JP2002269229A - 医療管理システム - Google Patents

医療管理システム

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JP2002269229A
JP2002269229A JP2001072130A JP2001072130A JP2002269229A JP 2002269229 A JP2002269229 A JP 2002269229A JP 2001072130 A JP2001072130 A JP 2001072130A JP 2001072130 A JP2001072130 A JP 2001072130A JP 2002269229 A JP2002269229 A JP 2002269229A
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medical
patient
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instruction
management system
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JP2001072130A
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English (en)
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Kiyokuka You
旭華 楊
Hisashi Shigekusa
久志 重草
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 医療に関する指示を医療機関内の各部所に正
確に伝達し、医療ミスの発生を防止する。 【解決手段】 患者の医療計画を記憶するホストコンピ
ュータ1を設け、それにネットワーク接続された複数の
サブコンピュータ2を病院の各部所に設ける。受付に患
者タグ発行装置5を設け、診察室、検査室、ナースステ
ーション、薬剤室等に、医療指示票発行装置7を設け、
薬剤室及び器材室に識別情報を二次元コードで記録した
ラベルを発行するラベル発行器8を設ける。患者は、患
者コードが付された患者タグを携帯し、各医療スタッフ
は、コードの読取り,照合を行う情報コード読取器9を
携帯する。使用物品には、使用物品コードが付されたラ
ベルが貼付される。医療計画に基づく医療指示を情報コ
ードと共に記した医療指示票が各部所で発行される。コ
ードの照合により、医療の実施に使用する医療器具や医
薬品等の使用物品が該当する患者に係るものかを容易に
確認できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病院,診療所、療
養所、健康診断センター等の医療機関に設けられる医療
管理システムに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】病院等の医療機関、特
に比較的大規模な病院においては、医師や看護婦の他、
技師、療法士、薬剤師等の多くの医療スタッフが医療に
携わっており、また、病院内に多数の部所(各科の診察
室、検査室、器材室、薬剤室、ナースステーション等)
を備えている。このため、患者に対する医師等からの医
療に関する指示が各部所の医療スタッフに正確に伝達さ
れなかったりする虞があり、また、一部社会問題となっ
ているように、例えば投与する薬品の取り違い等、いわ
ゆる医療ミスが起こる可能性もある。
【0003】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、医療に関する指示を医療機関内の各部
所に正確に伝達することができ、医療ミスの発生を防止
することができる医療管理システムを提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の医療管理システ
ムは、患者の識別情報を記録した患者コードが付された
患者タグを患者に携帯させると共に、医療に使用される
医療器具や医薬品等の使用物品にその識別情報を記録し
た使用物品コードを付し、医療管理装置に記憶された医
療計画に基づいて患者に対して実施する治療,検査,投
薬等の医療内容を指示した医療指示を、該当する患者及
びその医療の実施に使用する使用物品の識別情報を含ん
で、医療機関内の各部所に出力させ、医療機関内の各部
所において、情報コード読取器によって各患者の患者タ
グに付された患者コード及びその部所で使用する使用物
品に付された使用物品コードを読取らせ、前記医療指示
における患者及び使用物品の識別情報と、情報コード読
取器が読取った患者コード及び使用物品コードの識別情
報とが一致するかどうかを照合するように構成したとこ
ろに特徴を有する(請求項1の発明)。
【0005】これによれば、医療管理装置に記憶された
医療計画に基づく医療指示が、医療機関内の各部所に出
力されるので、その部所の医療スタッフに、医療指示を
正確に伝達することが可能となる。そして、その医療指
示には、該当する患者及びその医療の実施に使用する使
用物品の識別情報が含まれるので、医療機関内の各部所
において、情報コード読取器によって各患者の患者タグ
に付された患者コード及び使用物品に付された使用物品
コードが読取られて前記医療指示中の識別情報と一致す
るかどうかの照合が行われることにより、患者や使用物
品の取り違えといった医療ミスの発生を未然に防止する
ことが可能となる。
【0006】このとき、上記した情報コード読取器を、
医療スタッフ各自が携帯する携帯型のものから構成する
と共に、情報コード読取器に前記照合結果を医療スタッ
フに報知する機能を設けることができる(請求項2の発
明)。これによれば、各医療スタッフが、コードの読取
りの作業を容易に行うことができ、また、医療スタッフ
に照合結果を判りやすく伝えることができる。
【0007】また、前記使用物品コードとしては、その
使用物品の種類名を識別情報として記録したものとする
ことができるのであるが、使用物品のうち医薬品といっ
た消耗品や、特定の患者個人において使用される物品に
ついては、使用物品コードが印刷されたラベルを貼付す
るように構成すると共に、使用物品コードに該当する患
者の識別情報を記録するようにすることができ(請求項
3の発明)、これにより、投薬時などにおける識別の処
理が簡単となる。上記患者コード及び使用物品コードと
して二次元コードを採用すれば(請求項4の発明)、小
さい面積で多量の情報を記録することができ、有効とな
る。
【0008】そして、本発明におけるより具体的な第1
の構成として、上記出力手段を、医療指示が該当する患
者及びその実施に使用する使用物品の識別情報を記録し
た情報コードを含んで記載された医療指示票を発行する
指示票発行装置から構成することができる(請求項5の
発明)。これによれば、各部所の医療スタッフは、発行
された医療指示票を見て、医療内容を理解することがで
きると共に、その医療指示票に付された情報コードを読
取らせることによって、該当する患者や使用物品の間違
いをなくすことができる。
【0009】この場合、情報コード読取器を、前記患者
タグに付された患者コード及び前記使用物品に付された
使用物品コード、並びに医療指示票に付された情報コー
ドを読取ることに加え、それら三者を照合する構成とす
ることにより(請求項6の発明)、簡易に読取り及び照
合を行うことができながら、医療ミスを効果的に防止す
ることができる。
【0010】さらにこのとき、前記医療管理装置を、実
施済みとなった医療指示票を読取ることにより、医療計
画の実施記録を作成するように構成しても良く(請求項
7の発明)、これによれば、正確な実施記録を作成する
ことが可能となり、医療指示票をより有効に使用するこ
とができる。医療指示票を、消去,書込みが可能なリラ
イタブル記録層を設けて、繰返し使用する構成とするこ
ともでき(請求項8の発明)、これにより、医療指示票
の用紙の有効利用を図ることができる。
【0011】より具体的な第2の構成として、上記出力
手段を、医療管理装置から医療指示を情報コード読取器
に送信するように構成すると共に、情報コード読取器
に、送信された医療指示における患者及び使用物品の識
別情報と、読取った患者コードと使用物品コードの識別
情報とを照合する照合手段としても機能させることがで
きる(請求項9の発明)。これによれば、各部所におけ
る情報コード読取器に医療指示が送信され、その情報コ
ード読取器によって読取り及び照合を行うことができる
ので、照合を簡易に行わせることができる。
【0012】またこのとき、情報コード読取器に、実施
済みの医療指示を医療管理装置に送信する機能を設け、
医療管理装置を、送信された医療指示に基づいて、医療
計画の実施記録を作成するように構成することができる
(請求項10の発明)。これにより、医療管理装置に各
部所の情報コード読取器から実施済みの医療指示が送信
されることによって、正確な実施記録を作成することが
可能となる。
【0013】より具体的な第3の構成として、情報コー
ド読取器を、読取った患者コード及び使用物品コード
を、医療管理装置に送信するように構成され、医療管理
装置に、医療指示における患者及び使用物品の識別情報
と、送信された患者コード及び使用物品コードの識別情
報とを照合する照合手段としての機能を付与させると共
に、その照合結果を情報コード読取器に返信させる構成
とすることができる(請求項11の発明)。これによれ
ば、照合が医療管理装置側で行われるので、その分、情
報コード読取器の構成を簡単で安価に済ませることがで
きる。
【0014】この場合、出力手段を、医療機関内の各部
所に設けられた表示装置に、医療指示を表示するように
構成することができ(請求項12の発明)、これによ
り、各部所の医療スタッフは、表示装置に表示された医
療指示を見て、医療内容を理解することができる。
【0015】またこの場合、情報コード読取器を、読取
った患者コード及び使用物品コードを、デコードデータ
でなくデジタル画像データのままで医療管理装置に送信
する構成としても良く(請求項13の発明)、これによ
り、情報コード読取器の構成をより一層簡単とすること
ができる。
【0016】さらにこの場合、医療管理装置が、照合の
結果が一致してその旨を送信したた場合に、その医療指
示が実施済みであるとして医療計画の実施記録を作成す
る構成とすることができる(請求項14の発明)。これ
により、実施記録を容易且つ迅速に作成することが可能
となる。
【0017】そして、上記のように、医療管理装置と情
報コード読取器との間での通信を行う場合には、医療管
理装置を、医療計画が入力,記憶されるホストコンピュ
ータと、医療機関内の各部所に設けられホストコンピュ
ータにネットワーク接続された複数のサブコンピュータ
とから構成し、各サブコンピュータに、情報コード読取
器との間での通信を行う通信手段を設ける構成とするこ
とができる(請求項15の発明)。これにより、各部所
に設けられたサブコンピュータが、ホストコンピュータ
及び他のサブコンピュータとの間でデータ等を共用する
ことができ、効率的なシステムとすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化したいくつ
かの実施例について、図面を参照しながら説明する。 (1)第1の実施例 まず、図1ないし図7を参照して、本発明の第1の実施
例(請求項1〜8に対応)について述べる。
【0019】図1は、医療機関例えば比較的大規模な病
院に設けられる、本実施例に係る医療管理システムの装
置構成を概略的に示している。このシステムにおいて
は、医療管理装置として、病院の適宜の場所にホストコ
ンピュータ1を備えると共に、このホストコンピュータ
1に例えばLANによりネットワーク接続された複数の
サブコンピュータ2を備えている。
【0020】前記ホストコンピュータ1は、例えばワー
クステーション等の比較的大型のコンピュータからな
り、情報を一括管理し、後述するような患者毎の医療計
画を記憶すると共に、前記各サブコンピュータ2との間
での情報の収集,配信を行うようになっている。また、
後述する医療指示票を読取るための読取装置(図示せ
ず)を備え、医療計画の実施記録を作成,記憶するよう
になっている。前記サブコンピュータ2は、例えばパソ
コンからなり、病院内の多数の部所(この場合、受付、
各科の診察室、検査室、ナースステーション、会計、薬
剤室、給食室、器材室)に夫々設けられている。
【0021】これらサブコンピュータ2は、医療スタッ
フと情報のやり取りをするための端末類(表示装置3や
キーボード4等)を備えているのであるが、本実施例で
は、受付のサブコンピュータ2には、患者タグ発行装置
5及び患者タグ読取器6が接続され、会計のサブコンピ
ュータ2には患者タグ読取器6が接続され、他の部所
(診察室、検査室、ナースステーション、薬剤室、給食
室、器材室)のサブコンピュータ2には、出力手段とし
ての医療指示票発行装置7が夫々接続されている。さら
に、本実施例では、薬剤室及び器材室並びに診察室のサ
ブコンピュータ2には、識別情報を記録した二次元コー
ドが印刷されたラベルを発行するラベル発行器8が接続
されている。
【0022】そして、病院内の各医療スタッフ(医師、
看護婦、技師、療法士、薬剤師等)は、この場合二次元
コード(例えばQRコード)を読取る携帯型の情報コー
ド読取器9を携帯している。ここで、図2は、情報コー
ド読取器9の電気的構成を示しており、この情報コード
読取器9は、携帯可能な本体ケース内に、読取機構部
や、マイコン等からなり全体を制御する制御部10、撮
像信号を処理する信号処理回路、メモリ11、電源とな
る電池12及び充電回路13等を配設して構成される。
また、本体ケースの表面部には、操作スイッチ14や、
LCDからなる表示部15等も設けられている。
【0023】前記読取機構部は、二次元コード記録面に
対して読取窓を通して照明を行う照明用のLED16、
その反射光の画像をレンズ17等を介して撮像するCC
Dイメージセンサ18等から構成される。また、前記信
号処理回路は、増幅回路19、A/D変換回路20、同
期信号発生回路21、アドレス発生回路22、特定比検
出回路23等からなり、前記CCDイメージセンサ17
の撮像信号をデコード処理するようになっている。そし
て、前記メモリ11には、画像データ記憶領域や、複数
の解読(デコード)データ記憶領域が設けられている。
【0024】これにて、使用者(医療スタッフ)が、情
報コード読取器9の読取窓部分を、二次元コード記録面
(後述する患者タグや、ラベル、医療指示票など)に近
接させた状態で、操作スイッチ14をオン操作すること
により、二次元コードが読取られ、デコード処理されて
メモリ11に記憶されるようになっている。そして、後
述するように、この情報コード読取器9は、照合手段と
して機能すると共に、その照合結果を前記表示部15及
びブザー24により報知する報知手段としても機能する
ようになっている。
【0025】さて、上記システムを備えた病院において
は、図3に示すように、例えば初診時に、患者に対し
て、診察券を兼用する患者タグ25が発行され、患者
は、常にその患者タグ25を携帯するようになってい
る。即ち、初診の患者が前記受付に来ると、受付では、
スタッフがその患者のデータ(氏名、性別、年齢、血液
型、保健証番号、該病院での登録番号)をサブコンピュ
ータ2に入力する。すると、そのデータが前記ホストコ
ンピュータ1に入力されると共に、患者タグ発行装置5
により、患者タグ25が発行されるようになるのであ
る。
【0026】この患者タグ25は、カード状をなし、そ
の表面に必要な事項(氏名など)が記載されると共に、
該患者の識別情報(ID)を記録した二次元コード(Q
Rコード)からなる患者コードAが印刷されるのであ
る。また、再診の場合には、患者が受付でその患者タグ
25を提出すると、受付のスタッフが、患者タグ読取器
6を用いて患者タグ25の患者コードAを読取らせるこ
とにより、サブコンピュータ2を介してホストコンピュ
ータ1に外来医療の要求が入力されるようになってい
る。
【0027】前記診察室においては、例えば医師からの
サブコンピュータ2を用いた問合わせに応じて、該当す
る患者の医療計画に基づく医療指示(診察や治療に関す
る指示)が既に存在すれば、そのデータがホストコンピ
ュータ1から診察室のサブコンピュータ2に転送され
る。初診の患者の場合には、初診である旨がサブコンピ
ュータ2に送信される。この医療指示は、表示装置3に
表示され、また、後述のように、指示票発行装置7から
医療指示票として発行しても良い。医療指示があった場
合には、医師はそれに従って診察,治療を行う。
【0028】診察室において、医師は患者に対する診察
や治療を行うと、その診察結果等をサブコンピュータ2
に入力する。すると、そのデータがホストコンピュータ
1に送信され、それに基づいて、新たな医療計画(その
患者にどのような検査や治療,投薬等を行うか)が作成
されたり、医療計画の修正が行われるようになってい
る。また、前記医療計画においては、その患者の識別情
報(患者コードA)がデータベース識別子として記録さ
れるようになっている。尚、医師は、患者のカルテを作
成するが、そのカルテにも、患者の患者コードAを印刷
したラベルが貼付されるようになっている。
【0029】前記医療計画は、患者の病状が比較的軽い
ものであれば、一人の医師の診断により作成されても良
いし、入院更には手術が必要といった重いものである場
合には、複数の医師やスタッフにより、診断結果や検査
結果などに基づいて総合的に判断されて作成されるよう
になっている。また、この医療計画の作成は、ホストコ
ンピュータ1によりサポートされるようになっている。
【0030】図6には、ある入院患者を例にとって一日
における医療計画の具体例をあげている。この場合、あ
る一日の、食事や、薬の投与、検査や点滴等の医療内容
(スケジュール)が計画されている。詳しく記載はして
いないが、薬の投与や点滴については、その種類や量等
も決められており、また、病気の種類により食事に制限
があったり、食餌療法等が施される場合には、食事のメ
ニュー等の指示もなされる。このような医療計画は、患
者毎にホストコンピュータ1に記憶され、必要に応じて
サブコンピュータ2にダウンロードできるようになって
いる。
【0031】前記器材室や、薬剤室、ナースステーショ
ンにおいては、ホストコンピュータ1からサブコンピュ
ータ2に対し、医療計画に基づく各部所への医療指示の
データが送信され、使用される薬剤や医療器具等の使用
物品を含む医療内容の指示が、表示装置3に表示される
と共に、各指示票発行装置6により、その指示が記載さ
れた医療指示票26が発行される。
【0032】図4には、医療指示票26の例を示してい
る。この医療指示票26は、カード状の用紙の表面に、
例えば熱的に書込み,消去が可能なリライタブル記録層
を有して構成されており、科名や担当者名(スタッフ
名)、患者名、医療内容(医療課目、投与医薬、適用条
件、指定器具)等が印字されると共に、情報コードBが
記録されるようになっている。従って、本実施例では、
指示票発行装置6が出力手段として機能する。この場
合、情報コードBは該当する患者の識別情報を記録した
患者コードAと同一のコードが記録されるようになって
いる。
【0033】そして、器材室、薬剤室、ナースステーシ
ョンにおけるスタッフは、発行された医療指示票26の
指示に基づいて、使用物品を準備するのであるが、この
とき、ラベル発行器8から使用物品コードC、この場合
患者コードAと同一のコードが印刷されたラベル27が
発行され、準備した使用物品にそのラベル27を貼付す
るようになっている。図5には、ラベル27を貼付した
使用物品を例示しており、(a)に示す注射器28や、
(b)に示す薬品のパッケージ(容器や袋)29など
に、使用物品コードC(患者コードAと同一)が印刷さ
れたラベル27が貼付され、その後、必要部所に搬出さ
れるようになっているのである。
【0034】また、給食室においては、給食に関する指
示が記載された医療指示票26が発行され、給食室のス
タッフは、その医療指示票26の記載に基づいて、入院
患者に対する給食を用意するようになっている。図示は
しないが、給食のトレイ等にも、患者コードAが印刷さ
れたラベル27が貼付されるようになっている。さらに
は、病室のベッドや、手術室のスケジュール等にも、該
当する患者の患者コードAが印刷されたラベル27が貼
付されるようになっている。尚、会計においては、ホス
トコンピュータ1からサブコンピュータ2に、医療の費
用に関するデータがダウンロードされ、それに基づいて
費用を計算し、会計業務を行うようになっている。
【0035】検査室においては、検査室のスタッフのサ
ブコンピュータ2を用いた問合わせに応じて、ホストコ
ンピュータ1から該当する患者の医療計画に基づいて実
施する検査内容を指示したデータがサブコンピュータ2
にダウンロードされ、その検査内容を指示した医療指示
票26が指示票発行装置7から発行されるようになる。
この場合、スタッフが患者の検査を行うにあたっては、
患者が携帯する患者タグ25の患者コードAと、医療指
示票26に記載された情報コードBとを、情報コード読
取器9を用いて読取る作業を行う。また、検査に、前記
器材室や薬剤室にて準備された使用物品が使用される場
合には、患者タグ25の患者コードAと、使用物品に付
されたラベル27の使用物品コードCとを、情報コード
読取器9を用いて読取る作業を行う。
【0036】このとき、情報コード読取器9は、それら
読取られたコードが一致するかどうかを照合する機能を
備えており、照合結果が一致した場合には、例えば表示
部15にその旨(OK)を表示させると共に、「ピッ」
というブザー音を出力し、不一致の場合には、表示部1
5にその旨(NG)を表示させると共に、ブザー24に
より「ブーブー」という連続音を出力させる。これに
て、照合結果がスタッフに判りやすく報知されるのであ
る。検査スタッフは、それら照合結果が一致することを
確認して検査を行う。尚、検査の結果は、サブコンピュ
ータ2からホストコンピュータ1に送信される。
【0037】そして、病室、処置室、手術室等において
は、看護婦や医師等のスタッフにより、医療指示票26
に基づいて、患者に対する必要な処置が行われるのであ
るが、この場合も、患者に対して何らかの処置を行う場
合には、スタッフによる情報コード読取器9を用いたコ
ードの照合が行われる。ここでも、患者が携帯する患者
タグ25の患者コードAと、医療指示票26に記載され
た情報コードBとの照合、患者タグ25の患者コードA
と、例えば注射器28や薬品のパッケージ29に貼付さ
れたラベル27の使用物品コードCとの照合が行われ、
照合結果が一致した場合に、その処置が実施される。
【0038】また、外来患者に対する薬局窓口において
は、患者に対して薬品を手渡すようになっているのであ
るが、ここでも、情報コード読取器9を用いて、患者が
携帯する患者タグ25の患者コードAと、薬剤室で用意
された薬品のパッケージ29に貼付されたラベル27の
使用物品コードCとの照合が行われ、照合結果が一致し
た場合に、その薬品が渡されるようになる。
【0039】尚、上記したように、ホストコンピュータ
1から各部所のサブコンピュータ2に上記医療指示等の
データを送信する場合、スタッフのアクセス権によって
送るデータを選別し、その部所に必要なデータを送信す
るように構成されている。この場合、各部所の医療スタ
ッフが、ホストコンピュータ1に対してデータのダウン
ロードを要求する場合、スタッフが氏名や職員番号等を
キーボード4等から入力するようにする。
【0040】また、詳しい説明は省略するが、医療指示
の実施済み(使用済み)の医療指示票26は、回収され
て例えばホストコンピュータ1に接続された読取器によ
り読取られる。ホストコンピュータ1は、その読取った
データに基づいて医療計画の実施記録を作成するように
なっている。読取られた後の医療指示票26の用紙は、
その表面の記載が消去され、再使用に供されるようにな
っている。
【0041】次に、上記構成の作用について、図7も参
照して述べる。図7は、上記した医療管理システムを備
えた病院における、ある患者(初診者)に対する治療等
の処理の流れの一例を示している。ここで、上述のよう
に、患者が受付窓口で受付けを行うと(ステップS
1)、受付では、その患者のデータに基づいて、患者タ
グ発行装置5により患者コードAを記録した患者タグ2
5が発行されると共に、その患者のデータがサブコンピ
ュータ2からホストコンピュータ1に送信される(ステ
ップS2)。
【0042】次いで、患者は、前記患者タグ25を携帯
し、診察室で医師の診察を受ける(ステップS3)。医
師は、患者の診察結果等をサブコンピュータ2に入力
し、そのデータがホストコンピュータ1に送信される。
この際、医師は、診察の結果、検査が必要であるかどう
かを判断し(ステップS4)、検査が必要と判断した場
合には、その旨を入力し、また、投薬だけで済むと判断
した場合には(ステップS4にてNo)、医薬品の処方
等を入力する(ステップS5)。尚、医師が患者のカル
テを作成する際には、患者の患者コードAを印刷したラ
ベルをカルテに貼付け、識別子とする。
【0043】医師が医薬品の処方をサブコンピュータ2
に入力し、そのデータがホストコンピュータ1に送信さ
れると、ホストコンピュータ1から薬剤室のサブコンピ
ュータ2に、その処方が送信され、薬剤室の指示票発行
装置7から医療指示票26が発行される。薬剤室のスタ
ッフ(薬剤師)は、その医療指示票26に従って医薬品
の調剤を行う(ステップS6)。その際、ラベル発行器
8により使用物品コードC(この場合患者コードAと同
一のコード)が印刷されたラベル27が発行され、スタ
ッフは、調剤した医薬品のパッケージ(袋)29に、そ
のラベル27を貼付するようにする。
【0044】また、会計では、ホストコンピュータ1か
らサブコンピュータ2に、医療の費用に関するデータが
ダウンロードされ、それに基づいて費用を計算し、会計
業務を行う(ステップS7)。そして、薬局の窓口で
は、上記薬剤室にて調剤した医薬品を患者に渡すのであ
るが、この際、窓口のスタッフは、情報コード読取器9
により、患者の携帯する患者タグ25の患者コードA
と、医薬品のパッケージ29に貼付されたラベル27の
使用物品コードCとを照合し、一致することを確認して
医薬品を渡すようにする(ステップS8)。
【0045】一方、医師が、検査が必要と判断した場合
には(ステップS4にてYes)、ホストコンピュータ
1から検査室のサブコンピュータ2にその旨が医療指示
として送信され、検査室の指示票発行装置7から医療指
示票26が発行される。また、図示はしないが、検査が
必要である場合には、ホストコンピュータ1から、検査
に必要な医療器具や医薬品のデータが、器材室及び薬剤
室のサブコンピュータ2に送信され、それら器材室や薬
剤室においても、夫々指示票発行装置7により医療指示
票26が発行される。器材室や薬剤室のスタッフは、そ
の医療指示票26に基づいて、器具や薬剤を準備するの
であるが、その際、ラベル発行器8により使用物品コー
ドC(この場合患者コードAと同一のコード)が印刷さ
れたラベル27が発行され、準備した器具や薬剤にその
ラベル27を貼付するようにする。
【0046】そして、検査室のスタッフ(検査技師な
ど)は、携帯する情報コード読取器9により、患者の携
帯する患者タグ25の患者コードAと、医療指示票26
の情報コードBとを照合し、一致することを確認して検
査を行う(ステップS9)。またこのとき、患者コード
Aと、検査の実施に使用する医療器具や薬剤に付された
ラベル27の使用物品コードCとの照合も併せて行い、
一致することを確認した上でそれら器材や薬剤を使用す
る。検査が終了すると、スタッフはその結果をサブコン
ピュータ2に入力する。すると、そのデータがホストコ
ンピュータ1に送信される(ステップS10)。
【0047】例えば診察室にいる医師は、検査結果をホ
ストコンピュータ1からサブコンピュータ2にダウンロ
ードし、それを見て入院が必要かどうか等を判断する
(ステップS11)。入院が不要で投薬だけで済むと判
断した場合には(ステップS12にてNo)、医薬品の
処方等を入力し(ステップS5)、上記と同様の処理が
行われる。
【0048】これに対し、入院が必要と判断された場合
には(ステップS12にてYes)、入院の手配が行わ
れ(ステップS13)、治療が行われる(ステップS1
4)。上述のように、この治療は、例えば図6に例示し
たような医療計画に基づく医療指示が医療指示票26と
して各部所に発行され、その医療指示票26の指示に従
って実行される。このときにも、患者タグ25と医療指
示票26,医薬品等のラベル27との照合を行いながら
治療が行われる。また、治療が終了して退院する際にも
(ステップS15)、医師等により、以後も薬の投与が
必要かどうかが判断され(ステップS16)、それに従
って上記と同様の処理が行われる。
【0049】このように本実施例の医療管理システムに
よれば、医療計画に基づく医療指示が、ホストコンピュ
ータ1から、病院内の各部所のサブコンピュータ2にダ
ウンロードされて各部所の医療スタッフに伝達されるの
で、多数の医療スタッフが勤務する比較的大規模な病院
であっても、医療指示を各スタッフに正確に伝達するこ
とが可能となる。
【0050】この場合、特に本実施例では、医療指示の
出力が、医療指示票26によってなされるので、発行さ
れた医療指示票26を各スタッフが見て、医療内容を容
易に理解することができる。また、スタッフは、医療指
示票26を自在に持運びできるので、医療指示票26の
指示の実施や、記録された情報コードBの読取り作業な
ども容易に行うことができる。さらには、医療指示票2
6を、実施記録の作成にも理容するようにしたので、正
確な実施記録を作成することが可能となり、医療指示票
26をより有効に使用することができる。医療指示票2
6は、リライタブル記録層を有するので、繰返し使用す
ることができ、医療指示票26の用紙の有効利用を図る
ことができる。
【0051】そして、本実施例では、患者コードAが記
録された患者タグ25を各患者に携帯させると共に、医
療指示票26に情報コードBを記録するようにしたの
で、各スタッフは、それらコードの照合により、医療指
示票26の指示が該当する患者に係るものであることを
容易に確認することができ、また、医療の実施に使用す
る医療器具や医薬品等の使用物品にも、使用物品コード
Cが付されたラベル27を貼付するようにしたので、器
具や医薬品がその患者に係るものであることを容易に確
認することができる。従って、患者や使用物品の取り違
えといった医療ミスの発生を未然に防止することが可能
となる。
【0052】このとき、情報コード読取器9を各医療ス
タッフが携帯する携帯型のものとしたので、スタッフ
が、どこでも簡易に照合の作業を行うことができ、ま
た、照合及びその結果の報知をも情報コード読取器9に
て行われるように構成したので、システム全体としての
構成が簡単となり、速やかに照合及びその結果の報知を
行うことができるものである。
【0053】さらに、特に本実施例では、患者タグ25
に付された患者コードA、使用物品に付される使用物品
コードC、並びに医療指示票26に付された情報コード
Bを全て同一のコード(患者の識別情報)としたので、
簡易に読取り及び照合を行うことができながら、医療ミ
スを効果的に防止することができる。コードA,B,C
に二次元コード(QRコード)を採用したことにより、
小さい面積で多量の情報を記録することができるといっ
たメリットも得ることができる。しかも、医療管理装置
を、ホストコンピュータ1と、各部所に設けられホスト
コンピュータ1にネットワーク接続された複数のサブコ
ンピュータ2とから構成したので、効率的なシステムと
することができる。
【0054】尚、上記した実施例では、患者タグ25に
付された患者コードA、使用物品に付される使用物品コ
ードC、並びに医療指示票26に付された情報コードB
を全て同一のコードとしたが、使用物品コードCについ
ては、患者の識別情報を記録したものではなく、その物
品自体(医薬品の種類等)を識別するためのコードとし
ても良い。この場合、医療指示票26に付される情報コ
ードBを、患者の識別情報及びその患者の医療に使用す
る物品の識別情報の双方を含ませるものとすることによ
り、同様に照合を行うことが可能となり、また、使用物
品に予めラベルを付しておくことができるので、使用物
品の準備段階におけるラベル27の貼付の作業が不要と
なる。
【0055】(2)第2の実施例 次に、本発明の第2の実施例(請求項9,10,15に
対応)について、図8ないし図10を参照して述べる。
尚、この第2の実施例(及び後述の第3の実施例)にお
いては、上記第1の実施例と共通する部分も多いため、
共通する部分については、新たな図示及び詳しい説明を
省略し、また同一部分には同一符号を付すこととする。
【0056】図8は、本実施例に係る医療管理システム
の装置構成を概略的に示しており、このシステムにおい
ても、医療管理装置として、医療計画を記憶すると共に
各サブコンピュータ2との間での情報の収集,配信を行
うホストコンピュータ1を備えると共に、各部所に、前
記ホストコンピュータ1にネットワーク接続され端末類
(表示装置3やキーボード4等)を有する複数のサブコ
ンピュータ2を備えている。
【0057】これらサブコンピュータ2のうち、受付の
サブコンピュータ2には、患者タグ発行装置5及び患者
タグ読取器6が接続され、診察室、検査室、ナースステ
ーション、会計のサブコンピュータ2には、患者タグ読
取器6が接続されている。そして、診察室、検査室、ナ
ースステーション、薬剤室、器材室のサブコンピュータ
2には、情報コード読取器31との間で、通信(データ
の送受信)を行うための通信手段たる通信ユニット32
が接続されている。前記情報コード読取器31は、各医
療スタッフが携帯する携帯型のものであり、この場合、
図9に示すように、上記第1の情報コード読取器9と同
等の構成に加えて、前記通信ユニット32を介してサブ
コンピュータ2との通信(データの送受信)を行うため
の送受信部33を有して構成されている。
【0058】そして、図10に示すように、前記通信ユ
ニット32は、サブコンピュータ2に接続され有線での
データの送受信を行う送受信部34、データ通信を制御
する制御部35、前記情報コード読取器31の送受信部
33との間で通信を行う送受信部36、電源回路37等
を備えて構成されている。このとき、情報コード読取器
31と通信ユニット32との間では、例えば赤外線によ
るデータ通信が行われるようになっており、それら通信
ユニット32は例えば各室の天井部に設けられるように
なっている。
【0059】さて、本実施例においては、上記第1の実
施例における医療指示票26により医療指示を出力する
ことに代えて、ホストコンピュータ1は、サブコンピュ
ータ2からの要求に応じて、患者の医療計画に基づく医
療指示を、各部所のサブコンピュータ2に送信し、その
医療指示が情報コード読取器31にダウンロードされて
表示部15に文字表示されるようになっている。従っ
て、本実施例では、表示部15が出力手段として機能す
るようになっている。
【0060】このとき、医療指示のデータには、該当す
る患者の識別情報及び使用物品の識別情報が含まれる。
本実施例では、医療に使用する医療器具や医薬品等の使
用物品には、その物品自体(医薬品の種類等)を識別す
るための識別情報を記録した二次元コード(使用物品コ
ードC)がラベル等により付されている。尚、上記した
ホストコンピュータ1に対する医療指示の送信要求は、
各部所に設けられた患者タグ読取器6あるいは、情報コ
ード読取器31により患者タグ25の患者コードAを読
取り、その患者の識別情報を送信することに基づいて行
われる。
【0061】そして、本実施例では、器材室及び薬剤室
のスタッフは、自らが持つ情報コード読取器31にダウ
ンロードされた医療指示を見て、必要な器材や医薬品を
準備するのであるが、このとき、情報コード読取器31
によって器材や医薬品に付された使用物品コードCの読
取り操作を行うことにより、情報コード読取器31内で
の処理により、医療指示のデータに含まれる識別情報
と、読取った使用物品コードCとが一致するかどうかが
照合され、その結果が報知されるようになっている。
【0062】従って、ここでも、情報コード読取器31
が照合手段として機能すると共に、その結果を報知する
機能を備えているのである。これにより、器材室や薬剤
室のスタッフは、誤りなく器材や医薬品を準備すること
ができる。給食室については、サブコンピュータ2の表
示装置3に医療指示が表示され、スタッフはその指示に
基づいて給食を準備する。
【0063】さらに、診察室や検査室、ナースステーシ
ョン(手術室,処置室,病室)においては、看護婦や医
師等のスタッフが所持する情報コード読取器31に医療
指示がダウンロードされて表示部15に表示され、その
医療指示に基づいて患者に対する必要な処置が行われ
る。このときにも、スタッフが情報コード読取器31を
用いて、患者が携帯する患者タグ25の患者コードA及
び、準備された器材や医薬品などに貼付されている使用
物品コードCの、医療指示データ中の識別情報との照合
が行われ、照合結果が一致した場合に、その処置が実施
される。
【0064】尚、本実施例においても、ホストコンピュ
ータ1は、医療計画の実施記録を作成するようになって
いるのであるが、この実施記録は、スタッフが情報コー
ド読取器31の操作スイッチ14等を操作して、実施済
みの医療指示をサブコンピュータ2を介してホストコン
ピュータ1に送信することに基づいて作成されるように
なっている。これにて、正確な実施記録を作成すること
が可能となる。
【0065】このような第2の実施例においても、ホス
トコンピュータ1により管理された医療計画に基づく医
療指示が、各部所においてスタッフが所持する情報コー
ド読取器31に送信され、表示部15に表示されるの
で、医療指示を各スタッフに正確に伝達することが可能
となる。また、医療指示の送信は、サブコンピュータ2
から通信ユニット32を介して光(赤外線)通信により
なされるので、情報コード読取器31を自在に持運ぶこ
とができ、スタッフにとって利便性の高いものとなる。
【0066】そして、患者コードAが記録された患者タ
グ25を各患者に携帯させると共に、医療器具や医薬品
等の使用物品に使用物品コードCが付され、情報コード
読取器31によってそれらコードを読取って、医療指示
のデータ中の識別情報との照合が行われ、その結果が報
知されるので、器具や医薬品がその患者に係るものであ
ることを容易に確認することができる。従って、患者や
使用物品の取り違えといった医療ミスの発生を未然に防
止することが可能となる。特に本実施例では、スタッフ
が携帯する情報コード読取器31に、医療指示のダウン
ロードやコードの読取及び照合が行われるので、照合作
業を簡易に済ませることができる。
【0067】(3)第3の実施例 最後に、図11及び図12を参照して、本発明の第3の
実施例(請求項11,12,13,14,15に対応)
について、上記第2の実施例と異なる点を中心に述べ
る。図11は、本実施例に係る医療管理システムの装置
構成を概略的に示し、このシステムにおいても、ホスト
コンピュータ1と、各部所に設けられたサブコンピュー
タ2とをネットワーク接続して構成されている。
【0068】本実施例では、診察室、検査室、ナースス
テーション、薬剤室、器材室のサブコンピュータ2に
は、情報コード読取器41との間で、この場合電波によ
る無線通信(データの送受信)を行うための通信手段た
る無線通信ユニット42が接続されている。図示は省略
するが、この無線通信ユニット42は、サブコンピュー
タ2に接続され有線でのデータの送受信を行う送受信
部、データ通信を制御する制御部、情報コード読取器4
1との間で電波などによる無線通信を行う送受信部、電
源回路等を備えて構成されている。
【0069】そして、前記情報コード読取器41は、各
医療スタッフが携帯する携帯型のものであり、この場
合、図12に示すように、本体ケース内に、照明用LE
D16、レンズ17、CCDイメージセンサ18等から
なる読取機構部や、マイコン等からなり全体を制御する
制御部10、増幅回路19、A/D変換回路20、同期
信号発生回路21等の信号処理回路、前記無線通信ユニ
ット42との間で電波などによるデータの送受信を行う
送受信部43を備えている。また、表示部15に代えて
報知用のLED44が設けられていると共に、操作スイ
ッチ14や、ブザー24、電池12及び充電回路13等
も備えている。
【0070】さて、本実施例では、ホストコンピュータ
1は、サブコンピュータ2からの要求に応じて、患者の
医療計画に基づく医療指示を、各部所のサブコンピュー
タ2に送信するのであるが、その医療指示は、表示装置
3に表示されるようになっている。従って、本実施例で
は、表示装置3が出力手段として機能するようになって
いる。このとき、医療指示のデータには、該当する患者
の識別情報及び使用物品の識別情報が含まれる。
【0071】そして、各スタッフが、医療指示に基づい
て使用物品の準備や医療を実施する際に、情報コード読
取器41により患者タグ25の患者コードAや器材や医
薬品に付された使用物品コードCの読取りを行うと、情
報コード読取器41から、その読取データがデジタル画
像データの状態で、無線通信ユニット42を介してサブ
コンピュータ2に送信され、サブコンピュータ2内で医
療指示のデータに含まれる識別情報と、読取った患者コ
ードAあるいは使用物品コードCとが一致するかどうか
が照合されるようになっている。従ってこの場合、サブ
コンピュータ2が照合手段として機能するようになって
いる。
【0072】そして、その照合結果は、サブコンピュー
タ2から無線通信ユニット42を介して情報コード読取
器41に送信(返信)され、情報コード読取器41は、
照合結果が一致した場合には、例えば報知用のLED4
4を緑色に点灯させると共に、「ピッ」というブザー音
を出力し、不一致の場合には、LED44を赤色で点滅
させると共に、ブザー24により「ブーブー」という連
続音を出力させることにより、照合結果をスタッフに報
知するようにようになっている。
【0073】また、本実施例では、サブコンピュータ2
は上記した照合を行ってその結果が一致した際には、そ
の旨をホストコンピュータ1に送信し、ホストコンピュ
ータ1は、医療指示を出力した後、サブコンピュータ2
から照合結果が一致したというデータを受信すると、そ
の医療指示が実施済みであるとして、自動的に医療計画
の実施記録を作成するようになっている。
【0074】このような第3の実施例によれば、ホスト
コンピュータ1により管理された医療計画に基づく医療
指示が、各部所のサブコンピュータ2に送信され、表示
装置3に表示されるので、医療指示を各スタッフに正確
に伝達することが可能となる。そして、各スタッフが所
持する情報コード読取器41により、照合結果がスタッ
フに判りやすく報知され、スタッフは照合結果が一致す
ることを確認して各処理を行うことができるので、患者
や使用物品の取り違えといった医療ミスの発生を未然に
防止することが可能となる。
【0075】また、本実施例では、照合がサブコンピュ
ータ2側で行われるので、その分、情報コード読取器4
1の構成を簡単で安価に済ませることができ、さらには
小型化,軽量化を図ることができる。特に本実施例で
は、読取った患者コードA及び使用物品コードCを、デ
コードデータでなく画像データのままで送信する構成と
したので、情報コード読取器41の構成をより一層簡単
とすることができる。
【0076】尚、上記第3の実施例では、照合を各サブ
コンピュータ2が行うようにしたが、その照合をホスト
コンピュータ1が行う構成としても良い。また、上記第
2及び第3の実施例においては、サブコンピュータ2と
情報コード読取器31,41との間で、無線(光あるい
は電波)通信を行うようにしたが、有線(ケーブル)に
より接続しても良く、これによれば、情報コード読取器
の持運びに制限が生ずるものの、全体としての構成を簡
単で安価に済ませることが可能となる。
【0077】その他、本発明は上記し且つ図面に示した
各実施例に限定されるものではなく、例えば患者コード
などのコードとしてはバーコード等であっても良く、ま
た、患者タグ25や医療指示票26についても一例を示
したに過ぎず、様々な変形が可能であり、さらには例え
ばシステム全体としての構成は医療機関の規模やスタッ
フの数等に応じて変更でき、情報コード読取器等の細部
の構成としても種々の変更が可能であるなど、要旨を逸
脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、医療管理
システムの構成を概略的に示す図
【図2】情報コード読取器の電気的構成を概略的に示す
ブロック図
【図3】患者タグの外観を示す図
【図4】医療指示票の外観を示す図
【図5】注射器(a)及び医薬品のパッケージ(b)に
ラベルが貼付された様子を示す図
【図6】医療計画の一例を示す図
【図7】ある患者に対する治療等の処理の流れの一例を
示す図
【図8】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図9】図2相当図
【図10】通信ユニットの電気的構成を概略的に示すブ
ロック図
【図11】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図12】図2相当図
【符号の説明】
図面中、1はホストコンピュータ(医療管理装置)、2
はサブコンピュータ(医療管理装置)、3は表示装置
(出力手段)、4はキーボード、5は患者タグ発行装
置、6は患者タグ読取器、7は指示表発行装置、8はラ
ベル発行器、9,31,41は情報コード読取器、15
は表示部、24はブザー、25は患者タグ、26は医療
指示表、27はラベル、32,42は通信ユニット(通
信手段)、44は報知用LED、Aは患者コード、Bは
情報コード、Cは使用物品コードを示す。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 病院等の医療機関に設けられる医療管理
    システムであって、 患者に、該患者の識別情報を記録した患者コードが付さ
    れた患者タグを携帯させ、使用される医療器具や医薬品
    等の使用物品に、該使用物品の識別情報を記録した使用
    物品コードが付されると共に、 各患者の医療計画を記憶する医療管理装置と、 前記医療計画に基づいて患者に対して実施する治療,検
    査,投薬等の医療内容を指示した医療指示を、医療機関
    内の各部所において、該当する患者及びその医療の実施
    に使用する使用物品の識別情報を含んで出力する出力手
    段と、 医療機関内の各部所において、前記患者が携帯している
    患者タグに付された患者コード及びその部所で使用する
    使用物品に付された使用物品コードを読取る情報コード
    読取器と、 前記情報コード読取器が読取った患者コード及び使用物
    品コードの識別情報を照合する照合手段とを具備するこ
    とを特徴とする医療管理システム。
  2. 【請求項2】 前記情報コード読取器は、医療スタッフ
    が携帯する携帯型のものからなると共に、前記照合手段
    の照合結果を前記医療スタッフに報知する機能を含んで
    構成されることを特徴とする請求項1記載の医療管理シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記医療指示に従って患者に投与すべき
    医薬品に、使用物品コードが印刷されたラベルが貼付さ
    れると共に、前記使用物品コードには該当する患者の識
    別情報が記録されることを特徴とする請求項1又は2記
    載の医療管理システム。
  4. 【請求項4】 前記患者コード及び使用物品コードは、
    二次元コードからなることを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれかに記載の医療管理システム。
  5. 【請求項5】 前記出力手段は、医療機関内の各部所に
    設けられ、前記医療指示が、該当する患者及びその実施
    に使用する使用物品の識別情報を記録した情報コードを
    含んで記載された医療指示票を発行する指示票発行装置
    を備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れかに記載の医療管理システム。
  6. 【請求項6】 前記情報コード読取器は、前記患者タグ
    に付された患者コード及び前記使用物品に付された使用
    物品コード、並びに前記医療指示票に付された情報コー
    ドを読取り、それらを照合するように構成されているこ
    とを特徴とする請求項5記載の医療管理システム。
  7. 【請求項7】 前記医療管理装置は、実施済みとなった
    医療指示票を読取ることにより、医療計画の実施記録を
    作成することを特徴とする請求項5又は6記載の医療管
    理システム。
  8. 【請求項8】 前記医療指示票は、消去,書込みが可能
    なリライタブル記録層を有して構成されており、繰返し
    使用されることを特徴とする請求項5ないし7のいずれ
    かに記載の医療管理システム。
  9. 【請求項9】 前記出力手段は、前記医療管理装置から
    医療指示を前記情報コード読取器に送信するように構成
    され、前記情報コード読取器は、送信された医療指示に
    おける患者及び使用物品の識別情報と、読取った患者コ
    ードと使用物品コードの識別情報とを照合する照合手段
    として機能することを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の医療管理システム。
  10. 【請求項10】 前記情報コード読取器は、実施済みの
    医療指示を前記医療管理装置に送信する機能を備え、前
    記医療管理装置は、送信された医療指示に基づいて、医
    療計画の実施記録を作成することを特徴とする請求項9
    記載の医療管理システム。
  11. 【請求項11】 前記情報コード読取器は、読取った患
    者コード及び使用物品コードを、前記医療管理装置に送
    信するように構成され、前記医療管理装置は、医療指示
    における患者及び使用物品の識別情報と、送信された患
    者コード及び使用物品コードの識別情報とを照合する照
    合手段として機能すると共に、その照合結果を前記情報
    コード読取器に返信することを特徴とする請求項1ない
    し4のいずれかに記載の医療管理システム。
  12. 【請求項12】 前記出力手段は、医療機関内の各部所
    に設けられた表示装置に、前記医療指示を表示出力する
    ことを特徴とする請求項11記載の医療管理システム。
  13. 【請求項13】 前記情報コード読取器は、読取った患
    者コード及び使用物品コードを、デジタル画像データの
    状態で前記医療管理装置に送信することを特徴とする請
    求項11又は12記載の医療管理システム。
  14. 【請求項14】 前記医療管理装置は、照合の結果が一
    致した場合には、その医療指示が実施済みであるとして
    医療計画の実施記録を作成することを特徴とする請求項
    11ないし13のいずれかに記載の医療管理システム。
  15. 【請求項15】 前記医療管理装置は、医療計画が入
    力,記憶されるホストコンピュータと、医療機関内の各
    部所に設けられ前記ホストコンピュータにネットワーク
    接続された複数のサブコンピュータとから構成され、前
    記各サブコンピュータは、前記情報コード読取器との間
    での通信を行う通信手段を備えていることを特徴とする
    請求項9ないし14のいずれかに記載の医療管理システ
    ム。
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