JP2007184417A - プローブカードの取り付け位置ずれの検出方法及びプローバ装置 - Google Patents
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Abstract
横長かつパッド寸法が小さいチップの測定においても、プローブ針の接触不良が発生しないよう、プローブカードのウエハに対する位置のずれを、直接的に把握できるプローブカードの取り付け位置ずれの検出方法及びプローバ装置を提供する。
【解決手段】
プローバ装置のウエハステージ上に固定されたウエハの電気的特性を測定するためのプローブカードの取り付け位置ずれの検出方法及び装置であって、プローブカード上の少なくとも2箇所に設けられた位置ずれ検出用マークに対し、プローブカード上方からウエハ上面に対して略垂直に光を照射し、位置ずれ検出用マークの像をウエハに設けられた基準マークに重なるように投影し、その投影された位置ずれ検出用マークの投影像とウエハ上に設けられた基準マークとを、画像取り込み手段により取り込み、解析することで、プローブカードの取り付け位置のずれ量を算出する。
【選択図】図2
Description
そこで、本発明は、横長かつパッド寸法が小さいチップを測定するような場合であってもプローブ針の接触不良が発生しないよう、プローバ装置に取り付けたプローブカードのウエハに対する取り付け位置のずれを、直接的に把握できるプローブカードの取り付け位置ずれの検出方法及びプローバ装置を提供することを目的とする。
そして、前記テストヘッド13に固定されたプローブカード11のプローブ針を前記プローバ装置1のウエハステージ16上に固定されたウエハ2の表面に形成された複数の半導体装置チップの各々に設けられた電極パッドに接触させることにより、前記半導体装置チップ各々の電気的特性の測定が行われる。
実際に位置ずれの検出を行う際には、基準マーク201が設けられたウエハ2をプローバ装置1のステージ16に載せ、まず、従来と同様にして、ウエハ2上の各チップの位置とプローバ装置1との位置あわせを行う。次に、設計データに基づいて、ウエハ上面に設けられた基準マーク201の上方にプローブカード11に設けられた位置ずれ検出用マーク111が位置するように、ウエハステージ16を移動する。そして、この基準マーク201に重なるように投影された前記位置ずれ検出用マーク111の投影像と、前記基準マーク201とを画像取り込み手段18により取り込んで、この取り込まれた画像をずれ量算出手段19により解析することで、ウエハ2に対するプローブカード11の取り付け位置のずれ量が算出される。
以下、図4(ア)及び(イ)に示した場合について、プローブカード11のx軸方向のずれ量X、y軸方向のずれ量Y及び回転方向のずれ量θの算出例を示す。
(1)まず、x軸及びy軸両方向のずれ量の検出が可能な基準マーク201a上に投影された検出用マーク111aの投影像112aから、x軸方向のずれ量x1及びy軸方向のずれ量y1を算出する。
(2)次に、x軸方向のずれ量の検出が可能な基準マーク201b上に投影された検出用マーク111bの投影像112bから、x軸方向のずれ量x2を算出する。
(3の1)x1=x2の場合(図4(ア)の場合)、回転方向のずれは無いと判断できる。この場合、x軸方向のずれ量X=x1、y軸方向のずれ量Y=y1、回転方向のずれ量θ=0となる。
(3の2)x1とx2とが等しくない場合(図4(イ)の場合)、回転方向のずれ有りと判断できる。この場合、x軸方向のずれ量X=x1、y軸方向のずれ量Y=y1であり、また、回転方向のずれ量θは、次の式(A)の値となる。
θ=|tan−1((a2+b2−a’2)1/2/a’)−tan−1(b/a)|
・・・式(A)
なお、式(A)の導き方は、以下のとおりである。即ち、a及びbを、図4に示す基準マーク201aの交点と基準マーク201bの中点との間の、ウエハ上でのx軸方向及びy軸方向の距離とする。また、a’及びb’を、図4に示す検出用マーク111aの投影像112aの交点と検出用マーク111bの投影像112bの中点との間の、ウエハ上でのx軸方向及びy軸方向の距離とする。ここで、a2+b2=a’2+b’2の関係が成立することから、b’=(a2+b2−a’2)1/2が導かれる。従って、回転方向のずれ量θは、|tan−1(b’/a’)−tan−1(b/a)|で表現されることを更に考慮すると、式(A)が導かれることとなる。なお、a’=a−|x1−x2|である。
以上のようにして算出した、ウエハ2に対するプローブカード11のx軸方向のずれ量X、y軸方向のずれ量Y及び回転方向のずれ量θに基づき、算出されたずれ量を補償するように、例えばウエハステージ16の調整を行う。これにより、例えば横長かつパッド寸法が小さいチップをウエハの状態で測定する場合であっても、電極パッドとプローブ針との位置ずれに起因する測定不良の発生を極力防止でき、安定した電気的特性の測定が可能となる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよい。
11 プローブカード
111 位置ずれ検出用マーク
112 位置ずれ検出用マークの投影像
12 カードフォルダ
13 テストヘッド
14 パフォーマンスボード
15 コンタクトリング
16 ウエハステージ
17 光照射手段
18 画像取り込み手段
19 ずれ量算出手段
2 ウエハ
201 基準マーク
Claims (5)
- プローバ装置のウエハステージ上に固定されたウエハの電気的特性を測定するためのプローブカードの取り付け位置ずれの検出方法であって、
プローブカード上の少なくとも2箇所に設けられた位置ずれ検出用マークに対し、前記プローブカード上方から、前記ウエハ上面に対して略垂直に光を照射して、前記位置ずれ検出用マークの像を、前記ウエハ上面に設けられた基準マークに重なるように投影し、
該基準マークに重なるように投影された前記位置ずれ検出用マークの投影像と、前記ウエハ上に設けられた基準マークとを画像取り込み手段により取り込んで、該画像取り込み手段により取り込まれた画像を解析することでプローブカードの取り付け位置のずれ量を算出する
ことを特徴とするプローブカードの取り付け位置ずれの検出方法。 - 前記ウエハ上に設けられた基準マークが、前記プローブカード上の少なくとも2箇所に設けられた位置ずれ検出用マークのそれぞれの位置に対応する少なくとも2箇所に設けられ、
前記位置ずれ検出用マークの投影像を、それぞれの位置ずれ検出用マークの位置に対応する基準マークに重なるように投影することを特徴とする請求項1に記載のプローブカードの取り付け位置ずれの検出方法。 - 前記プローブカード上に設けられた位置ずれ検出用マークが、ウエハ上のスクライブライン内に設けられた基準マークに対応する位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のプローブカードの取り付け位置ずれの検出方法。
- 前記位置ずれ検出用マークの内の少なくとも1箇所に設けられた位置ずれ検出用マークの投影像を基準マークに重なるように投影することで、x軸及びy軸両方向のずれの検出を行い、
残りの位置ずれ検出用マークの投影像を基準マークに重なるように投影することで、x軸及びy軸いずれかの方向のずれの検出を行うことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のプローブカードの取り付け位置ずれの検出方法。 - ウエハを固定するウエハステージと、プローブカードを固定するカードフォルダとを有するプローブ装置であって、
前記カードフォルダに固定されたプローブカード上の少なくとも2箇所に設けられた位置ずれ検出用マークに対し、前記プローブカードの上方から、前記ウエハステージ上に固定されたウエハ上面に対して略垂直に光を照射可能に配された光照射手段と、
該光照射手段により照射された光により、前記ウエハステージ上に固定されたウエハ上面に設けられた基準マークに重なるように投影された前記位置ずれ検出用マークの投影像と、前記ウエハ上面に設けられた基準マークとを画像として取り込む画像取り込み手段と、
該画像取り込み手段により取り込まれた画像を解析することでプローブカードの取り付け位置のずれ量を算出するずれ量算出手段と
を有することを特徴とするプローバ装置。
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