JP2007177870A - 車両およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両が走行している最中に内燃機関を切り離して運転を停止する際に変速機の変速比を所定の変速比とすると共に車両のエネルギ効率の向上を図る。
【解決手段】走行している最中にブレーキペダルが踏み込まれたときに車速Vが閾値Vref未満のときには、エンジンの燃料噴射を停止した状態でエンジンを連れ回すことによってCVTの変速比γを変更するための油圧回路の作動オイルを加圧する機械式オイルポンプを作動させ、これにより生じる油圧を用いてCVTの変速比γを閾値γref以上として(S290〜S310)、クラッチをオフして(S320)、クラッチをオフとすると共にエンジンの運転を停止した状態とする。これにより、CVTの変速比γを閾値γref以上とするまで燃料噴射を伴ってエンジンを運転するものに比して燃費を向上させることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両およびその制御方法に関する。
従来、この種の車両としては、無段変速機を介して駆動輪側に駆動力を出力するエンジンを搭載する車両が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、車両が停車状態となり所定のアイドルストップ条件が成立したときにエンジンを自動停止するが、アイドルストップ条件が成立しても、無段変速機の変速比が閾値よりも小さいときには、無段変速機の変速比が閾値以上となるまでエンジンの自動停止を禁止することにより、発進時の発進性の悪化を防止している。
特開2000−328980号公報
しかしながら、上述の車両では、車両が停車状態で所定のアイドルストップ条件が成立したときにエンジンを運転停止するから、車両が走行している最中にエンジンを運転停止する場合には適用できない。また、アイドルストップ条件が成立しても無段変速機の変速比が閾値よりも小さいときには、無段変速機の変速比が閾値以上となるまでエンジンの自動停止を禁止するから、燃費が悪化してしまう。
本発明の車両およびその制御方法は、車両が走行している最中に内燃機関を切り離して運転を停止する際に変速機の変速比を所定の変速比とすることを目的の一つとする。また、本発明の車両およびその制御方法は、車両のエネルギ効率の向上を図ることを目的の一つとする。
本発明の車両およびその制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、
内燃機関と、
前記内燃機関から動力が出力される動力軸側に接続される入力軸と車軸側に接続される出力軸とを有し、加圧された作動流体を用いて行なわれる変速比の変更を伴って該入力軸と該出力軸との間で動力を伝達する変速手段と、
前記内燃機関からの動力の一部を用いて前記作動流体を加圧する作動流体加圧手段と、
前記動力軸と前記入力軸との係合および係合の解除を行なう係合手段と、
走行中に前記動力軸と前記入力軸との係合を解除して前記内燃機関の運転を停止する係合解除運転停止指示がなされたときには、前記内燃機関の燃料供給を停止すると共に前記係合手段による係合力を用いて該内燃機関を連れ回した状態で前記変速手段の変速比を変更する連れ回し変速を経由して、前記変速手段の変速比が所定変速比以上の変速比とされると共に前記動力軸と前記入力軸との係合が解除され且つ前記内燃機関の運転が停止された変速後停止状態となるよう前記内燃機関と前記係合手段と前記変速手段とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の車両では、走行中に内燃機関から動力が出力される動力軸と変速手段の入力軸との係合を解除して内燃機関の運転を停止する係合解除運転停止指示がなされたときには、内燃機関の燃料供給を停止すると共に係合手段による係合力を用いて内燃機関を連れ回した状態で変速手段の変速比を変更する連れ回し変速を経由して、変速手段の変速比が所定変速比以上の変速比とされると共に動力軸と入力軸との係合が解除され且つ内燃機関の運転が停止された変速後停止状態となるよう内燃機関と係合手段と変速手段とを制御する。このように、内燃機関の燃料供給を停止した状態で内燃機関を連れ回すことによって作動流体加圧手段を作動して作動流体変速手段の変速比の変更するから、走行している最中に内燃機関を切り離して運転を停止する際に変速手段の変速比を所定変速比以上の変速比とすることができると共に車両のエネルギ効率を向上させることができる。
こうした本発明の車両において、車速を検出する車速検出手段を備え、前記制御手段は、前記検出された車速が所定車速以上のときに前記係合解除運転停止指示がなされたときには、前記連れ回し変速を経由することなく、前記変速後停止状態となるよう制御する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、内燃機関が比較的高回転で連れ回されることによる騒音を抑制することができ、こうした騒音によって運転者に違和感を感じさせるのを抑制することができる。この場合、前記制御手段は、前記検出された車速が所定車速以上のときに前記係合解除運転停止指示がなされたときには、前記係合手段による前記動力軸と前記入力軸との係合を解除した後に前記内燃機関を自立運転した状態で前記変速手段の変速比を変更する自立運転変速を経由して前記変速後停止状態となるよう制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、走行している最中に内燃機関を切り離して運転を停止する際に変速手段の変速比を所定変速比以上の変速比とすることができる。
また、本発明の車両において、前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段を備え、前記係合手段は前記動力軸と前記入力軸との係合力を調整可能な手段であり、前記制御手段は前記連れ回し変速を実行している最中は前記検出される回転数が所定回転数以下となるよう前記係合手段の係合力を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、内燃機関が所定回転数以上の高回転で連れ回されることによる騒音を抑制することができ、こうした騒音によって運転者に違和感を感じさせるのを抑制することができる。
こうした内燃機関の回転数が所定回転数以下となるよう制御する態様の本発明の車両において、前記係合手段はロックアップ機能付きのトルクコンバータと該トルクコンバータの出力側の回転軸と前記入力軸との接続および接続の解除を行なうクラッチとを有する手段であり、前記制御手段は、前記連れ回し変速を実行している最中は、前記トルクコンバータのロックアップ機能における係合力と前記クラッチにおける係合力との少なくとも一方を調整することにより前記検出される回転数が前記所定回転数以下となるよう制御する手段であるものとすることもできる。この場合、前記制御手段は、前記連れ回し変速を実行している最中は、前記トルクコンバータのロックアップ機能における係合力の調整により予想される発熱が第1の発熱となる第1発熱状態に至るまでは該トルクコンバータのロックアップ機能における係合力の調整により前記検出される回転数が前記所定回転数以下となるよう制御し、前記第1発熱状態に至った以降は前記クラッチにおける係合力の調整により前記検出される回転数が前記所定回転数以下となるよう制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、ロックアップ機能の過熱を抑止することができる。更にこの場合、前記制御手段は、前記連れ回し変速を実行している最中に前記第1発熱状態に至った以降は前記クラッチにおける係合力の調整により予想される発熱が第2の発熱となる第2発熱状態に至るまでは前記クラッチにおける係合力の調整により前記検出される回転数が前記所定回転数以下となるよう制御し、前記第2発熱状態に至った以降は前記連れ回し変速を終了して前記係合手段による前記動力軸と前記入力軸との係合を解除した後に前記内燃機関を自立運転した状態で前記変速手段の変速比を変更する自立運転変速を経由して前記変速後停止状態となるよう制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、クラッチの過熱を抑制することができる。
本発明の車両において、走行用の動力を出力可能な電動機と、車両に制動力を付与可能な制動力付与手段と、走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、を備え、前記制御手段は、前記係合解除運転停止指示の有無に拘わらず、前記設定された要求駆動力に基づく駆動力によって走行するよう前記内燃機関と前記係合手段と前記変速手段と前記電動機と前記制動力付与手段とを制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、係合解除運転停止指示の有無に拘わらずに要求駆動力に基づく駆動力によって走行することができる。ここで、要求駆動力には、車両を加速する駆動力と減速する駆動力(制動力)の双方が含まれる。
本発明の車両の制御方法は、
内燃機関と、前記内燃機関から動力が出力される動力軸側に接続される入力軸と車軸側に接続される出力軸とを有し加圧された作動流体を用いて行なわれる変速比の変更を伴って該入力軸と該出力軸との間で動力を伝達する変速手段と、前記内燃機関からの動力の一部を用いて前記作動流体を加圧する作動流体加圧手段と、前記動力軸と前記入力軸との係合および係合の解除を行なう係合手段と、を備える車両の制御方法であって、
走行中に前記動力軸と前記入力軸との係合を解除して前記内燃機関の運転を停止する係合解除運転停止指示がなされたときには、前記内燃機関の燃料供給を停止すると共に前記係合手段による係合力を用いて該内燃機関を連れ回した状態で前記変速手段の変速比を変更する連れ回し変速を経由して、前記変速手段の変速比が所定変速比以上の変速比とされると共に前記動力軸と前記入力軸との係合が解除され且つ前記内燃機関の運転が停止された変速後停止状態となるよう前記内燃機関と前記係合手段と前記変速手段とを制御する、
ことを特徴とする。
この本発明の車両の制御方法では、走行中に内燃機関から動力が出力される動力軸と変速手段の入力軸との係合を解除して内燃機関の運転を停止する係合解除運転停止指示がなされたときには、内燃機関の燃料供給を停止すると共に係合手段による係合力を用いて内燃機関を連れ回した状態で変速手段の変速比を変更する連れ回し変速を経由して、変速手段の変速比が所定変速比以上の変速比とされると共に動力軸と入力軸との係合が解除され且つ内燃機関の運転が停止された変速後停止状態となるよう内燃機関と係合手段と変速手段とを制御する。このように、内燃機関の燃料供給を停止した状態で内燃機関を連れ回すことによって作動流体加圧手段を作動して作動流体変速手段の変速比の変更するから、走行している最中に内燃機関を切り離して運転を停止する際に変速手段の変速比を所定変速比以上の変速比とすることができると共に車両のエネルギ効率を向上させることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の第1実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。第1実施例のハイブリッド自動車20は、エンジン22からの動力をトルクコンバータ30や前後進切換機構35,ベルト式の無断変速機としてのCVT40,ギヤ機構65,デファレンシャルギヤ66を介して前輪69a,69bに出力する前輪駆動系21と、モータ57からの動力をギヤ機構67,デファレンシャルギヤ68を介して後輪69c,69dに出力する後輪駆動系56と、前輪69a,69bおよび後輪69c,69dのブレーキを制御するためのブレーキアクチュエータ61と、装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関として構成されており、その出力軸であるクランクシャフト23はトルクコンバータ30に取り付けられている。エンジン22は、クランクシャフト23に取り付けられたクランクポジションセンサ23aからのクランクポジション信号などのエンジン22の状態を検出する各種センサからの信号に基づいて燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などがエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により行なわれる。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
トルクコンバータ30は、周知のロックアップクラッチ付きの流体式トルクコンバータとして構成されており、必要に応じてエンジン22のクランクシャフト23に接続されたタービンランナー31と前後進切換機構35を介してCVT40のインプットシャフト41に接続されたポンプインペラ32とをロックアップクラッチ33によりロックアップする。トルクコンバータ30のロックアップクラッチ33は、後述するCVT用電子制御ユニット(以下、CVTECUという)46により駆動制御される油圧回路47により作動する。
前後進切換機構35は、ダブルピニオンの遊星歯車機構とブレーキB1とクラッチC1とにより構成されている。ダブルピニオンの遊星歯車機構は、外歯歯車のサンギヤ36と、このサンギヤ36と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ37と、サンギヤ36に噛合する複数の第1ピニオンギヤ38aと、この第1ピニオンギヤ38aに噛合すると共にリングギヤ37に噛合する複数の第2ピニオンギヤ38bと、複数の第1ピニオンギヤ38aおよび複数の第2ピニオンギヤ38bを連結して自転かつ公転自在に保持するキャリア39とを備え、サンギヤ36にはトルクコンバータ30の出力軸34が、キャリア39にはCVT40のインプットシャフト41が、各々連結されている。遊星歯車機構のリングギヤ37は、ブレーキB1によりケースに接続されており、ブレーキB1をオンオフすることにより、リングギヤ37を自由に回転するものとしたり、その回転を禁止したりする。遊星歯車機構のサンギヤ36とキャリア39は、クラッチC1により接続されており、クラッチC1をオンオフすることにより、サンギヤ36とキャリア39とを連結したり切り離したりする。前後進切換機構35は、ブレーキB1をオフすると共にクラッチC1をオンすることによりトルクコンバータ30の出力軸34の回転をそのままCVT40のインプットシャフト41に伝達して車両を前進させたり、ブレーキB1をオンすると共にクラッチC1をオフすることによりトルクコンバータ30の出力軸34の回転を逆方向に変換してCVT40のインプットシャフト41に伝達して車両を後進させたりする。また、ブレーキB1をオフすると共にクラッチC1をオフすることによりトルクコンバータ30の出力軸34とCVT40のインプットシャフト41とを切り離すこともできる。
CVT40は、溝幅が変更可能でインプットシャフト41に接続されたプライマリープーリー43と、同じく溝幅が変更可能で駆動軸としてのアウトプットシャフト42に接続されたセカンダリープーリー44と、プライマリープーリー43およびセカンダリープーリー44の溝に架けられたベルト45と、を備え、CVTECU46により駆動制御される油圧回路47によりプライマリープーリー43およびセカンダリープーリー44の溝幅を変更することにより、インプットシャフト41の動力を無段階に変速してアウトプットシャフト42に出力する。なお、プライマリープーリー43およびセカンダリープーリー44の溝幅の変更は、こうした変速比の変更だけでなく、CVT40の伝達トルク容量を調節するためのベルト45の狭圧力の制御としても行なわれる。CVTECU46には、インプットシャフト41に取り付けられた回転数センサ48からのインプットシャフト41の回転数Ninやアウトプットシャフト42に取り付けられた回転数センサ49からのアウトプットシャフト42の回転数Noutが入力されており、CVTECU46からは油圧回路47への駆動信号が出力されている。また、CVTECU46は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってCVT40の変速比を制御すると共に必要に応じて回転数センサ48からのインプットシャフト41の回転数Ninや回転数センサ49のアウトプットシャフト42の回転数NoutなどCVT40の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
油圧回路47は、その一例を示す図2に示すように、低圧バッテリ(例えば、定格電圧が12Vの二次電池)51から電力供給を受けるモータ54により駆動する電動オイルポンプ55とエンジン22のクランクシャフト23にベルト27を介して取り付けられた機械式オイルポンプ29との駆動により発生する油圧を調整するレギュレータバルブ104,106と、油量を調整するデューティソレノイド108,110,112,114,116と、CVT40の変速比の変更を行なうためにプライマリープーリー43の溝幅を変更する変速用コントロールバルブ118,120と、CVT40のベルト45の狭圧力を変更するためにセカンダリープーリー44の溝幅を変更するベルト狭圧用コントロールバルブ122と、クラッチC1をオンオフするためのクラッチコントロールバルブ124やシフトバルブ126,図示しないシフトレバーに連動するピストン128aを有するマニュアルバルブ128と、トルクコンバータ30のロックアップクラッチ33をオンオフするロックアップバルブ130と、により構成されている。レギュレータバルブ104は、機械式オイルポンプ29または電動オイルポンプ55からのライン油圧を調圧してデューティソレノイド108,110,112,114,116やベルト狭圧用コントロールバルブ122,クラッチコントロールバルブ124に供給する。変速用コントロールバルブ118は、デューティソレノイド108からの油圧とデューティソレノイド110からの油圧とによりライン油圧とプライマリープーリー43とのラインを開閉する。変速用コントロールバルブ120は、デューティソレノイド108からの油圧とデューティソレノイド110からの油圧とによりプライマリープーリー43とドレインとのラインを開閉する。したがって、デューティソレノイド108のデューティ比とデューティソレノイド110のデューティ比とを制御することにより、変速用コントロールバルブ118を開方向に制御すると共に変速用コントロールバルブ120を閉方向に制御してライン油圧をプライマリープーリー43に作用させてCVT40をアップシフトしたり、変速用コントロールバルブ118を閉方向に制御すると共に変速用コントロールバルブ120を開方向に制御してプライマリープーリー43に作用するライン油圧を抜いてCVT40をダウンシフトすることができる。ベルト狭圧用コントロールバルブ122は、レギュレータバルブ104からの油圧とデューティソレノイド112からの油圧とによりライン油圧とセカンダリープーリー44とのラインを開閉する。したがって、デューティソレノイド112のデューティ比を制御することにより、ベルト狭圧用コントロールバルブ122の開閉を調節してセカンダリープーリー44に作用する油圧を調節してベルト45の狭圧力を調節することができる。シフトバルブ126は、デューティソレノイド114からの油圧とデューティソレノイド116からの油圧とによりクラッチコントロールバルブ124からの油圧とマニュアルバルブ128とのラインを開閉し、マニュアルバルブ128は、図示しないシフトレバーの位置に応じてシフトバルブ126からの油圧とクラッチC1とのラインやシフトバルブ126からの油圧とブレーキB1からのラインを開閉する。シフトレバー81が「D」レンジに位置しているとき、すなわち、操作者が通常の前進走行を選択しているときにはシフトバルブ126からの油圧とクラッチC1とのラインを開いてクラッチC1をオンし、シフトバルブ126からの油圧とブレーキB1とのラインを閉じると共にブレーキB1に作用する油圧を抜いてブレーキB1をオフする。そして、デューティソレノイド114のデューティ比とデューティソレノイド116のデューティ比とを制御することにより、クラッチC1に作用する油圧を調節してクラッチC1を半係合にしたり完全に係合(オン)させたりする。一方、シフトレバーが「R」レンジに位置しているとき、すなわち、操作者が後進走行を選択しているときにはシフトバルブ126からの油圧とクラッチC1とのラインを閉じると共にクラッチC1に作用する油圧を抜いてクラッチC1をオフし、シフトバルブ126からの油圧とブレーキB1とのラインを開いてブレーキB1をオンする。また、デューティソレノイド114のデューティ比とデューティソレノイド116のデューティ比とを制御することにより、クラッチC1に作用する油圧を調節してクラッチC1を半係合にしたり完全に係合(オン)させたりする。レギュレータバルブ104は、機械式オイルポンプ29または電動オイルポンプ55からのライン油圧を調圧してロックアップバルブ130に供給する。ロックアップバルブ130は、レギュレータバルブ104からの油圧とデューティソレノイド110からの油圧とによりトルクコンバータ30のロックアップクラッチ33をオンオフする。
モータ57は、発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ58を介してエンジン22のクランクシャフト23に掛けられたベルト27を介して駆動するオルタネータ28やこのオルタネータ28への電力ラインに出力端子が接続された高圧バッテリ(例えば定格電圧として42Vの二次電池)50に接続されてオルタネータ28や高圧バッテリ50からの電力の供給を受けて駆動したり、回生制御により発電した電力により高圧バッテリ50を充電したりする。モータ57は、モータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)59によって駆動制御されている。このモータECU59には、モータ57を駆動制御するために必要な信号、例えばモータ57の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ57aからの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータ57に印加される相電流などが入力されており、モータECU59からはインバータ58のスイッチング素子へのスイッチング信号が出力されている。また、モータECU59は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってインバータ58へのスイッチング制御信号を出力することによりモータ57を駆動制御すると共に必要に応じてモータ57の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、高圧バッテリ50と低圧バッテリ51は、電圧を変換するDC/DCコンバータ52を介して接続されており、高圧バッテリ50側からの電力が電圧変換されて低圧バッテリ51側へ供給されるようになっている。また、高圧バッテリ50と低圧バッテリ51はバッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)53により図示しない両バッテリ50,51の出力端子に取り付けられた図示しない電圧センサからの端子間電圧や電流センサからの充放電電流,温度センサからの電池温度などに基づいて残容量(SOC)や入出力制限などが計算されて管理されている。
ブレーキアクチュエータ61は、ブレーキペダル85の踏み込みに応じて生じるブレーキマスターシリンダ60bの圧力(ブレーキ圧)と車速Vとにより車両に作用させる制動力におけるブレーキの分担分に応じた制動トルクが前輪69a,69bや後輪69c,69dに作用するようブレーキホイールシリンダ64a〜64dの油圧を調整したり、ブレーキペダル85の踏み込みに無関係に、前輪69a,69bや後輪69c,69dに制動トルクが作用するようブレーキホイールシリンダ64a〜64dの油圧を調整したりすることができるように構成されている。ブレーキアクチュエータ61は、ブレーキ用電子制御ユニット(以下、ブレーキECUという)62により制御されている。ブレーキECU62は、図示しない信号ラインにより、前輪69a,69bや後輪69c,69dに取り付けられた図示しない車輪速センサからの車輪速や図示しない操舵角センサからの操舵角などの信号を入力して、運転者がブレーキペダル85を踏み込んだときに前輪69a,69bや後輪69c,69dのいずれかがロックによりスリップするのを防止するアンチロックブレーキシステム機能(ABS)や運転者がアクセルペダル83を踏み込んだときに前輪69a,69bや後輪69c,69dのいずれかが空転によりスリップするのを防止するトラクションコントロール(TRC),車両が旋回走行しているときに姿勢を保持する姿勢保持制御(VSC)なども行なう。ブレーキECU62は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってブレーキアクチュエータ61を駆動制御したり、必要に応じてブレーキアクチュエータ61の状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号や,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ87からの車速V,勾配センサ88からの勾配θ,ブレーキブースタ60内の圧力を検出する圧力センサ60aからの負圧Pなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、クランクシャフト23にギヤ25を介して取り付けられたスタータモータ26への駆動信号やオルタネータ28への駆動信号,電動オイルポンプ55のモータ54への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。また、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、エンジンECU24やCVTECU46,バッテリECU53,モータECU59,ブレーキECU62と通信しており、各種制御信号やデータのやり取りを行なっている。
こうして構成された第1実施例のハイブリッド自動車20は、運転者のアクセルペダル83の操作に応じて、主としてエンジン22からの動力を前輪69a,69bに出力して走行し、必要に応じてモータ57からの動力を後輪69c,69dに出力して4輪駆動により走行する。4輪駆動により走行する場合の例としては、例えばアクセルペダル83が大きく踏み込まれた急加速時や車輪がスリップしたときなどが挙げられる。また、走行中にブレーキペダル85が踏み込まれたときなどの減速時には、クラッチC1の接続を解除しエンジン22をCVT40から切り離した状態でエンジン22を停止すると共にモータ57を回生制御し、モータ57による回生制動を利用して後輪69c,69dに制動力を付与すると共にモータ57によって回生される電力により高圧バッテリ50を充電することにより、システム全体のエネルギ効率を向上させている。
次に、第1実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、クラッチC1をオフすると共にエンジン22の運転を停止する際の動作について説明する。上述したように、ブレーキペダル85が踏み込まれたときにクラッチC1がオフされると共にエンジン22の運転が停止されるから、運転者がブレーキペダル85を踏み込んだ制動時の動作として説明する。図3は、第1実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される制動時における駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートであり、図4は制動時にクラッチC1をオフしてエンジン22を停止する際にハイブリッド用電子制御ユニット70により十交差えっる制動時エンジン停止制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。駆動制御ルーチンは、運転者によりブレーキペダル85が踏み込まれたときから所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。また、制動時エンジン停止制御は、ブレーキペダル85が踏み込まれた直後に実行される。なお、説明の容易のために、まず、図3を用いて駆動制御について説明し、その後、図4を用いて制動時エンジン停止制御について説明する。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、ブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBPや車速センサ87からの車速V,エンジン22の回転数Ne,CVT40の変速比γなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、エンジン22の回転数Neについては、クランクポジションセンサ23aにより検出されたクランクポジションにより演算されたものをエンジンECU24から通信により入力するものとした。また、変速比γについては、回転数センサ48,49により検出されたインプットシャフト41の回転数Ninやアウトプットシャフト42の回転数Noutにより演算されたものをCVTECU46から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したブレーキペダルポジションBPと車速Vとに基づいて制動力としての要求トルクTd*を設定する(ステップS110)。要求トルクTd*は、第1実施例では、ブレーキペダルポジションBPと車速Vと要求トルクTd*との関係を予め設定して要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、ブレーキペダルポジションBPと車速Vとが与えられるとマップから対応する要求トルクTd*を導出することにより設定するものとした。要求トルク設定用マップの一例を図5に示す。
そして、クラッチC1がオンされているか否かを判定し(ステップS120)、クラッチC1がオンされているときには、エンジン22の回転数Neと変速比γとに基づいてエンジンブレーキにより車両に作用する制動トルクをエンジンブレーキトルクTegとして設定し(ステップS130)、クラッチC1がオフされているときにはエンジンブレーキトルクTegに値0を設定する(ステップS140)。クラッチC1がオンされているときのエンジンブレーキトルクTegは、第1実施例では、エンジン22の回転数Neと変速比γとエンジンブレーキトルクTegとの関係を予め実験などにより求めてエンジンブレーキトルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、エンジン22の回転数Neと変速比γとが与えられるとマップから対応するエンジンブレーキトルクTegを導出することにより設定するものとした。
続いて、車速Vに応じてモータ57から出力する制動トルクを要求トルクTd*からエンジンブレーキトルクTegを減じたトルクで制限してモータ57を回生制御することにより後輪69c,69dに作用させる制動力としてのモータブレーキトルクTmを設定すると共に(ステップS150)、要求トルクTd*からエンジンブレーキトルクTegとモータブレーキトルクTmとを減じて油圧ブレーキトルクTbを設定し(ステップS160)、設定したモータブレーキトルクTmについてはモータECU59に、油圧ブレーキトルクTbについてはブレーキECU62に送信して(ステップS170)、本ルーチンを終了する。ここで、車速Vに応じてモータ57から出力する制動トルクは、例えば、モータ57の定格値を用いることができる。モータブレーキトルクTmを受信したモータECU59は、後輪69c,69dに制動トルクとしてのモータブレーキトルクTmが作用するようインバータ58のスイッチング素子をスイッチング制御する。また、油圧ブレーキトルクTbを受信したブレーキECU62はブレーキホイールシリンダ64a〜64dにより前輪69a,69bや後輪69c,69dに油圧ブレーキトルクTbが作用するようブレーキアクチュエータ61を制御する。このように、モータ57を回生制御することにより、車両の運動エネルギの一部を電力として回生して高圧バッテリ50に蓄えることができる。したがって、その後、高圧バッテリ50に蓄えられた電力を用いてモータ57を駆動制御することができるから、車両のエネルギ効率を向上させることができる。
図4の制動時エンジン停止制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、次の発進に備えてCVT40の変速比γを最大変速比近傍の閾値γref以上となるよう変速指示をCVTECU46に送信すると共に(ステップS200)、エンジン22の燃料噴射を停止する指示をエンジンECU24に送信する(ステップS210)。変速指示を受信したCVTECU46は、変速比γが大きくなるよう油圧回路47を制御する。また、燃料噴射停止の指示を受信したエンジンECU24は、図示しない燃料噴射バルブからの燃料噴射を停止する。
続いて、車速センサ87からの車速Vを入力し(ステップS220)、入力した車速Vが閾値Vref以上であるか否かを判定する(ステップS230)。ここで、閾値Vrefは、CVT40の変速比γを閾値γrefとしたときのエンジン22の回転数Neが運転者に違和感を生じさせない範囲の上限回転数Nvrefに対応する車速Vとして設定されている。車速Vが閾値Vref以上のときには、CVT40の変速比γを閾値γref以上とすると運転者に違和感を生じさせると判断し、クラッチC1をオフするようCVTECU46に指示すると共に(ステップS240)、エンジン22がアイドル運転されるようエンジンECU24に指示し(ステップS250)、CVT40の変速比γが閾値γref以上となるのを待って(ステップS260,S270)、エンジン22の運転を停止するようエンジンECU24に指示して(ステップS280)、本ルーチンを終了する。即ち、エンジン22をアイドル運転することにより作動する機械式オイルポンプ29により発生する油圧を用いてCVT40の変速比γを変更するのである。なお、エンジン22をアイドル運転する指示を受信したエンジンECU24は、停止していた燃料噴射を再開してエンジン22をアイドル回転数で運転する。
図6は車速Vが閾値Vref以上のときにクラッチC1をオフすると共にエンジン22の運転を停止する際のエンジン22の回転数NeとCVT40の変速比γとエンジン22の燃料噴射の状態とクラッチC1の状態との時間変化の一例を示す説明図である。図示するように、時間T11にブレーキペダル85が踏み込まれると、CVT40の変速比γが大きく変更されるのが開始されると共にエンジン22の燃料噴射が停止され、クラッチC1がオフされる。エンジン22の回転数Neがアイドル回転数Nidlに至った時間T12では、エンジン22の燃料噴射が開始されてエンジン22はアイドル回転数Nidlで運転される。そして、CVT40の変速比γが閾値γrefに至った時間T13に制動時エンジン停止制御を終了する。
一方、車速Vが閾値Vref未満のときには、CVT40の変速比γを閾値γrefとしても運転者に違和感を生じさせないと判断し、エンジン22の回転数Neが閾値Nmin以上であることを条件にCVT40の変速比γが閾値γref以上となるのを待って(ステップS290〜S310)、クラッチC1をオフする指示をCVTECU46を送信し(ステップS320)、本ルーチンを終了する。このように、走行している最中にエンジン22の燃料噴射を停止した状態でエンジン22を連れ回すことによって機械式オイルポンプ29を作動させ、これにより生じる油圧を用いてCVT40の変速比γを閾値γref以上とし、その後、クラッチC1をオフするから、常にCVT40の変速比γを閾値γref以上とするまで燃料噴射を伴ってエンジン22を運転するものに比して燃費を向上させることができる。この結果、車両のエネルギ効率を向上させることができる。ここで、閾値Nminは機械式オイルポンプ29を作動させるために必要なエンジン22の回転数より大きな回転数として設定されるものである。変速比γが閾値γref以上に至る前にエンジン22の回転数Neが閾値Nmin未満となると、ステップS240〜S280の処理、即ち、クラッチC1をオフすると共にエンジン22をアイドル運転してCVT40の変速比γを閾値γref以上としてエンジン22の運転を停止する処理を実行して、本ルーチンを終了する。
図7は、車速Vが閾値Vref未満のときにクラッチC1をオフすると共にエンジン22の運転を停止する際のエンジン22の回転数NeとCVT40の変速比γとエンジン22の燃料噴射の状態とクラッチC1の状態との時間変化の一例を示す説明図である。図示するように、時間T21にブレーキペダル85が踏み込まれると、CVT40の変速比γが大きく変更されるのが開始されると共にエンジン22の燃料噴射が停止されるが、クラッチC1はオンのまま維持されるから、エンジン22は連れ回されてその回転数Neは上昇する。CVT40の変速比γが閾値γrefに至った時間T23にクラッチC1がオフされて、制動時エンジン停止制御を終了する。
以上説明した第1実施例のハイブリッド自動車20によれば、走行している最中にブレーキペダル85が踏み込まれたときには、エンジン22の燃料噴射を停止した状態でエンジン22を連れ回すことによって機械式オイルポンプ29を作動させ、これにより生じる油圧を用いてCVT40の変速比γを閾値γref以上としてクラッチC1をオフとすると共にエンジン22の運転を停止した状態とするから、CVT40の変速比γを閾値γref以上とするまで燃料噴射を伴ってエンジン22を運転するものに比して燃費を向上させることができる。この結果、車両のエネルギ効率を向上させることができる。しかも、車速Vが閾値Vref以上のときには、クラッチC1をオフすると共にエンジン22をアイドル運転して機械式オイルポンプ29を駆動し、これにより発生する油圧を用いてCVT40の変速比γを閾値γref以上とするから、エンジン22の回転数Neが不必要に高くなることによって運転者に違和感を生じさせるのを抑制することができる。
第1実施例のハイブリッド自動車20では、車速Vが閾値Vref以上のときにはエンジン22の回転数Neが不必要に高くなることによって運転者に違和感を生じさるのを抑制するために、クラッチC1をオフすると共にエンジン22をアイドル運転して機械式オイルポンプ29を駆動し、これにより発生する油圧を用いてCVT40の変速比γを閾値γref以上とするものとしたが、車速Vが閾値Vref以上のときでも、エンジン22の燃料噴射を停止した状態でエンジン22を連れ回すことによって機械式オイルポンプ29を作動させ、これにより生じる油圧を用いてCVT40の変速比γを閾値γref以上とするものとしても構わない。
次に、本発明の第2実施例としてのハイブリッド自動車20Bについて説明する。第2実施例のハイブリッド自動車20Bは、図1および図2に例示した第1実施例のハイブリッド自動車20と同一のハード構成をしている。したがって、重複した説明を回避するため、第2実施例のハイブリッド自動車20Bのハード構成については、第1実施例のハイブリッド自動車20のハード構成と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、運転者によりブレーキペダル85が踏み込まれたときには第1実施例のハイブリッド自動車20と同様に図3の駆動制御ルーチンが実行されるが、図4の制動時エンジン停止制御ルーチンに代えて図8の制動時エンジン停止制御ルーチンが実行される。以下、この制動時エンジン停止制御について図8のルーチンを用いて説明する。
制動時エンジン停止制御ルーチンが実行されると、第2実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、次の発進に備えてCVT40の変速比γを最大変速比近傍の閾値γref以上となるよう変速指示をCVTECU46に送信すると共に(ステップS400)、エンジン22の燃料噴射を停止する指示をエンジンECU24に送信する(ステップS410)。変速指示を受信したCVTECU46は、変速比γが大きくなるよう油圧回路47を制御する。また、燃料噴射停止の指示を受信したエンジンECU24は、図示しない燃料噴射バルブからの燃料噴射を停止する。
続いて、エンジン22の回転数NeとCVT40の変速比γを入力し(ステップS420)、変速比γが閾値γref以上であるか否かを判定する(ステップS430)。エンジン22の回転数Neの入力の手法やCVT40の変速比γの入力の手法、閾値γrefの意味については第1実施例と同様である。
変速比γが閾値γref以上のときには、次の発進の準備は完了したと判断し、トルクコンバータ30のロックアップクラッチ33やクラッチC1がオンされているときには共にオフするようCVTECU46に指示し(ステップS550)、燃料噴射が行なわれてエンジン22が運転されているときにはエンジン22の運転を停止するようエンジンECU24に指示して(ステップS560)、本ルーチンを終了する。ロックアップクラッチ33をオフすると共にクラッチC1をオフする指示を受信したCVTECU46は油圧回路47を駆動してロックアップクラッチ33の油圧を抜いてオフすると共にクラッチC1の油圧を抜いてオフする。また、エンジン22を停止する指示を受信したエンジンECU24は、燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量制御を停止してエンジン22を停止する。
ステップS430で変速比γが閾値γref未満であると判定されると、エンジン22の回転数Neと閾値Nrefとを比較する(ステップS440)。閾値Nrefは、エンジン22のアイドル回転数Nidlより高い回転数で運転者に違和感を生じさせない回転数領域の上限回転数より低い回転数として設定されている。エンジン22の回転数Neが閾値Nref未満のときには、トルクコンバータ30のロックアップクラッチ33をオフすると共にクラッチC1をオフして(ステップS530)、エンジン22をアイドル運転した状態で(ステップS540)、CVT40の変速比γが閾値γref以上になるのを待って(ステップS420,S430)、エンジン22を停止し(ステップS560)、本ルーチンを終了する。即ち、エンジン22をアイドル運転することによって機械式オイルポンプ29を駆動し、これにより発生する油圧を用いてCVT40の変速比γを閾値γref以上とするのである。
エンジン22の回転数Neが閾値Nref以上のときには、ロックアップクラッチ33がオフされているか否かを判定し(ステップS450)、ロックアップクラッチ33がオフされていないときには、後述するロックアップクラッチ33の半係合を開始してから所定時間経過したか否かを判定し(ステップS460)、所定時間経過していないときにはロックアップクラッチ33の油圧を低下させるようCVTECU46に指示し(ステップS470)、ロックアップクラッチ33の半係合を伴ってエンジン22を連れ回す。これにより、機械式オイルポンプ29を駆動し、これにより発生する油圧を用いてCVT40の変速比γを閾値γref以上とする。ここで、所定時間は、ロックアップクラッチ33を半係合することにより生じる熱による温度上昇が許容範囲内となる程度の時間として設定されており、ロックアップクラッチ33の特性などにより定めることができる。このようにロックアップクラッチ33の半係合を所定時間経過するまでに限定することにより、ロックアップクラッチ33の半係合を伴ってエンジン22を連れ回しても、ロックアップクラッチ33が焼き付くのを防止することができる。このように、エンジン22の回転数Neが閾値Nref以上でロックアップクラッチ33がオフされていない状態が所定時間経過する前にCVT40の変速比γが閾値γrefに至ると(ステップS420,S430)、トルクコンバータ30のロックアップクラッチ33やクラッチC1を完全にオフするようCVTECU46に指示し(ステップS550)、エンジン22の運転を停止するようエンジンECU24に指示して(ステップS560)、本ルーチンを終了する。なお、エンジン22の回転数Neが閾値Nref以上でロックアップクラッチ33がオフされていない状態が所定時間経過すると、ロックアップクラッチ33が完全にオフとなるようCVTECU46に指示する(ステップS480)、
ステップS480でロックアップクラッチ33がオフされたときやエンジン22の回転数Neが閾値Nref以上でロックアップクラッチ33がオフされているときには、クラッチC1がオフされているか否かを判定し(ステップS490)、クラッチC1がオフされていないときには、後述するクラッチC1の半係合を開始してから所定時間経過したか否かを判定し(ステップS500)、所定時間経過していないときにはクラッチC1の油圧を低下させるようCVTECU46に指示し(ステップS510)、クラッチC1の半係合を伴ってエンジン22を連れ回す。これにより、機械式オイルポンプ29を駆動し、これにより発生する油圧を用いてCVT40の変速比γを閾値γref以上とする。ここで、所定時間は、クラッチC1を半係合することにより生じる熱による温度上昇が許容範囲内となる程度の時間として設定されており、クラッチC1の特性などにより定めることができる。このようにクラッチC1の半係合を所定時間経過するまでに限定することにより、クラッチC1の半係合を伴ってエンジン22を連れ回しても、クラッチC1が焼き付くのを防止することができる。このように、エンジン22の回転数Neが閾値Nref以上でロックアップクラッチ33がオフされており且つクラッチC1がオフされていない状態が所定時間経過する前にCVT40の変速比γが閾値γrefに至ると(ステップS420,S430)、クラッチC1を完全にオフするようCVTECU46に指示し(ステップS550)、エンジン22の運転を停止するようエンジンECU24に指示して(ステップS560)、本ルーチンを終了する。なお、エンジン22の回転数Neが閾値Nref以上でロックアップクラッチ33がオフされており且つクラッチC1がオフされていない状態が所定時間経過すると、クラッチC1が完全にオフとなるようCVTECU46に指示する(ステップS520)。
ステップS520でクラッチC1がオフされたときやエンジン22の回転数Neが閾値Nref以上でロックアップクラッチ33やクラッチC1が完全にオフされているときには、エンジン22をアイドル運転した状態で(ステップS540)、CVT40の変速比γが閾値γref以上になるのを待って(ステップS420,S430)、エンジン22を停止し(ステップS560)、本ルーチンを終了する。即ち、エンジン22をアイドル運転することによって機械式オイルポンプ29を駆動し、これにより発生する油圧を用いてCVT40の変速比γを閾値γref以上とするのである。
図9は、図8の制動時エンジン停止制御ルーチンによりクラッチC1をオフすると共にエンジン22の運転を停止する際のエンジン22の回転数NeとCVT40の変速比γとエンジン22の燃料噴射の状態とロックアップクラッチ33の状態とクラッチC1の状態の時間変化の一例を示す説明図である。図示するように、時間T31にブレーキペダル85が踏み込まれると、CVT40の変速比γが大きく変更されるのが開始されると共にエンジン22の燃料噴射が停止される。エンジン22の回転数Neが閾値Nref以上であるため、ロックアップクラッチ33の油圧の低下が開始され、ロックアップクラッチ33の半係合を伴ってエンジン22は連れ回される。ロックアップクラッチ33の半係合が開始されてから所定時間経過した時間T32では、ロックアップクラッチ33は完全にオフとされてクラッチC1の油圧の低下が開始され、クラッチC1の半係合を伴ってエンジン22は連れ回される。クラッチC1の半係合が開始されてから所定時間経過した時間T33では、クラッチC1は完全にオフとされ、エンジン22の回転数Neがアイドル回転数Nidlに至ったときにエンジン22への燃料噴射が行なわれてエンジン22のアイドル回転数Nidlでの運転が開始される。そして、CVT40の変速比γが閾値γrefに至った時間T34に、エンジン22の運転が停止され、制動時エンジン停止制御を終了する。
以上説明した第2実施例のハイブリッド自動車20Bによれば、走行している最中にブレーキペダル85が踏み込まれたときには、ロックアップクラッチ33の半係合やクラッチC1の半係合を伴って燃料噴射を停止した状態のエンジン22を連れ回すことにより、機械式オイルポンプ29を作動させ、これにより生じる油圧を用いてCVT40の変速比γを閾値γref以上としてクラッチC1をオフとすると共にエンジン22の運転を停止した状態とするから、CVT40の変速比γを閾値γref以上とするまで燃料噴射を伴ってエンジン22を運転するものに比して燃費を向上させることができる。この結果、車両のエネルギ効率を向上させることができる。しかも、ロックアップクラッチ33の半係合やクラッチC1の半係合を伴って燃料噴射を停止した状態のエンジン22を連れ回すのをロックアップクラッチ33の発熱やクラッチC1の発熱を許容できる程度の時間内に制限するから、ロックアップクラッチ33やクラッチC1が焼き付くのを防止することができる。また、ロックアップクラッチ33の半係合やクラッチC1の半係合を伴って燃料噴射を停止した状態のエンジン22を連れ回すことによってもCVT40の変速比γを閾値γref以上とすることができないときには、エンジン22をアイドル回転数Nidlで運転することにより、機械式オイルポンプ29を作動させ、これにより生じる油圧を用いてCVT40の変速比γを閾値γref以上としてクラッチC1をオフとすると共にエンジン22の運転を停止した状態とすることができる。
第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、走行している最中にブレーキペダル85が踏み込まれたときには、ロックアップクラッチ33の半係合やクラッチC1の半係合を伴って燃料噴射を停止した状態のエンジン22を連れ回すことによりCVT40の変速比γを閾値γref以上としてクラッチC1をオフとすると共にエンジン22の運転を停止した状態としたが、ロックアップクラッチ33の半係合を伴って燃料噴射を停止した状態のエンジン22を連れ回すことを行なうことなく、クラッチC1の半係合を伴って燃料噴射を停止した状態のエンジン22を連れ回すことによりCVT40の変速比γを閾値γref以上としてクラッチC1をオフとすると共にエンジン22の運転を停止した状態とするものとしてもよい。
第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、ロックアップクラッチ33の半係合やクラッチC1の半係合を伴って燃料噴射を停止した状態のエンジン22を連れ回すのをロックアップクラッチ33の発熱やクラッチC1の発熱を許容できる程度の時間内に制限するものとしたが、ロックアップクラッチ33の発熱量やクラッチC1の発熱量を計算し、計算した発熱量が許容熱量を超えない範囲内でロックアップクラッチ33の半係合やクラッチC1の半係合を伴って燃料噴射を停止した状態のエンジン22を連れ回すものとしてもよい。
第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、車速Vに拘わらず、走行している最中にブレーキペダル85が踏み込まれたときには、ロックアップクラッチ33の半係合やクラッチC1の半係合を伴って燃料噴射を停止した状態のエンジン22を連れ回すことによりCVT40の変速比γを閾値γref以上としてクラッチC1をオフとすると共にエンジン22の運転を停止した状態としたが、走行している最中にブレーキペダル85が踏み込まれたときの車速Vが閾値Vref以上のときにだけ、ロックアップクラッチ33の半係合やクラッチC1の半係合を伴って燃料噴射を停止した状態のエンジン22を連れ回すことによりCVT40の変速比γを閾値γref以上としてクラッチC1をオフとすると共にエンジン22の運転を停止した状態とするものとしてもよい。この場合、走行している最中にブレーキペダル85が踏み込まれたときの車速Vが閾値Vref未満のときには、第1実施例のハイブリッド自動車20が実行する図4の制動時エンジン停止制御ルーチンのステップS290〜S320の処理によりCVT40の変速比γを閾値γref以上としてクラッチC1をオフとすると共にエンジン22の運転を停止した状態とするものとしてもよい。
第1実施例や第2実施例のハイブリッド自動車20,20Bでは、クラッチC1を有する前後進切換機構35を備えるものとしたが、エンジン22をCVT40側から切り離すことができればよいから、トルクコンバータ30とエンジン22との間にクラッチを設けたり、前後進切換機構35とCVT40との間にクラッチを設けるものとしても構わない。また、トルクコンバータ30を備えないものとしても構わない。
第1実施例や第2実施例のハイブリッド自動車20,20Bでは、モータ57により後輪69c,69dを駆動する後輪駆動系56を備えるものとしたが、モータ57以外の駆動源により後輪69c,69dを駆動する後輪駆動系を備えるものとしてもよいし、後輪駆動系56を備えないものとしても構わない。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両の製造産業などに利用可能である。
本発明の第1実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 油圧回路47の構成の一例を示す構成図である。 第1実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 第1実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される制動時エンジン停止制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 車速Vが閾値Vref以上のときにクラッチC1をオフすると共にエンジン22の運転を停止する際のエンジン22の回転数NeとCVT40の変速比γとエンジン22の燃料噴射の状態とクラッチC1の状態との時間変化の一例を示す説明図である。 車速Vが閾値Vref未満のときにクラッチC1をオフすると共にエンジン22の運転を停止する際のエンジン22の回転数NeとCVT40の変速比γとエンジン22の燃料噴射の状態とクラッチC1の状態との時間変化の一例を示す説明図である。 第2実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される制動時エンジン停止制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 第2実施例の制動時エンジン停止制御によりクラッチC1をオフすると共にエンジン22の運転を停止する際のエンジン22の回転数NeとCVT40の変速比γとエンジン22の燃料噴射の状態とロックアップクラッチ33の状態とクラッチC1の状態の時間変化の一例を示す説明図である。
符号の説明
20 ハイブリッド自動車、21 前輪駆動系、22 エンジン、23 クランクシャフト、23a クランクポジションセンサ、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、25 ギヤ、26 スタータモータ、27 ベルト、28 オルタネータ、29 機械式オイルポンプ、30 トルクコンバータ、31 タービンランナー、32 ポンプインペラ、33 ロックアップクラッチ、34 出力軸、35 前後進切換機構、36 サンギヤ、37 リングギヤ、38a 複数の第1ピニオンギヤ、38b 複数の第2ピニオンギヤ、39 キャリア、40 CVT、41 インプットシャフト、42 アウトプットシャフト、43 プライマリープーリー、44 セカンダリープーリー、45 ベルト、46 CVT用電子制御ユニット(CVTECU)、47 油圧回路、48,49 回転数センサ、50 高圧バッテリ、51 低圧バッテリ、52 DC/DCコンバータ、53 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 モータ、55 電動オイルポンプ、56 後輪駆動系、57 モータ、57a 回転位置検出センサ、58 インバータ、59 モータECU、60 ブレーキブースタ、60a 圧力センサ、60b ブレーキマスターシリンダ、61 ブレーキアクチュエータ、62 ブレーキ用電子制御ユニット(ブレーキECU)、64a〜64d ブレーキホイールシリンダ、65 ギヤ機構、66 デファレンシャルギヤ、67 ギヤ機構、68 デファレンシャルギヤ、69a,69b 前輪、69c,69d 後輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、87 車速センサ、88 勾配センサ、104,106 レギュレータバルブ、108,110,112,114,116 デューティソレノイド、118,120 変速用コントロールバルブ、122 ベルト狭圧用コントロールバルブ、124 クラッチコントロールバルブ、126 シフトバルブ、128 マニュアルバルブ、128a ピストン、130 ロックアップバルブ、B1 ブレーキ、C1 クラッチ。

Claims (9)

  1. 内燃機関と、
    前記内燃機関から動力が出力される動力軸側に接続される入力軸と車軸側に接続される出力軸とを有し、加圧された作動流体を用いて行なわれる変速比の変更を伴って該入力軸と該出力軸との間で動力を伝達する変速手段と、
    前記内燃機関からの動力の一部を用いて前記作動流体を加圧する作動流体加圧手段と、
    前記動力軸と前記入力軸との係合および係合の解除を行なう係合手段と、
    走行中に前記動力軸と前記入力軸との係合を解除して前記内燃機関の運転を停止する係合解除運転停止指示がなされたときには、前記内燃機関の燃料供給を停止すると共に前記係合手段による係合力を用いて該内燃機関を連れ回した状態で前記変速手段の変速比を変更する連れ回し変速を経由して、前記変速手段の変速比が所定変速比以上の変速比とされると共に前記動力軸と前記入力軸との係合が解除され且つ前記内燃機関の運転が停止された変速後停止状態となるよう前記内燃機関と前記係合手段と前記変速手段とを制御する制御手段と、
    を備える車両。
  2. 請求項1記載の車両であって、
    車速を検出する車速検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記検出された車速が所定車速以上のときに前記係合解除運転停止指示がなされたときには、前記連れ回し変速を経由することなく、前記変速後停止状態となるよう制御する手段である、
    車両。
  3. 前記制御手段は、前記検出された車速が所定車速以上のときに前記係合解除運転停止指示がなされたときには、前記係合手段による前記動力軸と前記入力軸との係合を解除した後に前記内燃機関を自立運転した状態で前記変速手段の変速比を変更する自立運転変速を経由して前記変速後停止状態となるよう制御する手段である請求項2記載の車両。
  4. 請求項1記載の車両であって、
    前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段を備え、
    前記係合手段は、前記動力軸と前記入力軸との係合力を調整可能な手段であり、
    前記制御手段は、前記連れ回し変速を実行している最中は、前記検出される回転数が所定回転数以下となるよう前記係合手段の係合力を制御する手段である、
    車両。
  5. 請求項4記載の車両であって、
    前記係合手段は、ロックアップ機能付きのトルクコンバータと、該トルクコンバータの出力側の回転軸と前記入力軸との接続および接続の解除を行なうクラッチと、を有する手段であり、
    前記制御手段は、前記連れ回し変速を実行している最中は、前記トルクコンバータのロックアップ機能における係合力と前記クラッチにおける係合力との少なくとも一方を調整することにより前記検出される回転数が前記所定回転数以下となるよう制御する手段である、
    車両。
  6. 前記制御手段は、前記連れ回し変速を実行している最中は、前記トルクコンバータのロックアップ機能における係合力の調整により予想される発熱が第1の発熱となる第1発熱状態に至るまでは該トルクコンバータのロックアップ機能における係合力の調整により前記検出される回転数が前記所定回転数以下となるよう制御し、前記第1発熱状態に至った以降は前記クラッチにおける係合力の調整により前記検出される回転数が前記所定回転数以下となるよう制御する手段である請求項5記載の車両。
  7. 前記制御手段は、前記連れ回し変速を実行している最中に前記第1発熱状態に至った以降は前記クラッチにおける係合力の調整により予想される発熱が第2の発熱となる第2発熱状態に至るまでは前記クラッチにおける係合力の調整により前記検出される回転数が前記所定回転数以下となるよう制御し、前記第2発熱状態に至った以降は前記連れ回し変速を終了して前記係合手段による前記動力軸と前記入力軸との係合を解除した後に前記内燃機関を自立運転した状態で前記変速手段の変速比を変更する自立運転変速を経由して前記変速後停止状態となるよう制御する手段である請求項6記載の車両。
  8. 請求項1ないし7いずれか記載の車両であって、
    走行用の動力を出力可能な電動機と、
    車両に制動力を付与可能な制動力付与手段と、
    走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記係合解除運転停止指示の有無に拘わらず、前記設定された要求駆動力に基づく駆動力によって走行するよう前記内燃機関と前記係合手段と前記変速手段と前記電動機と前記制動力付与手段とを制御する手段である、
    車両。
  9. 内燃機関と、前記内燃機関から動力が出力される動力軸側に接続される入力軸と車軸側に接続される出力軸とを有し加圧された作動流体を用いて行なわれる変速比の変更を伴って該入力軸と該出力軸との間で動力を伝達する変速手段と、前記内燃機関からの動力の一部を用いて前記作動流体を加圧する作動流体加圧手段と、前記動力軸と前記入力軸との係合および係合の解除を行なう係合手段と、を備える車両の制御方法であって、
    走行中に前記動力軸と前記入力軸との係合を解除して前記内燃機関の運転を停止する係合解除運転停止指示がなされたときには、前記内燃機関の燃料供給を停止すると共に前記係合手段による係合力を用いて該内燃機関を連れ回した状態で前記変速手段の変速比を変更する連れ回し変速を経由して、前記変速手段の変速比が所定変速比以上の変速比とされると共に前記動力軸と前記入力軸との係合が解除され且つ前記内燃機関の運転が停止された変速後停止状態となるよう前記内燃機関と前記係合手段と前記変速手段とを制御する、
    ことを特徴とする車両の制御方法。
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