JP2007186889A - 開口部装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数枚引きの障子2,3を閉じた際の、少なくとも一方の障子2の召し合せ框2bの下端近傍の床面に、該障子2の下框2cを障子2の面外方向から挟んで障子2の面外方向の振れを規制する規制部材40が設けられている。したがって、この規制部材によって障子2の面外方向の振れを規制することができるので、床レールを敷設しなくても、障子2の振れによるガタツキを防止できる。規制部材20は障子2の下框2cを障子2の面外方向から挟むものであるので、ガタツキを防止するために障子2を改良する必要もなく、汎用の障子でもそのガタツキを防止できる。
【選択図】図3
Description
このハンガー引戸は、床面に振止めローラを配置して奥側吊戸の下端に形成したガイド溝に内装し、又該吊戸下端部に固定した支持具先端に同じく振止めローラを軸支するとともに、この振止めローラを手前側吊戸のガイド溝に遊嵌し、さらに手前側吊戸下方の床面に床レールを沿設し、床レールのガイド溝には吊戸下方へ突出したスライダーを遊嵌した構成となっている。
また、床面に配置した振止ローラを吊戸の下端に形成したガイド溝に内装しているので、吊戸にガイド溝を形成しなければならず、汎用の吊戸には適用できない。
前記複数枚引きの障子を閉じた際の、少なくとも一方の障子の召し合せ框の下端近傍の床面に、該障子の下框を障子の面外方向から挟んで障子の面外方向の振れを規制する規制部材が設けられていることを特徴とする。
ここで、本発明においては、「床面」は、地面を含むものとする。
前記規制部材は、前記障子の下框を横切るようにして前記床面に設けられる薄板状の基板と、この基板の両端部に設けられて前記下框を挟むようにして設けられた一対の規制ブロックとを備え、
前記一対の規制ブロックの対向する部位には、前記下框に当接する当接部が設けられていることを特徴とする。
また、規制部材は障子の下框を障子の面外方向から挟むものであるので、ガタツキを防止するために障子を改良する必要もなく、汎用の障子でもそのガタツキを防止できる。
図1は本発明の実施の形態に係る開口部装置を、建物の外部から見た正面図である。同図に示すように、この開口部装置は、枠体1と、この枠体1内に設けられた2枚の可動障子2,3と、固定障子4とを備えている。
枠体1は、左右の縦枠1a,1aと、この左右の縦枠1a,1aの上端部を連結する第1上枠1bと、この第1上枠1bの下方に所定間隔をもって平行に設けられた第2上枠1cとによって構成されている。
第1上枠1bと第2上枠1cとの間には、図2に示すように、ガラス板1dが嵌め込まれている。なお、このガラス板1dは欄間を構成しているが、この欄間は無くてもよい。
可動障子2は、図2に示すように、第2上枠1cに設けられたレール5に吊車6を介して吊下げられており、該レール5に沿って吊車6が転動することによって、左右(図1において左右)に移動可能とされ、これによって開口部の開閉を行うようになっている。同様に、可動障子3も、第2上枠1cに設けられたレール5に吊車6を介して吊下げられて、該レール5に沿って吊車6が転動することによって、左右に移動可能とされ、これによって開口部の開閉を行うようになっている。
さらに、可動障子2には、図3に示すように、引き手7,7が可動障子2の外側の縦框(戸先框)2aに沿って室内外側に形成され、引き手8が召し合せ框2bに沿って室内側に形成されている。可動障子3には、引き手9が召し合せ框3aに沿って室外側に形成され、引き手10が召し合わせ框3bに沿って室内側に形成されている。
固定障子4は、第2上枠1cと縦枠1aとに固定されており、また、固定障子4にもガラス板が嵌め込まれている。
また、可動障子3の召し合わせ框3aには、アーム13が固定されている。このアーム13は可動障子2側に向けて延出しており、該アーム13の先端部にはサイドローラ14が取り付けられている。このサイドローラ14は可動障子2の外面に設けられたスリットからガイド溝内に挿入されて、該ガイド溝の内側面を転動可能となっている。
したがって、2枚引きの可動障子2,3はそれが移動する際、つまり開口部を開閉する際に、ガイドされて面外方向(室内外方向)への振れが防止されるようになっている。
図2および図4に示すように、可動障子2の下端部には、凹溝21が可動障子2の下框2cの長手方向に沿って形成されている。この凹溝21に隙間閉塞部材20が上下動可能に挿入されている。
隙間閉塞部材20は、下方に開口した断面コ字状のボトムタイト22と、このボトムタイト22の両側板の下端に取り付けられたパッキン材23とを備えており、ボトムタイト22の両端部には小口ブロック24,25が接続されている。また、小口ブロック24,25はそれぞれ可動障子2の召し合わせ框2a,2bの下端開口に上下動可能に挿入されている。これら小口ブロック24,25の下端部にもパッキン材23が取り付けられている。
そして、長穴26a,27bにねじ28,29を挿入して、それぞれ小口ブロック24,25にねじ込むことによって、隙間閉塞部材20が壁部26,27に上下動可能に取り付けられている。
また、ローラ支持体31には、ガイドローラ30を装着する装着溝が形成されており、この装着溝にガイドローラ30が装入されたうえで、該ガイドローラ30の中心部が軸30aによって支持されている。この軸30aはローラ支持体31の装着溝に配置され、一端部がローラ支持体31に固定されものである。なお、軸30aは、両端部がローラ支持体31に固定されていてもよい。
ガイドローラ30はローラ支持体31の下端より下方に突出しており、また、このローラ支持体31の下端は前記パッキン材23の下端より上方に位置している。さらに、ガイドローラ30はパッキン材23の下端よりごく僅かだけ下方に突出している。例えば、パッキン材23の下端とガイドローラ30の突出した下端との距離は1mm程度ある。
すなわち、板バネ35は上方に湾曲した帯板状のものであり、その一端部は平板状に形成され、この平板状の部分にねじ36を挿通し、ボトムタイト22の上板部にねじ込むことによって、ボトムタイト22の上面に取り付けられている。この状態において、板バネ22の最上部はボトムタイト22の上部内壁面に弾性的に当接しており、これによって、ボトムタイト22、すなわち隙間閉塞部材20を下方に付勢している。隙間閉塞部材20にはガイドローラ30,30が取り付けられているので、このガイドローラ30,30は床面に弾性的に当接、すなわち下方に付勢された状態で当接している。
なお、上記のような隙間閉塞部材20、ガイドローラ30、板バネ35は可動障子3の下端部にも同様にして設けられている。
また、床面に凹凸があった場合、この凹凸上をガイドローラ30,30が転動するが、このガイドローラ30,30は隙間閉塞部材20を介して板バネ35,35によって下方に付勢されているので、凹凸に沿って隙間閉塞部材20とともに上下動する。したがって、可動障子2,3下端と床との隙間をほぼ一定にして、該隙間をほぼ塞ぐとともに、可動障子2,3をスムーズに開閉できる。
この規制部材40はアルミダイキャスト製品であり、可動障子2の下框2cを横切るようにして床面に設けられる薄板状の基板41と、この基板41の両端部に設けられて下框2cに設けられた隙間閉塞部材20を挟むようにして設けられた一対の規制ブロック42,42とを備えている。
規制ブロック42,42は基板41と一体的に形成されたものであり、対向する部位には、下框2cの隙間開閉部材20に当接する当接部43,43が設けられている。当接部43,43は円筒面状に形成されており、対向する当接部43,43間の最短距離が隙間開閉部材20の幅とほぼ同一か若干広くなっている。したがって、当接部43,43に隙間開閉部材20が挟まれることによって、下框2cの面外方向への振れを規制できるようになっている。
また、規制ブロック42には、その上面から下面に貫通する穴42bが形成されており、この穴42bにねじを挿通して、床面にねじ込むことによって、規制部材40が床面に固定されている。
また、可動障子2と可動障子3とは煙返し2d,3dによって係合しており、可動障子3と固定障子4とは煙返し3e,4eによって係合しているので、規制部材40によって可動障子2の面外方向の振れを規制することによって、可動障子3の面外方向の振れを防止できる。
また、可動障子2の下框2cに隙間閉塞部材20を設けても、この隙間閉塞部材20を規制部材40によって挟むことによって、該隙間閉塞部材20を介して下框2cを面外方向から挟むことができる。したがって、可動障子2の下端部の形状等に拘らず、可動障子2の振れを規制できる。
また、規制部材40は可動障子2の下框2cを面外方向から直接挟むこともできるので、ガタツキを防止するために可動障子2を改良する必要もなく、汎用の障子でもそのガタツキを防止できる。
さらに、規制ブロック42は高さが12mm程度と低く、その上面42aは、規制ブロック42の下面周縁から滑らかに連続する凸曲面に形成されているので、床面に立設されたピン等によって可動障子2の振れを防止するものと異なり、規制ブロック42に足がつまずいたり、このつまずきに起因する規制部材40の損傷等を防止できる。
加えて、規制部材40は目視も容易であるので、可動障子2,3を開いてその開口部を人が行き来する際に、人の注意を喚起できるので、この点においても足のつまずきを防止できる。
また、規制部材40の当接部43,43は円筒面状になっており、それらの最も接近している部位で隙間閉塞部材20を挟むようにしているので、可動障子2を開いた状態から閉じる方向に移動させる際に、隙間閉塞部材20を当接部43,43間に挿入させて案内することができる。
また、本実施の形態では、2枚引きの可動障子2,3を有する開口部装置に適用した場合を例にとって説明したが、本発明はこれに限ることなく、3枚引きやそれ以上の枚数の可動障子を有する開口部装置にも適用できる。
1a 縦枠
1b 第1上枠(上枠)
1c 第2上枠(上枠)
2,3 可動障子
2b 召し合せ框
2c 下框
20 隙間閉塞部材
30 ガイドローラ
35 板バネ(付勢部材)
40 規制部材
41 基板
42 規制ブロック
42a 上面
43 当接部
Claims (2)
- 左右の縦枠と、この左右の縦枠の上端部を連結する上枠とを有する枠体と、この枠体の内部に設けられて前記上枠に設けられたレールに吊下げられ、レールに沿って移動可能な複数枚引きの障子とを備えた開口部装置であって、
前記複数枚引きの障子を閉じた際の、少なくとも一方の障子の召し合せ框の下端近傍の床面に、該障子の下框を障子の面外方向から挟んで障子の面外方向の振れを規制する規制部材が設けられていることを特徴とする開口部装置。 - 前記規制部材は、前記障子の下框を横切るようにして前記床面に設けられる薄板状の基板と、この基板の両端部に設けられて前記下框を挟むようにして設けられた一対の規制ブロックとを備え、
前記一対の規制ブロックの対向する部位には、前記下框に当接する当接部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の開口部装置。
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JP2010275790A (ja) * | 2009-05-29 | 2010-12-09 | Ykk Ap株式会社 | 建具 |
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JPH09268834A (ja) * | 1996-03-27 | 1997-10-14 | Tostem Corp | 上吊り引戸 |
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- 2006-01-12 JP JP2006005380A patent/JP5202807B2/ja active Active
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