JP2007189068A - 半導体デバイスの製造方法 - Google Patents

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明 福永
Tsutomu Nakada
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Abstract

【課題】半導体基板の表面に形成される成膜の段差を減少させ、成膜後の平坦化処理に必要な成膜の厚さを減少させ、平坦化処理工程にかかる時間を短縮し生産性を向上させることができる半導体デバイスの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】半導体デバイスの製造方法は、半導体基板WAの表面に配線用の凹部15Aを形成する工程と、凹部内に導電性材料でダミーパターン16Aを形成する工程と、ダミーパターン16Aを形成した後に、半導体基板WAの表面に成膜する工程と、前記成膜した後に、半導体基板の表面を平坦化処理する平坦化処理工程を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体デバイスの製造方法に関し、特に半導体デバイスの表面に設けた配線用の凹部に埋込んだ導電体の表面を平坦化して、埋込み配線を形成する半導体デバイスの製造方法に関するものである。
近年、半導体ウエハ等の基板上に回路を形成するための配線材料として、アルミニウムまたはアルミニウム合金に代えて、電気抵抗率が低くエレクトロマイグレーション耐性が高い銅(Cu)を用いる動きが顕著になっている。この種の銅配線は、一般に基板の表面に設けた微細凹部の内部に銅を埋込むことによって形成される。すなわち、CVD等の手法により基板のほぼ全表面に銅を成膜し、次に化学機械的研磨(CMP)により不要の銅を除去することにより銅配線を形成する。
さらに具体的には、図10(a)(b)に示すように、low−K材(ULK材)(誘電率の低い材料)からなる絶縁膜102Aに配線用の溝104Aを加工し、溝104Aにバリア(バリアメタル)層(不図示)を形成し、さらにバリア層の上にシード層(不図示)を形成する。次に、溝104Aに銅を用いて導電層106、106A、Bを形成する。
次に、図10(c)に示すように、化学機械的研磨(CMP)により、絶縁膜102A上の銅膜106A、B及び溝104Aの内部以外のバリア層を除去して、配線用の溝104Aに充填させた銅膜106の表面と絶縁膜102Aの表面とをほぼ同一平面にする。このようにして、銅膜からなる導電層、すなわち配線が半導体基板(基板)W上に形成される。このようにあらかじめ層間絶縁膜に配線形成用溝を加工し、ここにバリア層とCuを堆積した後、配線溝以外のCu及びバリア層をCMPによって除去する方法をCuダマシン法と呼ぶ。
しかしながら従来の方法によれば、(a)に示すように幅の広い溝に銅膜106Aを成膜すると溝の部分には、深く凹んだ部分108Aが生じる。すなわち溝のない部分との間に段差が生じる。膜106Aの厚さX0が500nm程度と薄い場合、段差を除去するためにCMP加工を施すと、配線部分が溝のない部分からかなりの深さX2だけくぼんでしまい、配線抵抗の増加につながる。したがって(b)に示すように、銅膜106Bの厚さX1を1000〜1500nmといった厚さにする必要があり、生産性の低下を招いていた。
またCMP加工のように、工具が被加工物を物理的に破壊しながら除去していく加工法を行うとき、生産性を上げるために強い圧力(例えば、28kPa)で工具を被加工面に押し付けて加工していた。このような加工を行うと幅広配線パターン部分で配線断面が皿状にくぼむディッシングと呼ばれる現象が生じる。これは配線抵抗の増加につながる一種の欠陥である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、成膜後の平坦化処理工程にかかる時間を短縮し生産性を向上させながら、高品質の配線を備える半導体デバイスを製造する方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明による半導体デバイスの製造方法は、例えば図2(E)に示すように、半導体基板WAの表面に配線用の凹部15Aを形成する工程と;凹部15A内に導電性材料でダミーパターン16Aを形成する工程と;ダミーパターン16Aを形成した後に、半導体基板WAの表面に成膜する工程と;前記成膜した後に、半導体基板WAの表面を平坦化処理する平坦化処理工程を備える。
このように構成すると、凹部15Aにダミーパターン16Aを形成するので、半導体基板WAの表面の成膜19Aの凹部15Aの上方に形成される段差XAを小さくすることができ、凹部15A内の成膜19Aの厚さ方向の強度を増加させることができる。よって、適切な平坦化処理に必要な成膜19Aの厚さを薄くすることができ、さらに平坦化処理に際し凹部15A内の成膜19Aの被加工面に形成される凹みを減少させ、又は当該凹みを生じさせないようにすることができる。またダミーパターン16Aを導電性材料で形成するので、凹部15A内の成膜19Aを配線部として使用するとき、配線部の機能の低下(断線や配線遅延等)を防ぐことができる。
請求項2に係る発明による半導体デバイスの製造方法は、請求項1に記載の半導体デバイスの製造方法において、例えば図4に示すように、凹部15B、24Bは所定の線幅の第1の凹部24Bと、前記所定の線幅の5倍以上の線幅の第2の凹部15Bを含み、第1の凹部24Bにはダミーパターン16Bを形成することなく、前記第2の凹部15Bにダミーパターン16Bを形成する。
第2の凹部15Bにダミーパターン16Bを形成し、平坦化処理に際して生じる、第2の凹部15Bの被加工面の凹み23Bを小さくし、平坦化処理に際して被加工面の凹みがほとんど生じない第1の凹部24Bにはダミーパターン16Bを形成しないので、半導体基板WAの被加工面の平坦度を効果的に増加させることができる。所定の線幅は、例えば、半導体基板WBの最小線幅である。
請求項3に係る発明による半導体デバイスの製造方法は、請求項1又は請求項2に記載の半導体デバイスの製造方法において、前記平坦化処理はCMPによる研磨処理であり、前記研磨処理の研磨圧力を10.0kPa以下とする。
研磨圧力を10.0kPa以下とするので、強度の低いLow−K材料の凹部内に成膜を形成することができ、CMP加工による成膜及び絶縁膜の劣化を回避し、半導体基板の配線遅延等を小さくすることができる。
上記目的を達成するため、請求項4に係る発明による半導体デバイスの製造方法は、例えば図5(C)に示すように、半導体基板WCの表面に配線用の凹部15C、24Cを形成する工程と;半導体基板WCの表面に成膜する工程と;前記成膜する工程で形成された膜19C上に塗布材料を塗布して、膜19C上に形成された凹凸25C、22Cを緩和する工程と;凹凸25C、22Cの緩和された表面を平坦化する平坦化処理工程を備える。
ここで「膜上に塗布材料を塗布」は、「膜材料をリフロー処理すること」を含む概念である。
このように構成すると、膜19C上に塗布材料を塗布して、膜19C上に形成された凹凸25C、22Cを緩和するので、適切な平坦化処理に必要な膜19Cの厚さを薄くすることができる。特に膜19Cをリフロー処理すると、膜19C上に形成された凹凸25C、22Cを緩和する効果が高い。
請求項5に係る発明による半導体デバイスの製造方法は、請求項4に記載の半導体デバイスの製造方法において、前記塗布材料は、レジスト材料、又は、ポリイミド、ポリイミドシロキサン、PTFEおよびフェノールからなる群から選択された有機物、又は、SOG(Spin-on-Glass)、又は、BCBおよびPAEからなる群から選択された無機物、又は金属微粒子含有物である。
このように構成すると、塗布材料を膜上に容易に形成し、膜上に形成された凹凸を容易に緩和することができる。
請求項6に係る発明による半導体デバイスの製造方法は、請求項4に記載の半導体デバイスの製造方法において、前記塗布材料がマイクロカプセルを含む。
このように構成すると、塗布材料が膜上に着電し、膜上に形成された凹凸を容易に緩和することができる。
上記目的を達成するため、請求項7に係る発明による半導体デバイスの製造方法は、例えば図8(A)、(G)に示すように、半導体基板WFの表面に配線用の互いに異なる線幅の凹部15F、24Fを形成する工程と;凹部15F、24Fのうち線幅の小さい部分をマスクする工程と;マスクされた半導体基板WFの表面に成膜する第1の成膜工程と;前記第1の成膜工程の後でマスク39Fを除去する工程と;マスク39Fを除去する工程の後で半導体基板WFの表面に成膜する第2の成膜工程と;前記第2の成膜工程の後に半導体基板WFの表面を平坦化する平坦化処理工程を備える。ここで、マスクを除去する工程の除去は洗浄工程を加えてもよい。さらに、第3以上の成膜工程及びこれに伴う前記同様の工程を備えてもよい。
このように構成すると、凹部15F、24Fのうち線幅の大きい部分の成膜を第2の成膜工程に分けて形成し、凹部15F、24Fのうち線幅の小さい部分の成膜を第1の成膜工程で形成するので、凹部15F、24Fのうち線幅の小さい部分の上方に生ずるハンプ44Fの高さを小さくし、あるいは凹部15F、24Fのうち線幅の小さい部分にハンプ44Fが生じないようにすることができ、結果として成膜後の段差を小さくすることができ、平坦化処理工程で必要な成膜42Fの厚さを小さくすることができる。
請求項8に係る発明による半導体デバイスの製造方法は、請求項7に記載の半導体デバイスの製造方法において、例えば図8(A)に示すように、前記マスクする工程の前に、凹部15F、24Fの形成された半導体基板WFの表面にバリアメタル層17Fを成膜する工程を備える。
上記目的を達成するため、請求項9に係る発明による半導体デバイスの製造方法は、例えば図8(A)、(G)に示すように、半導体基板WFの表面に配線用の互いに異なる線幅の凹部15F、24Fを形成する工程と;凹部15F、24Fのうち線幅の大きい凹部15Fに適合した条件で前記半導体基板WFの表面に成膜する第1の成膜工程と;前記第1の成膜工程の後で、半導体基板WFの表面の全体にほぼ一様な条件で行う膜を除去する工程であって、線幅の小さい凹部24Fに形成された膜がほぼ完全に除去されるまで行う膜除去工程と;前記膜除去工程の後で線幅の小さい凹部24Fに適合した条件で半導体基板WFの表面に成膜する第2の成膜工程と;前記第2の成膜工程の後に半導体基板WFの表面を平坦化する平坦化処理工程を備える。
以上の工程を複数回行ってもよい。
このように構成すると、第1の成膜工程及び第2の成膜工程により凹部15F、24Fのうち線幅の大きい凹部15Fの上方に形成される成膜の凹み43Fを小さくし、第2の成膜工程により凹部15F、24Fのうち線幅の小さい凹部24Fの上方に形成される成膜のハンプ部44Fの高さを小さくし、最終的に形成される成膜42Fの段差を小さくすることができる。
上記目的を達成するため、請求項10に係る発明による半導体デバイスの製造方法は、例えば図8(A)、(G)に示すように、半導体基板WFの表面に配線用の互いに異なる線幅の凹部15F、24Fを形成する工程と;凹部15F、24Fのうち線幅の大きい凹部15Fに適合した条件で半導体基板WFの表面に成膜する第1の成膜工程と;凹部15F、24Fのうち線幅の小さい凹部24Fに適合した条件で半導体基板WFの表面に成膜する第2の成膜工程と;前記第1の成膜工程と第2の成膜工程のうち先に行う成膜工程の前に前記後に成膜工程を行う部分をマスクする第1のマスク工程と;前記先に行った成膜工程の後、前記後で行う成膜工程の前に、前記第1のマスク工程でされたマスク39F又は41Fを除去する第1のマスク除去工程と;前記第1のマスク除去工程の後、前記後で行う成膜工程の前に、該先に成膜された部分をマスクする第2のマスク工程と;前記後に行った成膜工程の後で前記第2のマスク工程でされたマスク41F又は39Fを除去する第2のマスク除去工程と;前記第2のマスク除去工程の後に半導体基板WFの表面を平坦化する平坦化処理工程を備える。
このように構成すると、各凹部15F、24Fに形成される成膜40Fは、その凹部15F、24Fに適合した条件下で形成されるので、各凹部15F、24Fの上方に形成される成膜40Fの凹み43F、ハンプ部44Fを小さくすることができる。
請求項11に係る発明による半導体デバイスの製造方法は、請求項10に記載の半導体デバイスの製造方法において、前記第2の成膜工程を前記第1の成膜工程よりも先に行う。
このように構成すると、前述の例と同様に、各凹部15F、24Fに形成される成膜40Fは、その凹部15F、24Fに適合した条件下で形成されるので、各凹部15F、24Fの上方に形成される成膜40Fの凹み43F、ハンプ部44Fを小さくすることができる。
本発明は、半導体基板の表面に形成される成膜の段差を減少させ、成膜後の平坦化処理に必要な成膜の厚さを減少させ、平坦化処理工程にかかる時間を短縮し生産性を向上させることができる半導体デバイスの製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材については同一符号を付し、重複した説明は省略する。
図1(A)〜図2(K)は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体基板WA(基板WA)の製造方法を工程順に説明する部分断面図である。なお成膜のハンプやくぼみ等の段差の角は、実際には図10の従来例のように丸みを帯びるのが通常であるが、以下の実施の形態を説明する図は模式的断面図として角ばった形状に示している。
図1(A)に示すように、多層配線構造(不図示)を有する基板WAは、絶縁膜2Aを有し、絶縁膜2Aには、配線用の凹部としての溝4Aが形成され、溝4Aには、上層の導電層としての導電層9Aが形成され、基板WAの表面には保護マスク11Aが形成されている。また、導電層9Aは溝4Aの内部に形成され、保護マスク11Aによって囲まれている上部以外は、バリア層5Aによって囲まれている。
図1(B)に示すように、基板WAを洗浄した後に、基板WAの導電層9Aの上(参照している図面中で上(以下、本明細書において同じ))に、SiF、SiOH、ポーラスシリカ等のLow−K材(ULK材)膜等からなる絶縁膜12Aを堆積させ、洗浄を行った後に絶縁膜12Aの上に保護マスク13Aを堆積させる。さらに、洗浄を行った後に保護マスク13Aの上にレジスト14Aを堆積させ、さらに洗浄を行う。絶縁膜12Aとしては、SiOからなる酸化膜を堆積させてもよい。なお、導電層9Aの上とは、ここでは正確には保護マスク11Aの上の意味である。
図1(C)に示すように、絶縁膜12Aの内部に、リソグラフィ・エッチング技術により配線用の凹部又は第2の凹部としての溝15A、配線用の凹部又は第1の凹部としての溝24Aを形成する。なおここでは、複数の細線状柱16Aが図示されているが、溝15Aは形成時には柱16Aの無い幅広の溝である。溝24Aの幅は、基板WAに形成される配線の最小線幅であり、溝15Aの幅は、配線の最小線幅の10倍以上とする。本実施の形態の溝15Aの幅は20μmである。溝15Aを形成した後、溝15A内にダミーパターンとしての導電性材料から製造される細線状柱16Aを形成する。細線状柱16Aは、水平断面がほぼ円形である円柱形状とし断面の直径が1ミクロン以下となるようにするとよい。また細線状柱16Aの高さは溝15Aの深さにほぼ等しい。溝15Aの形成後にレジスト14A(図1(B)参照)を除去(アッシング)し、さらに洗浄を行う。
細線状柱16Aの材質は、アルミ合金とすることができる。細線状柱16Aの材質を導電性材料とするので、絶縁性材料とした場合と比較して、実質配線抵抗や実質キャパシタを減らすことができるため、基板WAの高速化に有利である。細線状柱16Aの材質を、Cu、Ag、Au等の低抵抗材料とすると配線遅延の防止に有利である。
図3(A)の斜視図、図3(B)の平面図に示すように、基板WAに形成された細線状柱16Aの配置を格子状にすると、電流密度の均一性が良好となる。図3(C)の平面図に示すように、細線状柱16Aの配置を60°千鳥配置としても、電流密度の均一性を良好にすることができる。本実施の形態の細線状柱16Aの幅方向及び長手方向の間隔は1μmである。なお、本実施の形態の細線状柱16Aの幅方向の数は、図1(C)〜図2(K)、図3中で、4本であるとして示しているが、実際には18本である。
細線状柱16Aの密度(細線状柱が占める、基板WAの表面に平行な方向の断面の総面積を、溝15Aの同方向の面積で割った値)は、1/5以上とし、細線状柱16Aは、基板WAの表面に平行な方向に均等に分布するように、配置することが望ましい。
なお細線状柱16Aは、典型的には図3に示すように円柱状であるが、これに限らず溝の長手方向にある程度の長さをもった薄板状の柱又は壁(「細線状」というとき「薄い」を含む概念とし、「柱」というとき「壁」も含む概念とする)であってもよい。薄板状の柱又は壁とすると、エッチングで絶縁層2Aと一体に形成する場合に都合がよい。
図1(D)に示すように、レジスト14A(図1(B))を除去し洗浄を行ったその基板WAの上にTa、TaN、Ti、TiN、W、WN、TiSiN、Ru系材料等からなるバリア層17Aを形成し、必要に応じて更にその上に電解メッキの給電層としてシード層18A(図中、バリア層17Aとシード層18Aは一体に表示)を形成してもよい。また、その他のバリア層材質としてセラミックスを使用してもよい。
図2(E)に示すように、基板WAの表面に銅メッキを施すことにより、溝15A、24A内に銅を充填するとともに、絶縁膜12A上に銅膜19Aを堆積させる。銅メッキにより銅膜19Aを堆積させることは、本発明の成膜する工程に相当する。このとき、溝15Aの上方に銅膜19Aのハンプ部22A(膜上に形成された凸部)が形成され、溝15Aの上方に銅膜19Aの凹み(膜上に形成された凹部)が形成されることはない。溝24Aの上方に銅膜19Aのハンプ部33A(膜上に形成された凸部)が形成され、溝24Aの上方に銅膜19Aの凹み(膜上に形成された凹部)が形成されることはない。
これは、ダミーパターンとして形成された細線状柱16Aに形成されたシード層(導電層)18Aの密度が、柱16Aの無い場合に比べて高いためであると考えられる。銅膜19Aはシード層の上に形成される。元々シード層の密度の高い幅の狭い溝24Aについても同様である。溝24Aでは、シード層の密度がダミーパターンの形成された溝15Aよりもさらに高いので、逆にハンプが形成されるのである。
図2(F)(導電層(配線部)9A(図2(E))回りの部分について省略、以下図2(G)〜図2(K)において同様)に示すように、銅膜19Aの形成後に、平坦化処理としての化学機械的研磨(CMP)により絶縁膜12A上の銅膜19Aの研磨を行い、ハンプ部22A、33A(図2(E))を削り取り、段差を解消する。
図2(G)に示すように、バリア層17Aが表出するまでさらに銅膜19Aの削り込みを行い、溝15A、24A部以外の銅膜を除去し、溝15A部に導電層(配線部)20A、溝24A部に導電層34Aを形成する。導電層20A、34Aは上層の導電層であり、導電層9A(図2(E))は下層の導電層である。
図2(H)に示すように、保護マスク13Aが表出するまで、さらにバリア層17A(図2(G))の削り込みを行う。
図2(I)に示すように、絶縁膜12Aが表出するまで、さらに保護マスク13A(図2(H))の削り込みを行う。
図2(J)に示すように、さらに絶縁膜12Aの削り込みを行い、導電層20A、34Aの表面と絶縁膜12Aの表面とをほぼ同一平面に加工し、導電層20A部のディッシング量を250nm以下とすることができる。導電層34A部のディッシング量はほぼゼロである。このように、銅膜からなる導電層20A、34Aの配線が形成される。導電層20A、34Aの表面と絶縁膜12Aの表面とをほぼ同一平面に加工することは、本発明の半導体基板の表面を平坦化処理することに相当する。
次に図2(K)に示すように、基板WAの表面に保護マスク21Aを形成する。又は、保護マスク21Aは導電層20Aの表面のみに形成してもよい。なお、CMPの研磨圧力は、10.0kPa以下とし、好ましくは、7.0kPa以下、更に好ましくは3.5kPa以下とするとよい。保護マスクの材料はSiC、SiN、SiCN(全面マスクの場合)、Co、CoWP(導電層20A上のみマスクの場合)が適している。
本実施の形態の基板の製造方法により基板WAを製造すると、幅の広い溝15Aと幅の狭い溝24A上の銅膜の厚さの差が小さくなり、即ち段差が小さくなり、又CMP加工により平坦化する際にも幅の広い溝15Aのディッシングを防止できる。したがって、配線部にあたる銅膜19Aの初期厚みを低減し、CMP平坦化処理を短時間に効率よく行うことができる。特に、Low−K材を使用した基板WAの加工では、Low−K材の弱い機械的物性のため高い加工圧力をかけられない。そのため加工圧力の低い(例えば10kPa以下)CMP処理を行うことが望まれるが、本実施の形態の製造方法で製造された基板WAは、薄い銅膜19Aを形成することができるので、加工圧力が低いため加工効率が低くても処理時間を短く抑えることができ、単位時間当たりの処理枚数を十分確保することができる。
上述のように、本実施の形態の基板の製造方法により製造された基板WAは、溝15Aの上方で凹みが形成されず溝24Aの上方と同様にハンプ部22Aが形成されるので、成膜後の初期段差量を減らすことができる。さらに溝15A部でのディッシング量を減少させることのできる銅膜19Aとし、かつ銅膜19Aの非溝部(溝15A、溝24A以外の部分)での厚さを薄くすることができるので、CMP本来の性能を発揮することができ、より平坦な被加工面を創生することができる。
特に、銅膜19Aの初期段差XA(図2(E))を、300〜500nm以下とすることができ、溝15A部に細線状柱16Aを設けない場合の半分程度とすることができる。また、銅膜19Aの非配線形成部の配線材料成膜厚XA(図2(E))の平均値を、500〜700nm以下とすることができ、溝15A部に細線状柱16Aを設けない場合の半分程度とすることができる。よって、CMPの段差除去性能、研磨速度、加工面の均一性などの大きな改善を伴わずに、次世代半導体の厳しい要求にも十分対応可能である。次世代半導体では、例えば、65nmノード以下といった厳しい要求が出されるが、本発明の実施の形態によれば、元段差を小さくできるのでCMPの段差解消工程が不要となる。あるいは段差解消のためのマージンが不要となる。したがって、メッキ厚が薄くてもよく、CMPによる処理時間の短縮が可能となる。また元段差が大きいと、段差解消ができたとしても仕上げ精度は悪くなるが、本発明の実施の形態によれば、その問題も解決できる。
以上述べた本実施の形態の基板の製造方法によれば、初期段差量を500nm以下、ディッシング量を250nm以下とし、非配線形成部の平均成膜量を750nm以下とすることができ、配線高さ(図2(K)に記載のシード層18Aの高さXA)500nmの配線を現状のCMP技術で形成できる。また、今後厳しい設計ルールが適用される半導体基板にも各種方法を用いて成膜時の初期段差を低減し、特にディッシング量を低減することで高品位な平坦面を創生することができる。
本実施の形態において、細線状柱16Aをカーボンナノチューブ(CNT)としてもよい。この場合、溝15Aを形成し、レジスト14Aを除去した後に、溝15Aにバリア層17A、必要に応じシード層(Cuシード層)18Aを形成する。次に、まず溝15Aの底部に微細パターンを優先的に埋め込む条件でCu成膜(Cuメッキ)を行う。メッキ液は、(1)均一なメッキ成長や濡れ性の改善を目的とするポリマ、(2)結晶核形成促進でボトムアップフィルなどを目的とするキャリア、及び(3)局部的な析出抑制による段差低減を目的とするレベラを含む。この3つの成分のうち、キャリアを多く含むメッキ液を使用することが、上記優先的に埋め込む条件である。
通常は、相反する3成分の比率が難しく理想的なメッキ面は得られにくいが、目的に応じて上記3成分の比率を変えてメッキすることで好適なメッキ面が得られる。
次に、Pdを溶液に溶かし(たとえば、塩酸/塩化パラジウム、硫酸/硫酸パラジウム、酢酸/酢酸パラジウムなど)、または触媒溶液を噴霧することによって溝15Aの底部に点在させたPdを島状成長させる。ここで触媒付与の時間、触媒の濃度、温度等を最適化して、触媒必要量を供給し、必要サイズの島状成長をさせることができる。例えば、直径数μm程度の島状に成長させるようにするとよい。
次に、Pdを触媒として、CoやNiを選択的に無電解メッキで析出させる。CoやNiは少量でよいので、メッキ速度をできるかぎり低くして、メッキを行うのがよい。フィールド部に析出したCoやNi等を除去するために、CMPを行い、フィールド部上のCoやNiのみを除去する。CoやNiが幅広の溝15A部のみに残存した基板WAを熱化学気相成長炉に入れ、600〜1000℃程度(例えば、好ましくは900℃)にしてメタンガスを流す。これによりパターニングしたCo、Niが触媒として働き、これを核としてカーボンナノチューブが配向成長する。さらに、配向成長時には、所定の電界を印可することで配向性が高まる。ここで、気相成長は条件(ガス供給量、触媒、温度、電界)を最適化することでカーボンナノチューブの直径や長さのそろった高品質のカーボンナノチューブを得ることができる。
カーボンナノチューブを配置された成膜は厚み方向に強度が強くなっており、変形しにくく、通常のダミーパターンを配置した場合と同等の効果がある。そのため段差を小さくできることから、又、CMPによる平坦化工程において、ディッシングが抑制されることから、成膜の厚さに関し少ないCMPマージンで済み、初期メッキ量を減らすことができる。よって、メッキ量の少ない膜、すなわち薄い膜をCMPで加工できるため、CMP処理時間が短縮でき、結果としてCMPを低圧で加工しても十分なスループットが得られる。例えば、CMPの加工圧力は10.0kPa以下とすることができ、好ましくは7kPa以下、更に好ましくは3.5kPa程度とすることができる。低圧でCMP加工を行えば、工具の弾性変形によるディッシングを防ぐことができ、基板のさらなる高性能化が望める。この場合、成膜条件を最適化することにより、カーボンナノチューブの配置本数を制御することができる。
次に、図4を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る基板WBの製造方法について説明する。本実施の形態では、溝15Bの形状が前述の第1の実施の形態の溝15Aの形状と異なり、後述の柱16Bの形状、数が、前述の第1の実施の形態の柱16Aの形状、数と異なるが、他の点は第1の実施の形態と同様である。溝15Bの詳細は以下説明する。
本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、基板WBの洗浄後に下層の導電層9Bの上にLow−K材からなる絶縁膜12Bを堆積させ、さらに絶縁膜12Bの上に保護マスク13Bを形成し、保護マスク13Bの上にレジスト(不図示)を形成し洗浄する。その後絶縁膜12Bの内部に溝15B、溝24Bを形成する。本実施の形態では、溝24Bの幅は、基板WBに形成される配線の最小線幅であり、溝15Bの幅は、基板WBに形成される配線の最小線幅の5倍以上とする。図中、溝15Bは溝24Bと同様な幅の狭い溝に見えるが、実際は後述のように幅の広い溝であり、幅広柱16Bが形成されているため幅が狭く見えるだけである。
溝15Bを形成した後、溝15B内にダミーパターンとしての導電性の幅広柱16Bを形成する。導電性の幅広柱の材質としてはアルミ合金、Cu、Ag、Au等を使用することができる。幅広柱16Bは、水平断面がほぼ円形である円柱形状とし断面の直径が10ミクロン以上となるようにするとよい。また幅広柱16Bの高さは溝15Bの深さにほぼ等しい。溝15Bの形成後にレジストを除去(アッシング)し、さらに洗浄を行う。幅広柱16Bの密度は、1/10以上とし、 幅広柱16Bは、基板WBの表面に平行な方向に均等に分布するように、配置することが望ましい。なお、図中のダミーパターン16Bの数は、実際の数を表すものではない。
その後、基板WBの上にバリア層17Bを形成し、必要に応じてその上にシード層18B(図中、バリア層17Bとシード層18Bは一体に表示)を形成し、溝15B内に銅を充填し絶縁膜12B上に銅膜19Bを堆積させる。このとき、溝15Bの上方に銅膜19Bの凹み23B(膜上に形成される凹部)が形成される(図4は、この状態を表す)。凹み23Bの深さに溝24Bの上方に形成されるハンプ部33Bの高さを加えた長さ、すなわち初期段差XBを、多少低減できる。凹み23Bの深さは、溝15B部内に幅広柱16Bを形成しなかったときより浅くすることができる。
次に、CMP加工により銅膜19Bの段差を解消し、バリア層17Bを表出させ、次に保護マスク13Bが表出するまでバリア層17Bを削り、絶縁膜12Bが表出するまで保護マスク13Bを削る。次に、絶縁膜12Bと溝15B内の銅膜19Bとを一体に削り、溝15B部に導電層(不図示)を形成し、導電層の表面と絶縁膜12Bの表面とをほぼ同一平面にし、導電層部のディッシング量をほぼゼロとすることができる。その後、基板WBの表面に保護マスク(不図示)を形成する。なお、CMPの研磨圧力は、10.0kPa以下とし、好ましくは7.0kPa以下、更に好ましくは3.5kPa以下とするとよい。
本実施の形態の基板の製造方法により基板を製造すると、溝15B部に幅広柱16Bを形成したので配線部にあたる銅膜19Bの凹み23Bの深さに溝24Bの上方に形成されるハンプ部33Bの高さを加えた長さ、すなわち初期厚みXBを低減し、CMP平坦化処理を短時間に効率よく行うことができる。また、溝15B部内の銅膜19Bを幅広柱16Bと同時に加工するので、幅広柱16Bに形成された保護マスク13Bがディッシングのストッパーとして作用し、ディッシングをほぼゼロとすることができるので、銅膜19Bの厚さXBを小さくすることができ、CMP加工を短時間で行うことができる。なお、本実施の形態において、幅広柱16Bを前述のようにカーボンナノチューブ(CNT)としてもよい。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る基板WCの製造方法について説明する。
本実施の形態では、第1の実施の形態の製造方法で図1(A)、図1(B)を参照して説明した工程と同じ工程を有するので、この同じ部分については説明を割愛する。
よって、以下、図5(A)〜図5(D)を参照して、基板WC上に絶縁膜12Cを形成し、絶縁膜12Cの上に保護マスク13Cを形成し、保護マスク13Cの上にレジスト(不図示)を形成し、洗浄した後に行われる工程について説明する。
図5(A)に示すように、絶縁膜12Cの内部に、リソグラフィ・エッチング技術により、配線用の幅が広い溝15Cと、同じく配線用の幅の狭い溝24Cとを形成し、その後CMPにて保護マスク13Cの上に形成されていたレジスト(不図示)の除去が行われる。その後、バリア層17Cを形成し、必要に応じてさらにシード層18Cを形成する。図中、バリア層17Cとシード層18Cとを一体に表示している。溝15Cは最大幅のパターンであり、溝15Cの幅は、最小幅のパターンである溝24Cの幅(0.1μm以下)の5倍以上である。
図5(B)に示すように、基板WCの表面にメッキ(又は、CVDその他の方法による配線埋め込み)を行うと、膜としての銅膜19Cが形成されるが、シード密度の高い溝24Cが先に埋め込まれてしまい、銅膜19Cには溝24Cの上方にハンプ部22Cが形成され、溝15Cの上方に凹み25C(膜上に形成される凹部)が形成され、初期段差XC(ハンプ部22Cの頂部35Cと凹み25Cの底部36Cとの高さの差)の値が大きくなる。
図5(C)に示すように、次に銅膜19Cの上方に塗布膜26Cを形成し、初期段差XC(図5(B))を緩和する。塗布膜26Cは、塗布膜26Cの頂部37Cが、ハンプ部22Cの頂部35Cとほぼ同じレベルになるように形成される。塗布膜26Cによって、初期段差XCを緩和することができるので、銅膜19Cの溝15C、24Cの上方を除く厚さ(初期膜厚XC(図5(B)))を薄くすることができ、塗布膜26C形成後に行われるCMPによる平坦化加工に要する時間を短縮することができる。
図5(D)に示すように、溝15C、24Cの配線埋め込みが銅メッキにより行われ、銅膜19C’が形成され、その上に塗布膜26C’が形成される場合は、溝15Cでの銅膜19C’の厚さXC’が薄く、溝15Cを埋め尽くすことができないが、銅膜19C’の基板WC表面上の初期膜厚XC’がより薄くなるので、塗布膜26C’の形成後に行われるCMPによる平坦化加工に要する時間を短縮することができる。
その後に、第1の実施の形態の図2(F)〜図2(K)で説明したように、塗布膜26C又は塗布膜26C’、銅膜19C又は銅膜19C’、バリア層17C、保護マスク13C、絶縁膜12Cを削り取るCMP加工が行われる。なお、図5(D)の場合は、バリア層17Cと塗布膜26C’の削り込みが同時に行われ、保護マスク13Cと塗布膜26C’の削り込みが同時に行われ、絶縁膜12Cと塗布膜26C’の削り込みが同時に行われる。
CMPの加工圧力は、塗布膜26C(塗布膜26C’)の物性にもよるが、比較的強度が低いため、10.0kPa以下とする。好ましくは7.0kPa以下、さらに3.5kPa以下とすることが望ましい。塗布膜26C(塗布膜26C’)は、レジスト等の有機膜としてもよく、無機膜では、例えばSOGでもよく、金属微粒子ペーストであってもよい。このとき塗布膜26C(塗布膜26C’)と銅膜19C(銅膜19C’)の研磨速度が同等であることが望ましく、塗布膜26C(塗布膜26C’)、銅膜19C(銅膜19C’)、CMP加工で使用されるスラリー又はケミカル、CMP装置のパッド工具、又は固定砥粒等それぞれを組み合わせて選定することが望ましい。
塗布膜26C(塗布膜26C’)を形成する塗布膜形成工程では、スピンコーター等の塗布工程、アニール、露光、現像、洗浄、焼結、乾燥、化学反応合成等定着固定工程を必要により加え、塗布膜26C(塗布膜26C’)の物性を配線材料の物性に近づけることが望ましい。また、スピンコート法以外にディップ法も利用可能である。
塗布膜26C(塗布膜26C’)の塗布材料は、各種レジスト材料や、又はポリイミド(polyimide)およびポリイミドシロキサン(polyimide siloxane)およびPTFE(polytetrafluoroethylene)およびフェノール(phenolresin)からなる群から選択された有機物、又はSOG−Siloxan(HSQ、Hydrosilsesquioxanes)、又はBCB(Benzo Cyclo Butane)およびPAE(Polyaryleneethers)からなる群から選択された無機物、又は金属微粒子含有物である。
塗布材料として、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂等のさまざまな高分子材料を使用することができる。また、金、銀、銅等の微粒子と、有機材料と、金属又は金属酸化物有機材との混合液であるハイブリッド材を使用することができる。また、無機シリケート系SOG、メチルシロキサン系SOG、ハイメチルシロキサンSOG(有機の含有量の高いメチルシロキサン系SOG)など各種SOG材料、また各種レジスト材料を使用することができる。
塗布膜26C(塗布膜26C’)は、マイクロカプセルであってもよい。
銅膜19Cの段差を緩和するために追加して付着させる付着粒子の周囲に電荷を持たせるように被覆膜を有するマイクロカプセルを使用することができる。電荷を有しているため、マイクロカプセルを十分に含む溶液を対象基板WCにディッピングし、銅膜19Cの表面にマイクロカプセルの表面電荷によって選定した電位をかけることによってマイクロカプセル粒子の電着が可能である。このように電着を行うと一般に基板をリフローすることにより銅膜19Cの段差を解消することができる。ここでリフロー処理とは、ペースト状の材料などを塗布し、酸化防止用のNガスを供給しながら加熱溶解することで材料を平たく延ばすことをいう。すなわちリフローによれば、平坦化が可能である。さらに段差緩和用付着粒子に低温(RT(室温)〜400℃程度)で可撓性を示す材料を使用すれば、基板WCにかかる熱応力を低減することができ好ましい。
塗布膜26C(塗布膜26C’)の材料として、可溶性ポリイミドポリマーに周囲をアミン変性(アクリルのマイクロカプセル)した電着ポリイミドを使用できる。電着ポリイミドを水溶液にして、基板WCを浸漬し、電位をかけ、銅メッキ後の銅膜19C表面にマイナス電位をかけることにより銅表面では、2HO+2e→H↑+2OH、RNH(親水性)+OH→RN(疎水化・ポリマー析出)+HOの反応が起き、銅表面にポリマー薄膜が凝集吸着できる(陽極では、2HO→4H+4e+O↑)。その後、基板WCを取り出して熱をかける(90℃でプリベーク(水を飛ばす)、200〜250℃でべーク(リフロー))ことにより、銅膜19Cの段差を緩和するようにリフローできる。このとき樹脂を含んだ液体にCHN(シクロヘキサン)(Cyclohexane)数%、NMP(N−メチル−2−ピロリドン)(N-Methyl-2-Pyrrolidone)十数%程度の溶剤を入れることによりリフローしやすくなる。
特に、基板の最小線幅が0.1μm以下のときに、最小幅のパターン溝24Cと最大幅のパターン15Cとの線幅の差が大きくなり、通常では平坦化処理が不可能であるが、本実施の形態の製造方法で製造された基板は、初期段差を小さくすることができるので平坦化処理が可能である。また、最大幅のパターン15Cは、線幅が最小線幅の5〜100倍、好ましくは10〜50倍とすることができる。
次に、図6の一連の断面図を参照して、本発明の第4の実施の形態に係る基板WDの製造方法について説明する。
本実施の形態では、第1の実施の形態の製造方法で図1(A)、図1(B)を参照して説明した工程と同じ工程を有するので、この同じ部分については説明を割愛する。
よって、以下、図6(A)〜図6(F)を参照して、基板WD上に絶縁膜12Dを形成し、絶縁膜12Dの上に保護マスク13Dを形成し、保護マスク13Dの上にレジスト(不図示)を形成し、洗浄した後に行われる工程について説明する。
図6(A)に示すように、絶縁膜12Dの内部に、リソグラフィ・エッチング技術により、配線用の幅が広い溝15Dと、同じく配線用の幅の狭い溝24Dとを形成し、その後、CMPにて保護マスク13Dの上に形成されていたレジスト(不図示)の除去が行われる。溝15Dは最大幅のパターンであり溝15Dの幅は、最小幅のパターンである溝24Dの幅(0.1μm以下)の5倍以上である。
図6(B)に示すように、基板WDの表面にレジスト45Dを塗布(スピンコート)する。ここでレジストを塗布する前に、微細なパターン部を埋め込み、埋め込み切った部分にレジストを塗布するようにしてもよい。
図6(C)に示すように、レジスト45Dにプリベーク、露光(波長、DOF(焦点深度、Depth of Focus)、超解像度等を工夫する)、現像(酸、アルカリ等の薬剤に暴露することにより行う)、ポストベーク(溶剤除去)等の工程で、パターンレジスト26Dを形成し、洗浄を行う。パターンレジスト26Dでは、レジストを底部までほぼ完全に除去する。
図6(D)に示すように、パターンレジスト26D及び溝15Dに、銅埋め込み(メッキ、CVD、PVD、微粒子流し込み(荒埋め込み))を行い、銅膜27Dを形成する。
図6(E)に示すように、溶剤、アルカリ等の剥離液、又はアッシング処理によりレジスト45Dを除去する。
図6(F)に示すように、銅メッキを行い銅膜28Dを形成する。溝15D、溝24Dの上方にそれぞれハンプ部(膜上に形成される凸部)29D、ハンプ部(膜上に形成される凸部)30Dが形成されるが凹みは形成されない。凹みが無い分メッキ量を薄くできる。
レジスト45D(図6(B))の厚さの厳密な管理又はメッキ量の管理により銅膜27D、28Dを薄くできる。よって、銅膜28Dの形成後に行われるCMPによる平坦化加工に要する時間を短縮することができる。
以後の工程は、前述の図2(F)〜図2(K)で説明した工程と同じである。
次に、図7(A)〜図7(F)を参照して、本発明の第5の実施の形態に係る基板WEの製造方法について説明する。本実施の形態では、第1の実施の形態の製造方法で図1(A)、図1(B)を参照して説明した工程と同じ工程を有するので、この同じ部分については説明を割愛する。
よって、以下、図7(A)〜図7(F)を参照して、基板WE上に絶縁膜12Eを形成し、絶縁膜12Eの上に保護マスク13Eを形成し、保護マスク13Eの上にレジスト(不図示)を形成し、洗浄した後に行われる工程について説明する。
図7(A)に示すように、絶縁膜12Eの内部に、リソグラフィ・エッチング技術により、配線用の幅が広い溝15Eと、同じく配線用の幅の狭い溝24Eとを形成し、その後CMPにて保護マスク13Eの上に形成されていたレジスト(不図示)の除去が行われる。その後、Ta、TaN、Ti、TiN、W、WN、TiSiN、Ru系材料等からなるバリア層17Eを形成し、必要に応じてさらにシード層18Eを形成する。図中、バリア層17Eとシード層18Eとを一体に表示している。溝15Eは最大幅のパターンであり溝15Eの幅は、最小幅のパターンである溝24Eの幅(0.1μm以下)の5倍以上である。
図7(B)に示すように、狭い溝24Eに合わせた成膜条件で成膜19Eを形成すると、溝24Eのみを埋め込むことが可能であり、溝24Eの上部にはハンプが形成される。一方溝15E内及び非溝部に形成された成膜19E’は、溝24Eの上部に比べて薄く、成膜条件が適切でないため成膜19E‘には欠陥が多数発生している。溝幅に合わせた成膜条件は、例えばメッキで成膜する場合、メッキ液に添加する添加剤等を調整することによって作る。
図7(C)に示すように、基板WEを酸で処理することにより溝15E及び非溝部に形成された欠陥を多く含んだ成膜19E’は容易に除去され、溝24E内及び溝24Eの上方に形成された成膜19Eのみ残存する。溝15E内の成膜19E’はほぼ完全に除去される。シード層が同時に除去される場合には、必要に応じてシード層を再度成膜してもよい。
図7(D)に示すように、溝24Eに形成された成膜19Eの上に保護マスク31Eを形成する。
図7(E)に示すように、溝15Eに合わせた成膜条件で第2の成膜工程(銅メッキ)により段差の少ない銅膜32Eを形成する。溝24Eの上方には保護マスク31Eが形成されているので、溝24Eの上方には銅膜は形成されず、溝15Eの内部、溝15Eの上方、溝が形成されていない表面の上に、段差の少ない銅膜32Eが形成される。よって、銅膜32Eの形成後に行われるCMPによる平坦化加工に要する時間を短縮することができる。
本実施の形態において保護マスク31Eは、以下のような工程を含む、フォトマスク工程により形成されてもよい。
フォトマスク工程では、フォトレジストや印刷工程には、ポジ型、ネガ型感光性樹脂、レジストインクを用いた各種プロセスとして、スピナコート、ロールコート、シルク印刷等が使用できる。プリベーク、露光(密着露光、投影露光、パターニングはフィルムマスク、エマルジョンマスク、ハードマスク、シースルーマスク)、ディップ現像、スプレー現像などの各種現像、レジスト溶剤や水分除去のためのポストベーク、各種エッチャントを利用したドライエッチ、ウェットエッチ、電解エッチングなどのエッチング工程、溶剤、アルカリ浸漬によるレジストの除去工程などである。この際、必要に応じてシード層成膜を数回行っても良い。
このようにすると、銅膜32Eの形成後に行われるCMPによる平坦化処理の時間を短縮することができる。
図7(F)に示すように、レジスト31EをCMP加工により除去する。
以後の工程は、前述の図2(F)〜図2(K)で説明した工程と同じである。
第5の実施の形態の変形例として、逆に先ず幅広溝15Eに合わせた成膜条件で成膜して、あとで幅の狭い溝に合わせた成膜条件で成膜する方法でもよい。この変形例の工程は第5の実施の形態と同様なので詳細な説明は省略する。
次に、図8の一連の断面図を参照して、本発明の第6の実施の形態に係る基板WFの製造方法について説明する。
本実施の形態では、第1の実施の形態の製造方法で図1(A)、図1(B)を参照して説明した工程と同じ工程を有するので、この同じ部分については説明を割愛する。
よって、以下、図8(A)〜図8(G)を参照して、基板WF上に絶縁膜12Fを形成し、絶縁膜12Fの上に保護マスク13Fを形成し、保護マスク13Fの上にレジスト(不図示)を形成し、洗浄した後に行われる工程について説明する。
図8(A)に示すように、絶縁膜12Fの内部に、リソグラフィ・エッチング技術により、配線用の幅が広い溝15Fと、同じく配線用の幅の狭い溝24Fとを形成し、その後CMPにて保護マスク13Fの上に形成されていたレジスト(不図示)の除去が行われる。その後、基板WFの表面にTa、TaN、Ti、TiN、W、WN、TiSiN、Ru系材料等からなるバリア層17Fを形成し、必要に応じてさらにシード層18Fを形成する。図中、バリア層17Fとシード層18Fとを一体に表示している。溝15Fは最大幅のパターンであり、溝15Fの幅は、最小幅のパターンである溝24Fの幅(0.1μm以下)の5倍以上である。次に、溝24Fの上に保護マスク39Fを形成する。
図8(B)に示すように、溝15Fに適合した条件(例えば、適合した添加剤を用い、適合した電流密度で行う)で成膜40Fを形成する。
図8(C)に示すように、溝24Fの上方の保護マスク39F(図8(B))を除去する。
図8(D)に示すように、溝15Fの上方の部分に位置する成膜40Fの上に保護マスク41Fを形成する。
図8(E)に示すように、基板WFを酸で処理することにより保護マスク41Fの下方以外の成膜40Fを除去する。
図8(F)に示すように、溝24Fに適した条件で成膜42Fを形成する
図8(G)に示すように、溝15Fの上方の保護マスク41F(図8(F))を除去する。
以後の工程は、前述の図2(F)〜図2(K)で説明した工程と同じである。
本実施の形態によれば、溝15Fと溝24Fの成膜形成による埋め込みをそれぞれの溝15F、24Fの条件に適合させて別々に行うので、溝15Fの上方に形成される凹み43F(膜上に形成される凹部)の深さを小さくし、溝24Fの上方に形成されるハンプ部44F(膜上に形成される凸部)の高さを小さくすることができる。よって、初期段差を小さくすることができるので、保護マスク41Fの除去後に行われるCMPによる平坦化加工に要する時間を短縮することができる。
この実施の形態では配線用の幅が広い溝15Fと、同じく配線用の幅の狭い溝24Fに分割して処理を行ったが、更に多くの範囲に分割することも可能である。保護マスクを成膜を行おうとしている部分以外の部分に形成して、マスクされていない部分の成膜を除去し、その部分に適合した成膜条件で成膜して、保護マスクを除去することを繰り返せばよい。
次に、図9の一連の断面図を参照して、本発明の第7の実施の形態に係る基板WGの製造方法について説明する。
本実施の形態では、第1の実施の形態の製造方法で図1(A)、図1(B)を参照して説明した工程と同じ工程を有するので、この同じ部分については説明を割愛する。
よって、以下、図9(A)〜図9(G)を参照して、基板WG上に絶縁膜12Gを形成し、絶縁膜12Gの上に保護マスク13Gを形成し、保護マスク13Gの上にレジスト(不図示)を形成し、洗浄した後に行われる工程について説明する。
図9(A)に示すように、絶縁膜12Gの内部に、リソグラフィ・エッチング技術により、配線用の幅が広い溝15Gと、同じく配線用の幅の狭い溝24Gとを形成し、その後CMPにて保護マスク13Gの上に形成されていたレジスト(不図示)の除去が行われる。その後、基板WGの表面にTa、TaN、Ti、TiN、W、WN、TiSiN、Ru系材料等からなるバリア層17Gを形成し、必要に応じてさらにシード層18Gを形成する。図中、バリア層17Gとシード層18Gとを一体に表示している。溝15Gは最大幅のパターンであり、溝15Gの幅は、最小幅のパターンである溝24Gの幅(0.1μm以下)の5倍以上である。次に、溝15Gの上に保護マスク41Gを形成する。
図9(B)に示すように、溝24Gに適した条件で成膜40Gを形成する。
図9(C)に示すように、溝15Gの上方の保護マスク41G(図9(B))を除去する。
図9(D)に示すように、成膜40Gの上であって溝24Gの上方の部分に保護マスク39Gを形成する。
図9(E)に示すように、基板WGを酸で処理することにより保護マスク39Gの下方以外の成膜40Gを除去する。溝24Eの上には多少盛り上がったハンプ44Gが残り得る。
図9(F)に示すように、溝15Gに適した条件で成膜42Gを形成する
図9(G)に示すように、溝24Gの上方の保護マスク39G(図9(F))を除去する。
以後の工程は、前述の図2(F)〜図2(K)で説明した工程と同じである。
本実施の形態によれば、溝15Gと溝24Gの成膜形成による埋め込みを、それぞれの溝15G、24Gの条件に適合させて別々に行っているので、溝15Gの上方に形成される凹み43Gの深さを小さくし、溝24Gの上方に形成されるハンプ部(膜上に形成される凸部)44Gの高さを小さくすることができる。よって、初期段差を小さくすることができるので、保護マスク39Gの除去後に行われるCMPによる平坦化加工に要する時間を短縮することができる。
このようにして配線を形成し、また該配線で接続されるべきダイオード(不図示)等を形成した基板を、最終的にダイシングして、1枚の半導体基板から複数の半導体デバイスを完成する。
本発明の第1の実施の形態に係る製造方法により製造される基板を(A)〜(D)に工程順に示す部分断面図である。 図1の続きで、本発明の第1の実施の形態に係る製造方法により製造される基板を(E)〜(K)に工程順に示す部分断面図である。 溝に形成された細線状柱の配置を示す図である。(A)は矢視図、(B)、(C)は平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る製造方法により製造される基板を示す部分断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る製造方法により製造される基板を(A)〜(D)に工程順に示す部分断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る製造方法により製造される基板を(A)〜(F)に工程順に示す部分断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る製造方法により製造される基板を(A)〜(F)に工程順に示す部分断面図である。 本発明の第6の実施の形態に係る製造方法により製造される基板を(A)〜(C)に工程順に示す部分断面図である。 本発明の第7の実施の形態に係る製造方法により製造される基板を(A)〜(H)に工程順に示す部分断面図である。 従来の半導体基板の製造方法により製造された基板の構成を示す部分断面図である。
符号の説明
2A 絶縁膜
4A 溝(凹部)
5A、17A バリア層(バリアメタル層)
9A、導電層
11A 保護マスク
12A、B、C、D、E 、F、G 絶縁マスク
13A、B、C、D、E、F、G 保護マスク
14A レジスト
15A、B、C、D、E、F、G 溝(凹部、第2の凹部)
16A 細線状柱(ダミーパターン)
16B 幅広柱(ダミーパターン)
17A、B、C、D、E、F、G バリア層
18A、B、C、E、F、G シード層
19A、B、C、E、F 銅膜(成膜、膜)
20A 導電層
21A 保護マスク
22A、C ハンプ部
23B、G 凹み
24A、B、C、D、E、F 溝(凹部、第1の凹部)
25C、D 凹み
31E,F 保護マスク
39F,G 保護マスク
42F,G 成膜
43F,G 凹み
44F,G ハンプ部
WA、B、C、D、E、F、G 半導体基板(基板)

Claims (11)

  1. 半導体基板の表面に配線用の凹部を形成する工程と;
    前記凹部内に導電性材料でダミーパターンを形成する工程と;
    前記ダミーパターンを形成した後に、前記半導体基板の表面に成膜する工程と;
    前記成膜した後に、前記半導体基板の表面を平坦化処理する平坦化処理工程を備える;
    半導体デバイスの製造方法。
  2. 前記凹部は所定の線幅の第1の凹部と、前記所定の線幅の5倍以上の線幅の第2の凹部を含み;
    前記第1の凹部には前記ダミーパターンを形成することなく、前記第2の凹部に前記ダミーパターンを形成する;
    請求項1に記載の半導体デバイスの製造方法。
  3. 前記平坦化処理はCMPによる研磨処理であり、前記研磨処理の研磨圧力を10.0kPa以下とする;
    請求項1又は請求項2に記載の半導体デバイスの製造方法。
  4. 半導体基板の表面に配線用の凹部を形成する工程と;
    前記半導体基板の表面に成膜する工程と;
    前記成膜する工程で形成された膜上に塗布材料を塗布して、前記膜上に形成された凹凸を緩和する工程と;
    前記凹凸の緩和された表面を平坦化する平坦化処理工程を備える;
    半導体デバイスの製造方法。
  5. 前記塗布材料は、レジスト材料、又は、ポリイミド、ポリイミドシロキサン、PTFEおよびフェノールからなる群から選択された有機物、又は、SOG、又は、BCB及びPAEからなる群から選択された無機物、又は、金属微粒子含有物である;
    請求項4に記載の半導体デバイスの製造方法。
  6. 前記塗布材料がマイクロカプセルを含む;
    請求項4に記載の半導体デバイスの製造方法。
  7. 半導体基板の表面に配線用の互いに異なる線幅の凹部を形成する工程と;
    前記凹部のうち線幅の小さい部分をマスクする工程と;
    前記マスクされた半導体基板の表面に成膜する第1の成膜工程と;
    前記第1の成膜工程の後で前記マスクを除去する工程と;
    前記マスクを除去する工程の後で前記半導体基板の表面に成膜する第2の成膜工程と;
    前記第2の成膜工程の後に前記半導体基板の表面を平坦化する平坦化処理工程を備える;
    半導体デバイスの製造方法。
  8. 前記マスクする工程の前に、前記凹部の形成された半導体基板の表面にバリアメタル層を成膜する工程を備える;
    請求項7に記載の半導体デバイスの製造方法。
  9. 半導体基板の表面に配線用の互いに異なる線幅の凹部を形成する工程と;
    前記凹部のうち線幅の大きい凹部に適合した条件で前記半導体基板の表面に成膜する第1の成膜工程と;
    前記第1の成膜工程の後で、前記半導体基板の表面の全体にほぼ一様な条件で行う膜を除去する工程であって、前記線幅の小さい凹部に形成された膜がほぼ完全に除去されるまで行う膜除去工程と;
    前記膜除去工程の後で前記線幅の小さい凹部に適合した条件で前記半導体基板の表面に成膜する第2の成膜工程と;
    前記第2の成膜工程の後に前記半導体基板の表面を平坦化する平坦化処理工程を備える;
    半導体デバイスの製造方法。
  10. 半導体基板の表面に配線用の互いに異なる線幅の凹部を形成する工程と;
    前記凹部のうち線幅の大きい凹部に適合した条件で前記半導体基板の表面に成膜する第1の成膜工程と;
    前記凹部のうち線幅の小さい凹部に適合した条件で前記半導体基板の表面に成膜する第2の成膜工程と;
    前記第1の成膜工程と第2の成膜工程のうち先に行う成膜工程の前に前記後に成膜工程を行う部分をマスクする第1のマスク工程と;
    前記先に行った成膜工程の後、前記後で行う成膜工程の前に、前記第1のマスク工程でされたマスクを除去する第1のマスク除去工程と;
    前記第1のマスク除去工程の後、前記後で行う成膜工程の前に、該先に成膜された部分をマスクする第2のマスク工程と;
    前記後に行った成膜工程の後で前記第2のマスク工程でされたマスクを除去する第2のマスク除去工程と;
    前記第2のマスク除去工程の後に前記半導体基板の表面を平坦化する平坦化処理工程を備える;
    半導体デバイスの製造方法。
  11. 前記第2の成膜工程を前記第1の成膜工程よりも先に行う、請求項10に記載の半導体デバイスの製造方法。
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