JP2007184495A - ウエーハリングの再生処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイボンディング工程終了後のウエーハリングからダイシングテープと不良チップとを効率よく分別することができるウエーハリングの再生処理装置を提供する。
【解決手段】再生処理装置20は、紫外線照射部22、リング反転部23、チップ剥離部24、テープ剥離部25、およびリング洗浄部26を含む。紫外線照射部22は、不良チップ13が付着した紫外線硬化性の粘着面11aを上方に向けた状態で、ダイシングテープ11の下方から粘着面11aの裏側全体に紫外線を照射する。リング反転部23は、ウエーハリング10の上下を反転させ、粘着面11aを下方に向ける。チップ剥離部24は、粘着面11aをブラシで擦り、不良チップ13を剥ぎ落とす。テープ剥離部25は、昇降テーブルを粘着面11aに下方から接触させ、上方へ持ち上げることでダイシングテープ11を剥離する。リング洗浄部26は、ウエーハリング10を拭き取り洗浄する。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体製造工程中においてシリコンウエーハを保持するために用いられるウエーハリングの再生処理装置に関する。
イメージセンサなどの半導体チップは、次の(1)〜(4)の工程を経て製造されている。
(1)シリコンウエーハに複数の半導体素子を形成する半導体プロセス工程。
(2)各半導体素子の動作特性の合否を検査する検査工程。
(3)ウエーハリングに接着されたダイシングテープ上にシリコンウエーハを貼り付け、シリコンウエーハを格子状に切断(ダイシング)して各半導体素子を個片化(チップ化)するダイシング工程。
(4)検査工程で合格と判定された半導体素子に対応する良チップをダイシングテープから剥離(ピックアップ)し、パッケージや基板にダイボンディングするダイボンディング工程。
一方、上記(4)のダイボンディング工程を終了した後のウエーハリングは、再生処理(ダイシングテープの剥離、および洗浄)が施され、上記(3)および(4)の工程にて再利用されている(例えば、特許文献1〜3参照)。特許文献1には、ダイシングテープの剥離に関する発明が開示されている。また、特許文献2および3には、ウエーハリングの洗浄に関する発明が開示されている。
特開平11−274186号公報 特開平6−188304号公報 特開2003−115520号公報
しかしながら、上記特許文献1〜3に記載の再生処理装置によってウエーハリングから剥離されたダイシングテープには不良チップが残存しており、ダイシングテープと不良チップとの分別は行われていない。チップが付着したダイシングテープをそのまま破棄することは、資源のリサイクルに関して問題であり、このために人手を割いてダイシングテープと不良チップとの分別を行うのも非効率である。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、ダイボンディング工程終了後のウエーハリングからダイシングテープと不良チップとを効率よく分別することができるウエーハリングの再生処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のウエーハリングの再生処理装置は、裏側からの照射紫外線によって粘着性が低下する粘着面に半導体チップが付着したダイシングテープが、環状の枠内を覆うように、該粘着面の外縁部を介して接着されたウエーハリングの再生処理装置において、前記粘着面を上方に向けた状態で、前記ダイシングテープの下方から前記粘着面の裏側全体に紫外線照射を行う紫外線照射手段と、前記ウエーハリングの上下を反転させ、前記粘着面を下方に向けるリング反転手段と、前記粘着面をブラシで擦り、前記半導体チップを剥ぎ落とすチップ剥離手段と、前記ウエーハリングの枠内を昇降する昇降テーブルを前記粘着面に下方から接触させ、上方へ持ち上げることで前記ダイシングテープを剥離するテープ剥離手段と、前記ウエーハリングを洗浄するリング洗浄手段と、を備えたことを特徴とする。
なお、前記紫外線照射手段は、前記ウエーハリングを一定の速度で搬送しながら紫外線照射を行うことが好ましい。
また、前記チップ剥離手段は、前記粘着面をブラシで擦りながら、前記粘着面の裏側をローラで押圧することが好ましい。
また、前記テープ剥離手段は、昇降テーブルによって剥離された前記ダイシングテープを保持して収集部へ移送する移送手段を備えることが好ましい。
また、前記移送手段は、粘着面の裏側を吸着することによって前記ダイシングテープを保持することが好ましい。
また、前記リング洗浄手段は、揮発性の液体を塗布したワイパーを前記ウエーハリングの表裏面および内面の一部に接触させた状態で、前記ウエーハリングを回転させることで洗浄を行うことが好ましい。
また、前記リング洗浄手段は、送風ノズルから前記ウエーハリングに空気を吹き付けることによって前記ウエーハリングを乾燥させることが好ましい。
本発明のウエーハリングの再生処理装置は、粘着面を上方に向けた状態で、ダイシングテープの下方から前記粘着面の裏側全体に紫外線照射を行う紫外線照射手段と、ウエーハリングの上下を反転させ、粘着面を下方に向けるリング反転手段と、粘着面をブラシで擦り、半導体チップを剥ぎ落とすチップ剥離手段と、ウエーハリングの枠内を昇降する昇降テーブルを粘着面に下方から接触させ、上方へ持ち上げることでダイシングテープを剥離するテープ剥離手段と、ウエーハリングを洗浄するリング洗浄手段とを備えるので、ウエーハリングからダイシングテープと不良チップとを効率よく分別することができる。
図1において、ウエーハリング10は、環状に形成された金属製の板である。ダイシングテープ11は、紫外線硬化性の粘着剤(接着剤)が塗布されてなる粘着面11aを一方の面に有する円形状のフイルムである。ダイシングテープ11は、ウエーハリング10の枠内を覆い、粘着面11aの外縁部を介してウエーハリング10の裏面側に接着される。なお、ダイシングテープ11の粘着面11aの粘着性は、紫外線の照射を受けると低下する。また、ダイシングテープ11は、透明もしくは半透明であるので、裏側からの紫外線照射によっても粘着面11aの粘着性は低下する。
ダイシングテープ11の粘着面11aの中央には、シリコンウエーハ12が貼り付けられる。シリコンウエーハ12は、半導体プロセス工程によって、その表面12aにイメージセンサなどの複数の半導体素子が2次元状にパターン形成されており、半導体素子の形成されていない裏面側がダイシングテープ11に貼り付けられる。
ダイシング工程は、シリコンウエーハ12がダイシングテープ11の粘着面11aに貼り付けられた状態で行われ、シリコンウエーハ12内の各半導体素子が矩形チップ状に分離される。各半導体素子は、検査工程においてその動作特性が検査されており、合否の判定が行われている。検査不合格の半導体素子に対応する不良チップには、インクなどでマーキングが行われている。このマーキングに基づいて、検査合格の半導体素子含む良チップが選別され、ダイシングテープ11から剥離される。なお、この良チップは、ダイボンディング工程において、パッケージや基板にダイボンディングされる。
図2(A),(B)は、ダイシングテープ11から良チップがピックアップされた後の状態を示し、ダイシングテープ11の粘着面11aには、不良チップ13のみが残存している。このダイボンディング工程後のウエーハリング10は、ダイシングテープ11が剥離され、洗浄が行われた後、ダイシング工程において再利用される。以下に、ダイボンディング工程後のウエーハリング10を再利用するための再生処理装置の説明を行う。
図3において、再生処理装置20は、ダイボンディング工程後のウエーハリング10が投入されるリング投入部21と、ダイシングテープ11の裏側に紫外線を照射し、粘着面11aの粘着性を低下させる紫外線照射部22と、ウエーハリング10の上下を反転させるリング反転部23と、不良チップ13をダイシングテープ11から剥離させるチップ剥離部24と、ダイシングテープ11をウエーハリング10から剥離させるテープ剥離部25と、ウエーハリング10を洗浄するリング洗浄部26と、ウエーハリング10を蓄積するリング蓄積部27とからなる。
図4に示すように、リング投入部21には、ダイボンディング工程後のウエーハリング10がリングマガジン30に収容された状態で投入される。リングマガジン30は、複数のウエーハリング10を、ダイシングテープ11の粘着面11aを上向きにした状態で収容している。
紫外線照射部22は、リングマガジン30の後方に配置された紫外線照射器31と、リングマガジン30からウエーハリング10を1枚ずつ引き出し、粘着面11aを上向きとした状態で、紫外線照射器31の上方を一定の速度でスライド移動させる搬送装置32とを備える。紫外線照射器31により、粘着面11aの裏側全体が均一に紫外線照射され、粘着面11aの粘着性が低下する。ただし、この粘着性の低下量は、ダイシングテープ11がウエーハリング10から剥がれ落ちず、かつ、不良チップ13がダイシングテープ11から剥がれない程度とする。
リング反転部23は、搬送アームなどからなる反転装置33を備え、反転装置33は、紫外線照射部22を経たウエーハリング10の上下を反転させ、粘着面11aを下方に向ける。上下が反転されたウエーハリング10は、図示せぬ搬送装置により、チップ剥離部24へ移送される。
図5に示すように、チップ剥離部24は、ウエーハリング10の上方に配置されたローラ34と、ウエーハリング10の下方に配置されたブラシ35とを備える。ローラ34は、支持体36に回転自在に軸支されている。ブラシ35は、板状の基体37に植設されている。また、ウエーハリング10は、ダイシングテープ11が剥がれることのないように、接着部が図示せぬ装置によって挟持されている。
ローラ34の支持体36は、回転駆動装置38によって回転駆動され、ローラ34を、ダイシングテープ11の粘着面11aの裏側を、ウエーハリング10の中心の周り(計回り方向あるいは反計回り方向)を周回するように転動させる。このローラ34により、ダイシングテープ11は、破けない程度の力で押圧され、全体が張った状態に保たれる。このローラ34の転動と同時に、ブラシ35の基体37は、回転駆動装置39によって回転駆動され、ブラシ35を、ダイシングテープ11の粘着面11a上を、ウエーハリング10の中心の周り(時計回り方向あるいは反時計回り方向)を周回するように摺動させる。
不良チップ13は、ブラシ35によって擦られることにより、ダイシングテープ11から剥がれ落ち、下方に設置された図示せぬチップ収集部によって収集される。このチップ剥離の効率を上げるには、ローラ34とブラシ35とでダイシングテープ11を上下から挟み、ローラ34とブラシ35とを同方向に移動させるのがよい。また、この移動方向(時計回り方向/反時計回り方向)を適宜の周期で切り替えることにより、さらなる効率アップが期待できる。不良チップ13が剥離されたウエーハリング10は、図示せぬ搬送装置により、ダイシングテープ11の粘着面11aを下向きとした状態で、テープ剥離部25へ移送される。
図6に示すように、テープ剥離部25は、ウエーハリング10の下方に配置され、ウエーハリング10の枠内を通過するように昇降する円盤形状の昇降テーブル40と、ウエーハリング10の上方に、ダイシングテープ11の外縁部に沿って等間隔に配置され、図示せぬ駆動装置によって上下左右に駆動される吸着器(バキュームノズル)41とを備える。また、ウエーハリング10は、図示せぬ装置によって保持されている。
昇降テーブル40は、下方から上方へ向けて上昇し、ダイシングテープ11の粘着面11aに接触してダイシングテープ11を上方へ持ち上げることで、ダイシングテープ11をウエーハリング10から剥離させる。昇降テーブル40の接触面は、非粘着処理が施されており、ダイシングテープ11を剥離させる際に粘着面11aに粘着することはない。
吸着器41は、ウエーハリング10から剥離されたダイシングテープ11の裏面(粘着面11aの裏側)に吸着し、ダイシングテープ11を保持して、図示せぬテープ収集部へ移送する。ダイシングテープ11が剥離されたウエーハリング10は、図示せぬ搬送装置により、リング洗浄部26へ移送される。
図7に示すように、リング洗浄部26は、ウエーハリング10を保持して回転させる回動プーリ42と、ウエーハリング10の拭き取りを行う拭き取り装置43と、ウエーハリング10に空気を吹き付ける送風ノズル44とを備える。回動プーリ42は、ウエーハリング10の内側を支持するように均等に3個設けられており、ウエーハリング10を反時計周りに一定の速度で回転させる。
拭き取り装置43は、上下方向に昇降する本体45を備えている。本体45には、帯状のワイパー46がロール状に巻着される回転軸47と、ワイパー46が掛け渡される支柱48a〜48cとが植設されている。また、本体45には、パッド49aを有する台座49が一体に形成されており、台座49の端部には、支柱48aを介してワイパー46が掛けられるプーリ49bが設けられている。台座49の他方の端部には、ヒンジ部50が設けられ、ヒンジ部50によって押え板51が回動自在に軸支されている。
押え板51は、台座49のパッド49aに対向する面にパッド51aを備え、端部には、プーリ49bを介してワイパー46が掛けられるプーリ51bが設けられている。ワイパー46は、プーリ51bから押え板51の背面側を通って、支柱48b、支柱48cに順に掛けられ、下方へ引き出されている。また、拭き取り装置43は、プーリ49b付近のワイパー46にアルコールなどの揮発性の液体を塗布する塗布用ノズル52を備えている。
拭き取り装置43は、上昇して、ウエーハリング10を、プーリ49b,51bの間に掛架されたワイパー46の部位46aに接触させ、この接触部を台座49のパッド49aと押え板51のパッド51aとの間に挟み込む。この部位46aは、ウエーハリング10の表面、裏面、および内面に接触し、回動プーリ42によるウエーハリング10の回転により、該接触部の拭き取り洗浄が行われる。また、この部位46aには、塗布用ノズル52によって揮発性の液体が塗布されている。該接触部は、この液体が塗布されたテワイパー46で払拭された後、送風ノズル44から噴出される空気によって乾燥される。これにより、ウエーハリング10から、ダイシング工程やダイボンディング工程において付着した切り粉などによる汚れや、ダイシングテープ11による粘着物が除去される。なお、ワイパー46は、1つのウエーハリング10の洗浄が終わるたびに順次に引き出される。
リング洗浄部26によって洗浄が終了したウエーハリング10は、図示せぬ搬送装置により、リング蓄積部27へ移送され、上下に積み重ねられる。リング蓄積部27に所定数のウエーハリング10が蓄積されると、ウエーハリング10は、この再生処理装置20から取り出され、前述のダイシング工程にて再利用される。
なお、上記実施形態では、ローラ34およびブラシ35を回動させてチップ剥離を行っているが、本発明はこれに限定されず、ローラ34およびブラシ35をスライド移動させてもよい。また、ローラ34およびブラシ35を固定して、ウエーハリング10を移動させてもよい。また、ローラ34の数は、3個に限られず、適宜変更してよい。また、ブラシ35として、ロール状のものを用いてもよい。
また、上記実施形態では、昇降テーブル40によってウエーハリング10から剥離させたダイシングテープ11を、吸着器41を用いて移送しているが、本発明はこれに限定されず、吸着器41に代えて、クランプなどを用いてもよい。
ウエーハリングへのダイシングテープの貼り付け方、および、ダイシングテープへのシリコンウエーハの貼り付け方を示す斜視図である。 ダイボンディング工程後のウエーハリングを示す図であり、(A)は斜視図、(B)は(A)のA−A線に沿う断面図である。 再生処理装置の構成を説明する概念図である。 リング投入部、紫外線照射部、およびリング反転部の構成を示す斜視図である。 チップ剥離部の構成を示す斜視図である。 テープ剥離部の構成を示す斜視図である。 リング洗浄部の構成を示す斜視図である。
符号の説明
10 ウエーハリング
11 ダイシングテープ
11a 粘着面
12 シリコンウエーハ
13 不良チップ
20 再生処理装置
21 リング投入部
22 紫外線照射部
23 リング反転部
24 リング剥離部
25 テープ剥離部
26 リング洗浄部
27 リング蓄積部
30 リングマガジン
34 ローラ
35 ブラシ
40 昇降テーブル
41 吸着器
42 回動プーリ
43 拭き取り装置
44 送風ノズル
46 ワイパー

Claims (7)

  1. 裏側からの照射紫外線によって粘着性が低下する粘着面に半導体チップが付着したダイシングテープが、環状の枠内を覆うように、該粘着面の外縁部を介して接着されたウエーハリングの再生処理装置において、
    前記粘着面を上方に向けた状態で、前記ダイシングテープの下方から前記粘着面の裏側全体に紫外線照射を行う紫外線照射手段と、
    前記ウエーハリングの上下を反転させ、前記粘着面を下方に向けるリング反転手段と、
    前記粘着面をブラシで擦り、前記半導体チップを剥ぎ落とすチップ剥離手段と、
    前記ウエーハリングの枠内を昇降する昇降テーブルを前記粘着面に下方から接触させ、上方へ持ち上げることで前記ダイシングテープを剥離するテープ剥離手段と、
    前記ウエーハリングを洗浄するリング洗浄手段と、
    を備えたことを特徴とするウエーハリングの再生処理装置。
  2. 前記紫外線照射手段は、前記ウエーハリングを一定の速度で搬送しながら紫外線照射を行うことを特徴とする請求項1記載のウエーハリングの再生処理装置。
  3. 前記チップ剥離手段は、前記粘着面をブラシで擦りながら、前記粘着面の裏側をローラで押圧することを特徴とする請求項1または2記載のウエーハリングの再生処理装置。
  4. 前記テープ剥離手段は、昇降テーブルによって剥離された前記ダイシングテープを保持して収集部へ移送する移送手段を備えることを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載のウエーハリングの再生処理装置。
  5. 前記移送手段は、粘着面の裏側を吸着することによって前記ダイシングテープを保持することを特徴とする請求項4記載のウエーハリングの再生処理装置。
  6. 前記リング洗浄手段は、揮発性の液体を塗布したワイパーを前記ウエーハリングの表裏面および内面の一部に接触させた状態で、前記ウエーハリングを回転させることで洗浄を行うことを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載のウエーハリングの再生処理装置。
  7. 前記リング洗浄手段は、送風ノズルから前記ウエーハリングに空気を吹き付けることによって前記ウエーハリングを乾燥させることを特徴とする請求項6記載のウエーハリングの再生処理装置。
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