JP2007173239A - ランプホルダの壁に対して接線方向を向く爪を備えるヘッドライト用のランプホルダ - Google Patents

Abstract

【課題】爪をランプホルダーに容易に固定する。
【解決手段】口金３０が高電圧コネクタ３２のバヨネットマウント手段を備えているランプ１８を保持するようになっているヘッドライト１０用のランプホルダ１４であって、導電性材料で作られた、長手方向の主軸Ａを持つ、円筒状壁２４と、高電圧コネクタ３２のボディ４３が、ランプホルダ１４から後方に向かうように、ランプ１８の口金３０を、ランプホルダ１４に同軸で固定する手段と、ランプホルダ１４の円筒状壁２４に電気的に接続され、高電圧コネクタ３２のボディに接触するようになっている爪３４とを有するランプホルダ１４において、接触用の爪３４が、ランプホルダ１４の円筒状壁２４に対して接線方向に、また、長手方向の主軸Ａに対して直交する方向に設けられている。
【選択図】図３

Description

本発明は、口金が高電圧コネクタに連結されているランプを保持するようになっている、例えば自動車のための、ヘッドライト用のランプホルダに関する。

より詳細には、本発明は、口金が高電圧コネクタのバヨネット式マウント手段を備えているランプを保持するようになっている、例えば自動車のための、ヘッドライト用のランプホルダであって、
− 導電性材料で作られた、長手方向の主軸を持つ、ほぼ円筒状壁によって、半径方向の範囲が定められているボディと、
− 前記高電圧コネクタのボディが、前記ランプにマウントされているときに、前記高電圧コネクタのボディが、前記ランプホルダの円筒状壁の後端エッジから後方に向かって、長手方向を向くように、前記ランプの口金を、前記ランプホルダに同軸的に固定する手段と、
− 前記ランプホルダの円筒状壁に電気的に接続されていて、前記高電圧コネクタのボディがマウントされているときに、前記高電圧コネクタのボディと接触して、前記ランプによって放出される電磁場によって帯電する前記ランプホルダを放電させるようになっている、少なくとも１つの爪とを備えてなるランプホルダに関する。

高電圧ランプを用いるヘッドライトにおいては、ランプは、電磁場を放出して、ヘッドライトのリフレクタを、静電気で帯電させ、その電位を上昇させる。そのため、電位が上昇しすぎて、火花を発生するのを防止するために、リフレクタを、車両アースに電気的に接続しなければならない。

この目的のために、ランプホルダは、導電性材料で作られる。そして、ランプホルダは、車両アースに電気的に接続されている、ランプの高電圧コネクタのボディに電気的に接続される。ランプホルダを、ランプのコネクタのボディに電気的に接続するために、ランプホルダに接触用の爪を設けることが知られている。

このタイプのランプホルダは、公知である。このランプホルダは、一般に、ランプホルダの後縁から突出し、長手方向、すなわち後方に向かって突出する接触用の爪を備えている。この爪は、後縁の円周の少なくとも４分の３にわたる環状をなしている。

爪をランプホルダに固定するために、爪は、一般に、ランプホルダの円筒状の外壁の周囲にクランプされるクランプカラーと一体に形成される。ランプホルダへのクローのこのクランプ操作には、時間がかかり、高価につき、かつ、不良品を生じさせるおそれのある作業が、組立プロセスにおいて必要となる。

しかし、このような設計は、ランプをランプホルダに支持することを困難にする。その理由は、この構成では、爪が、ランプを挿入しなければならない、ランプホルダの後部の孔を部分的に遮断するからである。特に、ランプを切り離すためには、クローを切り離して、次に、ランプホルダにランプを固定している手段を動かす必要がある。この操作には、操作者が、自分の動作を進めるために、ランプホルダに視覚的にアクセスしなければならない。

さらに、この構成によると、後方に向かう爪の寸法によって、エンジン領域におけるランプホルダの配置について問題が起こる可能性がある。

さらに、ランプへのコネクタのバヨネット式固定、特に、ランプホルダの主軸周りの旋回運動においては、爪は、自動的に離れることができずに、コネクタのボディの外壁をこするため、相当に大きな力が必要である。

したがって、本発明は、前記爪が、ランプホルダに対して接線方向に、また、前記長手方向の主軸に対して直交する方向を向いていることを特徴とする、上述のタイプのランプホルダを提供することによって、上記した問題を解決しようとするものである。

本発明の上記以外の特徴を別記すると、次の通りである。
− 爪は、ランプホルダの円筒状壁の外面に固定された長手方向のフィンガーの後端部によって保持されており、かつ、ランプホルダの前記壁の後縁から突出している。

− 爪は、ランプホルダの円筒状壁に対して接線方向に、前記高電圧コネクタのバヨネットマウントのための旋回運動の方向に、フィンガーから延在している。

− ランプホルダは、少なくとも１つのフィンガーによって保持されている複数の爪を備えている。

− 爪は、前記フィンガーの後端部に、櫛状となるように、長手方向に、かつ、互いに平行に並んで配置されている。

− 爪は、ランプホルダの主軸に対して、半径方向に屈曲して、弾性的に変形することができる。

− フィンガーは、固定用フランジによって、ランプホルダの壁に固定されている。

− フィンガーは、その前端部を、相補的形状のハウジング内に弾性的にスナップ留めすることによって、ランプホルダの壁に固定されている。

− ハウジングは、ランプホルダの円筒状壁の外面に配置された、少なくとも１つのキャリアによって形成されており、前記フィンガーの前端部は、ランプホルダの円筒状壁の外面とキャリアとの間の、長手方向の、後方から前方への滑り移動によって取付けされている。

− フィンガーの前端部には、フィンガーの後方への滑りをロックするために、ランプホルダの円筒状壁が保持している組み合う間隙内に、弾性変形して受け止められるように、半径方向を向く突起が設けられている。

− 前記間隙は、キャリアによって形成されている。

− フィンガーの前端部は、フィンガーの前方への滑りをロックするために、キャリアにおける、向かい合う面と接するようになっているラジアルショルダ面を備えている。

− ランプホルダは、口金が、ランプホルダのラジアルショルダ面に当接するまで、ランプが、ランプホルダの円筒状壁と同軸に、後方から前方に差し込まれるようになっているタイプであって、前記ランプ口金を固定する手段は、ランプホルダの内部のラジアル面内にあり、かつ、前記ランプホルダの円筒状壁に対して、実質的に接線方向を向く共通の横軸の周りに、前部位置と後部位置との間で、旋回しうるようにマウントされている２つの並列なアームを有し、前記アームは、その自由端が互いに接近している第１の閉位置と、前記アームの自由端が互いに離れており、前記アームが弾性的に戻されている第２の開位置との間で、前記旋回軸に対して回勃するようにして取付けられており、そのため、前部における閉じたロック位置において、前記アームは、ランプの口金を、ランプホルダのショルダ面に押しつけてロックし、かつ後部における開いたリリース位置において、前記口金は、長手方向に、後方に向かって滑ることができ、かつ後方に向かう前記旋回軸の周りのアームの回転が、ストッパによって制限されるタイプのランプホルダであって、前記ストッパは、ランプホルダの円筒状壁と一体に形成されていることを特徴とするランプホルダである。

− 前記ストッパは、前記ランプホルダの円筒状壁に設けられた孔の後側の縁によって形成されている。

− 前記孔は、アームの自由端の近傍に設けられている。

− 前記共通の旋回軸は、アームと一体となっている。

上記した以外の特徴および利点は、以下の詳細な説明を、その理解のために図面を参照しながら、読むことにより、明らかになると思う。

以下の記述において、図１に示す３軸、Ｌ、Ｖ、Ｔによって示されている方向を、それぞれ、長手、縦、および横方向とする。また、長手方向「Ｌ」によって示されている方向を、後から前とする。

以下において、同様、類似、または、同一の要素には、同じ符号を使用する。
図１は、自動車のヘッドライト１０を示している。ヘッドライト１０は、リフレクタ１２およびランプホルダ１４を有する。

リフレクタ１２は、本明細書においては、前方に向かって長手方向に開いたドーム形状を有する。リフレクタ１２は、本明細書においては、長手方向の光学軸「Ａ」を有する。リフレクタ１２の最後端には、ランプ１８を通すためのオリフィス１６が設けられている。

ランプホルダ１４は、長手方向の主軸「Ａ」を有する、ほぼ円筒状のボディを有し、ほぼ円筒状壁２４によって、半径方向の範囲が定められている。

以下の記述において、半径方向とは、全て、ランプホルダ１４の主軸「Ａ」に対して言うものとする。したがって、ラジアル面は、主軸「Ａ」と直交している。ランプホルダ１４の円筒状壁２４に接して、ラジアル面内に延びる方向を接線方向とする。

ランプホルダ１４の前端部２０は、リフレクタ１２の後部オリフィス１６内に、長手方向に、前方に向かって挿入し、次いで、ランプホルダ１４のマウント操作中に固定することができるようになっている。
これにより、ランプホルダ１４の円筒状壁２４は、リフレクタ１２と電気的接触をする。

ランプホルダ１４が、リフレクタ１２内にマウントされると、ランプホルダ１４の後端部２２は、リフレクタ１２に対し、長手方向に、後方に向かって突出する。

ランプホルダ１４の後端部２２における円筒状壁２４は、円筒状の外面を有する。後端部２２の範囲は、長手方向、後方に向かって、円形の後縁２６によって定められている。

ランプ１８は、本明細書においては、ランプホルダ１４にマウントされるようになっているアークランプである。ランプ１８は、主軸「Ａ」に関して軸対称の後部の口金３０に固定された円柱状バルブ２７を備えている。後部の口金３０は、バルブ２７の直径よりも大きな直径のラジアルカラー（半径方向に突出する環）を有する。

後部の口金３０の後端は、電気を供給するための高電圧コネクタ３２への電気的接続手段を備えている。
高電圧コネクタ３２は、そのボディの前方に配置された口金３０の接続手段と相補的な接続手段を有する。

公知のやり方で、高電圧コネクタ３２を、ランプ１８の口金３０にマウントするために、ランプ１８の口金３０は、高電圧コネクタ３２が備えている第２のバヨネットマウント手段と組み合って働く第１のバヨネットマウント手段を備えている。

図１に示す例においては、ランプ１８の口金３０は、コネクタ３２が備えている「Ｌ」字状の溝（図示せず）と組み合って働く半径方向の突起を有している。

ランプホルダ１４は、前端部２０と後端部２２を分けるラジアルショルダ面（肩状の段部をなしているラジアル面）２８を備えている。このショルダ面２８は、ランプ１８のバルブ２７が、ランプホルダ１４を、前端部２０の方へ、長手方向に通過することができるが、口金３０のカラーが、ショルダ面２８に当接するような大きさとされている。

さらにランプホルダ１４は、ランプ１８の口金３０を、マウントした位置に固定する手段を有している。そのことについて、以下に、より詳細に説明する。

ランプ１８を、ランプホルダ１４内にマウントするとき、バルブ２７を前方に向けながら、口金３０がショルダ面２８に当接するまで、ランプ１８を、ランプホルダ１４内に、後方から前方に、同軸に挿入する。その後、ランプ１８は、ばね５８によって、ランプホルダ１４に固定される。

したがって、ランプ１８の口金３０は、ランプホルダ１４の後端部２２の内部に収容され、バルブ２７は、長手方向に、ランプホルダ１４に関して前方に、リフレクタ１２の内部へ突出する。

ランプ１８が、ランプホルダ１４内にマウントされた後、高電圧コネクタ３２を、ランプ１８の口金３０にマウントする。

コネクタ３２のマウント操作中に、口金３０は、高電圧コネクタ３２の前部接続手段に軸方向に挿入され、次に、コネクタ３２は、主軸「Ａ」の周りに旋回させることによって、例えば、時計回り方向に４分の１回転旋回させることによって、口金３０に固定される。

ランプホルダ１４を、コネクタ３２に電気的に接続するために、接触部４３と呼ばれる、コネクタ３２のボディの一部の接触部４３に接触するようになっている爪３４を、ランプホルダ１４に設けてある。

爪３４は、より詳細には、コネクタ３２の一部である接触部４３の外面に接触し、導電性材料で作られている、車両アースに、電気的に接続される。

本発明によれば、接触用の爪３４は、長手方向のフィンガーによって保持され、ランプホルダ１４の後端部２２の円筒状壁２４に対して、接線方向を向いている。

ランプホルダ１４は、各々が３つの爪３４を支持する２つのフィンガー３６を有する。図面に示す例においては、フィンガー３６は、ランプホルダ１４上の完全に向かい合った２つの個所に配置されている。

もちろん、用いるコネクタのタイプに応じて、それらを、別の非対称的な構成で、後端部２２上に配することができる。これにより、本発明によるランプホルダの設計において、大きな柔軟性が与えられる。

各フィンガー３６は、ランプホルダ１４の円筒状壁２４の円筒状外面に固定される前端部３８を有している。各フィンガー３６は、さらに、ランプホルダ１４の後縁２６から後方に向かって、長手方向に延在して、爪３４を保持する後端部４０を有している。

フィンガー３６および爪３４は、銅のような導電性材料で作られている。
爪３４と、それらを保持するフィンガー３６とは、一体に製造するのが有利である。

爪３４は、本明細書においては、高電圧コネクタ３２をバヨネットマウントするための旋回方向を向く接線方向に、フィンガー３６から延在している。フィンガー３６によって保持された爪３４は、図２に示すように、後端部４０と爪３４とが櫛を形成するように、互いに平行に、かつ、長手方向に、縦に並んで配置されている。

各爪３４は、その凸状面がランプホルダ１４の主軸「Ａ」の方を向くように、曲げられた自由端部４２を有している。この自由端部４２は、マウントされた高電圧コネクタ３２の接触部４３と電気的接触をさせるためのものである。

コネクタ３２のボディが旋回すると、爪３４の曲がっている自由端部４２が、その上を滑るように、爪３４と向き合う、コネクタのボディの接触部４３の外面は、円筒形となっている。

爪３４は、半径方向に屈曲して弾性的に変形することができる。したがって、コネクタが、そのバヨネットマウント、または取り外しのために旋回するとき、爪３４は、旋回を容易にするように屈曲することができる。したがって、自由端部４２は、カム従動子に対するカムのように、屈曲して爪３４をガイドする。

爪３４の弾性により、高電圧コネクタ３２のボディに対する爪３４の摩擦は減少させられる。

しかし、制約するものではないが、コネクタ３２のボディの接触部４３には、爪３４の曲がっている自由端部４２がコネクタ３２のマウントされる位置に嵌合することができるレリーフ内に、角度位置決め手段、例えば突出部を設けることがある。

フィンガー３６の前端部３８は、ランプホルダ１４の円筒状壁２４と電気的接触をするように、ランプホルダ１４の円筒状壁２４の外面に対して押し付けられる。

フィンガー３６は、その前端部３８の、ランプホルダ１４によって保持されている相補的な形状のハウジング内への弾性的な嵌合によって、ランプホルダ１４の後端部２２の円筒状壁２４に固定されている。

ハウジングは、本明細書においては、ランプホルダ１４の円筒状壁２４の外面上に、長手方向に縦に並べて配置された第１の後部のキャリア４４と、第２の前部のキャリア４４とによって形成されている。フィンガー３６の前端部３８が、ランプホルダ１４の円筒状壁２４の外面と、キャリア４４との間の、後部から前部への長手方向の滑り運動によりマウントされる。

キャリア４４は、本明細書においては、ランプホルダ１４の円筒状壁２４を、切って押すことによって作られている。

フィンガー３６の前端部３８は、フィンガー３６の前方への滑りをロックするために、後部のキャリア４４の、対面する後縁４８に接するようになっているラジアルショルダ面４６を備えている。ショルダ面４６は、本明細書においては、フィンガー３６と直交する２つの逆向きの突起５０により保持されている。

フィンガー３６の前端部３８は、フィンガー３６の後方への滑りをロックするために、ランプホルダ１４における間隙５４内に、弾性変形して受け止められるように、外側に向かって、半径方向を向く突起５２を備えている。

間隙５４の範囲は、本明細書においては、長手方向、前方、および、後方に向かって、２つのキャリア４４によって定められる。したがって、フィンガー３６は、長手方向に、ショルダ面４６および突起５２によって、マウントされた位置にロックされる。

図示していない本発明の一変形例によれば、間隙５２は、ランプホルダ１４の円筒状壁２４の内面に設けられる。そのときには、突起５２を、ランプホルダ１４の内部に向かって、半径方向に設けることができる。

図示していないフィンガー３６の固定手段の一変形例によれば、フィンガー３６は、ランプホルダ１４の後端部２２の円筒状壁２４の外面の周囲に締め付けられるか、または、押し付けられ、固定用のクランプによって、ランプホルダ１４の円筒状壁２４に固定される。

高電圧コネクタ３２のボディの円柱状接触部４３が、ランプホルダ１４の後端部２２の直径よりも大きな直径を持っている場合には、フィンガー３６は、傾斜した中間部５６を有し、したがって、フィンガー３６の後端部４０には、フィンガー３６の前端部３８に対して、外側に向かって半径方向の段がつけられ、その結果、高電圧コネクタ３２のボディの通過を可能にするに十分なだけ、一方のフィンガー３６の爪３４は、他方のフィンガー３６の爪３４から離される。

フィンガー３６の前端部３８に対する、後端部４０の外向きの壁段は、もちろん、使用する高電圧コネクタのタイプに依存する。

フィンガー３６の剛性を増加させるために、フィンガー３６は、前端部３８から後端部４０までに亘り、中間部５６を走る長手方向のリブを有する。したがって、高電圧コネクタ３２のマウント操作中に、クローだけが変形するが、フィンガー３６は変形しない。

図３および図４に示す、本発明の別の一態様によれば、ランプホルダ１４は、それにランプ１８を固定するための手段を有する。詳しく言うと、ランプホルダ１４は、そのヒンジ６２内に受け止められている横方向の枢軸６０を有するばね５８を備え、その枢軸６０は、ランプホルダ１４の円筒状壁２４に対して、おおむね接線方向を向いている。

さらに、ばね５８は、主軸「Ａ」に対する１つのラジアル面内で、ランプホルダ１４の円筒状壁２４によって、半径方向の範囲を定められている内部環状空間を通り、枢軸６０の両端から、その中央平面に対して対称的となっている２つのアーム６４を有する。各アーム６４は枢軸６０に連結するため基端部６６と、自由端６８とを有している。

アーム６４は、好ましい弾性を有する金属で作られたワイヤを折り曲げることによって、枢軸６０と一体に作られている。

そのため、各アーム６４の、枢軸６０に連結されている基端部６６は、屈曲して弾性的に変形することが可能である。そのため、アーム６４は、自由端６８が互いに接近している閉位置と、自由端６８が互いに離れていて、アーム６４が弾性的に戻されている開位置との間で、変形することができる。
この目的のために、アーム６４の自由端６８は、操作者の２本の指の間につかむことができるように形成されている。

図３および図４に破線で示すように、ばね５８のアーム６４が、閉位置にあるときには、アーム６４は、口金３０のカラーの後面を圧迫し、ランプ１８の口金３０を、ランプホルダ１４のショルダ面２８に押しつけて、ストップ位置にロックすることができる。

図３および図４に示すように、開位置においては、アームは、口金３０の側面に沿って位置し、したがって、ランプ１８をランプホルダ１４に対して後方に向かって、長手方向に滑らせることができる。

さらに、ランプホルダ１４の後端部２２の円筒状壁２４には、ヒンジ６２と完全に向き合うように位置させた孔７０があげられている。この孔７０は、例えば、円筒状壁２４を切り取ることによって形成されている。孔７０は、外側に向かってランプホルダ１４の円筒状壁２４を貫き、アーム６４の自由端６８の通路となっている。

孔７０の範囲は、側方向には、２つの側部エッジ７１によって、また、長手方向には、前部エッジ７３および後部エッジ７５によって定められている。

各側部エッジ７１は、ランプホルダ１４の円筒状壁２４内に形成されて、組み合うアームを受け止めるための前部ノッチ７２、および、後部ノッチ７４を有する。一方の側部エッジ７１の前部ノッチ７２または後部ノッチ７４は、それぞれ、向かい合う側部エッジ７１の前部ノッチ７２または後部ノッチ７４と向かい合うように配置されている。

前部ノッチ７２の深さは、後部ノッチ７４の深さよりも浅い。前部ノッチ７２は、アーム６４を、その閉位置にロックするためのものであり、後部ノッチ７４は、アームを、その開位置にロックするためのものである。

アーム６４が、一方のノッチから他方のノッチまで通過するために、ばね５８は、その枢軸６０の周りに旋回する。そのため、アーム６４は、ランプ１８をマウント位置にロックするための前部閉位置と、ランプ１８を取り除くための後部開位置との間で移動することができるように取付けられている。

後部開位置においては、枢軸６０の周りのアーム６４の旋回は、後部ノッチ７４の前側および後側の縁によって、両方向にロックされる。
同様に、前部閉位置においては、枢軸６０の周りのアームの旋回は、前部ノッチ７２の前側および後側の縁によって、両方向にロックされる。

アーム６４を孔７０内に取付けるために、長手方向のスロット７６が、ランプホルダ１４の後縁２６と孔７０の後縁７５との間において、円筒状壁２４に設けられている。スロット７６は、より詳細には、孔７０の後縁７５の中央に配置されている。

マウント用スロット７６の底は、孔７０の後縁７５の幅よりも狭い幅を有し、したがって、アーム６４が、その前部閉位置から、後部開位置まで通過するとき、後方に向かう、枢軸６０の周りのアーム６４の旋回は、スロット７６と後部ノッチ７４の間に位置する後縁７５によって制限される。

さらに、スロット７６の幅は、一度に、１つのアームしか通過することができないような寸法となっている。

したがって、後部ノッチ７４の後縁、および、孔７０の後縁７５は、枢軸６０の周りのアーム６４の後方への旋回を制限するストップ体となっており、それによって、ばね５８が、その開位置にあるときに、アームが、ランプホルダ１４の後方に位置する空間をふさぐことを防止し、したがって、アーム６４が、この開位置において妨害物となることを防止している。

さらに、アーム６４の自由端６８が、前部ノッチ７２および後部ノッチ７４によって決定される位置に拘束されていると、操作者は、ランプホルダ１４を見ることなく、片手で、マウント操作および取り外し操作を行うことができる。

ばね５８を、ランプホルダ１４に取付けているときに、アーム６４が、スロット７６に向かってガイドされるように、ランプホルダ１４の後縁２６における、スロット７６の両側で、斜角をつけるのが好ましい。

ランプ１８を、ランプホルダ１４に取付けるとき、ばね５８は、後部開位置にある。その後、ランプ１８は、バルブ２７を前方へ向けて、ランプホルダ１４の内部へ、長手方向に、後部から前部へ挿入される。

口金３０が、ショルダ面２８に当接すると、ランプ１８をランプホルダ１４に固定するために、ばね５８を、その前部閉位置に向かうように制御する。操作者が、アーム６４の自由端６８を握って、各アーム６４を、それと組み合う後部ノッチ７４から抜き出す。

そのとき、アーム６４は、前方に向かって、枢軸６０の周りを自由に旋回することができる。後方に向かってのアーム６４の旋回は、孔７０の後縁７５によって、確実に、制限される。アーム６４が、前部ノッチ７２と向かい合ったとき、操作者が、その握力を解くと、アーム６４は、その閉位置に向かって弾性的に分かれていって、前部ノッチ７２に入る。

次に、高電圧コネクタ３２を、ランプ１８上に取付ける。まず、コネクタ３２を、口金３０に対して後方から前方へ、長手方向に滑らせることによって、コネクタ３２を、ランプ１８の口金３０に当接させる。上述のように、コネクタ３２のボディの接触部４３は、爪３４に接する。

次に、コネクタ３２を、口金３０に対して、主軸「Ａ」の周りに旋回させる。コネクタ３２のボディの接触部４３が、爪３４の自由端部４２に接して滑る。コネクタ３２のボディの外面が、欠陥を持っている場合には、爪３４の自由端部４２を、半径方向に自動的に持ち上げる。

リフレクタと、高電圧コネクタを装備したランプが取付けられている、本発明にしたがって製造されたランプホルダとを有する自動車用ヘッドライトを示す分解斜視図である。 爪を保持している、図１のランプホルダのフィンガーを示す拡大詳細図である。 爪を装備した２つのフィンガー、および、ランプの固定手段を有する、図１中のランプホルダを示す斜視図である。 ランプの固定手段が開位置にある、図３のランプホルダの平面図である。

符号の説明

１０ ヘッドライト
１２ リフレクタ
１４ ランプホルダ
１６ オリフィス
１８ ランプ
２０ 前端部
２２ 後端部
２４ 円筒状壁
２６ 後縁
２７ バルブ
２８ ショルダ面
３０ 口金
３２ 高電圧コネクタ
３４ 接触用の爪
３６ フィンガー
３８ 前端部
４０ 後端部
４２ 自由端部
４３ 接触部
４４ キャリア
４６ ショルダ面
４８ 後縁
５０、５２ 突起
５４ 間隙
５６ 中間部
５８ ばね
６０ 枢軸
６２ ヒンジ
６４ アーム
６６ 基端部
６８ 自由端
７０ 孔
７１ 側部エッジ
７２ 前部ノッチ
７３ 前部エッジ
７４ 後部ノッチ
７５ 後縁
７６ スロット
Ａ 長手方向の主軸
Ｌ 長手方位
Ｔ 横方位
Ｖ 縦方位

Claims (16)

1. 口金（３０）が高電圧コネクタ（３２）のバヨネットマウント手段を備えているランプ（１８）を保持するようになっている、例えば自動車のヘッドライト（１０）用のランプホルダ（１４）であって、
   − 導電性材料で作られた、長手方向の主軸（Ａ）を持つ、ほぼ円筒状壁（２４）によって、半径方向の範囲が定められているボディと、
   − 前記高電圧コネクタ（３２）のボディ（４３）が、前記ランプ（１８）にマウントされているときに、前記高電圧コネクタ（３２）のボディ（４３）が、前記ランプホルダ（１４）の円筒状壁（２４）の後端エッジ（２６）から後方に向かって、長手方向に延在するように、前記ランプ（１８）の口金（３０）を、前記ランプホルダ（１４）に同軸的に固定する手段（５８）と、
   − 前記ランプホルダ（１４）の円筒状壁（２４）に電気的に接続されていて、前記高電圧コネクタ（３２）のボディ（４３）がマウントされているときに、前記高電圧コネクタ（３２）のボディ（４３）と接触して、前記ランプによって放出される電磁場によって帯電する前記ランプホルダを放電させるようになっている、少なくとも１つの爪（３４）とを備えてなるランプホルダ（１４）において、
   前記爪（３４）は、前記ランプホルダ（１４）円筒状壁（２４）に対して、接線方向に、また、前記長手方向の主軸（Ａ）と、直交する方向を向いていることを特徴とするランプホルダ（１４）。
2. 前記爪（３４）は、前記ランプホルダ（１４）の円筒状壁（２４）の外面に固定された長手方向フィンガー（３６）の後端部（４０）によって保持されており、かつ、前記ランプホルダ（１４）の円筒状壁（２４）の後端エッジ（２６）より突き出していることを特徴とする、請求項１に記載のランプホルダ（１４）。
3. 前記爪（３４）は、前記ランプホルダ（１４）の円筒状壁（２４）に対して接線方向で、前記高電圧コネクタ（３２）のバヨネットマウントのための旋回運動の方向に、前記フィンガー（３６）から延びていることを特徴とする、請求項２に記載のランプホルダ（１４）。
4. 少なくとも１つのフィンガー（３６）によって保持されている複数の爪（３４）を有することを特徴とする、請求項３に記載のランプホルダ（１４）。
5. 前記爪（３４）は、前記フィンガー（３６）の後端部（４０）に、櫛を形成するように、長手方向に縦に、かつ、互いに平行に並んで配置されていることを特徴とする、請求項４に記載のランプホルダ（１４）。
6. 前記爪（３４）は、前記ランプホルダ（１４）の主軸（Ａ）に対して半径方向に屈曲して、弾性的に変形することが可能であることを特徴とする、請求項１〜５のいずれかに記載のランプホルダ（１４）。
7. 前記フィンガー（３６）は、固定用フランジによって、前記ランプホルダ（１４）の円筒状壁（２４）に固定されていることを特徴とする、請求項２〜６のいずれかに記載のランプホルダ（１４）。
8. 前記フィンガー（３６）は、その前端部（３８）を、相補的形状のハウジング内に弾性的に留めることによって、前記ランプホルダ（１４）の円筒状壁（２４）に固定されていることを特徴とする、請求項２〜６のいずれかに記載のランプホルダ（１４）。
9. 前記ハウジングは、前記ランプホルダ（１４）の円筒状壁（２４）の外面に配置された、少なくとも１つのキャリア（４４）によって形成されており、前記フィンガー（３６）の前端部（３８）は、前記ランプホルダ（１４）の円筒状壁（２４）の外面と、前記キャリア（４４）との間の、長手方向の、後方から前方への滑り移動によって取付けられていることを特徴とする、請求項８に記載のランプホルダ（１４）。
10. 前記フィンガー（３６）の前端部（３８）は、前記フィンガー（３６）の前記後方への前記滑りをロックするために、前記ランプホルダ（１４）の円筒状壁（２４）が有している、組み合う間隙（５４）内に、弾性変形して受け止められるように、半径方向の突起（５２）を備えていることを特徴とする、請求項９に記載のランプホルダ（１４）。
11. 前記間隙（５４）は、前記キャリア（４４）によって形成されていることを特徴とする、請求項１０に記載のランプホルダ（１４）。
12. 前記フィンガー（３６）の前端部（３８）は、前記フィンガー（３６）の前方への滑りをロックするために、前記キャリア（４４）の向かい合う面と接するようになっているラジアルショルダ面（４６）を備えていることを特徴とする、請求項９または１０に記載のランプホルダ（１４）。
13. 前記口金（３０）が、前記ランプホルダ（１４）のショルダ面（２８）に当接するまで、前記ランプ（１８）が、ランプホルダ（１４）の壁（２４）と同軸に、後方から前方に差し込まれるようになっているタイプであって、
    前記ランプ（１８）の口金（３０）を固定する前記手段（５８）は、前記ランプホルダ（１４）の内部のラジアル面内に延在していて、かつ、前記ランプホルダ（１４）の円筒状壁（２４）に対して実質的に接線方向に配置された共通の枢軸（６０）の周りに、前部位置と後部位置との間で、旋回するようにマウントされている２つの並列なアーム（６４）を備えており、前記アーム（６４）は、前記アーム（６４）の自由端（６８）が互いに接近している第１の閉位置と、前記アーム（６４）の自由端（６８）が互いに離れていて、前記アーム（６４）が弾性的に戻されている第２の開位置との間で、前記枢軸（６０）に対して連節されるようにマウントされており、そのため、
    − 前部の、閉じたロック位置において、前記アーム（６４）は、前記ランプ（１８）の口金（３０）を、前記ランプホルダ（１４）のショルダ面（２８）に押しつけてロックし、
    − 後部の、開いたリリース位置において、前記口金（３０）は、長手方向に前記後方に向かって滑ることができ、後方に向かっての、前記枢軸の周りのアーム（６４）の回転が、ストップ体によって制限されるタイプの、請求項１〜１２のいずれかに記載のランプホルダ（１４）であって、
    前記ストップ体は、前記ランプホルダ（１４）の円筒状壁（２４）と一体に形成されていることを特徴とするランプホルダ（１４）。
14. 前記ストップ体は、前記ランプホルダ（１４）の円筒状壁（２４）に設けられた孔（７０）の後縁（７５）からなっていることを特徴とする、請求項１３に記載のランプホルダ（１４）。
15. 前記孔（７０）は、前記アーム（６４）の自由端（６８）の近傍に設けられていることを特徴とする、請求項１４に記載のランプホルダ（１４）。
16. 前記共通の枢軸（６０）は、前記アーム（６４）と一体をなしていることを特徴とする、請求項１３〜１５のいずれかに記載のランプホルダ（１４）。

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