JP2007182262A - 搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】円弧状の湾曲部を有する搬送路において、被搬送体とガイド部材との間の摩擦を確実に低減する手段を提供する。
【解決手段】用紙搬送路23の湾曲部17の外側に配置された外側ガイド部材18は、コロ収容部107が凹設されたガイド部材本体101と、コロ本体及び軸が一体に形成された回転コロ126〜128と、回転コロ126〜128のコロ本体の一部を第1ガイド面100から突出させて、回転コロ126〜128の軸を回転自在に支持する軸支部120〜122を有し、回転コロ126〜128の軸が記録用紙の搬送方向と直交するようにして、外側ガイド部材101のコロ収容部107に配設されたガイドカバー102とを具備する。
【選択図】図5

Description

本発明は、円弧状に湾曲された湾曲部を有し、所定幅で対向するガイド部材により形成された搬送路を通じて、シート状の被搬送体が収容される給紙部から搬送後の被搬送体を保持する排紙部へ被搬送体を搬送する搬送装置に関するものである。
従来より、例えばプリンタにおいて、所謂Uターンパスで記録用紙を搬送する搬送装置を備えたものが知られている。例えば、特許文献1には、給紙カセットに積載されたシートが、搬送ガイドに沿って反転ローラにより下側から上側へUターン搬送され、インクジェット記録方式の記録手段により画像記録が行われる記録装置が開示されている。
同様に、特許文献2には、供給トレイから、外側弧状ガイド及び内側弧状ガイドで形成されるUターンパスに用紙が搬送され、画像記録手段により画像記録された用紙が排紙トレイに排出される画像記録装置が開示されている。
特開2002−249248号公報 特開2005−247544号公報
このようなUターンパスにおいては、記録用紙等の被記録媒体が、円弧状のガイドに案内されて湾曲されながら搬送される。記録用紙は、湾曲部の外側のガイドに摺接されながら搬送されるので、搬送の際に外側のガイドによる摩擦を受ける。特に、はがきのように厚みがあるものや、光沢紙のように摩擦抵抗が大きくなる素材により表面処理がなされているものは、外側のガイドによる摩擦が大きくなる。その結果、搬送速度が不安定になったり、摩擦力が搬送力に抗して記録用紙が停止したりするおそれがある。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、円弧状の湾曲部を有する搬送路において、被搬送体とガイド部材との間の摩擦を確実に低減する手段を提供することを目的とする。
(1) 本発明は、円弧状に湾曲された湾曲部を有し、所定幅で対向するガイド部材により形成された搬送路を通じて、シート状の被搬送体が収容される給紙部から搬送後の被搬送体を保持する排紙部へ被搬送体を搬送する搬送装置であって、上記搬送路の湾曲部の外側に配置された外側ガイド部材は、コロ収容部が凹設されたガイド部材本体と、コロ本体及び軸が一体に形成された回転コロと、上記回転コロのコロ本体の一部をガイド面から突出させて、該回転コロの軸を回転自在に支持する軸支部を有し、該回転コロの軸が被搬送体の搬送方向と直交するようにして、上記外側ガイド部材のコロ収容部に配設されたガイドカバーと、を具備するものである。
給紙部に収容されたシート状の被搬送体は、搬送路を通じて排紙部へ搬送されて保持される。搬送路は、所定幅で対向するガイド部材により形成されている。搬送路は、円弧状に湾曲された湾曲部を有する。この湾曲部も、所定幅で対向するガイド部材により形成されている。搬送路の湾曲部の外側に配置された外側ガイド部材は、被搬送体を案内するガイド面を有する。このガイド面に案内されて被搬送体が湾曲部に沿って変形されながら搬送される。このガイド面にはコロ収容部が凹設されている。コロ収容部は、回転コロを収容するための空間であり、該空間を封止するようにガイドカバーが配設される。ガイドカバーには、軸支部が形成されている。この軸支部に回転コロが回転自在に支持される。回転コロは、コロ本体と軸とが一体に形成されており、軸支部に支持された回転コロは、そのコロ本体の一部がガイドカバーのガイド面から突出される。軸支部は、回転コロの軸が被搬送体の搬送方向と直交するように回転コロを支持する。
搬送路の湾曲部において、被搬送体は、外側ガイド部材のガイド面に沿って搬送されて回転コロと接触する。回転コロの突出高さは、ガイドカバーの軸支部により高精度に維持されているので、被搬送体がコロ本体の所望の位置に確実に当接される。
被搬送体が接触した回転コロは、搬送方向に回転する。これにより、被搬送体は、ガイド面との摩擦が低減されて円滑に案内される。回転コロは、コロ本体と軸とが一体に形成されているので、コロ本体と軸との間のガタによる振動音は発生しない。これにより、回転コロの動作音が減少される。また、回転コロは、ガイドカバーの軸支部のみによって支持されており、例えば、外側ガイド部材とガイドカバーとの間で狭持されるような構成ではない。したがって、外側ガイド部材、回転コロ、及びガイドカバーの組み付け作業が容易である。
(2) 上記ガイドカバーの軸支部は、上記回転コロのコロ本体の一部がガイド面から所定高さで突出するように、該回転コロの軸の位置を拘束する台座と、被搬送体の当接により上記回転コロが受ける負荷方向に対して略直交する軸受け面を有し、該軸受け面と上記台座との間で該回転コロの軸を回転自在に狭持するL字部材と、上記回転コロの軸を上記台座と上記L字部材との間に挿入可能に弾性変形し、挿入された軸を該台座と該L字部材との間に拘束する軸押さえ部材と、を具備するものであってもよい。
回転コロは、その軸が台座とL字部材との間に挿入されて、ガイドカバーに装着される。軸押さえ部材は、回転コロの軸が台座とL字部材との間に挿入される際に弾性変形する。そして、該軸が台座とL字部材との間に挿入された後に弾性復帰して、台座とL字部材との間から該軸が離脱しないように拘束する。台座は、回転コロの軸の位置をガイド面側に対して拘束する。これにより、コロ本体の一部がガイド面から所定高さで突出される。L字部材の軸受け面は、被搬送体の当接により回転コロが受ける負荷方向に対して略直交する。これにより、被搬送体からの負荷により、回転コロの軸が台座とL字部材との間から離脱することが防止される。
(3) 上記ガイドカバーは、そのガイド面が、上記外側ガイド部材のガイド面と略同一面をなすように該外側ガイド部材のコロ収容部に配設されたものにより好適に実現される。
(4) 上記回転コロは、被搬送体の搬送方向に隔てられて上記ガイドカバーに複数配設されたものであってもよい。これにより、搬送路の湾曲部に沿って湾曲される被搬送体を、複数の回転コロで案内することができ、湾曲部全体において、被搬送体の円滑な搬送が実現される。
(5) 被搬送体の搬送方向上流側の回転コロのコロ本体が、搬送方向下流側の回転コロのコロ本体より大径であってもよい。これにより、搬送路の湾曲部を通過する被搬送体の先端と、搬送方向上流側の回転コロのコロ本体の外周面とが接触する際の角度を小さくすることができ、被搬送体と該回転コロとの接触時の抵抗が軽減される。
(6) 上記外側ガイド部材は、ガイド面の幅方向の略中央に上記コロ収容部が凹設されたものが好適である。これにより、種々のサイズの被搬送体に対して回転コロが接触される。特に、被搬送体の中央を、ガイド面の幅方向の中央に合致させる所謂センターレジで被搬送体が搬送される場合に、被搬送体の中央に回転コロが接触され、回転コロによる摩擦低減が効果的に発揮される。
(7) 上記外側ガイド部材は、被搬送体の搬送方向に沿ってそのガイド面から突出するガイドリブを有し、上記ガイドカバーの軸支部は、上記ガイドリブよりガイド面からの突出高さが大きくなるように上記回転コロの軸を支持するものにより好適に実現される。
ガイド面にガイドリブが形成されることにより、被搬送体とガイド面との接触面積が少なくなり、搬送の際の摩擦が低減される。回転コロは、ガイドリブよりガイド面からの突出高さが大きいので、ガイドリブにそって搬送された被搬送体が、確実に回転コロに接触する。よって、回転コロによる摩擦低減が効果的に発揮される。
(8) 上記回転コロ及び上記ガイドカバーは、上記外側ガイド部材のガイド面の摩擦抵抗より小さな摩擦抵抗が生じる合成樹脂からなるものが好適である。これにより、ガイドカバーの軸支持部に支持された回転コロの回転が円滑になる。一方、ガイド部材本体では、摩擦抵抗より成形性や外観を重視した素材を選択できる。これにより、成形性がよく低摩擦の外側ガイド部材が実現される。
(9) 上記搬送路は、上記給紙部から上記排紙部へ被搬送体を反転させるUターンパスを形成するものであり、上記回転コロ及び上記ガイドカバーは、上記Uターンパスの幅方向の略中央位置に配置されているものである場合に、本発明が特に有用である。
(10) 本搬送装置は、搬送装置の搬送路において被搬送体に画像形成を行う画像形成部を具備するものである画像形成装置として実現されてもよい。
本発明に係る搬送装置によれば、コロ本体及び軸が一体に形成された回転コロが、ガイドカバーの軸支部に支持されるので、部材間の公差の影響が減少され、回転コロのガイド面からの突出高さが高精度に維持される。これにより、被搬送体がコロ本体の所望の位置に当接され、回転コロにより摩擦低減が装置間差なく安定して発揮される。また、コロ本体と軸とが一体に形成されているので、コロ本体と軸との間のガタによる振動音が発生せず、回転コロの動作音が減少される。これにより、搬送時の騒音を小さくすることができる。また、回転コロがガイドカバーのみによって支持されているので、外側ガイド部材、回転コロ、及びガイドカバーの組み付け作業が容易となる。これにより、組み付け作業時間が短縮され、製造コストが低減される。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、本実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
図1は、本発明の実施形態に係る複合機1(本発明の画像形成装置に相当)の外観構成を示すものである。また、図2は、複合機1の内部構成を示す縦断面図である。複合機1は、下部にプリンタ部2を、上部にスキャナ部3を一体的に備えた多機能装置(MFD:Multi Function Device)であり、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能を有する。複合機1のうちプリンタ部2が、本発明に係る画像形成装置として実現されたものである。したがって、プリンタ機能以外の機能は任意のものであり、例えば、スキャナ部3がなく、スキャナ機能やコピー機能を有しない単機能のプリンタとして本発明に係る画像形成装置が実施されてもよい。また、複合機1のうちプリンタ部2において、本発明に係る搬送装置が実現されている。なお、プリンタ部2は、本搬送装置を実現する一実施態様にすぎず、本発明に係る搬送装置の用途が、プリンタ部2のような画像形成装置に限定されるものではない。したがって、画像読取装置における自動原稿搬送機能に本搬送装置が適用されてもよい。
複合機1のプリンタ部2は、主にコンピュータ等の外部情報機器と接続されて、該コンピュータ等から送信された画像データや文書データを含む印刷データに基づいて、記録用紙に画像や文書を記録する。なお、複合機1は、デジタルカメラ等が接続されて、デジタルカメラ等から出力される画像データを記録用紙に記録したり、メモリカード等の各種記憶媒体を装填して、該記憶媒体に記録された画像データ等を記録用紙に記録することも可能である。
図1に示すように、複合機1は高さより横幅及び奥行きが大きい幅広薄型の概ね直方体の外形であり、複合機1の下部がプリンタ部2である。プリンタ部2は、正面に開口2aが形成されている。給紙トレイ20(本発明の給紙部に相当)及び排紙トレイ21(本発明の排紙部に相当)は、開口2aの内部に上下2段に設けられている。給紙トレイ20には、シート状の被搬送体である記録用紙が貯蔵され、例えば、A4サイズ以下のB5サイズ、はがきサイズ等の各種サイズの記録用紙が収容される。給紙トレイ20は、図2に示すように、必要に応じてスライドトレイ20aが引き出されることによりトレイ面が拡大され、例えば、リーガルサイズの記録用紙が収容できるようになる。給紙トレイ20に収容された記録用紙がプリンタ部2の内部へ給送されて所望の画像が記録され、排紙トレイ21へ排出されて保持される。なお、本実施形態では、シート状の被搬送体として記録用紙を例示しているが、被搬送体は記録用紙に限定されるものではなく、合成樹脂シートやその他の湾曲された搬送路を搬送可能なシート状のものが広く含まれる。
複合機1の上部はスキャナ部3であり、所謂フラットベッドスキャナとして構成されている。図1及び図2に示すように、複合機1の天板として開閉自在に設けられた原稿カバー30の下側に、プラテンガラス31及びイメージセンサ32が設けられている。プラテンガラス31には、画像読取りを行う原稿が載置される。プラテンガラス31の下方には、複合機1の奥行き方向(図2の左右方向)を主走査方向とするイメージセンサ32が、複合機1の幅方向(図2の紙面垂直方向)に往復動可能に設けられている。
複合機1の正面上部には、プリンタ部2やスキャナ部3を操作するための操作パネル4が設けられている。操作パネル4は、各種操作ボタンや液晶表示部から構成されている。複合機1は、操作パネル4からの操作指示に基づいて動作する。複合機1が外部のコンピュータに接続されている場合には、該コンピュータからプリンタドライバ又はスキャナドライバを介して送信される指示に基づいても複合機1が動作する。複合機1の正面の左上部には、スロット部5が設けられている。スロット部5には、記憶媒体である各種小型メモリカードが装填可能である。操作パネル4において所定の操作を行うことにより、スロット部5に装填された小型メモリカードに記憶された画像データが読み出される。読み出された画像データに関する情報は、操作パネル4の液晶表示部に表示され、この表示に基づいて、任意の画像をプリンタ部2により記録用紙に記録させることができる。
以下、図2から図8を参照して複合機1の内部構成、特にプリンタ部2の構成について説明する。図2に示すように、複合機1の底側に給紙トレイ20が設けられ、給紙トレイ20の奥側に分離傾斜板22が設けられている。分離傾斜板22は、給紙トレイ20から重送された記録用紙を分離して、最上位置の記録用紙を上方へ案内する。用紙搬送路23は、分離傾斜板22から上方へ向かった後、正面側へ曲がって、複合機1の背面側から正面側へと延び、画像記録ユニット24(本発明の画像形成部に相当)を経て排紙トレイ21へ通じている。したがって、給紙トレイ20に収容された記録用紙は、用紙搬送路23により下方から上方へUターンするように案内されて画像記録ユニット24に至り、画像記録ユニット24により画像記録が行われた後、排紙トレイ21に排出される。
図3は、プリンタ部2の主要構成を示す部分拡大断面図である。図3に示すように、給紙トレイ20の上側には、給紙トレイ20に積載された記録用紙を用紙搬送路23へ供給する給紙ローラ25が設けられている。給紙ローラ25は、給紙アーム26の先端に軸支されている。給紙ローラ25は、複数のギアが噛合されてなる駆動伝達機構27により、搬送モータの駆動が伝達されて回転する。
給紙アーム26は、基軸26aを回動軸として配設されており、給紙トレイ20に接離可能に上下動する。給紙アーム26は、図2に示すように、自重により又はバネ等に付勢されて給紙トレイ20に接触するように下側へ回動されており、給紙トレイ20の挿抜の際に上側へ退避可能に構成されている。給紙アーム26が下側へ回動されることにより、その先端に軸支された給紙ローラ25が給紙トレイ20上の記録用紙に圧接する。その状態で、給紙ローラ25が回転されることにより、給紙ローラ25のローラ面と記録用紙との間の摩擦力により、最上位置の記録用紙が分離傾斜板22へ送り出される。記録用紙は、その先端が分離傾斜板22に当接して上方へ案内され、用紙搬送路23へ送り込まれる。給紙ローラ25によって最上位置の記録用紙が送り出される際に、その直下の記録用紙が摩擦や静電気の作用によって共に送り出される場合があるが、該記録用紙は分離傾斜板22との当接によって制止される。
用紙搬送路23は、給紙トレイ20から排紙トレイ21へ記録用紙を下側から上側へ反転させて搬送する所謂Uターンパスであり、装置背面側に円弧状に湾曲された湾曲部17が形成されている。この湾曲部17は、所定間隔で対向する外側ガイド部材18と内側ガイド部材19とから構成されている。外側ガイド部材18には回転コロ16が、用紙搬送路23の幅方向を軸方向として回転自在に設けられている。回転コロ16により、外側ガイド部材18に沿って記録用紙が円滑に搬送される。この外側ガイド部材18及び回転コロ16の詳細な構成については後述される。
図3に示すように、用紙搬送路23には、画像記録ユニット24が設けられている。画像記録ユニット24は、インクジェット記録ヘッド39を搭載して主走査方向へ往復動するキャリッジ38を備えている。インクジェット記録ヘッド39には、複合機1内にインクジェット記録ヘッド39とは独立に配置されたインクカートリッジからインクチューブ41(図4参照)を通じてシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(Bk)の各色インクが供給される。キャリッジ38が往復動される間に、インクジェット記録ヘッド39から各色インクが微小なインク滴として選択的に吐出されることにより、プラテン42上を搬送される記録用紙に画像記録が行われる。なお、図3及び図4には、インクカートリッジは図示されていない。
図4は、プリンタ部2の主要構成を示す平面図である。図4に示すように、用紙搬送路23の上側において記録用紙の搬送方向(図4の上側から下側方向)に所定距離を隔てられて、一対のガイドレール43,44が記録用紙の搬送方向と直交する方向(図4の左右方向)へ略水平方向に延設されている。ガイドレール43,44は、プリンタ部2の筐体内に設けられて、プリンタ部2を構成する各部材を支持するフレームの一部を構成している。キャリッジ38は、ガイドレール43,44を跨ぐようにして記録用紙の搬送方向と直交する方向に摺動可能に載置されている。
記録用紙の搬送方向上流側に配設されたガイドレール43は、用紙搬送路23の幅方向(図4の左右方向)の長さがキャリッジ38の往復動範囲より長い平板状のものである。ガイドレール43の上面には、搬送方向下流側の縁部に沿って摺動テープ40が貼られている。摺動テープ40は、キャリッジ38との摺動摩擦を低減するものであり、キャリッジ38の搬送方向上流側の端部が摺動テープ40上に載置されて、摺動テープ40の長手方向に摺動される。
記録用紙の搬送方向下流側に配設されたガイドレール44は、用紙搬送路23の幅方向の長さがガイドレール43とほぼ同じ長さの平板状のものである。ガイドレール44の上面には、搬送方向下流側の縁部に沿って摺動テープ40が貼られている。キャリッジ38の下流側の端部が摺動テープ40上に載置されて、摺動テープ40の長手方向に摺動される。ガイドレール44の搬送方向上流側の縁部45は、上方へ向かって略直角に曲折されている。ガイドレール43,44に担持されたキャリッジ38は、縁部45をローラ対等の狭持部材により摺動可能に狭持している。これにより、キャリッジ38は、記録用紙の搬送方向に対して位置決めされ、且つ、記録用紙の搬送方向と直交する方向に摺動可能になる。つまり、キャリッジ38は、ガイドレール43,44上に摺動自在に支持され、ガイドレール44の縁部45に案内されて、記録用紙の搬送方向と直交する方向に往復動する。なお、図には表れていないが、摺動テープ40や縁部45には、キャリッジ38の摺動を円滑にするためにグリースなどの潤滑剤が塗布されている。
ガイドレール44の上面には、ベルト駆動機構46が配設されている。ベルト駆動機構46は、用紙搬送路23の幅方向の両端付近にそれぞれ設けられた駆動プーリ47と従動プーリ48との間に、内側に歯が設けられた無端環状のタイミングベルト49が張架されてなるものである。駆動プーリ47の軸にはキャリッジモータから駆動力が入力され、駆動プーリ47の回転によりタイミングベルト49が周運動する。なお、タイミングベルト49は無端環状のもののほか、有端のベルトの両端部をキャリッジ38に固着するものを用いてもよい。
キャリッジ38は、その底面側においてタイミングベルト49に固着されている。したがって、タイミングベルト49の周運動に基づいて、キャリッジ38が縁部45を基準としてガイドレール43,44上を往復動する。このようなキャリッジ38にインクジェット記録ヘッド39が搭載されて、インクジェット記録ヘッド39が、用紙搬送路23の幅方向を主走査方向として往復動される。
ガイドレール44には、リニアエンコーダのエンコーダストリップ50が配設されている。エンコーダストリップ50は、透明な樹脂からなる帯状のものである。ガイドレール44の幅方向(キャリッジ38の往復動方向)の両端には、その上面から起立するように一対の支持部33,34が形成されている。エンコーダストリップ50は、その両端部が支持部33,34に係止されて、キャリッジ38の往復動方向に沿って架設されている。なお、図には表れていないが、支持部33,34の一方には、板バネが設けられており、該板バネによりエンコーダストリップ50の端部が係止されている。
エンコーダストリップ50には、光を透過させる透光部と光を遮断する遮光部とが、所定ピッチで長手方向に交互に配置されたパターンが記されている。キャリッジ38の上面のエンコーダストリップ50に対応する位置には、透過型センサである光学センサ35が設けられている。光学センサ35は、キャリッジ38とともにエンコーダストリップ50の長手方向に沿って往復動し、その往復動の際にエンコーダストリップ50のパターンを検知する。インクジェット記録ヘッド39には、インクの吐出を制御するヘッド制御基板が設けられており、該ヘッド制御基板が、光学センサ35の検知信号に基づくパルス信号を出力し、このパルス信号に基づいてキャリッジ38の位置が判断されて、キャリッジ38の往復動が制御される。なお、図4においては、ヘッド制御基板はキャリッジ38に覆われており、図に表れていない。
図3及び図4に示すように、用紙搬送路23の下側には、インクジェット記録ヘッド39と対向してプラテン42が配設されている。プラテン42は、キャリッジ38の往復動範囲のうち、記録用紙が通過する中央部分に渡って配設されている。プラテン42の幅は、搬送可能な記録用紙の最大幅より十分に大きいものであり、記録用紙の両端は常にプラテン42の上を通過する。
図4に示すように、記録用紙が通過しない範囲、すなわちインクジェット記録ヘッド39による画像記録範囲外には、パージ機構51や廃インクトレイ84等のメンテナンスユニットが配設されている。パージ機構51は、インクジェット記録ヘッド39のノズルから気泡や異物を吸引除去するものである。パージ機構51は、インクジェット記録ヘッド39のノズルを覆うキャップ52と、キャップ52を通じてインクジェット記録ヘッド39に接続されるポンプ機構と、キャップ52をインクジェット記録ヘッド39のノズル53に接離させるための移動機構とからなる。なお、図4においては、ポンプ機構及び移動機構は省略されている。インクジェット記録ヘッド39から気泡等の吸引除去を行う際には、インクジェット記録ヘッド39がキャップ52上に位置するようにキャリッジ38が移動される。その状態でキャップ52が上方へ移動されて、インクジェット記録ヘッド39の下面にノズルを密閉するように密着される。ポンプ機構によりキャップ52内が負圧にされることにより、インクジェット記録ヘッド39のノズルからインクとともに気泡や異物が吸引除去される。
廃インクトレイ84は、フラッシングと呼ばれるインクジェット記録ヘッド39からのインクの空吐出を受けるためのものである。廃インクトレイ84は、プラテン42の上面であって、キャリッジ38の往復動範囲内且つ画像記録範囲外に形成されている。なお、図には示されていないが、廃インクトレイ84内にはフェルトが敷設されており、フラッシングされたインクは、該フェルトに吸収されて保持される。これらメンテナンスユニットにより、インクジェット記録ヘッド39内の気泡や混色インクの除去、乾燥防止等のメンテナンスが行われる。
図4に示すように、プリンタ部2の正面側であって左側面側(図4の右側)には、カートリッジ装着部6が設けられている。図1には閉じられた状態で示されているが、プリンタ部2の筐体の正面には、開閉自在な扉7が設けられている。扉7が開かれると、カートリッジ装着部6が装置正面側に露出され、インクカートリッジが装抜可能になる。カートリッジ装着部6は、4つの収容室に区画されており、各収容室に、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの各色インクを保持するインクカートリッジが収容される。カートリッジ装着部6からキャリッジ38へは、各色インクに対応した4本のインクチューブ41が引き回されている。キャリッジ38に搭載されたインクジェット記録ヘッド39には、各インクチューブ41を通じて、カートリッジ装着部6に装着されたインクカートリッジから各色インクが供給される。
インクチューブ41は、平面視で略U字形状に曲折するように引き回されて固定クリップ36に固定され、固定クリップ36から規制壁37に沿って延出されている。規制壁37は、インクチューブ41が装置正面側に振れないように規制するものであり、インクチューブ41と当接可能な上下方向の壁面を有する。インクチューブ41が略U字形状に湾曲された部分は、いずれの部材にも固定されておらず、キャリッジ38の往復動に追従して姿勢変化する。なお、図4では、固定クリップ36からカートリッジ装着部6までの間のインクチューブ41は省略されている。
図3に示すように、画像記録ユニット24の上流側には、一対の搬送ローラ60及びピンチローラ(本発明の搬送ローラ対に相当)が設けられている。なお、図3においては、ピンチローラは他の部材との関係上図示されていないが、搬送ローラ60の下側に圧接状態で配置されている。搬送ローラ60及びピンチローラは、用紙搬送路23を搬送されている記録用紙を狭持してプラテン42上へ搬送する。画像記録ユニット24の下流側には、一対の排紙ローラ62及び拍車ローラ63が設けられている。排紙ローラ62及び拍車ローラ63は、記録済みの記録用紙を狭持して排紙トレイ21へ搬送する。搬送ローラ60及び排紙ローラ62は、LFモータから駆動力が伝達されて、所定の改行幅で間欠駆動する。搬送ローラ60及び排紙ローラ62の回転は同期されている。搬送ローラ60に設けられたロータリーエンコーダは、搬送ローラ60とともに回転するエンコーダディスク61のパターンを光学センサで検知する。この検知信号に基づいて、搬送ローラ60及び排紙ローラ62の回転が制御される。
拍車ローラ63は、排紙ローラ62と接離する方向にスライド移動可能に設けられ、コイルバネにより排紙ローラ62に圧接するように付勢されている。拍車ローラ63は、記録済みの記録用紙と圧接するので、記録用紙に記録された画像を劣化させないようにローラ面が拍車状に凹凸されている。排紙ローラ62と拍車ローラ63との間に記録用紙が進入すると、拍車ローラ63は、記録用紙の厚み分だけ付勢力に反して退避し、該記録用紙を排紙ローラ62に圧接するように狭持する。これにより、搬送ローラ62の回転力が確実に記録用紙へ伝達される。ピンチローラも搬送ローラ60に対して同様に設けられ、記録用紙を搬送ローラ60に圧接するように狭持する。
図4に示すように、装置正面側にはメイン基板82が配設されている。メイン基板82からインクジェット記録ヘッド39のヘッド制御基板へはフラットケーブル85を通じて記録用信号等の伝送が行われる。フラットケーブル85は、電気信号を伝送する複数本の導体をポリエステルフィルム等の合成樹脂フィルムで覆って絶縁した薄帯状のものであり、メイン基板82とヘッド制御基板とを電気的に接続している。フラットケーブル85は、薄帯状の表裏面を水平方向に向けてキャリッジ38から延出されている。フラットケーブル85は、インクチューブ41の内側を、平面視で略U字形状に曲折するように引き回されて固定クリップ86に固定され、固定クリップ86からメイン基板82へ延出されている。フラットケーブル85が略U字形状に湾曲された部分は、いずれの部材にも固定されておらず、インクチューブ41と同様に、キャリッジ38の往復動に追従して姿勢変化する。
以下に、外側ガイド部材18及び回転コロ16の構成が図5〜図10に基づいて詳述される。図5及び図6は、外側ガイド部材18を示すものである。図7〜図9は、ガイドカバー102を示すものである。図10は、ガイド板104を示すものである。
図3に示したように、外側ガイド部材18は、用紙搬送路23の湾曲部17の外側に配置されて、記録用紙を案内するものである。図5及び図6に示すように、外側ガイド部材18は、側面視で第1ガイド面100(本発明のガイド面に相当)が湾曲部17に沿った円弧状をなすように形成されており、ガイド部材本体101に、ガイドカバー102及びガイド板103,104,105,106が組み付けられたものである。
ガイド部材本体101は、ガイドカバー102及びガイド板103,104,105,106を保持して、装置本体に組み付けられるものであり、摩擦抵抗より成形性や外観を重視した合成樹脂から成形されている。外側ガイド部材18において、記録用紙と接触する第1ガイド面100等はガイドカバー102及びガイド板103〜106により形成されるので、ガイドカバー102及びガイド板103〜106には、記録用紙と第1ガイド面100との摩擦抵抗が小さくなる合成樹脂から成形される。一方、ガイド部材本体101では記録用紙との摩擦を考慮する必要があまりないので、成形性や外観を重視した素材が採用される。光沢紙などの記録用紙との摩擦が少ない合成樹脂として、例えばポリアセタール(POM)があり、成形性や外観のよい樹脂として、例えばABSや耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)がある。
図11は、図5における矢視160からみたガイド部材本体101である。外側ガイド部材18は、装置背面側(図3の右側)から水平方向へ挿抜するようにして、装置本体に着脱される。外側ガイド部材18の着脱は、例えばジャム処理の際に行われるので、ユーザが容易に着脱できるように、不図示のスナップフィット等によりガイド本体101が装置本体に組み付けられている。図11に示すように、ガイド本体101の背面、すなわち装置本体に組み付ける際に装置背面側を向く面のほぼ中央の領域151には、上端側に上を示す「UP」の文字が記され、下端側に下を示す「DOWN」の文字が記されている。
ガイド部材本体101には、上端の両側から水平方向にそれぞれ突出する持ち手152,153が設けられている。外側ガイド部材18が取り付けられる際には、ユーザはガイド部材本体101の持ち手152,153を持って、外側ガイド部材18の長手方向を水平方向として、装置背面側から装置本体に挿入して取り付ける。外側ガイド部材18の湾曲内側には、ガイドカバー102及びガイド板103,104,105,106(図5参照)が取り付けられているので、これらを装置内部側へ向けて外側ガイド部材18を取り付けることは、ユーザに感覚的に理解される。また、複合機1は高さより横幅及び奥行きが大きい幅広薄型の外形なので、外側ガイド部材18の長手方向を水平方向として装置本体に取り付けることも、ユーザに感覚的に理解される。
一方、外側ガイド部材18の長手方向を水平方向とした場合に、外側ガイド部材18の上下方向は直ちに理解されにくい。例えば、ジャム処理の際に装置本体から取り外された外側ガイド部材18は、ジャム処理の間、机の上や床などに載置される。そして、ジャム処理を終えた後、載置されていた外側ガイド部材18が装置本体に装着される。このように、装置本体から取り外された外側ガイド部材18が別の場所に載置され、ジャム処理などの別の作業が行われると、外側ガイド部材18を取り外した状態の記憶が曖昧になりやすい。
前述したように、ガイド本体101の背面中央の領域151には、「UP」及び「DOWN」の文字が記されているので、ユーザがガイド部材本体101の持ち手152,153を持って、外側ガイド部材18の長手方向を水平方向とした際に、外側ガイド部材18の上下方向が直ちに確認される。したがって、ユーザは、外側ガイド部材18を正しい姿勢で確実に装置本体に装着することができる。なお、外側ガイド部材18の上下方向を示す文字は「UP」及び「DOWN」に限定されるものではなく、複合機1の使用地域を考慮して最適な言語が適宜選択される。また、ガイド部材18の上下方向がユーザに直ちに認識されれば、上下のうちいずれか一方のみが記されていてもよく、さらに、文字に代えて、矢印などの記号により上下方向が記されていてもよい。
ガイド部材本体101の湾曲内側には、用紙搬送路23の第1ガイド面100の幅方向(図5,6の左右方向)の略中央に、回転コロ16の一部が収容されるコロ収容部107が凹設されている。コロ収容部107には、回転コロ16を保持するガイドカバー102が組み付けられるが、これについては後述される。コロ収容部107の両側には、ガイド板保持部108,109,110,111がそれぞれ凹設されている。ガイド板保持部108〜111には、ガイド板103〜106がそれぞれ組み付けられるがこれについても後述される。
ガイド部材本体101の記録用紙搬送方向の下流端には、第2ガイド面112が形成されている。第2ガイド面112は、外側ガイド部材18の記録用紙搬送方向の下流側に設けられた搬送ローラ60及びピンチローラのニップ部に記録用紙を案内するものである。搬送ローラ60及びピンチローラは、画像記録ユニット24により画像記録を行う際にプラテン42上の記録用紙を搬送するものであるから、精密な搬送を実現するためにニップ力が大きく設定されている。また、搬送方向に対して逆転されている或いは停止されている搬送ローラ60及びピンチローラのニップ部に、給紙トレイ20から搬送された記録用紙の先端を当接させるレジスト処理が行われる場合もある。したがって、記録用紙のジャムが生じないように、記録用紙の先端が搬送ローラ60及びピンチローラのニップ部に正確に搬送されることが望まれる。前述したように、ガイド部材本体101は、摩擦抵抗より成形性や外観を重視した素材を選択できるので、第2ガイド面112が高い寸法精度で実現される。
図5及び図6に示すように、ガイドカバー102は、回転コロ16を保持してガイド部材本体101のコロ収容部107に組み付けられる。図7に示すように、ガイドカバー102の表面は、記録用紙と接触する第1ガイド面100を形成する。前述したように、ガイドカバー102は、ガイド部材本体101の表面の摩擦抵抗より小さな摩擦抵抗が生じる合成樹脂から成形される。したがって、記録用紙、特に光沢紙のように表面処理がなされている記録用紙に対しても摩擦抵抗が小さく、第1ガイド面100に沿って記録用紙が円滑に案内される。
ガイドカバー102には、記録用紙搬送方向に沿って第1ガイド面100から突出するガイドリブ113が複数形成されている。ガイドリブ113は、第1ガイド面100の幅方向の中央に対して左右対称に配置されている。第1ガイド面100にガイドリブ113が形成されることにより、記録用紙と第1ガイド面100との接触面積が少なくなり、搬送の際の摩擦が低減される。
図7及び図8に示すように、ガイドカバー102の幅方向両端には、係止凸部114,115が形成されている。係止凸部114は、ガイドカバー102の記録用紙搬送方向の下流端付近から裏面側に突出するように形成された一対のL字形状の部材である。係止凸部114の先端は、記録用紙搬送方向に沿うように曲折されている。係止凸部115は、ガイドカバー102の記録用紙搬送方向の中央付近から裏面側に突出するように形成された一対のL字形状の部材である。係止凸部115の先端は、第1ガイド面100の幅方向外側に曲折されている。
図6に示すように、ガイド部材本体101のコロ収容部107には、係止凸部114,115に対応して係止凹部116,117が形成されている。本実施形態では、係止凹部116,117は、ガイド部材本体101のコロ収容部107から裏面側に貫通する貫通孔として形成されているが、係止凸部114,115と係合可能な形状であれば、貫通孔に限定されない。
ガイドカバー102の係止凸部114,115とコロ収容部107の係止凹部116,117とが係合されることにより、コロ収容部107にガイドカバー102が取り付けられる。コロ収容部107には、ガイドカバー102の裏面に当接する当て面118が形成されている。当て面118は、コロ収容部107の第1ガイド面100の幅方向両側に形成されており、当て面118がガイドカバー102の裏面に当接することにより、ガイドカバー102の位置が第1ガイド面100の湾曲径方向外側に対して拘束される。当て面118にガイドカバー102の裏面が当接された状態で係止凸部114,115と係止凹部116,117とが係合されることにより、係止凹部116,117に対して係止凸部114,115が湾曲内側に押し出されるように緊合される。これにより、ガイドカバー102が湾曲径方向に対して正確に位置決めされるとともに、ガイドカバー102の歪み等が矯正される。なお、当て面118の配置や数は特に限定されないが、本実施形態にように、ガイドカバー102において歪みや寸法誤差が生じやすい縁部に配置されることが好適であり、また、当て面118を、ガイドカバー102の裏面に対して記録用紙の搬送方向に隔てて複数設けることとしてもよい。
コロ収容部107の第1ガイド面100の幅方向の一方には、ガイドカバー102の側面に当接する当て面119が形成されている。当て面119がガイドカバー102の側面に当接することにより、ガイドカバー102の位置が第1ガイド面100の幅方向に対して拘束される。これにより、コロ収容部107に対するガイドカバー102のガタツキが抑えられるとともに、ガイドカバー102が第1ガイド面100の幅方向に対して正確に位置決めされる。これにより、ガイドカバー102の第1ガイド面100が、ガイド板103〜106により形成される第1ガイド面100と略同一面をなす。なお、本実施形態では、コロ収容部107の第1ガイド面100の幅方向の一方に当て面119を設けたが、当て面119を、その対向位置となる幅方向の他方に設けたり、記録用紙の搬送方向に隔てて複数設けたりする構成としてもよい。
図8に示すように、ガイドカバー102の裏面側には、回転コロ16を回転自在に支持する軸支部120,121,122が設けられている。ガイドカバー102には、記録用紙の搬送方向に隔てられた貫通孔123,124,125が、第1ガイド面100の幅方向中央に対して左右対称に形成されている。貫通孔123〜125は、ガイドカバー102の表裏面方向に形成されており、貫通孔123〜125を通じて、回転コロ167の外周面の一部が第1ガイド面100側に露出される。軸支部120〜122は、貫通孔123〜125に対応してそれぞれ形成されている。
回転コロ16は、詳細には、コロ本体の外径が異なる3種類の回転コロ126,127,128である。これらはコロ本体の外径が異なる他は同様の構成なので、最も大径の回転コロ126を例に説明する。図8及び図9に示すように、回転コロ126は、コロ本体129及び軸130が一体に形成されたものであり、ガイドカバー102と同様に、ガイド部材本体101より小さな摩擦抵抗が生じる合成樹脂から成形されてなる。コロ本体129は、ほぼ円柱形状のものであり、その外周面が記録用紙と接触する。軸130は、コロ本体129の軸線方向にコロ本体129から両側に突出されている。
軸支部120〜122は、回転コロ126〜128をそれぞれ回転自在に軸支して、貫通孔123〜125から回転コロ126〜128の一部を突出させる。これら軸支部120〜122は、回転コロ126〜128の大きさに応じて大きさが異なる他は同様の構成なので、最も大径の回転コロ126に対応する軸支部120を例に説明する。
図8及び図9に示すように、軸支部120は、台座131、L字部材132、軸押さえ部材133、及び軸受けリブ134とからなる。台座131は、貫通孔123の両端近傍から裏面側に突出するリブであり、その先端面により回転コロ126の軸130の位置を第1ガイド面の湾曲内側に対して拘束する。台座131の先端面の形状は軸130を支持できるものであれば特に限定されず、平滑面の他、軸130が所定方向に移動しないように段差や溝を形成してもよい。
台座131に隣接して、L字部材132及び軸受けリブ134が貫通孔123を介在させて対向位置に設けられている。図9に示すように、L字部材132は、ガイドカバー102の裏面側から湾曲外側へ向かって突出する基部135と、基部135の先端が略直角に曲折された鈎部136とを有する。この基部135と鈎部136の内側に、軸130が当接されて位置決めされる。
鈎部136の内側となる軸受け面137は、回転コロ126が受ける負荷Fに対して略直交する。図9に示すように、外側ガイド部材18に案内される記録用紙の先端は、第1ガイド面100及びガイドリブ113に摺接して、図9の下側から上側へ搬送される。そして、記録用紙の先端が回転コロ126に当接すると、回転コロ126は負荷Fを受ける。この負荷Fは、記録用紙の先端の進行方向とほぼ一致する。鈎部136の軸受け面137は、この負荷Fの方向と直交し、軸受け面137が負荷Fを受ける。
軸受け面137と台座131の先端面との間には、回転コロ126の軸130を回転自在に支持可能な隙間が形成されている。この隙間に軸130が維持されることにより、軸130の位置が第1ガイド面100の湾曲径方向に対して拘束される。このようにして、台座131とL字部材132との間で回転コロ126の軸130が回転自在に狭持される。
図8に示すように、軸受けリブ134は、L字部材132の対向位置において、ガイドカバー102の裏面側から湾曲外側へ向かって突出されたものであり、その厚み方向に軸受け孔138が穿設されている。この軸受け孔138に軸130が挿通され、台座131の先端面と相まって、回転コロ126の軸130が所定位置に回転自在に支持される。なお、本実施形態では、軸支部120において、L字部材132がガイドカバー102の端側に、軸受けリブ134が中央側に設けられているが、両部材の相対的な位置は特に限定されない。また、軸受けリブ134に代えて、L字部材132を台座131に隣接して一対設けることとしてもよい。
軸押さえ部材133は、ガイドカバー102の裏面からL字部材132の鈎部136へ近接するように延設された弾性変形可能な棒状の部材である。軸押さえ部材133の先端は、台座131とL字部材132との間に狭持された軸130に当接する位置まで延出されている。軸押さえ部材133の先端が軸130に当接されることにより、台座131とL字部材132との間から離脱しないように軸130の位置が拘束される。また、回転コロ126の軸130が台座131とL字部材132との間に挿入される際には、軸押さえ部材133は、ガイドカバー102の裏面側へ撓むように弾性変形し、台座131とL字部材132の鈎部136との間の隙間を開放する。そして、該隙間に軸130が挿入された後は、元の姿勢に弾性復帰する。前述したように、L字部材132の軸受け面137は、記録用紙の当接により回転コロ126が受ける負荷Fの方向に対して略直交する。したがって、負荷Fにより軸押さえ部材133が弾性変形することがなく、記録用紙が搬送される際に、回転コロ126の軸130が台座131とL字部材132の鈎部136との間から離脱することがない。
このようにして、軸支部120が、回転コロ126の軸130を挿入可能に軸支する。軸支部120はガイドカバー102と一体に成形されており、前述したように、ガイドカバー102及び回転コロ126は、ガイド部材本体101より小さな摩擦抵抗が生じる合成樹脂からなるので、軸支部120に軸支された回転コロ126は円滑に回転される。これにより、回転コロ126による摩擦低減が効果的に発揮される。
軸支部120に軸支された回転コロ126は、台座131により、その軸130の位置が第1ガイド面100の湾曲内側に対して拘束されている。回転コロ126のコロ本体129は、ガイドリブ113より第1ガイド面100からの突出高さが大きくなるように位置決めされている。これにより、ガイドリブ113に沿って搬送される記録用紙は、回転コロ126のコロ本体129に必ず接触する。記録用紙の負荷Fを受けたコロ本体129は、軸130を中心に回転する。この際に、記録用紙はガイドリブ113に接触せずにコロ本体129の回転に伴って下流側へ搬送される。
また、回転コロ126は、コロ本体129と軸130とが一体に形成されているので、部材間の公差の影響が減少される。仮に、コロ本体129と軸130とを別の部材により形成すれば、軸130に対してコロ本体129が回転するように所定の公差を設ける必要がある。また、仮に、軸130をガイドカバー102とコロ収容部107とで狭持するように軸支するとすれば、ガイドカバー102とコロ収容部107とのガタ(公差)が回転コロ126の位置に影響する。したがって、コロ本体129と軸130とを一体に形成し、該軸130がガイドカバー102に一体に成型された軸支部120で位置決めされることにより、部材間の公差(ガタ)の累積による回転コロ126の位置ズレが低減され、回転コロ126の位置、特にガイドリブ113に対するコロ本体129の位置が高精度に維持される。
他の軸支部121,122については詳述されないが、軸支部120と同様の構成で回転コロ127,128をそれぞれ回転自在に軸支する。軸支部121,122に軸支された回転コロ127,128も、同様に、そのコロ本体が、ガイドリブ113より第1ガイド面100からの突出高さが大きくなるように位置決めされている。これにより、ガイドリブ113に沿って搬送される記録用紙は、回転コロ126〜128の各コロ本体に必ず接触し、各コロ本体の回転に伴って下流側へ搬送される。
このように、回転コロ126〜128が、記録用紙の搬送方向に隔てられてガイドカバー102に設けられることにより、第1ガイド面100に沿って湾曲されながら搬送される記録用紙が、各回転コロ126〜128により連続的に案内され、第1ガイド面100による記録用紙の案内が円滑なものになる。
また、回転コロ126〜128の各コロ本体の径は、記録用紙搬送方向の上流側の回転コロのコロ本体ほど大径になる。つまり、回転コロ126,127,128の順にそのコロ本体の径が大きい。各コロ本体がガイドリブ113から突出する高さが同等であれば、コロ本体の径が大きいほど、ガイドリブ113の表面とコロ本体の外周面とのなす角度が180°に近い鈍角になる。つまり、本実施形態では、最も下流側に配置された回転コロ126のコロ本体129の外周面とガイドリブ113の表面とのなす角度が最も180°に近い鈍角である。この角度が180°に近づくほど、ガイドリブ113に沿って案内される記録用紙の先端がコロ本体の外周面に当接する際の負荷が小さくがなり、逆に90°に近づくほど大きくなる。つまり、この角度が180°に近い鈍角をなすほど、記録用紙の先端とコロ本体の外周面とが接触する際の角度を小さくすることができ、記録用紙が回転コロに接触する際の衝撃が軽減される。
ガイドリブ113に沿って搬送される記録用紙は、最も下流側に配置された回転コロ126に接触する際の衝撃が最も小さい。記録用紙が、次に回転コロ127に接触する際には、該記録用紙の先端付近は、回転コロ126に乗り上げてガイドリブ113から若干浮いた状態になるので、搬送方向に並列された回転コロ126〜128の搬送方向下流側へ向かうほど、記録用紙が接触する際の衝撃が小さくなる。したがって、搬送方向下流側の回転コロ127,128は、そのコロ本体の径を順次小さくすることが可能であり、これにより、回転コロ127,128がガイドカバー102の裏面側から突出する高さが低くなり、外側ガイド部材18の小型化が実現される。
このように回転コロ126〜128が組み付けられたガイドカバー102がガイド部材本体101のコロ収容部107に組み付けられる。回転コロ126〜128は、ガイドカバー102に一体に形成された軸支部120〜122にそれぞれ軸支されており、ガイドカバー102をどのような姿勢にしても、ガイドカバー102から回転コロ126〜128が脱離することがない。これにより、ガイド部材本体101への回転コロ126〜128の組み付けが容易である。
ガイドカバー102がガイド部材本体101のコロ収容部107に組み付けられることにより、回転コロ126〜128は、その軸を記録用紙の搬送方向と直交させて第1ガイド面100に配置される。コロ収容部107は、ガイド部材本体101において第ガイド面100の幅方向の略中央に設けられているので、回転コロ126〜128も第1ガイド面100の略中央に配置される。図5及び図6に示すように、ガイド部材本体101の湾曲内側は、幅方向中央が湾曲内側へ盛り上がる形状をなしている。これにより、幅方向中央の第1ガイド面100を形成するガイドカバー102が湾曲内側へ膨出され、A4サイズやB5サイズ、はがきなどの各種サイズの記録用紙に対して回転コロ126〜128が確実に接触される。特に、記録用紙の中央を第1ガイド面100の幅方向の中央に合致させる所謂センターレジで記録用紙が搬送される場合に、記録用紙の中央に回転コロ126〜128が接触され、回転コロ126〜128による摩擦低減が効果的に発揮される。
記録用紙と接触した回転コロ126〜128は、記録用紙の搬送方向に回転して第1ガイド面100又はガイドリブ113に摺接する記録用紙を低摩擦で搬送する。回転コロ126〜128は、コロ本体と軸とが一体に形成されているので、コロ本体と軸との間のガタによる振動音は発生しない。これにより、回転コロ126〜128の動作音が減少される。
図5及び図6に示すように、ガイド板103〜106は、ガイド部材本体101のガイド板保持部108〜111にそれぞれ組み付けられる。ガイド板103〜106の表面は、記録用紙と接触する第1ガイド面100を形成する。前述したように、ガイド板103〜106は、ガイド部材本体101の表面の摩擦抵抗より小さな摩擦抵抗が生じる合成樹脂から成形される。したがって、記録用紙、特に光沢紙のように表面処理がなされている記録用紙に対しても摩擦抵抗が小さく、第1ガイド面100に沿って記録用紙が円滑に案内される。
ガイド板103〜106は、ガイド部材本体101に取り付けられる幅方向に位置に応じて大きやガイドリブ139の形状が異なる他は同様の構成なので、ガイド板104を例に詳細な構成を説明し、他のガイド板103,105,106の説明は省略する。
図10に示すように、ガイド板104には、記録用紙搬送方向に沿って第1ガイド面100から突出するガイドリブ139が複数形成されている。ガイドリブ139は、記録用紙搬送方向に沿った側壁のうち第1ガイド面100の幅方向中央側の側壁140と第1ガイド面100とのなす角度が鈍角になるように形成されている。記録用紙は、外側ガイド部材18の第1ガイド面100に対してセンターレジで搬送されるので、各ガイドリブ139の側壁140は、記録用紙の側縁と接触し得る。例えば、記録用紙の側縁がガイドリブ139の側壁140に接触しながら搬送される場合に、仮に側壁140が第1ガイド面100に対して直角に形成されていれば、記録用紙の斜行などによりジャムが生じたり、記録用紙の側縁にコルゲーションと称される波状の皺が生じたりする。側壁140が鈍角にされることにより、記録用紙の側縁が、側壁140に案内されるようにして、ガイドリブ139に容易に乗り上げることができるので、ジャムやコルゲーションが防止される。また、ガイドリブ139により、記録用紙と第1ガイド面100との接触面積が少なくなり、搬送の際の摩擦が低減される。
ガイド板104の記録用紙搬送方向の下流端には、搬送方向へ突出するガイド爪141が形成されている。ガイド爪141は、ガイドリブ139に対応した位置に設けられており、ガイド板104がガイド部材本体101に組み付けられることにより、図5に示すように、ガイド部材本体101の第2ガイド面112の直上流側に延出される。ガイド爪141は、第1ガイド面100と略同一面になるように、ガイド板104と一体に形成されている。このガイド爪141に案内されて、記録用紙の先端が所望の角度で第2ガイド面112に至る。つまり、第2ガイド面112に至るまで摩擦抵抗の小さいガイド爪141に記録用紙が案内されることにより、記録用紙の搬送が円滑になる。
図10に示すように、隣接するガイド爪141の間は、第1ガイド面100が設けられていない空間150である。また、ガイド本体101に組み付けられた状態において、ガイド爪141は、ガイド部材本体101から若干浮いた状態にある。したがって、ガイド爪141により案内される記録用紙は、ガイド爪141の間では他の部材に接触しない。これにより、記録用紙の先端が第2ガイド面112に案内される際の摩擦抵抗が更に低減され、第2ガイド面112による搬送ローラ60及びピンチローラのニップ部への正確な案内が確実に実現される。
ガイド板104の幅方向両端には、係止凸部142,143が形成されている。係止凸部142は、ガイド板103の記録用紙搬送方向の下流端付近から裏面側に突出するように形成された一対のL字形状の部材である。係止凸部142の先端は、記録用紙搬送方向に沿うように曲折されている。係止凸部143は、ガイド板103の記録用紙搬送方向の中央付近から裏面側に突出するように形成された一対のL字形状の部材である。係止凸部143の先端は、第1ガイド面100の幅方向外側に曲折されている。
図6に示すように、ガイド部材本体101のガイド板保持部109には、係止凸部142,143に対応して係止凹部144,145が形成されている。本実施形態では、係止凹部144,145は、ガイド部材本体101のガイド板保持部109から裏面側に貫通する貫通孔として形成されているが、係止凸部142,143と係合可能な形状であれば、貫通孔に限定されない。
ガイド板104の係止凸部142,143とガイド板保持部109の係止凹部144,145とが係合されることにより、ガイド板保持部109にガイド板104が取り付けられる。ガイド板保持部109には、ガイド板104の裏面に当接する当て面146,147,148が形成されている。当て面146は、ガイド板保持部109の第1ガイド面100の幅方向両側であって記録用紙搬送方向の上流端に一対形成されている。当て面146から搬送方向に隔てられて、一対の当て面147,148がそれぞれ形成されている。当て面146,147,148がガイド板104の裏面にそれぞれ当接されることにより、ガイド板104の位置が第1ガイド面100の湾曲径方向外側に対して拘束される。当て面146,147,148にガイド板104の裏面が当接された状態で係止凸部142,143と係止凹部144,145とが係合されることにより、係止凹部144,145に対して係止凸部142,143が湾曲内側に押し出されるように緊合される。これにより、ガイド板104が湾曲径方向に対して正確に位置決めされるとともに、ガイド板104の歪み等が矯正される。なお、当て面146,147,148の配置や数は特に限定されないが、本実施形態にように、ガイド板104において歪みや寸法誤差が生じやすい縁部に配置されることが好適であり、また、ガイド板104の裏面に対して均等に配置されることが好適である。
ガイド板保持部109の第1ガイド面100の幅方向の一方には、ガイド板104の側面に当接される当て面149が形成されている。当て面149がガイド板104の側面に当接されることにより、ガイド板104の位置が第1ガイド面100の幅方向に対して拘束される。これにより、ガイド板保持部109に対するガイド板104のガタツキが抑えられるとともに、ガイド板104が第1ガイド面100の幅方向に対して正確に位置決めされる。これにより、ガイド板103〜106により形成される第1ガイド面100が略同一面になる。このようにして、成形性や外観より摩擦抵抗の小ささを重視した素材からガイド板104を形成することによりガイド板104に生じた歪みが矯正されるとともに、寸法誤差の影響が低減される。なお、本実施形態では、ガイド板保持部109の第1ガイド面100の幅方向の一方に当て面149を設けたが、当て面149を、その対向位置となる幅方向の他方に設けたり、記録用紙の搬送方向に隔てて複数設けたりする構成としてもよい。
ガイド板103,105,106及びガイド板保持部108,110,111については詳述されないが、ガイド板104及びガイド板保持部109と同様の構成であり、各ガイド板103,105,106は、係止凸部と係止凹部との係合によりガイド板保持部108,110,111にそれぞれ組み付けられ、ガイド板保持部108,110,111に形成された当て面に裏面及び側面が当接された状態で、係止凸部と係止凹部とが緊合されることにより、ガイド板103,105,106に生じた歪みが矯正されるとともに、寸法誤差の影響が低減される。
このようにして、ガイド板103〜106により、略同一面の第1ガイド面100が形成される。外側ガイド部材18の湾曲内側のほぼ全域に形成される第1ガイド面100が、その幅方向に並設された複数のガイド板103〜106に分割されて構成されることにより、1枚のガイド板103〜106に生じる歪みや寸法誤差が低減される。つまり、前述したように、ガイド板103を形成する合成樹脂は、摩擦抵抗を優先させたものなので、成型性や外観で劣ることがあり、歪みや寸法誤差が生じやすい。このような歪みや寸法誤差は、成形品の大きさが大きくなるほど、つまり1枚のガイド板103〜106を大きくするほど大きくなる。仮に、第1ガイド面100を1,2枚のガイド板で構成することとすれば、該ガイド板の歪みや撓みが大きくなり、その矯正が困難になり、均一な第1ガイド面100を形成することが困難になる。したがって、第1ガイド面100が複数のガイド板103〜106に分割されて構成されることにより、1枚のガイド板103〜106の大きさを小さくすることができ、ガイド板103〜106に生じる歪みが矯正しやすく、寸法誤差を是正することが容易になる。
このように、外側ガイド部材18によれば、コロ本体及び軸が一体に形成された回転コロ126〜128が、ガイドカバー102の軸支部120〜122にそれぞれ支持されるので、部材間の公差の影響が減少され、回転コロ126〜128のガイド面100からの突出高さが高精度に維持される。これにより、ガイド面100又はガイドリブ113に沿って搬送される記録用紙が回転コロ126〜128のコロ本体の所望の位置に確実に当接され、回転コロ126〜128により摩擦低減が装置間差なく安定して発揮される。また、回転コロ126〜128のコロ本体と軸とが一体に形成されているので、コロ本体と軸との間のガタによる振動音が発生せず、回転コロ126〜128の動作音が減少される。これにより、記録用紙が搬送される際の騒音を小さくすることができる。また、回転コロ126〜128がガイドカバー102のみによって支持されているので、ガイド部材本体101に、ガイドカバ102及び回転コロ126〜128を組み付ける作業が容易となる。これにより、外側ガイド部材18の組み付け作業時間が短縮され、製造コストが低減される。
なお、本実施形態では、用紙搬送路23をUターンパスとしたが、本発明に係る搬送装置の搬送路の湾曲部は、Uターンパスの湾曲部に限定されない。また、本実施形態では、外側ガイド部材18の第1ガイド面100が、複数のガイド板103〜106により形成されることとしたが、第1ガイド面100がガイド部材本体101により一体に形成されることとしてもよい。
図1は、本発明の実施形態に係る複合機1の外観構成を示す斜視図である。 図2は、複合機1の内部構成を示す縦断面図である。 図3は、プリンタ部2の主要構成を示す拡大断面図である。 図4は、プリンタ部2の主要構成を示す平面図である。 図5は、外側ガイド部材18の構成を示す斜視図である。 図6は、外側ガイド部材18の分解斜視図である。 図7は、ガイドカバー102の第1ガイド面100側を示す斜視図である。 図8は、ガイドカバー102の裏面側を示す斜視図である。 図9は、ガイドカバー102の側面図である。 図10は、ガイド板104の斜視図である。 図11は、ガイド本体101の矢視160からの背面図である。
符号の説明
1・・・複合機(画像形成装置)
17・・・湾曲部
18・・・外側ガイド部材
19・・・内側ガイド部材
20・・・給紙トレイ(給紙部)
21・・・排紙トレイ(排紙部)
23・・・用紙搬送路(搬送路)
24・・・画像記録ユニット(画像形成部)
100・・・第1ガイド面(ガイド面)
101・・・ガイド部材本体
102・・・ガイドカバー
107・・・コロ収容部
113・・・ガイドリブ
120,121,122・・・軸支部
126,127,128・・・回転コロ
129・・・コロ本体
130・・・軸
131・・・台座
132・・・L字部材
133・・・軸押さえ部材
137・・・軸受け面

Claims (10)

  1. 円弧状に湾曲された湾曲部を有し、所定幅で対向するガイド部材により形成された搬送路を通じて、シート状の被搬送体が収容される給紙部から搬送後の被搬送体を保持する排紙部へ被搬送体を搬送する搬送装置であって、
    上記搬送路の湾曲部の外側に配置された外側ガイド部材は、
    コロ収容部が凹設されたガイド部材本体と、
    コロ本体及び軸が一体に形成された回転コロと、
    上記回転コロのコロ本体の一部をガイド面から突出させて、該回転コロの軸を回転自在に支持する軸支部を有し、該回転コロの軸が被搬送体の搬送方向と直交するようにして、上記外側ガイド部材のコロ収容部に配設されたガイドカバーと、を具備するものである搬送装置。
  2. 上記ガイドカバーの軸支部は、
    上記回転コロのコロ本体の一部がガイド面から所定高さで突出するように、該回転コロの軸の位置を拘束する台座と、
    被搬送体の当接により上記回転コロが受ける負荷方向に対して略直交する軸受け面を有し、該軸受け面と上記台座との間で該回転コロの軸を回転自在に狭持するL字部材と、
    上記回転コロの軸を上記台座と上記L字部材との間に挿入可能に弾性変形し、挿入された軸を該台座と該L字部材との間に拘束する軸押さえ部材と、を具備するものである請求項1に記載の搬送装置。
  3. 上記ガイドカバーは、そのガイド面が、上記外側ガイド部材のガイド面と略同一面をなすように該外側ガイド部材のコロ収容部に配設されたものである請求項1又は2に記載の搬送装置。
  4. 上記回転コロは、被搬送体の搬送方向に隔てられて上記ガイドカバーに複数配設されたものである請求項1から3のいずれかに記載の搬送装置。
  5. 被搬送体の搬送方向上流側の回転コロのコロ本体が、搬送方向下流側の回転コロのコロ本体より大径である請求項4に記載の搬送装置。
  6. 上記外側ガイド部材は、ガイド面の幅方向の略中央に上記コロ収容部が凹設されたものである請求項1から5のいずれかに記載の搬送装置。
  7. 上記外側ガイド部材は、被搬送体の搬送方向に沿ってそのガイド面から突出するガイドリブを有し、
    上記ガイドカバーの軸支部は、上記ガイドリブよりガイド面からの突出高さが大きくなるように上記回転コロの軸を支持するものである請求項1から6のいずれかに記載の搬送装置。
  8. 上記回転コロ及び上記ガイドカバーは、上記外側ガイド部材のガイド面の摩擦抵抗より小さな摩擦抵抗が生じる合成樹脂からなるものである請求項1から7のいずれかに記載の搬送装置。
  9. 上記搬送路は、上記給紙部から上記排紙部へ被搬送体を反転させるUターンパスを形成するものであり、上記回転コロ及び上記ガイドカバーは、上記Uターンパスの幅方向の略中央位置に配置されているものである請求項1から8のいずれかに記載の搬送装置。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載の搬送装置と、該搬送装置の搬送路において被搬送体に画像形成を行う画像形成部と、を具備するものである画像形成装置。
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