JP2007185759A - 増力装置付バイス - Google Patents

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Abstract

【課題】 増力装置付バイスにおいて、回転推進軸が制止される際に、衝撃力がより小さい締付力調整装置を提供する。
【解決手段】 可動ジョーと係合するネジ軸と、ネジ軸の一端側の増力装置と、増力装置に隣接する回転推進軸と、本体フレームに回転可能にかつ軸線方向に移動不能に支持される中空軸とを備え、中空軸は、一端がネジ軸と相対回転不能かつ軸線方向に相対移動可能に係合し、他端が回転推進軸とネジ係合すると共に回転推進軸の回転をクラッチ装置を介して伝達される増力装置付バイスにおいて、ネジ軸方向に突出する突出部を有すると共に中空軸が挿通され、クラッチ装置の回転伝達解除時に本体フレームと相対回転不能なストッパリングと、回転推進軸に固定されネジ軸側面にネジ軸方向に突出してストッパリングの突出部と係合可能な突出部を有する回転推進部材とを含む締付力調整装置を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、増力装置付バイスに関する技術であり、詳細には、本体フレームに回転を規制されると共に係合するネジ軸の回転によってネジ軸の軸線方向に移動する可動ジョーを、ネジ軸を介して押圧する増力装置を有するバイスにおいて、増力装置のネジ軸への押圧力を調整することにより、固定ジョーと可動ジョーで挟持するワークの締付力を調整する技術に関する。
増力装置を備えるバイスがあり、強力なワーク締付力を得ることができる。特許文献1の公報では、バイスに機械式の増力装置が設けられ、該増力装置は、ネジ軸の一端側に配設されており、本体フレームに回転可能かつ軸線方向に移動不能に支持される中空軸であって、ネジ軸と相対回転不能かつ軸線方向に相対移動可能に係合される中空軸によって、囲繞されている。増力装置は、円錐形状のネジ軸側端部を有し軸線方向に延在する作動軸と、作動軸が挿通される貫通孔を有すると共に、軸線方向の相対移動が規制された状態で中空軸に支持される作動軸支持部材と、作動軸の軸線に対して2個づつ互いに対称に配設され円錐形状のネジ軸側端部と接する4つのローラとを備え、ネジ軸の一端と作動軸支持部材との間に、ローラ収容空間が形成される。該ローラ収容空間の軸線方向長さは、軸線から離れるほど、即ち外側ほど短くなっている。ネジ軸は、中空軸と相対回転不能かつ軸線方向に相対移動可能に係合されており、ハンドルまたはモータ等によって回転される回転推進軸の回転が、クラッチ装置を介して中空軸に伝達され、中空軸と相対回転不能に係合しているネジ軸が回転する。ネジ軸の回転に伴い、本体フレームの摺動案内面に沿って軸線方向に移動し、可動ジョーは固定ジョーに向かって移動する。固定ジョーと可動ジョーとでワークの挟持が開始され、ワーク締付力がある程度大きくなると、十分な締付力を得るために、ネジ軸を更に回転させるのに必要な力が、クラッチ装置の中空軸への回転伝達能力を超える。即ち、クラッチ装置の回転伝達が解除される。そのため、中空軸は回転推進軸の回転に伴って回転することがなくなる、即ち、回転推進軸のみが回転する。従って、回転推進軸は、中空軸の回転停止に伴って中空軸と相対回転するが、中空軸が本体フレームに軸線方向の移動を規制されると共に回転推進軸とネジ係合しているので、回転推進軸は、軸線方向に移動して増力装置の作動軸を押圧する。作動軸は、4つのローラを介し、くさび作用でハンドル等で駆動される回転推進軸の押圧力を増大した力で、ネジ軸の一端を押圧する。回転推進軸を駆動するハンドル等の駆動トルクが大きくなって、作動軸がネジ軸の一端に向かって軸線方向に移動するのに伴って、各ローラはローラ収容空間を半径方向外側に移動する。前述のように、ローラ収容空間の軸線方向長さは、半径方向外側ほど短くなっているので、ローラ収容空間の半径方向外側部分がローラを収容する、即ちローラの半径方向外側に向かっての移動を許容するためには、ネジ軸の一端は、軸線方向を反作動軸側に移動する必要があり、ネジ軸が移動してネジ軸と係合する可動ジョーは、固定ジョーに向かって移動する。従って、ハンドル等の駆動トルクが大きくなって回転推進軸の押圧力が大きくなり、増力装置の作動軸が、中空軸に対し、即ち本体フレームに対し、軸線方向をネジ軸に接近する方向に移動するほど、強いワーク締付力を得ることができる。
特許文献2の公報では、バイスに液圧式の増力装置が設けられ、該増力装置は、ネジ軸の一端側に配設されており、機械式の増力装置と同様の中空軸によって、囲繞されている。増力装置は、軸線方向に延在する作動軸と、作動軸が挿通される貫通孔を有すると共に、軸線方向の相対移動が規制された状態で中空軸に支持される作動軸支持部材とを備え、ネジ軸の一端と作動軸支持部材との間に、作動液が充填される液圧室が形成される。固定ジョーと可動ジョーとでワークの挟持が開始され、ワーク締付力がある程度大きくなると、クラッチ装置の回転伝達が解除され、機械式の増力装置と同様、回転推進軸は、軸線方向に移動して増力装置の作動軸を押圧する。液圧室において、ネジ軸の一端は、作動軸よりも遙かに大きい断面積なので、ハンドル等によって駆動されて回転推進軸が作動軸を押圧する力よりも遙かに大きな力が、液圧によってもたらされ、ネジ軸の一端は押圧される。そのためネジ軸が移動してネジ軸と係合する可動ジョーは、固定ジョーに向かって移動する。従って、機械式の増力装置と同様、ハンドル等の駆動トルクが大きくなって、増力装置の作動軸が、軸線方向をネジ軸に接近する方向に移動するほど、強いワーク締付力を得ることができる。
ワークは適切な締付力でバイスに保持される必要がある。例えば、薄肉部材やアルミニューム、プラスチック等の剛性の低い材料のワークを加工する場合、過大な締付力によってワークが変形する。弾性変形して加工終了後に復帰することにより、加工精度が損なわれたり、塑性変形して製品が変形し品質が損なわれる。また、逆に締付力が過小であると、加工力によってワークにズレが生じることがあり、加工不良を生じたり、場合によってはツールの損傷を生ずる。締付力を調整し、適切な締付力でワークを保持するため、特許文献1の公報では、機械式の増力装置を備えるバイスに、締付力調整装置が設けられている。
中空軸を、互いに離間するネジ軸側中空軸と反ネジ軸側中空軸とによって構成し、ネジ軸側中空軸を、回転推進軸とネジ係合させると共に、ネジ軸の一端と相対回転不能かつ軸線方向に相対移動可能に係合させており、また、反ネジ軸側中空軸を、クラッチ装置を介して回転推進軸と連結させており、回転推進軸の回転は、クラッチ装置を介して反ネジ軸側中空軸に伝達される。ネジ軸側中空軸と反ネジ軸側中空軸は、ネジ軸側中空軸の端面に設けられて軸線方向に延在するガイドピンによって、相対回転不能かつ軸線方向に相対移動可能に係合されている。両中空軸の間に、ネジ軸方向に突出する突出部を有するストッパリングが設けられており、前記ガイドピンによって、両中空軸と相対回転不能に係合されている。反ネジ軸側中空軸に調整リングが設けられ、調整リングは、反ネジ軸側中空軸と係合解除可能に保持されている。ストッパリングは外周面にオネジが設けられ、調整リングに設けられるメネジとネジ係合しており、ストッパリングは、調整リングを介して、反ネジ軸側中空軸との軸線方向の相対移動が規制されている。また、回転推進軸の中間部分に段部が形成され、該段部のネジ軸側端面に、ネジ軸方向に突出する突出部を有する回転推進部材が設けられている。回転推進部材の突出部は、クラッチ装置の回転伝達解除後、回転推進軸の回転と軸線方向の移動に伴ってストッパリングの突出部と係合する。これにより、回転推進軸はネジ軸側中空軸と相対回転不能となる。回転推進軸の前進に伴なう増力装置の作動軸への押圧によって、既にワークには大きな締付力が加わっており、そのため、ワークからの大きな反力によって生じる本体フレームとの摩擦力で、ネジ軸側中空軸は回転が規制されている。よって、回転推進軸は、ハンドル等による回転が停止され、ワークは所定の締付力で保持される。ワーク締付力の調整は、調整リングと反ネジ軸側中空軸との係合を解除し、調整リングを回転させてストッパリングを軸線方向に移動させることにより、実行される。即ち、回転推進部材に対し、ストッパリングを接近させることにより締付力は小さくなり、ストッパリングを離間させることにより締付力は大きくなる。
特公昭63−53413号 特公昭63−41711号 特開2004−255555号
しかし、特許文献3の装置においては、ストッパリングは、ネジ軸側中空軸の端面に設けられているガイドピンによって係止されており、ストッパリングの突出部、回転推進部材の突出部およびガイドピンは、両中空軸の外周面よりも、半径方向において内側に位置する。回転推進軸の回転が規制されて停止され、ワークが所定の締付力で保持される際に、即ち、回転推進軸が回転しながら軸線方向に移動して、ストッパリングと回転推進部材の両突出部が、互いに係合する瞬間に、衝撃力が、両突出部およびガイドピンに加わる。両突出部およびガイドピンは、両中空軸の外周面よりも内側に位置し回転中心に近いため、加わる衝撃力が大きい。そのため、ストッパリング、回転推進部材、および中空軸とストッパリングとの相対回転を規制してストッパリングの係止部材であるガイドピンは、破損や変形したり、早期に摩耗し、機能を失う。
以上の従来技術の問題点を鑑み、本発明の目的は、増力装置付バイスにおいて、ハンドル等で回転される回転推進軸が制止される際に、構成部材に加わる衝撃力が、より小さい締付力調整装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するためになされたものであって、可動ジョーを軸線方向に移動させるネジ軸と、ネジ軸の一端側に設けられてネジ軸を押圧すると共に反ネジ軸側に作動軸を有する増力装置と、増力装置の作動軸に隣接する回転推進軸と、本体フレームに回転可能にかつネジ軸の軸線方向に移動不能に支持される中空軸とを備え、中空軸は、増力装置を囲繞しており、一端がネジ軸と相対回転不能にかつ軸線方向に相対移動可能に係合し、他端が回転推進軸とネジ係合すると共に回転推進軸の回転をクラッチ装置を介して伝達され、回転推進軸は、クラッチ装置の回転伝達解除に伴って中空軸と相対回転してネジ力に対応する押圧力を作動軸に及ぼす増力装置付バイスにおいて、増力装置付バイスは、ネジ軸方向に突出する突出部を有すると共に中空軸が挿通され、少なくともクラッチ装置の回転伝達解除時においては、本体フレームと相対回転不能であるストッパリングと、回転推進軸の反ネジ軸側端部に固定されネジ軸側面にネジ軸方向に突出して、回転推進軸の回転と軸線方向の移動に伴ってストッパリングの突出部と係合可能な突出部を有する回転推進部材とを含む締付力調整装置を備え、ストッパリングは本体フレームとの前記軸線方向の相対位置が調整される(請求項1)。
また、ストッパリングは、中空軸の外周面から突出してストッパリングと中空軸との相対回転を規制する係止部材を介して、本体フレームと相対回転不能である(請求項2)。
更に、ストッパリングの外周面と本体フレームの内周面は対向してストッパリングの前記軸線方向位置を規制する位置決め機構が設けられ、該位置決め機構は前記外周面と前記内周面の一方に凹部を備えると共に他方に凸部を備え、更に、凹部および凸部のうち一方は前記軸線方向に複数配設され、他方は一方に向かって移動可能に設けられて一方のいずれかと選択的に係合して、ストッパリングは本体フレームとの前記軸線方向の相対位置が調整される(請求項3)。
更に、凹部および凸部の前記他方は、一方に向かって弾性付勢されて一方と係合可能である(請求項4)。
更に、ストッパリングの前記外周面に凹部が前記軸線方向に複数配設されると共に、本体フレームに窪みが形成されて係合部材が挿入されることにより、本体フレームに凸部が設けられ、係合部材は凹部に向かって弾性付勢されて凹部と係合可能である(請求項5)。
更に、ストッパリングは前記軸線方向に延在して本体フレームの反ネジ軸側から露出する反ネジ軸側環状部を有し、回転推進部材は前記軸線方向をネジ軸側に延在するネジ軸側環状部を有し、該ネジ軸側環状部は前記反ネジ軸側環状部に挿通されると共に前記突出部を有する(請求項6)。
更に、回転推進部材のネジ軸側環状部の外周面に円周溝が設けられる(請求項7)。
更に、前記円周溝は、複数設けられて、前記軸線方向に複数配設される凹部および凸部の一方にそれぞれ対応して配設される(請求項8)。
ハンドル等によって回転推進軸が回されてクラッチ装置を介して中空軸が回転され、中空軸の回転によってネジ軸が回転されて可動ジョーがネジ軸の軸線方向を固定ジョーに向かって移動してワークの締め付けが開始される。締付力が大きくなって、中空軸の回転抵抗が大きくなり、クラッチ装置の回転伝達能力を超えると、クラッチ装置の回転伝達が解除される。回転推進軸は、クラッチ装置の回転伝達解除に伴って中空軸と相対回転してネジ軸の軸線方向に移動すると共に、中空軸とのネジ係合によって生じるネジ力に対応する押圧力を増力装置の作動軸に及ぼす。請求項1によれば、回転推進軸は、回転されながら軸線方向に移動するのに伴ってストッパリングと係合可能な回転推進部材が設けられており、ストッパリングが本体フレームと相対回転不能であるので、回転推進軸は、ハンドル等による回転がストッパリングによって制止され、ワークは、ストッパリングの本体フレームとの軸線方向の相対位置に対応する締付力で保持される。ストッパリングは本体フレームとの軸線方向の相対位置が調整可能なので、ワークは所望の締付力でバイスに保持される。更に、ストッパリングは中空軸が挿通されるので、ストッパリングの突出部分、回転推進部材の突出部分は、中空軸の外周面よりも半径方向において外側に位置し、回転推進軸の回転中心から離れているので、両突出部分が互いに係合される瞬間の衝撃力、即ち、回転推進軸の回転が制止される際に加わる衝撃力が、小さい。そのため、締付力調整装置は、ストッパリングおよび回転推進部材が、衝撃力で破損や変形したり摩耗するのが抑えられる。
中空軸は、ワークの締付力が大きくなると、クラッチ装置の回転伝達が解除されて回転推進軸によって回転されなくなり、本体フレームと相対回転不能となる。相対回転不能の状態は、ワークの締付力が増大して締付力に対する反力が増大して、中空軸と本体フレームが、互いに軸線方向に押圧することによって生じる摩擦力によって維持され、締付力が増大するほど摩擦力が大きくなって、より堅固となる。請求項2によれば、中空軸の外周面から突出する係止部材が設けられ、該部材がストッパリングと中空軸との相対回転を規制する。詳細には、係止部材は、中空軸の半径方向外側部分とストッパリングの半径方向内側部分の一方に支持されると共に、他方に設けられる軸線方向溝に挿通される。ストッパリングは、本体フレームと相対回転不能の状態の中空軸を介して、本体フレームと相対回転不能となり、回転推進軸の回転を制止する。従って、ストッパリングと中空軸とは、係止部材を介して相対回転が規制され、周面の断面形状において一部または全部を互いに接する平坦面として相対回転が規制される方法をとらないので、円形断面をとることができ、製作が容易となる。上述のように、中空軸は、摩擦力で本体フレームと相対回転不能なので、ストッパリングを介して回転推進軸の回転を制止する際に、摩擦力に抗して回転することができる。従って、ストッパリング、回転推進部材、および係止部材は、加わる衝撃力が緩和され、破損や変形が抑えられる。また、ストッパリングは、中空軸を介して本体フレームとの軸線方向の相対位置が調整されると共に、クラッチ装置の回転伝達が解除されるまで、回転推進部材と一体的に回転する。従って、ワークの大きさが異なることによって、クラッチ装置の回転伝達解除時における本体フレームに対する中空軸の回転位相が異なっても、クラッチ装置の回転伝達解除後、ストッパリングと回転推進部材の両突出部分とが互いに係合するまでの回転推進軸の回転量、即ち、増力装置の作動軸の移動量がほぼ一定となって、所定のワーク締付力を正確に得ることができる。
請求項3によれば、ストッパリングは、軸線方向に複数配設される凹部および凸部の一方に対応して、本体フレームに対し軸線方向において複数の位置に位置することができる。従って、締付力調整装置は、締付力の再現性が高くなり、ワークが変更され締付力を変更する必要が生じても、正確な締付力を容易に得ることができる。
請求項4によれば、凹部および凸部の前記他方は、力が加わると付勢力に逆らって移動して一方との係合が解除され、力が除去されると付勢力で移動して一方との係合が再開されるので、一方との係合のために、および一方との係合解除のために、スパナ等の工具を用いて移動される必要がなく、容易にかつ迅速にワークの締付力を調整できる。
請求項5によれば、係合部材は、特別な形状を必要とせず、鋼球や円錐部材等、安価な部材を用いることができる。
請求項6によれば、中空軸および回転推進軸は、両環状部によって囲繞され、切削粉、切削液等の侵入が抑えられる。更に、反ネジ軸側環状部を手で触ってストッパリングを移動させることができ、容易にワーク締付力を調整することができる。
請求項7によれば、ストッパリングの反ネジ軸側環状部の所定部分と、例えば反ネジ軸側環状部の端部と、円周溝との位置関係により、本体フレームに対するストッパリングの軸線方向位置を知ることができ、締付力の調整具合を確認することができる。更に、締付力の増大に伴って反ネジ軸側環状部の所定部分と円周溝との軸線方向の位置関係が変化するので、その位置関係の変化を観察することにより、締付力が所定値に達する前に、ハンドル等による回転推進軸の回転速度を低下させることが可能となる。従って、迅速なワーク保持作業が可能となると共に、衝撃力が小さくなって、ストッパリング、回転推進部材、およびストッパリングの係止部材の破損や変形を抑えることができる。
請求項8によれば、ストッパリングの反ネジ軸側環状部の所定部分、例えば端部と、締付力に対応する円周溝との軸線方向の位置関係を、例えば一致させれば、締付力を変更しても、締付力の調整具合を容易に確認することができる。従って、誤って所望外の締付力に調整する恐れが解消される。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1から図7に、本発明の第1の実施例のバイス100を示す。図1から図3は、バイス100の全体を示す断面図であり、図1は、ワーク2を固定ジョー5と可動ジョー6との間に載置した状態を示し、ワーク保持動作を開始する前の状態を示す。図2は、ワーク保持動作が開始されて、回転推進軸15の回転がクラッチ装置70を介して中空軸14に伝達されてネジ軸10が回転され、両ジョー5、6間でワーク2の挟持が開始された状態を示す。図3は、クラッチ装置70の回転伝達解除後、回転推進軸15が更に回転して、所定の締付力でワーク2が保持された状態を示す。図4は、図1の要部拡大図である。図5は、図4に対し、ネジ軸10の軸線10aの半径方向における内側部材を外形図で示す。図6は、図3の要部拡大図である。図7は、図6に対し、ネジ軸10の軸線10aの半径方向における内側部材を外形図で示す。
本実施例のバイス100は、工作機械のテーブル1に固定される本体フレーム3aと、六角穴付ボルト29を介して本体フレーム3aと一体化され、本体フレーム3aと共に本体フレーム3を構成する本体フレーム3bと、ネジ軸10と、ピン12を介してネジ軸10の一端に連結されてネジ軸10と一体化され、ネジ軸10の一端を形成する端部軸11と、本体フレーム3aにキー7を介して固定される固定ジョー5と、ネジ軸10とネジ係合する、即ちメネジを有してネジ軸10と螺合すると共に、本体フレーム3aの図示しない案内溝によってネジ軸10の軸線方向に移動可能かつ回転不能に案内されるナット9と、ナット9にキー8を介して固定されて固定ジョー5と対向する可動ジョー6と、端部軸11に隣接して配設される増力装置80と、増力装置80の作動軸16の反ネジ軸側端部に隣接して配設される回転推進軸15と、増力装置80を囲繞してネジ軸10と相対回転不能、かつネジ軸10の軸線方向に相対移動可能に係合すると共に、六角穴付ボルト35によってナット20と一体化され、該ナット20を介して回転推進軸15とネジ係合する中空軸14と、回転推進軸15の回転を中空軸14に伝達するクラッチ装置70とを含む。
増力装置80は、円錐形状のネジ軸側端部16aを有し軸線方向に延在する作動軸16と、作動軸16が挿通される貫通孔を有すると共に、中空軸14の段部と係合する段部を有して軸線方向の反ネジ軸側への移動が規制された状態で中空軸14に嵌合される作動軸支持部材19と、作動軸16の軸線に対して大小1個づつ互いに対称に配設されネジ軸側端部16aと接する4つのローラ17、18とを備え、端部軸11と作動軸支持部材19との間にローラ収容空間が形成される。作動軸支持部材19のネジ軸側端面19aの小径部分は、半径方向外側ほど端部軸11に接近しており、ローラ収容空間は半径方向外側ほど小さくなる。
クラッチ装置70は、回転推進軸15と相対回転不能、かつ軸線方向に相対移動可能に係合するクラッチリング21と、圧縮コイルスプリング23とを備える。本実施例では、クラッチリング21は、キー22を介して回転推進軸15と相対回転不能、かつ軸線方向に相対移動可能に係合しているが、回転推進軸15を多角形軸、例えば四角軸とし、クラッチリング21の内周面を多角形孔、例えば四角孔とすることにより、回転推進軸15と直接係合してもよい。圧縮コイルスプリング23は、回転推進軸15のネジ軸側端部に六角穴付ボルト28を介して固定されるベアリングホルダ24と、クラッチリング21のフランジ部との間に介在して、クラッチリング21を反ネジ軸側に付勢する。クラッチリング21は、フランジ部の反ネジ軸側面に、半径方向に延在する複数の係合突起を有しており、該係合突起が、ナット20のネジ軸側面に形成され半径方向に延在する複数の係合溝と、圧縮コイルスプリング23の押圧力で係合することにより、回転推進軸15の回転を中空軸14に伝達する。
中空軸14は、本体フレーム3bに挿通されて回転可能に支持されると共に、中間部分に、半径方向に突出する段部を有しており、該段部の各端面が、それぞれ本体フレーム3bの内周面に設けられる段部、および止め輪31と、スラストメタル33、およびOリングホルダ32を介在して係合することにより、本体フレーム3との軸線方向の相対移動が規制される。中空軸14は、ネジ軸側端部の内周面にメネジが設けられ、六角形のネジ軸係合孔13aを有する六角貫通孔付ボルト13が螺合される。六角貫通孔付ボルト13のフランジ部と端部軸11のフランジ部との間に、複数の皿バネ27が配設されており、端部軸11をローラ17に向かって付勢する。皿バネ27の付勢力は、六角貫通孔付ボルト13の中空軸14へのねじ込み量を変更することにより調整され、調整後、六角貫通孔付ボルト13の外周面に形成される軸線方向溝と、六角穴付ボルト36の先端部とを係合させることにより、六角貫通孔付ボルト13は、中空軸14に対する相対回転が規制されてねじ込み量が維持され、常に、端部軸11はローラ17と当接する。
中空軸14と係合するネジ軸10の一端は、六角外周面の係合端部10bを有すると共に、端部軸11が挿通される嵌合孔と、端部軸11にねじ込まれて固定され端部軸11から突出するピン12が挿通される嵌合孔とを有する。常に、端部軸11がローラ17に当接するように、六角形貫通孔付ボルト13のねじ込み量が調整された後、ネジ軸10は、係合端部10bが六角貫通孔付ボルト13に挿通されると共に、2つの嵌合孔にそれぞれ端部軸11、ピン12が挿通される。これにより、ネジ軸10と中空軸14は、相対回転不能、かつ軸線方向に相対移動可能に係合すると共に、ネジ軸10と端部軸11は、堅固に一体化される。
更に、バイス100は、締付力調整装置110を備え、該締付力調整装置110は、中空軸14の外周面に嵌合される、即ち中空軸14が挿通されるストッパリング40と、軸線方向に延在して中空軸14に固定され中空軸14の外周面から突出するキー48と、回転推進軸15の反ネジ軸端部に六角穴付ボルト34を介して固定されと共に、軸線方向に延在するネジ軸側環状部41aを有する回転推進部材41とを備え、ストッパリング40の内周面に、キー48が軸線方向に案内されるキー溝が形成される。
ストッパリング40は、反ネジ軸側面40aに、ネジ軸方向に、即ち軸線方向に突出する突出部40bを有している。更に、回転推進部材41は、ネジ軸側環状部41aが中空軸14の外周面に嵌合されると共に、中空軸14の外周面に設けられるニードルベアリング26によって回転可能に支持される。また、回転推進部材41は、ネジ軸側環状部41aのネジ軸側面41bに、軸線方向に突出する突出部41cを有している。突出部40b、41cは、共に半径方向に延在しており、図4に示すように、反ネジ軸側面40a、ネジ軸側面41bとそれぞれ直交する係合面40c、41dと、該係合面40c、41dと鋭角でそれぞれ交差する傾斜面40d、41eとを有する。両係合面40c、41dは、回転推進軸15の正転方向、即ちワーク2の締付力が大きくなる方向の回転推進軸15の回転方向において、互いに対向可能なように設けられており、後述するように、回転推進軸15の回転と該回転に伴う軸線方向移動によって、 回転推進部材41が移動して、両係合面40c、41dは、図7に示すように互いに係合する。
ストッパリング40は、軸線方向位置が調整された後、押しネジ等を用いて中空軸14と軸線方向に相対移動不能としてもよいが、本実施例の締付力調整装置110は、更に、ストッパリング40の前記軸線方向位置を規制する位置決め機構111を備える。
位置決め機構111は、調整リング42と、調整リング42に設けられるピン47と、鋼球43と、本体フレーム3bに設けられるピン46とを備える。
本体フレーム3bに設けられるピン46は、半径方向に延在し、調整リング42の外周面に設けられ軸線方向に延在する溝42bと係合する。鋼球43は、ピン46と所定の位相差で、詳説すれば軸線10aを中心とする所定の位相差で、本実施例では180°の位相差で、本体フレーム3bに設けられるネジ孔に挿入され、圧縮コイルスプリング44によって半径方向内側に弾性付勢されると共に、六角穴付ボルト45のねじ込み量調整によって付勢力が調整される。調整リング42は、ストッパリング40の外周面と本体フレーム3bの内周面とに嵌合されると共に、軸線方向に延在して反ネジ軸側環状部42aが、本体フレーム3bおよびストッパリング40から突出すると共に、回転推進部材41のネジ軸側環状部41aの外周面が挿通される。調整リング42の外周面には、溝42bのほか、溝42bと所定の位相差で、即ち本体フレーム3bにおけるピン46とネジ孔の位相差と同一の位相差で、本実施例では180°の位相差で、円錐孔42cが形成されると共に、該円錐孔42cは、軸線方向に並列されて4つ配設される。これにより、円錐孔42cと、圧縮コイルスプリング44によって付勢される鋼球43とは、それぞれ凹部と凸部を形成して互いに係合する。調整リング42に設けられるピン47は、半径方向に延在してストッパリング40の外周面に設けられる円周溝40eと係合している。これにより、ストッパリング40と調整リング42とは、相対回転可能、かつ軸線方向に相対移動不能に係合する。従って、ストッパリング40と調整リング42とは、相対回転可能な2つの部材から構成されるタイプのストッパリングとなって、特許請求の範囲に記載のストッパリングを構成する。
次に、バイス100におけるワーク2の保持作業を説明する。図1に示すように、ワーク2が、固定ジョー5と可動ジョー6の間に載置され、六角のハンドル係合孔15aに取り付けられている図示しないハンドルによって、回転推進軸15が回転される。回転推進軸15の回転は、クラッチ装置70を介して中空軸14に伝達され、中空軸14に固定される六角貫通孔付ボルト13を介して中空軸14と相対回転不能に係合するネジ軸10が回転される。ネジ軸10の回転により、ネジ軸10とネジ係合するナット9が軸線方向に移動し、ナット9に固定される可動ジョー6がスライドカバー4を伴って移動して、図2に示すように、ワーク2の挟持が開始される。
次第にワーク2の締付力が大きくなり、可動ジョー6を更に移動させるの必要なネジ軸10の回転力、即ち中空軸14の回転抵抗が、クラッチ装置70の回転伝達力を超えると、クラッチリング21の係合突起がナット20の係合溝から滑って脱出する。即ち、クラッチ装置70の回転伝達は解除され、中空軸14、ネジ軸10は回転されなくなる。クラッチ装置70の回転伝達解除と共に、回転推進軸15のみが回転して、回転推進軸15は中空軸14と軸線方向に相対移動する。回転推進軸15に隣接する作動軸16の反ネジ軸側端部には、ベアリングホルダ25が嵌合されており、回転推進軸15のネジ軸側端部に固定されているベアリングホルダ24が、スラストベアリング30とベアリングホルダ25を介して、作動軸16をネジ軸側に押圧する。作動軸16に加わっている押圧力は、円錐形状のネジ軸側端部16aのくさび作用で増大され、4つのローラ17、18を介して、ネジ軸10の一端に固定されている端部軸11を押圧する。ネジ軸10は、軸線方向に押圧され、ネジ係合するナット9を介して、可動ジョー6を固定ジョー5の方向に押圧する。
ハンドルで回転される回転推進軸15の押圧力が、大きくなるのに伴い、作動軸16はネジ軸側に移動し、4つのローラ17、18は半径方向外側に移動する。端部軸11と作動軸支持部材19との間形成されるローラ収容空間は、半径方向外側ほど小さくなっているので、4つのローラ17、18の半径方向外側への移動に伴い、端部軸11は、軸線方向に移動され、より大きな締付力でワーク2はバイス100に保持される。
回転推進軸15の軸線方向の移動に伴い、回転推進部材41は軸線方向に移動し、図3および図3の要部拡大図である図6、図7に示すように、ネジ軸側環状部41aのネジ軸側面41bに設けられている突出部41cは、ストッパリング40の反ネジ軸側面40aに設けられている突出部40bと、係合面40c、41d同士が係合し、回転推進軸15は回転不能となる。即ち、ストッパリング40は、係止部材として設けられているキー48によって、中空軸14との相対回転が規制されており、中空軸14は、ネジ軸10のワーク2の押圧に伴ってネジ軸10に生じるワーク2からの反力によって、スラストメタル33を介してフレーム本体3bを、反ネジ軸方向に押圧している。この押圧により、中空軸14とフレーム本体3bとの間に摩擦力が生じ、該摩擦力は押圧力が大きくなるほど、即ちワーク2の締付力が増大するほど大きくなり、中空軸14はフレーム本体3bとの相対回転が阻止される。回転推進軸15が移動して係合面40c、41d同士が係合した時、ワーク2の締付力は所定値に達しているので、中空軸14は、十分な摩擦力でフレーム本体3bとの相対回転が阻止される。これにより回転推進軸15は、ハンドルで回転するのが困難となり、停止される。
ワーク2の締付力の調整は、調整リング42を、スライドさせて軸線方向に移動させることにより実行される。鋼球43は、圧縮コイルスプリング44によって弾性付勢されているので、調整リング42を軸線方向に移動させると、付勢力に抗して半径方向外側に移動可能であり、調整リング42の移動に伴って、円錐孔42cとの係合が解かれ、所定の締付力が得られる別の円錐孔42cと係合される。なお、調整リング42は、本体フレーム3bのピン46が溝42bに係合して、本体フレーム3bとの相対回転が規制されており、確実に、円錐孔42cと鋼球43が係合する。また、反ネジ軸側環状部42aのフランジ部分42dの外周面には、ローレットが設けられており、手が滑ることなく容易に調整リング42をスライドさせることができる。
調整リング42の移動に伴って、調整リング42に設けられているピン47が、軸線方向に移動し、円周溝40eを介してピン47と係合しているストッパリング40も、軸線方向に移動する。これにより、ストッパリング40の突出部40bは、回転推進部材41のネジ軸側環状部41aの突出部41cと、軸線方向において、接近、または離間する。 図8に示すように、突出部40bが、突出部41cに接近した位置に調整されると、大きな締付力に達する前に、両突出部40b、41cが係合して回転推進軸15の回転が停止される。また、図6に示すように、突出部40bが、突出部41cから離間した位置に調整されると、大きな締付力に達した後に、両突出部40b、41cが係合して回転推進軸15の回転が停止される。これにより、ワーク2は、所定の小さな締付力で、または大きな締付力でバイス100に保持される。
回転推進部材41は、ネジ軸側環状部41aの外周面に、複数の円周溝41fが設けられており、該複数の円周溝41fは、調整リング42のフランジ部分42dの端面が、円周溝41fと一致するように、軸線方向において、調整リング42の円錐孔42cと対応して配設される。 図6では、鋼球43は、調整リング42のネジ軸側から、即ち左側から数えて4番目の円錐孔42cと係合しており、フランジ部分42dの端面が、右側から数えて4番目の円周溝41fと一致する。 図8では、鋼球43は、左側から数えて2番目の円錐孔42cと係合しており、フランジ部分42dの端面が、右側から数えて2番目の円周溝41fと一致する。なお、鋼球43が、最も左側の円錐孔42cと係合するように調整された場合、フランジ部分42dの端面が、最も右側の円周溝41fと一致するが、この場合、既に、突出部40b、41c同士が係合しているので、増力装置80は作用しない。即ち、中空軸14は、摩擦力で本体フレーム3bと相対回転不能になっていないので、回転可能であり、回転推進軸15が回転されて突出部40b、41c同士の係合、およびクラッチ装置70の回転伝達力によって、中空軸14が回転され、ネジ軸10が回転される。ワーク2の締付力が大きくなり、中空軸14の回転抵抗が大きくなると、ハンドルを回させるのが困難となり、作業者はワーク保持作業を終了する。ワーク2は、増力装置80を作用させないので小さな締付力で保持され、締付力による変形を免れる。
回転推進部材41の円周溝41fは、回転推進軸15の移動に伴って、即ち締付力の増大に伴って、軸線方向をネジ軸側に漸進し、調整リング42のフランジ部分42dの端面と、相対移動する。本実施例の場合、図6に示すように、所定の締付力に達して回転推進軸15が停止された状態では、最も右側に配設される円周溝41fが、フランジ部分42dの端面と、軸線方向位置が一致する。突出部40b、41c同士が係合して、回転推進軸15の回転が停止される際、突出部40b、41c、およびストッパリング40の係止部材であるキー48には、衝撃力が加わる。作業者は、フランジ部分42dの端面と円周溝41fの位置関係から、締付力が設定値に近づいていることを知り、ハンドルの回転速度を遅くして、前記衝撃力を小さくすることができる。これにより、突出部40b、41c、およびキー48等、締付力調整装置110の構成部材の破損、変形を抑えることができるほか、ハンドルの回転速度を作業始めは速くすることができ、迅速なワーク保持作業が可能となる。
更に、本実施例では、中空軸14は、ワーク締付力に基づく反力によって生ずる摩擦力で、フレーム本体3bと相対回転不能となっているので、突出部40b、41c同士が係合される際に、摩擦力に抗して中空軸14が僅かながら回転される。このため、突出部40b、41c、およびキー48等に加わる衝撃力が吸収され、締付力調整装置110の構成部材の破損、変形を抑えることができる。
本実施例では、円錐孔42c、即ち凹部が調整リング42に設けられ、鋼球43、即ち凸部が本体フレーム3bに設けられているが、凹部を本体フレーム3bに設けると共に、凸部を調整リング42に設けてもよい。
また、ストッパリング40の係止部材として中空軸14にキー48を設けたが、中空軸14に係止部材としてピンを設けて外周面から突出させ、ストッパリング40に設けられる軸線方向に延在する溝と係合させてもよい。
本実施例のバイス100には、機械式の増力装置80が用いられ、作動軸16のネジ軸側端部16aのくさび作用を利用しているが、図9に示すように、液圧式の増力装置90を用いてもよい。
液圧式の増力装置90は、中空軸14の中間部分の内周面に半径方向内側の段部が設けられ、該段部に支持される作動軸37と、中空軸14の前記段部の内周面に嵌合されて固定されシール面が作動軸37と接するシールパッキン38と、端部軸11の反ネジ軸側端部の外周面に嵌合されて固定され、シール面が中空軸14の内周面と接するシールパッキン39とを備え、中空軸14の内周面の前記段部と端部軸11との間に液圧室が形成され、作動油等が充填されている。該液圧室は、駆動側断面積が作動軸37の断面積であり、被駆動側断面積が中空軸14の内周面の断面積となる。
クラッチ装置70の回転伝達が解除され、回転推進軸15が軸線方向に移動して、作動軸37が押圧される。液圧室は、被駆動側断面積が駆動側断面積よりも、遙かに大きいので、端部軸11は、作動軸37の押圧力よりも遙かに大きな力が加わる。作業者によるハンドルの回転力が増大され、回転推進軸15が軸線方向に移動し、作動軸37の押圧力が増大するのに伴い、端部軸11はより強く押圧される。従って、機械式の増力装置80と同様、回転推進軸15の軸線方向の移動に伴って、ワーク締付力は増大し、回転推進部材41の突出部41cが、ストッパリング40の突出部40bと係合することにより、回転推進軸15の回転が停止される。これにより、ワーク2は、所定の締付力でバイス100に保持される。
図10に、本発明の第2の実施例の締付力調整装置120を備えるバイス100を示す。締付力調整装置120は、本体フレーム3bの内周面に嵌合されると共に中空軸14の外周面に嵌合されるストッパリング50を含み、該ストッパリング50は、本体フレーム3bの反ネジ軸側から露出する反ネジ軸側環状部50aを有する。また、ストッパリング50は、反ネジ軸側面50bに軸線方向に突出する突出部50cを有しており、該突出部50cは、回転推進部材41の突出部41cと係合可能である。更に、ストッパリング50は、第1の実施例のストッパリング40と同様、中空軸14の外周面から突出するキー48を係止部材としており、ストッパリング50は、キー48を介して、中空軸14と、相対回転不能かつ軸線方向に相対移動可能に係合する。更に、ストッパリング50は、外周面に、複数のV字断面の円周溝50eが軸線方向に配設されており、該複数の円周溝50eは、本体フレーム3bのネジ孔に挿入される鋼球43、および該鋼球43を弾性付勢する圧縮コイルスプリング44と共に、ストッパリング50の軸線方向の位置決め機構121を構成する。
鋼球43は、圧縮コイルスプリング44によって半径方向内側に弾性付勢されて、ストッパリング50の円周溝50eと係合しており、これにより、ストッパリング50は軸線方向において適切に位置決めされ、ワーク2の締付力が設定される。
ワーク2の締付力の変更は、フランジ部分50dを持って、ストッパリング50をスライドさせる、即ち、本体フレーム3bに対し、反ネジ軸側環状部52aを更に引き出す、または押し入れることにより実行される。これにより、鋼球43は別の円周溝50eと係合して、ストッパリング50は軸線方向位置が変更され、ワーク2の締付力が変更される。
本発明の第1の実施例および第2の実施例の締付力調整装置110、120において、ストッパリング40、50の係止部材として作用するキー48は、中空軸14に設けられて中空軸14の外周面から突出しており、ストッパリング40、50は、中空軸14を介して本体フレーム3bとの軸線方向の相対位置が調整されると共に、クラッチ装置70の回転伝達が解除されるまで、回転推進部材41と一体的に回転する。そのため、クラッチ装置70の回転伝達解除時において、ストッパリング40、50と回転推進部材41との回転位相が、作業開始時のまま維持される。従って、クラッチ装置70の回転伝達解除後の、ストッパリング40、50と回転推進部材41の両突出部40b、50c、41cとが互いに係合するまでの回転推進軸15の回転量は、ワーク2が異なってもほぼ一定となり、所定のワーク締付力を正確に得ることができる。しかし、ストッパリングの係止部材として作用するキーは、本体フレーム3bに設けられて本体フレーム3bの内周面から突出してもよい。図11に示すバイス100は、そのように構成される本発明の第3の実施例の締付力調整装置130を備える。
締付力調整装置130は、本体フレーム3bの内周面に嵌合されると共に中空軸14の外周面に嵌合されるストッパリング55を含み、該ストッパリング55は、本体フレーム3bの反ネジ軸側から露出する反ネジ軸側環状部55aを有する。また、ストッパリング55は、反ネジ軸側面55bに軸線方向に突出する突出部55cを有しており、該突出部55cは、回転推進部材41の突出部41cと係合可能である。更に、係止部材として、外側から本体フレーム3bに挿入されてプレート57によって保持され、本体フレーム3bの内周面から突出するキー56が設けられており、ストッパリング55は、外周面にキー溝が形成されて、キー56を介して、本体フレーム3bと、相対回転不能かつ軸線方向に相対移動可能に係合する。更に、ストッパリング55は、外周面に、複数の円錐孔55eが軸線方向に配設されており、該複数の円錐孔55eは、本体フレーム3bのネジ孔に挿入される鋼球43、および該鋼球43を弾性付勢する圧縮コイルスプリング44と共に、ストッパリング55の軸線方向の位置決め機構131を構成する。
本体フレーム3bの内周面に設けられるネジ孔とキー56との位相差は、詳説すれば軸線10aを中心とする位相差は、ストッパリング55の外周面に設けられる円錐孔55eとキー溝との位相差と同一であり、本実施例では、共に、180°の位相差である。これにより、圧縮コイルスプリング44によって付勢される鋼球43は、円錐孔55eと係合することができる。
ワーク2の締付力の変更は、第2の実施例の締付力調整装置120と同様、フランジ部分55dを持って、ストッパリング55を軸線方向にスライドさせることにより実行される。鋼球43は別の円錐孔55eと係合して、ストッパリング55は軸線方向位置が変更される。
なお、本実施例の場合、クラッチ装置70の回転伝達解除時において、ストッパリング55と回転推進部材41との位相差がワーク2毎に異なり、そのため、ストッパリング55と回転推進部材41の両突出部55c、41cとが互いに係合するまでの回転推進軸15の回転量が、ワーク2毎に異なる。しかし、ストッパリング55と回転推進部材41のいずれか一方、または両方の突出部55c、41cの数を多くする、例えばそれぞれ4つ設けることにより、回転量が異なるのを抑えることが可能である。
本発明の第1の実施例、第2の実施例および第3の実施例の締付力調整装置110、120、130において、本体フレーム3bから露出する反ネジ軸側環状部42a、50a、55aをスライドして、ストッパリング40、50、55の軸線方向位置を変更しているが、反ネジ軸側環状部を回転させることにより、ストッパリングの軸線方向位置を変更してもよい。図12に示すバイス100は、そのように調整される本発明の第4の実施例の締付力調整装置140を備える。
締付力調整装置140は、中空軸14の外周面に嵌合されるストッパリング60と、該ストッパリング60の外周面に嵌合される調整リング61とを含む。調整リング61は、本体フレーム3bの内周面と嵌合する嵌合外周面61bと、本体フレーム3bの内周面に設けられるメネジと螺合する、即ちネジ係合するオネジ61cとが形成されると共に、本体フレーム3bの反ネジ軸側から露出する反ネジ軸側環状部61aを有する。ストッパリング60は、反ネジ軸側面60aに軸線方向に突出する突出部60bを有しており、該突出部60bは、回転推進部材41の突出部41cと係合可能である。また、ストッパリング60は、中空軸14の外周面から突出するキー48を係止部材としており、ストッパリング60は、キー48を介して、中空軸14と、相対回転不能かつ軸線方向に相対移動可能に係合する。更に、ストッパリング60はピン62が設けられ、該ピン62は、半径方向に延在して、調整リング61の内周面に設けられる円周溝61dに挿入される。これにより、ストッパリング60と調整リング61とは、相対回転可能、かつ軸線方向に相対移動不能に係合する。従って、ストッパリング60と調整リング61とは、相対回転可能な複数の部材から構成されるタイプのストッパリングとなって、特許請求の範囲に記載のストッパリングを構成する。
調整リング61の嵌合外周面61bに、複数のV字断面の円周溝61eが軸線方向に配設されており、該複数の円周溝61eは、本体フレーム3bのネジ孔に挿入される鋼球43、および該鋼球43を弾性付勢する圧縮コイルスプリング44と共に、ストッパリング60の軸線方向の位置決め機構141を構成する。
ワーク2の締付力の変更は、フランジ部分61fを持って、調整リング61を回転させることにより実行される。調整リング61は、本体フレーム3bとネジ係合しているので、軸線方向に移動し、鋼球43が別の円周溝61eと係合する。これにより、ピン62を介して調整リング61と軸線方向に相対移動不能に係合しているストッパリング60は、軸線方向位置が変更され、ワーク2の締付力が変更されると共に、ワーク加工中の振動等によって、調整リング61が回転して締付力の設定が変更されるのを回避できる。
ストッパリングの軸線方向の位置決め機構は、本体フレーム3bと調整リングとのネジ係合の1ネジピッチ、ネジピッチの2分の1等、ネジピッチの整数分の1の寸法間隔で、位置決めされる構成としてもよい。図13に示すバイス100の本発明の第5の実施例の締付力調整装置150は、そのような位置決め機構151を備える。
締付力調整装置150は、締付力調整装置140に用いられ中空軸14の外周面に嵌合されるストッパリング60と、該ストッパリング60の外周面に嵌合される調整リング66とを含む。調整リング66は、本体フレーム3bの内周面に設けられるメネジとネジ係合するオネジ66cとが形成されると共に、本体フレーム3bの反ネジ軸側から露出する反ネジ軸側環状部66aを有する。また、調整リング66は、内周面に円周溝66dが設けられ、該円周溝66dは、ストッパリング60に設けられるピン62が挿入される。
調整リング66は、外周面に、軸線方向に延在する1つの、または円周方向に等分されて配置される複数の溝66bが設けられ、本実施例では溝66bが1つ設けられており、該溝66bは、本体フレーム3bのネジ孔に挿入される鋼球43、および該鋼球43を弾性付勢する圧縮コイルスプリング44と共に、ストッパリング60の軸線方向の位置決め機構151を構成する。
ワーク2の締付力の変更は、調整リング66を手で回転させることにより実行される。調整リング66は、本体フレーム3bとネジ係合しているので、軸線方向に移動し、調整リング66の1回転毎に、鋼球43が溝66bと係合する。これにより、ピン62を介して調整リング66と軸線方向に相対移動不能に係合しているストッパリング60は、軸線方向位置が変更され、ワーク2の締付力が変更されると共に、ワーク加工中の振動等によって、調整リング66が回転して締付力の設定が変更されるのを回避できる。なお、調整リング66の外周面において、溝66bの代わりに平坦な面を設け軸線方向に延在させてもよい。溝66bと同様の作用および効果を得る。
以上の実施例では、中空軸14または本体フレーム3bに係合部材としてキー48、56が支持され、ストッパリング40、50、55、60にキー溝が形成されているが、ストッパリングにキーが支持され、中空軸14または本体フレーム3bにキー溝が形成される構成をとることも可能である。また、係合部材としてピンを用いて中空軸14または本体フレーム3bに固定してもよく、ピンはキー溝の代わりに形成される軸線方向溝に挿通される。更に、ストッパリング40、50、55、60は、係合部材を介して中空軸14または本体フレーム3bと相対回転不能になっているが、ストッパリングと中空軸、またはストッパリングと本体フレームにおいて、周面の断面形状を多角形等に形成して、周面の一部または全部を互いに接する平坦面とすることにより、ストッパリングは、中空軸または本体フレームと相対回転不能とすることも可能である。
本発明は上記のいずれの実施例にも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々に変更することが可能である。
本発明の第1の実施例の締付力調整装置110を備えるバイスの全体を示す 断面図であり、ワーク保持動作を開始する前の状態を示す。 図1に対し、ワーク2の挟持が開始された状態を示す。 図1に対し、所定の締付力でワーク2が保持された状態を示す。 図1の要部拡大図である。 図4に対し、内側部材を外形図で示す。 図3の要部拡大図である。 図6に対し、内側部材を外形図で示す。 図4に対し、ワークの締付力を変更した状態を示す。 本発明の第1の実施例とは異なる増力装置が用いられている第1の実施例の 変形例であり、要部拡大図である。 本発明の第2の実施例の締付力調整装置120を備えるバイスの要部拡大 図である。 本発明の第3の実施例の締付力調整装置130を備えるバイスの要部拡大 図である。 本発明の第4の実施例の締付力調整装置140を備えるバイスの要部拡大 図である。 本発明の第5の実施例の締付力調整装置150を備えるバイスの要部拡大 図である。
符号の説明
1 テーブル
2 ワーク
3 本体フレーム
3a 本体フレーム
3b 本体フレーム
4 スライドカバー
5 固定ジョー
6 可動ジョー
7 キー
8 キー
9 ナット
10 ネジ軸
10a 軸線
10b 係合端部
11 端部軸
12 ピン
13 六角貫通孔付ボルト
14 中空軸
15 回転推進軸
15a ハンドル係合孔
16 作動軸
16a ネジ軸側端部
17 ローラ
18 ローラ
19 作動軸支持部材
19a ネジ軸側端面
20 ナット
21 クラッチリング
22 キー
23 圧縮コイルスプリング
24 ベアリングホルダ
25 ベアリングホルダ
26 ニードルベアリング
27 皿バネ
28 六角穴付ボルト
29 六角穴付ボルト
30 スラストベアリング
31 止め輪
32 Oリングホルダ
33 スラストメタル
34 六角穴付ボルト
35 六角穴付ボルト
36 六角穴付ボルト
37 作動軸
38 シールパッキン
39 シールパッキン
40 ストッパリング
40a 反ネジ軸側面
40b 突出部
40c 係合面
40d 傾斜面
40e 円周溝
41 回転推進部材
41a ネジ軸側環状部
41b ネジ軸側面
41c 突出部
41d 係合面
41e 傾斜面
41f 円周溝
42 調整リング
42a 反ネジ軸側環状部
42b 溝
42c 円錐孔
42d フランジ部分
43 鋼球
44 圧縮コイルスプリング
45 六角穴付ボルト
46 ピン
47 ピン
48 キー
50 ストッパリング
50a 反ネジ軸側環状部
50b 反ネジ軸側面
50c 突出部
50d フランジ部分
50e 円周溝
55 ストッパリング
55a 反ネジ軸側環状部
55b 反ネジ軸側面
55c 突出部
55d フランジ部分
55e 円錐孔
56 キー
57 プレート
60 ストッパリング
60a 反ネジ軸側面
60b 突出部
61 調整リング
61a 反ネジ軸側環状部
61b 嵌合外周面
61c オネジ
61d 円周溝
61e 円周溝
61f フランジ部分
62 ピン
66 調整リング
66a 反ネジ軸側環状部
66b 溝
66c オネジ
66d 円周溝
70 クラッチ装置
80 増力装置
90 増力装置
100 バイス
110 締付力調整装置
111 位置決め機構
120 締付力調整装置
121 位置決め機構
130 締付力調整装置
131 位置決め機構
140 締付力調整装置
141 位置決め機構
150 締付力調整装置
151 位置決め機構

Claims (8)

  1. 可動ジョーを軸線方向に移動させるネジ軸と、ネジ軸の一端側に設けられてネジ軸を押圧すると共に反ネジ軸側に作動軸を有する増力装置と、増力装置の作動軸に隣接する回転推進軸と、本体フレームに回転可能にかつネジ軸の軸線方向に移動不能に支持される中空軸とを備え、中空軸は、増力装置を囲繞しており、一端がネジ軸と相対回転不能にかつ軸線方向に相対移動可能に係合し、他端が回転推進軸とネジ係合すると共に回転推進軸の回転をクラッチ装置を介して伝達され、回転推進軸は、クラッチ装置の回転伝達解除に伴って中空軸と相対回転してネジ力に対応する押圧力を作動軸に及ぼす増力装置付バイスにおいて、
    ネジ軸方向に突出する突出部を有すると共に中空軸が挿通され、少なくともクラッチ装置の回転伝達解除時においては本体フレームと相対回転不能であるストッパリングと、回転推進軸の反ネジ軸側端部に固定されネジ軸側面にネジ軸方向に突出して、回転推進軸の回転と軸線方向の移動に伴ってストッパリングの突出部と係合可能な突出部を有する回転推進部材とを含む締付力調整装置を備え、ストッパリングは本体フレームとの前記軸線方向の相対位置が調整されることを特徴とする増力装置付バイス。
  2. ストッパリングは、中空軸の外周面から突出してストッパリングと中空軸との相対回転を規制する係止部材を介して、本体フレームと相対回転不能であることを特徴とする請求項1記載の増力装置付バイス。
  3. ストッパリングの外周面と本体フレームの内周面は対向してストッパリングの前記軸線方向位置を規制する位置決め機構が設けられ、該位置決め機構は前記外周面と前記内周面の一方に凹部を備えると共に他方に凸部を備え、更に、凹部および凸部のうち一方は前記軸線方向に複数配設され、他方は一方に向かって移動可能に設けられて一方のいずれかと選択的に係合して、ストッパリングは本体フレームとの前記軸線方向の相対位置が調整されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の増力装置付バイス。
  4. 凹部および凸部の前記他方は、一方に向かって弾性付勢されて一方と係合可能であることを特徴とする請求項3記載の増力装置付バイス。
  5. ストッパリングの前記外周面に凹部が前記軸線方向に複数配設されると共に、本体フレームに窪みが形成されて係合部材が挿入されることにより、本体フレームに凸部が設けられ、係合部材は凹部に向かって弾性付勢されて凹部と係合可能であることを特徴とする請求項5記載の増力装置付バイス。
  6. ストッパリングは前記軸線方向に延在して本体フレームの反ネジ軸側から露出する反ネジ軸側環状部を有し、回転推進部材は前記軸線方向をネジ軸側に延在するネジ軸側環状部を有し、該ネジ軸側環状部は前記反ネジ軸側環状部に挿通されると共に前記突出部を有することを特徴とする請求項1ないし請求項5記載の増力装置付バイス。
  7. 回転推進部材のネジ軸側環状部の外周面に円周溝が設けられることを特徴とする請求項6記載の増力装置付バイス。
  8. 前記円周溝は、複数設けられて、前記軸線方向に複数配設される凹部および凸部の一方にそれぞれ対応して配設されることを特徴とする請求項7記載の増力装置付バイス。
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