JP2005013488A - 薬収納具及びこれを用いた薬服用管理システム - Google Patents

薬収納具及びこれを用いた薬服用管理システム Download PDF

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恒 穂積
Hisao Ito
久男 井藤
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公教 西條
Keiichi Uko
恵一 宇高
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Abstract

【課題】手間をかけずに、薬の服用時間及び患者が薬を服用したかどうかに応じて、患者が薬を服用すべきである旨を報知する。
【解決手段】薬が収納されるとともに、薬を服用すべきタイミングを指定可能な服用時間情報が書き込まれたRF−IDタグ11−1〜11−4が取り付けられたケース10−1〜10−4を、RF−IDタグ11−1〜11−4に書き込まれた情報を読み取るためのアンテナ21−1〜21−4が形成された領域に設けられたケース収納袋20−1〜20−4に収容しておき、RF−IDタグ11−1〜11−4から読み取られた服用時間情報によって指定されるタイミングから、RF−IDタグ11−1〜11−4に書き込まれた情報が読み取られない状態が発生するまでの間、ケース10−1〜10−4に収納された薬が服用されていない旨をランプ30−1〜30−4にて報知する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、患者が服用する薬を収納する薬収納具及びこれを用いた薬服用管理システムに関し、特に、薬の飲み忘れを防止することができる薬収納具及びこれを用いた薬服用管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、病院や医院等の医療機関において怪我や病気等の診察や治療が行われた場合、その診療や治療を受けた患者に対して、怪我や病気に応じた薬が処方される。このような薬の処方は、病院に通院している患者に限らず、病院に入院している患者に対しても行われ、病院に通院している患者、あるいは入院している患者は、医師により指定された服用方法に従って、処方された薬を服用することになる。
【0003】
患者に対して処方された薬は、その患者の怪我や病気に応じた種類、量、服用回数がそれぞれ設定されているため、患者はこの服用方法に従って服用することが好ましいが、薬の服用意識がよほど高くない限り、薬の飲み忘れが生じてしまう虞れがあることは否めない。また、一度に服用する薬が複数ある場合等において、服用した薬を再度服用してしまう虞れもある。
【0004】
このような薬の飲み忘れを防止する技術として、例えば、薬を収納するケースに専用のアラーム時計装置を組み合わせたものが考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
この技術を用いた場合、薬を収納するケースに組み合わされたアラーム時計装置を、薬の服用時間にアラームが出力されるようにセットしておけば、薬の服用時間にアラームが出力され、それにより、患者が薬の服用時間になったことを認識することができ、それにより、薬の飲み忘れを防止することができる。
【0006】
また、患者が服用する薬を服用時間毎に区分して収納し、服用時間になった際に、LEDあるいは音声等によって、薬の服用時間である旨を所定時間だけ患者に報知する技術が考えられている(例えば、特許文献2参照。)。
【0007】
この技術を用いた場合は、薬の服用時間にLEDが点滅したり、音声にて薬の服用時間であることが出力されたりすることにより、患者が薬の服用時間になったことを認識することができ、それにより、薬の飲み忘れを防止することができる。
【0008】
【特許文献1】
特開平7−299124号公報
【特許文献2】
特開2001−198195号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来の技術においては、以下に記載するような問題点がある。
【0010】
(1)薬を収納するケースに専用のアラーム時計装置を組み合わせたものにおいては、1回の薬の服用についての患者に対する報知であるため、薬の服用毎に薬をケースに収納し、アラームをセットしなければならず、そのための手間がかかってしまう。
【0011】
(2)患者が服用する薬を服用時間毎に区分して収納し、服用時間になった際に、LEDあるいは音声等によって、薬の服用時間である旨が所定時間だけ患者に報知されるものにおいては、収納された薬の服用時間になった際に、所定時間だけLEDを点滅させたり音声にて薬の服用時間であることを出力したりすることにより、患者に薬の服用時間であることを認識させるものであるため、その後、患者が薬を服用したかどうかを検出することはできない。そのため、LEDの点滅や音声の出力によって薬の服用時間であることが出力されている時間に、患者が、例えばその装置のそばにいない等でLEDの点滅あるいは音声の出力による薬の服用時間の報知を認識することができなかった場合、薬を服用していないにもの関わらず、その旨を患者に報知することができない。
【0012】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、手間をかけずに、薬の服用時間及び患者が薬を服用したかどうかに応じて、患者が薬を服用すべきである旨を報知することができる薬収納具及びこれを用いた薬服用管理システムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、
服用すべき薬が服用すべきタイミング毎に分けられて配置される少なくとも1つの配置領域を有してなる薬収納具であって、
薬を収納可能に構成されるとともに、前記薬を服用すべきタイミングを指定するための第1の情報が書き込まれたRF−IDタグが取り付けられ、前記配置領域に配置される収納容器と、
前記配置領域に配置された前記収納容器に取り付けられた前記RF−IDタグに書き込まれた情報を読み取るための情報読取手段と、
前記配置領域に対応して設けられ、当該配置領域に配置された前記収納容器に収納された薬を服用すべきタイミングでありながらも当該薬が服用されていない旨を報知する報知手段と、
前記配置領域に配置された前記収納容器に取り付けられた前記RF−IDタグに書き込まれた前記第1の情報によって指定されるタイミングから、前記RF−IDタグに書き込まれた情報が前記情報読取手段にて読み取られない状態が発生するまでの間、前記収納容器に収納された薬が服用されていない旨を前記報知手段を介して報知する制御手段とを有することを特徴とする。
【0014】
また、前記配置領域に対応して設けられ、当該配置領域に配置された前記収納容器に収納された薬が服用された場合にその旨を入力するための指示手段を有し、
前記制御手段は、前記配置領域に配置された前記収納容器に取り付けられた前記RF−IDタグに書き込まれた前記第1の情報によって指定されるタイミングから、前記RF−IDタグに書き込まれた情報が前記情報読取手段にて読み取られない状態が発生し、かつ、前記収納容器に収納された薬が服用された旨が前記指示手段を介して入力されるまでの間、前記収納容器に収納された薬が服用されていない旨を前記報知手段を介して報知することを有することを特徴とする。
【0015】
また、前記RF−IDタグには、該RF−IDタグが取り付けられた前記収納容器に収納された薬を服用すべき患者を識別可能な第2の情報が書き込まれており、
当該薬収納具に取り付け可能に構成され、薬を服用すべき患者を識別可能な患者識別情報が書き込まれたラベルを有し、
前記情報読取手段は、前記ラベルに書き込まれた前記患者識別情報を読み取り、
前記RF−IDタグに書き込まれた前記第2の識別情報によって識別される患者と前記ラベルに書き込まれた前記患者識別情報によって識別される患者とが同一でない場合に警報が出力される警報出力手段を有し、
前記制御手段は、前記情報読取手段にて前記RF−IDタグから読み取られた前記第2の情報と前記情報読取手段にて前記ラベルから読み取られた前記患者識別情報とを照合し、両者が一致しない場合に前記警報出力手段を介して警報を出力することを特徴とする。
【0016】
また、前記薬収納具を用いた薬服用管理システムであって、
前記RF−IDタグには、該RF−IDタグが取り付けられた前記収納容器に収納された薬を服用すべき患者を識別可能な第2の情報及び当該薬を識別可能な第3の情報が書き込まれており、
ネットワークを介して前記薬収納具と接続され、前記薬収納具にて前記RF−IDタグから読み取られた前記第1、第2及び第3の情報に基づいて薬の服用状態を管理する管理手段を有し、
前記薬収納具は、前記収納容器に収納された薬が服用されていない旨が前記報知手段を介して報知される場合に、前記情報読取手段にて前記RF−IDタグから読み取られた前記第1、第2及び第3の情報をネットワークを介して前記管理手段に通知する通知手段を有することを特徴とする。
【0017】
また、前記管理手段は、前記薬収納具から通知された前記情報に基づいて、前記収納容器に収納された薬を服用すべきタイミングでありながらも当該薬が服用されていない旨を出力する服用状態出力手段を有することを特徴とする。
【0018】
(作用)
上記のように構成された本発明においては、RF−IDメディアが取り付けられた収容容器に、服用すべき薬を服用すべきタイミング毎に収納するとともに、この収納容器に取り付けられたRF−IDタグに、薬を服用すべきタイミングを指定するための第1の情報を書き込んでおく。この収納容器が配置領域に配置されると、配置領域に配置された収納容器に取り付けられたRF−IDタグに書き込まれた第1の情報が情報読取手段にて読み取られるが、収納容器が配置領域から取り外されると、RF−IDタグに書き込まれた第1の情報は情報読取手段にて読み取られなくなる。そこで、制御手段において、配置領域に配置された収納容器に取り付けられたRF−IDタグに書き込まれた第1の情報によって指定されるタイミングとなった場合、そのタイミングから、RF−IDタグに書き込まれた情報が情報読取手段にて読み取られない状態が発生するまでの間、収納容器に収納された薬が服用されていない旨が報知手段を介して報知される。
【0019】
このように、収納容器に収納された薬の服用タイミングから、収納容器に収容された薬を患者が服用するために収納容器を配置領域から取り外すまでの間、収納容器に収納された薬が服用されていない旨が報知手段を介して報知されるので、患者が薬を服用すべきタイミングにて薬を服用していない場合に、薬を服用するまで、患者に対して、収納容器に収納された薬が服用されていない旨を報知することができる。
【0020】
また、配置領域に配置された収納容器に収納された薬が服用された場合にその旨を入力するための指示手段を配置領域毎に設け、制御手段において、配置領域に配置された収納容器に取り付けられたRF−IDタグに書き込まれた第1の情報によって指定されるタイミングから、RF−IDタグに書き込まれた情報が情報読取手段にて読み取られない状態が発生し、かつ、収納容器に収納された薬が服用された旨が指示手段を介して入力されるまでの間、収納容器に収納された薬が服用されていない旨を報知すれば、患者やその家族が、配置領域から収納容器を取り外したものの、収納容器に収納された薬を患者が服用せずに収納容器を再度配置領域に配置した場合に、収納容器に収納された薬が服用されたと判断されてしまうことを防ぐことができる。
【0021】
また、RF−IDタグに、該RF−IDタグが取り付けられた収納容器に収納された薬を服用すべき患者を識別可能な第2の情報を書き込んでおき、また、薬を服用すべき患者を識別可能な患者識別情報が書き込まれたラベルを取り付け、情報読取手段にて、ラベルに書き込まれた患者識別情報を読み取り、制御手段において、情報読取手段にてRF−IDタグから読み取られた第2の情報と情報読取手段にてラベルから読み取られた患者識別情報とを照合し、両者が一致しない場合に警報出力手段を介して警報を出力するようにすれば、患者が他の患者に処方された薬を誤って服用してしまうことが防止される。
【0022】
また、RF−IDタグに、このRF−IDタグが取り付けられた収納容器に収納された薬を服用すべき患者を識別可能な第2の情報及び薬を識別可能な第3の情報を書き込んでおき、収納容器に収納された薬が服用されていない旨が報知手段を介して報知される場合に、情報読取手段にてRF−IDタグから読み取られた第1、第2及び第3の情報をネットワークを介して管理手段に通知すれば、管理手段において、通知された第1、第2及び第3の情報に基づいて薬の服用状態を管理することも可能である。
【0023】
また、管理手段に、薬収納具から通知された情報に基づいて、収納容器に収納された薬を服用すべきタイミングにて当該薬が服用されていない旨を出力する服用状態出力手段を設ければ、管理手段においても、収納容器に収納された薬を服用すべきタイミングにて当該薬が服用されていない旨を認識することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0025】
図1は、本発明の薬収納具の実施の一形態を示す図であり、(a)は薬が収納されたケースが取り付けられている状態を示す図、(b)はケース及び患者ラベルが取り外された状態を示す図である。また、図2は、図1に示した薬収納具の構成を示すブロック図である。
【0026】
本形態は図1及び図2に示すように、薬を収納可能に構成されるとともに非接触状態にて少なくとも情報の読み取りが可能なRF−IDタグ11−1〜11−4が取り付けられた収納容器であるケース10−1〜10−4と、ケース10−1〜10−4が配置される配置領域に形成され、ケース10−1〜10−4に取り付けられたRF−IDタグ11−1〜11−4に書き込まれた情報を読み取るためのアンテナ21−1〜21−4と、アンテナ21−1〜21−4が形成された領域にてケース10−1〜10−4を収容するためのケース収容袋20−1〜20−4と、表面に患者名が記載されるとともに、患者を識別可能な患者識別情報が書き込まれたRF−IDタグ61が取り付けられた患者ラベル60と、患者ラベル60に取り付けられたRF−IDタグ61に書き込まれた患者識別情報を読み取るためのアンテナ62と、ケース収容袋20−1〜20−4に対応して設けられ、ケース収容袋20−1〜20−4に収容されたケース10−1〜10−4に収納された薬を服用すべきである旨を報知する報知手段であるランプ30−1〜30−4と、ケース収容袋20−1〜20−4に収容されたケース10−1〜10−4が、患者ラベル60によって識別される患者が服用すべき薬とは異なる薬が収納されたものである場合に警報を出力する警報出力手段であるブザー40と、ケース収容袋20−1〜20−4に対応して設けられ、ケース収容袋20−1〜20−4に収容されたケース10−1〜10−4に収納された薬が服用された場合に操作される指示手段であるボタン50−1〜50−4と、ケース10−1〜10−4に取り付けられたRF−IDタグ11−1〜11−4に書き込まれた情報をアンテナ21−1〜21−4を介して読み取るとともに、患者ラベル60に取り付けられたRF−IDタグ61に書き込まれた患者識別情報をアンテナ62を介して読み取る情報読取部70と、ランプ30−1〜30−4が点灯した場合に情報読取部70にてアンテナ21−1〜21−4を介してRF−IDタグ11−1〜11−4から読み取られた情報に、当該薬収納具を識別可能な薬収納具IDを付加して通知する通知部80と、情報読取部70にてアンテナ21−1〜21−4を介してRF−IDタグ11−1〜11−4から読み取られた情報及びボタン50−1〜50−4における操作に基づいて、ランプ30−1〜30−4の点灯/消灯を制御するとともに、情報読取部70にてアンテナ62を介してRF−IDタグ61から読み取られた患者識別情報と情報読取部70にてアンテナ21−1〜21−4を介してRF−IDタグ11−1〜11−4から読み取られた情報とに基づいてブザー40における警報出力を制御する制御部90とから構成されている。
【0027】
以下に、上記のように構成された薬収納具の動作について、病院に入院している患者に対する薬服用管理処理を例に挙げて参照して説明する。
【0028】
患者が病院に入院した際に、患者ラベル60に患者の氏名を記載するとともに、患者ラベル60に取り付けられたRF−IDタグ61に、患者を識別可能な患者識別情報である患者IDを書き込み、この患者ラベル60を、患者が入院するベッドの傍らにベッドに対応して設けられた薬収納具に取り付ける。
【0029】
また、薬収納具に薬を収納する前に、まず、患者が服用すべき薬を、服用すべきタイミングである1回毎に分け、1回毎にケース10−1〜10−4に収納する。なお、本形態においては、4つのケース10−1〜10−4を用いているが、これは、1日の服用分を、朝、昼、夕、臨時としてそれぞれ1回の服用分ずつケース10−1〜10−4に収納している。
【0030】
次に、ケース10−1〜10−4に取り付けられたRF−IDタグ11−1〜11−4に対して、ケース10−1〜10−4に収納された薬を服用すべきタイミングを指定可能な第1の情報である服用時間情報と、ケース10−1〜10−4に収納された薬を服用する患者を識別可能な第2の情報である患者IDと、ケース10−1〜10−4に収納された薬を識別可能な第3の情報である投薬IDとを書き込む。このRF−IDタグ11−1〜11−4に書き込まれる情報のうち、服用時間情報においては、例えば、ある時間を規準として8時間おきに設定したり、毎食後の時間を設定したりすることが考えられる。
【0031】
このように、薬が収納されるとともに、取り付けられたRF−IDタグ11−1〜11−4に、服用時間情報、患者ID及び投薬IDが書き込まれたケース10−1〜10−4をケース収容袋20−1〜20−4に収容する。この際、ケース10−1〜10−4のRF−IDタグ11−1〜11−4が取り付けられた面がアンテナ21−1〜21−4と対向するようにケース10−1〜10−4をケース収容袋20−1〜20−4に収容する。
【0032】
なお、ケース収容袋20−1〜20−4及びケース10−1〜10−4の形状は、アンテナ21−1〜21−4とRF−IDタグ11−1〜11−4とが互いに対向するようにのみケース10−1〜10−4がケース収容袋20−1〜20−4に収容可能な形状にすることが好ましい。さらには、朝、昼、夕、臨時で服用する薬の種類や量が異なる場合に、看護士等が、薬が収納されたケースの収容位置を間違えたりすることを防止するために、ケース収容袋20−1〜20−4及びケース10−1〜10−4の形状を、配置される位置においてのみ収容可能な形状(例えば、ケース収容袋20−1にはケース10−1しか入らない形状)にしたり、各収容位置のケース収容袋20−1〜20−4の色を互いに異なる色にして、各々のケース収容袋20−1〜20−4に収容されるケース10−1〜10−4の色をケース収容袋20−1〜20−4と略同色にする等すれば、ケース収容の人為的な間違いを防止することができる。また、別の方法としては、RF−IDタグ11−1〜11−4に、ケース20−1〜20−4の収容位置に関する情報を記録しておき、RF−IDタグ11−1〜11−4に書き込まれた情報がアンテナ21−1〜21−4にて読み取られた際に、RF−IDタグ11−1〜11−4から読み取られた収容位置に関する情報とアンテナ21−1〜21−4の位置情報とを照合して、両者が一致しない場合にランプやブザー等により警告をすることも考えられる。
【0033】
その後、薬収納具において薬収納具に収納された薬の服用管理が行われる。
【0034】
図3は、図1及び図2に示した薬収納具の動作を説明するためのフローチャートである。
【0035】
薬収納具に患者ラベルが60が取り付けられると、患者ラベル60に取り付けられたRF−IDタグ61に書き込まれた患者IDが、薬収納具のアンテナ62を介して情報読取部70にて読み取られる。
【0036】
また、薬が収納されたケース10−1〜10−4がケース収容袋20−1〜20−4に収容されると、ケース10−1〜10−4に取り付けられたRF−IDタグに書き込まれた、服用時間情報、患者ID及び投薬IDがアンテナ21−1〜21−4を介して情報読取部70にて読み取られる。
【0037】
なお、各アンテナ21−1〜21−4とRF−IDタグ11−1〜11−4との通信可能距離は、配置されたアンテナ21−1〜21−4において、他の配置領域に配置されるケースに取り付けられたRF−IDタグの情報が読み取られないような通信可能距離に設計されているものとする。
【0038】
このようにして、情報読取部70においては、患者ラベル60に取り付けられたRF−IDタグ61に書き込まれた患者IDがアンテナ62を介して読み取られるとともに、ケース10−1〜10−4に取り付けられたRF−IDタグ11−1〜11−4に書き込まれた、服用時間情報、患者ID及び投薬IDがアンテナ21−1〜21−4を介して読み取られる(ステップS1)。
【0039】
次に、制御部90において、患者ラベル60に取り付けられたRF−IDタグ61からアンテナ62を介して情報読取部70にて読み取られた患者IDと、ケース10−1〜10−4に取り付けられたRF−IDタグ11−1〜11−4からアンテナ21−1〜21−4を介して情報読取部70にて読み取られた患者IDとが照合され(ステップS2)、両者が一致しない場合、すなわち、患者ラベル60に取り付けられたRF−IDタグ61に書き込まれた患者IDによって識別される患者と、ケース10−1〜10−4に取り付けられたRF−IDタグ11−1〜11−4に書き込まれた患者IDによって識別される患者とが同一でない場合、ケース収容袋20−1〜20−4に収容されたケース10−1〜10−4が、患者ラベル60によって識別される患者が服用すべき薬とは異なる薬が収納されたものであると判断され、ブザー40を介して警報が出力される(ステップS3)。これにより、ケース収容袋20−1〜20−4に収容されたケース10−1〜10−4が、患者ラベル60によって識別される患者が服用すべき薬とは異なる薬が収納されたものである場合にその旨が検出され、患者が他の患者に処方された薬を誤って服用してしまうことが防止される。なお、この警報は、病室内にて出力されることを考慮すると、ブザー40ではなく、ランプ等によって出力することも考えられる。
【0040】
また、患者ラベル60に取り付けられたRF−IDタグ61からアンテナ62を介して情報読取部70にて読み取られた患者IDと、ケース10−1〜10−4に取り付けられたRF−IDタグ11−1〜11−4からアンテナ21−1〜21−4を介して情報読取部70にて読み取られた患者IDとが一致する場合は、制御部90において、ケース10−1〜10−4に取り付けられたRF−IDタグ11−1〜11−4からアンテナ21−1〜21−4を介して情報読取部70にて読み取られた服用時間情報に基づいて、薬の服用時間になったかどうかが判断される(ステップS4)。ここで、制御部90においては、タイマー(不図示)が内蔵されており、このタイマーによる時間とケース10−1〜10−4に取り付けられたRF−IDタグ11−1〜11−4からアンテナ21−1〜21−4を介して情報読取部70にて読み取られた服用時間情報とが比較され、それにより、薬の服用時間になったかどうかが判断されることになる。
【0041】
制御部90において、薬の服用時間になったと判断された場合は、薬収納具の盤面に設けられたランプ30−1〜30−4のうち、その判断対象となった服用時間情報が読み取られたRF−IDタグが取り付けられたケースが収容されたケース収容袋に対応するランプが点灯する(ステップS5)。これにより、患者に対して、点灯しているランプに対応するケース収容袋に収容されたケース内の薬の服用時間であり、かつ、その薬がまだ服用されていない旨が報知されることになる。なお、以下の説明においては、ケース収容袋20−1に収容されたケース10−1内の薬の服用時間となり、ランプ30−1が点灯したものとする。また、服用時間になった直後にランプが点灯するのではなく、ステップS5にて薬の服用時間になったと判断された後、さらに、所定の時間が経過したかどうかを判断し、服用時間から所定の時間が経過した後に、ランプを点灯させることも考えられる。この場合、患者に対して、点灯しているランプに対応するケース収容袋に収容されたケース内の薬の服用時間が過ぎているにも関わらず、その薬がまだ服用されていない旨が報知されることになる。
【0042】
その後、制御部90において、ケース10−1に取り付けられたRF−IDタグ11−1に書き込まれた情報が情報読取部70にてアンテナ21−1を介して読み取られない状態が発生した場合であって(ステップS6)、薬収納具の盤面に設けられたボタン50−1〜50−4のうち、ランプ30−1に対応するボタン50−1が押下された場合(ステップS7)、ランプ30−1及びボタン50−1に対応したケース収容袋20−1からケース10−1が取り出され、ケース10−1に収納された薬が服用されたと判断され、ランプ30−1が消灯する(ステップS8)。ここで、情報読取部70においては、ケース10−1〜10−4に取り付けられたRF−IDタグ11−1〜11−4に書き込まれた情報がアンテナ21−1〜21−4を介して所定の周期(例えば、3秒程度毎)で読み取られている。このため、ケース10−1に取り付けられたRF−IDタグ11−1に書き込まれた情報が情報読取部70にてアンテナ21−1を介して読み取られない状態が発生した場合、ケース収容袋20−1からケース10−1が取り出されたと判断されることになる。また、ケース収容袋20−1から取り出されたケース10−1に収納された薬が服用されると、看護士等、予め決められた人物によってボタン50−1が押下され、これにより、ケース10−1に収納された薬が服用されたと判断されることになる。なお、ケース10−1〜10−4からの薬の取り出しやボタン50−1〜50−4の押下は、看護士等の予め決められた人物のみによって行われることが好ましい。そのためには、ケース10−1〜10−4からの薬の取り出しについては例えば、暗証番号入力装置(不図示)を設けておき、予め決められた暗証番号が入力された場合のみ、ケース収容袋20−1〜20−4からケース10−1〜10−4を取り出し可能に構成したり、ケース10−1〜10−4に鍵を設けておくこと等が考えられる。また、ボタン50−1〜50−4の押下については例えば、識別情報が書き込まれたRF−ID付きのリストバンドを看護士等の予め決められた人物に装着させておき、図1及び図2に示した薬収納具に設けられた読取装置(不図示)にてリストバンドから識別情報を読み取り、ボタン50−1〜50−4が押下され、かつ、リストバンドから読み取られた識別情報が、予め操作を許可されたものである場合のみ、ランプ30−1〜30−4が消灯するように構成すること等が考えられる。
【0043】
なお、本形態においては、患者ラベル60が取り付けられる領域に、患者ラベル60のRF−IDタグ61に書き込まれた情報を読み取るためのアンテナ62が形成され、また、ケース収容袋20−1〜20−4が設けられた領域に、ケース10−1〜10−4に取り付けられたRF−IDタグ11−1〜11−4に書き込まれた情報を読み取るためのアンテナ21−1〜21−4がそれぞれ形成されているが、患者ラベル60のRF−IDタグ61及びケース10−1〜10−4に取り付けられたRF−IDタグ11−1〜11−4に書き込まれた情報を全て読み取ることが可能な形状を有する1つのアンテナを設け、情報読取部70におけるアンチコリジョン制御にてそれぞれの情報を読み取ることも考えられる。その場合、ケース収容袋20−1〜20−4からどのケースが取り出されたかを判断するために、ケース20−1〜20−4のそれぞれに、ケース10−1〜10−4の収納位置を示す情報を記憶しておく必要がある。
【0044】
また、アンテナ21−1〜21−4が形成された領域にケース収容袋20−1〜20−4を設け、このケース収容袋20−1〜20−4に、薬が収納されたケース10−1〜10−4を収容することにより、アンテナ21−1〜21−4が形成された領域に、薬が収納されたケース10−1〜10−4が配置されているが、アンテナ21−1〜21−4が形成された領域と、ケース10−1〜10−4の一面にそれぞれ面ファスナー等の互いに勘合し合う部材を設け、それにより、アンテナ21−1〜21−4が形成された領域に、薬が収納されたケース10−1〜10−4を配置することも考えられる。
【0045】
また、本形態においては、制御部90において、薬の服用時間になったと判断された場合に、薬収納具の盤面に設けられたランプ30−1〜30−4のうち、その判断対象となった服用時間情報が読み取られたRF−IDタグが取り付けられたケースが収容されたケース収容袋に対応するランプが点灯することにより、患者に対して、点灯しているランプに対応するケース収容袋に収容されたケース内の薬を服用すべき時間でありながらもその薬がまだ服用されていない旨が報知されているが、患者に対するその旨の報知は、ランプの点灯に限らず、ブザーによる警報出力や、音声による報知等も考えられる。
【0046】
また、本形態においては、ケース収容袋20−1〜20−4、ランプ30−1〜30−4及びボタン50−1〜50−4がそれぞれ4つずつ設けられており、患者が服用すべき薬が4つのケース10−1〜10−4に分けられて収納されているが、その数は4つに限らず、患者が服用すべき薬の種類や服用回数、あるいは、病院における管理方法に応じて任意に設定することができる。
【0047】
以下に、上述した薬収納具を用いた薬服用管理システムについて説明する。
【0048】
図4は、図1及び図2に示した薬収納具を用いた薬服用管理システムの一例を示す図である。
【0049】
図4に示すように、本形態における薬服用管理システムにおいては、患者が入院するためのベッド2a−1〜2a−6,2b−1〜2b−6がそれぞれ設置された病室100a,100bのそれぞれに、ベッド2a−1〜2a−6,2b−1〜2b−6に対応するように、図1及び図2に示した薬収納具1a−1〜1a−6,1b−1〜1b−6が設置されており、これらの薬収納具1a−1〜1a−6,1b−1〜1b−6は、ネットワークとなるLAN200によって互いに接続されており、ナースセンター300に設置された管理装置5に接続されている。また、ナースセンター300に設置された管理装置5においては、病室100a,100bに入院している患者の薬の服用状態を確認するために、薬収納具1a−1〜1a−6,1b−1〜1b−6のそれぞれに対応した服用状態出力手段であるランプ101a−1〜101a−6,101b−1〜101b−6が設けられている。また、病室100a,100bの廊下側においても、病室100a,100bに入院している患者の薬の服用状態を確認するために、薬収納具1a−1〜1a−6,1b−1〜1b−6のそれぞれに対応したランプ(不図示)が設けられた表示装置4a,4bが設置されている。なお、本形態においては、2つの病室100a,100bが設置され、また、その病室100a,100bのそれぞれに6つのベッド2a−1〜2a−6,2b−1〜2b−6及びそれに対応して6つの薬収納具1a−1〜1a−6,1b−1〜1b−6が設置されているが、それらの数は6つに限るものではない。
【0050】
以下に、上記のように構成された薬服用管理システムにおける薬の服用状態の管理方法について説明する。
【0051】
病室100a,100bにそれぞれ設置された薬収納具1a−1〜1a−6,1b−1〜1b−6においては、情報読取部70において、ケース10−1〜10−4に取り付けられたRF−IDタグ11−1〜11−4に書き込まれた、服用時間情報、患者ID及び投薬IDがアンテナ21−1〜21−4を介して読み取られている。
【0052】
その状態において、薬収納具1a−1〜1a−6,1b−1〜1b−6にて上述したような条件にてランプ30−1〜30−4が点灯した場合、通知部80において、情報読取部70にてケース10−1〜10−4に取り付けられたRF−IDタグ11−1〜11−4から読み取られた、服用時間情報、患者ID及び投薬IDに、薬収納具1a−1〜1a−6,1b−1〜1b−6を識別可能な薬収納具IDが付加されて、LAN200上に送信される。なお、以下の説明においては、薬収納具1a−1のランプ30−1が点灯し、薬収納具1a−1の通知部80から、服用時間情報、患者ID及び投薬IDに、薬収納具1a−1を識別可能な薬収納具IDが付加された情報が、LAN200上に送信されたものとする。
【0053】
服用時間情報、患者ID及び投薬IDに、薬収納具1a−1を識別可能な薬収納具IDが付加された情報が、薬収納具1a−1からLAN200上に送信されると、表示装置4aにおいて、薬収納具1a−1に対応して設けられたランプが点灯する。これにより、病室100a前の廊下において、病室100a内のベッド2a−1に入院している患者が服用すべき薬が服用されていない旨を認識することができる。
【0054】
また、薬収納具1a−1から送信された、服用時間情報、患者ID及び投薬IDに、薬収納具1a−1を識別可能な薬収納具IDが付加された情報は、LAN200を介して、ナースセンター300に設置された管理装置5に通知される。
【0055】
管理装置5においては、LAN200を介して薬収納具1a−1から送信されてきた情報のうち、まず、薬収納具1a−1を識別可能な薬収納具IDによって、情報の送信元が薬収納具1a−1であることが認識され、ランプ101a−1〜101a−6,101b−1〜101b−6のうち、薬収納具1a−1に対応するランプ101a−1が点灯する。これにより、ナースセンター300において、薬収納具1a−1に収納された薬が服用される時間が過ぎているにも関わらず服用されていない旨が認識される。
【0056】
また、ナースセンター300においては、LAN200を介して薬収納具1a−1から送信されてきた情報のうち、服用時間情報、患者ID及び投薬IDを用いて、どの患者がいつの服用時間のどの薬を服用してないかが認識される。
【0057】
その後、薬収納具1a−1において、ケース10−1に取り付けられたRF−IDタグ11−1に書き込まれた情報が情報読取部70にてアンテナ21−1を介して読み取られない状態が発生し、かつ、薬収納具の盤面に設けられたボタン50−1〜50−4のうち、ランプ30−1に対応するボタン50−1が押下されることにより、ランプ30−1が消灯した場合、薬収納具1a−1の通知部80から、上記同様に、服用時間情報、患者ID及び投薬IDに、薬収納具1a−1を識別可能な薬収納具IDが付加された情報が、LAN200上に再度送信される。
【0058】
服用時間情報、患者ID及び投薬IDに、薬収納具1a−1を識別可能な薬収納具IDが付加された情報が、薬収納具1a−1からLAN200上に送信されると、表示装置4aにおいて、薬収納具1a−1に対応して設けられたランプが消灯する。
【0059】
また、薬収納具1a−1から送信された、服用時間情報、患者ID及び投薬IDに、薬収納具1a−1を識別可能な薬収納具IDが付加された情報は、LAN200を介してナースセンター300に設置された管理装置5に通知される。
【0060】
管理装置5においては、LAN200を介して薬収納具1a−1から送信されてきた情報のうち、まず、薬収納具1a−1を識別可能な薬収納具IDによって、情報の送信元が薬収納具1a−1であることが認識され、ランプ101a−1〜101a−6,101b−1〜101b−6のうち、薬収納具1a−1に対応するランプ101a−1が消灯する。これにより、ナースセンター300において、薬収納具1a−1に収納された薬が服用された旨が認識される。
【0061】
また、ナースセンター300においては、LAN200を介して薬収納具1a−1から送信されてきた情報のうち、服用時間情報、患者ID及び投薬IDを用いて、どの患者がいつの服用時間のどの薬を服用していなかったものの、その後服用したかが認識される。
【0062】
上述したような薬の服用状況は、ナースセンター300の管理装置5において、患者毎のログ情報として記録、管理される。
【0063】
なお、本形態においては、薬収納具の制御部90において、ケース10−1に取り付けられたRF−IDタグ11−1に書き込まれた情報が情報読取部70にてアンテナ21−1を介して読み取られない状態が発生した場合であって、薬収納具の盤面に設けられたボタン50−1〜50−4のうち、ランプ30−1に対応するボタン50−1が押下された場合に、ランプ30−1及びボタン50−1に対応したケース収容袋20−1からケース10−1が取り出され、ケース10−1に収納された薬が服用されたと判断され、ランプ30−1が消灯する場合を例に挙げて説明したが、ケース10−1に取り付けられたRF−IDタグ11−1に書き込まれた情報が情報読取部70にてアンテナ21−1を介して読み取られない状態が発生した場合に、ランプ30−1及びボタン50−1に対応したケース収容袋20−1からケース10−1が取り出され、ケース10−1に収納された薬が服用されたと判断され、ランプ30−1が消灯するような構成とすることも考えられる。ただし、ボタン50−1が押下されたことによって、ケース10−1に収納された薬が服用されたと判断するように構成すれば、例えば、患者やその家族が、ケース収容袋20−1からケース10−1を取り出したものの、ケース10−1に収納された薬を患者が服用せずにケース10−1を再度ケース収容袋20−1に収容した場合に、ケース10−1に収納された薬が服用されたと判断されてしまうことを防ぐことができる。
【0064】
また、本形態においては、ケース10−1〜10−4に取り付けられたRF−IDタグ11−1〜11−4に、ケース10−1〜10−4に収納された薬についての服用時間情報と患者IDと投薬IDとが記録されているが、RF−IDタグ11−1〜11−4に、患者IDと、取り付けられるケース20−1〜20−4を識別可能なケースIDとを第1の情報として記録しておくとともに、制御部90において、このケースIDに対応づけて服用時間情報と投薬IDとを登録しておき、アンテナ21−1〜21−4を介してRF−IDタグ11−1〜11−4から読み取られるケースIDによって服用時間や薬の種類等を管理することも考えられる。また、服用時間情報については、食事の配給時間により随時変更可能にするために、ナースセンター300に設けられた管理装置5から薬収納具1a−1〜1a−4,1b−1〜1b−4に対して送信し、薬収納具1a−1〜1a−4,1b−1〜1b−4の通知部80を経由して制御部90から情報読取部70を介してRF−IDタグ11−1〜11−4に記録することも考えられる。
【0065】
また、上述したように、患者ラベル60に取り付けられたRF−IDタグ61に、患者を識別可能な患者IDを書き込んでおき、この患者IDを薬収納具のアンテナ62にて読み取り、薬収納具を識別可能な薬収納具IDとともにLAN200を介してナースセンター300等の管理室に通知することにより、どの患者がどの病室のどのベッドに入院しているかを認識することができる。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように本発明においては、服用すべき薬が服用すべきタイミング毎に分けられて配置される少なくとも1つの配置領域を有してなる薬収納具において、薬を収納可能に構成されるとともに、薬を服用すべきタイミングを指定するための第1の情報が書き込まれたRF−IDタグが取り付けられ、配置領域に配置される収納容器と、配置領域に配置された収納容器に取り付けられたRF−IDタグに書き込まれた情報を読み取るための情報読取手段と、配置領域に対応して設けられ、当該配置領域に配置された収納容器に収納された薬を服用すべきタイミングでありながらも当該薬が服用されていない旨を報知する報知手段と、配置領域に配置された収納容器に取り付けられたRF−IDタグに書き込まれた第1の情報によって指定されるタイミングから、RF−IDタグに書き込まれた情報が情報読取手段にて読み取られない状態が発生するまでの間、収納容器に収納された薬が服用されていない旨を報知手段を介して報知する制御手段とを有する構成としたため、患者が薬を服用すべきタイミングにて薬を服用していない場合に、薬を服用するまで、患者に対して、収納容器に収納された薬が服用されていない旨を報知することができる。
【0067】
また、配置領域に対応して設けられ、当該配置領域に配置された収納容器に収納された薬が服用された場合にその旨を入力するための指示手段を有し、制御手段が、配置領域に配置された収納容器に取り付けられたRF−IDタグに書き込まれた第1の情報によって指定されるタイミングから、RF−IDタグに書き込まれた情報が情報読取手段にて読み取られない状態が発生し、かつ、収納容器に収納された薬が服用された旨が指示手段を介して入力されるまでの間、収納容器に収納された薬が服用されていない旨を報知手段を介して報知する構成としたものにおいては、患者やその家族が、配置領域から収納容器を取り外したものの、収納容器に収納された薬を患者が服用せずに収納容器を再度配置領域に配置した場合に、収納容器に収納された薬が服用されたと判断されてしまうことを防ぐことができる。
【0068】
また、RF−IDタグには、該RF−IDタグが取り付けられた収納容器に収納された薬を服用すべき患者を識別可能な第2の情報が書き込まれており、薬収納具に取り付け可能に構成され、薬を服用すべき患者を識別可能な患者識別情報が書き込まれたラベルを有し、情報読取手段が、ラベルに書き込まれた患者識別情報を読み取り、RF−IDタグに書き込まれた第2の識別情報によって識別される患者とラベルに書き込まれた患者識別情報によって識別される患者とが同一でない場合に警報が出力される警報出力手段を有し、制御手段が、情報読取手段にてRF−IDタグから読み取られた第2の情報と情報読取手段にてラベルから読み取られた患者識別情報とを照合し、両者が一致しない場合に警報出力手段を介して警報を出力する構成としたものにおいては、患者が他の患者に処方された薬を誤って服用してしまうことを防止することができる。
【0069】
また、このような薬収納具を用いた薬服用管理システムにおいて、RF−IDタグには、該RF−IDタグが取り付けられた収納容器に収納された薬を服用すべき患者を識別可能な第2の情報及び当該薬を識別可能な第3の情報が書き込まれており、ネットワークを介して薬収納具と接続され、薬収納具にてRF−IDタグから読み取られた第1、第2及び第3の情報に基づいて薬の服用状態を管理する管理手段を有し、薬収納具が、収納容器に収納された薬が服用されていない旨が報知手段を介して報知される場合に、情報読取手段にてRF−IDタグから読み取られた第1、第2及び第3の情報をネットワークを介して管理手段に通知する通知手段を有する構成としたものにおいては、管理手段において、通知された第1、第2及び第3の情報に基づいて薬の服用状態を管理することもできる。
【0070】
また、管理手段が、薬収納具から通知された情報に基づいて、収納容器に収納された薬を服用すべきタイミングにて当該薬が服用されていない旨を出力する服用状態出力手段を有する構成としたものにおいては、管理手段においても、収納容器に収納された薬を服用すべきタイミングでありながらも当該薬が服用されていない旨を認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薬収納具の実施の一形態を示す図であり、(a)は薬が収納されたケースが取り付けられている状態を示す図、(b)はケース及び患者ラベルが取り外された状態を示す図である。
【図2】図1に示した薬収納具の構成を示すブロック図である。
【図3】図1及び図2に示した薬収納具の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】図1及び図2に示した薬収納具を用いた薬服用管理システムの一例を示す図である。
【符号の説明】
1a−1〜1a−6,1b−1〜1b−6 薬収納具
2a−1〜2a−6,2b−1〜2b−6 ベッド
4a,4b 表示装置
5 管理装置
10−1〜10−4 ケース
11−1〜11−4,61 RF−IDタグ
20−1〜20−4 ケース収容袋
21−1〜21−4,62 アンテナ
30−1〜30−4 ランプ
40 ブザー
50−1〜50−4 ボタン
60 患者ラベル
70 情報読取部
80 通知部
90 制御部
100a,100b 病室
200 LAN
300 ナースセンター

Claims (5)

  1. 服用すべき薬が服用すべきタイミング毎に分けられて配置される少なくとも1つの配置領域を有してなる薬収納具であって、
    薬を収納可能に構成されるとともに、前記薬を服用すべきタイミングを指定するための第1の情報が書き込まれたRF−IDタグが取り付けられ、前記配置領域に配置される収納容器と、
    前記配置領域に配置された前記収納容器に取り付けられた前記RF−IDタグに書き込まれた情報を読み取るための情報読取手段と、
    前記配置領域に対応して設けられ、当該配置領域に配置された前記収納容器に収納された薬を服用すべきタイミングでありながらも当該薬が服用されていない旨を報知する報知手段と、
    前記配置領域に配置された前記収納容器に取り付けられた前記RF−IDタグに書き込まれた前記第1の情報によって指定されるタイミングから、前記RF−IDタグに書き込まれた情報が前記情報読取手段にて読み取られない状態が発生するまでの間、前記収納容器に収納された薬が服用されていない旨を前記報知手段を介して報知する制御手段とを有することを特徴とする薬収納具。
  2. 請求項1に記載の薬収納具において、
    前記配置領域に対応して設けられ、当該配置領域に配置された前記収納容器に収納された薬が服用された場合にその旨を入力するための指示手段を有し、
    前記制御手段は、前記配置領域に配置された前記収納容器に取り付けられた前記RF−IDタグに書き込まれた前記第1の情報によって指定されるタイミングから、前記RF−IDタグに書き込まれた情報が前記情報読取手段にて読み取られない状態が発生し、かつ、前記収納容器に収納された薬が服用された旨が前記指示手段を介して入力されるまでの間、前記収納容器に収納された薬が服用されていない旨を前記報知手段を介して報知することを有することを特徴とする薬収納具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の薬収納具において、
    前記RF−IDタグには、該RF−IDタグが取り付けられた前記収納容器に収納された薬を服用すべき患者を識別可能な第2の情報が書き込まれており、
    当該薬収納具に取り付け可能に構成され、薬を服用すべき患者を識別可能な患者識別情報が書き込まれたラベルを有し、
    前記情報読取手段は、前記ラベルに書き込まれた前記患者識別情報を読み取り、
    前記RF−IDタグに書き込まれた前記第2の識別情報によって識別される患者と前記ラベルに書き込まれた前記患者識別情報によって識別される患者とが同一でない場合に警報が出力される警報出力手段を有し、
    前記制御手段は、前記情報読取手段にて前記RF−IDタグから読み取られた前記第2の情報と前記情報読取手段にて前記ラベルから読み取られた前記患者識別情報とを照合し、両者が一致しない場合に前記警報出力手段を介して警報を出力することを特徴とする薬収納具。
  4. 請求項1または請求項2に記載の薬収納具を用いた薬服用管理システムであって、
    前記RF−IDタグには、該RF−IDタグが取り付けられた前記収納容器に収納された薬を服用すべき患者を識別可能な第2の情報及び当該薬を識別可能な第3の情報が書き込まれており、
    ネットワークを介して前記薬収納具と接続され、前記薬収納具にて前記RF−IDタグから読み取られた前記第1、第2及び第3の情報に基づいて薬の服用状態を管理する管理手段を有し、
    前記薬収納具は、前記収納容器に収納された薬が服用されていない旨が前記報知手段を介して報知される場合に、前記情報読取手段にて前記RF−IDタグから読み取られた前記第1、第2及び第3の情報をネットワークを介して前記管理手段に通知する通知手段を有することを特徴とする薬服用管理システム。
  5. 請求項4に記載の薬服用管理システムにおいて、
    前記管理手段は、前記薬収納具から通知された前記情報に基づいて、前記収納容器に収納された薬を服用すべきタイミングでありながらも当該薬が服用されていない旨を出力する服用状態出力手段を有することを特徴とする薬服用管理システム。
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