JP2007190140A - 薬剤収納装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】薬剤の使用状況を、患者の個人宅等の一般環境においても、計時記録できるようにする。
【解決手段】薬剤は、金属フィルム5とプラスチックフィルム4で構成された袋状の容器1に入れられ、容器1は非接触電子タグ2の上に貼付されている。非接触電子タグ2は、非接触電子タグ交信装置3の上に貼付されている。容器1が非接触電子タグ2から分離されると、非接触電子タグ2は通信可能な状態となり、交信装置3により検出される。交信装置3は、非接触電子タグ2を検出すると、記録情報を読み取り解析する。計時情報の記録が無ければ、計時情報を非接触電子タグ2に記録する。計時情報の記録があれば何もしない。非接触電子タグ2には、薬剤が使用された後、交信装置3が記録しうるもっとも近い時刻が記録される。
【選択図】図1
【解決手段】薬剤は、金属フィルム5とプラスチックフィルム4で構成された袋状の容器1に入れられ、容器1は非接触電子タグ2の上に貼付されている。非接触電子タグ2は、非接触電子タグ交信装置3の上に貼付されている。容器1が非接触電子タグ2から分離されると、非接触電子タグ2は通信可能な状態となり、交信装置3により検出される。交信装置3は、非接触電子タグ2を検出すると、記録情報を読み取り解析する。計時情報の記録が無ければ、計時情報を非接触電子タグ2に記録する。計時情報の記録があれば何もしない。非接触電子タグ2には、薬剤が使用された後、交信装置3が記録しうるもっとも近い時刻が記録される。
【選択図】図1
Description
本発明は、薬剤収納装置に関し、特に、薬剤の使用時間を記録することにより、治験薬の薬効を評価するのに好適な薬剤収納装置に関する。
薬剤の効能は、その使用方法に依存することは良く知られている。医師が患者に薬剤を処方しても効果が得られないとき、処方が適当でない場合と、患者の使用方法に誤りがある場合がある。それらのいずれに原因があるのかは大きな問題である。特に、新薬の治験においては、厳密に使用状況を知ることが重要である。そのため、薬の服用時刻を通知したり検知したりして、薬が確実に服用されるように、種々の工夫がされている。このような目的のために、薬に非接触電子タグを付けて、薬の状態を電子的に監視することも行われている。
ところで、非接触電子タグは、あらゆる分野で物品の管理に利用されている。例えば、書籍の管理を非接触電子タグで行うシステムがある。図6(a)〜(c)は、書籍や書類の移動を管理するシステムの概念図である。制御装置は、図6(d)に示す処理フローに従い、既存の非接触電子タグの存在確認を行う。確認のできない非接触電子タグがあると、このことを移動情報としてネットワークを介してホストに知らせる。続いて、新規の非接触電子タグの検出を行う。新たな非接触電子タグを発見すると、これもネットワークを介してホストに送信する。
非接触電子タグを利用するその他の物品管理方法の例として、次のものがある。図6(e)は、物品の移動管理をより簡易に行える方法の概念図である。棚に物品が置かれている状態では、非接触電子タグは金属フィルムに近接しているので、アンテナから十分な電力を得られず、通信できない。物品が移動して金属フィルムの影響から逃れると、通信可能となる。物品が棚に置かれている状態では無反応であるため、制御装置は既存タグの存在確認を行う必要が無く、新規タグの検出のみを行えばよい。以下に、これに関連する従来技術の例をいくつかあげる。
特許文献1に開示された「薬容器」は、薬を収容する室を複数有する薬容器である。1つの検出体を使用して、各室毎に、薬を服用した時間を知る。患者の服用行為が適正に成されたか否かを、医師が把握するのに役立つ安価な薬容器である。図7(a)に示すように、容器本体には、複数の薬収容室と1つの閉鎖部が、円周上に配してある。内周壁の内面に、各薬収容室と閉鎖部と個々に対応するプランジャ収納部を凹設してある。蓋が、容器本体に回動自在に組み付けられている。蓋の頂壁に、各薬収容量を個々に開放する1つの取り出し口を開設してある。蓋と一体に回動するリミットスイッチが、内周壁内に位置しており、プランジャの伸縮動作と連動して開閉する。リミットスイッチの開閉切替時に得られる信号に従った時間信号を、順次に、読出可能にメモリーに記録する。
特許文献2に開示された「薬格納器」は、薬剤を薬格納部に一回の服用分ずつ包装し、薬格納部の蓋の開閉を記録することで、患者の薬剤服用状況を把握することのできる薬格納器である。薬格納部に格納された薬を密封する蓋部の開閉を検出して、蓋部の開閉信号を発生する。開閉信号の発生日時情報を、記憶部に記憶させる。
特許文献3に開示された「薬収納具」は、手間をかけずに、薬の服用時間及び患者が薬を服用したかどうかに応じて、患者が薬を服用すべきである旨を報知するものである。図7(c)に示すように、薬が収納されているケースに、RFIDタグが取り付けられている。RFIDタグには、薬の服用時間情報が書き込まれている。ケースを、アンテナが形成された領域に設けられたケース収納袋に収容しておく。アンテナで、RFIDタグに書き込まれた情報を読み取る。服用時間情報によって指定されるタイミングから、RFIDタグに書き込まれた情報が読み取られない状態が発生するまでの間、ケースに収納された薬が服用されていない旨を、ランプにて報知する。
特許文献4に開示された「収納品検索装置」は、収納品が金属製の棚等に収納された際、金属による電磁波障害により、リーダライタとの交信が正常に行われない状況を極力回避する収納品検索装置である。この収納品検索装置は、金属製の棚(収納手段)と、複数の冊子状のバインダー(収納品)と、リーダライタからの搬送波を送信するループアンテナと、リーダライタと、コンピュータとを備えている。ループアンテナをケーブルにより接続して、リーダライタの外部に設けている。リーダライタとアンテナを一体にして、バインダーの近傍に配置してもよい。収納品は、金属以外の材質により構成された書籍や箱等、ICタグが取り付けられていれば何でもよい。
特許文献5に開示された「薬剤収容物」は、患者の手に渡った後においても、薬剤に関する情報をトレースできるものである。図7(d)に示すように、本体部の収容部に、最小服用単位の薬剤を個別に収容する。本体部に収容された最小服用単位の薬剤ごとに、ICタグに固有の薬剤IDを保持する。ICタグに保持された情報を読み出すことにより、単に薬剤の種類を識別するだけでなく、最小服用単位の薬剤を個々に識別できる。院外処方箋薬のように、患者が病院や薬局から薬剤を持ち帰り、病院外で服用する薬剤についても、それがどのような薬剤であり、いつ誰が処方し、いつ誰が調剤した薬剤であるのか、使用期限はいつであるのか等をトレースできる。
特開2002-355294号公報
特開2004-283248号公報
特開2005-013488号公報
特開2005-145648号公報
特開2005-211601号公報
しかし、従来の薬剤収容装置や監視装置では、次のような問題がある。第1に、薬剤などの監視対象物の移動は監視できるが、物品の使用を監視することができない。いったん持ち出されて戻された場合には、物品の使用と判断する根拠が得られない。第2に、ネットワークや、タグの移動情報を記録し管理するホスト等を必要とし、一般の患者宅等に設置することが困難である。第3に、薬剤等の消費財に用いた場合、物品の消費により非接触電子タグが廃棄されてしまい、コストがかかる。投薬のように、一日に複数回、複数種類の薬剤を消費する場合は、膨大な数の非接触電子タグが消費されてしまう。第4に、非接触電子タグの取得電力はアンテナ口径に比例することから、物理形状をむやみに小さくすることができず、薬剤のような小型の物品への適用が困難である。
本発明の目的は、上記従来の問題を解決して、薬剤の使用状況を、患者の個人宅等の一般環境においても、計時記録できるようにすることである。
上記の課題を解決するために、本発明では、薬剤収納装置を、非接触電子タグと、非接触電子タグと通信する交信装置と、薬剤を収納する容器とを具備し、容器は、非接触電子タグのアンテナ機能を低下させるフィルムを有し、非接触電子タグに近接して配置されている構成とした。
上記のように構成したことにより、次のような効果が得られる。ネットワークやサーバ等を必要とせず、一般家庭や患者宅に薬剤収納装置を容易に設置できて、薬剤の使用状況を計時記録できる。薬剤のような消費財に適用しても、容易に非接触電子タグを回収できる。特殊な容器を必要とせず、一般的な粉薬や顆粒薬や錠剤に容易に適用できる。使用済みアレイ(パネル)を、病院や薬局に返却するだけで、薬剤の使用履歴を報告できる。患者に、装置の取扱いに関する特殊な知識を要求しない。薬剤をアレイ状に配置することにより、複数種類の薬剤の使用順等を明示できる。非接触電子タグより小型の薬剤のような物品の管理に利用できる。一般の物品の使用履歴収集にも利用できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図1〜図5を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施例1は、金属フィルム付容器に薬剤を収納して非接触電子タグに貼り付け、交信装置で非接触電子タグと通信して、最初に通信できた時刻を記録する薬剤収納装置である。
図1(a)、(b)は、本発明の実施例1における薬剤収納装置の概念図である。図1(c)は、非接触電子タグの一般的構成を示す概念図である。図1(d)は、非接触電子タグ交信装置の構成を示す概念図である。図1において、容器1は、薬剤を収容する容器である。非接触電子タグ2は、受信電波の電力で動作し、無線通信手段と不揮発性記憶手段を備えたICタグである。交信装置3は、非接触電子タグと無線通信する手段と、時計と、記憶手段を備えた通信装置である。プラスチックフィルム4は、容器を構成する部材である。金属フィルム5は、非接触電子タグのアンテナ機能を低下させる電波妨害フィルムである。金属または磁性材料を含むフィルムであればよい。半導体チップ6は、非接触電子タグの無線通信手段と不揮発性記憶手段を有するICチップである。アンテナ7は、非接触電子タグのアンテナである。アンテナ8は、交信装置3のアンテナである。制御装置9は、交信装置3の本体である。計時装置10は、交信装置3の時計である。
図2(a)は、非接触電子タグ交信装置の制御手順を示す流れ図である。図2(b)は、非接触電子タグ交信装置の別の制御手順を示す流れ図である。図2(c)は、薬剤収納装置の別の例の概念図である。図2(d)は、薬剤収納装置のさらに別の例の概念図である。図2において、プラスチックケース11は、プラスチックフィルムをケースの形状にしたものである。錠剤12は、薬の錠剤である。
上記のように構成された本発明の実施例1における薬剤収納装置の機能と動作を説明する。最初に、図1を参照しながら、薬剤収納装置の機能の概要を説明する。薬剤は、金属フィルム5とプラスチックフィルム4で構成された袋状の容器1に入れられ、非接触電子タグ2の上に貼付されている。非接触電子タグ2は、非接触電子タグの交信装置3の上に貼付されている。
次に、図1(c)を参照しながら、非接触電子タグについて説明する。図1(c)は、非接触電子タグの一般的構成を示す図である。図1(a)、(b)に示すように、金属フィルム5が非接触電子タグ2に接していると、非接触電子タグ2のアンテナ7の同調周波数がずれる。また、金属フィルム5自身が、非接触電子タグ2に到達する電波を吸収あるいは反射する。これらの影響で、非接触電子タグ2は、正常な通信ができなくなる。なお、非接触電子タグ2の共振回路は、アンテナ7と半導体チップ6の内部容量で構成される。このため、アンテナ7付近に、金属や磁性材料等が近接すると、アンテナ7のインダクタンスが変わって同調周波数がずれ、半導体チップ6が動作するのに充分な電力が得られなくなる。このような同調周波数のずれを起こすためには、非接触電子タグ2のアンテナ7を覆い隠すほど大きな金属や磁性材料は必要とせず、その一部を隠す程度で充分である。
次に、図1(d)を参照しながら、非接触電子タグの交信装置について説明する。交信装置3は、アンテナ8と、制御装置9と、計時装置10を備えている。アンテナ8で電波を送信して、非接触電子タグ2に動作電力を供給するとともに、データや指令を送信する。また、アンテナ8で非接触電子タグ2からの電波を受信する。制御装置9で、無線通信を行うとともに、受信したデータを記憶する。計時装置10から、現在の時刻データを取得する。以下に説明する動作手順のほかの基本的な構成は、従来のRFID用リーダライタと異なる点はない。
次に、図2(a)を参照しながら、交信装置の制御手順を説明する。交信装置3は、常にあるいは一定時間ごとに、非接触電子タグ2との交信を試みる。容器1が非接触電子タグ2に密着している限り、非接触電子タグ2は動作しないので、交信は成功しない。容器1が非接触電子タグ2から分離している非接触電子タグ2は動作するので、交信ができる。
容器1が非接触電子タグ2から分離されると、非接触電子タグ2は通信可能な状態となり、ステップ1で、交信装置3により検出される。交信装置3は、非接触電子タグ2を検出すると、ステップ2で、記録情報を読み取る。ステップ3で、記録情報を解析する。計時情報の記録が無ければ、ステップ4で、計時情報を非接触電子タグ2に記録する。計時情報の記録があれば何もしないでステップ1に戻り、同じ動作を繰り返す。いったん計時情報が記録された非接触電子タグ2は、再度交信装置3により検出されても、記録情報が確認されることにより、新たな計時情報が記録されることはない。したがって、非接触電子タグ2には、薬剤が使用された後、交信装置3が記録しうるもっとも近い時刻が記録される。
金属フィルム5を薬剤の容器1の一部にすることにより、薬剤の使用後、金属フィルム5が元の位置に戻されることはなく廃棄される。薬剤と金属フィルム5が廃棄されても、非接触電子タグ2は残るため、非接触電子タグ2を消費することがなく、容易に再利用できる。薬剤使用時刻は、非接触電子タグ2に記録される。その集計には、非接触電子タグ2を回収すればよく、ネットワークやホスト等を必要としない。よって、患者個人宅のような環境にも容易に設置できる。金属フィルム5の大きさは、非接触電子タグ2の同調周波数がずれる程度で充分なため、非接触電子タグ2より小さくできる。非接触電子タグ2を物品の一部として添付するのではなく、物品のトレイとして用いることができるため、非接触電子タグ2よりも小型の物品に対しても適用できる。
次に、図2(b)の制御フローを参照しながら、制御方法が異なる変形例を説明する。交信装置3は、常に計時情報を送信している。非接触電子タグ2が交信可能な状態になると、ステップ5で、非接触電子タグ2は、記録情報を確認する。計時情報が記録されていると、何もしないでステップ5に戻り、これを繰り返す。計時情報が記録されていないと、ステップ6で、交信装置3の送信する計時情報を取得し、記録情報として記録する。以降、交信可能な状態が続くが、計時情報が記録されているため、これを更新することはなく、交信可能となった時刻、すなわち薬剤が使用された時刻が記録情報として保存される。このようにすることにより、交信装置3の制御が簡易になる。薬剤の容器1が多数となった場合でも、タグ検出に時間を要することがなく、記録する時刻にずれが生じることを避けることができる。
次に、図2(c)を参照しながら、容器の変形例を説明する。粉薬または顆粒薬が収納された容器1が、粘着テープの金属フィルム5で封をされ、かつ、非接触電子タグ2に貼付されている。特殊な容器を用意することなく、一般的な粉薬や顆粒薬用の容器に利用できる。
次に、図2(d)を参照しながら、容器の別の変形例を説明する。薬の錠剤12が収納されたプラスチックケース11が、一般的な形状のもの同様に、金属フィルム5で封をされている。このプラスチックケース11が、非接触電子タグ5の上に粘着テープ等で貼り付けられている。プラスチックケース11に錠剤12を入れ、アルミフィルムで封をした形状のものは、極めて一般的かつ容易に入手できるので、広く適用できる。
上記のように、本発明の実施例1では、薬剤収納装置を、金属フィルム付容器に薬剤を収納して非接触電子タグに貼り付け、交信装置で非接触電子タグと通信して、最初に通信できた時刻を記録する構成としたので、ネットワークやサーバ等を必要とせず、一般家庭や患者宅に薬剤収納装置を容易に設置できて、薬剤の使用状況を計時記録できる。
本発明の実施例2は、錠剤を収容して金属フィルムで封をした容器と非接触電子タグが対をなしてアレイ状に配置され、交信装置で非接触電子タグと通信して、最初に通信できた時刻を記録する薬剤収納装置である。
本発明の実施例2における薬剤収納装置の機能と動作を説明する。図3(a)、(b)に、薬剤収納装置の概念図を示す。複数の非接触電子タグ2が、アレイ状に配置されている。非接触電子タグ2と対をなして、薬剤を収納した複数の袋状の容器1が、金属フィルム5で非接触電子タグ2に貼付されている。交信装置3のアンテナ8は、アレイ状に配置された非接触電子タグ2の背面に配置されている。
薬剤が使用されるとき、薬剤を収納した容器1が、金属フィルム5とともに取り除かれると、対をなす非接触電子タグ2は交信可能となり、薬剤の使用時刻が記録される。全ての薬剤の使用後、患者は、アレイ状に配置された複数の非接触電子タグ2を、病院または薬局に返却し、薬剤の使用時刻が読み取られる。基本的な機能と動作は、実施例1と同様である。複数の非接触電子タグ2がアレイ状に配置されているため、容易に持ち運ぶことができる。すなわち、複数の非接触電子タグ2を一括して回収できる。また、複数の非接触電子タグ2がばらばらに存在する場合、重ねあわせ等の相互の位置関係から通信障害が生じる場合がある。この実施例では、非接触電子タグ2の相互の位置関係が固定されるため、このような通信障害を回避できる。また、薬剤の使用日や時間や順番等を患者に明示できる。
次に、図3(c)、(d)を参照しながら、薬剤収納装置の変形例を説明する。複数の非接触電子タグ2がアレイ状に配置されている。非接触電子タグ2と対をなして、薬剤を収納した容器1(プラスチックケース11)が、金属フィルム5で封止され、非接触電子タグ2の上に貼付されている。交信装置3のアンテナ8は、アレイ状に配置された非接触電子タグ2の背面に配置されている。
上記のように、本発明の実施例2では、薬剤収納装置を、錠剤を収容して金属フィルムで封をした容器と非接触電子タグが対をなしてアレイ状に配置され、交信装置で非接触電子タグと通信して、最初に通信できた時刻を記録する構成としたので、ネットワークやサーバ等を必要とせず、一般家庭や患者宅に薬剤収納装置を容易に設置できて、薬剤の使用状況を計時記録できる。
本発明の実施例3は、錠剤を収容して金属フィルムで封をした容器と非接触電子タグが対をなして、複数のトレイの上にアレイ状に配置されて重ねられ、交信用アンテナがトレイの取出口付近に配置され、交信装置で非接触電子タグと通信して、最初に通信できた時刻を記録する薬剤収納装置である。
本発明の実施例3における薬剤収納装置の機能と動作を説明する。図4(a)、(b)に、薬剤収納装置の概念図を示す。トレイが複数、収納庫に収められている。交信装置のアンテナは、収納庫前方に配置されている。薬剤を使用するときは、使用する薬剤が載せられているトレイを引き出し、薬剤を取り上げる。通常、非接触電子タグを載せたトレイは、交信装置3のアンテナ8と離れており、交信可能な状態にない。薬剤の使用時には、交信可能な位置に引き出される。これ以降の動作は、実施例1、2と同じである。多数の薬剤を管理する場合において、交信装置3の数を削減できる。
上記のように、本発明の実施例3では、薬剤収納装置を、錠剤を収容して金属フィルムで封をした容器と非接触電子タグが対をなして、複数のトレイの上にアレイ状に配置されて重ねられ、交信用アンテナがトレイの取出口付近に配置され、交信装置で非接触電子タグと通信して、最初に通信できた時刻を記録する構成としたので、ネットワークやサーバ等を必要とせず、一般家庭や患者宅に薬剤収納装置を容易に設置できて、薬剤の使用状況を計時記録できる。
本発明の実施例4は、錠剤を収容して非接触電子タグ付の蓋を金属フィルムで封をした内子容器を複数、交信用アンテナ付の蓋がある外子容器に収容し、交信装置で非接触電子タグと通信して、最初に通信できた時刻を記録する薬剤収納装置である。
本発明の実施例4における薬剤収納装置の機能と動作を説明する。図5(a)、(b)に、薬剤収納装置の概念図を示す。複数の箱状の容器(内子)が、外容器(外子)に収納されている。内子容器は、収納部と蓋で構成されている。非接触電子タグ2は、内子蓋に配置されている。内子の蓋と収納部は、金属フィルム5で封をされている。交信装置3のアンテナ8は、外子蓋の下側に配置されている。薬剤は、内子収納部に入れられる。
金属フィルム5は、封止状態では非接触電子タグ2の付近に貼付されているため、非接触電子タグ2は交信可能とはならない。薬剤等を使用する場合は、内子封止用の金属フィルム5をはがす。内子の収容物が使用されるために、金属フィルム5が除去されると、非接触電子タグ2は交信可能となり、使用時刻が記録される。内子の形状を自由に選択できるため、粉薬や顆粒薬や錠剤以外の薬剤でも収納できる。一般の物品管理にも適用できる。
上記のように、本発明の実施例4では、薬剤収納装置を、錠剤を収容して非接触電子タグ付の蓋を金属フィルムで封をした内子容器を複数、交信用アンテナ付の蓋がある外子容器に収容し、交信装置で非接触電子タグと通信して、最初に通信できた時刻を記録する構成としたので、ネットワークやサーバ等を必要とせず、一般家庭や患者宅に薬剤収納装置を容易に設置できて、薬剤の使用状況を計時記録できる。
本発明の薬剤収納装置は、薬剤の使用時刻を記録するための装置として最適である。一般の物品の管理にも利用できる。
1 容器
2 非接触電子タグ
3 交信装置
4 プラスチックフィルム
5 金属フィルム
6 半導体チップ
7 アンテナ
8 アンテナ
9 制御装置
10 計時装置
11 プラスチックケース
12 錠剤
13 トレイ
14 収納庫
15 内容器(内子)
16 外容器(外子)
2 非接触電子タグ
3 交信装置
4 プラスチックフィルム
5 金属フィルム
6 半導体チップ
7 アンテナ
8 アンテナ
9 制御装置
10 計時装置
11 プラスチックケース
12 錠剤
13 トレイ
14 収納庫
15 内容器(内子)
16 外容器(外子)
Claims (9)
- 薬剤を収納する容器と、非接触電子タグと、前記非接触電子タグと通信する交信装置とを具備する薬剤収納装置であって、前記容器の一部は、金属または磁性材料を含むフィルムにより構成されており、前記非接触電子タグは、前記フィルムに近接して配置されていることを特徴とする薬剤収納装置。
- 前記交信装置は、計時手段と、前記非接触電子タグを検出する検出手段と、前記非接触電子タグの記録情報を読み取る読取手段と、前記記録情報を解析する解析手段と、前記計時手段の計時情報を前記非接触電子タグの記録情報として記録する手段とを備え、前記記録情報の解析手段は、前記記録情報が計時情報である場合には前記計時情報の記録処理を省くように制御する手段を有することを特徴とする請求項1記載の薬剤収納装置。
- 前記交信装置は、計時手段と、計時情報の送信手段とを有し、前記非接触電子タグは、記録情報の解析手段と、計時情報の取得手段と、計時情報の記録手段とを有し、記録情報の解析手段は、既に計時情報を記録情報として保有する場合に計時情報の取得と記録を省くように制御する手段を有することを特徴とする請求項1記載の薬剤収納装置。
- 前記フィルムは、前記容器の収容物取出口に貼付された封止材であることを特徴とする請求項1記載の薬剤収納装置。
- 複数の容器と非接触電子タグが対をなしてアレイ状に配置され、容器の一部は、粉薬または顆粒薬の薬包であり、前記フィルムは容器と非接触電子タグの接触部に配置されたことを特徴とする請求項1記載の薬剤収納装置。
- 複数の容器と非接触電子タグが対をなしてアレイ状に配置され、容器は錠剤を収容するプラスチックケースであり、前記フィルムはプラスチックケースの封止材であることを特徴とする請求項1記載の薬剤収納装置。
- 前記非接触電子タグ交信装置は交信用アンテナを有し、前記アンテナは、アレイ状に配置された非接触電子タグに近接して配置されたことを特徴とする請求項5または6記載の薬剤収納装置。
- 対を成す複数の容器と非接触電子タグは、複数のトレイの上にアレイ状に配置され、複数のトレイは重畳され、交信用アンテナはトレイの取出口付近に配置されたことを特徴とする請求項7記載の薬剤収納装置。
- 容器は複数の内子と外子により構成され、内子は蓋と収納部を有し、非接触電子タグは蓋に配置され、フィルムは蓋と収容部を接続するよう配置され、複数の内子は外子に収容され、非接触電子タグ交信装置は交信用アンテナを有し、アンテナは外子の蓋に配置されたことを特徴とする請求項1記載の薬剤収納装置。
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