JP2007173282A - 電子部品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、厚膜で形成した上面電極をダイシングで切断した場合のバリの発生や剥がれを抑えることができ、これにより、上面電極の形状安定性と接続信頼性が優れている電子部品の製造方法を提供することを目的とするものである。
【解決手段】シート状の絶縁基板11の上面に厚膜からなる上面電極12を形成する工程と、前記上面電極12の少なくとも一部を覆うように第1のテープ19を貼る工程と、前記絶縁基板11の裏面を第2のテープ20に貼る工程と、前記第2のテープ20に貼り付けられた絶縁基板11における前記第1のテープ19が貼られた上面電極12を含む領域をダイシングで切断する工程とを備えたものである。
【選択図】図2

Description

本発明は電子部品の製造方法に関するものであり、特に微小のチップ形電子部品の製造方法に関するものである。
以下、従来の電子部品の製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図5(a)〜(d)は従来の電子部品の一つであるチップ抵抗器の製造工程図を示したもので、この図5(a)〜(d)に基づいて、その製造方法を以下に説明する。
まず、図5(a)に示すように、アルミナ等のシート状の絶縁基板1の上面に、複数の上面電極2と複数の抵抗体3をスクリーン印刷工法で、規則的に整列された升目状に形成する。この場合、抵抗体3はその両端部を上面電極2に重ねて電気的に接続するようにする。スクリーン印刷工法で形成した上面電極2や抵抗体3は、通常、その厚みが5〜20μmとなる。
次に、図5(b)に示すように、絶縁基板1の裏面側が固定フィルム4に接するように貼り付け、上面電極2と抵抗体3からなる列と直交する方向に、上面電極2が切断されるように、絶縁基板1にダイシングによる第1のスリット溝5を形成する。この場合、第1のスリット溝5は絶縁基板1を貫通するが絶縁基板1を完全に横断しないように形成して、絶縁基板1が分割されないようにする。
次に、図5(c)の断面図に示すように、上面電極2と第1のスリット溝5の切削端面および絶縁基板1の裏面における第1のスリット溝5の近傍に、端面電極膜6をスパッタおよびめっき技術で形成する。
最後に、図5(d)に示すように、固定テープ(図示せず)上に端面電極膜6を形成した絶縁基板1を貼り、そして上面電極2と抵抗体3からなる列と平行な方向に第2のスリット溝7を形成して個片に分割することにより、従来のチップ抵抗器を製造していた。
なお、上記第1のスリット溝5および第2のスリット溝7を絶縁基板1に形成する時に絶縁基板1を貼り付ける固定テープは、一般にポリオレフィンなどの樹脂製の基材の片面にアクリル系の粘着層を設けたUVテープを用いているもので、このUVテープはUV照射(紫外線光の照射)を施すと粘着力が急激に低下するものである。第1のスリット溝5および第2のスリット溝7を形成する時は、個片状になった基板が固定テープから取れて飛散するのを防ぐために、固定テープにはUV照射を施さずに粘着力がある状態となるようにし、そして第1のスリット溝5および第2のスリット溝7を形成して個片状になった基板を固定テープから取り外す場合は、固定テープにUV照射を施して粘着力を低下させることにより、個片状になった基板を剥離しやすくしている。
また、ダイシング時に絶縁基板1を保持する方法としては、上記した方法以外に、ワックスなどの液体系の接着剤でガラスなどに貼り付ける方法が知られているが、この場合は、接着剤を除去するための洗浄工程に多大なコストがかかり、また、接着剤を完全に除去するのも困難であることから、固定テープを用いる場合に比べてコストならびに信頼性の面で不利であった。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平5−267025号公報
上記した従来のチップ形電子部品においては、上面電極2は延性に富む銀や金などの金属材料を主成分とする厚膜電極材料で構成されているため、ダイシングで切断した部分に、図6に示すようなバリ8が生じやすく、その結果、表面形状が不安定で実装率の低下が生じやすいという課題を有していた。この課題は、特に高精度の寸法精度を要求される微小のチップ形電子部品にとっては、歩留まりの悪化や設備稼働率の低下による製造コストの上昇などを招く要因となっていた。また、ダイシング時に用いる回転ブレードは上面電極2を絶縁基板1から離す方向に力を加えるため、図7に示すような上面電極2の剥がれ9が発生する場合があり、その結果、電気的導通が不安定になって信頼性が低下するという課題を有していた。
なお、ダイシングによる上面電極2のバリを防止する方法としては、上面電極2におけるダイシングされる部分の膜厚を部分的に薄くすることも知られているが、この場合は、上面電極2が薄くなることによる電極部の抵抗値の増加という不具合が生じるだけでなく、部分的に厚さを変えるために印刷を2回行う必要がある等コスト的にも不利である。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、厚膜で形成した上面電極をダイシングにより切断した場合のバリの発生や剥がれを抑えることができ、これにより、上面電極の形状安定性と接続信頼性が優れている電子部品の製造方法を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、シート状の絶縁基板の上面に厚膜からなる上面電極を形成する工程と、前記上面電極の少なくとも一部を覆うように第1のテープを貼る工程と、前記絶縁基板の裏面を第2のテープに貼る工程と、前記第2のテープに貼り付けられた絶縁基板における前記第1のテープが貼られた上面電極を含む領域をダイシングで切断する工程とを備えたもので、この製造方法によれば、上面電極が第1のテープにより固定された状態でダイシングされるため、このダイシング時においては、上面電極は絶縁基板と第1のテープとの間に隙間がない状態で挟まれており、これにより、バリが成長する空間もないため、バリが発生することはなく、また、上面電極を絶縁基板から引き剥がす力も第1のテープによって抑えることができるため、上面電極の剥がれも発生せず、その結果、上面電極の形状安定性と接続信頼性が優れている電子部品を製造できるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、シート状の絶縁基板のダミー領域に認識マークを設ける工程と、前記認識マークを覆わないように第1のテープを貼る工程と、前記認識マークを基準に位置決めしてダイシングを行う工程とを備えたもので、この製造方法によれば、シート状の絶縁基板のダミー領域に設けた認識マークを利用することにより、ダイシング位置を容易に高精度化でき、また、認識マークをテープで覆ってしまうことに起因する認識性の低下、すなわちダイシング位置精度が低下する問題も回避することができるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項3に記載の発明は、特に、シート状の絶縁基板の裏面に厚膜からなる裏面電極を形成した後に前記絶縁基板の裏面を第2のテープに貼る工程と、前記裏面電極をダイシングで切断する工程とを備えたもので、この製造方法によれば、裏面電極を厚膜で形成していても裏面電極が絶縁基板と第2のテープに挟まれた状態となってバリが発生する空間がないため、裏面電極のダイシング時に裏面電極にバリが発生することはなくなり、また、裏面電極を絶縁基板から引き剥がす力も第2のテープによって抑えることができるため、裏面電極が剥がれることもなくなる。したがって、上面電極と裏面電極の両者においてバリや剥がれのない電極を容易に形成でき、その結果、上面電極と裏面電極の両者の形状安定性と接続信頼性が優れている電子部品を製造できるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項4に記載の発明は、特に、シート状の絶縁基板の上面側からUV照射を行って第1のテープの粘着層を硬化させた後に前記第1のテープが貼られた上面電極を含む領域をダイシングで切断する工程を備えたもので、この製造方法によれば、第1のテープにUV照射を施すことにより第1のテープの粘着層が硬くなるため、ダイシング時に第1のテープが変形して絶縁基板の上面と第1のテープとの間に空間が生じることはなく、その結果、絶縁基板の上面側にバリが発生するのを防止できるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項5に記載の発明は、特に、シート状の絶縁基板の裏面側からUV照射を行って第2のテープの粘着層を硬化させた後に裏面電極をダイシングで切断する工程を備えたもので、この製造方法によれば、第2のテープにUV照射を施すことにより第2のテープの粘着層が硬くなるため、ダイシング時に第2のテープが変形して絶縁基板の裏面と第2のテープとの間に空間が生じることはなく、その結果、絶縁基板の裏面側にバリが発生するのを防止できるという作用効果を有するものである。
以上のように本発明の電子部品の製造方法は、シート状の絶縁基板の上面に厚膜からなる上面電極を形成する工程と、前記上面電極の少なくとも一部を覆うように第1のテープを貼る工程と、前記絶縁基板の裏面を第2のテープに貼る工程と、前記第2のテープに貼り付けられた絶縁基板における前記第1のテープが貼られた上面電極を含む領域をダイシングで切断する工程とを備えているため、上面電極のダイシング時には、上面電極は第1のテープにより固定された状態でダイシングされることになり、これにより、このダイシング時においては、上面電極は絶縁基板と第1のテープとの間に隙間がない状態で挟まれているため、バリが成長する空間もなく、これにより、バリが発生することはなく、また、上面電極を絶縁基板から引き剥がす力も第1のテープによって抑えることができるため、上面電極の剥がれも発生せず、その結果、上面電極の形状安定性と接続信頼性が優れている電子部品を製造できるという優れた効果を奏するものである。
以下、本発明の一実施の形態におけるチップ形電子部品の製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図1(a)〜(c)、図2(a)〜(e)、図3(a)〜(d)および図4(a)〜(d)は本発明の一実施の形態におけるチップ形電子部品の一例であるチップ抵抗器の製造方法を示す製造工程図である。
まず、図1(a)に示すように、アルミナ等の磁器からなる絶縁性を有するシート状の絶縁基板11を用意する。そしてシート状の絶縁基板11の上面に、銀を主成分とする電極ペーストをスクリーン印刷し、ピーク温度850℃の焼成プロファイルで焼成することにより、複数の上面電極12を升目状に並べて形成する。ここで、上面電極12の厚さは約6μmである。
次に、図1(b)に示すように、シート状の絶縁基板11の裏面の上面電極12と対向する位置に、銀を主成分とする電極ペーストをスクリーン印刷し、ピーク温度850℃の焼成プロファイルで焼成することにより、裏面電極13を升目状に並べて形成する。
次に、図1(c)に示すように、複数の上面電極12に一部が重なるように、すなわち複数の上面電極12と電気的に接続されるように、スクリーン印刷工法により酸化ルテニウム系の複数の抵抗体14を前記シート状の絶縁基板11の上面に形成し、ピーク温度850℃の焼成プロファイルで焼成することにより、抵抗体14を安定な膜とする。この抵抗体14の形成により、抵抗体14と上面電極12は一列につながって形成されるもので、この列を多数、平行に並んだ状態で形成する。そして、抵抗体14を形成した後に、抵抗体14と同一材料で、かつ同一工法を用いて認識マーク15をシート状の絶縁基板11のダミー領域(電極、抵抗体、プリコートガラス、保護膜が形成されない領域)に形成する。この認識マーク15は抵抗体14と同時に形成してもよく、あるいは、抵抗体14を形成する前にシート状の絶縁基板11にあらかじめ形成しておいてもよい。また、この認識マーク15は、抵抗体14と必ずしも同一材料で形成しなくてもよく、抵抗体14と異なる材料で、かつ異なる工法を用いて形成してもよい。
次に、図2(a)に示すように、抵抗体14を覆うようにスクリーン印刷工法によりガラスからなるプリコートガラス16を形成し、ピーク温度600℃の焼成プロファイルで焼成することにより、プリコートガラス16を安定な膜とした後、複数の上面電極12間の抵抗体14の抵抗値を一定の値に調整するために、レーザトリミング工法によりプリコートガラス16の上から抵抗体14にトリミングを行って、トリミング溝17を形成する。
次に、図2(b)に示すように、複数の抵抗体14とプリコートガラス16を覆うように、スクリーン印刷工法によりエポキシ系樹脂を主成分とする保護膜18を形成し、ピーク温度200℃の硬化プロファイルで硬化させることにより、保護膜18を安定な膜とする。
次に、図2(c)、図2(d)に示すように、シート状の絶縁基板11における上面電極12を形成した面に、上面電極12と粘着層19bが接するように第1のテープ19を貼り付ける。ここで第1のテープ19は、基材19aの表面に紫外線光の照射(以下UV照射と称す)で硬化する粘着層19bを有する構成であり、認識マーク15を覆わないように貼り付ける。
次に、図2(d)に示すように、シート状の絶縁基板11の裏面を、第2のテープ20に粘着層20bが接するように貼り付ける。ここで第2のテープ20は、基材20aの表面にUV照射で硬化する粘着層20bを有する構成である。そしてこの図2(d)に示す状態において、さらにUVランプ21を用いてシート状の絶縁基板11の上面側からUV照射を行って第1のテープ19の粘着層19bを硬化させる。この時、粘着層19bの硬化を促進させるため、粘着層19b側の面は、窒素雰囲気状態にしておく。ここで、図2(d)におけるUVランプ21を用いたUV照射はシート状の絶縁基板11に遮られるため、第2のテープ20の粘着層20bを硬化させることはない。
次に、図2(e)に示すように、UVランプ21をシート状の絶縁基板11の裏面側に配置してUV照射を行い、第2のテープ20の粘着層20bを硬化させる。この時、粘着層20bの硬化を促進させるため、粘着層20b側の面は、窒素雰囲気状態にしておく。
次に、図3(a)に示すように、第1のテープの基材19aの上において、高速回転するダイシング用のブレード22の位置決めを認識マーク15を基準にして行い、抵抗体14と上面電極12からなる列と直交する方向に上面電極12と裏面電極13が切断されるように第1のスリット溝23を形成する。ここで上面電極12はシート状の絶縁基板11と第1のテープ19の粘着層19bとの間に、裏面電極13はシート状の絶縁基板11と第2のテープ20の粘着層20bとの間にそれぞれ挟まれた状態であり、そして上面電極12および裏面電極13のいずれにもバリが発生する空間はないため、ダイシング時にバリが発生することはなく、かつ上面電極12や裏面電極13が剥がれることもない。なお、UVランプ21を用いたUV照射を施すことによって第1のテープ19の粘着層19bと第2のテープ20の粘着層20bは硬化させられているため、ダイシング時に第1のテープ19と第2のテープ20が変形して空間が生じることはなく、これにより、上面電極12と裏面電極13にバリが発生するのをより効果的に防止できるものである。この効果は、上面電極12と裏面電極13の厚みが厚い場合により顕著に現れる。なお、第1のテープ19の粘着層19bと第2のテープ20の粘着層20bは、上面電極12、裏面電極13、保護膜18などを形成したことによるシート状の絶縁基板11の上面の凹凸を吸収して隙間なく密着するように、少なくとも印刷パターンの最大厚みよりも厚くすることが望ましく、印刷パターンの最大厚みの2倍以上にすれば、より密着性が向上して顕著な効果が得られるものである。
次に、図3(b)に示すように、第1のテープ19と第2のテープ20をシート状の絶縁基板11から引き剥がす。ここで、第1のスリット溝23は、シート状の絶縁基板11を貫通するが、絶縁基板11を完全に横断しないように形成して、絶縁基板11が分割されないようにする。
次に、図3(c)の断面図に示すように、メタルマスク24によってシート状の絶縁基板11の上面側の保護膜18をマスクした状態で、シート状の絶縁基板11の上面側から薄膜形成技術であるスパッタを行うことにより、シート状の絶縁基板11の上面の一部と第1のスリット溝23の壁面にスパッタ膜25を形成する。このスパッタ膜25は、クロムからなる第1層と、銅ニッケル合金からなる第2層の2層構造となっている。なお、このスパッタ膜25は、例えば、ニッケルクロム合金の1層構造など、他の材料で形成してもよい。
次に、図3(d)の断面図に示すように、第2のテープ20に、シート状の絶縁基板11を抵抗体14が形成された面を上にして貼り付け、そして第2のテープ20の基材20a側の面からUVランプ21を用いたUV照射を施すことにより、第2のテープ20の粘着層20bを硬化させる。この時、第2のテープ20の粘着層20bの硬化を促進させるため、第2のテープ20の粘着層20b側の面は、窒素雰囲気状態にしておく。
次に、図4(a)の断面図に示すように、認識マーク15を基準にして、高速回転するブレード22によるダイシング工法により、抵抗体14と上面電極12からなる列と平行な方向に、抵抗体14を切断しないようにシート状の絶縁基板11に第2のスリット溝26を形成する。この第2のスリット溝26が形成されると、図4(b)に示すように、シート状の絶縁基板11は個片化された複数の基板11aに分離される。
次に、第2のテープ20から、第1のスリット溝23と第2のスリット溝26の形成により切断されて個片化された複数の基板11aを剥離して、図4(c)に示すような個片化されたチップ抵抗器本体11bを得る。
最後に、図4(d)に示すように、チップ抵抗器本体11bにおける上面電極12の露出部分と裏面電極13とスパッタ膜25の表面とに、ニッケルめっき層と、はんだめっき層またはスズめっき層からなるめっき層27を形成して、チップ抵抗器を製造する。
なお、上記本発明の一実施の形態においては、機能素子として抵抗体14を有するチップ抵抗器に適用したものについて説明したが、抵抗体以外の機能素子、例えばコイルやコンデンサなどを有する電子部品にも適用できるもので、この場合も上記本発明の一実施の形態と同様の作用効果が得られるものである。
また、上記本発明の一実施の形態においては、シート状の絶縁基板11をダイシング工法によって切断する場合に適用したものについて説明したが、短冊状の基板をダイシング工法によって切断する場合にも本発明は適用できるものである。
そしてまた、上記本発明の一実施の形態においては、絶縁基板11の上面から形成したスパッタ膜25で端面電極を形成しているが、絶縁基板11の裏面からスパッタを行ったり、導電性樹脂等を塗布する方法で端面電極を形成してもよいものである。
さらに、上記本発明の一実施の形態においては、上面電極12が形成された面を上にしてシート状の絶縁基板11を第2のテープ20に貼り、そしてこの状態で第2のスリット溝26を形成するようにしているが、シート状の絶縁基板11を貼る向きを逆向き、すなわち、裏面電極13が形成された面を上にしてシート状の絶縁基板11を第2のテープ20に貼って第2のスリット溝26を形成した場合においても、上記本発明の一実施の形態と同様の効果が得られるものである。
さらにまた、上記本発明の一実施の形態においては、第1のテープ19の粘着層19bと第2のテープ20の粘着層20bをUV照射で硬化させてからダイシング工法によってシート状の絶縁基板11にスリット溝を形成する例で説明したが、ダイシング工法によってシート状の絶縁基板11にスリット溝を形成してからUV照射を施して第1のテープ19の粘着層19bと第2のテープ20の粘着層20bを硬化させた場合においても、上記本発明の一実施の形態と同様の効果が得られるものである。この場合は、シート状の絶縁基板11が個片化されるまで第2のテープ20の粘着力が確保されているので、ダイシングの途中でシート状の絶縁基板11が第2のテープ20から剥離してしまうことがない。
また、上記本発明の一実施の形態においては、UV硬化型の粘着層を持つ固定テープで絶縁基板を固定してダイシングする例で説明したが、熱発砲タイプなどその他の固定テープを用いた場合でも、上記本発明の一実施の形態と同様の効果が得られるものである。
以上のように本発明のチップ形電子部品は、厚膜で形成した上面電極をダイシングにより切断した場合のバリの発生や剥がれを抑えることができるもので、上面電極の形状安定性と接続信頼性が優れているため、特に微小の電子部品に適用することにより有用となるものである。
(a)〜(c)本発明の一実施の形態におけるチップ抵抗器の製造方法を示す製造工程図 (a)〜(e)同チップ抵抗器の製造方法を示す製造工程図 (a)〜(d)同チップ抵抗器の製造方法を示す製造工程図 (a)〜(d)同チップ抵抗器の製造方法を示す製造工程図 (a)〜(d)従来のチップ抵抗器の製造方法を示す製造工程図 同チップ抵抗器の製造方法において発生する上面電極のバリを示す断面図 同チップ抵抗器の製造方法において発生する上面電極の剥がれを示す断面図
符号の説明
11 絶縁基板
12 上面電極
13 裏面電極
14 抵抗体
15 認識マーク
19 第1のテープ
19a 第1のテープの基材
19b 第1のテープの粘着層
20 第2のテープ
20a 第2のテープの基材
20b 第2のテープの粘着層
21 UVランプ
22 ブレード
23 第1のスリット溝

Claims (5)

  1. シート状の絶縁基板の上面に厚膜からなる上面電極を形成する工程と、前記上面電極の少なくとも一部を覆うように第1のテープを貼る工程と、前記絶縁基板の裏面を第2のテープに貼る工程と、前記第2のテープに貼り付けられた絶縁基板における前記第1のテープが貼られた上面電極を含む領域をダイシングで切断する工程とを備えた電子部品の製造方法。
  2. シート状の絶縁基板のダミー領域に認識マークを設ける工程と、前記認識マークを覆わないように第1のテープを貼る工程と、前記認識マークを基準に位置決めしてダイシングを行う工程とを備えた請求項1記載の電子部品の製造方法。
  3. シート状の絶縁基板の裏面に厚膜からなる裏面電極を形成した後に前記絶縁基板の裏面を第2のテープに貼る工程と、前記裏面電極をダイシングで切断する工程とを備えた請求項1または2記載の電子部品の製造方法。
  4. シート状の絶縁基板の上面側からUV照射を行って第1のテープの粘着層を硬化させた後に前記第1のテープが貼られた上面電極を含む領域をダイシングで切断する工程とを備えた請求項1〜3のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
  5. シート状の絶縁基板の裏面側からUV照射を行って第2のテープの粘着層を硬化させた後に裏面電極をダイシングで切断する工程を備えた請求項3または4記載の電子部品の製造方法。
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