JP2007176203A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】非接触式の温度検出手段による車室内の温度に基づいて車室内が冷房された状態で窓が開けられたときに、エアダクトから送出される空気の温度の低下や風量の減少が生じることを抑制した車両用空調装置を提供する。
【解決手段】サイドウインドウ52が閉まっている状態で、第1の温度検出範囲E1により車室内の温度を検出する広角赤外線センサ20を使用して、広角赤外線センサ20による検出温度に基づいて車室内の冷房を行っているときに、サイドウインドウ52の開度が所定レベル以上増大したときには、使用する赤外線センサを広角赤外線センサ20から第2の温度検出範囲E2により車室内の温度を検出する狭角赤外線センサ21に切替えて、狭角赤外線センサ21による検出温度に基づいて車室内の空調制御を行う空調制御手段を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、非接触式の温度検出手段による車室内の検出温度に基づいて、車室内の温度を制御する車両用空調装置に関する。
従来より、非接触温度センサを用いて車室内の温度を検出するようにした車両用空調装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。非接触温度センサは、予め設定された温度検出範囲の平均温度を検出するため、例えば、日射の影響を受ける運転者の上半身と、室内温度に連動する車室の天井と、外気温度の影響を受けるサイドウインドウ等が温度検出範囲に含まれるように設定することで、車室内の温度分布を反映した温度を検出することができる。
そして、このようにして、非接触温度センサにより検出された温度と、運転者により設定される目標温度との偏差を減少させるように、空調ダクトから車室内に送出される空気の温度又は風量を制御することによって、室内温度の制御性を向上させることができる。
しかし、本願発明者らは、非接触温度センサを用いた車両用空調装置により車室内が冷房されている状態で、運転者が窓を開けたときに、窓から熱気が流入して運転者が暑さを感じているにも拘らず、エアダクトから送出される空気の温度が逆に上昇し或いは風量が減少して、運転者に違和感や不快感を与える場合があることを知見した。
特開2001−347816号公報
本発明は上記背景を鑑みてなされたものであり、非接触式の温度検出手段による車室内の検出温度に基づいて車室内が冷房された状態で窓が開けられたときに、エアダクトから送出される空気の温度の低下や風量の減少が生じることを抑制した車両用空調装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、エアダクト内に配設されて空気と熱交換する熱交換器と、該熱交換器で熱交換した空気を該エアダクトから車室内に送風する送風手段と、車室内の温度を非接触で検出する非接触温度検出手段と、該非接触温度検出手段の検出温度と目標室内温度との偏差を減少させるように、前記エアダクトから車室内に送出される空気の温度と風量とのうちの少なくともいずれか一方を制御する空調制御を実行する空調制御手段とを備えた車両用空調装置の改良に関する。
そして、車両の窓を開閉する窓開閉手段と、該窓の開閉状態を検出する窓開閉状態検出手段と、前記非接触温度検出手段による温度検出範囲を、該窓が含まれる第1の温度検出範囲と、該窓が含まれないか又は温度検出範囲全体に占める該窓の部分の割合が該第1の温度検出範囲よりも小さい第2の温度検出範囲とに切替える温度検出範囲切替え手段とを備え、前記空調制御手段は、前記窓の開度が所定値以下であって、前記非接触温度検出手段の温度検出範囲を前記第1の温度検出範囲として前記温調制御を実行している状態で、前記窓の開度が所定レベル以上増大したときに、前記非接触温度検出手段の温度検出範囲を前記第1の温度検出範囲から前記第2の温度検出範囲に切替えて、前記空調制御を実行することを特徴とする。
かかる本発明おいて、前記窓の開度が前記所定値以下であって、前記窓に日が当たっているときには、日差しにより窓ガラスが加熱されて窓ガラスの内側(車室側)の温度が高くなる。そのため、前記非接触温度検出手段の温度検出範囲が前記第1の温度検出範囲であるときは、前記非接触温度検出手段による検出温度における窓の内側の高い温度の影響が大きくなる。
そして、前記空調制御手段により、前記非接触温度検出手段の温度検出範囲を前記第1の温度検出範囲として、前記空調制御による車室内の冷房が実行された状態で、運転者が前記窓を開けると、前記第1の温度検出範囲において、それまで窓ガラスの内側の温度を検出していた部分が外気温度を検出するようになる。この場合、日差しにより加熱された窓ガラスの内側の温度よりも外気温度の方が低いと、前記非接触温度検出手段の検出温度が低下する。その結果、前記非接触温度検出手段の検出温度と目標空調温度との偏差が小さくなって、前記空調制御手段により、前記ダクトから車室内に送出される空気の温度を上げるか或いは空気の風量を下げる制御が行われる。このとき、運転者は窓を開けて車室内に熱気が流入することで暑さを感じているにも拘らず、運転者の意に反してダクトからの送風の温度が上昇するか風量が減少するため、運転者は違和感や不快感を感じる。
そこで、前記空調制御手段は、前記非接触温度検出手段の温度検出範囲を前記第1の温度検出範囲として前記空調制御を実行している状態で、前記窓の開度が前記所定レベル以上増大したときに、前記非接触温度検出手段の温度検出範囲を前記第1の温度検出範囲から前記第2の温度検出範囲に切替える。
これにより、前記非接触温度検出手段の温度検出範囲から前記窓の部分が除外されるか、或いは温度検出範囲に占める前記窓の部分の割合が減少するため、前記窓の開度の増大に伴う前記非接触温度検出手段の検出温度の低下幅を縮小させることができる。そのため、上述した前記ダクトから車室内に送出される空気の温度の上昇や風量の減少が生じることを抑制して、運転者に違和感や不快感を与えること防止することができる。
また、前記非接触温度検出手段は、複数の非接触温度センサを各非接触温度センサの温度検出範囲が連続するように配置して構成され、前記温度検出範囲切替え手段は、前記複数の非接触温度センサのうち、温度検出に使用する前記非接触温度センサの組み合わせを変更することによって、前記第1の温度検出範囲と前記第2の温度検出範囲とを切替えることを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記複数の非接触温度センサの個数と配置により前記温度検出手段の温度検出範囲の可変範囲を任意に設定することができる。そして、前記温度検出範囲切替え手段は、前記複数の非接触温度センサのうち、温度検出に使用する前記非接触温度センサの組み合わせを変更するという簡易な処理により、前記第1の温度検出範囲と前記第2の温度検出範囲とを切替えることができる。
本発明の実施の形態について、図1〜図5を参照して説明する。図1は本発明の車両用空調装置の制御ブロック図、図2は図1に示した広角赤外線センサ及び狭角赤外線センサの取付け態様の説明図、図3は図1に示した空調制御手段による空調制御のフローチャート、図4は車両の窓を開閉したときの広角赤外線センサの検出温度とダクトの吹出し口温度の変化を示したグラフ、図5は車両の窓を開閉したときの狭角赤外線センサの検出温度とダクトの吹出し口温度の変化を示したグラフ、図6は複数の赤外線センサの組合せにより温度検出範囲を切替える構成の説明図である。
図1を参照して、本発明の車両用空調装置は、車両に備えられて温度センサにより検出される車室内の温度と目標暖房温度との偏差を減少させるように、ダクト(図示しない)から車室内に供給される空気の温度と風量を制御するものである。
そして、マイコン等により構成された電子ユニットであるエアコンコントローラと、非接触で車室内の温度を検出する赤外線センサである広角赤外線センサ20及び狭角赤外線センサ21とを備えている。広角赤外線センサ20及び狭角赤外線センサ21は、被検温物の表面温度を被接触で検出する赤外線センサであり、広角赤外線センサ20と狭角赤外線センサ21とにより本発明の非接触温度検出手段が構成される。
また、ウィンドウコントローラ31は、運転者によるウインドウ操作スイッチ30の操作に応じて、ウインドウモータ32を作動させ、これにより、車両のサイドウインドウ(本発明の窓に相当する)を開閉する。また、エアコンコントローラ1から出力される制御信号により、ダクトから車室内に空気を送風するブロアユニット40(本発明の送風手段に相当する)の回転数と、ダクト内に配置された熱交換器42に冷媒を供給するコンプレッサ41の回転数とが制御される。
空調コントローラ1には、広角赤外線センサ20又は狭角赤外線センサ21により検出される車室内の温度と空調操作スイッチ23により設定された目標空調温度との偏差を減少させるように、ブロアユニット40の回転数を変更してダクトから送出される空気の風量を制御すると共に、コンプレッサ41の回転数を変更してダクトから送出される空気の温度を制御する空調制御手段10と、ウインドウコントローラ31から出力されるサイドウインドウの開閉状態を示す信号に基づいて、サイドウインドウの開閉状態を検出する窓開閉状態検出手段11と、サイドウインドウの開閉状態に応じて、車室内の温度検出範囲を切替える温度検出範囲切替え手段12とが備えられている。
次に、図2(a)を参照して、広角赤外線センサ20と狭角赤外線センサ21は、車両Xのダッシュボード50の前面のインストルメントパネル51の空調操作部(図示しない)付近に取り付けられている。そして、広角赤外線センサ20の温度検出範囲は、角度θ1の範囲であって、サイドウインドウ52の部分が広く含まれる第1の温度検出範囲E1に設定されている。また、狭角赤外線センサ21の温度検出範囲は、角度θ1よりも狭い角度θ2の範囲であって、前記E1よりもサイドウインドウ52の部分が占める割合が小さい第2の温度検出範囲E2に設定されている。
図2(b)は、広角赤外線センサ20及び狭角赤外線センサ21側から見た車室内の斜視図であり、第1の温度検出範囲E1においては、運転者Yの上半身と天井53とサイドウインドウ52がほぼ均等に含まれている。一方、第2の温度検出範囲E2においては、サイドウインドウ52の占める割合が、第1の温度検出範囲E1よりも大幅に減少している。
そして、温度検出範囲切替え手段12は、広角赤外線センサ20と狭角赤外線センサ21とのうちのいずれを使用するかを切替えることにより、車室内の温度検出範囲を、第1の温度検出範囲E1と第2の温度検出範囲E2とに切替える。ここで、第1の温度検出範囲E1においては、第2の温度検出範囲E2よりもサイドウインドウ52が占める割合が大きいため、サイドウインドウ52の部分の温度が検出温度に与える影響が大きくなる。
次に、図3に示したフローチャートに従って、空調制御手段10による車室内の空調制御の実行手順について説明する。図3のフローチャートは、サイドウインドウ52が閉じた状態で、使用者の操作により空調開始が指示された場合を示している。
STEP1で、窓開閉状態検出手段11によりサイドウインドウ52が閉められていることが検出されると、STEP2で、温度検出範囲切替え手段12により広角赤外線センサ20が選択されて、第1の温度検出範囲E1により車室内の温度が検出される状態となる。なお、サイドウインドウ52が閉められていることの検出は、サイドウインドウ52が完全に閉められていること(開度0%、本発明の所定値に相当する)を条件として行う場合の他、サイドウインドウ52の開度が所定値(例えば10%、本発明の所定値に相当する)以下であることを条件として行ってもよい。
続くSTEP3で、空調制御手段10は上述した「空調制御」を実行し、次のSTEP4でサイドウインドウ52の開度が所定レベル(例えば50%)以上増大する状況となるまで、STEP3で、第1の温度検出範囲E1による検出温度に基づいて「空調制御」を継続する。
STEP4でサイドウインドウ52の開度が50%以上増大する状況となったときはSTEP5に進む。STEP5は温度検出範囲切替え手段12による処理であり、温度検出範囲切替え手段12は、狭角赤外線センサ21を選択して、温度検出範囲を第1の温度検出範囲E1から第2の温度検出範囲E2に切替える。
そして、続くSTEP6で、次のSTEP7で窓開閉状態検出手段11によりサイドウインドウ52が閉じられたことが検出されるまで、空調制御手段10は、第2の温度検出範囲E2による検出温度に基づいて「空調制御」を実行する。
ここで、図2(b)を参照して、第1の温度検出範囲E1による検出温度は、サイドウインドウ52が閉まっているときは、サイドウインドウ52のガラスの温度の影響を強く受けたものとなる。そして、日差しによりサイドウインドウ52が加熱されて、サイドウインドウ52の温度が高くなっている状態でサイドウインドウ52が開けられると、サイドウインドウ52の部分の温度は、サイドウインドウ52のガラス部分の温度から外気温度に切り替わるため、第1の温度検出範囲E1による検出温度が大幅に低下する。
その結果、車室内の検出温度と目標空調温度との偏差が減少する。そして、この場合に、第1の温度検出範囲E1に基づく「空調制御」を継続すると、該偏差の減少に応じてダクトから送出される空気の温度が上昇し、また、ダクトからの空気の送風量が減少するように制御される。
この場合、サイドウインドウ52を開けて高い温度の外気が車室内に流入し、運転者が暑さを感じているにも拘らず、ダクトから送出される空気の温度が上昇し、或いはダクトから送出される空気の風量が減少するため、運転者に違和感や不快感を与えてしまうおそれがある。
そこで、STEP4でサイドウインドウ52の開度が50%以上増大したときにSTEP5に進み、温度検出範囲切替え手段12は、狭角赤外線センサ21を選択して、温度検出範囲を第1の温度検出範囲E1から第2の温度検出範囲E2に切替える。
そして、続くSTEP6で、次のSTEP7でサイドウインドウ52が閉じられたことが検出されるまで、空調制御手段10は、狭角赤外線センサ21の検出温度に基づいて「空調制御」を実行する。
ここで、狭角赤外線センサ21による第2の温度検出範囲E2は、広角赤外線センサ20による第1の温度検出範囲E1に比べて、サイドウインドウ52の部分が占める割合が小さいため、サイドウインドウ52を開けたときの検出温度の低下幅は、狭角赤外線センサ21を用いた場合の方が広角赤外線センサ20を用いた場合よりも小さくなる。そこで、STEP4でサイドウインドウ52が開けられたときに、STEP5に進んで、使用する赤外線センサを広角赤外線センサ20から狭角赤外線センサ21に切替えることによって、検出温度の低下幅を小さくして目標空調温度との偏差が縮小することを抑制することができる。
そして、これにより、上述したように、「空調制御」によりダクトから送出される空気の温度が上昇し、また、ダクトから送出される空気の風量が減少して、運転者に違和感や不快感を与えることを防止することができる。
STEP7で、窓開閉状態検出手段11によりサイドウインドウ52が閉められたことが検出されたときにSTEP8に進む。STEP8は温度検出範囲切替え手段12による処理であり、温度検出範囲切替え手段12は、広角赤外線センサ20を選択して温度検出範囲を第2の温度検出範囲E2から第1の温度検出範囲E1に切替え、STEP3に戻る。
次に、以上説明した図3の処理による効果について、図4,図5を参照して説明する。図4は広角赤外線センサ20を選択して第1の温度検出範囲E1に基づいて「空調制御」を行った場合の、広角赤外線センサ20の検出温度とダクトから車室内に送出される空気の温度(吹出し口温度)の変化を示したグラフであり、上段が広角赤外線センサ20の検出温度、下段が吹出し口温度を示している。そして、縦軸がそれぞれ温度(℃)に設定され、横軸が共通の時間軸(sec)に設定されている。
図4においては、t10、t12、t14、t16、t18でサイドウインドウが開けられ、t11、t13、t15、t17、t19でサイドウインドウが閉められている。ここで、サイドウインドウの部分の温度は、サイドウインドウが閉まっているときはガラスの内側(車室側)の温度であり、サイドウインドウが開いているときには外気温度となる。
そして、サイドウインドウのガラスの温度は、日中においては日差しにより加熱されて比較的高温になっているため、外気温度との差が大きくなる。そして、広角赤外線センサ20による第1の温度検出範囲E1は、図2(a),図2(b)に示したように、サイドウインドウ52の部分が閉める割合が大きいため、サイドウインドウ52の部分の温度の変化の影響が大きくなる。
そのため、図4の上段に示した広角赤外線センサ20の検出温度のグラフにおいては、サイドウインドウを開けたときに広角赤外線センサ20の検出温度が大きく(1.5℃程度)低下している。そして、このような広角赤外線センサ20の検出温度を用いて「空調制御」を行った場合、図4の下段に示したように、吹出し口温度の変化も大きくなる(4.5℃程度)。
一方、図5においては、t20、t22、t24、t26、t28でサイドウインドウが開けられ、t21、t23、t25、t27、t29でサイドウインドウが閉められている。そして、狭角赤外線センサ21による第2の温度検出範囲E2は、図2(a),図2(b)に示したように、サイドウインドウ52の部分が閉める割合が第1の温度検出範囲E1よりも小さいため、サイドウインドウ52の部分の温度変化の影響が広角赤外線センサ20を用いたときよりも小さくなる。
そのため、図5の上段に示した狭角赤外線センサ21の検出温度のグラフにおいては、サイドウインドウを開けたときの狭角赤外線センサ20の検出温度の低下幅が、広角赤外線センサ20を用いた場合よりも小さくなっている(0.7℃程度)。そして、このような狭角赤外線センサ21の検出温度を用いて「空調制御」を行った場合、図5の下段に示したように、吹出し口温度の変化が広角赤外線センサ20を用いた場合よりも小さくなる(2℃程度)。
そこで、上述したように、図3のフローチャートにおいて、STEP4でサイドウインドウが閉まった状態から開いた状態に変化したときに、図5に進んで使用する温度センサを広角赤外線センサ20から狭角赤外線センサ21に切替えることで、サイドウインドウが開けられたときに、これに応じて車室内の検出温度が大きく低下することを抑制することができる。
そして、狭角赤外線センサ21の検出温度に基づいて、「空調制御」を行うことによって、吹出し口温度が高くなること、及び吹出し口からの送風量が減少することを抑制することができ、これにより、使用者に違和感や不快感を与えることを防止することができる。
なお、本実施の形態では、温度検出範囲が異なる広角赤外線センサ20と狭角赤外線センサ21とを備え、いずれを使用するかを切替えることによって、温度検出範囲を第1の温度検出範囲E1と第2の温度検出範囲E2とに切替えたが、他の方法により温度検出範囲を切替えるようにしてもよい。
例えば、図6に示したように、赤外線センサ100〜103(本発明の非接触温度センサに相当する)を、隣接する赤外線センサの温度検出範囲E10〜E13に重複部分を持たせて予め配置し、使用する赤外線センサの組合せを変更することによって、温度検出範囲を切替えるようにしてもよい。
図6に示した構成においては、例えば、全ての赤外線センサ100〜103を用いることにより、E10〜E13という広範囲の第1の温度検出範囲を設定することができる。また、赤外線センサ102と赤外線センサ103とを用いることにより、E12〜E13という第1の温度検出範囲よりも狭い範囲の第2の温度検出範囲を設定することができる。なお、この場合は、赤外線センサ100〜103により、本発明の非接触温度検出手段が構成される。
また、図3のSTEP5で、使用する温度センサを広角赤外線センサ20から狭角赤外線センサ21に切替える際に、広角赤外線センサ20及び狭角赤外線センサ21の特性、取付位置、温度検出信号の出力態様等に応じて適宜に設定した補正係数を、狭角赤外線センサ21による検出温度に乗じた補正温度を用いて、「空調制御」を行うようにしてもよい。このような補正温度を用いることで、温度検出範囲の切替えに伴う検出温度の不連続性が改善され、「空調制御」の制御性が向上することが期待できる。
なお、図6に示したように、複数の非接触温度センサの組合せにより、温度検出範囲を切替える場合には、前記補正係数は、各非接触温度センサの特性、取付位置、温度検出信号の出力態様等に応じて決定される。
本発明の車両用空調装置の制御ブロック図。 図1に示した広角赤外線センサ及び狭角赤外線センサの温度検出範囲の説明図。 図1に示した空調制御手段による空調制御のフローチャート。 車両の窓を開閉したときの広角赤外線センサの検出温度とダクトの吹出し口温度の変化を示したグラフ。 車両の窓を開閉したときの狭角赤外線センサの検出温度とダクトの吹出し口温度の変化を示したグラフ。 複数の赤外線センサの組合せにより温度検出範囲を切替える構成の説明図。
符号の説明
1…空調コントローラ、10…空調制御手段、11…窓開閉状態検出手段、12…温度検出範囲切替え手段、20…広角赤外線センサ(非接触温度検出手段を構成)、21…狭角赤外線センサ(非接触温度検出手段を構成)、23…空調操作スイッチ、30…操作スイッチ、31…ウインドウコントローラ、32…ウインドウモータ、40…ブロアユニット(送風手段)、41…コンプレッサ、42…熱交換器、52…サイドウインドウ、53…天井、E1…第1の温度検出範囲、E2…第2の温度検出範囲

Claims (2)

  1. エアダクト内に配設されて空気と熱交換する熱交換器と、該熱交換器で熱交換した空気を該エアダクトから車室内に送風する送風手段と、車室内の温度を非接触で検出する非接触温度検出手段と、該非接触温度検出手段の検出温度と目標室内温度との偏差を減少させるように、前記エアダクトから車室内に送出される空気の温度と風量とのうちの少なくともいずれか一方を制御する空調制御を実行する空調制御手段とを備えた車両用空調装置において、
    車両の窓を開閉する窓開閉手段と、該窓の開閉状態を検出する窓開閉状態検出手段と、前記非接触温度検出手段による温度検出範囲を、該窓が含まれる第1の温度検出範囲と、該窓が含まれないか又は温度検出範囲全体に占める該窓の部分の割合が該第1の温度検出範囲よりも小さい第2の温度検出範囲とに切替える温度検出範囲切替え手段とを備え、
    前記空調制御手段は、前記窓の開度が所定値以下であって、前記非接触温度検出手段の温度検出範囲を前記第1の温度検出範囲として前記温調制御を実行している状態で、前記窓の開度が所定レベル以上増大したときに、前記非接触温度検出手段の温度検出範囲を前記第1の温度検出範囲から前記第2の温度検出範囲に切替えて、前記空調制御を実行することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記非接触温度検出手段は、複数の非接触温度センサを各非接触温度センサの温度検出範囲が連続するように配置して構成され、
    前記温度検出範囲切替え手段は、前記複数の非接触温度センサのうち、温度検出に使用する前記非接触温度センサの組み合わせを変更することによって、前記第1の温度検出範囲と前記第2の温度検出範囲とを切替えることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
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