊技機100の内部に配置されている電源スイッチ219がオンされると、電源装置209から電力の供給を受け、その電力を、前述したように、メイン制御基板201、サブ制御基板202、入賞口基板203、LED駆動基板204、発射制御基板205、払出制御基板206、及び装飾基板208に分配する。
入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された前記遊技球通過信号に基づいて、遊技球が何れの領域を通過したのかを判定する。具体的に説明すると、入賞判定部301は、前記遊技球通過信号に基づいて、遊技球が、始動入賞口112、普通図柄作動ゲート103、一般入賞口111、大入賞口113、及び特定領域121の何れを通過したのかを判定する。
入賞判定部301は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
払出指示部303は、入賞判定部301により判定された結果に基づいて、賞球数を示す前記賞球数信号を払出制御基板206に送信する。具体的に説明すると、本実施形態では、遊技球が始動入賞口112を通過したと(遊技球が始動入賞口112へ入賞したと)入賞判定部301が判定すると、払出指示部303は、賞球数が「4」であることを示す前記賞球数信号を払出制御基板206に送信するようにしている。
払出指示部303は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
特別図柄抽選部304は、遊技球が始動入賞口112へ入賞したと、入賞判定部301が判定すると、例えば「0」〜「65535」までの範囲の乱数、すなわち特別図柄の当否に係る乱数を発生して取得する。更に特別図柄抽選部304は、特別図柄の当否に係る乱数の取得と同時に、例えば「0」〜「255」までの範囲の2種類の乱数、すなわち特別図柄決定用の乱数及び特別図柄変動パターン決定用の乱数を発生して取得する。以下、特別図柄の当否に係る乱数、特別図柄決定用の乱数及び特別図柄変動パターン決定用の乱数からなる3個の乱数を「一組の乱数」と言う。そして、例えばRAM202c内の特別図柄用乱数記憶領域に、一組の乱数が一つも記憶されていない場合には、その取得した一組の乱数を、当選判定部305に出力する。
特別図柄抽選部304は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、及びRAM202cを用いることにより実現される。
当選判定部305は、先ず特別図柄抽選部304により出力された一組の乱数のうち、特別図柄の当否に係る乱数の値に基づいて、特別図柄抽選部304による抽選の結果が「大当たり」又は「ハズレ」の何れに該当するのかを判定する。続いて、当選判定部305は、「大当たり」に該当する場合には、一組の乱数のうち、特別図柄決定用の乱数の値に基づいて、特別図柄抽選部304による抽選の結果が「0」〜「7」の何れに該当するのかを判定する。「1,3,5,7」のいずれか1つであれば「確率変動モード」であり、「0,2,4,6」のいずれか1つであれば「時短モード」である。そして、「大当たり」に該当する場合には、フラグ記憶部302に記憶されているボーナスフラグをオンする。また、「確率変動モード」に該当する場合には、フラグ記憶部302に記憶されている確変フラグをオンする。一方、「時短モード」に該当する場合には、フラグ記憶部302に記憶されている時短フラグをオンする。
そして、「確変モード」に移行している場合の方が、「時短モード」に移行している場合、及び通常遊技を行っている場合よりも、「大当たり」になる確率が高くなるように、前記2つの抽選テーブルの内容が設定されている。
なお、当選判定部305は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
特別図柄表示指示部306は、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態に基づいて、特別図柄表示装置106における特別図柄変動表示時間を決定するとともに、当選判定部305により判定された結果に基づいて、特別図柄表示装置106に停止表示させる特別図柄を決定し、特別図柄抽選部304に送信する。
特別図柄表示指示部306は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
大入賞口開放指示部307は、当選判定部305により、特別図柄抽選部304による抽選の結果が「大当たり」に該当すると判定され、フラグ記憶部302内のボーナスフラグがオンされると、入賞口基板203に、前記大入賞口開放指示信号を送信する。これにより、大入賞口113が開放する。その後、入賞判定部301における判定の結果に基づいて、遊技球が大入賞口113内に形成されている特定領域121を通過したと判断すると、大入賞口開放指示部307は、前記特定領域制御指示信号を入賞口基板203に送信する。これにより、特定領域121への遊技球の通過が容易になる状態を解除する。
大入賞口開放指示部307は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
時短動作計数部308は、「時短モード」における遊技回数を計数し、「時短モード」が終了したか否かを判定する。ここで、遊技回数とは、前述したように、遊技球の始動入賞口112への入賞に基づいて、特別図柄抽選部304で実行される抽選の回数をいう。
なお、時短動作計数部308は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、及びRAM201cを用いることにより実現される。
普通図柄抽選部309は、遊技球が普通図柄作動ゲート103を通過したと、入賞判定部301が判定すると、所定の範囲の乱数を発生させて取得する。そして、前記普通図柄用乱数記憶領域に乱数が記憶されていない場合には(すなわち、普通図柄の抽選結果を保留する必要がない場合には)、その取得した乱数を、当選判定部310に出力する。
普通図柄抽選部309は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、及びRAM201cを用いることにより実現される。
当選判定部310は、普通図柄抽選部309より出力された乱数の値に基づいて、普通図柄抽選部309による抽選の結果が「当たり」又は「ハズレ」の何れに該当するのかを判定する。この判定は、例えば、抽選テーブルを用いて行うようにする。
普通図柄抽選部309は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、及びRAM201cを用いることにより実現される。
普通図柄表示指示部311は、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態に基づいて、普通図柄変動表示時間を決定するとともに、当選判定部310により判定された抽選結果に基づいて、普通図柄表示装置108に停止表示させる普通図柄を決定し、普通図柄抽選部309に送信する。
普通図柄表示指示部311は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
普通電動役物駆動指示部312は、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態、当選判定部310により判定された抽選結果などに基づいて、普通電動役物104の動作態様を決定し、決定した動作態様を示す普通電動役物開放指示信号を送信する。
具体的に、本実施形態では、普通電動役物駆動指示部312は、フラグ記憶部302に記憶されている確変フラグ及び時短フラグの状態に応じて普通電動役物104の動作態様を異ならせるようにしている。
普通電動役物駆動指示部312は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
演出コマンド生成部313は、入賞判定部301で判定された結果と、当選判定部305で判定された結果と、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態と、特別図柄表示指示部306で決定された特別図柄変動表示時間とに基づいて、現在の遊技の状態に応じた演出コマンドを生成し、サブ制御基板202に送信する。また、本実施形態では、電源スイッチ219が操作され、電源装置209により受電基板207を介して電源が投入されると、演出コマンド生成部313は、初期化コマンドを生成し、サブ制御基板202に送信する。この初期化コマンドを受信すると、サブ制御基板20は、前述したセンサ検出領域135aにおける中心値を求める処理を開始する。
演出コマンド生成部313は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
演出コマンド解析部701は、メイン制御基板201(演出コマンド生成部313)から送信されたコマンドを解析する。例えば、メイン制御基板201から、特別図柄の抽選結果及び抽選された当該特別図柄の変動パターンを示す演出コマンドが入力されると、前記特別図柄及びその変動パターンの抽選結果を、装飾図柄決定部702及び音声生成部706に出力する。
演出コマンド解析部701は、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、ROM202b、及びRAM202cを用いることにより実現される。
装飾図柄決定部702は、演出コマンド解析部701から出力された抽選結果に基づいて、装飾図柄表示装置107に停止表示させる装飾図柄の組み合わせを決定する。本実施形態では、演出コマンド解析部701から出力された抽選結果が、「大当たり」を示すものであり、且つ「確変モード」に移行するものである場合には、例えば「111」、「333」、「555」、「777」、「999」、「AAA」、「CCC」、「EEE」のうちの何れか1つの組み合わせを、装飾図柄表示装置107に停止表示させる装飾図柄の組み合わせとして決定する。
なお、装飾図柄表示装置107の表示画面118内の装飾図柄表示領域118a〜118cに停止表示させる装飾図柄の組み合わせの決定は、例えば抽選により行うようにすればよい。
装飾図柄決定部702は、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、及びRAM202cを用いることにより実現される。
装飾図柄パターン決定部703は、装飾図柄決定部702により、装飾図柄表示装置107の表示画面118内の装飾図柄表示領域118a〜118cに停止表示させる装飾図柄の組み合わせが決定されると、演出コマンドに含まれている特別図柄変動表示時間と同じ時間だけ変動表示する装飾図柄の変動パターンを、予め設定されている複数の装飾図柄変動パターン704の中から選択する。これら装飾図柄変動パターン704には、装飾図柄を変動表示させる時間(装飾図柄変動表示時間)や、同じ装飾図柄を2つ停止表示させた後に、残りの1つを停止表示させるようにすること(いわゆるリーチ状態を形成すること)や、特異な演出表示を行った後に、装飾図柄を停止表示させること(いわゆる発展系の演出を形成すること)などが設定されている。
装飾図柄パターン決定部703は、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a及びRAM202cを用いることにより実現され、装飾図柄変動パターン404は、サブ制御基板202に設けられているROM202bを用いることにより実現される。
画像生成部705は、前記規定遊技時には、装飾図柄決定部702で決定された装飾図柄の組み合わせ、装飾図柄パターン決定部703で決定された装飾図柄変動パターン704、及び演出コマンド解析部701から出力された情報などに基づいて、装飾図柄表示装置107の表示画面118に表示させるための画像データなどを生成する。
画像生成部705は、サブ制御基板202に設けられている画像制御プロセッサ202d、画像データROM202e、及びビデオRAM202fを用いることにより実現される。
音声生成部706は、演出コマンド解析部701から出力された情報に基づいて、音声データを生成して、スピーカ133に出力する。例えば、演出コマンド解析部701から、特別図柄の抽選結果が出力された場合には、その抽選結果に応じた音声が、装飾図柄パターン決定部703により決定された装飾図柄変動パターン704に合わせて放音されるような音声データを生成して、スピーカ133に出力する。
また、音声生成部706は、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、ROM202b、RAM202c、及び音源回路202gを用いることにより実現される。
モータ制御部709は、演出コマンド解析部701から、動作指示信号を入力すると、その動作指示信号に応じた制御信号をモータ210に出力する。これにより、モータ210は、回転役物134(載置部134a及び成型部品134b)を動作させる。そして、動作させた回転役物134を停止させる場合、モータ制御部709は、後述するようにして中止位置算出部707で算出されて、中央位置記憶部708に記憶されたセンサ検出領域の中央値135b(図4(b)を参照)を読み出す。そして、読み出したセンサ検出領域の中央値135bを基準とした停止位置で回転役物134を停止させるための制御信号をモータ210に出力する。これにより、モータ210は、回転役物134(載置部134a及び成型部品134b)を、センサ検出領域の中央値135bを基準とした停止位置に停止させる。
モータ制御部709は、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、ROM202b、及びRAM202cを用いることにより実現される。
中央位置算出部707は、演出コマンド解析部701から、センサ検出領域の中央値135bの算出指示信号を入力すると、センサ135から出力された検出信号を入力し、入力した検出信号に基づいて、センサ検出領域135aにおける回転役物134(凸部134a1)の移動量を算出する。そして、算出した移動量から、センサ検出領域135aの両端の位置を求めて、センサ検出領域の中央値135bを算出し、算出したセンサ検出領域の中央値135bを中央位置記憶部708に記憶する。
中央位置算出部707は、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、ROM202b、及びRAM202cを用いることにより実現される。
中央位置記憶部708は、前述したようにして中央位置算出部707で算出されたセンサ検出領域の中央値135bを記憶する。本実施形態では、電源投入時の初期化処理に伴ってセンサ検出領域の中央値135bが算出される。よって、電源が投入される度に、センサ検出領域の中央値135bが更新されることになる。
中央位置記憶部708は、サブ制御基板202に設けられているRAM202cを用いることにより実現される。
なお、メイン制御基板201及びサブ制御基板202に、前述した機能以外の機能が設けられていてもよい。
図8は、メイン制御基板201における処理動作の一例を示すメインフローチャートである。
図8のステップS1において、電源スイッチ219がオンされると、メイン制御基板201は、初期化処理を行う。具体的に初期化処理では、例えば、遊技機100における各種の設定値を初期値にする等の処理を行う。また、前述したように、この初期化処理における所定のタイミングで、メイン制御基板201(演出コマンド生成部313)からサブ制御基板202(演出コマンド解析部701)に初期化コマンドが送信される。
次に、図9のフローチャートを参照しながら、図8のステップS2における一般入賞処理の詳細について説明する。
図9のステップS11において、入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された前記遊技球通過信号に基づいて、遊技球が一般入賞口111に入賞したか否かを判定する。この判定の結果、遊技球が一般入賞口111に入賞した場合には、ステップS12に進み、払出指示部303は、賞球数が「4」であることを示す前記賞球数信号を払出制御基板206に送信する。これにより、4個の賞球が球皿128aに払い出される。また、演出コマンド生成部313は、一般入賞口111に入賞したことを示す演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。これにより、サブ制御基板202は、電飾部品130を点灯させるなどして、一般入賞口111に入賞したことを遊技者に報知する。そして、図8に示したメインフローチャートに戻る。
一方、遊技球が一般入賞口111に入賞していない場合には、ステップS12の処理を行う必要がないので、図8に示したメインフローチャートに戻る。
次に、図10−1、図10−2のフローチャートを参照しながら、図8のステップS4における普通図柄作動ゲート通過処理の詳細について説明する。
図10−1のステップS21において、入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された前記遊技球通過信号に基づいて、遊技球が普通図柄作動ゲート103を通過したか否かを判定する、この判定の結果、遊技球が普通図柄作動ゲート103を通過した場合には、ステップS22に進み、普通図柄抽選部309は、乱数を発生させて抽選を行う(すなわち乱数の取得を行う)。
次に、ステップS29において、普通図柄抽選部309は、前記普通図柄用乱数記憶領域に最も早く記憶された乱数を読み出して、ステップS30に進む。
また、前記ステップS27において、前記普通図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つを超えていると判定した場合には、ステップS22で取得した乱数を保留することも、その乱数に基づく普通図柄の表示も行うことができないので、図8のメインフローチャートに戻る。
次に、ステップS31において、当選判定部310は、フラグ記憶部302を参照して、時短フラグまたは確変フラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、時短フラグまたは確変フラグがオンされている場合には、「時短モード」または「確変モード」に移行中であると判断して、ステップS32に進み、当選判定部310は、「時短モード」または「確変モード」である場合に使用するデフォルトの抽選テーブルを読み出す。
一方、時短フラグ及び確変フラグのいずれもオンされていないと判定した場合には、通常遊技中であると判断して、ステップS33に進み、当選判定部310は、通常遊技中である場合に使用するデフォルトの抽選テーブルを抽出する。
次に、図11−1、図11−2のフローチャートを参照しながら、図8のステップS5における始動入賞処理の詳細について説明する。
図11−1のステップS61において、入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された前記遊技球通過信号に基づいて、遊技球が始動入賞口112を通過したか否かを判定する。この判定の結果、遊技球が始動入賞口112を通過した場合には、ステップS62に進み、特別図柄抽選部304は、乱数を発生させて抽選を行う(すなわち特別図柄の当否に係る乱数の取得を行う)。このとき同時に、特別図柄抽選部304は、特別図柄決定用の乱数及び特別図柄変動パターン決定用の乱数の取得を行う。以下、特別図柄の当否に係る乱数、特別図柄決定用の乱数及び特別図柄変動パターン決定用の乱数からなる3個の乱数を「一組の乱数」と言う。
一方、前記ステップS63において、ボーナスフラグがオフされていない(オンされている)と判定した場合には、特別遊技の実行中であるので、ステップS65に進む。
なお、前記ステップS65において、前記特別図柄用乱数記憶領域に記憶されている一組の乱数の数が3つを超えていると判定した場合には、ステップS62で取得した乱数を保留することも、その乱数に基づく特別通図柄の表示も行うこともできないので、図8のメインフローチャートに戻る。
次に、ステップS70において、特別図柄抽選部304は、前記特別図柄用乱数記憶領域に最も早く記憶された一組の乱数を読み出して、ステップS71に進む。
また、前記ステップS68において、前記特別図柄用乱数記憶領域に記憶されている一組の乱数の数が3つを超えていると判定した場合には、ステップS62で取得した一組の乱数を保留することも、その一組の乱数に基づく特別図柄の表示も行うことができないので、図8のメインフローチャートに戻る。
次に、ステップS72において、当選判定部305は、フラグ記憶部302を参照して、確変フラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、確変フラグがオンされている場合には、「確変モード」に移行中であると判断して、ステップS73に進み、当選判定部305は、「確変モード」である場合に使用するデフォルトの前記確変用抽選テーブルを抽出する。
次に、ステップS77において、当選判定部305は、時短動作計数部308の計数値を参照することにより、規定の遊技回数を消化して「時短モード」が終了したか否かを判定する。この判定の結果、規定の遊技回数を消化して「時短モード」が終了した場合には、ステップS78に進み、当選判定部305は、フラグ記憶部302を参照して、時短フラグをオフする。
以上のように、ステップS73、S76、S79で抽選テーブルを抽出すると、図11−2のステップS80に進み、当選判定部305は、ステップS71で特別図柄抽選部304から出力された抽選の結果(特別図柄の当否に係る乱数)が、抽出した抽選テーブルにおいて「大当たり」に該当するのか否かを判定する。すなわち、特別図柄の抽選に当選したか否かを判定する。
次に、ステップS86において、特別図柄表示装置106は、装飾図柄を変動表示させた後に、停止表示すべき特別図柄を停止表示する。また、払出指示部303は、賞球数が「4」であることを示す前記賞球数信号を払出制御基板206に送信する。これにより、4個の賞球が球皿128aに払い出される。
次に、図12のフローチャートを参照しながら、図8のステップS6における特別遊技実行処理の詳細について説明する。
図12のステップS101において、当選判定部305は、フラグ記憶部302を参照して、ボーナスフラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、ボーナスフラグがオンされていない場合には、ステップS102以降の処理を行う必要がないので(特別遊技に移行しないので)、図8のメインフローチャートに進む。
次に、ステップS103において、入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された前記遊技球通過信号に基づいて、遊技球が大入賞口113を通過したか否かを判定する。
そして、ステップS112において、当選判定部305は、フラグ記憶部302を参照して、ボーナスフラグをオフし、図8のメインフローチャートに戻る。
また、前記ステップS110において、特別遊技における全ての単位遊技が終了していないと判定された場合には、次の単位遊技に進むので、ステップS114に進み、演出コマンド生成部313は、次の単位遊技に進むことを示す演出コマンドを生成して、サブ制御基板202に送信する。これにより、次の単位遊技に進んだことを示す映像が、装飾図柄表示装置107に表示される。また、大入賞口開放指示部307は、前記特定領域制御指示信号を入賞口基板203に送信して、図8のメインフローチャートに戻る。これにより、特定領域121への遊技球の通過が容易な状態になる。
図13は、サブ制御基板202における処理動作の一例を示すメインフローチャートである。
図13のステップS131において、演出コマンド解析部701は、メイン制御基板201(演出コマンド生成部313)から送信されたコマンドが、初期化コマンドか否かを判定する。この判定の結果、メイン制御基板201(演出コマンド生成部313)から送信されたコマンドが、初期化コマンドでない場合には、ステップS132に進む。
次に、図14のフローチャートを参照しながら、図13のステップS134における回転役物停止位置決定処理の詳細について説明する。
図14のステップS141において、演出コマンド解析部701は、入力した初期化コマンドに応じた動作指示信号をモータ制御部709に出力すると共に、センサ検出領域の中央値135bの算出指示信号を中央位置算出部707に出力する。モータ制御部709は、入力した動作指示信号に応じて、モータ201に制御信号を出力する。これにより、モータ210は、回転役物134(載置部134a及び成型部品134b)を、例えば1回転させる。
次に、ステップS145において、中央位置算出部707は、ステップS144で算出したセンサ検出領域の中央値135bを中央位置記憶部708に記憶する。
次に、図15のフローチャートを参照しながら、図13のステップS135における回転役物制御処理の詳細について説明する。
図15のステップS151において、演出コマンド解析部701は、入力した演出コマンド(回転役物動作コマンド)の内容を解析し、その内容に応じた動作指示信号をモータ制御部709に出力する。モータ制御部709は、入力した動作指示信号に応じて、モータ201に制御信号を出力する。これにより、モータ210は、回転役物134(載置部134a及び成型部品134b)の回転動作を開始させる。
次に、ステップS155において、モータ制御部709は、ステップS154で読み出したセンサ検出領域の中央値135bを基準とした停止位置で回転役物134を停止させるための制御信号をモータ210に出力する。これにより、モータ210は、回転役物134(載置部134a及び成型部品134b)を、センサ検出領域の中央値135bを基準とした停止位置に停止させる。
さらに、前述したように、遊技機100の電源の投入時に行われる初期化処理に伴って、センサ検出領域の中央値135bを算出して記憶するようにすれば、電源が投入される度にセンサ検出領域の中央値135bを更新することができて好ましいが、センサ検出領域の中央値135bを算出して記憶するタイミングはこのようなものに限定されない。例えば、遊技の演出として回転役物134が回転動作を行う度、又は所定の遊技条件が成立する度に、センサ検出領域の中央値135bを算出して記憶するようにしてもよい。
103 普通図柄作動ゲート
104 普通電動役物
106 特別図柄表示装置
107 装飾図柄表示装置
108 普通図柄表示装置
112 始動入賞口
113 大入賞口
131 発射ハンドル
134 回転役物
134a 載置部
134a1 凸部
134b 成型部品
135 センサ
135a センサ検出領域
135b センサ検出領域の中央値
201 メイン制御基板
302 サブ制御基板
210 モータ
707 中央位置算出部
708 中央位置記憶部
709 モータ制御部
Claims (6)
- 遊技球が入賞する入賞口が形成された遊技盤と、
前記遊技盤に直接又は部材を介して取り付けられた可動役物であって、正逆両方向に回動可能な可動役物と、
前記可動役物の可動経路に設けられ、前記可動役物を検出するためのセンサと、
前記センサによる検出結果に基づいて、前記センサの検出領域における前記可動役物の移動量を算出し、算出した前記可動役物の移動量に基づいて、前記センサの検出領域における所定の位置を算出する算出手段と、
前記可動役物の回動動作を制御する役物制御手段とを有し、
前記役物制御手段は、前記算出手段により算出された所定の位置に基づいて、回動させた前記可動役物を停止させることを特徴とする遊技機。 - 前記所定の位置は、前記センサの検出領域の中央であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記算出手段は、前記センサの検出領域における前記可動役物の移動量を、予め設定されたタイミングで算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
- 前記予め設定されたタイミングは、電源の投入に基づくタイミングを含むことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
- 前記算出手段により算出された前記センサの検出領域における所定の位置を記憶媒体に書き込む書き込み手段を有し、
前記役物制御手段は、前記書き込み手段により記憶媒体に書き込まれた所定の位置に基づいて、前記可動役物を停止させることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の遊技機。 - 前記センサは、凹部を有し、前記凹部に前記可動役物の少なくとも一部が前記凹部に進入したことと退出したこととを検出することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の遊技機。
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