以下、映像音声システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における映像音声システムのブロック図である。
映像音声システムは、映像音声供給装置10a〜10c、制御装置20、出力装置30を具備する。ここでは、映像音声供給装置10bは、制御装置20内に設けられており、映像音声供給装置10cは出力装置30内に設けられている。各装置は、情報の送受信が可能である。各装置は、例えば、インターネットや、無線や有線のLAN等のネットワークで接続されていてもよいし、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信により接続されていてもよい。また、USBやIEEE1394のようなバス等により接続されていてもよい。ただし、各装置間の接続方法は問わない。また、情報の送受信の手段は、通信手段でも、放送手段等でも良い。なお、ここでは、制御装置20と出力装置30との外部に設けられた映像音声供給装置が、映像音声供給装置10aだけである場合について説明するが、制御装置20と出力装置30との外部に設けられる映像音声供給装置は、一以上であれば、いくつであってもよい。また、ここでは、制御装置20および出力装置30がそれぞれ内部に映像音声供給装置10b、10cを有している場合について説明したが、これらは必要に応じて省略してもよい。
映像音声供給装置10aは、映像音声情報処理部101a、映像音声情報出力部102a、制御情報受信部103a、制御部104a、入力設定要求情報送信部105aを具備する。
映像音声供給装置10aは、例えば、DVDレコーダや、DVDプレーヤ、VTR、ハードディスクレコーダ、外付けテレビチューナ、CDプレーヤ等、映像または音声の少なくとも一方に関する情報である映像音声情報を、出力装置30等に対して出力可能な装置であれば、どのような装置であってもよい。映像音声情報とは、映像の情報や、音声の情報や、映像および音声の情報である。ここでは、映像音声情報が、圧縮されているか、非圧縮であるか等は問わない。映像音声情報は、具体的には、映像や音声を示すための情報であり、例えば、映像や音声を再生するために用いられる情報である。ここで述べる映像は、動画像であっても、静止画像であってもよい。また、解像度等は問わない。また、映像音声情報は、デジタル情報であっても、アナログ情報であってもよい。また、映像音声情報のデータ形式等は問わず、映像音声情報は、MPEGやJPEG等により圧縮された情報であっても、非圧縮の情報であってもよい。また、映像音声情報の映像や音声の内容は問わない。例えば、映像音声情報は、映画や番組等のコンテンツの映像音声情報であっても良いし、メニュー等の映像音声情報であっても良い。
映像音声情報処理部101aは、映像音声情報を処理する。映像音声情報処理部101aが行なう映像音声情報の処理とは、例えば、出力するための映像音声情報を取得する処理である。具体的には、例えば、映像音声供給装置10aが、DVDレコーダであれば、DVDディスクから映像信号および音声信号を読み出してデコードしたりする処理や、DVDレコーダのメニュー画面等を表示する映像情報を構成する処理等である。また、映像音声供給装置10aが、テレビチューナ等であれば、図示しないアンテナ等を介して電波を受信して、映像情報や音声情報を取得する処理等である。ただし、映像音声情報処理部101aの行う処理は、出力を行う処理以外の様々な処理であっても良い。例えば、映像音声情報処理部101aの行う処理は、映像音声情報を取得する処理以外の処理、例えば、映像音声情報をハードディスク等に記憶させる処理等であってもよいし、ボリューム等を調整したり、録画予約等を行う処理等であっても良い。映像音声情報処理部101aは、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。映像音声情報処理部の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
映像音声情報出力部102aは、映像音声情報を出力する。具体的には、映像音声情報処理部101aが取得した映像音声情報を出力する。映像音声情報出力部102aは、具体的には、映像音声情報を出力装置30に対して出力する。また、映像音声情報出力部102aは、映像音声情報に、映像音声供給装置10aを他の装置と識別するための識別情報を含めたり、付加して出力するようにしてもよい。識別情報は、他の装置と識別可能であれば、どのような情報であってもよい。また、識別情報は、映像音声供給装置10aを一意に識別しなくてもよい。例えば、識別情報は、装置固有の文字や数字の列であってもよいし、装置の製造番号であってもよい。また、映像音声供給装置の、ネットワーク上のアドレス、例えばIPアドレス等や、MACアドレス等の物理アドレスであってもよい。また、装置等の製品名や、装置の分類や、型番等であってもよい。ここで述べる出力とは、外部の装置等への送信等を含む概念である。映像音声情報出力部102aは、ネットワーク等の送信を行うための送信デバイスや、通信用のインターフェースや信号の出力用のインターフェース等を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、映像音声情報出力部102aは、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは送信デバイス等を駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。映像音声情報出力部102aは、無線または有線の通信手段や放送手段等で実現され得る。
制御情報受信部103aは、映像音声情報処理部101aおよび映像音声情報出力部102aの少なくとも一方を制御するための情報である制御情報を、制御装置20から受信する。映像音声情報処理部101aおよび映像音声情報出力部102aの一方のみしか制御が不要であれば、制御情報受信部103aの受け付ける制御情報は、映像音声情報処理部101aまたは映像音声情報出力部102aのいずれかのみの制御情報であってもよい。制御情報は、例えば、映像音声情報処理部101aに映像音声情報の取得を指示したり、取得の終了を指示したりする情報や、映像音声情報出力部102aに、映像音声情報処理部101aが取得した映像音声情報の出力の開始や終了等を指示したりする情報等である。制御情報受信部103aは、具体的には、制御装置20から出力される制御情報を受信する。制御情報受信部103は、例えば、無線や有線のLAN等のネットワークや、USBやIEEE1394のようなバス等を介して制御装置20から送信される制御情報を受信する。制御情報受信部103aは、ネットワーク等の受信を行うための受信デバイスや、通信用のインターフェース等を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。制御情報受信部103aは、無線または有線の通信手段や放送手段等で実現され得る。
制御部104aは、制御情報に基づいて映像音声情報処理部101aおよび映像音声情報出力部102aの少なくとも一方を制御する。映像音声情報処理部101aおよび映像音声情報出力部102aの一方のみの制御だけが必要である場合、一方だけを制御してもよい。制御部104aは、例えば、制御情報が、映像音声情報処理部101aおよび映像音声情報出力部102aに、メニュー画面を出力させることを指示する情報であった場合、制御部104aは、映像音声情報処理部101aを制御して、メニューを表示するための映像情報を構成させ、この映像情報を、映像音声情報出力部102aから出力させる。制御部104aは、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。制御部104aの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
入力設定要求情報送信部105aは、映像音声供給装置を入力元に設定することを要求する情報である入力設定要求情報を、出力装置30に対して送信する。例えば、この入力設定要求情報を受信した出力装置30は、映像音声情報の入力元を、この入力設定要求情報を送信した映像音声供給装置10aに設定する。通常、入力設定要求情報送信部105aは、自装置を入力元に設定することを要求するための入力設定要求情報を送信する。入力設定要求情報送信部105aは、入力設定要求情報に、映像音声供給装置10aを他の装置と識別するための識別情報、例えば映像音声供給装置10aの物理アドレスやIPアドレス等のアドレスの情報、を含めたり、付加したりするようにしてもよい。入力設定要求情報送信部105aが入力設定要求情報を送信するトリガー等は問わない。入力設定要求情報送信部105aは、例えば、映像音声情報出力部102aが映像音声情報の出力を開始することを判断して、その出力開始の直前に入力設定要求情報を送信してもよい。また、制御部104aが、映像音声情報出力部102aに映像音声情報を出力させるための制御情報を受信した場合に、入力設定要求情報送信部105aを制御して、入力設定要求情報を、出力装置30に送信させるようにしてもよい。入力設定要求情報送信部105aは、通常、1つの映像音声供給装置を入力元に設定することを要求する入力設定要求情報を送信するが、例えば出力装置30が複数の映像音声情報の出力が可能な構成を有している場合、その出力数に合わせた数の映像音声供給装置を入力元に設定することを要求する入力設定要求情報を送信しても良い。入力設定要求情報送信部105aは、無線または有線の通信手段等で実現され得るが、放送手段で実現されても良い。なお、入力設定要求情報送信部105aは、例えば、出力装置30が、映像音声供給装置10aの出力に基づくことなく、入力先を変更する場合等には、省略可能である。
制御装置20は、指示受付部201、決定部202、選択情報受信部203、要求情報送信部204、制御情報送信部205および映像音声供給装置10bを具備する。
制御装置20は、例えば、ネットワークや、バス等で接続された他の装置を制御することが可能な装置であれば、どのような装置であってもよい。なお、この接続は、有線接続であっても、無線接続であっても良い。ここでは、例として、制御装置20が、制御装置20自身が、出力装置30等に対して、映像音声情報を出力可能なセットトップボックス等の装置である場合について説明する。
指示受付部201は、出力装置30が出力中の映像音声情報の入力元となる10a〜10cに対する指示を受け付ける。この指示は、具体的には、特定の映像音声供給装置に対する指示、言い換えれば、特定の映像音声供給装置を指定する指示でなくてよい。すなわち、この指示は、現在出力中の映像音声情報に対する指示と考えても良い。指示受付部201の受け付ける指示は、例えば、映像音声情報の出力を開始したり、終了したり、調整したりする指示である。指示の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。例えば、指示受付部201は、映像音声供給装置10a〜10cに対する指示を、リモートコントロール装置(図示せず)を介して受け付ける。なお、指示受付部201が指示を受け付けた時点では、出力装置30が出力中の映像音声情報の入力元となる映像音声供給装置10a〜10cに対する指示であるということだけがわかっていればよく、どの映像音声供給装置に対する指示であるかは指定されていなくてよい。指示受付部201は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。なお、指示受付部201は、出力中の映像音声供給装置に限らず、特定の機器に対する指示を受け付けてもよい。例えば、出力装置30が、映像音声供給装置10aが出力する映像音声情報を出力中であるか否かに関わらず、指示受付部201は、映像音声供給装置10aに対する電源を投入する指示や、メニューを表示させる指示等を受け付けてもよい。
決定部202は、出力装置30が出力中の映像音声情報の入力元となる映像音声供給装置10a〜10cを決定する。具体的には、出力装置30から送信される選択情報に基づいて、出力装置30が出力中の映像音声情報の入力元となる映像音声供給装置が、映像音声供給装置10a〜10cのいずれであるかを決定する。選択情報とは、出力装置30が入力元として選択している映像音声供給装置を指定する情報であり、例えば、映像音声供給装置10a〜10cの物理アドレスや、IPアドレス等のアドレスの情報等の識別情報を含む情報が利用可能である。例えば、このような選択情報に含まれるアドレスの情報等の識別情報を取得することも、ここでは、決定部202の行なう「決定」であると考える。ただし、決定部202は、制御装置20の内部の映像音声供給装置10bが映像音声情報を出力している場合、上記のような選択情報に基づいた決定を行なわずに、入力元となる映像音声供給装置が、制御装置20の内部の映像音声供給装置10bであると決定するようにしてもよい。決定部202が上記の決定を行なうタイミングやトリガー等は問わない。決定部202は、定期的あるいは不定期に上記の決定を行なってもよいし、選択情報受信部203が選択情報を受信した場合に、受信した選択情報に基づいて上記の決定を行なってもよい。決定部202は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。決定部202の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
選択情報受信部203は、出力装置30から送信される選択情報を受信する。選択情報受信部203は、無線または有線の通信手段等で実現され得るが、放送を受信する手段で実現されても良い。
要求情報送信部204は、出力装置30に、選択情報を要求する情報である選択情報要求情報を送信する。要求情報送信部204は、指示受付部201が何らかの指示、もしくは特定の指示を受け付けた場合に、出力装置30に要求情報を送信するようにしてもよいし、定期的、あるいは不定期に、出力装置30に要求情報を送信するようにしてもよく、要求情報を送信するタイミングやトリガー等は問わない。ただし、要求情報送信部204は、制御装置20の内部の映像音声供給装置10bが映像音声情報を出力している場合、要求情報を送信しないようにしてもよい。要求情報送信部204は、無線または有線の通信手段等で実現され得るが、放送手段で実現されても良い。
制御情報送信部205は、指示受付部201が受け付けた指示に対応した制御情報を、決定部202が、出力装置30が出力中の映像音声情報の入力元となる映像音声供給装置であると決定した映像音声供給装置10a〜10cのいずれかに対して送信する。指示受付部201が受け付けた指示に対応した制御情報とは、特定の装置だけが解釈できる制御情報であってもよいし、不特定多数の装置、例えば、所定の規格を満たす装置、が解釈できる制御情報であってもよい。具体的には、制御情報送信部205は、指示受付部201の受け付けた指示が「上」という指示であった場合に、この「上」という指示を、「上」という制御情報として送信したり、あるいは、所定の規格を満たす全ての装置に対する「上」という指示に対応する制御情報、例えば「up」という制御情報、等に変換して送信してもよいし、特定の装置、例えば、映像音声供給装置10aだけが解釈して実行可能な、「scroll_up」という制御情報に変換して送信してもよい。指示受付部201の受け付けた指示を、制御情報に変換する場合、予め、指示受付部201の受け付ける指示と、この指示から変換される制御情報とを対応関係を定義するテーブル等を、制御情報送信部205等が取得して、メモリ等の記憶媒体等に格納しておく必要がある。例えば、制御情報送信部205は、指示受付部201の受け付ける指示と制御情報とを、一のレコードを構成する属性値として、メモリ等に存在するデータベース等に蓄積し管理してもよい。制御情報送信部205は、制御情報を、決定部202が決定した映像音声供給装置にどのように出力してもよい。例えば、制御情報を、決定部202が決定した映像音声供給装置のIPアドレス等のネットワーク上のアドレスや物理アドレス等をあて先に指定して送信してもよい。また、決定部202が決定した映像音声供給装置の識別情報を付加、あるいは埋め込んで送信し、同じ識別情報を有する映像音声供給装置のみが、この制御情報を受信するようにしてもよい。また、決定部202が決定した映像音声供給装置のみが復号可能な暗号化等を行なった制御情報を送信してもよい。上記のようなIPアドレスや識別情報等は、選択情報受信部203が受信した選択情報等から取得可能である。制御情報送信部205は、ネットワーク等の送信を行うための送信デバイスや、通信用のインターフェース等を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、制御情報送信部205は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは送信デバイス等を駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。制御情報送信部205は、無線または有線の通信手段や放送手段等で実現され得る。また、指示受付部201の受け付ける指示に対応した制御情報を得るための構成として、MPUやメモリ等を備えていてもよい。また、このような処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、ここでは、指示受付部201が、特定の機器に対する指示を受け付けた場合、制御情報送信部205は、この指示に対応した制御情報を、指示受付部201が受け付けた指示に対応する特定の機器に出力するようにする。
映像音声供給装置10bは、映像音声情報を、出力装置30等に対して出力可能な装置であれば、どのような装置であってもよい。映像音声供給装置10bは、映像音声情報処理部101b、映像音声情報出力部102b、制御情報受信部103b、制御部104b、入力設定要求情報送信部105bを具備する。映像音声情報処理部101b、映像音声情報出力部102b、制御情報受信部103b、制御部104b、および入力設定要求情報送信部105bは、それぞれ、映像音声情報処理部101a、映像音声情報出力部102a、制御情報受信部103a、制御部104a、および入力設定要求情報送信部105aと同様の構成を有しており、ここでは詳細な説明は省略する。ただし、映像音声情報処理部101bは、映像音声情報処理部101aと同様に、映像音声情報を処理するものであるが、上述した映像音声情報処理部101aと同様の処理を行なうものであってもよいし、異なる処理を行なうものであってもよい。
出力装置30は、入力選択部301、要求情報受信部302、選択情報送信部303、映像音声情報入力部304、映像音声出力部305、第一入力設定要求情報受信部306および映像音声供給装置10cを具備する。出力装置30は、例えば、TVや、プロジェクタ、モニタ等、映像音声供給装置10a〜10cから出力される映像音声情報を出力可能な装置、例えば表示可能な装置であれば、どのような装置であってもよい。
入力選択部301は、一以上の映像音声供給装置、ここでは映像音声供給装置10a〜10cのうちの一つを選択する。具体的には、入力選択部301は、出力装置30が出力する映像音声情報の入力元となる映像音声供給装置を選択する。入力選択部301は、どのようにして、選択する映像音声供給装置を決定してもよい。例えば、映像音声供給装置10a〜10cから送信され、後述する第一入力設定要求情報受信部306が受信した入力設定要求情報のうちの、最新の入力設定要求情報を送信した映像音声供給装置10a〜10cを、選択してもよい。また、映像音声供給装置10a〜10cから送信された入力設定要求情報を常に更新して保存し、現在保存されている入力設定要求情報を送信した映像音声供給装置10a〜10c、またはその入力設定要求情報が示す映像音声供給装置10a〜10cを、映像音声情報の入力元として設定してもよい。また、入力設定要求情報が、入力元として選択を要求する装置の識別情報を含む場合、上記のように入力設定要求情報を保存していく代わりに、入力設定要求情報に含まれる識別情報等を保存するようにして、入力設定要求情報の代わりに、この識別情報に基づいて、入力元となる映像音声供給装置を選択してもよい。また、図示しない受付部等から受け付けた指示により指定される映像音声供給装置を選択してもよい。この場合には、予め、指定される映像音声供給装置についての識別情報等の情報を蓄積しておく必要がある。入力選択部301は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。入力選択部301の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
要求情報受信部302は、制御装置20から送信される要求情報を受信する。要求情報受信部302は、無線または有線の通信手段等で実現され得るが、放送を受信する手段で実現されても良い。
選択情報送信部303は、入力選択部301が選択した映像音声供給装置を示す情報である選択情報を、制御装置20に送信する。選択情報送信部303は、例えば、入力選択部301が選択した映像音声供給装置10a〜10cを指定するための情報、例えば映像音声供給装置10a〜10cのアドレス等の識別情報を入力選択部301等から取得し、上述したような選択情報を構成して送信する。選択情報送信部303が選択情報を送信するタイミングやトリガー等は問わない。選択情報送信部303は、選択情報を、定期的に送信してもよいし不定期に送信してもよい。ここでは特に、制御装置20から送信される要求情報の受信に応じて、選択情報を送信する場合について説明する。選択情報送信部303は、無線または有線の通信手段等で実現され得るが、放送手段で実現されても良い。また、選択情報を構成するための構成として、選択情報送信部303は、MPUやメモリ等を備えていてもよい。また、このような選択情報を構成する処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
映像音声情報入力部304は、映像音声供給装置10a〜10cから出力される映像音声情報を受け付ける。具体的には、入力選択部301が選択した映像音声供給装置10a〜10cから出力される映像音声情報を受け付ける。映像音声情報入力部304がどのようにして入力選択部301が選択した映像音声供給装置10a〜10cから出力される映像音声情報の入力だけを選択的に受け付けるかは問わない。例えば、映像音声供給装置10aは、映像音声供給装置10a〜10cが出力する映像音声情報のうち、入力選択部301が選択した映像音声供給装置10a〜10cが出力する映像音声情報のみを、映像音声情報に付加されている識別情報等を利用して、選択的に受け付けるようにしてもよい。また、映像音声情報入力部304は映像音声供給装置10a〜10cと個別に接続された複数の入力用インターフェースを有しており、入力選択部301が選択した映像音声供給装置10a〜10cに接続されているインターフェースからの入力のみを受け付けるようにしてもよい。映像音声情報入力部304は、ネットワーク等を介して情報等の受信を行うための受信デバイスや、通信用のインターフェースや信号の入力用のインターフェース等を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。映像音声情報入力部304は、無線または有線の通信手段や放送手段等で実現され得る。
映像音声出力部305は、映像音声情報を出力する。具体的には、映像音声情報入力部304を受け付けた映像音声情報を出力する。映像音声出力部305は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。出力とは、ディスプレイへの表示、音出力、外部の装置への送信等を含む概念である。
第一入力設定要求情報受信部306は、上述した入力設定要求情報を受信する。第一入力設定要求情報受信部306は、無線または有線の通信手段等で実現され得るが、放送を受信する手段で実現されても良い。
映像音声供給装置10cは、映像音声情報を、出力装置30、この場合は特に、映像音声情報入力部304に対して出力可能な装置であれば、どのような装置であってもよい。映像音声供給装置10cは、映像音声情報処理部101c、映像音声情報出力部102c、制御情報受信部103c、制御部104c、および入力設定要求情報送信部105cを具備する。映像音声情報処理部101c、映像音声情報出力部102c、制御情報受信部103c、制御部104c、および入力設定要求情報送信部105cは、それぞれ、映像音声情報処理部101a、映像音声情報出力部102a、制御情報受信部103a、制御部104a、および入力設定要求情報送信部105aと同様の構成を有しており、ここでは詳細な説明は省略する。ただし、映像音声情報処理部101cは、映像音声情報処理部101aと同様に、映像音声情報を処理するものであるが、上述した映像音声情報処理部101aと同様の処理を行なうものであってもよいし、異なる処理を行なうものであってもよい。
次に、映像音声供給装置10aの動作について図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS201)制御部104aは、映像音声情報の出力を開始するか否かを判断する。制御部104aが、どのようなトリガーやタイミングで映像音声情報の出力を開始するか否かを判断するかは問わない。制御部104aは、例えば、映像音声供給装置10aに電源が投入されたことをトリガーとして、映像音声情報の出力を開始することを判断する。また、制御情報受信部103a等が、他の装置からの映像音声情報の出力を指示する制御情報を受け付けた場合等に、映像音声情報の出力を開始することを判断してもよい。出力を開始すると判断した場合、ステップS202へ進み、出力を開始しない場合、ステップS201に戻る。
(ステップS202)制御部104aは、入力設定要求情報送信部105aを制御して、映像音声供給装置10aを映像音声情報の入力元に設定することを要求する情報である入力設定要求情報を出力させる。この制御により、入力設定要求情報送信部105aは入力設定要求情報を出力する。
(ステップS203)制御部104aは、映像音声情報処理部101aを制御して、映像音声情報を取得させる。この制御により、映像音声情報処理部101aは映像音声情報を取得する。制御部104aが映像音声情報処理部101aに取得させる映像音声情報は問わない。例えば、映像音声情報処理部101aに、予めメモリ等の記憶媒体(図示せず)に格納されている映像音声情報を読み出す処理を行なわせて映像音声情報を取得させる。また、映像音声情報処理部101aに、予めメモリ等の記憶媒体(図示せず)に格納されている情報に基づいて、映像音声供給装置10aのメニュー画面等を表示するための映像音声情報を構成させることにより、映像音声情報を取得させてもよい。また、例えば、ステップS201等において所定の映像音声情報を出力する指示を受け付けた場合、この指示された映像音声情報を取得するようにしてもよい。制御部104aが、映像音声情報処理部101aに取得させる映像音声情報が、予め設定されている映像音声情報であるか、任意の映像音声情報であるかは問わない。ここで映像音声情報処理部101aが取得する映像音声情報は、例えばデフォルトで設定されているメニュー画面等を表示させるための映像音声情報であるとする。
(ステップS204)制御部104aは、映像音声情報処理部101aが取得した映像音声情報を、映像音声情報出力部102aに出力させる。この制御により、映像音声情報出力部102aは、映像音声情報処理部101aが取得した映像音声情報を出力する。
(ステップS205)制御情報受信部103aは、制御情報を受け付けたか否かを判定する。受け付けた場合、ステップS206へ進み、受け付けていない場合、ステップS207へ進む。
(ステップS206)制御部104aは、映像音声情報処理部101aや、映像音声情報出力部102aに、ステップS205において受け付けた制御情報に応じた処理を行なわせる。この制御により、映像音声情報処理部101aや、映像音声情報出力部102aは、制御情報に応じた処理を行う。例えば、制御情報が、メモリや記憶媒体(図示せず)等に格納されている所定の映像音声情報を出力する指示である場合、映像音声情報処理部101aに、この制御情報が指定する映像音声情報を取得させ、この取得された映像音声情報を、映像音声情報出力部102aに出力させる。なお、制御情報が、映像音声情報出力部102aが出力している映像音声情報の出力を終了させる指示である場合、このステップは無視されるものとする。制御情報に応じた処理は、例えば、映像音声供給装置10aがTVチューナであれば、チャンネルを切り替えて、取得する番組を変更する処理等が考えられる。また、映像音声供給装置10aがDVDレコーダーや、ハードディスクレコーダーであれば、DVDやハードディスクに蓄積されているコンテンツを選択して読み出す処理等が考えられる。
(ステップS207)制御部104aは、映像音声情報の出力を終了するか否かを判断する。例えば、ステップS205において受け付けた制御情報が、映像音声情報出力部102aが現在行なっている出力を終了させる指示を含むものである場合、制御部104aは出力を終了することを決定するようにしてもよい。また、映像音声情報処理部101aおよび映像音声情報出力部102aが、制御情報等により出力を指示された映像音声情報を、全て出力し終わった場合、制御部104aは、出力を終了することを決定してもよい。出力を終了する場合、ステップS208に進み、終了しない場合、ステップS205に戻る。
(ステップS208)映像音声情報出力部102aは、映像音声情報の出力を終了する。そして、ステップS201に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、制御装置20の動作について図3のフローチャートを用いて説明する。なお、制御装置20内の映像音声供給装置10bの動作については、上述した映像音声供給装置10aの動作と同様であるので、ここでは説明は省略する。
(ステップS301)指示受付部201は、出力装置30が出力中の映像音声情報の入力元となる映像音声供給装置10a〜10cに対する指示を受け付けたか否かを判断する。指示を受け付けた場合、ステップS302へ進み、受け付けていない場合、ステップS301に戻る。
(ステップS302)要求情報送信部204は、要求情報を出力装置30に対して出力する。
(ステップS303)選択情報受信部203は、ステップS304において出力した要求情報に対応して出力装置30から送信される選択情報を、受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS304に進み、受け付けていない場合、ステップS306に進む。
(ステップS304)決定部202は、ステップS303において選択情報受信部203が受け付けた選択情報に基づいて、出力装置30が出力している映像音声情報の入力元となる映像音声供給装置10a〜10cのうちのいずれかを決定する。
(ステップS305)制御情報送信部205は、ステップS304において決定部202が決定した映像音声供給装置10a〜10cのうちの一以上に対して、ステップS301において受け付けた指示に対応した制御情報を出力する。そして、ステップS301に戻る。
(ステップS306)選択情報受信部203は、ステップS303において、要求情報送信部204が要求情報を出力してから所定の時間が経過したか否かを判断する。所定の時間を経過した場合、ステップS301に戻り、所定の時間を経過していない場合、ステップS303に戻る。
なお、ステップS301とステップS302との間の処理として、決定部202が、映像音声供給装置10bの映像音声情報の出力状態から、映像音声供給装置10bが出力装置30の出力している映像音声情報の入力元であるか否かを判断して、入力元であれば、ステップS301において受け付けた指示に対応した制御情報を、自装置内の映像音声供給装置である映像音声供給装置10bの制御情報受信部103bに対して送信するようにし、入力元でない場合には、ステップS302に進むようにしてもよい。映像音声供給装置10bの映像音声情報の出力状態から、映像音声供給装置10bが出力装置30の出力している映像音声情報の入力元であるか否かを判定するには、以下のようにすればよい。例えば、まず、映像音声供給装置10bが映像音声情報を出力している場合、映像音声供給装置10bの制御部104bが、決定部202に、映像音声情報を供給していることを示す情報を、定期的または不定期の所定のタイミングで出力するものとする。そして、決定部202が、映像音声供給装置10bの制御部104bから、映像音声情報を供給していることを示す情報が受信されているか否かを判断して、受信されている場合だけ、映像音声供給装置10bが入力元であると決定すればよい。あるいは、決定部202が、映像音声供給装置10bの制御部104bに、映像音声情報を供給しているか否かを問い合わせる指示を出力するようにし、その指示に対応して制御部104bから得られる、映像音声情報を供給しているか否かを示す情報に基づいて、映像音声供給装置10bが入力元であるか否かを判断してもよい。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、出力装置30の動作について図4のフローチャートを用いて説明する。なお、制御装置20内の映像音声供給装置10cの動作については、上述した映像音声供給装置10aの動作と同様であるので、ここでは説明は省略する。
(ステップS401)第一入力設定要求情報受信部306は、入力設定要求情報を受信したか否かを判定する。受信した場合、ステップS402へ進み、受信していない場合、ステップS407へ進む。
(ステップS402)入力選択部301は、映像音声情報の入力元が設定されているか否かを判断する。例えば、メモリ等に入力元を設定する情報が蓄積されているか否かを判断する。設定されている場合、ステップS403へ進み、設定されていない場合ステップS405に進む。
(ステップS403)入力選択部301は、ステップS401において受信した入力設定要求情報に基づいて、映像音声情報の入力元を変更するか否かの判断処理を行なう。例えば、ステップS401において受信した入力設定要求情報が、現在入力元として設定している映像音声供給装置と同じ映像音声供給装置を入力元に設定するためのものである場合、入力元を変更しないことを決定し、現在入力元として設定している映像音声供給装置以外の映像音声供給装置を入力元に設定するためのものである場合、入力元を変更することを決定する。あるいは、直前に入力された入力設定要求情報をメモリ等に記憶しておき、ステップS401において受信した入力設定要求情報と、直前に入力された入力設定要求情報とが、同じ映像音声供給装置を入力元として設定するものであれば、入力を変更しないことを決定し、異なる映像音声供給装置を入力元として設定するものであれば、入力を変更しないことを決定するようにしてもよい。なお、この処理の具体例については後述する。
(ステップS404)入力選択部301は、ステップ403の判断処理の結果が、入力元を変更することを示しているか否かを判断する。入力元を変更することを示している場合、ステップS405へ進み、示していないことを判断した場合、ステップS401へ戻る。
(ステップS405)入力選択部301は、ステップS401において受信した入力設定要求情報に基づいて、映像音声情報の入力元を選択する。具体的には、ステップS401において受信した入力設定要求情報が要求する映像音声供給装置を、映像音声情報の入力元に設定する。
(ステップS406)映像音声情報入力部304は、ステップS405において選択された映像音声供給装置からの映像音声情報の入力の受付を開始する。そして、映像音声出力部305は、映像音声情報入力部304に入力される映像音声情報の出力を開始する。そして、ステップS401へ戻る。
(ステップS407)要求情報受信部302は、要求情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS408に進み、受信していない場合、ステップS401に戻る。
(ステップS408)選択情報送信部303は、映像音声情報の入力元が選択されているか否かを判断する。選択されている場合、ステップS409へ進み、選択されていない場合、ステップS401に戻る。
(ステップS409)選択情報送信部303は、入力選択部301により選択されている入力元の映像音声供給装置を示す選択情報を構成して、要求情報の送信元、ここでは制御装置20に送信する。そして、ステップS401へ戻る。
なお、図4のフローチャートにおいては、入力設定要求情報に基づいて、入力元となる映像音声供給装置10a〜10cを選択するようにしたが、入力設定要求情報を利用せずに、入力元とする映像音声供給装置10a〜10cを指定するための指示を、図示しない受付部等が受け付けるようにし、この指示に基づいて入力選択部301が入力元とする映像音声供給装置を選択するようにしてもよい。
なお、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、図4のステップS403の処理の具体例について、図5のフローチャートを用いて説明する。なお、ここでは、入力設定要求情報には、この入力設定要求情報が入力元として設定を要求する装置、すなわち映像音声供給装置10a〜10cの識別情報が格納されているものとする。また、図4のステップS401の処理において、入力元に設定された装置の識別情報が出力装置30内のメモリ等の記憶媒体(図示せず)に蓄積されるものとする。
(ステップS501)入力選択部301は、第一入力設定要求情報受信部306が受信した入力設定要求情報から、識別情報を取得する。
(ステップS502)入力選択部301は、ステップS501において取得した識別情報が、すでにメモリ等に蓄積されている識別情報と一致するか否かを判断する。一致する場合、ステップS503に進み、一致しない場合、ステップS504に進む。
(ステップS503)入力選択部301は、映像音声情報の入力元を変更しないことを判断、すなわち決定する。そして上位関数にリターンする。
(ステップS504)入力選択部301は、映像音声情報の入力元を変更することを判断、すなわち決定する。そして上位関数にリターンする。
なお、図5に示すような処理を行なう場合、図4のステップS405においては、ステップS401において受信した入力設定要求情報に含まれる識別情報に対応する装置を、入力元の装置として選択するようにし、この識別情報を上述したメモリ等に蓄積するようにする。
以下、本実施の形態における映像音声システムの具体的な動作について説明する。映像音声システムの概念図は図6である。本具体例においては、一例として、映像音声供給装置10aがDVDレコーダ、制御装置20がケーブルテレビ用のセットトップボックス、出力装置30がTVである場合について説明する。出力装置30は出力デバイスとしてディスプレイ32を備えているものとする。また、映像音声供給装置10bは、ケーブルテレビの映像音声情報が入力される制御装置20のチューナであるとし、映像音声供給装置10cは、アンテナ等と接続される出力装置30のチューナであるとする。なお、映像音声供給装置10bや映像音声供給装置10cが、TVやセットトップボックスに内蔵されるDVDプレーヤや、VTR等であっても良い。また、制御装置20は、リモコン40により操作が可能なものであるとする。各装置は、ここでは例としてネットワークを介して通信可能に接続されているものとする。また、映像音声供給装置10a〜10cの識別情報は、ここでは例として、それぞれの装置の物理アドレスとし、映像音声供給装置10aの識別情報は、「FF123456」、映像音声供給装置10bの識別情報は、「BB678910」、映像音声供給装置10cの識別情報は、「CC876543」であるとする。
リモコン40は、「上」キー41、「右」キー42、「下」キー43、「左」キー44、「決定」キー45、「戻る」キー46、「再生」キー48、「停止」キー49等を備えている。「上」キー41、「右」キー42、「下」キー43、「左」キー44、「決定」キー45、および「戻る」キー46は、出力装置30が出力している映像音声情報の入力元となる映像音声装置10a〜10cを操作するためのキーであるとする。このような複数の装置に対して共通する指示を与えることが可能なキーを、ここでは基本キーと呼ぶ。また、「再生」キー48、「一時停止」キー49等の特定の機能を有する装置あるいは特定のグループに属する装置にのみ利用可能なキーを機能キーとここでは呼ぶ。
なお、ここでは、リモコン40は、上述したような基本キーや機能キー以外に、各装置の電源のオン、オフを指示するキー(図示せず)と、各装置に出力開始を指示するキー(図示せず)とを備えており、これらのキーを押すことで、各キーに対応した装置に、リモコン40から、電源のオン、オフの指示や、出力開始の指示が送信されるものとする。このようなリモコン40としては、各装置に対して、電源のオン、オフや、出力の指示が可能であれば、どのようなリモコンを用いてもよい。例えば、リモコン40としては、各装置の電源オン、オフの指示や出力開始の指示を与えるためのキーコード等を読み込むことのできるリモコン等が利用可能である。なお、このように、一つのリモコンにより、複数の装置を操作できるようにする構成については公知技術であるので説明は省略する。
また、各装置の電源オン、オフや、出力の指示等は、必ずしも上記のようなリモコン40を使わずに行なわなくてもよい。例えば、各装置に電源ボタン等を設けておき、このボタンを押すことで、電源をオン、オフしてもよい。また、各装置に、メニュー出力ボタンや、再生ボタン等の出力を行なうためのボタン等を設けておき、このボタンを押すことで、メニューの出力や再生出力を開始する指示を受け付けてもよい。また、タイマー等で、ユーザ等が設定した時間に、自動的に電源をオンして出力等を開始するようにしても良い。
まず、ユーザが、リモコン40を操作してセットトップボックスである制御装置20と、TVである出力装置30の電源を投入したとする。リモコン40からのキー操作に対応して出力される信号は、例えば赤外線で送信され、この信号を制御装置20と出力装置30とがそれぞれ受信して、それぞれ電源を投入する。ここでは、制御装置20や出力装置30等は、このようなキーコードに基づいて動作するための構成等を備えているものとする。なお、このように、リモコン40の操作によって、リモコン40のキーコードを受信し、解釈可能な装置を操作する構成については公知技術であるので、その説明は省略する。このとき、DVDプレーヤである映像音声供給装置10aは、いわゆるスタンバイ状態であり、リモコン40や、他の機器等からの信号等により電源の投入が可能な状態となっているものとする。
制御装置20の映像音声供給装置10bの制御部104bは、前回電源がオフされたときに出力していたチャンネルの情報、例えば「108」、をメモリ等(図示せず)に保持しているとする。まず、電源が投入された場合に、映像音声供給装置10bの制御部104bは、自装置を入力元に設定させるための入力設定要求情報を映像音声供給装置10bの入力設定要求情報送信部105bから送信させる。この入力設定要求情報には、映像音声供給装置10bの識別情報「BB678910」が含まれているとする。つぎに、上記のチャンネルの情報に基づいて、映像音声情報処理部101bが前回出力していたチャンネル、例えば「108」チャンネルを選択させて、このチャンネルに放送されている映像音声情報を取得させる。そして、映像音声供給装置10bの映像音声情報出力部102bは、映像音声情報処理部101bが取得した「108」チャンネルの映像音声情報を、出力装置30に出力する。
電源が投入された出力装置30の第一入力設定要求情報受信部306が、制御装置20内の映像音声供給装置10bから送信された入力設定要求情報を受信すると、入力選択部301は、入力設定要求情報に含まれている識別情報「BB678910」が示す装置、ここでは、映像音声供給装置10bを映像音声情報の入力元として選択する。そして、映像音声供給装置10bの映像音声情報出力部102bから送信される映像音声情報を映像音声情報入力部304が入力として受け付け、受け付けた映像音声情報を、映像音声出力部305が、ディスプレイ32に出力する。
具体的には、ここでは例として、制御装置20の映像音声供給装置10bは、映像音声供給装置10b自身の識別情報「BB678910」をヘッダ等に含む映像音声情報を出力するものとする。また、ここでは、電源投入時に出力装置30内のメモリ(図示せず)内の識別情報は削除されているものとすると、映像音声情報入力部304は、入力設定要求情報に含まれていた映像音声供給装置10bの識別情報「BB678910」を、出力装置30内のメモリに記憶する。そして、映像音声情報入力部304は、この制御装置20内の映像音声供給装置10bの識別情報「BB678910」をメモリから読み出して、この制御装置20内の映像音声供給装置10bの識別情報「BB678910」と同じ識別情報「BB678910」をヘッダ等に含む映像音声情報だけを入力として受け付け、他の映像音声情報を破棄する。これにより、制御装置20内の映像音声供給装置10bから出力される映像音声情報だけを、出力装置30の映像音声情報入力部304が選択的に受け付けることが可能となり、制御装置20内の映像音声供給装置10bから出力される映像音声情報を、出力することができる。このようにして、出力装置30の映像音声情報入力部304は、入力選択部301が選択した入力元となる装置、ここでは映像音声供給装置10bからの映像音声情報を受け付け、受け付けた映像音声情報を映像音声出力部305がディスプレイ32に出力する。
なお、映像音声供給装置10a〜10cが、例えば、出力装置30のライン入力端子に接続される場合、ライン入力端子ごとに予め映像音声供給装置10a〜10cの物理アドレス等の識別情報を設定しておくようにし、入力選択部301が入力元として選択した映像音声供給装置10bの識別情報に一致する識別情報が設定されたライン入力端子からの入力を選択的に受け付けるようにしても良い。
図7は、制御装置20の映像音声供給装置10bから出力された映像音声情報の、ディスプレイ32による表示例であり、ここでは「108」チャンネルの番組が表示されている。
図8は、制御装置20の指示受付部201がリモコン40の基本キーから受け付ける指示と、制御情報送信部205が出力する制御情報とを管理するための制御情報管理表を示す図である。この制御情報管理表は、図示しないメモリ等に格納されている。「指示」は、指示受付部201が受け付ける指示である。「制御情報」は、指示受付部201が受け付けた指示に対応して制御情報送信部205から出力される制御情報である。
次に、ユーザが、チャンネルを変更するために、リモコン40の「上」キー41を押したとすると、制御装置20の指示受付部201は「上」という指示を受け付ける。次に、要求情報送信部204は、出力装置30に対して要求情報を送信する。出力装置30の要求情報受信部302が要求情報を受信すると、選択情報送信部303は、入力選択部301が現在入力元として選択している装置である映像音声供給装置10bの識別情報「BB678910」をメモリ等から読み出し、この識別情報を含む選択情報を制御装置20に送信する。この選択情報を制御装置20の選択情報受信部203が受信すると、決定部202は、選択情報に基づいて、出力装置30が出力している映像音声情報の入力元を決定する。ここでは、具体的には選択情報に含まれる識別情報「BB678910」を入力元の決定結果の情報として取得する。そして、ここでは、識別情報として物理アドレスを用いているので、制御情報送信部205は、この決定結果として得られた映像音声供給装置10bの識別情報「BB678910」を送信先に指定して、図8に示す制御情報管理表に基づいて、「上」という指示に対応した「up」という制御情報を送信する。なお、映像音声供給装置10b内において、映像音声情報の送信先となる物理アドレスが、自装置内の映像音声供給装置10bの物理アドレスであるか否かを判定するようにし、同じである場合、物理アドレスを送信先に指定して制御情報を送信する代わりに、制御情報送信部205が、ネットワーク等を介さずに、直接、制御情報を映像音声供給装置10bの制御情報受信部103bに送信するようにしてもよい。
図9は、映像音声供給装置10bの制御情報受信部103bが受け付けた制御情報と、制御部104bが、映像音声情報処理部101bに対して行なう制御との関係を管理する制御管理表である。制御管理表は、「制御情報」、「状態」、「制御」という属性を有している。「制御情報」は、映像音声供給装置10bの制御情報受信部103bが受け付けた制御情報であり、図8に示した制御情報と同様のものである。「状態」は、映像音声供給装置10bの状態を示しており、例えば、映像音声情報処理部101bがどのような処理を行なっているかを示している。「制御」は、映像音声情報処理部101bに対して出力される制御情報である。ただし、この制御情報管理表では、「制御情報」属性が、リモコン40の基本キーに対応した制御情報であるレコードだけが管理されているものとする。
制御部104bは、制御情報受信部103bが受け付けた「up」という制御情報に基づいて、映像音声情報処理部101bを制御する。具体的には、現在、映像音声供給装置10bが、放送されている映像音声情報を出力している状態であること、すなわち「放送出力中」であることを制御部104bが判断して、図9に示す制御管理表の中から「状態」が「放送出力中」で、「制御情報」が「up」であるという条件を満たすレコードを検索する。そして、このレコードの「制御」属性である「channel_up」という制御情報が映像音声情報処理部101bに送信される。「channel_up」は、「チャンネル番号を上げる」という処理を、映像音声情報処理部101bに実行させるための制御情報であるとする。
この結果、映像音声情報処理部101bは、「channel_up」という制御情報に基づいて、「108」チャンネルの一つ上のチャンネルである「109」チャンネルにチャンネルを切り替え、「109」チャンネルに放送される番組の映像音声情報を取得する。そして取得した映像音声情報が、映像音声情報出力部102bから出力され、この、映像音声供給装置10bから出力された映像音声情報を入力として受け付けた出力装置30が、ディスプレイ32に、「109」チャンネルの番組を出力する。
なお、ここでは、制御情報受信部103bが受信した制御情報を、映像音声供給装置10bの状態に応じて変換して制御部104bに与えるようにしているが、映像音声供給装置10bの状態に応じた変更等が不要であれば、上記のような制御管理表等を用いた制御情報の変換は省略しても良い。かかることは他の実施の形態においても同様である。
次に、リモコン40を操作してDVDプレーヤである映像音声供給装置10aの電源をオンしたとする。映像音声供給装置10aは、初期設定として電源オン時に、操作メニューを表示するよう、設定されているものとする。まず、電源が投入された場合に、映像音声供給装置10aの制御部104aは、自装置を入力元に設定させるための入力設定要求情報を映像音声供給装置10aの入力設定要求情報送信部105aから送信させる。この入力設定要求情報には、映像音声供給装置10aの識別情報「FF123456」が含まれているとする。つぎに、映像音声供給装置10aの制御部104aは、上記の操作メニューを表示する初期設定に基づいて、映像音声情報処理部101aに、操作メニューの映像音声情報を構成させる。具体的には、映像音声情報処理部101aは、DVDの中に格納されている映像音声情報のコンテンツのリストを含むメニューを構成する。そして、映像音声情報出力部102aは、映像音声情報処理部101aが構成した操作メニューの映像音声情報を出力する。ここでは例として、映像音声供給装置10aは、映像音声供給装置10a自身の識別情報「FF123456」をヘッダ等に含む、操作メニューの映像音声情報を出力する。
出力装置30の第一入力設定要求情報受信部306が、映像音声供給装置10aから送信された入力設定要求情報を受信すると、入力選択部301は、この入力設定要求情報に格納されている識別情報「FF123456」が、現在入力元としている装置の識別情報と一致するか否かを判断する。ここでは、現在メモリ等に格納されている識別情報は、上述したように映像音声供給装置10bの識別情報「BB678910」であり、新たに入力された入力設定要求情報に格納されている映像音声供給装置10aの識別情報「FF123456」とは一致しないと判定される。この判断結果により、メモリ等に格納されている入力元を示す識別情報が、現在の入力元である映像音声供給装置10bの識別情報「BB678910」から、映像音声供給装置10aの識別情報「FF123456」に書き換えられる。そして、書き換えられた識別情報「FF123456」が示す装置、ここでは映像音声供給装置10aが、入力選択部301により、新たな映像音声情報の入力元として選択される。この結果、上述した映像音声供給装置10bからの映像音声情報を受け付ける場合と同様に、映像音声供給装置10aの映像音声情報出力部102aから送信される操作メニューの映像音声情報を、映像音声情報入力部304が入力として受け付け、受け付けた映像音声情報を、映像音声出力部305が、ディスプレイ等に出力する。映像音声供給装置10aの操作メニューの表示例を図10に示す。なお、図10においては、例として、DVD内に格納されている映像音声情報の複数のコンテンツが、アイコンとしてリスト上に配列されているものとする。また、ここでは、現在、操作メニューを構成する際の初期設定に基づいて「ムービー01」というコンテンツがフォーカスされているものとする。
次に、ユーザが、図10に示した現在出力中の操作メニュー画面において、現在フォーカスが当てられている「ムービー01」の右隣の、「ムービー02」というコンテンツにフォーカスを移動させるために、「右」キー42を押したとする。これにより、制御装置20の指示受付部201は「右」という指示を受け付ける。次に、要求情報送信部204は、出力装置30に対して要求情報を送信する。出力装置30の要求情報受信部302が要求情報を受信すると、選択情報送信部303は、入力選択部301が現在入力元として選択している装置である、映像音声供給装置10aの識別情報「FF123456」をメモリ等から読み出し、この識別情報を含む選択情報を制御装置20に送信する。この選択情報を制御装置20の選択情報受信部203が受信すると、決定部202は、選択情報に基づいて、出力装置30が出力している映像音声情報の入力元を決定する。ここでは、具体的には選択情報に含まれる識別情報を入力元の決定結果の情報として取得する。そして、制御情報送信部205は、この決定結果として得られた入力元の装置である映像音声供給装置10aの識別情報、ここでは物理アドレス、を送信先に指定して、図8に示す制御情報管理表に基づいて、「右」という指示に対応した「right」という制御情報を出力する。
図11は、映像音声供給装置10aの制御情報受信部103aが受け付けた制御情報と、制御部104aが、映像音声情報処理部101aに対して行なう制御との関係を管理する制御管理表である。なお、この制御管理表の属性等については、図9と同様であるので説明は省略する。ただし、この制御情報管理表では、「制御情報」属性が、リモコン40の基本キーに対応した制御情報以外の、機能キーに対応した制御情報であるレコードも管理されているものとする。
映像音声供給装置10aの制御部104aは、制御情報受信部103aが受け付けた「right」という制御情報に基づいて、映像音声情報処理部101aを制御する。具体的には、現在、映像音声供給装置10aの映像音声情報出力部102aが、操作メニューの映像音声情報を出力している状態であること、すなわち「メニュー出力中」であることを制御部104aが決定して、図11に示す制御管理表の中から「状態」が「メニュー出力中」で、「制御情報」が「right」であるという条件を満たすレコードを検索する。そして、このレコードの「制御」属性である「move_right」という制御情報が映像音声情報処理部101aに送信される。「move_right」は、「右隣の項目にフォーカスを移動」という処理を、映像音声情報処理部101aに実行させるための制御情報であるとする。
この結果、映像音声情報処理部101aは、「move_right」という制御情報に基づいて、操作メニューにおけるフォーカスを、「ムービー01」というアイコンの右隣の「ムービー02」というアイコンに変更した新たな操作メニューの映像音声情報を構成する。そして取得した映像音声情報が、映像音声供給装置10aの映像音声情報出力部102aから出力され、この映像音声供給装置10aから出力された映像音声情報を入力として受け付けた出力装置30が、ディスプレイ32に、図12に示すようなフォーカスを、「ムービー02」に変更した操作メニュー画面を出力する。
次に、ユーザが、図12に示した現在出力中の操作メニュー画面において、現在フォーカスが当てられている「決定」キー45を押したとすると、制御装置20の指示受付部201は「決定」という指示を受け付ける。次に、上記と同様に、要求情報送信部204は、出力装置30に対して要求情報を送信すると、出力装置30の選択情報送信部303は、入力選択部301が現在入力元として選択している装置である映像音声供給装置10aの識別情報「FF123456」を含む選択情報を制御装置20に送信する。制御装置20の決定部202は、この選択情報に含まれる映像音声供給装置10aの識別情報を、入力元の決定結果の情報として取得し、この映像音声供給装置10aの識別情報を送信先に指定して、図8に示す制御情報管理表に基づいて、「決定」という指示に対応した「enter」という制御情報を出力する。
映像音声供給装置10aの制御部104aは、制御情報受信部103aが受け付けた「enter」という制御情報と、現在の映像音声供給装置10aの映像音声情報出力部102aが「メニュー出力中」であることとから、図11に示す制御管理表の中から「状態」が「メニュー出力中」で、「制御情報」が「enter」であるという条件を満たすレコードを検索する。そして、このレコードの「制御」属性である「play」という制御情報が映像音声情報処理部101aに送信される。「play」は、「フォーカスしているコンテンツを再生する」という処理を、映像音声情報処理部101aに実行させるための制御情報であるとする。
この結果、映像音声情報処理部101aは、「play」という制御情報に基づいて、メニュー画面におけるフォーカスされている「ムービー02」というアイコンに対応した影像音声情報をDVDから取得し、取得した映像音声情報が、映像音声供給装置10aの映像音声情報出力部102aから出力され、この映像音声供給装置10aから出力された映像音声情報を入力として受け付けた出力装置30が、ディスプレイ32に「ムービー02」というコンテンツを出力する。
ここで、ユーザがリモコン40の基本キーではなく、機能キー、例えば「一時停止」キー49を押したとすると、上記の「決定」キー等の基本キーを押した場合と同様に、入力元となる映像音声供給装置10aに対して、図8に示す制御情報管理表に基づいて「一時停止」キー49に対応した「pause」という制御情報が出力される。上述したように、映像音声供給装置10aに対応した図8に示した制御情報管理表には、機能キーに対応した制御情報を、「制御情報」属性として有しているレコードも管理されている。制御部104aは、「制御情報」属性が「pause」であり、「状態」属性が「コンテンツ再生中」であるレコードが、図8に示す制御情報管理表内にあるため、条件に合致するレコードの「制御」属性に基づいて、映像音声情報処理部101a等に対して制御を行なう。この結果、ディスプレイ32に出力される「ムービー02」が、一時停止状態で出力されることとなる。
次に、リモコン40を操作して出力装置30の映像音声供給装置10cに出力を開始させる指示を出したとする。出力装置30の映像音声供給装置10cの制御部104cは、前回電源がオフされたときに出力していたチャンネルの情報、例えば「2」、をメモリ等(図示せず)に保持しているとする。まず、出力を開始させる指示を受け付けた場合に、映像音声供給装置10cの制御部104cは、自装置を入力元に設定させるための入力設定要求情報を映像音声供給装置10cの入力設定要求情報送信部105cから送信させる。この入力設定要求情報には、映像音声供給装置10cの識別情報「CC876543」が含まれているとする。なお、本実施の形態において、自装置内における情報の送受信や入出力は、ネットワーク等を介して行うようにしても、介さずに行うようにしても良い。係ることは、他の実施の形態においても同様である。つぎに、上記のチャンネルの情報に基づいて、映像音声情報処理部101cが前回出力していたチャンネル、例えば「2」チャンネルを選択させて、このチャンネルに放送されている映像音声情報を取得させる。そして、映像音声供給装置10cの映像音声情報出力部102aは、映像音声情報処理部101cが取得した「2」チャンネルの映像音声情報を、出力装置30の映像音声情報入力部304に出力する。
出力装置30の第一入力設定要求情報受信部306が、映像音声供給装置10cから送信された入力設定要求情報を受信すると、入力選択部301は、この入力設定要求情報に含まれている識別情報「CC876543」が、現在入力元としている装置の識別情報と一致するか否かを判定する。ここでは、現在メモリ等に格納されている識別情報は映像音声供給装置10aの識別情報「FF123456」であり、新たに入力された入力設定要求情報に含まれている映像音声供給装置10cの識別情報「CC876543」とは一致しないと判断される。この判断結果により、メモリ等に格納されている入力元を示す識別情報が、現在の入力元である映像音声供給装置10aの識別情報「FF123456」から、映像音声供給装置10cの識別情報「CC876543」に書き換えられる。そして、書き換えられた識別情報が示す装置、ここでは映像音声供給装置10cが、入力選択部301により、新たな映像音声情報の入力元として選択される。この結果、上述した映像音声供給装置10bからの映像音声情報を受け付ける場合と同様に、映像音声供給装置10cの映像音声情報出力部102cから送信される操作メニューの映像音声情報を、映像音声情報入力部304が入力として受け付け、受け付けた「2」チャンネルの映像音声情報を、映像音声出力部305が、ディスプレイ32に出力する。出力例は、図7と同様である。
次に、ユーザが、チャンネルを変更するために、リモコン40の「下」キー43を押したとすると、制御装置20の指示受付部201は「下」という指示を受け付ける。次に、要求情報送信部204は、出力装置30に対して要求情報を送信する。出力装置30の要求情報受信部302が要求情報を受信すると、選択情報送信部303は、入力選択部301が現在入力元として選択している装置である映像音声供給装置10cの識別情報「CC876543」をメモリ等から読み出し、この識別情報「CC876543」を含む選択情報を制御装置20に送信する。この選択情報を制御装置20の選択情報受信部203が受信すると、決定部202は、選択情報に基づいて、出力装置30が出力している映像音声情報の入力元を決定する。ここでは、具体的には選択情報に含まれる物理アドレスを入力元の決定結果の情報として取得する。そして、制御情報送信部205は、この決定結果として得られた入力元の装置である映像音声供給装置10bの物理アドレスを送信先に指定して、図8に示す制御情報管理表に基づいて、「下」という指示に対応した「down」という制御情報を出力する。
映像音声供給装置10cの制御部104cは、制御情報受信部103cが受け付けた「down」という制御情報に基づいて、映像音声情報処理部101cを制御する。ここでは、例として、映像音声供給装置10cの制御情報受信部103cが受け付けた制御情報と、映像音声供給装置10cの制御部104cが映像音声情報処理部101cに対して行なう制御との関係を管理する制御管理表は、図9に示す映像音声供給装置10bの制御管理表と同じものであるとする。具体的には、現在、映像音声供給装置10cの映像音声情報出力部102cが、放送されている映像音声情報を出力している状態であること、すなわち「放送出力中」であることを制御部104cが判断して、図9に示す制御管理表の中から「状態」が「放送出力中」で、「制御情報」が「down」であるという条件を満たすレコードを検索する。そして、このレコードの「制御」属性である「channel_down」という制御情報が映像音声情報処理部101cに送信される。「channel_down」は、「チャンネル番号を下げる」という処理を、映像音声情報処理部101cに実行させるための制御情報であるとする。
この結果、映像音声情報処理部101bは、「channel_down」という制御情報に基づいて、「2」チャンネルの一つ下のチャンネルである「1」チャンネルにチャンネルを切り替え、「1」チャンネルに放送される番組の映像音声情報を取得する。そして取得した映像音声情報が、映像音声供給装置10cの映像音声情報出力部102cから出力され、この、映像音声供給装置10cから出力された映像音声情報を入力として受け付けた出力装置30が、ディスプレイ32に、「1」チャンネルの番組を出力する。
ここで、ユーザがリモコン40の基本キーではなく、機能キー、例えば「一時停止」キー49を押したとすると、上記の「決定」キー等の基本キーを押した場合と同様に、入力元となる映像音声供給装置10aに対して、図8に示す制御情報管理表に基づいて「一時停止」キー49に対応した「pause」という制御情報が出力される。上述したように、映像音声供給装置10cに対応した図8に示した制御情報管理表には、機能キーに対応した制御情報を、「制御情報」属性として有しているレコードがないため、制御部104cは、この制御情報「pause」を無視し、処理の変更等を行なわない。
以上、本実施の形態によれば、制御装置20に対して指示を与えた場合に、出力装置30が現在出力中の映像音声情報の入力元となる装置に対して、この指示に対応した制御を行うようにしたので、ユーザは、現在出力されている映像音声情報に対して変更等を加えたい場合に、出力中の映像音声情報の入力元の装置が、どの装置であるか否かを判断する必要がなくなり、操作する機器を意識することなく映像音声情報の出力を制御することが可能となり、操作性を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、出力装置30以外の装置である制御装置20が、出力装置30の出力している映像音声情報の入力元を判断して、入力元の装置を制御することが可能となる。このため、例えば、この制御装置20がセットトップボックスであれば、セットトップボックスをリモコン等で操作することで、出力装置30の入力元となる装置を制御することが可能となる。近年、衛星放送や、ケーブル放送、インターネット放送等の普及により、これらの放送を受信するための専用の機器である、セットトップボックスを設置するユーザが増えてきている。このようなセットトップボックスの出力をTV等の出力装置の外部入力等に入力するようにすることで、セットトップボックスが受信した衛星放送や、ケーブル放送、インターネット放送等をテレビで出力することができる。通常、このようなセットトップボックスを操作するリモコンには、TV等の出力装置に対して電源のオン、オフ程度の操作を行なうためのキーコードを送信することができるものが多く、逆に、セットトップボックスを操作するためのキーコードを送信できるTV用のリモコンはほとんどないことから、セットトップボックス用のリモコンを、セットトップボックスと、TVとの両方を操作するためのリモコンとして利用するユーザが増えてきている。このため、本実施の形態の制御装置20をセットトップボックスに適用することで、ユーザにとっての利便性を向上させることができる。
なお、制御装置の決定部202が、映像音声供給装置10bの映像音声情報の出力状態から、映像音声供給装置10bが出力装置30の出力している映像音声情報の入力元であるか否かを判定して、入力元であれば、上述したステップS301において受け付けた指示に対応した制御情報を、自装置内の映像音声供給装置である映像音声供給装置10bの制御情報受信部103bに対して送信するようにし、入力元でない場合には、ステップS302に進むようにしてもよい。このような処理を行うようにすることで、リモコン40等を使用して、制御装置20に指示を与えた場合に、出力装置30に対して入力元となる装置を問い合わせる回数を減らすことができる。特に、上記具体例のように、この制御装置20がケーブルテレビや衛星放送のセットトップボックスである場合、一般の地上波放送よりもチャンネル数が多いことから、この制御装置20をテレビジョン放送の主となる受信装置として利用する場合が多い。この場合、基本キーの操作の多くが、セットトップボックスのチャンネル変更のためのものである可能性が高いと考えられる。このため、上記のような処理を行わないと、制御装置20のチャンネル変更の処理ごとに、出力装置30の制御が行われることとなるが、上記のような処理を行うことで、比較的に頻度の高い制御装置20のチャンネル変更の指示については、出力装置30に問い合わせが行われないため、制御装置20から出力装置30への問い合わせ回数を減らすことができ、制御装置20と出力装置30との間のトラフィックを低減させることができる。かかることは他の実施の形態においても同様である。
なお、本実施の形態においては、制御装置20の映像音声供給装置10bを除いた構成を、出力装置30内に設けるようにしてもよい。かかることは他の実施の形態においても同様である。
また、制御装置20や出力装置30が映像音声供給装置10bや映像音声供給装置10cを備えていなくてもよい。かかることは他の実施の形態においても同様である。
また、制御装置20や出力装置30の内部以外に設けられる映像音声供給装置が、複数であってもよい。かかることは他の実施の形態においても同様である。
さらに、一つの制御装置内や、一つの出力装置内に設けられる映像音声供給装置が複数であってもよい。かかることは他の実施の形態においても同様である。
なお、上述した具体例において、図7に示した出力装置30の出力に対して、図13に示すように、現在映像音声情報の入力元となる映像音声供給装置10a〜10cの出力の状態においてリモコン40の基本キーの操作によりその入力元の映像音声供給装置10a〜10cに対して与えることの可能な指示を図示する画像である制御対応画像70を、ディスプレイ32に出力されている映像情報、例えば映像情報の左下、に重ねて表示するようにしてもよい。すなわち、この制御対応画像70は、リモコン40の基本キーと、それにより制御される現在入力元となっている各映像音声供給装置10a〜10cの現在の状態における動作との関係を示す画像である。この制御対応画像70は、予め、メモリ等に格納されている画像と、図9や図11の制御管理表等に基づいて構成可能である。このような制御対応画像70を表示してやることで、指示内容が、入力元となる装置や、その装置の状態によって変化する基本キーにより制御できる動作を、ユーザに適宜提示してやることができ、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。なお、上記実施の形態における映像音声システムの制御装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、映像または音声の少なくとも一方に関する情報である映像音声情報を出力する出力装置が出力中の前記映像音声情報の入力元となる、前記出力装置に対して前記映像音声情報を出力する映像音声供給装置に対する指示を受け付ける指示受付ステップと、前記出力装置が出力中の前記映像音声情報の入力元となる前記映像音声供給装置を決定する決定ステップと、前記指示受付ステップで受け付けた指示に対応した前記制御情報を、前記決定ステップで決定した前記映像音声供給装置に送信する制御情報送信ステップとを実行させるためのプログラムである。
また、上記実施の形態における映像音声システムの出力装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、一以上の、映像または音声の少なくとも一方に関する情報である映像音声情報を出力する装置である映像音声供給装置のうちの一つを選択する入力選択ステップと、前記入力選択ステップで選択した映像音声供給装置が出力する映像音声情報を受け付ける映像音声情報入力ステップと、前記受け付けた映像音声情報を出力する映像音声出力ステップと前記入力選択ステップで選択した映像音声供給装置を示す情報である選択情報を送信する選択情報送信ステップとを実行させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
(実施の形態2)
本実施の形態2に係る映像音声システムは、上記実施の形態1に係る映像音声システムにおいて、出力装置が出力している映像音声情報の入力元を、制御装置が、当該制御装置が受信した入力設定要求情報に基づいて判断するようにしたものである。
図14は、本実施の形態における映像音声システムのブロック図である。
映像音声システムは、映像音声供給装置10a〜10c、制御装置21、出力装置31を具備する。映像音声供給装置10a〜10cの構成については、図1と同様であるので、ここでは説明を省略する。ただし、映像音声供給装置10a〜10cの入力設定要求情報送信部105a〜105cは、映像音声情報の出力を開始することを示す情報である入力設定要求情報を、制御装置21の第二入力設定要求情報受信部206に対しても送信を行うものとする。もしくは、映像音声供給装置10a〜10cの入力設定要求情報送信部105a〜105cは、接続されている他の全ての装置に対して、放送手段等により入力設定要求情報を放送するものとしてもよい。
出力装置31は、入力選択部301、映像音声情報入力部304、映像音声出力部305、第一入力設定要求情報受信部306および映像音声供給装置10cを具備する。入力選択部301、映像音声情報入力部304、映像音声出力部305、および第一入力設定要求情報受信部306の構成については、図1と同様であるので説明は省略する。
制御装置21は、指示受付部201、決定部212、制御情報送信部205、映像音声供給装置10bおよび第二入力設定要求情報受信部206を具備する。指示受付部201、制御情報送信部205、および映像音声供給装置10bの構成については、図1と同様であるので、ここでは説明を省略する。
第二入力設定要求情報受信部206は、入力設定要求情報を受信する。第二入力設定要求情報受信部206は、無線または有線の通信手段等で実現され得るが、放送を受信する手段で実現されても良い。
決定部212は、第二入力設定要求情報受信部206が受信した入力設定要求情報に基づいて、出力装置30が出力中の映像音声情報の入力元となっている映像音声供給装置を決定する。具体的には、決定部212は、どのようにして、入力元となっている映像音声供給装置を決定してもよい。例えば、映像音声供給装置10a〜10cから送信され、第二入力設定要求情報受信部206が受信した入力設定要求情報のうちの、最新の入力設定要求情報を送信した映像音声供給装置10a〜10cを、入力元の映像音声供給装置としてもよい。また、映像音声供給装置10a〜10cから送信された入力設定要求情報を常に更新して保存し、現在保存されている入力設定要求情報を送信した映像音声供給装置10a〜10c、またはその入力設定要求情報が示す映像音声供給装置10a〜10cを、映像音声情報の入力元として設定してもよい。また、入力設定要求情報が、入力元として選択を要求する装置の識別情報を含む場合、上記のように入力設定要求情報を保存していく代わりに、入力設定要求情報に含まれる識別情報等を保存するようにして、入力設定要求情報の代わりに、この識別情報に基づいて、入力元となる映像音声供給装置を決定してもよい。決定部212が上記の決定を行なうタイミングやトリガー等は問わない。定期的あるいは不定期に決定を行なってもよいし、第二入力設定要求情報受信部206が入力設定要求情報を受信した場合に、受信した選択情報に基づいて上記の決定を行なって決定結果を保持してもよい。決定部212は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。決定部212の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
次に、本実施の形態にかかる映像音声システムの動作について説明する。
映像音声供給装置10a〜10cの動作については、上記実施の形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
次に、制御装置21の動作について図15のフローチャートを用いて説明する。なお、ここでは、入力設定要求情報には、この入力設定要求情報が入力元として設定を要求する装置、すなわち映像音声供給装置10a〜10cの識別情報が格納されているものとする。
(ステップS1501)第二入力設定要求情報受信部206は、入力設定要求情報を受信したか否かを判定する。受信した場合、ステップS1502へ進み、受信していない場合、ステップS1507へ進む。
(ステップS1502)決定部212は、第二入力設定要求情報受信部206が受信した入力設定要求情報から、識別情報を取得する。
(ステップS1503)決定部212は、制御装置21のメモリ等の記憶媒体(図示せず)に、すでに識別情報が蓄積されているか否かを判断する。蓄積されている場合、ステップS1504に進み、蓄積されていない場合、ステップS1505に進む。
(ステップS1504)決定部212は、ステップS1502で取得した識別情報が、すでに蓄積されている識別情報と一致するか否かを判断する。一致する場合、ステップS1501へ戻り、一致しない場合、ステップS1506へ進む。
(ステップS1505)決定部212は、上述したメモリ等に、ステップS1502において取得した識別情報を蓄積する。そして、ステップS1501に戻る。
(ステップS1506)決定部212は、ステップS1502において取得した識別情報を、既存の識別情報を上書きするようにして蓄積することで、上述したメモリ等に蓄積されている識別情報を更新する。そして、ステップS1501に戻る。
(ステップS1507)指示受付部201は、出力装置31が出力中の映像音声情報の入力元となる映像音声供給装置10a〜10cに対する指示を受け付けたか否かを判断する。指示を受け付けた場合、ステップS1508へ進み、受け付けていない場合、ステップS1501に戻る。
(ステップS1508)決定部212は、メモリ等に蓄積されている識別情報から、出力装置31が映像音声情報を出力しているか否かを判断する。具体的には、識別情報が蓄積されていれば、映像音声情報の入力元が設定されていることとなるため、出力が行なわれていると判断し、設定されていなければ出力されていないと判断する。出力している場合、ステップS1509へ進み、出力していない場合、ステップS1501に戻る。
(ステップS1509)決定部212は、メモリ等に蓄積されている識別情報から、出力装置31が出力している映像音声情報の入力元を決定する。ここでは、蓄積されている識別情報を取得することを、決定結果を得ることとしても良い。
(ステップS1510)制御情報送信部205は、ステップS1507において決定した入力元となる装置に、ステップS1505において受け付けた指示に対応する制御情報を出力する。そして、ステップS1501に戻る。
なお、図15のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
出力装置31の動作については、図4に示したフローチャートにおいて、ステップS407からステップS409までの処理を省略したものであり、ここでは詳細な説明は省略する。
次に本実施の形態における映像音声システムの具体的な動作について説明する。映像音声システムの概念図は、制御装置を制御装置21とし、出力装置を出力装置31としたことを除けば、図6と同様である。
まず、制御装置21と出力装置31の電源を投入すると、上記実施の形態1と同様に、映像音声供給装置10bの制御部104bは、自装置を入力元に設定させるための、識別情報「BB678910」を含む入力設定要求情報を、映像音声供給装置10bの入力設定要求情報送信部105bから送信させる。この入力設定要求情報は、ここでは、出力装置31に送信されるとともに、制御装置21内の第二入力設定要求情報受信部206にも送信される。そして、映像音声情報処理部101bにおいて前回出力していたチャンネルを選択して、このチャンネルに放送される映像音声情報を映像音声情報出力部102bから出力装置31に対して出力する。
出力装置31においては、制御装置21から送信された入力設定要求情報を、第一入力設定要求情報受信部306により受信し、受信した入力設定要求情報に基づいて、上記実施の形態1と同様に、入力元を映像音声供給装置10bに設定して、映像音声供給装置10bから出力される映像音声情報を受け付け、映像音声出力部305から出力する。
制御装置21の第二入力設定要求情報受信部206が、内部の映像音声供給装置10bが送信する入力設定要求情報を受信すると、決定部212は、入力設定要求情報が有している識別情報「BB678910」を取得する。そして、所定のメモリに、以前に入力設定要求情報から取得した識別情報が蓄積されているか否かを判断する。ここでは、電源投入直後であるため、識別情報は、格納されていないものとする。このため、決定部212は、入力設定要求情報から取得した識別情報「BB678910」を所定のメモリに蓄積する。
次に、ユーザが、出力されているチャンネルを変更するために、リモコン40の「上」キー41を押したとすると、制御装置21の指示受付部201は「上」という指示を受け付ける。次に、決定部212は、所定のメモリに識別情報「BB678910」が蓄積されていることから、出力装置31が出力を行なっていることを判定する。そして、メモリ等に蓄積されている識別情報「BB678910」から、出力装置31が出力している映像音声情報の入力元を決定する。ここでは、決定結果として、所定のメモリに蓄積されている映像音声供給装置10bの識別情報「BB678910」を取得する。そして、この識別情報「BB678910」が示す映像音声供給装置10bに対して、指示受付部201が受け付けた「上」という指示に対応した制御情報「up」を送信する。これ以降の処理は、上記実施の形態1と同様であるので説明は省略する。
次に、映像音声供給装置10aの電源がオンされ、映像音声供給装置10aの制御部104aは、自装置を入力元に設定させるための入力設定要求情報を映像音声供給装置10aの入力設定要求情報送信部105aから送信させたとする。この場合においても、上記と同様に、この入力設定要求情報は、出力装置31に送信されるとともに、制御装置21内の第二入力設定要求情報受信部206にも送信される。そして、上記実施の形態1と同様に、操作メニューを出力するための映像音声情報が出力装置31に対して出力される。
出力装置31においては、上記実施の形態1と同様に、この入力設定要求情報に基づいて、映像音声情報の入力元が映像音声供給装置10aに設定され、図10に示すように操作メニューが出力される。
制御装置21の第二入力設定要求情報受信部206が、映像音声供給装置10aが送信した入力設定要求情報を受信すると、決定部212は、この入力設定要求情報が含んでいる映像音声供給装置10aの識別情報「FF123456」を取得する。そして、制御装置21内の上述した所定のメモリに以前に入力設定要求情報から取得した識別情報が蓄積されているか否かを判断する。ここでは、すでに、識別情報「FF123456」とは異なる映像音声供給装置10bの識別情報「BB678910」が蓄積されているため、決定部212は、映像音声供給装置10aが送信した入力設定要求情報から取得した識別情報「FF123456」を、映像音声供給装置10bの識別情報「BB678910」を上書きして蓄積することで、制御装置21内の所定のメモリに蓄積されている識別情報を更新する。
次に、ユーザが、図10に示した現在出力中の操作メニュー画面において、現在フォーカスが当てられている「ムービー01」の右隣の、「ムービー02」というコンテンツにフォーカスを移動させるために、「右」キー42を押したとすると、制御装置21の指示受付部201は「右」という指示を受け付ける。次に、決定部212は、所定のメモリに識別情報「FF123456」が蓄積されていることから、出力装置31が出力を行なっていることを判定する。そして、メモリ等に蓄積されている識別情報「FF123456」から、出力装置31が出力している映像音声情報の入力元を決定する。ここでは、決定結果として、所定のメモリに蓄積されている映像音声供給装置10aの識別情報「FF123456」を取得する。そして、この識別情報「FF123456」が示す映像音声供給装置10aに対して、指示受付部201が受け付けた「右」という指示に対応した制御情報「right」を送信する。これ以降の処理は、上記実施の形態1と同様であるので説明は省略する。
以上、本実施の形態によれば、制御装置21に対して指示を与えた場合に、出力装置31が現在出力中の映像音声情報の入力元となる装置に対して、この指示に対応した制御を行うようにしたので、ユーザは、現在出力されている映像音声情報に対して変更等を加えたい場合に、出力中の映像音声情報の入力元の装置が、どの装置であるか否かを判断する必要がなくなり、操作する機器を意識することなく映像音声情報の出力を制御することが可能となり、操作性を向上させることができる。
さらに、本実施の形態においては、映像音声供給装置10a〜10cが出力する入力設定要求情報を第二入力設定要求情報受信部206において受信するようにし、この受信した入力設定要求情報に基づいて、制御装置21の決定部212が、出力装置31が現在出力中の映像音声情報の入力元の映像音声供給装置を決定するようにした。この結果、制御装置21に対して指示を与えた場合に、出力装置31が現在出力中の映像音声情報の入力元となる映像音声供給装置を、出力装置31に問い合わせることなく、制御装置21内において決定することができ、制御装置21と出力装置31との間で要求情報や選択情報等を送受信する必要がなくなり、決定部212が、映像音声情報の入力元となる映像音声供給装置を決定する時間を短縮することができる。この結果、制御装置21に対して指示を与えてから、その指示が、出力装置31の出力に反映されるまでの処理時間を短縮でき、操作性を向上させることができる。
なお、本実施の形態においては、制御装置21の映像音声供給装置10bを除いた構成を、出力装置31内に設けるようにしてもよい。かかることは他の実施の形態においても同様である。
なお、上記各実施の形態の具体例においては、各装置間をネットワークで接続するようにした場合について説明したが、本実施の形態においては、各装置間の接続はどのような接続であっても良い。例えば、各装置間の接続のうち、制御情報等を送受信するための接続を制御情報専用のケーブルや回線により接続し、映像音声情報等を送受信するための接続を映像音声情報専用のケーブルや回線により接続するようにしても良い。
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(情報送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。