JP4621233B2 - 放送受信装置およびその制御方法 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる放送受信装置と、複数の録画機器とが接続された構成の例を示すブロック図である。
本実施形態において、放送受信装置101には、3台の録画装置102〜104が接続されている。外部操作装置105はユーザが放送受信装置101に録画開始指示を含む各種の指示を入力するためのユーザインタフェースとして機能し、例えばリモートコントローラ(リモコン)であってよい。外部操作装置105は、録画装置102〜104に対しても指示を入力可能であってもよい。なお、録画装置102〜104はHDDレコーダやDVDレコーダなど、一般的な録画装置であればよい。
アンテナ1030より受信したテレビジョン放送信号は、チューナ部1011に入力される。チューナ部1011は受信すべきチャンネルの情報(周波数、TS_ID)をCPU部1021より得て、周波数を切り替え、受信すべきチャンネルのTS(トランスポートストリーム)を受信する。チューナ部1011は、TSデータのデスクランブル処理を行ない、さらに、TSデータに多重化された情報を分離するデマルチプレクス処理を行なう。なお、デスクランブル処理は、MULTI2暗号方式(詳細はARIB STD-B25第三章に記載されている)に基づいて行う。
MPEG2形式のオーディオストリーム、ビデオストリーム等のPES(Packetized Elementary Streams)パケット、
番組情報伝送用のPSI(Program Specific Information)や、データ放送用のカルーセルデータ等のセクション
が得られる。
デコーダ部1012では、ビデオストリームデータに対して、「ARIB STD-B21第6章6.1映像復号処理及び出力」に記載されているビデオ復号処理を行い、表示部1013へ出力する。また、オーディオストリームデータに対しては、「ARIB STD-B21第6章6.2音声復号処理及び出力」に記載されているオーディオ復号処理を行い、アンプ部1014へ出力する。アンプ部1014は、オーディオ信号をスピーカ部1015へ出力する。以上により、テレビジョン放送信号から生成された映像音声データが映像信号及び音声信号として表示部1013及びスピーカ部1015から出力されることになる。
リモコン等の外部操作装置105は、操作内容を示すコマンドを出力する。このコマンドは、コマンドを受け付ける外部操作受信部1016で受信することでユーザの要求が入力され、CPU部1021へ渡される。これにより、CPU部1021はユーザの操作内容を認識する。
図2は、本実施形態にかかる放送受信装置における録画制御処理を説明するためのフローチャートである。
CPU部1021は、予め録画先優先順位決定処理を行い、録画装置102〜104について、即時録画要求に対して録画開始を指示すべき優先順位を決定する(S201)。そして、CPU部1021は、決定結果を例えば不揮発性メモリである機器情報管理部1020に記憶しておく。録画先優先順位決定処理の詳細については後述する。
即時録画要求が入力された場合、CPU部1021は、機器情報管理部1020を参照し、S201で決定した録画先優先順位の最も高い録画装置(優先録画装置)を調べる。そして、コマンド解析/生成部1019に対し、チューナ部1011が受信している所定のチャンネルで放送中の映像音声データを優先録画装置で録画するよう指示するコマンドを生成させ、通信部1018を通じて送信する(S203)。なお、録画するテレビジョン放送は、例えば表示中(ユーザが視聴中)のテレビジョン放送であってよい。本実施形態において、録画を指示するためのコマンドは、少なくとも電源をオンさせるコマンドと、録画するチャンネルを指定するコマンドと、録画の実行を指示するコマンドとを含む。
次に、図2のS201(及びS205)で行う、録画先優先順位決定処理の詳細について、図3に示すフローチャートを用いて説明する。
なお、録画先優先順位決定処理は、規定時間の経過だけでなく、例えば新しい録画装置が接続された際にも実行されるのが好適である。
なお、S205における録画先優先順位更新処理も上記と同様の処理を行い、既に決定されていた優先順位に変更がある場合には、機器情報管理部1020に保存した優先機器情報を更新する。
第1の実施形態は、各録画装置について、録画開始を指示してから録画状態になるまでの時間に関する情報として、電源オンを指示してから録画状態になるまでに要する時間を計測した。そして、計測結果に基づいて優先録画装置を決定し、即時録画要求に応答して優先録画装置に録画開始を指示するものであった。これに対し、本実施形態では、録画開始を指示してから録画状態になるまでの時間として、録画装置の電源状態ごとに、録画状態になるまでの時間を計測しておき、録画装置の電源状態に応じて優先録画装置を決定することを特徴とする。
図4は、第2の実施形態にかかる放送受信装置の録画先優先順位決定処理について説明するフローチャートである。
CPU部1021は、コマンド解析/生成部1019を制御し、電源状態確認コマンドを生成させ、通信部1018を通じて録画装置102〜104の一つに送信する(S401)。そして、電源状態確認コマンドに対する、電源状態を表す応答が通信部1018を通じて受信されるまで待つ(S402)。
そして、続いて、S411〜S414において、S304〜S307と同一の処理を実行し、電源オンの状態から録画状態になるまでの時間を計測する。この時間は、電源オンの状態に対応する、録画開始を指示してから録画状態になるまでの時間に関する情報である。
この場合、CPU部1021は、優先機器情報が図7(a)の状態であれば、録画装置104を、優先機器情報が図7(b)の状態であれば、録画装置103を、優先順位の最も高い録画装置として決定する。
続いて、第2の実施形態にかかる放送受信装置における録画先優先順位更新処理について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
本処理は、各録画装置の電源状態を繰り返し(例えば定期的に所定の時間ごとに)取得し、それに応じて優先順位の最も高い録画装置を更新するために行われ、図2におけるS205で実行される。
また、上述した実施形態での電源状態はオンとオフの2種類としているが、電源状態とは電源がオフの状態やオンの状態の他、録画装置の一部のハードウェアに対して給電されているようなスタンバイ状態なども含む。従って、各録画装置が有するオンとオフ以外の電源状態についても、それぞれの電源状態における録画可能になるまでの時間を計測するのが望ましい。
第2の実施形態においては、各録画装置の電源状態を考慮して優先録画装置を決定するものであった。しかし、例えば電源オンの状態の録画装置があっても、例えば予約録画の実行中やファームウェアの更新など、他の処理を行なっている場合には、期待した通りに録画が開始できないこともあり得る。
本実施形態にかかる放送受信装置の録画先優先順位更新処理について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。ここでは、録画中であるか否かを、録画装置の負荷状態の一例として取り扱う場合について説明する。また、図6において、第2の実施形態にて説明した図5と同じ動作を行う工程については同じ参照数字を付し、重複する説明を省略する。
次に、CPU部1021は、更新対象の録画装置の現在の電源状態が電源オンかどうかを確認する(S604)。電源オンであれば、CPU部1021は録画状態確認コマンドを送信し(S605)、現在録画中であるか否かを示す録画状態を録画装置から取得する(S606)。CPU部1021は、取得した録画状態を、優先機器情報のうち対応する録画装置の情報として保存する(S607)。S604において、電源状態が電源オフの場合にも、録画中でないことを示す録画状態をS607で保存する。
第3の実施形態における録画先優先順位更新処理を、第1の実施形態における録画先優先順位更新処理として用いることもできる。この場合、S201(図2)においては図3を用いて説明した時間計測処理を行ない、個々の録画装置と計測結果とを対応付けて優先機器情報として保存しておく。
上述の実施形態においては、最も速く録画状態となると考えられる録画装置を優先録画装置として決定するものとした。しかし、例えばユーザ設定により、録画状態になるまでの時間が最も速く録画状態となる録画装置よりある程度遅くても、ユーザが優先したい録画装置を用いるようにするなどの制御ももちろん可能である。
Claims (10)
- テレビジョン放送を受信する受信手段を有し、外部に接続される複数の録画装置を制御可能な放送受信装置であって、
接続されている複数の録画装置の各々について、録画開始を指示してから、録画状態となるまでの時間を計測し、計測結果を記憶手段に保存する計測手段と、
前記計測結果に基づいて、前記複数の録画装置の中から優先録画装置を決定する決定手段と、
前記テレビジョン放送の所定のチャンネルで放送中の映像音声データを、前記複数の録画装置のいずれかの録画装置で録画するための即時録画要求を受け付ける入力手段と、
前記即時録画要求に応答して、前記決定手段が前記優先録画装置として決定した録画装置に対して、前記所定のチャンネルの録画開始を指示する指示手段とを有することを特徴とする放送受信装置。 - 前記計測手段が、所定の時間ごとに前記計測を行って前記計測結果を更新するとともに、前記決定手段が、更新された前記計測結果に基づいて前記優先録画装置の決定を行うことを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
- 前記計測手段が、さらに、前記複数の録画装置の各々について少なくとも電源オンの状態もしくは電源オフの状態であるかを表す電源状態を取得するとともに、電源オンの状態及び電源オフの状態それぞれにおける前記時間を計測し、
前記決定手段が、前記複数の録画装置の前記電源状態に対応する前記時間に基づいて、前記複数の録画装置の中から優先録画装置を決定することを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。 - 前記計測手段が、前記複数の録画装置の各々について、前記電源状態を所定の時間ごとに取得するとともに、前記決定手段が、取得された前記電源状態に対応する前記時間に基づいて前記優先録画装置の決定を行うことを特徴とする請求項3記載の放送受信装置。
- 前記計測手段が、さらに、前記複数の録画装置の各々について即時録画可能な状態であるか否かを取得するとともに、前記決定手段が、前記複数の録画装置のうち、即時録画可能な状態でない録画装置を除いた録画装置の中から前記優先録画装置を決定することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の放送受信装置。
- テレビジョン放送を受信する受信手段を有し、外部に接続される複数の録画装置を制御可能な放送受信装置の制御方法であって、
接続されている複数の録画装置の各々について、録画開始を指示してから、録画状態となるまでの時間を計測し、計測結果を記憶手段に保存する計測工程と、
前記計測結果に基づいて、前記複数の録画装置の中から優先録画装置を決定する決定工程と、
前記テレビジョン放送の所定のチャンネルで放送中の映像音声データを、前記複数の録画装置のいずれかの録画装置で録画するための即時録画要求を、入力手段を通じて受け付ける入力工程と、
前記即時録画要求に応答して、前記決定工程で前記優先録画装置として決定された録画装置に対して、前記所定のチャンネルの録画開始を指示する指示工程とを有することを特徴とする放送受信装置の制御方法。 - 前記計測工程は、所定の時間ごとに前記計測を行って前記記憶手段に保存された前記計測結果を更新するとともに、前記決定工程は、更新された前記計測結果に基づいて前記優先録画装置の決定を行うことを特徴とする請求項6記載の放送受信装置の制御方法。
- 前記計測工程は、さらに、前記複数の録画装置の各々について少なくとも電源オンの状態もしくは電源オフの状態であるかを表す電源状態を取得するとともに、電源オンの状態及び電源オフの状態それぞれにおける前記時間を計測し、前記電源状態と前記時間とを対応付けて前記記憶手段に保存し、
前記決定工程は、前記記憶手段に保存された、前記複数の録画装置の前記電源状態に対応する前記時間に基づいて、前記複数の録画装置の中から優先録画装置を決定することを特徴とする請求項6記載の放送受信装置の制御方法。 - 前記計測工程は、前記複数の録画装置の各々について、前記電源状態を所定の時間ごとに取得するとともに、前記決定工程は、取得された前記電源状態に対応づけて前記記憶手段に保存されている前記時間に基づいて前記優先録画装置の決定を行うことを特徴とする請求項8記載の放送受信装置の制御方法。
- 前記計測工程は、さらに、前記複数の録画装置の各々について即時録画可能な状態であるか否かを取得するとともに、前記決定工程は、前記複数の録画装置のうち、即時録画可能な状態でない録画装置を除いた録画装置の中から前記優先録画装置を決定することを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれか1項に記載の放送受信装置の制御方法。
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