JP2007177872A - 二重管の継手構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロー付け検査工程の簡素化と、ロー付けの母材への影響が少なくする。
【解決手段】外管2と内管3を有する二重管1を継手配管部10によって分岐させる二重管1の継手構造において、二重管1は、外管2の端部が外管拡径部2aに形成され、内管3の端部が外管2の端部より突出する内管突出部2aに形成され、継手配管部10は、貫通孔11aが形成された外管継手管11を有し、外管拡径部2a内に外管継手管11の一端側が挿入されると共に内管突出部3aが貫通孔11aを貫通して外部に導かれ、外管継手管11と外管拡径部2aとの間は、外管継手管11の外周面よりロー材を供給して外管拡径部2aの内周面との間に流し込み、内管突出部3aの外周面と外管継手管11の貫通孔11aの周面との間は、内管突出部3aの外周面よりロー材を供給して貫通孔11aの周面との間に流し込むことによってそれぞれロー付けされた。
【選択図】図1

Description

本発明は、二重管の外管と内管を継手配管部によって分岐する二重管の継手構造に関する。
この種の従来の二重管の継手構造としては、特許文献1に開示されたものがある。この二重管100の継手構造は、図5に示すように、二重管100の端部とこの端部に接続される継手配管部である外管継手管110及び内管継手管111とによって構成されている。
二重管100は、内部に第1流通路が形成された外管101と、この内側に配置され、内部に第2流通路が形成された内管102と、内管102と外管101の間を連結する連結リブ103とから構成されている。そして、内管102の分岐側の端部は、外管101の端より突出する内管突出部102aに形成されている。
外管継手管110は、約直角に湾曲された形状を有し、その一端側は拡径部110aに形成されている。この拡径部110a内に外管101の一端側が挿入されている。この挿入された外管101の外周面と外管継手管110の拡径部110aの内周面との間は、ロー材120によってロー付けされている。又、外管継手管110の湾曲箇所には貫通孔110bが形成されている。この貫通孔110bより内管突出部102aが外部に突出されている。そして、内管突出部102aの外周面と外管継手管110の貫通孔110bの周面との間は、第1のロー材121によってロー付けされている。
内管継手管111は、その一端側が拡径部111aに形成されている。この拡径部111a内に内管突出部102aの一端側が挿入されている。この挿入された内管突出部102aの外周面と内管継手管111の拡径部111aの内周面との間は、第2のロー材122によってロー付けされている。
次に、二重管100の継手構造の組み付け工程を説明する。二重管100の外管101の端部を外管継手部110の拡径部110a内に挿入すると共に、二重管100の内管突出部102aを外管継手部110の貫通孔110bより外部に突出する。ここで、第2のロー材121を内管突出部102aの外周面に予め巻き付けてから内管突出部102aを貫通孔110bに貫通させる。内管突出部102aの端部を内管継手管111の拡径部111a内に挿入する。
次に、第1のロー材120を外管継手管110の拡径部110aの端より上位置で外管101の外周面に巻き付けた状態で配置する。第3のロー材122を内管継手管111の拡径部111aの端より上位置で内管突出部102aの外周面に巻き付けた状態で配置する。
次に、仮組み付けした二重管100と外管継手管110及び内管継手管111を、その二重管100側を上方、外管継手管110及び内管継手管111側を下方にして配置する。
次に、バーナー等で3箇所のロー材120,121,122を加熱する。すると、外管101の外周面に配置した第1のロー材120が溶融し、溶融したロー材120が自重で外管拡径部110aの内周面との間に流れ込み、その後に固化する。内管突出部102aの外周面に配置した第2のロー材121が溶融し、溶融したロー材121が自重で外管継手部110の貫通孔110bの周面との間に流れ込み、その後に固化する。内管突出部102aの外周面に配置した第3のロー材122が溶融し、溶融したロー材122が自重で内管継手管111の内周面との間に流れ込み、その後に固化する。このようにして、外管101と外管継手部110との間、内管突出部102aと外管継手管110の貫通孔110bの周面との間、及び、内管突出部102aと内管継手管111との間をそれぞれロー付けすれば完了する。
特開2004−245393号公報
しかしながら、従来の二重管100の継手構造では、内管突出部102aの外周面と外管継手部110の貫通孔110bの周面との間のロー付けが目視によって確認できないため、ロー付けの検査工程が面倒なものとなるという問題がある。
又、外管101と外管継手部110間のロー付け、及び、内管突出部102aと内管継手管111との間のロー付けは、バーナーによってロー材120,122を直接加熱できるのに対して、内管突出部102aと外管継手部110の貫通孔110bの周面間のロー付けは、バーナーによってロー材121を直接加熱できない。従って、3箇所のロー付け箇所は溶融時間が均一でないため、母材への影響が大きく品質安定化を阻害する要因になるという問題がある。
そこで、本発明は、ロー付けの検査工程を簡素化できると共に、ロー付けの母材への影響が少なく品質安定化を図ることができる二重管の継手構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成する請求項1の発明は、内部に第1流通路が形成された外管と、この外管の内側に配置され、内部に第2流通路が形成された内管とを有する二重管を継手配管部によって分岐させる二重管の継手構造において、前記二重管は、前記外管の端部が外管拡径部に形成され、前記内管の端部が前記外管の端部より突出する内管突出部に形成され、前記継手配管部は、貫通孔が形成された外管継手管を有し、前記外管拡径部内に前記外管継手管の一端側が挿入されると共に前記内管突出部が前記貫通孔を貫通して外部に導かれ、前記外管継手管と前記外管拡径部との間は、前記外管継手管の外周面よりロー材を供給して前記外管拡径部の内周面との間に流し込み、前記内管突出部の外周面と前記外管継手管の前記貫通孔の周面との間は、前記内管突出部の外周面よりロー材を供給して前記貫通孔の周面との間に流し込むことによってそれぞれロー付けされたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の二重管の継手構造であって、前記継手配管部は、前記外管継手管の他に内管継手管を有し、前記内管突出部の端部が内管拡径部に形成され、この内管拡径部内に前記内管継手管が挿入され、前記内管拡径部と前記内管継手管との間は、前記内管継手管の外周面よりロー材を供給して前記内管拡径部の内周面との間に流し込むことによってロー付けされたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、二重管と継手配管部を仮組み付けした状態で、ロー材を配置する個所が全て外側になり、外側からの加熱によってロー材を溶融させることができるため、目視によってロー付け状態を確認でき、又、全ての箇所でロー材を直接バーナーで加熱できることから溶融条件が全て同じであるため、ロー材の溶融時間が均一になる。以上より、ロー付けの検査工程の簡素化と品質の安定化が図れる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、外管継手管の内部を通した内管を貫通孔に貫通させつつ外管継手管の先端を外管拡径部内に挿入し、貫通孔より外部に突出した内管突出部の内管拡径部内に内管継手管の一端側を挿入することによって二重管と継手配管部とを仮組み付けできる。従って、二重管と継手配管部との仮組み付けが容易にできる。この仮組み付けを完全に完了した後にロー付け工程を行えば継手構造の組み付けが完了し、仮組み付け工程の後に継手配管部の加工工程を介在させる必要がないため、組み付け作業を単純化できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2は本発明の第1実施形態を示し、図1は二重管の雌側の継手構造の断面図、図2はその要部の拡大断面図である。
図1に示すように、二重管1の雌側の継手構造は、二重管1の端部とこの端部に接続される継手配管部10とによって構成されている。
二重管1は、内部に第1流通路が形成された外管2と、この内側に配置され、内部に第2流通路が形成された内管3と、内管3と外管2を同心軸上に配置させ、内管3と外管2の間を連結する連結リブ4とから構成されている。外管2の分岐側の端部は、他の箇所より大径の外管拡径部2aに形成されている。外管拡径部2aの先端には、溶融したロー材を保持するためのテーパ状の鍔部2cが形成されている。内管3の分岐側の端部は、外管2の端より突出する内管突出部3aに形成されている。内管突出部3aの端部は、内管拡径部3bに形成されている。この内管拡径部3bの先端には、溶融したロー材を保持するためのテーパ状の鍔部3cが形成されている。外管拡径部2aの端部からは内管3のみが延在するように連結リブ4が除去され、さらに外管拡径部2aの内面と連結リブ4との間は切断によってスリット2b(図2に示す)が形成されている。
継手配管部10は、外管継手管11と内管継手管12とこれらの他端側を支持する継手フランジ部13とから構成されている。
外管継手管11は、約直角に湾曲された形状を有し、その一端側が外管拡径部2a内に挿入されている。この挿入された外管継手管11の外周面と外管拡径部2aの内周面との間は、第1のロー付け部20によって接合されている。又、外管継手管11の湾曲箇所には貫通孔11aが形成されている。この貫通孔11aより内管突出部3aの内管拡径部3bが外部に突出されている。そして、内管拡径部3bの外周面と外管継手管11の貫通孔11aの周面との間は、第2のロー付け部21によって接合されている。
内管継手管12は、約直角に歪曲された形状を有し、その一端側が内管拡径部3b内に挿入されている。この挿入された内管継手管12の外周面と内管拡径部3bの内周面との間は、第3のロー付け部22によって接合されている。
継手フランジ部13は、2箇所に孔13a,13bを有し、この孔13a,13b内に外管継手管11及び内管継手管12の他端側がそれぞれ挿入されている。外管継手管11及び内管継手管12の他端側は、配管変形加工によって雌接続部11b,12aにそれぞれ形成されている。又、外管継手管11及び内管継手管12の他端側は、各加締め部23,23等によって継手フランジ部13に固定されている。
次に、二重管1の継手構造の組み付け工程を説明する。二重管1の外管拡径部2a内に外管継手管11の一端側を挿入すると共に、二重管1の内管突出部3aを外管継手管11の貫通孔11aより外部に突出する。その後、内管突出部3aの内管拡径部3bの先端にテーパ状の鍔部3cをパンチ等で形成する。この突出した内管突出部3aの内管拡径部3b内に内管継手管32の一端側を挿入する。
この突出した内管突出部3aの内管拡径部3b内に内管継手管12の一端側を挿入する。
次に、このように仮組み付けした二重管1と継手配管部10を、その継手配管部10側を上方、二重管1側を下方にして配置する。
次に、ロー付けを行う3箇所にロー材を次のように配置する。つまり、図2に示すように、第1のロー材20aを外管拡径部2aの端より上位置で外管継手管11の外周面に巻き付けることによって全周囲に配置する。第2のロー材(図示せず)を外管継手管11の上位置で内管継手部12の外周面に巻き付けることによって全周囲に配置する。第3のロー材(図示せず)を内管拡径部3bの端より上位置で内管継手管12の外周面に巻き付けることによって全周囲に配置する。
次に、バーナー等で3箇所のロー材20a,(図示せず),(図示せず)を加熱する。すると、外管継手管11の外周面に配置したロー材20aが溶融し、溶融したロー材20aが自重で外管拡径部2aの内周面との間に流れ込み、その後に固化する。内管拡径部3bの外周面に配置したロー材(図示せず)が溶融し、溶融したロー材が自重で外管継手管11の貫通孔11aの周面との間に流れ込み、その後に固化する。内管継手管12の外周面に配置したロー材(図示せず)が溶融し、溶融したロー材が自重で内管拡径部3bの内周面との間に流れ込み、その後に固化する。
このようにして、外管2と外管継手管11との間、内管拡径部3bと外管継手管11の貫通孔11aの周面との間、及び、内管拡径部3bと内管継手管12との間をそれぞれロー付け部20,21,22によってロー付け接合すれば完了する。
以上説明したように、この二重管1の継手構造では、二重管1と継手配管部10を仮組み付けした状態で、ロー材20a,(図示せず),(図示せず)を配置する3箇所が全て外側になり、外側からの加熱によってロー材20a,(図示せず),(図示せず)を溶融させることができるため、目視によってロー付け状態を確認でき、又、全ての箇所でロー材20a,(図示せず),(図示せず)を直接バーナーで加熱できることから溶融条件が全て同じであるため、ロー材20a,(図示せず),(図示せず)の溶融時間が均一になる。以上より、ロー付けの検査工程の簡素化と品質の安定化が図れる。
この第1実施形態では、外管継手管11の内部を通した内管突出部3aを貫通孔11aに貫通させつつ外管継手管11の一端側を外管拡径部2a内に挿入し、貫通孔11aより外部に突出した内管突出部3aの内管拡径部3b内に内管継手管12の一端側を挿入することによって二重管1と継手配管部10とを仮組み付けできる。従って、二重管1と継手配管部10との仮組み付けが容易にできる。この仮組み付け工程を完全に完了した後に、ロー付け工程を行えば継手構造の組み付けが完了し、仮組み付け工程の後に継手配管部10の加工工程を介在させる必要がないため、組み付け作業を単純化できる。
また、この第1実施形態では、外管拡径部2aの先端と、内管拡径部3bの先端に、溶融ロー材を保持するためのテーパ状の鍔部2c,3cをそれぞれ設けたので、ロー付けの確実性が向上する。
図3は本発明の第2実施形態を示し、二重管の雄側の継手構造の断面図である。図3に示すように、二重管の雄側の継手構造は、二重管1の端部とこの端部に接続される継手配管部30とによって構成されている。
二重管1は、前記第1実施形態のものと同様の構成であるため、同一構成箇所に同一符号を付して重複説明を回避する。
継手配管部30は、前記第1実施形態と同様に、外管継手管31と内管継手管32とこれらの他端側を支持する継手フランジ部36とから構成されている。
外管継手管31は、約直角に湾曲された形状を有し、その一端側が外管拡径部2a内に挿入されている。この挿入された外管継手管31の外周面と外管拡径部2aの内周面との間は、第1のロー付け部33によって接合されている。又、外管継手管31の湾曲箇所には貫通孔31aが形成されている。この貫通孔31aより内管突出部3aが外部に突出されている。そして、内管突出部3aの開管拡径部3bの外周面と外管継手管31の貫通孔31aの周面との間は、第2のロー付け部34によって接合されている。
内管継手管32は、大きく歪曲された形状を有し、その一端側が内管拡径部3b内に挿入されている。この挿入された内管継手管32の外周面と内管拡径部3bの内周面との間は、第3のロー付け部35によって接合されている。
継手フランジ部36は、外管継手管31及び内管継手管32の他端側を固定している。外管継手管31及び内管継手管32の他端側は、配管変形加工によって雄接続部31b,32aにそれぞれ形成されている。
次に、二重管1の継手構造の組み付け工程を説明する。二重管1の外管拡径部2a内に外管継手管31の一端側を挿入すると共に、二重管1の内管突出部3aを外管継手管31の貫通孔31aより外部に突出する。その後、内管突出部3aの内管拡径部3bの先端にテーパ状の鍔部3cをパンチ等で形成する。この突出した内管突出部3aの内管拡径部3b内に内管継手管32の一端側を挿入する。
次に、このように仮組み付けした二重管1と継手配管部30を、その継手配管部30側を上方、二重管1側を下方にして配置する。
次に、ロー付けを行う3箇所にロー材(図示せず)を次のように配置する。つまり、第1のロー材を外管拡径部2aの端より上位置で外管継手管31の外周面に巻き付けることによって全周囲に配置する。第2のロー材を外管継手管31の上位置で内管拡径部3bの外周面に巻き付けることによって全周囲に配置する。第3のロー材を内管拡径部3bの端より上位置で内管継手管32の外周面に巻き付けることによって全周囲に配置する。
次に、バーナー等で3箇所のロー材を加熱する。すると、外管継手管31の外周面に配置した第1のロー材が溶融し、溶融したロー材が自重で外管拡径部2aの内周面との間に流れ込み、その後に固化する。内管拡径部3bの外周面に配置した第2ロー材が溶融し、溶融したロー材が自重で外管継手管31の貫通孔31aの周面との間に流れ込み、その後に固化する。内管継手管32の外周面に配置した第3のロー材が溶融し、溶融したロー材が自重で内管拡径部3bの内周面との間に流れ込み、その後に固化する。
このようにして、外管2と外管継手管31との間、内管拡径部3bと外管継手管31の貫通孔31aの周面との間、及び、内管拡径部3bと内管継手管32との間をそれぞれロー付けすれば完了する。
以上説明したように、この二重管1の継手構造でも、前記第1実施形態と同様に、二重管1と継手配管部30を仮組み付けした状態で、ロー材を配置する3箇所が全て外側になるため、目視によってロー付け状態を確認でき、又、ロー材の溶融時間が均一になる。以上より、ロー付けの検査工程の簡素化と品質の安定化が図れる。
また、この第2実施形態でも、前記第1実施形態と同様に、外管継手管31の内部を通した内管突出部3aを貫通孔31aに貫通させつつ外管継手管31の一端側を外管拡径部2a内に挿入し、貫通孔31aより外部に突出した内管突出部3aの内管拡径部3b内に内管継手管32の一端側を挿入することによって二重管1と継手配管部30とを仮組み付けできる。従って、二重管1と継手配管部30との仮組み付けが容易にできる。この仮組み付け工程を完全に完了した後に、ロー付け工程を行えば継手構造の組み付けが完了し、仮組み付け工程の後に継手配管部30の加工工程を介在させる必要がないため、組み付け作業を単純化できる。
図4は本発明の第3実施形態を示し、図4は二重管の雌側の継手構造の断面図である。図4に示すように、二重管1の雌側の継手構造は、二重管1の端部とこの端部に接続される継手配管部40とによって構成されている。
二重管1は、前記第1実施形態のものと同様に、内部に第1流通路が形成された外管2と、この内側に配置され、内部に第2流通路が形成された内管3と、内管3と外管2の間を連結する連結リブ4とから構成されている。外管2の分岐側の端部は、外管拡径部2aに形成されている。外管拡径部2aの内面と連結リブとの間は切断によってスリット(特に、符号を付さず)が形成されている。このスリットを利用して外管継手管41の一端側が挿入できる。外管拡径部2aの先端には、溶融したロー材を保持するためのテーパ状の鍔部2cが形成されている。
内管3の分岐側の端部は、外管2の端より突出する内管突出部3aに形成されている。この内管突出部3aは、前記第1実施形態のものより長寸法で、且つ、途中で略直角に湾曲し、この湾曲した他端側が下記する継手フランジ部42に支持されている。つまり、第1実施形態と異なり、内管拡径部3aの先端側は、内管継手管を兼用している。
継手配管部40は、前記第1実施形態のものと異なり、外管継手管41とこの他端側及び内管突出部3aの他端側を支持する継手フランジ部42とから構成されている。
外管継手管41は、約直角に歪曲された形状を有し、その一端側が外管拡径部2a内に挿入されている。この挿入された外管継手管41の外周面と外管拡径部2aの内周面との間は、第1のロー付け部43によって接合されている。又、外管継手管41の湾曲箇所には貫通孔41aが形成されている。この貫通孔41aより内管突出部3aが外部に突出されている。そして、内管突出部3aの外周面と外管継手管41の貫通孔41aの周面との間は、第2のロー付け部44によって接合されている。
継手フランジ部42は、2箇所に孔42a,42bを有し、この孔42a,42bに外管継手管41及び内管突出部3aの他端側がそれぞれ挿入されている。外管継手管41及び内管突出部3aの他端側は、配管変形加工によって雌接続部41b,3dにそれぞれ形成されている。又、外管継手管41及び内管突出部3aの他端側は、各加締め部45,45等によって継手フランジ部42に固定されている。
次に、二重管1の継手構造の組み付け工程を説明する。二重管1の外管拡径部2a内に外管継手管41の一端側を挿入すると共に、二重管1の内管突出部3aを外管継手管41の貫通孔41aより外部に突出する。
次に、このように仮組み付けした二重管1と継手配管部40を、その継手配管部40側を上方、二重管1側を下方にして配置する。
次に、ロー付けを行う2箇所にロー材(図示せず)を次のように配置する。つまり、第1のロー材を外管拡径部2aの端より上位置で外管継手管41の外周面に巻き付けることによって全周囲に配置する。第2のロー材を外管継手管41の上位置で内管突出部3aの外周面に巻き付けることによって全周囲に配置する。
次に、バーナー等で2箇所のロー材を加熱する。すると、外管継手管41の外周面に配置したロー材が溶融し、溶融したロー材が自重で外管拡径部2aの内周面との間に流れ込み、その後に固化する。内管拡径部3aの外周面に配置したロー材が溶融し、溶融したロー材が自重で外管継手管41の貫通孔41aの周面との間に流れ込み、その後に固化する。
このようにして、外管2と外管継手管41との間、及び、内管突出部3aと外管継手管41の貫通孔41aの周面との間をそれぞれロー付けすれば完了する。
以上説明したように、この二重管1の継手構造では、二重管1と継手配管部40を仮組み付けした状態で、ロー材を配置する2個所が全て外側になり、外側からの加熱によってロー材を溶融させることができるため、目視によってロー付け状態を確認でき、又、全ての箇所でロー材を直接バーナーで加熱できることから溶融条件が全て同じであるため、ロー材の溶融時間が均一になる。以上より、ロー付けの検査工程の簡素化と品質の安定化が図れる。又、この第3実施形態では、前記第1実施形態と比較してロー付け箇所が2箇所で済むという利点がある。
また、第3実施形態と同一の構成を雄側の継手構造に適用できることはもちろんである。
又、前記第1〜第3実施形態では、ロー付け工程を置きローによって行う場合を説明したが、差しローによって行うことができることはもちろんである。差しローの場合には、図1、図3、図4のロー流れ方向に溶融のロー材が流れるように行う。
本発明の第1実施形態を示し、二重管の雌側の継手構造の断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、継手構造の要部の拡大断面図である。 本発明の第2実施形態を示し、二重管の雄側の継手構造の断面図である。 本発明の第3実施形態を示し、二重管の雌側の継手構造の断面図である。 従来例の二重管の継手構造の断面図である。
符号の説明
1 二重管
2 外管
2a 外管拡径部
3 内管
3a 内管突出部
3b 内管拡径部
10 継手配管部
11 外管継手管
11a 貫通孔
12 内管継手管
30 継手配管部
31 外管継手管
31a 貫通孔
32 内管継手管
40 継手配管部
41 外管継手管
41a 貫通孔

Claims (2)

  1. 内部に第1流通路が形成された外管(2)と、この外管(2)の内側に配置され、内部に第2流通路が形成された内管(3)とを有する二重管(1)を継手配管部(10,30,40)によって分岐させる二重管(1)の継手構造において、
    前記二重管(1)は、前記外管(2)の端部が外管拡径部(2a)に形成され、前記内管(3)の端部が前記外管(2)の端部より突出する内管突出部(3a)に形成され、
    前記継手配管部(10,30,40)は、貫通孔(11a,31a,41a)が形成された外管継手管(11,31,41)を有し、
    前記外管拡径部(2a)内に前記外管継手管(11,31,41)の一端側が挿入されると共に前記内管突出部(3a)が前記貫通孔(11a,31a,41a)を貫通して外部に導かれ、
    前記外管継手管(11,31,41)と前記外管拡径部(2a)との間は、前記外管継手管(11,31,41)の外周面よりロー材(20a)を供給して前記外管拡径部(2a)の内周面との間に流し込み、前記内管突出部(3a)の外周面と前記外管継手管(11,31,41)の前記貫通孔(11a,31a,41a)の周面との間は、前記内管突出部(3a)の外周面よりロー材を供給して前記貫通孔(11a)、(31a,41a)の周面との間に流し込むことによってそれぞれロー付けされたことを特徴とする二重管(1)の継手構造。
  2. 請求項1記載の二重管(1)の継手構造であって、
    前記継手配管部(10,30)は、前記外管継手管(11,31)の他に内管継手管(12,32)を有し、
    前記内管突出部(3a)の端部が内管拡径部(3b)に形成され、この内管拡径部(3b)内に前記内管継手管(12,32)が挿入され、前記内管拡径部(3b)と前記内管継手管(12,32)との間は、前記内管継手管(12,32)の外周面よりロー材を供給して前記内管拡径部(3b)の内周面との間に流し込むことによってロー付けされたことを特徴とする二重管(1)の継手構造。
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