JP2007173478A - 電子回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数個の電子回路ブロックと容量素子とが、同じ半導体チップに形成されてなる小型の電子回路装置であって、チップ面積を増大することなく十分なノイズ低減効果が得られると共に、容量素子の容量値および配置に関する自由度が高められた電子回路装置を提供することを目的としている。
【解決手段】半導体チップ1に形成されてなる電子回路装置10であって、主電源ラインMLdおよび主接地ラインMLgから分岐する各分岐ラインALd,ALgをそれぞれの電源ラインALdおよび接地ラインALgとする電子回路ブロックAを、複数個有してなり、複数個の電子回路ブロックA,Bの電源ラインALd,BLdと接地ラインALg,BLgの間に、容量素子C1と、容量素子C1の各電子回路ブロックA,Bへの接続状態を切り替えるスイッチング回路S10とが、挿入配置されてなる電子回路装置10とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、主電源ラインからの分岐ラインをそれぞれの電源ラインとする複数個の電子回路ブロックと、電源ラインを伝播するノイズを除去するための容量素子とが、同じ半導体チップに形成されてなる電子回路装置に関する。
電源ラインを伝播するノイズ(ラジオノイズ等)を除去した半導体装置が、例えば、特開平05−075012号公報(特許文献1)と特開2001−168266号公報(特許文献2)に開示されている。特許文献1と特許文献2に開示された半導体装置では、いずれも、半導体チップとは別にパッケージ内に容量素子を形成し、この容量素子を電源バイパスコンデンサとして機能させている。
一方、電源バイパスコンデンサとして機能する容量素子を、各電子回路と共に同じ半導体チップに形成して、小型化することも可能である。
図8は、電源バイパスコンデンサとして機能する容量素子が各電子回路と共に同じ半導体チップに形成された従来の電子回路装置の一例で、電子回路装置90の構成を模式的に示した図である。
図8に示す電子回路装置90は、半導体チップ1に形成された電子回路装置であって、2個の電子回路ブロックA,Bを有している。各電子回路ブロックA,Bは、主電源ラインMLdおよび主接地ラインMLgから分岐する各分岐ラインALd,ALg,BLd,BLgを、それぞれの電源ラインALd,BLdおよび接地ラインALg,BLgとしている。各電子回路ブロックA,Bにおいて、電源ラインALd,BLdと接地ラインALg,BLgの間には、それぞれ、容量素子CA,CBが挿入配置されている。この容量素子CA,CBが、電源バイパスコンデンサとして機能し、電源ラインを伝播するノイズを除去している。
特開平05−075012号公報 特開2001−168266号公報
図8に示す電子回路装置90のように、ノイズ除去のための容量素子CA,CBを各電子回路ブロックA,Bの前段に配置して同じ半導体チップ1に形成する場合には、次のような問題がある。一般的に、ノイズ除去のための容量素子CA,CBは半導体チップ1上において大きな面積を占有するが、半導体チップ1に形成される電子回路ブロックの数が多くなるほど容量素子の数も多くなって、大きな面積の半導体チップが必要となる。また、容量素子CA,CBは、半導体チップ1の電子回路ブロックA,Bを形成していない空きスペースに形成する必要があるため、容量素子CA,CBの容量値C,Cおよび配置に関する制約が多く、十分な容量値を確保できない場合がある。
そこで本発明は、主電源ラインからの分岐ラインをそれぞれの電源ラインとする複数個の電子回路ブロックと、電源ラインを伝播するノイズを除去するための容量素子とが、同じ半導体チップに形成されてなる小型の電子回路装置であって、チップ面積を増大することなく十分なノイズ低減効果が得られると共に、容量素子の容量値および配置に関する自由度が高められた電子回路装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、半導体チップに形成されてなる電子回路装置であって、主電源ラインおよび主接地ラインから分岐する各分岐ラインをそれぞれの電源ラインおよび接地ラインとする電子回路ブロックを、複数個有してなり、前記複数個の電子回路ブロックの電源ラインと接地ラインの間に、容量素子と、当該容量素子の各電子回路ブロックへの接続状態を切り替えるスイッチング回路とが、挿入配置されてなることを特徴としている。
これによれば、上記電子回路ブロックと容量素子とが同じ半導体チップに形成されてなる小型の電子回路装置においては、各電子回路ブロックの電源ラインと接地ラインの間に容量素子が挿入配置されているため、各電子回路ブロックと主電源ラインの間で出入りする、電源ラインを介した伝播ノイズを除去することができる。
また、上記電子回路装置においては、大きな面積を占有する容量素子に対して、各電子回路ブロックへの接続状態を切り替えるためのスイッチング回路が挿入配置されている。このスイッチング回路により、容量素子の各電子回路ブロックへの接続状態を、容量素子と電子回路ブロックの組み合わせ接続状態および各電子回路ブロックにおける経時的な接続状態の両面で、切り替えることができる。
尚、スイッチング回路の占有面積は小さくてすむ。このため、上記電子回路装置は、以下のようにして、チップ面積を増大することなく十分なノイズ低減効果が得られると共に、容量素子の容量値および配置に関する自由度が高められた電子回路装置とすることができる。
上記容量素子とスイッチング回路を有する電子回路装置においては、各電子回路ブロックに対して専用の容量素子を配置して、スイッチング回路により、接続時間だけを制御することもできる。しかしながら、上記電子回路装置では、請求項2に記載のように、前記容量素子が、前記スイッチング回路により、2個以上の前記電子回路ブロックに切り替え接続されることが好ましい。このように容量素子を2個以上の電子回路ブロックに渡って共有させることで、複数個の電子回路ブロックのそれぞれに専用の容量素子を配置する場合に較べて、必要な容量素子の数を削減することができる。
例えば、請求項3に記載のように、上記電子回路装置においては、前記容量素子を、1個とし、前記複数個の各電子回路ブロックに対して、前記1個の容量素子が、切り替え接続されるように構成することができる。この場合には、各電子回路ブロックのノイズ除去に必要な容量値の容量素子のうち、最大の容量値の容量素子を複数個の全電子回路ブロックに渡って共有させることで、十分なノイズ低減効果が得られる。また、当該電子回路装置のノイズ除去に必要な容量素子の占有面積を、1個の容量素子とすることで、最小化することができる。
請求項4に記載のように、上記電子回路装置においては、前記容量素子を、複数個とし、前記複数個の各電子回路ブロックに対して、前記複数個の容量素子の各容量値が足し合わされ、切り替え接続されるように構成することもできる。この場合には、各電子回路ブロックに必要な容量値の容量素子のうち、最大の容量値の容量素子を複数個の小さな容量値の容量素子に分割し、全電子回路ブロックに渡って共有させることで、十分なノイズ低減効果が得られると共に、当該電子回路装置のノイズ除去に必要な容量素子の占有面積を最小化することができる。尚、複数個の小さな容量値の容量素子は、当該電子回路装置が搭載される半導体チップの開いたスペースに適宜分散して配置することができる。これによって、当該電子回路装置は、容量素子の配置に関する自由度がより高められた電子回路装置とすることができる。
また、請求項5に記載のように、上記電子回路装置においては、前記容量素子を、複数個とし、前記複数個の各電子回路ブロックに対して、前記複数個の容量素子の各容量値が組み合わせを変えて足し合わされ、切り替え接続されるように構成することもできる。当該電子回路装置においては、各電子回路ブロックにおいて、接続される容量素子、従ってその容量値を経時的に切り替えることができ、容量素子の配置に関する自由度だけでなく、容量素子の容量値に関する自由度も高められた電子回路装置とすることができる。
尚、請求項6に記載のように、上記電子回路装置においては、前記スイッチング回路が、一般的に用いられ安価である、アナログNチャネルスイッチ素子とインバータ素子で構成されてなることが好ましい。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図に基づいて説明する。
図1は、本発明の電子回路装置の一例で、電子回路装置10の構成を模式的に示した図である。尚、図1に示す電子回路装置10において、図8に示す電子回路装置90と同様の部分については、同じ符号を付した。
図1に示す電子回路装置10は、図8に示す電子回路装置90と同様に、2個の電子回路ブロックA,Bを有している。また、各電子回路ブロックA,Bは、主電源ラインMLdおよび主接地ラインMLgから分岐する各分岐ラインALd,ALg,BLd,BLgを、それぞれの電源ラインALd,BLdおよび接地ラインALg,BLgとしている。図1の電子回路装置10は、電子回路ブロックA,Bと容量素子C1とが同じ半導体チップ1に形成されてなる、小型の電子回路装置である。
一方、 図1の電子回路装置10においては、図8の電子回路装置90と異なり、2個の電子回路ブロックA,Bの電源ラインALd,BLdと接地ラインALg,BLgの間に、1個の容量素子C1と、図中に点線で囲ったスイッチング回路S10とが、挿入配置されている。電子回路装置10においては、容量素子C1が、電源バイパスコンデンサとして機能し、電源ラインALd,BLdを伝播するノイズ(ラジオノイズ等)を除去する。また、スイッチング回路S10は、一般的に用いられ安価である、アナログNチャネルスイッチ素子SW1,SW2とインバータ素子IV1〜IV3で構成されており、選択信号によって、図1の下表に示したように、容量素子C1の各電子回路ブロックA,Bへの接続状態を切り替える。図1下表に示すように、電子回路装置10では、2個の電子回路ブロックA,Bに対して、容量素子C1の2つの接続状態の組み合わせを取りうる。
図1下表に示す接続状態は、電子回路ブロックA,Bについて言い換えれば、各電子回路ブロックA,Bにおいて容量素子C1が選択信号により経時的に時分割して接続されることとなる。これは、2個の電子回路ブロックA,Bが同時に動作していない場合に、特に効果的である。また、例えば動作していない電子回路ブロックAにノイズ除去用の容量素子C1を接続しないことで、動作している電子回路ブロックBから動作していない電子回路ブロックAへのノイズの回り込みを抑制できる効果もある。
図1の電子回路装置10においては、電源バイパスコンデンサとして機能する容量素子を1個とし、2個の各電子回路ブロックA,Bに対して、1個の容量素子C1が、選択信号によって図1の下表に示したように切り替え接続される。電子回路装置10では、各電子回路ブロックA,Bのノイズ除去に必要な容量値の容量素子を、最大の容量値Cの容量素子C1を2個の全電子回路ブロックA,Bに渡って共有させることで、十分なノイズ低減効果が得られる。また、電子回路装置10のノイズ除去に必要な容量素子の占有面積を、1個の容量素子C1とすることで、最小化することができる。
図2は、別の電子回路装置の例で、電子回路装置11の構成を模式的に示した図である。尚、図2に示す電子回路装置11において、図1に示す電子回路装置10と同様の部分については、同じ符号を付した。
図2に示す電子回路装置11も、半導体チップ1に形成され、2個の電子回路ブロックA,Bを有している。2個の電子回路ブロックA,Bの電源ラインALd,BLdと接地ラインALg,BLgの間には、1個の容量素子C1と、図中に点線で囲ったスイッチング回路S11とが、挿入配置されている。図2の電子回路装置11における容量素子C1は、図1の電子回路装置10における容量素子C1と同じもので、電源バイパスコンデンサとして機能し、電源ラインALd,BLdを伝播するノイズを除去する。一方、図2の電子回路装置11におけるスイッチング回路S11は、図1の電子回路装置10におけるスイッチング回路S10と異なり、アナログNチャネルスイッチ素子SW1,SW2とインバータ素子IV1,IV2だけで構成されており、2つの選択信号a,bによって、図2の下表に示したように、容量素子C1の各電子回路ブロックA,Bへの接続状態を切り替える。図2下表に示すように、電子回路装置11では、2個の電子回路ブロックA,Bに対して、容量素子C1の4つの接続状態の組み合わせを取りうる。
このように、図2の電子回路装置11では、図1の電子回路装置10に較べて、容量素子C1と電子回路ブロックA,Bの接続状態の組み合わせにおける自由度が高められている。尚、図2の電子回路装置11においても、1個の容量素子C1を2個の電子回路ブロックA,Bに渡って共有させることで、十分なノイズ低減効果が得られると共に、電子回路装置10のノイズ除去に必要な容量素子の占有面積を最小化できることは言うまでもない。
図1と図2に示す電子回路装置10,11のように、容量素子とスイッチング回路を有する電子回路装置においては、各電子回路ブロックA,Bに対して専用の容量素子を配置して、スイッチング回路により、接続時間だけを制御することもできる。しかしながら、図1と図2の電子回路装置10,11のように、所定の容量素子が、スイッチング回路により、2個以上の電子回路ブロックに切り替え接続されることが好ましい。このように容量素子を2個以上の電子回路ブロックに渡って共有させることで、複数個の電子回路ブロックのそれぞれに専用の容量素子を配置する場合に較べて、必要な容量素子の数を削減することができる。
図3は、別の電子回路装置の例で、電子回路装置12の構成を模式的に示した図である。尚、図3に示す電子回路装置12においても、図1と図2に示す電子回路装置10,11と同様の部分については、同じ符号を付した。
図3に示す電子回路装置12も、図1と図2に示す電子回路装置10,11と同様に、半導体チップ1に形成され、2個の電子回路ブロックA,Bを有している。一方、図1と図2に示す電子回路装置10,11では、電源ラインALd,BLdと接地ラインALg,BLgの間に1個の容量素子C1が挿入配置されていた。これに対して、図3に示す電子回路装置12では、電源ラインALd,BLdと接地ラインALg,BLgの間に、2個の容量素子C2,C3が挿入配置されている。
図3の電子回路装置12におけるスイッチング回路S12は、アナログNチャネルスイッチ素子SW1〜SW4とインバータ素子IV1〜IV4で構成されており、2つの選択信号a,bによって、図3の下表に示したように、容量素子C2,C3の各電子回路ブロックA,Bへの接続状態を切り替える。すなわち、図3下表に示したように、電子回路装置12においては、スイッチング回路S12により、2個の容量素子C2,C3の各容量値C,Cが足し合わされ(C+C)、2個の各電子回路ブロックA,Bに対して、切り替え接続されるように構成されている。
図3の電子回路装置12では、各電子回路ブロックA,Bに必要な容量値の容量素子を、図1と図2に示した最大の容量値C1の容量素子C1とし、この容量素子C1を2個の小さな容量値C,Cの容量素子C2,C3に分割して、全電子回路ブロックA,Bに渡って共有させている。これによって、十分なノイズ低減効果が得られると共に、電子回路装置12のノイズ除去に必要な容量素子の占有面積を最小化することができる。尚、2個の小さな容量値C,Cの容量素子C2,C3は、電子回路装置12が搭載される半導体チップ1の開いたスペースに適宜分散して配置することができる。これによって、電子回路装置12は、容量素子の配置に関する自由度がより高められた電子回路装置となっている。
図4は、別の電子回路装置の例で、電子回路装置13の構成を模式的に示した図である。尚、図4に示す電子回路装置13において、図3に示す電子回路装置12と同様の部分については、同じ符号を付した。
図4に示す電子回路装置13は、図3に示す電子回路装置12と同様に、電源ラインALd,BLdと接地ラインALg,BLgの間に、2個の容量素子C2,C3が挿入配置されている。図4の電子回路装置13におけるスイッチング回路S13は、アナログNチャネルスイッチ素子SW1〜SW4とインバータ素子IV1〜IV6で構成されており、2つの選択信号a,bによって、図4の下表に示したように、容量素子C2,C3の各電子回路ブロックA,Bへの接続状態を切り替える。すなわち、図4下表に示したように、電子回路装置13においては、スイッチング回路S13により、2個の容量素子C2,C3の各容量値C,Cが組み合わせを変えて足し合わされ、2個の各電子回路ブロックA,Bに対して、切り替え接続されるように構成されている。
このように、図4の電子回路装置13においては、各電子回路ブロックA,Bにおいて、接続される容量素子C2,C3、従ってその容量値C,C,C+Cを経時的に切り替えることができ、容量素子C2,C3の配置に関する自由度だけでなく、容量素子の容量値に関する自由度も高められた電子回路装置となっている。
以上のように、図1〜図4に示した本発明の電子回路装置10〜13は、電子回路ブロックA,Bと容量素子C1〜C3が同じ半導体チップ1に形成された小型の電子回路装置である。図1〜図4の電子回路装置10〜13においては、各電子回路ブロックA,Bの電源ラインALd,BLdと接地ラインALg,BLgの間に容量素子C1〜C3が挿入配置されているため、各電子回路ブロックA,Bと主電源ラインMLdの間で出入りする、電源ラインALd,BLdを介した伝播ノイズを除去することができる。
また、図1〜図4の電子回路装置10〜13においては、大きな面積を占有する容量素子C1〜C3に対して、各電子回路ブロックA,Bへの接続状態を切り替えるためのスイッチング回路S10〜S13が挿入配置されている。このスイッチング回路S10〜S13により、容量素子C1〜C3の各電子回路ブロックA,Bへの接続状態を、容量素子C1〜C3と電子回路ブロックA,Bの組み合わせ接続状態および各電子回路ブロックA,Bにおける経時的な接続状態の両面で、切り替えることができる。
尚、スイッチング回路S10〜S13の占有面積は小さくてすむ。このため、電子回路装置10〜13は、上述したように、チップ面積を増大することなく十分なノイズ低減効果が得られると共に、容量素子C1〜C3の容量値C〜Cおよび配置に関する自由度が高められた電子回路装置とすることができる。
尚、図1〜図4の電子回路装置10〜13は、いずれも半導体チップ1に2個の電子回路ブロックA,Bが形成されていたが、本発明における電子回路装置はこれに限らず、半導体チップ1に形成される電子回路ブロックの数は任意の複数個であってよい。
図5〜図7は、電子回路ブロックが3個形成された電子回路装置の例で、それぞれ、電子回路装置14〜16の構成を模式的に示した図である。尚、図5〜図7に示す電子回路装置14〜16において、図1〜図4に示す電子回路装置10〜13と同様の部分については、同じ符号を付した。
図5〜7に示す電子回路装置14〜16は、3個の電子回路ブロックA〜Cを有している。また、各電子回路ブロックA〜Cは、主電源ラインMLdおよび主接地ラインMLgから分岐する各分岐ラインALd,ALg,BLd,BLg,CLd,CLgを、それぞれの電源ラインALd,BLd,CLdおよび接地ラインALg,BLg,CLgとしている。各電子回路装置14〜16も、図1〜4の電子回路装置10〜13と同様に、電子回路ブロックA〜Cと容量素子C4〜C7とが同じ半導体チップ1に形成されてなる、小型の電子回路装置である。
図5の電子回路装置14は、図1および図2の電子回路装置10,11と同様に、3個の電子回路ブロックA〜Cの電源ラインALd〜CLdと接地ラインALg〜CLgの間に、1個の容量素子C4と、図中に点線で囲ったスイッチング回路S14とが、挿入配置されてなる電子回路装置である。スイッチング回路S14は、選択信号a〜cによって、図5の下表に示したように、容量素子C4の各電子回路ブロックA〜Cへの接続状態を切り替える。
図6の電子回路装置15は、3個の電子回路ブロックA〜Cの電源ラインALd〜CLdと接地ラインALg〜CLgの間に、3個の容量素子C5〜C7と、図中に点線で囲ったスイッチング回路S15とが、挿入配置されてなる電子回路装置である。図6のスイッチング回路S15は、図3のスイッチング回路S12と同様にして、選択信号a〜cによって図6の下表に示したように3個の容量素子C5〜C7の各容量値C〜Cを足し合わせる(C+C+C)ようにして、各電子回路ブロックA〜Cへの接続状態を切り替える。
図7の電子回路装置16は、3個の電子回路ブロックA〜Cの電源ラインALd〜CLdと接地ラインALg〜CLgの間に、3個の容量素子C5〜C7と、図中に点線で囲ったスイッチング回路S16とが、挿入配置されてなる電子回路装置である。図7のスイッチング回路S16は、図4のスイッチング回路S13と同様にして、選択信号a〜cによって図7の下表に示したように3個の容量素子C5〜C7の各容量値C〜Cについて組み合わせを変えて足し合わせるようにして、各電子回路ブロックA〜Cへの接続状態を切り替える。
尚、図5〜図7に示す電子回路装置14〜16のそれぞれの効果については、図1〜図4に示す電子回路装置10〜13において説明した効果と同様であり、その説明は省略する。
本発明の電子回路装置の一例で、電子回路装置10の構成を模式的に示した図である。 別の電子回路装置の例で、電子回路装置11の構成を模式的に示した図である。 別の電子回路装置の例で、電子回路装置12の構成を模式的に示した図である。 別の電子回路装置の例で、電子回路装置13の構成を模式的に示した図である。 別の電子回路装置の例で、電子回路装置14の構成を模式的に示した図である。 別の電子回路装置の例で、電子回路装置15の構成を模式的に示した図である。 別の電子回路装置の例で、電子回路装置16の構成を模式的に示した図である。 従来の電子回路装置の例で、電子回路装置90の構成を模式的に示した図である。
符号の説明
90,10〜16 電子回路装置
1 半導体チップ
MLd 主電源ライン
MLg 主接地ライン
A〜C 電子回路ブロック
ALd〜CLd 電源ライン
ALg〜CLg 接地ライン
C1〜C7,CA,CB 容量素子
S10〜S16 スイッチング回路
a〜c 選択信号

Claims (6)

  1. 半導体チップに形成されてなる電子回路装置であって、
    主電源ラインおよび主接地ラインから分岐する各分岐ラインをそれぞれの電源ラインおよび接地ラインとする電子回路ブロックを、複数個有してなり、
    前記複数個の電子回路ブロックの電源ラインと接地ラインの間に、容量素子と、当該容量素子の各電子回路ブロックへの接続状態を切り替えるスイッチング回路とが、挿入配置されてなることを特徴とする電子回路装置。
  2. 前記容量素子が、前記スイッチング回路により、2個以上の前記電子回路ブロックに切り替え接続されることを特徴とする請求項1に記載の電子回路装置。
  3. 前記容量素子が、1個であり、
    前記複数個の各電子回路ブロックに対して、前記1個の容量素子が、切り替え接続されることを特徴とする請求項1または2に記載の電子回路装置。
  4. 前記容量素子が、複数個であり、
    前記複数個の各電子回路ブロックに対して、前記複数個の容量素子の各容量値が足し合わされ、切り替え接続されることを特徴とする請求項1または2に記載の電子回路装置。
  5. 前記容量素子が、複数個であり、
    前記複数個の各電子回路ブロックに対して、前記複数個の容量素子の各容量値が組み合わせを変えて足し合わされ、切り替え接続されることを特徴とする請求項1または2に記載の電子回路装置。
  6. 前記スイッチング回路が、アナログNチャネルスイッチ素子とインバータ素子で構成されてなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電子回路装置。
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