JP2007181534A - 携帯用シューズクリーナー - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯に便利で、しかも優れた拭き取り性能、磨き上げ性能を備えた携帯用シューズクリーナーを提供する。
【解決手段】清拭用布帛1の裏面に、弾性材からなる弾性層2を介して、合成樹脂シート3が積層一体化され、上記合成樹脂シート3からなる裏面に、手指を差し込むためのポケット4が設けられた携帯用シューズクリーナーであって、上記清拭用布帛1の表面に、セグメント繊度0.3dtex以下で、それ自身の長手方向に延びるエッジ部を備えたセグメントを組み合わせてなる極細繊維マルチフィラメントが配されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、靴等の汚れを簡易的に拭き取ることのできる携帯用シューズクリーナーに関するものである。
従来から、靴や鞄等の皮革製品の手入れとしては、自宅において、布やブラシを用いて靴や鞄の表面の汚れを拭き取ったのち、専用の薬剤を塗布し、磨き上げるようにすることが一般的である。また、最近は、紙や不織布等からなるシート状の使い捨てクリーナーを携帯し、外出先においても、靴や鞄が汚れると、その都度、上記使い捨てクリーナーで簡易的に汚れを拭き取って、身だしなみを整えるようにすることが多い。
しかし、いくら使い捨てであっても、単なるシート状のクリーナーでは、使い心地が悪く、特に、凹凸ある靴の表面の汚れを清浄に仕上げるのに手間を要するため、より使いやすくしたものが、いろいろと提案されている。例えば、靴磨きに適した布の裏面にスポンジを接着して適宜のサイズに切断したもの(特許文献1を参照)や、偏平状の靴磨き本体の一面側に靴ズミを設け、他面側の一端に指を差し込れるための差し込み穴を設けた使い捨て簡易靴磨き(特許文献2を参照)があげられる。
実開平5−18464号公報 特開2002−159432公報
これらのものは、たしかに、単なるシート状のクリーナーに比べて使いやすいが、汚れに対する拭き取り性能、磨き上げ性能については、充分なものとはいえず、より優れた性能を備え、しかも携帯に便利なものが、強く望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、携帯に便利で、しかも優れた拭き取り性能、磨き上げ性能を備えた携帯用シューズクリーナーの提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、清拭用布帛の裏面に、弾性材からなる弾性層を介して、合成樹脂シートが積層一体化され、上記合成樹脂シートからなる裏面に、手指を差し込むための差し込み部が設けられた携帯用シューズクリーナーであって、上記清拭用布帛の表面に、セグメント繊度0.3dtex以下で、それ自身の長手方向に延びるエッジ部を備えたセグメントを組み合わせてなる極細繊維マルチフィラメントが配されていることを特徴とする携帯用シューズクリーナーを第1の要旨とする。
また、本発明は、そのなかでも、特に、上記清拭用布帛の表面が、起毛されている携帯用シューズクリーナーを第2の要旨とし、さらに、上記清拭用布帛が、フロント糸として上記極細繊維マルチフィラメントを用いて編成されたトリコット編地の表面を起毛したものである携帯用シューズクリーナーを第3の要旨とする。
そして、本発明は、それらのなかでも、特に、上記清拭用布帛の少なくとも表面に、艶出し剤が含有されている携帯用シューズクリーナーを第4の要旨とし、上記艶出し剤が、シリコーン系油剤である携帯用シューズクリーナーを第5の要旨とする。
さらに、本発明は、それらのなかでも、特に、上記携帯用シューズクリーナーが、上記清拭用布帛の表面全体を覆うことのできる合成樹脂シート製の収納袋に収納されるようになっているものを第6の要旨とする。
すなわち、本発明の携帯用シューズクリーナーは、清拭用布帛表面に、それ自身の長手方向に延びるエッジ部を有するセグメントを組み合わせてなる特殊な極細繊維マルチフィラメントが配されているため、この面で靴等の表面を拭くと、上記セグメントのエッジ部で汚れを効果的に拭き取ることができるようになっている。そして、汚れは、上記フィラメント間の隙間に保持されるが、手で払ったり水洗いしたりすることにより、容易に除去することができるため、これを何度でも繰り返し使用することができ、資源の無駄遣いにならず、経済的である。
しかも、各セグメントが、その繊度が0.3dtex以下、という非常に細い繊維であるため、マルチフィラメント全体の総表面積が大きく、その裏面側に設けられた弾性層の弾力性と相俟って、凹凸ある靴表面に対し、非常に優れた磨き上げ性能を奏することができる。そして、上記弾性層のさらに裏側の、合成樹脂シート裏面に設けられた差し込み部に、手指を差し込むことにより、手軽に汚れの拭き取り・磨き作業を行うことができ、使い勝手がよい。
なお、本発明のなかでも、特に、上記清拭用布帛の表面が、起毛されている携帯用シューズクリーナーは、より優れた汚れ拭き取り性能と磨き上げ性能を備えており、なかでも、上記清拭用布帛が、フロント糸として上記極細繊維マルチフィラメントを用いて編成されたトリコット編地の表面を起毛したものは、さらに優れた清拭性が得られる上、丈夫で高級感のある携帯用シューズクリーナーとなる。
また、本発明のなかでも、特に、上記清拭用布帛の少なくとも表面に、艶出し剤が含有されている携帯用シューズクリーナーは、単に磨き上げるだけでなく、艶出し効果に優れている。
そして、本発明のなかでも、特に、上記艶出し剤として、シリコーン系油剤を用いたものは、より優れた艶出し効果を得ることができる。
さらに、本発明のなかでも、特に、上記携帯用シューズクリーナーが、上記清拭用布帛の表面全体を覆うことのできる合成樹脂シート製の収納袋に収納されるようになっているものは、清拭用布帛表面の汚れがひどい場合であっても、上記収納袋に収納すれば、その汚れでバッグや衣服のポケット内を汚すことがないため、安心して携帯することができる。
つぎに、本発明の実施の形態について説明する。ただし、本発明は、この実施の形態に限られるものではない。
図1は、本発明の携帯用シューズクリーナーの一実施の形態を示す模式的な縦断面図である。すなわち、この携帯用シューズクリーナーは、起毛された清拭用布帛1と、弾性材からなる弾性層2と、合成樹脂シート3とが、積層一体化された構成になっている。そして、上記合成樹脂シート3からなる裏面に、さらに、手指を差し込むためのポケット4が設けられている(図5参照)。なお、このポケット4も、上記合成樹脂シート3と同じ材質のものが用いられている。
上記清拭用布帛1としては、通常、織地もしくは編地が用いられ、裏側の弾性層2と相俟って、靴表面の凹凸に柔軟に沿うよう、ある程度伸縮性を備えたものが好適である。具体的には、織編地の、JIS L1096 8.14.1 伸長率B法(定荷重法)による伸長率が4%以上、より好ましくは7〜40%のものが好適である。
そして、上記清拭用布帛1の表面には、セグメント繊度0.3dtex以下で、それ自身の長手方向に延びるエッジ部を備えたセグメントを組み合わせてなる極細繊維マルチフィラメントが配された構造になっていなければならない。すなわち、清拭用布帛1の表面に、上記特殊な極細繊維マルチフィラメントを用いることにより、従来のものでは得られない、優れた拭き取り性能、磨き上げ性能を得ることができるからである。
なお、上記「長手方向に延びるエッジ部」とは、繊維横断面の外形線が、なだらかな円弧状ではなく屈曲した角形状になっており、その角部によって形成される突出が、繊維表面において長手方向に沿って延びている部分をいう。そして、上記角部の角度は、鈍角であっても差し支えないが、鋭角の方が、より優れた拭き取り性能を発揮する。ただし、上記繊維横断面の外形線において、上記角部を構成する2辺は、それぞれ、必ずしも直線である必要はなく、円弧状になっていても差し支えない。
上記清拭用布帛1の表面に、このような特殊な極細繊維マルチフィラメントを配するには、清拭用布帛1を構成する織地もしくは編地において、その少なくとも表面側に、上記極細繊維マルチフィラメントが表れるような糸使いにすることが好適である。
上記極細繊維マルチフィラメントとは、通常、単繊維の中に、2種類以上の成分が複数のセグメントを形成しつつ接着された複合繊維を分割フィブリル化することによって得られるもので、それ自身の長手方向に延びるエッジ部を有するセグメントを組み合わせた好適な例として、例えば、繊維横断面が、図2に示すような形状のものをあげることができる。なお、この図において、「長手方向に延びるエッジ部」をPで示している。
このものは、横断面が放射状型セグメント10と、これを補完する扇型セグメント11とを組み合わせた構成になっている。これらのセグメント10、11の繊度(セグメント繊度)は、いずれも0.3dtex以下となるよう設定されており、極細繊維マルチフィラメントにおける繊維の総表面積が非常に大きく、効率よく汚れの拭き取りを行うことができる。そして、各セグメント10、11には、長手方向に沿うエッジ部が多数形成しているため(図2においてPで示す部分、同形状の部分は省略)、靴表面から汚れを掻き取るようにして除去することができ、優れた拭き取り性能を発揮する。
ちなみに、上記放射状型セグメント10と扇型セグメント11の組み合わせからなる極細繊維マルチフィラメントは、図3(a)に示すような複合繊維を分割フィブリル化することによって得ることができる。
このような複合繊維の分割フィブリル化は、一方の成分を、溶解や分解によって除去したり、膨潤剤によって膨潤させたり、逆に収縮剤によって収縮させたり、あるいは加熱によって変形、収縮を生起させたりして行うことができる。また、複数成分を、摩擦や打撃によって物理的に分割することもできる。ただし、これらの分割は、通常、上記複合繊維を織成、編成する等して生地にしたのち行われる。
本発明に用いることのできる極細繊維マルチフィラメントとしては、上記図2に示すものが、特に好適であるが、他の例として、分割フィブリル化前の複合繊維の断面形状が、例えば図3(b)〜(f)に示すものをあげることができる。これらのなかでは、特に、(b)〜(d)のものが好適である。なお、上記図3(d)のものは、複合繊維において、外側の成分を溶解除去することにより、内側の成分(12本のセグメントからなる)のみからなる極細繊維マルチフィラメントとなるものである。
上記極細繊維マルチフィラメントを用いた清拭用布帛1として好適な織地としては、例えば、平織、綾織、繻子織等の織組織からなる織地があげられる。そして、織地に用いられる糸のトータル繊度は、33〜167dtexであることが好適であり、織密度は、下記の式(1)で求められる経緯のカバーファクターの和(CF1 +CF2 )が、1800〜3500となる密度に設定することが好適である。
Figure 2007181534
また、好適な編地としては、例えば、トリコット編、ラッセル編、丸編等の編組織からなる編地があげられ、なかでも、トリコット編からなる編地が好適である。そして、そのなかでも、特に、3/1サテン、4/1サテン、5/1サテンのもの等、n/1サテン(nは3以上)のものであれば、フロント糸が表層に大きく露出して、清拭性に優れたものとなる。このとき、バック糸は、上記極細繊維マルチフィラメントを用いてもよいが、セグメント繊度が1〜2dtex程度の、比較的繊度の太いものを用いてもよい。
そして、上記編地に用いられる糸は、フロント糸として用いる極細繊維マルチフィラメントも、バック糸も、ともに、トータル繊度が30〜150dtex、なかでも30〜50dtexのものを用いることが、清拭効果の点で好適である。
また、上記編地の編密度は、コース数40〜90/2.54cm、ウェール数40〜100/2.54cmに設定することが好適である。
さらに、本発明では、上記清拭用布帛1の少なくとも表面に、艶出し剤を含有させることができる。上記艶出し剤としては、シリコーン系油剤、各種ワックス等があげれらるが、特に、使用時の防汚性、取り扱い容易性の点で、シリコーン系油剤を用いることが好適である。なお、上記艶出し剤を清拭用布帛1の少なくとも表面に含有させるには、清拭用布帛1を、艶出し剤が分散された分散液中に浸漬して乾燥することが好適である。なお、上記艶出し剤の含有量は、繊維乾燥重量に対し0.5〜2重量%に設定することが、効果の上で好適である。
そして、上記清拭用布帛1の表面は起毛されている。本発明において、表面の起毛は、必ずしも必要はないが、少なくとも表面に配された極細繊維マルチフィラメントが毛羽立つことにより、各セグメントのエッジ部がより多く表に表れて、優れた汚れ拭き取り性能と磨き上げ性能を発揮するため、起毛することが好適である。
上記起毛層の形成は、従来から行われている各種の起毛法を適用することができ、例えば、織編地の表面を、物理的に毛羽立てるサンディング法や、針布起毛法が好適である。また、基布表面に、あとから毛羽の部分を付ける電気植毛法を用いてもよい。その場合、毛羽の部分のみを、セグメント繊度0.3dtex以下で、それ自身の長手方向に延びるエッジ部を備えたセグメントを組み合わせてなる極細繊維マルチフィラメントで構成するようにしても差し支えない。なお、起毛部分の厚みは、清拭用布帛1全体の厚みにもよるが、通常、起毛しない部分(基布となる部分)の厚みを0.2〜0.7mm、起毛部分の厚み(毛羽長)を0.1〜0.5mmに設定することが好適である。
また、上記清拭用布帛1の裏面側に設けられる弾性層2は、クッション性のある弾性材によって構成されている。上記弾性材としては、特に限定するものではなく、例えばウレタンスポンジ、ゴム、繊維塊等があげられる。そして、その厚みは、3〜8mmに設定することが、使いやすさの上で好適である。なお、上記弾性材は、30%圧縮応力が2〜15kPaとなる程度の弾性特性を備えていることが、対象物への追従性および繰り返し使用に対する耐久性の上で好適である。
そして、その裏面側に設けられる合成樹脂シート3およびポケット4は、全体の形状保持と作業性を考慮して設けられるもので、柔軟でありながら一定の保形性を有し、かつ汚れにくいものであることが好適である。このような材質としては、例えば、塩化ビニル、塩化ビニルフォーム等があげられる。ただし、合成樹脂シート3とポケット4の材質は、必ずしも上記の例のように同一にする必要はなく、互いに異なっていても差し支えない。
上記携帯用シューズクリーナーは、上記材料を用い、例えばつぎのようにして製造することができる。すなわち、まず、清拭用布帛1となる織地もしくは編地であって、少なくともその表面に、前記特殊な極細繊維マルチフィラメントが配されたものを作製する。そして、その表面に、前記適宜の方法により起毛処理を施す。なお、すでに述べたように、電気植毛により極細繊維マルチフィラメントを付着させる場合は、必ずしも基布部分に、前記特殊な極細繊維マルチフィラメントを用いる必要はない。そして、この織地もしくは編地に、必要に応じて、前記の方法により艶出し剤を含有させることにより、清拭用布帛1を得る。
つぎに、上記清拭用布帛1と、ホットメルト接着剤(図1において図示を省略)と、弾性層2となる弾性材と、合成樹脂シート3となるシート材と、ポケット4となるシート材とを、この順で積層し、所定形状に型で打ち抜き、その周囲を、高周波ウエルダーで溶断カットする。このようにして、目的とする携帯用シューズクリーナーを得ることができる。
このようにして得られる携帯用シューズクリーナーは、清拭用布帛1の表面に、それ自身の長手方向に延びるエッジ部を有するセグメントを組み合わせてなる特殊な極細繊維マルチフィラメントが配されているため、この面で靴等の表面を拭くと、上記セグメントのエッジ部で汚れを効果的に拭き取ることができ、しかも、セグメント繊度0.3dtex以下という非常に細い繊維間に、その汚れを取り込み保持できるようになっている。したがって、従来にない、優れた汚れ拭き取り性能と磨き上げ性能を備えている。特に、清拭用布帛1を起毛して艶出し剤を含有させたものは、上記磨き上げ性能と、艶出し剤による艶出し効果とが相俟って、より一層、靴等をきれいに仕上げることができる。
そして、上記携帯用シューズクリーナーにおいて、清拭用布帛1に取り込まれた汚れは、手で払ったり水洗いしたりすることにより、容易に除去することができるため、この面を何度でも繰り返し使用することができ、資源の無駄遣いにならず、経済的である。
さらに、上記極細繊維マルチフィラメントの各セグメントが、セグメント繊度0.3dtex以下、という非常に細い繊維であることと、その裏面側に設けられた弾性層2の弾力性とが相俟って、凹凸ある靴表面に対し、非常に優れた磨き上げ性能を奏することができる。
また、上記弾性層2のさらに裏側の、合成樹脂シート3裏面に設けられたポケット4に、図5に示すように、手指を差し込むことにより、手軽に汚れの拭き取り・磨き作業を行うことができ、使い勝手がよい。
なお、本発明の携帯用シューズクリーナーは、例えばその清拭用布帛1の表面を内側にして2つ折りにして携帯するようにしてもよいが、上記清拭用布帛1の表面を完全に覆った状態で携帯する方が衛生的である。そこで、例えば図4に示すように、上記携帯用シューズクリーナー全体をすっぽりと収納する収納袋20を用意し、携帯時は、この収納袋20内に、携帯用シューズクリーナーを収納しておくようにすることが好適である。
上記収納袋20は、保形性および防汚性、柔軟性を考慮して、ある程度柔軟な合成樹脂製のシートを用いて形成することが好適である。そして、中身が一目でわかるよう透明であることが好適である。
また、上記の例では、合成樹脂シート3の裏面に、合成樹脂シート3より一回り小さいポケット4を一体的に積層一体化して、この部分に手指を差し込むようにしているが、手指を差し込んで保持する形態は、これに限らず適宜の構成を採用することができる。例えば、図6(a)に示すように、合成樹脂シート3の裏面全体を、もう一枚のシート4aで覆うことにより二重構造にして、その片方の縁部を開口にして手指を差し込むことができるようにすることができる。
あるいは、図6(b)に示すように、合成樹脂シート3の裏面に、帯状シート4bを設け、この帯状シート4bの内側に手指を差し込むようにしてもよい。
つぎに、本発明の実施例について、比較例と併せて説明する。
〔実施例1〕
フロント糸として、図3の(a)に示す横断面を有する56dtex/25fの複合繊維(KBセーレン社製、ベリーマX:登録商標、放射状型部分はポリアミドでセグメント繊度0.3dtex、扇型部分はポリエステルでセグメント繊度0.1dtex)、バック糸として、33dtex/12fのレギュラーポリエステル糸を準備した。これらの糸を、コース数が80本/2.54cm、ウェール数が23本/2.54cmの設定で、トリコット3/1サテンに編成することにより、トリコット編地を得た。
そして、得られた編地を、ベンジルアルコールに浸漬し、フロント糸を開繊して極細繊維マルチフィラメントとした後、サンディングして、その表面を起毛した。起毛部の厚みは略0.3mm、起毛しない部分の厚みは0.4〜0.5mm、編地全体の厚みは略0.7〜0.8mmであった。また、この起毛された編地の伸長率〔JIS L1096 8.14.1 伸長率B法(定荷重法)〕は、コース方向:8.5%、ウェール方向:26.5%であった。そして、この編地の伸長回復率〔JIS L1096 8.14.2 伸長回復率B−1法(定荷重法)〕は、30秒後の値が、コース方向:80.6%、ウェール方向:72.7%で、60分後の値が、コース方向:91.7%、ウェール方向が90.9%であった。
この編地に、シリコーン系油剤の水系乳化体(明成化学工業社製、ハイソフターK−45)の1.5重量%溶液に浸漬し、乾燥することにより、艶出し剤であるシリコーン油剤を編地に付着させた(ピックアップ率60%、繊維乾燥重量に対するシリコーン油剤の含有割合は0.9重量%)。
つぎに、上記編地を清拭用布帛1(図1参照)として、その裏面に、ホットメルト接着剤を介して、ウレタンスポンジからなる弾性層2(厚み4mm)を積層した。そして、その裏面に、さらに塩化ビニル製の合成樹脂シート3(厚み0.5mm)と、同じく塩化ビニル製のポケット4(厚み0.5mm)とを積層し、この積層体を型で打ち抜くと同時に、高周波ウエルダーで溶断カットし、図1に示すような携帯用シューズクリーナーを得た。なお、このものは、長さ10cm、幅8cm、厚み0.6cmで、コンパクトで使いやすいサイズに設定されている。
この携帯用シューズクリーナーを用いて、3時間×5回の外出に使用した牛皮革製の靴を磨いたところ、手を汚さず、ごみがとれて清浄になるだけでなく、靴表面が艶やかになり、良好な仕上がりであった。そして、使用後に、一旦、汚れを振り落とし、同様に汚れた靴の清拭に用いることを、10回繰り返したところ、最後まで、清拭効果も艶出し効果も持続していた。
〔実施例2〕
艶出し剤として用いるシリコーン系油剤の水系乳化体の溶液濃度を、0.5重量%とした(ピックアップ率60%、繊維乾燥重量に対するシリコーン油剤の含有割合は0.3重量%)。それ以外は、上記実施例1と同様にして、携帯用シューズクリーナーを得た。このものも、艶出し効果がやや弱いもののも、実施例1品とほぼ同等の効果を奏するものであった。
〔比較例1〕
フロント糸として、極細繊維マルチフィラメントに代えて、33dtex/12fのレギュラーポリエステル糸を用いた。それ以外は、上記実施例1と同様にして、携帯用シューズクリーナーを得た。このものを、実施例1と同様にして、使用に供したが、清拭効果も艶出し効果も不充分であった。
本発明の一実施例の構成を示す模式的な縦断面図である。 上記実施例に用いる極細繊維マルチフィラメントの模式的な横断面図であ る。 (a)〜(f)は、いずれも本発明に用いることのできる極細繊維マルチフィラメントの分割前の模式的な横断面図である。 本発明の携帯用シューズクリーナーにおいて、収納袋を組み合わせた例の説明図である。 上記実施例の使用態様の説明図である。 (a)、(b)は、ともに本発明の他の実施例の説明図である。
符号の説明
1 清拭用布帛
2 弾性層
3 合成樹脂シート
4 ポケット

Claims (6)

  1. 清拭用布帛の裏面に、弾性材からなる弾性層を介して、合成樹脂シートが積層一体化され、上記合成樹脂シートからなる裏面に、手指を差し込むための差し込み部が設けられた携帯用シューズクリーナーであって、上記清拭用布帛の表面に、セグメント繊度0.3dtex以下で、それ自身の長手方向に延びるエッジ部を備えたセグメントを組み合わせてなる極細繊維マルチフィラメントが配されていることを特徴とする携帯用シューズクリーナー。
  2. 上記清拭用布帛の表面が、起毛されている請求項1記載の携帯用シューズクリーナー。
  3. 上記清拭用布帛が、フロント糸として上記極細繊維マルチフィラメントを用いて編成されたトリコット編地の表面を起毛したものである請求項2記載の携帯用シューズクリーナー。
  4. 上記清拭用布帛の少なくとも表面に、艶出し剤が含有されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の携帯用シューズクリーナー。
  5. 上記艶出し剤が、シリコーン系油剤である請求項4記載の携帯用シューズクリーナー。
  6. 上記携帯用シューズクリーナーが、上記清拭用布帛の表面全体を覆うことのできる合成樹脂シート製の収納袋に収納されるようになっている請求項1〜5のいずれか一項に記載の携帯用シューズクリーナー。
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