JP2001312566A - 医療行為事故防止支援システム、及び、医療行為事故防止支援方法 - Google Patents

医療行為事故防止支援システム、及び、医療行為事故防止支援方法

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JP2001312566A
JP2001312566A JP2000133031A JP2000133031A JP2001312566A JP 2001312566 A JP2001312566 A JP 2001312566A JP 2000133031 A JP2000133031 A JP 2000133031A JP 2000133031 A JP2000133031 A JP 2000133031A JP 2001312566 A JP2001312566 A JP 2001312566A
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Isamu Takayama
勇 高山
Tsukasa Kamirogi
司 神路祇
Kyoko Naito
恭子 内藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】病院、医療、介護施設において、患者に対し、
医師や看護婦等が、投薬や点滴、酸素吸入、麻酔等をす
る医療行為に対し、医師が処方した医療行為が、確実に
行なわれ、人の思いこみによる間違った医療行為、所謂
「医療ミス」を防ぎ、また、医療行為を電子記録管理す
ることができる医療行為事故防止支援システムを提供す
る。 【解決手段】 患者に対し施される医療行為計画の情報
を備えたメインコンピュータと、前記メインコンピュー
タと医療行為に関する情報を送受信し、医療行為の内容
を表示し、認識装置からの情報と前記医療行為計画の情
報を照合し、必要に応じ照合結果を出力し、医療行為の
実績を実績情報として記憶する携帯型コンピュータと、
医療行為を特定する情報を取りこみ、その情報を前記携
帯型コンピュータに送信する認識装置と、を備え、前記
医療行為計画の情報と前記認識装置が取りこんだ情報と
を照合し、施されようとしている医療行為が間違いない
かをチェックし記録することを特徴とする医療行為事故
防止支援システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病院、医療、介護
施設において、患者に対し、医師や看護婦等が、投薬や
点滴、酸素吸入、麻酔等をする医療行為に対し、医師が
処方した医療行為が、確実に行なわれ、人の思いこみに
よる間違った医療行為、所謂「医療ミス」を防ぎ、ま
た、医療行為を電子記録管理することができる医療行為
事故防止支援システム及び医療行為事故防止支援方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】医師が、患者を診察して、処方を決定
し、医師が書き記したカルテに従って、看護婦による医
療行為が、患者に施されている。コンピュータの導入に
より、医師の処方を、電子情報として記録管理している
場合には、医師はコンピュータに投薬名、医療行為の内
容等を入力し、この情報を、各種医療情報の保存、会計
等の医療事務に利用されている。電子情報化された医師
の処方により、看護婦が医療行為を行なう場合には、一
度、紙に出力し、この出力された内容を看護婦が目で確
認して、患者に医療行為を施すか、あるいは、紙に出力
する代わりに、デイスプレイに表示し、この表示を確認
して、医療行為を行なっている。
【0003】近年、看護婦等が、病名の異なる患者を取
り違え、間違ったまま薬を投与したり、そのまま気付か
ずに手術をしてしまったとか、入院患者に点滴を投与す
る場合にナースセンターで薬を選択する際に本来投与す
べき薬を取り違えたり、本来経口又は経管投与すべき流
動食を点滴により静脈注射したり、酸素投与バルブと吸
引バルブを取り違えるなど、医療行為を行なう本人は一
度確認した際に医療行為として施すべき行為と合致して
いると思いこんでいるので、間違いに気付かないとい
う、人の思いこみによる単純な取り違えミスが、重大な
医療事故につながっている例が何件も報告されている。
形式上、別の人による2重のチェックを行なうようなル
ールにしている場合もあるが、実際には忙しいために、
確実に運用されなかったり、あるいは、確認作業はして
いるものの、見落としが発生することも少なくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、このような人
の思いこみによる医療器具、薬品の取り違え等の医療ミ
スを確実に防止し、また確認作業のフロードを防止する
ことができ、そして医療行為を施した場合の医療行為の
内容、時刻、担当者が電子情報として記録され管理でき
る医療作業事故防止システム及び医療作業事故防止方法
を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の医療行為事故防
止支援システムは、(1)患者に対し施される医療行為
計画の情報を備えたメインコンピュータと、前記メイン
コンピュータと医療行為に関する情報を送受信し、医療
行為の内容を表示し、認識装置からの情報と前記医療行
為計画の情報を照合し、必要に応じ照合結果を出力し、
医療行為の実績を実績情報として記憶する携帯型コンピ
ュータと、医療行為を特定する情報を取りこみ、その情
報を前記携帯型コンピュータに送信する認識装置とを備
え、 前記医療行為計画の情報と前記認識装置が取りこ
んだ情報とを照合し、施されようとしている医療行為が
間違いないかをチェックし記録することを特徴とする。
【0006】本発明の医療行為事故防止支援システム
は、(2)患者に対する医療行為情報が与えられ、患者
に対し施されるべき医療行為の内容を含む医療行為計画
の情報を備えたメインコンピュータと、前記メインコン
ピュータから医療行為計画の情報を受信し、医療行為の
内容を表示し、認識装置からの情報による医療行為の正
誤を照合し、必要に応じ照合結果の正又は誤を出力し、
医療行為の実績を実績情報として記憶し、前記実績情報
をメインコンピュータに送信する携帯型コンピュータ
と、医療行為を特定する情報を取りこみ、その情報を前
記携帯型コンピュータに送信する認識装置とを備え、前
記認識装置が取りこんだ情報による医療行為の正誤を照
合し、施されようとしている医療行為が間違いないかを
チェックし記録することを特徴とする。
【0007】本発明の医療行為事故防止支援システム
は、(3)患者に対する医療行為情報が与えられ、患者
に対し施されるべき医療行為の内容を示す医療行為計画
マスタを作成し、医療行為を特定する医療行為識別手段
の発行に必要な医療行為識別手段発行情報を備えたメイ
ンコンピュータと、前記医療行為識別手段発行情報を与
えられて医療行為識別手段を発行する医療行為識別手段
発行機と、前記メインコンピュータから医療行為計画の
情報を受信し、医療行為の内容を表示し、認識装置から
の情報による医療行為の正誤を照合し、必要に応じ照合
結果の正又は誤を出力し、医療行為の実績を実績情報と
して記憶し、前記実績情報をメインコンピュータに送信
する携帯型コンピュータと、医療行為を特定する情報を
取りこみ、その情報を前記携帯型コンピュータに送信す
る認識装置とを備え、 前記認識装置が取りこんだ情報
による医療行為の正誤を照合し、施されようとしている
医療行為が間違いないかをチェックし記録する。
【0008】本発明の医療行為事故防止支援方法は、
(4)患者を特定する患者識別手段を作成し、前記患者
識別手段を患者に携帯させるステップと、患者に対し施
される医療行為計画の情報をコンピュータにより作成す
るステップと、必要に応じ、前記医療行為計画の情報に
基づいて、医療行為に必要な使用物を特定する使用物識
別手段を発行し、この使用物識別手段に対応する使用物
に前記使用物識別手段を付帯させるステップと、患者に
医療行為を施す前に、前記携帯させた患者識別手段を、
認識装置により取りこみ、その情報に対応する患者の計
画された医療行為の内容を表示するステップと、前記認
識装置により得た情報に対応する患者に使用する使用物
の使用物識別手段を認識装置により取りこみ、その使用
物識別手段の情報と、前記患者の医療行為計画の情報を
照合し、必要に応じ、その正又は誤を出力するステップ
と、前記照合が一致した場合、前記患者に照合済みの使
用物を用いて医療行為を施すステップとを備えている。
【0009】本発明の医療行為事故防止支援方法は、
(5)患者を特定する患者識別手段を作成し、前記患者
識別手段を患者に携帯させるステップと、医療行為を施
す作業者を特定する作業者識別手段を作成し、前記作業
者識別手段を作業者に携帯させるステップと、患者に対
し施される医療行為計画の情報をコンピュータにより作
成するステップと、必要に応じ、前記医療行為計画の情
報に基づいて、医療行為に必要な使用物を特定する使用
物識別手段を発行し、この使用物識別手段に対応する使
用物に前記使用物識別手段を付帯させるステップと、患
者に医療行為を施す前に、前記携帯させた患者識別手段
を、認識装置により取りこみ、その情報に対応する患者
の計画された医療行為の内容を表示するステップと、前
記認識装置により得た情報に対応する患者に使用する使
用物の使用物識別手段を認識装置により取りこみ、その
使用物識別手段の情報と、前記患者の医療行為計画の情
報を照合し、必要に応じ、その正又は誤を出力するステ
ップと、前記照合が一致した場合、前記患者に照合済み
の使用物を用いて医療行為を施すステップと、前記作業
者識別手段を、認識装置により取りこみ、その得た情報
を保存するステップとを備えている。
【0010】上記(4)又は(5)に記載の医療行為事
故防止支援方法に、(6)さらに、認識装置により取り
こんだ時点の時刻を保存するステップとを備えたことを
特徴とする。
【0011】上記(4)乃至(6)のいずれかに記載の
医療行為事故防止支援方法における患者識別手段が、
(7)指紋であることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態とし
て、入院患者に対する医療行為を例にとり、まず、医療
行為事故防止支援システムについて説明する。
【0013】本発明の第1の実施の形態による医療行為
事故防止支援システムは図1に示されたような構成を備
えている。メインコンピュータ10と、前記メインコンピ
ュータ10と情報交換可能な携帯型コンピュータ20と、前
記携帯型コンピュータ20に認識した情報を送る認識装置
30とを備えている。
【0014】メインコンピュータ10は、患者に施すべき
医療行為計画の情報を備えており、携帯型コンピュータ
20にその情報を送信し、患者に医療行為を施す前に、作
業者が施そうとしている医療行為が計画されたものと一
致しているかを携帯型コンピュータ20が照合し、必要に
応じて照合の結果である正又は誤を出力する。施そうと
している医療行為が誤っている場合には、携帯型コンピ
ュータ20が作業者に、エラー表示や警告音を発して知ら
せる。また、計画と一致している場合には、医療行為を
実施してよい旨の表示をする。施そうとしている医療行
為が何であるかは、例えば、携帯型コンピュータ20に直
接入力して患者の特定を行ない、その患者に対する計画
された医療行為の内容を携帯型コンピュータ20が表示
し、この表示に従い作業者が医療行為に使用する使用物
を選択し、この使用物が何であるかを、使用物固有の情
報を認識装置30が取りこみ、その情報を携帯型コンピュ
ータ20に送り照合を行なう。そして順次取りこまれた情
報を実績として記憶し、まとめてメインコンピュータ10
に送信し、メインコンピュータ10で日報を作成したり、
医療行為作業履歴として保存する。作業日報の一例を図
12に示す。
【0015】更に詳しく説明する為に、本発明の第2の
実施の形態による医療行為事故防止支援システムを、図
2を用いて説明する。上位のホストコンピュータ5に下
位の複数のメインコンピュータ10A~10Bがネットワーク
で接続されており、それぞれの下位メインコンピュータ
10A~10Bには、情報交換が可能な携帯型コンピュータ20
A1~20B2と、それぞれの携帯型コンピュータ20A1~20B2に
は認識装置30A1~30B2が接続されている。
【0016】上位のホストコンピュータ5は、既存の病
院で用いられている患者の医療データを管理しているも
のを利用することもできる。上位のホストコンピュータ
5より、例えば、小児科や外科等のナースセンター等に
設置してある下位のメインコンピュータ10A~10Bで、入
院患者に施す医療行為のデータを医療行為情報として受
け取る。例えば、医療行為情報は、前日の夜に受け取れ
ばよいが、日を設定すれば、いつでも受け取ることがで
きる。下位のメインコンピュータ10A~10Bで、受け取っ
た医療行為情報を基に、翌日、入院患者に施す医療行為
の内容を含む医療行為計画の情報を作成する。
【0017】医療行為計画の情報は、患者に施すべき医
師の処方に基づく医療行為の内容を含み、患者に施そう
としている医療行為の情報と照合できる形式のものであ
ればよい。医療行為に使用すべき使用器具や投与する薬
剤(量、回数を含む)を、患者ごとに指定するものであ
る。使用する器具、薬剤は、使用される患者を特定する
ことも可能であり、逆に、複数の患者で同種の器具、薬
剤を用いる場合は、どの患者に用いてもよいように指定
することも可能である。
【0018】メインコンピュータ10A~10Bは、患者に施
すべき医療行為の情報を携帯型コンピュータ20A1~20B2
と情報交換する。患者に施すべき医療行為の情報の情報
交換は、有線方式や赤外線等の無線方式等情報交換でき
るものであればいずれでも構わない。下位のメインコン
ピュータ10A~10Bでも、患者に対する医療行為の内容、
つまり、使用器具、投与薬剤名等は確認できるが、患者
に対し、実際に医療行為を施す場合には、この携帯型コ
ンピュータ20A1~20B2を作業者が携帯し、患者に医療行
為を行なう直前に現場で、患者及び医療行為に使用する
器具や薬剤の確認を行なうことができる。
【0019】確認作業を行なうには、携帯型コンピュー
タ20A1~20B2の表示部に表示させ、携帯型コンピュータ
と情報交換が可能な認識装置で、患者が誰であるかの情
報、医療行為に使用する器具、投与薬剤が何であるかの
情報を認識する。認識する情報源としては、患者に付与
されているIDや、薬剤、使用器具に添付されているバ
ーコード等、既存の特有のコード類を用いることができ
る。元来製品に付いているものや、薬局で発行されるも
のでもよい。これらのコード類をマスタ化しておけばよ
い。認識装置としては、携帯型コンピュータ20A1~20B2
に直接、コード類を入力して、投与薬剤や使用器具を認
識させることもできる。入力作業は手間である場合、バ
ーコードリーダーやカードリーダー等の手間を要せずに
取りこめるものがよい。現在のところ、バーコードリー
ダーを用いるのが、既存のコード類も利用でき、便利で
ある。
【0020】認識装置30A1~30B2で取りこんだ情報を携
帯型コンピュータ20A1~20B2で、計画されている医療行
為であるか否かを照合し、誤りである場合には、エラー
表示や警告音により、エラーの出力をして、作業者に誤
りであることを知らせるとよい。誤りである場合には、
正しい医療行為の情報を読み取り直すことができる。正
しい医療行為である場合には、読み取った時間等を医療
行為の実績情報として保存する。
【0021】保存された実績情報は、メインコンピュー
タ10A~10Bに送信され、そのデータを基に作業日報ある
いは患者の治療履歴として電子情報で記録管理できる。
作業日報の一例を図12に示す。
【0022】携帯型コンピュータ20A1~20B2を作業者に
常に携帯させるようにすれば、医療行為を行なう予定の
時間になったら、アラーム音やアラームリストを出力す
るように設定しておけば、作業者が忘れていても、知ら
せることができる。また、作業者は、この携帯型コンピ
ュータ20A1~20B2で、担当の医療行為作業を、いつで
も、どこでも、確認できるので、ナースセンターに戻る
必要がなく、時間の節約が可能となる。また、作業者が
どの患者に実施したか携帯型コンピュータ20A1~20B2が
記憶しているので、なんらかの理由により、医療行為作
業を予定されている患者すべて終了する前に、途中で第
三者に引き継ぐ場合でも、この携帯型コンピュータ20A1
~20B2を渡すだけで、受け取った第三者はどの患者の作
業は終了しているのか、携帯型コンピュータ20A1~20B2
で確認できるため、引継ぎ作業による人為的ミスも防ぐ
ことができる。
【0023】このように、一連のシステムを用いれば、
患者に医療行為を施す前に、医療行為が事前に計画され
たものと一致しているか、コンピュータにより照合する
ので、作業者の確認ミスによる薬剤等の取り違いを防止
でき、さらには、医療行為が確実に行なわれたか、いつ
施されたか等の実績が、後で確認でき、また、作業者が
医療行為を忘れている場合には知らせることも可能で、
そして、作業者の記録の手間が省け、誤記も防ぐことが
できるものである。よって、確認作業に関わる時間と、
作業者の精神的負担をも軽減できる。
【0024】次に本発明の第3の実施の形態による医療
行為事故防止支援システムを、図3を用いて説明する。
上記第1又は第2の実施の形態と比較し、医療行為識別
手段発行機40を備えている点が相違する。
【0025】第3の実施の形態では、上位のホストコン
ピュータ5等の大掛かりなシステムを構築していなくて
も利用できることを示した一例である。上位のホストコ
ンピュータ5等の医療行為情報が無くても、メインコン
ピュータ10で医療行為情報をインプットして、これを基
に医療行為計画マスタを作成させる。インプットした医
療行為情報そのものを医療行為計画マスタとして用いる
こともできる。医療行為計画マスタは、患者に施すべき
医療行為の内容を含み、患者に施そうとしている医療行
為の情報と照合できる形式のものであればよい。医療行
為計画マスタの一例を図11に示す。
【0026】また、メインコンピュータ10では、医療行
為計画マスタに基づき、医療行為を特定する医療行為識
別手段50の発行に必要な医療行為識別手段発行情報を作
成する。これは、医療行為に使用する器具や薬剤等に、
それを特定する識別手段50が付与されていない場合、医
療行為識別手段50を発行し、使用する器具、薬剤等に付
与し、確認作業の時に認識装置30により、医療行為識別
手段の情報を取りこむことができるようにしておくもの
である。
【0027】作成した医療行為識別手段発行情報に基づ
き、医療行為識別手段発行機40により、医療行為識別手
段50を発行する。医療行為識別手段50としては、バーコ
ードを含む貼り付け可能なシール型のものや、ICチッ
プ、ICカード、磁気チップ等いずれでもよく、バーコ
ードを発行するラベルプリンターは、現在のところ比較
的取り扱い易く安価に利用できるので、用い易くなって
いる。
【0028】このようにすれば、患者、使用する器具、
薬剤等を特定する識別手段が既に付与されていない場合
でも、すべての医療行為に対し、特有の医療行為識別手
段50を付与できものである。
【0029】次に図4を用いて、本発明の医療行為事故
防止支援システムを用いた、医療行為を事前にチェック
する場合の概略を説明する。医療行為に使用する使用物
を特定する固有の使用物識別手段53〜54が、使用物60〜
70に予め付与されている場合には、使用物識別手段53〜
54を認識装置30により取りこみ、その情報を基に、携帯
型コンピュータ20で計画と一致しているか、照合後、医
療行為を実施する。なお、患者の特定には、携帯型コン
ピュータ20に直接入力すればよい。
【0030】そして、より望ましい医療行為チェックの
概略として、図5に一例を示す。患者を特定するための
患者識別手段51と、作業者を特定するための作業者識別
手段52を更に設けてあり、また使用物を特定する使用物
識別手段53〜54が予め無かったとしても、図3の識別手
段発行機40を用いて作成するとよい。これにより、患
者、作業者、医療行為に使用する使用物のすべてを、認
識装置30により、極短時間で簡易に間違いなく取りこむ
ことができる。
【0031】次に、本発明の第4の実施の形態による医
療行為事故防止支援方法について、その手順を示した図
6(a)のフローチャートを用いて説明する。ここで、
図6(b)に示されたように、フローチャートで用いて
いる各種記号S01~S07は、それぞれ、処理、判断、表
示、作業者による手操作入力、作業者による手作業、デ
ータ、保存を示すものとする。
【0032】まず、ステップS110として、患者識別手段
を作成し、患者に携帯させる。これは、患者固有のもの
であればよく、患者を特定するのに既に発行されている
診察券等を用いることもでき、例えば患者IDをキーに
すればよい。次にステップS120として患者に対する医療
行為の計画を作成する。この計画には、少なくとも医療
行為に使用される医療器具、医薬品等が、どの患者に対
し、いつ使用されるかの内容を含むものである。この医
療行為計画を基に、必要に応じて、ステップS130とし
て、医療行為に使用される医療器具、医薬品等の使用物
を識別するための識別手段を作成し、これに対応する使
用物と一体となるように付帯させる。付帯させるには、
付帯装置や作業者により行なえばよい。なお、使用物を
特定する固有の識別手段が既にある場合には、ステップ
S130を省略することができる。そして、実際に医療行為
を行なう前に、ステップS140として、患者識別手段を認
識させて、ステップS150として、この患者の医療行為の
計画を表示し、作業者がこの表示を見て医療行為内容を
確認し、使用物を選択して、ステップS160として、その
使用物の使用物識別手段を認識させ、ステップS170とし
て、医療行為の計画と使用物が一致しているか照合し、
誤っている場合には、ステップS180としてエラー表示を
して、作業者が再度正しいと思われる使用物を選択し、
ステップS160に戻る。ステップS170の照合が正しい場合
には、作業者は医療行為を実施する。
【0033】さらに、それぞれのステップを詳細に説明
する。ステップS110及びステップS130における識別手段
について、患者を特定する患者識別手段、医療行為に使
用する使用物である使用器具、薬品等を特定する使用物
識別手段等を得るのにあたっては、必要に応じそれぞれ
のマスタを登録する。ただし、例えば、上位のホストコ
ンピュータにそれらの情報がある場合には、それらを利
用すればよい。一般に、医療事務、会計等で既に電算化
されている情報があるので、それを医療行為情報として
利用できるものである。
【0034】それぞれの識別手段としては、バーコード
や、貼り付け可能なシール型、あるいは、ICチップ、
ICカード、磁気チップ等いずれでもよいものである。
バーコードを発行するラベルプリンターは、安価に利用
でき、取り扱い易いものとなっているので、現在のとこ
ろ用い易い。なお、使用物識別手段等のように、使用物
に既に添付されているものを取りこんで認識できる場合
には、特別に識別手段を作成する必要はなく、添付され
ているものを利用すればよい。また、患者や作業者を識
別するのに用いる手段としては、指紋を用いることもで
きる。
【0035】以下は、説明のために、特に記載のない限
り、識別手段として、バーコードラベルを用いた例につ
いて説明するものとする。
【0036】患者識別の為のマスタとしては、患者を特
定できればよいものであるが、例えば、患者氏名、生年
月日、血液型、患者コード、入院日、病名、医療行為の
内容等を含むものでよく、その他、患者の顔を写したイ
メージデータを登録しておくと、患者を顔でも確認する
ことができ、より望ましい。また、指紋で患者を照合し
特定することができるように指紋データをマスタ化して
おくとこともできる。患者固有の患者コード等で、患者
識別手段とマスタとがリンクするようにしておけばよ
い。
【0037】ステップS110における患者識別手段を患者
に携帯させるには、入院患者の場合、ベッドサイドの名
札に設ければよく、患者を特定するバーコードラベルを
作成し貼り付ければよい。図5に示す名札51自体は、氏
名、生年月日、性別、血液型等とバーコードを含むラベ
ルを作成し、名札として用いることもできる。名札を診
察カード(ICカード、磁気カード等)におきかえても
よい。名札にしても診察カードにしても、患者本人のも
のと入れ替わっている可能性が100%ないわけではな
いので、更に、顔のイメージデータで確認できるように
したり、指紋で患者本人を特定できるようにすると、入
れ替わる可能性が更に低くできるものである。
【0038】ステップS130における使用物識別手段を発
行し付帯させるのは、使用物により、施す計画の医療行
為を特定することができる場合、有効である。使用物を
特定するだけでは、医療行為の特定が不充分になる場合
には、医療行為を識別する医療行為識別手段を、別途設
けることもできる。あるいは、使用物識別手段に、医療
行為の情報を盛り込むようにすればよい。また、使用物
がない医療行為である場合には、医療行為識別手段とし
て設ければよい。使用物識別手段のマスタとしては、使
用器具名、投与薬剤名、コード、使用物識別手段の発行
の有無等が含まれる。既存の器具、薬剤に、それ自体を
特定する特有のバーコード等のコード類が付与されてい
る場合には、これを利用すればよいので、この情報をマ
スタ化すればよい。
【0039】次に、ステップS120における患者に対する
医療行為計画の作成について述べる。医療行為計画の情
報としては、患者に施すべき医療行為の計画と、実際に
行なわれようとしている医療行為の内容が、照合できる
形式になっていればよいものである。医療行為計画は患
者に施すべき医療行為の計画、つまり、いつ、誰に、ど
のような医療行為を行なえばよいかの情報を含むもので
あり、具体的には、何を点滴すればよいのか、どの薬を
投与すればよいのか等を示す内容となっているものであ
る。医療行為計画に含まれる内容としては、例えば、患
者名、ベッド名、患者コード、医療行為の作業内容(コ
ード)、使用器具(コード)、投与薬剤名(コード)、
使用物識別手段又は医療行為識別手段の発行の有無、作
業時間帯、注意書等を含むものであり、入力するか、又
は上位のホストコンピュータから与えられる医療行為情
報と、上述の各種マスタを用いて作成すればよい。
【0040】何よりも重要なことは、併用してはならな
い薬剤の組合せとならないように、あるいは、内服液や
流動食等の経口投与物を誤って、点滴、注射等の静脈注
射に用いられないようにすることである。例えば、同時
間帯に、点滴と内服液を投与する場合には、点滴器具と
経口投与物を一連の医療行為の情報として読み取った場
合には、エラーメッセージや警告音を出力し注意を促す
ように、登録するとよい。また、1度目と2度目の医療
行為をある一定の時間間隔を設けなければならない場合
等も登録し、条件に当てはまらない場合には、エラー表
示等、警告して注意を促すように登録しておくとよい。
【0041】次に必要に応じて、ステップS130を医療行
為計画に含まれる情報に基づいて、医療行為に必要な、
器具あるいは投与薬剤等の使用物を識別する使用物識別
手段を発行し、発行した使用物識別手段に対応する使用
物に、貼り付け、付着、ヒモ等で縛ったり、袋などの容
器に同封したりして、使用物と使用物識別手段とが一体
になるように、付帯させる。元々、使用物にそれ自身を
特定するコード類が付与されており、使用物を認識する
のに用いられる場合は、このステップは省略することが
できる。使用物識別手段を必要又は不必要の使用物が混
在しても、医療行為計画にその情報を予め登録しておけ
ばよい。必要な使用物識別手段だけを作成し、それに対
応する使用物に付帯させればよい。
【0042】次にステップS140〜S170として、医療行為
を患者に施す前に、医療行為に必要な使用物が、計画さ
れたものと一致しているかを、コンピュータに確認させ
る。確認作業としては、まずステップS140として、患者
に携帯させた患者識別手段を、認識装置により取りこ
み、ステップS150として、その情報に対応する患者の計
画された医療行為の内容を表示させる。ステップS160と
して作業者がこの表示に相当すると考えられる使用物を
選択し、使用物を特定する使用物識別手段を、認識装置
により取りこみコンピュータに認識させ、ステップS170
として、計画の情報と照合させる。なお、ステップS150
における使用物の表示には、名称の他にも、写し取った
イメージも表示するようにすと、作業者が使用物を選択
し易くなりる。また、万が一、使用物識別手段を、それ
とは対応しない誤った使用物に付帯させてしまった場合
でも、ここで作業者がイメージと使用物が異なることを
確認できる。
【0043】そしてステップS180として、照合の結果
を、コンピュータに表示あるいは警告音を発するよう
に、必要に応じ、誤りであるか又は正しいかの出力をさ
せる。少なくとも誤りであり場合には、作業者が気付く
ような表示又は警告音を出力するとよい。作業者は正し
いと思われる使用物を再度選択し、その使用物識別手段
を認識させ、照合する。ステップS170の照合の結果、医
療行為計画と一致した場合にのみ、ステップS200とし
て、実際に医療行為を施すようにすると、医療行為にお
ける、患者、使用器具、投与薬剤、等の取り違えを防ぐ
ことが可能となる。
【0044】なお、使用物の確認作業は、ナースセンタ
ー等で事前に、予備確認できるように設定しておくとも
できる。複数の患者分の医療行為作業に必要な使用物を
予め全部用意し、患者に医療行為を施す直前に、再度、
本確認するとよい。また、使用物が計画されたものと一
致しているかの確認は、持ち運び可能な携帯型のコンピ
ュータで照合できるようにするとよい。
【0045】次に、本発明の第5の実施の形態による医
療行為事故防止支援方法について、その手順を示した図
7のフローチャートを用いて説明する。上記第4の実施
の形態と比較し、さらに、作業者が誰であったかの登録
を行なうことができるようにしたものである。
【0046】第4の実施の形態で説明した識別手段を作
成するのにおいて、ステップS100として、作業者を特定
する作業者識別手段を追加するものである。作業者識別
手段を得るのにおいては、同様に、作業者識別手段のマ
スタを作成する。作業者識別手段のマスタ内容として
は、作業者が特定できればよく、氏名又はコード等、あ
るいは、指紋で照合できるように指紋データをマスタ化
すればよい。作業者識別手段を携帯させるには、例え
ば、作業者に名札の一部に用いればよいものある。な
お、本発明における作業者としては、看護婦、医師、検
査技師等であるが、これらに限らず、介護施設における
介護士、介助士等にも、本願発明の用いられるシステム
である。また、本発明における医療行為は、純粋な医療
行為に限定されるものではなく、飲み薬、食事等を管理
する介助等にも応用できるものである。
【0047】そして、患者を特定し、医療行為に使用す
る使用物の確認作業を終了して、実際に医療行為を施す
前に、ステップS190として、作業者識別手段を、認識装
置にて認識させ、その情報を保存するとよい。この情報
により、医療行為の作業が行なわれたとすることができ
る。また、作業者が、ある特定の携帯型コンピューター
を専ら使用する場合には、その日の作業を開始する時
と、終了する時に、それぞれ作業者識別手段を認識装置
により認識させて、その間の医療行為はすべてこの担当
者であるようにすることもできる。この場合には、医療
行為作業の直前に確認のため、使用物識別手段を読み込
ませるが、これをもって、医療行為が施されたとしても
よい。
【0048】次に、本発明の第6の実施の形態による医
療行為事故防止支援方法について、その手順を示した図
8のフローチャートを用いて説明する。上記第4又は5
の実施の形態と比較し、さらに、ステップS210として、
各種識別手段を認識装置により情報を取りこんだ時点の
時刻を保存することができるようにしたものである。そ
してステップS220として、この時刻をもって、作業者が
何時に医療行為を施したか、医療作業の履歴実績情報が
記録され、履歴実績情報を基に、ステップS230として日
報を作成できるものとなる。
【0049】次に、本発明の第7の実施の形態として、
本発明の医療行為事故防止支援システム、及び、医療行
為事故防止支援方法を実施するにあたり、メインコンピ
ュータのフローについて、その手順を示した図9のフロ
ーチャートを用いて、簡単に説明する。
【0050】メインコンピュータでは、まず、各種識別
手段の発行に必要なそれぞれのマスターを作成(S320)し
保存する。これは上位のホストコンピュータにある医療
行為情報(S300)を受信(S310)して、利用してもよい。こ
のマスターを基に、それぞれの識別手段の発行に必要な
情報を作成保存(S330)し、識別手段発行機に、発行させ
る(S340)。識別手段発行済みのものは、例外を除き、再
度発行されないように設定しておくとよい。次に、これ
らの各種マスタと、例えば上位ホストコンピュータにあ
る医療行為情報を基に、医療行為計画マスタを作成(S35
0)し、保存(S360)する。作成した医療行為計画マスタを
基に、必要に応じ、使用物識別手段を発行(S370)させ
る。携帯型コンピュータに、行なうべき医療行為の情報
(S380)を送信(S390)する。医療行為計画マスタそのもの
を送信して、携帯型コンピュータの方で、行なうべき医
療行為の情報を作成するようにしてもよい。そして、医
療行為の実績情報として携帯型コンピュータに記録され
ている情報を受信(S400)し、そのデータ(S410)を基に、
医療作業日報の作成(S430)や、医療作業履歴の記録とし
て保管(S420)することができる。
【0051】次に、本発明の第8の実施の形態として、
携帯型コンピュータのフローについて、その手順を示し
た図10のフローチャートを用いて、簡単に説明する。携
帯型コンピュータでは、メインコンピュータで作成し
た、行なうべき医療行為の情報(S380)、又は医療行為計
画マスタ(S380)を受信(S391)する。患者識別手段が認識
(S500)されると、その患者の医療行為計画を表示(S510)
する。さらに、医療行為に使用される使用物識別手段の
認識(S520)されると、その患者の医療行為の計画と一致
しているか照合(S530)し、必要に応じその結果を出力(S
540又はS541)する。特に誤りである場合には、作業者が
気付くような表示、警告音(S540)にしておくとよい。そ
の患者の医療行為に計画されている使用物全ての使用物
識別手段の情報が認識されたら、実際に医療行為を施し
てもよいサインを出力(S541)するようにするとよい。こ
れにより、点滴針を使用して静脈注射を行なう投与薬剤
に混じって、経口投与する薬剤の情報が認識された場合
には、エラー出力を行ない、点滴作業を行なうのに使用
する使用物だけを読みこませて、全て整った時に、点滴
作業を施してもよいサインを出力(S541)するようにすれ
ばよい。点滴作業を施した後、別の作業として、経口投
与薬剤を照合するようにすると、同じ時間に点滴と経口
投与が予定されていたとしても、誤りなく、投与でき
る。そして、作業者識別手段を認識(S550)すると、この
患者に対する一連の医療行為が終わったものとしてもよ
い。各種識別手段が認識された時刻はそれぞれに記録(S
560)され、実績情報(S410)として保存される。実績情報
は逐次メインコンピュータに送信(S401)してもよいが、
まとめてナースセンターで送信(S401)すればよい。
【0052】次に、医療行為計画マスタの一例として、
図11を用いて説明する。医療行為計画マスタには、患
者名、ベッドNo.、年齢、血液型、性別、患者固有の患
者コード、病名、作業内容又は使用物名(コード)、関
連使用器具コード、発行ラベル、作業時間帯、特記事項
の内容を含む。その他、医療行為計画マスタには、使用
物識別手段の作成が必要か否か、既に発行されたか否
か、どの患者にどの使用物が必要とされているか、の情
報を含む。発行ラベルの「済」は、発行が必要と計画さ
れた使用物識別手段が既に発行されていることを意味
し、「未」は、まだ発行させていないことを意味し、
「−」は、発行の必要がないことを意味するものであ
る。関連使用器具コードは、例えば、点滴の場合、点滴
針と点滴薬剤を全て認識させ時に、医療行為実施OKの
出力をするように登録してある。ここで、経口投与する
ものがあったとしても、点滴針と一連で認識させると、
エラー出力、あるいは、注意を促す表示をするように登
録しておくと、誤って経口投与する薬剤を点滴に用いる
ことを防ぐことができる。なお、関連使用器具コードが
「−」は、ここでは不用を意味し経口投与する薬剤であ
ることを示しているが、仮に経管チューブを用いて流動
食を投与する場合には、経管チューブを関連使用器具と
して登録し、流動食と経管チューブを一連で認識させた
時に実施OKの表示をするように登録しておくとよい。
また、作業時間帯は、時間で設定することもできる。設
定された時間になっても、医療行為が行われないときに
は、作業者に知らせる警告音を出力するように登録する
ようにしておけばよい。
【0053】次に、医療行為作業日報の一例として、図
12を用いて説明する。作業履歴の実績情報として、読
取時間、実施者が記録されており、後で、医療行為が行
なわれた履歴を確認することができる。
【0054】
【効果】以上説明したように、本発明の医療作業事故防
止システム及び医療作業事故防止方法によれば、患者に
対する医療行為を実際に施す前の確認として、看護婦等
作業者の思いこみによる医療器具や薬品等の取り違えミ
スを未然に防止することができる。確認作業を人に頼ら
ず、バーコード等の医療行為識別手段を読み込ませると
いう単純作業で確認できるため、確認の為の時間及び精
神的負担を軽減でき、作業者の思いこみによる医療行為
ミスを100%防ぐことができるものである。また、医
療行為の順番、投薬の時期等の誤りを防ぐことができ、
そして、医療行為の記録として、いつ、誰が、医療行為
を施したか等のデータを保存することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による医療作業事故
防止システムの構成を示したブロック図。
【図2】本発明の第2の実施の形態による医療作業事故
防止システムの構成を示したブロック図。
【図3】本発明の第3の実施の形態による医療作業事故
防止システムの構成を示したブロック図。
【図4】本発明の医療作業事故防止システムを用いて、
医療行為を事前にチェックする一例を示した説明図。
【図5】本発明の医療作業事故防止システムを用いて、
医療行為を事前にチェックする一例を示した説明図と、
識別手段の一例を示した説明図。
【図6】本発明の第4の実施の形態による医療行為事故
防止支援方法の構成を示したフローチャート。
【図7】本発明の第5の実施の形態による医療行為事故
防止支援方法の構成を示したフローチャート。
【図8】本発明の第6の実施の形態による医療行為事故
防止支援方法の構成を示したフローチャート。
【図9】本発明の医療行為事故防止支援システム又は医
療行為事故防止支援方法を実施するにあたり、第7の実
施の形態によるメインコンピュータの処理の流れの一例
を示したフローチャート。
【図10】本発明の医療行為事故防止支援システム又は
医療行為事故防止支援方法を実施するにあたり、第8の
実施の形態による携帯型コンピュータの処理の流れの一
例を示したフローチャート。
【図11】医療行為計画マスタの一例を示した説明図。
【図12】医療行為作業日報の一例を示した説明図。
【符号の説明】
5 上位ホストコンピュータ 10、10A、10B メインコンピュータ 20、20A1、20A2、20B1、20B2 携帯
型コンピュータ 30、30A1、30A2、30B1、30B2 認識
装置 40 識別手段発行機 50 医療行為識別手段 51 患者識別手段 52 作業者識別手段 53 使用物識別手段1(投与薬剤) 54 使用物識別手段2(使用器具) 60 使用物1(投与薬剤) 70 使用物2(使用器具)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】患者に対し施される医療行為計画の情報を
    備えたメインコンピュータと、 前記メインコンピュータと医療行為に関する情報を送受
    信し、医療行為の内容を表示し、認識装置からの情報と
    前記医療行為計画の情報を照合し、必要に応じ照合結果
    を出力し、医療行為の実績を実績情報として記憶する携
    帯型コンピュータと、 医療行為を特定する情報を取りこみ、その情報を前記携
    帯型コンピュータに送信する認識装置と、 を備え、 前記医療行為計画の情報と前記認識装置が取りこんだ情
    報とを照合し、施されようとしている医療行為が間違い
    ないかをチェックし記録することを特徴とする医療行為
    事故防止支援システム。
  2. 【請求項2】患者に対する医療行為情報が与えられ、患
    者に対し施されるべき医療行為の内容を含む医療行為計
    画の情報を備えたメインコンピュータと、 前記メインコンピュータから医療行為計画の情報を受信
    し、医療行為の内容を表示し、認識装置からの情報によ
    る医療行為の正誤を照合し、必要に応じ照合結果の正又
    は誤を出力し、医療行為の実績を実績情報として記憶
    し、前記実績情報をメインコンピュータに送信する携帯
    型コンピュータと、 医療行為を特定する情報を取りこみ、その情報を前記携
    帯型コンピュータに送信する認識装置と、を備え、 前記認識装置が取りこんだ情報による医療行為の正誤を
    照合し、施されようとしている医療行為が間違いないか
    をチェックし記録することを特徴とする医療行為事故防
    止支援システム。
  3. 【請求項3】患者に対する医療行為情報が与えられ、患
    者に対し施されるべき医療行為の内容を示す医療行為計
    画マスタを作成し、医療行為を特定する医療行為識別手
    段の発行に必要な医療行為識別手段発行情報を備えたメ
    インコンピュータと、 前記医療行為識別手段発行情報を与えられて医療行為識
    別手段を発行する医療行為識別手段発行機と、 前記メインコンピュータから医療行為計画の情報を受信
    し、医療行為の内容を表示し、認識装置からの情報によ
    る医療行為の正誤を照合し、必要に応じ照合結果の正又
    は誤を出力し、医療行為の実績を実績情報として記憶
    し、前記実績情報をメインコンピュータに送信する携帯
    型コンピュータと、 医療行為を特定する情報を取りこみ、その情報を前記携
    帯型コンピュータに送信する認識装置と、を備え、 前記認識装置が取りこんだ情報による医療行為の正誤を
    照合し、施されようとしている医療行為が間違いないか
    をチェックし記録することを特徴とする医療行為事故防
    止支援システム。
  4. 【請求項4】患者を特定する患者識別手段を作成し、前
    記患者識別手段を患者に携帯させるステップと、 患者に対し施される医療行為計画の情報をコンピュータ
    により作成するステップと、 必要に応じ、前記医療行為計画の情報に基づいて、医療
    行為に必要な使用物を特定する使用物識別手段を発行
    し、この使用物識別手段に対応する使用物に前記使用物
    識別手段を付帯させるステップと、 患者に医療行為を施す前に、前記携帯させた患者識別手
    段を、認識装置により取りこみ、その情報に対応する患
    者の計画された医療行為の内容を表示するステップと、 前記認識装置により得た情報に対応する患者に使用する
    使用物の使用物識別手段を認識装置により取りこみ、そ
    の使用物識別手段の情報と、前記患者の医療行為計画の
    情報を照合し、必要に応じ、その正又は誤を出力するス
    テップと、 前記照合が一致した場合、前記患者に照合済みの使用物
    を用いて医療行為を施すステップと、 を備えたことを特徴とする医療行為事故防止支援方法。
  5. 【請求項5】患者を特定する患者識別手段を作成し、前
    記患者識別手段を患者に携帯させるステップと、 医療行為を施す作業者を特定する作業者識別手段を作成
    し、前記作業者識別手段を作業者に携帯させるステップ
    と、 患者に対し施される医療行為計画の情報をコンピュータ
    により作成するステップと、 必要に応じ、前記医療行為計画の情報に基づいて、医療
    行為に必要な使用物を特定する使用物識別手段を発行
    し、この使用物識別手段に対応する使用物に前記使用物
    識別手段を付帯させるステップと、 患者に医療行為を施す前に、前記携帯させた患者識別手
    段を、認識装置により取りこみ、その情報に対応する患
    者の計画された医療行為の内容を表示するステップと、 前記認識装置により得た情報に対応する患者に使用する
    使用物の使用物識別手段を認識装置により取りこみ、そ
    の使用物識別手段の情報と、前記患者の医療行為計画の
    情報を照合し、必要に応じ、その正又は誤を出力するス
    テップと、 前記照合が一致した場合、前記患者に照合済みの使用物
    を用いて医療行為を施すステップと、 前記作業者識別手段を、認識装置により取りこみ、その
    得た情報を保存するステップと、 を備えたことを特徴とする医療行為事故防止支援方法。
  6. 【請求項6】さらに、少なくとも、認識装置により取り
    こんだ時点の時刻を保存するステップと、 を備えたことを特徴とする請求項4又は5に記載の医療
    行為事故防止支援方法。
  7. 【請求項7】患者識別手段が、指紋であることを特徴と
    する請求項4乃至6のいずれかに記載の医療行為事故防
    止支援方法。
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