JP2007184897A - 画像処理装置、画像処理方法、表示装置、表示方法、印刷装置、印刷方法、画像処理プログラム、表示プログラム、印刷プログラム、および記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、表示装置、表示方法、印刷装置、印刷方法、画像処理プログラム、表示プログラム、印刷プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の誤差拡散法の問題を解決し、かつ、ドット発生頻度のばらつきを解消する。
【解決手段】M(M≧3;Mは自然数)値の階調数を有する画像データを取得する画像データ取得手段10と、前記画像データ取得手段で取得されたM値の階調数の画像データを、N(M>N≧2;Nは自然数)値の階調数の画像データに変換する処理であるN値化を、複数に分けて行うN値化手段20と、前記N値化手段により複数に分けてN値化された画像データを統合する統合手段30と、前記統合手段により統合されたN値化画像データを出力するデータ出力手段40と、を備え、前記N値化手段は、複数の前記N値化における所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向と、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とが、誤差拡散マトリクスの中心部に対して対向する関係となるように走査する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ライン毎に画素値を制御して多段多値化を行って画像を処理する画像処理装置、画像処理方法、表示装置、表示方法、印刷装置、印刷方法、画像処理プログラム、表示プログラム、印刷プログラム、および記録媒体に関する。
一般に、濃度ムラ補正用途等には、多値化時において、ライン毎の濃度に対しては、ドット発生頻度を厳密に制御する必要がある。
このため、特許文献1には、各ノズルのドットヨレ検出パターンとむら検出用パターンとを備え、前者パターン出力結果から各ノズルに相当するラスタとその隣接ラスターそれぞれに吐出されたインク量を検出する、インクジェット方式により記録を行う記録装置が記載されている。この装置は、後者パターン出力結果から平均濃度を検出する。すなわち、後者パターンにおいて全ラスター濃度が前記平均濃度となるように、前記検出インク量を考慮して各ノズルの吐出インク量を補正することによりむらのない印字を行うものである。構成は、各ノズルのドット径・ドットヨレ検出パターンとむら検出パターンとを備え、前者パターン出力結果からノズルがラスタに吐出するインク量と前記ノズルの隣接ノズルが前記ラスターに吐出するインク量を検出し、後者パターン出力結果から平均濃度を検出し、後者パターンにおいて全ラスター濃度が前記平均濃度となるように、前記検出インク量を考慮して各ノズルの吐出しインク量補正をする。これにより、記録ヘッドから吐出されるインクの吐出し量、吐出し方向によらず、むらのない印字を行うことができるというものである。
特開2004−174751号公報
上記特許文献1記載の発明では、ムラ/スジのない印刷結果を得るために、対象とするラスタの隣接ラスタを含め3ラスタの状態を検出し、対象とするラストの補正を行っている。しかしながら、ラスタ単位の濃度補正時においては、多値化で補正量を正確に印字結果に反映できるか、すなわち、ドット発生頻度を厳密に制御できるかどうかの影響が絶大であり、逆に何ラスタの状態を検出するかの解決策の印字結果への影響は小さい。
また、スジ/ムラ用の濃度補正では、ライン単位で厳密に補正する濃度を制御したいが、補正後、従来のN値化を行うと、厳密に補正したつもりでも、同じ補正量に対して同じドット発生頻度にならず、結果として、同条件の入力に対して、同条件の出力結果を得られないという問題があった。
すなわち、例えば、3ラインに同じ補正量を加えた場合、同じドット発生頻度であれば、頻度の多少は補正後でも修正できるが、同じ補正量である3ラインのドット発生頻度がばらつくような場合には、その後のコントロールが困難になる。従って、ドット発生頻度のばらつきを解消することが、重要なポイントとなる。
本発明は、上述した事情の鑑みてなされたものであって、従来の誤差拡散法の問題を解決し、かつ、ドット発生頻度のばらつきを解消することが可能な画像処理装置、画像処理方法、表示装置、表示方法、印刷装置、印刷方法、画像処理プログラム、表示プログラム、印刷プログラム、および記録媒体を提供することを目的としている。
〔形態1〕 上記目的を達成するために、形態1記載の画像処理装置は、
M(M≧3;Mは自然数)値の階調数を有する画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記画像データ取得手段で取得されたM値の階調数の画像データを、N(M>N≧2;Nは自然数)値の階調数の画像データに変換する処理であるN値化を、複数に分けて行うN値化手段と、
前記N値化手段により複数に分けてN値化された画像データを統合する統合手段と、
前記統合手段により統合されたN値化画像データを出力する画像出力手段と、を備え、
前記N値化手段は、複数の前記N値化における所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向と、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とが、誤差拡散マトリクスの中心部に対して対向する関係となるように走査することを特徴とする。
この構成によれば、前記N値化手段は、複数の前記N値化における所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向と、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とが、誤差拡散マトリクスの中心部に対して対向する関係となるように走査するので、特定の画像処理走査方向に依存せず、ライン毎に画素値を厳密に制御できるという効果が得られる。
ここで、誤差拡散マトリクスの中心部に対して対向するとは、例えば、ほぼ正方形の誤差拡散マトリックスにおいて、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点が、左上の場合は、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点は、右下となり、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査方向が右方向水平に移動する場合は、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査方向は、左方向水平に移動する関係となる。
また、前記M値の画像データは、補正量が比較的少ない場合の補正処理後の画像であっても、バンディング補正を容易にすることができる。
〔形態2〕 形態2記載の画像処理装置は、形態1記載の画像処理装置に係り、
前記複数に分けたN値化のうちの所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向は、バンディングの発生方向に応じて決定し、当該決定した走査開始点及び走査方向に従って、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とを決定することを特徴とする。
この構成によれば、前記複数に分けたN値化のうちの所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向は、バンディングの発生方向に応じて決定し、当該決定した走査開始点及び走査方向に従って、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とが決定されるので、前記複数に分けたN値化のうちの所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向が、いかなる場合であっても、これに対応して、ライン毎に画素値を厳密に制御できるという効果が得られる。ここで、前記走査開始点および走査方向の決定処理は、例えば、N値化手段などで行うことが可能である。
例えば、バンディングの発生方向に応じて決定した結果、ほぼ正方形の誤差拡散マトリックスにおいて、前記所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点が、左下の場合は、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点は、右上となり、前記所定のN値化の誤差拡散における画像の走査方向が上方向垂直に移動する場合は、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査方向は、下方向垂直に移動する関係となる。
ここで、「バンディング」とは、例えば、ドットを形成するノズルを有する印字ヘッドにおける、ドット形成位置が理想の形成位置からずれているノズルによる「飛行曲がり現象」、ノズルのインク吐出不良などによって、印刷結果に「薄いスジ」や、「濃いスジ」が発生する印刷不良のことである。以下、「表示装置」に関する形態、「印刷装置」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、「表示方法」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「表示プログラム」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「前記プログラムを記憶した記憶媒体」に関する形態並びに発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである。
また、「飛行曲がり現象」とは、インクは吐出するものの、そのノズルの吐出方向が傾くなどしてドットが理想位置よりずれて形成されてしまう現象をいう。以下、「表示装置」に関する形態、「印刷装置」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、「表示方法」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「表示プログラム」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「前記プログラムを記憶した記憶媒体」に関する形態並びに発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである。
また、「薄いスジ」とは、「飛行曲がり現象」によって隣接ドット間の距離が所定の距離よりも広くなる現象が連続的に発生して印刷媒体の下地の色がスジ状に目立ってしまう部分(領域)をいい、また、「濃いスジ」とは、同じく「飛行曲がり現象」によって隣接ドット間の距離が所定の距離よりも短くなる現象が連続的に発生して印刷媒体の下地の色が見えなくなったり、あるいはドット間の距離が短くなることによって相対的に濃く見えたり、さらにはずれて形成されたドットの一部が正常なドットと重なり合ってその重なり合った部分が濃いスジ状に目立ってしまう部分(領域)をいうものとする。また、薄いスジはインク量が少ないノズルが原因で発生する場合があり、一方、濃いスジはインク量が多いノズルが原因で発生する場合がある。以下、「表示装置」に関する形態、「印刷装置」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、「表示方法」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「表示プログラム」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「前記プログラムを記憶した記憶媒体」に関する形態並びに発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである。
また、「バンディングの発生方向」とは、前述した「薄いスジ」及び「濃いスジ」の発生する方向である。以下、「表示装置」に関する形態、「印刷装置」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、「表示方法」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「表示プログラム」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「前記プログラムを記憶した記憶媒体」に関する形態並びに発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである。
〔形態3〕 形態3記載の画像処理装置は、形態1記載の画像処理装置に係り、
前記N値化手段は、前記M値が、M>K>K>…>KL=N(K,K,…KLは自然数)の関係となる複数のK値化手段で構成され、
前記統合手段は、前記各K値化手段のK値化結果が、階調数の大きいK値化手段から階調数の小さいK値化手段に向かって順次送られるように、前記各K値化手段を制御することを特徴とする。
前記N値化手段は、複数のK値化手段K>K>…KLで構成されており、且つ複数のK値化手段はそれぞれ別々の階調数へのK値化を実行することができる。また、前記統合手段は、各K値化手段のK値化結果を、階調数の大きいK値化手段から階調数の小さいK値化手段に向けて順次送られるように各K値化手段を制御ことで、複数のK値化手段のK値化結果を降べきの順で出力することができる。これにより、各K値化手段は、入力された各K値化結果に対してK値化処理を実行することができるので、独立して生成された多値化画像を合成することなく、ライン毎に画素値を制御してバンディング補正に最適な構成を得ることができる。
〔形態4〕 形態4記載の画像処理装置は、形態1記載の画像処理装置に係り、
前記N値化手段は、前記M値が、M>N≧K、K、…KL(K,K,…KLは自然数)を満たす複数のK値化手段で構成され、
前記統合手段は、前記画像データ取得手段で取得した画像データを、前記複数のK値化手段にそれぞれ入力して得られた、複数のK値化結果を合成して、N値化画像データを得ることを特徴とする。
この構成によれば、前記N値化手段は、複数のK値化手段K>K>…KLで構成され、前記統合手段は、前記画像データ取得手段で取得した画像データを、前記複数のK値化手段にそれぞれ入力して得られた、複数のK値化結果とを合成するので、独立して生成された多値化画像を従来の方法により合成することがき、これにより、ライン毎に画素値を制御してバンディング補正に最適な構成を得ることができる。
〔形態5〕 形態5記載の表示装置は、
M(M≧3;Mは自然数)値の階調数を有する画像データを、N(M>N≧2;Nは自然数)値の階調数の画像データに変換する処理であるN値化を、複数に分けて行うN値化手段と、
前記N値化手段により複数に分けてN値化された画像データを統合する統合手段と、を備え、
前記N値化手段は、複数の前記N値化における所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向と、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とが、誤差拡散マトリクスの中心部に対して対向する関係となるように走査することを特徴とする。
この構成によれば、形態1と同様の効果が得られる。なお、表示装置においてもライン単位でのムラがあり同様な補正処理が必要な場合もある。
〔形態6〕 形態6記載の表示装置は、形態5記載の表示装置に係り、
前記複数に分けたN値化のうちの所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向は、バンディングの発生方向に応じて決定し、当該決定した走査開始点及び走査方向に従って、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とを決定することを特徴とする。
この構成によれば、形態2と同様の効果が得られる。
〔形態7〕 形態7記載の表示装置は、形態5記載の表示装置に係り、
前記N値化手段は、前記M値が、M>K>K>…>KL=N(K,K,…KLは自然数)の関係となる複数のK値化手段で構成され、
前記統合手段は、前記各K値化手段のK値化結果が、階調数の大きいK値化手段から階調数の小さいK値化手段に向かって順次送られるように、前記各K値化手段を制御することを特徴とする。
この構成によれば、形態3と同様の効果が得られる。
〔形態8〕 形態8記載の表示装置は、形態7記載の表示装置に係り、
前記N値化手段は、前記M値が、M>N≧K、K、…KL(K,K,…KLは自然数)を満たす複数のK値化手段で構成され、
前記統合手段は、前記画像データ取得手段で取得した画像データを、前記複数のK値化手段にそれぞれ入力して得られた、複数のK値化結果を合成して、N値化画像データを得ることを特徴とする。
この構成によれば、形態4と同様の効果が得られる。
〔形態9〕 形態9記載の印刷装置は、
M(M≧3;Mは自然数)値の階調数を有する画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記画像データ取得手段で取得されたM値の階調数の画像データを、N(M>N≧2;Nは自然数)値の階調数の画像データに変換する処理であるN値化を、複数に分けて行うN値化手段と、
前記N値化手段により複数に分けてN値化された画像データを統合する統合手段と、
前記統合手段により統合されたN値化画像データを出力する画像出力手段と、
前記値化画像出力手段により出力されたN値化画像データに基づいて印刷を実行する印刷手段と、を備え、
前記N値化手段は、複数の前記N値化における所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向と、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とが、誤差拡散マトリクスの中心部に対して対向する関係となるように走査することを特徴とする。
この構成によれば、形態1と同様の効果が得られる。
〔形態10〕 形態10記載の印刷装置は、形態9の印刷装置に係り、
前記値化画像出力手段により出力されたN値化画像データに基づいて印刷用の画像データを作成する印刷用画像データ作成手段を備え、
前記印刷手段は、前記印刷用画像データ作成手段により作成された印刷用画像データに基づいて印刷を実行することを特徴とする。
この構成によれば、形態1と同様の効果が得られる。
〔形態11〕 形態11記載の印刷装置は、形態9又は10記載の印刷装置に係り、
前記複数に分けたN値化のうちの所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向は、バンディングの発生方向に応じて決定し、当該決定した走査開始点及び走査方向に従って、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とを決定することを特徴とする。
この構成によれば、形態2と同様の効果が得られる。
〔形態12〕 形態12記載の印刷装置は、形態9又は10記載の印刷装置に係り、
前記N値化手段は、前記M値が、M>K>K>…>KL=N(K,K,…KLは自然数)の関係となる複数のK値化手段で構成され、
前記統合手段は、前記各K値化手段のK値化結果が、階調数の大きいK値化手段から階調数の小さいK値化手段に向かって順次送られるように、前記各K値化手段を制御することを特徴とする。
この構成によれば、形態3と同様の効果が得られる。
〔形態13〕 形態13記載の印刷装置は、形態9又は10記載の印刷装置に係り、
前記N値化手段は、前記M値が、M>N≧K、K、…KL(K,K,…KLは自然数)を満たす複数のK値化手段で構成され、
前記統合手段は、前記画像データ取得手段で取得した画像データを、前記複数のK値化手段にそれぞれ入力して得られた、複数のK値化結果を合成して、N値化画像データを得ることを特徴とする。
この構成によれば、形態4と同様の効果が得られる。
〔形態14〕 形態14記載の画像処理方法は、
M(M≧3;Mは自然数)値の階調数を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
前記画像データ取得ステップで取得されたM値の階調数の画像データを、N(M>N≧2;Nは自然数)値の階調数の画像データに変換する処理であるN値化を、複数に分けて行うN値化ステップと、
前記N値化ステップにより複数に分けてN値化された画像データを統合する統合ステップと、
前記統合ステップにより統合されたN値化画像データを出力する画像出力ステップと、を含み、
前記N値化ステップは、複数の前記N値化における所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向と、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とが、誤差拡散マトリクスの中心部に対して対向する関係となるように走査することを特徴とする。
この構成によれば、形態1と同様の効果が得られる。
〔形態15〕 形態15記載の画像処理方法は、形態14記載の画像処理方法に係り、
前記複数に分けたN値化のうちの所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向は、バンディングの発生方向に応じて決定し、当該決定した走査開始点及び走査方向に従って、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とを決定することを特徴とする。
この構成によれば、形態2と同様の効果が得られる。
〔形態16〕 形態16記載の画像処理方法は、形態14記載の画像処理方法に係り、
前記N値化ステップは、前記M値が、M>K>K>…>KL=N(K,K,…KLは自然数)の関係となる複数のK値化ステップで構成され、
前記統合手段は、前記各K値化ステップのK値化結果が、階調数の大きいK値化ステップから階調数の小さいK値化ステップに向かって順次送られるように、前記各K値化ステップを制御することを特徴とする。
この構成によれば、形態3と同様の効果が得られる。
〔形態17〕 形態17記載の画像処理方法は、形態14記載の画像処理方法に係り、
前記N値化ステップは、前記M値が、M>N≧K、K、…KL(K,K,…KLは自然数)を満たす複数のK値化ステップで構成され、
前記統合ステップは、前記画像データ取得ステップで取得した画像データを、前記複数のK値化ステップにそれぞれ入力して得られた、複数のK値化結果を合成して、N値化画像データを得ることを特徴とする。
この構成によれば、形態4と同様の効果が得られる。
〔形態18〕 形態18記載の表示方法は、
M(M≧3;Mは自然数)値の階調数を有する画像データを、N(M>N≧2;Nは自然数)値の階調数の画像データに変換する処理であるN値化を、複数に分けて行うN値化ステップと、
前記N値化ステップにより複数に分けてN値化された画像データを統合する統合ステップと、を含み、
前記N値化ステップは、複数の前記N値化における所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向と、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とが、誤差拡散マトリクスの中心部に対して対向する関係となるように走査することを特徴とする。
この構成によれば、形態1と同様の効果が得られる。
〔形態19〕 形態19記載の表示方法は、形態18記載の表示方法に係り、
前記複数に分けたN値化のうちの所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向は、バンディングの発生方向に応じて決定し、当該決定した走査開始点及び走査方向に従って、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とを決定することを特徴とする。
この構成によれば、形態2と同様の効果が得られる。
〔形態20〕 形態20記載の表示方法は、形態18記載の表示方法に係り、
前記N値化ステップは、前記M値が、M>K>K>…>KL=N(K,K,…KLは自然数)の関係となる複数のK値化ステップで構成され、
前記統合ステップは、前記各K値化ステップのK値化結果が、階調数の大きいK値化ステップから階調数の小さいK値化ステップに向かって順次送られるように、前記各K値化ステップを制御することを特徴とする。
この構成によれば、形態3と同様の効果が得られる。
〔形態21〕 形態21記載の表示方法は、形態18記載の表示方法に係り、
前記N値化ステップは、前記M値が、M>N≧K、K、…KL(K,K,…KLは自然数)を満たす複数のK値化ステップで構成され、
前記統合ステップは、前記画像データ取得ステップで取得した画像データを、前記複数のK値化ステップにそれぞれ入力して得られた、複数のK値化結果を合成して、N値化画像データを得ることを特徴とする。
この構成によれば、形態4と同様の効果が得られる。
〔形態22〕 形態22記載の印刷方法は、
M(M≧3;Mは自然数)値の階調数を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
前記画像データ取得ステップで取得されたM値の階調数の画像データを、N(M>N≧2;Nは自然数)値の階調数の画像データに変換する処理であるN値化を、複数に分けて行うN値化ステップと、
前記N値化ステップにより複数に分けてN値化された画像データを統合する統合ステップと、
前記統合ステップにより統合されたN値化画像データを出力する画像出力ステップと、
前記画像出力ステップにより出力されたN値化画像データに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、を含み、
前記N値化ステップは、複数の前記N値化における所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向と、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とが、誤差拡散マトリクスの中心部に対して対向する関係となるように走査することを特徴とする。
この構成によれば、形態1と同様の効果が得られる。
〔形態23〕 形態23記載の印刷方法は、形態22記載の印刷方法に係り、
前記値化画像出力ステップにより出力されたN値化画像データに基づいて印刷用の画像データを作成する印刷用画像データ作成ステップを含み、
前記印刷ステップは、前記印刷用画像データ作成ステップにより作成された印刷用画像データに基づいて印刷を実行することを特徴とする。
この構成によれば、形態1と同様の効果が得られる。
〔形態24〕 形態24記載の印刷方法は、形態22又は23記載の印刷方法に係り、
前記複数に分けたN値化のうちの所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向は、バンディングの発生方向に応じて決定し、当該決定した走査開始点及び走査方向に従って、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とを決定することを特徴とする。
この構成によれば、形態2と同様の効果が得られる。
〔形態25〕 形態25記載の印刷方法は、形態22又は23記載の印刷方法に係り、
前記N値化ステップは、前記M値が、M>K>K>…>KL=N(K,K,…KLは自然数)の関係となる複数のK値化ステップで構成され、
前記統合ステップは、前記各K値化ステップのK値化結果が、階調数の大きいK値化ステップから階調数の小さいK値化ステップに向かって順次送られるように、前記各K値化ステップを制御することを特徴とする。
この構成によれば、形態3と同様の効果が得られる。
〔形態26〕 形態26記載の印刷方法は、形態22又は23記載の印刷方法に係り、
前記N値化ステップは、前記M値が、M>N≧K、K、…KL(K,K,…KLは自然数)を満たす複数のK値化ステップで構成され、
前記統合ステップは、前記画像データ取得ステップで取得した画像データを、前記複数のK値化ステップにそれぞれ入力して得られた、複数のK値化結果を合成して、N値化画像データを得ることを特徴とする。
この構成によれば、形態4と同様の効果が得られる。
〔形態27〕 形態27記載の画像処理プログラムは、
M(M≧3;Mは自然数)値の階調数を有する画像データを取得する画像データ取得ステップ、
前記画像データ取得ステップで取得されたM値の階調数の画像データを、N(M>N≧2;Nは自然数)値の階調数の画像データに変換する処理であるN値化を、複数に分けて行うN値化ステップ、
前記N値化ステップにより複数に分けてN値化された画像データを統合する統合ステップ、および
前記統合ステップにより統合されたN値化画像データを出力する画像出力ステップ、として実現される処理をコンピュータに実行させるための画像処理プログラムであって、
前記N値化ステップは、複数の前記N値化における所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向と、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とが、誤差拡散マトリクスの中心部に対して対向する関係となるように走査することを特徴とする。
この構成によれば、形態1と同様の効果が得られる。
〔形態28〕 形態28記載の画像処理プログラムは、形態27記載の画 前記複数に分けたN値化のうちの所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向は、バンディングの発生方向に応じて決定し、当該決定した走査開始点及び走査方向に従って、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とを決定することを特徴とする。
この構成によれば、形態2と同様の効果が得られる。
〔形態29〕 形態29記載の画像処理プログラムは、形態27記載の画像処理プログラムに係り、
前記N値化ステップは、前記M値が、M>K>K>…>KL=N(K,K,…KLは自然数)の関係となる複数のK値化ステップで構成され、
前記統合ステップは、前記各K値化ステップのK値化結果が、階調数の大きいK値化ステップから階調数の小さいK値化ステップに向かって順次送られるように、前記各K値化ステップを制御することを特徴とする。
この構成によれば、形態3と同様の効果が得られる。
〔形態30〕 形態30記載の画像処理プログラムは、形態27記載の画像処理プログラムに係り、
前記N値化ステップは、前記M値が、M>N≧K、K、…KL(K,K,…KLは自然数)を満たす複数のK値化ステップで構成され、
前記統合ステップは、前記画像データ取得ステップで取得した画像データを、前記複数のK値化ステップにそれぞれ入力して得られた、複数のK値化結果を合成して、N値化画像データを得ることを特徴とする。
この構成によれば、形態4と同様の効果が得られる。
〔形態31〕 形態31記載の表示プログラムは、
M(M≧3;Mは自然数)値の階調数を有する画像データを、N(M>N≧2;Nは自然数)値の階調数の画像データに変換する処理であるN値化を、複数に分けて行うN値化ステップ、および
前記N値化ステップにより複数に分けてN値化された画像データを統合する統合ステップ、として実現される処理をコンピュータに実行させるための表示プログラムであって、
前記N値化ステップは、複数の前記N値化における所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向と、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とが、誤差拡散マトリクスの中心部に対して対向する関係となるように走査することを特徴とする。
この構成によれば、形態1と同様の効果が得られる。
〔形態32〕 形態32記載の表示プログラムは、形態31記載の表示プログラムに係り、
前記複数に分けたN値化のうちの所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向は、バンディングの発生方向に応じて決定し、当該決定した走査開始点及び走査方向に従って、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とを決定することを特徴とする。
この構成によれば、形態2と同様の効果が得られる。
〔形態33〕 形態33記載の表示プログラムは、形態31記載の表示プログラムに係り、
前記N値化ステップは、前記M値が、M>K>K>…>KL=N(K,K,…KLは自然数)の関係となる複数のK値化ステップで構成され、
前記統合ステップは、前記各K値化ステップのK値化結果が、階調数の大きいK値化ステップから階調数の小さいK値化ステップに向かって順次送られるように、前記各K値化ステップを制御することを特徴とする。
この構成によれば、形態3と同様の効果が得られる。
〔形態34〕 形態34記載の表示プログラムは、形態31記載の表示プログラムに係り、
前記N値化ステップは、前記M値が、M>N≧K、K、…KL(K,K,…KLは自然数)を満たす複数のK値化ステップで構成され、
前記統合ステップは、前記画像データ取得ステップで取得した画像データを、前記複数のK値化ステップにそれぞれ入力して得られた、複数のK値化結果を合成して、N値化画像データを得ることを特徴とする。
この構成によれば、形態4と同様の効果が得られる。
〔形態35〕 形態35記載の印刷プログラムは、
M(M≧3;Mは自然数)値の階調数を有する画像データを取得する画像データ取得ステップ、
前記画像データ取得ステップで取得されたM値の階調数の画像データを、N(M>N≧2;Nは自然数)値の階調数の画像データに変換する処理であるN値化を、複数に分けて行うN値化ステップ、
前記N値化ステップにより複数に分けてN値化された画像データを統合する統合ステップ、
前記統合ステップにより統合されたN値化画像データを出力する画像出力ステップ、および
前記画像出力ステップにより出力されたN値化画像データに基づいて印刷を実行する印刷ステップ、として実現される処理をコンピュータに実行させるための印刷プログラムであって、
前記N値化ステップは、複数の前記N値化における所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向と、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とが、誤差拡散マトリクスの中心部に対して対向する関係となるように走査することを特徴とする。
この構成によれば、形態1と同様の効果が得られる。
〔形態36〕 形態36記載の印刷プログラムは、形態35記載の印刷プログラムに係り、
前記値化画像出力ステップにより出力されたN値化画像データに基づいて印刷用の画像データを作成する印刷用画像データ作成ステップとして実現される処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを含み、
前記印刷ステップは、前記印刷用画像データ作成ステップにより作成された印刷用画像データに基づいて印刷を実行することを特徴とする。
この構成によれば、形態1と同様の効果が得られる。
〔形態37〕 形態37記載の印刷プログラムは、形態35又は36記載の印刷プログラムに係り、
前記複数に分けたN値化のうちの所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向は、バンディングの発生方向に応じて決定し、当該決定した走査開始点及び走査方向に従って、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とを決定することを特徴とする。
この構成によれば、形態2と同様の効果が得られる。
〔形態38〕 形態38記載の印刷プログラムは、形態35又は36記載の印刷プログラムに係り、
前記N値化ステップは、前記M値が、M>K>K>…>KL=N(K,K,…KLは自然数)の関係となる複数のK値化ステップで構成され、
前記統合ステップは、前記各K値化ステップのK値化結果が、階調数の大きいK値化ステップから階調数の小さいK値化ステップに向かって順次送られるように、前記各K値化ステップを制御することを特徴とする。
この構成によれば、形態3と同様の効果が得られる。
〔形態39〕 形態39記載の印刷プログラムは、形態35又は36記載の印刷プログラムに係り、
前記N値化ステップは、前記M値が、M>N≧K、K、…KL(K,K,…KLは自然数)を満たす複数のK値化ステップで構成され、
前記統合ステップは、前記画像データ取得ステップで取得した画像データを、前記複数のK値化ステップにそれぞれ入力して得られた、複数のK値化結果を合成して、N値化画像データを得ることを特徴とする。
この構成によれば、形態4と同様の効果が得られる。
〔形態40〕 形態40記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、形態27〜30のいずれか1に記載の画像処理プログラムを記憶した記録媒体である。
この構成によれば、形態1と同様の効果が得られる。
〔形態41〕 形態41記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、形態31〜34のいずれか1に記載の表示プログラムを記憶した記録媒体である。
この構成によれば、形態1と同様の効果が得られる。
〔形態42〕 形態42記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、形態35〜39のいずれか1に記載の印刷プログラムを記憶した記録媒体である。
この構成によれば、形態1と同様の効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る画像処理装置について説明する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置について説明する。本実施形態は、対向走査方向の組み合わせと、多段多値化とを共に用いた例である。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置の構成を示す機能ブロック図である。
図示するように、この画像処理装置100は、M値(M≧3)の階調数で表現されるオリジナルの画像データを取得する画像データ取得手段10と、この画像データ取得手段10で取得された画像データをN値(M>N≧2)の階調数に変換してN値の画像データを生成するN値化データ生成手段20と、このN値化データ生成手段20で生成されたN値化データを統合する統合手段30と、統合手段30において統合された結果を出力するデータ出力手段40と、から主として構成されている。
また、N値化データ生成手段20は、さらに複数のK値化手段20−1、20−2、…、20−Lから構成されており、これら各K値化手段20−1、20−2、…、20―Lによって画像データ取得手段10で取得された画像データの画素値を、統合手段30を用いて、M値(M≧3)からN値(M>N≧2)に亘って降順かつ段階的にK値(M>K≧N)化処理する機能を提供するようになっている。
そして、印刷装置においては、画像処理装置100のデータ出力手段40から出力されたデータに基づいて、所定サイズのドットを設定した印刷データを生成する印刷データ生成手段(図示せず)と、この印刷データ生成手段で生成された印刷データに基づいて、印字ヘッドを用いて印刷を実行するインクジェット方式の印刷手段(図示せず)と、から構成されている。
次に、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置を実現するコンピュータシステムのハードウェア構成について説明する。
図2は、コンピュータシステムのハードウェア構成を示す機能ブロック図である。
ここで、この画像処理装置100は、印刷のための各種制御や前記画像データ取得手段10、N値化データ生成手段20、統合手段30、データ出力手段40などをソフトウェア上で実現するためのコンピュータシステムを備えており、そのハードウェア構成は、図2に示すように、各種制御や演算処理を担う中央演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)60と、主記憶装置(Main Storage)を構成するRAM(Random Access Memory)62と、読み出し専用の記憶装置であるROM(Read Only Memory)64との間をPCI(Peripheral Component Interconnect)バスやISA(Industrial Standard Architecture)バス等からなる各種内外バス68で接続すると共に、このバス68に入出力インターフェース(I/F)66を介して、HDD(Hard Disk Drive)などの外部記憶装置(Secondary Storage)70や、印刷手段やCRT、LCDモニター等の出力装置72、操作パネルやマウス、キーボード、スキャナなどの入力装置74、および図示しない印刷指示装置などと通信するためのネットワークLなどを接続したものである。
そして、電源を投入すると、ROM64等に記憶されたBIOS等のシステムプログラムが、ROM64に予め記憶された各種専用のコンピュータプログラム、あるいは、CD−ROMやDVD−ROM、フレキシブルディスク(FD)などの記憶媒体を介して、またはインターネットなどの通信ネットワークLを介して記憶装置70にインストールされた各種専用のコンピュータプログラムを同じくRAM62にロードし、そのRAM62にロードされたプログラムに記述された命令に従ってCPU60が各種リソースを駆使して所定の制御および演算処理を行うことで前述したような各手段の各機能をソフトウェア上で実現できるようになっている。
次に、図3,図4を参照して、本発明に適用される印字ヘッドについて説明する。
図3は、本発明の画像処理装置に適用される印字ヘッドの構造を示す部分底面図であり、図4は、印字ヘッドによって印字されるドットパターンの一例を示す拡大図である。
図3に示すように、この印字ヘッド200は、いわゆるラインヘッド型のプリンタに用いられる印刷用紙の紙幅方向に延びる長尺構造をしており、ブラック(K)インクを専用に吐出するノズルNが複数個(図では18個)直線状に配列されたブラックノズルモジュール50と、イエロー(Y)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じ方向に直線状に配列されたイエローノズルモジュール52と、マゼンタ(M)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じ方向に直線状に配列されたマゼンタノズルモジュール54と、シアン(C)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じ方向に直線状に配列されたシアンノズルモジュール56といった4つのノズルモジュール50、52、54、56が印刷方向(ノズル配列方向に対して垂直方向)に多段に重なるように一体的に配列して構成されている。なお、モノクロを目的とする印字ヘッドの場合は、ブラック(K)のみ、また、高画質な画像をターゲットとする印字ヘッドの場合はライトマゼンタやライトシアンなどを加えた6色や7色のインクを用いる場合もある。
そして、これら各ノズルモジュール50、52、54、56は、各ノズルN1、N2、N3…ごとにそれぞれ設けられた図示しないインクチャンバー内に供給されたインクを、それら各インクチャンバーごとに設けられた図示しないピエゾ素子(pirzo actuator)などの圧電素子によって各ノズルN1、N2、N3…から吐出しながら自ら移動、または印刷用紙側を相対移動させることで、図4に示すように、白色の印刷用紙上に円形のドットを多数印字して所定の画像(文字や映像)を形成するようになっている。また、さらに、これら各ノズルモジュール50、52、54、56は、このような圧電素子に加える電圧を多段階に制御して、各インクチャンバーからのインクの吐出量を調整することで、吐出の有無のみならず、各ノズルN1、N2、N3…ごとにサイズの異なるドットが印字可能となっている。
次に、画像データ取得手段10は、この印刷装置とつながったパソコン(PC)やプリンタサーバなどの印刷指示装置(図示せず)から送られてくる印刷に供するM値の画像データをネットワークなどを介して取得したり、あるいは図示しないスキャナやCD−ROMドライブなどの画像(データ)読込装置などから直接読み込んで取得する機能を提供するようになっている。また、さらにこの画像データ取得手段10は、取得した画像データが多値のRGBデータ、例えば1画素あたり各色(R、G、B)ごとの画素値(輝度値または濃度値)が8ビット「256」(0〜255)で表現される画像データであれば、これを色変換処理して前記印字ヘッド200の各インクに対応する多値のCMYK(4色の場合)データに変換する機能も同時に発揮するようになっている。
次に、図5〜図7を参照して、N値化の具体的方法について説明する。
このN値化データ生成手段20は、図1において複数のK値化手段20−1、20−2、…、20−Lから構成されていることは説明したが、具体的には、例えば、画像データ取得手段10で取得されたオリジナルの画像データの各画素の画素値Mが、8ビット「256」階調で表されるとすると、最初のK値化手段20−1によって、その画素値を「256」よりも小さい階調値、例えば「128」で表される画素値に階調変換し、次のK値化手段20−2によって、その画素値を「128」よりも小さい階調値、例えば「64」で表される画素値に階調変換し、次のK値化手段20−3によって、その画素値を「64」よりも小さい階調値、例えば「32」で表される画素値に階調変換するといった多段階階調変換(K>K>…>KL)を、目標とする最終階調値(例えば2値)まで順次降順に実施するようになっている。また、これら各K値化手段20−1、20−2、…、20−Lによる階調変換処理に際しては、その処理方向(処理走査方向)が少なくとも各処理前後でそれぞれの処理ごとに異なるようになっている。
すなわち、図7において、最初のK値化手段20−1の処理方向は、例えば、図7(A)に示すように、画像データの左上端の画素を処理の始点として右下端側に向かって水平方向に順次走査される方向(A)となっているときと、図7(B)に示すように、画像データの左下端の画素を処理の始点として左上端に向かって逆に走査される方向(B)と、図7(C)に示すように、画像データの左下端の画素を処理の始点として右上端側に向かって垂直方向に順次走査される方向(C)と、図7(D)に示すように、画像データの右上端の画素を処理の始点として左下端側に向かって逆に走査される方向(D)とがある。
また、さらに、これら各K値化手段20−1、20−2、…、20−Lでは、それぞれにおいて階調(画素値)変換処理を実施するのに際して各処理対象画素(注目画素)ごとに発生した誤差を未処理画素に拡散するための誤差拡散処理が同時に行われるようになっている。
すなわち、例えば、最初のK値化手段20−1による処理では、その処理方向が画像データの右下端側であることから、図7(A)に示すように、階調(画素値)変換処理と同時にその処理対象画素(注目画素)で発生した誤差を隣接する複数の未処理画素に対して所定の誤差拡散マトリクスに従って拡散(分配)するようになっている。
そして、例えば、これらの誤差拡散処理に際してその誤差拡散マトリクスとして従来から実績のあるフロイド&ステインバーグ型の誤差拡散マトリクスを用い、処理対象画素(以下、適宜「注目画素」と称す)で発生した誤差が「256」値で「16」であったとすると、図7(A)〜(D)に示すように、誤差「16」のうち「7」が処理対象画素の同ライン上の次の未処理画素に対して拡散(分配)されると共に、残りの誤差「9」のうち「1」、「5」、「3」がそれぞれ次のライン上に隣接する3つの未処理画素に対してそれぞれ拡散(分配)されるようになっている。
なお、図5は、このN値化手段20の具体的な一例を示したものであり、画素値が「256」値で表される画素データを各K値化手段20−1、20−2、…、20−Lによって2値になるまで半値ずつ階調変換(「128」→「64」→「32」→「16」→「8」→「4」→「2」)していくと共に、それぞれ処理方向を規定したものであり、「128」値化のときは処理方向(A)、「64」値化のときは処理方向(B)、「32」値化のときは処理方向(A)、「16」値化のときは処理方向(B)とし、さらに「8」値化のときは処理方向(A)に戻り、「4」値化のときは処理方向(B)、「2」値化のときは処理方向(A)と規定したものである。すなわち、反対方向の関係で組み合わせて多段多値化を行うことを特徴としている。これにより、誤差拡散の伴う影響を打ち消すことが可能になる。
ここで、より詳細に説明すると、このN値化データ生成手段20によって画素値が8ビット「256」値で表される画像データを2値まで段階的に階調変換して、「ドットあり」と「ドットなし」からなる2値化データを生成する工程において、N値化データ生成手段20は、7つのK値化手段20−1、20−2、20−3、20−4、20−5、20−6、20−7を備えており、これら7つのK値化手段20−1〜20−7によって各画素の画素値が「256」で表される画像データを降順に段階的に変換すると共に、各K値化手段20−1〜20−7における処理方向が前後の処理方向とは異なる方向になるように規定されている。
すなわち、画像データ取得手段10で取得された、各画素の画素値が「256」値で表される画像データは、最初のK値化手段20−1に送られ、ここで、「0」〜「256」間の数値からなる127種類のしきい値によって各画素の画素値が「256」値から「128」に半減するように画素値変換が行われる。なお、この最初のK値化手段20−1の処理方向は、図7(A)に示すように、画像の左上端の画素を始点とした右下方向であり、また、それぞれの注目(処理)画素のK値化処理に際して発生した誤差は、同図に示すように実績のある誤差拡散マトリクスである、フロイド&ステインバーグ型の誤差拡散マトリクスの拡散係数に従ってその注目(処理)画素近傍の未処理画素に拡散(分配)されることになる。
そして、この最初のK値化手段20−1によって画素値が半減された画像データは、次のK値化手段20−2に送られ、ここで、「0」〜「255」間の数値からなる63種類のしきい値によって各画素の画素値が「128」値から「64」値に半減するように変換が行われる。なお、この2番目のK値化手段20−2の処理方向は、図7(B)に示すように、画像の右下端の画素を始点とした左上方向であり、また、その処理に際しては同図に示すようにフロイド&ステインバーグ型の誤差拡散マトリクスに従って誤差拡散処理が同時に行われることになる。
その後、2番目のK値化手段20−2によって画素値が半減された画像データは、次のK値化手段20−3に送られ、ここで、「0」〜「255」間の数値からなる31種類のしきい値によって各画素の画素値が「64」から「32」階調に半減するように変換が行われる。なお、この3番目のK値化手段20−3の処理方向は、図7(A)に示すように、画像の左上端の画素を始点とした右下方向であり、また、その処理に際しては同図に示すようにフロイド&ステインバーグ型の誤差拡散マトリクスに従って誤差拡散処理が同時に行われることになる。
引き続き、この3番目のK値化手段20−3によって画素値が半減された画像データは、次のK値化手段20−4に送られ、ここで、「0」〜「255」間の数値からなる15種類のしきい値によって各画素の画素値が「32」から「16」に半減するように変換が行われる。なお、この4番目のK値化手段20−4の処理方向は、図7(B)に示すように、画像の右下端の画素を始点とした左上方向であり、また、その処理に際しては、同図に示すように、フロイド&ステインバーグ型の誤差拡散マトリクスに従って誤差拡散処理が同時に行われることになる。
さらに、この4番目のK値化手段20−4によって画素値が半減された画像データは、次のK値化手段20−5に送られ、ここで、7種類のしきい値によって各画素の画素値が「16」から「8」階調に半減するように画素値変換が行われる。なお、この5番目のK値化手段20−5の処理方向は、再び図7(A)に示すように、画像の左上端の画素を始点とした右下方向であり、また、その処理に際しては、同図に示すように、フロイド&ステインバーグ型の誤差拡散マトリクスに従って誤差拡散処理が同時に行われることになる。
またさらに、この5番目のK値化手段20−5によって画素値が半減された画像データは、次のK値化手段20−6に送られ、ここで、3種類のしきい値によって各画素の画素値が「8」から「4」に半減するように画素値変換が行われる。なお、この6番目のK値化手段20−6の処理方向は、再び図7(B)に示すように、画像の右下端の画素を始点とした左上方向であり、また、その処理に際しては、同図に示すように、フロイド&ステインバーグ型の誤差拡散マトリクスに従って誤差拡散処理が同時に行われることになる。
そして、この6番目のK値化手段20−6によって画素値が半減された画像データは、最後のK値化手段20−7に送られ、ここで、1つのしきい値によって各画素の画素値が「4」から「2」に半減するように画素値変換が行われることで、本発明の目標とする2値化データが得られることになる。なお、この7番目のK値化手段20−7の処理方向は、再び図7(A)に示すように、画像の左上端の画素を始点とした右下方向であり、また、その処理に際しては、同図に示すように、フロイド&ステインバーグ型の誤差拡散マトリクスに従って誤差拡散処理が同時に行われることになる。
また、図6は、図5と同様にN値化手段20の具体的な一例を示したものであり、画素値が「256」値で表される画素データを各K値化手段20−1、20−2、…、20−Lによって2値になるまで半値ずつ階調変換(「128」→「64」→「32」→「16」→「8」→「4」→「2」)していくと共に、それぞれ処理方向を規定したものであり、「128」値化のときは処理方向(C)、「64」値化のときは処理方向(D)、「32」値化のときは処理方向(C)、「16」値化のときは処理方向(D)とし、さらに「8」値化のときは処理方向(C)に戻り、「4」値化のときは処理方向(D)、「2」値化のときは処理方向(C)と規定したものである。すなわち、図5と同様に、反対方向の関係で組み合わせて多段多値化を行うことを特徴としている。これにより、誤差拡散の伴う影響を打ち消すことが可能になる。以下、詳細な説明は、図5で説明した例と同様なので省略する。
以上のようにして、2値化された画像データに基づいて、印刷データが生成され、N値化処理されたN値化データの各画素ごとに、対応するドットを設定してインクジェット方式の印刷手段において利用可能な印刷用のデータを生成する機能を提供するようになっている。
次に、図8〜図11を参照して、K値化手段における階調単位、階調数、階調境界値の決め方、あるいは算出方法について説明する。
本実施形態は複数のK値化手段20−1〜20−Lによる各K値化処理を統合手段30によって統合することによって行うようにしたものである。この統合手段30においては、オリジナルの画像データの画素値であるM値と、画素値変換の最終目標値であるN値との間で処理すべき任意の階調数K(M>K≧N)を取得する機能を提供するようになっている。例えば、画像データ取得手段10で取得したオリジナルの画像データの画素値Mが8ビット「256」値であって、これを2値化する途中で8値化する場合は、その階調数Kとして「8」を、また、4値化する場合は、階調数Kとして「4」をそれぞれ取得するようになっている。つまり、7段階に分けて多段にN値化する場合は、階調数Kとして7種類の階調数(「128」、「64」、「32」、「16」、「8」、「4」、「2」)を取得するようになっている。
また、それぞれの階調数に応じてN値化処理の階調値を算出する機能を提供するようになっている。例えば、オリジナルの画像データの画素値が8ビット「256」であって、これを階調数K=「4」とする場合は、図8に示すように、その階調数インデックス(Idx)は、「0」、「1」、「2」、「3」となり、階調単位は「85」となる。ここで、この階調単位は、以下の式(1)によって、また、階調画素値は、以下の式(2)によって算出することができる。
階調単位:オリジナル画像の画素値(255)/(目標階調数−1)・・・(1)
階調画素値:(階調単位)×(階調数Idx)・・・・(2)
なお、計算途中は浮動小数で計算するが、最終的には、それぞれ自然数に四捨五入などで丸めるものとする(以下、同じ)。
そして、算出された階調画素値に基づいて階調境界画素値を算出する機能を提供するようになっており、例えば、以下の式(3)によって適当な階調境界値を算出することができる。
階調境界画素値:(階調画素数)+(階調単位)/2・・・・・(3)
図8は、画素値が8ビット「256」の画像データについて、このようにして算出された階調数Idxと階調画素値および階調境界画素値との関係の一例を示したものである。
図示するように、目標とする階調数が「4」の場合、階調数Idxは「0」、「1」、「2」、「3」であって、階調単位は「85」となり、従って、それぞれの階調画素値は、「0」、「85」、「170」、「255」となり、その境界階調画素値は、前記式(3)から「42」、「127」。「212」、「297」となる。
図9は、注目画素が対応する階調画素値を算出してその階調画素値との誤差を拡散する処理の流れの一例を示したフローチャート図である。
まず、処理対象となる注目画素が決定されたなら最初のステップS200において、階調数Idxの値を示す変数Idxの値を0にして(Idx=0)から次の判断ステップS202に移行する。
ステップS202では、目標階調数から「1」を引いた数値がIdxの値よりも大きいか否かを判断し、大きくないと判断したとき(No)は、ステップS208までジャンプするが、大きいと判断したとき(Yes)は、次のステップS204に移行し、このステップS204においてその階調画素値に対応する階調境界画素値がその注目画素の画素値よりも大きいか否かを判断する。
この結果、その階調境界画素値がその注目画素の画素値よりも大きくないと判断したとき(No)、はステップS206側に移行し、Idxの値を「1」増やしてから再びステップS202に移行して同様の処理を繰り返すことになるが、反対にその階調境界画素値がその注目画素の画素値よりも大きいと判断したとき(Yes)は、次のステップS208に移行してその注目画素の画素値と階調画素値との誤差(注目画素の画素値―階調画素値)を算出してからその誤差を前記誤差拡散マトリクスに従って未処理画素に拡散する。例えば、注目画素の画素値「入力輝度値」が「102」であったとすると、その注目画素に対応する階調画素値は「85」(階調数1)となり、その誤差「17(102−85)」がその注目画素近傍の未処理画素に拡散される結果となる。
そして、このようにして、誤差拡散処理が終了したならば、最後のステップS210に移行して、その注目画素の画素値を階調画素値とすることで、処理を終了することになる。
また、図10および図11は、本発明の実施形態のN値化手段20による目標階調数に対する各K値化処理方向を決定するフローの一例を示したものである。
まず、図10において、最初のステップS300において、目標とする階調数を入力した後、次のステップS301に移行して目標階調数配列(DensTarget[])を入力すると共に、引き続き次のステップS302、S304において、その階調数に対応する階調数インデックスの値を示す変数(DensIdx)および方向インデックスの値を示す変数(DirIdx)をそれぞれ「0」にしてから次の判断ステップS306に移行する。なお、ここでこのDensTarget[]は、降順に減らす目標階調数の数値例(例えば、[128、64、…8、4])が入ったものとして渡される。また、このDensTarget[]の最後の値には目標階調数と同じ値が入っている前提である。
ステップS306では、階調数インデックス:DensTarget[DensIdx]の値が目標階調数(DensTarget)よりも大きいか否かを判断し、小さいと判断したとき(No)は、そのまま処理を終了することになるが、大きい又は同値と判断したとき(Yes)は、次のステップS308に移行してそのN値化処理数を方向インデックスで差し引いてその余りに応じて処理方向を決定し、次のステップS310で階調数インデックス(DensIdxの値)に「1」加算し、ステップS312で方向インデックス(DirIdxの値)に「1」加算して、DensTarget[DensIdx]の値が目標階調数よりも小さくなるまでステップS306〜S312の処理を繰り返すことになる。
図の例では、2つの方向が決定されていることから、K値化手段数が「4」の場合、最初のK値化手段では「4」−「4」=「0」となり、A方向(例えば図7(A)に示す方向)のK値化処理が実施されることになる。また、次のK値化処理では、「4」−「3」=「1」となり、B方向(例えば図7(B)に示す方向)のK値化処理が実施される。
また、図11においては、図10と同様であり、最初のK値化処理では、「4」―「2」=「2」となり、C方向(例えば図7(C)に示す方向)のK値化処理が実施され、また、次のK値化処理では、「4」−「1」=「3」となり、D方向(例えば図6(D)に示す方向)の可変K値化処理が実施されることになる。
このように、本実施形態では、1つのK値化手段を統合手段30によって多段階かつ異方向のN値化処理を実施するようにしたため、例えばユーザなどが適当な階調数Kをこの統合手段30に入力するだけで、その階調数に応じたK値化処理を実現することができる。
また、単一のN値化手段とパラメータに基づいて同様な処理を実現できるため、効率的にN値化処理を実施することが可能となる。
このように、それぞれのK値化処理において誤差拡散処理を施す際、前述したように誤差が流れる誤差拡散を、少なくとも2つの段階で反対方向となる関係(例えば図7(A)に示す方向と図7(B)に示す方向との組み合わせや、図7(C)に示す方向と図7(D)に示す方向との組み合わせ)でそれぞれ実施すれば、誤差拡散の伴う影響を打ち消すことが可能である。
また、2回以上の多段階K値化処理を実施するに当たっては、少なくとも2回は誤差拡散処理を実施する必要があるが、残りはディザ法などの他の中間階調化処理法を採用するようにしてもよい。
次に、本発明の実施形態に係る画像処理装置による処理結果について説明する。
図12は、各処理において、画像の走査方向を示す図であり、同図に示すように、以下に説明する画像は、各画像を左上を始点として右方向に順に走査して得られたものである。
以下、ラインごとに画素値を制御した場合の処理結果について説明する。
本発明の目的は、バンディング補正のための最適な多段の構成を用いてライン毎に画素値を制御することであり、このため、補正処理後の画像に対する多値化結果を比較して、本発明の有効性について説明する。
図13は、4値化のドット発生頻度を示すグラフである。
同図に示すように、ドット発生頻度は、A点、B点の左右で線対称となっており、異なる点は、発生するドットの大きさ、すなわち、なし/小(S)/中(M)/大(L)の相違だけである。すなわち、「A+」と「B+」の領域でのドット頻度は、「なし/S」と「S/M」というドットの違いを除けば、ドット発生頻度に関する現象は同じであると考えられる。また、「B+」と「B−」の領域では、ドット発生頻度に関する現象は反転した状況として表れている。従って、以下の例においては、「B+」の一部の領域に限って比較するだけであるが、その優劣は他の領域においても同様であり、容易に類推できるため、当該一部の領域のみの比較で充分であると言える。
図14(A)は、基準画像を示す図である。
図14(A)に示す基準画像は、サイズ100×100の輝度値85のベタ画像に、上から40ライン目、50ライン目、60ライン目(これら3本のラインの輝度値は、いずれも72)に補正量として、−13を加えたものである。
通常、ベタ画像の状態はあまり有り得ないが、今回のベースとする誤差拡散の処理では輝度値85の領域は、誤差を生じることなく、他からの誤差も受け入れないので、補正量を加えたラインのみで要求輝度を実現できる能力があるかどうかを確認することができる。従って、最も厳しい状態で比較することに相当する。
また、評価のポイントは、3ラインに同じ補正量(−13)を加えているので、3ラインともに同じドット発生頻度になることである。これは、同じドット発生頻度になれば、頻度の多少は、後からでも修正できるが、同じ補正量である3ラインのドット発生頻度がバラツクような場合には、その後のコントロールが不可能になるからである。
図14(B)は、フロイド垂直多段拡散方法(上右&下左)の処理結果を示す画像であり、図15(A)〜(D)は、それぞれ、フロイドRD型拡散方法(右下)、フロイドUR型拡散方法(上右)、フロイド水平多段拡散方法(右下&左上)、フロイド回転多段拡散方法(右下&左上&上右&下左)の処理結果を示す画像である。
まず、図15(A)に示すフロイドRD型は、3ラインのばらつきが激しく、表示されないラインもある。図15(B)に示すフロイドUR型は、フロイドRD型よりは良好であるが、縦に白スジが発生しているのが目視できる。図15(C)に示すフロイド水平多段においては、補正量の少ない上の(A),(B)の2例に比較すると、良い状態になってきているが、中央ラインのドット発生頻度が高く、3ラインに同じ補正量を加えた時の挙動としては好ましくない。図15(D)に示すフロイド回転多段においては、前の(A),(B)、(C)のフロイド多段の3種よりは、ドット発生頻度は、ほぼ均等であるが、僅かではあるが、補正ラインから離れたところにドットが発生しているので、好ましくない。従って、最も好ましいのは、図14(B)に示したフロイド垂直多段であることが分かる。しかしながら、補正量が少ない場合は、どの手法も好ましいドット発生とはならないことが分かっている。
以下、図16〜図21を参照して、補正量によるドットの発生頻度について、説明する。
図16(A)は、基準画像を示す図である。
図16(A)に示す基準画像は、サイズ100×100の輝度値85のベタ画像に、上から40ライン目、50ライン目、60ライン目(これら3本のラインの輝度値は、いずれも72)に補正量として、−14を加えたものである。
図16(B)は、フロイド垂直多段拡散方法(上右&下左)の処理結果を示す画像であり、図17(A)〜(D)は、それぞれ、フロイドRD型拡散方法(右下)、フロイドUR型拡散方法(上右)、フロイド水平多段拡散方法(右下&左上)、フロイド回転多段拡散方法(右下&左上&上右&下左)の処理結果を示す図である。この結果、最も好ましいのは、前述した図14(B)と同様に、図16(B)に示したフロイド垂直多段であることが分かる。
図18(A)は、基準画像を示す図である。
図18(A)に示す基準画像は、サイズ100×100の輝度値85のベタ画像に、上から40ライン目、50ライン目、60ライン目(これら3本のラインの輝度値は、いずれも72)に補正量として、−18を加えたものである。
図18(B)は、フロイド垂直多段拡散方法(上右&下左)を示す画像であり、図19(A)〜(D)は、それぞれ、フロイドRD型拡散方法(右下)、フロイドUR型拡散方法(上右)、フロイド水平多段拡散方法(右下&左上)、フロイド回転多段拡散方法(右下&左上&上右&下左)の処理結果を示す。この結果、最も好ましいのは、前述した図14(B),図16(B)と同様に、図18(B)に示したフロイド垂直多段であることが分かる。
図20(A)は、基準画像を示す図である。
図20(A)に示す基準画像は、サイズ100×100の輝度値85のベタ画像に、上から40ライン目、50ライン目、60ライン目(これら3本のラインの輝度値は、いずれも72)に補正量として、−7を加えたものである。
図20(B)は、フロイド垂直多段拡散方法(上右&下左)を示す画像であり、図21(A)〜(D)は、それぞれ、フロイドRD型拡散方法(右下)、フロイドUR型拡散方法(上右)、フロイド水平多段拡散方法(右下&左上)、フロイド回転多段拡散方法(右下&左上&上右&下左)の処理結果を示す。この結果、最も好ましいのは、前述した図14(B),図16(B),図18(B)と同様に、図20(B)に示したフロイド垂直多段であることが分かる。
以上の4例から言えることは、以下のように、本発明は、より広い守備範囲を持ち、ライン毎に画素値を制御するという、バンディング補正のための最適な多段の構成と言える。
[第2実施形態]
図22は、本発明の第2実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態は、対向走査方向の組み合わせと、合成多値化(重ね合わせ)とを共に用いた例である。
本実施形態は、画像データ取得手段10と、統合手段31とを備える。そして、統合手段31内に複数の多値化手段、すなわち、K値化手段20−1, K値化手段20−2,…KL値化手段20−Lと、画像合成手段41とが組み込まれている。
画像の走査方向については、図7で前述したように、(A),(B),(C),(D)の4種類あるが、複数の多値化手段における画像走査方向は、(A)と(B)とを組み合わせるか、(C)と(D)とを組み合わせるか、いずれかの方法を採用するものとする。
従って、2値化する場合であれば、図23に示すように、(A)方向と(B)方向の組み合わせで合成する場合と、図24に示すように、(C)方向/(D)方向の組み合わせで合成する場合との2つの構成が考えられる。
なお、複数の2値データの合成処理については、例えば、2つの多値データの各画素毎について論理和をとって合成処理を行う従来の手法(例えば、特開2001−16437号公報)を利用して、2値データを合成することができる。図23においては、統合手段31は、複数の多値化手段として2値化手段A20−A、2値化手段B20−Bを有して、これらを交互に使用し、図24においては、統合手段31は、複数の多値化手段として2値化手段C20−C、2値化手段D20−Dを有して、これらを交互に使用する。
従って、本実施形態の場合も、第1実施形態と同様に、ライン毎に画素値を制御するという、バンディング補正のための最適な多段の構成と言える。
また、前述した本実施形態の画像処理装置100を実現するために、各手段は既存の殆どの画像処理装置に組み込まれたコンピュータシステムを用いたソフトウェア上で実現することが可能であり、そのコンピュータプログラムは、予め半導体ROMに記憶させた状態で製品中に組み込んだり、インターネット等のネットワークを介して配信する他、図25に示すようにCD−ROMやDVD−ROM、FDなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体Rを介することによって所望するユーザなどに対して容易に提供することが可能になる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明してきたが、本発明は、これら実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態では、誤差拡散マトリクスとして、フロイド&ステインバーグ型の誤差拡散マトリクスを用いた例で説明したが、JJN型やその他の独自の係数を用いた場合でも前記と同様な効果が得られることは勿論である。
また、本実施形態で実現される本発明の画像処理装置などは、既存の印字ヘッドおよび印刷手段そのものには殆ど手を加えることなく、N値化処理のみを多段階に分けて行うようにしたため、印字ヘッドや印刷手段として特に専用のものを容易する必要はなく、従来から既存のインクジェット方式の印字ヘッドや印刷手段(プリンタ)をそのまま活用すれば印刷装置に適用できる。
また、本発明の画像処理装置は、その機能の全てを1つの筐体内に収容した形態に限定されるものではないことはいうまでもなく、例えば画像データ取得手段10およびN値化手段20をパソコン側で実現し、その中に印刷データ生成手段および印刷手段を組み込んで実現するように機能包含した構成であっても良い。
また、前記各実施形態に係る本発明の画像処理装置100は、ラインヘッド型のインクジェットプリンタのみならず、マルチパス型のインクジェットプリンタ(シリアルプリンタ)にも適用可能であり、ラインヘッド型のインクジェットプリンタであれば、飛行曲がり現象などが発生していても白スジや濃いスジが殆ど目立たない高品質の印刷物が1パスで得ることが可能となり、また、マルチパス型のインクジェットプリンタであれば、往復動作回数を減らすことができるため、従来よりも高速印刷が可能となる。例えば、1印刷で所望の画質が実現できる場合、K回の往復印字で印刷していた場合と比較すると、印刷時間を1/Kに短縮することができる。
また、前記各実施形態に係る本発明の画像処理装置100は、インクジェット方式の印刷装置だけに限らず、レーザー/熱転写/昇華型/インパクトドットなどの様々な形態のプリンタに対しても適用することが可能となっている。
また、前記各実施形態に係る本発明の画像処理装置100は、多値のデジタル画像データを扱う他の電子機器、デバイスにも適用可能であり、例えば、既存の液晶ディスプレイ(LCD)や陰極線管(CRT)の他、LEDモニター、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイなどのあらゆる表示装置にも適用することができる。
本発明の第1実施形態に係る画像処理装置の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の画像処理装置を実現するコンピュータのハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る印字ヘッドの構造を示す部分拡大底面図である。 本発明の第1実施形態に適用される印字ヘッドによって印字されるドットパターンの一例を示す拡大図である。 N値化データ手段の具体的な構成例を示す説明図である。 N値化データ手段の具体的な構成例を示す説明図である。 各K値化処理における処理方向と誤差拡散処理の一例を示す概念図である。 8ビット256階調の画像データについてK値化手段で算出された階調値と階調境界値との関係の一例を示す図である。 注目画素が対応する階調値を算出してその階調値との誤差を拡散する処理の流れの一例を示すフローチャートである。 K値化手段による目標階調値に対するN値化処理方向を決定するフローチャート図である。 K値化手段による目標階調値に対するN値化処理方向を決定するフローチャート図である。 図10の画像(データ)の走査方向を示す説明図である。 4値化のドット発生頻度を示すグラフである。 (A)は基準画像、(B)はフロイド垂直多段拡散方法を実施して得られた2値化画像を示す図である。 (A)はフロイドRD型、(B)はフロイドUR型,(C)はフロイド水平多段処理した結果を示す図である。 (A)は基準画像、(B)はフロイド垂直多段拡散方法を実施して得られた2値化画像を示す図である。 (A)はフロイドRD型、(B)はフロイドUR型,(C)はフロイド水平多段、(D)はフロイド回転多段処理した結果を示す図である。 (A)は基準画像、(B)はフロイド垂直多段拡散方法を実施して得られた2値化画像を示す図である。 (A)はフロイドRD型、(B)はフロイドUR型,(C)はフロイド水平多段、(D)はフロイド回転多段処理した結果を示す図である。 (A)は基準画像、(B)はフロイド垂直多段拡散方法を実施して得られた2値化画像を示す図である。 (A)はフロイドRD型、(B)はフロイドUR型,(C)はフロイド水平多段、(D)はフロイド回転多段処理した結果を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る画像処理装置の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る画像処理装置の具体的構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る画像処理装置の具体的構成を示すブロック図である。 コンピュータ読取り可能な記録媒体の処理を示す概略図である。
符号の説明
1…画像処理装置、10…データ取得手段、20…N値化手段、20−1〜20−L…K値化手段、30,31…統合手段、40…データ出力手段、41…画像合成手段、60…CPU、62…RAM、64…ROM、66…I/F、68…バス、70…記憶装置、72…出力装置、74…入力装置、100…画像処理装置、200…印字ヘッド

Claims (16)

  1. M(M≧3;Mは自然数)値の階調数を有する画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記画像データ取得手段で取得されたM値の階調数の画像データを、N(M>N≧2;Nは自然数)値の階調数の画像データに変換する処理であるN値化を、複数に分けて行うN値化手段と、
    前記N値化手段により複数に分けてN値化された画像データを統合する統合手段と、
    前記統合手段により統合されたN値化画像データを出力する画像出力手段と、を備え、
    前記N値化手段は、複数の前記N値化における所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向と、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とが、誤差拡散マトリクスの中心部に対して対向する関係となるように走査することを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記複数に分けたN値化のうちの所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向は、バンディングの発生方向に応じて決定し、当該決定した走査開始点及び走査方向に従って、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とを決定することを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記N値化手段は、前記M値が、M>K>K>…>KL=N(K,K,…KLは自然数)の関係となる複数のK値化手段で構成され、
    前記統合手段は、前記各K値化手段のK値化結果が、階調数の大きいK値化手段から階調数の小さいK値化手段に向かって順次送られるように、前記各K値化手段を制御することを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記N値化手段は、前記M値が、M>N≧K、K、…KL(K,K,…KLは自然数)を満たす複数のK値化手段で構成され、
    前記統合手段は、前記画像データ取得手段で取得した画像データを、前記複数のK値化手段にそれぞれ入力して得られた、複数のK値化結果を合成して、N値化画像データを得ることを特徴とする画像処理装置。
  5. M(M≧3;Mは自然数)値の階調数を有する画像データを、N(M>N≧2;Nは自然数)値の階調数の画像データに変換する処理であるN値化を、複数に分けて行うN値化手段と、
    前記N値化手段により複数に分けてN値化された画像データを統合する統合手段と、を備え、
    前記N値化手段は、複数の前記N値化における所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向と、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とが、誤差拡散マトリクスの中心部に対して対向する関係となるように走査することを特徴とする表示装置。
  6. M(M≧3;Mは自然数)値の階調数を有する画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記画像データ取得手段で取得されたM値の階調数の画像データを、N(M>N≧2;Nは自然数)値の階調数の画像データに変換する処理であるN値化を、複数に分けて行うN値化手段と、
    前記N値化手段により複数に分けてN値化された画像データを統合する統合手段と、
    前記統合手段により統合されたN値化画像データを出力する画像出力手段と、
    前記値化画像出力手段により出力されたN値化画像データに基づいて印刷を実行する印刷手段と、を備え、
    前記N値化手段は、複数の前記N値化における所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向と、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とが、誤差拡散マトリクスの中心部に対して対向する関係となるように走査することを特徴とする印刷装置。
  7. 前記値化画像出力手段により出力されたN値化画像データに基づいて印刷用の画像データを作成する印刷用画像データ作成手段を備え、
    前記印刷手段は、前記印刷用画像データ作成手段により作成された印刷用画像データに基づいて印刷を実行することを特徴とする請求項6記載の印刷装置。
  8. M(M≧3;Mは自然数)値の階調数を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記画像データ取得ステップで取得されたM値の階調数の画像データを、N(M>N≧2;Nは自然数)値の階調数の画像データに変換する処理であるN値化を、複数に分けて行うN値化ステップと、
    前記N値化ステップにより複数に分けてN値化された画像データを統合する統合ステップと、
    前記統合ステップにより統合されたN値化画像データを出力する画像出力ステップと、を含み、
    前記N値化ステップは、複数の前記N値化における所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向と、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とが、誤差拡散マトリクスの中心部に対して対向する関係となるように走査することを特徴とする画像処理方法。
  9. M(M≧3;Mは自然数)値の階調数を有する画像データを、N(M>N≧2;Nは自然数)値の階調数の画像データに変換する処理であるN値化を、複数に分けて行うN値化ステップと、
    前記N値化ステップにより複数に分けてN値化された画像データを統合する統合ステップと、を含み、
    前記N値化ステップは、複数の前記N値化における所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向と、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とが、誤差拡散マトリクスの中心部に対して対向する関係となるように走査することを特徴とする表示方法。
  10. M(M≧3;Mは自然数)値の階調数を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記画像データ取得ステップで取得されたM値の階調数の画像データを、N(M>N≧2;Nは自然数)値の階調数の画像データに変換する処理であるN値化を、複数に分けて行うN値化ステップと、
    前記N値化ステップにより複数に分けてN値化された画像データを統合する統合ステップと、
    前記統合ステップにより統合されたN値化画像データを出力する画像出力ステップと、
    前記画像出力ステップにより出力されたN値化画像データに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、を含み、
    前記N値化ステップは、複数の前記N値化における所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向と、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とが、誤差拡散マトリクスの中心部に対して対向する関係となるように走査することを特徴とする印刷方法。
  11. 前記値化画像出力ステップにより出力されたN値化画像データに基づいて印刷用の画像データを作成する印刷用画像データ作成ステップを含み、
    前記印刷ステップは、前記印刷用画像データ作成ステップにより作成された印刷用画像データに基づいて印刷を実行することを特徴とする請求項10記載の印刷方法。
  12. M(M≧3;Mは自然数)値の階調数を有する画像データを取得する画像データ取得ステップ、
    前記画像データ取得ステップで取得されたM値の階調数の画像データを、N(M>N≧2;Nは自然数)値の階調数の画像データに変換する処理であるN値化を、複数に分けて行うN値化ステップ、
    前記N値化ステップにより複数に分けてN値化された画像データを統合する統合ステップ、および
    前記統合ステップにより統合されたN値化画像データを出力する画像出力ステップ、として実現される処理をコンピュータに実行させるための画像処理プログラムであって、
    前記N値化ステップは、複数の前記N値化における所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向と、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とが、誤差拡散マトリクスの中心部に対して対向する関係となるように走査することを特徴とする画像処理プログラム。
  13. M(M≧3;Mは自然数)値の階調数を有する画像データを、N(M>N≧2;Nは自然数)値の階調数の画像データに変換する処理であるN値化を、複数に分けて行うN値化ステップ、および
    前記N値化ステップにより複数に分けてN値化された画像データを統合する統合ステップ、として実現される処理をコンピュータに実行させるための表示プログラムであって、
    前記N値化ステップは、複数の前記N値化における所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向と、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とが、誤差拡散マトリクスの中心部に対して対向する関係となるように走査することを特徴とする表示プログラム。
  14. M(M≧3;Mは自然数)値の階調数を有する画像データを取得する画像データ取得ステップ、
    前記画像データ取得ステップで取得されたM値の階調数の画像データを、N(M>N≧2;Nは自然数)値の階調数の画像データに変換する処理であるN値化を、複数に分けて行うN値化ステップ、
    前記N値化ステップにより複数に分けてN値化された画像データを統合する統合ステップ、
    前記統合ステップにより統合されたN値化画像データを出力する画像出力ステップ、および
    前記画像出力ステップにより出力されたN値化画像データに基づいて印刷を実行する印刷ステップ、として実現される処理をコンピュータに実行させるための印刷プログラムであって、
    前記N値化ステップは、複数の前記N値化における所定のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向と、前記所定のN値化の次のN値化の誤差拡散における画像の走査開始点および走査方向とが、誤差拡散マトリクスの中心部に対して対向する関係となるように走査することを特徴とする印刷プログラム。
  15. 前記値化画像出力ステップにより出力されたN値化画像データに基づいて印刷用の画像データを作成する印刷用画像データ作成ステップとして実現される処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを含み、
    前記印刷ステップは、前記印刷用画像データ作成ステップにより作成された印刷用画像データに基づいて印刷を実行することを特徴とする請求項14記載の印刷プログラム。
  16. 請求項12記載の画像処理プログラム、請求項13記載の表示プログラム、請求項14記載の印刷プログラム及び請求項15記載の印刷プログラムのいずれか1を記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP2006292572A Pending JP2007184897A (ja) 2005-12-07 2006-10-27 画像処理装置、画像処理方法、表示装置、表示方法、印刷装置、印刷方法、画像処理プログラム、表示プログラム、印刷プログラム、および記録媒体

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013174760A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Japan Display West Co Ltd 画像表示装置、画像表示装置の駆動方法および階調変換プログラム、並びに、階調変換装置

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