JP2007181073A - 特定番号付加装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 電話網から電話機に対して給電を可能とすることにより、システム構成の簡素化を図ることが可能な特定番号付加装置を提供すること。
【解決手段】 この特定番号付加装置10は、電話機側インタフェース11と電話網側インタフェース12との間の接続線15上の接点P1に接続され、電話機側インタフェース11から入力された選択信号を検出する電話端末監視回路21と、接続線15上の接点P2に接続され、選択信号から先頭の所定桁を認識したタイミングで、選択信号に付加信号を付加して電話網側インタフェース12に向けて順次送出する発信制御回路17と、接点P1と接点P2との間に接続され、電話網側インタフェース12から供給された直流電流を電話機側インタフェース11側に通過させ、電話機側インタフェース11から入力された選択信号を遮断する交流遮断回路14とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】 この特定番号付加装置10は、電話機側インタフェース11と電話網側インタフェース12との間の接続線15上の接点P1に接続され、電話機側インタフェース11から入力された選択信号を検出する電話端末監視回路21と、接続線15上の接点P2に接続され、選択信号から先頭の所定桁を認識したタイミングで、選択信号に付加信号を付加して電話網側インタフェース12に向けて順次送出する発信制御回路17と、接点P1と接点P2との間に接続され、電話網側インタフェース12から供給された直流電流を電話機側インタフェース11側に通過させ、電話機側インタフェース11から入力された選択信号を遮断する交流遮断回路14とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、電話機及び電話網側の電話回線に接続されて、電話機から送出された選択信号に所定の識別番号を付加する特定番号付加装置に関するものである。
従来から、電話機から電話網側に発信時に送出される選択信号に対して、特定の付加番号を先頭に付加して電話網側に送出する装置が知られている。このような技術の例としては、下記特許文献1〜3記載のLCR(Least Cost Routing)装置が知られている。これらのLCR装置は、電話機に内蔵又は接続されて電話機から送られた選択信号に所定のアルゴリズムで特定した付加番号を付加して電話網へ出力する。
特開2001−77946号公報
特開平11−215267号公報
特開平8−130594号公報
一般に、アナログ電話網に接続された電話機は、電話網から供給された直流電流によって給電されるが、上述した従来のLCR装置が接続された電話機は、電話網からの直流電流によって給電を受けることが困難であった。これは、電話機が発呼状態になって発呼信号が流れてから電話網に選択信号の送出が開始されるまでの時間には上限(20秒〜30秒)が存在するためである。そのため、LCR装置においては、発信側の電話機及び電話網と電気的に独立して接続されることによって、いったん電話機から選択信号を受信して選択番号を再生成した後に、電話網側に発呼を開始してその選択信号を送信する必要があった。
例えば、20ppsのパルス速度でミニマムポーズ0.45secのダイヤルパルス(DPという)方式を採用する場合、電話機において10桁の選択信号の送出時間は9.5秒であり、電話機の操作時間をその時間の3倍と想定すると、全体で電話機から選択信号を送出するのに要する時間は約38秒となり、上述した上限を超えてしまう。周期が120msecのDTMF信号を採用した場合でも、選択信号の送出に要する時間は、計算上は4.8secであるが、操作時間を考慮すると20secを超えてしまう場合がある。従って、LCR装置における電話機が発呼したときのダイヤルトーン信号の検出時間(3sec以上)や、選択信号の最終桁の認識時間(3秒以上)等に必要な時間を考慮すると、電話機を電話網とを接続した状態で上限時間内に選択信号を再生成して送出することは困難であった。
その結果、従来のLCR装置では、電話機側に電話網からの直流電流を供給することができず、電話機側に給電電流を供給する手段が別途必要となり、システム構成が複雑化していた。
そこで、本発明は、電話網から電話機に対して給電を可能とすることにより、システム構成の簡素化を図ることが可能な特定番号付加装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の特定番号付加装置は、電話機及び電話網側の電話回線に接続されて、電話機から送出されたダイヤルパルス信号又はDTMF信号からなる選択信号に所定の識別番号を示す信号を付加して電話回線に送出する特定番号付加装置において、アナログ回線を経由して電話機と接続される電話機側インタフェースと、アナログ回線である電話回線と接続される電話網側インタフェースと、電話機側インタフェースと電話網側インタフェースとの間の接続線上の第1の接点に接続され、電話機側インタフェースから入力された選択信号を検出する電話端末監視回路と、接続線上の第1の接点から電話網側の第2接点に接続され、電話端末監視回路によって検出された選択信号から先頭の所定桁を認識したタイミングで、所定の識別番号を示す付加信号をダイヤルパルス信号又はDTMF信号として電話網側インタフェースに向けて送出した後、選択信号を電話網側インタフェースに向けて順次送出する選択信号生成回路と、接続線上の第1の接点と第2の接点との間に接続され、電話網側インタフェースから供給された直流電流を電話機側インタフェース側に通過させ、電話機側インタフェースから入力されたダイヤルパルス信号及びDTMF信号を遮断する交流遮断回路とを備える。
このような特定番号付加装置においては、電話機側インタフェースを経由して電話機から入力された選択信号が、交流遮断回路によって電話網側に遮断されるとともに、選択信号生成回路によって選択信号の所定の先頭桁が認識されたタイミングで所定の識別番号を示す付加信号が電話網側に送出された後、選択信号の全桁が順次送出される。このとき、電話網側から電話網側インタフェースに入力された直流電流は、交流遮断回路を通過して電話機に供給される。これにより、電話機と電話網との間を接続したままで電話機からの発呼時に選択信号を高速に処理して送出することができ、電話機からの呼の接続確率が向上するとともに、特定番号付加装置において電話機側に給電電流を流すための給電手段を設ける必要が無いので、システム構成が簡素化される。
電話機側インタフェース及び電話網側インタフェースは、2線式アナログ回線に接続可能とされており、交流遮断回路は、電話機側インタフェースと電話網側インタフェースとの間に両端が接続された2つの巻き線を含むバイファイラ巻きのインダクタを有する、ことが好ましい。
かかる構成とすれば、交流遮断回路を構成するインダクタにおいて流れる直流電流が2つの巻き線から発生する磁束を相互に打ち消すことになり、インダクタのコア部の小型化と高いインダクタンス値の両立が容易となるので、装置全体の小型化が実現される。
また、交流遮断回路は、10pps及び20ppsのパルス速度を有するダイヤルパルス信号と697Hz〜1633Hzの周波数帯域を有するDTMF信号とを遮断する特性を有することも好ましい。こうすれば、選択信号の信号形式によらずに電話機から送出された選択信号を確実に電話網側に遮断することができる。
本発明の特定番号付加装置によれば、電話網から電話機に対して給電を可能とすることにより、システム構成の簡素化を図ることが可能となる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る特定番号付加装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の好適な一実施形態である特定番号付加装置10を含むアナログ電話システム1の構成を示す図である。同図に示すように、アナログ電話システム1は、アナログ電話機40が、特定番号付加装置10及び保安器30を経由してアナログ電話網Nに接続されて構成されている。アナログ電話システム1においては、発呼時にアナログ電話機40からアナログ電話網Nに向けてダイヤルパルス(以下、「DP」と言う。)信号又はDTMF信号からなる選択信号を送出することにより、図示しない着呼先のアナログ電話機に対して通話接続の要求が可能とされている。以下、図2を参照して、特定番号付加装置10の構成について説明する。
特定番号付加装置10は、アナログ電話機40と2線式のアナログ回線W1を経由して接続される電話機側インタフェース11と、電話網N側と2線式のアナログ回線W2を経由して接続される電話網側インタフェース12とを有している。これらの電話機側インタフェース11及び電話網側インタフェース12との間には、2つのインタフェース間を導通させるための接続線15が接続され、この接続線15上には、スルー回路13のスイッチSW及び交流遮断回路14が、電話機側インタフェース11から電話網側インタフェース12に向かってこの順で接続されている。
スルー回路13は、スイッチSWと接続線16とを備えている。このスイッチSWは、交流遮断回路14と電話機側インタフェース11との間に設けられた3つの端子18,19,20を有し、端子18と端子19,20との間の接続を切り替えるための素子である。端子18は接続線15を介して電話機側インタフェース11に接続され、端子19,20は、それぞれ、接続線16の一端、及び交流遮断回路の一方の端子14aに接続されている。このような接続構成において、スイッチSWは、後述する発信制御回路(選択信号生成回路)17による制御により、電話機側インタフェース11側の端子18を接続線16の端子19又は交流遮断回路14の一方の端子14aのいずれかと接続するように切り替える。接続線16は、スイッチSWの端子19と交流遮断回路14の他方の端子14bとの間に接続されており、スイッチSWが端子19側に切り替えられたときに、接続線15上に接続されていた交流遮断回路14を接続線15から電気的に切断して、電話機側インタフェース11と電話網側インタフェース12との間を短絡させる役割を有する。
この接続線15上の電話機側インタフェース11とスイッチSWとの間の第1の接点P1には、アナログ電話機40から電話機側インタフェース11に向けて入力された選択信号を検出する電話端末監視回路21が接続されている。電話端末監視回路21は、選択信号に含まれるDP信号及びDTMF信号を検出して、選択信号の各桁の識別番号の認識結果を発信制御回路17に出力する。例えば、アナログ電話機40から、識別番号X1・・・Xn(nは正数)を表す選択信号が送出された場合は、電話端末監視回路21は、各桁ずつリアルタイムで検出して、検出した識別番号X1,・・・,Xnを順に発信制御回路17に出力する。また、端末監視回路21は、発信制御回路17の制御により、電話機側インタフェース11に向けてダイヤルトーンを生成して送出する。
さらに、接続線15上の電話網側インタフェース12と交流遮断回路14との間、すなわち第1の接点P1より電話網側インタフェース12側の第2の接点P2には、選択信号送出回路(選択信号生成回路)22が接続されている。選択信号送出回路22は、発信制御回路17から順に入力される識別番号に基づいて、その識別番号に対応するDP信号又はDTMF信号を生成して電話網側インタフェース12に向けて順次送出する。
発信制御回路17は、CPU等の演算回路で構成され、電話端末監視回路21から入力された識別番号の先頭のm桁(mは、m<nの正数)を認識したタイミングで、その識別番号X1・・・Xmが、予め指定された番号の列である場合には、その識別番号X1・・・Xmに特定の識別番号(付加番号)Z1・・・Zk(kは正数)を付加して、識別番号Z1・・・ZkX1・・・Xmを順次、選択信号送出回路22に出力する。この付加番号Z1・・・Zkは、例えば、接続先の電気通信事業者を識別する情報として付加されるものである。なお、発信制御回路17は、識別番号X1・・・Xmの先頭が“184”や“186”等の特定番号である場合は、その特定番号のあとに付加番号を付加するように動作してもよい。さらに、発信制御回路17は、電話端末監視回路21からリアルタイムで送られる残りの桁の識別番号Xm+1・・・Xnを認識すると、その識別番号を識別番号Z1・・・ZkX1・・・Xmに続けて選択信号送出回路22に出力する。ここで、発信制御回路17は、電話網N側から供給されて交流遮断回路14内を流れる直流電流I1に基づいて給電されることが可能なように構成されている。
また、発信制御回路17は、所定条件で、スイッチSWを接続線16側に切り替えて接続線15から交流遮断回路14を切断するように制御する機能も有する。この所定条件としては、識別番号の先頭が所定番号(例えば、“0000”)の場合、電話網N側からリングバックトーン、ビジートーン、極性反転を検出した場合、アナログ電話機40側からオンフックを検出した場合、タイムアウトを検出した場合等がある。この場合、発信制御装置17は、上述した付加番号の付加機能を停止する。
交流遮断回路14は、スイッチSWの端子20と電話網側インタフェース12に繋がる端子14bとの間に互いに並列に両端が接続された2つの巻き線23a,23bを含むバイファイラ巻きのインダクタ23を含むローパスフィルタ素子である。交流遮断回路14は、電話網側インタフェース12側から供給された直流電流を、巻き線23aを介して電話機側インタフェース11に通過させ、電話機側インタフェース11から入力された選択信号が電話網側インタフェース12側に流れないように遮断する。また、交流遮断回路14は、電話網N側から送出されるダイヤルトーン、ビジートーン等の400Hzの周波数を有するコールプログレストーン(CPT)をも電話機側インタフェース11に流れないように遮断する。
すなわち、アナログ回線W2上には、電話網N側から所定電圧(例えば、−48V)の直流電圧が供給されることにより、アナログ電話機40に向けて直流電流が供給されている。その結果、電話網側インタフェース12から入力された直流電流I1は、巻き線23a,23bのうちの一方を経由してアナログ電話機40に送出され、アナログ電話機40の内部のループ回路において折り返された直流電流I1が、、巻き線23a,23bのうちの他方を電話網側インタフェース12に向けて流れることになる。ここで、2つの巻き線23a,23bはバイファイラ巻きにされているので、2つの巻き線から発生する磁束が互いに打ち消すことになるため、インダクタ23のコア部を小型化しつつ高インダクタンス値を保つことができる。
一方、電話機側インタフェース11から交流遮断回路14に入力された選択信号には、ダイヤル速度が10pps又は20ppsのDP信号、或いは697Hzから1633Hzの周波数帯域を有するDTMF信号が含まれている。交流遮断回路14は、このような選択信号の周波数帯域を遮断する特性を有しているため、選択信号を電話網側インタフェース12側に流れ込まないように十分に遮断する。なお、交流遮断回路14の遮断周波数としては、DP信号及びDTMF信号を効果的に遮断するためには、10Hz以下に設定されることが好適である。
次に、図3を参照して、アナログ電話機40からの発呼時の特定番号付加装置10の動作について説明する。
まず、スイッチSWが端子20側に切り替えられた状態で、アナログ電話機40においてオフフック及びダイヤル操作等の発呼操作が開始されると、電話網Nからダイヤルトーンが送出され、発信制御回路17が電話機側インタフェース11に向けてダイヤルトーンを再生成して送出するように制御する。(ステップS01)。そうすると、アナログ電話機40から特定番号付加装置10に向けて選択信号が送出され、特定番号付加装置10の電話端末監視回路21は、選択信号に対応する識別番号X1,・・・,Xnを先頭桁から順にリアルタイムで認識して発信制御回路17に出力する(ステップS02)。次に、発信制御回路17は、識別番号の先頭からm桁を認識したか否かを判定する(ステップS03)。判定の結果、未だ識別番号の先頭からm桁を認識していない場合は(ステップS03;NO)、処理をステップS02に移行する。
一方、識別番号の先頭からm桁を認識した場合は(ステップS03;YES)、発信制御回路17は、識別番号X1・・・Xmが予め指定された番号の列であるか否かを判定する(ステップS04)。その結果、識別番号X1・・・Xmが予め指定された番号の列である場合は(ステップS04;YES)、識別番号X1・・・Xmに特定の付加番号Z1・・・Zkを付加して、識別番号Z1・・・ZkX1・・・Xmを順次、選択信号送出回路22に出力し、選択信号送出回路22は、その識別番号を選択信号として電話網Nへ送出する(ステップS05)。その後、選択信号送出回路22は、残りの桁の識別番号Xm+1・・・Xnを選択信号として電話網Nへ送出する(ステップS06)。
一方、識別番号X1・・・Xmが予め指定された番号の列でない場合は(ステップS04;NO)、ステップS06に移行して、発信制御回路17は識別番号X1・・・Xnを順次、選択信号送出回路22に出力し、選択信号送出回路22は、その識別番号を選択信号として電話網Nへ送出する(ステップS06)。
そして、通話先の電話機が呼び出されると、リングバックトーン(RBT)が電話網Nから特定番号付加装置10に送出され、発信制御回路17がそのリングバックトーンを検出する。このリングバックトーンの検出のほか、特定番号付加装置10は、発信の完了又は中止の条件として、ビジートーン、アナログ電話機40のオンフック、極性反転、タイムアウトなどを検出する(ステップS07)。そして、発信制御回路17は、発信の完了又は中止の条件を検出した場合に、スイッチSWを接続線16側に切り替えてアナログ電話機40と電話網Nとの間の接続線15から交流遮断回路14を切断する(ステップS08)。
図4において、(a)は、電話端末監視回路21が検出する選択信号のタイミングチャート、(b)は、選択信号送出回路22が送出する選択信号のタイミングチャートである。ここでは、選択信号の先頭4桁が所定の識別番号である場合に付加番号を付加するように動作させた場合を示す。
これらの図に示すように、アナログ電話機40においてオフフックされることにより時刻t=t1に電話網N側からダイヤルトーンが送出された後、電話端末監視回路21によってダイヤルトーンが再生成されてアナログ電話機40に送出される。その後、アナログ電話機40においてダイヤル操作が行われると、選択信号の先頭の識別番号X1を検出したタイミングで、発信制御回路17によってアナログ電話機40へのダイヤルトーンの送出が停止される。このとき、電話網Nからのダイヤルトーンの送出は、選択信号送出回路22から付加番号の1桁目Z1が送出されるまで継続されるので、このダイヤルトーンがアナログ電話機40へ流れないように交流遮断回路14が遮断する。時刻t=t2に電話端末監視回路21によって選択信号から先頭4桁の識別番号X1・・・X4が検出される。その直後の時刻t2から時刻t1+Δtまでの間に、選択信号送出回路22から電話網Nへ付加番号Z1・・・Z4に対応する選択信号の送出が開始される。この時間Δtは、発呼時に電話網Nがアナログ電話機40から選択信号を受け付け可能な上限時間である。さらに、付加番号Z1・・・Zkに続けて、選択信号送出回路22から電話網Nへ識別番号X1・・・Xnを表す選択信号が送出される。
以下、以上説明した特定番号付加装置10の作用効果について説明する。
特定番号付加装置10においては、電話機側インタフェース11を経由してアナログ電話機40から入力された選択信号が、交流遮断回路14によって電話網N側に遮断されるとともに、選択信号送出回路22によって選択信号X1・・・Xnの所定の先頭桁X1・・・Xmが認識されたタイミングで所定の識別番号Z1・・・Zkを示す付加信号が電話網N側に送出された後、選択信号の全桁X1・・・Xnが順次送出される。このとき、電話網N側から電話網側インタフェース12に入力された直流電流は、交流遮断回路14を通過してアナログ電話機40に供給されると同時に特定番号付加装置10の発信制御回路17にも供給される。これにより、アナログ電話機40と電話網Nとの間を直流的に接続したままでアナログ電話機40からの発呼時に選択信号を高速に処理して送出することができ、アナログ電話機40からの呼の接続確率が向上するとともに、特定番号付加装置10においてアナログ電話機40側に給電電流を流すための余分な給電手段を設ける必要が無いので、システム構成が簡素化される。
また、交流遮断回路14は、電話機側インタフェース11と電話網側インタフェース12との間に両端が接続された2つの巻き線を含むバイファイラ巻きのインダクタ23を有するので、交流遮断回路14を構成するインダクタ23において流れる直流電流I1が2つの巻き線23a,23bから発生する磁束を相互に打ち消すことになり、インダクタ23のコア部の小型化と高いインダクタンス値の両立が容易となるので、装置全体の小型化が実現される。
また、交流遮断回路14は、10pps及び20ppsのパルス速度を有するDP信号と697Hz〜1633Hzの周波数帯域を有するDTMF信号とを遮断する特性を有するので、選択信号の信号形式によらずにアナログ電話機40から送出された選択信号を確実に遮断することができ、電話網N側に送出される選択信号の波形の歪みを低減することができる。
10…特定番号付加装置、11…電話機側インタフェース、12…電話網側インタフェース、13…スルー回路、14…交流遮断回路、15…接続線、17…発信制御回路(選択信号生成回路)、21…電話端末監視回路、22…選択信号送出回路(選択信号生成回路)、40…アナログ電話機、I1…直流電流、N…アナログ電話網、P1…第1接点、P2…第2接点、W1,W2…アナログ回線。
Claims (3)
- 電話機及び電話網側の電話回線に接続されて、前記電話機から送出されたダイヤルパルス信号又はDTMF信号からなる選択信号に所定の識別番号を示す信号を付加して前記電話回線に送出する特定番号付加装置において、
アナログ回線を経由して前記電話機と接続される電話機側インタフェースと、
アナログ回線である前記電話回線と接続される電話網側インタフェースと、
前記電話機側インタフェースと前記電話網側インタフェースとの間の接続線上の第1の接点に接続され、前記電話機側インタフェースから入力された前記選択信号を検出する電話端末監視回路と、
前記接続線上の前記第1の接点から前記電話網側の第2接点に接続され、前記電話端末監視回路によって検出された前記選択信号から先頭の所定桁を認識したタイミングで、前記所定の識別番号を示す付加信号をダイヤルパルス信号又はDTMF信号として前記電話網側インタフェースに向けて送出した後、前記選択信号を前記電話網側インタフェースに向けて順次送出する選択信号生成回路と、
前記接続線上の前記第1の接点と前記第2の接点との間に接続され、前記電話網側インタフェースから供給された直流電流を前記電話機側インタフェース側に通過させ、前記電話機側インタフェースから入力されたダイヤルパルス信号及びDTMF信号を遮断する交流遮断回路と、
を備えることを特徴とする特定番号付加装置。 - 前記電話機側インタフェース及び前記電話網側インタフェースは、2線式アナログ回線に接続可能とされており、
前記交流遮断回路は、
前記電話機側インタフェースと電話網側インタフェースとの間に両端が接続された2つの巻き線を含むバイファイラ巻きのインダクタを有する、
ことを特徴とする請求項1記載の特定番号付加装置。 - 前記交流遮断回路は、
10pps及び20ppsのパルス速度を有するダイヤルパルス信号と697Hz〜1633Hzの周波数帯域を有するDTMF信号とを遮断する特性を有する、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の特定番号付加装置。
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