JP2007190862A - 画像記録装置及び画像記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のノズル列によりノズル列ユニット(ラインヘッド)を構成してフルライン画像記録を行う画像記録装置において、複数のノズル列毎における出力階調特性にバラツキがあっても、濃度不均一や色差などにおける画像品質の劣化がない、画像記録装置及び画像記録方法を提供する。
【解決手段】ノズル列ユニット25−1−1乃至25−n−mの各ノズル列及び画像データの各階調値に対応する濃度補正パラメータを制御部21の濃度補正部29に記憶する。上位装置36から通知された画像データは、制御部21のプレーンメモリ26に記憶後、記録媒体43の両端検出部23の検出結果に基づいて、制御部21のデータ分配部27が1ラインの画像データ乃至nラインの画像データを分配して記憶する。制御部21は、濃度補正部29に記憶された濃度補正パラメータを用い、分配された画像データを補正して、当該補正後の分配された画像データに基づき、記録媒体43に対して画像記録を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録媒体上に所定のインクを吐出して画像記録を行う画像記録装置に関し、更に詳しくは、複数のノズルを直線状に形成した複数のノズル列、又は複数の短尺記録ヘッドの配設によって、ノズル列ユニット(ラインヘッド)を構成する画像記録装置の濃度補正技術に関する。
多値の画像データに基づいて、記録媒体上に画像記録する方法としては、インクジェット記録が知られている。このインクジェット記録には、インク液室と、それに連通したノズルが形成された記録ヘッドが用いられる。
このような記録ヘッドを有する画像記録装置は、多値の画像データに基づく記録ヘッドの駆動によって、インク液室内に所定の圧力を加えてノズルからインクを飛翔させることで、紙やフィルム等の記録媒体に対して画像記録を行う。
このような記録ヘッドは、画像記録の高速化を実現するための一括広範囲記録のニーズを満足させるために、長尺化及びこの長尺化に伴う記録素子(吐出ノズル)の多数化の傾向がある。
そして、このようなニーズを満足させる画像記録装置としては、記録媒体の幅以上の長さに亘って記録素子が配列されている、いわゆるラインヘッドを用いたフルライン型画像記録装置が知られている。
このフルライン型画像記録装置は、複数の記録素子を直線状(主走査方向)に配列したラインヘッドに対し、記録媒体を略直交する方向(副走査方向)に相対移動させることで、当該記録媒体の全面に画像記録を行うことができる。
このように、フルライン型画像記録装置では、シリアル型画像記録装置にあるような、例えば記録ヘッドを搭載したキャリジを走査させ、且つ記録媒体を間欠的に搬送する等の複雑な動作をせずとも、効率よく画像記録を行うことができる。
しかしながら、フルライン型画像記録装置が備えるラインヘッドには、短尺記録ヘッドに比べ、コストが高い又は製造上の歩留りが悪い等の問題がある。
このような問題を解決するフルライン型画像記録装置としては、ラインヘッドに代わり、記録媒体の幅以上の長さに亘って複数のノズルが形成されるように、短尺記録ヘッドを主走査方向に複数隣接して配設するフルライン型画像記録装置が知られている。
このようなフルライン型画像記録装置では、ラインヘッドに比べ、コスト、歩留り及び信頼性等における短尺記録ヘッドの利点を生かしつつ、ラインヘッドの長所である画像記録の高速化を実現することができる。
しかし、このように構成されたフルライン型画像記録装置には、以下に述べるような問題がある。
記録ヘッドのインク液室内のインクに圧力を加える方法としては、電気機械変換素子であるピエゾ素子(PZT)を用いて構成する方式、又はサーマルインクジェットのように発熱抵抗体で生じる熱を用いる方式等が知られている。
例えばピエゾ素子(PZT)を用いた短尺記録ヘッドでは、当該記録ヘッドのノズルプレートに、数百のインク吐出ノズルをノズル密度150〜600dpiといった、極めて微細な条件で形成している。このため、短尺記録ヘッドの製造時においては、製造される記録ヘッド間でこのような多くのノズルを全く同一に加工することは極めて困難であるため、製造された個々の短尺記録ヘッド毎に噴射特性等にバラツキが生じる虞がある。また、ピエゾ素子(PZT)を用いた短尺記録ヘッドでは、PZTの材料や加工精度によっても変位量にバラツキが生じるため、製造された個々の短尺記録ヘッド毎にインク噴射特性等にバラツキが生じてしまう虞がある。
このような短尺記録ヘッドから構成されるフルライン型画像記録装置では、前述したような個体差のある短尺記録ヘッドを、記録媒体の幅以上の長さに亘って複数のノズルが形成されるように主走査方向に複数隣接して配設するので、画像記録された記録媒体に短尺記録ヘッドの端部等で濃度むらが生じる虞がある。
このような課題を解決する技術としては、特許文献1に多値記録が可能な短尺記録ヘッドを主走査方向に複数配設してラインヘッドを構成するインクジェット記録装置において、短尺記録ヘッドの端部に生じるスジ状の濃度むらを補正して画像記録の品質を向上可能なインクジェット記録装置を開示されている。
このインクジェット記録装置では、ピエゾ素子(PZT)よるインク液室の体積変化が、短尺記録ヘッドの非端部以外の領域に比べ端部領域で増加したり、減少したりする現象に着目して、この短尺記録ヘッドの端部領域を補正処理手段(マルチドロップ方式)で補正している。
また、特許文献2には、インクジェット記録ヘッドあるいはサーマルヘッド等の記録ヘッドの駆動条件を変更することなく、記録ヘッドのバラツキを補正するインクジェット記録装置が開示されている。
このインクジェット記録装置は、RGB(0〜255階調)の画像データを例えばC,M,Y及びK(0〜7階調)の記録ドットパターンに変換する擬似中間調処理(ラスタイザ処理)時に、記録ヘッドの入力階調レベルに対する噴射特性に応じて、又は入力階調レベルに対する印字画像の明度特性に応じて、γ補正パラメータを選択し、該選択されたγ補正パラメータで画像を記録するものである。
このインクジェット記録装置は、各色に対応する記録ヘッドの噴射特性にバラツキがあっても、そのバラツキのある記録ヘッドの噴射特性に応じたγ補正パラメータにより、記録ヘッドのバラツキが補正されるので、記録ヘッドのバラツキによる影響のない画像を記録することができる。
特開2003−320647号公報 特開2004−160970号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるインクジェット記録装置の短尺記録ヘッドの端部領域の補正は、前述した短尺記録ヘッドの製造時において、短尺記録ヘッド毎に個体差が生じることを考慮していない。
即ち、短尺記録ヘッドのノズルプレートには、数百のインク吐出ノズルをノズル密度150〜600dpiといった、極めて微細な条件で形成している。このため、短尺記録ヘッドの製造時においては、製造される記録ヘッド間でこのような多くのノズルを全く同一に加工することは極めて困難である点、をである。
従って、特許文献1に開示されるインクジェット記録装置の端部領域の補正においては、短尺記録ヘッドの各ノズルから微小液滴を連続的に飛翔させ、ドロップ数によってドット径を変化させているので、短尺記録ヘッドの製造時におけるノズル形成のバラツキがドロップ数によるドット径の変化を一律としない可能性がある。
図19は、ピエゾ素子(PZT)を有する記録ヘッドにおいて、吐出されるインク液滴の体積変化と、ピエゾ素子(PZT)の駆動電圧との関係を示す図である。このような記録ヘッドでは、電圧V1からV2の間のように、PZT駆動電圧Vの増加に伴いインク吐
出体積が略線形に増加する電圧範囲を使用するのが一般的である。従って、このような記録ヘッドでは、記録ヘッド間でインク噴射特性にバラツキが生じた場合であっても、1滴のインク滴で画像記録を行う場合、記録ヘッド毎にPZT駆動電圧を微調整することで画像記録濃度を調整することができる。
図20は、インク噴射ドロップ数に対する記録媒体上に記録されたドット径の変化を、短尺記録ヘッドH1と短尺記録ヘッドH2とで、比較した参考図である。
短尺記録ヘッドH1と短尺記録ヘッドH2との比較において、短尺記録ヘッドH1は、低濃度側における2液滴及び3液滴側でのドット径が大きいのに対し、短尺記録ヘッドH2は、高濃度側における4液滴及び6液滴側でのドット径が大きくなっている。
また、図20に示されるH2aは、短尺記録ヘッドH2において、PZTの駆動電圧を低下させて短尺記録ヘッドH1の特性に近づけたときの、ドロップ数に対するドット径の変化をプロットしている。
ドロップ数に対する記録ドット径の関係は、このインク噴射ドロップ時の駆動電圧を一様に低下させた場合、図20に示されるように、ドロップ数の多い部分(4液滴及び6液滴側でのドット径)はH1のドット径に近づくが、ドロップ数の少ない部分(2液滴及び3液滴側でのドット径)ではH1のドット径から乖離してしまうという問題がある。
このように、マルチドロップ方式の端部領域補正時におけるドット径のバラツキは、PZTの駆動電圧を単に可変するだけでは解決されず、PZTの駆動電圧の可変は、実質、図20に示されるような入出力特性の傾き補正にすぎないことがわかる。
従って、このような問題を解決しないまま、マルチドロップ方式の補正を行った場合は、画像記録された記録媒体上に、短尺記録ヘッド端部における記録濃度の差により濃度むらが生じる虞がある。
また、特許文献2に開示されるインクジェット記録装置では、複数の短尺記録ヘッドにより単色のラインヘッドを構成する画像記録装置の濃度補正において、記録媒体が高速搬送された際に生じる記録媒体の横ずれ(スキュー)について全く考慮していない。
前述したように、ラインヘッドを有するインクジェット記録装置は、その使用ニーズとして画像記録の高速化がある。このような使用ニーズを満足させるためのインクジェット記録装置では、画像記録のスループット向上を考慮して、記録媒体の高速搬送及び画像記録の高速化を実現する必要がある。
従って、このような仕様を満足させるインクジェット記録装置では、記録媒体が搬送時に横ずれした際にも、画像記録位置を補正しつつ短尺記録ヘッドに対する濃度補正を行う必要がある。
図21は、複数の短尺記録ヘッドにより単色のラインヘッドを構成する画像記録装置が、記録媒体を搬送した際の当該記録媒体における横ずれを説明した図である。
先行して搬送される第1の記録媒体11は、図21に示されるように、複数の短尺記録ヘッドにより構成された単色のラインヘッド画像記録装置の仕様(正常搬送時の搬送位置)におけるX方向の位置で、複数の短尺記録ヘッド13のノズル列下方へ搬送されている。後続して搬送される第2の記録媒体12は、画像記録装置の仕様(正常搬送時の搬送位置)におけるX方向の位置から距離αだけずれて、複数の短尺記録ヘッド13のノズル列下方へ搬送されている。
図21に示されるように、画像記録装置は、複数の短尺記録ヘッド13のノズル列下方へ搬送された横ずれした記録媒体12に対し、画像記録を行う。
結果、画像記録装置は、記録媒体12をはみ出した位置にインクを吐出することにより、記録媒体12を搬送した搬送部材等を汚すことになる。
そこで、このような記録媒体12の横ずれに対処する方法としては、例えばセンサ等によって記録媒体12のX方向の端部位置を検出し、検出された記録媒体12の位置に対応させて、画像データをX方向に移動させる方法がある。この画像データをX方向に移動させる方法は、当然に記録媒体12の両端部の検出が行われるまで、画像データをX方向に移動させることはできない。
従って、特許文献2に開示されるインクジェット記録装置では、記録媒体12の両端部のX方向の位置に対応させるように、複数の短尺記録ヘッドで構成されたラインヘッドに対して、画像記録速度と同等速度で前述したラスタイザ処理を行う必要がある。
しかしながら、前述したように、ラインヘッドを有するインクジェット記録装置は、その使用ニーズとして画像記録の高速化があり、例えば100ppm以上の画像記録速度が必要となる。このような処理速度で画像記録のラスタイザ処理を実現するためには、画像データ転送速度等の処理能力が高い、高価な演算装置が必要となるため、画像記録装置のコスト高を招くことになる。
そこで本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、複数のノズル列によりノズル列ユニット(ラインヘッド)を構成してフルライン画像記録を行う画像記録装置において、複数のノズル列毎における出力階調特性にバラツキがあっても、濃度不均一や色差などにおける画像品質の劣化がない、画像記録装置及び画像記録方法の提供を目的とする。
また、本発明は、記録媒体の搬送時において、記録媒体が搬送方向に対し略直交する方向に位置ずれした場合にも、記録媒体上の記録位置がずれることなく、且つ複数のノズル列毎における出力階調特性にバラツキがあっても、濃度不均一や色差などにおける画像品質の劣化がない、画像記録装置及び画像記録方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像記録装置は、記録媒体を載置して搬送方向に沿って搬送させる際、当該記録媒体の搬送情報を生成する搬送情報生成部を有する搬送機構と、複数のノズルによりノズル列を成し、当該ノズル列を搬送方向に対する直交方向に複数設け、単色のインクを複数のノズル列より吐出する、少なくとも1つのノズル列ユニットと、記録媒体の両端を検出する両端検出部と、複数のノズル列に対応させた画像データの階調値毎の濃度補正パラメータを記憶する、濃度補正部を少なくとも有する制御部と、を備え、制御部は、濃度補正パラメータを少なくとも用いて、画像データに基づき記録媒体に対して画像記録を行う、ことを特徴とする。
また、本発明の画像記録装置は、記録媒体を載置して搬送方向に沿って搬送させる際、当該記録媒体の搬送情報を生成する搬送情報生成部を有する搬送機構と、複数のノズルによりノズル列を成し、当該ノズル列を搬送方向に対する直交方向に複数設け、単色のインクを複数のノズル列より吐出する、少なくとも1つのノズル列ユニットと、記録媒体の両端を検出する両端検出部と、両端検出部が検出する方向に対し、直交する方向における記録媒体の端を検出する端検出部と、複数のノズル列に対応させた画像データの階調値毎の濃度補正パラメータを記憶する、濃度補正部を少なくとも有する制御部と、を備え、制御部は、濃度補正パラメータを少なくとも用いて、画像データに基づき記録媒体に対して画像記録を行う、ことを特徴とする。
さらに、本発明の画像記録方法は、画像記録装置によってテスト記録された複数のテスト画像を、画像機器で読み取った情報から、複数のノズルによりノズル列を成した当該ノズル列を、記録媒体の搬送方向に対して直交方向に複数設けて、単色のインクを当該複数のノズル列より吐出する、少なくとも1つのノズル列ユニットに対する、各階調値毎における複数の濃度補正パラメータを予め算出して記憶しておき、画像記録のモード設定として、記憶された複数の濃度補正パラメータの中から、オペレータの操作指示により1つを選択させ、画像記録が開始されると、搬送される記録媒体の搬送方向端部における検出情報をトリガ情報として生成される、記録媒体の搬送情報に対応づけしながら、当該記録媒体の幅方向における横ずれを検出して画像記録位置の補正量を算出すると共に、算出された当該補正量によって、記録媒体への画像記録位置が補正されるノズル列ユニットにおける複数のノズル列毎の各画像データとして分配記憶し、分配記憶された各画像データを、選択された濃度補正パラメータにより、記録媒体に対して画像記録を行う際に濃度補正を行う、ことを特徴とする。
本発明によれば、複数のノズル列によりノズル列ユニット(ラインヘッド)を構成してフルライン画像記録を行う画像記録装置において、複数のノズル列毎における出力階調特性にバラツキがあっても、濃度不均一や色差などにおける画像品質の劣化がない、画像記録装置及び画像記録方法を提供することができる。
また、本発明によれば、記録媒体の搬送時において、記録媒体が搬送方向に対し略直交する方向に位置ずれした場合にも、記録媒体上の記録位置がずれることなく、且つ複数のノズル列毎における出力階調特性にバラツキがあっても、濃度不均一や色差などにおける画像品質の劣化がない、画像記録装置及び画像記録方法を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
本発明の第1実施形態に係る画像記録装置の説明では、図1で本発明の第1実施形態に係る画像記録装置の概念的な構成例を示し、図2で図1に示された構成要素の配置を概念的に示し、図3で図1に示された制御部をさらに詳細に説明している。
なお、以下の説明においては、記録媒体の搬送方向に直交する方向(主走査方向)をX方向とし、記録媒体の搬送方向(副走査方向)をY方向と称する。
本発明の第1実施形態に係る画像記録装置は、図1に示されるように、両端検出部23と、モード設定部24と、搬送機構22と、制御部21と、ノズル列ユニット25−1−1乃至25−n−mと、を少なくとも備える。
モード設定部24は、後述する濃度補正パラメータのいずれか、及び後述する画像記録モードにおける文字/線画優先モード、又は写真優先モードのどちらかを、少なくともオペレータに選択設定させる入力/表示部で、選択設定された結果を制御部21に通知する。
このモード設定部24は、画像記録装置20の操作パネル内に設けてもよいし、別構成の専用パネルとし設けてもよい。さらに、このモード設定部24は、画像データを含む、画像記録に関する諸条件(ジョブ情報)を画像記録装置20に通知する上位装置36における、例えばホストコンピュータ等の操作画面上に設けてもよい。
搬送機構22は、記録媒体43を載置保持して、ノズル列ユニット25−1−1乃至25−n−mのノズル列下方へと搬送する機構で、例えば記録媒体43を載置する搬送部材31における無端ベルトをローラ42a,42bに架設する構成とする。ローラ42aには、搬送情報生成部32における、例えばロータリエンコーダが設けられ、無端ベルトの移動量に対応したパルスを生成して制御部21に通知する。また、ローラ42bには、搬送機構駆動部33における、例えばモータが設けられ、制御部21の発令により無端ベルトが駆動される構成とする。
両端検出部23は、記録媒体43の搬送時において、当該記録媒体43の両端の位置を検出する例えばラインセンサ(CCDセンサ:charge-coupled device sensor)で構成され、検出した記録媒体43のX方向両端位置検出情報を制御部21に通知する。
制御部21は、この記憶されたX方向両端位置検出情報に基づいて、ノズル列ユニットにおける複数のノズルに対し、インク吐出するノズルをシフトして変更する。詳細は後述する。
また、制御部21は、両端検出部23と、少なくとも1つのノズル列ユニットとの、離間距離に関する規定情報を、両端検出部23の情報をトリガ情報として生成される、搬送情報生成部32(ロータリエンコーダのパルス数)の情報に換算して記憶している。この離間距離に関する規定情報は、例えば後述される制御部21のフラッシュメモリに記憶する。
さらに、制御部21は、両端検出部23の検出情報をトリガ情報として生成される、搬送情報生成部32の情報(ロータリエンコーダのパルス数)に基づいて、記録媒体43に対し画像記録を行う。詳細は後述する。
制御部21は、例えばプレーンメモリ26と、データ分配部27と、タイミング生成部28と、濃度補正部29と、中央処理装置30と、を有する構成とする。
プレーンメモリ26は、上位装置36から通知される画像データが、例えばRGB(0〜255階調)の画像データσで、ノズル列ユニットが、m色(mは1≦mの整数)のm色ノズル列ユニットを有する場合、制御部21が画像データσを擬似中間調処理により、m色ノズル列ユニットに対応する(0〜7階調)の記録ドッタパターンに変換した画像データを記憶する。このプレーンメモリ26には、例えばDRAM(dynamic RAM)を用いる。
なお、プレーンメモリ26に記憶される記録ドッタパターンに変換された画像データは、制御部21による変換に限らず、例えば上位装置36が予め記録ドッタパターンに変換する機能を有している場合、制御部21は、擬似中間調処理への変換機能を必要としない。
データ分配部27は、プレーンメモリ26に記憶された画像データ(1ラインの画像データ乃至nラインの画像データ、nは2≦nの整数)をノズル列ユニット25−1−1乃至25−n−mにおける複数のノズル列毎に分配して記憶するロジック回路で、例えばフリップ・フロップ回路(flip-flop circuit)を有する。タイミング生成部28(28−1−1乃至28−n−m)は、前述フラッシュメモリに記憶された前述離間距離に関する規定情報と、前述搬送機構22が記録媒体43を搬送時に生成する前述搬送情報生成部32の搬送情報と、に基づいて、ノズル列ユニット25−1−1乃至25−n−mにおける複数のノズル列を駆動する際の駆動タイミングを生成する。このタイミング生成部28(28−1−1乃至28−P−m)は、例えばノズル列ユニット25−1−1乃至25−n−mにおける当該複数のノズル列が、互いに隣接する端部同士を記録媒体43の搬送方向に所定の距離だけ離間させて配設した場合、搬送方向上流側に配設されたノズル列の画像記録時における駆動タイミングに対し、搬送方向下流側に離間させて配設されたノズル列の画像記録時における駆動タイミングまで遅延させるための、例えばDRAMを有する。従って、このタイミング生成部28−1−1乃至28−P−mは、例えば複数のノズル列が互いに隣接する端部同士を記録媒体43の搬送方向に所定の距離だけ離間させてP列(Pは2≦Pの整数)配設した場合、画像データを前述したデータ分配部27が分配した内の1つの画像記録タイミングに対し、P−1個の画像記録タイミングを遅延するように構成される。
なお、この画像記録タイミングは、ノズル列ユニット25−1−1乃至25−n−mのノズル列毎に設定するように構成してもよい。
濃度補正部29は、画像記録装置20によって画像記録されたテスト画像から読み取った情報を基に、ノズル列ユニットの複数のノズル列における各ノズルに対し、画像データの階調値毎の濃度が均一になるように求められた、階調値毎の濃度補正パラメータを記憶する。従って、この濃度補正部29は、階調値毎の濃度補正パラメータを記憶するために、例えば1階調値濃度補正部29−1−1−1乃至7階調値濃度補正部29−1−1−7から、1階調値濃度補正部29−n−m−1乃至7階調値濃度補正部29−n−m−7まで、を有する。なお、各階調値濃度補正部の符号においては、nとmが2以上の整数で、nがノズル列ユニットの個数に相当し、mがノズル列ユニットのインク色の色数に相当し、1乃至7が画像データの階調値に相当する。図3に示される各階調値濃度補正部の個数は、画像記録時に濃度補正を行わない0階調値を除く、1乃至7階調値に対応する各階調値濃度補正部が示されているが、これに限らない。各階調値濃度補正部の個数は、例えばノズル列ユニットのノズル列の個数をN(Nは1≦Nの整数)とし、画像データの階調値をD(Dは1≦Dの整数)とすると、N×D個だけ有する。
画像記録装置20によって画像記録されたテスト画像を読み込む画像機器37は、濃度補正部29に記憶する濃度補正パラメータを算出するための、例えば画像処理装置における色相検出器、及びカラースキャナを有する。
画像機器37は、画像記録装置20に接続されて、画像記録装置20の制御部21の発令により濃度補正パラメータを算出して制御部21に通知する、又は画像記録装置20とは非接続で前述したテスト画像に基づき濃度補正パラメータを算出し、当該算出した濃度補正パラメータを制御部21に提供する。
なお、本実施形態1の画像記録装置20は、画像機器37におけるテスト画像を読み込むためのカラースキャナを備えると共に、制御部21の例えば不図示のROMに、前述した画像機器37における画像処理装置の機能を代替する演算ソフトウエアを記憶させ、当該演算ソフトウエアにより算出した濃度補正パラメータを、濃度補正部29に直接記憶させる構成としてもよい。
中央処理装置30は、制御部21内の前述した各構成要素を制御すると共に制御部21に接続される各構成要素に対して制御を行う、いわゆるCPU(central processing unit)で、不図示のRAM(random access memory)、ROM(read-only memory)、フラッシュメモリ(flash memory)及びタイマー(timer)等を有する。
ノズル列ユニット25−1−1乃至25−n−mは、上位装置36から通知された画像データに基づいて、制御部21の発令により記録媒体43に対して画像記録を行う画像記録部で、複数のノズル列における複数のノズルに対して駆動を行うノズル列駆動部34−1−1乃至34−n−mと、複数のノズル列35−1−1乃至35−n−mと、を有する。ノズル列ユニット、ノズル列駆動部及びノズル列の符号においては、nとmが2以上の整数で、nがノズル列ユニットのノズル列の個数に相当し、mがノズル列ユニットのインク色の色数に相当する。
ノズル列ユニット25−1−1乃至25−n−mは、例えば記録素子(ノズル)において、インク液室内のインクに圧力を加える電気機械変換素子であるピエゾ素子(PZT)を有する構成の複数のノズル列、又は同様のピエゾ素子(PZT)を有する構成における複数の短尺記録ヘッドでラインヘッドを構成する。
なお、この複数のノズル列又は複数の短尺記録ヘッドは、例えば0階調値(0ドロップ)を含む、1階調値(1ドロップ)乃至7階調値(7ドロップ)により、8階調の濃度変化で記録可能なマルチドロップ方式とする。
ラインヘッドの具体的構成としては、例えば複数のノズル列の互いに隣接する端部同士を、記録媒体43の搬送方向に対し略直交方向に直線状に配設、又は複数のノズル列の互いに隣接する端部同士を、記録媒体43の搬送方向に所定の距離だけ離間させて配設する。また、ラインヘッドの具体的構成としては、例えば複数のノズル列を有する短尺記録ヘッドの互いに隣接する端部同士を、記録媒体43の搬送方向に対し略直交方向に直線状に配設、又は複数のノズル列を有する短尺記録ヘッドの互いに隣接する端部同士を、記録媒体43の搬送方向に所定の距離だけ離間させて配設する。
図16には、複数の短尺記録ヘッドでラインヘッドを構成した具体例が示されている。
図16に示されるラインヘッドでは、複数の短尺記録ヘッドを記録媒体43の搬送方向に所定の距離だけ離間させて配設する際に、端部同士のノズル列におけるノズルが副走査方向(Y方向)で重なる構成の短尺記録ヘッドユニット51が示されている。
短尺記録ヘッドユニット51は、複数のノズル列を有する短尺記録ヘッドの互いに隣接する端部同士を、記録媒体43の搬送方向に所定の距離だけ離間させて配設した構成を示しており、記録媒体43の搬送方向上流側にノズル列51A1乃至51A3を有し、このノズル列51A1乃至51A3の下流側に、このノズル列51A1乃至51A3と略平行にノズル列51B1乃至51B3を有する。
そして、この短尺記録ヘッドユニット51は、図16に示されるように、ノズル列51A1乃至51A3とノズル列51B1乃至51B3との間で、ノズル列におけるノズルが副走査方向(Y方向)で重なる、β1−1乃至β1−5を有する。
図17には、複数の短尺記録ヘッドによるラインヘッドの構成として、隣接する短尺記録ヘッド間の端部を略図で示している。
図17に示されるラインヘッドでは、短尺記録ヘッド61aと、短尺記録ヘッド61bと、を記録媒体43の搬送方向に所定の距離だけ離間させて配設する際に、端部同士のノズル列におけるノズルが副走査方向(Y方向)で重ならない構成が示されている。
このラインヘッドの構成では、短尺記録ヘッド61aの端部ノズル62aと、短尺記録ヘッド61bの端部ノズル62bと、が両短尺記録ヘッド61a,61bのノズルピッチで隣接するように配設されている(β2参照)。
図18には、複数の短尺記録ヘッドによるラインヘッドの構成として、隣接する短尺記録ヘッド間の端部を略図で示している。
図18に示されるラインヘッドでは、短尺記録ヘッド63aと、短尺記録ヘッド63bと、を記録媒体43の搬送方向に対し略直交方向に直線状に配設する構成が示されている。
このラインヘッドの構成では、短尺記録ヘッド63aの端部ノズル64aと、短尺記録ヘッド63bの端部ノズル64bと、が両短尺記録ヘッド63a,63bのノズルピッチで隣接するように配設されている(β3参照)。
ここで、カラー対応の画像記録装置20におけるノズル列ユニット25−1−1乃至25−n−mによるラインヘッドの具体例としては、例えばn=24で、m=4の場合がある。
なお、このmにおける各インク色としては、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロ(Y)の4色が一般的に知られている。
この場合のカラー対応の画像記録装置20におけるラインヘッドは、ブラック(K)ノズル列ユニットが25−1−1乃至25−6−1となり、シアン(C)のノズル列ユニットが25−7−2乃至25−12−2となり、マゼンタ(M)のノズル列ユニットが25−13−3乃至25−18−3となり、さらにイエロ(Y)のノズル列ユニットが25−19−4乃至25−24−4に対応することになる。
このノズル列ユニット25−1−1乃至25−n−mの具体例では、インク色としてブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロ(Y)の4色としたが、インク色はこれに限らず、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロ(Y)のインク色に対し、当該インク色のいずれかを削除、又は異なる色のインク色に変更、又は異なる色のインク色を追加した構成としても良い。
次に、本実施形態1に係る濃度補正パラメータの決定方法について説明する。
なお、決定される濃度補正パラメータは、少なくとも第1乃至3の濃度補正パラメータ決定方法により、3種の濃度補正パラメータが決定される。
まず、第1の濃度補正パラメータ決定方法について説明する。
この第1の濃度補正パラメータの決定方法は、画像データの階調値毎における濃度補正パラメータの決定を、単色のテスト画像を用いて行う方法である。
このテスト画像は、本実施形態1のノズル列ユニット25−1−1乃至25−n−mの
階調出力特性(本実施形態1では8階調)が読み取れる階調パターンであり、1階調値乃至7階調値で記録された例えばベタ画像又はハーフトーン画像とする。
また、このテスト画像は、本実施形態1のノズル列ユニット25−1−1乃至25−n−m、即ちノズル列n個から構成されたラインヘッドをm色有する画像記録装置の場合、複数のノズル列又は複数の短尺記録ヘッドの数量n×m色×7種(1階調値乃至7階調値)のテストパッチ記録(記録媒体43上の所定位置において規則的に記録)とする。
しかし、このテスト画像は、例えば複数のノズル列又は複数の短尺記録ヘッドの数量が多く、濃度補正パラメータの決定処理に時間がかかる場合、使用頻度の多い階調値による記録だけとしてもよい。
図4は、第1の濃度補正パラメータの決定方法を示すフローチャートである。
この決定方法は、まずステップSa1において、画像記録装置20によりPZT駆動電圧の決定のために、テスト画像における各色の単色階調パターンを記録媒体43に記録する。
次にこの決定方法は、ステップSa2において、ステップSa1で記録された各色の単色階調パターンを画像機器37によって読み取り、この画像機器37からの情報を基に、前述した各色のノズル列駆動部34−1−1乃至34−n−mに対し、PZT駆動電圧の決定・記憶を行う。これにより、ノズル列ユニット25−1−1乃至25−n−mにおけるn個のノズル列による各入出力特性の傾きは、略同一となる。
次にこの決定方法は、ステップSa3において、画像形成装置20により階調値毎濃度補正パラメータを決定するために、各色の単色階調パターンの画像を記録媒体43に記録する。
次にこの決定方法は、ステップSa4において、ステップSa3で記録された各色の単色階調パターンを画像機器37により読み取った情報を基に、ノズル列ユニット25−1−1乃至25−n−mの複数のノズル列における各ノズルに対して、均一な濃度が得られるように、各色の階調値毎濃度補正パラメータを決定・記憶する。
この決定方法は、決定された濃度補正パラメータを、ノズル列ユニット25−1−1乃至25−n−mに対応する1〜7階調値の階調値濃度補正部29−1−1−1乃至29−n−m−7に対し、それぞれ記憶を行い終了する。
なお、前述したステップSa2においては、PZT駆動電圧値を可変して、n個のノズル列による各入出力特性の傾きを決定したが、これに限らず、例えば所定のPZT駆動電圧値に対する印加時間を可変してもよい。
この第1の濃度補正パラメータは、値1近傍の小数部分を有する係数値であり、ノズル列ユニット25−1−1乃至25−n−mの複数のノズル列における各ノズルに対して、入力階調値毎にそれぞれに対応(本実施形態1の図3では、1〜7階調値)させて、1つの値が求められ記憶される。
濃度補正部29に入力される前述した1ラインの画像データ乃至nラインの画像データ、且つ(0〜7階調)の記録ドッタパターンに変換された画像データは、当該画像データの階調値毎の濃度補正パラメータが乗じられて増減する。この乗じられた結果における小数部分は、例えば次に記録される1ラインの画像データに加算、又は量子化誤差として、誤差拡散方などにより記録時の画像データにおける周囲の画素に拡散する。また、画像データの周囲の画素に拡散される量子化誤差は、ノズル列ユニット25−1−1乃至25−n−mの複数のノズル列における隣接端部のノズル間で生じた場合、前述したデータ分配部27に当該誤差を分配することで、隣接するノズル列端部でつなぎ目が目立たない良好な画像を記録することができる。
図5には、複数のノズル列35−1−1乃至35−n−mにおける短尺記録ヘッドH1及び短尺記録ヘッドH2の入力階調値(ドロップ数)に対する記録ドット径の関係が
示されている。
短尺記録ヘッドH1は、低濃度側における2液滴及び3液滴側でのドット径が大きいのに対し、短尺記録ヘッドH2は、高濃度側における4液滴及び6液滴側でのドット径が大きくなっている。このような短尺記録ヘッドH1,H2を用いた記録では、補正を行わずに記録した場合、記録濃度の差により記録画像に濃度むらが生じてしまう。
図6には、短尺記録ヘッドH2におけるベタ記録時の濃度の特性が示されている。
図6では、この記録濃度の特性H2に対して、補正を行った場合における入力階調値(ドロップ数)に対するベタ記録された画像の濃度の関係が示されている。同図では、入力階調値(6ドロップ)に対して濃度補正が行われた結果が、記録濃度の特性H2bで示されている。
補正が行われない場合における記録濃度の特性H2は、図5に示される、短尺記録ヘッドH2の入力階調値に対するドット径特性H1と略同様な相関を持った特性になる。これ対し、補正を行われた場合における記録濃度の特性H2bでは、入力階調値(6ドロップ)に対して、6階調値濃度補正部に濃度補正パラメータ「0.93」を設定して、画像データの入力階調値に係数「0.93」が乗じられた場合の特性が示されている。なお図6では、入力階調値(6ドロップ)以外の入力階調値に対しては補正を行っておらず、濃度補正パラメータの値として1が設定されている。
この補正により、入力階調値(6ドロップ)は、「5.58」となることから、補正前に入力階調値(6ドロップ)であった画像データは、入力階調値(5ドロップ)に変更される。このとき、6階調値濃度補正部に濃度補正パラメータが乗じられた際に生じた量子化誤差(小数部分:0.58)は、誤差拡散法で記録時の画像データにおける周囲の画素に拡散(分配)される。
結果この補正では、記録媒体43上の記録領域において、補正前に入力階調値(6ドロップ)であった画像データにおける単位面積あたりのドット数量(6ドロップのドット)が減少することで、濃度補正(濃度が薄く補正)されることになる。
このように、第1の濃度補正パラメータによる濃度補正によれば、一方の短尺記録ヘッドのノズル列端部と、他方の短尺記録ヘッドの隣接するノズル列端部と、に濃度差がある場合にも、濃度の均一性が保たれることで、隣接するノズル列端部のつなぎ目が目立たないように補正することができる。
なお、この第1の濃度補正パラメータの補正は、記録される画像が例えばK、C、M及びYにおける単色によるPOP画像(広告、チラシ等)の場合、濃度の均一性が保たれ有効である。
次に、第2の濃度補正パラメータの決定方法について説明する。
この第2の濃度補正パラメータの決定方法は、画像データの階調値毎における濃度補正パラメータの決定を、インク2色による重色テスト画像を用いて行う方法である。
例えば、カラー画像の画像記録では、一方の短尺記録ヘッドのノズル列端部と、他方の短尺記録ヘッドの隣接するノズル列端部との重色による色相に差がある場合、つなぎ目が目立つことになる。
図7(a)には、X方向に所定色のインクを吐出するためのノズルが複数形成された短尺記録ヘッド71と、所定色のインクと異なる色のインクを吐出するためのノズルが複数形成された短尺記録ヘッド72とが、Y方向に所定の距離に離間して、互いを略平行に配設した図が示されている。同図では、短尺記録ヘッド71のノズル列71Nと、短尺記録ヘッド72のノズル列72Nとが、X方向にずれて配設された例が示されている。
図7(b)には、同図(a)の短尺記録ヘッド71及び短尺記録ヘッド72により、階調値2ドロップで記録媒体43に対して記録したベタ画像(複数ドット)が示されている。
また、図7(c)には、同図(a)の短尺記録ヘッド71及び短尺記録ヘッド72により、階調値5ドロップで記録媒体43に対して記録したベタ画像(複数ドット)が示されている。
重色による色相/濃度は、図7(b)及び図7(c)に示されるように、短尺記録ヘッド71,72におけるノズル列71Nとノズル列72Nとに重色ずれが生じている場合、階調ドロップ値により複数ドット73と複数ドット74との重なり量、及び重色による複数ドット73,74と記録媒体43の地肌色との比率が変わり、色あい(色相)が変化してしまう。
このように重色による色相/濃度のずれは、隣接するノズル列間の単色の濃度を均一に補正しても、重色の色相/濃度を均一に補正することはできない。
そこで、この第2の濃度補正パラメータの決定方法では、画像データの階調値毎における濃度補正パラメータの決定を、インク2色による重色テスト画像を用いて行う。
階調値毎の濃度補正パラメータ決定のための2色による重色テスト画像は、例えば、シアン(C)とマゼンタ(M)による重色の青、マゼンタ(M)とイエロ(Y)による重色の赤、及びシアン(C)とイエロ(Y)による重色の緑のテスト画像を記録し、これらテスト画像における重色階調パターンを用いて重色の色相の均一性を優先して階調値毎の濃度補正パラメータを決定することにより、色相のずれを改善することができる。
図8は、第2の濃度補正パラメータの決定方法を示すフローチャートである。
この決定方法は、まずステップSb1において、画像記録装置20によりPZT駆動電圧の決定のために、テスト画像における各色の単色階調パターンを記録媒体43に記録する。
次にこの決定方法は、ステップSb2において、ステップSb1で記録された各色の単色階調パターンを画像機器37によって読み取り、この画像機器37からの情報を基に、前述した各色のノズル列駆動部34−1−1乃至34−n−mに対し、PZT駆動電圧の決定・記憶を行う。これにより、ノズル列ユニット25−1−1乃至25−n−mにおけるn個のノズル列による各入出力特性の傾きは、略同一となる。
次にこの決定方法は、ステップSb3において、階調値毎の濃度補正パラメータ決定のための重色階調パターンとして、シアン(C)とマゼンタ(M)による重色の青で記録媒体43に記録し、マゼンタ(M)とイエロ(Y)による重色の赤で記録媒体43に記録し、さらに、シアン(C)とイエロ(Y)による重色の緑で記録媒体43に記録する。
これらテスト画像における重色階調パターンは、本実施形態1のノズル列ユニット25−1−1乃至25−n−mの階調出力特性(本実施形態1では8階調)が読み取れる重色階調パターンであり、1階調値乃至7階調値で重色により記録された例えばベタ画像又はハーフトーン画像とする。
なお、ブラック(K)のノズル列については、ブラック(K)が他色との重色で記録されても色相にほとんど変化がないことから、単色階調パターンを記録媒体43に記録して、濃度補正パラメータを決定・記憶すればよい。
また、青、赤及び緑の各重色における階調値毎の濃度補正パラメータを決定するためには、例えば本実施形態1のノズル列ユニット25−1−1乃至25−n−4(ブラック(K)のノズル列を含む)とすると、複数のノズル列又は複数の短尺記録ヘッドの数量n×7種(1階調値乃至7階調値)で、各2色の重色テストパッチ記録(記録媒体43上の所定位置において規則的に記録)をすればよい。
次にこの決定方法は、ステップSb4において、ステップSb3で記録された各重色階調パターンを画像機器37の色相検出器で計測した結果と、画像形成装置20の製造時の仕様における青、赤及び緑の期待値とを比較する。
なお、この期待値には、例えば所定の規格で定められたカラーサンプル(色見本)を画像機器37の色相検出器で計測した結果(色相値)を用いる。
次にこの決定方法は、ステップSb5において、青、赤及び緑の期待値との比較結果を基に、各色の階調値毎濃度補正パラメータを決定し、対応する各階調値濃度補正部29−1−1−1乃至29−n−m−7にそれぞれ記憶を行い終了する。
なお、前述したステップSb2においては、PZT駆動電圧値を可変して、n個のノズル列による各入出力特性の傾きを決定したが、これに限らず、例えば所定のPZT駆動電圧値に対する印加時間を可変してもよい。
この各色の階調値毎濃度補正パラメータの決定においては、前述した各重色階調パターンを画像機器37の色相検出器で計測した結果と、青、赤及び緑の期待値とを、テーブル(対応表)として例えば制御部21内の不図示の記憶部に予め記憶し、各階調値濃度補正部29−1−1−1乃至29−n−m−7が、そのテーブル値を参照する構成としてもよい。
なお、このようなテーブルの作成では、重色による青、赤及び緑による各期待値として、青の期待値によるテーブルの作成では、一方のインク色における、例えばシアン(C)の入力階調値毎の画像データは、係数1で補正せずに、マゼンタ(M)の入力階調値毎の画像データに対して、値1未満の複数の係数を乗じた結果を用いて作成することができる。また、赤及び緑の期待値によるテーブルの作成においても、同様に作成することができる。
このように、第2の濃度補正パラメータの補正によれば、一方の短尺記録ヘッドのノズル列端部と、他方の短尺記録ヘッドの隣接するノズル列端部との重色による色相に差がある場合にも、2色のインクによる重色において色相の均一性が保たれることで、隣接するノズル列端部のつなぎ目が目立たないように補正することができる。
なお、この第2の濃度補正パラメータの補正は、全てのカラー画像に対し適用可能であるが、記録される画像が例えばイラスト画像等のように、画像データの隣接画素間における色相変化が比較的小さい画像の場合に特に有効である。
次に、第3の濃度補正パラメータの決定方法について説明する。
この第3の濃度補正パラメータの決定方法は、画像データの階調値毎における濃度補正パラメータの決定を、インク3色による重色テスト画像を用いて行う方法である。
例えば、重色によるカラー画像の画像記録においては、前述した一方の短尺記録ヘッドのノズル列端部と、他方の短尺記録ヘッドの隣接するノズル列端部との重色による色相に差がある場合、つなぎ目が目立つことになる。
また、重色による色相/濃度のずれは、前述したように、隣接するノズル列間の単色の濃度を均一に補正しても、重色の色相/濃度を均一に補正することはできない。
そこで、この第3の濃度補正パラメータの決定方法では、画像データの階調値毎における濃度補正パラメータの決定を、インク3色による重色テスト画像を用いて行う。
階調値毎の濃度補正パラメータ決定のための3色による重色テスト画像は、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロ(Y)による重色で黒のテスト画像を記録し、このテスト画像における重色階調パターンを用いて重色の色相の均一性を優先して階調値毎の濃度補正パラメータを決定することにより、色相のずれを改善することができる。
図9は、第3の濃度補正パラメータの決定方法を示すフローチャートである。
この決定方法は、まずステップSc1において、画像記録装置20によりPZT駆動電圧の決定のために、テスト画像における各色の単色階調パターンを記録媒体43に記録する。
次にこの決定方法は、ステップSc2において、ステップSc1で記録された各色の単色階調パターンを画像機器37によって読み取り、この画像機器37からの情報を基に、前述した各色のノズル列駆動部34−1−1乃至34−n−mに対し、PZT駆動電圧の決定・記憶を行う。これにより、ノズル列ユニット25−1−1乃至25−n−mにおけるn個のノズル列による各入出力特性の傾きは、略同一となる。
次にこの決定方法は、ステップSc3において、階調値毎濃度補正パラメータ決定のための重色階調パターンとしてシアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロ(Y)の3色による重色の黒(グレー)で記録媒体43に記録する。
これらテスト画像における重色階調パターンは、本実施形態1のノズル列ユニット25−1−1乃至25−n−mの階調出力特性(本実施形態1では8階調)が読み取れる重色階調パターンであり、1階調値乃至7階調値で重色により記録された例えばベタ画像又はハーフトーン画像とする。なお、ハーフトーン画像では、記録媒体43の表面色が白であればグレーの画像となる。
なお、ブラック(K)のノズル列については、ブラック(K)が他色との重色で記録されても色相にほとんど変化がないことから、単色階調パターンを記録媒体43に記録して、濃度補正パラメータを決定・記憶すればよい。
また、シアン(C)、マゼンタ(M)、及びイエロ(Y)の3色の重色における階調値毎濃度補正パラメータを決定するためには、例えば本実施形態1のノズル列ユニット25−1−1乃至25−n−4(ブラック(K)のノズル列を含む)とすると、複数のノズル列又は複数の短尺記録ヘッドの数量n×7種(1階調値乃至7階調値)で、3色の重色テストパッチ記録(記録媒体43上の所定位置において規則的に記録)をすればよい。
次にこの決定方法は、ステップSc4において、ステップSb4において、ステップSc3で記録された各重色階調パターンを画像機器37の色相検出器で計測した結果と、画像形成装置20の製造時の仕様における期待値(基本的にはグレー)とを比較する。
なお、この期待値は、例えば所定の規格で定められたカラーサンプル(色見本)を画像機器37の色相検出器で計測した結果(色相値)を用いる。
次にこの決定方法は、ステップSc5において、期待値(基本的にはグレー)との比較結果を基に、各色の階調値毎濃度補正パラメータを決定し、対応する各階調値濃度補正部29−1−1−1乃至29−n−m−7にそれぞれ記憶を行い終了する。
なお、前述したステップSc2においては、PZT駆動電圧値を可変して、n個のノズル列による各入出力特性の傾きを決定したが、これに限らず、例えば所定のPZT駆動電圧値に対する印加時間を可変してもよい。
この各色の階調値毎濃度補正パラメータの決定においては、前述した重色階調パターンを画像機器37の色相検出器で計測した結果と、期待値(基本的にはグレー)とを、テーブル(対応表)として例えば制御部21内の不図示の記憶部に予め記憶し、各階調値濃度補正部29−1−1−1乃至29−n−m−7が、そのテーブル値を参照する構成としてもよい。
なお、このようなテーブルの作成では、3色のインクによる重色による期待値として、例えば入力階調値毎の3色重色のずれ量に対して、期待値による入力階調値毎の重色階調パターンに近似する係数値が決定されるテーブルを作成することができる。
このように、第3の濃度補正パラメータの補正によれば、一方の短尺記録ヘッドのノズル列端部と、他方の短尺記録ヘッドの隣接するノズル列端部との重色による色相に差がある場合にも、3色のインクによる重色において色相の均一性が保たれることで、隣接するノズル列端部のつなぎ目を目立たないように補正することができる。
なお、この第3の濃度補正パラメータの補正は、全てのカラー画像に対し適用可能であるが、記録される画像が例えば写真画像等のように、画像データの隣接画素間における色相変化が比較的大きい画像の場合に特に有効である。
次に、本発明の第1実施形態に係る画像記録装置の画像記録動作について説明する。
図10は、本発明の第1実施形態に係る画像記録装置の画像記録方法を示すフローチャートである。
図10には、前述した図1乃至図3に示される画像記録装置20の制御部21が、前述した第1乃至第3の濃度補正パラメータのいずれかを用い、記録媒体43に対して画像記録を行う処理が示されている。
なお、同図による説明では、前述した第1乃至第3の濃度補正パラメータの決定処理は、既に終了していて、前述した少なくとも3種の濃度補正パラメータが濃度補正部29に記憶されているものとする。
また、同図により説明される画像記録装置20は、前述した図2に示される構成要素の配置例として、記録媒体43の搬送方向上流側より、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロ(Y)の各色インクを吐出するためのノズル列ユニット25−1−1乃至25−24−4が、記録媒体43の搬送方向上流側より順に、等間隔で配設されたカラー対応の画像記録装置とする。
また、同図により説明されるノズル列ユニット25−1−1乃至25−24−4は、
複数のノズル列を有する短尺記録ヘッド(24個)の互いに隣接する端部同士を、記録媒体43の搬送方向に所定の距離だけ離間させて配設した構成とする。これにより各色のノズル列ユニットは、記録媒体43の搬送方向上流側にノズル列25A1乃至25A3を有し、このノズル列25A1乃至25A3の下流側に、このノズル列25A1乃至25A3と略平行にノズル列25B1乃至25B3を有することで各色のラインヘッドを構成しているものとする。
また、同図により説明される画像記録装置20の制御部21は、両端検出部23と、各ノズル列ユニットとの、離間距離に関する情報を、搬送情報生成部32の情報(例えばロータリエンコーダのパルス数)に換算して記憶しているものとする。
また、オペレータは、モード設定部24により第1乃至第3の濃度補正パラメータの中からいずれかを選択設定し、且つ画像記録モードにおける文字/線画優先モード、又は写真優先モードの内、例えば写真優先モードを選択設定して画像記録を開始したものとする。
ここで、文字/線画優先モードと写真優先モードの選択設定とは、文字/線画優先モードが濃度補正パラメータによる濃度補正を無効とするモードであり、写真優先モードが濃度補正パラメータによる濃度補正を有効にするモードである。文字/線画優先モードは、記録される画像データが文字/線画等で、直線性を優先すると共に記録時のにじみ等を回避する場合に選択設定されるモードであり、濃度補正がにじみ等を生成する補正であることから、本モードが選択設定された場合、濃度補正を無効とする。また、写真優先モードは、画像データが濃度むらの補正、色相値の再現性を優先する場合に選択設定されるモードであり、濃度補正が濃度むら及び色相値の再現性を優先するモードであることから、本モードが選択設定された場合、濃度補正を有効とする。
本画像記録装置20の制御部21は、ステップSd1において、上位装置36から通知される画像記録に関する諸条件(ジョブ情報)と、上位装置36から通知される画像データが、例えばRGB(0〜255階調)の画像データσの場合、当該画像データσを擬似中間調処理(ラスタイザ処理)により、ノズル列ユニット25−1−1乃至25−24−4に対応する(0〜7階調)の記録ドッタパターンに変換した画像データと、をプレーンメモリ26に記憶する。また、このとき制御部21は、不図示の供給系を駆動して記録媒体43を1枚ピックアップさせると共に搬送機構22を駆動して、当該記録媒体43の画像記録装置20における搬送経路下流側への搬送を開始する。
次に本画像記録装置20の制御部21は、ステップSd2において、Y方向に搬送される記録媒体43の先端が、ノズル列ユニット25−1−1乃至25−24−4に到達する前に、Y方向に搬送される記録媒体43の先端を両端検出部23が検出したY方向端部検出情報の通知を受けると共に、記録媒体43の両端の位置を両端検出部23が検出したX方向両端位置検出情報の通知を受ける。また、制御部21は、通知された記録媒体43の先端情報におけるY方向端部検出情報をトリガ情報とする搬送機構22の搬送情報生成部32の情報(ロータリエンコーダのパルス数)のカウントを開始する。また、このとき制御部21は、通知された記録媒体43のX方向両端位置検出情報を搬送情報生成部32の情報(ロータリエンコーダのパルス数)に対応づけして記憶する。
以下、ステップSd3乃至Sd5は、画像データ(1ラインの画像データ乃至nラインの画像データ、nは2≦nの整数)における1ラインの画像データ毎に、デジタル回路による、いわゆるパイプライン処理が行われた後、ステップSd6により、記録媒体43に対し繰り返し記録を行うものである。
そこで、以下の説明では、画像データ(1ラインの画像データ乃至nラインの画像データ、nは2≦nの整数)における1ライン目の画像データに対し、前述したパイプライン処理後に、記録媒体43に対して記録を行うまでの処理として説明する。
本画像記録装置20の制御部21は、ステップSd3において、1ライン目の画像データに対応する前述したX方向両端位置検出情報に基づいて、ノズル列ユニット25−1−1乃至25−24−4における各色のノズル列((25A1乃至25A3,25B1乃至25B3)×4個)の各ノズルに対し、インク吐出するノズルをシフトして変更する情報(ノズルアドレス変更情報)記憶する。そして、制御部21は、1ライン目の画像データをプレーンメモリ26より読み出し、記憶されたノズルアドレス変更情報に基づいて、当該1ライン目の画像データをノズル列ユニット25−1−1乃至25−24−4におけるインク色毎のノズル列(25A1乃至25A3,25B1乃至25B3)にそれぞれ分配するための画像データとしてデータ分配部27に記憶させる。
次に、このステップSd3の処理を図により説明する。
図11には、ブラック(K)ノズル列ユニットによって画像記録されて搬送中の記録媒体と、シアン(C)ノズル列ユニットの各ノズル列に対して分配される記録媒体上の画像イメージとの関係が示されている。
図11では、記録媒体43上の画像イメージ43aが、シアン(C)ノズル列ユニットの各ノズル列(25A1乃至25A3,25B1乃至25B3)に分配されて画像記録が行われた際の、分配画像イメージ(75I1乃至75I11)を示している。
本画像記録装置20の制御部21は、画像イメージ43aをシアン(C)ノズル列ユニットの各ノズル列(25A1乃至25A3,25B1乃至25B3)に分配して画像記録を行う。
図12には、ブラック(K)ノズル列ユニットによって画像記録されて搬送中の記録媒体と、シアン(C)ノズル列ユニットの各ノズル列に対して分配される記録媒体上の画像イメージとの関係が示されている。
図12では、図11に示される搬送中の記録媒体43が、X方向にずれて搬送された場合における記録媒体43上の画像イメージ43aが、シアン(C)ノズル列ユニットの各ノズル列(25A1乃至25A3,25B1乃至25B3)に分配されて画像記録が行われた際の、分配画像イメージ(75′I1乃至75′I11)を示している。
本画像記録装置20の制御部21は、不図示の両端検出部23が検出したX方向両端位置検出情報に基づいて、前述したインク吐出するノズルをシフトして変更する情報(ノズルアドレス変更情報)によって、インク吐出有効ノズルが矢印方向にずらしている。そして、制御部21は、記録媒体43のX方向ずれ量に合わせて、画像イメージ43aをシアン(C)ノズル列ユニットの各ノズル列(25A1乃至25A3,25B1乃至25B3)に分配して画像記録を行うものである。
次に本画像記録装置20の制御部21は、ステップSd4において、濃度補正部29の各階調値濃度補正部29−1−1−1〜29−24−4−7より、オペレータによって選択設定された濃度補正パラメータを読み出し、この濃度補正パラメータに基づいて、データ分配部27に記憶された1ライン目の画像データを補正して、再びデータ分配部27に記憶させる。
本画像記録装置20の制御部21は、ノズル列ユニット25−1−1乃至25−24−4における各色のノズル列((25A1乃至25A3,25B1乃至25B3)×4個)の各ノズルによって記録される1ライン目の画像データを、記録媒体43上の単位面積あたりの画像データにおける階調値毎のドット数量が、適正に変換された画像データに変更して濃度補正を行う。
次に本画像記録装置20の制御部21は、ステップSd5において、データ分配部27に記憶された補正後における1ライン目の画像データを、タイミング生成部28−1−1乃至28−n−mに通知する。
このタイミング生成部28は、前述したように例えばDRAMを用い、ノズル列ユニット25−1−1乃至25−24−4における各色のノズル列((25A1乃至25A3,25B1乃至25B3)×4個)に対する各画像記録タインミングを生成する。
ここで、タイミング生成部28の具体的説明をする前に、本図10の説明として用いられている、画像記録装置20の画像記録タイミングについて説明する。
本画像記録装置20の制御部21は、両端検出部23と、ノズル列ユニット25−1−1乃至25−24−4における各色のノズル列((25A1乃至25A3,25B1乃至25B3)×4個)との、離間距離に関する情報を、両端検出部23の情報をトリガ情報として生成される搬送情報生成部32(ロータリエンコーダのパルス数)の情報に換算して記憶している。
本画像記録装置20のノズル列ユニットの構成では、前述した図16のノズル列ユニット51の4色分を、記録媒体43の搬送方向上流側より順に、等間隔で配設する構成であるから、基本的に8つの画像記録タイミングを有することになる。
本画像記録装置20の制御部21は、両端検出部23の検出情報をトリガとして生成される搬送情報生成部32の情報(ロータリエンコーダのパルス数)に基づいて、記録媒体43に対し画像記録を行う場合、当該(ロータリエンコーダのパルス数)が、前述した離間距離に関する情報と一致した際、画像記録を行うものである。
さらに、本画像記録装置20の各構成要素間における配設の関係が、例えば両端検出部23と、ブラック(K)ノズル列ユニットの25A1乃至25A3と、の離間距離:2000パルスとし、ブラック(K)ノズル列ユニットの25A1乃至25A3と、シアン(C)ノズル列ユニットの25A1乃至25A3と、の離間距離:1500パルスとし、シアン(C)ノズル列ユニットの25A1乃至25A3と、マゼンタ(M)ノズル列ユニットの25A1乃至25A3と、の離間距離:1500パルスとし、マゼンタ(M)ノズル列ユニットの25A1乃至25A3と、イエロ(Y)ノズル列ユニットの25A1乃至25A3と、の離間距離:1500パルスとし、各色ノズル列ユニットの25A1乃至25A3と、25B1乃至25B3と、の離間距離:300パルス、とすると、本画像記録装置20のタイミング生成部28におけるDRAMとしては、前述したデータ分配部27に記憶される1ラインの画像データを、例えば2次元的なマップにおけるロウ(row)―カラム(column)に展開して記憶し、画像データの処理(データ書き込み、又はデータ読み出し)を行うように構成する。
本画像記録装置20のタイミング生成部28におけるDRAMとしては、記憶容量にもよるが、例えば同一ロウ(row)において、カラム(column)方向に、1ラインの画像データを記憶(書き込み)するように構成する。そして、同一ロウ(row)のアドレス(0001乃至1000)に対するデータ読み出しは、前述した搬送情報生成部32(ロータリエンコーダのパルス数)に同期して行われる構成とする。
本画像記録装置20のタイミング生成部28は、(K)ノズル列ユニットの25A1乃至25A3が記録する分配画像データ(K)−Aを、例えばロウ(row)アドレス0001に記憶し、(K)ノズル列ユニットの25B1乃至25B3が記録する分配画像データ(K)−Bを、例えばロウ(row)アドレス0002に記憶する。
また、本画像記録装置20のタイミング生成部28は、(C)ノズル列ユニットの25A1乃至25A3が記録する分配画像データ(C)−Aを、例えばロウ(row)アドレス0011に記憶し、(C)ノズル列ユニットの25B1乃至25B3が記録する分配画像データ(C)−Bを、例えばロウ(row)アドレス0012に記憶する。
また、本画像記録装置20のタイミング生成部28は、(M)ノズル列ユニットの25A1乃至25A3が記録する分配画像データ(M)−Aを、例えばロウ(row)アドレス0021に記憶し、(M)ノズル列ユニットの25B1乃至25B3が記録する分配画像データ(M)−Bを、ロウ(row)アドレス0022に記憶する。
さらに、本画像記録装置20のタイミング生成部28は、(Y)ノズル列ユニットの25A1乃至25A3が記録する分配画像データ(Y)−Aを、例えばロウ(row)アドレス0031に記憶し、(Y)ノズル列ユニットの25B1乃至25B3が記録する分配画像データ(Y)−Bを、ロウ(row)アドレス0032に記憶する。
本画像記録装置20の制御部21は、ステップSd5において、両端検出部23の検出情報をトリガとして生成される搬送情報生成部32(ロータリエンコーダのパルス数)が、2000パルスとなった際、アドレス0001の分配画像データ(K)−Aを読み出し、2300パルスとなった際、アドレス0002の分配画像データ(K)−Bを読み出し、3800パルスとなった際、アドレス0011の分配画像データ(C)−Aを読み出し、4100パルスとなった際、アドレス0012の分配画像データ(C)−Bを読み出し、5600パルスとなった際、アドレス0021の分配画像データ(M)−Aを読み出し、5900パルスとなった際、アドレス0022の分配画像データ(M)−Bを読み出し、7400パルスとなった際、アドレス0031の分配画像データ(Y)−Aを読み出し、さらに、7700パルスとなった際、アドレス0032の分配画像データ(Y)−Bを読み出す。
本画像記録装置20の制御部21は、ステップSd6において、各読み出し分配画像データの画像記録タイミングで、当該各読み出し分配画像データに基づきノズル列駆動部34−1−1乃至34−24−4を駆動して、ノズル列ユニット25−1−1乃至25−24−4の各色ノズルをマルチドロップさせることで、記録媒体43に対する1ライン目の画像データの記録を行う。そして以降の処理として、本画像記録装置20の制御部21は、2ライン目の画像データ乃至nライン目の画像データに対しても、前述したステップSd3乃至Sd5のパイプライン処理後に、ステップSd6により記録媒体43に対し繰り返し記録を行うことで、本画像記録動作を終了する。
このように、本第1実施形態に係る画像形成装置20によれば、複数のノズル列によりノズル列ユニット(ラインヘッド)を構成してフルライン画像記録を行う画像記録装置において、複数のノズル列毎における出力階調特性にバラツキがあっても、このノズル列ユニット(ラインヘッド)に対する複数の濃度補正パラメータの中の1つで濃度補正して、画像記録を行うことができる。
また、本第1実施形態に係る画像形成装置20によれば、両端検出部23が検出情報に基づき記録媒体43における搬送中の横ずれによる、記録媒体43上の記録位置のずれを補正すると共に、複数のノズル列毎における出力階調特性にバラツキを、このノズル列ユニット(ラインヘッド)に対する複数の濃度補正パラメータの中の1つで濃度補正して、画像記録を行うことができる。
なお、本第1実施形態に係る画像形成装置20は、濃度補正部29に予め記憶された第1乃至第3の濃度補正パラメータ中から、モード設定部24によりいずれか1つを選択し、画像記録時に選択された濃度補正パラメータに基づいて記録媒体43に対して画像記録を行う処理としたが、これに限らない。
本第1実施形態に係る画像形成装置20は、例えば画像記録される画像データが限定されている場合、第1乃至第3の濃度補正パラメータの中からいずれか1つを濃度補正部29に予め記憶し、画像記録時にこの濃度補正パラメータに基づいて記録媒体43に対して画像記録を行う処理としてもよい。この場合、モード設定部24は、省略してもよい。
次に、本発明の第2実施形態に係る画像記録装置について説明する。
本発明の第2実施形態に係る画像記録装置の説明では、図13で本発明の第2実施形態に係る画像記録装置の概念的な構成例を示し、図14で図13に示された構成要素の配置を概念的に示し、図15で図13に示された制御部をさらに詳細に説明している。
なお、本発明の第2実施形態に係る画像記録装置の説明では、前述した本発明の第1実施形態に係る画像記録装置と同じ構成要素には同じ符号を付し、本発明の第1実施形態に係る画像記録装置と同じ作用については、その説明を省略する。
本第2実施形態に係る画像記録装置20′は、本第1実施形態に係る画像記録装置20に対し、端部検出部が追加されている点が異なる。
また、本第2実施形態に係る画像記録装置20′は、本第1実施形態に係る画像記録装置20の制御部21が、両端検出部23と、少なくとも1つのノズル列ユニットとの、離間距離に関する情報を、記憶していたのに対し、制御部21が、端部検出部38と、両端検出部23と、少なくとも1つのノズル列ユニットとの、各離間距離に関する情報を搬送情報生成部32の情報(例えばロータリエンコーダのパルス数)に換算して記憶している点が異なる。
さらに、第2実施形態に係る画像記録装置20′は、第1実施形態に係る画像記録装置20の制御部21が、両端検出部23の検出情報をトリガ情報とする搬送情報生成部32の情報に基づいて、記録媒体43に対し画像記録を行うのに対し、制御部21が、端部検出部38の検出情報をトリガ情報とする搬送情報生成部32の情報に基づいて、記録媒体43に対し画像記録を行う点が異なる。
このように、第2実施形態に係る画像記録装置20′によれば、第1実施形態に係る画像記録装置20と同様に、複数のノズル列によりノズル列ユニット(ラインヘッド)を構成してフルライン画像記録を行う画像記録装置において、複数のノズル列毎における出力階調特性にバラツキがあっても、このノズル列ユニット(ラインヘッド)に対する複数の濃度補正パラメータの中の1つで濃度補正して、画像記録を行うことができる。
また、本第2実施形態に係る画像形成装置20′によれば、第1実施形態に係る画像記録装置20と同様に、両端検出部23が検出情報に基づき記録媒体43における搬送中の横ずれによる、記録媒体43上の記録位置のずれを補正すると共に、複数のノズル列毎における出力階調特性にバラツキがあっても、このノズル列ユニット(ラインヘッド)に対する複数の濃度補正パラメータの中の1つで濃度補正して、画像記録を行うことができる。
さらに、第2実施形態に係る画像記録装置20′によれば、第1実施形態に係る画像記録装置20における記録媒体43のX方向を検出する両端検出部23が、Y方向に搬送される記録媒体43のY方向における端部検出を兼ねていたのに対し、専用の端部検出部38の検出情報をトリガ情報とする搬送情報生成部32の情報に基づいて、記録媒体43に対し画像記録を行うため、端部検出部38を例えば光学式の透過型センサで構成することができるので、記録媒体43の材質等の違いによる影響(例えば反射率等の違い)を受けずに、記録媒体43のY方向における端部(エッジ)を高精度に検出することができる。
本発明の第1実施形態に係る画像記録装置の概念的な構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る画像記録装置の各構成要素における配置を概念的に示した図である。 図1に示された制御部の構成例をさらに詳細に示す図である。 第1の濃度補正パラメータの決定方法を示すフローチャートである。 複数のノズル列における短尺記録ヘッドH1及び短尺記録ヘッドH2の入力階調値(ドロップ数)に対する記録ドット径の関係を示す図である。 短尺記録ヘッドH2におけるベタ記録時の濃度の特性を示す図である。 (a)は、互いにインク色が異なる一方の短尺記録ヘッドにおけるノズル列と、他方短尺記録ヘッドにおけるノズル列とが、X方向にずれて配設された例を示す図、(b)は、同図(a)の一方の短尺記録ヘッド及び他方の短尺記録ヘッドにより、階調値2ドロップで記録媒体に対して記録したベタ画像(複数ドット)を示す図、(c)は、同図(a)の一方の短尺記録ヘッド及び他方の短尺記録ヘッドにより、階調値5ドロップで記録媒体に対して記録したベタ画像(複数ドット)を示す図である。 第2の濃度補正パラメータの決定方法を示すフローチャートである。 第3の濃度補正パラメータの決定方法を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る画像記録装置の画像記録方法を示すフローチャートである。 ブラック(K)ノズル列ユニットによって画像記録されて搬送中の記録媒体と、シアン(C)ノズル列ユニットの各ノズル列に対して分配される記録媒体上の画像イメージとの関係を示す図である。 ブラック(K)ノズル列ユニットによって画像記録されて搬送中の記録媒体と、シアン(C)ノズル列ユニットの各ノズル列に対して分配される記録媒体上の画像イメージとの関係を示す図であり、記録媒体がX方向にずれた場合である。 本発明の第2実施形態に係る画像記録装置の概念的な構成例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る画像記録装置の各構成要素における配置を概念的に示した図である。 図13に示された制御部の構成例をさらに詳細に示す図である。 複数の短尺記録ヘッドでラインヘッドを構成した具体例を示す図である。 複数の短尺記録ヘッドでラインヘッドを構成した際の短尺記録ヘッドの端部を略図で示した図である。 複数の短尺記録ヘッドでラインヘッドを構成した際の短尺記録ヘッドの端部を略図で示した図である。 ピエゾ素子(PZT)を有する記録ヘッドにおいて、ピエゾ素子よるインク液室の体積変化と、ピエゾ素子の駆動電圧との関係を示す図である。 インク噴射ドロップ数に対する記録媒体上に記録されたドット径の変化を、短尺記録ヘッドH1と短尺記録ヘッドH2とで、比較した参考図である。 複数の短尺記録ヘッドにより単色のラインヘッドを構成する画像記録装置が、記録媒体を搬送した際の当該記録媒体における横ずれを説明した図である。
符号の説明
20,20′ 画像記録装置
21 制御部
22 搬送機構
23 両端検出部
24 モード設定部
25−1−1乃至25−n−m ノズル列ユニット(画像記録部)
25A1乃至25A3,25B1乃至25B3 ノズル列(短尺記録ヘッド)
26 プレーンメモリ
27 データ分配部
28,28−1−1乃至28−P−m タイミング生成部
29 濃度補正部
29−1−1−1乃至29−n−m−7 1階調値濃度補正部乃至7階調値濃度補正部
30 中央処理装置
31 搬送部材
32 搬送情報生成部
33 搬送機構駆動部
34−1−1乃至34−n−m ノズル列駆動部
35−1−1乃至35−n−m ノズル列(短尺記録ヘッド)
36 上位装置
37 画像機器
38 端検出部
42a,42b ローラ
43 記録媒体
43a 画像イメージ
51A1乃至51A3,51B1乃至51B3 ノズル列(短尺記録ヘッド)
61a,61b,63a,63b,71,72 短尺記録ヘッド
62a,62b,64a,64b 最端ノズル
73,74 ドット
75I1乃至75I11,75′I1乃至75′I11 分配画像イメージ

Claims (25)

  1. 記録媒体を載置して搬送方向に沿って搬送させる際、当該記録媒体の搬送情報を生成する搬送情報生成部を有する搬送機構と、
    複数のノズルによりノズル列を成し、当該ノズル列を前記搬送方向に対する直交方向に複数設け、単色のインクを前記複数のノズル列より吐出する、少なくとも1つのノズル列ユニットと、
    前記記録媒体の両端を検出する両端検出部と、
    前記複数のノズル列に対応させた画像データの階調値毎の濃度補正パラメータを記憶する、濃度補正部を少なくとも有する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記濃度補正パラメータを少なくとも用いて、前記画像データに基づき前記記録媒体に対して画像記録を行う、ことを特徴とする画像記録装置。
  2. 記録媒体を載置して搬送方向に沿って搬送させる際、当該記録媒体の搬送情報を生成する搬送情報生成部を有する搬送機構と、
    複数のノズルによりノズル列を成し、当該ノズル列を前記搬送方向に対する直交方向に複数設け、単色のインクを前記複数のノズル列より吐出する、少なくとも1つのノズル列ユニットと、
    前記記録媒体の両端を検出する両端検出部と、
    前記両端検出部が検出する方向に対し、直交する方向における前記記録媒体の端を検出する端検出部と、
    前記複数のノズル列に対応させた画像データの階調値毎の濃度補正パラメータを記憶する、濃度補正部を少なくとも有する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記濃度補正パラメータを少なくとも用いて、前記画像データに基づき前記記録媒体に対して画像記録を行う、ことを特徴とする画像記録装置。
  3. 前記画像記録装置は、モード設定部をさらに備える、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  4. 前記ノズル列ユニットは、ノズル列駆動部をさらに備える、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  5. 前記ノズル列ユニットは、前記複数のノズル列の互いに隣接する端部同士を、前記直交方向に直線状に配設、又は前記複数のノズル列の互いに隣接する端部同士を、前記搬送方向に所定の距離だけ離間させて配設している、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  6. 前記ノズル列ユニットは、前記複数のノズル列を有する短尺記録ヘッドの互いに隣接する端部同士を、前記直交方向に直線状に配設、又は前記複数のノズル列を有する短尺記録ヘッドの互いに隣接する端部同士を、前記搬送方向に所定の距離だけ離間させて配設している、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  7. 前記複数のノズル列の個数をN(Nは1≦Nの整数)とし、
    前記画像データの階調値をD(Dは1≦Dの整数)とすると、
    前記濃度補正部は、N×D個の階調値濃度補正部を有する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  8. 前記濃度補正パラメータは、前記画像記録装置によって画像記録されたテスト画像から読み取った情報を基に、前記ノズル列ユニットの複数のノズル列における各ノズルに対し、前記画像データの階調値毎の濃度が均一になるように求められた、階調値毎のパラメータを有する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  9. 前記画像記録装置は、前記濃度補正パラメータを決定するための画像機器をさらに備える、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  10. 前記画像機器は、色相検出器及びカラースキャナを少なくとも有する、ことを特徴とする請求項9に記載の画像記録装置。
  11. 前記制御部は、前記両端検出部の検出情報を、前記搬送情報生成部の情報に対応づけして記憶し、前記両端検出部の検出情報に基づいて前記ノズル列ユニットにおける前記複数のノズルに対し、インク吐出するノズルをシフトして変更する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  12. 前記制御部は、前記両端検出部と、前記少なくとも1つのノズル列ユニットと、の離間距離に関する情報を、前記両端検出部の情報をトリガとして生成される前記搬送情報生成部の情報に換算して記憶している、ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  13. 前記制御部は、前記端検出部と、前記両端検出部と、前記少なくとも1つのノズル列ユニットと、の各離間距離に関する情報を、前記端検出部の情報をトリガとして生成される前記搬送情報生成部の情報に換算して記憶している、ことを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
  14. 前記制御部は、前記両端検出部の検出情報をトリガとして生成される前記搬送情報生成部の情報に基づいて、前記記録媒体に対し画像記録を行う、ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  15. 前記制御部は、前記端検出部の検出情報をトリガとして生成される前記搬送情報生成部の情報に基づいて、前記記録媒体に対し画像記録を行う、ことを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
  16. 前記制御部は、前記画像データを記憶するプレーンメモリと、
    当該プレーンメモリに記憶された前記画像データを、前記単色のインクを前記記録媒体に対して吐出する前記複数のノズル列、又は複数の短尺記録ヘッドに対応させて前記画像データを分配するデータ分配部と、
    前記画像記録の際の記録タイミングを、前記搬送情報生成部の情報に基づいて生成するタイミング生成部と、
    前記プレーンメモリ、前記データ分配部及び前記タイミング生成部を制御する中央処理装置と、を有する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  17. 前記タイミング生成部は、前記複数のノズル列、又は複数の短尺記録ヘッドを前記搬送方向に所定の距離だけ離間させてP列(Pは2≦Pの整数)配設した場合、前記画像データを前記データ分配部が分配した内の1つの画像記録タイミングに対し、P−1個の画像記録タイミングを生成する、ことを特徴とする請求項16に記載の画像記録装置。
  18. 前記タイミング生成部は、前記複数のノズル列、又は複数の短尺記録ヘッド毎に、前記データ分配部が分配した当該画像データの記録タイミングを生成する、ことを特徴とする請求項16に記載の画像記録装置。
  19. 前記画像データが、RGB(0〜255階調)の画像データσとし、
    前記ノズル列ユニットが、m色(mは1≦mの整数)のm色ノズル列ユニットを有するとすると、
    前記制御部は、前記画像データσを擬似中間調処理により、前記m色ノズル列ユニットに対応する0乃至7階調の記録ドッタパターンに変換する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  20. 画像記録装置によってテスト記録された複数のテスト画像を、画像機器で読み取った情報から、複数のノズルによりノズル列を成した当該ノズル列を、記録媒体の搬送方向に対して直交方向に複数設けて、単色のインクを当該複数のノズル列より吐出する、少なくとも1つのノズル列ユニットに対する、各階調値毎における複数の濃度補正パラメータを予め算出して記憶しておき、
    画像記録のモード設定として、前記記憶された前記複数の濃度補正パラメータの中から、オペレータの操作指示により1つを選択させ、
    画像記録が開始されると、搬送される記録媒体の搬送方向端部における検出情報をトリガ情報として生成される、前記記録媒体の搬送情報に対応づけしながら、当該記録媒体の幅方向における横ずれを検出して画像記録位置の補正量を算出すると共に、算出された当該補正量によって、前記記録媒体への前記画像記録位置が補正される前記ノズル列ユニットにおける前記複数のノズル列毎の各画像データとして分配記憶し、
    前記分配記憶された前記各画像データを、選択された前記濃度補正パラメータにより、前記記録媒体に対して画像記録を行う際に濃度補正を行う、ことを特徴とする画像記録方法。
  21. 前記画像記録のモード設定は、前記記録媒体上に画像記録される画像の直線性を優先する文字/線画優先モード、又は画像記録される画像の濃度を優先する濃度/色相優先モードのいずれかを選択する工程を有する、ことを特徴とする請求項20に記載の画像記録方法。
  22. 前記濃度補正パラメータは、前記テスト画像における単色の階調パターン画像から読み取った、階調値毎の情報に基づいて算出される、ことを特徴とする請求項20に記載の画像記録方法。
  23. 前記濃度補正パラメータは、前記テスト画像における2つの色の重色による階調パターン画像から読み取った、重色の色相と、期待値と、の比較結果に基づいて算出される、ことを特徴とする請求項20に記載の画像記録方法。
  24. 前記濃度補正パラメータは、前記テスト画像における3つの色の重色による階調パターン画像から読み取った、重色の色相と、期待値と、の比較結果に基づいて算出される、ことを特徴とする請求項20に記載の画像記録方法。
  25. 前記期待値は、所定の規格で定められたカラーサンプル(色見本)を、前記画像機器で計測した結果を用いる、ことを特徴とする請求項20に記載の画像記録方法。
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