JP2007189985A - 袋状食品生地片の成形方法及び袋状食品生地 - Google Patents

袋状食品生地片の成形方法及び袋状食品生地 Download PDF

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Abstract

【課題】
本発明は、成形工程が簡略化でき、生産効率が向上できる袋状食品生地片の生産方法、及び該成形方法により成形された袋状食品生地を提供するものである。
【解決手段】
袋状食品生地片D4は、シート状の食品生地片D2の上面に仮想直線X沿って所要幅の中央帯域部分を設定し、該中央帯域部分S1に水などの接合液Wを付着し、さらに、食品生地片D2の上記中央帯域部分以外の部分(側域部分S2)にサラダ油などの食用油脂を付着した後、該食品生地片D2を二つ折りするように折り畳み、あるいは、別の食品生地片D2を載置して食品生地片D2同士を重ね合わせた重ね合わせ生地片D3を成形し、該重ね合わせ生地片D3を上記仮想直線Xに沿って分割することにより成形される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば中華饅頭生地などのシート状の食品生地片を袋状に成形する方法及びその成形方法により成形された袋状食品生地に関するものである。
従来、扇形に裁断した食品生地片を円錐形状の金型に巻き付け、該食品生地を中空状の円錐形状に形成し、発酵、蒸成して袋状の円錐形食品生地を成形する考案があった。本考案は、前記袋状の円錐形食品生地に調理した肉や野菜などの食品具材を好みに応じて詰めることができ、食品具材をこぼすことなく、持ち運びが容易な包子(パオズ)の皮を提供し、もって、バラエティーに富んだ包子を提供することを目的としている(例えば、特許文献1)。
また、特許文献1と同様の目的を達成するため、正面適宜形状の外皮体本体の左右両端及び下端を塞いで上端のみに、具入れ食品を食する時に調理済みの各種の具を入れる口部を設けて、全体を袋形状に成形された外皮体に関する考案があった(例えば、特許文献2)。
登録実用新案第3028260号公報 登録実用新案第3027802号公報
上記特許文献1に記載された成形方法では、裁断された個々の食品生地片を円錐形状の金型に巻き付ける工程と、該巻き付けにより形成された円錐形状の袋状食品生地片を金型から取り外す工程が必要となり、その成形工程が複雑であり、生産効率が悪いという問題がある。
また、上記特許文献2では、外皮体を袋形状に成形する工程に関する開示が不十分であり、未だ生産効率を向上できないでいた。
本発明は、上記の問題を解決するものであり、成形工程が簡略化でき、生産効率が向上できる袋状食品生地片の生産方法、及び該成形方法により成形された袋状食品生地を提供するものである。
本発明は、前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、第一の発明は、シート状の食品生地片を折り畳んで二つ折り食品生地片を成形し、該二つ折り食品生地片を分割することによりほぼ同形状の2つの袋状食品生地片を成形する方法において、上記食品生地片の上面に食品生地片の中心Cを通る仮想直線Xに沿って所要幅の中央帯域部分を設定し、該中央帯域部分に食品生地片同士を接合する接合液を付着する接合液付着工程と、該中央帯域部分以外の上面に食用油脂を付着する油脂付着工程と、上記食品生地片を上記仮想直線Xに直交する仮想直線Yに沿って折り畳んで二つ折り食品生地片を成形する重ね合わせ工程と、該二つ折り食品生地片を上記仮想直線Xに沿って分割してほぼ同形状の2つの袋状食品生地片を成形する分割工程を含むことを特徴とする袋状食品生地片の成形方法である。
また、第二の発明は、シート状の食品生地片を重ね合わせて重ね合わせ食品生地片を成形し、該重ね食品生地片を分割して複数の袋状食品生地片を成形する方法において、上記食品生地片の上面に複数の仮想直線Xに沿って所要幅の中央帯域部分を設定し、該中央帯域部分に食品生地片同士を接合する接合液を付着する接合液付着工程と、該中央帯域部分以外の上面に食用油脂を付着する油脂付着工程と、上記食品生地片を重ね合わせて重ね合わせ食品生地片を成形する重ね合わせ工程と、該重ね合わせ食品生地片を上記仮想直線Xに沿って分割して複数の袋状食品生地片を成形する分割工程を含むことを特徴とする袋状食品生地片の成形方法である。
また、第三の発明は、上記第1又は第2の発明の成形方法により成形された発酵生地からなる袋状食品生地片を発酵及び加熱処理してなる袋状食品生地である。
本発明によれば、従来のごとく巻き付け工程や取り外し工程を含むものでなく、比較的容易な重ね合わせ工程と分割工程を含むものであるので、成形工程が簡略化でき、生産効率の向上が可能となる。
以下、本発明の第1の実施の形態に係る袋状食品生地片D4の成形装置1について図面に基づき説明する。図1は、成形装置1の概要を示す正面図である。図2は、成形装置1の概要を示す上面図である。また、図3は、袋状食品生地片D4の成形工程を示すフローチャート図であり、後述される各装置の説明とともに各工程について説明する。
S1:生地玉成形工程。
第1の実施の形態においては、発酵生地として公知の中華饅頭生地を用いて袋状食品生地片D4を成形する場合について説明する。常法により混練された食品生地塊を公知の生地分割機に供給し、例えば80gの食品生地玉D1に分割し、それを丸め装置により丸く成形してレストタイムを経た後に成形装置1に供給する。
成形装置1は、上記食品生地玉D1を円形のシート状の食品生地片D2に延展する延展装置3と、延展装置3に連設された搬送コンベア5の上方に食品生地片D2に水などの食品生地片D2同士を接合するための接合液Wを付着させる接合液付着装置7と食品生地片D2に食用油脂Eを付着させる油脂付着装置9を設け、さらに、食品生地片D2を二つ折りする折畳装置11を内装している。さらに、その下流側に連設された搬出コンベア13の上方に食品生地片D2から折り畳まれた二つ折り食品生地片D3を左右(図2において上下方向、矢印Aの示す搬送方向に直交する方向)に分割してほぼ同形状の2つの袋状食品生地片D4を成形する分割装置15を設けている。
S2:食品生地片成形工程。
延展装置3は、食品生地玉D1を間欠的に搬送する搬送コンベア17と、該搬送コンベア17と協働して食品生地玉D1を円形の食品生地片D2に延展する延展部19を備えている。延展部19は、搬送コンベア17に支持されたフレーム内に上下動可能に設けられた上下プレート21に制御モータ23を備え、制御モータ23の出力軸25を上記上下動方向と平行に配置し、該出力軸25には後述する3本の延展ローラ27を支持するブラケット29を備えている。ブラケット29は、3つのアーム31を上記制御モータ23の出力軸25を中心として放射状に等間隔に備えており、該アーム31には、それぞれ延展ローラ27を出力軸33に装着した制御モータ35を備えている。
3本の延展ローラ27は、円錐形状でありそれらの頂点が上記制御モータ23の出力軸中心の延長線上にほぼ一致するよう等間隔に配置されている。また、本実施例においては延展ローラ27の頂角が60°をなしており、該延展ローラ27の下方に位置する斜辺が搬送コンベア17の搬送面に平行となるよう設けている。
そして、制御モータ23,35を各々所要の回転速度、回転方向に回転し、3本の延展ローラ27を制御モータ23の出力軸25を中心として一体的に回転(公転と称す)しながら、各延展ローラ27の回転軸(制御モータ35の出力軸中心と同軸)を中心として回転(自転と称す)させ、さらに、上下プレート21を降下することにより延展ローラ27が搬送コンベア17に接近して食品生地玉D1を円形のシート状の食品生地片D2(例えば、直径約240mm、厚み約1mm)に延展する。円形の食品生地片D2は、線対称および点対称形状であり、ここでは、説明を容易にするため食品生地片D2の中心Cを通り矢印Aの示す搬送方向と平行となる仮想直線をX、該仮想直線Xに直交する仮想直線をYとする。
その後、延展部19は初期位置まで上昇し待機している。上下プレート21は、延展する食品生地片D2の生地厚さに応じて上下位置調節可能に設けられている。なお、延展装置3はこれに限らず、円形状の食品生地片D2を成形できるものであればよく、例えば対向する回転ローラや上下より挟んで押圧するプレス装置など公知の延展装置でもよい。
搬送コンベア5は、上記搬送コンベア17に連設されており、駆動ローラなどに掛回された複数の無端状の丸ベルト37を幅方向(搬送方向に直交する方向)に等間隔に備えている。また、搬送コンベア5は、上記搬送コンベア17と同期して間欠的に搬送駆動するよう設けられている。
S3:接合液付着工程。
接合液付着装置7は、上記延展装置3により円形状に延展された食品生地片D2の仮想直線Xを通る所要の帯域(幅20mm。以後、中央帯域部分S1と称す)に水などの接合液Wを付着させる装置である。接合液付着装置7は、食品生地片D2の上面に接合液Wを滴下するタンク部39と、滴下された接合液Wを均す為の均し部41を備えている。タンク部39は、接合液Wを収容する貯水タンク43と該貯水タンク43の下端部にバルブ45を備えている。そして、バルブ45の開口を調節することにより任意の間隔をおいて接合液Wを間欠に滴下するよう設けている。
また、均し部41は、上記タンク部39の下流側に配置され、食品生地片D2の中央帯域部分S1に滴下した接合液Wを均す為の均し部材47を設けている。均し部材47は、搬送コンベア5の上方に架設された支持シャフト49にフック状のブラケット51を介して支持されている。均し部材47は、例えばシリコンゴムなどを短冊形状に形成した弾性部材であり、搬送コンベアにより搬送される食品生地片D2の移動にともない食品生地片D2の上面に摺動し滴下した接合液Wを帯状に均すものである。食品生地片D2の中央帯域部分S1に付着した接合液Wは食品生地片D2に浸透し、食品生地片D2を糊状に変質させる。食品生地片D2の中央帯域部分S1に付着する接合液Wは、水だけでなく、小麦粉やコーンスターチなどを水で溶いた水溶液やアルコールなどでもよく、後述するように食品生地片D2の重ね合わせ部分を接合できるものであればよい。なお、食品生地片D2の粘着性が高く、食品生地片D2の重ね合わせ部分の接合が充分になされる場合には、食品生地片D2に水などを付着しなくてもよい。
なお、上記接合液付着装置7はこれに限ることなく、例えば刷毛を備えた塗布装置や回転ローラの周壁に接合液Wを付着させ、それを食品生地片D2の上面に転写する付着装置などであってもよい。
S4:食用油脂付着工程。
油脂付着装置9は、接合液Wが付着した中央帯域部分S1以外の略半円形をした食品生地片D2の上面(以後、側域部分S2と称す)にサラダ油などの食用油脂Eを付着させる装置である。油脂付着装置9は、食用油脂Eを貯めるタンクに連通されたスプレーノズル53と、噴霧される食用油脂Eの噴霧範囲を規制する為の型枠55をフレーム56の下面に取り付け、その両端部をエアーシリンダ57で支持することにより上下動可能に備えている。
スプレーノズル53は、図示されない空気圧供給装置(エアーコンプレッサー、空気圧調整器、電磁弁など)にも連通しており、所要のタイミングで食用油脂Eを間欠的に噴霧するよう設けられている。また、形枠55は、食品生地片D2の略半円形の側域部分S2とほぼ同形状に形成された一対の開口部を備えている。そして、油脂付着装置9の下方に食品生地片D2が搬送され一時的に停止する際に、上記型枠55が食品生地片D2の上面に降下し、スプレーノズル53から食用油脂Eを所要時間噴霧して食品生地片D2の上面(側域部分S2)に食用油脂Eを付着している。その後、型枠55は初期位置まで上昇し待機している。
なお、油脂付着装置9は上記装置に限ることなく、上記接合液付着装置7のごとく食用油脂Eを滴下し、それを均すよう設けた装置や、例えば刷毛を備えた塗布装置であってもよい。また、食用油脂Eは、サラダ油など液状の油脂ばかりではなく、バターなどの固形状の油脂などを使用することができる。この時、油脂付着装置9は、例えば回転ローラの周壁に食用油脂Eを付着させ、それを食品生地片D2の上面に転写する付着装置などであってもよい。
S5:重ね合わせ工程。
折畳装置11は、接合液W及び食用油脂Eが付着した食品生地片D2をその付着面(上面と同義)が対面するよう二つ折りする装置である。折畳装置11は、上記搬送コンベア5に備えられた周回する丸ベルト37の内側に設けられており、搬送コンベア5の幅方向に沿って架設された回動軸59と、該回動軸59に固定された反転プレート61を備えている。回動軸59は、図示されないロータリーシリンダなどの回転式アクチュエータに連動連結されており、回動角が180度に設けられている。また、反転プレート61は、上記回動軸59の回動の伴い搬送面の下方と上方の間を揺動するものであり、搬送コンベア5の複数の丸ベルト37に干渉しないよう櫛歯状に形成されている。
そして、回動軸59の上方に食品生地片D2が搬送され一時的に停止する際に、回動軸59が180度回動し、それに伴い櫛歯状の反転プレート61が揺動して上方から上流側へと移動する。この時、食品生地片D2の仮想直線Yを中心として下流側に位置する半分の食品生地片D2が上流側に位置する半分の食品生地片D2に重なり合うよう折り畳まれ、重ね合わせ食品生地片としての半円形状の二つ折り食品生地片D3が成形される。二つ折り食品生地片D3は、接合液Wが付着された中央帯域部分S1同士、及び食用油脂Eが付着された各々の略半円形状の側域部分S2同士が対面して重なり合う。その後、回動軸59及び反転プレート61が180度反転して初期位置に戻り待機する。
S6:分割工程。
半円形状の二つ折り食品生地片D3は、搬送コンベア5から搬出コンベア13に移載される。搬出コンベア13の上方には、二つ折り食品生地片D3を幅方向に分割して袋状食品生地片D4を成形する分割装置15を設けている。分割装置15は、搬出コンベア13の上方に架設された支持シャフト63に支持アーム65を介して円板形状の丸形カッタ67を備えている。また、丸形カッタ67の軸方向の断面形状は、中央に鋭利な刃先部69とその両端に軸方向に平行な段付部71を備えている。そして、鋭利な刃先部69が搬送される二つ折り食品生地片D3の中心(仮想直線Xと同位置)とほぼ一致するよう丸形カッタ67が配置されている。
丸形カッタ67を通過する半円形状の二つ折り食品生地片D3は、鋭利な刃先部69で中心が切断されるとともに、段付部71でその切断部分の両端部分(中央帯域部分S1に相当する位置)が押圧されて圧着し、ほぼ同形状の2つの袋状食品生地片D4が成形される。袋状食品生地片D4は、直角をなす二辺を備えた扇形状であり、一方の辺は折り返し部73であり、他方の辺は食品生地片D2の中央帯域部分S1を対面するよう重ね合わせて接合した接合部75である。そして、二辺の離間した端部に連続する円弧部分は、重ね合った食品生地片D2により形成される開口部77である。なお、食品生地片D2の中央帯域部分S1の粘着性が高く、中央帯域部分S1同士が対面する部分の接合が充分になされる場合には、上記段付部71は設けなくともよい。
S7:発酵工程及びS8:蒸成工程。
袋状食品生地片D4は、常法に従い焙炉で発酵した後、加熱工程としてスチーマで蒸成(加熱処理)される。前記接合部75の対面した中央帯域部分S1は、発酵の際にも付着された接合液Wの働きにより生地の糊化が促進され接合が確実なものとなる。また、食品生地片D2の対面した側域部分S2は食用油脂Eの剥離作用により接合することがない。そして、蒸成された袋状食品生地は、円弧形状の開口部77を開くことが可能であり、該開口部77から袋状食品生地の内部に例えば調理された肉や野菜などの食品具材を詰めることが可能である。なお、加熱工程としてマイクロ波による処理工程であってもよく、短時間での加熱処理が可能である。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る袋状食品生地片D4の成形装置1について図面に基づき説明する。図4は、袋状食品生地片D4の成形装置1の概要を示す説明図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。第2の実施の形態に係る食品生地片D2は、ほぼ正方形をした場合を示している。なお、上記第1の実施の形態と同一の機能を奏する構成要素には同一の符号を付するとして、重複した説明は省略する。
第2の実施の形態においては、発酵生地としてパン生地やピザ生地など焼成される食品生地を用いて袋状食品生地片D4を成形する場合について説明する。
S1:生地帯成形工程。
常法により混練された食品生地塊から公知の食品生地帯排出装置(例えば本出願人が特許出願した特許第2917003号公報に記載された装置)により連続した食品生地帯を成形し、さらに、後続する延展装置(例えば本出願人が特許出願した特許第2917002号公報に記載された装置)により生地幅約250mm、厚み約1.5mmの連続した食品生地帯D5を成形する。
S2:食品生地片成形工程。
成形装置1は、連続して供給される食品生地帯D5を所要の長さ(幅寸法とほぼ同じ長さ)に切断しほぼ正方形をしたシート状の食品生地片D2に成形する切断装置81を備えている。切断装置81は、搬送コンベア83上で上下動可能に設けられた平刃85を備えている。該切断装置81は、公知のものでよく、ここでの詳細な説明は省略する。ほぼ正方形の食品生地片D2は線対称および点対称形状であり、第1の実施の形態と同様に搬送方向と平行な仮想直線をXとし、該仮想直線Xに直行する仮想直線をYとする。また、搬送コンベア83の下流側には、切断された食品生地片D2を食品生地帯D5から引き離すための引き離しコンベア87が連設されている。引き離しコンベア87は、後続する搬送コンベア5と同調して間欠的に駆動する。
S3:接合液付着工程。
接合液付着装置7は、食品生地片D2の上面において正方形の食品生地片D2の幅方向に対しその中央を通る所要の帯域(例えば20mm。以後、中央帯域部分S1と称す)に接合液Wを付着する。
S4:油脂付着工程。
油脂付着装置9は、上記第1の実施の形態で用いた一対の略半円形状の型枠55に替えて長方形の型枠55を備えている。そして、食品生地片D2の上面において上記中央帯域部分S1以外の長方形の側域部分S2に食用油脂Eを付着する。
S5:重ね合わせ工程。
上面に接合液W及び食用油脂Eが付着した食品生地片D2は、折畳装置11により、食品生地片D2の仮想直線Yを中心として下流側に位置する半分の食品生地片D2が上流側に位置する半分の食品生地片D2に重なり合う折り畳まれ、重ね合わせ食品生地片長方形の二つ折り食品生地片D3が成形される。二つ折り食品生地片D3は、接合液Wが付着された中央帯域部分S1同士、及び食用油脂Eが付着された各々の長方形の側域部分S2同士が対面して重なり合うように成形される。
S6:分割工程。
丸形カッタ67を備えた分割装置15を通過する長方形の二つ折り食品生地片D3は、幅方向に二分割されてほぼ同形状の袋状食品生地片D4に成形される。袋状食品生地片D4は、略正方形であり、その内の一辺は折り返し部73であり、その辺に直交する接合部75を備えている。該接合部75は、食品生地片D2の中央帯域部分S1を対面するよう重ね合わせて接合した部分である。また、上記折り返し部73と接合部75との離間した端部に連続する二辺は、重ね合わされた食品生地片D2により形成される開口部77である。
S7:発酵工程及びS8:焼成工程。
袋状食品生地片D4は、常法に従い焙炉で発酵した後、加熱工程としてオーブンやフライパンなどで焼成(加熱処理)される。上記第1の実施の形態で説明したと同様に、焼成された袋状食品生地片D4は、開口部77を開くことが可能であり、該開口部77から袋状食品生地片D4の内部に例えばチョコレートクリームやジャムなどの食品具材を詰めることが可能である。
上記本発明の実施の形態のごとく食品生地玉D1から円形の食品生地片D2や、連続した食品生地帯5から正方形の食品生地片D2を用いて袋状食品生地片D4を成形すると、従来のごとくシート状の生地から例えば扇形状の食品生地片を裁断(型抜き)することによる残りの生地部分を生じることがないので、ロスのない効率のよい生産ができる。
上記実施の形態の説明においては、食品生地片D2から袋状食品生地片D4を成形する際、上記成形装置1を用いて成形するよう説明したが、その工程の全て、あるいはその一部を手作業により行うことも可能である。例えば、接合液付着工程や食用油脂付着工程は、手持ち用の刷毛などを用いて塗布することができる。重ね合わせ工程は、食品生地片D2の周縁部分をつまんで二つ折りすることもできる。また、分割工程は、手持ち用丸形カッタや包丁などを用いて折り畳まれた二つ折り食品生地片D3を2分割することもできる。本発明によれば、従来のごとく巻き付け工程や取り外し工程を含むものでなく、比較的容易な重ね合わせ工程と分割工程を含むものであるので、成形工程が簡略化でき、生産効率の向上が可能となる。
また、食品生地片D2を二つ折りする際に、折り返し線となる仮想直線Yを仮想直線Xの中心、つまり、食品生地片D2の中心Cを通るよう説明したが、これに限らず、仮想直線Yを中心Cを通らずそれ以外の位置において設定することも可能である。従って、食品生地片D2を仮想直線Yに沿って折り返し仮想直線Xが折り重なるよう折り畳むことにより二つ折り食品生地片D3を成形し、該二つ折り食品生地片D3を上記仮想直線Xに沿って分割することにより2つの袋状食品生地片D4を成形する。この時、該袋状食品生地片D4の開口部77の周縁は一致せずにずれた状態の袋状食品生地片D4とすることができる。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る袋状食品生地D4について図5に基づき説明する。シート状の食品生地片D2の形状は、円形や正方形に限らず任意の形状であってよく、図5(a)に示すような略ハート形を4つ合わせたような食品生地片D2であってもよい。つまり、食品生地片D2は、仮想直線Yに沿って二つ折りするように折り畳まれた際に、重なり合った食品生地片D2の周縁部がほぼ合致するような線対称形状であればよい。この食品生地片D2の上面に線対称仮想軸Xに沿って任意の幅の中央帯域部分S1を設け、必要に応じて水などの生地を糊化する接合液Wを付着する。そして、中央帯域部分S1の両側の側域部分S2にサラダ油などの食用油脂Eを付着する。その後、上記仮想直線Yに沿って食品生地片D2を折り畳み、重なり合った仮想直線Xに沿って二つ折り食品生地片D3を分割することにより、略ハート形の袋状食品生地片D4が成形される。この分割工程に際し、仮想直線Xの両側(中央帯域部分S1に相当する部分)を押圧してもよい。
さらに、概念的には、食品生地片D2の形状は、図5(b)に例示するような点対称形状であってもよい。つまり、点対称となる点としての中心Cを通る仮想直線Xに沿って所要幅の中央帯域部分S1を設定して接合液Wを付着し、該中央帯域部分S1の両側の側域部分S2に食用油脂Eを付着する。そして、上記仮想直線Xの中心位置(中心Cと同位置)において上記仮想直線Xに直交する仮想直線Yに沿って食品生地片D2を二つ折りするよう折り畳み二つ折り食品生地片D3を成形する。さらに、折り重なった仮想直線Xの位置において二つ折り食品生地片D3を分割することによりほぼ同形状の2つの袋状食品生地片D4が成形できる。
袋状食品生地片D4は、折り畳まれた二つ折り食品生地片D3から分割されて成形されることにより、直交する二辺とその二辺の離間した端部の間に開口部77を備えている。上記二辺の内一方の辺は、食品生地片が折り畳まれて形成される折り返し部73であり、他方は食品生地片D2の中央帯域部分S1を対面するよう重ね合わせて接合した接合部75である。そして、上記開口部77は重ね合わされた食品生地により形成されており、その周縁は一致せずにずれた状態の袋状食品生地片D4とすることができる。
次に、本発明の第4の実施の形態に係る袋状食品生地D4について図6に基づき説明する。上記実施の形態においては、シート状の食品生地片D2を二つ折りするように折り畳むことにより二つ折り食品生地片D3を成形し、重ね合わせ食品生地片としての二つ折り食品生地片D3を2分割して袋状食品生地片D4を成形するよう説明したが、これに限らず下記のような成形も可能である。
図6(a)に示す袋状食品生地片D4は、ほぼ同形である正六角形のシート状の食品生地片D2を2枚用いて成形される。まず、一方の食品生地片D2の上面に複数の中央帯域部分S1と側域部分S2を設定する。中央帯域部分S1は、食品生地片D2の中心Cを通る仮想直線としての3本の対角線X1,X2,X3の各々に沿った所要幅を有する上面部分である。また、6個の側域部分S2は、該中央帯域部分S1を除く残りの上面部分である。
中央帯域部分S1に接合液Wを付着し、さらに、側域部分S2に食用油脂Eを付着する。例えば、これら接合液W及び食用油脂Eを付着する際に、上記型枠55のような中央帯域部分S1及び側域部分S2に沿った形状の開口部を備えた型枠を用い、該型枠内の各区画内で接合液W及び食用油脂Eをスプレーノズルなどから噴霧するよう各付着装置を設けることが可能である。また、刷毛などを用いて手作業で接合液W及び食用油脂Eを付着する場合であっても、このような型枠を用い、食品生地片D2の上面に軽く押し当てることにより、中央帯域部分S1及び側域部分S2を実線として目視可能となり生産効率が向上する。
そして、接合液W及び食用油脂Eを付着した食品生地片D2の上面に他方の食品生地片D2を載置して重ね合わせ食品生地片D3を成形する。該重ね合わせ食品生地片D3の上方より生地を押圧し、各仮想直線X1,X2,X3に沿った部分を切断して6個の袋状食品生地片D4を分割成形する。なお、重ね合わせ食品生地片D3の切断に際し、例えば仮想直線X1,X2,X3に沿った切刃を備えた分割装置を用いることにより一度に6個の袋状食品生地片D4を分割成形することができる。
この袋状食品生地片D4は、ほぼ正三角形をしており、二辺が食品生地片D2を重ね合わせて接合した接合部75であり、残りの一辺が開口部77を形成するものである。なお、2枚の食品生地片D2は、それらの大きさや形状が相違するものであってもよく、それらを重ね合わせることにより重ね合わせ食品生地片D3を成形することができる。また、食品生地片D2の上面に設定される複数の仮想直線Xは、中心Cを通らない位置に設定することも可能であり、さらには、それら仮想直線Xの交差角度を任意に設定することも可能である。この様な場合であっても、成形される複数の袋状食品生地片D4は、開口部77を備えた袋状に成形される。
次に、図6(b)に示す袋状食品生地片D4は、円形のシート状の食品生地片D2から重ね合わせ食品生地片としての二つ折り食品生地片D3を成形し、該二つ折り食品生地片D3を3分割することにより3個の袋状食品生地片D4を成形するものである。
食品生地片D2の上面に中央帯域部分S1と側域部分S2を設定する。まず、食品生地片D2を二つ折りする際に、折り返し線となる食品生地片D2の中心Cを通る仮想直線Yを設定し、該仮想直線で区切られた上半円部分を扇形に3等分する位置に2本の仮想直線X1,X2を設定する。この仮想直線X1及びX2に沿って所要幅の中央帯域部分S1を設定する。そして、中央帯域部分S1以外の部分を側域部分S2とする。本実施の形態における側域部分S2は、二組の異形状をなす。
次に、中央帯域部分S1に接合液Wを付着し、側域部分S2に食用油脂Eを付着する。これらの付着工程に際し、該当部分を全面付着することなく、図示されたごとく上半円部分においてのみ接合液W及び食用油脂Eを付着してもよい。なお、接合液W及び食用油脂Eを付着する際、中央帯域部分S1及び側域部分S2に相当する開口を有する型枠を用いることができる。
そして、食品生地片D2を上記仮想直線Yに沿って二つ折りするよう折り畳み、上方から押圧して二つ折り食品生地片D3を成形する。さらに、該二つ折り食品生地片D3を重なり合った仮想直線X1,X2に沿って切断し、3個の扇形状をした袋状食品生地D4を分割成形する。この分割に際し、重なり合った仮想直線X1,X2に沿った切刃を備えた分割装置を用いることができる。
3個の袋状食品生地片D4の内、両側に成形される袋状食品生地片D4は、食品生地片D2が重なり合って接合した接合部75と、食品生地片D2が折り返されて形成された折り返し部73を有し、残りの一辺が開口部77を形成するものである。また、中央に成形された袋状食品生地片D4は、二辺が食品生地片D2を重ね合わせて接合した接合部75であり、残りの一辺が開口部77を形成するものである。
上記説明から明らかなように、本発明による袋状食品生地片D4は、シート状の食品生地片D2の上面に仮想直線X沿って所要幅の中央帯域部分を設定し、該中央帯域部分S1に水などの接合液Wを付着し、さらに、食品生地片D2の上記中央帯域部分以外の部分(側域部分S2)にサラダ油などの食用油脂を付着した後、該食品生地片D2を二つ折りするように折り畳み、あるいは、別の食品生地片D2を載置して食品生地片D2同士を重ね合わせた重ね合わせ生地片D3を成形し、該重ね合わせ生地片D3を上記仮想直線Xに沿って分割することにより成形される。そして、該食品生地片D4を発酵し加熱処理することにより袋状食品生地が成形される。なお、食品生地の性状によっては、食品生地片D2の中央帯域部分S1に接合液Wを付着することなく食品生地片D2同士の充分な接合がなされる場合がある。また、重なり合った中央帯域部分S1を押圧することにより食品生地片D2同士の接合をより確実にする。
本発明の実施の形態に係る袋状食品生地片D4の説明は概ね上述した通りであるが、これに限らず種々の変更が可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る成形装置1の概要を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る成形装置1の概要を示す上面図である。 袋状食品生地片D4の成形工程を示すフローチャート図である。 本発明の第2の実施の形態に係る成形装置1の概要を示す説明図である。 本発明の第3の実施の形態に係る袋状食品生地片D4を示す説明図である。 本発明の第4の実施の形態に係る袋状食品生地片D4を示す説明図である。
符号の説明
1 成形装置
3 延展装置
5 搬送コンベア
7 接合液付着装置
9 油脂付着装置
11 折畳装置
13 搬出コンベア
15 分割装置
73 折り返し部
75 接合部
77 開口部
C 中心
D1 食品生地玉
D2 食品生地片
D3 二つ折り食品生地片、重ね合わせ食品生地片
D4 袋状食品生地片
E 食用油脂
S1 中央帯域部分
S2 側域部分
W 接合液
X,X1,X2,X3 仮想直線
Y 仮想直線(折り返し線)

Claims (3)

  1. シート状の食品生地片を折り畳んで二つ折り食品生地片を成形し、該二つ折り食品生地片を分割することによりほぼ同形状の2つの袋状食品生地片を成形する方法において、
    上記食品生地片の上面に食品生地片の中心Cを通る仮想直線Xに沿って所要幅の中央帯域部分を設定し、該中央帯域部分に食品生地片同士を接合する接合液を付着する接合液付着工程と、
    該中央帯域部分以外の上面に食用油脂を付着する油脂付着工程と、
    上記食品生地片を上記仮想直線Xに直交する仮想直線Yに沿って折り畳んで二つ折り食品生地片を成形する重ね合わせ工程と、
    該二つ折り食品生地片を上記仮想直線Xに沿って分割してほぼ同形状の2つの袋状食品生地片を成形する分割工程
    を含むことを特徴とする袋状食品生地片の成形方法。
  2. シート状の食品生地片を重ね合わせて重ね合わせ食品生地片を成形し、該重ね食品生地片を分割して複数の袋状食品生地片を成形する方法において、
    上記食品生地片の上面に複数の仮想直線Xに沿って所要幅の中央帯域部分を設定し、該中央帯域部分に食品生地片同士を接合する接合液を付着する接合液付着工程と、
    該中央帯域部分以外の上面に食用油脂を付着する油脂付着工程と、
    上記食品生地片を重ね合わせて重ね合わせ食品生地片を成形する重ね合わせ工程と、
    該重ね合わせ食品生地片を上記仮想直線Xに沿って分割して複数の袋状食品生地片を成形する分割工程
    を含むことを特徴とする袋状食品生地片の成形方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の成形方法により成形された発酵生地からなる袋状食品生地片を発酵及び加熱処理してなる袋状食品生地。
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