JP2005247544A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被記録媒体を円滑に搬送するとともに、構成の簡略化を図る。
【解決手段】 外側弧状ガイド13と内側弧状ガイド14との間に被記録媒体の厚さ方向の変位を許容する自由通路15を設けたため、搬送される被記録媒体の姿勢に自由度があり、ピンチローラ等を使用しなくても円滑な搬送が可能になる。従って、装置1の構造が簡略化され、小型化やコストダウンを図ることができる。また、外側弧状ガイド13が画像記録装置1のケーシング2の外側から着脱可能であるため、ジャム処理を容易に行うことができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、画像記録装置に関する。
従来より、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像記録装置として、用紙やOHP用シート等の被記録媒体を積載する積載部と、被記録媒体に画像を記録する画像記録手段とを上下に重ねて配置するとともに、積載部と画像記録手段とをUターン状の搬送路で接続し、被記録媒体を積載部から搬送路を介して画像記録手段へと搬送する構成のものが知られている(例えば特許文献1参照)。Uターン状の搬送路は、例えば、被記録媒体を厚み方向の両側から位置決めする湾曲した一対のガイド部材を備えて構成され、その途中には被記録媒体を緊密に挟みつつ回転駆動されることにより被記録媒体を搬送するピンチローラ等の搬送手段が配置されている。また、積載部側には被記録媒体を搬送路内へ送る供給ローラ等の搬送手段が設けられ、画像記録手段側にも被記録媒体を搬送路側から引き込むレジストローラ等の別の搬送手段が設けられている。
特開2002−321838公報
上記の従来の画像記録装置においては、Uターン状の搬送路上において、被記録媒体が常に一定の姿勢(曲がり具合)で搬送されるようになっている。このような画像記録装置において、構成の簡略化を図るために、仮に搬送路途中のピンチローラ等の搬送手段を省略した場合には、被記録媒体が搬送路の外部に設けた別の搬送手段から引張り力を受けたときに、被記録媒体が無理に引っ張られてその搬送手段に大きな負荷がかかり、被記録媒体を円滑に搬送できなくなるおそれがある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、被記録媒体を円滑に搬送するとともに、構成の簡略化を図ることの可能な画像記録装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、シート状の被記録媒体を積載保持可能な被記録媒体積載部から所定の搬送方向に搬送される被記録媒体上に画像を記録する画像記録手段を備える画像記録装置であって、互いに上下方向に配置されている前記画像記録手段と前記被記録媒体積載部とをUターン状に接続するとともに、前記被記録媒体積載部の前記搬送方向における下流側端部から前記画像記録手段の被記録媒体挿入口まで被記録媒体を案内する外側弧状ガイドと、この外側弧状ガイドに対して間隔を隔てて配置され、被記録媒体をその厚さ方向の変位を許容しつつ案内する自由通路を前記外側弧状ガイドとの間で構成する内側弧状ガイドと、前記被記録媒体積載部に積載されている被記録媒体から一の被記録媒体を分離して前記自由通路へ送り出す供給手段と、を備えたことを特徴とする画像記録装置。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記外側弧状ガイドは、画像記録装置の筐体の外側から着脱可能に取り付けられているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記筐体には、前記外側弧状ガイドに形成したガイド溝に係合してその外側弧状ガイドを正規の取付位置に案内するガイド突起が設けられているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項2または3に記載のものにおいて、画像記録手段の被記録媒体挿入口には搬送ローラが設けられ、前記外側弧状ガイドには前記搬送ローラの回転軸に嵌合する位置決め係合部が設けられているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項2から4のいずれかに記載のものにおいて、前記外側弧状ガイドには、外側弧状ガイドの着脱時の把持部と、外側弧状ガイドが正規位置に取り付けられた状態で前記筐体に設けられた被係止部に対し弾性的に係合可能なロック部と、前記把持部と同時に摘むことにより前記ロック部の前記被係止部に対する係合を解除する方向に変位させる解除操作部とが設けられているところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項2から5のいずれかに記載のものにおいて、前記外側弧状ガイドの外面側端部が前記筐体の一側面とほぼ一致する位置に設けられているところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1から6のいずれかに記載のものにおいて、前記外側弧状ガイドの前記内側弧状ガイドに対向する面には、前記被記録媒体の搬送方向に沿った複数のリブが幅方向に所定間隔で並んで突出して設けられているところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項7に記載のものにおいて、前記複数のリブのうち幅方向の中央側のものが前記自由通路への張り出し寸法が大きくなるようにされているところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項1から8のいずれかに記載のものにおいて、前記外側弧状ガイドは合成樹脂材からなるとともに、前記内側弧状ガイドに対向する面における幅方向の中央部には、前記被記録媒体に対する摩擦抵抗が他の部分を構成する合成樹脂材よりも小さい合成樹脂材からなる抵抗低減部が設けられているところに特徴を有する。
請求項10の発明は、請求項1から9のいずれかに記載のものにおいて、前記内側弧状ガイドには、前記被記録媒体の搬送方向における上流側端部に回転自在な供給補助ローラが設けられているところに特徴を有する。
請求項11の発明は、請求項1から10のいずれかに記載のものにおいて、前記被記録媒体積載部には前記被記録媒体の先端側を上向きに案内するガイド板が設けられているところに特徴を有する。
請求項12の発明は、請求項11に記載のものにおいて、前記ガイド板のうち幅方向の中央部分は他よりも手前側に膨出し、その膨出端に重なって供給された前記被記録媒体を分離するための分離部材が設けられているところに特徴を有する。
請求項13の発明は、請求項12に記載のものにおいて、前記分離部材の幅方向の両側には回転自在な供給補助ローラが設けられているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
外側弧状ガイドと内側弧状ガイドとの間に被記録媒体の厚さ方向の変位を許容する自由通路を設けたため、搬送される被記録媒体の姿勢に自由度があり、ピンチローラ等を使用しなくても円滑な搬送が可能になる。従って、装置の構造が簡略化され、小型化やコストダウンを図ることができる。
<請求項2の発明>
外側弧状ガイドが画像記録装置の筐体の外側から着脱可能であるため、ジャム処理を容易に行うことができる。
<請求項3の発明>
外側弧状ガイドの取り付け時には、画像記録装置の筐体に設けられたガイド突起を外側弧状ガイドのガイド溝に係合して、外側弧状ガイドを正規の取付位置に案内させることができるため、取り付け作業を円滑に行うことができる。
<請求項4の発明>
外側弧状ガイドの位置決め係合部を被記録媒体挿入口の搬送ローラの回転軸に直接嵌合することにより、外側弧状ガイドの搬送ローラに対する位置決め精度を高めることができる。従って被記録媒体の先端が被記録媒体挿入口へ正確に案内される。
<請求項5の発明>
解除操作部を把持部と同時に摘むことにより、ロック部の係合解除操作と外側弧状ガイドの着脱とを同時に行うことができるため、作業性が良い。
<請求項6の発明>
外側弧状ガイドの外面側端部が筐体の一側面とほぼ一致する位置にあるため、被記録媒体の搬送路上におけるターン位置が筐体の一側面と近くなり、従って筐体の小型化を図ることができる。
<請求項7の発明>
外側弧状ガイドに複数のリブを設けることにより、被記録媒体に対する摩擦抵抗が低減され、被記録媒体を円滑に搬送することができる。
<請求項8の発明>
複数のリブのうち主として中央側のリブが被記録媒体に接触してその被記録媒体を案内し、端側のリブは被記録媒体にあまり接触しないため、被記録媒体を円滑に搬送することができる。
<請求項9の発明>
外側弧状ガイド全体を被記録媒体に対する摩擦抵抗の小さい樹脂によって形成した場合には、成形精度が出しにくかったり、コスト高になることがある。しかし、特に被記録媒体の接触圧の大きい中央部に接触抵抗の小さい樹脂を用いることで、被記録媒体に対する摩擦抵抗を低減しつつ、成形精度の低下やコスト高を回避することができる。
<請求項10の発明>
内側弧状ガイドにおける被記録媒体の搬送方向における上流側の端部に回転自在な供給補助ローラを設けたため、被記録媒体が端部に引っ掛かることなく円滑に搬送される。
<請求項11の発明>
被記録媒体積載部にガイド板を設けたことにより、供給手段により押し出された被記録媒体の先端側が上向きに案内され、被記録媒体が円滑に自由通路側へ送り出される。
<請求項12の発明>
ガイド板の中央の膨出端に分離部材が設けられているため、ガイド板に押し付けられた被記録媒体が確実に分離部材に当接して分離される。
<請求項13の発明>
分離部材の両側に供給補助ローラが設けられているため、分離部材により分離された被記録媒体が供給補助ローラに当接して円滑に搬送される。
次に本発明の一実施形態を図1から図12を参照して説明する。
図1は本実施形態における画像記録装置1の外観斜視図、図2は画像記録装置1の断面図である。なお、以下の説明においては、上下方向については図2を基準とし、前後方向については図2の左側を前方とする。
本実施形態の画像記録装置1は、ファクシミリ機能、プリンタ機能、複写機能、スキャナ機能等を備えた複合機である。この画像記録装置1は、全体として略箱形のケーシング2(本発明の「筐体」に相当)を備えており、このケーシング2は上方から視て一辺がA4サイズの用紙の長手寸法よりも一回り大きな略正方形状をなしている。ケーシング2は、略箱形の装置本体3と、その上面に覆い付けられるカバー体4とに分割して構成されている。カバー体4は、装置本体3に対して開閉可能とされ、画像を読み取るための読み取りユニット5や操作パネル6等を備えている。
装置本体3には、幅方向の中央部に前方に開口した開口部8が設けられ、その開口部8の下部が用紙やOHP用シート等のシート状の被記録媒体(図示せず)を積載する供給トレイ9(本発明の「被記録媒体積載部」に相当)を収納可能なトレイ収納部10とされている。開口部8の奥側(後側)には、トレイ収納部10の上方に被記録媒体に画像を形成する画像記録手段11が配置されている。さらに、画像記録手段11の奥側には、外側弧状ガイド13と内側弧状ガイド14とが設けられ、両弧状ガイド13,14間にはトレイ収納部10内の供給トレイ9の先端と画像記録手段11の後端側とを接続するUターン状の自由通路15が構成されている。また、画像記録手段11と供給トレイ9との間には、供給トレイ9の被記録媒体を画像記録手段11側へ供給する供給手段16が設けられている。この画像記録装置1においては、図2に矢印で示すように、供給トレイ9に積載された被記録媒体が、供給手段16によって自由通路15に送られ、自由通路15を通過して画像記録手段11に至り、その画像記録手段11において所定の画像を記録した後に、供給トレイ9の前部上面に排出されるようになっている。なお、装置本体3内には、供給手段16等を駆動する駆動手段(図示せず)や各部の動作を制御する制御回路(図示せず)等も設けられている。
次に各部の構成について詳細に説明する。
まず供給トレイ9について図3及び図4等を参照して説明する。なお、図3は、供給トレイ9の平面図であり、図4は、供給トレイ9と装置本体3側に設けられた供給手段16の斜視図である。供給トレイ9は、前述のトレイ収納部10から前方へ水平に引き出すことで装置本体3から取り外し可能とされており、取り外した状態からトレイ収納部10内に水平に挿入することで再び装置本体3内に収納可能となっている。供給トレイ9は、長方形の底板18を備えており、全体として上方から視た大きさが概ねA4サイズ大の薄皿状をなしている。底板18は、その上面に被記録媒体を積載可能とされており、その上面のうち略後半領域が後側積載面19A、略前半領域が前側積載面19Bとされている。両積載面19A,19Bは、ともに後側、即ち被記録媒体の供給方向の下流側が低くなるように傾斜しており、前側積載面19Bは後側積載面19Aよりもさらに傾斜角が大きくされている(図2参照)。
後側積載面19A上には、一対の側端部ガイド20R,20Lが左右に互いに間隔を隔てて設けられている。各側端部ガイド20R,20Lは、後側積載面19Aに沿い、かつ後側積載面19Aの後端よりもやや前方位置から後側積載面19Aの前端付近まで延びた底壁部21を備えている。各底壁部21における底板18の幅方向外側の端部からは、底壁部21と同じ長さで、かつ前後方向(即ち被記録媒体の供給方向)に沿ったガイド壁22が垂直に立設されている。また、各底壁部21の底面からは、互いに他方の側端部ガイド20R,20Lに向かってリニアガイドバー23が延設されている。両リニアガイドバー23は、前後方向に所定間隔を隔てて並行に配置されるとともに、それぞれ底板18に左右方向に沿って設けられた溝部24内に嵌合されている。両側端部ガイド20R,20Lは、底壁部21を後側積載面19Aに摺接させるとともに、リニアガイドバー23を溝部24に沿って摺動させることで左右方向(即ち被記録媒体の供給方向に直交する方向)に変位可能とされている。また、両リニアガイドバー23には、互いの対向部にラックギア25が形成されており、各ラックギア25はそれぞれ底板18における幅方向の中央位置に回転自在に設けられたピニオンギア26と噛み合っている。このように両側端部ガイド20R,20Lは、ラックギア25とピニオンギア26とを介して互いに連結されることで、常に両ガイド壁22から底板18の幅方向中央までの距離が等しくなるように、互いに連動するようになっている。なお、両側端部ガイド20R,20Lを最大幅まで拡げたとき(図3の状態)には、両ガイド壁22間の間隔がほぼA4サイズの短手寸法(幅寸法)に等しくなる。
また、両側端部ガイド20R,20Lにおけるガイド壁22の前端寄り上端部からは、互いに底壁部21の上方へ張出部28が延出して設けられている。各張出部28の後端にはストッパ29がほぼ垂直に立設されている。これらのストッパ29は、後述する排出ローラ99の下方に位置しており、排出された被記録媒体が張出部28上から後方へ移動するのを規制する。また、右側の側端部ガイド20Rの前部には、両側端部ガイド20R,20Lを所望の位置に位置決めするための位置調整部30が設けられている。この位置調整部30は、底壁部21、ガイド壁22及び張出部28の各面に沿った断面コの字形状をなす弾性片30Aを有しており、弾性片30Aに外力を加えない状態では弾性片30Aの下面に設けられた係止突起(図示せず)が、後側積載面19A上に左右方向に沿って設けられた凹凸状のずれ止め部30Bに係止することで、側端部ガイド20R,20Lが位置決めされる。また、弾性片30Aの上端に設けられた操作部30Cを摘むことで、弾性片30Aが撓み変形して前述の係止突起とずれ止め部30Bとの係合が解除され、両側端部ガイド20R,20Lを左右方向に変位できるようになる。
なお、後側積載面19Aにおける幅方向の中央には、起立及び倒伏可能な位置決めリブ31が前後一対設けられており、この位置決めリブ31を起立状態とすることで、後側積載面19Aの後端に設けられた後述のガイド板43との間に、はがきサイズやL判サイズ等の被記録媒体を位置決めできるようになっている。
底板18上における前側積載面19Bに対応した領域の両側端位置には、それぞれ前後方向に沿った固定側壁部32が垂直に立設されている。これらの固定側壁部32は、両側端部ガイド20R,20Lを最大幅まで拡げたときに、各ガイド壁22とほぼ面一に連なるように配置されている。また、両固定側壁部32の上端部には、底板18上に積載された被記録媒体を上方から覆うことの可能なカバー部33が両固定側壁部32間を跨ぐように延設されている。このカバー部33は、両側端部に設けられた嵌合縁部34を各固定側壁部32の上端部に上方から嵌合させることで取り付けられており、両固定側壁部32に対して着脱可能とされている。また、カバー部33は、全体として前側積載面19Bと概ね並行となるように後下がりに傾斜している。カバー部33の上面には、その後縁部に沿って隆起部35が設けられており、前述した各側端部ガイド20R,20Lの張出部28の前端が概ね隆起部の高さと同程度の高さ位置となっている。さらに、カバー部33には、幅方向の中央部分に前方に開放する切欠部36が形成されている。
底板18における前側積載面19Bには、幅方向中央に前方に開口した長方形の支持部材収納孔38が凹設されており、この支持部材収納孔38内には平面形状が同じく長方形の板状の補助支持部材39が装着されている。補助支持部材39は、前後方向に変位可能とされており、不使用時には、図2に実線で示すように、全体が支持部材収納孔38内に収納され、使用時には、図2に二点鎖線で示すように、支持部材収納孔38から前方へ所定長さ引き出されるようになっている。また、補助支持部材39の前部には、左右に細長い指掛け孔40が上下に貫通して設けられており、また支持部材収納孔38の底面にも指掛け孔40に対応した位置に第2指掛け孔41が設けられている。
底板18の後端部には、その全幅にわたってガイド板43が取り付けられている。このガイド板43は、その前面が上向きに傾斜しており、後述の供給手段16が底板18に積載された複数の被記録媒体をガイド板43側に押し出すと、そのうち一の被記録媒体が分離されるとともに、その被記録媒体の先端が上向きに案内されるようになっている。また、ガイド板43は、幅方向(左右方向)の中央部が前方に膨出するように若干湾曲しており、その中央部の膨出端に重なるように金属製の分離部材44が取り付けられている。この分離部材44は、上下に所定間隔で並んだ複数の歯部を有するとともに、各歯部の先端がわずかにガイド板43の前面から突出しており、供給手段16によって押し出された複数の被記録媒体がこれらの歯部の先端に当接することで一の被記録媒体が分離されるようになっている。さらに、ガイド板43の中央の膨出端には、分離部材44の幅方向の両側上端部に、回転自在な一対の供給補助ローラ45が設けられている。
右側の側端部ガイド20Rには、供給トレイ9を装置本体3に対して引き出し及び挿入する際に、供給ローラ52及びアーム部材53を揺動させるカム部60が設けられている。カム部60は、側端部ガイド20Rにおけるガイド壁22の後部上端部に、底板18の底面からの高さが前後方向に沿って変化するように設けられており、図6に示すように、後下がりに傾斜した斜面60Aと、後上がりに傾斜した斜面60Bと、底板18の底面からの高さがほぼ一定の水平部60Cとが前方から後方へ順に連なることで形成されている。なお、水平部60Cはガイド壁22のほぼ後端まで形成されており、ガイド板43の上端部と同程度の高さを有している。
次に被記録媒体の供給手段16について図2及び図5等を参照して説明する。なお、図5は、供給手段16の斜視図である。
装置本体3内には、供給トレイ9の後部上方位置に、左右方向に細長い箱形のフレーム47が設けられており、このフレーム47内に回転可能な支軸48が左右方向(被記録媒体の供給方向と直交する方向)に延設され、供給手段16全体がこの支軸48によって支持されている。支軸48は、ほぼ供給トレイ9の幅方向の中央から右端にわたる範囲に配置されている。また、この支軸48における供給トレイ9の幅方向外側の端部、より詳細には底板18の側端よりやや外側の端部位置には大ギア49が取り付けられている。この大ギア49は図示しない駆動手段に連結されており、駆動手段の動力により支軸48が回転されるようになっている。また、支軸48のもう一方の端部には、支軸48とほぼ同径の小ギア50が取り付けられている。
支軸48における供給トレイ9の幅方向中央側の端部には、供給ローラ52を支持するアーム部材53が取り付けられている。アーム部材53は、支軸48から径方向外側へ延出し、かつ左右に離間して平行に配された一対の支持アーム54を備えている。両支持アーム54の先端(揺動端)の間には、供給ローラ52が挟まれて配置されるとともに、供給ローラ52の回転軸が支持アーム54に設けられた軸受け部55に支持されることで、供給ローラ52が左右方向を軸として回転可能に保持されている。また、両支持アーム54間には、支軸48の小ギア50と供給ローラ52の有するギア部52Aとを連結する4つの動力伝達ギア56が支持アーム54の延長方向に連なって組み込まれており、駆動手段によって支軸48が回転されると、その回転力が4つの動力伝達ギア56を介して供給ローラ52に伝達されるようになっている。なお、4つの動力伝達ギア56のうち小ギア50に直接噛み合った動力伝達ギア56Aはいわゆるワンウェイギアであって、支軸48側からの回転力を供給ローラ52側に伝達し、供給ローラ52側からの回転力は支軸48側に伝達しないように構成されている。
アーム部材53は、供給ローラ52の回転軸が支軸48よりも下がった後下がりの傾斜姿勢から、供給ローラ52の回転軸が支軸48の中心とほぼ同じ高さとなる水平姿勢まで揺動可能であり、アーム部材53が水平姿勢になったときには、アーム部材53及び供給ローラ52の大部分がフレーム47内に収容される。複数の被記録媒体を積載した供給トレイ9がトレイ収納部10の正規の取付位置に装着されたときには、アーム部材53の揺動端が自重により下がって供給ローラ52が最上層の被記録媒体の上面に載る。この状態から、供給ローラ52を図2の反時計回り方向に回転させることによって、被記録媒体を後方に押し出し、その被記録媒体の先端側を前述したガイド板43に押し付けることで一の被記録媒体を分離し、自由通路15側に送るようになっている。なお、供給トレイ9の後側積載面19A上には、被記録媒体のない状態で供給ローラ52に当接可能な位置に被記録媒体に対する摩擦係数の大きいコルク板57が貼り付けられており、これにより供給トレイ9に積載される被記録媒体の最後の一枚を供給ローラ52により容易に送り出せるようにしている。
供給手段16には、供給トレイ9を装置本体3に対して引き出し及び挿入する際に、カム部60及びガイド板43と協働して、供給ローラ52及びアーム部材53を揺動させる従動部61が設けられている。この従動部61は、アーム部材53における支軸48側の支持アーム54の下端部から支軸48に沿って延出して一体的に設けられ、全体として支持アーム54の下端面とほぼ面一な板状をなしている。供給トレイ9が正規の取付位置に取り付けられた状態において、アーム部材53と反対側の従動部61の端部は、ほぼ供給トレイ9の側端位置まで延出しているので、従動部61は、側端部ガイド20Rの左右方向の位置に関わらず、そのガイド壁22の上方に位置するようになっている。また、従動部61の後縁部61Aは、やや上向きに折り曲げられており、支軸48の中心からこの後縁部61Aまでの距離は、支軸48の中心から供給ローラ52の回転軸までの距離の半分弱となっている。後に詳述するように、この従動部61は、供給トレイ9を引き出し及び挿入する際に、その下面がカム部60またはガイド板43に摺接することで上下に変位し、アーム部材53が揺動されるようになっている。
次に外側弧状ガイド13について図7から図12を参照して説明する。図7は、画像記録装置1の一部を拡大した断面図、図8は、外側弧状ガイド13を斜め後上方から見た斜視図、図9は外側弧状ガイド13を斜め前下方から見た斜視図、図10は外側弧状ガイド13の側面図、図11は外側弧状ガイド13を取り外した状態の画像記録装置1の一部を示す斜視図、図12は外側弧状ガイド13を取り付けた状態の画像記録装置1の一部を示す斜視図である。
外側弧状ガイド13は、画像記録手段11の後方、供給トレイ9の後端部の上方位置に取り付けられており、ケーシング2の後面に開口して設けられたガイド取付孔63を通して着脱可能とされている(図2を併せて参照)。外側弧状ガイド13の全体はケーシング2内に収容され、外側弧状ガイド13の後端部はケーシング2の後面とほぼ一致している。外側弧状ガイド13は、幅方向に長く略弧状に湾曲した本体部64を備えており、その本体部64には被記録媒体を案内する外側案内面65が自由通路15に面して形成されている。この外側案内面65は、左右方向について供給トレイ9とほぼ同範囲にわたって形成されている。また、外側案内面65における上流側の端部は、ガイド板43の上端部に位置しており、外側案内面65の下流側の端部は、後述する画像記録手段11の被記録媒体挿入口95を構成するレジストローラ93及び従動ローラ94の直前に位置している。外側案内面65は、上流側の端部付近ではほぼ垂直であり、そこから下流側に向かうにつれて、次第に前方に傾斜し、水平になった後に、前下がりに傾斜して下流側の端部に至るような略弧状をなしている。なお、外側案内面65のうち下流側の端部近傍は平坦面になっている。外側案内面65には、被記録媒体を搬送する方向に沿った複数のリブ66が幅方向に所定間隔で並んで突出して設けられている。また、外側案内面65のうち下流側端部付近は、幅方向の中央部分が自由通路15側へ張り出しており、そのため幅方向の中央側のリブ66Aは他の位置のリブ66に比べて自由通路15側への張り出し寸法が大きくなっている。
本体部64には、外側案内面65における幅方向の中央部であって、張出部分よりも下流側に取付凹部67が凹設されており、その取付凹部67に湾曲した板状の抵抗低減部68が取り付けられている。外側弧状ガイド13は、本体部64及び抵抗低減部68を含めて全体が合成樹脂材からなり、抵抗低減部68は、被記録媒体に対する摩擦抵抗が他の部分を構成する合成樹脂材よりも小さい合成樹脂材によって形成されている。具体的には、抵抗低減部68は、例えばポリアセタール樹脂(POM)等から形成され、他の部分は例えばポリスチレン樹脂(PS)等から形成される。抵抗低減部68の表面には、本体部64の外側案内面65に概ね倣った形状の案内面69が形成され、その案内面69には、本体部64における前述の張出部分に設けられたリブ66Aに連なって、被記録媒体の搬送方向に沿った複数のリブ70が突出して設けられている。なお、抵抗低減部68のリブ70は、上流側端部付近の突出寸法が本体部64側のリブ66A上端部の突出寸法よりもやや小さくされている。これにより、成形誤差等に起因して抵抗低減部68側のリブ70の下端が本体部64側のリブ66Aよりも突出したために、下方から送られる被記録媒体の先端が抵抗低減部68側のリブ70に引っ掛かるような事態が防止される。また、抵抗低減部68の案内面69には、下流側端部付近の幅方向中央位置に、後述するレジセンサ88の有する検知片90の先端を受け入れ可能な検知片受入孔71が凹設されている。この検知片受入孔71は、被記録媒体の搬送方向に沿って細長く、その幅方向両側の開口縁部には他のリブ70とほぼ同じ張り出し寸法を有する検知補助リブ72が設けられている。
本体部64の両側端には、その上端部に前後方向に延びた側板部74が設けられている。この側板部74の前端位置は、外側案内面65における下流側の端部の位置とほぼ一致しており、さらにその側板部74の前端には前方へ突出した上下一対の係合爪76Aを有する位置決め係合部76が設けられている。この位置決め係合部76における一対の係合爪76A間には、後述するレジストローラ93の軸支部93Aを嵌合可能となっている。
また、各側板部74には、その外側面に位置決め係合部76の係合爪76A間から後方へ延びたガイド溝77が形成されている。一方、装置本体3には、外側弧状ガイド13の両側位置に一対の側壁78が設けられており(図11参照、なお同図においては手前側の側壁78は示されていないが、奥側のものと概ね対称的な構成である)、各側壁78にはそれぞれガイド溝77に係合可能なガイド突起79が設けられている。このガイド突起79とガイド溝77とは、外側弧状ガイド13を装置本体3に対して取り付ける際に、外側弧状ガイド13を正規の取付位置に案内する機能を有している。なお、ガイド溝77は、終端部を除く部分の溝幅がガイド突起79の外径に比べてやや大きくされ、終端部の溝幅はガイド突起79が緊密に嵌まるように溝幅が縮小している。
また、各側板部74の後端には、ロック部80が後方に延出して設けられている。このロック部80は、左右方向に撓み変形可能とされるとともに、その先端部が外側方に張り出しており、この先端部を各側壁78に凹設された被係止部81に係合させることで、外側弧状ガイド13が正規の取付位置にロックされるようになっている。また、各ロック部80の先端部からは、外側弧状ガイド13の幅方向の内側へ向けてコの字状に湾曲した解除操作部82が延出して形成されており、この解除操作部82によりロック部80を被係止部81に対する係合を解除する方向に変位操作できるようにされている。また、本体部64の後面には、板状の把持部83が左右一対後方へ延出して設けられており、各把持部83の先端部が解除操作部82の先端と所定間隔を隔てて対向するように配置されている。この把持部83を解除操作部82と同時に摘むことで、外側弧状ガイド13の着脱を行うことができるようになっている。
内側弧状ガイド14は、装置本体3内に外側弧状ガイド13に対して間隔を隔てて配置されており、外側弧状ガイド13に対向する面が内側案内面85となっている。内側案内面85は、上流側(後側)が外側弧状ガイド13の外側案内面65よりも曲率の大きな凸状の弧状面となっており、下流側(前側)がほぼ水平な平坦面になっている。内側案内面85における上流側端部(下端部)は、外側案内面65の上流側端部よりも上方に位置しており、その幅方向の中央には左右一対の供給補助ローラ86が回転自在に取り付けられている。また、内側案内面85には、被記録媒体の搬送方向に沿った複数のリブ87が前側と後側とに分かれて、かつ幅方向に所定間隔で並んで突出して設けられている。
この内側弧状ガイド14の内側案内面85と外側弧状ガイド13の外側案内面65との間には、前述のようにUターン状の自由通路15が構成されている。両弧状ガイド13,14の案内面65,85間の間隔は、概ね上流側(自由通路15の入口側)が大きく、下流側へ行くに従って徐々に小さくなっている。そして、その案内面65,85間の間隔は、下流側端部の近傍を除いて、被記録媒体の厚みに比べて十分大きくされており、自由通路15内の被記録媒体の厚さ方向の変位を許容するようになっている。また、下流側端部の近傍では、案内面65,85間の間隔、厳密には両案内面65,85のリブ66,87の先端位置の間隔は比較的小さくされており、自由通路15から抜け出た被記録媒体の先端部がレジストローラ93及び従動ローラ94の構成する被記録媒体挿入口95に対して正確に位置決めされるようになっている。このように、供給ローラ52からレジストローラ93に至るまでの被記録媒体の搬送路中には、ピンチローラのように被記録媒体を緊密に挟んで搬送する手段は設けられていない。
内側弧状ガイド14の下側(内側案内面85の反対面側)には、幅方向の中央位置に、被記録媒体の先端及び後端を検知するためのレジセンサ88が設けられている。このレジセンサ88は、左右方向に延びた取付軸89周りに回動可能な検知片90を備えており、この検知片90はバネ部材(図示せず)によって図7の時計回り方向に付勢されている。また、内側弧状ガイド14の上面における幅方向中央には貫通孔91が設けられ、そこから検知片90の先端部が自由通路15内へ突出しており、その検知片90の先端部が自由通路15内において被記録媒体に干渉しない場合には、外側弧状ガイド13の検知片受入孔71内に受け入れられる(非干渉位置という、図7の実線参照)。また、検知片90の先端部が被記録媒体に干渉した場合には、検知片90は下側に退避する(干渉位置という、図7の二点鎖線参照)。また、レジセンサ88は、検知片90の位置を検出するフォトインタラプタ(図示せず)を備えている。
次に画像記録手段11について図2、図7及び図11等を参照して説明する。画像記録手段11の上流側端部(後端)には、レジストローラ93(本発明の「搬送ローラ」に相当)が左右方向に延びて設けられている。レジストローラ93の両端部に装置本体3側に固着された軸支部93Aが設けられ、両軸支部93A間に駆動手段からの動力により回転可能な回転部93Bが設けられている。またレジストローラ93の回転部93Bの下方には、レジストローラ93に従動して回転可能な複数の従動ローラ94が設けられている。レジストローラ93及び従動ローラ94の間には、被記録媒体挿入口95が構成されており、前述した自由通路15の下流側端部がこの被記録媒体挿入口95に接続されている。
画像記録手段11には、従動ローラ94の下流側(前側)に被記録媒体を下側から支持するプラテン96が設けられている。また、画像記録手段11の上部には、記録ヘッド97を搭載したキャリッジ98が設けられ、このキャリッジ98がプラテン96の上方を左右方向に沿って移動するとともに、記録ヘッド97がプラテン96上の被記録媒体に対してインクを吐出して画像を記録するようになっている。また、プラテン96の下流側には、左右方向に延びた排出ローラ99が設けられている。この排出ローラ99は、レジストローラ93と連動して回転駆動されることで記録ヘッド97により画像が記録された被記録媒体を前述した供給トレイ9上に排出する。
以上が本実施形態の構成であり、次にその作用を説明する。
装置本体3内に収納された供給トレイ9に被記録媒体を積載させる場合には、まず供給トレイ9をトレイ収納部10から前方に引き出す。このとき、支持部材収納孔38内に収納された補助支持部材39の指掛け孔40と底板18の第2指掛け孔41とに指を掛けて手前に引くようにすることで、供給トレイ9を容易に引き出すことができる。
ここで、予め被記録媒体が積載された状態の供給トレイ9を引き出す場合には、被記録媒体をその上面に載った供給ローラ52の下側から抜き出す必要がある。仮に供給トレイ9の後側積載面19Aが水平面であった場合には、供給トレイ9を引き出すと共に被記録媒体が供給ローラ52に引っ掛かってしまうおそれがある。これに対し本実施形態では、供給トレイ9の後側積載面19Aが被記録媒体の供給方向の下流側(後側)が低くなるように傾斜しているため、供給トレイ9を引き出す際には、被記録媒体が上面に載った供給ローラ52に対して下方へ離間するように引き出される。従って、被記録媒体が供給ローラ52に引っ掛かりにくくなり、供給トレイ9を円滑に引き出すことができる。
次に供給トレイ9を引き出す際の供給手段16の動作について説明する。供給トレイ9が正規の取付位置にあるときには、供給ローラ52が被記録媒体の上面または底板18の後側積載面19Aに当接した状態であり、従動部61はカム部60の斜面60Aの上方に離間した位置にある(図6(A)参照)。この状態から供給トレイ9が前方に引き出されると、従動部61の後縁部61Aがカム部60の斜面60Bに当接して、この斜面60Bに摺接しつつ上昇し、これに伴ってアーム部材53が同図の反時計回り方向に揺動し、供給ローラ52が持ち上げられる(図6(B)参照)。供給トレイ9がさらに前方に引き出されると、従動部61の後縁部61Aがカム部60の斜面60Bを越え、続いて従動部61が水平部60Cの上面に乗り上げて、アーム部材53がほぼ水平姿勢になる(図6(C)参照)。そして、供給ローラ52がガイド板43の上端部に当接して、ガイド板43との摩擦により回転しつつガイド板43を乗り越える。供給ローラ52がガイド板43を越えると、ガイド板43の上端部がアーム部材53の下面に当接して、アーム部材53に対して摺接しつつ支軸48側へ移動する(図6(D)参照)。そして、ガイド板43の上端部がアーム部材53の下面から前方へ抜け出ると、供給ローラ52が自重によって下降する(図6(E)参照)。
このように供給トレイ9を着脱する際に供給ローラ52を持ち上げるためのカム部60を側端部ガイド20Rに設けたため、供給トレイ9の側壁部を省略でき、その分供給トレイ9の幅寸法を小さくして装置の小型化を図ることが可能になる。
また、供給トレイ9には、変位可能な側端部ガイド20R,20Lだけではなく、その前側に固定側壁部32が設けられているため、手に保持し易い。また固定側壁部32は、側端部ガイド20Rとほぼ面一に連なる位置に設けられているため、供給トレイ9の幅寸法が大きくならない。
こうして、供給トレイ9を装置本体3から取り外したら、使用する被記録媒体を積載面19A,19B上に重ねて載置する。A4サイズやB5サイズ等の被記録媒体を使用する場合は、その被記録媒体を供給トレイ9の前方からカバー部33の下側を通して奥側のガイド板43に当接する位置まで差し入れる。このとき、カバー部33には切欠部36が設けられているため、A4サイズより小さい大きさの被記録媒体(例えばB5サイズ)でも奥まで容易に差し入れることができる。また、B5サイズよりも小さいはがきサイズやL判サイズ等の被記録媒体を使用する場合には、対応する位置決めリブ31を立ててその位置決めリブ31とガイド板43との間にその被記録媒体を載置するようにする。
続いて、被記録媒体の両側端がそれぞれガイド壁22に一致していない場合には、両側端部ガイド20R,20Lの位置を左右方向に調整して、ガイド壁22を被記録媒体の両側端に一致させる。このとき、右側の側端部ガイド20Rを幅方向に変位させれば、左側の側端部ガイド20Lも連動するため、位置合わせの作業性が良い。こうして両ガイド壁22を被記録媒体の両側端位置に合わせると、被記録媒体が供給トレイ9における幅方向中央に位置決めされる。
次に、被記録媒体を積載した供給トレイ9を装置本体3に収納する。供給トレイ9を装置本体3の前方からトレイ収納部10内へ水平に挿入すると、まずガイド板43の上端部が従動部61及びアーム部材53に当接し、従動部61及びアーム部材53がガイド板43に乗り上げて、供給ローラ52が上昇するとともに、アーム部材53がほぼ水平姿勢になるまで揺動する(図6(D)参照)。この状態から供給トレイ9がさらに奥側へ押し込まれると、従動部61がカム部60の水平部60Cに乗り上げ、続いて供給ローラ52がガイド板43の上端部に当接してこれを乗り越える(図6(C)参照)。そして、従動部61がの後縁部61Aがカム部60の斜面60Bを下るとともに供給ローラ52が下降し(図6(B)参照)、供給ローラ52は積載面19A,19B上に積載された被記録媒体の上面に当接し、従動部61はカム部60から浮き上がる。ここで、供給トレイ9における被記録媒体の後側積載面19Aが被記録媒体の供給方向の下流側(後端側)が低くなるように傾斜しているため、被記録媒体が供給ローラ52を下方から押し上げるようにして供給ローラ52の下方に差し込まれる。そのため、被記録媒体の積載面が水平である場合に比べて、被記録媒体が供給ローラ52に引っ掛かりにくくなり、被記録媒体の位置ずれが生じることを防ぐことができる。供給トレイ9が正規の取付位置(図6(A)に示す位置)まで挿入されると供給トレイ9の取り付けが完了する。
次に被記録媒体に対して画像を記録する際の動作について説明する。
まず駆動手段からの動力により大ギア49が回転駆動され、その回転が動力伝達ギア56を介して供給ローラ52に伝達される。これにより、供給ローラ52が図7の反時計回り方向に回転すると、積載面19A,19B上の被記録媒体が後方へ押し出されてガイド板43に押し当てられる。ここで、ガイド板43は中央部分が前方側に膨出しているため、ガイド板43に押し付けられた被記録媒体の先端部が、中央部が若干高くなるような湾曲姿勢を取りつつ、上向きに案内される。そして、被記録媒体の先端中央部が、ガイド板43の膨出端に設けられた分離部材44の歯部に当接して、最上層の一枚が分離される。こうして、上向きに案内された被記録媒体はガイド板43の上端部における分離部材44の幅方向の両側に設けられた供給補助ローラ45に当接しつつ、その上方の自由通路15側に送られる。
ガイド板43から上向きに送り出された被記録媒体の先端部は、外側弧状ガイド13の外側案内面65における上流側端部付近に当接する。ここで、外側弧状ガイド13の上流側端部付近においては、複数のリブ66のうち幅方向の中央側のリブ66Aが自由通路15側への張り出し寸法が大きくなるようにされているため、ガイド板43により湾曲姿勢となった被記録媒体の先端部における幅方向中央部がリブ66Aに当接し、幅方向両端部は後方に逃がされる。従って、被記録媒体の先端部と外側弧状ガイド13との当接によって、被記録媒体の幅方向中央部がガイド板43から浮き上がることが防止されるため、被記録媒体と供給補助ローラ45との接触を保つことができる。
こうして、自由通路15内に送り出された被記録媒体の先端部は主として外側案内面65の中央側のリブ66Aに摺接しつつ上方へ案内される。続いて、被記録媒体の先端部の中央部が抵抗低減部68のリブ70に当接する。被記録媒体の先端部の中央部が抵抗低減部68のリブ70に摺接しつつ下流側へ案内されるとともに、幅方向両端部も外側案内面65のリブ66に摺接して、徐々に被記録媒体の先端部の姿勢が真っ直ぐに矯正され、被記録媒体の先端部が前方へ向けて案内される。
このように、外側弧状ガイド13の幅方向中央には被記録媒体に対する摩擦抵抗が小さい抵抗低減部68が設けられているため、被記録媒体が搬送路上で引っ掛かることなく円滑に下流側へ案内される。なお、外側弧状ガイド全体を被記録媒体に対する摩擦抵抗の小さい樹脂によって形成した場合には、成形精度が出しにくかったり、コスト高になることがある。しかし、本実施形態では、特に被記録媒体の接触圧の大きい中央部分に接触抵抗の小さい樹脂部材を用いることで、被記録媒体に対する摩擦抵抗を低減しつつ、成形精度の低下やコスト高を回避することができる。
被記録媒体の先端部が自由通路15内に突出したレジセンサ88の検知片90に当接すると、検知片90は被記録媒体に押圧されて下方(干渉位置、図7の二点鎖線参照)に押し込まれ、これにより被記録媒体の先端が検知片90の位置まで到達したことが検出される。ここで、検知部受入孔71の幅方向両側の開口縁部には、検知補助リブ72が突出して設けられているため、検知片90の付勢力によって押圧された被記録媒体が検知片90の反対側から一対の検知補助リブ72により支持され、もって被記録媒体が検知部受入孔71の内側に凹むことが防止される。これにより、検知片90の干渉位置と非干渉位置との間の変位量を十分に確保することができるため、被記録媒体の検出の正確性を高めることができる。
検知片90との当接位置を通過した被記録媒体の先端部は、自由通路15から出てレジストローラ93と従動ローラ94との間の被記録媒体挿入口95に到達する。ここで、外側弧状ガイド13における外側案内面65の下流側端部付近は平坦面となっているため、被記録媒体の先端部が正確に被記録媒体挿入口95に向かう。
レジストローラ93は、レジセンサ88により被記録媒体の先端を検出した時点では、逆方向(図7の反時計回り方向)に回転駆動され、所定時間後に正方向(図7の時計回り方向)に回転駆動されるように制御されている。被記録媒体の先端部が両ローラ93,94間の被記録媒体挿入口95に到達した時点では、レジストローラ93が逆方向に回転しているため、両ローラ93,94間には進入できず、ここで被記録媒体の傾きが矯正される。
そして、所定のタイミングでレジストローラ93が正方向に回転すると、被記録媒体の先端部が両ローラ93,94間に噛まれて、被記録媒体が前方へ引っ張られる。ここで、被記録媒体が比較的柔軟性の高い材質のもの(例えば薄手の印刷用紙、OHP用シート等)であった場合には、被記録媒体の先端部が前方に引っ張られると、外側弧状ガイド13のリブ66,70に沿った姿勢であった被記録媒体が、例えば図7にP1で示すように、内側弧状ガイド14側へ変位して内側案内面85に沿った姿勢となる。そして、この状態からレジストローラ93が回転されると、被記録媒体P1は、供給補助ローラ86により下流側に送られるとともに、内側案内面85のリブ87に摺接しつつ被記録媒体挿入口95内に引き込まれる。
また、被記録媒体が比較的柔軟性の低い材質のもの(例えば厚紙、はがき等)であった場合には、被記録媒体の先端部がレジストローラ93により前方に引っ張られると、その被記録媒体が内側弧状ガイド14側に変位するが、内側案内面85に沿う姿勢まで至らずに、例えば図7にP2で示すように、前述の被記録媒体P1の場合よりも外側弧状ガイド13寄りの位置に変位する。即ち柔軟性の低い材質の被記録媒体P2は、自由通路15内において、柔軟性の高い材質の被記録媒体P1の場合に比べて、曲がりの少なくなるような姿勢をとる。そして、この状態からレジストローラ93が回転されると、被記録媒体P2は、自由通路15内でレジストローラ93からの引張り力や被記録媒体P2の柔軟性等の諸条件に応じて自由な姿勢を取りつつ、被記録媒体挿入口95内に引き込まれる。
ここで、仮に被記録媒体が搬送路上で常に一定の姿勢(曲がり具合)で搬送される構成としたときには、被記録媒体に対してレジストローラ、供給ローラ等の搬送手段から引張り力や押出し力がかかった場合に、被記録媒体が無理に引っ張られたり押し曲げられたりすることになり、搬送手段に負荷がかかることがある。これに対し、本実施形態では、外側弧状ガイド13と内側弧状ガイド14との間に被記録媒体の厚み方向の変位を許容する自由通路15を設けたため、被記録媒体の姿勢に自由度があり、従って搬送手段にかかる負荷を軽減でき、ピンチローラ等を使用しなくても円滑な搬送が可能になる。
こうして、被記録媒体挿入口95を通過した被記録媒体がレジストローラ93の回転によりプラテン96上に送り出されると、記録ヘッド97によりプラテン96上の被記録媒体に所定の画像が記録される。そして、プラテン96上を通過した被記録媒体は排出ローラ99により前方へ搬送され、供給トレイ9の張出部28及びカバー部33の上面に排出される。このように供給トレイ9が画像記録手段11から排出された被記録媒体を受ける排出トレイを兼ねているため、装置全体がコンパクトになっている。また、カバー部33及び張出部28は、後側が低くなるように傾斜しているため、それらの上面に排出された被記録媒体が前方に落下することが防止される。
また、A4サイズ等のカバー部33及び張出部28の長さ寸法よりも大きな被記録媒体に画像を記録する際には、予め補助支持部材39を前方に引き出しておくことで、カバー部33の前端から垂れた被記録媒体の端部を補助支持部材39によって支持させることができ、被記録媒体が前方に落下することが防止される。なお、この補助支持部材39は、使用しない場合には、支持部材収納孔38内に収納しておけるので、邪魔にならない。
さらに、排出された被記録媒体がカバー部33の前端からはみ出ないような大きさであった場合には、カバー部33に設けた切欠部36を利用して被記録媒体の端部を上下から摘むことで、供給トレイ9を装置本体3から引き出すことなく、容易に被記録媒体を取り出すことができる。
次にジャム(紙詰まり)処理等の際に外側弧状ガイド13を装置本体3に対して着脱する手順について説明する。外側弧状ガイド13を取り外すには、まずガイド取付孔63より、外側弧状ガイド13の外面(後面)に設けられた左右の解除操作部82及び把持部83をそれぞれ同時に指で摘み、解除操作部82を把持部83側に押し付ける。すると、ロック部80が幅方向の内側に撓んで被係止部81に対する係合が解除されるため、解除操作部82及び把持部83をそのまま摘みつつ後方に引く。これにより、位置決め係合部76のレジストローラ93の軸支部93Aに対する係合が解除され、その状態から外側弧状ガイド13をさらに引くことで、ガイド突起79がガイド溝77から離脱して、外側弧状ガイド13を外部に取り外すことができる。こうして外側弧状ガイド13を装置本体3から取り外すと、自由通路15の片面が開放される。なお自由通路15には、ピンチローラなど、被記録媒体を緊密に挟む部材が設けられていないので、詰まった被記録媒体の除去作業を簡単に行うことができる。
取り外した外側弧状ガイド13を再び装置本体3に装着する場合には、左右の解除操作部82及び把持部83をそれぞれ同時に指で摘み、解除操作部82を把持部83側に押し付けつつ、外側弧状ガイド13を後方からガイド取付孔63内へ挿入する。すると、ガイド突起79がガイド溝77内に係合して外側弧状ガイド13が案内されるため、外側弧状ガイド13が傾くことが防止される。外側弧状ガイド13が正規の取付位置に接近すると、レジストローラ93の軸支部93Aが各位置決め係合部76の有する一対の両係合爪76Aを外側に若干撓み変形させつつ両係合爪76A間に進入して嵌合状態となる。そして、解除操作部82及び把持部83から指を離すと、解除操作部82が復元変形すると共に、ロック部80が被係止部81に係合して、外側弧状ガイド13が正規の取付位置にロックされる。
このように、解除操作部82を把持部83と同時に摘むことにより、ロック部80の係合解除操作と外側弧状ガイド13の着脱とを同時に行うことができるため、作業性が良い。
また、外側弧状ガイド13の位置決め係合部76をレジストローラ93の回転軸に嵌合することができるため、外側弧状ガイド13のレジストローラ93に対する位置決め精度を高めることができる。従って、被記録媒体の先端をレジストローラ93に噛まれる位置へ正確に案内することができる。
以上のように本実施形態によれば、外側弧状ガイド13と内側弧状ガイド14との間に被記録媒体の厚さ方向の変位を許容する自由通路15を設けたため、搬送される被記録媒体の姿勢に自由度があり、ピンチローラ等を使用しなくても円滑な搬送が可能になる。従って、装置1の構造が簡略化され、小型化やコストダウンを図ることができる。
また、外側弧状ガイド13が画像記録装置1のケーシング2の外側から着脱可能であるため、ジャム処理を容易に行うことができる。
また、外側弧状ガイド13の取り付け時には、ガイド突起79を外側弧状ガイド13のガイド溝77に係合して、外側弧状ガイド13を正規の取付位置に案内させることができるため、取り付け作業を円滑に行うことができる。
また、外側弧状ガイド13の位置決め係合部76をレジストローラ93の回転軸に嵌合することができるため、外側弧状ガイド13のレジストローラ93に対する位置決め精度を高めることができる。従って、被記録媒体の先端が被記録媒体挿入口95へ正確に案内される。
また、外側弧状ガイド13の解除操作部82を把持部83と同時に摘むことにより、ロック部80の係合解除操作と外側弧状ガイド13の着脱とを同時に行うことができるため、作業性が良い。
また、外側弧状ガイド13の外面側端部(後端部)がケーシング2の後面とほぼ一致する位置にあるため、被記録媒体の搬送路上におけるターン位置がケーシング2の一端面と近くなり、従ってケーシング2の小型化を図ることができる。
また、外側弧状ガイド13の外側案内面65に複数のリブ66を設けることにより、被記録媒体に対する摩擦抵抗が低減され、被記録媒体を円滑に搬送することができる。
また、複数のリブ66のうち主として中央側のリブ66Aが被記録媒体に接触してその被記録媒体を案内し、端側のリブ66は被記録媒体にあまり接触しないため、被記録媒体を円滑に搬送することができる。
また、外側弧状ガイド13の幅方向中央部に被記録媒体に対する摩擦抵抗が小さい抵抗低減部68が設けられているため、被記録媒体が搬送路上で引っ掛かることなく円滑に下流側へ案内される。なお、外側弧状ガイド全体を被記録媒体に対する摩擦抵抗の小さい樹脂によって形成した場合には、成形精度が出しにくかったり、コスト高になることがある。しかし、本実施形態によれば、特に被記録媒体の接触圧の大きい中央部分に接触抵抗の小さい樹脂部材を用いることで、被記録媒体に対する摩擦抵抗を低減しつつ、成形精度の低下やコスト高を回避することができる。
また、内側弧状ガイド14における被記録媒体の搬送方向における上流側の端部に回転自在な供給補助ローラ86を設けたため、被記録媒体が端部に引っ掛かることなく円滑に搬送される。
また、供給トレイ9にガイド板を設けたことにより、供給手段16により押し出された被記録媒体の先端側が上向きに案内され、被記録媒体が円滑に自由通路15側へ送り出される。
また、ガイド板43の中央の膨出端に分離部材44が設けられているため、ガイド板43に押し付けられた被記録媒体が確実に分離部材44に当接して分離される。
また、分離部材44の両側に供給補助ローラ45が設けられているため、分離部材44により分離された被記録媒体が供給補助ローラ45に当接して円滑に搬送される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1) 上記実施形態では、装置本体に対して供給トレイを着脱可能としたものを例示したが、本発明は、装置本体から取り外しできない供給トレイにも適用することができる。
(2) 上記実施形態では、被記録媒体積載部を下側、画像記録手段をその上側に配置したが、本発明は、両者の上下関係を逆に配置したものにも適用することができる。
(3) 上記実施形態の画像記録装置は、装置本体の外部から被記録媒体を供給して使用することもできる。即ち、外側弧状ガイドをガイド取付孔から取り外した状態で、装置本体の外部に、被記録媒体を積載した第2被記録媒体積載部と、その被記録媒体積載部内の被記録媒体を送り出す搬送手段とを備えた外部装置を装着し、その搬送手段によって第2被記録媒体積載部からの被記録媒体をガイド取付孔を通して装置本体内の画像記録手段へ供給して画像を記録させることができる。
本発明の一実施形態における画像記録装置の斜視図 画像記録装置の断面図 供給トレイの平面図 供給トレイ及び供給手段の斜視図 供給手段の斜視図 (A)〜(E)供給トレイ及び供給手段の動作を示す側面図 画像記録装置の部分拡大断面図 外側弧状ガイドの後面斜視図 外側弧状ガイドの前面斜視図 外側弧状ガイドの側面図 外側弧状ガイドを取り外した状態の画像記録装置の一部を示す斜視図 外側弧状ガイドを取り付けた状態の画像記録装置の一部を示す斜視図
符号の説明
1…画像記録装置
2…ケーシング(筐体)
9…供給トレイ(被記録媒体積載部)
11…画像記録手段
13…外側弧状ガイド
14…内側弧状ガイド
15…自由通路
16…供給手段
43…ガイド板
44…分離部材
45…供給補助ローラ
66,66A…リブ
68…抵抗低減部
76…位置決め係合部
77…ガイド溝
79…ガイド突起
80…ロック部
81…被係止部
82…解除操作部
83…把持部
86…供給補助ローラ
93…レジストローラ(搬送ローラ)

Claims (13)

  1. シート状の被記録媒体を積載保持可能な被記録媒体積載部から所定の搬送方向に搬送される被記録媒体上に画像を記録する画像記録手段を備える画像記録装置であって、
    互いに上下方向に配置されている前記画像記録手段と前記被記録媒体積載部とをUターン状に接続するとともに、前記被記録媒体積載部の前記搬送方向における下流側端部から前記画像記録手段の被記録媒体挿入口まで被記録媒体を案内する外側弧状ガイドと、
    この外側弧状ガイドに対して間隔を隔てて配置され、被記録媒体をその厚さ方向の変位を許容しつつ案内する自由通路を前記外側弧状ガイドとの間で構成する内側弧状ガイドと、
    前記被記録媒体積載部に積載されている被記録媒体から一の被記録媒体を分離して前記自由通路へ送り出す供給手段と、
    を備えたことを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記外側弧状ガイドは、画像記録装置の筐体の外側から着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記筐体には、前記外側弧状ガイドに形成したガイド溝に係合してその外側弧状ガイドを正規の取付位置に案内するガイド突起が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 画像記録手段の被記録媒体挿入口には搬送ローラが設けられ、前記外側弧状ガイドには前記搬送ローラの回転軸に嵌合する位置決め係合部が設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の画像記録装置。
  5. 前記外側弧状ガイドには、外側弧状ガイドの着脱時の把持部と、外側弧状ガイドが正規位置に取り付けられた状態で前記筐体に設けられた被係止部に対し弾性的に係合可能なロック部と、前記把持部と同時に摘むことにより前記ロック部の前記被係止部に対する係合を解除する方向に変位させる解除操作部とが設けられていることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の画像記録装置。
  6. 前記外側弧状ガイドの外面側端部が前記筐体の一側面とほぼ一致する位置に設けられていることを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の画像記録装置。
  7. 前記外側弧状ガイドの前記内側弧状ガイドに対向する面には、前記被記録媒体の搬送方向に沿った複数のリブが幅方向に所定間隔で並んで突出して設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の画像記録装置。
  8. 前記複数のリブのうち幅方向の中央側のものが前記自由通路への張り出し寸法が大きくなるようにされていることを特徴とする請求項7に記載の画像記録装置。
  9. 前記外側弧状ガイドは合成樹脂材からなるとともに、前記内側弧状ガイドに対向する面における幅方向の中央部には、前記被記録媒体に対する摩擦抵抗が他の部分を構成する合成樹脂材よりも小さい合成樹脂材からなる抵抗低減部が設けられていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の画像記録装置。
  10. 前記内側弧状ガイドには、前記被記録媒体の搬送方向における上流側端部に回転自在な供給補助ローラが設けられていることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の画像記録装置。
  11. 前記被記録媒体積載部には前記被記録媒体の先端側を上向きに案内するガイド板が設けられていることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の画像記録装置。
  12. 前記ガイド板のうち幅方向の中央部分は他よりも手前側に膨出し、その膨出端に重なって供給された前記被記録媒体を分離するための分離部材が設けられていることを特徴とする請求項11に記載の画像記録装置。
  13. 前記分離部材の幅方向の両側には回転自在な供給補助ローラが設けられていることを特徴とする請求項12に記載の画像記録装置。
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