JP2007192449A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気調和機の運転状況に応じて適切にフィルタを清掃することが可能な空気調和機を提供する。
【解決手段】空気調和機は、フィルタ13と、フィルタ13を清掃するフィルタ清掃装置20と、フィルタ清掃装置20の運転を制御する室内機制御部10とを備える。室内機制御部10は、複数のタイミングの各々に応じて異なる複数の運転モードのいずれかでフィルタ清掃装置20を運転するように制御する。
【選択図】図12

Description

この発明は、一般的には空気調和機に関し、特定的には、フィルタの清掃を自動的に行うようにした空気調和機に関するものである。
従来から、フィルタの清掃を自動的に行うことが可能な空気調和機が知られている。
たとえば、特開2004−360995号公報(特許文献1)では、空調運転終了を検出した場合にフィルタ清掃装置を作動させ、タイマーオフ機能による空調運転終了の場合にはフィルタ清掃装置を作動させない空気調和機の制御装置が提案されている。
また、特開2005−195240号公報(特許文献2)に記載された空気調和機の制御装置は、少なくともあらかじめ設定されたオートクリーン動作積算時間に達した時点でフィルタ清掃手段を駆動する自動清掃モードと、リモコンの操作によってフィルタ清掃手段を任意の時点で駆動する手動清掃モードとを備え、オートクリーン動作積算時間がリモコンにより任意に設定可能であり、当該空気調和機の運転が切りタイマのタイムアップにより停止された場合には、その時点で積算時間が所定値となって自動清掃モードの条件が整ったとしても、自動清掃モードの実行を禁止するようにしている。
特開2004−360995号公報 特開2005−195240号公報
しかしながら、従来の空気調和機では、フィルタの清掃のタイミングを制御しているが、フィルタの清掃運転の内容は同一である。このため、タイミングに応じて適切なフィルタの清掃を行うことが困難である。
そこで、この発明の目的は、空気調和機の運転状況に応じて適切にフィルタを清掃することが可能な空気調和機を提供することである。
この発明に従った空気調和機は、フィルタと、このフィルタを清掃するフィルタ清掃装置と、このフィルタ清掃装置の運転を制御する制御部とを備える。制御部は、複数のタイミングの各々に応じて異なる複数の運転モードのいずれかでフィルタ清掃装置を運転するように制御する。
この発明においては、制御部は、複数のタイミングの各々に応じて異なる複数の運転モードのいずれかでフィルタ清掃装置を運転するように制御するので、空気調和機の運転状況における種々のタイミングに応じて異なる運転モードでフィルタ清掃装置を運転することができる。このため、空気調和機の運転状況における種々のタイミングに応じて異なった清掃内容でフィルタを清掃することができる。
この発明の空気調和機においては、複数のタイミングは、当該空気調和機のタイマーオフによる運転終了時、当該空気調和機のタイマーオフ以外の運転終了時、および、当該空気調和機の運転停止中であるのが好ましい。
このようにすることにより、当該空気調和機のタイマーオフによる運転終了時に行うフィルタの清掃の内容とタイマーオフ以外の運転終了時に行うフィルタの清掃内容とを異ならせることができるとともに、当該空気調和機の運転停止中に行うフィルタの清掃内容も異ならせることができる。これにより、空気調和機の運転状況に応じて適切な清掃内容でフィルタの清掃を実行することができる。
また、この発明の空気調和機においては、複数の運転モードは、フィルタ清掃装置の運転時間が異なるのが好ましい。
このようにすることにより、空気調和機の運転状況における種々のタイミングに応じて異なった清掃時間でフィルタを清掃することができる。
さらに、この発明の空気調和機においては、複数の運転モードは、運転音が異なるのが好ましい。
このようにすることにより、空気調和機の運転状況における種々のタイミングに応じて異なった運転音でフィルタを清掃することができるので、使用者に不快感を与える騒音等を考慮して適切なフィルタ清掃を実行することができる。
以上のようにこの発明によれば、空気調和機の運転状況における種々のタイミングに応じて異なった清掃内容でフィルタを清掃することができるので、空気調和機の運転状況に応じて適切にフィルタを清掃することが可能である。
以下、この発明の一つの実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、この発明の一つの実施の形態として、空気調和機におけるフィルタ清掃装置の構成について説明する。
図1は、この発明の一つの実施の形態としての空気調和機の室内機の外観斜視図、図2は、その断面図である。図3は、図1の室内機において前面パネルを開放した状態を示す一部断面図である。図4は、図1の室内機においてパネルを外した状態を示す斜視図である。図5は、図1の室内機で使用される表側ボックスおよび裏側ボックスの一端面図である。図6は、図1の室内機で使用されるフィルタの平面図(A)、(A)のB−B線における断面図(B)、(A)のC−C線における断面図(C)である。図7は、図6のフィルタの斜視図である。図8は、図7のフィルタの一部VIIIで示す箇所の拡大斜視図である。図9は、図1の室内機の一部を示す斜視図である。図10は、図2における塵埃除去ボックスとフィルタの状態を示す概略断面図である。図11は、図10におけるフィルタの別の態様を示す図である。
図1と図2に示すように、空気調和機の室内機本体1の上部と下部にはそれぞれ吸込口111と吹出口12とが形成されている。室内機本体1の内部には、吸込口111から吹出口12の間に通風路が形成されている。この通風路内には吸込口111側を上流側として、フィルタ13、室内熱交換器14、送風ファン15がこの順に配置されている。そして、室内機本体1には、フィルタ13を清掃するフィルタ清掃装置20が設けられている。
吹出口12には、空気の流れの向きを上下方向に変えるルーバー18が揺動自在に取り付けられている。なお、ルーバー18は冷暖房気流の送風をOFFにしたときには速やかに稼働し、図2に示すように、吹出口12を閉じた状態にする。すなわち、ルーバー18は、吹出口12の開閉パネルの役割も果たす。
上記のように構成された室内機本体1において空気調和運転を行なうと、まず、送風ファン15が稼動して吸込口111から室内空気が吸い込まれ、その室内空気はフィルタ13を通過して室内熱交換器14に接触する。室内熱交換器14で暖められ、または、冷やされることによって調和された室内空気は吹出口12から室内に放出される。
室内機本体1の前面部分は、前面パネル16によって開閉自在に形成されている。前面パネル16の内側にはフィルタガイド17が形成されている。図3に示すように、前面パネル16を上方に引き上げて開けることにより、これに連動してフィルタガイド17の先端が回動して前方に向く。これにより、フィルタ13を挿入することが可能となる。前面パネル16を閉めると、フィルタガイド17の先端も連動して下方に回動し、図2に示すように、フィルタ13が室内機本体1内にセットされるようになっている。
図1に示すように、吸込口111は、室内機本体1の上面の左右2箇所に形成されている。その下方(下流側近傍)には、図4に示すように、各吸込口111に対応して縦長長方形に形成されたフィルタ13が左右横並びに2枚配置されている。フィルタ13の横方向の長さは、各吸込口111とほぼ同じに形成されている。フィルタ13の縦方向の長さは、吸込口111の縦方向長さよりも長く形成されている。フィルタ13の下部は前面パネル16を閉じた状態でフィルタガイド17に沿って屈曲保持されている。
次に、フィルタ清掃装置について説明する。フィルタ清掃装置20は、フィルタ13の表面を覆う塵埃除去ボックス(表側ボックスという)21と、フィルタ13の裏面を覆う塵埃除去ボックス(裏側ボックスという)22と、吸引手段としての吸引ファン23と、フィルタ13を縦方向に往復移動させる移動手段とを備えている。表側ボックス21と裏側ボックス22とは半割状に形成されており、図5に示すように、両者は開口面21bおよび22b同士で突き合わせ可能とされている。
表側ボックス21および裏側ボックス22は、図1と図4に示すように、吸込口111よりもやや前方、すなわち、吸込口111が形成された上面パネル11と、前面パネル16との境界付近に位置するフィルタ13の部分を挟んで対向配置されている。これにより、表側ボックス21および裏側ボックス22は、吸込口111から吸込んだ空気がフィルタ13を通過するのを妨げないようにしている。
表側ボックス21および裏側ボックス22は、細長い形状に形成されており、左右に並べて配置された2枚のフィルタ13を横切るように長手方向をフィルタ13の横方向に配向させて設置され、図10と図11に示すようにフィルタ13を挟んで、図5に示すように両者の開口端面同士21aおよび22aが対向するように間隔xをあけて配置されている。
具体的には、図4に示すように、表側ボックス21および裏側ボックス22の長手方向の一端側には通気口24が形成され、他端側には両者の間に間隔xを保持した状態で配管25に嵌合保持されている。配管25の他端側は、吸引ファン23に接続されている。
すなわち、両ボックス21および22は、互いに対向配置されることにより、一端側に通気口24が形成され、他端側に吸引ファン23が接続されたボックス体を構成する。そして、この囲まれた空間が流路26とされる。流路26は、ボックス体の通気口24を入口とし、この入口から吸引ファン23まで空気を吸引することで空気流を発生させる構成とされている。
本発明の一つの実施の形態においては、流路26に空気流を発生させ、ボックス体に収容されたフィルタ13の側方からフィルタ13とほぼ平行方向に空気を流すことによって、フィルタ13に付着した塵埃を除去するようになっている。図5に示すように、ボックス体には、長手方向に2本のスリット状の隙間27(間隔x)が形成されている。フィルタ13は、隙間27内を縦方向に移動することができるように配置されている。
本実施形態においては、ボックス体は、表側ボックス21と、裏側ボックス22とを別体として形成し、これを対向配置するようにしているが、筒状体の長手方向に2つのスリットを設けることにより、表側ボックスと裏側ボックスとを一体的に形成することも可能である。
フィルタ13の具体的構成について説明すると、図6と図7に示すように、フィルタ13は、メッシュフィルタ131と、メッシュフィルタ131を補強するために、その周囲に設けられた合成樹脂製の枠体132とを備えている。枠体132は、縦枠133と横枠134とから構成されている。さらに、フィルタ13は、縦リブ135と横リブ136とによって補強されている。
縦リブ135と横リブ136は、合成樹脂製でそれぞれメッシュフィルタ131の表面に等間隔で複数形成されている。横枠134と横リブ136がフィルタ13の反りや波うちを防止するために凸状に、すなわち、厚肉に形成されているのに対して、縦枠133と縦リブ135は、横枠134と横リブ136に比べて薄肉に形成されている。これにより、フィルタ13は、横方向の剛性を維持しつつ、縦方向には容易に屈曲可能とされている。
縦枠133の外縁部には縦方向にラック部137が設けられている。ラック部137は、後述する移動手段であるピニオン35に噛合してフィルタ13を縦方向に往復移動させるものであり、帯状材を波形に成形した形状を有し、この山部がラックとして機能するようになっている。また、ラック部137は、図8に示すように、隣接する横リブ136から分離して形成されている。このように、ラック部137を波形に形成し、かつ隣接する横リブ136から分離することにより、フィルタ13の縦方向の屈曲性を維持するようにしている。
フィルタ13の上部には、上述のように、吸込口111から吸込まれた空気を通過させるためにメッシュフィルタ131が張られており、フィルタ13の下部ではメッシュフィルタ131の代わりに薄い樹脂製シート138が使用され、フィルタ13の下部は空気が通過しない構造とされている。なお、樹脂製シート138は、縦リブ135と同様に薄肉に形成されることによって、フィルタ13全体にわたって縦方向の屈曲性が確保されている。
フィルタ13を縦方向に往復移動させる移動手段は、図2と図9に示すように、フィルタ13を保持するフィルタ保持手段31と、モータ32によってフィルタ13を移動させる駆動部30とを備えている。フィルタ保持手段31は、一対の案内路から構成されている。案内路は、断面略U字型に形成され、フィルタ13の左右両端部を挿入可能とされている。この左右一対の案内路に剛性の高い横枠134と横リブ136を掛渡すことによって、フィルタ13は変形することなく案内路に保持される。
フィルタ保持手段31の断面形状を図2において黒塗り部分と網掛け部分として示す。フィルタ保持手段31は、図2に示すように、吸込口111に沿って設けられており、吸込口111よりも前方側ではゆるやかに下方に傾斜しつつ、表側ボックス21と裏側ボックス22の間を通過し、そこから前面パネル16に沿ってほぼ垂直に下降した後に、内側にUターンして吸込口111に向って上昇するU字形経路31aが形成されている。なお、前述したフィルタガイド17は、前面パネル16を閉じた状態でフィルタ保持手段の一部を構成するようになっている。
駆動部30は、モータ32と、モータ32に連結された駆動ギヤ34と、駆動ギヤ34に噛合するピニオン35およびゴムローラ36とから構成されている。ゴムローラ36の回転軸には図示しないピニオンと同形のギヤが取り付けられており、これによりピニオン35とゴムローラ36とは同じ方向に回転するようになっている。
ピニオン35は、ボックス体の近くのフィルタ保持手段31から一部露出して、フィルタ13に設けられたラック部137の裏面側に噛合するように配置される。ゴムローラ36は、U字形経路31aに一部露出するように配置され、U字形経路31a中のフィルタ13の裏面側に当接して回転することにより、その摩擦力によって屈曲状態のフィルタ13の移動がスムーズに行なえるような構成とされている。
駆動部30は、フィルタ保持手段31の左右案内路ごとに1組ずつ取り付けられているが、モータ32は、図9に示すように、2組の駆動部30に対して1台とし、左右に配された各駆動ギヤ34がモータ32に連結された同一の回転軸33に固定され、左右同じように回転駆動するようになっている。
フィルタ13を室内機本体1にセットする場合は、フィルタ13の上部を先頭にして、フィルタガイド17からフィルタ保持手段31内に挿入し、フィルタ13を吸込口111の下方に配置する。このとき、図5と図10に示すように、両ボックス21および22の間隔xは、横リブ136の厚さとフィルタ13の厚さを合わせた厚さyよりも若干大きくなるように設定しておくことにより、フィルタ13と両ボックス21および22との間で大きな摩擦を生じることなく、スムーズにフィルタ13をセットすることが可能となる。なお、フィルタ13は、横リブ136が形成された面(図7にて矢印Qで示す面)を表面として、この面を上にしてセットするが、表裏逆向きにセットする構成であってもよい。
図10は、室内機本体1にフィルタ13をセットしたときの両ボックスとフィルタの状態を示す概略断面図である。フィルタ13には、ボックス21および22の幅(塵埃除去ボックスの開口端面21aおよび22a間の距離)とほぼ同じ間隔zで横リブ136が形成されている。これにより、ボックス体に形成される2ヶ所の隙間27に横リブ136を位置づけて隙間27を塞ぐことが可能となる。このように、表側ボックス21、裏側ボックス22、および、その間に介在する横リブ136によって隙間のない筒状のボックス体を形成することが可能となる。
なお、本実施形態では、間隔xは、横リブ136の厚さとフィルタ13の厚さを合わせた厚さyよりも若干大きくなるように設定しているが、これはフィルタの反り等を考慮してフィルタ13の挿入をスムーズにするためであり、吸引ファン23を稼動させると、流路26内が負圧になり、塵埃除去ボックス同士が密着するため、実質的にはxとyとをほぼ同じに設定した場合と同じ吸引力を得ることができる。
次に、上述のように構成されたフィルタ清掃装置によって、フィルタ13を清掃する動作について説明する。
まず、室内機本体1にフィルタ13をセットして空気調和機の運転を行なうと、吸込口111から空気が吸い込まれ、図10に示されるように、横リブ136によって区分されたメッシュフィルタ131の各区画13aの表面に空気中の塵埃13bが付着する。
室内機本体1内には、入力回路、CPU、メモリ、出力回路を備えた制御部が設けられており、後述するように所定のタイミングに応じて、吸引ファン23や移動手段等の稼動を制御してフィルタ13の清掃が行なわれる。
具体的には、まず、移動手段が稼動し、図10にて矢印Rで示すように、フィルタ13を縦方向に横リブ136間の間隔zだけ移動させて停止させる。このとき、表側ボックス21と裏側ボックス22の間には間隔xの隙間が設けられているため、表側ボックス21がフィルタ13の表面に付着した塵埃13bに接触することなく、フィルタ13を移動させることができる。このようにして、当初、流路26に隣接していた区画13aを流路26に入れ、さらに、ボックス体の隙間27に横リブ136を位置づけることができる。
次に、吸引ファン23が稼動し、流路26の入口である通気口24から吸引ファン23の位置まで空気を吸引する。これにより、流路26内に流速の大きな空気流が発生し、区画13a表面に付着していた塵埃13bを吹き飛ばして除塵する。この場合、流路26内で回転ブラシ(図示せず)を駆動させてもよい。区画13aから除去された塵埃13bは、流路26と吸引ファン23との間に集塵パックを設置してそこに捕集し、または、図4にて矢印Pで示す方向に吸引ファン23から屋外に排出することができる。以後、上記動作を繰り返すことにより、区画13aごとにフィルタ13の清掃を行なうことができる。
最後の区画13aの清掃を行なうときには、フィルタ13が最も移動した状態となるが、フィルタ13はフィルタ保持手段31内に屈曲保持されるため、フィルタ13が室内機の外部に露出することがなく、美感を損ねるおそれがない。最後の区画13aの清掃が終了すると、フィルタ13は移動手段によって元の位置まで移動される。
本実施形態においては、表側ボックス21と裏側ボックス22とから構成されるボックス体の長手方向の一端側は全面開放された通気口24としているが、通気口24の開口面積を小さくすることも可能である。この場合、流路26を流れる空気の流速を速めることができ、フィルタの表面に付着した塵埃を効率よく除去することが可能となる。
さらに、フィルタ13の表面に形成される横リブ136は、両ボックス21および22の幅とほぼ同じ間隔zで形成されているが、間隔zを等分割する間隔で形成することも可能である。たとえば、図11に示すように、横リブ136をz/2の間隔で形成することができる。この場合、フィルタ13を間隔zずつ移動させてもよいし、間隔z/2ずつ移動させることも可能である。
次に、上述のように動作するフィルタ清掃装置の運転タイミングについて説明する。
図12は、フィルタ清掃装置の運転の制御を示すブロック図である。図13は、空気調和機の運転が停止したタイミングに行われるフィルタ清掃装置の運転手順を示すフローチャートである。図14は、空気調和機の運転が停止中に行われるフィルタ清掃装置の運転手順を示すフローチャートである。
図15は、この発明の一つの実施の形態として空気調和機のリモートコントローラの構成を示す図である。図16は、図15のリモートコントローラ内の一部の構成を示す図である。図15に示すリモートコントローラ40にて、カバー41を移動させることにより、図16に示すように、フィルタ清掃装置の運転を設定するための、または、フィルタ清掃装置の運転を行わせるための「掃除」ボタン42が見えるようになっている。
まず、図15に示すリモートコントローラ40の操作ボタンを押して、冷房等の所定の運転モードで空気調和機を運転する。これにより、図13に示すように、ステップS1にて、空気調和機は運転中の状態である。
その後、リモートコントローラ40の操作ボタンを押すことにより、または、タイマー等により、ステップS2にて、空気調和機の運転が停止する。
このとき、ステップ3にて、室内機制御部10は、事前に図16に示すリモートコントローラ40の「掃除」ボタン42を押すことによってフィルタ清掃装置の運転、すなわち、「掃除」運転が行われるように予め設定されているか否かを判定する。フィルタ清掃装置の運転が行われるように予め設定されていない場合には、そのまま空気調和機の運転を終了する。
フィルタ清掃装置の運転が行われるように予め設定されている場合には、ステップS4にて、室内機制御部10は、タイマーで空気調和機の運転が停止したのか否かを判定する。
そして、タイマーで空気調和機が停止したのではなく、通常のリモートコントローラ40の操作ボタンを押すことによる空気調和機の運転停止の場合には、ステップS5にて、室内機制御部10は、フィルタ清掃装置20に「フィルタ掃除運転A」を行うように制御信号を送信する。「フィルタ掃除運転A」における具体的なフィルタ清掃の内容は、たとえば、フィルタ13を一方端部から他方端部まで移動させる動作を一往復させるとともに、吸引ファン23を駆動させる。このとき、フィルタ清掃装置20に回転ブラシが備えられているのであれば、回転ブラシも駆動させる。
タイマーで空気調和機が停止した場合には、ステップS6にて、室内機制御部10は、フィルタ清掃装置20に「フィルタ掃除運転B」を行うように制御信号を送信する。「フィルタ掃除運転B」における具体的なフィルタ清掃の内容は、たとえば、フィルタ13を一方端部から他方端部まで移動させる動作を一往復させるが、「フィルタ掃除運転A」よりも相対的に低い電圧で吸引ファン23を駆動させる、または、吸引ファン23を駆動させない。このとき、フィルタ清掃装置20に回転ブラシが備えられているのであれば、回転ブラシを駆動させる、または、回転ブラシを駆動させないようにする。
このように、タイマーで空気調和機が停止した場合に、「フィルタ掃除運転A」よりも相対的に低い電圧で吸引ファン23を駆動させる、または、吸引ファン23を駆動させない、あるいは、回転ブラシを駆動させないようにするのは、使用者が就寝時に空気調和機をタイマーで運転させる場合が多く、タイマーで空気調和機が停止する際にフィルタ掃除に伴う運転音が睡眠等の状態にある使用者に不快感を与えることを考慮して、適切なフィルタ清掃を実行するためである。また、「フィルタ掃除運転B」の時間は、「フィルタ掃除運転A」の時間よりも短くするのが好ましい。
ステップS5またはステップS6にて、フィルタ掃除運転が終了すれば、空気調和機は運転停止状態になる。
このようにして、図14に示すように、ステップS7にて、空気調和機が停止している状態のとき、ステップS8にて、図16に示すリモートコントローラ40の「掃除」ボタン42を押すことによってフィルタ清掃装置の運転が行われる。このとき、ステップS9にて、室内機制御部10は、フィルタ清掃装置20に「フィルタ掃除運転C」を行うように制御信号を送信する。「フィルタ掃除運転C」における具体的なフィルタ清掃の内容は、たとえば、フィルタ13を一方端部から他方端部まで移動させる動作を三往復させるが、「フィルタ掃除運転A」よりも相対的に低い速度でフィルタ13を移動させる。このため、「フィルタ掃除運転C」の時間は、「フィルタ掃除運転A」の時間よりも長い。このとき、フィルタ清掃装置20に回転ブラシが備えられているのであれば、回転ブラシも駆動させる。
なお、上記のいずれかのフィルタ掃除運転に従ってフィルタ清掃が行われた後、所定の時間以内に空気調和機の運転が停止するタイミングでは、室内機制御部10は、フィルタ清掃装置20にフィルタ掃除運転を行うように制御信号を送信しない。この場合の所定の時間は、たとえば24時間に設定され、室内機制御部10内で不揮発性メモリ(EEPROM)に記憶され、リモートコントローラ40を用いて適宜、変更することができる。
また、「フィルタ掃除運転C」におけるフィルタ13の移動における往復回数は、上記の実施の形態では3回に設定されているが、室内機制御部10内で不揮発性メモリ(EEPROM)に記憶され、リモートコントローラ40を用いて適宜、変更することができる。
上記のいずれかのフィルタ掃除運転中に、リモートコントローラ40の運転「停止」ボタンを押すと、室内機制御部10は、フィルタ清掃装置20にフィルタ掃除運転を強制終了するように制御信号を送信する。また、「フィルタ掃除運転C」中に、リモートコントローラ40の「掃除」ボタン42を押すと、室内機制御部10は、フィルタ清掃装置20にフィルタ掃除運転を強制終了するように制御信号を送信する。
以上のように、室内機制御部10は、複数のタイミングの各々に応じて異なる複数の運転モードのいずれかでフィルタ清掃装置20を運転するように制御するので、空気調和機の運転状況における種々のタイミングに応じて異なる運転モードでフィルタ清掃装置20を運転することができる。このため、空気調和機の運転状況における種々のタイミングに応じて異なった清掃内容でフィルタを清掃することができる。
上記の実施の形態では、複数のタイミングは、空気調和機のタイマーオフによる運転終了時(ステップS6)、空気調和機のタイマーオフ以外の運転終了時(ステップS5)、および、空気調和機の運転停止中(ステップS9)である。
このようにすることにより、空気調和機のタイマーオフによる運転終了時に行うフィルタの清掃の内容「フィルタ掃除運転B」とタイマーオフ以外の運転終了時に行うフィルタの清掃内容「フィルタ掃除運転A」とを異ならせることができるとともに、空気調和機の運転停止中に行うフィルタの清掃内容「フィルタ掃除運転C」も異ならせることができる。これにより、空気調和機の運転状況に応じて適切な清掃内容でフィルタの清掃を実行することができる。
また、上記の実施の形態では、複数の運転モード、すなわち、「フィルタ掃除運転A」、「フィルタ掃除運転B」、「フィルタ掃除運転C」において、フィルタ清掃装置の運転時間が異なる。
このようにすることにより、空気調和機の運転状況における種々のタイミングに応じて異なった清掃時間でフィルタを清掃することができる。特に、空気調和機の運転停止中には、「フィルタ掃除運転C」の清掃時間を長くすることにより、念入りにフィルタを清掃することができる。また、空気調和機のタイマーオフによる運転終了時には、「フィルタ掃除運転B」の清掃時間を短くすることにより、タイマーで空気調和機が停止する際にフィルタ掃除に伴う運転音が睡眠等の状態にある使用者に不快感をできるだけ与えないようにすることができるとともに、タイマーオフによる空気調和機の運転終了時であっても適切な清掃を行うことができる。
さらに、上記の実施の形態では、複数の運転モード、すなわち、「フィルタ掃除運転A」と「フィルタ掃除運転C」に対して「フィルタ掃除運転B」の運転音が異なる。
このようにすることにより、空気調和機の運転状況における種々のタイミングに応じて異なった運転音でフィルタを清掃することができるので、特に「フィルタ掃除運転B」において使用者に不快感を与える騒音等を考慮して適切なフィルタ清掃を実行することができる。
なお、上記の実施形態においては、セパレート型空気調和機について説明したが、一体型空気調和機であってもよい。
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正や変形を含むものである。
この発明の一つの実施の形態としての空気調和機の室内機の外観斜視図である。 この発明の一つの実施の形態としての空気調和機の室内機の断面図である。 図1の室内機において前面パネルを開放した状態を示す一部断面図である。 図1の室内機においてパネルを外した状態を示す斜視図である。 図1の室内機で使用される表側ボックスおよび裏側ボックスの一端面図である。 図1の室内機で使用されるフィルタの平面図(A)、(A)のB−B線における断面図(B)、(A)のC−C線における断面図(C)である。 図6のフィルタの斜視図である。 図7のフィルタの一部VIIIで示す箇所の拡大斜視図である。 図1の室内機の一部を示す斜視図である。 図2における塵埃除去ボックスとフィルタの状態を示す概略断面図である。 図10におけるフィルタの別の態様を示す図である。 フィルタ清掃装置の運転の制御を示すブロック図である。 空気調和機の運転が停止したタイミングに行われるフィルタ清掃装置の運転手順を示すフローチャートである。 空気調和機の運転が停止中に行われるフィルタ清掃装置の運転手順を示すフローチャートである。 この発明の一つの実施の形態として空気調和機のリモートコントローラの構成を示す図である。 図15のリモートコントローラ内の一部構成を示す図である。
符号の説明
1:室内機本体、10:室内機制御部、13:フィルタ、20:フィルタ清掃装置、40:リモートコントローラ。

Claims (4)

  1. フィルタと、
    前記フィルタを清掃するフィルタ清掃装置と、
    前記フィルタ清掃装置の運転を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、複数のタイミングの各々に応じて異なる複数の運転モードのいずれかで前記フィルタ清掃装置を運転するように制御することを特徴とする、空気調和機。
  2. 前記複数のタイミングは、当該空気調和機のタイマーオフによる運転終了時、当該空気調和機のタイマーオフ以外の運転終了時、および、当該空気調和機の運転停止中である、請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記複数の運転モードは、前記フィルタ清掃装置の運転時間が異なる、請求項1または請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記複数の運転モードは、運転音が異なる、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の空気調和機。
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