JP4263925B2 - 番組提示装置 - Google Patents

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克之 森田
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓄積型データ放送番組を汎用のHDDレコーダに蓄積し、ユーザの指示に応じてHDDレコーダから蓄積型データ放送番組を抽出して提示する番組提示装置に関し、特に、番組間を遷移する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、蓄積型データ放送サービスが普及している。蓄積型データ放送サービスとは、受信機で受信した番組のコンテンツデータをただちに復号してユーザに提示するのではなく、受信した蓄積型データ放送番組のコンテンツデータを一旦HDD(Hard Disc Drive)に蓄積しておき、ユーザの要求に応じてHDDからコンテンツデータを抽出して番組を提示するサービスである。これにより、ユーザは、番組の放送時刻を気にすることなく、所望のときに番組を視聴することができる。
【0003】
上記のサービスにおいて、ユーザが目的とする番組に到達するためにポータル番組が提供されている。ポータル番組とは、映画、スポーツなどのあらゆる番組に遷移するための番組であり、各番組名が列挙された画面を有する。ユーザはポータル番組において、リモコンの方向ボタンの操作などにより目的とする番組名にカーソルを合わせて、その状態でリモコンの決定ボタンを押下することによりポータル番組から目的の番組に遷移させることができる。
【0004】
以下に、蓄積型データ放送番組をユーザに提示するための専用機と、番組間の遷移の仕組みとを示す。
全ての蓄積型データ放送番組のコンテンツデータは、制作者によりURI(Uniform Resource Identifier)が付与されている。専用機は、コンテンツデータとURIとを受信し、HDDにおける当該URIが示すディレクトリにコンテンツデータを格納する。
【0005】
また、ポータル番組は、番組名とそのURIとの対応がとられており、ユーザが目的の番組名にカーソルを合わせてリモコンの決定ボタンを押下したときに、そのURIを特定する。専用機は、特定されたURIに該当するディレクトリからコンテンツデータを抽出し、ユーザに番組を提示する。
一方、蓄積型データ放送番組ではなく、通常の放送番組のコンテンツデータを蓄積するHDDレコーダが従来より普及している。(例えば、非特許文献1及び非特許文献2参照。)そこで、上述の専用機によらずとも、従来からのデータ放送受信機とHDDレコーダとを組み合わせて蓄積型データ放送サービスを享受したいという要望がある。
【0006】
【非特許文献1】
日経エレクトロニクス、日経BP社、1998年11月30日号、p41−46。
【0007】
【非特許文献2】
日経エレクトロニクス、日経BP社、2000年5月22日号、p33。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のHDDレコーダは、番組のコンテンツデータに独自のIDを付与し、当該IDによりコンテンツデータを管理しているものがある。
また、データ放送受信機は、ポータル番組においてユーザから番組の遷移を受付けたとき、番組の制作者が付与したURIを特定することはできるが、HDDレコーダが付与したIDを特定することはできない。したがって、リアルタイム型データ放送番組又は蓄積型データ放送番組であるポータル番組から、URIを特定して、HDDレコーダからコンテンツデータを抽出することによる蓄積型データ放送番組への遷移が実現できない。
【0009】
そこで、本発明は、従来のHDDレコーダを用いても、蓄積された番組への番組間遷移を実現するデータ放送受信機を提供することを目的とする。
【0010】
上記目的を達成するために、本発明に係る番組提供装置は、番組のコンテンツデータと当該コンテンツデータを識別する識別情報との組に管理IDを付与して蓄積している蓄積装置から、ユーザの要求に応じて前記コンテンツデータを抽出し、番組を提示する番組提示装置であって、前記識別情報と前記管理IDとの対応表を作成する作成手段と、ユーザに第1番組の選択をさせる、第1番組の識別情報が関連付けられた選択画面を含む第2番組についてのコンテンツデータを受信し、ユーザに第2番組を提示する第2番組提示手段と、前記第2番組提示手段により提示された第2番組の前記画面において、ユーザから第1番組の選択を受付ける受付手段と、前記受付手段により選択を受付けたとき、前記選択画面に関連付けられた第1番組の識別情報から前記対応表により管理IDを特定し、当該管理IDに基づいて前記蓄積装置から第1番組についてのコンテンツデータを抽出し、ユーザに第1番組を提示する第1番組提示手段とを備え、前記画面は、さらに、少なくとも、前記第1番組の提示が完了したときに前記第1番組を繰り返し再生するかどうかを決定するための処理情報が関連付けられており、前記第1番組提示手段は、前記処理情報が第1番組の繰り返しを示す場合に、第1番組についてのコンテンツデータの再生が終了したとき、第1番組についてのコンテンツデータの先頭から再度繰り返して再生することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る番組提示装置は、番組のコンテンツデータと当該コンテンツデータを識別する識別情報との組に管理IDを付与して蓄積している蓄積装置から、ユーザの要求に応じて前記コンテンツデータを抽出し、番組を提示する番組提示装置であって、前記識別情報と前記管理IDとの対応表を作成する作成手段と、ユーザに第1番組の選択をさせる、第1番組の識別情報が関連付けられた選択画面を含む第2番組についてのコンテンツデータを受信し、ユーザに第2番組を提示する第2番組提示手段と、前記第2番組提示手段により提示された第2番組の前記画面において、ユーザから第1番組の選択を受付ける受付手段と、前記受付手段により選択を受付けたとき、前記選択画面に関連付けられた第1番組の識別情報から前記対応表により管理IDを特定し、当該管理IDに基づいて前記蓄積装置から第1番組についてのコンテンツデータを抽出し、ユーザに第1番組を提示する第1番組提示手段とを備え、前記画面は、さらに、前記第1番組の提示が完了したときに前記第1番組を繰り返し再生するかまたは再生を終了するかを決定するための処理情報、または前記第2番組へ自動的に遷移するための処理情報が関連付けられており、前記第1番組提示手段は、前記処理情報が第1番組の繰り返しを示す場合に、第1番組についてのコンテンツデータの再生が終了したとき、第1番組についてのコンテンツデータの先頭から再度繰り返して再生することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る番組提示装置は、番組のコンテンツデータと当該コンテンツデータを識別する識別情報との組に管理IDを付与して蓄積している蓄積装置から、ユーザの要求に応じて前記コンテンツデータを抽出し、番組を提示する番組提示装置であって、前記識別情報と前記管理IDとの対応表を作成する作成手段と、ユーザに第1番組の選択をさせる、第1番組の識別情報が関連付けられた選択画面を含む第2番組についてのコンテンツデータを受信し、ユーザに第2番組を提示する第2番組提示手段と、前記第2番組提示手段により提示された第2番組の前記画面において、ユーザから第1番組の選択を受付ける受付手段と、前記受付手段により選択を受付けたとき、前記選択画面に関連付けられた第1番組の識別情報から前記対応表により管理IDを特定し、当該管理IDに基づいて前記蓄積装置から第1番組についてのコンテンツデータを抽出し、ユーザに第1番組を提示する第1番組提示手段とを備え、前記画面は、さらに、前記第1番組の再生開始位置と再生時間とが関連付けられており、前記第1番組提示手段は、前記再生開始位置から前記再生時間までの特定の区間を繰り返し再生するために、第1番組についてのコンテンツデータを抽出することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る番組提示装置は、番組のコンテンツデータと当該コンテンツデータを識別する識別情報との組に管理IDを付与して蓄積している蓄積装置から、ユーザの要求に応じて前記コンテンツデータを抽出し、番組を提示する 番組提示装置であって、前記識別情報と前記管理IDとの対応表を作成する作成手段と、ユーザに第1番組の選択をさせる、第1番組の識別情報が関連付けられた選択画面を含む第2番組についてのコンテンツデータを受信し、ユーザに第2番組を提示する第2番組提示手段と、前記第2番組提示手段により提示された第2番組の前記画面において、ユーザから第1番組の選択を受付ける受付手段と、前記受付手段により選択を受付けたとき、前記選択画面に関連付けられた第1番組の識別情報から前記対応表により管理IDを特定し、当該管理IDに基づいて前記蓄積装置から第1番組についてのコンテンツデータを抽出し、ユーザに第1番組を提示する第1番組提示手段とを備え、前記画面は、さらに、少なくとも、前記第1番組の提示が完了したときに前記第2番組へ自動的に遷移するかどうかを決定するための処理情報が関連付けられており、前記第2番組提示手段は、前記処理情報が第2番組の提示を示す場合に、前記第1番組提示手段による第1番組についてのコンテンツデータの再生が終了したとき、第2番組を提示することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る番組提示装置は、番組のコンテンツデータと当該コンテンツデータを識別する識別情報との組に管理IDを付与して蓄積している蓄積装置から、ユーザの要求に応じて前記コンテンツデータを抽出し、番組を提示する番組提示装置であって、前記識別情報と前記管理IDとの対応表を作成する作成手段と、ユーザに第1番組の選択をさせる、第1番組の識別情報が関連付けられた選択画面を含む第2番組についてのコンテンツデータを受信し、ユーザに第2番組を提示する第2番組提示手段と、前記第2番組提示手段により提示された第2番組の前記画面において、ユーザから第1番組の選択を受付ける受付手段と、前記受付手段により選択を受付けたとき、前記選択画面に関連付けられた第1番組の識別情報から前記対応表により管理IDを特定し、当該管理IDに基づいて前記蓄積装置から第1番組についてのコンテンツデータを抽出し、ユーザに第1番組を提示する第1番組提示手段とを備え、前記画面は、さらに、前記第1番組の提示が完了したときに前記第1番組を繰り返し再生するかまたは再生を終了するかを決定するための処理情報、または前記第2番組へ自動的に遷移するための処理情報が関連付けられており、前記第2番組提示手段は、前記処理情報が第2番組の提示を示す場合に、前記第1番組提示手段による第1番組についてのコンテンツデータの再生が終了したとき、第2番組を提示することを特徴とする。
【0011】
上記構成によれば、蓄積装置は、第1番組のコンテンツデータとその識別情報とを管理IDにより管理している。また、番組提示装置は、蓄積装置から第1番組についての識別情報と管理IDとの対応表を作成し、第2番組においてユーザから第1番組への番組遷移の要求を受付けたとき、対応表により第1番組の識別情報から管理IDを特定する。これにより、番組提示装置は、番組の制作者が独自に定める識別情報と、蓄積装置が独自に定める管理IDとの変換機能を持つことになる。
【0012】
したがって、番組提示装置は、蓄積装置に蓄積された第1番組であっても、第2番組とリンクさせることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のデータ放送コンテンツ蓄積視聴方式について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
[構成]
図1は、データ放送コンテンツ蓄積視聴方式にて用いるデータ放送蓄積装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0014】
データ放送蓄積装置100は、データ放送受信機102とHDDレコーダ118からなる。
データ放送受信機102は、データ放送送出装置101から送出されるトランスポートストリームを受信し、トランスポートストリームを復号し、データ放送番組を再生するものである。
【0015】
HDDレコーダ118は、データ放送受信機102から転送されたトランスポートストリームの受信し、記録し、また、このように記録されたトランスポートストリームをデータ放送受信機102に送信するものである。
データ放送受信機102及びHDDレコーダ118は、リアルタイムデータ放送番組であっても事前蓄積型データ放送番組であっても受信、記録、再生などを行うことができるが、本明細書では、本発明の特徴である事前蓄積型データ放送番組の受信、記録、再生について説明する。
【0016】
また、最初にデータ放送蓄積装置100の機器構成について説明し、その後、蓄積型データ放送番組の蓄積の動作、蓄積型データ放送番組の再生の動作について説明する。
ここで、事前蓄積型データ放送番組とは、事前にデータ放送受信機102により受信し、HDDレコーダ118に記録しておき、ユーザのボタン操作などによりHDDレコーダ118に記録されたデータ放送番組をデータ放送受信機102に送出して再生する専用のデータ放送番組のことを指す。これにより、ユーザは、任意のデータ放送番組を、放送時刻にとらわれずに思い思いの時刻に視聴することができる。
【0017】
一方、リアルタイムデータ放送番組とは、データ放送送出装置101から送出されるデータ放送番組の放送時刻に再生するデータ放送番組を指す。
データ放送受信機102は、受信機用TS受信部103、TSデコーダ部104、カルーセル記憶部105、受信TS管理部106、電話回線通信部107、AVデコーダ部108、制御部109、受信機用信号受信部110、スピーカ111、表示部112、受信機用外部機器通信部113、コマンド発行部114、ストリームリスト作成部115、ストリームリスト保持部116及び時刻管理部117からなる。
【0018】
受信機用TS受信部103は、受信TS管理部106からの指示により、トランスポートストリームの受信を開始し、トランスポートストリームを受信機用外部機器通信部113を通じてHDDレコーダ118に送出し、受信TS管理部106からの指示により、受信を停止する。
また、HDDレコーダ118に記録されたトランスポートストリームを再生する場合、受信機用TS受信部103は、受信機用外部機器通信部113を通じてHDDレコーダ118から送出されたトランスポートストリームの入力を検知すると、リアルタイムデータ放送番組の受信中であってもこれを中止し、HDDレコーダ118からのトランスポートストリームを受信してTSデコーダ部104に入力する。
【0019】
TSデコーダ部104は、トランスポートストリームを復号して、映像および音声のパケットはAVデコーダ部108に、データのパケットはカルーセル記憶部105に入力する。
なお、カルーセル記憶部105に入力されたパケットや、AVデコーダ部108に入力されたパケットからスピーカ111及び表示部112を用いてデータ放送番組を提示する処理については、MPEG2ビデオや「ARIB STD−B24」等で一般的に知られており、また本発明の主眼ではないので省略する。
【0020】
受信TS管理部106は、ユーザのシリーズ予約や録画予約の情報を保持しており、予約したデータ放送番組の番組開始時刻の数分前になると、受信機用TS受信部103に当該データ放送番組のTSを受信するよう指示する。
電話回線通信部107は、外部の視聴履歴収集装置131と電話回線による通信を行い、データ放送番組の再生履歴を送信する。
【0021】
制御部109は、ユーザからのボタン操作による指示や、データ放送番組に記述されているスクリプトの指示などにより、データ放送受信機102内の各部の制御を行う。制御部109の制御によるデータ放送受信機102の動作については、その動作毎に分けて後述する。
受信機用信号受信部110は、ユーザからのボタン操作による指示を受付けて、制御部109に入力する。
【0022】
受信機用外部機器通信部113は、IEEE1394に準拠したインターフェイスであり、HDDレコーダ118との通信を行う。
コマンド発行部114は、受信機用外部機器通信部113を介して、HDDレコーダ118に各種コマンドを発行する。本実施の形態では、「1394 TRADE ASSOCIACION」の「AV/C Disc Subunit−Hard Disk Device Type Specification 1.1」にて規定されている「AV−HDD AV/C Commands」を利用する。
【0023】
ストリームリスト作成部115は、制御部109からの指示により後述するストリームリストを生成する。
ストリームリスト保持部116は、ストリームリスト作成部115により生成されたストリームリストを保持する。
時刻管理部117は、制御部109からの指示により現在時刻を出力する。
【0024】
HDDレコーダ118は、蓄積用外部機器通信部119、蓄積用TS受信部120、TS書込部121、番組蓄積用情報解析部122、RCL属性書込部123、コマンド受信部124、RCL属性読出部125、TS読出部126、TS保持部127、ポータルID保持部128、TS送出部129及び蓄積用信号受信部130からなる。
【0025】
蓄積用外部機器通信部119は、IEEE1394に準拠したインターフェイスであり、データ放送受信機102との通信を行う。
蓄積用TS受信部120は、トランスポートストリームを蓄積用外部機器通信部119を通じてデータ放送受信機102から受信し、TS書込部121及び番組蓄積用情報解析部122に入力する。
【0026】
TS書込部121は、トランスポートストリームをTS保持部127に書き込む。
番組蓄積用情報解析部122は、トランスポートストリーム中のPMT(Program Map Table)に、図2に例示する番組蓄積用情報が挿入されていれば、抽出して解析し、その内容をRCL属性書込部123に入力する。
【0027】
図2は、番組蓄積用情報の一例を示す図である。
番組蓄積用情報は、データ放送番組の送出側の意図した通りにデータ放送番組をHDDレコーダ118に蓄積させるために、データ放送番組と共にデータ放送送出装置101から送出される情報であり、1番組につき1つずつ存在する。
(a)は、「ポータル」番組の、(b)は「コメディ1」番組の番組蓄積用情報である。データ放送番組の送出側は、各データ放送番組に、Directory、Name、Title、Expireを規定し、Directoryの上位二階層をStoreRoot記述子、Directoryの上位二階層を除く階層をSubDirectory記述子、NameをName記述子、TitleをTitle記述子、ExpireをExpire記述子として、PMTの1stLoopに挿入して送出する。
【0028】
番組蓄積用情報解析部122は、トランスポートストリームに挿入されたPMTから上記の記述子を抽出するものである。
RCL属性書込部123は、番組蓄積用情報解析部122からの番組蓄積用情報をRCLに書き込む。
ここで、RCL(RootContentsList)とは、トランスポートストリームに関する属性情報であり、TS書込部121がトランスポートストリームをTS保持部127に書き込むときに、同時に書き込まれる。
【0029】
図3は、TS保持部に保持されているRCLの各属性を示す図である。
RCLは「1394 TRADE ASSOCIACION」の「AV/C Disc Subunit−Hard Disk Device Type Specification 1.1」にて規定されている「AV−HDD AV/C Commands」を利用することにより、外部機器であるデータ放送受信機102から属性値の読出しおよび書込みが可能である。
【0030】
RCLの詳細なデータ構造については、「TRADE ASSOCIACION」の「AV/C Disc Subunit−Hard Disk Device Type Specification 1.1」に記載されているため、ここでは説明を省略する。
コマンド受信部124は、蓄積用外部機器通信部119を介してデータ放送受信機102から各種コマンドを受信し、コマンドに応じた処理をRCL属性読出部125、TS読出部126及びTS送出部129に指示する。
【0031】
RCL属性読出部125は、コマンド受信部124からの指示によりTS保持部127に記録されているRCL属性を読出し、コマンド受信部124に入力する。
TS読出部126は、コマンド受信部124からの指示によりTS保持部127に記録されているトランスポートストリームを読出し、TS送出部129に入力する。
【0032】
TS保持部127は、蓄積型データ放送番組のトランスポートストリーム及びトランスポートストリームに対応するRCLを保持する。
なお、TS保持部127においてトランスポートストリームは、データ放送番組毎に異なるObjectIDが付与される。
ObjectIDとは、TS保持部127に保持された複数のデータ放送番組を識別するためのIDである。RCLの各属性は、ObjectID毎に存在する。例えば、図3において、「ポータル」番組のObjectIDは、「1」であり、「コメディ1」番組のObjectIDは、「3」である。
【0033】
ポータルID保持部128は、RCL属性書込部123からの通知により「ポータル」番組のObjectIDを取得して保持する。
TS送出部129は、コマンド受信部124又はRCL属性読出部125からの指示によりTS読出部126から入力されたトランスポートストリームを蓄積用外部機器通信部119を通じてデータ放送受信機102に送出する。
【0034】
蓄積用信号受信部130は、ユーザからのボタン操作による指示を受付ける。
[蓄積動作]
次に、上記構成のデータ放送蓄積装置100が、蓄積型データ放送番組を受信し蓄積する動作を説明する。
データ放送送出装置101は、事前蓄積型データ放送番組を、同時に再生される映像及び音声のPESパケットとデータカルーセルとを多重化したトランスポートストリーム形式で送出している。
【0035】
受信TS管理部106は、ユーザのシリーズ予約や録画予約の情報を保持しており、予約されたデータ放送番組の番組開始時刻の数分前になると、受信機用TS受信部103に当該データ放送番組のトランスポートストリームを受信するよう指示する。ここで、数分前というのは、時刻管理部117の時刻管理の精度が低いことがあり、若干の余裕をもって予約を行うためである。
【0036】
受信機用TS受信部103は、受信したトランスポートストリームを受信機用外部機器通信部113を通じてHDDレコーダ118の蓄積用外部機器通信部119に送出する。
蓄積用外部機器通信部119は、受信機用外部機器通信部113から送出されたトランスポートストリームを受信すると、当該トランスポートストリームを蓄積用TS受信部120に入力する。
【0037】
蓄積用TS受信部120は、トランスポートストリームを受信すると、当該トランスポートストリームの書込みをTS書込部121に指示し、また、当該トランスポートストリームに含まれる番組蓄積用情報の解析を番組蓄積用情報解析部122に指示する。
TS書込部121は、入力されたトランスポートストリームに個別のObjectIDを付与してTS保持部127に保持させる。
【0038】
番組蓄積用情報解析部122は、トランスポートストリームから番組蓄積用情報を取得してRCL属性書込部123に通知する。
RCL属性書込部123は、番組蓄積用情報に基づいてTS保持部127のRCLの属性を書き込む。
以下に、番組蓄積用情報解析部122とRCL属性書込部123との詳細な動作を説明する。
【0039】
図4は、番組蓄積用情報解析部の動作を示す図である。
番組蓄積用情報解析部122は、トランスポートストリームを受信すると(S11)、当該トランスポートストリームからPMTのパケットを取得する(S12)。
番組蓄積用情報解析部122は、PMTの1stLoopにStoreRoot記述子がある場合には(S13、Yes)、当該データ放送番組を事前蓄積型データ放送番組であると判定し、StoreRoot記述子の情報をRCL属性書込部123に通知する(S14)。PMTの1stLoopにStoreRoot記述子がない場合には(S13、No)、当該データ放送番組をリアルタイムデータ放送番組の録画であると判定し、処理を終了する。
【0040】
当該データ放送コンテンツを事前蓄積型データ放送番組である場合については、PMTの1stLoopにSubDirectory記述子がある場合には(S15、Yes)、SubDirectory記述子の情報をRCL属性書込部123に通知する(S16)。
Name記述子がある場合には(S17、Yes)、Name記述子の情報をRCL属性書込部123に通知する(S18)。
【0041】
Title記述子がある場合には(S19、Yes)、Title記述子の情報をRCL属性書込部123に通知する(S20)。
Expire記述子がある場合には(S21、Yes)、Expire記述子の情報をRCL属性書込部123に通知する(S22)。
その後、番組蓄積用情報解析部122は、RCL属性書込部123に属性の書込みを指示する(S23)。
【0042】
図5は、RCL属性書込部の動作を示す図である。
RCL属性書込部123は、番組蓄積用情報解析部122にRCL属性の書込みを指示されると(S31、Yes)、当該データ放送番組のObjectIDを取得する(S32)。
RCL属性書込部123は、取得したObjectIDのRCLの「遷移元ObjectID」属性を初期値「−」に設定し(S33)、「アクティブフラグ」属性を初期値「1」に設定する(S34)。
【0043】
その後、RCL属性書込部123は、番組蓄積用情報解析部122から通知されたStoreRoot記述子の情報が「HDD/portal」であるか否かを判定する(S35)。
StoreRoot記述子の情報が「HDD/portal」であれば(S35、Yes)、RCL属性書込部123は、「ポータルフラグ」属性と「リピート再生フラグ」属性とを「1」に設定し(S36)する。
【0044】
その後、RCL属性書込部123は、ObjectIDをポータルID保持部128に通知する(S37)。
「HDD/portal」でなければ(S35、No)、「ポータルフラグ」属性と「リピート再生フラグ」属性とを「0」に設定する(S38)。
その後、RCL属性書込部123は、TS保持部127のObjectID「1」について(S39)、RCLのStoreRoot属性、SubDirectory属性、Name属性を取得し(S40)、今回受信したトランスポートストリームのStoreRoot属性、SubDirectory属性、Name属性と同一であるか否かを判定する(S41)。
【0045】
全てが同一であった場合には(S42、Yes)、RCL属性書込部123は、TS保持部127に保持されているデータ放送番組のRCLのアクティブフラグを「0」に設定する(S43)。
ObjectID「1」がObject数でなければ(S43、No)、RCL属性書込部123は、次のObjectID「2」についてステップS39からの処理を繰り返す(S44)。
【0046】
ObjectID「1」がObject数であれば、RCL属性書込部123は、全てのObjectIDについてステップS39からの処理が完了されているとして処理を終了する。
上記処理により、HDDレコーダ118は、個別のObjectIDを有するデータ放送番組と、各データ放送番組に関する個別の属性情報(RCL)とをTS保持部127に記録することができる。
【0047】
これにより、HDDレコーダ118は、ObjectIDにより各データ放送番組を管理することができる。
また、TS保持部127に同一のRCLのStoreRoot属性、SubDirectory属性、Name属性を持つデータ放送番組が複数ある場合には、アクティブフラグを参照することにより、どのObjectIDを持つデータ放送番組が最新であるか、すなわち最後に保持されたかを判別する事が可能である。例えば、図3(a)において、ObjectID「3」とObjectID「6」とは、同一のデータ放送番組であるが、アクティブフラグが「1」であるObjectID「3」のデータ放送番組が最新であることを示している。
【0048】
なお、本実施の形態では、事前蓄積型データ放送番組の論理パスを指定するためにStoreRoot記述子およびName記述子のPMTへの挿入は必須であるが、SubDirectory記述子およびTitle記述子およびExpire記述子の挿入は任意である。
また、Title記述子はEIT(Event Infomation Table)の短形式イベント記述子にて送出される番組名と同等の内容であるため、PMTに挿入しなくてもよい。この場合、番組蓄積用情報解析部122は、EITを解析し、短形式イベント記述子から番組名を取得して、これをRCLの「Title」属性としてもよい。
【0049】
なお、データ放送受信機102におけるデータ放送番組のシリーズ予約および予約録画動作および受信機用外部機器通信部113経由でのHDDレコーダ118へのトランスポートストリームの出力動作については、データ放送番組の予約録画方式として「ARIB STD−B21」「ARIB STD−B24」「ARIB TR−B15」等に記載されており、また本発明の主眼ではないので省略している。
【0050】
なお、HDDレコーダ118のTS保持部127がディスクフル状態となり、蓄積処理に失敗した場合の処理については、以下のようにしてもよい。
データ放送受信機102は、ディスクフルによる蓄積失敗を検知すると、ストリームリスト作成を指示し、時刻管理部117から現在時刻を取得する。その後、ストリームリストの有効期限が現在時刻より古い事前蓄積型データ放送コンテンツがあればそのObjectIDを取得し、HDDレコーダ118に当該ObjectIDのトランスポートストリームの消去を指示する。HDDレコーダ118は消去を指示されたObjectIDのトランスポートストリームを消去する。
【0051】
なお、本実施の形態では、ディスクフル状態を検知した場合のみ、有効期限の切れたTSの消去を実施しているが、データ放送受信機102が定期的に有効期限の切れた事前蓄積型データ放送番組を検索し、自動的に消去することとしてもよい。
[再生動作]
次に、データ放送蓄積装置100が、上記蓄積動作により蓄積した蓄積型データ放送番組を再生する動作を説明する。
【0052】
図6は、本実施の形態で実現可能な事前蓄積型データ放送番組のサービスの一例を示す図である。
データ放送蓄積装置100が起動すると最初に、「ポータル」番組のトップ画面が提示される。
ここで、「ポータル」番組とは、TS保持部127に蓄積されている全ての事前蓄積型データ放送番組へ遷移可能なデータ放送番組のことであり、事前蓄積型データ放送番組の内容を紹介するテキストボックスや映像および音声、ユーザのボタン押下により事前蓄積型データ放送番組への遷移を指示するスクリプトを有する。
【0053】
データ放送受信機102ではシリーズ予約機能等を用いて、多数のデータ放送番組を一度に予約録画可能であるし、HDDレコーダ118では、多数のデータ放送番組を蓄積しておく事が可能であるため、ユーザがHDDレコーダ118の蓄積状態を常に把握することは困難である。
そこで、事前蓄積型データ放送を再生するときに「ポータル」番組から再生を開始することにより、ユーザはHDDレコーダ118の蓄積状態やTS保持部127における蓄積位置を意識することなく、事前蓄積型データ放送番組を選択できるようにしている。
【0054】
図6(a)は、本実施の形態の「ポータル」番組である。
「ポータル」番組には、「ニュース」、「スポーツ」、「映画」、「ショッピング」などのテキストボックスが用意され、おすすめの番組のビデオクリップが提示されている。
「ポータル」番組において、ユーザのリモコン操作によって「映画」が選択されてボタン押下がなされると、図6(b)の「映画リスト」番組へ遷移する。
【0055】
「映画リスト」番組において、ユーザのリモコン操作によって「コメディ」が選択されてボタン押下がなされると、図6(c)の「コメディ映画リスト」画面に遷移する。
「コメディ映画リスト」画面において、ユーザのリモコン操作によって「コメディ1」が選択されると、画面に「コメディ1」番組を紹介するビデオクリップが繰り返し再生される。「コメディ1」のボタン押下がなされると、図6(d)の「コメディ1」番組に遷移し、ユーザは、「コメディ1」番組を視聴することができる。
【0056】
このようなサービスを実現させるためのデータ放送蓄積装置100の動作を以下に説明する。
HDDレコーダ118の蓄積用信号受信部130は、リモコン操作等のユーザ操作により「ポータル」番組の起動指示を受けるとポータルID保持部128より、「ポータル」番組のObjectIDを取得し、TS読出部126に当該ObjectIDのトランスポートストリームの読出しを指示する。
【0057】
HDDレコーダ118は、「ポータルフラグ」属性を参照することにより、蓄積されたデータ放送コンテンツがポータルであるか否かを判別する事が可能である。また、ポータルID保持部128に格納されたObjectIDを参照することにより、RCLの「ポータルフラグ」属性を参照することなく、ポータルのObjectIDを特定できるため、全てのRCLの「ポータルフラグ」属性を参照する場合に比べ、高速にポータルのObjectIDを特定することができる。
【0058】
TS読出部126は、指示に応じてトランスポートストリームを読出し、読出したトランスポートストリームをTS送出部129に入力する。TS送出部129は蓄積用外部機器通信部119を通じて、データ放送受信機102に「ポータル」番組のトランスポートストリームを送出する。TS送出部129は、トランスポートストリームの終端まで送出したら、RCLを参照し、リピート再生フラグが「1」であれば、当該トランスポートストリームの先頭から送出を再度実施して、繰り返し再生する。
【0059】
データ放送受信機102の受信機用TS受信部103は、受信機用外部機器通信部113を通じてHDDレコーダ118からのトランスポートストリームの入力を検知すると、リアルタイムデータ放送の受信中であってもこれを中止し、HDDレコーダ118からの「ポータル」番組のトランスポートストリームの受信を開始する。
【0060】
受信機用TS受信部103は、受信したトランスポートストリームをTSデコーダ部104に入力し、TSデコーダ部104は、映像および音声のパケットはAVデコーダ部108に、データのパケットはカルーセル記憶部105に入力する。
AVデコーダ部108は映像を表示部112に、音声をスピーカ111に出力する。
【0061】
制御部109はカルーセル記憶部105から「ポータル」番組のトップ画面を取得して表示部112に表示する。
上記動作により図6(a)の「ポータル」番組が表示部112において表示される。
次に、データ放送蓄積装置100が、ユーザのリモコン操作等によるボタン押下により、TS保持部127に蓄積された別の事前蓄積型データ放送番組へ遷移する動作を説明する。
【0062】
図7は、視聴中のデータ放送番組から別の事前蓄積型データ放送番組に遷移するためのスクリプト記述の一例を示す図である。
これは、図6(c)の「コメディ映画リスト」画面から図6(d)の「コメディ1」番組へ遷移するときの例である。
制御部109は、launchStreamという関数が呼び出された場合に、別番組への遷移が指示されたと判断する。launchStream関数の第一引数は遷移する先のデータ放送コンテンツのURI(Uniform Resource Identifier)、第二引数はストリーム再生終了後の処理、第三引数は再生開始位置、第四引数は再生時間を示す。
【0063】
これら第一から第四までの引数は、「コメディ映画リスト」画面の制作者により設定される。
受信機用信号受信部110がボタン押下を検知して制御部109に通知すると、制御部109はlaunchStream関数が呼び出されたことを検知する。
【0064】
制御部109は、launchStream関数が呼び出されたことを検知すると、ストリームリスト作成部115にストリームリストの作成を指示する。
ストリームリストとは、HDDレコーダ118のTS保持部127に保持されているRCLの各属性を抽出したリストである。
図8は、ストリームリストの具体例を示す図である。
【0065】
ストリームリストは、各ObjectIDについて、URI、タイトル、有効期限、アクティブフラグ、ポータルフラグなどを示す。
ストリームリスト作成部115はコマンド発行部114にHDDレコーダ118のRCLの各属性を取得するためのコマンドを発行するように指示する。
コマンド発行部114は、受信機用外部機器通信部113を介して、HDDレコーダ118にRCLの内容を取得するコマンドを発行する。本実施の形態では、「1394 TRADE ASSOCIACION」の「AV/C DiscSubunit−Hard Disk Device Type Specification 1.1」にて規定されている「AV−HDD AV/C Commands」を利用し、すべてのObjectIDについて「OPEN DESCRIPTOR」「READ DESCRIPTOR」「READ INFO BLOCK」コマンドを繰り返し実行することにより、全ObjectIDについて、RCLに格納された各属性値を取得する。
【0066】
ストリームリスト作成部115は、HDDレコーダ118から取得したRCLを元に、ObjectID毎の各属性値を解析して、ストリームリストを作成する。
ここで、図3に示すRCLの各属性と図8に示すストリームリストの各属性との関係を示す。
【0067】
RCLの「Storeroot」属性、「SubDirectory」属性、「Name」属性を連結したものが、ストリームリストの「URI」属性となる。
あとは、RCLの「Title」属性が、ストリームリストの「タイトル」属性となり、RCLの「Expire」属性が、ストリームリストの「有効期限」属性となり、RCLの「アクティブフラグ」属性が、ストリームリストの「アクティブフラグ」属性となり、RCLの「ポータルフラグ」属性が、ストリームリストの「ポータルフラグ」属性となる。
【0068】
上記の動作によりストリームリスト作成部115は、ストリームリストを作成してストリームリスト保持部116に保持させる。
制御部109は、launchStreamの第一引数である遷移する先のデータ放送番組のURIと同一のURIを有し、なおかつアクティブフラグが1であるデータ放送番組をストリームリストから検索し、そのデータ放送番組のObjectIDを取得する。
【0069】
制御部109は、launchStreamの第二引数が「LOOP」であれば、HDDレコーダ118のTS保持部127に保持されたRCLにおいて当該ObjectIDの「リピート再生フラグ」属性の値として「1」、「LOOP」でなければ、「リピート再生フラグ」属性の値として「0」を書き込むように、コマンド発行部114に指示する。
【0070】
コマンド発行部114は、受信機用外部機器通信部113を通じて、HDDレコーダ118に当該ObjectIDの「リピート再生フラグ」属性の値として「1」又は「0」を書き込むよう指示する。
launchStreamの第二引数が「BACK_TO_BML」であれば、HDDレコーダ118のTS保持部127に保持されたRCLにおいて当該ObjectIDの「遷移元ObjectID」属性の値として現在再生中のTSのObjectIDを書き込むよう、コマンド発行部114に指示する。コマンド発行部114は、受信機用外部機器通信部113を介して、HDDレコーダ118に当該ObjectIDの「遷移元ObjectID」属性の値として現在再生中のTSのObjectIDを書き込むよう指示する。
【0071】
その後、launchStreamの第三引数を、HDDレコーダ118のTS保持部127に保持されたRCLにおいて当該ObjectIDの「再生開始位置」属性の値として、launchStreamの第四引数を、HDDレコーダ118のRCLに保持された当該ObjectIDの「再生時間」属性の値として書き込むよう、コマンド発行部114に指示する。
【0072】
コマンド発行部114は、受信機用外部機器通信部113を通じて、HDDレコーダ118に当該ObjectIDの「再生開始位置」属性および「再生時間」属性の値としてlaunchStreamの第三引数および第四引数を書き込むよう指示する。
上記の「リピート再生フラグ」属性、「遷移元ObjectID」属性、「再生開始位置」属性及び「再生時間」属性への書き込みは、「AV−HDD AV/C Commands」を利用し、当該ObjectIDについて「OPENDESCRIPTOR」「WRITE INFO BLOCK」コマンドを繰り返し実行することにより行われる。
【0073】
その後、制御部109は、現在再生中のトランスポートストリームの停止を指示するよう、コマンド発行部114に指示する。
コマンド発行部114は、受信機用外部機器通信部113を通じて、トランスポートストリームの停止を指示する。本実施の形態では「AV−HDD AV/C Commands」を利用し、当該ObjectIDについて「STOP」コマンドを実行することにより再生を停止する。
【0074】
コマンド受信部124は、蓄積用外部機器通信部119を通じてトランスポートストリームの再生指示を受けると、現在送出中のトランスポートストリームの送出停止をTS送出部129に指示する。
制御部109は、トランスポートストリームの送出が停止されると、遷移先として指示されたObjectIDのトランスポートストリームを再生するよう、コマンド発行部114に指示する。
【0075】
コマンド発行部114は、受信機用外部機器通信部113を通じて、トランスポートストリームの再生を指示する。
本実施の形態では、「AV−HDD AV/C Commands」を利用し、当該ObjectIDについて「PLAY」コマンドを実行することにより再生を行う。
【0076】
コマンド受信部124は、蓄積用外部機器通信部119を通じてトランスポートストリームの再生指示を受けると、指示されたObjectIDのRCLにおける「再生開始位置」属性、「再生時間」属性、「リピート再生フラグ」属性、「遷移元ObjectID」属性の読み出しをRCL属性読出部125に指示する。
【0077】
RCL属性読出部125は「再生開始位置」属性、「再生時間」属性、「リピート再生フラグ」属性、「遷移元ObjectID」を読出してTS送出部129に入力する。
その後、コマンド受信部124は、当該ObjectIDのトランスポートストリームをTS保持部127から読み出すようTS読出部126に指示する。
【0078】
TS読出部126は指定されたトランスポートストリームをTS保持部127から読出してTS送出部129に入力する。
TS送出部129は、RCL属性読出部125から入力された再生開始位置からトランスポートストリームの送出を開始する。蓄積用外部機器通信部119を通じてデータ放送受信機102に出力されたトランスポートストリームは、データ放送受信機102にてデコードされ、遷移先の事前蓄積型データ放送番組が再生される。
【0079】
TS送出部129は、RCL属性読出部125から入力された再生時間だけトランスポートストリームを送出した後、リピート再生フラグの値が「1」であれば、再び再生開始位置からトランスポートストリームの送出を開始するという処理を繰り返す。
リピート再生フラグの値が「0」であれば、TS送出部129は送出処理を終了し、「遷移元ObjectID」属性が設定されている場合には、ObjectID属性の値が「遷移元ObjectID」属性の値と等しいトランスポートストリームを読出すよう、TS読出部126に指示し、TS読出部126が読み出したトランスポートストリームを送出する。「遷移元ObjectID」属性が設定されていない場合、すなわち初期値「−」の場合には、トランスポートストリームの送出を終了する。
【0080】
上記のデータ放送番組の遷移の動作は、大きく3段階に分けられる。
第1段階は、ユーザからのボタン操作などによりデータ放送番組の遷移指示を受付けて、遷移先のデータ放送番組に付されたObjectIDを特定する。
第2段階は、蓄積型データ放送番組の制作者の意図どおりにデータ放送番組が再生されるように、HDDレコーダ118のTS保持部127に保持されているRCLの各属性値を書き換える。
【0081】
第3段階は、書き換えられた各属性値に基づいてHDDレコーダ118から送出されるトランスポートストリームを受信して再生し、再生が一通り終了すれば次のデータ放送番組に遷移するか、同じデータ放送番組を繰り返し再生するか、又は再生を終了かをRCLの各属性値に応じて決定する。
この仕組みにより、ユーザがボタン操作などにより指定しなければ、蓄積型データ放送番組の制作者は、意図どおりにデータ放送番組を再生させることができる。
【0082】
より具体的に、図6の(a)、(b)、(c)、(d)、(c)の順で画面が遷移する際のデータ放送蓄積装置100の動作を以下に説明する。
図6(a)の「ポータル」番組において、ユーザが「映画」ボタンを押下すると、別番組である「映画リスト」番組へ遷移する「launchStream」という関数が呼び出される。この場合の第一引数は「映画リスト」のURIである「HDD/movie/list.bml」、第二引数はストリーム再生終了後の処理である「LOOP」であり、第三引数および第四引数はトランスポートストリームの先頭から終端までを再生するため用いない。
【0083】
なお、トランスポートストリームの先頭から終端までを再生する場合であっても、再生開始時間に「00:00:00」、再生時間に実際のデータ放送番組の長さを入れても良い。
launchStream関数が呼ばれると、制御部109はストリームリスト作成部115にストリームリストの作成を指示する。作成されたストリームリストが図8である。
【0084】
制御部109はlaunchStreamの第一引数である遷移先のデータ放送番組のURIと同一のURIを有し、なおかつアクティブフラグが1であるデータ放送コンテンツをストリームリストから検索し、ObjectIDを取得する。この例では、第一引数が「HDD/movie/list.bml」であるため、これに対応するObjectID「2」が取得される。
【0085】
さらに制御部109は、launchStreamの第二引数が「LOOP」であるため、HDDレコーダ118のTS保持部127に保持されたRCLにおける当該ObjectID「2」の「リピート再生フラグ」属性の値として「1」を書き込むようコマンド発行部114に指示する。
その後、制御部109は、launchStreamの第三引数を、HDDレコーダ118のTS保持部127に保持されたRCLにおいて当該ObjectID「2」の「再生開始位置」属性の値として書き込むよう、コマンド発行部114に指示する。
【0086】
その後、制御部109は、launchStreamの第四引数を、HDDレコーダ118のTS保持部127に保持されたRCLにおいて当該ObjectID「2」の「再生時間」属性の値として書き込むよう、コマンド発行部114に指示する。
図3(a)はlaunchStreamが呼ばれて、「ポータル」番組からの遷移先となるObjectIDが「2」のRCLの各属性が書き込まれた後のRCLである。
【0087】
その後、制御部109は、現在再生中の「ポータル」番組のトランスポートストリームの送出停止を行うようコマンド発行部114に指示する。
その後、制御部109は、ObjectID「2」のトランスポートストリームの再生を行うようコマンド発行部114に指示する。
コマンド受信部124は、蓄積用外部機器通信部119を通じてトランスポートストリームの再生指示を受けると、指示されたObjectID「2」のRCLの「再生開始位置」属性、「再生時間」属性、「リピート再生フラグ」属性、「遷移元ObjectID」属性の読み出しをRCL属性読出部125に指示する。
【0088】
RCL属性読出部125は、「再生開始位置」属性、「再生時間」属性、「リピート再生フラグ」属性、「遷移元ObjectID」を読出してTS送出部129に入力する。その後、当該ObjectID「2」のトランスポートストリームをTS保持部127から読み出すようTS読出部126に指示する。
TS読出部126は指定されたトランスポートストリームをTS保持部127から読出してTS送出部129に入力する。
【0089】
TS送出部129は、RCL属性読出部125から通知された再生開始位置からトランスポートストリームの送出を開始する。蓄積用外部機器通信部119を通じてデータ放送受信機102に送出されたトランスポートストリームは、データ放送受信機102にてデコードされ、図6(b)に示す「映画リスト」番組が再生される。
【0090】
TS送出部129は、トランスポートストリームの終端まで送出した後、リピート再生フラグの値が「1」であるため、トランスポートストリームを先頭から送出開始するという処理を繰り返す。
図6(c)は、「映画リスト」番組のコメディ映画リスト画面であり、「映画リスト」番組再生中にトップ画面である図6(b)においてユーザのリモコン操作により「コメディ」ボタンが押下され、同一番組内のコメディ映画リスト画面に遷移した場合の表示部112の画面イメージを示している。
【0091】
コメディ映画リスト画面において、「コメディ1」ボタンが押下されると、別番組である「コメディ1」番組へ遷移する「launchStream」という関数が呼び出される。この場合の第一引数は「コメディ1」のURIである「HDD/movie/comedy/movie1.bml」、第二引数はストリーム再生終了後の処理である「BACK_TO_BML」、第三引数および第四引数は用いない。
【0092】
launchStream関数が呼ばれると、制御部109はストリームリスト作成部115にストリームリストの作成を指示する。作成されたストリームリストが図8である。
制御部109は、launchStreamの第一引数である遷移先のデータ放送コンテンツのURIと同一のURIを有し、なおかつアクティブフラグが1であるデータ放送コンテンツをストリームリストから検索し、ObjectIDを取得する。この例では、第一引数が「HDD/movie/comedy/movie1.bml」であるため、これに対応するObjectID「3」が取得される。
【0093】
launchStreamの第二引数が「BACK_TO_BML」であるため、制御部109は、HDDレコーダ118のTS保持部127に保持されたRCLにおいて当該ObjectID「3」の「リピート再生フラグ」属性の値として「0」を書き込むよう、コマンド発行部114に指示する。
また、現在再生中の「映画リスト」番組に対応するトランスポートストリームのObjectIDである「2」をHDDレコーダ118のTS保持部127に保持されたRCLにおける当該ObjectID「3」の「遷移元ObjectID」属性の値として書き込むようコマンド発行部114に指示する。
【0094】
その後、制御部109は、launchStreamの第三引数を、HDDレコーダ118のTS保持部127に保持されたRCLにおける当該ObjectID「3」の「再生開始位置」属性の値として書き込むようコマンド発行部114に指示する。
その後、制御部109は、launchStreamの第四引数を、HDDレコーダ118のTS保持部127に保持されたRCLにおける当該ObjectID「3」の「再生時間」属性の値として書き込むようコマンド発行部114に指示する。
【0095】
図3(b)は、launchStreamが呼ばれて、「映画リスト」番組からの遷移先となる「コメディ1」番組のRCLの各属性が書き込まれた後のRCLである。
その後、制御部109は、現在再生中のトランスポートストリームの送出停止を行うようコマンド発行部114に指示する。
【0096】
その後、制御部109は、ObjectID「3」のトランスポートストリームの再生を行うようコマンド発行部114に指示する。
コマンド受信部124は、蓄積用外部機器通信部119を通じてトランスポートストリームの再生指示を受けると、指示されたObjectID「3」のRCLの「再生開始位置」属性、「再生時間」属性、「リピート再生フラグ」属性、「遷移元ObjectID」属性の読み出しをRCL属性読出部125に指示する。
【0097】
RCL属性読出部125は「再生開始位置」属性、「再生時間」属性、「リピート再生フラグ」属性、「遷移元ObjectID」を読出してTS送出部129に入力する。その後、当該ObjectID「3」のトランスポートストリームをTS保持部127から読み出すようTS読出部126に指示する。
TS読出部126は指定されたトランスポートストリームをTS保持部127から読出してTS送出部129に入力する。
【0098】
TS送出部129は、RCL属性読出部125から通知された再生開始位置からトランスポートストリームの送出を開始する。蓄積用外部機器通信部119を通じてデータ放送受信機102に送出されたトランスポートストリームは、データ放送受信機102にてデコードされ、図6(d)に示すような「コメディ1」番組が再生される。
【0099】
TS送出部129は、トランスポートストリームの終端まで送出した後、リピート再生フラグの値が「0」であるため送出処理を終了する。
その後、TS送出部129は、遷移元ObjectIDが「2」であるため、この値を初期値「−」に戻した後、ObjectID「2」である「映画リスト」番組のトランスポートストリームの送出を開始する。
【0100】
上記のように、RCLに「遷移元ObjectID」属性を追加し、リピート再生を行わないデータ放送番組の送出終了時には本属性を参照することにより、一つ前に視聴していたデータ放送番組のトップ画面へ自動的に戻らせることが可能である。
また、「コメディ1」番組に遷移する直前に、スクリプトにてデータ放送受信機102のGregに遷移元のURI「HDD/movie/comedylist.bml」を書き込んでおき、「コメディ1」番組終了後に遷移した「映画リスト」番組のトップ画面において、遷移前に書き込んだURIを読出して遷移することにより、リピート再生を行わないデータ放送番組の送出終了時には、遷移前に視聴していたデータ放送番組の、視聴していた画面に戻ることが可能である。即ち、番組(d)の送出終了時に、単に遷移元ObjectIDが「2」と設定されているときは、番組(b)が提供されるが、遷移元ObjectIDが「2」であり、かつ、Gregに番組(c)のURIが書き込まれているときは、番組(c)が提供される。
【0101】
なお、本実施の形態では、ストリームリストの作成はlaunchStreamが呼ばれた後に実行しているが、作成の時はこれに限らない。例えば、データ放送受信機102及びHDDレコーダ118の起動時、事前蓄積型データ放送番組の蓄積開始3分経過後、蓄積終了直後、HDDレコーダ118に保持されているデータ放送番組のうちいずれかを消去した直後など、ストリームリストの内容がその前後で変更される可能性があるような事象が起きるたびに、ストリームリストを予め作成し、ストリームリスト保持部116に保持しておいてもよい。このように、データ放送蓄積装置100は、予めストリームリストを用意しておくことで事前蓄積型データ放送番組の遷移を高速化させることができる。
【0102】
また、本実施の形態のサービスは、事前蓄積型データ放送であるため、実際に放送している時には、データ放送番組の視聴を抑制できることが望ましい。本実施の形態のデータ放送受信機102は、PMTに番組蓄積用情報が含まれていれば当該データ放送番組が事前蓄積型データ放送番組であると判別する事ができるため、PMTを解析してデータ放送番組の視聴を抑制することが可能である。
【0103】
PMT解析機能を持たないデータ放送受信機102においては、上記判定が行えないため、以下の方法により視聴制御を実現することもできる。事前蓄積型データ放送番組を独立データ放送として送出し、映像および音声に割当てるcomponent_tag値として、「ARIB TR−B15」等に規定された映像および音声のcomponent_tag値の設定範囲である「0x00〜0x0F」および「0x10〜0x2F」を除く値を割当て、また、データ放送受信機102から現在時刻を取得してこれを放送時刻と比較して等しければ放送中であると判定して視聴を抑制するスクリプトを記述しておく事で、データおよび映像および音声の提示を抑制することができる。
【0104】
また、本実施の形態のサービスは事前蓄積型データ放送であるため、TS保持部127に保持されたデータ放送番組のうち、有効期限を過ぎたデータ放送番組の視聴を抑制できることが望ましく、本実施の形態で用いられるデータ放送受信機102においては、選択されたデータ放送番組のRCLの「Expire」属性を有効期限として取得し、現在時刻を取得し、有効期限が現在時刻より古ければ、データ放送番組の視聴を抑制したり、削除したりすることが可能である。
【0105】
RCL属性取得機能を持たないデータ放送受信機102においては、上記判定が行えないため、以下の方法により視聴制御を実現してもよい。データ放送受信機102から現在時刻を取得してこれがスクリプト内に記載された有効期限よりも新しければ有効期限切れであると判定して視聴を抑制するスクリプトを記述しておく事で、データおよび映像および音声の提示を抑制することができる。
【0106】
なお、「ポータル」番組の再生にあたり本実施の形態では、HDDレコーダ118から直接「ポータル」番組の起動を指示したが、データ放送受信機102にて、HDDレコーダ118のTS保持部127のトランスポートストリームの一覧を表示し、そこから「ポータル」番組を選択することにより「ポータル」番組の再生を開始してもよい。
【0107】
なお、データ放送番組の蓄積の最中にユーザが電源を切ってしまい最新の「ポータル」番組が正常に蓄積されておらず、最新の「ポータル」番組の再生処理に失敗した場合には、最新の「ポータル」番組の再生を取りやめ、正常に蓄積されている最新でない「ポータル」番組を再生してもよい。最新でない「ポータル」番組の再生は、データ放送受信機102が最新の「ポータル」番組の再生処理失敗を検知して自動的に行ってもよいし、リモコン操作等のユーザ操作により行ってもよい。
【0108】
このとき、ポータルID保持部128は、最新の「ポータル」番組と最新でない「ポータル」番組のObjectID値を保持しておき、最新でない「ポータル」番組の再生指示がなされると、最新の「ポータル」番組のObjectID値を破棄して、最新でない「ポータル」番組のObjectIDについて、TS読出部126に当該ObjectIDのTSの読出しを指示する。また、最新の「ポータル」番組のTS削除を行ってもよい。
【0109】
また、ポータルID保持部128には最新の「ポータル」番組のObjectIDのみを保持し、「ポータル」番組再生処理が失敗したときに、最新でない「ポータル」番組のObjectIDを取得してもよい。取得方法としては、RCLの「ポータルフラグ」が「1」であるトランスポートストリームのうち、有効期限が一番新しいものとしてもよいし、予め決められたObjectIDを取得させてもよい。予め決められたObjectIDを取得させる場合には、決められたObjectIDに予めエラー発生時用の「ポータル」番組を格納しておき、そのObjectIDについては通常から蓄積による上書きおよび削除を禁止しておく必要がある。
【0110】
なお本実施の形態では、「ポータル」番組以外の事前蓄積型データ放送番組については、「リピート再生フラグ」の初期値を「0」とし、当該事前蓄積型データ放送番組の遷移元のスクリプトに記載されたlaunchStreamの第二引数を元に「リピート再生フラグ」の設定を行ったが、事前蓄積型データ放送番組のStoreRootもしくはSubDirectoryに命名規則を設けて、「リピート再生フラグ」の設定を行ってもよい。例えば、SubDirectoryが「Repeat_」で始まる場合には、「リピート再生フラグ」を「1」、そうでない場合には「0」に設定するように規定しておくことにより、「リピート再生フラグ」をlaunchStreamの引数から省略する事が可能である。
【0111】
なお本実施の形態では、「コメディ1」番組は、図6(d)に示すようにフル画面で再生され、ユーザからはデータを含まない映像と音声のみの番組として視聴されるが、テキストボックス等の画面提示要素を含まずフル画面で映像を提示するようなデータ放送番組としておくことで、当該データ放送番組の制御を行う事ができる。
【0112】
例えば、電話回線通信部107等を介して視聴履歴収集装置131にアクセスするようなスクリプトを記述しておき、視聴履歴収集装置131にて視聴履歴管理を行うことにより再生課金を行う事ができる。また、視聴履歴収集装置131からユーザの視聴契約情報を取得し、再生を抑制したり、画面表示をフル画面ではなく半分の画面にしたりする事ができる。
【0113】
なお、本実施の形態において、TS送出部129は、再生フラグの値が「0」である場合には、遷移元ObjectIDに戻る事としているが、遷移元のデータ放送番組と遷移先のデータ放送番組で以下のようなスクリプトを記述しておく事により、RCLに「再生フラグ」および「遷移元ObjectID」属性がない場合やTS送出部129にRCLを参照する機能がない場合でも、同様の効果が得ることが可能である。
【0114】
遷移元のデータ放送番組は、別のデータ放送番組への遷移を指示された場合、自分自身の「ObjectID」もしくは「URI」をGregの予め決められた箇所に格納し、また本実施の形態では、launchStreamの第四引数として指定する「再生時間」をGregの予め決められた箇所に格納し、指示されたデータ放送番組へ遷移するようスクリプトを記述しておく。
【0115】
遷移先のデータ放送番組は、遷移元のデータ放送番組で格納したGregの「再生時間」を読み出し、「再生時間」だけ経過したら遷移元のデータ放送番組が格納したGregの「ObjectID」もしくは「URI」を読み出し、読み出した「ObjectID」もしくは「URI」に戻るようなスクリプトを記述しておく。この際、遷移元のデータ放送番組は、格納したGregの情報を消去するようにスクリプトを記述しておいてもよい。上記記述しておくことにより、繰り返し再生を行わないデータ放送番組が終了した際に、遷移元のデータ放送番組に戻ることが可能である。
【0116】
「再生時間」が経過したことを検知するために、データ放送番組中にイベントメッセージを挿入しておき、以下のようにスクリプトを記述することで実現してもよい。
例えば、汎用イベントメッセージ記述子のprivate_data_byteに番組開始からの相対時間等の時間情報を含んだイベントメッセージを遷移先のデータ放送番組に適当な間隔で挿入しておき、イベントメッセージを常に監視することで再生開始からの経過時間を算出してもよい。
【0117】
また、NPT参照記述子を含んだイベントメッセージを遷移先のデータ放送番組に適当な間隔で挿入しておき、定期的にGetNPT関数によってNPT値を取得することにより、再生開始からの経過時間を算出してもよい。
なお、データ放送蓄積装置100の時刻管理の精度が低く、番組と番組との切れ目で正確に番組を分離することができない場合に、データ放送蓄積装置100は、蓄積が予約されたデータ放送番組の前後数分間を余分に蓄積してもよい。これにより、データ放送蓄積装置100は、蓄積するべきデータ放送番組の先頭部分や終端部分が蓄積されていない等の失敗を防止することができる。
【0118】
上記のようにデータ放送番組が蓄積されたとき、トランスポートストリームの先端と終端とに不要な番組が付加されていることになる。このトランスポートストリームが再生されるときは、先頭から再生されるので最初に不要な番組が表示され、その後、ユーザが視聴したいデータ放送番組が表示されるはずである。
ところが、一般的にデータ放送番組が異なると、data_event_idも異なるため、最初の不要な番組が終了した途端にデータ放送受信機102のブラウザが再起動して、表示が初期画面に戻ってしまうことがありえる。また、繰り返し再生を行う番組において、ユーザがトップ画面以外の画面を表示している場合、トランスポートストリームが終端に達し、先頭に戻るときにブラウザが再起動して、表示がトップ画面に戻ってしまうことがありえる。特に「ポータル」番組のような繰り返し再生が前提となっている番組は、ユーザに番組の最初と最後とを意識させずに提供したいという制作者の意図もあり、上記のようなブラウザの再起動は都合が悪い。
【0119】
このような不都合を解消するために次のようにしてもよい。
図9は、データ放送番組の送出スケジュールの一例を示す図である。
データ放送送出装置101は、送出スケジュールに準じて1月10日の0時05分から1時55分まで「ポータル」番組、2時05分から3時55分まで「映画リスト」番組、4時00分から6時00分まで「コメディ1」番組というように順番に送出する。
【0120】
また、「ポータル」番組の前後5分間と、「映画リスト」番組の前後5分間にのりしろ領域が設けられている。のりしろ領域とは、データ放送番組と同一のデータカルーセルと同一のdata_event_idを有する黒味画面や「しばらくお待ちください」などのメッセージの入った画面を表示する領域である。
これにより、データ放送蓄積装置100は、予約されたデータ放送番組の前後に設けられているのりしろ領域を含めて蓄積することにより、蓄積の失敗を防止するとともに、再生のときにブラウザが再起動してしまうことを防止することができる。
【0121】
なお、番組の切れ目を示すフラグ(RepeatContentsFlag)をPMTに挿入し、となり合う番組間ではRepeatContentsFlagの値を変えたり、事前蓄積型データ放送番組のみこの値を有効値にしておくことによって、番組の切れ目を判定して蓄積を行ってもよい。
これによると、番組開始時刻の数分前になると、受信TS管理部106は、受信機用TS受信部103に当該データ放送番組のトランスポートストリームを受信するよう指示するが、受信機用TS受信部103は、受信したトランスポートストリームのPMTに挿入されたフラグを常に監視し、RepeatContentsFlagが切り替わったことを検知したときに、受信したトランスポートストリームを受信機用外部機器通信部113から出力し、RepeatContentsFlagが再度切り替わったことを検知したときに、受信したトランスポートストリームの受信機用外部機器通信部113からの出力を停止することができる。
【0122】
(実施の形態2)
[構成]
本実施の形態では、映画を予告編やビデオクリップのように再生時間が比較的短いAVとデータとから構成されるコンテンツ(以下、ショートクリップと呼ぶ)を複数まとめ、一つの事前蓄積型データ放送番組として送出し、TS保持部127に保持させた場合に、任意のショートクリップ番組へ遷移する仕組みを説明する。この仕組みの特徴は、再生開始位置と再生時間とを指定してトランスポートストリームの再生を行うことにより、1つのデータ放送番組内のショートクリップ毎の再生を制御することである。
【0123】
図1、図2、図3、図4、図5、図7、図8、図9は実施の形態1と同様である。
図10は、ショートクリップを複数まとめた映画リスト番組の番組構成を示す図である。
「映画リスト」番組は、映画リスト番組トップ、コメディ1映画の紹介、コメディ2映画の紹介などとショートクリップを時系列に連結させた構成となっている。
【0124】
図11は、本実施の形態で実現可能な事前蓄積型データ放送番組のサービスの一例を示す図である。
「ポータル」番組の起動の指示があれば、図11(a)に示されるような「ポータル」番組の初期画面が提示される。図11(a)において、「映画」ボタンを押下すると、図11(b)に示されるような映画を選択するための「映画リスト」番組に遷移する。図11(b)において、「コメディ1」ボタンを押下すると、図11(c)に示されるようなコメディ1映画を紹介するための「コメディ1映画の紹介」画面に遷移する。「コメディ1映画の紹介」画面にて、「コメディ1を見る」を選択すると、図11(d)に示されるような「コメディ1」映画の再生が開始される。「コメディ1」映画が終了した場合には、図11(c)に示されるようなコメディ1映画を紹介するための「コメディ1映画の紹介」画面に戻る。本実施の形態においては、図11(b)と図11(c)が図10に示すように時系列に連結され、同一番組としてTS保持部127に蓄積されているものとする。
【0125】
ここで、図11の(a)、(b)、(c)、(d)、(c)と画面が遷移するときのデータ放送蓄積装置100の動作のうち、実施の形態1と異なる部分についてのみ以下に説明する。
図11(a)において、「映画」ボタンを押下すると、別番組である「映画リスト」へ遷移する「launchStream」という関数が呼び出される。この場合の第一引数は「映画リスト」のURIである「HDD/movie/list.bml」、第二引数はストリーム再生終了後の処理である「LOOP」、第三引数は再生開始位置である「00:00:00」、第四引数は再生時間である「00:20:00」である。
【0126】
launchStream関数が呼ばれると、制御部109は、ストリームリスト作成部115にストリームリストの作成を指示する。
制御部109はlaunchStreamの第一引数である遷移するデータ放送番組のURIと同一のURIを有し、なおかつアクティブフラグが1であるデータ放送番組をストリームリストから検索し、ObjectIDを取得する。この例では、ObjectID「2」が取得される。
【0127】
制御部109は、launchStreamの第二引数が「LOOP」であるため、HDDレコーダ118のRCLに保持された当該ObjectIDの「リピート再生フラグ」属性の値として「1」を書き込むよう、コマンド発行部114に指示する。
その後、制御部109は、launchStreamの第三引数を、HDDレコーダ118のTS保持部127に保持されたRCLにおいて当該ObjectID「2」の「再生開始位置」属性の値として書き込むよう、コマンド発行部114に指示する。
【0128】
その後、制御部109は、launchStreamの第四引数を、HDDレコーダ118のTS保持部127に保持されたRCLにおいて当該ObjectID「2」の「再生時間」属性の値として書き込むよう、コマンド発行部114に指示する。
図3(c)はlaunchStreamが呼ばれて、「ポータル」番組からの遷移先となるObjectIDが「2」のRCLの各属性が書き込まれた後のRCLである。
【0129】
その後、制御部109は、現在再生中のトランスポートストリームの送出停止を行うようコマンド発行部114に指示する。
その後、制御部109は、ObjectID「2」のトランスポートストリームの再生を行うようコマンド発行部114に指示する。
コマンド受信部124は、蓄積用外部機器通信部119を通じて再生指示を受けると、指示されたObjectID「2」のRCLの「再生開始位置」属性、「再生時間」属性、「リピート再生フラグ」属性、「遷移元ObjectID」属性の読み出しをRCL属性読出部125に指示する。RCL属性読出部125は「再生開始位置」属性、「再生時間」属性、「リピート再生フラグ」属性、「遷移元ObjectID」を読出してTS送出部129に入力する。その後、コマンド受信部124は、当該ObjectID「2」のトランスポートストリームをTS保持部127から読み出すようTS読出部126に指示する。
【0130】
TS読出部126は、指定されたTSをTS保持部127から読出して、TS送出部129に入力する。
TS送出部129は、RCL属性読出部125から通知された再生開始位置からトランスポートストリームの送出を開始する。蓄積用外部機器通信部119を通じてデータ放送受信機102に出力されたトランスポートストリームは、データ放送受信機102にてデコードされ、「映画リスト」番組が再生される。
【0131】
TS送出部129は、トランスポートストリームを「再生時間」である20分間送出した後、リピート再生フラグの値が「1」であるため、当該トランスポートストリームの「再生開始位置」である0分から送出開始するという処理を繰り返す。
上記処理により、「映画リスト」番組の映画リスト番組トップ画面である図11(b)が再生される。
【0132】
図11(c)は「映画リスト」番組のコメディ1映画の紹介画面であり、「映画リスト」番組再生中に映画リスト番組トップ画面である図11(b)においてユーザのリモコン操作により「コメディ1」ボタンが押下された場合の表示部112の画面イメージを示している。
「コメディ1」ボタンが押下されると、同一番組内の特定の区間を繰り返し再生するための「launchStream」という関数が呼び出される。
【0133】
この場合の第一引数は「映画リスト」のURIである「HDD/movie/list.bml」、第二引数はストリーム再生終了後の処理である「LOOP」、第三引数は再生開始位置である「00:20:00」、第四引数は再生時間である「00:30:00」である。
この後の画面遷移処理は、図11(a)にて「映画」ボタンが押下され、「映画リスト」番組の「映画リスト画面トップ」画面への遷移と同様であるため説明を省略する。
【0134】
図11(c)に示すコメディ映画リスト画面において、「コメディ1を見る」ボタンが押下されると、別番組である「コメディ1」番組へ遷移する「launchStream」という関数が呼び出される。この場合の第一引数は「コメディ1」のURIである「HDD/movie/comedy/movie1.bml」、第二引数はストリーム再生終了後の処理である「BACK_TO_BML」、第三引数および第四引数は用いない。
【0135】
この後の画面遷移処理は、第1の実施の形態と同様であり、図11(d)に示すような「コメディ1」番組が再生される。
「コメディ1」番組が終了したときは、一つ前に視聴していたデータ放送番組のトップ画面へ自動的に戻らせることが可能である。
また、「コメディ1」番組に遷移する直前に、スクリプトにてデータ放送受信機102のGregに遷移元のURIおよび再生開始位置および再生時間を書き込んでおき、「コメディ1」番組終了後に遷移した「映画リスト」番組のトップ画面において、遷移前に書き込んだURIおよび再生開始位置および再生時間を読出して、Gregに記載された再生開始位置からトランスポートストリームの送出を開始することにより、リピート再生を行わないデータ放送番組の送出終了時には、遷移前に視聴していたデータ放送番組の、視聴していた画面に戻ることが可能である。即ち、番組(d)の送出終了時に、単に遷移元ObjectIDが「2」と設定されているときは、番組(b)が提供されるが、遷移元ObjectIDが「2」であり、かつ、Gregに番組(c)のURIが書き込まれているときは、番組(c)が提供される。
【0136】
なお、本実施の形態では、ショートクリップを時系列に連結して、再生区間を指定することにより、複数のショートクリップから構成されるデータ放送コンテンツの中から、任意のショートクリップのみの繰り返し再生を実現しているが、ショートクリップ毎に帯域を分割して別々のComponent_tagを割当て、指定するComponent_tagを切り替えることにより任意のショートクリップを再生することとしても同様の効果が得られる。
(実施の形態3)
[構成]
これまで「ポータル」番組は事前蓄積型データ放送番組であり、HDDレコーダに予め蓄積されていた。本実施の形態では、「ポータル」番組が事前蓄積型データ放送番組ではなく、リアルタイムデータ放送番組である場合の「ポータル」番組から事前蓄積型データ放送番組への遷移方法を説明する。
【0137】
図12は、データ放送コンテンツ蓄積視聴方式にて用いるデータ放送蓄積装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。
データ放送蓄積装置300は、「ポータル」番組が事前蓄積型データ放送番組ではないので、「ポータル」番組を蓄積する必要がない。そのため、TS保持部327は、「ポータル」番組を保持していない。また、実施の形態1のポータルID保持部128は、本実施の形態では存在しない。
【0138】
その他の構成は、実施の形態1と同様なので説明を省略する。
[蓄積動作]
次に、データ放送蓄積装置300を用いた事前蓄積型データ放送サービスの実施形態について、実施の形態1と動作の異なる部分に関して具体的に説明する。
データ放送蓄積装置300は、ユーザがシリーズ予約等で予め録画予約を行ったデータ放送番組の番組開始時刻になると、データ放送番組の蓄積を開始する。
【0139】
図13は、データ放送番組の送出スケジュールの一例を示す図である。
ここで、「コメディ1」番組がデータ放送受信機302にて受信され、HDDレコーダ318に蓄積されるまでの動作を例に説明する。
受信TS管理部306は、ユーザのシリーズ予約や録画予約の情報を保持しており、予約したデータ放送番組の番組開始時刻の数分前になると、受信機用TS受信部303に当該データ放送番組のトランスポートストリームを受信するよう指示する。
【0140】
「コメディ1」の放送開始時刻は4時00分から6時00分であるため、受信TS管理部306は受信機用TS受信部303に対し、例えば放送開始時刻1分前の3時59分から放送終了時刻1分後の6時01分まで、トランスポートストリームの受信を行うよう指示する。
その後、データ放送受信機302がトランスポートストリームを受信してHDDレコーダ318に出力し、HDDレコーダ318がトランスポートストリーム中のPMTを解析してRCL属性書込部に通知し、RCL属性書込部に属性の書き換えを指示するまでの動作は第1の実施の形態と同様である。
【0141】
本実施の形態では、「ポータル」番組が事前蓄積型データ放送番組ではないので、RCL属性書込部323の動作が実施の形態1と異なる。
図14は、RCL属性書込部の動作を示す図である。
実施の形態1と異なるのは、蓄積されるデータ放送番組が「ポータル」番組であるか否かの判定がないことである。
【0142】
RCL属性書込部323は、番組蓄積用情報解析部322にRCL属性の書込みを指示されると(S51、Yes)、当該データ放送番組のObjectIDを取得する(S52)。
RCL属性書込部323は、取得したObjectIDのRCLの「遷移元ObjectID」属性を初期値「−」に設定し(S53)、「アクティブフラグ」属性を初期値「1」に設定する(S54)。
【0143】
また、RCL属性書込部323は、「リピート再生フラグ」属性を「0」に設定する(S55)。
その後、RCL属性書込部123は、TS保持部327のObjectID「1」について(S56)、RCLのStoreRoot属性、SubDirectory属性、Name属性を取得し(S57)、今回受信したトランスポートストリームのStoreRoot属性、SubDirectory属性、Name属性と同一であるか否かを判定する(S58)。
【0144】
全てが同一であった場合には(S58、Yes)、RCL属性書込部323は、TS保持部327に保持されているデータ放送番組のRCLのアクティブフラグを「0」に設定する(S59)。
ObjectID「1」がObject数でなければ(S60、No)、RCL属性書込部323は、次のObjectID「2」についてステップS56からの処理を繰り返す(S61)。
【0145】
ObjectID「1」がObject数であれば、RCL属性書込部323は、全てのObjectIDについてステップS56からの処理が完了されているとして処理を終了する。
上記の処理により、データ放送番組及び当該データ放送番組の番組蓄積用情報がTS保持部327に保持される。
【0146】
図15は、TS保持部に保持されているRCLの各属性を示す図である。
本実施の形態では「ポータル」番組を蓄積しないので、RCLには、ポータルフラグが存在しない。その他は実施の形態1と同様である。
[再生動作]
次に、データ放送番組の再生動作について以下に示す。
【0147】
本実施の形態で実現可能な事前蓄積型データ放送番組のサービスは、「ポータル」番組が、EPGなどからのユーザのボタン操作によりリアルタイムデータ放送から取得されて提示される以外は実施の形態1と同様である。
つまり、図6に示すように、「ポータル」番組のトップ画面が、ユーザのリモコン操作によって「映画」が選択されてボタン押下がなされると、制御部309がlaunchStreamが呼ばれたことを検知する。launchStreamが呼ばれると、制御部309は、ストリームリスト作成部315にストリームリストの作成を指示する。ストリームリスト作成部315は、図15のRCLの各属性を読み出すことにより図16に示すようなストリームリストを生成する。制御部309は、launchStreamの第一引数にあるURIに同一のURIをストリームリスト中から検索し、そのURIのObjectIDを特定する。その後、制御部309は、当該ObjectIDを有するトランスポートストリームをHDDレコーダ318から抽出して再生させることにより、データ放送番組の遷移が完了する。
【0148】
以上のように、「ポータル」番組が蓄積型データ放送番組ではなくリアルタイムデータ放送であっても、「ポータル」番組から蓄積型データ放送番組への遷移を実現することができる。
(実施の形態4)
[構成]
図17は、データ放送コンテンツ蓄積視聴方式にて用いるデータ放送蓄積装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0149】
本実施の形態は、番組蓄積用情報解析部422をHDDレコーダ418ではなく、データ放送受信機402に設ける例を示す。つまり、番組蓄積用情報解析部を有さない汎用のHDDレコーダであっても、実施の形態1から実施の形態3までに説明したようなデータ放送番組間の遷移を実現することを目的とする。
また、データ放送受信機402は、視聴ログ保持部432を備える。
【0150】
視聴ログ保持部432は、データ放送受信機402にて再生されたデータ放送番組の履歴を保持し、視聴履歴収集装置431からの要求に応じて又は周期的に当該履歴を送信するものである。
なお、実施の形態1から実施の形態3において番組蓄積用情報は、PMTに挿入されているが、本実施の形態ではEITに挿入されるものとする。
【0151】
図18は、短形式イベント記述子に含まれる番組記述の例を示す図である。
事前蓄積型データ放送番組のトランスポートストリームは、一定の間隔でEITを含み、そのEITには短形式イベント記述子を含めることができる。短形式イベント記述子とは、データ放送番組についての情報を記述できる番組記述領域を有する。本実施の形態において、番組蓄積用情報は番組記述領域に記述されて送信される。
【0152】
図18に示すように、番組記述領域は、タグ形式の文字列としておき、URIの他に、タイトル、ループ再生属性、有効期限などを記載してもよい。
その他の構成については、実施の形態1から実施の形態3までと同様なので説明を省略する。
[蓄積動作]
次に、上記構成のデータ放送蓄積装置400が、蓄積型データ放送番組を受信し蓄積する動作を説明する。
【0153】
データ放送送出装置401は、事前蓄積型データ放送番組を、同時に再生される映像及び音声のPESパケットとデータカルーセルとを多重化したトランスポートストリーム形式で送出している。
受信TS管理部406は、ユーザのシリーズ予約や録画予約の情報を保持しており、予約されたデータ放送番組の番組開始時刻の数分前になると、受信機用TS受信部403に当該データ放送番組のトランスポートストリームを受信するよう指示する。ここで、数分前というのは、時刻管理部417の時刻管理の精度が低いことがあり、若干の余裕をもって予約を行うためである。
【0154】
受信機用TS受信部403は、受信したトランスポートストリームを受信機用外部機器通信部413を通じてHDDレコーダ418の蓄積用外部機器通信部419に送出し、また、当該トランスポートストリームに含まれる番組蓄積用情報の解析を番組蓄積用情報解析部422に指示する。
蓄積用外部機器通信部419は、受信機用外部機器通信部413から送出されたトランスポートストリームを受信すると、当該トランスポートストリームを蓄積用TS受信部420に入力する。
【0155】
蓄積用TS受信部420は、トランスポートストリームを受信すると、当該トランスポートストリームの書込みをTS書込部421に指示する。
TS書込部421は、入力されたトランスポートストリームに個別のObjectIDを付与してTS保持部427に保持させる。
番組蓄積用情報解析部422は、トランスポートストリームから番組記述を取得してRCL属性書込部423に通知する。
【0156】
RCL属性書込部423は、番組記述に基づいてTS保持部427のRCLの属性を書き込む。
以下に、番組蓄積用情報解析部422の詳細な動作を説明する。
図19は、番組蓄積用情報解析部の動作を示す図である。
番組蓄積用情報解析部422は、トランスポートストリームを受信すると(S71)、当該トランスポートストリームからEITのパケットを取得する(S72)。
【0157】
番組蓄積用情報解析部422は、EITに短形式イベント記述子がある場合には(S73、Yes)、短形式イベント記述子の情報を解析する(S74)。EITに短形式イベント記述子がない場合には(S73、No)、処理を終了する。
短形式イベント記述子に番組記述がある場合には(S75、Yes)、番組記述をRCL属性書込部423に通知して、書込みを指示する(S76)。
【0158】
ここで、RCL属性書込部423への書込みの指示は、「1394 TRADE ASSOCIACION」の「AV/C Disc Subunit−Hard Disk Device Type Specification 1.1」にて規定されている「AV−HDD AV/C Commands」を利用する。
【0159】
RCL属性書込部423が、番組記述に基づいてTS保持部427のRCLの属性を書き込む動作は、実施の形態1と同様である。
図20は、TS保持部に保持されているRCLの各属性を示す図である。
本実施の形態において、番組蓄積用情報解析部422は、番組記述が番組蓄積用情報であるか否かの判定は行っていない。(図19のS75、S76参照。)したがって、短形式イベント記述子の番組記述が番組蓄積用情報でなくても、RCL属性に書き込まれる。図20において、ObjectIDが「1」から「4」まで、及び「6」は番組蓄積用情報であるが、ObjectIDが「5」は番組蓄積用情報ではない。
【0160】
上記処理により、データ放送受信機102は、個別のObjectIDを有するデータ放送番組と、図20に示すRCLとをHDDレコーダ418のTS保持部427に記録することができる。
[再生動作]
次に、データ放送番組の再生動作について以下に示す。
【0161】
本実施の形態で実現可能な事前蓄積型データ放送番組のサービスは、実施の形態1と同様である。
つまり、図6に示すように、「ポータル」番組のトップ画面が、ユーザのリモコン操作によって「映画」が選択されてボタン押下がなされると、制御部409がlaunchStreamが呼ばれたことを検知する。launchStreamが呼ばれると、制御部409は、ストリームリスト作成部415にストリームリストの作成を指示する。ストリームリスト作成部415は、図20のRCLの番組記述を読み出すことにより図21に示すようなストリームリストを生成する。ここで、ストリームリスト作成部415は、番組記述の内容が図18に示すような特定のタグ形式である場合にのみ、タグ形式を解釈してストリームリストを生成する。したがって、図20のObjectID「1」から「4」まで、及び「6」が、ストリームリストに反映される。
【0162】
制御部409は、launchStreamの第一引数にあるURIに同一のURIをストリームリスト中から検索し、そのURIのObjectIDを特定する。その後、制御部409は、当該ObjectIDを有するトランスポートストリームをHDDレコーダ418から抽出して再生させることにより、データ放送番組の遷移が完了する。
【0163】
以上のように、番組蓄積用情報解析部422がHDDレコーダ418ではなく、データ放送受信機402に備えられたとしても、データ放送番組間の遷移を実現することができる。
【0164】
【発明の効果】
本発明に係る番組提示装置は、番組のコンテンツデータと当該コンテンツデータを識別する識別情報との組に管理IDを付与して蓄積している蓄積装置から、ユーザの要求に応じて前記コンテンツデータを抽出し、番組を提示する番組提示装置であって、前記識別情報と前記管理IDとの対応表を作成する作成手段と、ユーザに第1番組の選択をさせる、第1番組の識別情報が関連付けられた選択画面を含む第2番組についてのコンテンツデータを受信し、ユーザに第2番組を提示する第2番組提示手段と、前記第2番組提示手段により提示された第2番組の前記画面において、ユーザから第1番組の選択を受付ける受付手段と、前記受付手段により選択を受付けたとき、前記選択画面に関連付けられた第1番組の識別情報から前記対応表により管理IDを特定し、当該管理IDに基づいて前記蓄積装置から第1番組についてのコンテンツデータを抽出し、ユーザに第1番組を提示する第1番組提示手段とを備えることを特徴とする。
【0165】
上記構成によれば、蓄積装置は、第1番組のコンテンツデータとその識別情報とを管理IDにより管理している。また、番組提示装置は、蓄積装置から第1番組についての識別情報と管理IDとの対応表を作成し、第2番組においてユーザから第1番組への番組遷移の要求を受付けたとき、対応表により第1番組の識別情報から管理IDを特定する。これにより、番組提示装置は、番組の制作者が独自に定める識別情報と、蓄積装置が独自に定める管理IDとの変換機能を持つことになる。
【0166】
したがって、番組提示装置は、蓄積装置に蓄積された第1番組であっても、第2番組とリンクさせることができる。
また、番組提示装置は、蓄積装置から管理IDと識別情報とを抽出して対応表を作成し、その対応表をもとに蓄積装置からコンテンツデータを抽出する。これは、ユーザが第1番組のコンテンツデータを蓄積している蓄積装置を取り外し、別の蓄積装置を接続して使用した後、再度もとの蓄積装置を接続して第1番組を視聴する場合であっても、番組提示装置は再度対応表を作成するので、適正に第1番組を提示することができることを示す。
【0167】
また、前記番組提示装置は、さらに、第1番組についてのコンテンツデータと当該コンテンツデータを識別する識別情報とを受信し、コンテンツデータと識別情報との組を前記蓄積装置に蓄積させる蓄積制御手段を備え、前記作成手段は、前記蓄積制御手段により蓄積された識別情報と、前記管理IDとの対応表を作成することとしてもよい。
【0168】
上記構成によれば、第1番組は、蓄積装置に予め蓄積されているものではなく、番組提示装置が受信して、蓄積装置に蓄積させたものである。
これにより、番組提示装置は、第1番組を蓄積装置に蓄積させた後に、対応表を作成し、当該対応表に基づいて番組を遷移させることができる。
また、前記番組提示装置は、さらに、前記作成手段により作成された対応表を保持する保持手段を備え、前記第1番組提示手段は、前記受付手段により選択を受付けたとき、前記保持手段により保持された対応表により管理IDを特定することとしてもよい。
【0169】
上記構成によれば、番組提示装置は、対応表を予め作成してそれを保持しておき、ユーザから第1番組の選択を受付けたとき、保持している対応表により管理IDを特定することができるので、第1番組の選択を受付けたときに改めて対応表を作成する方法に比べて、第1番組に遷移するまでの時間が短い。
また、前記識別情報は、第1番組が蓄積型の番組であるか否かを示し、前記蓄積制御手段は、前記識別情報により第1番組が蓄積型の番組であると判定したとき、第1番組のコンテンツデータと当該識別情報との組を蓄積装置に蓄積させることとしてもよい。
【0170】
上記構成によれば、番組提示装置は、識別情報により第1番組が蓄積型の番組であると判定することができる。
また、前記識別情報は、URI(Uniform Resource Identifier)であり、前記蓄積制御手段は、前記URIにおけるルートディレクトリが前記蓄積装置を示すものであるとき、第1番組が蓄積型の番組であると判定することとしてもよい。
【0171】
上記構成によれば、番組提示装置は、URIが示すルートディレクトリが蓄積装置であるとき、第1番組が蓄積型の番組であると判定することができる。
また、前記画面は、さらに、少なくとも、前記第1番組の提示が完了したときに、前記第1番組を繰り返し再生するかまたは再生を終了するかを決定するための処理情報が関連付けられており、前記第1番組提示手段は、前記処理情報が第1番組の繰り返しを示す場合に、第1番組についてのコンテンツデータの再生が終了したとき、第1番組についてのコンテンツデータの先頭から再度繰り返して再生することとしてもよい。
【0172】
上記構成によれば、第2番組の制作者は、番組提示装置による第1番組の提示を意図どおりに制御することができる。
第1番組を繰り返し再生することで、ユーザは、黒味画面や「しばらくお待ちください」などと表示された画面など必要のない画面を視聴せずにすむ。
また、前記画面は、さらに、前記第1番組の再生開始位置と再生時間とが関連付けられており、前記第1番組提示手段は、前記再生開始位置から前記再生時間まで、特定の区間を繰り返し再生するために、第1番組についてのコンテンツデータを抽出することとしてもよい。
【0173】
上記構成によれば、番組提示装置は、再生開始位置から前記再生時間まで、特定の区間を繰り返し再生するために、第1番組についてのコンテンツデータを抽出することができる。したがって第1番組が複数のショートクリップを含む番組であれば、特定のショートクリップをユーザに提示するなどの運用が可能となる。
また、前記画面は、さらに、少なくとも、前記第1番組の提示が完了したときに、前記第2番組へ自動的に遷移するかどうかを決定するための処理情報が関連付けられており、前記第2番組提示手段は、前記処理情報が第2番組の提示を示す場合に、前記第1番組提示手段による第1番組についてのコンテンツデータの再生が終了したとき、第2番組を提示することとしてもよい。
【0174】
上記構成によれば、第2番組の制作者は、番組提示装置による第1番組の提示を意図どおりに制御することができる。
第1番組についてのコンテンツデータの再生が終了したとき第2番組を提示することで、ユーザは、黒味画面や「しばらくお待ちください」などと表示された画面など必要のない画面を視聴せずにすむ。
【0175】
また、前記第2番組は、蓄積型の番組であり、前記第2番組提示手段は、第2番組についてのコンテンツデータを前記蓄積装置に蓄積させておき、ユーザの要求に応じて当該コンテンツデータを前記蓄積装置から抽出して第2番組を提示するとしてもよい。
上記構成によれば、第2番組は、第1番組と同様に、蓄積型の番組である。したがって、番組提示装置は、蓄積装置に蓄積されている番組間での番組の遷移を実現することができる。
【0176】
また、前記第2番組は、リアルタイム提示型の番組であり、前記第2番組提示手段は、第2番組についてのコンテンツデータを受信し、ただちに第2番組を提示することとしてもよい。
上記構成によれば、第2番組は、リアルタイム提示型の番組である。したがって、番組提示装置は、コンテンツデータを受信してただちに番組を提示するような従来から一般的な放送番組と蓄積装置に蓄積されている番組との間での番組の遷移を実現することができる。
【0177】
本発明に係る番組提示方法は、番組のコンテンツデータと当該コンテンツデータを識別する識別情報との組に管理IDを付与して蓄積している蓄積装置から、ユーザの要求に応じて前記コンテンツデータを抽出し、番組を提示する番組提示方法であって、前記識別情報と前記管理IDとの対応表を作成する作成ステップと、ユーザに第1番組の選択をさせる、第1番組の識別情報が関連付けられた選択画面を含む第2番組についてのコンテンツデータを受信し、ユーザに第2番組を提示する第2番組提示ステップと、前記第2番組提示ステップにより提示された第2番組の前記画面において、ユーザから第1番組の選択を受付ける受付ステップと、前記受付ステップにより選択を受付けたとき、前記選択画面に関連付けられた第1番組の識別情報から前記対応表により管理IDを特定し、当該管理IDに基づいて前記蓄積装置から第1番組についてのコンテンツデータを抽出し、ユーザに第1番組を提示する第1番組提示ステップとを備えることを特徴とする。
【0178】
上記構成によれば、蓄積装置は、第1番組のコンテンツデータとその識別情報とを管理IDにより管理している。また、番組提示装置は、蓄積装置から第1番組についての識別情報と管理IDとの対応表を作成し、第2番組においてユーザから第1番組への番組遷移の要求を受付けたとき、対応表により第1番組の識別情報から管理IDを特定する。これにより、番組提示装置は、番組の制作者が独自に定める識別情報と、蓄積装置が独自に定める管理IDとの変換機能を持つことになる。
【0179】
したがって、番組提示装置は、一旦蓄積装置に蓄積された第1番組であっても、第2番組とリンクさせることができる。
また、番組提示装置は、蓄積装置から管理IDと識別情報とを抽出して対応表を作成し、その対応表をもとに蓄積装置からコンテンツデータを抽出する。これは、ユーザが第1番組のコンテンツデータを蓄積している蓄積装置を取り外し、別の蓄積装置を接続して使用した後、再度もとの蓄積装置を接続して第1番組を視聴する場合であっても、番組提示装置は再度対応表を作成するので、適正に第1番組を提示することができることを示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】データ放送コンテンツ蓄積視聴方式にて用いるデータ放送蓄積装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【図2】番組蓄積用情報の一例を示す図である。
【図3】TS保持部に保持されているRCLの各属性を示す図である。
【図4】番組蓄積用情報解析部の動作を示す図である。
【図5】RCL属性書込部の動作を示す図である。
【図6】本実施の形態で実現可能な事前蓄積型データ放送番組のサービスの一例を示す図である。
【図7】視聴中のデータ放送番組から別の事前蓄積型データ放送番組に遷移するためのスクリプト記述の一例を示す図である。
【図8】ストリームリストの具体例を示す図である。
【図9】データ放送番組の送出スケジュールの一例を示す図で
【図10】ショートクリップを複数まとめた映画リスト番組の番組構成を示す図である。
【図11】本実施の形態で実現可能な事前蓄積型データ放送番組のサービスの一例を示す図である。
【図12】データ放送コンテンツ蓄積視聴方式にて用いるデータ放送蓄積装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【図13】データ放送番組の送出スケジュールの一例を示す図である。
【図14】RCL属性書込部の動作を示す図である。
【図15】TS保持部に保持されているRCLの各属性を示す図である。
【図16】ストリームリストの具体例を示す図である。
【図17】データ放送コンテンツ蓄積視聴方式にて用いるデータ放送蓄積装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【図18】短形式イベント記述子に含まれる番組記述の例を示す図である。
【図19】番組蓄積用情報解析部の動作を示す図である。
【図20】TS保持部に保持されているRCLの各属性を示す図である。
【図21】ストリームリストの具体例を示す図である。
【符号の説明】
100 300 400 データ放送蓄積装置
101 301 401 データ放送送出装置
102 302 402 データ放送受信機
103 303 403 受信機用TS受信部
104 304 404 TSデコーダ部
105 305 405 カルーセル記憶部
106 306 406 受信TS管理部
107 307 407 電話回線通信部
108 308 408 AVデコーダ部
109 309 409 制御部
110 310 410 受信機用信号受信部
111 311 411 スピーカ
112 312 412 表示部
113 313 413 受信機用外部機器通信部
114 314 414 コマンド発行部
115 315 415 ストリームリスト作成部
116 316 416 ストリームリスト保持部
117 317 417 時刻管理部
118 318 418 HDDレコーダ
119 319 419 蓄積用外部機器通信部
120 320 420 蓄積用TS受信部
121 321 421 TS書込部
122 322 422 番組蓄積用情報解析部
123 323 423 RCL属性書込部
124 324 424 コマンド受信部
125 325 425 RCL属性読出部
126 326 426 TS読出部
127 327 427 TS保持部
128 ポータルID保持部
129 329 429 TS送出部
130 330 430 蓄積用信号受信部
131 331 431 視聴履歴収集装置
432 視聴ログ保持部

Claims (11)

  1. 番組のコンテンツデータと当該コンテンツデータを識別する識別情報との組に管理IDを付与して蓄積している蓄積装置から、ユーザの要求に応じて前記コンテンツデータを抽出し、番組を提示する番組提示装置であって、
    前記識別情報と前記管理IDとの対応表を作成する作成手段と、
    ユーザに第1番組の選択をさせる、第1番組の識別情報が関連付けられた選択画面を含む第2番組についてのコンテンツデータを受信し、ユーザに第2番組を提示する第2番組提示手段と、
    前記第2番組提示手段により提示された第2番組の前記画面において、ユーザから第1番組の選択を受付ける受付手段と、
    前記受付手段により選択を受付けたとき、前記選択画面に関連付けられた第1番組の識別情報から前記対応表により管理IDを特定し、当該管理IDに基づいて前記蓄積装置から第1番組についてのコンテンツデータを抽出し、ユーザに第1番組を提示する第1番組提示手段とを備え
    前記画面は、さらに、
    少なくとも、前記第1番組の提示が完了したときに前記第1番組を繰り返し再生するかどうかを決定するための処理情報が関連付けられており、
    前記第1番組提示手段は、
    前記処理情報が第1番組の繰り返しを示す場合に、第1番組についてのコンテンツデータの再生が終了したとき、第1番組についてのコンテンツデータの先頭から再度繰り返して再生すること
    特徴とする番組提示装置。
  2. 番組のコンテンツデータと当該コンテンツデータを識別する識別情報との組に管理IDを付与して蓄積している蓄積装置から、ユーザの要求に応じて前記コンテンツデータを抽出し、番組を提示する番組提示装置であって、
    前記識別情報と前記管理IDとの対応表を作成する作成手段と、
    ユーザに第1番組の選択をさせる、第1番組の識別情報が関連付けられた選択画面を含む第2番組についてのコンテンツデータを受信し、ユーザに第2番組を提示する第2番組提示手段と、
    前記第2番組提示手段により提示された第2番組の前記画面において、ユーザから第1番組の選択を受付ける受付手段と、
    前記受付手段により選択を受付けたとき、前記選択画面に関連付けられた第1番組の識別情報から前記対応表により管理IDを特定し、当該管理IDに基づいて前記蓄積装置から第1番組についてのコンテンツデータを抽出し、ユーザに第1番組を提示する第1番組提示手段とを備え、
    前記画面は、さらに、
    前記第1番組の提示が完了したときに前記第1番組を繰り返し再生するかまたは再生を終了するかを決定するための処理情報、または前記第2番組へ自動的に遷移するための処理情報が関連付けられており、
    前記第1番組提示手段は、
    前記処理情報が第1番組の繰り返しを示す場合に、第1番組についてのコンテンツデータの再生が終了したとき、第1番組についてのコンテンツデータの先頭から再度繰り返して再生すること
    特徴とする番組提示装置。
  3. 番組のコンテンツデータと当該コンテンツデータを識別する識別情報との組に管理IDを付与して蓄積している蓄積装置から、ユーザの要求に応じて前記コンテンツデータを抽出し、番組を提示する番組提示装置であって、
    前記識別情報と前記管理IDとの対応表を作成する作成手段と、
    ユーザに第1番組の選択をさせる、第1番組の識別情報が関連付けられた選択画面を含む第2番組についてのコンテンツデータを受信し、ユーザに第2番組を提示する第2番組提示手段と、
    前記第2番組提示手段により提示された第2番組の前記画面において、ユーザから第1番組の選択を受付ける受付手段と、
    前記受付手段により選択を受付けたとき、前記選択画面に関連付けられた第1番組の識別情報から前記対応表により管理IDを特定し、当該管理IDに基づいて前記蓄積装置から第1番組についてのコンテンツデータを抽出し、ユーザに第1番組を提示する第1番組提示手段とを備え、
    前記画面は、さらに、
    前記第1番組の再生開始位置と再生時間とが関連付けられており、
    前記第1番組提示手段は、
    前記再生開始位置から前記再生時間までの特定の区間を繰り返し再生するために、第1番組についてのコンテンツデータを抽出すること
    特徴とする番組提示装置。
  4. 番組のコンテンツデータと当該コンテンツデータを識別する識別情報との組に管理IDを付与して蓄積している蓄積装置から、ユーザの要求に応じて前記コンテンツデータを抽出し、番組を提示する番組提示装置であって、
    前記識別情報と前記管理IDとの対応表を作成する作成手段と、
    ユーザに第1番組の選択をさせる、第1番組の識別情報が関連付けられた選択画面を含む第2番組についてのコンテンツデータを受信し、ユーザに第2番組を提示する第2番組提示手段と、
    前記第2番組提示手段により提示された第2番組の前記画面において、ユーザから第1番組の選択を受付ける受付手段と、
    前記受付手段により選択を受付けたとき、前記選択画面に関連付けられた第1番組の識別情報から前記対応表により管理IDを特定し、当該管理IDに基づいて前記蓄積装置から第1番組についてのコンテンツデータを抽出し、ユーザに第1番組を提示する第1番組提示手段とを備え、
    前記画面は、さらに、
    少なくとも、前記第1番組の提示が完了したときに前記第2番組へ自動的に遷移するかどうかを決定するための処理情報が関連付けられており、
    前記第2番組提示手段は、
    前記処理情報が第2番組の提示を示す場合に、前記第1番組提示手段による第1番組についてのコンテンツデータの再生が終了したとき、第2番組を提示すること
    特徴とする番組提示装置。
  5. 番組のコンテンツデータと当該コンテンツデータを識別する識別情報との組に管理IDを付与して蓄積している蓄積装置から、ユーザの要求に応じて前記コンテンツデータを抽出し、番組を提示する番組提示装置であって、
    前記識別情報と前記管理IDとの対応表を作成する作成手段と、
    ユーザに第1番組の選択をさせる、第1番組の識別情報が関連付けられた選択画面を含む第2番組についてのコンテンツデータを受信し、ユーザに第2番組を提示する第2番組提示手段と、
    前記第2番組提示手段により提示された第2番組の前記画面において、ユーザから第1番組の選択を受付ける受付手段と、
    前記受付手段により選択を受付けたとき、前記選択画面に関連付けられた第1番組の識別情報から前記対応表により管理IDを特定し、当該管理IDに基づいて前記蓄積装置から第1番組についてのコンテンツデータを抽出し、ユーザに第1番組を提示する第1番組 提示手段とを備え、
    前記画面は、さらに、
    前記第1番組の提示が完了したときに前記第1番組を繰り返し再生するかまたは再生を終了するかを決定するための処理情報、または前記第2番組へ自動的に遷移するための処理情報が関連付けられており、
    前記第2番組提示手段は、
    前記処理情報が第2番組の提示を示す場合に、前記第1番組提示手段による第1番組についてのコンテンツデータの再生が終了したとき、第2番組を提示すること
    特徴とする番組提示装置。
  6. 前記番組提示装置は、さらに、
    第1番組についてのコンテンツデータと当該コンテンツデータを識別する識別情報とを受信し、コンテンツデータと識別情報との組を前記蓄積装置に蓄積させる蓄積制御手段を備え、
    前記作成手段は、
    前記蓄積制御手段により蓄積された識別情報と、前記管理IDとの対応表を作成すること
    を特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の番組提示装置。
  7. 前記番組提示装置は、さらに、
    前記作成手段により作成された対応表を保持する保持手段を備え、
    前記第1番組提示手段は、
    前記受付手段により選択を受付けたとき、前記保持手段により保持された対応表により管理IDを特定すること
    を特徴とする請求項に記載の番組提示装置。
  8. 前記識別情報は、第1番組が蓄積型の番組であるか否かを示し、
    前記蓄積制御手段は、
    前記識別情報により第1番組が蓄積型の番組であると判定したとき、第1番組のコンテンツデータと当該識別情報との組を蓄積装置に蓄積させること
    を特徴とする請求項に記載の番組提示装置。
  9. 前記識別情報は、URI(Uniform Resource Identifier)であり、
    前記蓄積制御手段は、
    前記URIにおけるルートディレクトリが前記蓄積装置を示すものであるとき、第1番組が蓄積型の番組であると判定すること
    を特徴とする請求項に記載の番組提示装置。
  10. 前記第2番組は、蓄積型の番組であり、
    前記第2番組提示手段は、
    第2番組についてのコンテンツデータを前記蓄積装置に蓄積させておき、ユーザの要求に応じて当該コンテンツデータを前記蓄積装置から抽出して第2番組を提示する
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の番組提示装置。
  11. 前記第2番組は、リアルタイム提示型の番組であり、
    前記第2番組提示手段は、
    第2番組についてのコンテンツデータを受信し、ただちに第2番組を提示すること
    を特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の番組提示装置。
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