JP2007193002A - 防炎性を具えた広告幕・幟などのポリエステル製品 - Google Patents
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Abstract
【課題】 優れた防炎性を具えた新規な広告幕・幟などのポリエステル製品の提供を図ったものである。
【解決手段】 ポリエステル生地に対して防炎剤(HBCD)を調合すると共に、セッター工程を施すことにより、含浸させた当該防炎剤を所定の高温で生地の糸に浸透固着させ、得られた生地に対して、既存の防炎顔料インクを使用したシルク印刷に基づき、所定の表示面を印刷表示し、これの裁断処理及び法制処理等を施すことにより完成させて成る防炎性を具えた広告幕・幟などのポリエステル製品。
Description
本発明は、防炎性を具えた広告幕・幟などのポリエステル製品に関する。
広告幕や幟用として用いられる生地として、ポンジ、または、トロピカルといわれるものがある。 前者は非常に薄い生地材であり、そして後者は当該ポンジの約2倍程度の厚さを具えた生地であり、通常ポリエステル材が使用される。 そして、このような生地を用いて形成される広告幕・幟のようなポリエステル製品は、安全性の観点から防炎性を具備していることが求められている。
従来、広告幕・幟などの防炎性ポリエステル製品として、ポンジ又はトロピカルのようなポリエステル生地に対してシルク印刷を施す際、白場には防炎顔料インクを用い、写真部には防炎クリアインクを用いて形成するようにしたものがある。
また、ポンジ又はトロピカルのようなポリエステル生地として、難燃ポリエステル生地を用い、これにダイレクトインクジェット式昇華型分散染料を用いて印刷して形成するようにしたものがある。
また、ポンジ又はトロピカルのようなポリエステル生地として、難燃ポリエステル生地を用い、これにダイレクトインクジェット式昇華型分散染料を用いて印刷して形成するようにしたものがある。
更に、防炎薬剤を混合した顔料捺染色糊によって生地に対するスクリーン印刷を施した後、当該生地の少なくとも片面全体に防炎剤を塗布して防炎効果を奏させるように構成したものもある(例えば、特許文献1参照。)
前述した「ポンジ又はトロピカルのようなポリエステル生地に対してシルク印刷を施す際、白場には防炎顔料インクを用い、写真部には防炎クリアインクを用いて形成するようにしたもの」にあっては、防炎効果が低い点、印刷用版数に制限性が生じる点、写真部にクリアインクを施しているために形而変化が生じて白濁する点、工場での生産稼働率が悪く工場コストが高くなる点、顔料インクに高い防炎効果を求めた場合は堅牢性が劣化してしまう点、と言うような問題が生じた。
また、前述した「ポンジ又はトロピカルのようなポリエステル生地として、難燃ポリエステル生地を用い、これにダイレクトインクジェット式昇華型分散染料を用いて印刷して形成するようにしたもの」にあっては、防炎効果が低いと言う点と、コスト高になってしまうと言うような問題が伴った。
更に、前述した「顔料捺染色糊による印刷後に防炎剤を塗布するようにしたもの」にあっては、印刷後の完全乾燥を待たなければ、後処理である防炎剤の塗布作業に入れないため、製品の完成化に時間が掛かってしまい、大量生産性に重要視される迅速性に欠くという問題が生じるものである。
本発明は、上述したような従来の問題を解決した新規の防炎性を具えた広告幕・幟などのポリエステル製品の提供を図ったものである
本発明は、ポリエステル生地に対して防炎剤(HBCD)を調合すると共に、セッター工程を施すことにより、含浸させた当該防炎剤を生地の糸に対して所定の高温下で浸透固着させ、このようにして得られた生地に対して、既存の防炎顔料インクを使用したシルク印刷(スクリーン印刷とも言う)に基づき所定の表示面を印刷表示し、これの裁断処理及び縫製処理を施すことにより完成させて成る防炎性を具えた広告幕・幟などのポリエステル製品に係るものである。
そして、本発明は、ポリエステル生地に対して防炎剤(HBCD)を調合すると共に、セッター工程を施すことにより、含浸させた当該防炎剤を生地の糸に対して所定の高温下で浸透固着させ、このようにして得られた生地に対して、ダイレクトで昇華型分散染料をインクジェクト式プリントにて印刷することにより、所定の表示面を印刷表示し、これの裁断処理及び縫製処理を施すことにより完成させて成る防炎性を具えた広告幕・幟などのポリエステル製品を第2の実施例とする。
また、使用するポリエステル生地としては、広告幕・幟のような製品に適した肉薄性を具えた素材たるポンジまたはトロピカルを用いるものである。
本発明は請求項1に記載のような構成、すなわち、ポリエステル生地に対して防炎剤(HBCD)を調合すると共に、セッター工程を施すことにより、含浸させた当該防炎剤を生地の糸に対して所定の高温下で浸透固着させ、このようにして得られた生地に対して、既存の防炎顔料インクを使用したシルク印刷に基づき所定の表示面を印刷表示し、これの裁断処理及び縫製処理を施すことにより完成させるように構成したから、生地側の防炎剤と印刷時の防炎顔料インクの融合に基づき、その防炎効果は著しく高められるとともに、従来、シルク印刷において生じた下記するような欠点は解消される。
すなわち、「白場には防炎顔料インクを用い、写真部には防炎クリアインクを用いて形成した」ために防炎効果が低かった点」、「印刷用版数に制限性が生じる点」、「写真部にクリアインクを施しているために形而変化が生じて白濁する点」、「工場での生産稼働率が悪く工場コストが高くなる点」、「顔料インクに高い防炎効果を求めた場合は堅牢性が劣化してしまう点」と言うような欠点は、本発明においては全て解消される。
すなわち、「白場には防炎顔料インクを用い、写真部には防炎クリアインクを用いて形成した」ために防炎効果が低かった点」、「印刷用版数に制限性が生じる点」、「写真部にクリアインクを施しているために形而変化が生じて白濁する点」、「工場での生産稼働率が悪く工場コストが高くなる点」、「顔料インクに高い防炎効果を求めた場合は堅牢性が劣化してしまう点」と言うような欠点は、本発明においては全て解消される。
本発明は請求項2に記載のような構成、すなわち、ポリエステル生地に対して防炎剤(HBCD)を調合すると共に、セッター工程を施すことにより、含浸させた当該防炎剤を生地の糸に対して所定の高温下で浸透固着させ、このようにして得られた生地に対して、ダイレクトで昇華型分散染料をインクジェット式プリントにて印刷することにより、所定の表示面を印刷表示し、これの裁断処理及び縫製処理を施すことにより完成させるように構成したから、通常のポリエステル生地の使用が可能化され、従来のような高価な生地である難燃ポリエステル生地を使用しなくても済むため、防炎効果が高められるにもかかわらず製造コストの低廉化が図られる。
また、請求項3または請求項4に記載のように、ポリエステル生地としてポンジまたはトロピカルを用いることにより、広告幕、幟のようなポリエステル製品の製目的が果される。
本発明は、シルク印刷(スクリーン印刷とも言う)における顔料インク自体に防炎効果を期待する方式にあっては、その実用上の効果の点で限界性が存在するため、印刷生地に対して予め防炎加工を施していく方式を採用したものである。 以下、本発明の構成を詳細に説明する。
先ず、ポリエステル生地に対して防炎剤(HBCD)として例えば臭化シクロアルカン化合物を調合し、パデイング後に乾燥温度とセッター温度との組合せにより防炎剤が生地に対してバラつきのないように固着させる。
使用する防炎剤は、生地に対するドブ漬け処理などの浸漬処理に基づき、当該生地の重さに対して2〜3重量パーセント程度の量を含浸させた。 然る後、マングルで絞ると共に乾燥処理を施すものであるが、この時の乾燥温度は130℃程度であり、セッター温度は195℃程度である。
使用する防炎剤は、生地に対するドブ漬け処理などの浸漬処理に基づき、当該生地の重さに対して2〜3重量パーセント程度の量を含浸させた。 然る後、マングルで絞ると共に乾燥処理を施すものであるが、この時の乾燥温度は130℃程度であり、セッター温度は195℃程度である。
なお、使用するポリエステル生地は、「ポンジ」或いは「トロピカル」のような広告幕または幟の製造に適した肉薄性を具えた素材を用いるものとする。
上記のようにして乾燥処理を施した後、熱処理に基づく「湾曲」・「斜こう」を修正しながら生地の幅と長さを規格に合わせるための作業であるセッター工程を施すことにより、含浸せた防炎剤を高温(195℃程度の高温)で生地の糸に浸透固着させる。 これにより、広告旗または幟用のポリエステル生地素材が完成化される。
上記のようにして完成化されたポリエステル生地に対して、既存の防炎顔料インクを使用したシルク印刷に基づき、所定の表示面を印刷表示し、これの裁断処理及び縫製処理等を施すことにより広告幕・幟のようなポリエステル製品を完成させる。
得られた製品は、防炎加工生地に対する印刷用防炎顔料インキの融合に基づき、従来生じたシルク印刷上の問題点は解消される。
得られた製品は、防炎加工生地に対する印刷用防炎顔料インキの融合に基づき、従来生じたシルク印刷上の問題点は解消される。
なお、昇華型分散染料をダイレクトに生地に対してインクジェットでデジタルプリントを施すような印刷法(ピクロス:商標)においても、上記した防炎加工生地に対してダイレクトで昇華型分散染料(加熱すると気化し、密着した化成品の分子構造に入り込み染色する塗料インク)をインクジェット式プリントにて印刷することにより、通常のポリエステル生地の使用が許容化され、従来のような高価な難燃性ポリエステル生地を使用しなくても済むため、製造コストの低廉化が図られる。
Claims (4)
- ポリエステル生地に対して防炎剤(HBCD)を調合すると共に、セッター工程を施すことにより、含浸させた当該防炎剤を生地の糸に対して所定の高温下で浸透固着させ、このようにして得られた生地に対して、既存の防炎顔料インクを使用したシルク印刷に基づき所定の表示面を印刷表示し、これの裁断処理及び縫製処理を施すことにより完成させて成る防炎性を具えた広告幕・幟などのポリエステル製品。
- ポリエステル生地に対して防炎剤(HBCD)を調合すると共に、セッター工程を施すことにより、含浸させた当該防炎剤を生地の糸に対して所定の高温下で浸透固着させ、このようにして得られた生地に対して、ダイレクトで昇華型分散染料をインジェクト式プリントにて印刷することにより、所定の表示面を印刷表示し、これの裁断処理及び縫製処理を施すことにより完成させて成る防炎性を具えた広告幕・幟などのポリエステル製品。
- ポリエステル生地としてポンジを用いて成る請求項1または請求項2に記載の防炎性を具えた広告幕・幟などのポリエステル製品。
- ポリエステル生地としてトロピカルを用いて成る請求項1または請求項2に記載の防炎性を具えた広告幕・幟などのポリエステル製品。
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