JP2007179219A - ネットワーク接続機器、ネットワーク接続機器の障害対応システムおよび障害対応プログラム - Google Patents

ネットワーク接続機器、ネットワーク接続機器の障害対応システムおよび障害対応プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワーク接続機器に初期設定の誤りも含めた何らかの障害が発生した場合にこれについて対処するための情報をユーザ側が確実に取得することのできるネットワーク接続機器、ネットワーク接続機器の障害対応システムおよび障害対応プログラムを得る。
【解決手段】図示しないインターネットに接続されたxDSLモデ102はパーソナルコンピュータ103と接続されている。xDSLモデ102に障害等の状態変化が生じると、状態変化比較部114が前の状態との関係でこれを検出し、項目・アラート表示選択部115が項目およびアラート表示検索データベース117を検索して検索結果134を選択してリンク・アラート表示追加部116に送出して表示枠に文書構造記述用言語で記述させ、設定画面119に出力させる。自装置内の情報を用いるので、修復に必要な情報を確実に取得できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、各種モデム、ルータ、ターミナルアダプタ等のようにユーザ側に設置するネットワーク接続機器の障害発生時に対応するためのネットワーク接続機器、ネットワーク接続機器の障害対応システムおよび障害対応プログラムに関する。
近年、ネットワークサービスに用いられるxDSL(x Digital Subscriber Line)モデムやブロードバンドルータ等のネットワーク接続機器の高機能化と多機能化が急速に進展している。これに伴って、ネットワーク接続機器の設定項目や状態の確認項目が複雑に細分化されている。この一方で、各種ネットワーク接続機器を扱うユーザの年齢範囲が拡大しており、ネットワークサービスを享受するユーザの人口も拡大している。この結果として、一部のユーザがネットワークサービスに関して豊富な知識や経験を有するものの、多くのユーザにとって知識の習熟度の底上げは期待できず、むしろ知識の習熟度に大きな格差が生じてきている。
このような環境の下では、ネットワーク接続機器に障害が発生したとき、特に初心者ユーザは問題解決の糸口となる項目を探し出すことができない場合が多くなっている。たとえば、周辺環境に起因して一時的にxDSLによる通信にリンクダウンが発生したり、ユーザ自身がネットワーク接続機器の設定を間違うことでPPP(Point-to-Point Protocol)接続を切断してしまったような場合に、自分で障害に対する適正な対応を採ることができない可能性がある。そこで、ユーザに対して何らかの技術的な支援を行うことが従来から行われている。
従来では、このような初心者ユーザに対する技術的な支援を、サービス事業者のサポート窓口の担当者が主として電話を用いて担当していた。しかしながら初心者ユーザがサポート窓口に電話した場合、担当者は電話で障害の発生したネットワーク接続機器の状態を把握するために、口頭でユーザの話をうまく誘導する必要がある。また、担当者が障害要因を把握した後は、解決手順を口頭で誘導する必要もある。初心者ユーザに対するこのような誘導は担当者にさまざまな負担を強いるだけでなく、かなりの時間を必要とすることになった。
そこで、ネットワーク接続機器の障害発生時にサポート担当者の負担を軽減する提案として、ネットワーク接続機器の送信する障害に関するレポートを受信して、メンテナンス用HTML文書を作成するメンテナンスサーバを備えるネットワーク接続機器の障害対応システムが第1の提案として提案されている(たとえば特許文献1参照)。この第1の提案では、ネットワーク接続機器に障害が発生すると、メンテナンスサーバが前記したレポートを受信して、内蔵のサービス情報データベースの内容を基にしてメンテナンス用HTML文書を作成して、メンテナンスセンタへ送信するようにしている。メンテナンスセンタでは、このメンテナンス用HTML文書をブラウザに表示することでメンテナンスに関する情報を視覚的な情報として取得して、これを見ながらネットワーク接続機器のユーザに適切な指示を行うことができる。
この第1の提案によれば、ネットワーク機器に障害が発生した場合に、その障害の内容をユーザから電話によって聞き出すことなく、メンテナンスセンタから迅速に障害の対応を行えるという利点がある。
しかしながら、第1の提案では保守窓口としてのメンテナンスセンタの担当者が初心者ユーザでも分かる障害から高度な知識や経験を有するユーザでなければ対処できないような障害まですべて対応することになる。すでに説明したようにネットワーク接続機器に対するユーザの習熟度はまちまちであり、メンテナンスセンタ(サポート窓口)の担当者は個々のユーザの習熟度が分からない。したがって、メンテナンスセンタの担当者はユーザが初心者であることを前提としてすべての障害に対応することが必要であり、結果的に初歩的な支援を必要としないユーザに対してまで初歩的あるいは詳細な支援を時間を掛けて行うことになって、負荷を軽減することができないという問題があった。
また、このようにメンテナンスセンタの担当者の負荷が大きいためユーザの各々に対する支援サービス開始までの待ち時間が大きくなり、緊急に支援を必要とするユーザが長期間支援を待たされる可能性が高かった。このように第1の提案では、ユーザに対する支援サービスが改善されにくいという問題があった。そこで、ネットワーク接続機器に障害が発生した場合、その障害内容に該当する障害ID(Identification)をエラー修復支援システムに送信して、このエラー修復支援システムから修復のためのメンテナンスメッセージあるいはエラーコードをユーザが取得するようにしたネットワーク接続機器の障害対応システムが第2の提案として提案されている(たとえば特許文献2参照)。
図19は、この第2の提案のネットワーク接続機器の障害対応システムで障害修復支援システムが行う処理の流れを表わしたものである。たとえば図示しない通信ネットワークに接続されたモデムが障害を発生させたとすると、このモデムに接続されたパーソナルコンピュータ等の通信端末からなる障害修復支援システムが、障害の対象となったモデムの送出してきた障害IDを受信する(ステップS601:Y)。そして、システム内蔵の管理テーブルを参照して(ステップS602)、障害IDに対応する障害修復メッセージを取得する(ステップS603)。この障害修復メッセージはメンテナンス情報として通信端末のディスプレイに表示される(ステップS604)。したがって、ユーザはこの通信端末のディスプレイのメンテナンス情報を見ながら障害の修復を試みることができる。
特開2004−013411号公報(第12段落、図1、図2)。 特開平10−154086号公報(第0013、第0015段落、図3)。
この第2の提案では、たとえばモデムに障害が発生したときにそのモデムに接続したパーソナルコンピュータ側が障害内容に対応した障害IDを取得して、パーソナルコンピュータに内蔵された管理テーブルを基にしてメンテナンス情報をディスプレイに表示することになる。したがって、ユーザがディスプレイに表示されたメンテナンス情報によってモデムを修復することができれば、保守窓口の担当者に支援を求めることがなく、支援の効率化を図ることができる。
しかしながら、この第2の提案では、障害を発生させたモデム等のネットワーク接続機器に接続されたパーソナルコンピュータ等の通信端末が障害の解析を行うようになっている。このため、通信端末側が接続対象のネットワーク接続機器の障害に関する情報を取得していなければ、障害の解析を行うことができない。したがって、たとえば、モデムの設定に誤りがあり、モデムがパーソナルコンピュータに自装置の障害に関する情報を通信する前の状況では、障害の解析が行えない。モデムの設定が正常に行われている場合でも、モデムとパーソナルコンピュータ等の通信端末の接続に障害が発生していれば同様に通信端末側には障害の解析の基となるデータが存在しない場合も考えられる。
そこで本発明の目的は、ネットワーク接続機器に初期設定の誤りも含めた何らかの障害が発生した場合にこれについて対処するための情報をユーザ側が確実に取得することのできるネットワーク接続機器、ネットワーク接続機器の障害対応システムおよび障害対応プログラムを提供することにある。
本発明は、(イ)通信端末を通信ネットワークに接続する自装置内部の状態を監視する状態監視手段と、(ロ)この状態監視手段の監視により状態が変化したか否かを判別する状態比較手段と、(ハ)自装置内部の各種状態とこれらの状態に対処すべき情報としての対処情報とを対応付けて格納した状態対応データベースと、(ニ)状態比較手段により状態が変化したと判別されたとき、変化後の状態に対応した対処情報を状態対応データベースから検索するデータベース検索手段と、(ホ)このデータベース検索手段の検索により得られた対処情報を自装置に接続され視覚的な表示部を備えた通信端末が視覚表示できる表示形式の情報に変換する対処情報変換手段とをネットワーク接続機器に具備させる。
すなわち本発明では、通信端末を通信ネットワークに接続する機能を備えた自装置内部の状態を状態監視手段で監視し、状態比較手段で直前の状態と現在の状態を比較することで状態が変化したか否かを判別するようにしている。そして、状態比較手段により状態が変化したと判別されたときには、データベース検索手段を使用して変化後の状態に対応した対処情報を状態対応データベースから検索し、対処情報変換手段を使用することで得られた対処情報を自装置に接続された通信端末が視覚表示できる表示形式の情報に変換するようにしている。これにより、その通信端末で対処情報の視覚表示が可能になる。視覚表示される対処情報は自装置の状態対応データベースから検索するので、ネットワーク接続機器に初期設定の誤りも含めた何らかの障害が発生した場合にこれについて対処するための情報を確実に取得することができる。
また、本発明は、(イ)視覚的な表示部を備えた通信端末と、(ロ)この通信端末を通信ネットワークに接続する自装置内部の状態を監視する状態監視手段と、この状態監視手段の監視により状態が変化したか否かを判別する状態比較手段と、自装置内部の各種状態とこれらの状態に対処すべき情報としての対処情報とを対応付けて格納した状態対応データベースと、状態比較手段により状態が変化したと判別されたとき、変化後の状態に対応した対処情報を状態対応データベースから検索するデータベース検索手段と、このデータベース検索手段の検索により得られた対処情報を自装置に接続され視覚的な表示部を備えた通信端末が視覚表示できる表示形式の情報に変換する対処情報変換手段と、この対処情報変換手段により変換された対処情報が通信端末に送出され視覚的に表示され、これを基に特定の対処情報を指定してこれに対応する情報としての対処情報対応情報の要求があったとき、この要求を通信ネットワークに送出する対処情報対応情報要求送出手段とを具備するネットワーク接続機器と、(ハ)前記したネットワーク上に配置され、状態対応データベースに格納された少なくとも一部の対処情報にそれぞれ対応する情報としての対処情報対応情報を格納しており、通信端末から特定の対処情報対応情報の要求があったとき、該当する対処情報対応情報をネットワーク接続機器を介してその通信端末に送出する情報サーバとをネットワーク接続機器の障害対応システムに具備させる。
すなわち本発明では、視覚的な表示部を備えた通信端末とネットワーク接続機器および情報サーバでネットワーク接続機器の障害対応システムを構成している。ここでネットワーク接続機器は、通信端末を通信ネットワークに接続する機能を備えた自装置内部の状態を状態監視手段で監視し、状態比較手段で直前の状態と現在の状態を比較することで状態が変化したか否かを判別するようにしている。そして、状態比較手段により状態が変化したと判別されたときには、データベース検索手段を使用して変化後の状態に対応した対処情報を状態対応データベースから検索し、対処情報変換手段を使用することで得られた対処情報を自装置に接続された通信端末が視覚表示できる表示形式の情報に変換するようにしている。これにより、その通信端末で対処情報の視覚表示が可能になる。また、ネットワーク接続機器は対処情報が通信端末に送出され視覚的に表示され、これを基に特定の対処情報を指定してこれに対応する情報としての対処情報対応情報の要求があったとき、この要求を対処情報対応情報要求送出手段を用いて通信ネットワークに送出するようにしている。情報サーバは、この対処情報対応情報の要求を受信して、該当する対処情報対応情報をネットワーク接続機器を介して要求のあった通信端末に送出することにしている。これにより、要求を行った通信端末は、ネットワーク接続機器から得られた対処情報を補完するような対処情報対応情報をも取得することができる。すなわち、何らかの障害が発生した場合にこれについて対処するための対処情報を確実に得ることができるだけでなく、更に関連する情報をも取得できるので、障害の修復が容易かつ確実となる。
また、本発明の障害対応プログラムは、(イ)通信端末を通信ネットワークに接続するネットワーク接続機器のコンピュータに、(ロ)自装置内部の状態を間隔を置いて監視する状態監視処理と、(ハ)この状態監視処理の監視により状態が変化したか否かを判別する状態比較処理と、(ニ)この状態比較処理で状態が変化したと判別されたとき変化後の状態にユーザが対処すべき情報としての対処情報をネットワーク接続機器内部に配置された状態対応データベースから検索する対処情報検索処理と、(ホ)この対処情報検索処理により得られた検索結果を前記した通信端末のディスプレイに視覚表示できる表示形式の情報に変換する対処情報変換処理とを実行させることを特徴としている。
すなわち本発明では、通信端末を通信ネットワークに接続するネットワーク接続機器のコンピュータが備える障害に対処するための障害対応プログラムに関するもので、状態監視処理で自装置内部の状態を間隔を置いて監視し、状態比較処理で状態が変化したか否かを判別することにしている。そして、状態が変化したと判別されたとき変化後の状態にユーザが対処すべき情報としての対処情報をネットワーク接続機器内部に配置された状態対応データベースから検索して、検索結果を前記した通信端末のディスプレイに視覚表示できる表示形式の情報に変換するようにしている。このようにネットワーク接続機器内部に配置された状態対応データベースから対処情報を取得するので、ネットワーク接続機器に初期設定の誤りも含めた何らかの障害が発生した場合にこれについて対処するための情報を確実に取得することができる。
以上説明したように本発明によれば、通信端末を通信ネットワークに接続するネットワーク接続機器自体が、自装置内部の各種状態とこれらの状態に対処すべき情報としての対処情報とを対応付けて格納した状態対応データベースを用意しているので、ネットワークに接続できない障害が発生したような場合でも、これに対処することかできる。しかも、この状態対応データベースを通信ネットワークを介して更新できるようにすることで、その内容をネットワーク接続機器の現状のハードウェアあるいはソフトウェアに対応させて変更することができる。
また、本発明ではネットワーク接続機器がその設定を含む何らかの障害が発生した際の対処すべき情報としての対処情報を基にして、通信ネットワーク上の情報サーバに、これに対応する具体的な情報等の対処情報対応情報を要求することができる。これにより、自装置内部に用意した状態対応データベースによるユーザ向けの情報の不足を補うことができ、ユーザによる各種障害への対応がより迅速かつ確実に行えるようになる。
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例におけるネットワーク接続機器の障害対応システムの構成を表わしたものである。このネットワーク接続機器の障害対応システム100は、ユーザ宅101側にネットワーク接続機器としてのxDSLモデム102が配置されており、パーソナルコンピュータ103およびVoIP(Voice over Internet Protocol)用電話機104がこれに接続されている。ここで、VoIPとは、IPネットワーク上で音声情報を伝達する技術をいい、VoIP用電話機104はインターネットを通信に用いる電話機である。加入者回線用の電話機をそのまま流用して、いわゆるインターネット電話として使用することができる。パーソナルコンピュータ103は通常のコンピュータであるが、ウエブ(WEB)設定用の画面表示を可能とするウエブブラウザ(web browser)をアプリケーションとしてインストールしている。
xDSLモデム102は、従来から存在するメタル回線としての電話回線106を使用して高速通信を実現させる変復調装置であるが、本実施例の装置は障害確認対応装置として、障害が発生したときにこれに対処する機能を併せ持っている。すなわち、本実施例でネットワーク接続機器として使用されるxDSLモデム102は、ユーザ宅101側に配置されており、パーソナルコンピュータ103やVoIP用電話機104に対する本来のxDSLモデムとしての機能を有する他に、xDSLモデムとして使用するための設定ミス等の何らかの障害が発生した場合にはこの障害を修復するための対応を採ることができる機能も併せ持っている。本実施例では、xDSLモデム102としてVoIP−TA(Terminal Adapter)型xDSLモデムを使用している。
xDSLモデム102に一端を接続された電話回線106は、WAN(Wide Area Network)側ネットワーク107およびサービス事業者の局設備108を介してインターネット109に接続されている。本実施例のWAN側ネットワーク107は、インターネット接続サービスおよびVoIPサービスが想定されている。このため、本実施例ではxDSL網が使用されている。本実施例のサービス事業者の局設備108は、便宜上、1つの装置として示しているが、xDSLによるインターネット接続サービスやVoIPサービスを実現するために複数の装置で構成されている。具体的には、局側xDSL集線装置(DSLAM:Digital Subscriber Line Access Multiplexer)、基幹回線網(バックボーン・ネットワーク)およびATM(Asynchronous Transfer Mode)ルータを介してインターネット109に接続するまでの装置群がサービス事業者の局設備108ということになる。
図2は、パーソナルコンピュータに接続された本実施例のxDSLモデムの要部の構成を表わしたものである。xDSLモデム102は、本来のxDSLモデムとしての機能の他に、既に説明した本実施例独特の機能を備えている。図で破線で囲んで示した障害対応領域部111は、本実施例独特の構成領域を示したものである。ここには、xDSLモデム102における障害対応領域部111以外の全領域からなる装置システム112を常時監視する装置監視部113と、この装置監視部113の監視結果を入力して過去の状態の監視結果と比較してxDSLモデム102自身の状態の変化を見つけ出す状態変化比較部114と、この状態変化比較部114の比較結果を用いて警告やメッセージをユーザに伝えるためのアラート表示を行う際の表示内容の選択を行う項目・アラート表示選択部115と、アラートの表示形式を調整するリンク・アラート表示追加部116および項目およびアラート表示検索データベース117から構成されている。ここでリンク・アラート表示追加部116から出力されるアラート情報は、設定画面出力部118を介してxDSLモデム102に接続されたパーソナルコンピュータ103(図1参照)に出力され、その図示しないディスプレイにおける設定画面119に表示されるようになっている。xDSLモデム102の装置システム112は、設定入力部121から各種設定についての入力を受け付けるようになっている。
このようなxDSLモデム102の各構成部品の少なくとも一部はソフトウェアとしての制御プログラムで構成されている。xDSLモデム102は図示しないがCPU(Central Processing Unit)と、前記した制御プログラムを格納した記憶媒体を備えている。
ところで装置システム112を常時監視する装置監視部113は、リンク状態監視ブロック123、PPP接続監視ブロック124、VoIP接続監視ブロック125および入力項目監視ブロック126から構成されており、それぞれのブロックごとに監視を行うようになっている。ここで、リンク状態監視ブロック123は、装置システム112内のモデム制御部127の監視を行うようになっている。PPP接続監視ブロック124は、同じく装置システム112内のPPP接続制御部128によるPPP接続の制御について監視を行うようになっている。VoIP接続監視ブロック125は、同じく装置システム112内のVoIP接続制御部の制御について監視を行うようになっている。入力項目監視ブロック126は、設定入力部121の入力項目を監視するようになっている。
図3は、装置監視部による各ブロックの監視制御の概要を表わしたものである。xDSLモデム102内の前記したCPUは、リンク状態監視ブロック123の監視制御の時間帯であるかをチェックして(ステップS301)、そうであれば(Y)、リンク状態監視ブロック123の監視制御を実行する(ステップS302)。リンク状態監視ブロック123の監視制御の時間帯でなければ(ステップS301:N)、PPP接続監視ブロック124の監視制御の時間帯であるかをチェックして(ステップS303)、そうであれば(Y)、PPP接続監視ブロック124の監視制御を実行する(ステップS304)。PPP接続監視ブロック124の監視制御の時間帯でなかった場合には(ステップS303:N)、続いて、VoIP接続監視ブロック125の監視制御の時間帯であるかをチェックする(ステップS305)。VoIP接続監視ブロック125の監視制御の時間帯であれば(Y)、VoIP接続監視ブロック125の監視制御を実行する(ステップS306)。VoIP接続監視ブロック125の監視制御の時間帯ではない場合には(ステップS305:N)、入力項目監視ブロック126の監視制御の時間帯であるかをチェックして(ステップS307)、そうであれば(Y)、入力項目監視ブロック126の監視制御を実行する(ステップS308)。
以上のステップS302、ステップS304、ステップS306またはステップS308の各制御の実行の後は、ステップS301に処理が戻る(リターン)。また、ステップS307で入力項目監視ブロック126の監視制御の時間帯ではないと判別された場合にも(N)、ステップS301に処理が戻る(リターン)ことになる。
ただし、本実施例では説明を簡略化するために、ステップS302のリンク状態監視ブロック123の監視制御と、ステップS304のPPP接続監視ブロック124の監視制御の2つの制御を行うことにし、これらについて後に説明することにする。
図4は、図2に示した状態変化比較部の制御の様子を表わしたものである。図2と共に説明する。状態変化比較部114は、装置監視部113から定期的に装置状態の監視情報131を受け付けるようになっている。監視情報131の受信があると(ステップS311:Y)、これによって得られた現在の装置状態を図示しないRAM(Random Access Memory)等の記憶領域の特定の部位に格納する(ステップS312)。そして、この記憶領域の他の部位に格納されていた1つ前の装置状態を読み出して(ステップS313)、これらの装置状態を比較する(ステップS314)。そして、比較結果としての状態遷移情報132を項目・アラート表示選択部115に出力する(ステップS315)。この後、1つ前の装置状態を記憶していた部位に現在の装置状態を上書きして(ステップS316)次に受信する装置状態の記憶に備える(リターン)。もちろん、これら装置状態を記憶する部位を交互に使用するようにしたり、装置状態を記憶する記憶部位をリング状に配置して、これらに順にステップS311で受信した監視情報に基づいた装置状態を記憶するようにしてもよい。
図5は、項目・アラート表示選択部の制御の様子を表わしたものである。図2と共に説明する。項目・アラート表示選択部115は、状態遷移情報132の受信を待機しており(ステップS321)、これを受信すると(Y)、xDSLモデム102の装置状態が前回から遷移したかどうかを状態変化比較部114の比較結果から判別する(ステップS322)。装置状態が遷移したと判別された場合には(Y)、項目・アラート表示選択部115はアラート表示用の情報を、項目およびアラート表示検索データベース117から検索する(ステップS323)。これによって項目およびアラート表示検索データベース117から得られた検索結果134は、選択情報135としてリンク・アラート表示追加部116に受け渡される(ステップS324)。
一方、ステップS322で装置状態が遷移していないと状態変化比較部114の比較結果から判別した場合(ステップS322:N)、項目・アラート表示選択部115は監視情報131をそのまま選択情報135としてリンク・アラート表示追加部116に受け渡す(ステップS325)。この場合、リンク・アラート表示追加部116は項目・アラート表示選択を行う必要がない。そこで、設定画面出力部118まで監視情報131を素通りさせることになる。
項目およびアラート表示検索データベース117は、装置状態から想定される障害について、現在の装置状態をユーザに解説する「アラート表示」と、障害の状態確認や、解決に相応しい「設定項目」を関連付けして格納したデータベースである。これについては後に具体的に説明する。
図6は、リンク・アラート表示追加部の制御の様子を表わしたものである。リンク・アラート表示追加部116は、項目・アラート表示選択部115から選択情報135を受信すると(ステップS331:Y)、その選択情報135は装置状態の遷移に対する検索結果134であるかどうかを判別する(ステップS332)。そして、検索結果134である場合には(Y)、受け取った状態確認および解決に必要な項目とアラート表示の情報を、後に説明するウエブ設定画面の表示例における「アラート表示や項目リンクの表示枠」にHTML(Hyper Text Markup Language)、XHTML(eXtensible HyperText Markup Language)等の文書構造記述用言語で記述して、設定画面出力部118に追加する出力を行う(ステップS333)。ステップS332で選択情報135が監視情報131そのままであった場合には(N)、状態が遷移していないので、項目・アラート表示選択を行う必要がない。そこでこの場合には設定画面出力部118まで監視情報131を素通りさせるようになっている。すなわち、ステップS333の処理を行うことなく、処理をステップS331にリターンさせる。
次に、障害対応領域部111以外の部分について説明する。設定画面出力部118は、パーソナルコンピュータ103のウエブブラウザに設定画面119を出力するようになっている。装置が状態遷移した場合には、リンク・アラート表示追加部116により、後に説明するアラート表示や項目リンクの表示枠に記載が追加されるようになっている。
設定画面119はウエブブラウザに表示される。本実施例のxDSLモデム102に接続されたパーソナルコンピュータ103は、設定画面出力部118にから出力された設定画面情報137を受け取って、これをウエブブラウザに表示する。パーソナルコンピュータ103は、ユーザによる装置設定の入力や変更を受け付けるユーザ・インタフェースとしての役割も担っている。
設定入力部121は、設定画面119に表示しながらユーザが入力した装置設定の変更内容を、装置システム112に反映するためのものである。設定入力部121によって装置システム112に反映される内容は、入力項目監ブロック126で常時監視されており、設定情報の変更の有無が把握されている。
装置システム112は、このxDSLモデム102の通常使用状態での動作の制御を行っている。実施例のxDSLモデム102は、既に説明したようにVoIP−TA型xDSLモデムとなっている。そこで、装置システム112は前記したモデム制御部127、PPP接続制御部128およびVoIP接続制御部129の各機能ブロックで構成されている。ただし、ここでは本発明に直接関連しない設定項目については、図示および説明を省略する。このような省略した機能ブロックの例としては、詳細なルーティング設定項目に関連するものや、ファームウェアの更新および装置の保守項目に関連するものを挙げることができる。
モデム制御部127は、WAN側ネットワーク107とのxDSLリンクアップおよびデータの入出力を行う。モデム制御部127に関する情報は、次に説明するウエブ設定画面の設定項目におけるモデム状態確認項目で確認することができる。PPP接続制御部128は、サービス事業者の局設備108とのPPP認証を行う。PPP接続制御部128に関する情報は、同じくウエブ設定画面の設定項目におけるPPP接続設定項目で確認することができる。VoIP接続制御部129はサービス事業者の局設備108とのVoIP認証およびVoIP通話通話制御を行う。VoIP接続制御部129に関する情報は、同じくウエブ設定画面の設定項目におけるVoIP接続設定項目で確認することができる。
図7は、パーソナルコンピュータのウエブ設定画面の設定項目の一覧の一例を示したものである。ここでは、VoIP−TA型xDSLモデムとしてのxDSLモデム102についての、ウエブ設定画面に一般的に備わっている設定項目の中で、本発明に関連する項目のみを標準的に使用される用語で記載している。したがって、本発明と直接関係がない設定項目の記載は割愛している。このような割愛される設定項目としては、たとえば詳細なルーティング設定項目の関連や、ファームウェアの更新および装置保守項目の関連を挙げることができる。
ウエブ設定画面の設定項目のうち、項番「2a」に分類されたものは、図2のモデム制御部127に関する情報としてのモデム状態確認項目である。具体的な表示内容としては、xDSL回線が接続されているかどうか表示する「リンク状態」や、リンクアップ中のxDSL規格の名称を表示する「ラインモード」や、xDSL回線の上り方向と下り方向の現在のリンク速度を表示する「リンク速度(下り/上り)(単位:kbps)」や、xDSL回線のエラー訂正制御状態を表示する「インタリーブ」や、xDSL回線のノイズマージンを表示する「ノイズマージン(単位:dB)」や、xDSL回線で実際に発生したエラーの数を統計して表示する「エラー統計情報」や、周波数ごとのxDSLリンク速度を視覚的に表示する「回線ノイズ状態グラフ」等を挙げることができる。このモデム状態確認項目は状態(設定)確認項目であり、ユーザの入力が必要な設定項目ではない。
ウエブ設定画面の設定項目のうち、項番「2b」に分類されたものは、図2のPPP接続制御部128に関する情報としてのPPP接続設定項目である。具体的な表示内容としては、PPP認証に必要な各パラメータである「PPPユーザID」、「PPPパスワード」、「IPアドレス」および「DNS(Domain Name System)」である。これらはサービス事業者から各ユーザに割り当てられた情報であり、ユーザの手動入力が必要な設定項目である。
ウエブ設定画面の設定項目のうち、項番「2c」に分類されたものは、図2のVoIP接続制御部129に関する情報としてのVoIP接続設定項目である。具体的な表示内容としては、VoIP認証に必要な各パラメータである「VoIPユーザID」、「VoIPパスワード」、「VoIPサーバ名」、「VoIP電話番号」および「サービスドメイン」である。これらはサービス事業者から各ユーザに割り当てられた情報であり、ユーザの手動入力が必要な設定項目である。
図8は、本実施例におけるウエブ設定画面の表示の一例を示したものである。本発明では、障害が発生したときの状態の確認や解決に関係するアラート表示や関連項目のリンクを、設定画面119(図2)におけるユーザが着目しやすい位置に自動的に表示することで、障害が発生した場合の解決を支援することを1つの目標としている。ここで、「設定画面119におけるユーザが着目しやすい位置」とは、ウエブブラウザで設定画面119を開いたときに最初にユーザの目に入る画面すなわちトップページであると考えられる。そのため、実施例では、アラート表示や項目リンクする位置をトップページの一部に位置付けて説明することにする。
ウエブ設定画面141には、各設定項目のメニュー表示枠142と、装置名・ウエブ設定画面タイトル等の表示枠143と、アラート表示や項目リンクの表示枠144および利用環境や装置情報等の表示枠145が表示されるようになっている。ここでアラート表示や項目リンクの表示枠144以外は、従来から用いられているものである。
各設定項目のメニュー表示枠142は、各設定項目のメニューを表示するようになっている。ここには図7に示した各設定項目を表示して選択することができる。近年のネットワークサービスに用いられるxDSLモデムやブロードバンドルータの高機能あるいは多機能化により、設定項目や状態確認項目が複雑に細分化されている。ウエブ表示形式による設定画面では、項目名をプルダウンメニューから選択して、トップページから各項目の詳細設定を行うページにジャンプする形式が一般的である。ところが、このようにトップページから各項目の詳細設定ページにジャンプする形式が一般的であるために、初心者ユーザは問題解決の糸口となる項目を見つけ難いという問題が発生している。本実施例のネットワーク接続機器の障害対応システム100では、次に説明するが、各設定項目のメニュー表示枠142から、目的の項目をいちいち探し出す手間を省いている。
アラート表示や項目リンクの表示枠144は、本発明独自のものとなっている。装置が状態遷移となった場合には、図2に示したリンク・アラート表示追加部116により、このアラート表示や項目リンクの表示枠144にアラート表示および後に説明する項目リンクが表示される。この図8に示した例では、後に説明する状態遷移表における「第1のXDSL再リンクアップ:一定時間経過後、自動的に再リンクアップし、リンクダウン前と比較してリンク速度に変化ない状態。」における表示例となっている。
このアラート表示や項目リンクの表示枠144には、「項目リンク」に関するボタン146が配置されている。図8に示した表示例では、「モデム状態確認」がリンクされている。この「項目リンク」は、いわゆるHTML(Hyper Text Markup Language)リンクであってもよいが、所定の項目の格納されている場所へのショートカットや、特定の項目を指示するボタン、アイコン、エイリアス(alias)等に類する表示手段を用いてもよい。アラート表示や項目リンクの表示枠144には「OK」(肯定)ボタン147も配置されている。「OK」ボタン147は、ユーザが手動で操作することで、アラート表示や項目リンクの表示をリセットさせることができるようになっている。
利用環境や装置情報等の表示枠145には、装置およびxDSL回線の情報の他に、図7に示したモデム状態確認項目、PPP接続設定項目、VoIP接続設定項目の情報等の情報が表示される。ユーザの利便性や事業者の事業判断によって、この利用環境や装置情報等の表示枠145に表示する内容が異なってくると考えられる。図8はその一例である。
<xDSLリンクに関する状態遷移>
図9は、本実施例におけるxDSLリンクに関する状態遷移を表わしたものである。また、図10は、このxDSLリンクに関して各状態に遷移した際の項目リンク表示とアラート表示の内容を表わしたものである。図9では、装置システム112(図2)のある「状態」から他の「状態」への遷移の関係付けを矢印で示している。この例では、xDSLリンクに関する状態遷移について説明することにする。この図9に示した内容は状態遷移表として、図2に示す項目およびアラート表示検索データベース117に格納されている。また図10は、状態変化比較部114が判断したxDSLモデム102の「状態」に関する情報を受けて、項目・アラート表示選択部115が項目およびアラート表示検索データベース117から検索し選択する「項目リンク表示」および「アラート表示」を示したものである。
まず、基本的な状態として第1の定常状態201が存在する。第1の定常状態201とは、xDSLリンク、PPP接続、VoIP接続のすべてが安定した理想的な状態である。第1の定常状態201は、回線障害等の障害要因が発生しない限り、矢印202で示すようにその状態が保持される。この第1の定常状態201では、ウエブ設定画面に表示する「項目リンク表示」および「アラート表示」は特にない。したがって、ユーザが図8における「OK」ボタン147を押してリセット操作を行わない限り、直前の表示状態を保持することになる。
この第1の定常状態201で回線障害等の障害要因が発生しxDSLリンクがダウンした場合には、xDSLリンク発生状態203に遷移する。
ところで、装置システム112は、第1の定常状態201の他に第2の定常状態204を採ることができる。第2の定常状態204は、第1の定常状態201と比較すると、xDSLリンク速度が低い状態にある。この第2の定常状態204では、xDSLリンクが安定しているものの、第1の定常状態201と比較すると、低いリンク速度で安定している状態である。たとえば一時的なノイズ印加等の原因によって、一時的なxDSL回線状態の悪化により発生するxDSLリンクダウンが生じることがある。このような場合、時間経過による回線状態の改善によっては自動的に再リンクアップする。しかしながら、残留ノイズがある状態等の原因によって回線状態の回復が完全ではない場合には、リンクダウン前のリンク速度よりも若干低い値で再リンクアップすることがある。第2の定常状態204は、このような状況で定常状態に移行したものである。ベスト・エフォート型サービスであるxDSLの場合、このようなケースでは、回線障害等の要因が再び発生しない限り、リンク速度は低い状態で保持されてしまう(矢印205参照)。
この第2の定常状態204から第1の定常状態201へ遷移するためには、ユーザの手動操作によって状態を一旦リセットして、再度リンクアップし直す必要がある。これによる状態が、xDSL手動リンクアップ状態206である。なお、第2の定常状態204で回線障害等の障害要因が発生し、リンクダウンした場合にはxDSLリンクダウン発生状態203に遷移する。第2の定常状態204では、ウエブ設定画面に表示する「項目リンク表示」および「アラート表示」は特になく、「OK」ボタン147の押下によるユーザのリセット操作がない限り直前の状態を保持する。
xDSLリンク発生状態203とは、回線障害等の何らかの障害要因でxDSLリンクダウンが発生した直後の状態である。このxDSLリンク発生状態203の状態から、時間経過で要因が消滅するか否かで、第1のxDSL再リンクアップ状態207、第2のxDSL再リンクアップ状態208およびxDSLリンクダウン継続状態209のうちの何れかの状態に遷移する。xDSLリンクダウン発生状態203でウエブ設定画面に表示する「項目リンク表示」および「アラート表示」は図10の該当箇所に示す通りである。
第1のxDSL再リンクアップ状態207は、一定時間経過後に、自動的に再リンクアップし、リンクダウン前と比較してリンク速度に変化ない状態である。この第1のxDSL再リンクアップ状態207は、一定時間経過後に障害要因が消滅した場合に遷移する状態であり、「項目リンク表示」および「アラート表示」の画面表示出力を除けば、実質は第1の定常状態201に等しく、画面表示出力の後、そのまま第1の定常状態201へ遷移する。第1のxDSL再リンクアップ状態207でウエブ設定画面に表示する「項目リンク表示」および「アラート表示」は図10の該当箇所に示す通りである。
すなわち、図8に示すアラート表示や項目リンクの表示枠144には、次のような文章が表示される。
「xx月xx日xx時xx分にxDSLリンクダウンが発生しました。
以前の速度:下り ● kbps/上り ★ kbps
現在の速度:下り ○ kbps/上り ☆ kbps
詳細は[モデム状態確認]を確認してください。」
第2のxDSL再リンクアップ状態208は、一定時間経過後に、自動的に再リンクアップし、リンクダウン前と比較してリンク速度が低い状態である。この第2のxDSL再リンクアップ状態208は、「項目リンク表示」および「アラート表示」の画面表示出力を除けば、実質は第2の定常状態204に等しく、画面表示出力の後、そのまま第2の定常状態204へ遷移する。
xDSLリンクダウン継続状態209は、一定時間経過後に、自動的に再リンクアップしない状態である。この状態は、回線障害等の障害要因が時間経過で消滅せずリンクダウンが継続している状態であり、要因が消滅しない限り、矢印211で示されるようにxDSLリンクダウン継続状態209が保持される。このxDSLリンクダウン継続状態209では、ユーザ単独での問題解決が困難な可能性が高い。このため、サービス事業者のサポート窓口へ問い合わせて問題解決を図る必要がある。このときには、要・問い合わせ状態212へ遷移する。xDSLリンクダウン継続状態209でウエブ設定画面に表示する「項目リンク表示」および「アラート表示」は、図10の該当箇所に示す通りである。
すなわち、図8に示すアラート表示や項目リンクの表示枠144には、次のような文章が表示される。
「xx月xx日xx時xx分からxDSLリンクダウンが発生しています。
→モデムの回線接続を確認してください。
回線接続が正常で、再度リンクアップしない場合はサービス事業者にお問い合わせください。」
なお、以降の箇所における具体的な表示は省略する。
xDSL手動リンクアップ206は、手動操作でxDSLの再リンクアップを行う状態である。第2の定常状態204から第1の定常状態201へ遷移するために、ユーザの手動操作で状態を一旦リセットして再度リンクアップし直し、リンク速度の回復を試みる状態である。リンク速度が回復すると第1の定常状態201へ遷移する。逆にリンク速度が回復しない場合は、第2の定常状態204に戻る。xDSL手動リンクアップ206では、ウエブ設定画面に表示する「項目リンク表示」および「アラート表示」は特になく、図8に示す「OK」ボタン147を用いてユーザがリセット操作を行わない限り、矢印205で示すように直前の状態を保持することになる。
要・問い合わせ状態212は、すでに説明したようにユーザ単独での問題解決が困難なために、サービス事業者のサポート窓口へ問い合わせて問題解決を図る必要がある状態である。「項目リンク表示」および「アラート表示」は特にない。
<PPP接続に関する状態遷移>
図11は、本実施例におけるPPP接続に関する状態遷移を表わしたものである。また、図12は、このPPP接続に関して各状態に遷移した際の項目リンク表示とアラート表示の内容を表わしたものである。図9と同様に図11では、装置システム112のある「状態」から他の「状態」への遷移の関係付けを矢印で示している。ただし、図10と同一の状態については、その図示を省略している。
まず、基本的な状態として第1の定常状態201が存在する。第1の定常状態201は、図9で説明した通り、xDSLリンク、PPP接続、VoIP接続のすべて安定した理想的な状態である。PPP接続に関する状態遷移の説明についても、第1の定常状態201を基本の状態と位置付ける。
PPP切断発生状態221は、PPP切断が発生した直後の状態である。これは、ネットワーク障害または設定誤り等の何らかの障害要因が発生し、PPP接続が切断した状態である。この状態から、時間が経過して障害要因が消滅するか否かによって、PPP再接続状態222、PPP再接続不可状態223あるいはPPP切断継続状態224のうちの何れかの状態に遷移することになる。PPP切断発生状態221では、ウエブ設定画面に表示する「項目リンク表示」および「アラート表示」は図12の該当箇所に示す通りである。
PPP再接続状態222は、一定時間経過後に、自動的にPPP再接続した状態である。このPPP再接続状態222は、一定時間経過後に障害要因が消滅した場合に遷移する状態であり、「項目リンク表示」および「アラート表示」の画面表示出力を除けば、実質は第1の定常状態201に等しく、画面表示出力の後、そのまま第1の定常状態201へ遷移する。PPP再接続状態222でウエブ設定画面に表示する「項目リンク表示」および「アラート表示」は図12の該当箇所に示す通りである。
PPP再接続不可状態223は、ユーザによりPPP設定を変更された履歴があり、かつ、一定時間経過後にも自動的にPPP再接続できない状態である。このPPP再接続不可状態223は、PPP切断が発生した障害要因が、ユーザによってPPP接続設定を誤って変更した場合に遷移する状態であり、一定時間経過後でも障害要因(この場合には設定誤り)が消滅しないために、PPP再接続を行うことができない。PPP再接続不可状態223から第1の定常状態201へ遷移するためには、ユーザの手動操作で状態を一旦リセットして再度リンクアップし直す必要がある(後に説明するPPP手動再接続状態225への状態遷移)。PPP再接続不可状態223でウエブ設定画面に表示する「項目リンク表示」および「アラート表示」は、図12の該当箇所に示す通りである。
PPP切断継続状態224は、ユーザによりPPP設定を変更された履歴がなく、かつ一定時間経過後に至っても自動的にPPP再接続しない状態である。このPPP切断継続状態224は、PPP切断が発生した障害要因が「ネットワーク障害」であり、かつ一定時間経過後に障害要因(この場合はネットワーク障害)が消滅しなかった場合に遷移する状態であり、障害要因が消滅しない限り、矢印226で示したようにPPP切断継続状態224が保持される。このPPP切断継続状態224では、ユーザ単独での問題解決が困難なため、サービス事業者のサポート窓口へ問い合わせて問題解決を図る必要がある(図9の要・問い合わせ状態212参照)。PPP切断継続状態224でウエブ設定画面に表示する「項目リンク表示」および「アラート表示」は、図12の該当箇所に示す通りである。
PPP手動再接続状態225は、手動操作でPPPの再接続を行う状態である。PPP再接続不可状態223から第1の定常状態201へ遷移するために、ユーザの手動操作で状態を一旦リセットして再度PPP接続を設定し直し、PPP接続の回復を試みる状態である。PPP接続が回復すると第1の定常状態201へ遷移する。逆にPPP接続設定に再度誤りがあり、PPP接続が回復しない場合は、PPP再接続不可状態223に戻る。PPP手動再接続状態225でウエブ設定画面に表示する「項目リンク表示」および「アラート表示」は特になく、図8に示す「OK」ボタン147を用いてユーザがリセット操作を行わない限り直前の状態を保持することになる。
要・問い合わせ状態212は、図9で説明した通り、ユーザ単独での問題解決が困難な可能性が高いために、サービス事業者のサポート窓口へ問い合わせて問題解決を図る必要がある状態である。
以上説明したように本実施例では、ユーザに障害解決の糸口となる設定項目もしくは状態確認項目を容易に誘導でき、ユーザの習熟度に関わらず、目的の項目に容易に到達することが可能になる。近年のネットワークサービスに用いられるxDSLモデムやブロードバンドルータの高機能および多機能化により、設定項目や状態確認項目が複雑に細分化されており、問題解決の糸口となる項目を探し出すこと自体が、当該装置やネットワークに対する知識の習熟度が低い初心者ユーザには困難となることが挙げられる。本実施例によれば、初心者ユーザの習熟度に因る困難を取り除くことが可能となる。
また、本実施例では、障害発生の履歴もしくは残留問題をユーザに容易に認識させ、適切な処置を誘導することができる。xDSLモデムでは、一時的なxDSL回線状態の悪化により発生するxDSLリンクダウンの場合に、時間経過による回線状態の改善によって再リンクアップする場合がある。このため、ユーザはリンクダウンが発生したことに気付かないことがある。しかし、障害でリンクダウンした直後に、回線状態の回復が完全ではない状態(残留ノイズ)で再リンクアップしたような場合には、リンクダウン前のリンク速度よりも若干低い値で再リンクアップすることがあり、ベスト・エフォート型サービスであるxDSLの場合、このようなケースでは、回線障害等の要因が再び発生しない限り、リンク速度は低い状態で保持されてしまう。ユーザにとっては見かけ上で気が付かないうちに、リンク速度がダウンしているような現象となる。このような現象が発生した場合に、過去にリンクダウンが発生した事実と現状のリンク速度をユーザに容易に認識させることができるので、ユーザが任意で再度リンクアップし直す等の処置を支援することが可能になる。
<発明の第1の変形例>
図13は、本発明の第1の変形例におけるVoIP接続に関する状態遷移を表わしたものである。また、図14は、このVoIP接続に関して各状態に遷移した際の項目リンク表示とアラート表示の内容を表わしたものである。図13では、装置システム112のある「状態」から他の「状態」への遷移の関係付けを矢印で示している。
この第1の変形例でも、基本的な状態として第1の定常状態201が存在する。第1の定常状態201は、図9で説明した通り、xDSLリンク、PPP接続、VoIP接続のすべて安定した理想的な状態である。VoIP接続に関する状態遷移の説明についても、第1の定常状態201を基本の状態と位置付ける。
VoIP切断発生状態231は、VoIP切断が発生した直後の状態である。これは、ネットワーク障害または設定誤り等の何らかの障害要因が発生し、VoIP接続が切断した状態である。この状態から、時間が経過して障害要因が消滅するか否かによって、VoIP再接続状態222、VoIP再接続不可状態223あるいはVoIP切断継続状態234のうちの何れかの状態に遷移することになる。VoIP切断発生状態231では、ウエブ設定画面に表示する「項目リンク表示」および「アラート表示」は図14の該当箇所に示す通りに示す通りである。
VoIP再接続状態232は、一定時間経過後に、自動的にVoIP再接続した状態である。このVoIP再接続状態232は、一定時間経過後に障害要因が消滅した場合に遷移する状態であり、「項目リンク表示」および「アラート表示」の画面表示出力を除けば、実質は第1の定常状態201に等しく、画面表示出力の後、そのまま第1の定常状態201へ遷移する。VoIP再接続状態232でウエブ設定画面に表示する「項目リンク表示」および「アラート表示」は図14に示す通りである。
VoIP再接続不可状態233は、ユーザによりVoIP設定を変更された履歴があり、かつ、一定時間経過後にも自動的にVoIP再接続できない状態である。このVoIP再接続不可状態233は、VoIP切断が発生した障害要因が、ユーザによってVoIP接続設定を誤って変更した場合に遷移する状態であり、一定時間経過後でも障害要因(この場合には設定誤り)が消滅しないために、VoIP再接続を行うことができない。VoIP再接続不可状態233から第1の定常状態201へ遷移するためには、ユーザの手動操作で状態を一旦リセットして再度リンクアップし直す必要がある(後に説明するVoIP手動再接続状態235への状態遷移)。VoIP再接続不可状態233でウエブ設定画面に表示する「項目リンク表示」および「アラート表示」は、図14の該当箇所に示す通りに示す通りである。
VoIP切断継続状態234は、ユーザによりVoIP設定を変更された履歴がなく、かつ一定時間経過後に至っても自動的にVoIP再接続しない状態である。このVoIP切断継続状態234は、VoIP切断が発生した障害要因が「ネットワーク障害」であり、かつ一定時間経過後に障害要因(この場合はネットワーク障害)が消滅しなかった場合に遷移する状態であり、障害要因が消滅しない限り、矢印236で示したようにVoIP切断継続状態234が保持される。このVoIP切断継続状態234では、ユーザ単独での問題解決が困難なため、サービス事業者のサポート窓口へ問い合わせて問題解決を図る必要がある(図9の要・問い合わせ状態212参照)。VoIP切断継続状態234でウエブ設定画面に表示する「項目リンク表示」および「アラート表示」は、図14の該当箇所に示す通りである。
VoIP手動再接続状態235は、手動操作でVoIPの再接続を行う状態である。VoIP再接続不可状態233から第1の定常状態201へ遷移するために、ユーザの手動操作で状態を一旦リセットして再度VoIP接続を設定し直し、VoIP接続の回復を試みる状態である。VoIP接続が回復すると第1の定常状態201へ遷移する。逆にVoIP接続設定に再度誤りがあり、VoIP接続が回復しない場合は、VoIP再接続不可状態233に戻る。VoIP手動再接続状態235でウエブ設定画面に表示する「項目リンク表示」および「アラート表示」は特になく、図8に示す「OK」ボタン147を用いてユーザがリセット操作を行わない限り直前の状態を保持することになる。
要・問い合わせ状態212は、図9で説明した通り、ユーザ単独での問題解決が困難な可能性が高いために、サービス事業者のサポート窓口へ問い合わせて問題解決を図る必要がある状態である。
<発明の第2の変形例>
図15は、本発明の第2の変形例におけるネットワーク接続機器の障害対応システムの全体的な構成を表わしたものである。この図15で図1と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。この第2の変形例のネットワーク接続機器の障害対応システム100Bでは、インターネット109にデータベース更新サーバ401が接続されている。また、ユーザ宅101B内のxDSLモデム102Bは、データベース更新サーバ401から送られてくる更新情報を受信する更新情報受信部402を備えており、図2に示した項目およびアラート表示検索データベース117の内容を更新する更新情報を受信するようになっている。更新情報更新部403は、インターネット109に接続できる状態に限定されるが、xDSLモデム102Bに関する更新情報が受信されると、項目およびアラート表示検索データベース117の内容を更新することができるようになっている。
すなわち、第2の変形例のネットワーク接続機器の障害対応システム100Bでは、項目およびアラート表示検索データベース117の内容がxDSLモデム102Bのバージョンアップやその他の状況に応じて更新されるようになっている。したがって、インターネット109に接続できる状態が存在する条件で、項目およびアラート表示検索データベース117の内容が陳腐化することがない。
<発明の第3の変形例>
図16は、本発明の第3の変形例におけるネットワーク接続機器の障害対応システムを表わしたものである。この図16で図1と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。この第3の変形例のネットワーク接続機器の障害対応システム100Cでは、インターネット109にヘルプサーバ421が接続されている。また、ユーザ宅101C内のxDSLモデム102Cには項目およびアラート表示検索データベース117Cが格納されている。この項目およびアラート表示検索データベース117Cは、実施例で説明した項目およびアラート表示検索データベース117の内容のうちのインターネット109に接続できる状態での各「アラート表示」に対応付けて「ウエブ参照情報」が格納されている。
「ウエブ参照情報」は、ヘルプサーバ421内のそれぞれの「アラート表示」に対応するより詳細あるいは具体的な情報である。具体的にはユーザが対処すべき解決策を図あるいは写真を使用したり動画を使用して、初心者ユーザにとっても理解しやすい内容としている。このような情報は、項目およびアラート表示検索データベース117に格納することも可能であるが、記憶容量が大きくなるので、xDSLモデム102Cの図示しないメモリを大容量とする必要があり、コストアップの要因となる。また、バージョンアップに対応させることができない。そこで、本発明の第3の変形例におけるネットワーク接続機器の障害対応システム100Cでは、インターネット109上にヘルプサーバ421を設け、パーソナルコンピュータ103側にウエブアクセス部422を配置して、インターネット109に接続できる状態での個々の「アラート表示」に対応する形で、該当する「ウエブ参照情報」を取得してブラウザに表示できるようにしている。
「ウエブ参照情報」には、サポート窓口の担当者の電話番号を含めることができる。この場合の電話番号は、それぞれの「アラート表示」に対応させることができる。したがって、障害の内容に応じてサポート窓口の担当者を具体的に指定して、ユーザに対してより専門的な回答を取得させることができる。もちろん、障害内容によってはサポート窓口に限らず、xDSLモデム102Cの該当部品を開発したメーカの開発担当者に通じる電話番号であってもよい。「ウエブ参照情報」には、サポート窓口やこれら各担当者の電子メールのアドレスを含めることができることも当然である。
サポート窓口の担当者はユーザ宅101Cから送られてくる「ウエブ参照情報」の要求に「参照番号」あるいは「状態」に関する情報が含まれるようにすることで、ユーザに障害内容を問い合わせることなく、障害の概要を知ることができる。したがって、特に初心者ユーザにウエブアクセス部422を受け口とした、より分かりやすい情報を送信して、これをディスプレイの設定画面119(図2参照)に表示させることで、障害をより迅速に修復させることができる。
図17は、実施例の図14に対応してVoIP接続に関して各状態に遷移した際の項目リンク表示とアラート表示の内容を表わしたものである。「アラート表示」の欄の中でユーザが現在の障害に対処すべき必要のある箇所には、「WWWヘルプ」ボタン431が表示され、サービス事業者への電話あるいは電子メールでの連絡を可能とする箇所には「サービス事業者」ボタン432が配置されている。なお、パーソナルコンピュータ103Cは、現状でインターネット109へのアクセスが不可能な状態では「WWWヘルプ」ボタン431および「サービス事業者」ボタン432の表示を行わないように設定することで、ユーザが無駄にこれらのボタン431、432をクリックすることを防止することができる。ただし、図17の場合にはVoIP接続を例に挙げているのでVoIP接続用電話機104が障害によって使用できない場合があるが、公衆電話回線の電話番号のようにxDSLモデム102Cの障害と関係なく連絡できる電話番号の場合は常にその番号を表示しておけばよい。
図18は、一例として「アラート表示」の欄の「WWWヘルプ」ボタンを押した場合のウエブアクセス部の処理の概要を表わしたものである。図16および図17と共に説明する。パーソナルコンピュータ103Cは、図16に示したウエブアクセス部422は、ヘルプサーバ421あるいはxDSLモデム102Cから所定のプログラムをダウンロードしており、図示しないCPUがこれを実行することで、この制御を実現する。
すなわち、パーソナルコンピュータ103CのCPUはユーザが「WWWヘルプ」ボタン431をクリックするのを待機しており(ステップS501)、これがクリックされると(Y)、ヘルプサーバ421に接続中であるかどうかを判別し(ステップS502)、接続していない場合には(N)、ヘルプサーバ421のURL(Uniform Resource Locator)情報を基にしてこれに接続する(ステップS503)。そして、クリックされた「アラート表示」に埋め込まれたアドレス情報を基にしてその「アラート表示」に対応する具体的なウエブページの取得をヘルプサーバ421に要求する(ステップS504)。なお、ステップS502でヘルプサーバ421にアクセスされている場合には(Y)、直ちにステップS504の処理に移行する。
この後、CPUは該当するウエブページが受信されるのを待って(ステップS505:Y)、ディスプレイにウィンドウを新たに設定して、ヘルプサーバ421から送られてきた該当するウエブページをこれに表示する(ステップS506)。したがって、ユーザはこのウエブページに表示された写真や動画等の具体的な情報を基にして障害の修復を図ることができる。ヘルプサーバ421から送られてきた該当するウエブページはその図示しない「閉じる」ボタンをクリックすることで(ステップS507:Y)、閉じることができる。
「サービス事業者」ボタン432をクリックしたときには、電話番号あるいは電子メールの入力フォームが表示され、その後は周知の手法で電話を掛けたり、電子メールを作成して送信することができる。そこで、「サービス事業者」ボタン432をクリックしたときの処理の流れの図示および説明は省略する。
なお、実施例および変形例ではネットワーク接続機器としてxDSLモデムを例に挙げたが、ネットワークに接続でき、かつ自装置に視覚的な表示部を備えた視覚的表示装置を接続できるあらゆるネットワーク接続機器に対して本発明を適用することができることは当然である。また、変形例ではインターネット109上にサーバを配置したが、他の有線あるいは無線上のネットワークに配置してもよいことは当然である。
本発明の一実施例におけるネットワーク接続機器の障害対応システムのシステム構成図である。 パーソナルコンピュータに接続された本実施例のxDSLモデムの要部を示すブロック図である。 本実施例の装置監視部による各ブロックの監視制御の概要を表わした流れ図である。 図2に示した状態変化比較部の制御の様子を表わした流れ図である。 図2に示した項目・アラート表示選択部の制御の様子を表わした流れ図である。 図2に示したリンク・アラート表示追加部の制御の様子を表わした流れ図である。 本実施例でパーソナルコンピュータのウエブ設定画面の設定項目の一覧の一例を示した説明図である。 本実施例におけるウエブ設定画面の表示の一例を示した平面図である。 本実施例におけるxDSLリンクに関する状態遷移を示す状態遷移図である。 図9における項目リンク表示とアラート表示の内容を表わした説明図である。 本実施例におけるPPP接続に関する状態遷移を示す状態遷移図である。 図11における項目リンク表示とアラート表示の内容を表わした説明図である。 本発明の変形例におけるVoIP接続に関する状態遷移を示す状態遷移図である。 図13における項目リンク表示とアラート表示の内容を表わした説明図である。 本発明の第2の変形例におけるネットワーク接続機器の障害対応システムのシステム構成図である。 本発明の第3の変形例におけるネットワーク接続機器の障害対応システムのシステム構成図である。 第3の変形例でVoIP接続に関して各状態に遷移した際の項目リンク表示とアラート表示の内容を表わした説明図である。 第3の変形例で「アラート表示」の欄の「WWWヘルプ」ボタンを押した場合のウエブアクセス部の処理の概要を表わした流れ図である。 従来の第2の提案によるネットワーク接続機器の障害対応システムで障害修復支援システムが行う処理を表わした流れ図である。
符号の説明
100、100B、100C ネットワーク接続機器の障害対応システム
101、101B、101C ユーザ宅
102、102B、102C xDSLモデム
103、103C パーソナルコンピュータ
104 VoIP用電話機
106 電話回線
107 WAN側ネットワーク
109 インターネット
112 装置システム
113 装置監視部
114 状態変化比較部
115 項目・アラート表示選択部
116 リンク・アラート表示追加部
117、117C 項目およびアラート表示検索データベース
118 設定画面出力部
119 設定画面
134 検索結果
141 ウエブ設定画面
144 アラート表示や項目リンクの表示枠
401 データベース更新サーバ
402 更新情報受信部
403 更新情報更新部
421 ヘルプサーバ(情報サーバ)
422 ウエブアクセス部

Claims (8)

  1. 通信端末を通信ネットワークに接続する自装置内部の状態を監視する状態監視手段と、
    この状態監視手段の監視により状態が変化したか否かを判別する状態比較手段と、
    前記自装置内部の各種状態とこれらの状態に対処すべき情報としての対処情報とを対応付けて格納した状態対応データベースと、
    前記状態比較手段により状態が変化したと判別されたとき、変化後の状態に対応した前記対処情報を前記状態対応データベースから検索するデータベース検索手段と、
    このデータベース検索手段の検索により得られた対処情報を自装置に接続され視覚的な表示部を備えた前記通信端末が視覚表示できる表示形式の情報に変換する対処情報変換手段
    とを具備することを特徴とするネットワーク接続機器。
  2. 前記通信端末は、ブラウザを搭載しており、前記通信端末が視覚表示できる表示形式の情報とは文書構造記述用言語で記述された情報であることを特徴とする請求項1記載のネットワーク接続機器。
  3. 前記状態対応データベースとは各種の障害のいずれかに状態が遷移したときの対処情報を格納したデータベースであることを特徴とする請求項1記載のネットワーク接続機器。
  4. 前記通信ネットワークにより前記状態対応データベースを逐次更新するデータベース更新手段を具備することを特徴とする請求項1記載のネットワーク接続機器。
  5. 視覚的な表示部を備えた通信端末と、
    この通信端末を通信ネットワークに接続する自装置内部の状態を監視する状態監視手段と、この状態監視手段の監視により状態が変化したか否かを判別する状態比較手段と、前記自装置内部の各種状態とこれらの状態に対処すべき情報としての対処情報とを対応付けて格納した状態対応データベースと、前記状態比較手段により状態が変化したと判別されたとき、変化後の状態に対応した前記対処情報を前記状態対応データベースから検索するデータベース検索手段と、このデータベース検索手段の検索により得られた対処情報を自装置に接続され視覚的な表示部を備えた前記通信端末が視覚表示できる表示形式の情報に変換する対処情報変換手段と、この対処情報変換手段により変換された対処情報が前記通信端末に送出され視覚的に表示され、これを基に特定の対処情報を指定してこれに対応する情報としての対処情報対応情報の要求があったとき、この要求を前記通信ネットワークに送出する対処情報対応情報要求送出手段とを具備するネットワーク接続機器と、
    前記ネットワーク上に配置され、前記状態対応データベースに格納された少なくとも一部の前記対処情報にそれぞれ対応する情報としての前記対処情報対応情報を格納しており、前記通信端末から特定の前記対処情報対応情報の要求があったとき、該当する対処情報対応情報を前記ネットワーク接続機器を介してその通信端末に送出する情報サーバ
    とを具備することを特徴とするネットワーク接続機器の障害対応システム。
  6. 前記対処情報対応情報にはサポート窓口の電話番号が含まれていることを特徴とする請求項5記載のネットワーク接続機器の障害対応システム。
  7. 前記対処情報対応情報にはサポート窓口のメールアドレスが含まれていることを特徴とする請求項5記載のネットワーク接続機器の障害対応システム。
  8. 通信端末を通信ネットワークに接続するネットワーク接続機器のコンピュータに、
    自装置内部の状態を間隔を置いて監視する状態監視処理と、
    この状態監視処理の監視により前記状態が変化したかの比較処理を行う状態比較処理と、
    この状態比較処理で状態が変化したとされたとき変化後の状態にユーザが対処すべき情報としての対処情報を前記ネットワーク接続機器内部に配置された状態対応データベースから検索する対処情報検索処理と、
    この対処情報検索処理により得られた検索結果を前記通信端末のディスプレイに視覚表示できる表示形式の情報に変換する対処情報変換処理
    とを実行させることを特徴とする障害対応プログラム。
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