JP2007177878A - ツインクラッチ式変速機およびその制御方法 - Google Patents

ツインクラッチ式変速機およびその制御方法 Download PDF

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穣 小栗
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Abstract

【課題】ツインクラッチ式変速機の構造や制御を複雑化することなく、歯車機構の耐久性を向上させることを課題とする。
【解決手段】ツインクラッチ式変速機1では、変速段を予め選択する所謂プリシフトの際に、同期装置81,82をニュートラル状態に所定時間保持することによりプリシフトされる歯車列の回転数と、この歯車列を選択する同期装置81,82の回転数との回転数差を低減することができる。これにより、ツインクラッチ式変速機1の構造や制御を複雑化することなく、被駆動歯車71,72,73,74や同期装置81,82を含む歯車機構に作用する負荷を低減することができるので、歯車機構の耐久性を向上することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ツインクラッチ式変速機およびその制御方法に関する。
従来、車両に搭載されるツインクラッチ式変速機としては、第1クラッチを介してエンジンからの動力が入力される第1入力軸と、第2クラッチを介してエンジンからの動力が入力されるとともに第1入力軸に同軸上に外嵌された第2入力軸と、第1入力軸に入力された動力を奇数変速段に変速する奇数歯車列と、この奇数歯車列を選択する第1同期装置と、第2入力軸に入力された動力を偶数変速段に変速する偶数歯車列と、この偶数歯車列を選択する第2同期装置と、を備えるもの(特許文献1参照)が提案されている。
このツインクラッチ式変速機では、走行パターンから次変速を推定して、推定された変速を実行するために必要な歯車列を予備選択する、所謂プリシフトを行うことで変速動作を迅速に実行するものとしている。
特開平10−318361号公報
しかしながら、こうしたツインクラッチ式変速機では、プリシフトの際に、プリシフトしようとする歯車の回転数とこの歯車を選択する同期装置の回転数との回転数差が大きい場合があり、この場合は歯車の回転と同期装置の回転とを同期させようとする同期装置に多大な負荷がかかってしまう。プリシフトしようとする歯車の回転数あるいはこの歯車を選択する同期装置の回転数を強制的に増減して回転数差を無くせば良いが、回転数差を強制的に増減させるための機構が必要となり、部品点数が増加するだけでなく、その制御及び構造が複雑化してしまうという問題がある。
本発明のツインクラッチ式変速機およびその制御方法は、制御および構造を複雑化することなく歯車機構の耐久性を向上することを目的の1つとするものであり、その請求項1は、第1クラッチを介してエンジンからの動力が入力される第1入力軸と、該第1入力軸と出力軸との間を連結可能な第1歯車列を選択する第1選択手段と、第2クラッチを介して前記エンジンからの動力が入力される第2入力軸と、該第2入力軸と前記出力軸との間を連結可能な第2歯車列を選択する第2選択手段と、を備え、前記第1クラッチおよび前記第2クラッチを断続して前記第1入力軸または前記第2入力軸から前記動力を変速して前記出力軸に伝達するツインクラッチ式変速機であって、要求動力に基づいて目標変速段を設定する目標値設定手段と、該設定された目標変速段を構成する目標歯車列を選択するよう前記第1選択手段または前記第2選択手段を駆動制御するとともに、該設定された目標変速段とは異なる非目標変速段を構成する非目標歯車列を予め選択するよう前記第2選択手段または前記第1選択手段を駆動制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記第2選択手段または前記第1選択手段を何れの歯車列も選択しないニュートラル状態に所定時間保持した後に前記非目標歯車列を予め選択するよう前記第2選択手段または前記第1選択手段を駆動制御する手段であることである。
また請求項2は、前記制御手段は、前記目標変速段が増速側であるときには、前記非目標歯車列として該目標変速段よりも1段大きい変速段を構成する歯車列を選択するよう前記第2選択手段または前記第1選択手段を駆動制御し、前記目標変速段が減速側であるときには、前記非目標歯車列として該目標変速段よりも1段小さい変速段を構成する歯車列を選択するよう前記第2選択手段または前記第1選択手段を駆動制御する手段であることである。
また請求項3は、変速段に基づいて前記所定時間を設定する時間設定手段を備え、前記制御手段は、前記時間設定手段によって設定された前記所定時間だけ前記第2選択手段または前記第1選択手段を前記ニュートラル状態に保持した後に、前記非目標歯車列を予め選択するよう前記第2選択手段または前記第1選択手段を駆動制御する手段であることである。
また請求項4は、前記時間設定手段は、変速段間の段間比が大きい変速段ほど前記所定時間を長く設定する手段であることである。
また請求項5は、前記制御手段は、前記非目標変速段への変速要求があった際には、前記所定時間経過前であっても前記非目標歯車列を選択するよう前記第2選択手段または前記第1選択手段を駆動制御する手段であることである。
また請求項6は、前記第1選択手段および前記第2選択手段は、シンクロ機構を有する手段であることである。
また請求項7は、第1クラッチを介してエンジンからの動力が入力される第1入力軸と、該第1入力軸と出力軸との間を連結可能な第1歯車列を選択する第1選択手段と、第2クラッチを介して前記エンジンからの動力が入力される第2入力軸と、該第2入力軸と前記出力軸との間を連結可能な第2歯車列を選択する第2選択手段と、を備え、前記第1クラッチおよび前記第2クラッチを断続して前記第1入力軸または前記第2入力軸から前記動力を変速して前記出力軸に伝達するツインクラッチ式変速機の制御方法であって、(a)要求動力に基づいて目標変速段を設定し、(b)該設定された目標変速段を構成する歯車列を選択するよう前記第1選択手段または前記第2選択手段を駆動制御するとともに、該設定された目標変速段とは異なる変速段を構成する歯車列を予め選択するよう前記第2選択手段または前記第1選択手段を駆動制御し、(c)前記目標変速段とは異なる変速段を構成する歯車列を予め選択する際には、前記第2選択手段または前記第1選択手段を何れの歯車列も選択しないニュートラル状態に所定時間保持してから前記第2選択手段または前記第1選択手段を駆動制御することである。
本発明は、第1クラッチを介してエンジンからの動力が入力される第1入力軸と、該第1入力軸と出力軸との間を連結可能な第1歯車列を選択する第1選択手段と、第2クラッチを介して前記エンジンからの動力が入力される第2入力軸と、該第2入力軸と前記出力軸との間を連結可能な第2歯車列を選択する第2選択手段と、を備え、前記第1クラッチおよび前記第2クラッチを断続して前記第1入力軸または前記第2入力軸から前記動力を変速して前記出力軸に伝達するツインクラッチ式変速機であって、要求動力に基づいて目標変速段を設定する目標値設定手段と、該設定された目標変速段を構成する目標歯車列を選択するよう前記第1選択手段または前記第2選択手段を駆動制御するとともに、該設定された目標変速段とは異なる非目標変速段を構成する非目標歯車列を予め選択するよう前記第2選択手段または前記第1選択手段を駆動制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記第2選択手段または前記第1選択手段を何れの歯車列も選択しないニュートラル状態に所定時間保持した後に前記目標変速段とは異なる変速段を構成する歯車列を予め選択するよう前記第2選択手段または前記第1選択手段を駆動制御する手段であることにより、非目標歯車列を選択手段で予め選択する際には、選択手段をニュートラル状態に所定時間保持してから歯車列を選択するよう選択手段を駆動制御する。
ツインクラッチ式変速機では、変速時のクラッチの架け替えでクラッチ接続と歯車列の選択とが解除された入力軸は慣性により自由回転することになるが、このクラッチ接続と歯車列の選択とが解除された入力軸はクラッチ接続された入力軸との間の軸間摩擦等によりこのクラッチ接続された入力軸に引き摺られ、両入力軸の回転数差が低減する。従って、変速段を予め選択する所謂プリシフトの際に選択手段を所定時間ニュートラルに保持することにより、プリシフトされる歯車列の回転数と、この歯車列を選択する選択手段の回転数との回転数差を低減することができる。この結果、制御および構造を複雑化することなく、歯車列および選択手段を含む歯車機構に作用する負荷を低減することができるので、歯車機構の耐久性を向上することができる。
また、前記制御手段は、前記目標変速段が増速側であるときには、前記非目標歯車列として該目標変速段よりも1段大きい変速段を構成する歯車列を選択するよう前記第2選択手段または前記第1選択手段を駆動制御し、前記目標変速段が減速側であるときには、前記非目標歯車列として該目標変速段よりも1段小さい変速段を構成する歯車列を選択するよう前記第2選択手段または前記第1選択手段を駆動制御する手段であることにより、目標変速段が増速側であるときには非目標歯車列として目標変速段よりも1段大きい変速段を構成する歯車列を選択するよう前記第2選択手段または第1選択手段を駆動制御し、目標変速段が減速側であるときには非目標歯車列として目標変速段よりも1段小さい変速段を構成する歯車列を選択するよう前記第2選択手段または第1変速手段を駆動制御することができる。
また、変速段に基づいて前記所定時間を設定する時間設定手段を備え、前記制御手段は、前記時間設定手段によって設定された前記所定時間だけ前記第2選択手段または前記第1選択手段を前記ニュートラル状態に保持した後に、前記非目標歯車列を予め選択するよう前記第2選択手段または前記第1選択手段を駆動制御する手段であることにより、変速機に基づいて設定した所定時間だけ第2選択手段または第1選択手段をニュートラル状態に保持した後に、非目標変速段を予め選択するよう第2選択手段または第1選択手段を駆動制御できる。即ち、目標変速段に隣り合う変速段をプリシフトすることができる。
また、前記時間設定手段は、変速段間の段間比が大きい変速段ほど前記所定時間を長く設定する手段であることにより、こうすれば、段間比が大きい変速段ほど所定時間を長く設定することができる。即ち、プリシフトされる歯車列の回転数とこの歯車列を選択する選択手段の回転数との回転数差が大きい場合ほど、長い時間ニュートラルに保持するから、こうした回転数差が大きい場合でも有効に回転数差を低減することができる。
また、前記制御手段は、前記非目標変速段への変速要求があった際には、前記所定時間経過前であっても前記非目標歯車列を選択するよう前記第2選択手段または前記第1選択手段を駆動制御する手段であることにより、非目標歯車列へプリシフトするためにニュートラル状態を保持している状態において、この変速段への変速要求があった際には、所定時間経過前でもこの変速段を選択するよう第2選択手段または第1変速手段を駆動制御するから、運転者の変速要求を満たすことができる。
また、前記第1選択手段および前記第2選択手段は、シンクロ機構を有する手段であることにより、こうすれば、第1歯車列および第2歯車列を同期させながら選択することができる。
また、第1クラッチを介してエンジンからの動力が入力される第1入力軸と、該第1入力軸と出力軸との間を連結可能な第1歯車列を選択する第1選択手段と、第2クラッチを介して前記エンジンからの動力が入力される第2入力軸と、該第2入力軸と前記出力軸との間を連結可能な第2歯車列を選択する第2選択手段と、を備え、前記第1クラッチおよび前記第2クラッチを断続して前記第1入力軸または前記第2入力軸から前記動力を変速して前記出力軸に伝達するツインクラッチ式変速機の制御方法であって、(a)要求動力に基づいて目標変速段を設定し、(b)該設定された目標変速段を構成する歯車列を選択するよう前記第1選択手段または前記第2選択手段を駆動制御するとともに、該設定された目標変速段とは異なる変速段を構成する歯車列を予め選択するよう前記第2選択手段または前記第1選択手段を駆動制御し、(c)前記目標変速段とは異なる変速段を構成する歯車列を予め選択する際には、前記第2選択手段または前記第1選択手段を何れの歯車列も選択しないニュートラル状態に所定時間保持してから前記第2選択手段または前記第1選択手段を駆動制御することにより、本発明のツインクラッチ式変速機では、目標変速段とは異なる変速段を構成する歯車列を選択手段で予め選択する際には、選択手段をニュートラル状態に所定時間保持してから歯車列を選択するよう選択手段を駆動制御する。
ツインクラッチ式変速機では、変速時のクラッチの架け替えでクラッチ接続と歯車列の選択とが解除された入力軸は慣性により自由回転することになるが、このクラッチ接続と歯車列の選択とが解除された入力軸はクラッチ接続された入力軸との間の軸間摩擦等によりこのクラッチ接続された入力軸に引き摺られ、両入力軸の回転数差が低減する。従って、変速段を予め選択する所謂プリシフトの際に選択手段を所定時間ニュートラルに保持することにより、プリシフトされる歯車列の回転数と、この歯車列を選択する選択手段の回転数との回転数差を低減することができる。この結果、制御および構造を複雑化することなく、歯車列および選択手段を含む歯車機構に作用する負荷を低減することができるので、歯車機構の耐久性を向上することができる。
以下、本発明の第1の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、一実施例であるツインクラッチ式変速機の概略構成図であり、図において、ツインクラッチ式変速機1は、第1クラッチ2aを介して図示しない内燃機関のクランク軸に接続する第1入力軸3と、第2クラッチ2bを介して図示しない内燃機関のクランク軸に接続するとともに第1入力軸3に同軸状に外嵌された第2入力軸4と、第1入力軸3および第2入力軸4に配置された駆動歯車51(1速用),52(2速用),53(3速用),54(4速用)と、各駆動歯車51,52,53,54と噛合する被駆動歯車71(1速用),72(2速用),73(3速用),74(4速用)が配置された出力軸6とを備えており、この出力軸6に設けられた前記被駆動歯車71,72,73,74は遊転歯車として構成され、遊転歯車間には同期装置81,82が配置されていて、この各同期装置81,82のカップリングスリーブに係合されたシフトフォーク91,92が出力軸6に沿って軸方向(シフト方向)に移動できるようフォークシャフト10を備えている。
各シフトフォーク91,92は、シフト要求があると各同期装置81,82のカップリングスリーブを移動させ、シフト要求があった被駆動歯車71,72,73,74を選択して変速できるように構成されている。各シフトフォーク91,92は、シフト要求があると各同期装置81,82のカップリングスリーブを移動させ、シフト要求があった被駆動歯車71,72,73,74を選択して変速できるように構成されている。
駆動歯車51,52,53,54は、奇数段(1速,3速)の変速段を構成する駆動歯車51,53が第1入力軸3上に配置され、偶数段(2速,4速)の変速段を構成する駆動歯車52,54が第2入力軸4上に配置されている。即ち、隣り合う変速段が異なる入力軸3,4で達成できるように駆動歯車51,52,53,54が第1入力軸3および第2入力軸4上にそれぞれ配置されている。これにより、次に選択されるべき変速段を予め選択しておくことができる、所謂プリシフト状態を達成できるものとなっている。
また、ツインクラッチ式変速機1のケース1a内には、第1入力軸3,第2入力軸4と平行にリバースアイドラ軸11が固定状に設けられ、このリバースアイドラ軸11には、摺動自在にリバースアイドラギヤ12が設けられており、このリバースアイドラギヤ12を、第1入力軸3に固定状に設けられているリバースドライブギヤ5Rとリバースドリブンギヤ5rとに噛合い又は噛合い解除するように構成されている。
図2は、ツインクラッチ式変速機1の制御系統図である。
図2に示すように、上記シフトフォーク91,92の何れかをセレクトするためのセレクト用モータ101が設けられているとともに、セレクトされたシフトフォーク91,92が係合する同期装置81,82のカップリングスリーブをシフト方向に移動してシフト要求のあった変速段の被駆動歯車71,72,73,74を選択して変速させるシフト用モータ102が設けられている。
上記セレクト用モータ101,シフト用モータ102は、制御部100の出力側に接続されており、それぞれのモータ101,102は、制御部100から出力される駆動電力によって駆動される。
なお、図1に示しているシフト方向矢印F,Bは、シフト用モータ102の軸部の回動方向を示していて、例えばシフトフォーク91がセレクトされた状態でシフト用モータ102の軸が矢印Fの方向に回動されると、同期装置81のカップリングスリーブは被駆動歯車74を選択し、シフト用モータ102の軸が矢印Bの方向に回動されると、同期装置81のカップリングスリーブは被駆動歯車72を選択する。同様に、シフトフォーク92がセレクトされた状態でシフト用モータ102の軸が矢印Fの方向に回動されると、同期装置82は被駆動歯車71を選択し、シフト用モータ102の軸が矢印Bの方向に回動されると、同期装置82のカップリングスリーブは被駆動歯車73を選択する。
上記制御部100は、コンピュータを中枢とする電子回路で構成されており、同制御部100の入力側に接続されたアクセル開度センサ103,車速センサ104などから出力されるデータを参照しながら、後述する制御フローチャートに基づいて上記セレクト用モータ101,シフト用モータ102を駆動制御し、ツインクラッチ式変速機1を制御するものである。なお、制御部100に接続された電源部105は、車両に搭載されたバッテリを電源として、制御部100や上記セレクト用モータ101,シフト用モータ102等に必要な制御電圧や駆動電力を供給するものである。
図3は、上記制御部100によるツインクラッチ式変速機1の制御フローチャートを示している。以下、同フローチャートを参照しながらツインクラッチ式変速機1の制御について説明する。
ステップS1に示すように、制御部100は、アクセル開度センサ103および車速センサ104からのアクセル開度信号と車速信号を入力し、それぞれのデータを読み込み、ステップS2において、車速Vの変化率V’を次式に基づいて算出する。
V’=(V2−V1)/ΔT
次に、ステップS3において、上記算出された車速Vの変化率V’に基づいて、シフト要求の判定を行う。この判定は、実施例では、車速Vの変化率V’が正の値であればアップシフト要求、負の値であればダウンシフト要求、値0であればシフト要求なしと判断するものとした。続いて、ステップS4において、シフト要求に基づいて目標変速段D*の設定を行う。目標変速段D*の設定は、車速Vとアクセル開度Accと変速段との関係を設定して予めマップM1として制御部100の記憶エリアに記憶しておき、車速Vとアクセル開度Accとが与えられると、記憶したマップM1から対応する目標変速段D*が設定されるものとした。シフト時における車速Vとアクセル開度Accと目標変速段D*との関係の一例を示すシフト時目標変速段設定マップを図4に示す。図中の実線は、アップシフト時における車速Vとアクセル開度Accと目標変速段D*との関係を示したものであり、図中の破線は、ダウンシフト時における車速Vとアクセル開度Accと目標変速段D*との関係を示したものである。
こうして判定されたシフト要求がアップシフトであれば(ステップS5)、増速変速段Dhおよび保持時間tの設定を行う(ステップS6)。一方、シフト要求がダウンシフトであれば(ステップS5)、減速変速段Dlおよび保持時間t’の設定を行う(ステップS7)。そして、保持時間t,t’が経過したか否かを判定し(ステップS8)、経過していれば増速変速段Dhあるいは減速変速段Dlを選択するよう同期装置を駆動制御して(ステップS9)、本処理を終了する。ここで、増速変速段Dhは、目標変速段D*よりも1段大きい変速段として設定されるものであり、減速変速段Dlは、目標変速段D*よりも1段小さい変速段として設定されるものであり、目標変速段D*の次に変速要求がなされるであろうと予想され予めシフトされる(プリシフトされる)変速段となる。したがって、プリシフトする際に同期装置81,82を保持時間t,t’だけニュートラル状態に保持する間に、第1入力軸3と第2入力軸4との間の軸間摩擦等(減速の際には潤滑油の撹拌抵抗を含む)により、両入力軸3,4間の回転数差を減少させて、プリシフトされる変速段を構成する被駆動歯車71,72,73,74の回転数と、この被駆動歯車71,72,73,74を選択する同期装置81,82のカップリングスリーブの回転数との回転数差を減少できるから、同期装置81,82に作用する負荷を低減することができる。しかも、同期装置81,82を保持時間t,t’だけニュートラル状態に保持するだけであるから、制御および構造が複雑化することもない。
増速変速段Dhおよび減速変速段Dlの設定は、実施例では、目標変速段D*と車速の変化率V’と増速変速段Dhおよび減速変速段Dlとの関係を設定して予めマップM2として制御部100の記憶エリアに記憶しておき、目標変速段D*と車速の変化率V’とが与えられると、記憶したマップM2から対応する増速変速段Dhあるいは減速変速段Dlを設定するものとした。目標変速段D*と車速の変化率V’と増速変速段Dhおよび減速変速段Dlとの関係の一例を示す増減速変速段設定マップを図5に示す。
また、保持時間t,t’の設定は、実施例では、目標変速段D*と車速の変化率V’と保持時間t,t’との関係を予め実験等により設定して予めマップM3として制御部100の記憶エリアに記憶しておき、目標変速段D*と車速の変化率V’とが与えられると、記憶したマップM3から対応する保持時間t,t’を設定するものとした。目標変速段D*と車速の変化率V’と保持時間t,t’との関係の一例を示す保持時間設定マップを図6に示す。ここで、図6に示すアップシフト時の保持時間t2,t3,t4は、t2≧t3≧t4となるよう設定されており、ダウンシフト時の保持時間t1’,t2’,t3’は、t1’≧t2’≧t3’となるよう設定されている。即ち、変速段間の段間比が大きい変速段ほどニュートラル保持時間を長く設定することで、プリシフトされる歯車列を構成する被駆動歯車71,72,73,74の回転数と、この被駆動歯車71,72,73,74を選択する同期装置81,82のカップリングスリーブの回転数との回転数差が大きい場合ほど、長い時間ニュートラル状態に保持できるから、両者の回転数差を有効に低減することができる。
以下、こうしたツインクラッチ式変速機1のプリシフトの際の動作、特に、図3のプリシフト処理におけるステップS6以降の処理について、1速で変速しながら2速がプリシフトされた状態から2速への変速要求がなされた場合を例にとって具体的に説明する。
1速で変速しながら2速がプリシフトされた状態から2速への変速要求がなされると、シフト要求はアップシフトであるのでステップS6において、増速変速段Dhとして3速が設定されるとともに保持時間tとしてt3が設定される。そして、第1クラッチ2aと第2クラッチ2bの架け替えを行って2速へ変速するとともに、1速の被駆動歯車71を選択している同期装置82のカップリングスリーブをニュートラル状態を経て3速の被駆動歯車73を選択するよう軸方向へ移動して3速へのプリシフトを実行する。このとき、同期装置82のカップリングスリーブをニュートラル状態で保持時間t3だけ保持してから3速の被駆動歯車73を選択するのである。この結果、保持時間t3の間に第1入力軸3が第2入力軸4との間の軸間摩擦等により第2入力軸4につれ回ることで、第1入力軸3と第2入力軸4との回転数差が減少して、3速の被駆動歯車73と同期装置82のカップリングスリーブの回転数差が減少することになる。即ち、3速の被駆動歯車73と同期装置82のカップリングスリーブの回転数差が、ほぼ2速の被駆動歯車72と3速の被駆動歯車73とのギヤ比分だけとなる。
以上説明した実施例1のツインクラッチ式変速機1によれば、プリシフトの際に、同期装置81,82を保持時間t,t’だけニュートラル状態に保持した後にプリシフトされる歯車列を構成する被駆動歯車71,72,73,74を選択するから、保持時間t,t’の間に第1入力軸3と第2入力軸4との間の軸間摩擦等(減速の際には潤滑油の撹拌抵抗を含む)により、両入力軸3,4間の回転数差を減少させて、プリシフトされる変速段を構成する被駆動歯車71,72,73,74の回転数と、この被駆動歯車71,72,73,74を選択する同期装置81,82のカップリングスリーブの回転数との回転数差を減少できる。この結果、同期装置81,82に作用する負荷を低減することができる。しかも、同期装置81,82を保持時間t,t’だけニュートラル状態に保持するだけであるから、制御および構造が複雑化することもない。
また、変速段間の段間比が大きい変速段ほどニュートラル保持時間を長く設定するから、プリシフトされる歯車列を構成する被駆動歯車71,72,73,74の回転数と、この被駆動歯車71,72,73,74を選択する同期装置81,82のカップリングスリーブの回転数との回転数差が大きい場合ほど、長い時間ニュートラル状態に保持できる。この結果、両者の回転数差を有効に低減することができる。
次に、本発明の第2の実施例としてのツインクラッチ式変速機1Aについて説明する。第2実施例のツインクラッチ式変速機1Aは、保持時間t,t’の経過前であってもシフト要求を優先する点を除いて前述した第1実施例のツインクラッチ式変速機1と同一の構成をしている。このため、第2実施例のツインクラッチ式変速機1Aの構成の図示とその詳細な説明は、重複を避けるため省略する。
図7は、第2実施例のツインクラッチ式変速機1Aの制御部100により実行されるプリシフト処理の一例を示すフローチャートである。第2実施例のツインクラッチ式変速機1Aの制御部100により実行されるプリシフト処理では、図3の第1実施例のツインクラッチ式変速機1の制御部100により実行されるプリシフト処理と比較してステップ28の処理が追加された以外は同様の処理である。即ち、図7のプリシフト処理のステップS10〜ステップS26の処理が図3のプリシフト処理のステップS1〜ステップS9に相当する。
図7のプリシフト処理が実行されると、制御部100は、アクセル開度と車速信号とを読み込み(ステップS10)、読み込んだ車速Vから車速Vの変化率V’を算出する(ステップS12)。続いて、アクセル開度,車速,車速Vの変化率V’からシフト要求の判定を行い(ステップS14)、目標変速段D*の設定を行う(ステップS16)。そして、シフト要求がアップシフトであれば増速変速段Dhおよび保持時間tを設定し(ステップS18)、シフト要求がダウンシフトであれば、減速変速段Dlおよび保持時間t’を設定して(ステップS22)、保持時間t,t’の経過判定を行う(ステップS24)。保持時間t,t’が経過していれば、増速変速段Dhあるいは減速変速段Dlを選択するよう同期装置を駆動制御して(ステップS26)、本処理を終了する。
一方、保持時間t,t’が経過していなければ、増速変速段Dhあるいは減速変速段Dlへのシフト要求の有無を判定し(ステップS28)、増速変速段Dhあるいは減速変速段Dlへのシフト要求が有れば、増速変速段Dhあるいは減速変速段Dlを選択するよう同期装置を駆動制御して(ステップS26)、本処理を終了する。即ち、保持時間t,t経過前であっても増速変速段Dhあるいは減速変速段Dlへのシフト要求があれば、このシフト要求を優先して行うことで、運転者のシフト要求を満たすことができるものとなる。
一方、増速変速段Dhあるいは減速変速段Dlへのシフト要求が無ければ、ステップS24に戻って保持時間が経過するまで、あるいは、増速変速段Dhあるいは減速変速段Dlへのシフト要求があるまでステップS24とステップS28の処理を繰り返し行う。
以上説明した実施例2のツインクラッチ式変速機1Aによれば、プリシフトの際に、同期装置81,82を保持時間t,t’だけニュートラル状態に保持した後にプリシフトされる歯車列を構成する被駆動歯車71,72,73,74を選択する一方、保持時間t,t’経過前にプリシフトする変速段へのシフト要求がなされると、保持時間t,t’経過前であってもプリシフトされる歯車列を構成する被駆動歯車71,72,73,74を選択する。この結果、保持時間t,t’の間に第1入力軸3と第2入力軸4との間の軸間摩擦等(減速の際には潤滑油の撹拌抵抗を含む)により、両入力軸3,4間の回転数差を減少させて、プリシフトされる変速段を構成する被駆動歯車71,72,73,74の回転数と、この被駆動歯車71,72,73,74を選択する同期装置81,82のカップリングスリーブの回転数との回転数差を減少でき、同期装置81,82に作用する負荷を低減することができるとともに、運転者のシフト要求を満たすことができるものとなる。
実施例1,2のツインクラッチ式変速機1,1Aでは、予め選択する変速段Dh,Dlとして目標変速段D*と隣り合う変速段、即ち、目標変速段D*よりも1段大きい変速段あるいは1段小さい変速段を設定するものとしたが、予め選択する変速段Dh,Dlとしては、目標変速段D*よりも2段以上大きい或いは小さい変速段を設定するものとしても差し支えない。この場合、目標変速段D*と予め選択する変速段Dh,Dlとが異なる入力軸3,4で達成できるように駆動歯車51,52,53,54および被駆動歯車71,72,73,74を配置するものとすれば良い。
実施例1,2のツインクラッチ式変速機1,1Aでは、全変速段で保持時間t,t’を設定するものとしたが、変速段によっては保持時間t,t’を設定しないものとしても構わない。
実施例1,2のツインクラッチ式変速機1,1Aでは、段間比の大きい変速段ほど保持時間t,t’を大きくなるよう設定するものとしたが、全変速段で同じ保持時間t,t’に設定するものとしても構わない。
次に、本発明の第3の実施例としてのツインクラッチ式変速機1Bについて説明する。第3実施例のツインクラッチ式変速機1Bは、前述した第1実施例のツインクラッチ式変速機1と同一のハード構成に第1入力軸3および第2入力軸4の回転数を検出する図示しない回転数センサを加えたハード構成をしている。このため、第3実施例のツインクラッチ式変速機1Bの構成の図示とその詳細な説明は、重複を避けるため省略する。
図8は、第3実施例のツインクラッチ式変速機1Bの制御部100により実行されるプリシフト処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、プリシフト要求があったときに実行される。
図8のプリシフト処理が実行されると、制御部100は、第1入力軸3の回転数N1inおよび第2入力軸4の回転数N2inを読み込み(ステップS100)、第1入力軸3の回転数N1inと第2入力軸4の回転数N2inとの差の絶対値を算出する処理を実行する(ステップS102)。続いて、第1入力軸3の回転数N1inと第2入力軸4の回転数N2inとの差の絶対値が閾値Nref以下であるか否かの判定を行う(ステップS104)。閾値Nrefは、同期作用時に同期装置81,82に作用する負荷を低減できる値として設定される。
第1入力軸3の回転数N1inと第2入力軸4の回転数N2inとの差の絶対値が閾値Nref以下であれば、プリシフトを実行して(ステップS106)、本処理を終了する。一方、第1入力軸3の回転数N1inと第2入力軸4の回転数N2inとの差の絶対値が閾値Nrefより大きいときには、プリシフトされる変速段へのシフト要求があるか否かを判定し(ステップS108)、シフト要求があればプリシフトを実行して(ステップS106)、本処理を終了する。シフト要求がなければ、ステップ104に戻って、第1入力軸3の回転数N1inと第2入力軸4の回転数N2inとの差の絶対値が閾値Nref以下になるまで、或いは、プリシフトされる変速段へのシフト要求がなされるまでステップS104とステップS108の処理を繰り返し行う。
以上説明した実施例3のツインクラッチ式変速機1によれば、第1入力軸3の回転数N1inと第2入力軸4の回転数N2inとの差の絶対値が閾値Nref以下になってからプリシフトを実行するから、プリシフトされる変速段を構成する被駆動歯車71,72,73,74の回転数と、この被駆動歯車71,72,73,74を選択する同期装置81,82のカップリングスリーブの回転数との回転数差を減少でき、同期装置81,82に作用する負荷を低減することができる。しかも、第1入力軸3の回転数N1inと第2入力軸4の回転数N2inとの差の絶対値が閾値Nrefよりも大きい場合であっても、プリシフトされる変速段へのシフト要求がなされると、直ちにプリシフトを実行するから、運転者のシフト要求を満たすことができるものとなる。
実施例3のツインクラッチ式変速機1Bでは、第1入力軸3の回転数N1inと第2入力軸4の回転数N2inとの差の絶対値が閾値Nrefよりも大きい場合であっても、プリシフトされる変速段へのシフト要求がなされると、直ちにプリシフトを実行するものとしたが、第1入力軸3の回転数N1inと第2入力軸4の回転数N2inとの差の絶対値が閾値Nref以下となるまでプリシフトを実行しないものとしても差し支えない。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
ツインクラッチ式変速機の機械的な構成を示した構成説明図である。 ツインクラッチ式変速機を制御するための制御ブロック図である。 ツインクラッチ式変速機の制御フローチャートである。 シフト時における車速Vとアクセル開度Accと目標変速段D*との関係の一例を示すシフト時目標変速段設定マップである。 目標変速段D*と車速の変化率V’と増速変速段Dhおよび減速変速段Dlとの関係の一例を示す増減速変速段設定マップである。 目標変速段D*と車速の変化率V’と保持時間t,t’との関係の一例を示す保持時間設定マップである。 第2実施例のツインクラッチ式変速機の制御部により実行されるプリシフト処理の一例を示すフローチャートである。 第3実施例のツインクラッチ式変速機の制御部により実行されるプリシフト処理の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ツインクラッチ式変速機
2a,2b クラッチ
3 第1入力軸
4 第2入力軸
6 出力軸
10a,10b フォークシャフト
51,52,53,54 駆動歯車
71,72,73,74 被駆動歯車
81,82 同期装置
100 制御部
101 セレクト用モータ
102 シフト用モータ
M1,M2,M3 マップ

Claims (7)

  1. 第1クラッチを介してエンジンからの動力が入力される第1入力軸と、該第1入力軸と出力軸との間を連結可能な第1歯車列を選択する第1選択手段と、第2クラッチを介して前記エンジンからの動力が入力される第2入力軸と、該第2入力軸と前記出力軸との間を連結可能な第2歯車列を選択する第2選択手段と、を備え、前記第1クラッチおよび前記第2クラッチを断続して前記第1入力軸または前記第2入力軸から前記動力を変速して前記出力軸に伝達するツインクラッチ式変速機であって、
    要求動力に基づいて目標変速段を設定する目標値設定手段と、
    該設定された目標変速段を構成する目標歯車列を選択するよう前記第1選択手段または前記第2選択手段を駆動制御するとともに、該設定された目標変速段とは異なる非目標変速段を構成する非目標歯車列を予め選択するよう前記第2選択手段または前記第1選択手段を駆動制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記第2選択手段または前記第1選択手段を何れの歯車列も選択しないニュートラル状態に所定時間保持した後に前記非目標歯車列を予め選択するよう前記第2選択手段または前記第1選択手段を駆動制御する手段であるツインクラッチ式変速機。
  2. 前記制御手段は、前記目標変速段が増速側であるときには、前記非目標歯車列として該目標変速段よりも1段大きい変速段を構成する歯車列を選択するよう前記第2選択手段または前記第1選択手段を駆動制御し、前記目標変速段が減速側であるときには、前記非目標歯車列として該目標変速段よりも1段小さい変速段を構成する歯車列を選択するよう前記第2選択手段または前記第1選択手段を駆動制御する手段である請求項1記載のツインクラッチ式変速機。
  3. 変速段に基づいて前記所定時間を設定する時間設定手段を備え、
    前記制御手段は、前記時間設定手段によって設定された前記所定時間だけ前記第2選択手段または前記第1選択手段を前記ニュートラル状態に保持した後に前記非目標歯車列を予め選択するよう前記第2選択手段または前記第1選択手段を駆動制御する手段である請求項1または請求項2記載のツインクラッチ式変速機。
  4. 前記時間設定手段は、変速段間の段間比が大きい変速段ほど前記所定時間を長く設定する手段である請求項3記載のツインクラッチ式変速機。
  5. 前記制御手段は、前記非目標変速段とは異なる変速段への変速要求があった際には、前記所定時間経過前であっても前記非目標歯車列を選択するよう前記第2選択手段または前記第1選択手段を駆動制御する手段である請求項1乃至請求項4何れか記載のツインクラッチ式変速機。
  6. 前記第1選択手段および前記第2選択手段は、シンクロ機構を有する手段である請求項1乃至請求項5何れか記載のツインクラッチ式変速機。
  7. 第1クラッチを介してエンジンからの動力が入力される第1入力軸と、該第1入力軸と出力軸との間を連結可能な第1歯車列を選択する第1選択手段と、第2クラッチを介して前記エンジンからの動力が入力される第2入力軸と、該第2入力軸と前記出力軸との間を連結可能な第2歯車列を選択する第2選択手段と、を備え、前記第1クラッチおよび前記第2クラッチを断続して前記第1入力軸または前記第2入力軸から前記動力を変速して前記出力軸に伝達するツインクラッチ式変速機の制御方法であって、
    (a)要求動力に基づいて目標変速段を設定し、
    (b)該設定された目標変速段を構成する歯車列を選択するよう前記第1選択手段または前記第2選択手段を駆動制御するとともに、該設定された目標変速段とは異なる変速段を構成する歯車列を予め選択するよう前記第2選択手段または前記第1選択手段を駆動制御し、
    (c)前記目標変速段とは異なる変速段を構成する歯車列を予め選択する際には、前記第2選択手段または前記第1選択手段を何れの歯車列も選択しないニュートラル状態に所定時間保持してから前記第2選択手段または前記第1選択手段を駆動制御する
    ツインクラッチ式変速機の制御方法。
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