JP2002117144A - 薬剤等投与管理システム - Google Patents

薬剤等投与管理システム

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JP2002117144A
JP2002117144A JP2000311083A JP2000311083A JP2002117144A JP 2002117144 A JP2002117144 A JP 2002117144A JP 2000311083 A JP2000311083 A JP 2000311083A JP 2000311083 A JP2000311083 A JP 2000311083A JP 2002117144 A JP2002117144 A JP 2002117144A
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drug
administered
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JP2000311083A
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English (en)
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Hidehiko Yamamoto
秀彦 山本
Yasushi Otsuka
裕史 大塚
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】患者への本来の投与指示内容と、実際に投与す
る内容との照合結果に基づいて投与の可否を判定する薬
剤等投与管理システムを提供する。 【解決手段】管理システム1は、患者情報及び薬剤に関
する投与指示内容を含む情報の入力手段と、患者を特定
するための基本情報と当該患者へ投与する薬剤等に関す
る投与指示内容を含む情報を読取り機能付き携帯端末装
置6に登録する登録手段とを有し、読取り機能付き携帯
端末装置6は、患者に付与されている基本情報と当該患
者へ投与する薬剤等に付与されている情報を読取る読取
手段と、読取情報と管理システムに登録されている投与
指示内容を含む情報とを照合する照合手段と、照合結果
に基づいて患者へ薬剤等の投与がなされたとき、その投
与結果情報を管理システムに送信して保存させる結果登
録手段とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬剤等投与管理シ
ステムに係り、特に、病院における患者へ投与する薬剤
や輸血する血液等を含む薬剤等の取り間違いを避けるた
めの薬剤等投与管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、病院における医療事故が発生して
おり、これちの原因の一つとして患者への輸血、注射、
点滴といった患者へ投与する薬剤や輸血する血液等を含
む薬剤等の内容を誤り、異なった内容の薬剤または血液
製剤等を患者へ投与することが挙げられる。
【0003】これらの医療事故を防止するための従来の
技術としては、次のような手段が挙げられる。
【0004】(1)顔写真による照合手段として、投与
物に患者の顔写真を貼っておき、投与時点で患者と照合
する手段。
【0005】(2)署名による照合手段として、投与物
に患者が署名したものを貼っておき、投与時点で患者の
署名と照合する手段。
【0006】(3)患者を特定するカードを患者が常時
身につけ、投与時点でカードから患者情報を読み出し、
照合する手段。
【0007】図4は、輸血検査に係る従来の技術として
の輸血検査システムの構成を示す概略的なブロック図で
ある。
【0008】この輸血検査システムには、患者情報(患
者の氏名、年令、性別、患者IDなど)の入力・保存・
出力機能があるとともに、輸血検査結果の入力・保存・
出力機能、血液製剤の入庫・出庫・使用情報の入力・保
存・出力機能がある。
【0009】血液製剤は日本赤十字血液センターより供
給される血液製剤IDがバーコード化して付与されてい
ることにより、その素性が管理されている。
【0010】すなわち、日本赤十字血液センターでは、
国民より採血をして血液製剤を作る際に、以下のような
手順とっている。
【0011】まず、献血者の血液を少しとって血液型を
簡易的に調べ、問診結果や本人確認と合わせてA.Rh
+等の血液型を記載した貼り付けラベルを用意する。
【0012】このラベルには、ユニークなシリアル番号
が印刷されており、それが本人と照合される。
【0013】このラベルを血液バックに貼り付けて採血
が実施される。
【0014】血液センターでは、血液型が正しいかどう
か、感染症がないかどうかなどを厳重に検査して、安全
な血液について血液製剤を製造する。
【0015】その際、採血した全血とか、製造して血小
板製剤などを作るが、それらには有効期限がある。
【0016】病院は、手術等により輸血の予定がある
と、その数日前に、日本赤十字血液センターに血液製剤
を注文し、日本赤十字血液センターでは、注文に応じて
血液製剤を配送する。
【0017】病院では、手術等により輸血の予定が多々
あり、緊急用の血液製剤も必要であるので、入庫した血
液製剤についての在庫管理を行っている。
【0018】次に、上記輸血検査システムによる、
(a)輸血検査(A,B,O型やRh型の検査など)
と、(b)輸血用血液製剤(血液バック)等の在庫管理
(入出庫とどの患者に使用されたかの管理)について説
明する。
【0019】(a)輸血検査 この輸血検査は、患者より採血し、その患者のA,B,
O型やRh型の判定を行うとともに、その他抗体を持っ
ているかどうかを確認する検査である。
【0020】実際には、予め型が分かっている抗血清や
血球と患者血液を混ぜて凝集、非凝集を判定することに
より、患者の血液型などを判定する。
【0021】この際、検査を行う患者をコンピュータ
(PC)12により、受付を行うとともに、患者の血液
を検査し、その結果をコンピュータ(PC)12に入力
して保存する。
【0022】現在では、これらの検査を自動で行う輸血
検査装置11があり、コンピュータ(PC)12ヘオン
ラインすることにより、自動的に結果を判定、取り込む
ことができるようになされている。
【0023】(b)血液製剤の在庫管理と患者への使用
管理 輸血用血液製剤(血液バック等)を病院の手術等の使用
予定にあわせ、必要数を購入する。
【0024】輸血用血液製剤が入ってきたら、製剤のI
D番号や血液型等の情報とともにコンピュータ(PC)
12に情報を入力する(入庫)。
【0025】使用する場合には、輸血を必要としている
患者の血液と輸血する輸血用血液製剤(血液バック等)
の血液とを実際に合わせて凝集するか否か(クロスマッ
チまたは交差試験)の検査を実施し、凝集しない場合に
は、その輸血用血液製剤(血液バック等)その患者の輸
血用血液として出庫する。
【0026】具体的には、輸血用血液製剤(血液バック
等)のIDと患者のIDを合わせてコンピュータ(P
C)12に情報を入力して管理、保存し、血液製剤は手
術の直前に出庫されて手術室に運搬される。
【0027】また、その患者に実際に使用した場合に
は、コンピュータ(PC)12に使用日等をさらに入力
し、いつどこでどの血液製剤を誰に輸血したかが分かる
ようになっている。
【0028】これは、厚生省から出された指示により、
その情報を10年間は保存しなければならないことにな
っている。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような(1)〜(3)の防止手段には、次のような問
題が挙げられる。
【0030】まず、(1)の顔写真によって照合する手
段の場合、入院治療だけにとどまらず、外来を含む患者
同士の他人の空似、保存状態による顔写真の劣化等によ
って照合精度の低下の問題がある。
【0031】また、(2)の署名によって照合する手段
の場合、手指のけが等による署名ができないための照合
精度の低下の問題がある。
【0032】また、(3)のカードによって照合する手
段の場合、カード不携帯、カードの取り違え等による照
合精度の低下の問題がある。
【0033】また、患者の特定に対しての精度が高くて
も、投与物が投与すべき場所及び時間にない場合には、
投与漏れに対しての防止策がないという問題がある。
【0034】さらに、投与内容についての詳細な情報、
例えば、投与量、投与方法といった内容が正しいかどう
かを判断することができないという問題がある。
【0035】また、上述したような従来の技術としての
輸血検査システムにおいても、輸血用血液製剤(血液バ
ック等)を出庫し、実際の輸血の場面で、その患者に正
しい(検査した)輸血用血液製剤(血液バック等)が本
当に輸血されるか否かが、必ずしも明らかでなく、従来
は不明であった。
【0036】そのため、間違った輸血用血液製剤(血液
バック等)が患者に投与されてしまうという可能性がな
いとは断定し得ないという問題があった。
【0037】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、投与内容の間違いを避けるために本来の患者への
投与指示内容と、これから投与する内容とを照合し、照
合結果が異なっている場合には、投与行為を行おうとし
ている者に対して、必要に応じて、警告を促すようにし
た投与内容警告機能を含む薬剤等投与管理システムを提
供することを目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題を解決するために、(1) 患者情報及び薬剤または
血液製剤等の投与情報を管理する管理システムと、該管
理システムと相互に通信可能な読取り機能付き携帯端末
装置とからなり、前記管理システムは、患者情報及び患
者へ投与する薬剤または血液製剤等に関する投与指示内
容を含む情報の入力手段と、前記入力手段によって入力
された情報に基づいて患者を特定するための基本情報と
当該患者へ投与する薬剤または血液製剤等に関する投与
指示内容を含む情報を前記読取り機能付き携帯端末装置
に登録する登録手段とを有し、前記読取り機能付き携帯
端末装置は、前記患者に付与されている前記患者を特定
するための基本情報と当該患者へ投与する薬剤または血
液製剤等に付与されている情報を読取る読取手段と、こ
の読取手段によって読取った情報と前記管理システムの
登録手段によって登録されている当該患者へ投与する薬
剤または血液製剤等に関する投与指示内容を含む情報と
を照合する照合手段と、この照合手段による照合結果に
基づいて前記患者へ薬剤または血液製剤等の投与がなさ
れたとき、その投与結果情報を前記管理システムに送信
して保存させる結果登録手段とを有していることを特徴
とする薬剤等投与管理システムが提供される。
【0039】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(2) 前記読取り機能付き携帯端末装置
は、前記照合手段による判定結果が不一致であった場合
には、投与行為者に対して警告する警告手段を有してい
ることを特徴とする(1)に記載の薬剤等投与管理シス
テムが提供される。
【0040】すなわち、読取り機能付き携帯端末装置
は、該読取り機能付き携帯端末装置内に登録されている
薬剤または血液製剤等ID(薬剤または血液製剤等識別
番号)及び患者ID(患者識別番号)と、該読取り機能
付き携帯端末装置によつて読取った実際に患者が付帯し
ているリストバンド等に印刷されている患者ID及び投
与しようとする薬剤または血液製剤等に付与されている
薬剤または血液製剤等IDとを照合し、不一致があった
場合には、該読取り機能付き携帯端末装置の表示機能ア
ラーム音機能によって投与行為者に対して警告する警告
手段を有していることにより、不一致があった場合の投
与を未然に避けるようにしている。
【0041】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(3) 前記患者へ投与する薬剤または血液
製剤等に付与されている当該患者へ投与する薬剤または
血液製剤等に関する情報は、バーコード化して印刷され
たラベルとして当該患者へ投与する薬剤または血液製剤
等に貼り付けられることを特徴とする(1)に記載の薬
剤等投与管理システムが提供される。
【0042】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(4) 前記患者に付与されている前記患者
を特定するための基本情報は、バーコード化して印刷さ
れたカード及びリストバンドのうち少なくとも一方が当
該患者に付与されることを特徴とする(1)に記載の薬
剤等投与管理システムが提供される。
【0043】すなわち、患者が入院するとき、その患者
情報が管理システムに登録されており、それに基づいて
作成された患者IDがリストバンド等にバーコード化し
て印字出力され、そのリストバンド等を患者が腕にまい
て付帯している。
【0044】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(5) 前記管理システムの登録手段は、当
該患者へ投与する薬剤または血液製剤等の1回当たりの
投与量を、事前に、前記読み取り機能付き携帯端末装置
に登録する機能を有しているとともに、当該患者へ投与
する薬剤または血液製剤等を投与する時点で1回当たり
の投与量を、前記読取り機能付き携帯端末装置に入力す
る機能を有し、前記読取り機能付き携帯端末装置の照合
手段は、前記管理システムの登録手段によって、事前に
登録された1回当たりの投与量と、投与する時点で入力
された1回当たりの投与量とを照合して同量かどうかを
判定する機能を有し、前記読取り機能付き携帯端末装置
の警告手段は、前記照合手段による判定結果が、事前に
登録された1回当たりの投与量と異なっていた場合に
は、警告する機能を有していることを特徴とする(2)
に記載の薬剤等投与管理システムが提供される。
【0045】すなわち、薬剤または血液製剤等の1回当
たりの投与量が、患者の年齢や性別によって決められて
おり、それらは、予め、管理システムに薬剤または血液
製剤等ごとにデータベース化して保存されている。
【0046】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(6) 前記管理システムの登録手段は、当
該患者へ投与する薬剤または血液製剤等の一日に投与可
能な投与量を、事前に、前記読取り機能付き携帯端末装
置に登録する機能及び、当該患者へ投与する薬剤または
血液製剤等を投与する時点で投与量を、前記読取り機能
付き携帯端末装置に入力する機能とを有し、前記読取り
機能付き携帯の照合手段は、前記管理システムの登録手
段によって、事前に登録された一日に投与可能な投与量
と、投与する時点で入力された投与量とを照合して投与
する時点で入力された投与量が一日に投与可能な投与量
を超えていないかどうかを判定する機能を有し、前記読
取り機能付き携帯の警告手段は、前記読取り機能付き携
帯端末装置の照合手段による判定結果が、事前に管理シ
ステムに登録された一日に投与可能な投与量を超えてい
た場合には、警告する機能を有していることを特徴とす
る(2)に記載の薬剤等投与管理システムが提供され
る。
【0047】すなわち、管理システムのデータベースに
は、当日、既に、投与された投与結果情報が保存されて
いるので、それらを検索することにより、当日の投与量
の合計値が分かる。
【0048】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(7) 前記管理システムの登録手段は、当
該患者へ投与する薬剤または血液製剤等の種別毎に投与
可能な時間間隔を、事前に、前記読取り機能付き携帯に
登録する機能を有しているとともに、当該患者へ投与す
る薬剤または血液製剤等を投与する時点で、投与内容を
前記読取り機能付き携帯端末装置に入力する機能を有
し、前記読取り機能付き携帯端末装置の照合手段は、当
該患者へ投与する薬剤または血液製剤等を投与する時点
で、前回投与した日付及び時刻と現在の日付及び時刻と
を比較し、投与間隔が、前記管理システムの登録手段に
よって、事前に管理システムに登録された当該患者へ投
与する薬剤または血液製剤等の種別毎に投与可能な時間
間隔とを照合して投与可能な時間間隔を超えていないか
どうかを判定する機能を有し、前記読取り機能付き携帯
端末装置の警告手段は、前記照合手段による判定結果
が、事前に登録された当該患者へ投与する薬剤または血
液製剤等の種別毎に投与可能な時間間隔を超えていた場
合には、警告する機能を有していることを特徴とする
(2)に記載の薬剤等投与管理システムが提供される。
【0049】すなわち、管理システムのデータベースに
は、既に、投与された投与結果情報が保存されているの
で、それらを検索することにより、当該患者へ投与する
薬剤または血液製剤等の種別毎に投与可能な時間間隔が
分かる。
【0050】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(8) 前記管理システムの登録手段は、当
該患者の基本情報として病名及び病状、前記病名及び病
状ごとに当該患者へ投与可能な薬剤または血液製剤等
を、事前に、前記読取り機能付き携帯に登録する機能を
有し、前記読取り機能付き携帯端末装置の照合手段は、
薬剤または血液製剤等を投与する時点で、前記管理シス
テムの登録手段によって、事前に登録されている前記患
者の病名及び病状から、投与可能な薬剤または血液製剤
等かどうかを判定する機能を有し、前記読取り機能付き
携帯端末装置の警告手段は、前記読取り機能付き携帯端
末装置の照合手段による判定結果が、事前に管理システ
ムに登録されている前記患者の病名及び病状から、投与
不可能な薬剤または血液製剤等である場合には、警告す
る機能を有していることを特徴とする(2)に記載の薬
剤等投与管理システムが提供される。
【0051】すなわち、管理システムのデータベースに
は、患者の病名及び病状から、投与可能な薬剤または血
液製剤等が保存されているので、それらを検索すること
により、当該患者へ投与する薬剤または血液製剤等が投
与不可能な薬剤または血液製剤等であるかどうかが分か
る。
【0052】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(9) 患者情報、投与する薬剤または血液
製剤等の薬剤名、薬剤IDなどを含む情報、投与する
口、手の静脈、鼻などの部位、投与する静脈注射、服
用、点滴などの手段、投与する時間間隔、投与した時
間、投与した担当者、投与する量を管理したデータベー
スを持つとともに、医者からの患者に対する治療処置情
報の入力手段及び格納手段を持つコンピュータシステム
と、前記コンピュータシステムと通信可能でかつ読取り
機能を有した携帯用端末とを具備し、前記携帯用端末
は、前記コンピュータシステムから必要情報を選択して
ダウンロードする機能を有し、前記コンピュータシステ
ムから該携帯用端末に入力された前記患者情報とそれ以
外の投与情報を少なくとも1つと、該携帯用端末による
読取り情報とを照合することにより、その処置が適切か
否かを判定し不適切な場合にはアラームや警告表示によ
り知らせるようになされていることを特徴とする薬剤等
投与管理システムが提供される。
【0053】すなわち、携帯用端末は、例えば、1次元
バーコード、2次元バーコード等の読取り機能を有して
いる。
【0054】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(10) 前記携帯用端末は、投与結果情報
を前記コンピュータシステムにアップロードする機能を
有し、前記投与結果情報を患者別に時系列に保存・検索
・確認を可能としたことを特徴とする(9)に記載の薬
剤等投与管理システムが提供される。
【0055】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(11) 患者情報及び薬剤または血液製剤
等の投与情報を管理する管理システムと、該管理システ
ムと相互に通信可能な読取り機能付きの携帯端末装置と
からなり、前記管理システムは、患者情報及び患者へ投
与する薬剤または血液製剤等に関する投与指示内容を含
む情報の入力手段と、この入力手段によって入力された
患者情報及び患者へ投与する薬剤または血液製剤等に関
する投与指示内容を含む情報の出力手段を有し、前記読
取り機能付きの携帯端末装置は、前記患者に付与されて
いる前記患者を特定するための基本情報と、前記出力手
段によって出力された前記患者へ投与する薬剤または血
液製剤等に関する投与指示内容を含む情報と、前記患者
へ投与する薬剤または血液製剤等に付与されている情報
とを読取る読取手段と、この読取手段によって読取った
情報を照合する照合手段と、この照合手段による照合結
果に基づいて前記患者へ薬剤または血液製剤等の投与が
なされたとき、その投与結果情報を前記管理システムに
送信して保存させる結果登録手段とを有していることを
特徴とする薬剤等投与管理システムが提供される。
【0056】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(12) 患者情報及び薬剤または血液製剤
等の投与情報を管理する管理システムと、該管理システ
ムと相互に通信可能な読取り機能付きの携帯端末装置と
からなり、前記管理システムは、患者情報及び患者へ投
与する薬剤または血液製剤等に関する投与指示内容を含
む情報の入力手段と、この入力手段によって入力された
患者情報及び患者へ投与する薬剤または血液製剤等に関
する投与指示内容を含む情報の出力手段とを有し、ま
た、本発明によると、上記課題を解決するために、(1
2) 患者情報及び薬剤または血液製剤等の投与情報を
管理する管理システムと、該管理システムと相互に通信
可能な読取り機能付きの携帯端末装置とからなり、前記
管理システムは、患者情報及び患者へ投与する薬剤また
は血液製剤等に関する投与指示内容を含む情報の入力手
段と、この入力手段によって入力された患者情報及び患
者へ投与する薬剤または血液製剤等に関する投与指示内
容を含む情報の出力手段とを有し、前記読取り機能付き
の携帯端末装置は、前記患者に付与されている前記患者
を特定するための基本情報と、前記管理システムの出力
手段によって出力された患者へ投与する薬剤または血液
製剤等に関する投与指示内容を含む情報と、前記患者へ
投与する薬剤または血液製剤等に付与されている情報と
を読取る読取り手段と、この読取り手段によって読み取
った情報とを照合する照合手段と、この照合手段による
照合結果に基づいて前記患者へ投与する薬剤または血液
製剤等の投与がなされたとき、その投与結果情報を出力
する出力手段と、この出力手段によって出力された投与
結果情報を前記管理システムに入力して保存する結果登
録手段とを有していることを特徴とする薬剤等投与管理
システムが提供される。
【0057】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(13) 患者情報及び薬剤または血液製剤
等の投与情報を管理する管理システムと、該管理システ
ムと無線によって相互に通信可能な読取り機能付きの携
帯端末装置とからなり、前記管理システムは、前記読取
り機能付きの携帯端末装置と無線による双方向の通信手
段と、患者情報及び患者へ投与する薬剤または血液製剤
等に関する投与指示内容を含む情報の入力手段と、指定
患者の患者情報及び患者へ投与する薬剤または血液製剤
等に関する投与指示内容を含む情報を読取り機能付きの
携帯端末装置に前記通信手段により無線で出力する出力
手段とを有し、前記読取り機能付きの携帯端末装置は、
前記患者に付与されている前記患者を特定するための基
本情報を読取り、前記管理システムに患者を指定して無
線で問い合わせるとともに、前記管理システムからの返
送を待って、患者へ投与する薬剤または血液製剤等に付
与されている情報とを読取り、患者へ投与する薬剤また
は血液製剤等に関する投与指示内容を含む情報と照合す
る照合手段と、この照合手段による照合結果に基づいて
前記患者へ投与する薬剤または血液製剤等の投与が実行
されたとき、その投与結果情報を前記管理システムに無
線で出力して保存させる結果登録手段とを有しているこ
とを特徴とする薬剤等投与管理システムが提供される。
【0058】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(14) 患者情報及び薬剤または血液製剤
等の投与情報を管理する管理システムと、該管理システ
ムと携帯電話またはPHSによって相互に通信可能な読
取り機能付きの携帯端末装置とからなり、前記管理シス
テムは、携帯電話またはPHSにより前記読取り機能付
きの携帯端末装置との双方向の通信手段と、患者情報及
び患者へ投与する薬剤または血液製剤等に関する投与指
示内容を含む情報の入力手段と、指定患者の患者情報及
び患者へ投与する薬剤または血液製剤等に関する投与指
示内容を含む情報を前記読取り機能付きの携帯端末装置
に前記通信手段により出力する出力手段とを有し、前記
読取り機能付きの携帯端末装置は、前記患者に付与され
ている前記患者を特定するための基本情報を読取り、前
記管理システムに患者を指定して携帯電話またはPHS
によって問い合わせるとともに、前記管理システムから
の返送を待って、前記患者へ投与する薬剤または血液製
剤等に付与されている情報とを読み取る読取り、前記患
者へ投与する薬剤または血液製剤等に関する投与指示内
容を含む情報と照合する照合手段と、この照合手段によ
る照合結果に基づいて前記患者へ投与する薬剤または血
液製剤等の投与が実行されたとき、その投与結果情報を
前記管理システムに携帯電話またはPHSによって出力
して保存させる結果登録手段とを有していることを特徴
とする薬剤等の投与管理システムが提供される。
【0059】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(15) 前記管理システムに保存する投与
結果情報に含まれる投与履歴データをその原本性を保証
する原本性保証システムに保存することを特徴とする
(1)乃至(14)のいずれかに記載の薬剤等の投与管
理システムが提供される。
【0060】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(16) 患者情報及び薬剤等の投与情報を
管理する管理装置と、該管理装置と相互に通信可能な読
取り機能付き携帯端末装置とからなり、前記管理装置
は、薬剤等に貼付または添付するための患者情報の出力
手段を有し、前記読取り機能付き携帯端末装置は、前記
患者に付与されている前記患者を特定するための基本情
報と、前記管理装置の出力手段によって出力された患者
に投与する薬剤等に貼付または添付された患者情報を読
みとる読取り手段と、この読み取り手段によって読み取
つた情報を照合する照合手段と、この照合手段による照
合結果に基づいて前記患者へ投与する薬剤等の投与がな
されたとき、その投与結果情報を前記管理装置に入力し
て保存する結果登録手段を有していることを特徴とする
薬剤等投与管理システムが提供される。
【0061】
【発明の実施の形態】まず、本発明による、例えば、投
与内容警告機能を含む薬剤等投与管理システムの概要に
ついて説明する。
【0062】本発明による投与内容警告機能を含む、例
えば、バーコードによる薬剤等投与管理システムは、例
えば、ホストコンピュータ等でなる患者情報及び薬剤ま
たは血液製剤等の投与情報を管理する管理システムと、
該管理システムと相互に通信可能な読取り機能付きの携
帯端末装置とからなる。
【0063】ここで、管理システムは入力機能を有し、
この入力機能には外部からオンラインで患者情報及び患
者へ投与する薬剤及び患者へ輸血する血液を含む薬剤等
に関する投与指示内容を受信できる機能、手入力による
機能、バーコードによる入力機能がある。
【0064】また、管理システムは、患者へ投与する薬
剤及び患者へ輸血する血液を含む薬剤等に関する投与指
示内容と患者情報を出力するための後述する投与指示内
容の読取り機能付き携帯端末装置としての持ち連び可能
な電子装置との通信(有線または無線)接続が可能であ
るとともに、患者を特定するための基本情報を、例え
ば、バーコード化されたラベル、カードまたはリストバ
ンドとして出力するためのデータプリンタを有してい
る。
【0065】そして、読取り機能付き携帯端末装置は、
持ち運びのできる電子装置に代えて、例えば、LAN等
で管理システムに接続され、例えば、1次元バーコー
ド、2次元バーコード等の読取り機能付き携帯端末装置
が付属されて病院内の各所に設置されているパーソナル
コンピュータからなる端末装置であってもよい。
【0066】この読取り機能付き携帯端末装置は、例え
ば、前記患者を特定するための基本情報を含む1次元バ
ーコード、2次元バーコード化されたラベル、カードま
たはリストバンド等を読取る機能を有している。
【0067】管理システムから出力される、患者へ投与
する薬剤及び患者へ輸血する血液を含む薬剤または血液
製剤等に関する投与指示内容及び患者情報は、読取り機
能付き携帯端末装置に、予め登録されており、患者へ投
与する時点で1次元バーコード、2次元バーコード化さ
れたラベル、カードまたはリストバンド等を読み取った
投与指示内容及び患者情報との照合に使用される。
【0068】そして、この読取り機能付き携帯端末装置
は、該装置による照合結果が異なっている場合には、投
与行為者に対して、警告を促すようにした投与内容警告
機能によるアラームが発生されるようになされている。
【0069】次に、以上のような概要に基づく本発明の
実施の形態について図面を参照して説明する。
【0070】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態による投与内容警告機能を有するバーコ
ードによる薬剤等投与管理システムの構成を示す概略的
なブロック図である。
【0071】図1において、管理システム1は、ホスト
コンピュータ2と、データプリンタ3、キーボード4
と、カード入力装置5からなる。
【0072】また、読取り機能付き携帯端末装置6は1
次元バーコード、2次元バーコード等を読取る機能を有
している。
【0073】この読取り機能付き携帯端末装置6は、投
与患者の側まで、持ち運ぶことが可能である。
【0074】管理システム1としてのホストコンピュー
タ2に対する患者情報の登録方法として、外部コンピュ
ータ等のホストコンピュータ2aからのオンライン入
力、キーボ一ド4からの入力、磁気カードなどの電子媒
体からの入力のためのカード入力装置5からの入力があ
る。
【0075】そして、読取り機能付き携帯端末装置6に
対する投与指示内容の登録方法としては、例えば、ホス
トコンピュータ2からオンライン接続により、登録する
ようになされている。
【0076】また、読取り機能付き携帯端末装置6によ
る投与指示内容の読取り方法としては、該装置6が患者
を特定するための基本情報とともに、投与内容がバーコ
ード化された情報を読取れる機能を持っているので、予
め、投与物に貼られているバーコード化されたラベル
1、ラベル2、ラベル3…を読取ることができ、投与内
容を読取ることが可能となる。
【0077】患者を特定するための基本情報は、管理シ
ステム1に含まれるデータプリンタ1からバーコード化
されたラベル、カードまたはリストバンド等として出力
され、これらも読取り機能付き携帯端末装置6によって
読取ることが可能となる。
【0078】投与内容の照合は、読取り機能付き携帯端
末装置6が行い、投与患者が身につけている、患者を特
定するためにデータプリンタ1から出力されたカードま
たはリストバンド26(図3参照)等の患者情報と、該
装置6に登録された投与指示内容と、該装置6が投与指
示内客を読取った際の結果、及び過去の投与内容の結果
により行われる。
【0079】そして、この読取り機能付き携帯端末装置
6による照合結果が一致することなく異なっている場合
には、投与行為を行おうとしている者に対して、読取り
機能付き携帯端末装置6の表示窓6bや図示しない該装
置6内のブザーによって警告を促すようにした投与内容
警告機能によるアラームが発生される。
【0080】また、この照合結果は、読取り機能付き携
帯端末装置6からホストコンピュータ2に入力されて保
存される。
【0081】次に、このように照合結果が異なっている
場合に、読取り機能付き携帯端末装置6から発生される
投与行為を行おうとしている者に対して、警告を促すよ
うにした投与内容警告機能によるアラームの幾つかの具
体例について説明する。
【0082】(1)管理システム1への患者情報及び投
与指示内容の入力は、キーボード4からの入力、磁気カ
ードなどの電子媒体による入力のためのカード入力装置
5からの入力、バーコードによる入力、オンライン等の
通信による入力のいずれかを選択できるようにする。
【0083】このように管理システム1へ入力された患
者を特定するための基本情報及び投与指示内容は、読み
取り機能付き携帯端末装置6に登録されるようにする。
【0084】患者へ投与を行う時点で、読み取り機能付
き携帯端末装置6による患者へ投与する薬剤または患者
へ輸血する血液を含む薬剤等の読取り内容と、投与指示
内容の該装置6への登録内容とを該読取り機能付き携帯
端末装置6が照合し、照合を行った結果、投与指示内容
と実際に投与しようとしている薬剤または輸血しようと
している血液を含む薬剤等の内容が異なっている場合に
は、該読取り機能付き携帯端末装置6より警告を促すよ
うにする。
【0085】(2)患者へ投与する薬剤または血液製剤
を含む薬剤等は、通常、製造メーカーにより薬剤または
血液製剤等ID(薬剤または血液製剤等番号)がバーコ
ード化されてに箱、ビン、バック等に印刷されている。
【0086】しかし、それらが付加されていない薬剤等
に対しては、それらのID(薬剤等番号)をバーコード
化して印刷したラベルを貼り付けて置くようにする。
【0087】読取り機能付き携帯端末装置6には、事前
に、投与指示内容を登録して置くようにする。
【0088】この投与指示内容の登録方法としては、管
理システム1からオンライン通信により読取り機能付き
携帯端末装置6へ登録する。
【0089】読取り機能付き携帯端末装置6は、投与す
る薬剤または血液製剤に貼り付けられているバーコード
を印刷したラベルを読取る機能を有することにより、照
合の精度を高めることができる。
【0090】(3)上記(1)、(2)において、管理
システム1より、患者を特定するための基本情報をバー
コード化して印刷したラベル、カードまたはリストバン
ド等がデータプリンタ3から出力される。
【0091】データプリンタ3から出力されるカードま
たはリストバンドは、患者に身につけておくことが可能
であり、患者の基本情報をバーコード化して印刷された
ものであり、患者を特定するための情報にバーコードを
使用することにより、投与指示内容と照合する際の患者
を特定する方法の精度を高めることができる。
【0092】(4)患者へ薬剤または血液製剤を投与す
る時点で投与担当者(看護婦等)が投与量を、薬剤また
は血液製剤の量を示すバーコードにより読取り機能付き
携帯端末装置6ヘバーコード入力または手入力する。
【0093】読取り機能付き携帯端末装置6には、事前
に、医者によって指示された投与量がオンライン通信で
登録されており、該読取り機能付き携帯端末装置6は、
投与する時点で入力された投与量とを照合して同量かど
うかを判別し、異なっていた場合には、警告を促すよう
にする。
【0094】(5)患者へ薬剤または血液製剤を投与す
る時点で投与担当者が投与量を読取り機能付き携帯端末
装置6ヘバーコード入力または手入力する。
【0095】読取り機能付き携帯端末装置6には、事前
に、管理システム1のデータベースより、一日に当該患
者へ投与可能な量をオンライン通信で登録されており、
該読取り機能付き携帯端末装置6は、投与する時点で入
力された投与量とを照合して投与可能な量を超えている
か否かを判別し、超えていた場合には、警告を促すよう
にする。
【0096】(6)患者へ薬剤または血液製剤を投与す
る時点で、読取り機能付き携帯端末装置6は、投与を行
う現在の日付及び時刻を内蔵している時計機構より読み
だして記憶する。
【0097】読取り機能付き携帯端末装置6には、事前
に、管理システム1のデータベースより、投与する薬剤
または血液製剤毎に投与可能な時間間隔及び前回投与し
た日付及び時刻が登録されている。
【0098】読取り機能付き携帯端末装置6は、薬剤ま
たは血液製剤を投与する時点で、前回投与した日付及び
時刻と現在の日付及び時刻とを比較し、投与間隔が、予
め、読取り機能付き携帯端末装置6に登録されている時
間の範囲以内かどうかを判別することにより、指定され
た投与可能な時間間隔をが確保されていない場合には、
警告を促すようにする。
【0099】(7)読取り機能付き携帯端末装置6に
は、事前に、管理システム1の投与履歴データベースよ
り、患者の基本情報として病名及び病状がオンライン通
信または手入力にて登録されている。
【0100】また、読取り機能付き携帯端末装置6に
は、事前に、患者情報の管理システム1の投与薬剤デー
タベースより、投与可能な薬剤に対する投与可能な病名
及び病状がオンライン通信または手入力にて登録されて
いる。
【0101】薬剤を投与する時点で、読取り機能付き携
帯端末装置6は、予め、読み取り機能付き携帯端末装置
6に登録されている患者の病名及び病状から、投与可能
な薬剤かどうかを判別し、投与不可能な場合には、警告
を促すようにする。
【0102】そして、上述したような第1の実施の形態
によれば、図18に示すように、患者情報及び薬剤また
は血液製剤等の投与情報を管理する管理システム101
と、該管理システム101と相互に通信可能な読取り機
能付き携帯端末装置102とからなり、前記管理システ
ム101は、患者情報及び患者へ投与する薬剤または血
液製剤等に関する投与指示内容を含む情報の入力手段1
01aと、患者を特定するための基本情報と当該患者へ
投与する薬剤等または血液製剤に関する投与指示内容を
含む情報を前記読取り機能付き携帯端末装置102に登
録する登録手段101bとを有し、前記読取り機能付き
携帯端末装置102は、前記患者に付与されている前記
患者を特定するための基本情報と当該患者へ投与する薬
剤または血液製剤等に付与されている情報を読取る読取
手段102aと、この読取手段102aによって読取っ
た情報と前記管理システム101の登録手段101bに
よって登録されている当該患者へ投与する薬剤または血
液製剤等に関する投与指示内容を含む情報とを照合する
照合手段102bと、この照合手段102bによる照合
結果に基づいて前記患者へ薬剤または血液製剤等の投与
がなされたとき、その投与結果情報を前記管理システム
101に送信して保存させる結果登録手段102cとを
有していることを特徴とする薬剤等投与管理システムが
実現される。
【0103】図13は、この第1の実施の形態による薬
剤等投与管理システムの実際の運用形態を示している。
【0104】すなわち、前述したように、患者情報の管
理システム(PC)101と相互に通信可能な投与指示
内容の読取り機能付き携帯携帯端末装置102は、前記
患者に付与されている前記患者を特定するための患者
(基本)情報201と当該患者へ投与する薬剤または血
液製剤等に付与されている薬剤または血液製剤等情報2
02及びその他の部位などの情報203を読取る機能
と、この読取る機能によって読取った患者情報201と
当該患者へ投与する薬剤または血液製剤等に付与されて
いる薬剤または血液製剤等情報202及びその他の情報
203、前記PC101によって当該携帯端末102に
登録されている前記患者を特定するための基本情報と当
該患者へ投与する薬剤または血液製剤等に関する投与指
示内容を含む薬剤または血液製剤等情報とを照合し、こ
の照合結果に基づいて前記患者へ投与する薬剤または血
液製剤等の投与実行の可否を判定するチェック機能と、
これによる判定結果を前記PC101に戻して登録する
機能とを有している。
【0105】図5は、この第1の実施の形態及び後述す
る第2乃至第6の実施の形態による薬剤等投与管理シス
テムの実際の運用形態において用いられる患者情報20
1を例示している。
【0106】この患者情報201は、実際には、患者情
報として管理システム101にデータベース化して保存
されている。
【0107】すなわち、この患者情報201は、患者I
D(患者番号)に対して氏名、生年月日などの情報が管
理システム(PC)101にデータベース化して保存さ
れているものとし、以下に示す薬剤または血液製剤等情
報202及びその他の情報203についても同様とす
る。
【0108】図6は、この第1の実施の形態及び後述す
る第2乃至第6の実施の形態による薬剤等投与管理シス
テムの実際の運用形態において用いられる薬剤または血
液製剤等情報202を例示している。
【0109】すなわち、この薬剤または血液製剤等情報
202は、例えば、管理システム1に薬剤ID(薬剤番
号)に対して薬剤名、1回に投与する最大量、最低おか
なければならない投与の間隔、1日の最大投与量、投与
する部位、手段、この薬剤を投与してもよい病名などの
情報がデータベース化して保存されている。
【0110】図7は、この第1の実施の形態及び後述す
る第2乃至第6の実施の形態による薬剤等投与管理シス
テムの実際の運用形態において用いられる投与指示情報
(登録機能)を例示している。
【0111】この投与指示情報(登録機能)は、実際に
は、患者情報の管理システム(PC)101にデータベ
ース化して保存されているものとし、図7の(a)は、
投与する患者の情報204を例示しているとともに、図
7の(b)は、投与する薬剤または血液製剤等の情報2
05を例示している。
【0112】すなわち、この投与指示情報(登録機能)
は、管理システム101から読取り機能付き携帯端末装
置102に登録する(転送する)内容であって、図7の
(a)に示すような投与する患者の情報204と、図7
の(b)に示すような投与する薬剤または血液製剤の情
報205とがある。
【0113】投与する患者の情報204は、医者からの
投与指示(後述)により患者や今回の投与する薬剤また
は血液製剤、投与量が指定される。
【0114】患者についての情報204は、管理システ
ム101の患者情報データベースから検索されて作成さ
れる。
【0115】同様に、投与する薬剤等の情報205は、
医者からの投与指示により、管理システム101の薬剤
情報データベースから検索されて作成される。
【0116】前回投与日時は、その患者が前回いつその
薬剤または血液製剤を投与したかを示す日時で、管理シ
ステム101の投与履歴データベースから検索される。
【0117】図9は、この第1の実施の形態及び後述す
る第2乃至第6の実施の形態による薬剤等投与管理シス
テムの実際の運用形態において用いられる医者(Dr)
からの投与指示情報211を例示している。
【0118】すなわち、この医者からの投与指示情報2
11は、医者が患者を診察して投与する患者、薬剤また
は血液製剤を記述した投与指示書である。
【0119】この情報が、管理システム101に投与指
示情報として入力される。
【0120】図10は、この第1の実施の形態及び後述
する第2乃至第6の実施の形態による薬剤等投与管理シ
ステムの実際の運用形態において用いられる投与結果情
報(送信する情報)を例示している。
【0121】この投与結果情報は、患者に実際に薬剤ま
たは血液製剤を投与したときに、読取り機能付き携帯端
末装置102から管理システム101に送信して保存す
る情報であり、この投与結果情報(送信する情報)に
は、図10の(a)に示す投与した患者の情報212
と、図10の(b)に示す投与した薬剤の情報213と
で構成され、実際に投与した日時や投与担当者のIDな
どが入っている。
【0122】そして、この投与結果情報は管理システム
101の投与履歴データベースに保存される。
【0123】図11は、この第1の実施の形態及び後述
する第2乃至の第6の実施の形態による薬剤等投与管理
システムの実際の運用形態において用いられる投与結果
情報(プリントアウトした2次元バーコード(BC))
を例示している。
【0124】すなわち、この投与結果情報(プリントア
ウトした2次元バーコード)は、投与結果を紙に印字し
て管理システム101に持っていく。
【0125】管理システム101は付属している2次元
バーコード読み取り機能付き携帯端末装置でそれを読み
込んで、投与履歴データベースに保存する。
【0126】図12は、この第1の実施の形態及び後述
する第2乃至第6の実施の形態による薬剤等投与管理シ
ステムの実際の運用形態において用いられる投与履歴デ
ータベース215を例示している。
【0127】すなわち、この投与履歴データベース21
5は、管理システム101の投与履歴データベースであ
って、投与結果情報が読み取り機能付き携帯端末装置1
02から送信されることにより作成される。
【0128】また、図12に示したように、プリントア
ウトした投与結果情報が管理システム101のバーコー
ド読み取り機能付き携帯端末装置により作成される。
【0129】(第2の実施の形態)この第2の実施の形
態は、間違った輸血用血液製剤(血液バック等)が患者
に投与されないようにするための新しい輸血検査システ
ムに適用される。
【0130】図2は、この第2の実施の形態による輸血
検査システムの概略的な構成を示すブロック図である。
【0131】すなわち、この輸血検査システムは、相互
に接続された2台のホストコンピュータ(PC)21、
22と、一方のホストコンピュータ(PC)21に接続
されたリストバンドプリンタ23と、他方のホストコン
ピュータ(PC)22に接続された輸血検査装置24及
びハンディターミナル25とからなる。
【0132】ハンディターミナル25は、図1の読み取
り機能付き携帯端末装置6に相当するもので、この場合
には、バーコードリーダーを付属した持ち運び可能なも
のであって、PC21、22より情報をダウンロードす
るとともに、該ハンディターミナル25で得た情報をP
C21、22にアップロードすることができる。
【0133】なお、ハンディターミナル25は、有線に
よるPC21、22との接続や、無線によるPC21、
22との通信が可能であるとともに、内部でプログラム
を組むことができ、PC21、22からダウンロードし
たデータと付属のバーコードリーダーや手入力したデー
タとのつき合せ、判定や警告機能、時計機能などを有し
ている。
【0134】リストバンドプリンタ23は、患者の手首
(足首、頭等の他の部位でも可)に巻きつけるリストバ
ンド26にバーコード等を印字し、後述する図3に示す
ように、患者に対して実際に投与する部位や投与する手
段をバーコード化して患者のべッドサイドに貼り付けて
おくためのラベル等を印字するプリンタでもある。
【0135】通常、リストバンド26には、患者名や患
者IDが印字され、特に、患者IDはバーコード化され
て印字されるが、指紋等の他の生態情報であってもよ
い。
【0136】次に、このように構成された第2の実施の
形態による輸血検査システムの概略的な運用形態につい
て説明する。
【0137】(a)受付け 輸血等の必要な新規の患者については、PC21、22
で患者情報を入力すると同時に、PC21からの指示に
よってリストバンドプリンタ23により患者ID付きの
リストバンド26を出力し、患者の手首に常時装着す
る。
【0138】(b)輸血検査 患者から血液を採取しその血液型等を検査する。
【0139】(c)在庫管理 その患者の手術等の血液製剤の使用予定にあわせ、必要
な血液型の血液製剤を予め購入して入庫しておく。
【0140】(d)クロスマッチ試験と出庫 手術等の前に患者血液と血液製剤とを交差試験(クロス
マッチ)により確認することにより、適正と判定された
場合、その血液製剤をその患者に使うために手術室や病
棟等に出庫する。
【0141】(e)輸血情報のハンディターミナルへの
ダウンロード 患者のID、クロスマッチ試験で適正が確認され出庫さ
れた血液製剤のIDなどの必要な情報をPC21、22
からハンディターミナル25へダウンロードする。
【0142】(f)実際の投与 血液製剤を投与するときには、まず、患者へ薬剤及び血
液製剤を投与する時点で投与担当者(看護婦等)が自分
のネームプレート等に印刷されているバーコード化され
たID(識別番号)をハンディターミナル25のバーコ
ードリーダーで読み取る。
【0143】次に、図3に示すように、べッドサイドで
患者のリストバンド26より患者IDをハンディターミ
ナル25のバーコードリーダーで読取る。
【0144】さらに、ハンディターミナル25のバーコ
ードリーダーで、投与しようとしている血液製剤のID
(バーコード化されて貼られている)を同様に読み取
る。
【0145】ハンディターミナル25は、事前に組み込
まれたプログラムにより、ダウンロードしてある患者I
D、血液製剤のIDと、今、読み取った患者ID、血液
製剤のIDとの比較判定を行う。
【0146】この比較判定が一致しない場合には、ハン
ディターミナル25は、アラーム音や表示により間違い
を伝える。
【0147】また、ハンディターミナル25に情報がな
い場合にも、異常が考えられるので警報で知らせる。
【0148】そして、比較判定が一致した場合には、ハ
ンディターミナル25は、判定手段により適正であるこ
とを表示で伝えるとともに、実際に患者に投与された情
報(投与時間、患者ID、血液製剤のID、投与した担
当者など)をハンディターミナル25内に保存する。
【0149】(g)情報のアップロード ハンディターミナル25内に保存した適正な投与情報を
PC21、22にアップロードすることにより、使用情
報として保存する。
【0150】なお、次のような血液製剤と患者との照合
システムも考えられる。
【0151】まず、上述と同様にして、輸血システムで
患者血液と輸血用血液製剤(血液バック等)のクロスマ
ッチ試験行う。
【0152】このクロスマッチ試験が適合の場合には、
輸血用血液製剤(血液バック等)を出庫するが、そのと
き、この血液製剤と患者との照合システムでは、輸血用
血液製剤に使用患者の氏名、ID(バーコード)等を印
字した予約表を貼付または添付して、それを、輸血現場
である手術室などに出庫するようにしている。
【0153】すなわち、図22に示すように、図2のホ
ストコンピュータ22に接続可能なバーコードプリンタ
400を設け、このバーコードプリンタ400により使
用患者の氏名、ID(バーコード)などを印字した予約
表402を印刷出力し、これを血液製剤403に貼付ま
たは添付する。
【0154】図23、図24は、この予約表402の例
を示している。
【0155】図23に示した予約表402は、予約表の
みが印字されているものであるが、図24に示した予約
表402は、予約表と薬剤ID401を表わす部分とが
並列に配置されて印字されたものである。
【0156】輸血現場である手術室などでは、読取り機
能付き携帯端末装置404により、輸血用血液製剤に貼
付されている患者ID(バーコード)と患者のリストバ
ンドに印字されている患者ID(バーコード)を読み取
り、それらが一致している場合には、投与可とする。
【0157】そして、この場合、さらに、読取り機能付
き携帯端末装置404により、輸血用血液製剤(血液バ
ック等)403にはじめからバーコード化して貼られて
いる血液バックID(製剤ID)、ネームプレートから
担当者IDなどを読取る。
【0158】また、現時刻を読取り機能付き携帯端末装
置404の時計機構から読取り、それらの投与結果情報
を当該読取り機能付き携帯端末装置404内の記憶部に
記憶する。
【0159】そして、これらの情報を読取り機能付き携
帯端末装置404内の記憶部に複数記憶し、それらを、
例えば、1日の終わりに輸血システムのホストコンピー
ュタ22にアップロードすることにより、ホストコンピ
ュータ22内の投与履歴データベース407に記録す
る。
【0160】前述の読取り機能付き携帯端末装置404
により、輸血用血液製剤に貼付されている患者ID(バ
ーコード)と患者のリストバンド405に印字されてい
る患者ID(バーコード)406を読取りにおいて、そ
れらが一致していない場合には、読取り機能付き携帯端
末装置404からアラームや警告表示で間違っているこ
とを知らせる。
【0161】また、このような血液製剤と患者との照合
システムは、輸血システムに限らず、点滴や注射などの
薬剤投与でも同様に適用することができる。
【0162】すなわち、その場合には、担当医が、点滴
や注射などをオーダーしたら、そのオーダーに基づき、
例えば、薬剤部のシステムで投与する患者IDをバーコ
ードラベルとして印字して出庫する点滴剤や注射剤など
に貼付または添付する。
【0163】そして、投与現場で上述したような読取り
機能付き携帯端末装置によりチェックすることにより、
点滴剤や注射剤などの投与ミスの発生を防止する。
【0164】さらに、この場合にも、投与結果情報のア
ップロードの手法は本発明で示す色々な変更・組み合わ
せが可能である。
【0165】薬剤の投与管理については、以下のように
して行う。
【0166】投与する薬剤によってその投与する部位
(口、手の静脈、鼻など)、投与する手段(静脈注射、
服用など)等が決まっているので、それが、予め、デー
タベース化されている。
【0167】投与する薬剤の情報(薬剤名、薬剤IDな
ど)や投与する量、投与する時間、投与する時間間隔は
医者から出される指示によるとともに、看護スケジュー
ルにより決まる。
【0168】そして、薬剤については、通常、製造メー
カーにより薬剤等ID(薬剤等番号)がバーコード化さ
れて箱、ビン、バック等に印刷されている。
【0169】しかし、それらが付加されていない薬剤等
に対しては、管理システム1のデータベースから読みだ
した当該薬剤のIDをバーコード化して印刷した印刷物
を貼り付けておくものとする。
【0170】また、投与する部位や投与する手段も、図
3に示すように、バーコード化して印刷した印刷物27
a、印刷物27bを患者のべッドサイドに貼り付けてお
くものとする。
【0171】実際に投与する場合には、リストバンド2
6から患者ID、印刷物27a、印刷物27bから投与
する薬剤、投与する部位、投与する手段、などのバーコ
ードをハンディターミナル25で順番に読み取ることに
よって作業を行う。
【0172】ハンディターミナル25は、予め、PC2
2からダウンロードした情報と、今、、順番に読み取っ
た情報との比較により判定し、間違いが判明した場合に
は警告アラームなどで知らせる。
【0173】これらの投与情報は、患者ID、投与担当
者ID、薬剤ID、投与した部位、投与した手段、投与
した時間などであり、ハンディターミナル25からPC
21、22にアップロードして、患者別に時系列に保存
することにより、医療過誤の追跡や、後処理などに利用
することができる。
【0174】そして、上述したような第2の実施の形態
によれば、患者情報、投与する薬剤の情報(薬剤名、薬
剤IDなど)、投与する部位(口、手の静脈、鼻な
ど)、投与する手段(静脈注射、口など)、投与する時
間間隔、投与した時間、投与した担当者、投与する量を
管理するためのデータベースと、医者からの患者に対す
る治療情報(処置情報)の入力手段及び格納手段とを持
つコンピュータシステム(PC21、22)と、このコ
ンピュータシステム(PC21、22)と相互に通信可
能な読取り機能付き携帯端末装置(ハンディターミナル
25)とを備え、前記コンピュータシステム(PC2
1、22)より前記携帯端末装置(ハンディターミナル
25)への必要情報を選択してダウンロードする機能を
有し、携帯端末装置(ハンディターミナル25)に上記
患者情報とそれ以外の投与情報を少なくとも1つ入力す
ることにより、前記携帯端末装置(ハンディターミナル
25)はその処置が適切か否かを判定し不適切な場合に
はアラームや警告表示により知らせることを特徴とする
薬剤等投与管理システムが実現される。
【0175】また、上述したような第2の実施の形態に
よれば、上記薬剤等投与管理システムにおいて、前記携
帯端末装置(ハンディターミナル25)より投与情報を
前記コンピュータシステム(PC21、22)にアップ
ロードする機能を有し、あらゆる処置を患者別に時系列
に保存・検索・確認可能としたことを特徴とする薬剤等
投与管理システムが実現される。
【0176】(第3の実施の形態)ところで、以上のよ
うな第1の実施の形態においては、管理システム1から
患者を特定するための基本情報と当該患者へ投与する薬
剤または血液製剤等に関する投与指示内容を含む情報を
投与指示内容の読み取り機能付き携帯端末装置6に登録
することを前提としてシステムを構成している。
【0177】また、第2の実施の形態においては、コン
ピュータシステム(PC21、22)からハンディター
ミナル25へ必要情報を選択してダウンロードすること
を前提としてシステムを構成している。
【0178】しかるに、この第3の実施の形態において
は、そのような前提をなくして、管理システム1または
コンピュータシステム(PC21、22)から、例え
ば、バーコード化して出力(プリントアウト)した投与
指示書によって患者を特定するための基本情報と当該患
者へ投与する薬剤または血液製剤等に関する投与指示内
容を含む情報を患者情報や薬剤または血液製剤等情報と
ともに、前記患者に付与されている患者を特定するため
の基本情報と当該患者へ投与する薬剤または血液製剤等
に付与されている情報を読取り機能付き携帯端末装置6
またはハンディターミナル25で読取り、その読取った
情報を照合し、その照合結果に基づいて前記患者へ投与
する薬剤または血液製剤等の投与実行の可否を判定す
る。
【0179】この場合、読取り機能付き携帯端末装置6
は、持ち運びのできる電子装置6aやハンディターミナ
ル25に代えて、例えば、LAN等で管理システムに接
続され、例えば、1次元バーコード、2次元バーコード
等の読取り機能付き携帯端末装置が付属されて病院内の
各所に設置されているパーソナルコンピュータ等からな
る端末装置としてもよい。
【0180】すなわち、この第3の実施の形態によれ
ば、患者情報及び薬剤または血液製剤等の投与情報を管
理する管理システムと、該管理システムと相互に通信可
能な読取り機能付きの携帯端末装置とからなり、前記管
理システムは、患者情報及び患者へ投与する薬剤または
血液製剤等に関する投与指示内容を含む情報の入力手段
と、この入力手段によって入力された患者情報及び患者
へ投与する薬剤または血液製剤等に関する投与指示内容
を含む情報の出力手段を有し、前記読取り機能付きの携
帯端末装置は、前記患者に付与されている前記患者を特
定するための基本情報と、前記出力手段によって出力さ
れた前記患者へ投与する薬剤または血液製剤等に関する
投与指示内容を含む情報と、前記患者へ投与する薬剤ま
たは血液製剤等に付与されている情報とを読取る読取手
段と、この読取手段によって読取った情報を照合する照
合手段と、この照合手段による照合結果に基づいて前記
患者へ薬剤または血液製剤等の投与がなされたとき、そ
の投与結果情報を前記管理システムに送信して保存させ
る結果登録手段とを有していることを特徴とする薬剤等
投与管理システムが実現される。
【0181】図14は、この第3の実施の形態による薬
剤等投与管理システムの実際の運用形態を示している。
【0182】すなわち、前述したように、管理システム
(PC)101は、例えば、患者を特定するための基本
情報と当該患者へ投与する薬剤または血液製剤等に関す
る投与指示内容を含む情報をバーコード化した投与指示
書28として出力(プリントアウト)し、この管理シス
テム(PC)101と相互に通信可能な読取り機能付き
携帯端末装置102は、前記管理システム(PC)10
1からバーコード化して出力(プリントアウト)された
投与指示書28とともに、前記患者に付与されている前
記患者を特定するための患者(基本)情報201と当該
患者へ投与する薬剤または血液製等に付与されている薬
剤または血液製剤等情報202及びその他の情報203
を何件も読取って保存する機能と、この読取り保存機能
によって読み取った前記投与指示書28と、患者情報2
01と当該患者へ投与する薬剤または血液製剤等に付与
されている薬剤または血液製剤等情報202及びその他
の情報203とを照合するとともに、この照合結果に基
づいて前記患者へ投与する薬剤または血液製剤等の投与
実行の可否を判定するチェック機能と、このチェック機
能による判定結果を、例えば、1日の終わり毎にあるい
は1件毎に前記PC101に戻して登録する機能とを有
している。
【0183】図8は、この第3の実施の形態による薬剤
等投与管理システムの実際の運用形態において用いられ
る投与指示情報(投与指示書)を例示している。
【0184】この投与指示情報(投与指示書)は、実際
には、管理システム(PC)101にデータベース化し
て保存されているものとし、図8の(a)は、投与指示
情報が全て入っている2次元バーコードを用いた投与指
示書206を例示しているとともに、図8の(b)は、
投与する患者の情報や投与する薬剤等の情報がそれぞれ
毎にバーコード化されている投与指示書207を例示し
ている。
【0185】すなわち、図8の(a)は、投与指示情報
(投与指示書)の例1として、管理システム101の出
力手段によって出力されるプリントアウトした投与指示
書206である。
【0186】上記のような容量の多い情報は、2次元バ
ーコードとして印字出力され、印字内容は、全て2次元
バーコード208としてに入っている。
【0187】このような2次元バーコードを使用する場
合には、2次元バーコードの読取り機能つき携帯用端末
装置(読取り機能付き携帯端末装置6またはハンディタ
ーミナル25)102が必要となる。
【0188】この投与指示書206の内容を携帯用端末
102で読取り、さらにに患者のリストバンド26のバ
ーコード、薬剤のバーコードを読んで照合することによ
り、誤りをチェックすることができる。
【0189】また、図8の(b)は、投与指示情報(投
与指示書)の例2として管理システム101の出力手段
によって出力されるプリントアウトした投与指示書20
7の場合である。
【0190】この場合、投与指示情報としては、患者情
報と薬剤情報とが分かれば、最低限、投与管理を行うこ
とができ、この例では患者ID、薬剤IDをそれぞれ1
次元バーコード209としてバーコード化した投与指示
書207としている。
【0191】(第4の実施の形態)ところで、以上のよ
うな第1の実施の形態においては、管理システム1から
患者を特定するための基本情報と当該患者へ投与する薬
剤または血液製剤等に関する投与指示内容を含む情報を
読取り機能付き携帯端末装置6に登録することを前提と
してシステムを構成している。
【0192】また、第2の実施の形態においては、コン
ピュータシステム(PC21、22)からハンディター
ミナル25へ選択してダウンロードすることを前提とし
てシステムを構成している。
【0193】しかるに、この第4の実施の形態において
は、そのような前提をなくして、管理システム1または
コンピュータシステム(PC21、22)に付属するプ
リンターからバーコード化した投与指示書28(図8の
(a)の投与指示情報の例1(投与指示書206)また
は図8の(b)の投与指示情報の例2(投与指示書20
7参照)として出力し、患者を特定するための基本情報
と当該患者へ投与する薬剤または血液製剤等に関する投
与指示内容を含む情報を読取り機能付き携帯端末装置6
またはハンディターミナル25で読取りを行うととも
に、前記患者に付与されている患者を特定するための基
本情報と前記患者へ投与する薬剤または血液製剤等に付
与されている情報を読取り、その読取った情報を照合し
その照合結果に基づいて前記患者へ投与する薬剤または
血液製剤等の投与を実行し、その投与結果を読取り機能
付き携帯端末装置6またはハンディターミナル25をプ
リンタに直接接続して印字するようにしている(図11
の投与結果情報(プリントした2次元バーコード参
照)。
【0194】そして、プリントした投与結果は、管理シ
ステム101に付属のバーコード読取り機能付き携帯端
末装置より入力して投与履歴データベース215として
保存するようにしている(図12の管理システムの投与
履歴データベース参照)。
【0195】この場合、投与指示情報及び投与結果の印
字は、1次元バーコード、2次元バーコードのどちらで
も構わない。
【0196】また、この場合、読取り機能付き携帯端末
装置6は、例えば、携帯端末として持ち運びのできる電
子媒体6aやハンディターミナル25に代えて、例え
ば、LAN等で管理システムに接続され、例えば、1次
元バーコード、2次元バーコード等の読取り機能付き携
帯端末装置が付属されて病院内の各所に設置されている
パーソナルコンピュータ等からなる端末装置としてもよ
い。
【0197】すなわち、この第4の実施の形態によれ
ば、図19に示すように、患者情報や薬剤または血液製
剤等の投与情報を管理する管理システム101と、該管
理システムと相互に通信可能な読取り機能付きの携帯端
末装置102とからなり、前記管理システムは、患者情
報及び患者へ投与する薬剤または血液製剤等に関する投
与指示内容を含む情報の入力手段101aと、この入力
手段101aによって入力された患者情報及び患者へ投
与する薬剤または血液製剤等に関する投与指示内容を含
む情報の出力手段101bとを有し、前記読取り機能付
きの携帯端末装置102は、前記患者に付与されている
前記患者を特定するための基本情報と、前記管理システ
ム101の出力手段101bによって出力された患者へ
投与する薬剤または血液製剤等に関する投与指示内容を
含む情報と、前記患者へ投与する薬剤または血液製剤等
に付与されている情報とを読取る読取り手段102a
と、この読取り手段102aによって読み取った情報と
を照合する照合手段102bと、この照合手段102b
による照合結果に基づいて前記患者へ投与する薬剤また
は血液製剤等の投与がなされてとき、その投与結果情報
を出力する出力手段102cとを有し、前記管理システ
ムは、さらに、前記読取り機能付きの携帯端末装置10
2の出力手段102cによって出力された投与結果情報
を入力して保存する結果登録手段101cとを有してい
ることを特徴とする薬剤等投与管理システムが実現され
る。
【0198】図15は、この第4の実施の形態による薬
剤等投与管理システムの実際の運用形態を示している。
【0199】すなわち、前述したように、管理システム
(PC)101は、該PC101に付属されているプリ
ンタ31を介して、例えば、患者を特定するための基本
情報と当該患者へ投与する薬剤または血液製剤等に関す
る投与指示内容を含む情報をバーコード化した投与指示
書28として出力(プリントアウト)し、この管理シス
テム(PC)101と相互に通信可能な読取り機能付き
携帯端末装置(携帯端末)102は、前記管理システム
(PC)101からバーコード化して出力(プリントア
ウト)された投与指示書28とともに、前記患者に付与
されている前記患者を特定するための患者(基本)情報
201と当該患者へ投与する薬剤または血液製剤等に付
与されている薬剤または血液製剤等情報202及びその
他の部位など情報203を読取って保存する機能と、こ
の読み取り保存機能によって読み取った前記投与指示書
28の内容と、患者情報201と当該患者へ投与する薬
剤または血液製剤等に付与されている薬剤または血液製
剤等情報202及びその他の部位などの情報203とを
照合するとともに、この照合結果に基づいて前記患者へ
投与する薬剤または血液製剤等の投与実行の可否を判定
するチェック機能と、このチェック機能による判定結果
に基づいて投与実行がなされたとき、その投与結果情報
を該携帯端末102に付属されているプリンタ30を介
して、バーコード化した投与結果書32として出力(プ
リントアウト)する機能と、このプリントアウト機能に
よるバーコード化した投与結果書32を前記PC101
側に戻して該PC101に付属されているバーコード読
取装置33を介して入力することにより、前記PC10
1に投与結果書32の内容を保存する登録する結果登録
機能とを有している。
【0200】(第5の実施の形態)この第5の実施の形
態では、以上のような第1及び第2の実施の形態におけ
る読み取り機能付き携帯端末装置6またはハンディター
ミナル25として、それぞれ無線機能が付属した無線読
取り装置または無線ハンディターミナルを利用する。
【0201】また、管理システム1にはいくつかの無線
アンテナを設置し、無線読取り機能付き携帯端末装置ま
たは無線ハンディターミナルと無線で情報をやり取りす
ることが可能である。
【0202】ところで、以上のような第1の実施の形態
においては、管理システム1から患者を特定するための
基本情報と当該患者へ投与する薬剤または血液製剤等に
関する投与指示内容を含む情報を読取り機能付き携帯端
末装置6に登録することを前提としてシステムを構成し
ている。
【0203】また、第2の実施の形態においては、コン
ピュータシステム(PC21、22)からハンディター
ミナル25へ選択してダウンロードすることを前提とし
てシステムを構成している。
【0204】しかるに、この第5の実施の形態において
は、そのような前提をなくして、無線読取り機能付き携
帯端末装置または無線ハンディターミナルで患者のリス
トバンドよりバーコード化された患者IDを読み取る。
【0205】それによって、無線読取り機能付き携帯端
末装置または無線ハンディターミナルは無線により管理
システムに患者IDを示してその投与指示情報を問い合
わせる。
【0206】管理システムは患者IDに対応する患者の
投与指示情報を無線で無線読取り機能付き携帯端末装置
または無線ハンディターミナルに返送する(図7の投与
指示情報参照)。
【0207】無線読取り機能付き携帯端末装置または無
線ハンディターミナルは、返送を待って、前記患者へ投
与する薬剤または血液製剤等に付与されている情報を読
取り、その読取った情報と管理システムより返送された
投与指示情報を照合しその照合結果に基づいて前記患者
へ投与する薬剤または血液製剤等の投与を実行し、投与
結果は無線によって管理システムに入力して投与履歴デ
ータベースとして保存される(図12の管理システムの
投与履歴データベース参照)。
【0208】これによって、読取り機能付き携帯端末装
置への投与情報の登録をする必要が無いため、登録忘れ
がない。
【0209】またリアルタイムに情報のやり取りができ
るため投与結果は、即座に管理システムのデータベース
に反映されタイムラグによる矛盾が生じない。
【0210】すなわち、この第5の実施の形態によれ
ば、図20に示すように、患者情報や薬剤または血液製
剤等の投与情報を管理する管理システム101と、該管
理システム101と無線によって相互に通信可能な読取
り機能付きの携帯端末装置102とからなり、前記管理
システム101は、患者情報及び患者へ投与する薬剤ま
たは血液製剤等に関する投与指示内容を含む情報の入力
手段101aと、指定患者の患者情報及び患者へ投与す
る薬剤または血液製剤等に関する投与指示内容を含む情
報を読取り機能付きの携帯端末装置に無線で出力する出
力手段101bと、前記読取り機能付きの携帯端末装置
102と無線による双方向の通信手段101cとを有
し、前記読取り機能付きの携帯端末装置102は、読取
り手段101aと、この読取り手段101aによって前
記患者に付与されている前記患者を特定するための基本
情報を読取り、前記管理システム101に患者を指定し
て無線で問い合わせる手段102bと、前記管理システ
ム101からの返送を待って、前記読取り手段101a
によって患者へ投与する薬剤または血液製剤等に付与さ
れている情報とを読み取る読取り、患者へ投与する薬剤
または血液製剤等に関する投与指示内容を含む情報と照
合する照合手段102cと、この照合手段102cによ
る照合結果に基づいて前記患者へ投与する薬剤または血
液製剤等の投与が実行されたとき、投与結果情報を管理
システムに無線で出力して保存させる結果登録手段10
2dとを有していることを特徴とする薬剤等の投与管理
システムが実現される。
【0211】図16は、この第5の実施の形態による薬
剤または血液製剤等投与管理システムの実際の運用形態
を示している。
【0212】すなわち、前述したように、管理システム
(PC)101は、無線アンテナ41を介して、例え
ば、患者を特定するための基本情報と当該患者へ投与す
る薬剤または血液製剤等に関する投与指示内容を含む情
報を無線で出力する。
【0213】この管理システム(PC)101と相互に
無線による通信可能な読取り機能付き携帯端末装置(携
帯端末)102は、前記管理システム(PC)101か
ら出力された投与指示内容を含む情報を保存するとも
に、前記患者に付与されている前記患者を特定するため
の基本情報201を読取り、前記管理システムに患者を
指定して携帯電話またはPHS52によって問い合わせ
る。
【0214】また、携帯端末102は、前記管理システ
ム(PC)101からの返送を待って、前記患者に付与
されている前記患者を特定するための患者(基本)情報
201と当該患者へ投与する薬剤または血液製剤等に付
与されている薬剤または血液製剤等情報202及びその
他の部位など情報203を読取って保存する。
【0215】また、携帯端末102は、この読取り保存
機能によって保存した前記投与指示内容と、前記読取っ
た患者情報201と当該患者へ投与する薬剤または血液
製剤等に付与されている薬剤または血液製剤等情報20
2及びその他の部位などの情報203とを照合する。
【0216】また、携帯端末102は、この照合結果に
基づいて前記患者へ投与する薬剤または血液製剤等の投
与実行の可否を判定する。
【0217】また、携帯端末102は、このチェック機
能による判定結果に基づいて投与実行がなされたとき、
その投与結果情報を無線で出力し、この投与結果情報を
前記PC101側に戻して該PC101に付属されてい
る無線アンテナ41を介して入力することにより、前記
PC101に投与結果内容を保存する登録する。
【0218】(第6の実施の形態)この第6の実施の形
態では、以上のような第1及び第2の実施の形態におけ
る読み取り機能付き携帯端末装置6またはハンディター
ミナル25として、携帯電話やPHSを付属させて利用
する。
【0219】また、管理システム1は、ISDNによっ
て公衆回線網に接続することにより、携帯電話やPHS
を付属させた読取り機能付き携帯端末装置またはハンデ
ィターミナルと無線で情報をやり取りすることが可能で
ある。
【0220】ところで、以上のような第1の実施の形態
においては、管理システム1から患者を特定するための
基本情報と当該患者へ投与する薬剤または血液製剤等に
関する投与指示内容を含む情報を読取り機能付き携帯端
末装置6に登録することを前提としてシステムを構成し
ている。
【0221】また、第2の実施の形態においては、コン
ピュータシステム(PC21、22)からハンディター
ミナル25へ選択してダウンロードすることを前提とし
てシステムを構成している。
【0222】しかるに、この第6の実施の形態において
は、そのような前提をなくして、携帯電話やPHSを付
属させた読取り機能付き携帯端末装置またはハンディタ
ーミナルで患者のリストバンドよりバーコード化された
患者IDを読み取る。
【0223】それにより、読取り機能付き携帯端末装置
またはハンディターミナルは、それらに付属させた携帯
電話やPHSにより管理システムに患者IDを示してそ
の投与指示情報を問い合わせる。
【0224】管理システムは患者IDに対応する患者の
投与指示情報をISDNによる公衆回線網を介して返送
する(図7の投与指示情報参照)。
【0225】そして、携帯電話やPHSを付属させた読
取り機能付き携帯端末装置またはハンディターミナル
は、管理システムからの返送を待って、前記患者へ投与
する薬剤または血液製剤等に付与されている情報を読取
り、その読取った情報と管理システムより返送された投
与指示情報を照合しその照合結果に基づいて前記患者へ
投与する薬剤または血液製剤等の投与を実行し、投与結
果は該読取り機能付き携帯端末装置またはハンディター
ミナルに付属させた携帯電話やPHSにより管理システ
ムに入力して投与履歴データベースとして保存される
(図12の管理システムの投与履歴データベース参
照)。
【0226】これによって、読取り機能付き携帯端末装
置またはハンディターミナルへの投与情報の登録をする
必要が無いため、登録忘れがない。
【0227】また、リアルタイムに情報のやり取りがで
きるため投与結果は即座に管理システムのデータベース
に反映されタイムラグによる矛盾が生じない。
【0228】すなわち、この第6の実施の形態によれ
ば、患者情報及び薬剤または血液製剤等の投与情報を管
理する管理システムと、該管理システムと携帯電話また
はPHSによって相互に通信可能な読取り機能付きの携
帯端末装置とからなり、前記管理システムは、患者情報
及び患者へ投与する薬剤または血液製剤等に関する投与
指示内容を含む情報の入力手段と、指定患者の患者情報
及び患者へ投与する薬剤または血液製剤等に関する投与
指示内容を含む情報を読取り機能付きの携帯端末装置に
公衆回線網を介して出力する出力手段と、公衆回線網を
介して携帯電話またはPHSによる前記読取り機能付き
の携帯端末装置との双方向の通信手段とを有し、前記読
取り機能付きの携帯端末装置は、前記患者に付与されて
いる前記患者を特定するための基本情報を読取り、前記
管理システムに患者を指定して携帯電話またはPHSに
よって問い合わせるとともに、管理システムからの返送
を待って、患者へ投与する薬剤または血液製剤等に付与
されている情報とを読み取る読取り、患者へ投与する薬
剤または血液製剤等に関する投与指示内容を含む情報と
照合する照合手段と、この照合手段による照合結果に基
づいて前記患者へ投与する薬剤または血液製剤等の投与
が実行されたとき、その投与結果情報を管理システムに
携帯電話またはPHSによって出力して保存させる結果
登録手段とを有していることを特徴とする薬剤等の投与
管理システムが実現される。
【0229】なお、図17においては、公衆回線網を介
した場合を記述しているが、必ずしも公衆回線網を介す
る必要はない。
【0230】特に、PHSでは、病院内にPHS用の病
院内交換機や病院内受信機を設置して病院内にPHS網
を構築することにより、管理システムと読取り機能付き
の携帯端末装置との間でデータを送受信するようにして
も構わない。
【0231】図17は、この第6の実施の形態による薬
剤等投与管理システムの実際の運用形態を示している。
【0232】すなわち、前述したように、患者情報及び
薬剤または血液製剤等の投与情報を管理する管理システ
ム(PC)101は、該PC101に接続されているI
SDNによる公衆回線網51を介して、例えば、患者を
特定するための基本情報と当該患者へ投与する薬剤また
は血液製剤等に関する投与指示内容を含む情報を出力す
る。
【0233】この管理システム(PC)101と携帯電
話またはPHS52によって相互に通信可能な読取り機
能付きの携帯端末装置102は、前記管理システム(P
C)101から出力された投与指示内容を含む情報を保
存するともに、前記患者に付与されている前記患者を特
定するための基本情報201を読取り、前記管理システ
ムに患者を指定して携帯電話またはPHS52によって
問い合わせる。
【0234】また、携帯端末装置102は、前記管理シ
ステム(PC)101からの返送を待って、患者へ投与
する薬剤または血液製剤等に付与されている薬剤または
血液製剤等情報202及びその他の部位など情報203
を読取って保存する。
【0235】また、携帯端末装置102は、この読み取
り保存機能によって保存した前記投与指示内容と、前記
読み取った患者情報201と当該患者へ投与する薬剤ま
たは血液製剤等に付与されている薬剤または血液製剤等
情報202及びその他の部位などの情報203とを照合
するとともに、この照合結果に基づいて前記患者へ投与
する薬剤または血液製剤等の投与実行の可否を判定す
る。
【0236】また、携帯端末装置102は、このチェッ
ク機能による判定結果に基づいて薬剤または血液製剤等
の投与実行がなされたとき、その投与結果情報を携帯電
話またはPHS52によって出力し、この投与結果情報
を前記PC101側に戻して該PC101に接続されて
いるISDNによる公衆回線網51を介してPC101
に入力することにより、前記PC101に投与結果内容
を保存する登録する。
【0237】(第7の実施の形態)この第7の実施の形
態では、以上のような第1乃至第6の実施の形態におい
て、管理システムに保存する投与履歴データベースの内
容を、その原本性を保証(確認)することができる所謂
原本性保証(確認)サーバーに保存するようにした薬剤
または血液製剤等投与管理システムに適用される。
【0238】この原本性保証(確認)サーバーは、サー
バーへのアクセスを含むファイルシステムが独自で外部
から参照しようとしても参照することができないように
なされているものである。
【0239】すなわち、この原本性保証(確認)サーバ
ーは、パスワード等によって正当な権限が確認された者
しか、その参照が認められない。
【0240】また、この原本性保証(確認)サーバーで
は、内部のデータ内容等の変更があった場合には、その
変更履歴が管理されるとともに、内部のデータが暗号化
されかつ電子署名によって原本であることが保証(確
認)される。
【0241】すなわち、第7の実施の形態では、このよ
うな原本性保証(確認)サーバーに、以上のような第1
乃至第6の実施の形態における管理システムに保存する
投与履歴データベースを保存するようにしたものであっ
て、その形態としては、図21の(a)、(b)、
(c)の形態がある。
【0242】まず、図21の(a)では、管理システム
300自体を原本性保証(確認)サーバー付きで構成し
て、それに投与履歴データベースの内容を保存する。
【0243】また、図21の(b)では、管理システム
301に原本性保証(確認)サーバー302を接続し
て、それに投与履歴データベースの内容を保存する。
【0244】また、図21の(c)では、管理システム
301に原本性を保証(確認)した光ディスク(MO)
装置303を接続して、それに投与履歴データベースの
内容を保存する。
【0245】ここで、保存しようとする投与履歴データ
ベースの内容は、後からの追跡において正確な情報でな
ければならないので、そのためには、改ざんができるシ
ステムであってはならない。
【0246】しかるに、この実施の形態のように、実質
的にデータベースの内容の改ざんを防止することができ
る原本性保証(確認)システムを利用していることによ
り、外部からの改ざんの防止、さらには内部の運用担当
者等による不正な書き換えの防止を図ることができる。
【0247】また、内部の運用担当者等が、容易にその
正確性(改ざんされていないこと)を証明することがで
きる。
【0248】
【発明の効果】従って、以上説明したように、本発明に
よれば、投与内容の間違いを避けるために、本来の患者
への投与指示内容と、これから投与する内容との照合結
果に基づいて投与の可否を判定するとともに、照合結果
が異なっている場合には、投与行為者に対して、必要に
応じて、警告を促すようにした投与内容警告機能を含む
薬剤等投与管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態による薬剤
等投与管理システムの構成を示す概略的なブロック図で
ある。
【図2】図2は、本発明の第2の実施の形態による輸血
検査システムの概略的な構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、第2の実施の形態において、血液製剤
を投与するとき、べッドサイドで患者のリストバンド2
6より患者IDをハンデイターミナル25のバーコード
リーダーで読み取るとともに、投与する部位や投与する
手段も、バーコード化して患者のべッドサイドに貼り付
けておく状態を示す図である。
【図4】図4は、輸血検査に係る従来の技術としての輸
血検査システムの構成を示す概略的なブロック図であ
る。
【図5】図5は、本発明の第1の実施の形態による薬剤
等投与管理システムの実際の運用形態において用いられ
る患者情報を例示する図である。
【図6】図6は、本発明の第1乃至第6の実施の形態に
よる薬剤等投与管理システムの実際の運用形態において
用いられる薬剤または血液製剤等情報を例示する図であ
る。
【図7】図7は、本発明の第1乃至第6の実施の形態に
よる薬剤等投与管理システムの実際の運用形態において
用いられる投与指示情報(登録機能)を例示する図であ
る。
【図8】図8は、本発明の第3の実施の形態による薬剤
等投与管理システムの実際の運用形態において用いられ
る投与指示情報(投与指示書)を例示する図である。
【図9】図9は、本発明の第1乃至第6の実施の形態に
よる薬剤等投与管理システムの実際の運用形態において
用いられる医者から出された投与指示情報を例示する図
である。
【図10】図10は、本発明の第1乃至第6の実施の形
態による薬剤等投与管理システムの実際の運用形態にお
いて用いられる投与結果情報(送信情報)を例示する図
である。
【図11】図11は、本発明の第1乃至第6の実施の形
態による薬剤等投与管理システムの実際の運用形態にお
いて用いられる投与結果情報(プリントアウトした2次
元バーコード)を例示する図である。
【図12】図12は、本発明の第1乃至第6の実施の形
態による薬剤等投与管理システムの実際の運用形態にお
いて用いられる投与履歴データベース215を例示する
図である。
【図13】図13は、本発明の第1の実施の形態による
薬剤等投与管理システムの実際の運用形態を示す図であ
る。
【図14】図14は、本発明の第3の実施の形態による
薬剤等投与管理システムの実際の運用形態を示す図であ
る。している。
【図15】図15は、本発明の第4の実施の形態による
薬剤等投与管理システムの実際の運用形態を示す図であ
る。
【図16】図16は、本発明の第5の実施の形態による
薬剤等投与管理システムの実際の運用形態を示す図であ
る。
【図17】図17は、本発明の第6の実施の形態による
薬剤等投与管理システムの実際の運用形態を示す図であ
る。
【図18】図18は、本発明の第1の実施の形態による
薬剤等投与管理システムの具体的な構成を示すブロック
図である。
【図19】図19は、本発明の第4の実施の形態による
薬剤等投与管理システムの具体的な構成を示すブロック
図である。
【図20】図20は、本発明の第5の実施の形態による
薬剤等投与管理システムの具体的な構成を示すブロック
図である。
【図21】図21は、本発明の第7の実施の形態は、第
1乃至第6の実施の形態における管理システムに保存す
る投与履歴データベースの内容を原本性保証(確認)サ
ーバーに保存するようにした薬剤等投与管理システムの
概略的な構成を示すブロック図である。
【図22】図22は、本発明の第2の実施の形態による
輸血検査システムにおける血液製剤と患者の照合の別の
システムによる概略的な構成を示すブロック図である。
【図23】図23は、図22のシステムに用いられる予
約表を示す図である。
【図24】図24は、図22のシステムに用いられる別
の予約表を示す図である。
【符号の説明】
1…管理システム、 2…ホストコンピュータ、 3…データプリンタ、 4…キーボード、 5…カード入力装置、 6…読み取り機能付き携帯端末装置、 6b…表示窓、 21、22…ホストコンピュータ(PC)、 23…リストバンドプリンタ、 24…輸血検査装置、 25…ハンディターミナル、 26…リストバンド、 27a、27b…印刷物、 28…投与指示書、 30…読み取り機能付き携帯端末装置102に付属され
ているプリンタ、 31…PC101に付属されているプリンタ、 32…投与結果書、 33…バーコード読取装置、 41…無線アンテナ、 51…ISDNによる公衆回線網、または病院内交換
機、または病院内受信機、 52…携帯電話またはPHS、 101…管理システム、 102…読み取り機能付き携帯端末装置、 101a…入力手段、 101b…登録手段、 102a…読取手段、 102b…照合手段、 102c…結果登録手段、 201…患者(基本)情報、 202…薬剤または血液製剤等情報、 203…その他の部位などの情報、 204…投与する患者の情報、 205…薬剤または血液製剤等の情報、 206…投与指示情報が全て入っている2次元バーコー
ドによる投与指示書、 207…投与する患者の情報や投与する薬剤または血液
製剤等の情報がそれぞれ毎にバーコード化されている投
与指示書、 208、209…プリントアウトした投与指示書、 211…投与指示情報、 212…患者の情報、 213…薬剤または血液製剤等の情報、 215…投与履歴データベース、 300…管理システム(原本性保証(確認)サーバー付
き)、 301…管理システム、 302…原本性保証(確認)サーバー、 303…原本性を保証(確認)した光ディスク(MO)
装置。 400…バーコードプリンタ、 401…薬剤ID、 402…予約表、 403…血液製剤、 404…読取り機能付き携帯端末装置、 405…リストバンド、 406…患者ID、 407…投与履歴データベース。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者情報及び薬剤または血液製剤等の投
    与情報を管理する管理システムと、該管理システムと相
    互に通信可能な読取り機能付き携帯端末装置とからな
    り、 前記管理システムは、患者情報及び患者へ投与する薬剤
    または血液製剤等に関する投与指示内容を含む情報の入
    力手段と、患者を特定するための基本情報と当該患者へ
    投与する薬剤または血液製剤等に関する投与指示内容を
    含む情報を前記読取り機能付き携帯端末装置に登録する
    登録手段とを有し、 前記読取り機能付き携帯端末装置は、前記患者に付与さ
    れている前記患者を特定するための基本情報と当該患者
    へ投与する薬剤または血液製剤等に付与されている情報
    を読取る読取手段と、この読取手段によって読取った情
    報と前記管理システムの登録手段によって登録されてい
    る当該患者へ投与する薬剤または血液製剤等に関する投
    与指示内容を含む情報とを照合する照合手段と、この照
    合手段による照合結果に基づいて前記患者へ薬剤または
    血液製剤等の投与がなされたとき、その投与結果情報を
    前記管理システムに送信して保存させる結果登録手段と
    を有していることを特徴とする薬剤等投与管理システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記読み取り機能付き携帯端末装置は、
    前記照合手段による判定結果が不一致であった場合に
    は、投与行為者に対して警告する警告手段を有している
    ことを特徴とする請求項1に記載の薬剤等投与管理シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記患者へ投与する薬剤または血液製剤
    等に付与されている当該患者へ投与する薬剤または血液
    製剤等に関する情報は、バーコード化して印刷されたラ
    ベルとして当該患者へ投与する薬剤または血液製剤等に
    貼り付けられることを特徴とする請求項1に記載の薬剤
    等投与管理システム。
  4. 【請求項4】 前記患者に付与されている前記患者を特
    定するための基本情報は、バーコード化して印刷された
    カード及びリストバンドのうち少なくとも一方が当該患
    者に付与されることを特徴とする請求項1に記載の薬剤
    等投与管理システム。
  5. 【請求項5】 前記管理システムの登録手段は、当該患
    者へ投与する薬剤または血液製剤等の1回当たりの投与
    量を、事前に、前記読み取り機能付き携帯端末装置に登
    録する機能を有しているとともに、当該患者へ投与する
    薬剤または血液製剤等を投与する時点で1回当たりの投
    与量を、前記読取り機能付き携帯端末装置に入力する機
    能を有し、 前記読取り機能付き携帯端末装置の照合手段は、前記管
    理システムの登録手段によって、事前に登録された1回
    当たりの投与量と、投与する時点で入力された1回当た
    りの投与量とを照合して同量かどうかを判定する機能を
    有し、 前記読取り機能付き携帯端末装置の警告手段は、前記照
    合手段による判定結果が、事前に登録された1回当たり
    の投与量と異なっていた場合には、警告する機能を有し
    ていることを特徴とする請求項2に記載の薬剤等投与管
    理システム。
  6. 【請求項6】 前記管理システムの登録手段は、当該患
    者へ投与する薬剤または血液製剤等の一日に投与可能な
    投与量を、事前に、前記読取り機能付き携帯端末装置に
    登録する機能を有しているとともに、当該患者へ投与す
    る薬剤または血液製剤等を投与する時点で投与量を、前
    記読取り機能付き携帯端末装置に入力する機能を有し、 前記読取り機能付き携帯端末装置の照合手段は、前記管
    理システムの登録手段によって、事前に登録された一日
    に投与可能な投与量と、投与する時点で入力された投与
    量とを照合して投与する時点で入力された投与量が一日
    に投与可能な投与量を超えていないかどうかを判定する
    機能を有し、 前記読取り機能付き携帯端末装置の警告手段は、前記読
    取り機能付き携帯端末装置の照合手段による判定結果
    が、事前に登録された一日に投与可能な投与量を超えて
    いた場合には、警告する機能を有していることを特徴と
    する請求項2に記載の薬剤等投与管理システム。
  7. 【請求項7】 前記管理システムの登録手段は、当該患
    者へ投与する薬剤または血液製剤等の種別毎に投与可能
    な時間間隔を、事前に、前記読取り機能付き携帯端末装
    置に登録する機能を有しているとともに、当該患者へ投
    与する薬剤または血液製剤等を投与する時点で、投与内
    容を前記読取り機能付き携帯端末装置に入力する機能を
    有し、 前記読取り機能付き携帯端末装置の照合手段は、当該患
    者へ投与する薬剤または血液製剤等を投与する時点で、
    前回投与した日付及び時刻と現在の日付及び時刻とを比
    較し、投与間隔が、前記管理システムの登録手段によっ
    て、事前に登録された当該患者へ投与する薬剤または血
    液製剤等の種別毎に投与可能な時間間隔とを照合して投
    与可能な時間間隔を超えていないかどうかを判定する機
    能を有し、 前記読取り機能付き携帯端末装置の警告手段は、前記読
    取り機能付き携帯端末装置の照合手段による判定結果
    が、事前に登録された当該患者へ投与する薬剤または血
    液製剤等の種別毎に投与可能な時間間隔を超えていた場
    合には、警告する機能を有していることを特徴とする請
    求項2に記載の薬剤等投与管理システム。
  8. 【請求項8】 前記管理システムの登録手段は、当該患
    者の基本情報として病名及び病状、前記病名及び病状ご
    とに当該患者へ投与可能な薬剤または血液製剤等を、事
    前に、前記読取り機能付き携帯端末装置に登録する機能
    を有し、 前記読取り機能付き携帯端末装置の照合手段は、薬剤ま
    たは血液製剤等を投与する時点で、前記管理システムの
    登録手段によって、事前に登録されている前記患者の病
    名及び病状から、投与可能な薬剤または血液製剤等かど
    うかを判定する機能を有し、 前記読取り機能付き携帯端末装置の警告手段は、前記読
    取り機能付き携帯端末装置の照合手段による判定結果
    が、事前に登録されている前記患者の病名及び病状か
    ら、投与不可能な薬剤または血液製剤等である場合に
    は、警告する機能を有していることを特徴とする請求項
    2に記載の薬剤等投与管理システム。
  9. 【請求項9】 患者情報、投与する薬剤または血液製剤
    等の薬剤名、薬剤IDなどを含む情報、投与する口、手
    の静脈、鼻などの部位、投与する静脈注射、服用、点滴
    などの手段、投与する時間間隔、投与した時間、投与し
    た担当者、投与する量を管理したデータベースを持つと
    ともに、医者からの患者に対する治療処置情報の入力手
    段及び格納手段を持つコンピュータシステムと、 前記コンピュータシステムと通信可能でかつ読取り機能
    を有した携帯用端末とを具備し、 前記携帯用端末は、前記コンピュータシステムから必要
    情報を選択してダウンロードする機能を有し、前記コン
    ピュータシステムから該携帯用端末に入力された前記患
    者情報とそれ以外の投与情報を少なくとも1つと、該携
    帯用端末による読取り情報とを照合することにより、そ
    の処置が適切か否かを判定し不適切な場合にはアラーム
    や警告表示により知らせるようになされていることを特
    徴とする薬剤等投与管理システム。
  10. 【請求項10】 前記携帯用端末は、投与結果情報を前
    記コンピュータシステムにアップロードする機能を有
    し、前記投与結果情報を患者別に時系列に保存・検索・
    確認を可能としたことを特徴とする請求項9に記載の薬
    剤等投与管理システム。
  11. 【請求項11】 患者情報及び薬剤または血液製剤等の
    投与情報を管理する管理システムと、該管理システムと
    相互に通信可能な読取り機能付きの携帯端末装置とから
    なり、 前記管理システムは、患者情報及び患者へ投与する薬剤
    または血液製剤等に関する投与指示内容を含む情報の入
    力手段と、この入力手段によって入力された患者情報及
    び患者へ投与する薬剤または血液製剤等に関する投与指
    示内容を含む情報の出力手段を有し、 前記読取り機能付きの携帯端末装置は、前記患者に付与
    されている前記患者を特定するための基本情報と、前記
    出力手段によって出力された前記患者へ投与する薬剤ま
    たは血液製剤等に関する投与指示内容を含む情報と、前
    記患者へ投与する薬剤または血液製剤等に付与されてい
    る情報とを読取る読取手段と、この読取手段によって読
    取った情報を照合する照合手段と、この照合手段による
    照合結果に基づいて前記患者へ薬剤または血液製剤等の
    投与がなされたとき、その投与結果情報を前記管理シス
    テムに送信して保存させる結果登録手段とを有している
    ことを特徴とする薬剤等投与管理システム。
  12. 【請求項12】 患者情報及び薬剤または血液製剤等の
    投与情報を管理する管理システムと、該管理システムと
    相互に通信可能な読取り機能付きの携帯端末装置とから
    なり、 前記管理システムは、患者情報及び患者へ投与する薬剤
    または血液製剤等に関する投与指示内容を含む情報の入
    力手段と、この入力手段によって入力された患者情報及
    び患者へ投与する薬剤または血液製剤等に関する投与指
    示内容を含む情報の出力手段とを有し、 前記読取り機能付きの携帯端末装置は、前記患者に付与
    されている前記患者を特定するための基本情報と、前記
    管理システムの出力手段によって出力された患者へ投与
    する薬剤または血液製剤等に関する投与指示内容を含む
    情報と、前記患者へ投与する薬剤または血液製剤等に付
    与されている情報とを読取る読取り手段と、この読取り
    手段によって読取った情報とを照合する照合手段と、こ
    の照合手段による照合結果に基づいて前記患者へ投与す
    る薬剤または血液製剤等の投与がなされたとき、その投
    与結果情報を出力する出力手段と、この出力手段によっ
    て出力された投与結果情報を前記管理システムに入力し
    て保存する結果登録手段とを有していることを特徴とす
    る薬剤等投与管理システム。
  13. 【請求項13】 患者情報及び薬剤または血液製剤等の
    投与情報を管理する管理システムと、該管理システムと
    無線によって相互に通信可能な読取り機能付きの携帯端
    末装置とからなり、 前記管理システムは、前記読取り機能付きの携帯端末装
    置と無線による双方向の通信手段と、患者情報及び患者
    へ投与する薬剤または血液製剤等に関する投与指示内容
    を含む情報の入力手段と、指定患者の患者情報及び患者
    へ投与する薬剤または血液製剤等に関する投与指示内容
    を含む情報を読取り機能付きの携帯端末装置に前記通信
    手段により無線で出力する出力手段とを有し、 前記読取り機能付きの携帯端末装置は、前記患者に付与
    されている前記患者を特定するための基本情報を読取
    り、前記管理システムに患者を指定して無線で問い合わ
    せるとともに、前記管理システムからの返送を待って、
    患者へ投与する薬剤または血液製剤等に付与されている
    情報とを読取り、患者へ投与する薬剤または血液製剤等
    に関する投与指示内容を含む情報と照合する照合手段
    と、この照合手段による照合結果に基づいて前記患者へ
    投与する薬剤または血液製剤等の投与が実行されたと
    き、その投与結果情報を前記管理システムに無線で出力
    して保存させる結果登録手段とを有していることを特徴
    とする薬剤等投与管理システム。
  14. 【請求項14】 患者情報及び薬剤または血液製剤等の
    投与情報を管理する管理システムと、該管理システムと
    携帯電話またはPHSによって相互に通信可能な読取り
    機能付きの携帯端末装置とからなり、 前記管理システムは、携帯電話またはPHSにより前記
    読取り機能付きの携帯端末装置との双方向の通信手段
    と、患者情報及び患者へ投与する薬剤または血液製剤等
    に関する投与指示内容を含む情報の入力手段と、指定患
    者の患者情報及び患者へ投与する薬剤または血液製剤等
    に関する投与指示内容を含む情報を前記読取り機能付き
    の携帯端末装置に前記通信手段により出力する出力手段
    とを有し、 前記読取り機能付きの携帯端末装置は、前記患者に付与
    されている前記患者を特定するための基本情報を読取
    り、前記管理システムに患者を指定して携帯電話または
    PHSによって問い合わせるとともに、前記管理システ
    ムからの返送を待って、前記患者へ投与する薬剤または
    血液製剤等に付与されている情報とを読み取る読取り、
    前記患者へ投与する薬剤または血液製剤等に関する投与
    指示内容を含む情報と照合する照合手段と、この照合手
    段による照合結果に基づいて前記患者へ投与する薬剤ま
    たは血液製剤等の投与が実行されたとき、その投与結果
    情報を前記管理システムに携帯電話またはPHSによっ
    て出力して保存させる結果登録手段とを有していること
    を特徴とする薬剤等投与管理システム。
  15. 【請求項15】 前記管理システムに保存する投与結果
    情報に含まれる投与履歴データをその原本性を保証する
    原本性保証システムに保存することを特徴とする請求項
    1乃至14のいずれかに記載の薬剤等投与管理システ
    ム。
  16. 【請求項16】 患者情報及び薬剤等の投与情報を管理
    する管理装置と、該管理装置と相互に通信可能な読取り
    機能付き携帯端末装置とからなり、 前記管理装置は、薬剤等に貼付または添付するための患
    者情報の出力手段を有し、 前記読取り機能付き携帯端末装置は、前記患者に付与さ
    れている前記患者を特定するための基本情報と、前記管
    理装置の出力手段によって出力された患者に投与する薬
    剤等に貼付または添付された患者情報を読取る読取り手
    段と、この読取り手段によって読取つた情報を照合する
    照合手段と、この照合手段による照合結果に基づいて前
    記患者へ投与する薬剤等の投与がなされたとき、その投
    与結果情報を前記管理装置に入力して保存する結果登録
    手段を有していることを特徴とする薬剤等投与管理シス
    テムが提供される。
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