JP2007194319A - はんだ付け用マスクおよびはんだ付け方法 - Google Patents

はんだ付け用マスクおよびはんだ付け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 マスキングテープをはんだ付け面に貼り付けてフローはんだからの熱を遮蔽するように構成していたので、マスキングテープの粘着剤が溶融はんだの熱により溶融して、基板のはんだ付け面に付着し、はんだ付け性が悪化することがあった。また、マスキングテープの貼り付け作業に手間がかかって、量産工程では現実的に実施が困難であった。
【解決手段】 はんだ付け用マスク11は、フローはんだ付け部を通過するプリント実装基板1の、一側面1aおよび他側面1bの少なくとも一方に近接配置され、基板面の一部を遮蔽する遮蔽部11aを有する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、フローはんだ処理を行う際に、基板に実装される実装部品の温度上昇を抑制するためのはんだ付け用マスクおよびはんだ付け方法関する。
両面実装プリント基板においては、例えば基板の一面に面実装型の実装部品(SMD)をリフローはんだ付けした後に、基板の他面に面実装型の実装部品(SMD)を仮固定するとともに基板の一面側からリード線付き実装部品(THD)のリードを挿入して、基板の他面にフローはんだ処理を施すことにより、実装部品を基板両面に実装することが行われる。
このように、実装部品を基板の一側面に実装した後に他側面に実装する場合、基板や実装部品を、はんだ付けを行うのに適した一定範囲内の温度に加熱する必要があるため、該基板や実装部品を、フローはんだ槽の溶融はんだや該フローはんだ槽に設けられたヒータにより加熱している。
しかし、プリヒートによる基板等の加熱温度によっては、基板に実装されている実装部品の温度が、フローはんだ付け時に該実装部品の耐熱温度を超えてしまう場合がある。特に、実装部品の耐熱温度が低かったり、熱容量が小さかったりした場合には、耐熱温度を超えて実装部品の特性が劣化する恐れが高くなる。
また、既に一側面に実装されている実装部品のはんだ付け部が、はんだが溶融する温度にまで加熱されてしまう場合がある。
そこで、このような問題を解消すべく、フローはんだ処理を行う際に、処理を行う側の基板面の必要箇所にマスキングテープを貼り付けて、該マスキングテープにより基板面に接触する、フローはんだ付け部における溶融はんだからの熱を遮って、実装部品のはんだが再溶融したり、実装部品が必要な温度範囲を超えた温度にまで加熱されてしまったりすることを防止する技術が考案されている。
例えは、特許文献1に示すように、熱伝導層を有したマスキングテープをプリント基板のはんだ付け面に貼り付けることで、既に実装された実装部品のはんだ付け部が溶解することを防いでいる。
実開平5−48376号公報
前述のごとく、マスキングテープをはんだ付け面に貼り付けて溶融はんだからの熱を遮蔽するように構成した場合、該マスキングテープの粘着剤が溶融はんだからの熱により軟化または溶融してマスキングテープからはみ出したり、マスキングテープ自体が剥れたりして、基板のはんだ付け面に付着することがある。マスキングテープや該マスキングテープからはみ出した粘着剤がはんだ付け面に付着すると、該はんだ付け面のはんだ付け性が悪化して、実装した部品にはんだ付け不良が発生したり、該実装部品におけるはんだ付け部の信頼性が低下したりすることとなる。
また、前記マスキングテープは、フローはんだ処理を行うプリント基板毎にそれぞれ貼り付けていく必要があり、さらには、一度基板に貼り付けてフローはんだ処理を行ったマスキングテープを繰り返し使用することができないため、貼り付け作業に手間がかかるとともに高いコストがかかってしまい、多くのプリント基板を処理する量産工程では現実的に実施することが困難であった。
上記課題を解決するはんだ付け用マスクおよびはんだ付け方法は、以下の特徴を有する。
即ち、請求項1記載のごとく、はんだ付け用マスクは、フローはんだ付け部を通過する基板の、一側面および他側面の少なくとも一方に近接配置され、基板面の一部を遮蔽する遮蔽領域を有する。
これにより、基板のプリヒート時、およびはんだ付け時に、該遮蔽領域にて遮蔽した部分の基板面の温度上昇を抑えることができ、遮蔽領域にて遮蔽した部分の基板面に実装される実装部品の特性劣化や、既に実装済みの実装部品のハンダ付け部におけるはんだが再溶融することを防止できる。
特に、はんだ付け用マスクは基板の下方または上方に近接配置するだけであるので、基板面にマスキングテープを貼り付けた場合のように、粘着剤等がはんだ付け面に付着することがなく、はんだ付け性を悪化させることもない。
また、請求項2記載のごとく、前記はんだ付け用マスクの遮蔽領域にて遮蔽される基板面の反対側面には、実装部品が実装されている。
これにより、前記遮蔽領域の反対側面に実装される実装部品を、はんだ付け用マスクの遮蔽領域により、ヒータおよび溶融はんだの熱から遮蔽することができ、容易に該実装部品の温度上昇を抑えることができる。
また、請求項3記載のごとく、前記はんだ付け用マスクの遮蔽領域が、基板のはんだ付け用マスク配置側面に実装される実装部品を覆う。
これにより、例えばフローはんだ付けを行う側の面に、既に実装済みの実装部品があった場合でも該実装部品を遮蔽領域にて覆い、該実装部品の温度上昇を抑制することができる。
また、請求項4記載のごとく、前記はんだ付け用マスクは板状部材にて構成される。
これにより、はんだ付けマスクを、基板の下方または上方に近接配置するだけの簡単な作業で、遮蔽領域により基板の一側面または他側面における必要な箇所を一括して遮蔽することができるので、マスキングが必要な箇所の個々にマスキングテープを貼り付けていくような面倒な作業は必要でなく、マスキング作業の手間を大幅に減少させることができ、量産工程での対応を容易に実現することができる。
また、請求項5記載のごとく、前記はんだ付け用マスクは、前記基板を搬送するための搬送トレイに支持されている。
これにより、はんだ付け用マスクを支持する部材を別途設ける必要がなく、簡単な設備で基板のマスキングを行うことができる。
また、請求項6記載のごとく、前記はんだ付け用マスクは、前記基板を搬送するための搬送トレイに一体的に形成されていることを特徴とする。
これにより、設備の部品点数を減らすことができ、さらに生産性の向上や低コスト化を図ることができる。
また、請求項7記載のごとく、基板の一側面および他側面の少なくとも一方に、基板面の一部を遮蔽する遮蔽領域を有したはんだ付け用マスクを近接配置した状態で、該基板を、フローはんだ付け部に通過させる、はんだ付け方法。
これにより、基板のプリヒート時、およびはんだ付け時に、該遮蔽領域にて遮蔽した部分の基板面の温度上昇を抑えることができ、遮蔽領域にて遮蔽した部分の基板面に実装される実装部品の特性劣化や、既に実装済みの実装部品のハンダ付け部におけるはんだが再溶融することを防止できる。
特に、はんだ付け用マスクを基板の下方または上方に近接配置するだけであるので、基板面にマスキングテープを貼り付けた場合のように、粘着剤等がはんだ付け面に付着することがなく、はんだ付け性を悪化させることもない。
本発明によれば、前記遮蔽領域にて遮蔽した部分の基板面の温度上昇を抑えることができ、遮蔽領域にて遮蔽した部分の基板面に実装される実装部品の特性劣化や、既に実装済みの実装部品のハンダ付け部におけるはんだが再溶融することを防止できる。
また、基板面にマスキングテープを貼り付けた場合のように、粘着剤等がはんだ付け面に付着することがなく、はんだ付け性を悪化させることもない。
次に、本発明を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。
図1には、本はんだ付け用マスクが適用されるプリント実装基板の一実施形態を示している。図1におけるプリント実装基板1は両面実装基板に構成されており、
一側面1aに面実装型の実装部品(SMD)2a、およびリード線付き実装部品(THD)3が実装され、他側面1bに面実装型の実装部品(SMD)2bが実装されている。
各実装部品2a・2b・3をプリント実装基板1に実装する際には、例えば、まず面実装型の実装部品2aをリフローはんだ付け等により一側面1aに実装した後、他側面1bに面実装型の実装部品2bを仮固定するとともにリード線付き実装部品3を一側面2a側から挿入した状態で、該他側面1bにフローはんだ付け処理(噴流はんだ付け処理)を行い、面実装型の実装部品2bおよびリード線付き実装部品3の実装が行われる。
プリント実装基板1の他側面1bにフローはんだ付け処理を行う場合、フローはんだ槽内を搬送されるプリント実装基板1は、図2、図3に示すように、搬送トレイ12に装着された状態で搬送されるが、搬送トレイ12に装着されるプリント実装基板1の下方には、はんだ付け用マスクとなるマスクプレート11が配置されている。
前記マスクプレート11は板状部材にて構成されており、枠部11bと遮蔽部11aとを備えている。
また、前記搬送トレイ12においては、開口部12aの周囲に係止ガイド12bが形成されており、該係止ガイド12b上にマスクプレート11の枠部11bが載置され、さらに該マスクプレート11上にプリント実装基板1が載置されている。
マスクプレート11の上方にプリント実装基板1が載置された状態では、プリント実装基板1の一側面1aに実装された実装部品2aのうち、マスクプレート11にて遮蔽したい実装部品2aの下方に遮蔽部11aが位置している。
つまり、図4に示すように、プリント実装基板1の一側面1aに実装されている面実装型の実装部品2aの下方にはマスクプレート11の遮蔽部11aが配置されており、他側面1bに仮固定されている面実装型の実装部品2b、および一側面1a側からリード線を挿入しているリード線付き実装部品3の部分には遮蔽部11aが配置されておらず、該実装部品2b・3は搬送トレイ12の開口部12aに臨んでいる。
このように、搬送トレイ12に装着されたプリント実装基板1の下方にはマスクプレート11が配置されており、図5に示すように、プリント実装基板1がフローはんだ槽5内を搬送されるときには、マスクプレート11がプリント実装基板1の下方に近接配置された状態となっている。
ここで、マスクプレート11をプリント実装基板1の下方に近接配置するとは、該マスクプレート11をプリント実装基板1に対して、若干の間隙を設けて配置することをいうが、マスクプレート11をプリント実装基板1の他側面1bに当接させた状態で配置することも含む。
図5に示すフローはんだ槽5内においては、右方から左方へ向ってプリント実装基板1が搬送されるように構成されており、搬送経路の上流側(図5における右方)から下流側(図5における左方)へ向って順に、ヒータ6、1次フローはんだ付け部7、および2次フローはんだ付け部8が配置されている。
そして、フローはんだ付け処理を行う場合、フローはんだ槽5内に侵入したプリント実装基板1は、まずヒータ6によりプリヒートされ、はんだ付けを行うのに適した温度となるように加熱される。
プリヒートされたプリント実装基板1は、次に1次フローはんだ付け部7にて1次はんだ付け処理が行われ、その後2次フローはんだ付け部8にて2次はんだ付け処理が行われて、フローはんだ付け処理が終了する。
また、前述のようにフローはんだ付け処理が行われる際の、プリント実装基板1の他側面1bの温度プロファイルは図6に示すようになる。
つまり、フローはんだ槽5内に侵入してヒータ6にてプリヒートされたプリント実装基板1の他側面1bは、まず所定の温度Ta℃〜温度Tb℃の範囲内にまで加熱され、その後1次フローはんだ付け部7および2次フローはんだ付け部8にて、該他側面1bに溶融はんだが接触してはんだ付け温度Tc付近の温度にまで加熱される。
この場合、プリヒート時におけるプリント実装基板1の加熱温度範囲Ta℃〜Tb℃の設定は、1次フローはんだ付け部7および2次フローはんだ付け部8にてはんだ付けを行う際に、他側面1bでのはんだ付けを適切に行うことができるだけの温度(前記温度Tc)まで、該他側面1bの温度が上昇するような温度範囲に設定されている。
前記プリヒート時におけるプリント実装基板1の他側面1bの加熱温度範囲Ta℃〜Tb℃、およびはんだ付け温度Tcは、はんだの種類やはんだ付け条件等によっても異なるが、例えば、温度Taが120℃程度、温度Tbが180℃程度、温度Tcが260℃程度となるように設定される。
従って、プリント実装基板1の下方にマスクプレート11を設けなかった場合には、プリヒートによるプリント実装基板1の加熱温度によっては、例えばプリント実装基板1の一側面1a側に実装されている実装部品2aの温度が、1次フローはんだ付け部7および2次フローはんだ付け部8でのはんだ付け時に、該実装部品2aの耐熱温度を超えてしまう場合がある。特に、実装部品2aの耐熱温度が低かったり、熱容量が小さかったりした場合には、耐熱温度を超えて実装部品2aの特性が劣化する恐れが高くなる。
また、一側面1aにおける実装部品2aのはんだ付け部が、はんだが溶融する温度にまで加熱されてしまう場合がある。
そこで、本実施形態においては、プリント実装基板1の下方にマスクプレート11を近接配置することで、ヒータ6から実装部品2aへ伝達される熱を遮蔽して、プリヒートによる実装部品2aの加熱温度を低下させ、1次フローはんだ付け部7および2次フローはんだ付け部8でのはんだ付け処理時に、その実装部品2aの加熱温度が、該実装部品2aの耐熱温度、または実装部品2aのはんだ付け部のはんだが溶融する温度を超えないようにする等、適切な加熱温度を超えないようにしている。
つまり、図5に示すごとく、プリント実装基板1の下方における、実装部品2aの実装位置に対応する箇所にマスクプレート11の遮蔽部11aが配置されるように構成することで、ヒータ6からの熱を遮蔽して実装部品2aの温度上昇を抑えることができる。
また、プリント実装基板1が1次フローはんだ付け部7および2次フローはんだ付け部8を通過する際にも、遮蔽部11aにより、該1次フローはんだ付け部7および2次フローはんだ付け部8から噴出される溶融はんだが、他側面1bに直接接触しないように遮蔽して、実装部品2aの温度上昇を抑えることができる。
また、プリヒート時、1次フローはんだ付け部7でのはんだ付け時、および2次フローはんだ付け部8でのはんだ付け時には、プリント実装基板1および実装部品2aのみならず、該プリント実装基板1の他側面1bに実装される実装部品2bも同様に加熱されるため、該実装部品2bも耐熱温度を超えた温度にまで加熱される恐れがある。
この実装部品2bの温度上昇を抑えるために、図5に示すように、プリント実装基板1の上方に前記マスクプレート11を近接配置することもできる。
つまり、プリント実装基板1の上方に前記マスクプレート11を近接配置することで、加熱された実装部品2bの熱がプリント実装基板1を通じてマスクプレート11に伝達され、その結果、実装部品2bの熱が奪われて温度が低下することとなる。
この場合、マスクプレート11の遮蔽部11aを、実装部品2bの実装位置に対応する箇所に配置することで、実装部品2bの温度上昇抑制を効率的に行うことができる。
また、遮蔽部11aを、前記リード線付き実装部品3の周囲に配置することで、該実装部品3の熱を該遮蔽部11aにより奪って、実装部品3の温度上昇を抑えることができる。
さらに、マスクプレート11をプリント実装基板1の一側面1aに当接させることで、プリント実装基板1からマスクプレート11への熱の伝達効率を向上させることができ、実装部品2b・3の温度上昇抑制を、さらに効率的に行うことが可能となる。
なお、例えばマスクプレート11をプリント実装基板1の下方に近接配置した場合に、プリヒート時における実装部品2aの温度を実際に測定してみると、図7に示す第1の実装部品2aおよび第2の実装部品2aのように、マスクプレート11を設けなかった場合の温度に比べて低下させることができた。
この場合の各実装部品2aの温度低下は、例えば20℃程度となっている。
また、前述のように、ヒータ6や、1次フローはんだ付け部7および2次フローはんだ付け部8の溶融はんだからの熱を遮蔽して、実装部品2a・2b等の温度上昇を抑制するマスクプレート11は、高温に曝されるため、耐熱性を有した材料にて構成されることが必要となる。
また、マスクプレート11には、はんだ付けを行う際に用いられるフラックスが付着するため、該フラックスに対する耐薬品性および耐腐食性が求められる。
具体的には、SUS、アルミニウム、およびチタン等といった金属材料や、ガラスエポキシ樹脂等といったプリント実装基板1を構成する材料と同じ材料を、マスクプレート11の構成材料として用いることができる。
また、マスクプレート11の枠部11b等、直接溶融はんだに接触しない部位については、耐熱樹脂等を用いることもできる。
また、プリント実装基板1の下方に配置するマスクプレート11は、図8に示すように構成することもできる。
つまり、プリント実装基板1の他側面1bに、既に実装済みの実装部品2bがある場合等には、該マスクプレート11の遮蔽部11aにより、実装済みの実装部品2bを覆うように構成することで、該実装部品2bの温度上昇を抑制することができる。
以上のように、プリント実装基板1の下方および上方にマスクプレート11を近接配置することで、プリヒート時、および1次フローはんだ付け部7および2次フローはんだ付け部8でのはんだ付け時に、該プリント実装基板1に実装される各実装部品2a・2b・3の温度上昇を抑えることができ、該実装部品2a・2b・3の特性劣化や、既に実装済みの実装部品2a・2b・3のハンダ付け部におけるはんだが再溶融することを防止できる。
マスクプレート11は、板状部材にて構成され、プリント実装基板1の下方または上方に近接配置または当接配置するだけであるので、基板面にマスキングテープを貼り付けた場合のように、粘着剤等がはんだ付け面に付着することもなく、はんだ付け性を悪化させることもない。
また、プリント実装基板1の下方または上方に近接配置または当接配置するだけで、遮蔽部11aによりプリント実装基板1の一側面1aまたは他側面1bにおける必要な箇所を一括して遮蔽することができるので、マスキングが必要な箇所の個々にマスキングテープを貼り付けていくような面倒な作業は必要でなく、マスキング作業の手間を大幅に減少させることができ、量産工程での対応を容易に実現することができる。
また、マスクプレート11は、前記プリント実装基板1を搬送するための搬送トレイ12に支持されているので、該マスクプレート11を支持する部材を別途設ける必要がなく、簡単な設備でプリント実装基板1のマスキングを行うことができる。
さらに、マスクプレート11は耐熱性および耐腐食性を有しており、繰り返し使用することができるので、コスト削減を図ることができる。
また、プリント実装基板1の使用毎にマスクプレート11を用意しておけば、その他の設備を変更することなく機種切り換えを行うことができ、大幅な設備変更や加工条件の段取り換え等が必要でないので、生産性の向上を図ることができる。
また、図9に示すように、マスクプレート11を、プリント実装基板1を搬送する搬送トレイ12と一体的に形成することも可能であり、このように構成することで、設備の部品点数を減らすことができ、さらに生産性の向上や低コスト化を図ることができる。
なお、この場合は、マスクプレート11の枠部11bの機能は、搬送トレイ12が兼ねることとなる。
また、フローはんだ付け処理を行う場合、プリント実装基板1の進行方向における先端部が1次フローはんだ付け部7や2次フローはんだ付け部8にかかったときに、溶融はんだがプリント実装基板1の一側面1a側に乗り上げてしまうことがあるが、マスクプレート11をプリント実装基板1の一側面1aの上方に近接配置することにより、該一側面1aがマスクプレート11により覆われることとなるので、乗り上げたはんだが一側面1aの回路パターンにおけるランドやスルーホール、または実装部品2aの端子等に付着または飛散して、はんだブリッジやはんだボール等の不良を発生することを防止できる。
本はんだ付け用マスクが適用されるプリント実装基板を示す側面断面図である。 下方にマスクプレートが配置され、搬送トレイに装着された状態のプリント実装基板を示す側面断面図である。 搬送トレイにセットされたプリント実装基板を示す平面図である。 プリント実装基板の各実装部品とプリント実装基板の遮蔽部との位置関係を示す平面図である。 マスクプレートをセットした状態でフローはんだ槽内を搬送されるプリント実装基板を示す側面断面図である。 フローはんだ付け処理が行われる際の、プリント実装基板の他側面の温度プロファイルを示す図である。 プリヒート時における、プリント実装基板に実装された実装部品の、マスクプレートによる温度低下の効果を示す図である。 実装部品を覆うように遮蔽部を構成したマスクプレートの例を示す側面断面図である。 マスクプレートと搬送プレートとを一体的に形成した例を示す側面断面図である。
符号の説明
1 プリント実装基板
1a 一側面
1b 他側面
2a (プリント実装基板の一側面側に実装される)面実装型の実装部品
2b (プリント実装基板の他側面側に実装される)面実装型の実装部品
3 リード線付き実装部品
6 ヒータ
7 1次フローはんだ付け部
8 2次フローはんだ付け部
11 マスクプレート
11a 遮蔽部
12 搬送トレイ

Claims (7)

  1. フローはんだ付け部を通過する基板の、
    一側面および他側面の少なくとも一方に近接配置され、
    基板面の一部を遮蔽する遮蔽領域を有する、
    ことを特徴とするはんだ付け用マスク。
  2. 前記はんだ付け用マスクの遮蔽領域にて遮蔽される基板面の反対側面には、実装部品が実装されていることを特徴とする請求項1に記載のはんだ付け用マスク。
  3. 前記はんだ付け用マスクの遮蔽領域が、基板のはんだ付け用マスク配置側面に実装される実装部品を覆うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のはんだ付け用マスク。
  4. 前記はんだ付け用マスクは板状部材にて構成されることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載のはんだ付け用マスク。
  5. 前記はんだ付け用マスクは、前記基板を搬送するための搬送トレイに支持されていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載のはんだ付け用マスク。
  6. 前記はんだ付け用マスクは、前記基板を搬送するための搬送トレイに一体的に形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載のはんだ付け用マスク。
  7. 基板の一側面および他側面の少なくとも一方に、基板面の一部を遮蔽する遮蔽領域を有したはんだ付け用マスクを近接配置した状態で
    該基板を、フローはんだ付け部に通過させる、
    ことを特徴とするはんだ付け方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014065964A (ja) * 2012-09-27 2014-04-17 Fujifilm Corp 成膜用治具、および、この成膜用治具を用いた成膜方法

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