JP2007193153A - 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び電子機器 - Google Patents

電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び電子機器 Download PDF

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武 萩原
Yoshifumi Kobayashi
由文 小林
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Abstract

【課題】マザーガラス基板全体の撓みを防止することで、マザーガラス基板間のセルギャップの均一化を図った電気光学装置、電気光学装置の製造方法及び電子機器を提供する。
【解決手段】下側基板10の上側基板11から張り出した領域に設けられた駆動用IC23が実装される実装領域Bを有し、下側基板10と上側基板11との間における矩形環状のシール材13の外側のスペーサ形成領域Cには、シール材13の各辺13a,13bに沿ってスペーサ40,41が設けられ、そのうち実装領域B側の辺13aに沿うスペーサの配置密度が、実装領域B側以外の辺13bに沿うスペーサの配置密度よりも密に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び電子機器に関する。
近年、携帯電話機、携帯情報端末機器といった各種の電子機器の表示装置として液晶装置が広く利用されている。この液晶装置では、一般に、それぞれが電極を備えた一対の基板を電極面が互いに対向するように一定の間隙、いわゆるセルギャップを保って貼りあわされ、さらにその基板間に液晶が封入される。
例えば、パッシブマトリクス方式の液晶装置では、一対の基板それぞれにストライプ状の電極が形成されており、それぞれの基板に形成されている電極が互いに交差するように配置されている。この種の液晶装置においては、それぞれの基板に形成されている電極が重なり合う領域が画素として機能し、対向する電極それぞれに印加される電圧によって対向する電極間に挟持される液晶の光学特性を変化させることにより表示が行われる。
さらに、一方の基板には、カラー表示を行うためのカラーフィルタが設けられており、例えば基板上にカラーフィルタが配置され、このカラーフィルタを覆うように平坦化膜が配置され、この平坦化膜上に電極が配置される。この平坦化膜によりカラーフィルタ基板の平坦性が担保され、液晶層のセル厚の均一化を図っている。
このような液晶装置の表示特性(電気光学特性)は、液晶の複屈折性Δnとセル厚(セルギャップ)dとの積Δndによって決まり、したがって良好な表示特性を得るためには一対の基板の間隔、つまりセルギャップを精度よく設定する必要がある。
このため従来においては、一対の基板を枠状のシール材を介して接合する際に、いずれか一方の基板上に所定径の球状のスペーサを散布し、これらスペーサで基板間のセルギャップを規制したり、あるいは一方の基板上に感光性樹脂により複数の柱状のスペーサを形成し、これらスペーサで基板間隔を規制するようにしている(特許文献1参照)。
特開2003−66480号公報
ところで、液晶装置は、一般的に、一対の大型のマザーガラスから複数の液晶装置を多面取りすることにより製造される。詳細には、カラーフィルタを形成した大型のマザーガラスと、これに対向する大型のマザーガラス基板とを互いに貼り合わせた後、この一対のマザーガラス基板を液晶装置の外形にスクライブし、このスクライブ線に沿ってマザーガラス基板を分断することで複数の液晶装置が同時に製造される。
上記特許文献に開示の液晶装置では、シール材の外側の領域における一対のマザーガラス基板間にはスペーサ等のギャップ材が配設されていない。そのため、シール材の外側のマザーガラス基板をプレス装置で加圧して接合する際に、例えばシール材の中にもスペーサが混入されていたとしても、一方の基板が他方の基板の外側に張り出した領域である実装領域が加圧により撓んで変形してしまっていた。また、上述したように、液晶装置は多面取りによって製造されるので、マザーガラス基板間には複数のシール材が設けられ、シール材の外側には駆動用ICが実装される実装領域が確保されていることから、隣り合うシール材同士の間隔は場所によって異なっている。すなわち、実装領域を介さずに隣り合うシール材同士の間隔よりも実装領域を介して隣り合うシール材同士の間隔の方が広く、このようにシール材同士の間隔が広い所ほど製造時にマザーガラス基板が撓み易い。このように、液晶装置の製造時に、シール材の外側の領域におけるセル厚ムラの影響によってマザーガラス基板全体が湾曲してしまい、表示領域においてもセル厚ムラが発生して表示ムラが生じてしまうという問題があった。
本願発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、マザーガラス基板全体の撓みを防止することで、マザーガラス基板間のセルギャップの均一化を図った電気光学装置、電気光学装置の製造方法及び電子機器を提供することにある。
本願発明者らは、シール材の外側の領域に、シール材に沿うスペーサを形成する電気光学装置を既に提案している。しかしながら、上述したように、電気光学装置を多面取りで製造する場合、隣り合う電気光学装置のシール材同士の間隔は、実装領域が介在するか否かによって異なるので、各シール材の外側の領域に形成されるスペーサ同士の間隔も場所によって異なることになる。そのため、シール材の各辺に沿う全てのスペーサを線状に形成してしまうと、隣り合うスペーサ同士の間隔の狭い場所ではスペーサの配置密度が高くなってしまい、貼り合わせ時に基板を加圧してもシール材がつぶれ難く、マザーガラス基板間のセルギャップが厚くなり易い。そのため、貼り合わせた後のマザーガラス基板間のセルギャップの一定化が図り難くなる場合があった。従って、場所に応じてスペーサの配置密度を調整することが必要となった。このような知見から、本発明者らは、以下の構成の電気光学装置を提案する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、電気光学物質を挟持する第1基板と第2基板とがシール材を介して貼り合わされ、第1基板と第2基板との間の間隔を規制するスペーサが備えられた電気光学装置であって、第1基板の第2基板から張り出した領域に設けられた電子部品が実装される実装領域を有し、第1基板と第2基板との間における矩形環状のシール材の外側の領域には、シール材の各辺に沿ってスペーサが設けられ、そのうち実装領域側の辺に沿うスペーサの配置密度が、実装領域側以外の辺に沿うスペーサの配置密度よりも密に設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、製造時の基板間におけるスペーサの配置密度が均一に近くなるため、第1基板及び第2基板同士を貼り合せて加圧した際に、各シール材の潰れ量が一定となるので基板同士の良好な貼り合せが実現され、従って、第1基板及び第2基板間のセルギャップの均一化を図ることができる。また、シール材の外側に該シール材の各辺に沿ってスペーサが設けられていることから、上側の基板の略全体がスペーサによって支持され、個々の液晶装置に切断する際に上側の基板の側辺が下方へと撓み変形することが防止される。このようなことから、シール材の外側の領域における第1基板及び第2基板間のセルギャップが規制されるため、表示領域の画素への影響を回避でき、例えば表示領域のセルギャップの均一性を確保することができるので、表示ムラを防止することができる。
また本発明の電気光学装置は、シール材の実装領域側の辺に沿うスペーサが連続して一体に設けられているとともに、実装領域側以外の辺のうち少なくともいずれか1つの辺に沿うスペーサは、複数に分断されて設けられていることも好ましい。
この構成によれば、シール材の実装領域側の辺に沿うスペーサが連続して一体に設けられることからスペーサの配置密度が高められ、一方、実装領域側以外の辺のうち、少なくともいずれか1つの辺に沿うスペーサが分断されて設けられることからスペーサの配置密度が低くなっている。このように、シール材の各辺に応じてスペーサの配置密度を調整することにより、製造時の基板間におけるスペーサの配置密度の均一化を図ることができる。
また本発明の電気光学装置は、シール材の1つの辺には、電気光学物質を第1基板と第2基板との間の空間へと注入する注入口が設けられ、該注入口が設けられた辺に沿うスペーサは、複数に分断されて設けられていることも好ましい。
この構成によれば、シール材の注入口側の辺に沿うスペーサを複数に分断させることにより、注入口を設けることで分断されるシール材の注入口側の辺を良好に支持することができる。ここで、例えば、注入口側の辺に沿うスペーサを連続して一体に設けてしまうと、基板同士を支持していない注入口内領域との支持バランスが取れなくなり、基板同士を貼り合わせた際に基板間のセルギャップの均一化が図り難くなってしまう。このように、スペーサを複数に分断させて設けてスペーサの配置密度を疎にし、シール材の外側の領域と注入口内領域との支持バランスを均等にすることによって、基板同士の良好な貼り合わせが実現され、第1基板及び第2基板間のセルギャップの均一化を図ることができる。従って、注入口内領域と表示領域とシール材の外側の領域とで液晶装置のセルギャップの均一化が図られるため、表示領域の画素への影響を回避することができる。
また本発明の電気光学装置は、シール材の注入口が設けられた辺以外の辺に沿うスペーサは、連続して一体に設けられているとともに、注入口が設けられた辺以外の辺のうち実装領域側以外の辺に沿うスペーサは、実装領域側の辺に沿うスペーサよりも狭い幅で形成されていることも好ましい。
この構成によれば、シール材の注入口が設けられた辺以外の各辺に応じて、スペーサの幅を変えることによって、基板間におけるスペーサの配置密度を調整することができる。またこれにより、注入口が設けられた辺以外の各辺に沿うスペーサを連続して一体に設けることが可能となるため、製造が容易となる。
また本発明の電気光学装置は、注入口の内側の領域にも分断されたスペーサが設けられていることも好ましい。
この構成によれば、注入口の内側の領域はシール材がないため基板の間隔を規制するものが何もないが、分断されたスペーサを注入口内領域に設けているので、注入口を閉塞することなく基板同士を支持することができるとともに液晶の注入をスムーズに行うことができる。
本発明の電気光学装置の製造方法は、複数の電気光学装置形成領域を有した第1基板と第2基板とがシール材を介して貼り合わされ、第1基板と第2基板との間の間隔を規制するスペーサが備えられた電気光学装置の製造方法であって、第1基板は、シール材の外側の領域に電子部品を実装する実装領域を有し、第1基板及び第2基板の少なくともいずれか一方に、複数の電気光学装置形成領域のそれぞれに対応して、シール材の外側の領域に、シール材の各辺に沿ってスペーサを形成するスペーサ形成工程と、第1基板及び第2基板の少なくともいずれか一方に、複数の電気光学装置形成領域のそれぞれに対応して矩形環状のシール材を形成するシール材形成工程と、第1基板と第2基板とをシール材を介して貼り合わせる貼り合わせ工程と、を有し、シール材の実装領域側の辺に沿うスペーサの配置密度を、実装領域側以外の辺に沿うスペーサの配置密度よりも密にすることを特徴とする。
この方法によれば、基板間におけるスペーサの配置密度が均一に近くなるため、第1基板及び第2基板同士を貼り合せて加圧する際に、各シール材の潰れ量が一定となるので基板同士の良好な貼り合せを実現でき、従って、第1基板及び第2基板間のセルギャップの均一化を図ることができる。また、シール材の外側に該シール材の各辺に沿ってスペーサを形成したことから、上側の基板の略全体をスペーサによって支持することができ、上側の基板の側辺が下方へと撓み変形することが防止される。これにより、シール材の外側の領域おける第1基板及び第2基板間のセルギャップが規制されるため、表示領域の画素への影響を回避でき、例えば表示領域のセルギャップの均一性を確保することができるので、表示ムラを防止することができる。
また本発明の電気光学装置の製造方法は、シール材の実装領域側に沿うスペーサを連続して一体に設けるとともに、シール材の実装領域側の辺以外の少なくともいずれか1つの辺に沿うスペーサを複数に分断して設けることも好ましい。
この方法によれば、シール材の実装領域側の辺に沿うスペーサを連続して一体に設けることでスペーサの配置密度が高まり、一方、実装領域側以外の辺のうち、少なくともいずれか1つの辺に沿うスペーサを分断させて設けることからスペーサの配置密度が低くなる。このようにして、スペーサの配置密度を調整することにより、製造時の基板間におけるスペーサの配置密度の均一化を図ることができる。
本発明の電子機器は、上記電気光学装置を備えたことを特徴とする。
本発明の電気光学装置によれば、電気光学装置のセルギャップが均一に近くなるので、表示ムラのない電気光学装置を提供することができる。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について、図1〜5を参照して説明する。
なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、液晶(電気光学物質)が挟持された下側基板10(第1基板)と上側基板11(第2基板)とが貼り合わされたパッシブマトリクス型の液晶装置100(電気光学装置)を示す平面図であり、図2は、図1に示す液晶装置100のA−A’線に沿った断面図である。
本実施形態の液晶装置100は、図1及び図2に示すように、下側基板10とこれに対向して配置された上側基板11とがシール材13を介して貼り合わされている。そして、下側基板10及び上側基板11間におけるシール材13に囲まれた内側の空間には、シール材13に設けられる注入口15から液晶が注入され、下側基板10及び上側基板11間で液晶層16を挟持した構成となっている。下側基板10及び上側基板11はガラスやプラスチック等の透明材料から形成され、下側基板10は、上側基板11から張り出した実装領域Bを有している。この実装領域Bには、表示領域Aの各電極から引き廻された引き廻し配線17が延設されて形成されている。
液晶装置100は、パッシブマトリクス駆動方式を採用した液晶装置であり、下側基板10と上側基板11と間のシール材13に囲まれた表示領域A内には、マトリクス状に配列された複数の画素が形成されている。液晶装置100の表示領域Aを形成すべく各下側基板10及び上側基板11の対向面に、平面視において互いに交差するストライプ状の透明電極が形成されている。図1に示すように、上側基板11にはその内面側に行方向(X方向)に延在する複数のコモン電極20が設けられ、下側基板10にはその内面側に列方向(Y方向)に延在する複数のセグメント電極21が設けられている。コモン電極20及びセグメント電極21には、実装領域Bに実装された駆動用IC23(電子部品)から信号が供給されることになっており、各駆動用IC23の端子23a(図2参照)とコモン電極20及びセグメント電極21とは引き廻し配線17を用いて電気的に接続されている。そして、これらコモン電極20とセグメント電極21とが互いに重なり合う領域が画素として機能し、対向するコモン電極20或いはセグメント電極21それぞれに印加される電圧によって、対向する下側基板10及び上側基板11間に挟持される液晶の光学特性を変化させることにより表示を行う。そして、シール材13は、図1に示すように、下側基板10に設けられたセグメント電極21及び上側基板11に設けられたコモン電極20を囲うようにしてこれら一対の下側基板10及び上側基板11間に矩形環状に設けられ、下側基板10,上側基板11及びシール材13の間に囲まれた空間内に液晶を封入することができるように、実装領域B側とは反対側の辺13bの中央に注入口15を有している。
次に本実施形態の液晶装置の構造について図2を参照して詳細に説明する。
下側基板10は、これに対向する上側基板11から張り出した領域に駆動用IC23を実装するための実装領域Bを有し、対向する上側基板11側にセグメント電極21と配向膜25とが下側基板10側からこの順に積層されて形成されている。また、下側基板10上には、ストライプ状に複数のセグメント電極21が形成され、さらに、これらセグメント電極21を覆うようにしてラビング処理が施された配向膜25が形成されている。また、配向膜25上には、画素間領域に、下側基板10及び上側基板11間のセルギャップを規制するための柱状スペーサ26が複数形成されている。柱状スペーサ26は、例えば感光性樹脂により所定の高さに形成されている。
上側基板11には、これに対向する下側基板10側に、カラーフィルタ30と、オーバーコート層31と、コモン電極20と、配向膜32とが上側基板11側からこの順に積層されて形成されている。さらに、カラーフィルタ30は、遮光層33と、着色層34R,34G,34Bとを備えている。
遮光層33は、同図に示すように、各着色層34R,34G,34Bの各々を区画するようにしてマトリクス状に形成されている。また、遮光層33は、例えば黒色感光性樹脂膜からなり、この黒色感光性樹脂膜としては、例えば、通常のフォトレジストに用いられるようなポジ型若しくはネガ型の撥液性を有する感光性樹脂に、カーボンブラック等の黒色の無機顔料又は黒色の有機顔料が混入されたものが用いられる。このような材料を用いることにより、着色層34R,34G,34B同士の間の光の透過を遮断し、コントラストの向上を図ることができる。
着色層34は、互いに異なる色からなり、赤色の着色層34R,緑色の着色層34G,青色の着色層34Bから構成されている。着色層34R,34G,34Bは、各画素に対応して、上側基板11上にストライプ状に配列されている。これらの着色層34R,34G,34Bの材料としては、例えば、アクリル系樹脂やエポキシ系樹脂等の有機樹脂、ジエチレングリコールブチルエーテル誘導体中に顔料や染料を分散させたものが用いられる。また、着色層34R,34G,34Bの周縁部は、マトリクス状に形成された遮光層33上の一部に平面的に乗り上げるようにして形成されている。
着色層34R,34G,34B上には、これらの着色層34R,34G,34Bを覆うようにしてオーバーコート層31が形成されている。オーバーコート層31は、着色層34R,34G,34Bによる凹凸を平坦化するものである。オーバーコート層31の材料としては、例えば、アクリル系樹脂やエポキシ系樹脂等の透明樹脂が好適に用いられる。
オーバーコート層31上には、ITO(Indium Thin Oxide)などの透明導電材料からなるコモン電極20がストライプ状に形成されている。さらに、これらコモン電極20を覆うようにして、ラビング処理が施された配向膜32が一体に形成されている。
なお、上記では、柱状スペーサ26を下側基板10側に設けると述べたがこれに限らず上側基板11側に設けてもよい。その場合、配向膜32上の、遮光層33に対応した位置に柱状スペーサ26を形成する。
このような下側基板10及び上側基板11は、シール材13を介して貼り合わされており、柱状スペーサ26によって下側基板10及び上側基板11間のセルギャップが規制されている。本実施形態において用いられるシール材13としては、下側基板10及び上側基板11を傾斜させても平面形状が変化しない程度に低い流動性を有するものであれば従来からシール材13として用いられているいかなるものであってもよく、例えば、UV硬化型樹脂や熱硬化樹脂等を用いることができる。
なお、シール材13は、下側基板10及び上側基板11のどちらに設けてもよく、オーバーコート層31や配向膜25,32とは重ならないように形成されている。これにより、シール材13はオーバーコート層31や配向膜25,32等の有機材料を介在せずに下側基板10及び上側基板11間に形成されるため、シール材13の密着性を向上させることができる。
また、本実施形態においては、図1の上側基板11の左右の縦方向に延在する辺に沿うシール材13として、例えば、金属からなる略球形状のギャップ制御材(スペーサ)が含まれているものを用いることができる。ギャップ制御材は、セルギャップを一定に保持するためのものであり、ギャップ制御材の直径は、セルギャップと略同じ寸法とされている。これらギャップ制御材は下側基板10及び上側基板11間のセルギャップを規制するとともにコモン電極20及びセグメント電極21を導通させる上下導通材としての機能も果たす。一方、図1の上側基板11の上下の横方向に延在する辺に沿うシール材13としては、導電性を持たない樹脂等からなるギャップ制御材が含まれたものが用いられる。
(液晶装置の表示領域)
次に、本実施形態の表示領域について説明する。
本実施形態において表示領域Aとは、下側基板10及び上側基板11間において矩形環状に区画されるシール材13の内側の領域であり、実際には複数の画素が配列された表示に寄与する領域であって、周辺領域(引き廻し配線等が形成された領域(以下、「見切り部37」と称する。))を含まないものとする。
表示領域Aには、一対の下側基板10及び上側基板11間のセルギャップを制御するための複数の柱状スペーサ26が配設されている。なお、見切り部37にも複数の柱状スペーサ26を形成しておいてもよく、その場合、例えばシール材13に沿うようにして所定間隔をおいて形成される。これら柱状スペーサ26により表示領域Aにおける下側基板10及び上側基板11間のセルギャップが規制されることになる。
(液晶装置のスペーサ形成領域)
次に本実施形態の液晶装置のスペーサ形成領域について説明する。
液晶装置100のスペーサ形成領域Cとは、シール材13の外側の領域のうちのあくまでも下側基板10と上側基板11とが重なり合っている領域であって、シール材13の外側の領域であっても上記した実装領域Bは含まれず、図1及び図2に示すような注入口の周縁部の領域を含む領域である。スペーサ形成領域Cには、シール材13の各辺に沿って下側基板10及び上側基板11間のセルギャップを規制するスペーサが配設されている。そのうちシール材13の実装領域B側の辺13aには、当該辺13aに沿って連続して一体に形成された線状スペーサ40が設けられ、実装領域B側以外の3つの辺13bには、これら各辺13bに沿って複数に分断された分断スペーサ41が設けられている。ここで、注入口15が設けられたシール材13の注入口15側の辺13bに沿うスペーサも複数に分断されて設けられ、且つ、注入口内領域51にも、分断された分断スペーサ41が設けられている。分断スペーサ41は、シール材13の各辺13bに沿って例えば100μmの長さを有し、200μmの間隔で分断されている。なお、これら線状スペーサ40及び分断スペーサ41は、上記柱状スペーサ26と同様、例えば感光性樹脂により所定の高さに形成されている。本実施形態においては、線状スペーサ40、分断スペーサ41及び柱状スペーサ26は同じ高さを有するものとする。
下側基板10のスペーサ形成領域Cには、上記線状スペーサ40及び分断スペーサ41に対応する位置に配向膜25が設けられ、対向する上側基板11のスペーサ形成領域Cには、上記線状スペーサ40及び分断スペーサ41に対応する位置に、オーバーコート層31と、コモン電極20と、配向膜32とが基板側からこの順に積層されて設けられている。これら配向膜25,32間に線状スペーサ40及び分断スペーサ41が介在することによってスペーサ形成領域Cの下側基板10及び上側基板11間のセルギャップが規制されている。
次に、本実施形態の液晶装置を製造する方法について図1及び図2を参照しつつ主に図3から図5に基づいて説明する。
図3(a)は個々の液晶装置100に分断する前の第1マザーガラス基板47(第1基板)及び第2マザーガラス基板48(第2基板)の貼り合わせ状態を表す平面図であり、(b)は(a)のB−B’線に沿った断面図である。なお、図3(a)においては、第2マザーガラス基板48側を示すものとする。また、図4は図3(a)に示すB−B’線に沿った断面図であり、図5は図3(a)に示すC−C’線に沿った断面図であって、それぞれ隣り合う液晶装置100同士の境界部分を拡大した図である。
なお、図4及び図5では、第1マザーガラス基板47上の配向膜25を省略し、第2マザーガラス基板48上のオーバーコート層31と、コモン電極20と、配向膜32とを高さ調整層44として概略的に示している。
液晶装置100は、第1マザーガラス基板47及び第2マザーガラス基板48を個々の液晶装置100(図3中一点鎖線)の外形に沿って分断することにより製造される。その為、液晶装置100の下側基板10及び上側基板11を形成する第1マザーガラス基板47及び第2マザーガラス基板48には大型サイズのものが用いられ、液晶装置100を形成する液晶装置形成領域50(電気光学装置形成領域)を複数有し、複数の液晶装置100を多面取り可能としている。本実施形態では、図3に示すように、シール材13によって互いに貼り合わされた第1マザーガラス基板47及び第2マザーガラス基板48から、図1に示すような液晶装置100が16個取れるものとする。液晶装置形成領域50の構成は、図1及び図2示す液晶装置100の構成と共通する。従って、共通する液晶装置100の構成については説明を省略する。
まず、液晶装置100を製造するにあたり、図3(a)に示す第1マザーガラス基板47を用意する。当該第1マザーガラス基板47は、後に液晶装置100(下側基板10)を形成するための液晶装置形成領域50を複数有しており、本実施形態においては、4行4列の合計16個の液晶装置形成領域50を有している。そして、各液晶装置形成領域50にはそれぞれ実装領域Bが確保されている。
さらに、第1マザーガラス基板47に対向する第2マザーガラス基板48も用意する。当該第2マザーガラス基板48は、第1マザーガラス基板47に対向配置される基板であり、後に液晶装置100(上側基板11)を形成するための複数の液晶装置形成領域50を有している。また、第2マザーガラス基板48は、第1マザーガラス基板47と同列同行の16個の液晶装置形成領域50を有している。
次に、第1マザーガラス基板47における複数の液晶装置形成領域50それぞれに表示領域Aを形成すべく、セグメント電極21及び配向膜25を形成し、該配向膜25の表面にラビング処理を施して第1マザーガラス基板47を得る。また、第2マザーガラス基板48における複数の液晶装置形成領域50にも表示領域Aを形成すべく、カラーフィルタ30、オーバーコート層31、コモン電極20及び配向膜32を形成し、該配向膜32の表面にラビング処理を施して第2マザーガラス基板48を得る。
続いて、第1マザーガラス基板47の各液晶装置形成領域50に対応して、後に形成されるシール材13の外側となるスペーサ形成領域Cに、シール材13の実装領域B側の辺13aに沿うようにして連続した一体の線状スペーサ40を形成するとともに、実装領域B側の辺13a以外の例えば3つの辺13bに沿うようにして複数に分断した分断スペーサ41を形成する。さらに、これらと同時に、表示領域Aに柱状スペーサ26を形成する(スペーサ形成工程)。これら線状スペーサ40、分断スペーサ41及び柱状スペーサ26は、フォトリソグラフィー技術を用いてそれぞれが同じ高さになるように形成する。このとき、本実施形態における分断スペーサ41は、シール材13の辺13bに沿う長手方向長さが例えば100μmとなるよう200μm間隔で分断させて形成する。
その後、第1マザーガラス基板47上に、各液晶装置形成領域50のそれぞれに対応して矩形環状のシール材13を、線状スペーサ40及び分断スペーサ41に沿ってそれらの内側に表示領域Aを囲うようにして矩形環状に形成する。このとき、シール材13の実装領域B(線状スペーサ40)側の辺13aとは反対側の辺13bに、隣り合う液晶装置形成領域50側へと開口する注入口15を形成する(シール材形成工程)。なお、ここで、注入口内領域51内に一部の分断スペーサ41が含まれるように注入口15を形成して、注入口内領域51に分断スペーサ41が位置するようにする。
そして、第2マザーガラス基板48を第1マザーガラス基板47上に載置させ、互いの配向膜25,32側を対向させた状態でプレス装置により加圧することによってシール材13を所定の厚さまで圧縮して、第1マザーガラス基板47及び第2マザーガラス基板48を貼り合わせる(貼り合わせ工程)。その後、加熱ユニットやUV照射ユニットによりシール材13を硬化させることで基板同士を固着する。
続いて、図3の一点鎖線で示すスクライブ線G1及びスクライブ線G4に沿って、第1マザーガラス基板47及び第2マザーガラス基板48を同時に分断することにより、複数の液晶装置100を製造することができるようになっている。
まず、第1マザーガラス基板47及び第2マザーガラス基板48をスクライブ線G1に沿って分断し、短冊状の液晶装置構造体(構成単位)52を4つ形成する。すると、全ての液晶装置形成領域50の注入口15が開口することになるので該注入口15からの液晶の注入が可能となる。そこで、液晶装置構造体52における4つの液晶装置100(液晶装置形成領域50内)へ一度に液晶を充填させる。そのためには、まず各液晶装置形成領域50の第1マザーガラス基板47と第2マザーガラス基板48とシール材13とに囲まれた空間内を減圧(例えば真空状態に減圧)させ、そのまま各液晶装置構造体52の注入口15側を液晶の入った液晶槽内に漬ける。この状態で液晶の液面に大気圧を加えることによって、第1マザーガラス基板47と第2マザーガラス基板48とシール材13とに囲まれた空間内に、注入口15を通して液晶が注入されることになる。その後、各シール材13の注入口15を封止材(不図示)にてそれぞれ封止することで、第1マザーガラス基板47及び第2マザーガラス基板48間に図3(b)に示すような液晶層16が形成される。
次に、スクライブ線G4に沿って第1マザーガラス基板47及び第2マザーガラス基板48を分断し、さらに、図5に示すように、第2マザーガラス基板48側の小ガラス53を分断して取り除くことにより各液晶装置100が製造されることになる。なお、小ガラス53を取り除いた後の第1マザーガラス基板47上が実装領域Bである。
ここで、第1マザーガラス基板及び第2マザーガラス基板の断面構造について図4及び図5を用いて説明する。
図4は、図3のB−B’線に沿った断面図であって、隣り合う液晶装置形成領域50(以下、液晶装置100とする。)のシール材13同士の間には実装領域Bが介在していないため互いに近接した状態となっている。同図に示すスペーサ形成領域Cには、隣り合う各シール材13の対向する各辺13bに沿って複数に分断された分断スペーサ41が形成されている。このように、スペーサを複数に分断して設けることで、近接状態で隣り合う各シール材13の辺13bに沿うスペーサの配置密度を低くすることができる。従って、第1マザーガラス基板47及び第2マザーガラス基板48同士を貼り合せる際に、スペーサが密集することで各分断スペーサ41が潰れずセル厚が厚くなってしまうことが防止されるので、第1マザーガラス基板47及び第2マザーガラス基板48間のセル厚ムラが防止されることになる。
一方、図5は、図3のC−C’線に沿った断面図であって、隣り合う液晶装置100のシール材13同士の間隔は、相互間に実装領域Bが介在しているため、実装領域Bを介さずに隣り合う液晶装置100のシール材13同士(図4参照)の間隔よりも広くなっている。ここでは、一方の液晶装置100におけるシール材13の実装領域B側の辺13aと他方の液晶装置100におけるシール材13の注入口15側の辺13bとが対向しており、一方のシール材13には、実装領域B側の辺13aに沿って途切れることなく連続した一体の線状スペーサ40が設けられ、他方のシール材13には、注入口15側の辺13bに沿って複数に分断された分断スペーサ41が設けられている。上記したように、実装領域Bが介在することによって、一方のシール材13の実装領域Bの辺13aと他方のシール材13の注入口15側の辺13bとは、実装領域Bを介さずに隣り合うシール材13の辺13b同士よりも離間した状態となっている。そのため、貼り合わせの際の加圧により、この部分における第2マザーガラス基板48が下方に撓み易い。しかしながら、実装領域B側の辺13aに沿うスペーサを線状に形成したことで辺13a側のスペーサの配置密度は高くなっている。また、対向するシール材13の注入口15側の辺13bに分断スペーサ41が設けられ、且つ、注入口内領域51にも分断スペーサ41が設けられていることから、シール材13の注入口15側の辺13bにおけるスペーサの配置密度は均等になっている。これにより、スペーサ同士の間隔が異なることによってばらつきがちな第1マザーガラス基板47及び第2マザーガラス基板48間でのスペーサの配置密度が均等になるので、これら第1マザーガラス基板47及び第2マザーガラス基板48同士を貼り合わせる際に、第2マザーガラス基板48が下方へ撓んでしまう虞がなくなる。
本実施形態によれば、第1マザーガラス基板47及び第2マザーガラス基板48において実装領域Bを介さずに互いに隣り合う液晶装置100のシール材13同士の両辺13bに沿って分断スペーサ41が形成され、実装領域Bを介して互いに隣り合う液晶装置100のシール材13の実装領域B側の辺13aに沿って線状スペーサ40が形成されるとともにこれに対向するシール材13の注入口15側の辺13bに沿って分断スペーサ41が形成されるため、製造時の大型の第1マザーガラス基板47及び第2マザーガラス基板48間における線状スペーサ40及び分断スペーサ41の配置密度が均一となり、これら第1マザーガラス基板47及び第2マザーガラス基板48同士を貼り合せて加圧した際に、線状スペーサ40及び分断スペーサ41の潰れ量が均一となる。そのため、第1マザーガラス基板47及び第2マザーガラス基板48同士の良好な貼り合せが実現され、従って、これら第1マザーガラス基板47及び第2マザーガラス基板48間のセルギャップの均一化を図ることができる。また、切断時の第1マザーガラス基板47及び第2マザーガラス基板48間の規制も良好に行うことができる。このように、場所に応じてスペーサの配置密度を調整することで表示ムラのない液晶装置100を製造することができる。
また、シール材13の注入口15側の辺13bに沿って分断スペーサ41が設けられるとともに注入口内領域51にも分断された分断スペーサ41が設けられるため、注入口15側の辺13bに沿うスペーサの配置密度を均等にすることができる。また、液晶の注入を阻害することなく第1マザーガラス基板47及び第2マザーガラス基板48(下側基板10及び上側基板11)同士を支持することができるようになっている。従って、注入口内領域51と表示領域Aとスペーサ形成領域C(シール材13の外側の領域)とで液晶装置100のセルギャップの均一化を図ることができる。
また、シール材13の外側に該シール材13の各辺13a,13bに沿って線状スペーサ40及び分断スペーサ41が設けられていることから、第2マザーガラス基板48(上側基板11)の略全体が線状スペーサ40及び分断スペーサ41によって支持され、第2マザーガラス基板48(上側基板11)が下方へと撓み変形することが防止される。これにより、シール材13の外側の領域、すなわち、スペーサ形成領域Cにおける第1マザーガラス基板47及び第2マザーガラス基板48(下側基板10及び上側基板11)間のセルギャップが良好に規制されるため、表示領域Aの画素への影響を回避でき、例えば表示領域Aのセルギャップの均一性を確保することができるので、表示ムラを防止することができる。
また、本実施形態によれば、表示領域Aの柱状スペーサ26と同一工程によりスペーサ形成領域Cに線状スペーサ40及び分断スペーサ41を形成するため、製造工程の簡略化を図ることができる。従って、製造コストの低減を図ることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図6を参照して説明する。
上記実施形態においては、シール材13の外側の領域(スペーサ形成領域C)に、シール材13の各辺に応じて、スペーサを連続して一体に設けるか或いは複数に分断させて設けるかによって、下側基板10及び上側基板11間におけるスペーサの配置密度を調整した。これに対し、本実施形態においては、シール材13の各辺に応じてスペーサの幅を変えることにより、スペーサの配置密度を調整している。
図6は、本実施形態の液晶装置200の概略構成を示す平面図である。同図に示す構成要素のうち、図1と共通の構成要素には同一の符号を付すこととし、それらの詳細な説明は省略することとする。なお、本実施形態においては、シール材13の実装領域B側の辺を13a、注入口15が設けられた辺を13b、実装領域B側の辺13a及び注入口15が設けられた辺13bを除いた、その他の辺を13c,13cとして説明する。
液晶表示装置200は、シール材13の注入口15が形成された辺13bに沿って分断スペーサ41が設けられ、該辺13b以外の辺13a,13cにおいては、これら各辺13a,13cに沿って線状スペーサ40がそれぞれ形成されている。これら線状スペーサ40のうち、実装領域B側の辺13a以外の辺13c,13cに沿う線状スペーサ40c,40cは、実装領域B側の辺13aに沿う線状スペーサ40aの幅よりも狭い幅で形成されている。その比率は、基板10,11間を良好に支持可能とする割合で設定される。
このように、注入口15を有しない辺に沿って線状スペーサ40を設け、且つその幅を場所によって変化させることで、下側基板10及び上側基板11間におけるスペーサ(線状スペーサ40及び分断スペーサ41)の配置密度を均等にすることができる。したがって、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
(電子機器)
次に、本発明の電子機器の一例について説明する。
図6は、上述した液晶装置100を備えた携帯電話機600(電子機器)を示した斜視図である。図6に示すように、携帯電話機600は、ヒンジ122を中心として折り畳み可能な第1ボディ106aと第2ボディ106bとを備えている。そして、第1ボディ106aには、液晶装置601と、複数の操作ボタン127と、受話口124と、アンテナ126とが設けられている。また、第2ボディ106bには、送話口128が設けられている。
本実施形態によれば、液晶装置100のセルギャップを均一にすることができるので、表示ムラのない液晶装置100を提供することができる。
なお、本実施形態の液晶装置100は、上記携帯電話機600以外にも種々の電子機器に適用することができる。例えば、液晶プロジェクタ、マルチメディア対応のパーソナルコンピュータ(PC)及びエンジニアリング・ワークステーション(EWS)、ページャ、ワードプロセッサ、テレビ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、電子手帳、電子卓上計算機、カーナビゲーション装置、POS端末、タッチパネルを備えた装置などの電子機器に適用することが可能である。
本発明は、上述した例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更を加え得ることはもちろんである。
例えば、上記実施形態では、柱状スペーサ26、線状スペーサ40及び分断スペーサ41を柱状に形成したがこれに限定されることはない。例えば、半円柱状、球状等の種々の形状を採用することができる。
また、上記においては、シール材13の一辺に注入口15を設けた例を述べたが、注入口15のない閉塞した矩形環状のシール材としてもよい。この場合、例えば、下側基板10及び上側基板11のいずれか一方側にシール材を形成し、該シール材内に液晶を注入した後に基板10,11同士を貼り合わせることで製造される。
また、上記実施形態では、第1マザーガラス基板47上にシール材13、線状スペーサ40及び分断スペーサ41を形成したが、第2マザーガラス基板48上に形成することも可能である。
また、本実施形態において、表示領域Aとスペーサ形成領域Cとに形成する柱状スペーサ26,線状スペーサ40及び分断スペーサ41の高さを同一としている。しかし、表示領域Aの柱状スペーサ26とスペーサ形成領域Cの線状スペーサ40及び分断スペーサ41との下地の高さが異なる場合には、スペーサ形成領域Cに形成する線状スペーサ40及び分断スペーサ41の高さが表示領域Aの柱状スペーサ26の高さと同一となるように、線状スペーサ40及び分断スペーサ41の高さをフォトリソグラフィー処理の際に調整して形成するか、あるいは、第2マザーガラス基板48の配向膜32上又は線状スペーサ40及び分断スペーサ41上にさらに別の層を形成することによりセルギャップを調節しても良い。また、線状スペーサ40及び分断スペーサ41ではなく柱状スペーサ26側を調整しても良い。
さらに、上記実施形態では、本発明をパッシブマトリクス型の液晶装置に適用した例について説明したが、本発明はこれに限定されることはない。また、上記実施形態ではカラーフィルタのパターンが縦ストライプである例を挙げたが、その他、横ストライプ、モザイク、デルタ配列等のカラーフィルタにも本発明が適用可能である。
第1の実施形態に係る液晶装置の概略構成を示す平面図である。 図1に示す液晶装置のA−A’線に沿った断面図である。 分断する前の液晶装置を模式的に示す平面図、(b)は(a)の液晶装置のB−B’線に沿った断面図である。 図3に示す液晶装置のB−B’線に沿った断面図である。 図3に示す液晶装置のC−C’線に沿った断面図である。 第2の実施形態に係る液晶装置の概略構成を示す平面図である。 携帯電話機の概略構成を示す斜視図である。
符号の説明
10・・・下側基板(第1基板)、 11・・・上側基板(第2基板)、 13・・・シール材、 13a・・・実装領域側の辺、 15・・・注入口、 40・・・線状スペーサ、 41・・・分断スペーサ、 47・・・第1マザーガラス基板(第1基板)、 48・・・第2マザーガラス基板(第2基板)、 23・・・駆動用IC(電子部品)、 100,200・・・液晶装置(電気光学装置)、 51・・・注入口内領域、 C・・・スペーサ形成領域(シール材の外側の領域)、 B・・・実装領域

Claims (8)

  1. 電気光学物質を挟持する第1基板と第2基板とがシール材を介して貼り合わされ、前記第1基板と前記第2基板との間の間隔を規制するスペーサが備えられた電気光学装置であって、
    前記第1基板の前記第2基板から張り出した領域に設けられた電子部品が実装される実装領域を有し、
    前記第1基板と前記第2基板との間における矩形環状の前記シール材の外側の領域には、前記シール材の各辺に沿って前記スペーサが設けられ、そのうち前記実装領域側の辺に沿う前記スペーサの配置密度が、前記実装領域側以外の辺に沿う前記スペーサの配置密度よりも密に設けられていることを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記シール材の前記実装領域側の辺に沿う前記スペーサが連続して一体に設けられているとともに、前記実装領域側以外の辺のうち少なくともいずれか1つの辺に沿う前記スペーサは、複数に分断されて設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記シール材の1つの辺には、前記電気光学物質を前記第1基板と前記第2基板との間の空間へと注入する注入口が設けられ、該注入口が設けられた辺に沿う前記スペーサは、複数に分断されて設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。
  4. 前記シール材の前記注入口が設けられた辺以外の辺に沿う前記スペーサは、連続して一体に設けられているとともに、前記注入口が設けられた辺以外の辺のうち前記実装領域側以外の辺に沿う前記スペーサは、前記実装領域側の辺に沿う前記スペーサよりも狭い幅で形成されていることを特徴とする請求項3に記載の電気光学装置。
  5. 前記注入口の内側の領域にも分断された前記スペーサが設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の電気光学装置。
  6. 複数の電気光学装置形成領域を有した第1基板と第2基板とがシール材を介して貼り合わされ、前記第1基板と前記第2基板との間の間隔を規制するスペーサが備えられた電気光学装置の製造方法であって、
    前記第1基板は、前記シール材の外側の領域に電子部品を実装する実装領域を有し、
    前記第1基板及び前記第2基板の少なくともいずれか一方に、前記複数の電気光学装置形成領域のそれぞれに対応して、前記シール材の外側の領域に、前記シール材の各辺に沿ってスペーサを形成するスペーサ形成工程と、
    前記第1基板及び前記第2基板の少なくともいずれか一方に、前記複数の電気光学装置形成領域のそれぞれに対応して矩形環状の前記シール材を形成するシール材形成工程と、
    前記第1基板と前記第2基板とを前記シール材を介して貼り合わせる貼り合わせ工程と、を有し、
    前記シール材の前記実装領域側の辺に沿うスペーサの配置密度を、前記実装領域側以外の辺に沿うスペーサの配置密度よりも密にすることを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  7. 前記シール材の前記実装領域側に沿うスペーサを連続して一体に設けるとともに、前記シール材の前記実装領域側の辺以外の少なくともいずれか1つの辺に沿うスペーサを複数に分断して設けることを特徴とする請求項6に記載の電気光学装置の製造方法。
  8. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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