JP3948276B2 - デジタル放送受信機及びコンテンツ蓄積方法 - Google Patents

デジタル放送受信機及びコンテンツ蓄積方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
デジタル放送を受信可能なデジタル放送受信機に関し、特にコンテンツを蓄積する手段を有するデジタル放送受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
2000年12月に実用化した、BSデジタル放送では、テレビ番組、ラジオ番組と並んで、データ放送番組が放送されている。
【0003】
デジタル放送におけるデータ放送では、ISO/IEC 13818−6 DSM−CC(Digital Storage Media-Command and Control)において定められているデータカルーセル伝送という規格があり、天気予報や、ニュースなどのデータが放送局などからデジタル放送受信機へ伝送される。
【0004】
図14は、データカルーセルの例であり、(a)はデータカルーセル伝送によるコンテンツ送信を示す図、(b)はコンテンツAの構成例である。
図14(a)のようにデータ放送は、コンテンツAからコンテンツDまでが何度も繰り返し送信されている。ユーザがコンテンツAを視聴する場合、デジタル放送受信機は、図14(b)のようなコンテンツAを構成する文字ファイルや、静止画ファイルなどのファイル1〜4を全て蓄積し、蓄積が終了した後にコンテンツを実行する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のようにデータ放送は、コンテンツを構成するファイルを全てデジタル放送受信機に蓄積してからでなくては、視聴することができない。従来のデジタル放送受信機では、コンテンツの蓄積が中断されたとき、蓄積が失敗したものとみなし、蓄積内容を破棄していた。そのため、同じコンテンツを蓄積するときに最初から蓄積しなおさなければならず、コンテンツの蓄積に時間がかかった。
【0006】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、コンテンツの蓄積時間を短縮することができるデジタル放送受信機を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、コンテンツの蓄積時間を短縮することができるコンテンツ蓄積方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、繰り返し放送されるデジタル放送を受信するデジタル放送受信機において、前記デジタル放送のコンテンツを受信するコンテンツ受信手段と、前記コンテンツを一時的に蓄積するコンテンツ蓄積手段と、蓄積が中断された前記コンテンツを中途蓄積済コンテンツとして格納する中途蓄積済コンテンツ格納手段と、前記デジタル放送のコンテンツを監視し、前記中途蓄積済コンテンツ格納手段により格納された前記中途蓄積済コンテンツの中に、該コンテンツの中途蓄積済コンテンツが存在した場合に、前記コンテンツ蓄積手段にコンテンツの未蓄積分のみ一時蓄積し、前記中途蓄積済コンテンツと結合させるコンテンツ蓄積制御手段と、蓄積が完了した前記コンテンツを格納するコンテンツ格納手段と、を有することを特徴とするデジタル放送受信機が提供される。
【0008】
上記構成によれば、コンテンツの蓄積が中断された際、蓄積内容を中途蓄積済コンテンツとして保存し、コンテンツの蓄積再開時に未蓄積分のみを蓄積し、中途蓄積済コンテンツと結合する。
【0009】
また、繰り返し放送されるデジタル放送のコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積方法において、前記コンテンツを受信し、前記コンテンツを蓄積開始し、蓄積が中断された前記コンテンツを中途蓄積済コンテンツとして格納し、前記デジタル放送のコンテンツを監視し、格納された前記中途蓄積済コンテンツの中に、該コンテンツの中途蓄積済コンテンツが存在した場合に、該コンテンツの未蓄積部分のみ一時蓄積し、前記中途蓄積済コンテンツと結合することを特徴とするコンテンツ蓄積方法が提供される。
【0010】
上記方法によれば、コンテンツの蓄積が中断された際、蓄積内容を中途蓄積済コンテンツとして保存し、コンテンツの蓄積再開時に未蓄積分のみを一時蓄積し、中途蓄積済コンテンツと結合する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態のデジタル放送受信機の要の構成図である。
【0012】
本発明のデジタル放送受信機1は、アンテナ2aを介してデジタル放送のコンテンツを受信するコンテンツ受信手段2と、受信したコンテンツを一時的に蓄積するコンテンツ蓄積手段3と、コンテンツの蓄積中にユーザの選局などで蓄積が中断された場合、中途蓄積済のコンテンツを格納する中途蓄積済コンテンツ格納手段4と、蓄積が開始されたコンテンツの蓄積状況などの蓄積情報を管理するコンテンツ蓄積情報管理手段5と、これらを管理、制御するコンテンツ蓄積制御手段6と、蓄積が完了したコンテンツを格納するコンテンツ格納手段7とを有する。
【0013】
ここで、蓄積情報は少なくとも、コンテンツの固有のID、蓄積を開始したコンテンツの状態(蓄積中、蓄積中断、蓄積完了などの状態)、コンテンツの蓄積先ファイル名及び前記コンテンツのサイズを含む。
【0014】
以下、デジタル放送受信機1の動作を説明する。
ユーザの選局によって、コンテンツ受信手段2はアンテナ2aを介してデジタル放送のコンテンツを放送局より受信する。データ放送などのコンテンツの場合は、コンテンツは前述の図14で説明したように、データカルーセル伝送という規格にて放送局などから送信される。
【0015】
ユーザによりコンテンツが選択され、コンテンツ視聴のための蓄積指定がなされると、コンテンツ蓄積制御手段6の制御のもと、コンテンツ蓄積情報管理手段5に該当コンテンツの蓄積情報が登録される。この際、コンテンツの状態を、“蓄積中”とする。
【0016】
ユーザの選局や番組更新などで蓄積が完了前に中断されたとき、途中まで蓄積されたコンテンツは、コンテンツ蓄積制御手段6の制御のもと、中途蓄積済コンテンツ格納手段4に移動し、コンテンツ蓄積情報管理手段5の該当コンテンツの状態を、“中断”と変更する。
【0017】
次に、再びユーザが所望のコンテンツを受信して実行するための蓄積を開始する際、コンテンツ蓄積制御手段6は、コンテンツ蓄積情報管理手段5を検索して、蓄積しようとするコンテンツがすでに中途蓄積済コンテンツ格納手段4に存在するか否か検索する。ここで、該当するコンテンツの中途蓄積済コンテンツが存在すれば、コンテンツ蓄積制御手段6の制御のもと、コンテンツ蓄積情報管理手段5の該当コンテンツの状態を、“蓄積中”とし、中途蓄積済分をスキップして、コンテンツ蓄積手段3で未蓄積分のみの蓄積を開始する。
【0018】
コンテンツの未蓄積分の蓄積が完了すると、コンテンツ蓄積手段3で蓄積された未蓄積分はコンテンツ蓄積制御手段6の制御のもと中途蓄積済コンテンツ格納手段4に移動する。そこで、該当するコンテンツの中途蓄積済コンテンツと未蓄積分であった分を結合する。ここで、結合したコンテンツは、コンテンツ蓄積制御手段6の制御のもとコンテンツ格納手段7に移動され、最後にコンテンツ蓄積情報管理手段5に登録されている該当コンテンツの登録情報を削除して動作を終了する。
【0019】
ここで、未蓄積分の蓄積の際、再びユーザの選局などにより蓄積が中断されると、蓄積された分だけが、中途蓄積済コンテンツ格納手段4に移動し、中途蓄積済コンテンツと結合し、新たな中途蓄積済コンテンツとなる。
【0020】
また、ユーザが蓄積を指定しない場合においても、中途蓄積済コンテンツ格納手段4に格納されている中途蓄積済のコンテンツが、ユーザの選局などにより、再び蓄積が可能な状態にある場合、コンテンツ蓄積制御手段6の制御のもと自動的に未蓄積分のコンテンツの蓄積を再開する。この際、自動蓄積が完了すると、中途蓄積済コンテンツ格納手段4で、中途蓄積済コンテンツと、自動蓄積が完了した未蓄積分のコンテンツを結合し、新たな中途蓄積済コンテンツとし、コンテンツ蓄積情報管理手段5の該当コンテンツの状態を“自動蓄積完了”とする。このコンテンツにおいて、ユーザが蓄積指定を行った場合、中途蓄積済コンテンツ格納手段4から、自動蓄積が完了した中途蓄積済コンテンツをコンテンツ格納手段7に移動し、最後にコンテンツ蓄積情報管理手段5に登録されている該当コンテンツの登録情報を削除して動作を終了する。
【0021】
このような構成にすることにより、蓄積が中断されたコンテンツを中途蓄積済コンテンツとして格納し、蓄積を再開することによって、コンテンツの蓄積に係る時間を短縮することができる。
【0022】
また、蓄積途中のコンテンツの蓄積を自動的に再開し、次回に蓄積指定があったときに即座に蓄積を完了することができる。
以下、本発明の実施の形態の詳細を説明する。
【0023】
図2は、本発明の第1の実施の形態に係るデジタル放送受信機の構成例である。
デジタル放送受信機10は、アンテナ11aよりデジタル放送を受信するチューナや復調器などからなるフロントエンド11、スクランブルを解くデスクランブラ12、多重化を分離するデマルチプレクサ13、符号化された信号を復号化するデコーダ14と、これらを制御するCPU(Central Processing Unit)15と、メインメモリに用いられるDRAM(Dynamic Random Access Memory)16、コンテンツを蓄積するHDD(Hard Disk Drive)17と、リモコン信号受信機やパネルキーなどのその他のデバイス18とからなる。
【0024】
以下、デジタル放送受信機10の動作を状態遷移図を参照して説明する。
図3は、コンテンツ取得の際の状態遷移図である。
T1:未取得時
コンテンツ未取得時である。
【0025】
T2:蓄積開始
ユーザはリモコンやパネルキーなどで選局し、選局に応じてフロントエンド11でチューニングが行われる。さらにデスクランブラ12で有料放送などの限定放送にかけられたスクランブルを解除し、デマルチプレクサ13で音声、映像、番組情報、データ放送用のデータなどが多重化されたトランスポートストリームを分離する。さらに、符号化された音声、映像などをデコーダ14で復号し、図示しない受像機に出力し表示する。天気予報や、ニュースなどのデータ放送のコンテンツは前述の図14のようにデータカルーセル形式であり、セクションとしてトランスポートストリームに含まれ、デマルチプレクサ13で取り出される。
【0026】
リモコンなどにより、ユーザからデータ放送のコンテンツを再生するために、コンテンツのHDD17への蓄積を開始する旨の指定を受けると、状態T3に移る。
【0027】
T3:蓄積中
図4はコンテンツ蓄積中の動作を示す図であり、(a)は中途蓄積済のコンテンツがない場合、(b)は中途蓄積済のコンテンツが存在する場合の蓄積中の動作を示す図である。
【0028】
ここで、HDD17内には、コンテンツの蓄積中に形成される一時ファイルを管理する一時ファイル管理領域20と、中断の際、途中まで蓄積した分を中途蓄積済ファイルとして格納する中途蓄積済ファイル管理領域21と、蓄積が完了したコンテンツを格納するコンテンツ格納領域22と、蓄積中のコンテンツの状態などのコンテンツ情報を管理するコンテンツ蓄積情報管理テーブル23とを有する。
【0029】
図5は、コンテンツ蓄積情報管理テーブル23の例である。
図のようにコンテンツのIDとなるURI(Universal Resource Identifier)、コンテンツのサイズ、コンテンツの状態、蓄積済サイズ、蓄積先ファイル名、中途蓄積済ファイル名、一時ファイル名が登録される。
【0030】
CPU15が、コンテンツ蓄積情報管理テーブル23を検索し、該当するコンテンツ30の中途蓄積済ファイル30m1が存在しなかった場合、状態T2におけるユーザの蓄積指定に対して、CPU15の制御のもと、デマルチプレクサ13より取り出された該当するコンテンツ30は、図4(a)のように、一時ファイル30t1として一時ファイル管理領域20に蓄積が開始される。蓄積が開始されると、コンテンツ30がコンテンツ蓄積情報管理テーブル23に登録され、コンテンツ30の蓄積状態を“蓄積中”にする。
【0031】
一方、CPU15は、コンテンツ蓄積情報管理テーブル23を参照して、該当するコンテンツ30の中途蓄積分がすでに中途蓄積済ファイル30m1として存在した場合、図4(b)のように、蓄積は中途蓄積分がスキップされ、未蓄積分のみの一時ファイル30t2が作成される。なお、蓄積するコンテンツ30が中途蓄積済のものと一致するか否かの判断は、コンテンツ蓄積情報管理テーブル23においてコンテンツURI、蓄積完了後の蓄積先ファイル名、コンテンツサイズが全て一致するか否かで行う。
【0032】
そのまま蓄積が完了すると状態T7に移り、ユーザのリモコンによる選局や、電源をオフするなどの行為により蓄積が中断された場合、状態T4に移る。
T4:中断
図6は、コンテンツの蓄積中断時における動作を示す図であり、(a)は中途蓄積済のコンテンツがない場合、(b)は中途蓄積済のコンテンツが存在する場合の動作を示す図である。
【0033】
コンテンツ30の蓄積完了前に蓄積が中断されると、図6(a)のように中途蓄積済分のコンテンツ30の一時ファイル30t1は、CPU15の制御のもと中途蓄積済ファイル30m1として中途蓄積済ファイル管理領域21に移動して格納される。
【0034】
一方、CPU15は中途蓄積済ファイル管理領域21に、すでに該当するコンテンツ30の中途蓄積済ファイル30m1が存在するか否かを検索し、存在する場合は、図6(b)のように、一時ファイル30t2が中途蓄積済ファイル30m1と結合し、新たな中途蓄積済ファイル30m2を形成し、中途蓄積済ファイル管理領域21に格納する。
【0035】
さらに、CPU15はコンテンツ蓄積情報管理テーブル23のコンテンツの状態を“中断”にする。
この状態で、再びユーザより該当コンテンツの蓄積指定がなされた場合、状態T3に移り、選局などによって再び該当コンテンツの蓄積が可能な状態になった場合、状態T5に移る。
【0036】
T5:自動蓄積中
コンテンツの状態がT4の中断状態にあるとき、CPU15はユーザの選局などによって受信し、デマルチプレクサ13で多重分離されて取り出されたコンテンツを監視する。ここで、CPU15はコンテンツ蓄積情報管理テーブル23を検索し、中断中の中途蓄積済ファイルと一致したコンテンツが受信可能となった場合、CPU15はそれを検知し、中途蓄積分をスキップして、未蓄積分を自動的に一時ファイルに蓄積する。
【0037】
さらに、CPU15はコンテンツ蓄積情報管理テーブル23のコンテンツの状態を“自動蓄積中”にする。
ここで、未蓄積分の蓄積がすべて完了すれば状態T6の自動蓄積完了に移り、自動蓄積中にユーザより、該当コンテンツの蓄積指定が行われた場合、状態T3の蓄積中に移る。
【0038】
T6:自動蓄積完了
状態T5の自動蓄積中において、蓄積が完了したときの状態である。
このとき、前述の図6(b)を再び用いて説明すると、一時ファイル30t2の蓄積が完了すると、中途蓄積済ファイル管理領域21に移動し、一時ファイル30t2と中途蓄積済ファイル30m1を結合させ、新たな中途蓄積済ファイル30m2を形成する。ただし、ここでの中途蓄積済ファイル30m2は蓄積が完了したコンテンツであるので、CPU15はコンテンツ蓄積情報管理テーブル23のコンテンツ30の状態を“自動蓄積完了”と変更する。
【0039】
この際、ユーザから該当するコンテンツの蓄積指定がなされた場合、状態T7に移る。
T7:蓄積完了
この状態は、状態T3の蓄積中に蓄積が完了したとき、及び状態T6の自動蓄積完了時にユーザより該当するコンテンツの蓄積指定がなされたときの状態である。
【0040】
図7は、状態T3のコンテンツの蓄積中に蓄積完了された際における動作を示す図であり、(a)は中途蓄積済のコンテンツがない場合、(b)は中途蓄積済のコンテンツが存在する場合の動作を示す図である。
【0041】
中途蓄積済のコンテンツがない場合、CPU15の制御のもと、図7(a)のように蓄積が完了した一時ファイル30tをそのまま中途蓄積済ファイル管理領域21に移動し、中途蓄積済ファイル30mとし、続いて中途蓄積済ファイル30mをコンテンツ格納領域22に、蓄積が完了したコンテンツ30として格納する。
【0042】
中途蓄積済のコンテンツがある場合、CPU15の制御のもと、図7(b)のように蓄積が完了した一時ファイル30t2は中途蓄積済ファイル管理領域21に移され、そこで、中途蓄積済ファイル30m1と結合し、あらたな中途蓄積ファイル30m2を形成する。続いて、中途蓄積済ファイル30m2をコンテンツ格納領域22に、蓄積が完了したコンテンツ30として格納する。
【0043】
図8は、状態T6の自動蓄積完了時にユーザにより該当するコンテンツの蓄積指定がなされたときの動作を示す図である。
自動蓄積完了の場合、自動蓄積が完了したコンテンツは、中途蓄積済ファイル管理領域21に、蓄積が完了した中途蓄積済ファイル30mとして格納されている。ここで、ユーザによるコンテンツ蓄積指定によって、コンテンツ格納領域22に移され、蓄積が完了したコンテンツ30として格納される。
【0044】
これらの処理が終了すると、CPU15はコンテンツ蓄積情報管理テーブル23の該当するコンテンツの登録情報を消去する。
このような構成にすることにより、蓄積途中で蓄積が中断されたコンテンツを中途蓄積済ファイルとして別に格納し、次回に蓄積できる状態になったとき、蓄積をユーザの指定もしくは自動的に再開することによって、途中まで蓄積されたデータを有効に活用することができ、コンテンツの蓄積にかかる時間を短縮することができる。
【0045】
以下、コンテンツ蓄積方法についてフローチャートを参照して説明する。
図9、図10、図11はコンテンツ蓄積方法のフローチャートである。
S1:ユーザによるコンテンツ蓄積指定
受信したコンテンツにおいて、ユーザはコンテンツを実行するためにコンテンツの蓄積指定を行う。
【0046】
S2:蓄積指定されたコンテンツがコンテンツ蓄積情報管理テーブル23に登録されているか否かの判断
ここでは、ユーザにより蓄積が指定されたコンテンツが、すでにコンテンツ蓄積情報管理テーブル23に登録されているか否かを判断する。ここで、未登録の場合はステップS5に進み、登録済の場合はステップS3に進む。
【0047】
S3:コンテンツ蓄積情報管理テーブル23に登録されたコンテンツの状態の判定
ここでは、コンテンツ蓄積情報管理テーブル23に登録された、現在の蓄積指定されたコンテンツの状態を判定する。ここで、状態が“自動蓄積中”であればステップS4に進み、“中断”であればステップS6へ進み、“自動蓄積完了”であれば、図10のステップS11に進む。
【0048】
S4:状態を“蓄積中”に変更
ここでは、ユーザにより、蓄積指定がなされたので、コンテンツ蓄積情報管理テーブル23の該当するコンテンツの状態を“自動蓄積中”から“蓄積中”に変更する。
【0049】
S5:コンテンツの登録及びコンテンツの状態を“蓄積中”にする。
蓄積指定されたコンテンツは、コンテンツ蓄積情報管理テーブル23に未登録であったので、新たにユーザの指定したコンテンツを登録する。さらにコンテンツ蓄積情報管理テーブル23の該当するコンテンツの状態を“蓄積中”にする。
【0050】
S6:状態を“蓄積中”に変更
登録済コンテンツの現在の状態が“中断”であったため、コンテンツ蓄積情報管理テーブル23の該当するコンテンツの状態を“蓄積中”に変更する。
【0051】
S7:一時ファイルに蓄積を開始
ここでは、ステップS5及びステップS6において状態を“蓄積中”としたので、一時ファイルを形成し、コンテンツの蓄積を開始する。
【0052】
S8:蓄積処理
コンテンツ蓄積情報管理テーブル23のコンテンツの状態を“蓄積中”と変更したので、“自動蓄積中”の際に蓄積した一時ファイルに再びコンテンツの蓄積を開始する。
【0053】
S9:蓄積が中断されたか否かの判定
蓄積処理実行時に、ユーザのリモコンなどによる選局や、電源のオンオフなどによってコンテンツの蓄積が中断された場合、図11のステップS24に進み、中断されない場合は、ステップS10に進む。
【0054】
S10:蓄積が完了したか否かの判定
ここでは、蓄積が完了したか否かの判定を行う。ここで、蓄積が完了した場合、図10のステップS11に進む。蓄積が完了しない場合、ステップS9に戻る。
【0055】
S11:コンテンツの状態の判定
ここでは、コンテンツ蓄積情報管理テーブル23に登録されているコンテンツの蓄積状態を判定する。コンテンツの状態が“蓄積中”であればステップS12に進み、“自動蓄積完了”であればステップS16に進み、“自動蓄積中”であればステップS18に進む。
【0056】
S12:中途蓄積済ファイルが存在するか否かの判定
蓄積中と判定されたので、蓄積が完了した一時ファイルのほかに中途蓄積済ファイルが存在するか否かの判定を行う。
【0057】
ここで、中途蓄積済ファイルが存在している場合はステップS13に進み、中途蓄積済ファイルが存在しない場合はステップS15に進む。
S13:中途蓄積済ファイルと一時ファイルを結合
中途蓄積済ファイルが存在すると判定されたので、中途蓄積済ファイルと、蓄積が完了した一時ファイルを結合する。
【0058】
S14:結合したファイルを中途蓄積済ファイルとして登録情報を更新
結合したファイルを中途蓄積済ファイルとして、コンテンツ蓄積情報管理テーブル23を更新する。
【0059】
S15:一時ファイルを中途蓄積済ファイルとして登録情報を更新
一時ファイルを中途蓄積済ファイルとして、コンテンツ蓄積情報管理テーブル23を更新する。
【0060】
S16:中途蓄積済ファイルを蓄積先のファイルに移動
蓄積が完了した中途蓄積済ファイルをコンテンツを実行するための蓄積先ファイルへ移動する。
【0061】
S17:コンテンツの登録情報を削除
コンテンツ蓄積情報管理テーブル23に登録されている蓄積が完了したコンテンツの登録情報を削除する。
【0062】
S18:中途蓄積済ファイルが存在するか否かの判定
コンテンツの状態が“自動蓄積中”であったので、自動蓄積が完了した一時ファイルのほかに中途蓄積済ファイルが存在するか否かの判定を行う。
【0063】
ここで、中途蓄積済ファイルが存在している場合はステップS19に進み、中途蓄積済ファイルが存在しない場合はステップS21に進む。
S19:中途蓄積済ファイルと一時ファイルを結合
中途蓄積済ファイルが存在すると判定されたので、中途蓄積済ファイルと、蓄積が完了した一時ファイルを結合する。
【0064】
S20:結合したファイルを中途蓄積済ファイルとして登録情報を更新
結合したファイルを中途蓄積済ファイルとして、コンテンツ蓄積情報管理テーブル23の登録情報を更新する。
【0065】
S21:一時ファイルを中途蓄積済ファイルとして登録情報を更新
一時ファイルを中途蓄積済ファイルとして、コンテンツ蓄積情報管理テーブル23を更新する。
【0066】
S22:コンテンツの状態を“自動蓄積完了”として登録情報を更新
コンテンツ蓄積情報管理テーブル23のコンテンツの状態を“自動蓄積完了”として登録情報を更新する。
【0067】
S23:ユーザによる蓄積指定があるか否かの判定
ユーザによる自動蓄積が完了したコンテンツの蓄積指定がなされた場合、図9のステップS3に進み、指定がない場合は待機してステップS23を繰り返す。
【0068】
S24:中途蓄積済ファイルが存在するか否かの判定
コンテンツの蓄積中に蓄積が中断された場合、まず、中途蓄積済ファイルが存在するか否かを判定する。ここで、中途蓄積済ファイルが存在する場合は、ステップS25に進み、中途蓄積済ファイルが存在しない場合は、ステップS27に進む。
【0069】
S25:中途蓄積済ファイルと一時ファイルを結合
中途蓄積済ファイルが存在すると判定されたので、中途蓄積済ファイルと、蓄積が完了した一時ファイルを結合する。
【0070】
S26:結合したファイルを中途蓄積済ファイルとして登録情報を更新
結合したファイルを中途蓄積済ファイルとして、コンテンツ蓄積情報管理テーブル23の登録情報を更新する。
【0071】
S27:一時ファイルを中途蓄積済ファイルとして登録情報を更新
一時ファイルを中途蓄積済ファイルとして、コンテンツ蓄積情報管理テーブル23を更新する。
【0072】
S28:コンテンツの状態を“中断”として登録情報を更新
コンテンツ蓄積情報管理テーブル23に記載されている該当するコンテンツの状態を“中断”と変更する。
【0073】
S29:現在アクセス可能なコンテンツの監視
ここでは、CPU15の制御のもと、デマルチプレクサ13で取り出され、現在アクセス可能で、蓄積が可能なコンテンツの監視を行う。
【0074】
S30:アクセス可能なコンテンツが登録済か否かの判定
アクセス可能であると判定されたコンテンツが、途中まで蓄積されたコンテンツとしてコンテンツ蓄積情報管理テーブル23に登録されているか否か検索する。
【0075】
ここで、登録済であればステップS32へ、未登録であればステップS31に進む。
S31:アクセス状態が変化したか否かの判定
デジタル放送受信機10で受信可能なコンテンツへのアクセス状態が変化したか否かの判定を行う。ここで、アクセス状態が変化すればステップS30へ進み、アクセス状態の変化がなければ、待機し、ステップS31を繰り返す。
【0076】
S32:コンテンツの状態を“自動蓄積中”に変更
コンテンツの状態は、“中断”となっているので、コンテンツ蓄積情報管理テーブル23に登録されている該当するコンテンツの状態を“自動蓄積中”に変更する。
【0077】
S33:一時ファイルに蓄積を開始
コンテンツの状態を“自動蓄積中”に変更したので、一時ファイルにコンテンツの自動蓄積を開始する。
【0078】
S34:ユーザによる蓄積指定がなされたか否かの判定
自動蓄積中にユーザにより、コンテンツの蓄積指定がなされたか否かの判定を行う。ここで、ユーザによるコンテンツの蓄積指定がなされた場合、図9のステップS3に進み、蓄積指定がなされない場合、ステップS35に進む。
【0079】
S35:蓄積が中断されたか否かの判定
一時ファイルへのコンテンツの自動蓄積中に蓄積が、ユーザによる選局や、電源の切断などにより中断された場合、ステップS25に進み、中断されなければ、ステップS36に進む。
【0080】
S36:蓄積が完了したか否かの判定
自動蓄積が完了したか否かの判定を行う。
ここで、自動蓄積が完了したと判定されれば、図10のステップS11に進む。自動蓄積が完了していない場合は、ステップS34に進む。
【0081】
以上の方法によれば、コンテンツの蓄積中に蓄積が中断されたとき、途中まで蓄積したコンテンツを中途蓄積済ファイルとして保存し、次回蓄積が可能となったとき、未蓄積分のみを蓄積し、中途蓄積済ファイルと結合することで、蓄積する時間を短縮することができる。
【0082】
また、蓄積が中断したコンテンツが再び蓄積可能になった際、自動的に蓄積を再開することによって、ユーザによる蓄積指定がなされてから蓄積が完了されるまでの時間を短縮することができる。
【0083】
以下、本発明の第2の実施例を説明する。
図12は、本発明の第2の実施例に係るデジタル放送受信機の構成例である。図のように、デジタル放送受信機100は、マルチチューナと呼ばれる、2つの入力系統50、60、CPU61、DRAM62、HDD63、リモコン信号受信装置やパネルキーなどのその他のデバイス64から構成される。入力系統50、60は、フロントエンド50a、60a、デスクランブラ50b、60b、デマルチプレクサ50c、60c、デコーダ50d、60dを有する。これらの機能は、第1の実施例で説明したので省略する。
【0084】
以下、デジタル放送受信機100の動作を図13を参照して説明する。
図13は、デジタル放送受信機100のコンテンツ蓄積時の動作を示した図である。
【0085】
入力系統50の番組で、蓄積の指定があった場合、入力系統50から取得できるコンテンツをHDD63の一時ファイルに蓄積開始する(T10)。
ユーザが視聴しているチャンネルを切り替えたなどで、蓄積が中断した場合、蓄積中の一時ファイルを中途蓄積済ファイルとして保存する。ここで、入力系統60が裏番組録画のためのデコードなどで使用されていない場合、入力系統60では、入力系統50で先ほどまで視聴していたコンテンツを、CPU61の制御のもと、自動的に選局し、コンテンツを選択し、一時ファイルへのコンテンツの未蓄積分の自動蓄積を開始する(T11)。
【0086】
この際、自動蓄積が完了した場合、入力系統50を用いて蓄積していた中途蓄積済ファイルと一時ファイルを結合して、前述のコンテンツ蓄積情報管理テーブル23のコンテンツの状態を“自動蓄積完了”とする。
【0087】
また、ユーザが裏番組録画などで入力系統60の利用を開始した場合は自動蓄積を停止し、蓄積中の一時ファイルは、中途蓄積済ファイルと結合し、コンテンツの状態を、“中断”とする。
【0088】
自動蓄積中にユーザによるコンテンツ蓄積指定がなされると、入力系統60による自動蓄積を停止し、一時ファイルを中途蓄積済ファイルと結合し、入力系統50により、CPU61の制御のもと未蓄積分のコンテンツの一時ファイルへの蓄積を開始する(T12)。
【0089】
このように、入力系統60が使われていないとき、コンテンツ蓄積情報管理テーブル23が管理しているファイルの中でもっとも更新時間の新しいものを探し、入力系統60でそのコンテンツがある番組へ選局を行い、自動蓄積を開始することで、入力系統60が使われていない時間の有効活用ができ、効率の良い自動蓄積を行うことができる。
【0090】
なお、上記では入力系統を2つとしたが、この数を増やしてもよい。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、コンテンツの蓄積中に蓄積が中断されたとき、途中まで蓄積したコンテンツを中途蓄積済コンテンツとして保存し、次に蓄積が可能となったとき、未蓄積分のみを蓄積し、中途蓄積済コンテンツと結合することで、途中まで蓄積されたデータを有効に活用することができ、蓄積する時間を短縮することができる。
【0092】
また、蓄積が中断したコンテンツが再び蓄積可能になった際、自動的に蓄積を再開することによって、途中まで蓄積されたデータを有効に活用することができ、ユーザによる蓄積指定がなされてから蓄積が完了されるまでの時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のデジタル放送受信機の要の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るデジタル放送受信機の構成例である。
【図3】コンテンツ取得の際の状態遷移図である。
【図4】コンテンツ蓄積中の動作を示す図であり、(a)は中途蓄積済のコンテンツがない場合、(b)は中途蓄積済のコンテンツが存在する場合の蓄積中の動作を示す図である。
【図5】コンテンツ蓄積情報管理テーブルの例である。
【図6】コンテンツの蓄積中断時における動作を示す図であり、(a)は中途蓄積済のコンテンツがない場合、(b)は中途蓄積済のコンテンツが存在する場合の動作を示す図である。
【図7】コンテンツの蓄積中に蓄積完了された際における動作を示す図であり、(a)は中途蓄積済のコンテンツがない場合、(b)は中途蓄積済のコンテンツが存在する場合の動作を示す図である。
【図8】自動蓄積完了時にユーザにより該当するコンテンツの蓄積指定がなされたときの動作を示す図である。
【図9】コンテンツ蓄積方法のフローチャートである。
【図10】コンテンツ蓄積方法のフローチャートである。
【図11】コンテンツ蓄積方法のフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施例に係るデジタル放送受信機の構成例である。
【図13】デジタル放送受信機のコンテンツ蓄積時の動作を示した図である。
【図14】データカルーセルの例であり、(a)はデータカルーセル伝送によるコンテンツ送信を示す図、(b)はコンテンツAの構成例である。
【符号の説明】
1……デジタル放送受信機、2……コンテンツ受信手段、2a……アンテナ、3……コンテンツ蓄積手段、4……中途蓄積済コンテンツ格納手段、5……コンテンツ蓄積情報管理手段、6……コンテンツ蓄積制御手段、7……コンテンツ格納手段

Claims (3)

  1. 繰り返し放送されるデジタル放送を受信するデジタル放送受信機において、
    前記デジタル放送のコンテンツを受信するコンテンツ受信手段と、
    前記コンテンツを一時的に蓄積するコンテンツ蓄積手段と、
    蓄積が中断された前記コンテンツを中途蓄積済コンテンツとして格納する中途蓄積済コンテンツ格納手段と、
    前記デジタル放送のコンテンツを監視し、前記中途蓄積済コンテンツ格納手段により格納された前記中途蓄積済コンテンツの中に、該コンテンツの中途蓄積済コンテンツが存在した場合に、前記コンテンツ蓄積手段にコンテンツの未蓄積分のみ一時蓄積し、前記中途蓄積済コンテンツと結合させるコンテンツ蓄積制御手段と、
    蓄積が完了した前記コンテンツを格納するコンテンツ格納手段と、
    を有することを特徴とするデジタル放送受信機。
  2. 繰り返し放送されるデジタル放送を受信するデジタル放送受信機において、
    前記デジタル放送のコンテンツを受信するコンテンツ受信手段と、
    前記コンテンツを一時的に蓄積するコンテンツ蓄積手段と、
    蓄積が中断された前記コンテンツを中途蓄積済コンテンツとして格納する中途蓄積済コンテンツ格納手段と、
    少なくとも、前記コンテンツの固有のID、前記コンテンツの蓄積状態、前記コンテンツの蓄積先ファイル名及び前記コンテンツの容量を含む前記コンテンツの蓄積情報を管理するコンテンツ蓄積情報管理手段と、
    前記デジタル放送のコンテンツを監視し、前記コンテンツ蓄積情報管理手段により管理されている該コンテンツの蓄積情報を検索し、該コンテンツの中途蓄積済コンテンツが存在した場合に、前記コンテンツ蓄積手段に該コンテンツの未蓄積分のみ一時蓄積し、前記中途蓄積済コンテンツと結合させるコンテンツ蓄積制御手段と、
    蓄積が完了した前記コンテンツを格納するコンテンツ格納手段と、
    を有することを特徴とするデジタル放送受信機。
  3. 繰り返し放送されるデジタル放送のコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積方法において、
    前記コンテンツを受信し、
    前記コンテンツを蓄積開始し、
    蓄積が中断された前記コンテンツを中途蓄積済コンテンツとして格納し、
    前記デジタル放送のコンテンツを監視し、格納された前記中途蓄積済コンテンツの中に、該コンテンツの中途蓄積済コンテンツが存在した場合に、該コンテンツの未蓄積部分のみ一時蓄積し、前記中途蓄積済コンテンツと結合することを特徴とするコンテンツ蓄積方法。
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