JP3535054B2 - 小型巻菓子・パン - Google Patents

小型巻菓子・パン

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非常に小さなサイ
ズのミニクロワッサン(プチクロワッサン)といった小
型巻菓子/小型巻パンの工業的大量製造に関するもので
あり、本発明によれば、生地の底辺長が5cm以下の超
ミニサイズのクロワッサンといった従来工業的には製造
できなかった超ミニサイズのクロワッサン(以下、プチ
クロワッサンということもある)を効率的に製造するこ
とができる。また本発明は、更にその工業的製造が困難
な、内部にアン(詰め物)を収容したプチクロワッサン
等アン入りの小型巻菓子・パンを効率的に製造すること
ができる。
【0002】
【従来の技術】従来、クロワッサンは次のようにして製
造している。先ず、酵母を加えて発酵(27〜34℃、
75〜80%/RH、30〜45分)させた生地を冷却
(3〜15℃前後に)し、この生地に油脂をはさんで圧
延し、折りたたみ、更に圧延、折りたたみをくり返して
積層生地を調製するか、あるいは、酵母を加えて調製し
た生地を冷却(3〜15℃前後に)し、油脂をはさんで
圧延成型し、必要に応じて発酵(27〜34℃、75〜
80%/RH、30〜45分)し、焼成して製造してい
る。
【0003】このようにクロワッサンは薄片状をした三
角形状の圧延成型生地を巻くことによって製造される
が、例えば生地の底辺長が2〜5cm以下といった超小
型のプチクロワッサンは、これを機械を用いてきれいに
巻き上げ、効率的に工業生産することに成功した例はな
く、その製造は不可能とされていた。ましてや、その中
にアン(詰め物)を機械的に収容せしめてなるプチクロ
ワッサン等の製造などは全く不可能とされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、菓子・パン
類の多様化、新製品の開発といった当業界の要望、及
び、乳幼児でも食べられるような1口サイズの小さな菓
子・パン類といった当業界の要望に応えるためになされ
たものであって、プチクロワッサンその他小型の巻菓子
・パン類及びアン(詰め物)を収容してなる小型の巻菓
子・パン類を効率的に工業生産する新しいシステムを新
たに開発する目的でなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためにあらゆる方向から鋭意検討した結果、遂に
完成されたものである。以下、本発明を、プチクロワッ
サンを例にとり、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0006】一定の厚さ及び幅を有する連続したパイ生
地を常法にしたがって筋押え付きのロータリカッター又
はスタンピングマシン等で切断し(図1(i))、ピッ
チ開きコンベアー(分離コンベアー)で切り離しを行う
(図1(ii))。
【0007】図2(反転ライン)に示したように、ピッ
チ開きコンベアー1で切り離しを行って、ほぼ三角形に
切断した生地A、Bを分離した後、逆三角切断生地Bを
反転ライン(図2)において正常方向Aに向きを変え
て、すべての生地を正常三角切断生地Aと同一方向に整
列せしめる。
【0008】すなわち、逆三角切断生地Bは反転バキュ
ームコンベアー2に移行し、反転した後B生地コンベア
ー4に移行する。一方、正常三角切断生地Aは、向きを
変えることなくそのままA生地コンベアー3に移行す
る。B生地の反転バキュームコンベアー2への選別移行
は、B生地の感知にともない反転バキュームコンベアー
2をピッチ開きコンベア1末端へ移動させる等、既知の
方法で適宜行う。
【0009】A生地コンベアー3とB生地コンベアー4
との合流地点で、A、B両生地の間隔を調整(先端前後
の調整)した後、A、B両生地は合流し、A、B生地合
流コンベアー5を介して折り込みラインへ移動するが、
その間、A、B両生地(既にB生地もA生地と同一の向
きになっている)に易折曲部を付与する。
【0010】易折曲部は、折り筋、折りぐせ部であっ
て、その部分を介して生地を容易に折ることができるよ
うにするものであって、このように生地に易折曲部を設
けておくと、この部分は容易に折曲することができ、一
旦この部分が折曲されれば生地の巻き上げをきわめてス
ムースに行うことができ、通常の大きさのクロワッサン
はもちろんのことプチクロワッサンも機械によって効率
的に工業生産することができる。
【0011】易折曲部としては、その部分を介して生地
を折り曲げることのできる1〜12本の筋線を有する筋
目、折目、溝部、ミシン目、櫛目から選ばれる少なくと
もひとつが挙げられる。溝部としては、断面U型、V
型、円型その他適宜の断面を有する溝部が適宜選択され
る。また、易折曲部は、直線状のほか、波型、ジグザグ
型等非直線状に付設することもでき、1本又は2本以上
付設する。図3においては、生地Aにa1〜a4の4本
の易折曲部をほぼ2等辺三角形の底辺に平行に付設した
場合を図示した。なお、図3には、生地がほぼ三角形の
場合を例示したが、円形、だ円形、四角形その他適宜形
状の生地においても、同様にして易折曲部を必要数設け
ればよいし、底辺に平行に設けて規則的に巻き上げても
よいし、底辺に適宜の角度で斜めに設けて変則的に巻き
上げてもよい。
【0012】A、Bともすべて同一方向に整列しており
(したがって、指示記号Aで示すことにする)、順次、
このようにして易折曲部を設けた生地は、折り込みライ
ン(図4、図5)に移行する。折り込みライン(1)
(図4)において、生地Aは、ベルト上を移動してその
端部が折り込みベルト10(先端は極力シャープにする
のが好ましい)先端部に接すると、易折曲部a1を介し
て容易に折曲し、No.1折り込みが行われる。エアシ
リンダー(図示せず)によって上下に移動するベルト上
下折り込みローラー11が上方へベルトを上昇させるこ
とによってNo.1折り込みを更に容易なものとする。
なお、生地押えローラー12は、生地の厚みによって調
整可能な構造とし、駆動してもよく、あるいはフリーに
してもよく、更に、ローラーの代りに上下するバーや板
状のものでもよい。図面の上段には、生地の折曲状態
(巻き上げ状態)の上方平面図を示す。なお、この装置
は、連続でもよくあるいは間欠運動でもよい。
【0013】続いて、ベルト上下折り込みローラー11
がエアシリンダーの作用によって更にベルトを上昇さ
せ、折り込みベルト10(折り数により先端アールを変
化させるのが好ましい)の作用とも相まって、No.2
折り込みを行う。
【0014】このようにしてNo.2折り込みを終了し
た生地Aは、折り込みライン(2)(図5)へと進行す
る。本ラインでは、ローラー(コロ)を2本(1本は折
り込み用、もう1本は折り込んだ生地の次のユニットへ
の乗り移り用)連結した折り込みローラー13を用い
て、更に折り込みを行う。折り込みローラー13は、上
下2個のローラー(コロ)からなり、図面下段に図示し
た折り込みスタート時の位置からエアシリンダーを水平
移動させることにより、折り込みローラー13を回転さ
せる。すると、上部回転コロ(13−1)がコンベアー
の面一の位置から上昇して、生地折り込み分だけ上部に
移動し、生地の折り込み(No.3折り込み)を行う。
一方、下部回転コロ(13−2)は、この時点でコンベ
アーと面一になり、No.3折り込み終了後の生地を次
の折り込みユニットに移動させる。なお、14は生地押
えローラー(上下運動)である。
【0015】同様にして、No.4折り込み及びNo.
5折り込みを行う。最終の折り込み(本例においては5
番折り)には、水滴加(水付着)装置(図示せず)によ
り生地の末尾に水を付着せしめ、必らずこの部分が折り
込み下部の中央部に位置するようにする(テール止
め)。水の代りに卵白、牛乳、澱粉、粉糖や多種糖液そ
の他を用いて、生地の末尾を分離させないようにするこ
とも可能である。
【0016】なお、本例においては、5番折りで終了し
ているが、目的製品に応じて折り込みの回数を適宜定め
ることができ、また、易折曲部の設置数についても、通
常は折り込みの回数と適合させるが、第1回目の折り込
みが達成されると、それ以降の折り込みはスムースに行
われる場合が多いので、易折曲部の設置数は少なくとも
1個とすればよい。本例においては、No.1、2折り
込みは折り込みベルト10で行い、それ以降の折り込み
は折り込みローラー13で行っているが、易折曲部が設
けられていれば折り込み装置の種類に格別の限定はな
く、折り込みベルト10と同ローラー13を逆にしたり
同ベルト10のみ、あるいは同ローラー13のみにした
り、適宜変形可能である。また、折り込みローラー13
において、上下2個のフリーローラー13−1、13−
2は直角に連結しているが、例えばそれよりも小さな鋭
角としても所期の目的は達成されるので、連結角度は適
宜定めることができ、クロワッサン製造における常法が
適宜使用可能である。
【0017】このようにして折り込み成型を完了した生
地は、常法にしたがって処理すればよく、例えば、ネッ
トコンベアーに送られ、ここで水をスプレーし、ベルト
コンベアーに送られ、ベルトコンベアー上でダスターに
よってグラニュー糖、粉糖及び/又は可食性素材等をふ
りかける。次いで、パンニングコンベアーに送り、バン
ドオーブンに順次移載し、焼成する。
【0018】焼成は、180〜200℃で8〜15分程
度行い、乾燥を必要とする場合は、更に100〜120
℃で10〜15分程度乾燥を行う。更に具体的には、例
えば、トンネル式スチールベルトオーブンの入口から約
1/3の炉長部分を遠赤外線で加熱を行い、あとの炉長
約2/3の部分は、間接加熱方式とし、180〜200
℃で11〜12分程度焼成する。または、通常のバンド
オーブンでも焼成できる。そして、クラストの水分を低
下したい場合(2〜5%位)は、100〜120℃で1
0〜15分程度乾燥トンネルを通せばよい。焼成処理
後、放冷して、包装し、製品とする。これらの処理は、
常法にしたがって適宜行うことができる。
【0019】このようにして得たプチクロワッサンは、
小粒(長さ3〜4cm、高さ2cm、巾2cm)で、パ
イ状の組織を有する形状を呈し、従来では工業生産する
ことができなかったものであり、更に小粒にすることも
可能である。得られたプチクロワッサンは、その形状、
大きさ(小ささ)において格別な特徴を有するだけでな
く、従来のパイの持つ風味に加えて酵母を利用したこと
により、パン様組織をもったパイとして新しい食感を有
し、口溶けの良さをベースに発酵によって醸成される香
味が更に付加されて、一段とすぐれた風味と食感を与え
るものであって、新規な工業製品である。
【0020】また、折り込み前の成型生地上及び/又は
折り込み済みの成型生地上にクレーム・ダマンド生地を
のせたり、ナッツ類、フルーツ類等のトッピングを行
い、焼成してもよい。更に、焼成を完了したクラスト上
に粉糖などをふりかけてもよい。
【0021】生地としても、パイ生地、デニッシュペス
トリー生地、パン生地、ビスケット生地、焼き菓子生
地、その他各種の生地が適宜使用できる。パイ生地とし
ては、従来から行われているホールディング・ラミネー
ションによって製造したもののほか、本発明者らが先に
開発したカッティング・ラミネート法(特公昭56−4
4687)によって大量生産したものも有利に使用する
ことができる。
【0022】カッティング・ラミネート法は、次のよう
にして行う。図6において、先ず、連続して製造されて
くる二枚の生地の間にバター(またはコンパウンドバタ
ー、ショートニング、マーガリン類:70〜80部)が
連続してはさまれて圧延されてくる生地1は線2に到達
すると切断線3で切断される。切断片4は90度方向を
変えて移動するので、その前に切断された切断片4′の
上に少しづれて重なり、更にその前の切断片4″にづれ
て順次重なり、次いで圧延区間5の間に圧延され、その
生地が線6に到達すると90度方向を変えて同様に切断
−連続重ね−圧延をくりかえし、この層が40〜100
0に達するまで何回も圧延−切断−連続重ねが繰返され
るのである。この方法にカッティング・ラミネート法と
名づけたが、この方法によって製造されたパイ生地は一
枚一枚の薄片すべてが圧延方向と切断方向が正しく直角
になっているため、小さく切断して焼成しても膨張がす
べて均一であり、層が互いちがいにはみ出すこともなく
均質なパイ菓子を製造することができる。
【0023】また、生地自体も、上記したように生地だ
けで使用できることはもちろんのこと、打ち抜き部又は
切欠部を形成し、折り込み終了後及び/又は焼成後等適
宜時期に内部に形成された中空部に、アン、ジャム、ク
リーム、ホイップクリーム、チョコレート、カレー、ミ
ートペースト等の詰め物をしてもよい。あるいは中空部
に詰め物をすることなく、サクサクした食感を与える製
品とすることもできる。
【0024】その場合、打ち抜き部、切欠部の形状、大
きさ、設置数、設置個所については、適宜所望に応じて
設定することができる。例えば図7(上段)に示すよう
に、生地Aに台形の打ち抜き部を1個所穿設した場合を
図示したが、打ち抜き部は台形に限定されることなく、
丸形、だ円形、正方形、長方形、三角形等特に限定され
ることなく、また、打ち抜き部は1ヶ所に限らず、2ヶ
所以上でもよく、そして各種の形状が適宜採用される。
また、図7(下段)に示すように、切欠部を設けてもよ
い。その態様は、上記した打ち抜き部の場合と同様であ
る。
【0025】なお、打ち抜き部及び/又は切欠部は、生
地Aの先端部と易折曲部a1とで画定される区域に1個
所又はそれ以上設けるのが好ましい。このようにすれ
ば、折り込み終了後、打ち抜き部、切欠部が全くかくれ
てしまい、製品をきれいに仕上げることができる。
【0026】内部に形成された中空部へのアン類(詰め
物)の収容処理は、注射器タイプの挿入具を使用する等
常法によればよい。詰め物は、1種類でもよいしそれ以
上でもよく、その形態、性状も適宜選択することができ
る。例えば液状ないしペースト状チョコレートを間欠的
に注入した後、これを放冷又は冷却して、固形チョコレ
ートを内部に収容した新規製品を製造することができ
る。
【0027】内部にアン類(詰め物)を注入してなるミ
ニサイズのプチクロワッサン等小型巻菓子・パンは、従
来製造されておらず、新規食品である。ましてや、それ
を効率的に工業生産する技術は従来全く知られていな
い。なお、上記のように中空部には、アン類(詰め物)
を注入することなく空洞のままにしておくことも可能で
あり、その際は、サクサクした食感を有する軽い製品が
得られるが、このような製品も従来未知の全く新規なも
のである。
【0028】更に希望するのであれば、上述のように中
空部を形成した場合もあるいは前述のように中空部を形
成した場合もあるいは前述のように中空部を形成しない
場合も、中心部に芯を入れて折り込みを行い、後でその
芯を引き抜くことにより、中心部に空間を有するロール
状となった小型巻菓子・パンという従来未知の新しいタ
イプの新規食品も製造することができる。以下、本発明
の実施例を示す。
【0029】
【実施例1】次の配合を用意した。
【0030】以上をよく混合し、圧延し、二枚の板状と
し、この二枚の間にマーガリン75部をはさんで圧延
し、生地を連続的に送り、図6の方式に従って切断−連
続重ね−圧延をくりかえし、最後に切断したとき最終積
層数として30〜48層の薄膜層になるまで処理し、連
続パイ生地を得た。
【0031】得られたパイ生地を連続的に薄く圧延
(1.5〜2.5mm)し、成型して、図示した装置を
用いて折り込みを行い、折り込み完了後の成型生地上に
水をスプレーし、グラニュー糖又は粉糖をふりかけた
後、オーブンで180〜200℃の温度で11〜12分
間焼成した。100〜120℃で10〜15分間乾燥処
理して、クロワッサンの形をした小型のパイ(長さ2c
m、高さ1.5cm、巾1.5cm)を製造した。
【0032】
【実施例2】次の配合を用意した。
【0033】このようにして調製した生地(原料に酵母
を加えた生地)は、発酵処理(27℃、75%/30
分)を行った後、実施例1と同様にして油脂をはさんで
連続パイ生地の製造法にしたがって生地を製造した。
【0034】得られたパイ生地について、実施例1と同
様にして、小型のクロワッサンを工業生産した。小粒状
のクロワッサンを効率的に大量生産することに成功した
例はなく、したがって本発明は新規パイ製品という新規
食品の製造をはじめて可能にしたということができる。
また、上記した折りパイ方式ではなく、ねりパイ方式で
調製した生地を用いても、新規パイ製品を製造すること
ができた。
【0035】
【実施例3】実施例1において、パイ生地として図7
(上段)に示したように台形の打ち抜き部を穿設したパ
イ生地を用い、実施例1にしたがってクロワッサン型の
小型パイを製造した。次いで、このパイの中空部に製菓
用注入器を用いて加糖したホイップクリームを注入し
た。
【0036】得られたホイップクリーム入り小型パイ
は、パイ生地において打ち抜き部により中空部を形成し
たことにより、非常に小さなしかもこわれ易い小型パイ
でありながら、その中にホイップクリームを効率的に注
入することができ、そのうえホイップクリームが外部に
漏出することがなくきれいに仕上っていた。また、形成
された打ち抜き部を内部に折り込まれて、きれいな外観
を呈していた。
【0037】しかも、この小型パイは、これを口に入れ
ると、口の中でとろけるようにして崩壊し、中部からホ
イップクリームがトロリと出てきて口中に充満し、非常
な美味を呈し、乳幼児にも大変好評であった。
【0038】
【発明の効果】本発明によって、プチクロワッサン等各
種の小型巻菓子・パンを効率的に工業生産することには
じめて成功した。しかも本発明によれば、非常に小さく
しかも正確なサイズ、形状を有するミニサイズの製品を
連続的に製造することにはじめて成功した。
【0039】このように小粒で一口サイズのクロワッサ
ン等を製造することは非常に難しく、既存の機械、装置
では正確に成型することは不可能であり、特に、生地の
巻き終りのテール部分を必らず下に位置させることは、
従来の製法、装置では全く不可能なことであったが、こ
れが本発明によってはじめて可能になったのである。こ
のように、ミニサイズのプチクロワッサン等は従来未知
の新規食品である。
【0040】しかも、本発明においては、生地に易折曲
部を設けたため、その底辺端部にわずかな障害物を当接
するだけで生地はそこから容易に折れ曲がり、一旦この
ように最初の折り込みが行われるとその後の折り込みは
スムース且つ正確に行われるため、既存の設備、装置等
がそのまま使用できるという工業面での利点も得られ
る。
【0041】更にまた、本発明によれば、打ち抜き部、
切欠部を設けたパイ生地を使用することによって、製品
中に中空部を形成することが可能となり、その中にホイ
ップクリームその他各種のアン類(詰め物)を注入し、
更に新しい製品を得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】生地の切断(i)及びピッチ開き(ii)を示
す。
【図2】生地反転ラインを示す。
【図3】生地に設けた易折曲部を示す。
【図4】折り込みライン(1)を示す。
【図5】折り込みライン(2)を示す。
【図6】カッティング・ラミネート法によるパイ生地製
造の略図である。
【図7】打ち抜き部を設けたパイ生地(上段)及び切欠
部を設けたパイ生地(下段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−260929(JP,A) 特開 平10−304812(JP,A) 実開 昭58−178884(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A21D 8/02 A21D 13/08

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成型した小型巻菓子・パン生地を用い、
    生地の巻きはじめ部に1又は2以上の打ち抜き部又は切
    欠部を設けるとともに、その生地に1もしくは2以上の
    易折曲部を設け、これを利用して生地を巻き上げるこ
    と、を特徴とする小型巻菓子・パンの製造方法。
  2. 【請求項2】 易折曲部が、生地を容易に折り曲げるこ
    とのできる1〜12本の筋線を有する筋目、折目、各種
    形状の断面を有する溝部、ミシン目、櫛目から選ばれる
    少なくともひとつであること、を特徴とする請求項1に
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 生地の巻き終りのテール部分を下方(底
    部)に位置せしめること、を特徴とする請求項1〜2の
    いずれか1項に記載の方法。
  4. 【請求項4】 内部に中空部を形成するため、打ち抜き
    部又は切欠部を有する生地を使用すること、を特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 生地として、パイ生地、デニッシュペス
    トリー生地、パン生地、ビスケット生地、焼き菓子生地
    から選ばれる少なくともひとつを使用すること、を特徴
    とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の方
    法で製造してなる小型巻菓子・パン。
  7. 【請求項7】 請求項4又は5に記載の方法で製造して
    なり、中空部をそのまま有する又は中空部に詰め物を収
    容してなる小型巻菓子・パン。
  8. 【請求項8】 小型巻菓子・パンが2〜7cm以下のミ
    ニサイズであること、を特徴とする請求項6又は7に記
    載の小型巻菓子・パン。
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