JP2004199800A - 記録再生装置、記録方法、再生方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンテンツを記録中の記憶装置における記憶容量がなくなった際に、自動的に他の記憶装置にコンテンツの続きを記録させることのできる記録再生装置を提供する。
【解決手段】コンテンツデータが記録される記憶装置における記憶容量の残量を検出するようにし、この残量の検出結果に基づき、例えば上記記憶装置における残量が一定量以下となった場合に、コンテンツデータの続きを分割コンテンツデータとして異なる記憶装置に対して記録するようにする。その上で、上記分割コンテンツデータが記憶された各記憶装置を識別するための記憶装置識別情報と、それぞれの分割コンテンツデータを識別するためのデータ識別情報とを、コンテンツの連結順に対応づけて記憶するようにする。これにより、例えばコンテンツデータを記録中の記憶装置における残量が一定量以下となった場合に、自動的に別の記憶装置に上記コンテンツデータの続きを記録することが可能となると共に、このように各記憶装置に対して記憶された分割コンテンツデータを、1つのコンテンツデータとして管理することができるようになる。
【選択図】 図4
【解決手段】コンテンツデータが記録される記憶装置における記憶容量の残量を検出するようにし、この残量の検出結果に基づき、例えば上記記憶装置における残量が一定量以下となった場合に、コンテンツデータの続きを分割コンテンツデータとして異なる記憶装置に対して記録するようにする。その上で、上記分割コンテンツデータが記憶された各記憶装置を識別するための記憶装置識別情報と、それぞれの分割コンテンツデータを識別するためのデータ識別情報とを、コンテンツの連結順に対応づけて記憶するようにする。これにより、例えばコンテンツデータを記録中の記憶装置における残量が一定量以下となった場合に、自動的に別の記憶装置に上記コンテンツデータの続きを記録することが可能となると共に、このように各記憶装置に対して記憶された分割コンテンツデータを、1つのコンテンツデータとして管理することができるようになる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル衛星放送を受信して取得されるコンテンツデータを、複数の記憶装置に対して記録または再生可能な記録再生装置に関するものである。また、このような記録再生装置における記録方法、及び再生方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタル衛星放送サービスの開始に伴い、例えばBS・CSチューナ等のデジタル放送受信機が広く普及している。
これらのデジタル放送受信機として、近年においては、例えばIEEE1394等、他のAV(Audio Visual)周辺機器を接続するためのデジタルインターフェイスが備えられているものがある。そして、このようなデジタルインターフェイスを介し、例えばHDD(ハードディスクドライブ)等の記憶装置を接続することにより、この記憶装置に対する受信コンテンツの記録/再生を行う、コンテンツ記録・再生システムを構築することも可能とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、上記のようなコンテンツ記録・再生システムにおいて、コンテンツの録画の最中にHDDにおける記憶容量がなくなってしまったと仮定する。
この場合、例えば受信機に対して接続されているHDDが複数存在していれば、コンテンツの続きを他のHDDに対して記録することが可能である。
【0004】
しかしながら、従来において、このように他のHDDに対してコンテンツの続きを録画しようとしたときは、ユーザーの手動操作によりこれを行うほかはなかった。つまり、この場合、ユーザーは、残量切れにより録画不能となったHDDとは別のHDDを選択した後、新たにこのHDDに対する受信コンテンツの記録指示を手動により行わなければならないものである。
【0005】
このように手動により他のHDDに対して続きを記録するのは、ユーザーにとって非常に手間であり、利便性に欠けるものとなる。
また、上記のように異なるHDDに対してコンテンツが分散して記録されたとして、該コンテンツを1つの連続したコンテンツとして再生しようとしたときも、同様に対応するHDDを手動により順次再生していかなければならず、この点でも利便性に欠けるものとなる。
【0006】
さらに、この場合、記録中のHDDが録画不能となってから、ユーザーが他のHDDに記録指示を行うまでの間は、受信コンテンツについての記録が行われないものとなり、上記のように記録されるコンテンツとしては、この間のデータ部分が欠落したものとなってしまう。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では以上のような問題点に鑑み、デジタル衛星放送を受信して取得されるコンテンツデータについて複数の記憶装置に対する記録または再生が可能な記録再生装置として、以下のように構成することとした。
すなわち、受信される上記コンテンツデータを上記記憶装置に対して記録することのできる記録手段と、上記記録手段によって上記コンテンツデータが記録される記憶装置における記憶容量の残量を検出する残量検出手段と、上記残量検出手段の検出結果に基づき、上記コンテンツデータが異なる記憶装置に分割して記録されるように上記記録手段の記録動作を制御する記録制御手段とを備えるようにする。
その上で、上記コンテンツデータを分割した分割コンテンツデータが記憶された記憶装置を識別する記憶装置識別情報と、上記記憶装置に記憶された上記分割コンテンツデータを識別するためのデータ識別情報とを、上記コンテンツデータを生成するための上記分割コンテンツデータの連結順に対応付けることにより、上記コンテンツデータを分割した記録データを1つのコンテンツデータとして管理するための情報である、コンテンツ管理情報を生成する情報生成手段を備えるようにした。
【0008】
また、本発明では、上記記録再生装置における記録方法として、以下のようにすることとした。
つまり、受信される上記コンテンツデータを上記記憶装置に対して記録することのできる記録手順と、上記記録手順によって上記コンテンツデータが記録される記憶装置における記憶容量の残量を検出する残量検出手順と、上記残量検出手順の検出結果に基づき、上記コンテンツデータが異なる記憶装置に分割して記録されるように上記記録手段の記録動作を制御する記録制御手順とを実行するようにする。
そして、その上で上記コンテンツデータを分割した分割コンテンツデータが記憶された記憶装置を識別する記憶装置識別情報と、上記記憶装置に記憶された上記分割コンテンツデータを識別するためのデータ識別情報とを、上記コンテンツデータを生成するための上記分割コンテンツデータの連結順に対応付けることにより、上記コンテンツデータを分割した記録データを1つのコンテンツデータとして管理するための情報である、コンテンツ管理情報を生成する情報生成手順を実行するようにした。
【0009】
上記本発明によれば、先ず、コンテンツデータが記録される記憶装置における記憶容量の残量が検出されるようになる。そして、このような残量の検出結果に基づき、例えば上記記憶装置における残量が一定容量以下であるとされた場合には、コンテンツデータの続きとしての分割コンテンツデータが別の異なる記憶装置に対して記録されるようになる。
その上で、上記分割コンテンツデータが記録された各記憶装置を識別するための記憶装置識別情報と、上記分割コンテンツデータのそれぞれを識別するためのデータ識別情報とが、連結順に対応づけて記憶されるようになる。
これにより、上記本発明によっては、例えばコンテンツデータを記録中の記憶装置における残量が一定量以下となった場合に、自動的に別の記憶装置にコンテンツデータの続きとしての分割コンテンツデータを記録することが可能となると共に、このように各記憶装置に対して記録された分割コンテンツデータを、1つのコンテンツデータとして管理することができるようになる。
【0010】
また、本発明では、デジタル衛星放送を受信して取得されるコンテンツデータについて複数の記憶装置に対する記録または再生が可能な記録再生装置として、以下のようにも構成することとした。
つまり、先ず、上記複数の記憶装置に対して分割して記録されたコンテンツデータを管理するための情報であって、上記コンテンツデータを分割した分割コンテンツデータが記憶された記憶装置を識別する記憶装置識別情報と、上記記憶装置に記憶された上記分割コンテンツデータを識別するためのデータ識別情報とを、上記コンテンツデータを生成するための上記分割コンテンツデータの連結順に対応付けることにより、上記コンテンツデータを分割した記録データを1つのコンテンツデータとして管理可能とするコンテンツ管理情報を保持する情報保持手段を備え、
さらに、上記分割コンテンツデータを、1つのコンテンツデータとして連続的に再生させるために、上記情報保持手段により保持されたコンテンツ管理情報が示す上記分割コンテンツデータの連結順に従って、上記記憶装置識別情報が示す記憶装置により上記データ識別情報が示す分割コンテンツデータの再生が順次実行されるように制御する再生制御手段を備えるようにした。
【0011】
また、さらに本発明では、上記記録再生装置における再生方法として、以下のようにすることとした。
つまり、先ず、上記複数の記憶装置に対して分割して記録されたコンテンツデータを管理するための情報であって、上記コンテンツデータを分割した分割コンテンツデータが記憶された記憶装置を識別する記憶装置識別情報と、上記記憶装置に記憶された上記分割コンテンツデータを識別するためのデータ識別情報とを、上記コンテンツデータを生成するための上記分割コンテンツデータの連結順に対応付けることにより、上記コンテンツデータを分割した記録データを1つのコンテンツデータとして管理可能とするコンテンツ管理情報を保持する情報保持手順を実行し、
さらに、上記分割コンテンツデータを、1つのコンテンツデータとして連続的に再生させるために、上記情報保持手順により保持されたコンテンツ管理情報が示す上記分割コンテンツデータの連結順に従って、上記記憶装置識別情報が示す記憶装置により上記データ識別情報が示す分割コンテンツデータの再生が順次実行されるように制御する再生制御手順を実行することとした。
【0012】
このような本発明によれば、上記複数の記憶装置に対して記録された分割コンテンツデータが、順次自動的に再生されていくこととなる。つまり、上記複数の記憶装置に対して記録された分割コンテンツデータを、1つのコンテンツデータとして連続的に再生することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態としての記録再生装置について説明する。
図1は、実施の形態の記録再生装置としてのデジタル衛星放送受信機0を含んで構成される、実施の形態としてのコンテンツ分散記録・再生システムの概要を示す図である。
このコンテンツ分散記録・再生システムとしては、少なくともデジタル衛星放送受信機0と、このデジタル衛星放送受信機0により受信された放送コンテンツについての記録・再生が可能な、複数のハードディスクレコーダHDR1、HDR2・・・とを含んで構成されるものとなる。
この図1において、先ず、デジタル衛星放送受信機0は、図示するパラボラアンテナ3より受信された放送信号を受信・復調し、所望の放送チャンネルのコンテンツを得ることが可能に構成されている。そして、このように受信された、例えば映像としてのコンテンツを、図示するディスプレイ4を介して表示出力することも可能とされる。
また、このデジタル衛星放送受信機0は、本実施の形態の場合、図示するIEEE1394バス5を介して接続されるHDR1、HDR2・・・に対する受信コンテンツの記録/再生が可能に構成されている。
なお、ここでは、デジタル衛星放送受信機0と上記ディスプレイ4とが別体とされる場合を例に挙げたが、本実施の形態としてのデジタル衛星放送受信機0としては、ディスプレイ4に内蔵されて構成されてもよいものとする。
【0014】
HDR1、HDR2・・・は、内部にHDD(ハードディスクドライブ)を備え、デジタル衛星放送受信機0からの指示に基づき、上記IEEE1394バス5を介して入力されるコンテンツを記録することが可能とされる。また、このように記録されたコンテンツを、デジタル衛星放送受信機0からの指示に基づいて再生することが可能とされる。
【0015】
図2は、上記したデジタル衛星放送受信機0の内部構成を例示するブロック図である。
先ず、この図2においても、先の図1に示したパラボラアンテナ3が示されている。周知のように、デジタル衛星放送では、通信衛星又は放送衛星からデジタル放送信号が出力されている。このパラボラアンテナ3では、この衛星からの放送信号を受信し、内蔵のLNB(Low Noise Block Down Converter)によって所定の高周波信号に変換して、デジタル衛星放送受信機0に対して供給する。
【0016】
デジタル衛星放送受信機0においては、上記パラボラアンテナ3にて受信され、所定の周波数に変換された受信信号を、フロントエンド部11より入力する。
フロントエンド部11では、システムコントローラ16からの伝送諸元等を設定した設定信号に基づいて、この設定信号により決定されるキャリア(受信周波数)を受信して、例えばビタビ復調処理や誤り訂正処理等を施すことで、TS(Transport Stream)を得るようにされる。
【0017】
このデジタル衛星放送の規格によるTSは、周知のように、例えばMPEG2(Moving Picture Experts Group Layer2)方式によって、複数のプログラム(番組)のビデオ信号及びオーディオ信号を圧縮した圧縮データと、各種の付加情報が多重化されている。上記したビデオ信号及びオーディオ信号を圧縮した圧縮データは、ES(Elementary Stream)として多重化される。また、放送側が挿入する付加情報としては、PAT(Program Association Table)、PMT(Program Map Table)などのテーブルを格納するPSI(Program Specific Information:番組特定情報)や、SI(Service Information:番組配列情報)などが挙げられる。
そして、上記情報の多重化は、TSを188バイトのトランスポートストリーム・パケット(TSパケット)により形成するようにして、このTSパケットに対して、上記したES及び各種付加情報を格納することにより行われる。
フロントエンド部11にて得られたTSは、デスクランブラ12に対して供給される。
【0018】
また、フロントエンド部11では、TSからPSI(Program Specific Information:番組特定情報)のパケットを取得し、その選局情報を更新すると共に、TSにおける各チャンネルのコンポーネントPID(Program ID)を得て、例えばシステムコントローラ16に伝送する。システムコントローラ16では、取得したPIDを受信信号処理に利用することになる。
【0019】
デスクランブラ12では、予め用意されたデスクランブルキーデータをシステムコントローラ16から受け取ると共に、システムコントローラ16によりPIDが設定される。そして、このデスクランブルキーデータとPIDとに基づいてデスクランブル処理を実行する。
この場合において、デスクランブラ12にてデスクランブル処理が施されたTSは、スイッチ13の端子T1に対して供給されると共に、分岐してIEEE1394通信部17に対して供給されるようになっている。また、確認のために述べておくと、デスクランブラ12から出力されるTSとしては、複数のプログラムのESが多重化されている可能性があり、また、PSIをはじめとする付加情報も除去されることなく多重化されているものである。
【0020】
スイッチ13は、システムコントローラ16の制御によって、端子T3に対して端子T1又は端子T2が択一的に接続されるようにして切り換えが行われる。そして、受信した放送信号をデコードしてビデオ/オーディオ信号として出力する際には、端子T3に対して端子T1を接続することで、デスクランブラ12から出力されたTSをデマルチプレクサ14に対して供給する。
これに対して、IEEE1394通信部17にて受信した外部からのTSをデコードしてビデオ/オーディオ信号として出力する際には、端子T3に対して端子T2を接続することで、IEEE1394通信部17にて受信したTSをデマルチプレクサ14に対して出力するようにされる。
なお、IEEE1394通信部17の構成は後述する。
【0021】
デマルチプレクサ14は、システムコントローラ16により設定されたフィルタ条件に従って、デスクランブラ12から供給されたTSから必要なTSパケットを分離する。これにより、例えばデマルチプレクサ14においては、目的とする1つのプログラムについてのTSパケットとして、MPEG2方式により圧縮されたビデオデータのTSパケットと、MPEG2方式により圧縮されたオーディオデータのTSパケットを得ることになる。そして、このようにして得られた圧縮ビデオデータと圧縮オーディオデータをMPEGデコーダ15に対して出力する。
【0022】
なお、デマルチプレクサ14により分離された圧縮ビデオ/オーディオデータの個別パケットは、PES(Packetized Elementary Stream)と呼ばれる形式でそれぞれ、MPEGデコーダ15に入力されるようになっている。
また、上記したフィルタ条件の設定は、例えばデマルチプレクサ14において、TSに含まれるPAT、PMTなどを抽出して、システムコントローラ16に転送するようにされる。そして、システムコントローラ16が、転送されてきたPAT、PMTなどに記述されている情報内容に基づいて、デマルチプレクサ14に対してフィルタ条件を設定するようにされる。
【0023】
MPEGデコーダ15においては、圧縮ビデオデータをMPEG2フォーマットに従ってデコード(伸長)処理を行うビデオデコーダと、圧縮オーディオデータについて、MPEG2フォーマットに従って、上記ビデオデータ出力に同期させるようにしてデコード処理を行うオーディオデコーダとを備えている。そして、入力された圧縮ビデオデータについては、ビデオデコーダによってデコード処理を施し、また、入力された圧縮オーディオデータについては、オーディオデコーダによってデコード処理を施す。
この場合、デコードされたビデオデータについては、例えばNTSC方式などの所定のテレビジョン方式に対応して適正に画像表示が行われるように所要の信号処理を施して、アナログビデオ信号として出力するようにされる。そして、このように出力されたビデオ信号は、例えば図1に示したディスプレイ4に対して供給されることとなる。
また、デコードされたオーディオデータについては、例えばD/A変換を行ってアナログ音声信号として出力するようにされる。
【0024】
IEEE1394通信部17は、当該デジタル衛星放送受信機0と外部機器とをIEEE1394バス5を介して通信可能とするために設けられる。そして、このための基本構成としては、周知のように、ハードウェア、ファームウェア的には、物理層、リンク層、トランザクション層、及びシリアルバス・マネージメントを備え、この上位にアプリケーションが設けられる構成を採るものとなる。
【0025】
この場合のIEEE1394通信部17は、デジタル衛星放送受信機0にて受信されてデスクランブラ12にてデスクランブル処理が施されたTSを入力して、IEEE1394バス5を介して接続された外部機器に対して送信出力可能とされている。例えば図1において示したように、外部機器として、HDRなどのデジタルストレージ機器を接続すれば、当該デジタル衛星放送受信機0により受信取得したデータを、TSの形式のままデジタルストレージ機器に記録して保存することができる。
【0026】
また、本実施の形態のIEEE1394通信部17では、外部機器から送信されたTSの形式のデータをIEEE1394バス5を介して受信取得することが可能とされる。そして、このようにして受信取得したTSを、スイッチ13を介してデマルチプレクサ14に対して出力することで、最終的にはMPEGデコーダ15からアナログビデオ/オーディオ信号として出力することになる。
【0027】
つまり、本実施の形態のデジタル衛星放送受信機0では、IEEE1394通信部17を備えることで、受信取得したTSを外部機器に対して送出することが可能とされる。また、例えば外部のデジタルストレージ機器(例えば図1に示したHDR1、2・・・)にて再生されたTSとしてのデータを受信し、このTSにより得られるビデオ/オーディオ信号を出力することが可能とされるものである。
【0028】
システムコントローラ16は、これまでの説明から理解されるようにして、デジタル衛星放送受信機0における所要の動作が得られるように各種の制御処理を実行するものとされ、図示されないROM、及びRAMを備えて構成されている。
このシステムコントローラ16が備えるROMには、上記した各種制御処理を実現するためにシステムコントローラ16が実行すべきプログラムや、各種の初期設定情報が格納される。また、上記RAMには、システムコントローラ16が各種制御処理を実行するにあたって必要なデータが適宜保持される。
【0029】
システムコントローラ16は、例えば後述するようにHDR1、2・・・に対する受信コンテンツの録画指示や、これらHDRに対する録画ファイルの再生指示等を行うようにされる。また、例えば受信コンテンツを録画中のHDRにおける記憶残量がなくなった場合に、自動的に他の録画可能なHDRに対して受信コンテンツの続きを録画する処理等も行うようにされている。
なお、このような本実施の形態としての処理動作については後述する。
【0030】
上記したシステムコントローラ16に対しては、図示するNV−RAM18が備えられる。
このNV−RAM18としては、例えばフラッシュメモリなど、電源供給が停止してもデータ記憶が維持され、かつ、書き換え可能な不揮発性のメモリ素子を備えている。そして、この場合、当該NV−RAM18には、先の図1に示したHDR1、HDR2・・・に記録されたコンテンツを管理するための、図示するような分散記録コンテンツ管理テーブル18aが記憶されるのであるが、これについては後述する。
【0031】
また、上記システムコントローラ16に対しては、操作部19が接続される。この操作部19には、当該デジタル衛星放送受信機0に対する操作を行うための各種操作子が設けられている。そして、これら操作子に対して行われた操作に応じた操作信号がシステムコントローラ16に出力される。システムコントローラ16では、入力した操作コマンドに応じた動作が得られるように所要の制御処理を実行する。
なお、このような操作部19の他に、リモートコントローラ等を用いたユーザーインターフェイス手段を備えるようにしてもよい。
【0032】
続いては、本実施の形態のコンテンツ分散記録・再生システムで用いるHDR1、HDR2・・・の内部構成例について、図3のブロック図を用いて説明する。なお、この図3では、HDR1の内部構成例についてのみ説明し、他のHDR2・・・の構成については、このHDR1とほぼ同等とされてよいことからここでの図示による説明は省略する。
図3において、インターフェイス(I/F)6は、図示するIEEE1394バス5を介して接続される外部機器との間で各種データ通信を行う。つまり、この場合は、上記したデジタル衛星放送受信機0との間で、IEEE1394データインターフェイスのフォーマットに従ったパケットの送受信を行うものである。
【0033】
制御部7は、例えばCPUやROM、RAM等を備えて構成され、当該HDR1の全体制御を行う。
例えば、この制御部7は、上記インターフェイス6を介してデジタル衛星放送受信機0より供給されたコマンド信号に基づき、例えば、IEEE1394バス5を介して供給されるコンテンツデータを、HDD(ハードディスクドライブ)8に記録させるための制御処理を行う。また、HDD8に記憶されているデータの読み出し、及び読出データのデジタル衛星放送受信機0への転送が行われるように各部を制御する。
【0034】
ここで、上記のように構成されるデジタル衛星放送受信機0と、HDR1、HDR2・・・によって構成される、本実施の形態のコンテンツ分散記録・再生システムにおいて得られる動作の概要について、次の図4、図5を参照して説明する。
なお、これら図4、図5では、説明の便宜上、本実施の形態のコンテンツ分散記録・再生システムにおいて得られる動作を模式的に示している。
先ず、図4を参照し、デジタル衛星放送受信機0において受信されたコンテンツの記録時の動作について説明する。
この図4において、先ずデジタル衛星放送受信機0にて、例えばユーザーにより先の図2に示した操作部19を介しての録画指示が行われるか、或いは設定された予約録画開始時間が至るなどして、コンテンツの記録を開始すべき状態になったとする。
すると、デジタル衛星放送受信機0では、IEEE1394バス5を介して接続されたHDR1、HDR2・・・のうち、所要のHDRに対して受信されるコンテンツの記録を開始する。つまり、例えば予め決定されている録画可能なHDRに対し、受信コンテンツの転送を開始すると共に、このHDRに対して録画開始コマンドを送信して受信コンテンツの記録を開始させるものである。
例えば、この場合、先ずHDR1に対してコンテンツの記録を開始させたとする。
【0035】
本実施の形態の場合、このようにしてHDRに対するコンテンツの記録が開始されるのに応じては、この記録動作中のHDRにおける記憶残量についてのポーリングが開始される。すなわち、デジタル衛星放送受信機0が、記録動作中のHDRに対して所定の周期で残量の通知を要求するコマンドを送信し、これに応じてHDR側が残量を通知するレスポンスを返信するものである。
【0036】
ここで、例えば上記のようにコンテンツの記録を行っているHDR1における記憶残量が、図示するように受信中のコンテンツの終了点より以前になくなってしまったとする。
この場合、HDR1に対しては、コンテンツの開始点からこの時点までのデータ部分のみが記録されたことになる。つまり、この場合のHDR1には、コンテンツの一部のみが記録されたことになる。
なお、以下では、このような1つのコンテンツの一部を形成するデータ部分のことを、「fragment」と呼ぶことにする。
【0037】
また、このように記録動作中のHDRにおける記憶残量がなくなったとされるのに応じては、デジタル衛星放送受信機0において、上記したポーリングの結果よりHDR1における記憶残量がなくなったことが検出されるようになる。そして、これに応じ、デジタル衛星放送受信機0では、IEEE1394バス5を介して接続されている別のHDRにコンテンツの記録を開始させる。つまり、新たなHDRに対し、コンテンツの続き部分についての記録を開始させるものである。
図示するように、ここでは新たにHDR2に対してコンテンツの続きの録画を開始させたとする。
【0038】
このようにして、新たなHDRに対してコンテンツの記録が開始された後において、このHDRにおける記憶残量が、再びコンテンツの終了点より以前になくなってしまったとする。
この場合、コンテンツの続きの記録を行っていたHDR2には、先のHDR1の記憶残量がなくなった時点から、この時点までのデータ部分が記録されたことになる。つまり、この場合のHDR2に対しては、HDR1に記録されたfragment1の続きのデータ部分である、fragment2のデータ部分が記録されたことになる。
そして、この場合も、デジタル衛星放送受信機0では、HDR2における記憶残量がなくなるのに応じ、IEEE1394バス5を介して接続されている別のHDR(例えばHDR3)に対してコンテンツの続きの記録を開始させる動作が行われることになる。
【0039】
このようにして、再び新たなHDRに対してコンテンツの続きについての記録が開始された後、例えばユーザーによる当該デジタル衛星放送受信機0に対する録画終了操作が行われるか、或いは予約録画の終了時間になるなどして、図示するコンテンツの終了点に至ったとする。
すると、これに応じデジタル衛星放送受信機0では、この時点において記録動作を行っているHDR3に対し、録画停止コマンドを送信する。そして、これに応じ、HDR3は記録動作を終了する。
これにより、このHDR3には、HDR2に記録されたfragment2の続きのデータ部分である、fragment3が記録されたことになる。
【0040】
このように、本実施の形態のコンテンツ分散記録・再生システムでは、コンテンツを記録中のHDRにおける記憶残量がなくなった場合は、デジタル衛星放送受信機0により、自動的にコンテンツの続きを別のHDRに対して記録する動作が得られる。つまり、図示するように1つのコンテンツを自動的にそれぞれのHDRに対して分散(分割)して記録することが可能なものである。
【0041】
続いて、上記のようにしてそれぞれのHDRに対して分散して記録されたコンテンツを再生する際の動作について、次の図5を参照して説明する。
先ず、図5において、例えばデジタル衛星放送受信機0に対し、上記のようにして分散して記録されたコンテンツについての再生を指示する操作が行われたとする。
すると、デジタル衛星放送受信機0では、各HDRに分散されて記録されているデータ部分のうち、最も始めに記録されたデータ部分であるfragment1についての再生を開始するようにする。つまり、指定されたコンテンツを形成するデータ部分が記録される各HDRのうち、fragment1が記録されているHDR1に対して、このfragment1のデータ部分の再生を開始させる再生開始コマンドを送信するものである。
そして、このようにしてHDRにfragment1の再生を開始させると、デジタル衛星放送受信機0では、このHDRの再生状態を監視するためのポーリングを行い、fragment1の再生が完了するのを監視する。
【0042】
このポーリングにより、例えばfragment1の再生が完了したことが検出された場合、デジタル衛星放送受信機0は、次のfragmentが記録されているHDRに対してこのfragmentの再生を指示する。つまり、この場合、図示するようにfragment2が記録されているHDR2に、このfragment2のデータを再生させるものである。
これにより、fragment1のデータ部分の再生が完了するのに応じ、自動的にfragment2のデータ部分が再生されることになる。つまり、この場合、異なるHDRに分散されて記録されたfragment1−2が連続的に再生されるようになるものである。
【0043】
また、同様に、fragment2が記録されているHDRにおける再生動作が完了したとされた場合、デジタル衛星放送受信機0は、次のfragmentが記録されているHDRに対してこのfragmentの再生を指示する。つまり、fragment3が記録されているHDR3に再生動作を行わせる。
従って、この場合もfragment2のデータ部分の再生が終了するのに応じては、自動的にfragment3のデータ部分が再生されることになり、これらfragment2−3が連続的に再生されるようになる。
【0044】
このようにして、本実施の形態のコンテンツ分散記録・再生システムにおいては、上記のようにHDR1〜3に分散されて記録されたfragment1〜3のデータ部分が、1つのコンテンツとして連続的に再生されるようになる。
【0045】
ところで、このようにHDR1〜3に分散されて記録された各fragmentを、記録された順に正しく再生するためには、デジタル衛星放送受信機0側において、どのfragmentがどのHDRに記録されているかを把握しておく必要がある。
このために、デジタル衛星放送受信機0においては、先の図2にも示したように、NV−RAM18内に分散記録コンテンツ管理テーブルを格納するようにして、上記のように分散されて記録されたfragmentを管理するようにしている。
【0046】
この分散記録コンテンツ管理テーブルとしては、例えば図6に示すような構造を有するものとされる。
図6において、先ず図示するコンテンツIDとは、デジタル衛星放送受信機0が、HDR1、2・・・にそれぞれ記憶されているデータをコンテンツ単位で管理するための情報であり、例えばシステムコントローラ16がコンテンツの記録ごとに新規設定するものである。
そして、図示するように、このコンテンツIDに対しては、コンテンツを形成する各fragmentが対応づけられている。さらに、各fragmentに対しては、図のように各fragmentが記憶されているHDRの別を示す機器IDと、各HDRがfragmentとしての録画ファイルに対して付したobjectIDとが対応づけられている。
【0047】
ここで、上記機器IDとは、IEEE1394バス5を介して接続される各HDRを識別するためのIDであり、本実施の形態の場合、この機器IDとしてはIEEE1394の規格における「Node unique ID」が採用される。この「Node unique ID」は、IEEE1394バスを介して接続可能なそれぞれの機器に対して固有となるように割り振られるIDであり、バスリセット後も更新されない情報となる。
また、上記objectIDは、各HDRがHDD8に対して記憶したデータをファイル単位で管理可能な、ファイルを識別するための情報(識別子)である。
なお、この場合のobjectIDとしては、IEEE1394規格で定義される、「AV/C Command Set General Specification」の「Disc Subunit」で規定されるファイル識別情報を用いることとする。各HDRは、IEEE1394データインターフェイスの機能を有しているから、このobjectIDによって、自身のHDD8に記憶されたファイルがどれであるのかを特定できるようになっている。
【0048】
上記のような分散記録コンテンツ管理テーブル18aを利用することで、デジタル衛星放送受信機0では、例えば再生要求のあったコンテンツのコンテンツIDに対応づけられている各fragmentを参照することで、このコンテンツを形成するそれぞれのfragmentに対応する機器ID、及びobjectIDを参照することができる。そして、このようにして機器IDを参照することにより、該当するfragmentとしての録画ファイルが記憶されているHDRを特定することが可能となる。また、fragmentに対応づけられているobjectIDを参照することにより、HDRに記憶されている該当する録画ファイルを特定することができるようになっている。
例えば、図示するようにコンテンツID1に対応するfragment1に対応づけられて、機器IDが「HDR1」、objectIDが「0」と記されていた場合、このID1のコンテンツにおけるfragment1に相当する録画ファイルは、HDR1内に記憶されるobjectID「0」のファイルであることが特定できる。
また、図のように、例えばコンテンツID1に対応するfragment2に対応づけられて、機器IDが「HDR2」、objectIDが「1」と記されていた場合は、上記fragment1の続きであるfragment2に相当する録画ファイルが、HDR2に記憶されるobjectID「1」のファイルであることが特定できるものである。
【0049】
このように、上記分散記録コンテンツ管理テーブル18aにおいて、コンテンツIDに対応づけられているfragment、及びfragmentに対応づけられて保持されている機器ID、objectIDは、これらが1セットで、各HDRに分散して記録される1つのコンテンツを再生するために必要な情報を形成している。
以下では、このように1つのコンテンツIDに対応づけられて保持されるfragment、機器ID、objectIDの情報の1セットを、図示するように分散記録コンテンツ再生情報と呼ぶこととする。
【0050】
図7、図8は、先の図4、図5において説明した動作を実現するために、デジタル衛星放送受信機0におけるシステムコントローラ16が実行すべき処理動作を示すフローチャートである。
これらの図において、図7では、先の図4において説明したコンテンツ分散記録を実現するための処理動作について示し、図8では、先の図5において説明した分散記録コンテンツの再生を実現するための処理動作について示している。
先ず、図7を用い、コンテンツの分散記録時に対応してシステムコントローラ16により行われる処理動作について説明する。
【0051】
先ず、図7において、システムコントローラ16は、図示するステップS101において、受信コンテンツについての録画を開始すべきか否かを判別している。
このステップS101において、例えばユーザーにより図2に示した操作部19を介しての録画指示が行われるか、或いは設定された予約録画開始時間に至ったなどして肯定結果が得られた場合は、ステップS102に進む。
【0052】
ステップS102においては、IEEE1394バス5を介して接続されて通信可能なHDRのうち、録画可能なHDRがあるか否かの判別を行う。
本実施の形態の場合、このステップS102における判別処理は、例えば予め作成された録画可能HDRリストに基づいて行うようにされている。この録画可能HDRリストは、デジタル衛星放送受信機0が、接続されるHDRに対して録画可/不可についての状態検出を行って、録画可能のレスポンスがあったHDRのみ、その機器IDを書き込むようにして作成したリストである。
ステップS102において、例えば上記録画可能HDRリスト内に機器IDが書き込まれておらず、コンテンツを録画可能なHDRが存在しないとされた場合は、図示するようにこの図に示す録画動作を終了するようにされる。
また、例えば録画可能HDRリスト内に機器IDが書き込まれており、録画可能なHDRが存在するとされた場合には、ステップS103に進む。
【0053】
ステップS103においては、コンテンツの録画先HDRを決定する。つまり、例えば上記録画可能HDRリストに書き込まれている機器IDの内から、録画先HDRの機器IDを所定の規則に従って選択・決定するものである。
なお、上記説明からも理解されるように、ここではデジタル衛星放送受信機0により自動的に記録先HDRが決定される場合を例に挙げたが、これに代え、例えばユーザー操作により予め選択・決定されたHDRを、記録先HDRとして設定するようにしてもよい。
【0054】
続くステップS104においては、上記ステップS103にて決定された録画先HDRに対し、受信コンテンツについての録画開始コマンドを送信する。すなわち、上記ステップS104において決定された機器IDの付されるHDRに対して録画開始コマンドを送信するものである。
【0055】
このようにして、録画先HDRに対し、受信コンテンツの録画を開始させると、ステップS105において、この録画先HDRにおけるHDD8の残量についてのポーリングを開始する。
つまり、先の図5においても述べたように、例えばHDRに対して所定の周期で残量の通知を要求するコマンドを送信し、これに応じてHDR側が返信してくる残量を通知するレスポンスを受信することにより、HDRにおける記憶残量を把握するものである。
【0056】
続くステップS106においては、録画動作を終了すべき状態となったか否かを判別する。すなわち、例えばユーザーによる録画終了操作が行われたか否か、或いは予約録画の終了時間に至ったか否かを判別することにより、録画動作を終了すべき状態となったか否かを判別するものである。
このステップS106の判別処理により、録画動作を終了すべき状態となったとされた場合は、後述するステップS113の処理に移行するようにされる。
また、録画動作を終了すべき状態にはなっていないとされた場合はステップS107に進む。
【0057】
ステップS107では、上記ステップS105の処理により開始した残量ポーリングの結果に基づき、録画先HDRにおけるHDD8の記憶残量がなくなったか否かの判別を行うようにする。
そして、上記残量ポーリングの結果、HDD8における記憶容量の残量が未だなくなっていないとして否定結果が得られた場合は、上記したステップS106の処理に進んで録画終了を判別する。
また、上記残量ポーリングの結果、HDD8における記憶容量の残量がなくなったとされて肯定結果が得られた場合はステップS108に進む。
【0058】
ステップS108においては、録画先HDRにおける記憶残量がなくなったとされるのに応じ、上記残量ポーリングを終了する処理を実行する。そして、続くステップS109においては、録画先HDRに対し、録画動作の停止を要求する録画停止コマンドを送信する。
これにより録画先HDR側では、この録画停止コマンドに応じ、これまでにHDD8に記録したデータに基づいた録画ファイルが生成される。そして、このように生成された録画ファイルは、該HDRのファイルシステム上でのファイルIDが付されて管理されるものとなる。
【0059】
続くステップS110においては、録画先HDRに対し、objectIDの送信を要求する要求コマンドを送信する。
つまり、上記のようにして録画先HDRにおいて生成された録画ファイルのファイルIDを、IEEE1394規格でのobjectIDに変換して送信することを要求するものである。
そして、続くステップS111では、上記送信要求に応じて録画先HDRが返信してきた、録画ファイルのobjectIDを取得する。
【0060】
ステップS112においては、対応するfragmentの情報として、上記取得されたobjectIDと、上記ステップS103により決定された録画先HDRの機器IDとを保持する。
すなわち、1つのコンテンツの録画動作について、録画ファイルの生成を行ったHDRが1台目であった場合は、このステップS102における処理では、上記取得されたobjectIDと機器IDとを、fragment1の情報として保持する。また、録画ファイルの生成が行われたHDRが2台目であった場合は、取得されたobjectIDと機器IDとをfragment2の情報として保持するようにするものである。
このようにして、記録先HDRより取得したobjectIDと、機器IDとを対応するfragmentの情報として保持すると、図示するようにステップS102に進み、再び録画可能なHDRがあるか否かの判別処理を行うようにされる。
【0061】
続いて、先のステップS106における判別処理において、録画動作を終了すべき状態となったとされた場合は、ステップS113に進む。
ステップS113においては、録画先HDRに対し、録画停止コマンドを送信する。すなわち、例えばユーザーによる録画停止操作、或いは予約録画の終了時間が検出されたことなどに応じて、記録先HDRにおけるコンテンツの録画を停止させるものである。
【0062】
続くステップS114においては、録画先HDRに対しobjectIDの送信を要求するコマンドを送信する。つまり、先に説明したステップS110における処理と同様、上記ステップS113において送信した録画停止コマンドに応じて録画先HDRにおいて生成された録画ファイルのファイルIDを、objectIDの形式で送信させるものである。
そして、この場合もステップS115において録画先HDRから録画ファイルのobjectIDを取得すると、続くステップS116において、この取得したobjectIDと、先のステップS103の処理により決定した記録先HDRの機器IDとを、対応するfragmentの情報として保持する。
【0063】
そしてこの場合は、続くステップS117において、新規コンテンツIDを設定する。つまり、この図に示す録画動作によりHDRに対して録画されたデータを、1つのコンテンツとして管理するためのコンテンツIDを新たに設定するものである。
【0064】
ステップS118においては、上記新規設定されたコンテンツIDと、先のステップS112、ステップS116の処理により保持された機器ID、objectIDとを、図2に示したNV−RAM18内に保持される分散記録コンテンツ管理テーブル18aに書き込む処理を実行する。
すなわち、上記のように新規設定されたコンテンツIDを書き込むと共に、このコンテンツIDに対応づけられている各fragmentに対応づけて、保持されていた対応する機器ID、及びobjectIDをそれぞれ書き込むものである。
これにより、デジタル衛星放送受信機0内に備えられるNV−RAM18内には、図6に示したような分散記録コンテンツ管理テーブル18aが形成されることになる。
【0065】
なお、上記説明した処理動作によると、受信コンテンツの続きを記録させる際には、それまで記録動作を行っていたHDRの動作を終了させ、新たなHDRの記録動作を開始させるための或る程度のタイムロスが発生することになる。つまり、この場合、各HDRに対して分散記録されるコンテンツとしては、このようなHDR切り換えの際のタイムロスに伴って、受信コンテンツ中のこの間のデータ部分が欠落してしまうことが予想される。
しかしながら、ここでの図示による説明は省略したが、図2において説明したIEEE1394通信部17に対しては、実際には通信データをバッファリングしておくためのメモリが備えられていることにより、或る程度送出データを蓄えておくことが可能とされる。従って、これにより、上記のようにHDRの切り換えに若干の時間を要したとしても、データ自体は各HDRに対して欠落がないようにして記録させることが可能となるものである。
【0066】
続いては、図8のフローチャートを参照し、上記のようにして形成された分散記録コンテンツ管理テーブル18a内の情報に基づいてコンテンツを再生する際の処理動作について説明する。
図8において、システムコントローラ16は、ステップ201においてコンテンツの再生開始を監視する。
この場合、デジタル衛星放送受信機0側では、現在分散記録コンテンツ管理テーブル18aにおいて管理されている再生可能なコンテンツを、例えばそのタイトル名の一覧により図1に示したディスプレイ4上に表示させるようにしている。その上で、この一覧から、ユーザーに再生すべきコンテンツを選択・決定させるようにしている。
このステップS201では、このようにユーザーにより再生すべきコンテンツが決定されるのを監視するものである。
【0067】
ステップS201において、例えばユーザーにより再生すべきコンテンツが決定されてコンテンツを再生すべきとされた場合は、ステップS202の処理により、分散記録コンテンツ管理テーブル18a内において、上記決定されたコンテンツのコンテンツIDに対応づけられている分散記録コンテンツ再生情報を参照する。
すなわち、先に図6において説明したように、コンテンツIDに対応づけられて書き込まれている各fragment、及び各fragmentに対応づけられている機器ID、及びobjectIDを参照するものである。
【0068】
続くステップS203においては、上記参照した分散記録コンテンツ再生情報のうちから、fragment1に対応づけられている機器ID、及びobjectIDを認識する。
そして、ステップS204においては、上記認識した機器IDのHDRに対し、同じく上記認識したobjectIDが示す録画ファイルの再生を要求する再生開始コマンドを送信する。
これにより、再生開始コマンドが受信されたHDRにおいては、上記再生開始コマンドに応じて録画ファイルの再生が開始されるようになる。つまり、この場合のステップS204の処理によっては、fragment1の録画ファイルの再生が開始されるようになるものである。
なお、ここでの処理は示していないが、デジタル衛星放送受信機0側では、HDRからのMPEG2フォーマットによる再生データを受信してデコードし、これを映像・音声として出力するものとなる。ここでは、あくまでデジタル衛星放送受信機0によるコンテンツの連続再生を実現するための、HDRに対する制御処理のみを抽出して示しているものとする。
【0069】
ステップS205においては、上記ステップS204の処理により再生開始コマンドを送信したHDRにおける再生状態のポーリングを開始する。つまり、当該HDRにおけるステータスが「play」となっていることを監視するものである。
【0070】
ステップS206においては、例えば当該デジタル衛星放送受信機0に対する再生終了操作が検出されるなどして、コンテンツの再生を終了すべき状態となったか否かを判別する。
このステップS206において、コンテンツの再生を終了すべき状態となったとされた場合は、図示するようにステップS212に処理を進め、先のステップS204にて再生開始コマンドを送信したHDRに対して、再生停止コマンドを送信した後処理動作を終了する。
一方、ステップS206において、コンテンツの再生を終了すべき状態とはなっていないとされた場合は、ステップS207に進む。
【0071】
ステップS207においては、上記ステップS205の処理により開始したポーリングの結果に基づき、HDRにおけるステータスが「play」以外となったことを判別することにより、録画ファイルの再生が完了したか否かを判別する。
このステップS207において、HDRにおけるステータスが「play」以外となったことが検出され、HDRにおける録画ファイルの再生が未だ完了していないとされた場合は、ステップS206に進み、再びコンテンツの再生を終了すべき状態となったか否かを判別する。
また、HDRにおけるステータスが「play」以外となったことが検出され、録画ファイルの再生が完了したとされた場合は、ステップS208に処理を進める。
【0072】
ステップS208においては、先のステップS205において開始したHDRに対するポーリングを終了する。そして、続くステップS209においては、HDRに対して再生停止コマンドを送信し、このHDRの再生動作を停止させる。
【0073】
続くステップS210においては、上記ステップS202において参照した分散記録コンテンツ再生情報のうち、未再生のfragmentがあるか否かの判別を行う。
このステップS210において、分散記録コンテンツ再生情報中に未再生のfragmentが存在せず、ユーザーにより決定されたコンテンツを形成する全てのfragmentの再生が終了したとされた場合は、図示するように処理動作を終了する。
また、分散記録コンテンツ再生情報中に未再生のfragmentが存在すると判別された場合は、ステップS211に処理を進める。
【0074】
ステップS211においては、分散記録コンテンツ再生情報中の、次のfragmentに対応づけられている機器ID、及びobjectIDを認識する。そして、このようにして次のfragmentの機器ID及びobjectIDを認識すると、図示するように再びステップS204に処理を進め、この認識した機器IDのHDRに対し、objectIDが示す録画ファイルの再生を要求する再生開始コマンドを送信する。
これにより、この場合のステップS204の処理が行われることによっては、次のfragmentに対応する録画ファイルの再生が開始されるようになる。
そして、このステップS204の処理からステップS211の処理が繰り返されることにより、コンテンツを形成する全ての録画ファイルが再生されるようになり、この結果、各HDRに対して分散されて記録されたそれぞれの録画ファイルを、1つのコンテンツとして連続的に再生することが可能となる。
【0075】
なお、この図において説明した分散記録コンテンツの再生時においても、次のfragmentの再生に移るときに、fragmentを再生するHDRの切り換えのためのタイムロスが生じることが予想されるが、この場合も、IEEE1394通信部17、及びMPEGデコーダ15に備えられるバッファメモリにより、HDRにより再生されたコンテンツを或る程度蓄えておくことが可能となっている。つまり、この場合、HDRにより再生されたコンテンツを、デジタル衛星放送受信機0から継ぎ目なく連続的に再生出力することができるものである。
【0076】
以上、本実施の形態としてのデジタル衛星放送受信機0について説明した。
上述もしたように、本実施の形態としてのデジタル衛星放送受信機0においては、コンテンツを記録中のHDRにおける記憶容量の残量がなくなるのに応じ、別の記録可能なHDRに対してコンテンツの続きを記録させる動作が行われる。また、このようにして複数のHDRに対して分散されて記録させたそれぞれのfragmentが、当該デジタル衛星放送受信機0により1つのコンテンツとして管理されるようになる。
つまり、本実施の形態のデジタル衛星放送受信機0によっては、コンテンツを記録中のHDRにおける記憶残量がなくなるのに応じて、自動的に他のHDRに対してコンテンツの続きを記録させることが可能であると共に、これにより各HDRに分散して記録させたコンテンツを、1つのコンテンツとして管理することが可能となるものである。
【0077】
このようにして、自動的に他のHDRに対してコンテンツの続きを記録させることが可能となることにより、ユーザーが手動により他のHDRに対する録画指示を行う手間を省くことが可能となり、ユーザーにとっての利便性を増すことができる。
【0078】
また、このようにして、複数のHDRに対し自動的にコンテンツを分散して記録することが可能となることで、本例のデジタル衛星放送受信機0によっては、HDRにおける記憶容量を有効的に利用することが可能となる。
例えば、従来において、ユーザーは、HDRに容量の残りが少なかった場合、このHDRに対する録画を避け、容量に余裕のある別のHDRにコンテンツを録画するようにしていた。このため、従来においては、HDRの記憶容量が半端に残ってしまった場合、この残量が使用されない場合が少なくなかった。
これに対し、本例のデジタル衛星放送受信機0によっては、上記もしているようにHDRにおける容量がなくなるのに応じ、コンテンツの続きが新たなHDRに対し、自動的に且つデータの途切れなく記録させることができるようになる。
つまり、本例によっては、このようにコンテンツを複数のHDRに対して自動的に且つデータの途切れなく記録させることができるようになることにより、接続される複数のHDRを、実質的に1つの記憶装置として利用することが可能となるものである。
これにより、本実施の形態のデジタル衛星放送受信機0によっては、それぞれのHDRの記憶容量を余すことなく使用できるようになり、各HDRにおける記憶容量を有効的に利用することが可能となるものである。
【0079】
また、本例のデジタル衛星放送受信機0によっては、上記のようにして複数のHDRに分散して記録されたコンテンツを1つのコンテンツとして管理することが可能となることにより、このように分散して記録されたコンテンツを、1つの連続したコンテンツとして自動的に再生することが可能となる。
これにより、本例によっては、各HDRに分散して記録されたコンテンツを1つの連続したコンテンツとして再生させる際に、従来のようにユーザーが対応するHDRを手動により順次再生していく手間を省くことが可能となり、ユーザーにとっての利便性を増すことができるようになる。
また、この際、1つのコンテンツを形成する全てのfragmentは、デジタル衛星放送受信機0が順次自動的に再生させるので、ユーザーが次に再生すべきfragmentを探し出す必要はなくなり、この点でもユーザーにとっての利便性を増すことができる。
【0080】
ここで、本実施の形態の変形例について説明しておく。
この変形例としては、複数のHDRに対して分散して記録されたコンテンツを、先の図6に示した分散記録コンテンツ再生情報を用いて一括消去するものである。
このためにシステムコントローラ16が実行すべき処理動作について、次の図9のフローチャートを用いて説明する。
図9において、システムコントローラ16は、先ずステップS301の処理により、コンテンツの消去指示が行われるのを監視している。
この場合も、先の図8に示したステップS201の処理と同様、現在分散記録コンテンツ管理テーブル18aにおいて管理されているコンテンツを、例えばそのタイトル名の一覧により表示させるようにする。その上で、この一覧から、ユーザーに消去すべきコンテンツを選択・決定させる。
そして、このステップS301では、このようにユーザーにより消去すべきコンテンツが決定されるのを監視するものである。
【0081】
ステップS301において、例えばユーザーにより消去すべきコンテンツが決定され、コンテンツを消去すべきとされた場合は、ステップS302の処理により、分散記録コンテンツ管理テーブル18a内において、上記決定されたコンテンツのコンテンツIDに対応づけられている分散記録コンテンツ再生情報を参照する。
【0082】
続くステップS303においては、上記参照した分散記録コンテンツ再生情報内の、全ての機器ID、及びobjectIDを認識する。
そして、ステップS304においては、上記認識した全ての機器IDのHDRに対し、対応するobjectIDが示す録画ファイルの消去を要求する消去コマンドを送信する。
これにより、この消去コマンドが受信された各HDRにおいては、objectIDにより指示された録画ファイルを消去する動作が行われるようになる。そして、この結果、上記のようにユーザーにより決定されたコンテンツを形成する全てのfragmentの録画ファイルが消去されるようになるものである。
【0083】
続くステップS305においては、分散記録コンテンツ管理テーブル18a内から、上記ユーザーにより決定されたコンテンツのコンテンツID、及びこれに対応する分散記録コンテンツ再生情報が削除されるよう、分散記録コンテンツ管理テーブル18aの内容を更新する処理を実行する。
この処理により、デジタル衛星放送受信機0においては、上記ユーザーにより決定されたコンテンツが消去されたものとして管理されるようになる。
【0084】
このように、この変形例によっては、分散記録コンテンツ管理テーブル18a内の分散記録コンテンツ再生情報を利用して、各HDRに分散して記録されたコンテンツを一括消去することが可能となる。そして、このように各HDRに分散して記録されたコンテンツを一括消去することが可能となることにより、HDRに記録されたfragmentを、ユーザーが手動で順に消去していく手間を省くことが可能となる。
【0085】
なお、上記実施の形態では、本発明の記録再生装置が、デジタル衛星放送を受信可能に構成される場合を例に挙げたが、本発明の記録再生装置としては、これ以外にも、例えば将来普及が予想される地上波デジタル放送を受信可能に構成されてもよい。
【0086】
また、実施の形態では、デジタル衛星放送受信機0が記録対象とする記憶装置がHDR(ハードディスクレコーダ)である場合を例に挙げたが、これ以外にも、デジタルインターフェイスを介して当該デジタル衛星放送受信機0との通信が可能に構成される記憶装置であれば、デジタル衛星放送受信機0の記録対象機器とすることができる。
【0087】
【発明の効果】
以上で説明したように本発明では、コンテンツデータが記録される記憶装置における記憶容量の残量を検出するようにしている。そして、この残量の検出結果に基づき、例えば上記記憶装置における残量が一定量以下となった場合には、コンテンツデータの続きとしての分割コンテンツデータを異なる記憶装置に対して記録するようにしている。その上で、上記分割コンテンツデータが記憶された各記憶装置を識別するための記憶装置識別情報と、それぞれの分割コンテンツデータを識別するためのデータ識別情報とを、上記分割コンテンツデータの連結順に対応づけて記憶するようにしている。
【0088】
これにより、本発明によっては、例えばコンテンツデータを記録中の記憶装置における残量が一定量以下となった場合に、自動的に別の異なる記憶装置に上記コンテンツデータの続きとしての分割コンテンツデータを記録することが可能となると共に、このように各記憶装置に対して記憶された分割コンテンツデータを、1つのコンテンツデータとして管理することができるようになる。
【0089】
このようにして、自動的に他の記憶装置に対してコンテンツの続きを記録させることが可能となることにより、ユーザーが手動により他の記憶装置に対する録画指示を行う手間を省くことが可能となり、ユーザーにとっての利便性を増すことができる。
【0090】
また、このようにして、複数の記憶装置に対して自動的にコンテンツを分割して記録することが可能となることで、接続される複数の記憶装置を、実質的に1つの記憶装置として利用することが可能となる。
そして、例えばこの場合、記憶装置における記憶容量が完全になくなるのに応じて、別の記憶装置にコンテンツの続きを記録するようにすれば、従来のように記憶残量の少ない記憶装置に対するコンテンツの記録を避ける必要がなくなり、記憶装置における記憶容量を有効的に利用することが可能となる。
【0091】
また、本発明では、上記のように分割コンテンツデータが記憶された各記憶装置の記憶装置識別情報と、分割コンテンツデータを識別するためのデータ識別情報とを、コンテンツの連結順に対応づけて記憶しておくことにより、複数の記憶装置に分割して記憶された記録データを1つのコンテンツデータとして連続的に再生することが可能となる。
これにより、本発明によっては、各記憶装置に分割して記録されたコンテンツデータを、従来のようにユーザーが順次手動で再生していく手間を省くことが可能となり、ユーザーにとっての利便性を増すことができる。
また、上記のように各記憶装置に分散して記録された記録データが順次自動的に再生されるようになることで、ユーザーが次に再生すべきデータ部分を探し出す必要はなくなり、この点でもユーザーにとっての利便性を増すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としての記録再生装置を含んで構成される、コンテンツ分散記録・再生システムの概要を説明する図である。
【図2】実施の形態としての記録再生装置の内部構成例を示したブロック図である。
【図3】上記コンテンツ分散記録・再生システムに用いられるHDR(ハードディスクレコーダ)の内部構成例を示すブロック図である。
【図4】上記コンテンツ分散記録・再生システムにおいて得られるコンテンツ記録時の動作を模式的に説明する図である。
【図5】上記コンテンツ分散記録・再生システムにおいて得られるコンテンツ再生時の動作を模式的に説明する図である。
【図6】分散記録コンテンツ管理テーブルのデータ構造例を示すデータ構造図である。
【図7】実施の形態の記録再生装置において、コンテンツ記録時に対応して行われる処理動作について示したフローチャートである。
【図8】実施の形態の記録再生装置において、コンテンツ再生時に対応して行われる処理動作について示したフローチャートである。
【図9】実施の形態の記録再生装置における、変形例としての動作を実現するための処理動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
0 デジタル衛星放送受信機、1、2 HDR(ハードディスクレコーダ)、3 パラボラアンテナ、4 ディスプレイ、5 IEEE1394バス、6 I/F(インターフェイス)、7 制御部、8 HDD(ハードディスクドライブ)、11 フロントエンド部、12 デスクランブラ、13 スイッチ、14 デマルチプレクサ、15 MPEGデコーダ、16 システムコントローラ、17 IEEE1394通信部、18 NV−RAM、18a 分散記録コンテンツ管理テーブル、19 操作部
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル衛星放送を受信して取得されるコンテンツデータを、複数の記憶装置に対して記録または再生可能な記録再生装置に関するものである。また、このような記録再生装置における記録方法、及び再生方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタル衛星放送サービスの開始に伴い、例えばBS・CSチューナ等のデジタル放送受信機が広く普及している。
これらのデジタル放送受信機として、近年においては、例えばIEEE1394等、他のAV(Audio Visual)周辺機器を接続するためのデジタルインターフェイスが備えられているものがある。そして、このようなデジタルインターフェイスを介し、例えばHDD(ハードディスクドライブ)等の記憶装置を接続することにより、この記憶装置に対する受信コンテンツの記録/再生を行う、コンテンツ記録・再生システムを構築することも可能とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、上記のようなコンテンツ記録・再生システムにおいて、コンテンツの録画の最中にHDDにおける記憶容量がなくなってしまったと仮定する。
この場合、例えば受信機に対して接続されているHDDが複数存在していれば、コンテンツの続きを他のHDDに対して記録することが可能である。
【0004】
しかしながら、従来において、このように他のHDDに対してコンテンツの続きを録画しようとしたときは、ユーザーの手動操作によりこれを行うほかはなかった。つまり、この場合、ユーザーは、残量切れにより録画不能となったHDDとは別のHDDを選択した後、新たにこのHDDに対する受信コンテンツの記録指示を手動により行わなければならないものである。
【0005】
このように手動により他のHDDに対して続きを記録するのは、ユーザーにとって非常に手間であり、利便性に欠けるものとなる。
また、上記のように異なるHDDに対してコンテンツが分散して記録されたとして、該コンテンツを1つの連続したコンテンツとして再生しようとしたときも、同様に対応するHDDを手動により順次再生していかなければならず、この点でも利便性に欠けるものとなる。
【0006】
さらに、この場合、記録中のHDDが録画不能となってから、ユーザーが他のHDDに記録指示を行うまでの間は、受信コンテンツについての記録が行われないものとなり、上記のように記録されるコンテンツとしては、この間のデータ部分が欠落したものとなってしまう。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では以上のような問題点に鑑み、デジタル衛星放送を受信して取得されるコンテンツデータについて複数の記憶装置に対する記録または再生が可能な記録再生装置として、以下のように構成することとした。
すなわち、受信される上記コンテンツデータを上記記憶装置に対して記録することのできる記録手段と、上記記録手段によって上記コンテンツデータが記録される記憶装置における記憶容量の残量を検出する残量検出手段と、上記残量検出手段の検出結果に基づき、上記コンテンツデータが異なる記憶装置に分割して記録されるように上記記録手段の記録動作を制御する記録制御手段とを備えるようにする。
その上で、上記コンテンツデータを分割した分割コンテンツデータが記憶された記憶装置を識別する記憶装置識別情報と、上記記憶装置に記憶された上記分割コンテンツデータを識別するためのデータ識別情報とを、上記コンテンツデータを生成するための上記分割コンテンツデータの連結順に対応付けることにより、上記コンテンツデータを分割した記録データを1つのコンテンツデータとして管理するための情報である、コンテンツ管理情報を生成する情報生成手段を備えるようにした。
【0008】
また、本発明では、上記記録再生装置における記録方法として、以下のようにすることとした。
つまり、受信される上記コンテンツデータを上記記憶装置に対して記録することのできる記録手順と、上記記録手順によって上記コンテンツデータが記録される記憶装置における記憶容量の残量を検出する残量検出手順と、上記残量検出手順の検出結果に基づき、上記コンテンツデータが異なる記憶装置に分割して記録されるように上記記録手段の記録動作を制御する記録制御手順とを実行するようにする。
そして、その上で上記コンテンツデータを分割した分割コンテンツデータが記憶された記憶装置を識別する記憶装置識別情報と、上記記憶装置に記憶された上記分割コンテンツデータを識別するためのデータ識別情報とを、上記コンテンツデータを生成するための上記分割コンテンツデータの連結順に対応付けることにより、上記コンテンツデータを分割した記録データを1つのコンテンツデータとして管理するための情報である、コンテンツ管理情報を生成する情報生成手順を実行するようにした。
【0009】
上記本発明によれば、先ず、コンテンツデータが記録される記憶装置における記憶容量の残量が検出されるようになる。そして、このような残量の検出結果に基づき、例えば上記記憶装置における残量が一定容量以下であるとされた場合には、コンテンツデータの続きとしての分割コンテンツデータが別の異なる記憶装置に対して記録されるようになる。
その上で、上記分割コンテンツデータが記録された各記憶装置を識別するための記憶装置識別情報と、上記分割コンテンツデータのそれぞれを識別するためのデータ識別情報とが、連結順に対応づけて記憶されるようになる。
これにより、上記本発明によっては、例えばコンテンツデータを記録中の記憶装置における残量が一定量以下となった場合に、自動的に別の記憶装置にコンテンツデータの続きとしての分割コンテンツデータを記録することが可能となると共に、このように各記憶装置に対して記録された分割コンテンツデータを、1つのコンテンツデータとして管理することができるようになる。
【0010】
また、本発明では、デジタル衛星放送を受信して取得されるコンテンツデータについて複数の記憶装置に対する記録または再生が可能な記録再生装置として、以下のようにも構成することとした。
つまり、先ず、上記複数の記憶装置に対して分割して記録されたコンテンツデータを管理するための情報であって、上記コンテンツデータを分割した分割コンテンツデータが記憶された記憶装置を識別する記憶装置識別情報と、上記記憶装置に記憶された上記分割コンテンツデータを識別するためのデータ識別情報とを、上記コンテンツデータを生成するための上記分割コンテンツデータの連結順に対応付けることにより、上記コンテンツデータを分割した記録データを1つのコンテンツデータとして管理可能とするコンテンツ管理情報を保持する情報保持手段を備え、
さらに、上記分割コンテンツデータを、1つのコンテンツデータとして連続的に再生させるために、上記情報保持手段により保持されたコンテンツ管理情報が示す上記分割コンテンツデータの連結順に従って、上記記憶装置識別情報が示す記憶装置により上記データ識別情報が示す分割コンテンツデータの再生が順次実行されるように制御する再生制御手段を備えるようにした。
【0011】
また、さらに本発明では、上記記録再生装置における再生方法として、以下のようにすることとした。
つまり、先ず、上記複数の記憶装置に対して分割して記録されたコンテンツデータを管理するための情報であって、上記コンテンツデータを分割した分割コンテンツデータが記憶された記憶装置を識別する記憶装置識別情報と、上記記憶装置に記憶された上記分割コンテンツデータを識別するためのデータ識別情報とを、上記コンテンツデータを生成するための上記分割コンテンツデータの連結順に対応付けることにより、上記コンテンツデータを分割した記録データを1つのコンテンツデータとして管理可能とするコンテンツ管理情報を保持する情報保持手順を実行し、
さらに、上記分割コンテンツデータを、1つのコンテンツデータとして連続的に再生させるために、上記情報保持手順により保持されたコンテンツ管理情報が示す上記分割コンテンツデータの連結順に従って、上記記憶装置識別情報が示す記憶装置により上記データ識別情報が示す分割コンテンツデータの再生が順次実行されるように制御する再生制御手順を実行することとした。
【0012】
このような本発明によれば、上記複数の記憶装置に対して記録された分割コンテンツデータが、順次自動的に再生されていくこととなる。つまり、上記複数の記憶装置に対して記録された分割コンテンツデータを、1つのコンテンツデータとして連続的に再生することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態としての記録再生装置について説明する。
図1は、実施の形態の記録再生装置としてのデジタル衛星放送受信機0を含んで構成される、実施の形態としてのコンテンツ分散記録・再生システムの概要を示す図である。
このコンテンツ分散記録・再生システムとしては、少なくともデジタル衛星放送受信機0と、このデジタル衛星放送受信機0により受信された放送コンテンツについての記録・再生が可能な、複数のハードディスクレコーダHDR1、HDR2・・・とを含んで構成されるものとなる。
この図1において、先ず、デジタル衛星放送受信機0は、図示するパラボラアンテナ3より受信された放送信号を受信・復調し、所望の放送チャンネルのコンテンツを得ることが可能に構成されている。そして、このように受信された、例えば映像としてのコンテンツを、図示するディスプレイ4を介して表示出力することも可能とされる。
また、このデジタル衛星放送受信機0は、本実施の形態の場合、図示するIEEE1394バス5を介して接続されるHDR1、HDR2・・・に対する受信コンテンツの記録/再生が可能に構成されている。
なお、ここでは、デジタル衛星放送受信機0と上記ディスプレイ4とが別体とされる場合を例に挙げたが、本実施の形態としてのデジタル衛星放送受信機0としては、ディスプレイ4に内蔵されて構成されてもよいものとする。
【0014】
HDR1、HDR2・・・は、内部にHDD(ハードディスクドライブ)を備え、デジタル衛星放送受信機0からの指示に基づき、上記IEEE1394バス5を介して入力されるコンテンツを記録することが可能とされる。また、このように記録されたコンテンツを、デジタル衛星放送受信機0からの指示に基づいて再生することが可能とされる。
【0015】
図2は、上記したデジタル衛星放送受信機0の内部構成を例示するブロック図である。
先ず、この図2においても、先の図1に示したパラボラアンテナ3が示されている。周知のように、デジタル衛星放送では、通信衛星又は放送衛星からデジタル放送信号が出力されている。このパラボラアンテナ3では、この衛星からの放送信号を受信し、内蔵のLNB(Low Noise Block Down Converter)によって所定の高周波信号に変換して、デジタル衛星放送受信機0に対して供給する。
【0016】
デジタル衛星放送受信機0においては、上記パラボラアンテナ3にて受信され、所定の周波数に変換された受信信号を、フロントエンド部11より入力する。
フロントエンド部11では、システムコントローラ16からの伝送諸元等を設定した設定信号に基づいて、この設定信号により決定されるキャリア(受信周波数)を受信して、例えばビタビ復調処理や誤り訂正処理等を施すことで、TS(Transport Stream)を得るようにされる。
【0017】
このデジタル衛星放送の規格によるTSは、周知のように、例えばMPEG2(Moving Picture Experts Group Layer2)方式によって、複数のプログラム(番組)のビデオ信号及びオーディオ信号を圧縮した圧縮データと、各種の付加情報が多重化されている。上記したビデオ信号及びオーディオ信号を圧縮した圧縮データは、ES(Elementary Stream)として多重化される。また、放送側が挿入する付加情報としては、PAT(Program Association Table)、PMT(Program Map Table)などのテーブルを格納するPSI(Program Specific Information:番組特定情報)や、SI(Service Information:番組配列情報)などが挙げられる。
そして、上記情報の多重化は、TSを188バイトのトランスポートストリーム・パケット(TSパケット)により形成するようにして、このTSパケットに対して、上記したES及び各種付加情報を格納することにより行われる。
フロントエンド部11にて得られたTSは、デスクランブラ12に対して供給される。
【0018】
また、フロントエンド部11では、TSからPSI(Program Specific Information:番組特定情報)のパケットを取得し、その選局情報を更新すると共に、TSにおける各チャンネルのコンポーネントPID(Program ID)を得て、例えばシステムコントローラ16に伝送する。システムコントローラ16では、取得したPIDを受信信号処理に利用することになる。
【0019】
デスクランブラ12では、予め用意されたデスクランブルキーデータをシステムコントローラ16から受け取ると共に、システムコントローラ16によりPIDが設定される。そして、このデスクランブルキーデータとPIDとに基づいてデスクランブル処理を実行する。
この場合において、デスクランブラ12にてデスクランブル処理が施されたTSは、スイッチ13の端子T1に対して供給されると共に、分岐してIEEE1394通信部17に対して供給されるようになっている。また、確認のために述べておくと、デスクランブラ12から出力されるTSとしては、複数のプログラムのESが多重化されている可能性があり、また、PSIをはじめとする付加情報も除去されることなく多重化されているものである。
【0020】
スイッチ13は、システムコントローラ16の制御によって、端子T3に対して端子T1又は端子T2が択一的に接続されるようにして切り換えが行われる。そして、受信した放送信号をデコードしてビデオ/オーディオ信号として出力する際には、端子T3に対して端子T1を接続することで、デスクランブラ12から出力されたTSをデマルチプレクサ14に対して供給する。
これに対して、IEEE1394通信部17にて受信した外部からのTSをデコードしてビデオ/オーディオ信号として出力する際には、端子T3に対して端子T2を接続することで、IEEE1394通信部17にて受信したTSをデマルチプレクサ14に対して出力するようにされる。
なお、IEEE1394通信部17の構成は後述する。
【0021】
デマルチプレクサ14は、システムコントローラ16により設定されたフィルタ条件に従って、デスクランブラ12から供給されたTSから必要なTSパケットを分離する。これにより、例えばデマルチプレクサ14においては、目的とする1つのプログラムについてのTSパケットとして、MPEG2方式により圧縮されたビデオデータのTSパケットと、MPEG2方式により圧縮されたオーディオデータのTSパケットを得ることになる。そして、このようにして得られた圧縮ビデオデータと圧縮オーディオデータをMPEGデコーダ15に対して出力する。
【0022】
なお、デマルチプレクサ14により分離された圧縮ビデオ/オーディオデータの個別パケットは、PES(Packetized Elementary Stream)と呼ばれる形式でそれぞれ、MPEGデコーダ15に入力されるようになっている。
また、上記したフィルタ条件の設定は、例えばデマルチプレクサ14において、TSに含まれるPAT、PMTなどを抽出して、システムコントローラ16に転送するようにされる。そして、システムコントローラ16が、転送されてきたPAT、PMTなどに記述されている情報内容に基づいて、デマルチプレクサ14に対してフィルタ条件を設定するようにされる。
【0023】
MPEGデコーダ15においては、圧縮ビデオデータをMPEG2フォーマットに従ってデコード(伸長)処理を行うビデオデコーダと、圧縮オーディオデータについて、MPEG2フォーマットに従って、上記ビデオデータ出力に同期させるようにしてデコード処理を行うオーディオデコーダとを備えている。そして、入力された圧縮ビデオデータについては、ビデオデコーダによってデコード処理を施し、また、入力された圧縮オーディオデータについては、オーディオデコーダによってデコード処理を施す。
この場合、デコードされたビデオデータについては、例えばNTSC方式などの所定のテレビジョン方式に対応して適正に画像表示が行われるように所要の信号処理を施して、アナログビデオ信号として出力するようにされる。そして、このように出力されたビデオ信号は、例えば図1に示したディスプレイ4に対して供給されることとなる。
また、デコードされたオーディオデータについては、例えばD/A変換を行ってアナログ音声信号として出力するようにされる。
【0024】
IEEE1394通信部17は、当該デジタル衛星放送受信機0と外部機器とをIEEE1394バス5を介して通信可能とするために設けられる。そして、このための基本構成としては、周知のように、ハードウェア、ファームウェア的には、物理層、リンク層、トランザクション層、及びシリアルバス・マネージメントを備え、この上位にアプリケーションが設けられる構成を採るものとなる。
【0025】
この場合のIEEE1394通信部17は、デジタル衛星放送受信機0にて受信されてデスクランブラ12にてデスクランブル処理が施されたTSを入力して、IEEE1394バス5を介して接続された外部機器に対して送信出力可能とされている。例えば図1において示したように、外部機器として、HDRなどのデジタルストレージ機器を接続すれば、当該デジタル衛星放送受信機0により受信取得したデータを、TSの形式のままデジタルストレージ機器に記録して保存することができる。
【0026】
また、本実施の形態のIEEE1394通信部17では、外部機器から送信されたTSの形式のデータをIEEE1394バス5を介して受信取得することが可能とされる。そして、このようにして受信取得したTSを、スイッチ13を介してデマルチプレクサ14に対して出力することで、最終的にはMPEGデコーダ15からアナログビデオ/オーディオ信号として出力することになる。
【0027】
つまり、本実施の形態のデジタル衛星放送受信機0では、IEEE1394通信部17を備えることで、受信取得したTSを外部機器に対して送出することが可能とされる。また、例えば外部のデジタルストレージ機器(例えば図1に示したHDR1、2・・・)にて再生されたTSとしてのデータを受信し、このTSにより得られるビデオ/オーディオ信号を出力することが可能とされるものである。
【0028】
システムコントローラ16は、これまでの説明から理解されるようにして、デジタル衛星放送受信機0における所要の動作が得られるように各種の制御処理を実行するものとされ、図示されないROM、及びRAMを備えて構成されている。
このシステムコントローラ16が備えるROMには、上記した各種制御処理を実現するためにシステムコントローラ16が実行すべきプログラムや、各種の初期設定情報が格納される。また、上記RAMには、システムコントローラ16が各種制御処理を実行するにあたって必要なデータが適宜保持される。
【0029】
システムコントローラ16は、例えば後述するようにHDR1、2・・・に対する受信コンテンツの録画指示や、これらHDRに対する録画ファイルの再生指示等を行うようにされる。また、例えば受信コンテンツを録画中のHDRにおける記憶残量がなくなった場合に、自動的に他の録画可能なHDRに対して受信コンテンツの続きを録画する処理等も行うようにされている。
なお、このような本実施の形態としての処理動作については後述する。
【0030】
上記したシステムコントローラ16に対しては、図示するNV−RAM18が備えられる。
このNV−RAM18としては、例えばフラッシュメモリなど、電源供給が停止してもデータ記憶が維持され、かつ、書き換え可能な不揮発性のメモリ素子を備えている。そして、この場合、当該NV−RAM18には、先の図1に示したHDR1、HDR2・・・に記録されたコンテンツを管理するための、図示するような分散記録コンテンツ管理テーブル18aが記憶されるのであるが、これについては後述する。
【0031】
また、上記システムコントローラ16に対しては、操作部19が接続される。この操作部19には、当該デジタル衛星放送受信機0に対する操作を行うための各種操作子が設けられている。そして、これら操作子に対して行われた操作に応じた操作信号がシステムコントローラ16に出力される。システムコントローラ16では、入力した操作コマンドに応じた動作が得られるように所要の制御処理を実行する。
なお、このような操作部19の他に、リモートコントローラ等を用いたユーザーインターフェイス手段を備えるようにしてもよい。
【0032】
続いては、本実施の形態のコンテンツ分散記録・再生システムで用いるHDR1、HDR2・・・の内部構成例について、図3のブロック図を用いて説明する。なお、この図3では、HDR1の内部構成例についてのみ説明し、他のHDR2・・・の構成については、このHDR1とほぼ同等とされてよいことからここでの図示による説明は省略する。
図3において、インターフェイス(I/F)6は、図示するIEEE1394バス5を介して接続される外部機器との間で各種データ通信を行う。つまり、この場合は、上記したデジタル衛星放送受信機0との間で、IEEE1394データインターフェイスのフォーマットに従ったパケットの送受信を行うものである。
【0033】
制御部7は、例えばCPUやROM、RAM等を備えて構成され、当該HDR1の全体制御を行う。
例えば、この制御部7は、上記インターフェイス6を介してデジタル衛星放送受信機0より供給されたコマンド信号に基づき、例えば、IEEE1394バス5を介して供給されるコンテンツデータを、HDD(ハードディスクドライブ)8に記録させるための制御処理を行う。また、HDD8に記憶されているデータの読み出し、及び読出データのデジタル衛星放送受信機0への転送が行われるように各部を制御する。
【0034】
ここで、上記のように構成されるデジタル衛星放送受信機0と、HDR1、HDR2・・・によって構成される、本実施の形態のコンテンツ分散記録・再生システムにおいて得られる動作の概要について、次の図4、図5を参照して説明する。
なお、これら図4、図5では、説明の便宜上、本実施の形態のコンテンツ分散記録・再生システムにおいて得られる動作を模式的に示している。
先ず、図4を参照し、デジタル衛星放送受信機0において受信されたコンテンツの記録時の動作について説明する。
この図4において、先ずデジタル衛星放送受信機0にて、例えばユーザーにより先の図2に示した操作部19を介しての録画指示が行われるか、或いは設定された予約録画開始時間が至るなどして、コンテンツの記録を開始すべき状態になったとする。
すると、デジタル衛星放送受信機0では、IEEE1394バス5を介して接続されたHDR1、HDR2・・・のうち、所要のHDRに対して受信されるコンテンツの記録を開始する。つまり、例えば予め決定されている録画可能なHDRに対し、受信コンテンツの転送を開始すると共に、このHDRに対して録画開始コマンドを送信して受信コンテンツの記録を開始させるものである。
例えば、この場合、先ずHDR1に対してコンテンツの記録を開始させたとする。
【0035】
本実施の形態の場合、このようにしてHDRに対するコンテンツの記録が開始されるのに応じては、この記録動作中のHDRにおける記憶残量についてのポーリングが開始される。すなわち、デジタル衛星放送受信機0が、記録動作中のHDRに対して所定の周期で残量の通知を要求するコマンドを送信し、これに応じてHDR側が残量を通知するレスポンスを返信するものである。
【0036】
ここで、例えば上記のようにコンテンツの記録を行っているHDR1における記憶残量が、図示するように受信中のコンテンツの終了点より以前になくなってしまったとする。
この場合、HDR1に対しては、コンテンツの開始点からこの時点までのデータ部分のみが記録されたことになる。つまり、この場合のHDR1には、コンテンツの一部のみが記録されたことになる。
なお、以下では、このような1つのコンテンツの一部を形成するデータ部分のことを、「fragment」と呼ぶことにする。
【0037】
また、このように記録動作中のHDRにおける記憶残量がなくなったとされるのに応じては、デジタル衛星放送受信機0において、上記したポーリングの結果よりHDR1における記憶残量がなくなったことが検出されるようになる。そして、これに応じ、デジタル衛星放送受信機0では、IEEE1394バス5を介して接続されている別のHDRにコンテンツの記録を開始させる。つまり、新たなHDRに対し、コンテンツの続き部分についての記録を開始させるものである。
図示するように、ここでは新たにHDR2に対してコンテンツの続きの録画を開始させたとする。
【0038】
このようにして、新たなHDRに対してコンテンツの記録が開始された後において、このHDRにおける記憶残量が、再びコンテンツの終了点より以前になくなってしまったとする。
この場合、コンテンツの続きの記録を行っていたHDR2には、先のHDR1の記憶残量がなくなった時点から、この時点までのデータ部分が記録されたことになる。つまり、この場合のHDR2に対しては、HDR1に記録されたfragment1の続きのデータ部分である、fragment2のデータ部分が記録されたことになる。
そして、この場合も、デジタル衛星放送受信機0では、HDR2における記憶残量がなくなるのに応じ、IEEE1394バス5を介して接続されている別のHDR(例えばHDR3)に対してコンテンツの続きの記録を開始させる動作が行われることになる。
【0039】
このようにして、再び新たなHDRに対してコンテンツの続きについての記録が開始された後、例えばユーザーによる当該デジタル衛星放送受信機0に対する録画終了操作が行われるか、或いは予約録画の終了時間になるなどして、図示するコンテンツの終了点に至ったとする。
すると、これに応じデジタル衛星放送受信機0では、この時点において記録動作を行っているHDR3に対し、録画停止コマンドを送信する。そして、これに応じ、HDR3は記録動作を終了する。
これにより、このHDR3には、HDR2に記録されたfragment2の続きのデータ部分である、fragment3が記録されたことになる。
【0040】
このように、本実施の形態のコンテンツ分散記録・再生システムでは、コンテンツを記録中のHDRにおける記憶残量がなくなった場合は、デジタル衛星放送受信機0により、自動的にコンテンツの続きを別のHDRに対して記録する動作が得られる。つまり、図示するように1つのコンテンツを自動的にそれぞれのHDRに対して分散(分割)して記録することが可能なものである。
【0041】
続いて、上記のようにしてそれぞれのHDRに対して分散して記録されたコンテンツを再生する際の動作について、次の図5を参照して説明する。
先ず、図5において、例えばデジタル衛星放送受信機0に対し、上記のようにして分散して記録されたコンテンツについての再生を指示する操作が行われたとする。
すると、デジタル衛星放送受信機0では、各HDRに分散されて記録されているデータ部分のうち、最も始めに記録されたデータ部分であるfragment1についての再生を開始するようにする。つまり、指定されたコンテンツを形成するデータ部分が記録される各HDRのうち、fragment1が記録されているHDR1に対して、このfragment1のデータ部分の再生を開始させる再生開始コマンドを送信するものである。
そして、このようにしてHDRにfragment1の再生を開始させると、デジタル衛星放送受信機0では、このHDRの再生状態を監視するためのポーリングを行い、fragment1の再生が完了するのを監視する。
【0042】
このポーリングにより、例えばfragment1の再生が完了したことが検出された場合、デジタル衛星放送受信機0は、次のfragmentが記録されているHDRに対してこのfragmentの再生を指示する。つまり、この場合、図示するようにfragment2が記録されているHDR2に、このfragment2のデータを再生させるものである。
これにより、fragment1のデータ部分の再生が完了するのに応じ、自動的にfragment2のデータ部分が再生されることになる。つまり、この場合、異なるHDRに分散されて記録されたfragment1−2が連続的に再生されるようになるものである。
【0043】
また、同様に、fragment2が記録されているHDRにおける再生動作が完了したとされた場合、デジタル衛星放送受信機0は、次のfragmentが記録されているHDRに対してこのfragmentの再生を指示する。つまり、fragment3が記録されているHDR3に再生動作を行わせる。
従って、この場合もfragment2のデータ部分の再生が終了するのに応じては、自動的にfragment3のデータ部分が再生されることになり、これらfragment2−3が連続的に再生されるようになる。
【0044】
このようにして、本実施の形態のコンテンツ分散記録・再生システムにおいては、上記のようにHDR1〜3に分散されて記録されたfragment1〜3のデータ部分が、1つのコンテンツとして連続的に再生されるようになる。
【0045】
ところで、このようにHDR1〜3に分散されて記録された各fragmentを、記録された順に正しく再生するためには、デジタル衛星放送受信機0側において、どのfragmentがどのHDRに記録されているかを把握しておく必要がある。
このために、デジタル衛星放送受信機0においては、先の図2にも示したように、NV−RAM18内に分散記録コンテンツ管理テーブルを格納するようにして、上記のように分散されて記録されたfragmentを管理するようにしている。
【0046】
この分散記録コンテンツ管理テーブルとしては、例えば図6に示すような構造を有するものとされる。
図6において、先ず図示するコンテンツIDとは、デジタル衛星放送受信機0が、HDR1、2・・・にそれぞれ記憶されているデータをコンテンツ単位で管理するための情報であり、例えばシステムコントローラ16がコンテンツの記録ごとに新規設定するものである。
そして、図示するように、このコンテンツIDに対しては、コンテンツを形成する各fragmentが対応づけられている。さらに、各fragmentに対しては、図のように各fragmentが記憶されているHDRの別を示す機器IDと、各HDRがfragmentとしての録画ファイルに対して付したobjectIDとが対応づけられている。
【0047】
ここで、上記機器IDとは、IEEE1394バス5を介して接続される各HDRを識別するためのIDであり、本実施の形態の場合、この機器IDとしてはIEEE1394の規格における「Node unique ID」が採用される。この「Node unique ID」は、IEEE1394バスを介して接続可能なそれぞれの機器に対して固有となるように割り振られるIDであり、バスリセット後も更新されない情報となる。
また、上記objectIDは、各HDRがHDD8に対して記憶したデータをファイル単位で管理可能な、ファイルを識別するための情報(識別子)である。
なお、この場合のobjectIDとしては、IEEE1394規格で定義される、「AV/C Command Set General Specification」の「Disc Subunit」で規定されるファイル識別情報を用いることとする。各HDRは、IEEE1394データインターフェイスの機能を有しているから、このobjectIDによって、自身のHDD8に記憶されたファイルがどれであるのかを特定できるようになっている。
【0048】
上記のような分散記録コンテンツ管理テーブル18aを利用することで、デジタル衛星放送受信機0では、例えば再生要求のあったコンテンツのコンテンツIDに対応づけられている各fragmentを参照することで、このコンテンツを形成するそれぞれのfragmentに対応する機器ID、及びobjectIDを参照することができる。そして、このようにして機器IDを参照することにより、該当するfragmentとしての録画ファイルが記憶されているHDRを特定することが可能となる。また、fragmentに対応づけられているobjectIDを参照することにより、HDRに記憶されている該当する録画ファイルを特定することができるようになっている。
例えば、図示するようにコンテンツID1に対応するfragment1に対応づけられて、機器IDが「HDR1」、objectIDが「0」と記されていた場合、このID1のコンテンツにおけるfragment1に相当する録画ファイルは、HDR1内に記憶されるobjectID「0」のファイルであることが特定できる。
また、図のように、例えばコンテンツID1に対応するfragment2に対応づけられて、機器IDが「HDR2」、objectIDが「1」と記されていた場合は、上記fragment1の続きであるfragment2に相当する録画ファイルが、HDR2に記憶されるobjectID「1」のファイルであることが特定できるものである。
【0049】
このように、上記分散記録コンテンツ管理テーブル18aにおいて、コンテンツIDに対応づけられているfragment、及びfragmentに対応づけられて保持されている機器ID、objectIDは、これらが1セットで、各HDRに分散して記録される1つのコンテンツを再生するために必要な情報を形成している。
以下では、このように1つのコンテンツIDに対応づけられて保持されるfragment、機器ID、objectIDの情報の1セットを、図示するように分散記録コンテンツ再生情報と呼ぶこととする。
【0050】
図7、図8は、先の図4、図5において説明した動作を実現するために、デジタル衛星放送受信機0におけるシステムコントローラ16が実行すべき処理動作を示すフローチャートである。
これらの図において、図7では、先の図4において説明したコンテンツ分散記録を実現するための処理動作について示し、図8では、先の図5において説明した分散記録コンテンツの再生を実現するための処理動作について示している。
先ず、図7を用い、コンテンツの分散記録時に対応してシステムコントローラ16により行われる処理動作について説明する。
【0051】
先ず、図7において、システムコントローラ16は、図示するステップS101において、受信コンテンツについての録画を開始すべきか否かを判別している。
このステップS101において、例えばユーザーにより図2に示した操作部19を介しての録画指示が行われるか、或いは設定された予約録画開始時間に至ったなどして肯定結果が得られた場合は、ステップS102に進む。
【0052】
ステップS102においては、IEEE1394バス5を介して接続されて通信可能なHDRのうち、録画可能なHDRがあるか否かの判別を行う。
本実施の形態の場合、このステップS102における判別処理は、例えば予め作成された録画可能HDRリストに基づいて行うようにされている。この録画可能HDRリストは、デジタル衛星放送受信機0が、接続されるHDRに対して録画可/不可についての状態検出を行って、録画可能のレスポンスがあったHDRのみ、その機器IDを書き込むようにして作成したリストである。
ステップS102において、例えば上記録画可能HDRリスト内に機器IDが書き込まれておらず、コンテンツを録画可能なHDRが存在しないとされた場合は、図示するようにこの図に示す録画動作を終了するようにされる。
また、例えば録画可能HDRリスト内に機器IDが書き込まれており、録画可能なHDRが存在するとされた場合には、ステップS103に進む。
【0053】
ステップS103においては、コンテンツの録画先HDRを決定する。つまり、例えば上記録画可能HDRリストに書き込まれている機器IDの内から、録画先HDRの機器IDを所定の規則に従って選択・決定するものである。
なお、上記説明からも理解されるように、ここではデジタル衛星放送受信機0により自動的に記録先HDRが決定される場合を例に挙げたが、これに代え、例えばユーザー操作により予め選択・決定されたHDRを、記録先HDRとして設定するようにしてもよい。
【0054】
続くステップS104においては、上記ステップS103にて決定された録画先HDRに対し、受信コンテンツについての録画開始コマンドを送信する。すなわち、上記ステップS104において決定された機器IDの付されるHDRに対して録画開始コマンドを送信するものである。
【0055】
このようにして、録画先HDRに対し、受信コンテンツの録画を開始させると、ステップS105において、この録画先HDRにおけるHDD8の残量についてのポーリングを開始する。
つまり、先の図5においても述べたように、例えばHDRに対して所定の周期で残量の通知を要求するコマンドを送信し、これに応じてHDR側が返信してくる残量を通知するレスポンスを受信することにより、HDRにおける記憶残量を把握するものである。
【0056】
続くステップS106においては、録画動作を終了すべき状態となったか否かを判別する。すなわち、例えばユーザーによる録画終了操作が行われたか否か、或いは予約録画の終了時間に至ったか否かを判別することにより、録画動作を終了すべき状態となったか否かを判別するものである。
このステップS106の判別処理により、録画動作を終了すべき状態となったとされた場合は、後述するステップS113の処理に移行するようにされる。
また、録画動作を終了すべき状態にはなっていないとされた場合はステップS107に進む。
【0057】
ステップS107では、上記ステップS105の処理により開始した残量ポーリングの結果に基づき、録画先HDRにおけるHDD8の記憶残量がなくなったか否かの判別を行うようにする。
そして、上記残量ポーリングの結果、HDD8における記憶容量の残量が未だなくなっていないとして否定結果が得られた場合は、上記したステップS106の処理に進んで録画終了を判別する。
また、上記残量ポーリングの結果、HDD8における記憶容量の残量がなくなったとされて肯定結果が得られた場合はステップS108に進む。
【0058】
ステップS108においては、録画先HDRにおける記憶残量がなくなったとされるのに応じ、上記残量ポーリングを終了する処理を実行する。そして、続くステップS109においては、録画先HDRに対し、録画動作の停止を要求する録画停止コマンドを送信する。
これにより録画先HDR側では、この録画停止コマンドに応じ、これまでにHDD8に記録したデータに基づいた録画ファイルが生成される。そして、このように生成された録画ファイルは、該HDRのファイルシステム上でのファイルIDが付されて管理されるものとなる。
【0059】
続くステップS110においては、録画先HDRに対し、objectIDの送信を要求する要求コマンドを送信する。
つまり、上記のようにして録画先HDRにおいて生成された録画ファイルのファイルIDを、IEEE1394規格でのobjectIDに変換して送信することを要求するものである。
そして、続くステップS111では、上記送信要求に応じて録画先HDRが返信してきた、録画ファイルのobjectIDを取得する。
【0060】
ステップS112においては、対応するfragmentの情報として、上記取得されたobjectIDと、上記ステップS103により決定された録画先HDRの機器IDとを保持する。
すなわち、1つのコンテンツの録画動作について、録画ファイルの生成を行ったHDRが1台目であった場合は、このステップS102における処理では、上記取得されたobjectIDと機器IDとを、fragment1の情報として保持する。また、録画ファイルの生成が行われたHDRが2台目であった場合は、取得されたobjectIDと機器IDとをfragment2の情報として保持するようにするものである。
このようにして、記録先HDRより取得したobjectIDと、機器IDとを対応するfragmentの情報として保持すると、図示するようにステップS102に進み、再び録画可能なHDRがあるか否かの判別処理を行うようにされる。
【0061】
続いて、先のステップS106における判別処理において、録画動作を終了すべき状態となったとされた場合は、ステップS113に進む。
ステップS113においては、録画先HDRに対し、録画停止コマンドを送信する。すなわち、例えばユーザーによる録画停止操作、或いは予約録画の終了時間が検出されたことなどに応じて、記録先HDRにおけるコンテンツの録画を停止させるものである。
【0062】
続くステップS114においては、録画先HDRに対しobjectIDの送信を要求するコマンドを送信する。つまり、先に説明したステップS110における処理と同様、上記ステップS113において送信した録画停止コマンドに応じて録画先HDRにおいて生成された録画ファイルのファイルIDを、objectIDの形式で送信させるものである。
そして、この場合もステップS115において録画先HDRから録画ファイルのobjectIDを取得すると、続くステップS116において、この取得したobjectIDと、先のステップS103の処理により決定した記録先HDRの機器IDとを、対応するfragmentの情報として保持する。
【0063】
そしてこの場合は、続くステップS117において、新規コンテンツIDを設定する。つまり、この図に示す録画動作によりHDRに対して録画されたデータを、1つのコンテンツとして管理するためのコンテンツIDを新たに設定するものである。
【0064】
ステップS118においては、上記新規設定されたコンテンツIDと、先のステップS112、ステップS116の処理により保持された機器ID、objectIDとを、図2に示したNV−RAM18内に保持される分散記録コンテンツ管理テーブル18aに書き込む処理を実行する。
すなわち、上記のように新規設定されたコンテンツIDを書き込むと共に、このコンテンツIDに対応づけられている各fragmentに対応づけて、保持されていた対応する機器ID、及びobjectIDをそれぞれ書き込むものである。
これにより、デジタル衛星放送受信機0内に備えられるNV−RAM18内には、図6に示したような分散記録コンテンツ管理テーブル18aが形成されることになる。
【0065】
なお、上記説明した処理動作によると、受信コンテンツの続きを記録させる際には、それまで記録動作を行っていたHDRの動作を終了させ、新たなHDRの記録動作を開始させるための或る程度のタイムロスが発生することになる。つまり、この場合、各HDRに対して分散記録されるコンテンツとしては、このようなHDR切り換えの際のタイムロスに伴って、受信コンテンツ中のこの間のデータ部分が欠落してしまうことが予想される。
しかしながら、ここでの図示による説明は省略したが、図2において説明したIEEE1394通信部17に対しては、実際には通信データをバッファリングしておくためのメモリが備えられていることにより、或る程度送出データを蓄えておくことが可能とされる。従って、これにより、上記のようにHDRの切り換えに若干の時間を要したとしても、データ自体は各HDRに対して欠落がないようにして記録させることが可能となるものである。
【0066】
続いては、図8のフローチャートを参照し、上記のようにして形成された分散記録コンテンツ管理テーブル18a内の情報に基づいてコンテンツを再生する際の処理動作について説明する。
図8において、システムコントローラ16は、ステップ201においてコンテンツの再生開始を監視する。
この場合、デジタル衛星放送受信機0側では、現在分散記録コンテンツ管理テーブル18aにおいて管理されている再生可能なコンテンツを、例えばそのタイトル名の一覧により図1に示したディスプレイ4上に表示させるようにしている。その上で、この一覧から、ユーザーに再生すべきコンテンツを選択・決定させるようにしている。
このステップS201では、このようにユーザーにより再生すべきコンテンツが決定されるのを監視するものである。
【0067】
ステップS201において、例えばユーザーにより再生すべきコンテンツが決定されてコンテンツを再生すべきとされた場合は、ステップS202の処理により、分散記録コンテンツ管理テーブル18a内において、上記決定されたコンテンツのコンテンツIDに対応づけられている分散記録コンテンツ再生情報を参照する。
すなわち、先に図6において説明したように、コンテンツIDに対応づけられて書き込まれている各fragment、及び各fragmentに対応づけられている機器ID、及びobjectIDを参照するものである。
【0068】
続くステップS203においては、上記参照した分散記録コンテンツ再生情報のうちから、fragment1に対応づけられている機器ID、及びobjectIDを認識する。
そして、ステップS204においては、上記認識した機器IDのHDRに対し、同じく上記認識したobjectIDが示す録画ファイルの再生を要求する再生開始コマンドを送信する。
これにより、再生開始コマンドが受信されたHDRにおいては、上記再生開始コマンドに応じて録画ファイルの再生が開始されるようになる。つまり、この場合のステップS204の処理によっては、fragment1の録画ファイルの再生が開始されるようになるものである。
なお、ここでの処理は示していないが、デジタル衛星放送受信機0側では、HDRからのMPEG2フォーマットによる再生データを受信してデコードし、これを映像・音声として出力するものとなる。ここでは、あくまでデジタル衛星放送受信機0によるコンテンツの連続再生を実現するための、HDRに対する制御処理のみを抽出して示しているものとする。
【0069】
ステップS205においては、上記ステップS204の処理により再生開始コマンドを送信したHDRにおける再生状態のポーリングを開始する。つまり、当該HDRにおけるステータスが「play」となっていることを監視するものである。
【0070】
ステップS206においては、例えば当該デジタル衛星放送受信機0に対する再生終了操作が検出されるなどして、コンテンツの再生を終了すべき状態となったか否かを判別する。
このステップS206において、コンテンツの再生を終了すべき状態となったとされた場合は、図示するようにステップS212に処理を進め、先のステップS204にて再生開始コマンドを送信したHDRに対して、再生停止コマンドを送信した後処理動作を終了する。
一方、ステップS206において、コンテンツの再生を終了すべき状態とはなっていないとされた場合は、ステップS207に進む。
【0071】
ステップS207においては、上記ステップS205の処理により開始したポーリングの結果に基づき、HDRにおけるステータスが「play」以外となったことを判別することにより、録画ファイルの再生が完了したか否かを判別する。
このステップS207において、HDRにおけるステータスが「play」以外となったことが検出され、HDRにおける録画ファイルの再生が未だ完了していないとされた場合は、ステップS206に進み、再びコンテンツの再生を終了すべき状態となったか否かを判別する。
また、HDRにおけるステータスが「play」以外となったことが検出され、録画ファイルの再生が完了したとされた場合は、ステップS208に処理を進める。
【0072】
ステップS208においては、先のステップS205において開始したHDRに対するポーリングを終了する。そして、続くステップS209においては、HDRに対して再生停止コマンドを送信し、このHDRの再生動作を停止させる。
【0073】
続くステップS210においては、上記ステップS202において参照した分散記録コンテンツ再生情報のうち、未再生のfragmentがあるか否かの判別を行う。
このステップS210において、分散記録コンテンツ再生情報中に未再生のfragmentが存在せず、ユーザーにより決定されたコンテンツを形成する全てのfragmentの再生が終了したとされた場合は、図示するように処理動作を終了する。
また、分散記録コンテンツ再生情報中に未再生のfragmentが存在すると判別された場合は、ステップS211に処理を進める。
【0074】
ステップS211においては、分散記録コンテンツ再生情報中の、次のfragmentに対応づけられている機器ID、及びobjectIDを認識する。そして、このようにして次のfragmentの機器ID及びobjectIDを認識すると、図示するように再びステップS204に処理を進め、この認識した機器IDのHDRに対し、objectIDが示す録画ファイルの再生を要求する再生開始コマンドを送信する。
これにより、この場合のステップS204の処理が行われることによっては、次のfragmentに対応する録画ファイルの再生が開始されるようになる。
そして、このステップS204の処理からステップS211の処理が繰り返されることにより、コンテンツを形成する全ての録画ファイルが再生されるようになり、この結果、各HDRに対して分散されて記録されたそれぞれの録画ファイルを、1つのコンテンツとして連続的に再生することが可能となる。
【0075】
なお、この図において説明した分散記録コンテンツの再生時においても、次のfragmentの再生に移るときに、fragmentを再生するHDRの切り換えのためのタイムロスが生じることが予想されるが、この場合も、IEEE1394通信部17、及びMPEGデコーダ15に備えられるバッファメモリにより、HDRにより再生されたコンテンツを或る程度蓄えておくことが可能となっている。つまり、この場合、HDRにより再生されたコンテンツを、デジタル衛星放送受信機0から継ぎ目なく連続的に再生出力することができるものである。
【0076】
以上、本実施の形態としてのデジタル衛星放送受信機0について説明した。
上述もしたように、本実施の形態としてのデジタル衛星放送受信機0においては、コンテンツを記録中のHDRにおける記憶容量の残量がなくなるのに応じ、別の記録可能なHDRに対してコンテンツの続きを記録させる動作が行われる。また、このようにして複数のHDRに対して分散されて記録させたそれぞれのfragmentが、当該デジタル衛星放送受信機0により1つのコンテンツとして管理されるようになる。
つまり、本実施の形態のデジタル衛星放送受信機0によっては、コンテンツを記録中のHDRにおける記憶残量がなくなるのに応じて、自動的に他のHDRに対してコンテンツの続きを記録させることが可能であると共に、これにより各HDRに分散して記録させたコンテンツを、1つのコンテンツとして管理することが可能となるものである。
【0077】
このようにして、自動的に他のHDRに対してコンテンツの続きを記録させることが可能となることにより、ユーザーが手動により他のHDRに対する録画指示を行う手間を省くことが可能となり、ユーザーにとっての利便性を増すことができる。
【0078】
また、このようにして、複数のHDRに対し自動的にコンテンツを分散して記録することが可能となることで、本例のデジタル衛星放送受信機0によっては、HDRにおける記憶容量を有効的に利用することが可能となる。
例えば、従来において、ユーザーは、HDRに容量の残りが少なかった場合、このHDRに対する録画を避け、容量に余裕のある別のHDRにコンテンツを録画するようにしていた。このため、従来においては、HDRの記憶容量が半端に残ってしまった場合、この残量が使用されない場合が少なくなかった。
これに対し、本例のデジタル衛星放送受信機0によっては、上記もしているようにHDRにおける容量がなくなるのに応じ、コンテンツの続きが新たなHDRに対し、自動的に且つデータの途切れなく記録させることができるようになる。
つまり、本例によっては、このようにコンテンツを複数のHDRに対して自動的に且つデータの途切れなく記録させることができるようになることにより、接続される複数のHDRを、実質的に1つの記憶装置として利用することが可能となるものである。
これにより、本実施の形態のデジタル衛星放送受信機0によっては、それぞれのHDRの記憶容量を余すことなく使用できるようになり、各HDRにおける記憶容量を有効的に利用することが可能となるものである。
【0079】
また、本例のデジタル衛星放送受信機0によっては、上記のようにして複数のHDRに分散して記録されたコンテンツを1つのコンテンツとして管理することが可能となることにより、このように分散して記録されたコンテンツを、1つの連続したコンテンツとして自動的に再生することが可能となる。
これにより、本例によっては、各HDRに分散して記録されたコンテンツを1つの連続したコンテンツとして再生させる際に、従来のようにユーザーが対応するHDRを手動により順次再生していく手間を省くことが可能となり、ユーザーにとっての利便性を増すことができるようになる。
また、この際、1つのコンテンツを形成する全てのfragmentは、デジタル衛星放送受信機0が順次自動的に再生させるので、ユーザーが次に再生すべきfragmentを探し出す必要はなくなり、この点でもユーザーにとっての利便性を増すことができる。
【0080】
ここで、本実施の形態の変形例について説明しておく。
この変形例としては、複数のHDRに対して分散して記録されたコンテンツを、先の図6に示した分散記録コンテンツ再生情報を用いて一括消去するものである。
このためにシステムコントローラ16が実行すべき処理動作について、次の図9のフローチャートを用いて説明する。
図9において、システムコントローラ16は、先ずステップS301の処理により、コンテンツの消去指示が行われるのを監視している。
この場合も、先の図8に示したステップS201の処理と同様、現在分散記録コンテンツ管理テーブル18aにおいて管理されているコンテンツを、例えばそのタイトル名の一覧により表示させるようにする。その上で、この一覧から、ユーザーに消去すべきコンテンツを選択・決定させる。
そして、このステップS301では、このようにユーザーにより消去すべきコンテンツが決定されるのを監視するものである。
【0081】
ステップS301において、例えばユーザーにより消去すべきコンテンツが決定され、コンテンツを消去すべきとされた場合は、ステップS302の処理により、分散記録コンテンツ管理テーブル18a内において、上記決定されたコンテンツのコンテンツIDに対応づけられている分散記録コンテンツ再生情報を参照する。
【0082】
続くステップS303においては、上記参照した分散記録コンテンツ再生情報内の、全ての機器ID、及びobjectIDを認識する。
そして、ステップS304においては、上記認識した全ての機器IDのHDRに対し、対応するobjectIDが示す録画ファイルの消去を要求する消去コマンドを送信する。
これにより、この消去コマンドが受信された各HDRにおいては、objectIDにより指示された録画ファイルを消去する動作が行われるようになる。そして、この結果、上記のようにユーザーにより決定されたコンテンツを形成する全てのfragmentの録画ファイルが消去されるようになるものである。
【0083】
続くステップS305においては、分散記録コンテンツ管理テーブル18a内から、上記ユーザーにより決定されたコンテンツのコンテンツID、及びこれに対応する分散記録コンテンツ再生情報が削除されるよう、分散記録コンテンツ管理テーブル18aの内容を更新する処理を実行する。
この処理により、デジタル衛星放送受信機0においては、上記ユーザーにより決定されたコンテンツが消去されたものとして管理されるようになる。
【0084】
このように、この変形例によっては、分散記録コンテンツ管理テーブル18a内の分散記録コンテンツ再生情報を利用して、各HDRに分散して記録されたコンテンツを一括消去することが可能となる。そして、このように各HDRに分散して記録されたコンテンツを一括消去することが可能となることにより、HDRに記録されたfragmentを、ユーザーが手動で順に消去していく手間を省くことが可能となる。
【0085】
なお、上記実施の形態では、本発明の記録再生装置が、デジタル衛星放送を受信可能に構成される場合を例に挙げたが、本発明の記録再生装置としては、これ以外にも、例えば将来普及が予想される地上波デジタル放送を受信可能に構成されてもよい。
【0086】
また、実施の形態では、デジタル衛星放送受信機0が記録対象とする記憶装置がHDR(ハードディスクレコーダ)である場合を例に挙げたが、これ以外にも、デジタルインターフェイスを介して当該デジタル衛星放送受信機0との通信が可能に構成される記憶装置であれば、デジタル衛星放送受信機0の記録対象機器とすることができる。
【0087】
【発明の効果】
以上で説明したように本発明では、コンテンツデータが記録される記憶装置における記憶容量の残量を検出するようにしている。そして、この残量の検出結果に基づき、例えば上記記憶装置における残量が一定量以下となった場合には、コンテンツデータの続きとしての分割コンテンツデータを異なる記憶装置に対して記録するようにしている。その上で、上記分割コンテンツデータが記憶された各記憶装置を識別するための記憶装置識別情報と、それぞれの分割コンテンツデータを識別するためのデータ識別情報とを、上記分割コンテンツデータの連結順に対応づけて記憶するようにしている。
【0088】
これにより、本発明によっては、例えばコンテンツデータを記録中の記憶装置における残量が一定量以下となった場合に、自動的に別の異なる記憶装置に上記コンテンツデータの続きとしての分割コンテンツデータを記録することが可能となると共に、このように各記憶装置に対して記憶された分割コンテンツデータを、1つのコンテンツデータとして管理することができるようになる。
【0089】
このようにして、自動的に他の記憶装置に対してコンテンツの続きを記録させることが可能となることにより、ユーザーが手動により他の記憶装置に対する録画指示を行う手間を省くことが可能となり、ユーザーにとっての利便性を増すことができる。
【0090】
また、このようにして、複数の記憶装置に対して自動的にコンテンツを分割して記録することが可能となることで、接続される複数の記憶装置を、実質的に1つの記憶装置として利用することが可能となる。
そして、例えばこの場合、記憶装置における記憶容量が完全になくなるのに応じて、別の記憶装置にコンテンツの続きを記録するようにすれば、従来のように記憶残量の少ない記憶装置に対するコンテンツの記録を避ける必要がなくなり、記憶装置における記憶容量を有効的に利用することが可能となる。
【0091】
また、本発明では、上記のように分割コンテンツデータが記憶された各記憶装置の記憶装置識別情報と、分割コンテンツデータを識別するためのデータ識別情報とを、コンテンツの連結順に対応づけて記憶しておくことにより、複数の記憶装置に分割して記憶された記録データを1つのコンテンツデータとして連続的に再生することが可能となる。
これにより、本発明によっては、各記憶装置に分割して記録されたコンテンツデータを、従来のようにユーザーが順次手動で再生していく手間を省くことが可能となり、ユーザーにとっての利便性を増すことができる。
また、上記のように各記憶装置に分散して記録された記録データが順次自動的に再生されるようになることで、ユーザーが次に再生すべきデータ部分を探し出す必要はなくなり、この点でもユーザーにとっての利便性を増すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としての記録再生装置を含んで構成される、コンテンツ分散記録・再生システムの概要を説明する図である。
【図2】実施の形態としての記録再生装置の内部構成例を示したブロック図である。
【図3】上記コンテンツ分散記録・再生システムに用いられるHDR(ハードディスクレコーダ)の内部構成例を示すブロック図である。
【図4】上記コンテンツ分散記録・再生システムにおいて得られるコンテンツ記録時の動作を模式的に説明する図である。
【図5】上記コンテンツ分散記録・再生システムにおいて得られるコンテンツ再生時の動作を模式的に説明する図である。
【図6】分散記録コンテンツ管理テーブルのデータ構造例を示すデータ構造図である。
【図7】実施の形態の記録再生装置において、コンテンツ記録時に対応して行われる処理動作について示したフローチャートである。
【図8】実施の形態の記録再生装置において、コンテンツ再生時に対応して行われる処理動作について示したフローチャートである。
【図9】実施の形態の記録再生装置における、変形例としての動作を実現するための処理動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
0 デジタル衛星放送受信機、1、2 HDR(ハードディスクレコーダ)、3 パラボラアンテナ、4 ディスプレイ、5 IEEE1394バス、6 I/F(インターフェイス)、7 制御部、8 HDD(ハードディスクドライブ)、11 フロントエンド部、12 デスクランブラ、13 スイッチ、14 デマルチプレクサ、15 MPEGデコーダ、16 システムコントローラ、17 IEEE1394通信部、18 NV−RAM、18a 分散記録コンテンツ管理テーブル、19 操作部
Claims (5)
- デジタル衛星放送を受信して取得されるコンテンツデータについて、複数の記憶装置に対する記録または再生が可能な記録再生装置において、
受信される上記コンテンツデータを上記記憶装置に対して記録することのできる記録手段と、
上記記録手段によって上記コンテンツデータが記録される記憶装置における記憶容量の残量を検出する残量検出手段と、
上記残量検出手段の検出結果に基づき、上記コンテンツデータが異なる記憶装置に分割して記録されるように上記記録手段の記録動作を制御する記録制御手段と、
上記コンテンツデータを分割した分割コンテンツデータが記憶された記憶装置を識別する記憶装置識別情報と、上記記憶装置に記憶された上記分割コンテンツデータを識別するためのデータ識別情報とを、上記コンテンツデータを生成するための上記分割コンテンツデータの連結順に対応付けることにより、上記コンテンツデータを分割した記録データを1つのコンテンツデータとして管理するための情報である、コンテンツ管理情報を生成する情報生成手段と、
を備えることを特徴とする記録再生装置。 - デジタル衛星放送を受信して取得されるコンテンツデータについて、複数の記憶装置に対する記録または再生が可能な記録再生装置において、
受信される上記コンテンツデータを上記記憶装置に対して記録することのできる記録手順と、
上記記録手順によって上記コンテンツデータが記録される記憶装置における記憶容量の残量を検出する残量検出手順と、
上記残量検出手順の検出結果に基づき、上記コンテンツデータが異なる記憶装置に分割して記録されるように上記記録手段の記録動作を制御する記録制御手順と、
上記コンテンツデータを分割した分割コンテンツデータが記憶された記憶装置を識別する記憶装置識別情報と、上記記憶装置に記憶された上記分割コンテンツデータを識別するためのデータ識別情報とを、上記コンテンツデータを生成するための上記分割コンテンツデータの連結順に対応付けることにより、上記コンテンツデータを分割した記録データを1つのコンテンツデータとして管理するための情報である、コンテンツ管理情報を生成する情報生成手順と、
を実行することを特徴とする記録方法。 - デジタル衛星放送を受信して取得されるコンテンツデータについて、複数の記憶装置に対する記録または再生が可能な記録再生装置において、
上記複数の記憶装置に対して分割して記録されたコンテンツデータを管理するための情報であって、上記コンテンツデータを分割した分割コンテンツデータが記憶された記憶装置を識別する記憶装置識別情報と、上記記憶装置に記憶された上記分割コンテンツデータを識別するためのデータ識別情報とを、上記コンテンツデータを生成するための上記分割コンテンツデータの連結順に対応付けることにより、上記コンテンツデータを分割した記録データを1つのコンテンツデータとして管理可能とするコンテンツ管理情報を保持する情報保持手段と、
上記分割コンテンツデータを、1つのコンテンツデータとして連続的に再生させるために、上記情報保持手段により保持されたコンテンツ管理情報が示す上記分割コンテンツデータの連結順に従って、上記記憶装置識別情報が示す記憶装置により上記データ識別情報が示す分割コンテンツデータの再生が順次実行されるように制御する再生制御手段と、
を備えることを特徴とする記録再生装置。 - さらに、上記コンテンツ管理情報の内容に基づき、上記複数の記憶装置に対する記録データの消去指示を行うことにより、上記分割して記録された1つのコンテンツデータを消去する消去手段を備える、
ことを特徴とする請求項3に記載の記録再生装置。 - デジタル衛星放送を受信して取得されるコンテンツデータについて、複数の記憶装置に対する記録または再生が可能な記録再生装置において、
上記複数の記憶装置に対して分割して記録されたコンテンツデータを管理するための情報であって、上記コンテンツデータを分割した分割コンテンツデータが記憶された記憶装置を識別する記憶装置識別情報と、上記記憶装置に記憶された上記分割コンテンツデータを識別するためのデータ識別情報とを、上記コンテンツデータを生成するための上記分割コンテンツデータの連結順に対応付けることにより、上記コンテンツデータを分割した記録データを1つのコンテンツデータとして管理可能とするコンテンツ管理情報を保持する情報保持手順と、
上記分割コンテンツデータを、1つのコンテンツデータとして連続的に再生させるために、上記情報保持手順により保持されたコンテンツ管理情報が示す上記分割コンテンツデータの連結順に従って、上記記憶装置識別情報が示す記憶装置により上記データ識別情報が示す分割コンテンツデータの再生が順次実行されるように制御する再生制御手順と、
を実行することを特徴とする再生方法。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2009088007A1 (ja) * | 2008-01-11 | 2009-07-16 | Nec Corporation | コンテンツ管理装置、コンテンツ管理システム、コンテンツ管理方法およびプログラム |
CN110971887A (zh) * | 2014-11-04 | 2020-04-07 | 松下电器(美国)知识产权公司 | 再现方法、再现装置以及程序 |
-
2002
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