以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を示すプレゼンス情報管理システムについて説明する。図1は本実施の形態を示すプレゼンス情報管理システム内部の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すプレゼンス情報管理システム1は、例えば無線IP電話機2、IP電話機3、PHS電話機4、ISDN電話機5、多機能電話機6及びアナログ電話機7等の内線電話機8と、無線IP電話機2を無線収容するIP基地局9と、PHS電話機4を無線収容するPHS基地局10と、IP電話機3及びIP基地局9を収容接続するIP交換機11と、PHS基地局10、ISDN電話機5、多機能電話機6及びアナログ電話機7を収容接続する一般交換機12と、内線電話機8のプレゼンス情報を登録管理するプレゼンスサーバ13と、ホストコンピュータ14と、パソコン端末15とを有している。
また、プレゼンス情報管理システム1は、IP基地局9、IP電話機3、IP交換機11、一般交換機12及びプレゼンスサーバ13間を通信接続する第1ネットワーク16Aと、IP交換機11、IP電話機3、パソコン端末15及びホストコンピュータ14間を通信接続する第2ネットワーク16B、第1ネットワーク16A及び第2ネットワーク16B同士を接続する通信インタフェースであるルータ17とを有している。
ホストコンピュータ14は、時間単位で内線電話機ユーザのプレゼンス情報をスケジュール管理する外部スケジューラ14Aを外部アプリケーションとして搭載している。
図2は本実施の形態に関わるプレゼンスサーバ13内部の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すプレゼンスサーバ13は、IP交換機11との通信インタフェースを司る交換機通信インタフェース部21と、無線IP電話機2との通信インタフェースを司るIP無線インタフェース部22と、ホストコンピュータ14内の外部スケジューラ14Aとの通信インタフェースを司るアプリケーションインタフェース部23と、パソコン端末15との通信インタフェースを司るWebインタフェース部24と、内線電話機ユーザのユーザ情報やプレゼンス情報等を登録管理する内部データベース25と、このプレゼンスサーバ13全体を制御するサーバ制御部26とを有している。
内部データベース25は、ユーザ情報を管理するユーザデータベース25Aと、ユーザ個人の電話帳を管理する個人電話帳データベース25Bと、全ユーザ共有の電話帳を管理する共有電話帳データベース25Cと、システム運用情報を管理するシステムデータベース25Dと、後述する内線電話機8の端末種別に応じてプレゼンス情報を変換するプレゼンス変換テーブル25Eとを有している。
サーバ制御部26は、交換機通信インタフェース部21を監視制御するIP交換機用監視制御部26Aと、IP無線インタフェース部22を監視制御するIP無線端末用監視制御部26Bと、Webインタフェース部24を監視制御するWeb用監視制御部26Cと、アプリケーションインタフェース部23を監視制御するアプリケーション監視制御部26Dとを有している。
IP交換機用監視制御部26Aは、交換機通信インタフェース部21を通じてIP交換機11との通信アクセスを監視制御し、例えば5秒周期の通信タイミングに応じてIP交換機11と通信接続し、このIP交換機11に登録管理中の内線電話機8の内線番号及び、プレゼンス情報を識別するプレゼンス番号を自動収集すると共に、内部データベース25に登録管理中の内線電話機8のプレゼンス情報に変更があった場合に、同変更のあった内線電話機8の内線番号及びプレゼンス情報に対応するプレゼンス番号をIP交換機11に通知するものである。
IP無線端末用監視制御部26Bは、IP無線インタフェース部22を通じて無線IP電話機2との通信アクセスを監視制御し、無線IP電話機2からの通信接続に応じて、同無線IP電話機2からプレゼンスサーバ13に対する設定要求、例えばプレゼンス情報の変更登録やプレゼンス情報の通知要求等を実行すると共に、無線IP電話機2に対して変更のプレゼンス情報を通知するものである。尚、プレゼンス情報の変更登録とは、内部データベース25内に登録中の自分のプレゼンス内容を変更すること、また、通知要求とは、所望相手先の内線電話機8にプレゼンス情報の変更があった場合に変更内容を知らせることである。
Web用監視制御部26Cは、Webインタフェース部24を通じてパソコン端末15から内部データベース25へのアクセスを監視制御するものである。尚、パソコン端末15は、Webインタフェース部24を通じて内部データベース25内にログインし、画面上で内部データベース25内のユーザ情報等を変更登録することができるものである。
アプリケーション監視制御部26Dは、アプリケーションインタフェース部23を通じてホストコンピュータ14内の外部スケジューラ14Aとの通信アクセスを監視制御し、例えば5秒周期の通信タイミングに応じて、外部スケジューラ14Aと通信接続し、この外部スケジューラ14Aから現在時間帯に対応した内線電話機ユーザのプレゼンス情報を自動収集するものである。
図3はシステムデータベース25Dに管理中のシステム運用情報のデータ構成を示す説明図である。
図3に示すシステム運用情報100は、IP交換機11及び一般交換機12に関わる運用情報に相当し、交換機の識別番号に相当するPBX番号101と、同交換機の運用IPアドレス102と、同交換機のバックアップ用IPアドレス103と、前回使用したIPアドレスに相当する前回使用IPアドレス104と、同交換機の名称に相当するPBX名称105と、同交換機の故障中や運転中等のステータス状態を示す運用ステータス情報106と、同交換機の管轄する事業所を識別する事業所コード107とで構成している。尚、バックアップ用IPアドレス103は、運用中の交換機が故障した場合に使用するバックアップ用交換機のIPアドレスに相当するものである。
図4はユーザデータベース25Aに管理中のユーザ情報のデータ構成を示す説明図である。
図4に示すユーザ情報110は、プレゼンス情報管理システム1内の内線電話機8のユーザの各種情報に相当し、ユーザを識別するユーザID111と、ユーザの内線電話機8を識別する内線ID112と、同内線電話機8の内線番号113と、同ユーザのプレゼンスサーバ13にログインするためのパスワード114と、同ユーザの氏名115と、同ユーザのプレゼンス情報、例えば出張中、休暇中、会議中、休憩中等の状態を示すプレゼンス内容116と、同プレゼンス内容に対応するプレゼンス管理番号117と、同内線電話機8の話中等の状態を示す内線ステータス情報118と、同内線電話機8が無線IP電話機2やIP電話機3の場合、IPアドレスに相当する内線URI119と、同内線電話機8の端末種別120と、同ユーザの所属を示す部署121と、同ユーザの携帯電話機の電話番号122と、同ユーザのパソコン端末15のメールアドレス123と、同ユーザの転送先の電話番号を示す転送先番号124等とで構成している。
図5はプレゼンス変換テーブル25Eのテーブル内容を示す説明図である。
図5に示すプレゼンス変換テーブル25Eは、プレゼンス内容131と、このプレゼンス内容131を識別するプレゼンス管理番号132と、内線電話機8や外部スケジューラ14Aの端末種別に応じたプレゼンス番号133及びプレゼンス文字列134とを夫々対応付けて記憶管理し、サーバ制御部26は、例えば交換機通信インタフェース部21を通じてIP交換機11から内線電話機8の内線番号及びプレゼンス番号を取得すると、この内線番号に対応した端末種別をユーザデータベース25Aから抽出し、この端末種別のプレゼンス番号133に対応するプレゼンス管理番号132及びプレゼンス内容131をプレゼンス変換テーブル25Eから抽出し、この抽出したプレゼンス管理番号132及びプレゼンス内容131を、図4の同内線番号113に対応したプレゼンス管理番号117及びプレゼンス内容116としてユーザデータベース25Aに更新登録するものである。
サーバ制御部26は、例えば端末種別Aの内線電話機8の内線番号及びプレゼンス番号“2”をIP交換機11から収集した場合、内線番号に対応した端末種別Aを抽出し、プレゼンス変換テーブル25Eを使用して、同端末種別Aのプレゼンス番号“2”に対応するプレゼンス管理番号“1”及びプレゼンス内容“休暇中”を抽出するものである。
また、サーバ制御部26は、同様に、IP交換機11から端末種別Bのプレゼンス番号“3”を収集した場合、プレゼンス管理番号“6”及びプレゼンス内容“帰宅”を抽出することになる。
また、サーバ制御部26では、IP交換機11から内線電話機8のプレゼンス番号の代わりにプレゼンス文字列を収集した場合、内線電話機8の内線番号に応じて端末種別を抽出し、プレゼンス変換テーブル25Eを使用して、この抽出した端末種別のプレゼンス文字列134に対応するプレゼンス管理番号132及びプレゼンス内容131を抽出するものである。例えばサーバ制御部26は、端末種別Aの内線電話機8の内線番号及びプレゼンス文字列“キュウケイ”をIP交換機11から収集した場合、プレゼンス変換テーブル25Eを使用して内線番号に対応した端末種別Aのプレゼンス文字列“キュウケイ”に対応するプレゼンス管理番号“4”及びプレゼンス内容“休憩中”を抽出することになる。
図6はIP交換機11内部の概略構成を示すブロック図である。
図6に示すIP交換機11は、第1ネットワーク16A(第2ネットワーク16B)との通信インタフェースを司るネットワーク通信インタフェース31と、通話路を形成する切替スイッチ32と、IP交換機11内部の各種プログラム等を記憶管理するIPメモリ部33と、このIP交換機11全体を制御するIP制御部34とを有している。
ネットワーク通信インタフェース31は、IP基地局9及びIP電話機3との通信インタフェースを司るIP電話通信インタフェース31Aと、一般交換機12との通信インタフェースを司る一般電話通信インタフェース31Bと、プレゼンスサーバ13との通信インタフェースを司るサーバ通信インタフェース31Cとを有している。
IPメモリ部33は、IP交換機11に収容接続するIP電話機3及び無線IP電話機2の内線番号及び内線ステータス情報、一般交換機12に収容接続する多機能電話機6、ISDN電話機5、PHS電話機4及びアナログ電話機7の内線番号及び内線ステータス情報の他に、これら内線電話機8毎にプレゼンス内容に対応したプレゼンス番号を登録管理しているものである。
また、プレゼンスサーバ13内の内部データベース25のユーザデータベース25Aのユーザ情報110は、パソコン端末15からのログインで同パソコン端末15の表示画面上で変更登録可能であることは前述した。
そこで、パソコン端末15の表示画面の内容について説明する。図7はパソコン端末15のユーザ情報設定画面(基本設定)の内容を端的に示す説明図、図8はパソコン端末15のユーザ情報設定画面(拡張設定)の内容を端的に示す説明図、図9はパソコン端末15のユーザ情報検索画面の内容を端的に示す説明図である。
図7に示すユーザ情報設定画面150内のメニュー画面140は、個人電話帳データベース25B内に登録中のユーザ自身の電話帳画面を表示する個人電話帳ボタン141と、図9に示すユーザ情報検索画面を表示するユーザ情報検索ボタン142と、ユーザ情報設定画面を表示するユーザ情報設定ボタン143と、プレゼンスサーバ13とのログインをログオフするログオフボタン144と、プレゼンス内容を入力するプレゼンス内容欄145、コメントを入力するコメント入力欄146と、更新ボタン147とを有し、パソコン端末15は、例えば表示画面上のユーザ情報検索ボタン142のクリック操作を検出すると、図9に示すユーザ情報検索画面を表示することになる。
図7に示すユーザ情報設定画面150は、ユーザデータベース25A内のユーザ情報の基本内容を設定するための基本設定画面に相当し、ユーザID111を登録するユーザID入力欄151と、パスワード114を登録するパスワード入力欄152と、登録パスワードを確認するパスワード確認入力欄153と、ユーザ氏名115を登録する氏名入力欄154と、氏名フリガナを登録するフリガナ入力欄155と、コメントを入力するコメント欄156と、ユーザのパソコン端末15のメールアドレスを登録するメールアドレス入力欄157と、ユーザの内線電話機8の内線番号113を入力する内線番号入力欄158と、ユーザのFAX番号を登録するFAX番号入力欄159と、ユーザ所有の携帯電話機のメールアドレスを登録する携帯メールアドレス入力欄160と、ユーザ所有の携帯電話機の電話番号122を登録する携帯電話番号入力欄161と、ユーザの所属部署121を階層毎に登録する所属階層入力欄162と、代理者を登録する代理者入力欄163と、基本設定画面150から拡張設定画面170に移行する拡張設定ボタン164と、自分のユーザ情報の内容を他のユーザに対して公開するか否かを登録する公開チェックボックス165とを有している。
尚、代理者入力欄163は、内線電話機ユーザのプレゼンス情報の変更を、プレゼンス情報管理システム1の管理者及びユーザ自身しか実行できない場合に、例えばユーザ自身が長期出張の場合はプレゼンス情報を変更することができない場合も想定でき、管理者及びユーザ自身以外でも変更することが可能な代理者を登録するための入力欄である。
また、公開チェックボックス165は、非公開のチェックボックスにチェックを入れると、自分以外の内線電話機8のユーザに対する自分のプレゼンス情報の通知を禁止するものである。
また、図8に示すユーザ情報設定画面の拡張設定画面170は、プレゼンス内容に応じて転送先番号を登録する画面に相当し、プレゼンス内容毎に転送先番号を入力する転送先入力欄171と、拡張設定画面から基本設定画面に移行する基本設定ボタン172とを有し、転送先番号入力欄171でプレゼンス内容毎に任意の転送先番号が設定可能となる。
図9に示すユーザ情報検索画面180は、検索条件に基づき、ユーザデータベース25Aからユーザ情報を検索するための操作画面に相当し、検索条件である氏名を入力する氏名入力欄181と、検索条件である内線番号を入力する内線番号入力欄182と、検索条件である部署名を入力する部署入力欄183及び部署選択欄184と、これら検索条件で検索動作を実行する検索実行ボタン185とを有し、パソコン端末14は、例えば検索実行ボタン185のボタン操作に応じて検索結果画面190が画面表示することになる。
検索結果画面190には、検索条件に合致したユーザに関わる内線番号、端末種別、プレゼンス情報、所属部署、ユーザ氏名、コメント、氏名フリガナ、メールアドレス、外線番号、携帯電話番号、FAX番号及び携帯メールアドレスを画面表示し、この検索結果から個人電話帳に登録するためのチェックボックス191と、登録ボタン192とを有し、検索結果画面190から所望ユーザのチェックボックス191をチェックして登録ボタン192をボタン操作することで、同所望ユーザのユーザ情報が個人電話帳に登録することになる。尚、パソコン端末15のユーザは、表示画面上の内線番号、外線番号や携帯電話番号等の電話番号をクリック操作すると、この電話番号に対する発信動作が可能になる。
図10はホストコンピュータ14内の外部スケジューラ14Aのテーブル内容を端的に示す説明図である。
図10に示すスケジュール管理テーブル200は、ユーザ名を示す氏名201と、15分単位の時間帯毎のプレゼンス内容202とを有し、ユーザ毎に15分単位の時間帯でプレゼンス内容を管理するものである。
尚、請求項記載のアナログ電話交換機は一般交換機12、IP電話交換機はIP交換機11、プレゼンス識別情報はプレゼンス番号、プレゼンス識別情報取得手段はIP制御部34、交換機側管理手段はIPメモリ部33及びIP制御部34、プレゼンス識別情報集手段はIP交換機用監視制御部26A、サーバ側管理手段は内部データベース25及びサーバ制御部26、プレゼンス情報通知手段はサーバ制御部26、変換テーブル手段はプレゼンス変換テーブル25E、スケジューラ連動プレゼンス情報収集手段はアプリケーション監視制御部26Dに相当するものである。
次に本実施の形態を示すプレゼンス情報管理システム1の動作について説明する。図11はプレゼンスサーバ起動処理に関わるプレゼンスサーバ13及びIP交換機11の処理動作を端的に示すシーケンスである。
図11に示すプレゼンスサーバ起動処理は、プレゼンスサーバ13の起動開始に応じて、IP交換機11のIPメモリ部33に登録中の全内線電話機8のステータス情報やプレゼンス情報(プレゼンス番号やプレゼンス文字列)を収集して、これらステータス情報及びプレゼンス情報を内部データベース25のユーザデータベース25Aに登録する処理である。
図11においてプレゼンスサーバ13のIP交換機用監視制御部26Aは、起動を開始すると(ステップS11)、IP交換機11のIPメモリ部33に登録中の全内線IDを問い合わせるべく、交換機通信インタフェース部21を通じて全内線ID問合せ要求をIP交換機11に通知する(ステップS12)。
IP交換機11は、全内線ID問合せ要求を検出すると、全内線ID応答として、IPメモリ部33に登録中の全内線IDをプレゼンスサーバ13に通知する(ステップS13)。
プレゼンスサーバ13のIP交換機用監視制御部26Aは、全内線ID応答に応じて全内線IDを取得し、この全内線IDを内部データベース25内に登録更新する(ステップS14)。
尚、プレゼンスサーバ13側では、IP交換機11から取得した全内線IDを内部データベース25に登録更新することで、内部データベース25に未登録の内線IDは自動登録され、内部データベース25に登録済みの内線IDでも、IP交換機11から取得できなかった内線IDは削除されることになる。この結果、プレゼンスサーバ13の内部データベース25及びIP交換機11のIPメモリ部33双方に登録中の内線IDは同一となる。
プレゼンスサーバ13のIP交換機用監視制御部26Aは、ステップS14にて全内線IDを更新すると、この全内線IDのステータス情報を問い合わせるべく、交換機通信インタフェース部21を通じて全内線ステータス情報問合せ要求をIP交換機11に通知する(ステップS15)。尚、ステータス情報は、内線電話機8の空き、話中、ログイン中、ログオフ中、プレゼンス情報の設定あり、プレゼンス情報の設定なし等の状態情報に相当するものである。
IP交換機11は、全内線ステータス情報問合せ要求を検出すると、IPメモリ部33に登録中の全内線IDに関わるステータス情報を全内線ステータス情報応答として、プレゼンスサーバ13に通知する(ステップS16)。
プレゼンスサーバ13のIP交換機用監視制御部26Aは、全内線ステータス情報応答に応じて全内線IDに関わるステータス情報を取得し、この全内線IDに関わるステータス情報を内部データベース25内のユーザデータベース25Aに登録更新する(ステップS17)。
プレゼンスサーバ13のIP交換機用監視制御部26Aは、全内線電話機8の内、プレゼンス情報設定済みの全内線電話機8のプレゼンス情報を問い合わせるべく、交換機通信インタフェース部21を通じて全プレゼンス情報問合せ要求をIP交換機11に通知する(ステップS18)。
IP交換機11は、全プレゼンス情報問合せ要求を検出すると、IPメモリ部33に登録中のプレゼンス識別情報(内線番号+プレゼンス番号)を全プレゼンス情報応答としてプレゼンスサーバ13に通知する(ステップS19)。
プレゼンスサーバ13のIP交換機用監視制御部26Aは、全プレゼンス情報応答に応じて全プレゼンス情報に関わるプレゼンス識別情報(内線番号+プレゼンス番号)を取得し、この内線番号及びプレゼンス番号に基づき、後述するプレゼンス変換テーブル25Eを使用してプレゼンス管理番号及びプレゼンス内容を抽出し、これら抽出したプレゼンス管理番号及びプレゼンス内容をプレゼンス情報として内線番号に対応したユーザデータベース25Aに登録更新し(ステップS20)、後述するプレゼンスサーバ稼動処理に移行すべく、この処理動作を終了する。
図11に示すプレゼンスサーバ起動処理によれば、プレゼンスサーバ13の起動時にIP交換機11のIPメモリ部33に登録中の全内線電話機8の内線ID、ステータス情報及びプレゼンス情報を収集し、これら収集した内線ID、ステータス情報及びプレゼンス情報を内部データベース25に登録更新するようにしたので、プレゼンスサーバ13側では、起動時にIP交換機11のIPメモリ部33に登録中の内線ID、ステータス情報及びプレゼンス情報を把握することになる。
図12はプレゼンスサーバ稼動処理に関わるプレゼンスサーバ13及びIP交換機11の処理動作を端的に示すシーケンスである。
図12に示すプレゼンスサーバ稼動処理は、プレゼンスサーバ起動処理後、プレゼンスサーバ稼動中に5秒周期でプレゼンスサーバ13からIP交換機11に対して通信接続して、IP交換機11のIPメモリ部33に登録中のステータス情報及びプレゼンス情報の内、変化のあったステータス情報及びプレゼンス情報を収集し、これら収集したステータス情報及びプレゼンス情報を内部データベース25のユーザデータベース25Aに登録する処理である。
図12においてプレゼンスサーバ13のIP交換機用監視制御部26Aは、5秒周期でプレゼンスサーバ稼動処理を開始すると、IP交換機11のIPメモリ部33に登録中の全内線ステータス情報を問い合わせるべく、交換機通信インタフェース部21を通じて全内線ステータス情報問い合わせ要求をIP交換機11に通知する(ステップS141)。
IP交換機11は、全内線ステータス情報問合せ要求を検出すると、全内線ステータス情報応答として、IPメモリ部33に登録中の全内線ステータス情報をプレゼンスサーバ13に通知する(ステップS142)。
プレゼンスサーバ13のIP交換機用監視制御部26Aは、全内線ステータス情報応答に応じて取得した全内線ステータス情報とユーザデータベース25A内に登録中の全内線ステータス情報とを比較して、IP交換機11から取得した内線ステータス情報に変化があったか否かを判定する(ステップS143)。
プレゼンスサーバ13のIP交換機用監視制御部26Aは、IP交換機11から取得した内線ステータス情報に変化があったのであれば、同変化した内線ステータス情報に関わる内線IDを問い合わせるべく、変化内線ID問合わせ要求をIP交換機11に通知する(ステップS144)。
IP交換機11は、変化内線ID問合せ要求を検出すると、変化内線ID応答として、IPメモリ部33に登録中の変化内線IDをプレゼンスサーバ13に通知する(ステップS145)。
プレゼンスサーバ13のIP交換機用監視制御部26Aは、変化内線ID応答に応じて変化内線IDを取得し、この変化内線IDに対応したユーザデータベース24内の内線ステータス情報を登録更新する(ステップS146)。
プレゼンスサーバ13のIP交換機用監視制御部26Aは、内線ステータス情報を登録更新すると、全内線電話機8の内、プレゼンス情報設定済みの全内線電話機8のプレゼンス情報を問い合わせるべく、交換機通信インタフェース部21を通じて全プレゼンス情報問合せ要求をIP交換機11に通知する(ステップS147)。
IP交換機11は、全プレゼンス情報問合せ要求を検出すると、IPメモリ部33に登録中のプレゼンス識別情報(内線番号+プレゼンス番号)を全プレゼンス情報応答としてプレゼンスサーバ13に通知する(ステップS148)。
プレゼンスサーバ13のIP交換機用監視制御部26Aは、全プレゼンス情報応答に応じて取得した全プレゼンス情報に関わるプレゼンス識別情報(内線番号+プレゼンス番号)と、ユーザデータベース25Aに登録中のプレゼンス情報に関わるプレゼンス識別情報とを比較して、IP交換機11から取得したプレゼンス識別情報に変化があったか否かを判定する(ステップS149)。尚、プレゼンス識別情報の変化とはプレゼンス内容の変更に相当するものである。
プレゼンスサーバ13のIP交換機用監視制御部26Aは、IP交換機11から取得したプレゼンス識別情報に変化があったのであれば、同変化したプレゼンス識別情報を問い合わせるべく、変化プレゼンス情報要求をIP交換機11に通知する(ステップS150)。
IP交換機11は、変化プレゼンス情報要求を検出すると、この変化プレゼンス情報要求の応答をプレゼンスサーバ13に通知すると共に(ステップS151)、IPメモリ部33に登録中の変化した内線電話機8のプレゼンス識別情報(内線番号+プレゼンス番号)をプレゼンスサーバ13に通知する(ステップS152)。
プレゼンスサーバ13のサーバ制御部26は、変化した内線電話機8のプレゼンス識別情報(内線番号+プレゼンス番号)を検出すると、この内線番号及びプレゼンス番号に基づき、後述するプレゼンス変換テーブル25Eを使用してプレゼンス管理番号及びプレゼンス内容を抽出し、これら抽出したプレゼンス管理番号及びプレゼンス内容をプレゼンス情報として内線番号に対応したユーザデータベース25Aに登録更新し(ステップS153)、この処理動作を終了する。尚、プレゼンスサーバ13は、5秒周期で同プレゼンスサーバ稼動処理を繰り返すことで、IPメモリ部33に登録中の最新のプレゼンス内容及びステータス情報をユーザデータベース25Aに登録更新することになる。
図12に示すプレゼンスサーバ稼動処理によれば、プレゼンスサーバ起動処理後、プレゼンスサーバ稼動中に5秒周期でプレゼンスサーバ13からIP交換機11に対して通信接続して、IP交換機11のIPメモリ部33に登録中のステータス情報及びプレゼンス情報の内、変化のあったステータス情報及びプレゼンス情報を収集し、これら収集したステータス情報及びプレゼンス情報を内部データベース25のユーザデータベース25Aに登録更新するようにしたので、5秒周期で同プレゼンスサーバ稼動処理を繰り返すことで、IPメモリ部33に登録中の最新のプレゼンス内容及びステータス情報をユーザデータベース25Aに登録更新することができる。
図13はプレゼンス変換処理に関わるプレゼンスサーバ13内のサーバ制御部26の処理動作を示すフロチャートである。
図13に示すプレゼンス変換処理は、例えばIP交換機11からプレゼンス識別情報(内線番号+プレゼンス番号)を取得すると、内線番号に対応した端末種別をユーザデータベース25Aから抽出し、この抽出した端末種別のプレゼンス番号に対応するプレゼンス管理番号及びプレゼンス内容をプレゼンス変換テーブル25Eから抽出し、この抽出したプレゼンス管理番号及びプレゼンス内容をプレゼンス情報として取得する変換処理である。
図13に示すサーバ制御部26は、交換機通信インタフェース部21を通じてIP交換機11からプレゼンス識別情報として、内線番号+プレゼンス番号(又はプレゼンス文字列)を取得すると、同内線番号に対応する端末種別をユーザデータベース25Aから抽出する(ステップS31)。
サーバ制御部26は、プレゼンス識別情報内にプレゼンス番号があるか否かを判定する(ステップS32)。
サーバ制御部26は、プレゼンス番号があると判定されると、ステップS31にて抽出した端末種別及び同プレゼンス識別情報のプレゼンス番号に基づき、同端末種別のプレゼンス番号がプレゼンス変換テーブル25E内にあるか否かを判定する(ステップS33)。
サーバ制御部26は、プレゼンス変換テーブル25E内に同端末種別のプレゼンス番号があると判定されると、同端末種別のプレゼンス番号に対応したプレゼンス管理番号を抽出すると共に(ステップS34)、この抽出したプレゼンス管理番号に対応するプレゼンス内容をプレゼンス変換テーブル25Eから抽出し(ステップS35)、この処理動作を終了する。例えば端末種別Aのプレゼンス番号“2”をIP交換機11から取得した場合、図5に示すように端末種別Aのプレゼンス番号“2”に対応したプレゼンス管理番号“1”及びプレゼンス内容“休暇中”を取得することになる。その結果、これら抽出したプレゼンス管理番号及びプレゼンス内容をプレゼンス情報として、同内線番号に対応したユーザデータベース25Aに登録更新することになる。
また、サーバ制御部26は、ステップS33にて端末種別のプレゼンス番号がプレゼンス変換テーブル25E内にないと判定されると、プレゼンス管理番号“9”及びプレゼンス内容“その他”をプレゼンス変換テーブル25Eから抽出し(ステップS36)、この処理動作を終了する。その結果、これら抽出したプレゼンス管理番号及びプレゼンス内容をプレゼンス情報として、同内線番号に対応したユーザデータベース25Aに登録更新することになる。
また、サーバ制御部26は、ステップS32にてプレゼンス識別情報内にプレゼンス番号がないと判定されると、プレゼンス文字列があると判断し、ステップS31にて抽出した端末種別のプレゼンス文字列がプレゼンス変換テーブル25E内にあるか否かを判定する(ステップS37)。
サーバ制御部26は、プレゼンス変換テーブル25E内に同端末種別のプレゼンス文字列があると判定されると、同端末種別のプレゼンス文字列に対応したプレゼンス管理番号を抽出し(ステップS38)、この抽出したプレゼンス管理番号に対応するプレゼンス内容をプレゼンス変換テーブル25Eから抽出すべく、ステップS35に移行する。例えば端末種別Aのプレゼンス文字列“キュウカ”をIP交換機11から取得した場合、図5に示すように端末種別Aのプレゼンス文字列“キュウカ”に対応したプレゼンス管理番号“1”及びプレゼンス内容“休暇中”を取得することになる。その結果、これら抽出したプレゼンス管理番号及びプレゼンス内容をプレゼンス情報として、同内線番号に対応したユーザデータベース25Aに登録更新することになる。
また、サーバ制御部26は、ステップS37にてプレゼンス変換テーブル25E内に端末種別のプレゼンス文字列がないと判定されると、図中のM1に移行する。
図13に示すプレゼンス変換処理によれば、IP交換機11からプレゼンス識別情報を取得すると、プレゼンス識別情報内の内線番号に応じて端末種別を抽出し、この抽出した端末種別及びプレゼンス識別情報内のプレゼンス番号(プレゼンス文字列)に基づき、プレゼンス変換テーブル25Eを使用して同端末種別のプレゼンス番号(プレゼンス文字列)に対応したプレゼンス管理番号及びプレゼンス内容をプレゼンス情報として取得するようにしたので、端末種別の異なる内線電話機8のプレゼンス情報を取得することができる。
尚、図13に示すプレゼンス変換処理においては、IP交換機11からプレゼンス識別情報を取得し、このプレゼンス識別情報に対応したプレゼンス管理番号及びプレゼンス内容をプレゼンス変換テーブル25E内から抽出する場合を例に挙げて説明したが、IP交換機11に対して変化した内線番号のプレゼンス識別情報を通知する場合でも、プレゼンス変換テーブル25Eを使用して、内線番号のプレゼンス管理番号及びプレゼンス内容に対応する全端末種別のプレゼンス番号を抽出するものである。
図14は無線IP電話機2からプレゼンス情報通知要求設定処理に関わるプレゼンス情報管理システム1の処理動作を示すシーケンスである。
図14に示すプレゼンス情報通知要求設定処理とは、プレゼンスサーバ13に対して無線IP電話機2から所望相手先(要求対象端末)のプレゼンス情報の変更登録更新時にプレゼンス情報の変更通知を要求する設定処理である。
無線IP電話機2は、プレゼンスサーバ13内の内部データベース25にログインし、要求対象端末のプレゼンス情報の変更通知を要求すべく、プレゼンス通知要求をプレゼンスサーバ13に通知する (ステップS41)。尚、無線IP電話機2は、パスワード等の認証動作を経て、内部データベース25内にログインするものである。
プレゼンスサーバ13のIP無線端末用監視制御部26Bは、無線IP電話機2から要求対象端末のプレゼンス通知要求を検出すると、要求対象端末のプレゼンス情報が内部データベース25内にあるか否かを判定する(ステップS42)。
プレゼンスサーバ13のIP無線端末用監視制御部26Bは、要求対象端末のプレゼンス情報が内部データベース25内にないと判定されると、要求対象端末のプレゼンス情報がないことを示すプレゼンス情報なし通知をアクセス中の無線IP電話機2に通知する(ステップS43)。
また、プレゼンスサーバ13は、要求対象端末のプレゼンス情報が内部データベース25内にあると判定されると、要求対象端末のプレゼンス情報を同無線IP電話機2に通知する(ステップS44)。この結果、プレゼンスサーバ13では、要求対象端末のプレゼンス情報が変化する度に、同要求対象端末の最新のプレゼンス情報を同無線IP電話機2に通知することになる。
図14に示すプレゼンス情報通知要求設定処理によれば、無線IP電話機2からプレゼンスサーバ13にログインし、要求対象端末のプレゼンス情報の通知を設定し、プレゼンスサーバ13内で要求対象端末のプレゼンス情報が変化すると、同無線IP電話機2に対して要求対象端末のプレゼンス情報を通知するようにしたので、無線IP電話機2のユーザは、要求対象端末の最新のプレゼンス情報を常に把握することができる。
図15はアナログ電話機7のプレゼンス情報登録要求処理に関わるプレゼンス情報管理システム1内の処理動作を示すシーケンスである。
図15に示すプレゼンス情報登録要求処理は、アナログ電話機7から自己のプレゼンス情報をプレゼンスサーバ13側の内部データベース25に登録できる処理である。
図15に示すアナログ電話機7は、プレゼンス情報登録要求用の特番及び、プレゼンス内容に相当するプレゼンス番号のダイヤル操作を検出すると(ステップS51)、この特番+プレゼンス番号を、一般交換機12を経て(ステップS52)、IP交換機11に通知する(ステップS53)。尚、アナログ電話機7のユーザは、プレゼンス番号に相当するプレゼンス内容を予め把握しているものとする。
IP交換機11のIP制御部34は、アナログ電話機7からの特番+プレゼンス番号を検出すると、IPメモリ部33に登録中の同アナログ電話機7の内線番号に対応するプレゼンス番号を登録する(ステップS54)。
IP交換機11のIP制御部34は、同アナログ電話機7の内線番号に対応するプレゼンス番号を登録すると、登録完了通知を一般交換機12に通知する(ステップS55)。一般交換機12は、登録完了通知に応じて、プレゼンス情報の登録完了を示す登録完了音声をアナログ電話機7に通知する(ステップS56)。尚、アナログ電話機7のユーザは、登録完了音声を受聴することで、自分のプレゼンス情報の登録が完了したことを認識することができる。
また、プレゼンスサーバ13のIP交換機用監視制御部26Aは、交換機通信インタフェース部21を通じてIP交換機11に対して5秒間周期で通信接続し、IP交換機11のIPメモリ部33に登録中の内線電話機8のプレゼンス内容に変化があったか否かを要求すべく、変化プレゼンス情報要求をIP交換機11に通知する(ステップS57)。
IP交換機11のIP制御部34は、変化プレゼンス情報要求を検出すると、この変化プレゼンス情報要求の応答をプレゼンスサーバ13に通知すると共に(ステップS58)、IPメモリ部33に登録中の内線電話機8のプレゼンス情報に変化があった場合、プレゼンス情報に変化のあった内線電話機8の内線番号+プレゼンス番号をプレゼンスサーバ13に通知する(ステップS59)。
プレゼンスサーバ13のサーバ制御部26は、変化プレゼンス情報に関わる内線番号+プレゼンス番号を検出すると、ユーザデータベース25Aの同内線番号に対応する端末種別を抽出し、プレゼンス変換テーブル25Eを使用して同端末種別のプレゼンス番号に対応したプレゼンス管理番号及びプレゼンス内容を抽出し、これらプレゼンス管理番号及びプレゼンス内容をプレゼンス情報として取得する(ステップS60)。
プレゼンスサーバ13のサーバ制御部26は、プレゼンス情報を取得すると、このプレゼンス情報を同内線番号に対応したユーザデータベース25に更新登録する(ステップS61)。この結果、プレゼンスサーバ13では、ステップS51のアナログ電話機7のプレゼンス情報を更新登録したことになる。
そして、プレゼンスサーバ13のサーバ制御部26は、プレゼンス情報の更新登録が完了すると、IP交換機11に対して登録更新完了を通知すると共に(ステップS62)、同アナログ電話機7のプレゼンス情報通知要求を設定した内線電話機8、例えば無線IP電話機2やIP電話機3に対してアナログ電話機7のプレゼンス情報の変更を通知する(ステップS63、ステップS64)。尚、この際、プレゼンス情報の変更通知の他に、プレゼンス内容に対応した転送先情報を通知するようにしても良い。
無線IP電話機2やIP電話機3は、アナログ電話機7のプレゼンス情報の変更通知を受信すると、受信完了をプレゼンスサーバ13に通知する(ステップS65、ステップS66)。
図15に示すプレゼンス情報登録要求処理によれば、アナログ電話機7であっても、プレゼンス情報登録要求用特番+プレゼンス番号をダイヤル操作することで、一般交換機12経由でIP交換機11に対して同アナログ電話機7の内線番号及びプレゼンス番号のプレゼンス識別情報をIPメモリ部33に登録更新すると共に、プレゼンスサーバ13からIP交換機11に対して5秒間周期で通信接続し、このIP交換機11のIPメモリ部33に登録中の同アナログ電話機7のプレゼンス識別情報をプレゼンスサーバ13で自動収集し、この自動収集したプレゼンス識別情報内の内線番号及びプレゼンス番号に対応するプレゼンス管理番号及びプレゼンス内容を、プレゼンス変換テーブル25Eを使用して抽出し、この抽出したプレゼンス管理番号及びプレゼンス内容をプレゼンス情報としてプレゼンスサーバ13の内部データベース25に登録更新できるようにしたので、アナログ電話機7であっても、自分のプレゼンス情報を内部データベース25に登録更新することができる。
図16はプレゼンス情報変更指示処理及び、多機能電話機6のプレゼンス情報通知要求処理に関わるプレゼンス情報管理システム1の処理動作を示すシーケンスである。
図16に示すプレゼンス情報変更指示処理とは、無線IP電話機2からプレゼンス情報変更の設定要求があって、同プレゼンスサーバ13内の同無線IP電話機2のプレゼンス情報の更新登録があった場合、同変更のプレゼンス情報をIP交換機11側に通知する処理である。
さらに多機能電話機6のプレゼンス情報通知要求処理とは、多機能電話機6からプレゼンスサーバ13の内部データベース25に登録中の所望相手先の内線電話機8のプレゼンス情報を取得する処理である。
図16に示すプレゼンスサーバ13の無線IP端末用監視制御部26Bは、無線IP電話機2からのログイン後、同無線IP電話機2から自分のプレゼンス情報の変更登録を要求するプレゼンス情報設定要求を検出すると(ステップS71)、同無線IP電話機2の内線番号に対応するプレゼンス管理番号及びプレゼンス内容をプレゼンス情報として内部データベース25のユーザデータベース25Aに登録する(ステップS72)。
プレゼンスサーバ13の無線IP端末用監視制御部26Bは、同無線IP電話機2のプレゼンス情報の登録更新が完了すると、登録完了を同無線IP電話機2に通知する(ステップS73)。
また、プレゼンスサーバ13のIP交換機用監視制御部26Aは、無線IP電話機2のプレゼンス情報の登録更新が完了すると、この登録変更の無線IP電話機2の内線番号をユーザデータベース25Aから抽出すると共に、プレゼンス変換テーブル25Eを使用して同プレゼンス情報内のプレゼンス管理番号に対応した各種端末種別のプレゼンス番号を抽出し(ステップS74)、登録変更の無線IP電話機2の内線番号及び各端末種別のプレゼンス番号を、プレゼンス情報変更指示としてIP交換機11に通知する(ステップS75)。
IP交換機11のIP制御部34は、プレゼンス情報変更指示を検出すると、このプレゼンス情報変更指示内の内線番号及び各端末種別のプレゼンス番号を同内線番号に対応付けてIPメモリ部33に登録更新する(ステップS76)。
IP交換機11のIP制御部34は、各端末種別のプレゼンス番号をIPメモリ部33に登録更新すると、この登録更新完了をプレゼンスサーバ13に通知する(ステップS77)。
多機能電話機6は、プレゼンス情報通知要求用の特番及び、要求対象端末の内線番号のダイヤル操作を検出すると(ステップS78)、プレゼンス情報通知要求用特番+内線番号を、一般交換機12を経て(ステップS79)、IP交換機11に通知する(ステップS80)。
IP交換機11のIP制御部34は、多機能電話機6のプレゼンス情報通知要求用特番+内線番号を検出すると、IPメモリ部33に登録中の要求対象端末の内線番号に対応するプレゼンス番号の内、多機能電話機6に対応した端末種別のプレゼンス番号を抽出し(ステップS81)、この抽出したプレゼンス番号を、一般交換機12を経て(ステップS82)、多機能電話機6に通知する(ステップS83)。尚、この際、プレゼンス番号の他に、プレゼンス内容に対応した転送先情報を併せて通知するようにしても良い。
多機能電話機6では、同プレゼンス番号に対応したプレゼンス内容を抽出し、このプレゼンス内容を要求対象端末のプレゼンス情報として表示部に表示する(ステップS84)。尚、多機能電話機6では、プレゼンス番号に対応するプレゼンス内容を予め記憶したテーブルを備えているものとする。
図16に示すプレゼンス情報変更指示処理によれば、ステップS71〜ステップS77に示すように、無線IP電話機2からプレゼンス情報の変更で同プレゼンスサーバ13内の同無線IP電話機2のプレゼンス情報の更新登録があった場合、同無線IP電話機2の内線番号及びプレゼンス番号をIP交換機11に通知し、同IP交換機11のIPメモリ部33に同内線番号及びプレゼンス番号を登録更新するようにしたので、IP交換機11側では、プレゼンスサーバ13側で更新登録したプレゼンス情報をIPメモリ部33に最新のプレゼンス内容として登録することができる。
また、図16に示すプレゼンス情報通知要求処理によれば、ステップS78〜ステップS84に示すように、IP交換機11側のIPメモリ部33では各内線電話機8の最新のプレゼンス番号(プレゼンス識別情報)を登録管理しているため、多機能電話機6のダイヤル操作でプレゼンス情報通知要求用特番+要求対象端末の内線番号をIP交換機11に通知すると、IP交換機11から要求対象端末の内線番号に対応する多機能電話機用のプレゼンス番号を抽出し、このプレゼンス番号を多機能電話機6に通知し、多機能電話機6では、プレゼンス番号に基づき要求対象端末のプレゼンス内容を表示部に表示するようにしたので、多機能電話機6のユーザは、要求対象端末のプレゼンス内容を把握することができる。
図17は外部スケジューラ連動型プレゼンス情報登録更新処理に関わるプレゼンス情報管理システム1の処理動作を示すシーケンスである。
図17に示す外部スケジューラ連動型プレゼンス情報登録更新処理とは、プレゼンスサーバ13が外部スケジューラ14Aと連動して、外部スケジューラ14Aで管理する時間単位で更新する内線電話機ユーザのプレゼンス情報をプレゼンスサーバ13内の内部データベース25に反映させる処理である。
図17においてプレゼンスサーバ13のアプリケーション監視制御部26Dは、ホストコンピュータ14内の外部スケジューラ14Aに対して5秒間周期で変化プレゼンス情報要求を通知する(ステップS91)。
ホストコンピュータ14は、プレゼンスサーバ13からの変化プレゼンス情報要求を検出すると、応答信号をプレゼンスサーバ13に通知すると共に(ステップS92)、外部スケジューラ14Aで変更が生じた内線電話機ユーザのプレゼンス情報に対応する同ユーザの内線電話機8の内線番号及び、プレゼンス内容に相当するプレゼンス番号を、更新プレゼンス情報としてプレゼンスサーバ13に通知する(ステップS93)。
プレゼンスサーバ13のサーバ制御部26は、更新プレゼンス情報を受信すると、この更新プレゼンス情報内のプレゼンス番号、すなわち外部スケジューラ用のプレゼンス番号に対応するプレゼンス管理番号及びプレゼンス内容をプレゼンス変換テーブル25Eから抽出し(ステップS94)、これらプレゼンス管理番号及びプレゼンス内容をプレゼンス情報として、更新プレゼンス情報内の内線番号に対応するユーザデータベース25Aに登録更新する(ステップS95)。
プレゼンスサーバ13のサーバ制御部26は、プレゼンス情報の登録更新が完了すると、登録更新完了をホストコンピュータ14の外部スケジューラ14Aに通知すると共に(ステップS96)、プレゼンス変更した内線電話機8に対するプレゼンス情報通知要求を設定した内線電話機8、例えば無線IP電話機2やIP電話機3に対してプレゼンス情報の変更を通知する(ステップS97、ステップS98)。尚、この際、プレゼンス情報の他に、プレゼンス内容に対応した転送先情報を併せて通知するようにしても良い。
無線IP電話機2やIP電話機3は、プレゼンス情報の変更通知を受信すると、受信完了をプレゼンスサーバ13に通知する(ステップS99、ステップS100)。
尚、プレゼンスサーバ13のサーバ制御部26は、外部スケジューラ14Aに連動してユーザデータベース25A内の内線電話機8のプレゼンス情報を変更更新登録すると、IP交換機11に対してプレゼンス情報変更指示を通知することは言うまでもない。
図17に示す外部スケジューラ連動型プレゼンス情報登録更新処理によれば、プレゼンスサーバ13が外部スケジューラ14Aと連動して、外部スケジューラ14A側が時間単位で管理する内線電話機8のプレゼンス情報をプレゼンスサーバ13内の内部データベース25に反映させるようにしたので、内線電話機8のユーザが自らプレゼンス情報を変更しなくても、外部スケジューラ14Aに連動してプレゼンスサーバ13側でプレゼンス情報の変更を自動的に更新することができる。
図18はスクリーンセーバ連動型プレゼンス情報登録更新処理に関わるプレゼンス情報管理システム1の処理動作を示すシーケンスである。
図18に示すスクリーンセーバ連動型プレゼンス情報登録更新処理とは、ユーザの内線電話機8、例えばアナログ電話機7の近傍にパソコン端末15を配置した場合、パソコン端末15のスクリーンセーバが起動した時点でアナログ電話機7のユーザが離席中であると判断し、同アナログ電話機7のプレゼンス情報を離席中としてプレゼンスサーバ13に登録更新する処理である。
図18においてXさん所有のパソコン端末15は、未操作の状態が所定時間継続すると、自動的にスクリーンセーバがONする(ステップS111)。
パソコン端末15は、スクリーンセーバがONすると、スクリーンセーバON及び同一箇所に配置したアナログ電話機7の内線番号をプレゼンスサーバ13に通知する(ステップS112)。
プレゼンスサーバ13のWeb用監視制御部26Cは、スクリーンセーバON+内線番号を受信すると、このアナログ電話機7の内線番号に対応したユーザデータベース25Aに、例えば“離席中”のプレゼンス内容及びプレゼンス管理番号をプレゼンス情報として登録更新する(ステップS113)。
プレゼンスサーバ13のWeb用監視制御部26Cは、同内線番号に対応したプレゼンス内容を登録更新すると、登録更新完了をパソコン端末15に通知する(ステップS114)。
また、プレゼンスサーバ13のIP交換機用監視制御部26Aは、内線番号に対応したプレゼンス情報を登録更新すると、この登録変更のアナログ電話機7の内線番号を抽出すると共に、プレゼンス情報のプレゼンス管理番号に対応した各端末種別のプレゼンス番号をプレゼンス変換テーブル25Eから抽出し(ステップS115)、これら内線番号及び各端末種別のプレゼンス番号を、プレゼンス情報変更指示としてIP交換機11に通知する(ステップS116)。
IP交換機11のIP制御部34は、プレゼンス情報変更指示を検出すると、内線番号及び各端末種別のプレゼンス番号を、同アナログ電話機7の内線番号に対応付けてIPメモリ部33に登録更新する(ステップS117)。
IP交換機11は、内線番号に対応付けて各端末種別のプレゼンス番号をIPメモリ部33に登録更新すると、この登録更新完了をプレゼンスサーバ13に通知する(ステップS118)。
さらに、プレゼンスサーバ13のサーバ制御部26は、内線番号に対応したプレゼンス情報を登録更新すると、変更のあったアナログ電話機7に対するプレゼンス情報通知要求を設定した内線電話機8、例えば無線IP電話機2やIP電話機3に対してプレゼンス情報の変更を通知する(ステップS119、ステップS120)。尚、この際、プレゼンス情報の他に、プレゼンス内容に対応した転送先情報を併せて通知するようにしても良い。
無線IP電話機2やIP電話機3は、プレゼンス情報の変更通知を受信すると、受信完了をプレゼンスサーバ13に通知する(ステップS121、ステップS122)。
図18に示すスクリーンセーバ連動型プレゼンス情報登録更新処理によれば、パソコン端末15のスクリーンセーバが起動した時点で、パソコン端末15に対応したアナログ電話機7のプレゼンス情報を“離席中”としてプレゼンスサーバ13に更新登録するようにしたので、アナログ電話機7のユーザは、プレゼンス情報の登録操作を要することなく、プレゼンスサーバ13側で自動的にプレゼンス情報を登録更新することができる。
図19はパソコン連動型電話発信処理に関わるプレゼンス情報管理システム1の処理動作を示すシーケンスである。
図19に示すパソコン連動型電話発信処理とは、パソコン端末15の画面上に表示中の相手先の電話番号をクリック操作することで、相手先へ電話発信する処理である。
図19に示すパソコン端末15は、表示画面上の内線番号に対するクリック操作を検出すると(ステップS131)、この内線番号に相当する発信先番号と、同パソコン端末15に対応したアナログ電話機7の内線番号に相当する発信元番号とを電話発信要求としてプレゼンスサーバ13に通知する(ステップS132)。
プレゼンスサーバ13のWeb用監視制御部26Cは、電話発信要求を検出すると、応答完了をパソコン端末15に通知すると共に(ステップS133)、この電話発信要求に含まれる発信元番号及び発信先番号をIP交換機11に通知する(ステップS134)。
IP交換機11のIP制御部34は、発信元番号及び発信先番号を受信すると、応答完了をプレゼンスサーバ13に通知すると共に(ステップS135)、発信元番号に基づき、パソコン端末15のアナログ電話機7に対して、一般交換機12経由で発信動作を実行する(ステップS136)。
IP交換機11のIP制御部34は、アナログ電話機7に対する発信動作に応じて同アナログ電話機7の呼出応答を検出すると(ステップS137)、発信先番号に基づき、相手先の内線電話機8に対する発信動作を実行し(ステップS138)、この相手先の内線電話機8の呼出応答を検出すると(ステップS139)、アナログ電話機7及び相手先内線電話機8との通話を確立することになる(ステップS140)。
図19に示すパソコン連動型電話発信処理によれば、パソコン端末15の表示画面上の相手先の電話番号をクリック操作すると、パソコン端末15に対応したアナログ電話機7の内線番号(発信元番号)及び発信相手先の電話番号(発信先番号)をプレゼンスサーバ13経由でIP交換機11に通知し、さらにIP交換機11側では発信元番号のアナログ電話機7及び発信先の内線電話機8に対して発信動作を実行し、これらアナログ電話機7及び内線電話機8双方の着信応答に応じて、これらアナログ電話機7及び内線電話機8間の通話路を確立するようにしたので、パソコン端末15の表示画面上の相手先電話番号をクリック操作するだけで、アナログ電話機7のダイヤル操作を要することなく、発信先の内線電話機8に発信することができる。
本実施の形態によれば、IP交換機11側で、一般交換機12を通じてアナログ電話機7から登録要求の所望プレゼンス情報に関わるプレゼンス識別情報(特番+プレゼンス番号)を取得し、この取得したプレゼンス番号を内線番号単位で登録管理し、プレゼンスサーバ13側で、IP交換機11と5秒間周期で通信接続して、登録管理中のアナログ電話機7の内線番号及びプレゼンス番号を自動収集し、プレゼンス変換テーブル25Eを使用して同アナログ電話機7のプレゼンス番号に対応したプレゼンス管理番号及びプレゼンス内容を抽出し、同アナログ電話機7の内線番号に対応したユーザデータベース25Aにプレゼンス管理番号及びプレゼンス内容を登録するようにしたので、アナログ電話機7であっても、ダイヤル特番操作で自分のプレゼンス情報をユーザデータベース25Aに登録することができる。
さらに、本実施の形態によれば、プレゼンスサーバ13側で、例えば無線IP電話機2からの所望相手先のプレゼンス通知要求を検出すると、プレゼンスサーバ13に登録中の所望相手先のプレゼンス情報を同無線IP電話機2に通知できるようにしたので、プレゼンス通知要求をしたユーザは、所望相手先がアナログ電話機7であっても、プレゼンス情報の提供を受けることができる。
本実施の形態によれば、IP交換機11からプレゼンス識別情報(内線番号+プレゼンス番号(プレゼンス文字列))を取得すると、プレゼンス識別情報内の内線番号に応じて端末種別を抽出し、この抽出した端末種別及びプレゼンス識別情報内のプレゼンス番号(プレゼンス文字列)に基づき、プレゼンス変換テーブル25Eを使用して同端末種別のプレゼンス番号(プレゼンス文字列)に対応したプレゼンス管理番号及びプレゼンス内容をプレゼンス情報として取得するようにしたので、端末種別の異なる内線電話機8のプレゼンス情報を取得することができる。
本実施の形態によれば、ユーザデータベース25Aでは、内線電話機8毎に、プレゼンス管理番号及びプレゼンス内容の他に、プレゼンス内容に対応した転送先情報(転送先電話番号)を登録可能にし、プレゼンスサーバ13側で、例えば無線IP電話機2からの所望相手先のプレゼンス通知要求を検出すると、登録中の所望相手先のプレゼンス情報を同無線IP電話機2に通知する他に、プレゼンス内容に対応した転送先情報をも通知するようにしたので、通知要求をしたユーザは、所望相手先のプレゼンス情報の他に、転送先情報も取得することができる。
また、本実施の形態によれば、内線電話機8毎にプレゼンス情報の非公開の有無をプレゼンスサーバ13側に登録可能にし、例えば無線IP電話機2から所望相手先のプレゼンス通知要求に応じて、登録中の所望相手先のプレゼンス情報が非公開であると判定されると、同所望相手先のプレゼンス情報の通知を禁止するようにしたので、内線電話機8のユーザは、プライバシーの観点からプレゼンス情報の公開の有無を自由に選択することができる。
本実施の形態によれば、プレゼンスサーバ13が外部スケジューラ14Aと連動して、外部スケジューラ14A側が時間単位で管理する内線電話機8のプレゼンス情報をプレゼンスサーバ13内の内部データベース25に反映させるようにしたので、内線電話機8のユーザが自らプレゼンス情報を変更しなくても、外部スケジューラ14Aに連動してプレゼンスサーバ13側でプレゼンス情報の変更を自動的に更新することができる。
本実施の形態によれば、パソコン端末15のスクリーンセーバが起動した時点で、パソコン端末15に対応したアナログ電話機7のプレゼンス情報を“離席中”としてプレゼンスサーバ13に更新登録するようにしたので、アナログ電話機7のユーザは、プレゼンス情報の登録操作を要することなく、プレゼンスサーバ13側で自動的にプレゼンス情報を登録更新することができる。
尚、上記実施の形態においては、無線IP電話機2やPHS電話機4等の内線電話機8についてもプレゼンス情報を登録できることは言うまでもないが、例えば無線IP電話機2が現在使用中の無線アクセスポイントを認識することで無線IP電話機2のユーザ現在位置を管理することができるため、複数の無線アクセスポイントの内、例えばトイレ等の特定アクセスポイントでの無線IP電話機2への着信をプレゼンスサーバ13側で検出すると、登録中の同無線IP電話機2のプレゼンス情報を着信応答不可状態に変更登録するようにしたので、無線IP電話機2のユーザがトイレ中に着信があったとしても着信応答することができないという観点から、例えばトイレ等を特定アクセスポイントに指定しておくことで、着信中の無線IP電話機2の無線アクセスポイントが特定アクセスポイントの場合、無線IP電話機2のユーザのプレゼンス情報の変更登録操作を経なくても、自動的に着信応答不可状態のプレゼンス情報に登録することができる。