JP2007176593A - 箱詰めティシュペーパー製品の箱詰め状態検知方法及び製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】縦詰め状態を確実に検知することができる箱詰めティシュペーパー製品の箱詰め状態検知方法とする。
【解決手段】ティシュペーパー束20を、側面15が開口する収納箱10内に挿入し、開口(15)を閉じて、箱詰めティシュペーパー製品を製造する。この際、ティシュペーパー束20の挿入後、開口(15)を閉じる前に、開口(15)面の凹凸をセンサーによって検知する。
【選択図】図1

Description

本発明は、家庭、オフィス、自動車内などのさまざまな生活空間において使用される箱詰めティシュペーパー製品の箱詰め状態検知方法及び製造方法に関するものである。
現在、この種の箱詰めティシュペーパー製品は、ボックスティシュなどと呼ばれて、家庭、オフィス、自動車内などのさまざまな生活空間において使用されている。
この種の箱詰めティシュペーパー製品は、図1に示すように、ティシュペーパー束20を、側面15が開口する収納箱10内に、この開口(15)から挿入し、開口(15)を閉じることによって、製造されている。
収納箱10内に挿入されるティシュペーパー束20は、複数枚の帯状のティシュペーパーが、インターフォルダーなどと呼ばれる折畳機によって、折り畳まれ、積層された後、所定の長さに裁断されるなどしてなる。
折畳機による折り畳み及び積層により、ティシュペーパー束20は、通常、図1中に拡大して示すように、各ティシュペーパーTがそれぞれ半分に折り畳まれ、かつこの折り畳みによって形成された各ティシュペーパーTの上側片Taが、その上のティシュペーパーTの上側片Taと下側片Tbとの間に、各ティシュペーパーTの下側片Tbが、その下のティシュペーペーTの上側片Taと下側片Tbとの間に、それぞれ挟み込まれた状態になっている。また、このような折り畳み及び積層により、ティシュペーパー束20は、上面21が最上層のティシュペーパーTの上側片Taによって、下面22が最下層のティシュペーパーTの下側片Tbによって、前後面23,24がティシュペーパーT,T…の折畳縁Tc,Tc…によって、両側面25,26がティシュペーパーT,T…の端縁によって、それぞれ形成された六面体状になっている。
この六面体状のティシュペーパー束20は、上下面21,22、前後面23,24、両側面25,26が、それぞれ収納箱10の天底面11,12、前後面13,14、両側面15,16に対応するように、収納箱10内に挿入される(一般に、このように挿入されることを「横詰め」という。)。このように挿入(横詰め)されることによって、使用にあたっては、ミシン目11Aを裂開するなどして収納箱10の天面11に開口を形成し、この開口からティシュペーパーT,T…を1枚ずつ取り出すことができるようになる。また、各ティシュペーパーTは、上側片Ta及び下側片Tbが、それぞれその上又は下のティシュペーパーTの上側片Taと下側片Tbとの間に、挟み込まれた状態で積層されているため、横詰めされることによって、各ティシュペーパーTを取り出すと、次(下)のティッシュペーパーTの上側片Taが開口から露出し、次のティシュペーパーTを容易に取り出すことができるようになる。
しかしながら、ティシュペーパー束20は、例えば、収納箱10に挿入する前の搬送過程などにおいて、特に、コンベアーの乗り継ぎなどに際して、前後面23,24が上下を向いてしまい、上下面21,22、前後面23,24、両側面25,26が、それぞれ収納箱10の前後面13,14、天底面11,12、両側面15,16に対応するように、挿入されてしまうことがある(一般に、このように挿入されることを「縦詰め」という。)。このように挿入(縦詰め)されていると、当然、使用にあたって、天面11の開口からティシュペーパーT,T…を1枚ずつ取り出すことができなくなる。
そこで、箱詰めティシュペーパー製品を製造するにあたって、ティシュペーパー束20を収納箱10内に挿入する前に、ティシュペーパー束20を、上方からセンサーなどで検知する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この従来の方法は、ティシュペーパー束20の上面21は、最上層のティシュペーパーTの上側片Taによって形成されるため凹凸が小さいのに対し、ティシュペーパー束20の前後面23,24は、ティシュペーパーT,T…の折畳縁Tc,Tc…によって形成されるため凹凸が大きいという違い(凹凸の相違)を利用するものである。この従来の方法においては、センサーによって検知された凹凸が大きく縦詰めになると判定された場合には、設備を停止し、縦詰めになるおそれがあるティッシュペーパー束20を、作業員等が除去してから、作業を再開する。
しかしながら、近年では、製造設備の精度向上により、折畳縁Tc,Tc…によって形成されるティシュペーパー束20の前後面23,24の凹凸が小さくなっている。したがって、センサーを利用して、ティシュペーパー束20の前後面23,24の凹凸を認識するのが困難になっている。
この点、センサーの感度を向上させれば、ティシュペーパー束20の前後面23,24の凹凸を認識することができるようになる。しかしながら、センサーの感度を向上させると、最上層のティシュペーパーTの上側片Taによって形成される上面21の凹凸も感知するようになってしまい、結局、凹凸の相違を利用して、ティシュペーパー束20の上面21であるか前後面23,24であるかを判別するのは、困難である。
また、この従来の方法には、この他にも、ティシュペーパー束20の挿入(箱詰め)時における失敗を検知することができないとの問題や、縦詰めになると判定された場合は、いったん設備を停止しなければならないとの問題がある。ティッシュペーパー束20を除去するのみだと、このティシュペーパー束20と並走している収納箱10との対応がとれなくなってしまい、空箱が製造されてしまうのである。
特開平5−178317号公報
本発明が解決しようとする主たる課題は、縦詰め状態を確実に検知することができる箱詰めティシュペーパー製品の箱詰め状態検知方法を提供することにある。また、本発明が解決しようとする主たる課題は、縦詰め状態の製品が製造されてしまうおそれがない箱詰めティシュペーパー製品の製造方法を提供することにある。
この課題を解決した本発明は、次のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
ティシュペーパー束を、側面が開口する収納箱内に挿入し、前記開口を閉じて、箱詰めティシュペーパー製品を製造するにあたり、
前記ティシュペーパー束の挿入後、前記開口を閉じる前に、前記開口面の凹凸をセンサーによって検知する、ことを特徴とする箱詰めティシュペーパー製品の箱詰め状態検知方法。
〔請求項2記載の発明〕
ティシュペーパー束を、側面が開口する収納箱内に挿入し、前記開口を閉じて、箱詰めティシュペーパー製品を製造する方法であって、
前記ティシュペーパー束の挿入後、前記開口を閉じる前に、前記開口面の凹凸をセンサーによって検知し、前記凹凸が所定外の場合は、製造ラインから除去する、ことを特徴とする箱詰めティシュペーパー製品の製造方法。
本発明によると、縦詰め状態を確実に検知することができる箱詰めティシュペーパー製品の箱詰め状態検知方法となる。また、本発明によると、縦詰め状態の製品が製造されてしまうおそれがない箱詰めティシュペーパー製品の製造方法となる。
次に、本発明の実施の形態を説明する。なお、本形態の基本的な製造方法は、従来の製造方法と同一であるため、以下では、従来の製造方法と異なる点を中心に説明する。
本形態においても、従来の製造方法と同様、図1に示すように、ティシュペーパー束20を、側面15が開口する収納箱10内に挿入し、開口(15)を閉じて、箱詰めティシュペーパー製品を製造する。
ただし、本形態の製造方法においては、従来の製造方法と異なり、ティシュペーパー束20の挿入後、開口(15)を閉じる前に、開口(15)面の凹凸をセンサーによって検知する。この方法によって、縦詰めや挿入(箱詰め)時における失敗等の異常を検知することができるのは、次の原理による。
すなわち、図2に示すように、ティシュペーパー束20の挿入が正常に行われた場合(横詰め)は、収納箱10の開口(15)面に、ティシュペーパー束20の側面15が位置することになり、開口(15)面は、大きな凹凸の存在しない平坦状となる。したがって、センサーの検知により、開口(15)面が大きな凹凸の存在しない平坦状と認識された場合は、正常と判定することになる。
これに対し、例えば、図3に示すように、ティシュペーパー束20が縦詰めされた場合は、収納箱10内の前端部41及び後端部42に空間が形成される。この空間は、ティシュペーパー束20の側面25より大きく凹んだ凹部となる。したがって、センサーの検知により、開口(15)面に大きな凹部が存在すると認識された場合は、異常と判定することになる。この点、本形態の方法は、ティシュペーパー束20の側面25の凹凸を検知するものではなく、開口(15)面の凹凸を検知するものであり、縦詰めの場合は、大きく凹んだ凹部が存在することになるため、センサーの感度を向上させる必要はなく、異常(縦詰め)であることを確実に判定することができる。
さらに、例えば、図4に示すように、ティシュペーパー束20の上端部20Aが収納箱10の天面11に引っかかるなどして完全に挿入されなかった場合は、この上端部20Aがティシュペーパー束20の側面25より大きく突出した凸部となる。したがって、センサーの検知により、開口(15)面に大きな凸部が存在すると認識された場合は、異常と判定することになる。この点、本形態の方法は、ティシュペーパー束20を収納箱10内に挿入した後に検知するものであるため、ティシュペーパー束20の挿入(箱詰め)時における失敗(異常)も検知することができる。
なお、ティシュペーパー束10は、例えば、図1に示すように、上面21を第1の押圧部材30で押圧し、この押圧状態において側面25を第2の押圧部材31で収納箱10に向かって押すことにより、挿入異常を減少させることができる。しかしながら、上面21を第1の押圧部材30によってあまり強く押圧すると、今度はティシュペーパー束20の下端部が収納箱10の底面12に引っかかるなどして完全に挿入されないおそれがある。したがって、ティシュペーパー束10の挿入異常は生じうるものであり、本形態の方法は、有用である。
以上の開口(15)面の凹凸を検知するセンサーの種類は、特に限定されない。例えば、光学式センサー、近接センサー、イメージセンサー等を例示することができる。ただし、光学式センサーである反射式光電スイッチを使用するのが好ましい。反射式光電スイッチは、比較的安価で、しかもコンパクトであるという利点を有する。なお、反射式光電スイッチによる場合は、開口(15)面に光を投射し、この投射した光の反射光によって開口(15)面の凹凸を認識(検知)することになる。
また、センサーの設置位置も特に限定されない。開口(15)面の凹凸を検知することができる位置に設置すればよい。センサーによって箱詰め異常と検知された場合は、つまり凹凸が所定外と判定された場合は、このティシュペーパー束20が異常箱詰めされたと判定された収納箱10を製造ラインから除去する。本方法によると、ティシュペーパー束20と収納箱10とが既に対になっているため、設備を停止しせず、単に除去するのみで足りる。
本発明は、家庭、オフィス、自動車内などのさまざまな生活空間において使用される箱詰めティシュペーパー製品の箱詰め状態検知方法及び製造方法として、適用可能である。
ティシュペーパー束を収納箱に挿入する方法の説明図である。 ティシュペーパー束が収納箱に正常に挿入(横詰め)された状態を示す斜視図である。 ティシュペーパー束が収納箱に異常に挿入(縦詰め)された状態を示す斜視図である。 ティシュペーパー束が収納箱に異常に挿入された状態を示す斜視図である。
符号の説明
10…収納箱、11…天面、11A…ミシン目、12…底面、13…前面、14…後面、15…側面(開口)、16…側面、20…ティシュペーパー束、21…上面、22…下面、23…前面、24…後面、25,26…側面、31,32…押圧部材、T…ティシュペーパー、Ta…上側片、Tb…下側片、Tc…折畳縁。

Claims (2)

  1. ティシュペーパー束を、側面が開口する収納箱内に挿入し、前記開口を閉じて、箱詰めティシュペーパー製品を製造するにあたり、
    前記ティシュペーパー束の挿入後、前記開口を閉じる前に、前記開口面の凹凸をセンサーによって検知する、ことを特徴とする箱詰めティシュペーパー製品の箱詰め状態検知方法。
  2. ティシュペーパー束を、側面が開口する収納箱内に挿入し、前記開口を閉じて、箱詰めティシュペーパー製品を製造する方法であって、
    前記ティシュペーパー束の挿入後、前記開口を閉じる前に、前記開口面の凹凸をセンサーによって検知し、前記凹凸が所定外の場合は、製造ラインから除去する、ことを特徴とする箱詰めティシュペーパー製品の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011001082A (ja) * 2009-06-17 2011-01-06 Oji Nepia Co Ltd 箱のパック詰め方法
JP2011006135A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Oji Nepia Co Ltd 箱の不良検査方法
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WO2017003451A1 (en) * 2015-06-30 2017-01-05 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Tissue packaging apparatus

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