JP2007177374A - 印刷用塗工紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】特に低密度において、白紙光沢度が低く、印刷適性が良好であり、微小な光沢むらが少ない艶消し塗工紙を提供する。
【解決手段】原紙上に顔料及び接着剤を含有する塗工層を設けてなる印刷用艶消し塗工紙において、顔料として、レーザー法で測定した顔料粒子が体積基準で6.5〜23μmの範囲に20%以上含まれる粒度分布を有し、かつレーザー法及び沈降法でそれぞれ測定した平均粒子径の比(レーザー法/沈降法)が3.0〜10の範囲である無機顔料を含有する艶消し塗工紙。
【選択図】なし

Description

本発明は、白紙光沢度が低く、優れた印刷適性を備えた艶消し塗工紙に関するものである。
塗工紙は、光沢塗工紙と艶消し塗工紙に大別される。光沢塗工紙は、従来高級印刷に用いられてきたアート紙、スーパーアート紙、コート紙などであり、印刷仕上がりは、白紙光沢も印刷光沢も高いグロス調である。艶消し塗工紙は白紙光沢と印刷光沢によりダル調、マット調がある。マット調は、白紙面、印刷面共に光沢が低くフラットで落ち着いた感じの印刷物で、ダル調は、白紙光沢度は低いが、印刷光沢度は高いという、グロス調とマット調の中間のものである。マット調は、従来のグロス調に比べて印刷後の文字部が読みやすく、近年需要が増えており、印刷光沢度を更に低く抑えた製品の要望もある。
近年、印刷物に対し、写真や図案を多用し、更にカラー化するなどにより、視覚的に内容を強力に伝達できる、優れた印刷適性の要望が高い。一方、省資源、輸送コストなどの点から印刷物の軽量化に対しても強い要望がある。また、環境保護気運の高まりに伴い、森林資源から製造される製紙用パルプを有効に活用する上でも紙の軽量化は避けて通れない問題であり、印刷用塗工紙の分野においても、嵩高化が進んでいる傾向にある。
嵩高化と塗工印刷品質の二つの要望は相反するものであり、高品質印刷塗工紙は一般的に原紙坪量及び塗工量が多く、またカレンダー処理による平滑化などにより、同一坪量で比較して密度が高くなっていた。一方で、塗工量を低減することで用紙は嵩高化するが、塗工層による原紙の被覆性が低下するため画線部のガサツキ感、すなわち微小な光沢むらが顕著になる問題があった。
嵩高化のための手法としては、嵩高なパルプおよび嵩高な填料の使用による塗工紙用原紙の嵩高化、および低塗工量による嵩高化等が考えられる。
原紙の低密度化の方法の一つとして、紙の主原料である製紙用パルプの選定があげられる。一般的に製紙用パルプには木材パルプが使用されている。低密度化のためのパルプとしては、化学薬品により繊維中の補強材料であるリグニンを抽出した化学パルプより、薬品は使用せずリファイナーやグラインダーで木材を磨り潰すことにより製造される機械パルプの方が繊維は剛直であり、低密度化には有利である。その中でもグランドパルプ(GP)は低密度化への寄与は大きい。しかしながら、機械パルプを多く配合する場合、白色度、塗工適性等に劣る問題がある。通常製紙用パルプは叩解処理によって繊維を柔軟にし、フィブリル化するが、叩解処理は低密度化とは相反する処理であり、出来るだけ行わないことが低密度化のためには望ましい。パルプ化樹種の選択によっても、紙の密度は大きく影響を受ける。すなわち、木材繊維自体が粗大な方が低密度化が可能である。例えば広葉樹材においては、比較的低密度化が可能な樹種としてはガムウッド、メープル、バーチなどが上げられる。しかしながら、現在の環境保護気運の高まりの中では特にこれら樹種のみを特定して集荷しパルプ化することは困難である。
近年の環境保護気運の高まりや、資源保護の必要性から古紙パルプの配合増が求められている。古紙パルプは上質紙、新聞紙、雑誌、チラシ、塗工紙等その紙質上から明確に分類してパルプ化される場合は少なく、混合されたままパルプ化されるため、パルプの性質としてバージンの機械パルプと比較して密度は高くなる傾向にある。この理由として古紙パルプの繊維分は化学パルプ、機械パルプの混合物であることがあげられる。
以上のように、従来の手法をベースにパルプのみを変更して用紙の十分な嵩高化を達成することは木材資源の保護や用紙の品質設計を考えた場合困難であった。
抄造時における低密度化の検討としては、抄造時にはそのプレス行程で出来るだけプレス圧を低くすること、また紙の表面に平滑性を付与するために行われるカレンダー処理は行わない方がよい。
このようなパルプ化、抄造時の工夫の他に、塗工原紙に対してパルプに次いで多く配合されている填料分の検討も行われている。例えば、填料分として中空の合成有機物のカプセルを配合することにより低密度化を達成する方法が知られている。また、抄紙時のドライヤー部での熱にて膨張することにより低密度化を達成する合成有機発泡性填料(例えば商品名:EXPANSEL、日本フィライト株式会社製)も提案されている。しかしながら、これらの合成有機発泡性填料を用いる方法では抄紙時の乾燥条件が難しく、またこの手法のみで変更して印刷用塗工紙を得た場合においても、低密度かつ印刷適性が優れた印刷用塗工紙の製造は困難である。
また、填料分ではないが、微細フィブリル化セルロースを添加する方法も提案されている。この微細フィブリル化セルロースを用いる方法では、微細セルロースを特別に調整する必要があり、さらに抄紙時にパルプのフリーネスをCSF400ml以上、好ましくはCSF500ml以上にする必要があり、操業上煩雑であり、実用的でない。
上記の方法を組み合わせて嵩高原紙を抄造したとしても、嵩高原紙は一般の原紙と比較して空隙量が多いため、塗料は原紙内部に浸透しやすく、原紙被覆性は一般原紙に塗工する場合と比較して劣る。塗料による原紙被覆性が劣る場合、白紙光沢度、平滑度などの印刷適性が劣り、画線部に微小な光沢むらが発生して印刷品質が著しく低下するため、目標とする品質を維持しつつ塗工量を減少することは限度があった。また、原紙に浸透し難いい塗工液を塗工した場合においても、低密度で剛度、不透明度、印刷適性等が良好なものを得ることは不十分であった。
印刷適性を向上させる手法として、平滑性を付与する手法が考えられるが、一般的な方法である高線圧でスーパーカレンダー処理した場合、塗工層表面は平滑になるが、塗工紙密度が高くなる。また、従来のスーパーカレンダーに代わり、高温ソフトニップカレンダーによる方法が多数提案されており、仕上げ速度の高速化とともに、印刷光沢度、不透明度および剛度等が相対的に向上されることが報告されているが、この手法を用いて印刷用塗工紙を得た場合においても、低密度のものを得ることは困難である。
例えば、低密度で、印刷適性を良好にするために、アスペクト比、つまり顔料の長径/短径の比が比較的高く、板状の構造であるデラミネーテッドクレーを顔料として用いることが報告されている(特許文献1参照)。しかしながら、このような顔料を用いても、印刷適性が不十分であった。
特開2005−133278号公報
以上のような状況に鑑み、本発明の課題は、特に低密度で、白紙光沢度が低く、印刷適性が良好であり、画線部の微小な光沢むらが少ない艶消し塗工紙を提供することである。
原紙上に顔料及び接着剤を含有する塗工層を設けてなる艶消し塗工紙において、顔料として、レーザー法で測定した顔料粒子が体積基準で6.5〜23μmの範囲に20%以上含まれる粒度分布を有し、かつレーザー法及び沈降法でそれぞれ測定した平均粒子径の比(レーザー法/沈降法)が3.0〜10の範囲である無機顔料を塗工層に含有することにより、本発明に到達することができた。本発明においては、前記無機顔料が顔料100重量部当たり10重量部以上含有することが好ましい。また、塗工紙の白紙光沢度が15%未満であり、塗工紙密度が1.00g/m2以下であることが好ましい。
本発明により、特に低密度において、白紙光沢度が低く、インキ着肉性などの印刷適性が良好であり、画線部の微小な光沢むらが少ない艶消し塗工紙を得ることができる。
本発明においては、原紙上に、特定の顔料と接着剤を主成分とする塗工層を原紙上に設けて、印刷用塗工紙を得るものである。
本発明においては、塗工用顔料として顔料粒子が体積基準で6.5〜23μmの範囲に20%以上含まれる粒径分布を有し、レーザー法及び沈降法でそれぞれ測定した平均粒子径の比(レーザー法/沈降法)が3.0〜10の範囲である無機顔料を塗工層に含有することが重要であり、配合量は10〜100重量部が好ましく、より好ましくは30〜90重量部配合することである。本発明においては、顔料として特に大粒径かつ板状な無機顔料、例えばクレーを使用することにより、塗工層表面に大粒径の板状のものが配向されやすいため、空隙率が高い原紙上に相対的に低い塗工量で塗工した場合においても、原紙被覆性は良好になり、平滑性がでやすく、微小な光沢むらの少ない高い印刷品質を得ることが可能になる。本発明においては、6.5〜23μmの範囲に含まれる粒径分布の割合は、好ましくは30%以上であり、より好ましくは40%以上である。
本発明の無機顔料は、粒度分布に特徴があり、通常の顔料より大きな粒径のものが多い分布を有する。また、アスペクト比、つまり顔料の長径/短径の比も比較的高く、板状のものが好ましい。それにより原紙被覆性が良好になり、同一塗工量で比較した場合印刷適性に寄与する有効塗工層厚さは増加し、カレンダー処理しなくとも印刷品質が高いため、白紙光沢度が低く、印刷適性が良好で、嵩高な艶消し印刷用塗工紙となる。また、原紙被覆性が良好なことから、塗工量を低減した場合においても高い印刷品質を維持することが可能である。
レーザー法で測定した顔料粒子が体積基準で、6.5〜23μmの範囲に20%未満であり、かつ0〜6.5μmの範囲に60%以上含まれる、比較的小粒径の無機顔料を用いた場合には、相対的に白紙光沢度が高く、原紙被覆性が劣るため画線部の微小な光沢むらが目立ち印刷適性に劣る。また、顔料粒子が体積基準で、6.5〜23μmの範囲に20%未満であり、かつ23μmを超える範囲に60%以上含まれる無機顔料を用いた場合には、原紙に塗工液を塗工した塗工紙を製造する時において、塗工液の粘度が上昇し、調液時のハンドリングが難しく、ストリーク、スクラッチ及びブリーディング等の塗工不良が発生し、操業上問題になる。
また、レーザー法で測定した顔料粒子が体積基準で6.5〜23μmの範囲に20%以上含まれる無機顔料を10重量部以上配合することが好ましく、より好ましくは30〜90重量部である。配合量を10重量部以上、好ましくは30重量部以上配合することにより、原紙被覆性がより良好になり、印刷適性が向上する。また、90重量部以下にすることにより、印刷時のインキセット性が極端に遅くならず、多色印刷が行われる際、塗工紙の1色目の印刷インキのタックが上昇する前に2色目が印刷され、2色目のインキに1色目のインキが持って行かれる現象が発生しにくく、印刷適性を向上することができる。
本発明に用いられる顔料としては、上記で規定した顔料以外に、発明の目的を損なわない範囲で他の顔料を併用することができる。例えば、カオリン、クレー、エンジニアードカオリン、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、タルク、二酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、酸化亜鉛、珪酸、珪酸塩、コロイダルシリカ、サチンホワイトなどの無機顔料、プラスチックピグメントなどの有機顔料であり、これらの顔料は必要に応じて単独または2種類以上併用して使用できる。
本発明の塗工層に用いられる接着剤としては、発明の目的を損なわない範囲で複数の接着剤を併用することができる。接着剤としては塗工紙用に従来から用いられている、スチレン・ブタジエン系、スチレン・アクリル系、エチレン・酢酸ビニル系、ブタジエン・メチルメタクリレート系、酢酸ビニル・ブチルアクリレート系等の各種共重合体、あるいは無水マレイン酸共重合体、アクリル酸・メチルメタクリレート系共重合体等の合成接着剤;カゼイン、大豆蛋白、合成蛋白などの蛋白質類;酸化澱粉、陽性澱粉、尿素燐酸エステル化澱粉、ヒドロキシエチルエーテル化澱粉などのエーテル化澱粉などの通常の塗工紙用接着剤1種以上を適宜選択して使用される。これらの接着剤の総量は、印刷適性、塗工適性の点から、顔料100重量部に対して5〜50重量部、より好ましくは10〜30重量部程度の範囲で使用される
本発明の塗工液には、分散剤、保水剤、消泡剤、耐水化剤等の通常使用される各種助剤を使用しても良い。本発明においては、保水性を向上させる場合は、アクリル系合成保水剤、ヒドロキシエチルセルロースを用いることが好ましく、会合型のアクリル系合成保水剤を使用するのがより好ましい。会合型アクリル系合成保水剤は、塗工液の保水性を向上させ、かつ塗工液の高ずり粘度を低くする働きがある。そのため、高速塗工に適するとともに、塗工時に塗料が塗工原紙内部に押し込まれず、原紙上の塗工層を嵩高にし、塗工層のクッション性が向上する。尚、アクリル系合成保水剤および/またはヒドロキシエチルセルロースを用いる場合、配合量としては、顔料100重量部に対して0.1〜1.0重量部が好ましい。
本発明の原紙には、通常のパルプ、填料等が配合される。本発明において原紙に配合されるパルプの種類等は特に限定されない。例えば広葉樹クラフトパルプ(以下、LBKPとする)、針葉樹クラフトパルプ(以下、NBKPとする)、サーモメカニカルパルプ、砕木パルプ、古紙パルプ等が使用される。
また、原紙に配合される填料としては、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、カオリン、クレー、タルク、水和珪酸、無定型シリケート、軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物ホワイトカーボン、酸化チタン、合成樹脂填料等の公知の填料を使用することができる。填料の使用量は、パルプ重量当たり5〜18重量%以上が好ましい。また、本発明においては、より低密度で、印刷適性等に優れた塗工紙を得るために、無定型シリケート、軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物を填料として使用することが好ましい。特に、軽質炭酸カルシウム粒子の表面をシリカで被覆した軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物を全量または一部に使用することにより、塗工紙密度は低く、更に十分な剛度を備えた塗工紙を得ることができる。この軽質炭酸カルシウム−シリカ複合粒子は、紙を低密度化する効果に優れ、吸油量が大きく、不透明度を向上させる効果に優れるという特性を有する粒子である。また、カレンダー処理を行った後でも、低密度を維持し高平滑度、低密度といった相反する性質を発揮することができる。また、軽質炭酸カルシウム粒子の表面をシリカで被覆した軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物は、低密度化、剛度、不透明度、印刷適性のバランスをより良好にするために、軽質炭酸カルシウムとシリカとの固形分重量比が、軽質炭酸カルシウム/シリカ=30/70〜70/30であることが好ましい。 本発明においては、該軽質カルシウム−シリカ複合物を含有した低密度の原紙に、特定の粒度分布を有する顔料を含有する塗工液を塗工することにより、塗工液が原紙に浸透しにくくなり、塗工量を減らしても原紙被覆性が良好なため、インキ着肉性、印刷光沢度などの印刷適性等に優れ、白色度も優れ、更なる低密度化をはかることが可能になる。また、他の填料と比べて、特にカレンダー処理した場合に、塗工紙の紙厚低下が少なく低密度が維持される特長がある。このような効果が得られることについては、軽質炭酸カルシウムの周りをシリカによって覆うすることにより、固い顔料を製造することが可能となり、カレンダー処理によって潰れにくくなるためと考えられる。また、炭酸カルシウムの結晶形態はカルサイト、アラゴナイトのいずれでも良く、また形状についても針状、柱状、紡錘状、球状、立方形状、ロゼッタ型のいずれでも良い。この中でも特にロゼッタ型のカルサイト系の軽質炭酸カルシウムを用いた場合に、特に優れた嵩高、不透明度改善効果が高い軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物が得られる。なお、ロゼッタ型とは、紡錘状の軽質炭酸カルシウム一次粒子が毬栗状に凝集した形状あるいは柱状、針状の軽質炭酸カルシウム一次粒子が毬栗状に凝集した形状を指し、他の軽質炭酸カルシウムより高い比表面積と吸油性を示す特徴がある。ロゼッタ型でも特にカルサイト系の紡錘状の軽質炭酸カルシウム一次粒子が毬栗状に凝集した形状がより好ましい。このような軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物を製造法としては、例えば特願2004−27483号の記載に基づいて得ることができる。また、軽質炭酸カルシウム−ケイ酸の複合物の平均粒子径は、その用途が紙用の填料である場合には、30μm以下が好ましく、より好ましくは20μm以下、更に好ましくは1〜10μmである。
本発明においては、さらに必要に応じて、硫酸バンド、サイズ剤、紙力増強剤、歩留向上剤、着色顔料、染料、消泡剤などを含有してもよい。
また、本発明の原紙には、パルプの繊維間結合を阻害する作用を持つ有機化合物を使用することにより、より低密度の原紙を得ることも可能である。パルプの繊維間結合を阻害する作用を持つ有機化合物は、例えば以下の試験により選定することができる。
目的の容姿を構成するパルプ組成物に絶乾パルプ100重量部に対して0.3重量部以上の試験しようとする有機化合物を配合したパルプスラリーを用いて、実験用配向性抄紙機(熊谷理機社製)で、回転速度900rpmにて抄紙し、JIS8209の方法に従ってプレス、乾燥を行った。なお、乾燥条件については、送風乾燥機により、50℃、1時間処理した。この試験用紙を23℃、相対湿度50%の環境下に24時間放置した後、JIS P8113に従って、引張り強さを測定する。引張り強さが低下する化合物が、本発明の繊維間結合を阻害する作用を持つ有機化合物である。この時の低下率があまり少ないものは嵩高効果が少なく、そのため多量に添加する必要がある。低下率が大きいものは少量の添加で嵩高効果がある。従って、引張り強さが低下する有機薬品であればいずれのものも使用可能であるが、0.3%配合時の低下率が5〜30%のものが好ましく、特に、8〜20%のものが好ましい。
本発明のパルプの繊維間結合を阻害する作用を持つ有機化合物(以上、結合阻害剤と略称する)は、疎水基と親水基を持つ化合物で、上記試験で引張り強度の低下作用を有するものである。特に、製紙用で紙の嵩高化のために上市された低密度化剤(あるいは嵩高剤)は本発明の結合阻害剤として適しており、例えば、WO98/03730号公報、特開平11−200284号公報、特開平11−350380号公報、特開2003−96694号、特開2003−96695号公報等に示される化合物等が挙げられる。具体的には、高級アルコールのエチレン及び/またはプロピレンオキサイド付加物、多価アルコール型非イオン型界面活性剤、高級脂肪酸のエチレンオキサイド化合物、多価アルコールと脂肪酸のエステル化合物、多価アルコールと脂肪酸のエステル化合物のエチレンオキサイド化合物、あるいは脂肪酸ポリアミドアミン、脂肪酸ジアミドアミン、脂肪酸モノアミド、あるいはポリアルキレンポリアミン・脂肪酸・エピクロロヒドリン縮合物などを使用することができ、これらを単独あるいは2種類以上併用することができる。好ましくは多価アルコールと脂肪酸のエステル化合物、脂肪酸ポリアミドアミン、脂肪酸ジアミドアミン、脂肪酸モノアミド、ポリアルキレンポリアミン・脂肪酸・エピクロロヒドリン縮合物の少なくとも1種類以上使用することが望ましい。本発明の艶消し印刷用塗工紙は、嵩高で柔軟な用紙にするためには、パルプの繊維間結合阻害剤をパルプ100重量部に対して0.1〜10重量部配合することが好ましく、特に0.2〜1.0重量部を含有することが好ましい。
原紙の抄紙方法については特に限定されるものではなく、トップワイヤー等を含む長網マシン、丸網マシン、二者を併用したマシン、ヤンキードライヤーマシン等を用いて、酸性抄紙、中性抄紙、アルカリ性抄紙方式で抄紙した原紙のいずれであってもよく、新聞古紙から得られる回収古紙パルプを含む中質原紙も使用できる。また、サイズプレス、ビルブレード、ゲートロールコーター、プレメタリングサイズプレスを使用して、澱粉、ポリビニルアルコールなどを予備塗工した原紙等も使用できる。塗工原紙としては、一般の塗工紙に用いられる坪量が30〜400g/m、好ましくは、30〜200g/m程度、特に好ましくは原紙の不透明性や通紙性が問題となってくる80g/m以下のものが適宜用いられる。本発明おいて原紙の密度は、0.3g/cm以上0.8g/cm以下であることが好ましく、より好ましくは密度が0.3g/cm以上0.6g/cm以下である。密度が0.3g/cm以上0.8g/cm以下の原紙ものを用いて、本発明で規定した塗工液を塗工することにより、塗工量を減らしても原紙被覆性が良好なため、インキ着肉性に優れ、更なる低密度化をはかることが可能になる。
塗工原紙に調整された塗工液を塗工する方法としては、ブレードコーター、バーコーター、ロールコーター、エアナイフコーター、リバースロールコーター、カーテンコーター、サイズプレスコーター、ゲートロールコーター等を用いて、一層もしくは二層以上を原紙上に片面あるいは両面塗工する。塗工量は、所望の特性に応じて決定されるが、本発明の場合は片面当たり3〜15g/m、更には3〜10g/mの少ない塗工量で、良好な被覆性と印刷品質を得ることができる。
湿潤塗工層を乾燥させる方法としては、例えば蒸気過熱シリンダ、加熱熱風エアドライヤ、ガスヒータードライヤ、電気ヒータードライヤ、赤外線ヒータードライヤ等各種の方法が単独もしくは併用して用いられる。
このようにして得られた印刷用塗工紙は、必要に応じて、スーパーカレンダー、グロスカレンダー、ソフトカレンダー、ホットソフトカレンダー等のカレンダー処理を行ってもよい。本発明においては、カレンダー処理を行わなくても良好な被覆性を得ることができ、インキ着肉性などの良好な印刷適性を有する。従って、低密度、低白紙光沢でも印刷品質の良好な艶消し塗工紙を得ることができる。本発明においては、特に密度が1.00g/cm以下、好ましくは0.40〜0.90g/cmでより効果を発揮することができる。
以下に実施例を挙げて、本発明を具体的に説明するが、勿論これらの例に限定されるものではない。尚、特に断らない限り、例中の部および%はそれぞれ重量部および重量%を示す。尚、塗工液および得られた艶消し印刷用塗工紙について以下に示すような評価法に基づいて試験を行った。
〈評価方法〉
(1)体積分布平均粒径:レーザー回析/散乱式粒度分布測定機(MALVERN Instruments社製、機器名:マスターサイザーS)を用いて粒子の体積粒径分布を測定し、体積累積分布の50%部分の値を平均粒径とした。また、この体積粒径分布より6.5〜23μmの範囲に占める比率を求めた。さらに、沈降式粒度分布測定機(Micrometritics社製Sedigraph5100)を用いて同様に平均粒径を測定し、レーザー式の平均粒径を沈降式の平均粒径で除した値をアスペクト比の指標とした。
(2)白紙光沢度:JIS P 8142に基づいて測定した。
(3)印刷光沢度:ローランドオフセット平判印刷機(4色)を用いて、A3サイズの版を用いて印刷速度8000枚/時間で印刷し、得られた印刷物(4色ベタ印刷部)の表面をJIS P 8142に基づいて測定した。
(4)インキ着肉性:ローランドオフセット平判印刷機(4色)を用いて、A3サイズの版を用いて印刷速度8000枚/時間で印刷し、得られた印刷物(藍単色ベタ印刷部)のインキ着肉性を4段階で目視評価した。
◎:極めて良好、○:良好、△:やや劣る、×:劣る
(5)密度:JIS P 8118に基づいて測定した。
(6)平滑度:JAPAN TAPPI No.5「空気マイクロメーター型試験器による紙及び板紙の平滑度・透気度試験方法」に基づいて測定した。
(7)光沢むら:白紙及び印刷部表面の微小な光沢むらを10人のモニターにより、目視で評価した。
◎:極めて良好、○:良好、△:やや劣る、×:劣る
(8)塗工適性:ブレード塗工時のストラクタイト、ストリーク、スクラッチの発生状況を目視で評価した。
◎:極めて良好、○:良好、△:やや劣る、×:劣る
[実施例1]
大粒径クレー(Huber社製HuberPrime1000, レーザー法で測定した体積基準で6.5〜23μmの範囲にある粒子の割合:44%,レーザー法による平均粒径6.3μm,沈降法による体積基準の平均粒径1.9μm,レーザー法の平均粒径/沈降法の平均粒径=3.3)60部、微粒重質炭酸カルシウム(ファイマテック社製FMT−90)40部からなる顔料に、分散剤としてポリアクリル酸ソーダを0.2部添加してセリエミキサーで分散し、固形分濃度60%の顔料スラリーを調整した。この様にして得られた顔料スラリーに、スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(ガラス転移温度0℃、ゲル含量85%)13部を加えた後、さらに水を加えて塗工液を得た。製紙用パルプとして化学パルプを100部、填料として軽質炭酸カルシウムを5部、パルプ繊維間の結合阻害剤として花王(株)KB−115を0.4部含有する坪量56g/mの原紙(密度0.7g/cm3)に片面当たりの塗工量が固形分で10g/mになるように、800m/分の塗工速度のブレードコーターで両面塗工を行い、紙水分が5%になるように乾燥し、塗工紙を得た。
[実施例2]
実施例1において、大粒径クレー(Huber社製HuberPrime1000)60部、微粒重質炭酸カルシウム(ファイマテック社製FMT−90)40部のかわりに、大粒径クレー(Huber社製HuberPrime1000)90部、微粒重質炭酸カルシウム(ファイマテック社製FMT−90)10部に変更した以外は実施例1と同様の方法で塗工紙を得た。
[実施例3]
実施例1において、大粒径クレー(Huber社製HuberPrime1000)60部、微粒重質炭酸カルシウム(ファイマテック社製FMT−90)40部のかわりに、大粒径クレー(Huber社製HuberPrime1000)10部、微粒重質炭酸カルシウム(ファイマテック社製FMT−90)90部に変更した以外は実施例1と同様の方法で塗工紙を得た。
[実施例4]
実施例1において、大粒径クレー(Huber社製HuberPrime1000)60部、微粒重質炭酸カルシウム(ファイマテック社製FMT−90)40部のかわりに、大粒径クレー(Huber社製HuberPrime1000)30部、微粒重質炭酸カルシウム(ファイマテック社製FMT−90)70部に変更した以外は実施例1と同様の方法で塗工紙を得た。
[実施例5]
実施例1において、填料として軽質炭酸カルシウムを5部、パルプ繊維間の結合阻害剤として花王(株)KB−115を0.4部のかわりに、填料として無定形シリケート(含水珪酸アルミニウムソーダ)を4部(嵩比重0.4g/ml)、タルクを6部に変更した以外は実施例1と同様の方法で塗工紙を得た。
[実施例6]
実施例1において、填料として軽質炭酸カルシウムを5部、パルプ繊維間の結合阻害剤として花王(株)KB−115を0.4部のかわりに、填料として軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物10部に変更した以外は実施例1と同様の方法で塗工紙を得た。
[実施例7]
実施例1において、パルプ繊維間の結合阻害剤として花王(株)KB−115を0.4部配合していない以外は実施例1と同様の方法で塗工紙を得た。
[比較例1]
実施例1において、大粒系クレー(Huber社製HuberPrime1000,体積分布平均粒径6.3μm)60部、微粒重質炭酸カルシウム(ファイマテック社製FMT−90)40部のかわりに、エンジニアードクレー(Imerys社製Contour1500, 6.5〜23μmの粒径比率1%,レーザー法による体積分布平均粒径2.0μm,沈降法による体積分布平均粒径0.4μm,レーザー法の粒径/沈降法の粒径=4.5)60部、微粒重質炭酸カルシウム(ファイマテック社製FMT−90)40部に変更した以外は実施例1と同様の方法で塗工紙を得た。
[比較例2]
実施例1において、大粒径クレー(Huber社製HuberPrime1000,体積分布平均粒径6.3μm)60部、微粒重質炭酸カルシウム(ファイマテック社製FMT−90)40部のかわりに、エンジニアードクレー(Imerys社製カピムDG, 6.5〜23μmの粒径比率4.4%,レーザー法による体積分布平均粒径1.2μm,沈降法による体積分布平均粒径0.5μm,レーザー法の粒径/沈降法の粒径=2.3)60部、微粒重質炭酸カルシウム(ファイマテック社製FMT−90)40部に変更した以外は実施例1と同様の方法で塗工紙を得た。
[比較例3]
実施例1において、大粒径クレー(Huber社製HuberPrime1000,体積分布平均粒径6.3μm)60部、微粒重質炭酸カルシウム(ファイマテック社製FMT−90)40部のかわりに、微粒重質炭酸カルシウム(ファイマテック社製FMT−90)100部に変更した以外は実施例1と同様の方法で塗工紙を得た。
以上の結果を表1に示した。

表1に示すように、実施例1〜7は、低密度で、白紙光沢度が低く、インキ着肉性等の印刷適性が良好であり、白紙及び印刷部表面の微小な光沢むらが少ない艶消し塗工紙を得ることができる。比較例1、2は、微小な光沢むらが若干発生し劣る。比較例3は、インキ着肉性等に劣る。

Claims (3)

  1. 原紙上に顔料及び接着剤を含有する塗工層を設けてなる艶消し塗工紙において、顔料として、レーザー法で測定した顔料粒子が体積基準で6.5〜23μmの範囲に20%以上含まれる粒度分布を有し、かつレーザー法及び沈降法でそれぞれ測定した平均粒子径の比(レーザー法/沈降法)が3.0〜10の範囲である無機顔料を塗工層に含有することを特徴とする艶消し塗工紙。
  2. 前記無機顔料が顔料100重量部当たり10重量部以上含有することを特徴とする請求項1に記載の艶消し塗工紙。
  3. 白紙光沢度が15%未満であり、塗工紙密度が1.00g/m3以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の艶消し塗工紙。
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