JP2007171514A - プリズムユニット及びプリズムユニットの製造方法。 - Google Patents

プリズムユニット及びプリズムユニットの製造方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】映像に影響を与えることなく、接着剤を用いて二つの光学基材をより強固に接合することである。
【解決手段】二つの光学基材が厚み方向に傾斜する接合面において接合されてなるプリズムユニットにおいて、前記接合面に前記二つの光学基材を組み合わせる方向と異なる方向に対向する方向、つまり、前記接合面と交差する方向に一対の凹部を形成し、前記一対の凹部に光硬化性を有する接着剤を充填する。
【選択図】図4

Description

本発明は、接合すべき二つの光学基材の厚み方向に傾斜された接合面間に光硬化型接着剤等の接着剤を充填し、当該接着剤を硬化させて前記二つの光学基材を接合して製造されるプリズムユニット及びその製造方法に関する。
近年、頭部に装着された表示装置の画面に映るビデオ映像やPC(Personal Computer)からの映像を観るための頭部装着型映像表示装置(HMD:Head Mounted Display)が開発されている。この頭部装着型映像表示装置は、表示した映像の光と外界からの光を眼に導いて、映像と外界の像を眼前の表示部に映し出す。このとき、広い視界を確保するために、映像を表示する表示部は装置に周辺部に配置され、表示部からの光を眼に導くための接眼光学系と、接眼光学系を保持する透明板が眼の前に配置される。
接眼光学系であるホログラム素子は、透明板の表面に貼り付けられるか、あるいは透明板を作製し、その接合面にホログラム素子をあらかじめ貼り付けておくことで実現されている。この構成では、表示部からの光を透明板の端部より導き入れ、対向する2つの表面で反射しながらホログラム素子へ導く。
図7は、ホログラムレンズ200(プリズムユニット)の一例であり、当該ホログラムレンズ200の内部には、表示ユニットから投射された映像光を回折反射して使用者の眼に導くためのホログラム素子200が設けられている。このホログラム素子100は、当該映像光を使用者の眼に導くことができる傾斜角度で成形された第1プリズムL1(第1光学基材)と第2プリズムL2(第2光学基材)との間の接合部106a上に形成される。また、第1プリズムL1は、第2プリズムL2と嵌合可能に形成され、その嵌合する接合部106b及び106cは、ホログラムレンズ200のレンズ面103及び104に対して傾斜して形成される。
このホログラムレンズ200は、まず、第2プリズムL2との各接合部に、紫外線硬化樹脂のような光硬化型接着剤を充填し、ホログラム素子100を挟み込むようにして、第1プリズムL1を第2プリズムL2に嵌合させて圧接した後、第1プリズムL1と第2プリズムL2との接合部106a〜106cを照射して接着剤を硬化させ、第1プリズムL1及び第2プリズムL2とを接合することにより製造される。
最近では、ホログラム素子と透明板の境界面に入射する外界からの光のうち、入射角がブリュースター角を越えるものを眼に向かう方向以外の方向に反射するように、眼に対する境界面の向きを設定するとともに、ホログラム素子や透明板と空気との境界面を同様に設定する技術が開示されている(特許文献1参照)。
この技術によれば、2つの透明板を接着させた後、一体化した透明板の正面及び後面に全面を覆う透明膜を形成する。このことにより、接着面で発生する段差をなくし、表面を一様な面に形成することができる。
特開2002−156600号公報
しかしながら、従来の技術では、2つの透明板(プリズム)が単に接着されているだけであるため、当該プリズムに対して衝撃等の大きな外力が加わることにより、一対のプリズムが容易に分離してしまうという問題があった。また、透明膜はフィルム状であるため、透明板に貼付する際に空気が入りやすく、表面に凹凸ができてしまうという問題があった。
本発明は、上述した課題に鑑みて為されたものであり、その目的は、接着剤を用いて二つの光学基材をより強固に接合することである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、二つの光学基材が厚み方向に傾斜する接合面において接合されてなるプリズムユニットにおいて、前記接合面に前記二つの光学基材を組み合わせる方向と異なる方向に対向する一対の凹部が形成され、前記二つの光学基材の互いに向き合った接合面の間と前記一対の凹部とに接着剤が充填されていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記異なる方向は、前記接合面と交差する方向であることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記接着剤は光硬化性を有することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか一項に記載の発明において、前記接着剤は、前記光学基材と略同一の色であると共に、前記光学基材と略同一の屈折率を有することを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れか一項に記載の発明において、前記一対の凹部は、前記接合面に複数形成されると共に、それぞれ一対の当該凹部の方向が相異なるように形成されることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5の何れか一項に記載の発明において、前記凹部は、その一部が前記光学基材の正面又は背面に貫通していることを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、二つの光学基材が厚み方向に傾斜する接合面において接合されてなるプリズムユニットの製造方法において、前記接合面に前記二つの光学基材を組み合わせる方向と異なる方向に対向する一対の凹部を形成し、二つの光学基材の互いに向き合った接合面の間と前記一対の凹部とに接着剤を充填して硬化することを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記異なる方向は、前記接合面と交差する方向であることを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載の発明において、前記接着剤は光硬化性を有することを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、請求項7から9の何れか一項に記載の発明において、前記接着剤は、前記光学基材と略同一の色であると共に、前記光学基材と略同一の屈折率を有することを特徴としている。
請求項11に記載の発明は、請求項7から10の何れか一項に記載の発明において、前記一対の凹部を、前記接合面に複数形成すると共に、それぞれ一対の当該凹部の方向が相異なるように形成することを特徴としている。
請求項12に記載の発明は、請求項7から11の何れか一項に記載の発明において、前記凹部は、その一部が前記光学基材の正面又は背面に貫通していることを特徴としている。
請求項1、2、7及び8に記載の発明によれば、二つの光学基材の固定が各接合面に塗布された接着剤の接着力だけでなく、各光学基材の組み合わせ方向と異なる方向、つまり、接合面と交差する方向に設けた凹部に充填して硬化した接着剤接着剤により連結させることにより、二つの光学基材をより強固に接合することが可能となる。
請求項3及び9に記載の発明によれば、接着剤が光硬化性を有することにより、光学基材を加熱することなく当該接着剤を硬化させることができ、生産効率をあげることができる。
請求項4及び10に記載の発明によれば、接着剤が光学基材と略同一色であるだけでなく、略同一の屈折率を有することにより、光学基材同士の接合後に、接着剤の存在を目立たなくすることができ、当該接着剤が映像に影響を及ぼすという問題を回避できる。
請求項5及び11に記載の発明によれば、各光学基材に複数の凹部を設け、当該凹部に接着剤を充填することにより二つの光学基材を接合させるため、プリズムユニットに様々な方向から力が加わったとしても、各光学基材が分離してしまうことを防ぐことができる。
請求項6及び12に記載の発明によれば、接着剤を充填するための凹部の一部を正面又は背面に貫通させることにより、その貫通部から空気を排出することができ、凹部に空気が溜まることによる映像光への悪影響や、外観品位の低下を防止することが可能となる。
以下、図を参照して本実施形態について詳細に説明する。
図1に、ホログラムレンズ200(プリズムユニット)の製造工程を示す。図に示すように、ホログラムレンズ200の製造工程は、第1光学基材としての第1プリズムL1と、第2光学基材としての第2プリズムL2とを処置の形状に形成・成型するプリズム形成工程S1と、第1プリズムL1にホログラム素子100を形成するホログラム形成工程S2と、第1プリズムL1と第2プリズムL2とを一体化する一体化工程S3とを含み、これらの工程を経て図7に示すホログラムレンズ200が製造される。
次に、ホログラムレンズ200の製造方法の各工程について、簡単に説明する。なお、ホログラムレンズ200の面を境にして、眼鏡フレームを使用者が装着した際の眼がある方向を背面方向、その反対方向を正面方向とする。さらに、以下、ホログラムレンズ200の上下方向をY方向、左右方向をX方向とし、第1プリズムL1及び第2プリズムL2を「プリズム」と総称する。
まず、プリズム形成工程S1について説明する。プリズム形成工程S1は、第1プリズムL1及び第2プリズムL2を図2に示すような形状に形成・成型し、第1プリズムL1の一端に傾斜面を形成する工程である。このプリズム形成工程S1は、射出圧縮成形工程、切削工程、研磨工程等の公知技術を含む。
第1プリズムL1及び第2プリズムL2には、光学用の透明性プラスチック等の透明樹脂を使用する。第1プリズムL1は、第2プリズムL2の凹欠部106に嵌合可能な形状に形成し、その下端にホログラム感材を貼り付けてホログラム素子100に加工する傾斜面102aを形成する。この傾斜面102aは、上面102b側から投射された表示ユニットからの映像光をホログラム素子100を介して使用者の眼に導くことが可能な傾斜角度で形成される。
また、第1プリズムL1の外部形状の下方向及び両側面方向の面には、第2プリズムL2の凹欠部106に嵌合する際に接合する接合面が形成される。この接合面は、下方向の下接合面102aと、正面方向に対して左側の左接合面102bと、右側の右接合面102cとからなり、それぞれの接合面が背面方向に対して開く傾斜を有する。
ホログラム形成工程S2は、第1プリズムL1の下接合面102aにホログラム感材を貼り付け、ホログラム素子100に形成する工程であり、積層シート形成工程、切断工程、第1剥離工程、貼り付け工程、第2剥離工程、露光工程、現像工程等からなる。積層シート形成工程では、一対の保護シートとの間にホログラム感材シートが互いに剥離可能に接着されて断面サンドイッチ状に形成された積層シートを形成する。
ホログラム感材は、ホログラム感光性組成物、色素組成物、発熱吸熱組成物等の化学組成物等とバインダーとを含んだものをゲル状シートに形成したものである。ホログラム感光性組成物は、感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、光重合剤及び還元剤等を含むものからなり、また、ホログラム感材シートには、ホログラム感光性組成物及びバインダー等を含む。
このバインダーとしては、天然ポリマー、合成ポリマー及びコポリマー、その他シートを形成する媒体等が挙げられる。例えば、ポリエステル類、ポリウレタン類、フェノイキシ樹脂、ポリ塩化ビニリデン、ポリエポキシド類、ポリカーボネート類、ポリビニルアセテート類、セルロースエステル類、ポリアミド類がある。
積層シート形成工程において形成された積層シートを、下接合面102aに合わせた大きさに切断し(切断工程)、その切断後の積層シートから一方の保護シートを剥離する(第1剥離工程)。そして、露出したホログラム感材を下接合面102上に貼り付けて(貼り付け工程)、残りの保護シートを剥離する(第2剥離工程)。次いで、下接合面102上に貼り付けられたホログラム感材に露光して(露光工程)、紫外線等を照射することで現像して(現像工程)、ホログラム素子100を形成する。
一体化工程では、ホログラム形成工程S2においてホログラム素子100が形成された第1プリズムL1を第2プリズムL2に組み合わせて一体化する工程である。この一体化工程は、図1に示すように、接着剤塗布工程S30、プリズム部品接合工程S31、事前硬化S32などにより構成される。
接着剤塗布工程S30では、図4に示すように第1プリズムL1と第2プリズムL2それぞれの各接合面と、当該接合面に形成された凹部とに接着剤ADを塗布する工程である。より具体的には、第1プリズムL1の接合面に接着剤ADを塗布すると共に、その接合面に形成された凹部に接着剤ADを充填する。また、同様に、第2プリズムL2の接合面に接着剤ADを塗布すると共に、その接合面に形成された凹部に接着剤ADを充填する。
接着剤ADとしては、第1プリズムL1及び第2プリズムL2の光学特性(例えば、光屈折率)と略同一の光学特性を有する光硬化型接着剤を用い、特に紫外線硬化型接着剤が好ましい。この光硬化型接着剤を用いるのは、プリズムを加熱することなく紫外線等の特定波長の光を照射することによって硬化すると共に、プリズムの屈折率と同等の屈折率を有するものとして選択することができるためである。なお、本実施形態では、光硬化型接着剤として紫外線硬化型接着剤を用いることとして以下、説明する。
この紫外線硬化型接着剤としては、例えば、Norland社製品NOAシリーズ又はEMI社製品OPTOCAST3400シリーズ等が挙げられる。また、重合性モノマーとして、ビニル系、アクリル系、又はメタクリル系等で分子内に少なくとも1つ以上二重結合を有するものである。具体的には単官能モノマーとしてアクリル酸、メタクリル酸の他にアクリル酸メチル、アクリル酸エチル等のアルキルアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル若しくはそれらのヒドロキシ化合物等を含むアルキルメタクリル酸エステル類、又はスチレンモノマー、アクリルニトリルモノマー等である。
また、多官能モノマーとしてエチレングリコールジメタクリレート等のアクリル系やジアリルフタレート等のアリル系等である。これらの多官能モノマーは、重合硬化過程で架橋構造が得られ接着部の耐久性や熱安定性を改良することができるものである。
紫外線硬化型接着剤には、第1プリズムL1及び第2プリズムL2のレンズ表面を侵食しにくいという利点と、その屈折率がアクリル系のポリメタクリル酸メチルやポリカーボネイト等のホログラムレンズ200に用いられる材料の屈折率と略同一であるという利点とがある。これにより、ホログラムレンズ200のレンズ面103及び104の美観を損ねず、更にシースルー性を保つことができる。
次に、図3(a)にホログラム素子内蔵レンズ200を背面方向から見た図を示し、(b)にーで切断したときの、斜視図の一例を示す。そして、図4には、ーで切断したときの断面図を示し、以下、本実施形態に係る第1プリズムL1と第2プリズムL2の接合方法について説明する。
図3(a)に映像光路Pを示す。第1プリズムL1と第2プリズムL2を接合することにより製造されるホログラムレンズ200(プリズムユニット)は、シースルー型頭部装着ディスプレイの映像表示プリズムとして使用され、映像光路Pを通って映像を目に導く。従って、接合面の一部は映像光の反射面であるため、二つのプリズムの接合部は高品質である必要がある。図に示すように、第1プリズムL1と第2プリズムL2の接合は左右それぞれ2箇所で行う構成としたがこれに限定されない。左右それぞれ一箇所であってもよい。
図4(a)は、第1プリズムL1のXY平面上における断面図の一例である。図に示すように、第1プリズムL1の両側面の右接合面102cと左接合面102bとが、背面方向に向かって開いて傾斜する傾斜面で形成される。
第2プリズムL2の中央付近には、第1プリズムL1の外形形状の接合面に対応する凹欠部106を形成する。この凹欠部106の内周には、第1プリズムL1の左接合面102b、右接合面102c、及び下接合面102aのそれぞれに接合する左接合面105b、右接合面105c及び下接合面105aが背面方向に対して開く傾斜を有して形成される。
本実施形態では、この第1プリズムL1の右接合面102c及び左接合面102bのそれぞれの中央付近に、第2プリズムL2を組み合わせる方向と異なる方向に対向するように凹部を設け、当該凹部に接着剤ADを充填する。この凹部は、第1プリズムL1の正面102fに繋がるように設けてもよい。繋がるように設けることにより、第1プリズムL1正面102fの貫通孔より空気を抜くことが可能となる。
次に図4(b)に、第2プリズムL2のXY平面上における断面図の一例を示す。図に示すように、第2プリズムL2も第1プリズムL1と同様に、右接合面105c及び左接合面105bのそれぞれの中央付近に、第1プリズムL1を組み合わせる方向と異なる方向に対向するように凹部を設け、当該凹部に接着剤ADを充填する。また、この凹部は正面105fに繋がるように設けてもよく、そのことにより空気を抜くことが可能となる。
上述したように、第1プリズムL1及び第2プリズムL2のそれぞれの接合面に当該凹部を設け、その凹部に接着剤ADを充填すると、図4(c)に示すように、第1プリズムL1又は第2プリズムL2の少なくとも一方を背面方向又は正面方向に移動させ、第2プリズムL2の凹欠部106に第1プリズムL1を嵌合させるようにして、第2プリズムL2の左接合面105b、右接合面105c及び下接合面105aを、第1プリズムL1の左接合面102b、右接合面102c及び下接合面102aそれぞれに接合させる。
第1プリズムL1及び第2プリズムL2を接合する工程を図4(d)に示す。図に示すように、第1プリズムL1と第2プリズムL2を圧接する際には、それぞれの凹み部に流し込んだ接着剤ADが丁度接触する構成となる。従って、第1プリズムL1の接着剤ADと第2プリズムL2の接着剤ADが繋がって棒状になり、第1プリズムL1と第2プリズムL2を強固に接着させる。
図5に、図4(d)の第1プリズムL1の右接合面102cと第2プリズムL2の右接合面105cを圧接した接合面の拡大図を示す。図に示すように、第1プリズムL1の背面102e及び第2プリズムL2の正面105fにそれぞれ空気を抜くための貫通孔A2、A1を設ける。この貫通孔A1及びA2は、空気を抜くための孔であり、その径を微小に形成してもよい。この貫通孔A1、A2を設置しない場合の接合面における拡大図を図6に示す。図に示す構成でも、強固に2つのプリズムを固定することは可能である。
以上のように、本実施形態によれば、第1プリズムL1と第2プリズムL2の固定が接合面に塗布して接着剤ADの接着力だけでなく、各プリズムの組み込み方向と異なる方向に設けた凹部に充填し硬化した接着剤ADにより各プリズムが連結されることにより、当該プリズムがより強固に接合されたホログラムレンズを提供することが可能となる。従って、ホログラムレンズ200に様々な方向から力がかかった場合でも、2つのプリズムが分離してしまうことを防止することができる。
さらに、接着剤ADを充填するための凹部を映像光路Pから外れた正面及び背面以外の場所に設けることにより、当該凹部に充填された接着剤ADが映像光へ与える影響を低減することができる。さらに、正面方向に対し、凹部を斜めに設けることにより、接合面の面積を広くすることができ、接着強度をより高めることが可能となる。また、この凹部の一部を正面又は背面に貫通させることにより、貫通孔A1、A2から空気を排出することができ、凹部に溜まる空気の影響で、映像が乱れてしまったり、外観品位が低下することを防止することが可能となる。
また、接着剤がプリズムと略同一色であるだけでなく、略同一の屈折率を有することにより、プリズム同士の接合後に、接着剤の存在を目立たなくすることができ、当該接着剤が映像に与える影響を低減できる。
ホログラムレンズの製造方法を説明するためのフローチャートである。 第1プリズム及び第2プリズムの斜視図の一例を示す図である。 ホログラムレンズの背面図及びI−Iで断面したときの斜視図の一例を示す図である。 本実施形態に係るプリズム接合方法を説明するための図である。 第1プリズム及び第2プリズムを接合した接合面の拡大図の一例を示す図である。 図5と異なる方法で接合した接合面の拡大図の一例を示す図である。 ホログラムレンズの斜視図の一例を示す図である。
符号の説明
100 ホログラム素子
102a 傾斜面
102b、105b 左接合部
102c、105c 右接合部
103 レンズ面
104 レンズ面
106 凹欠部
200 ホログラムレンズ
AD 接着剤
A1、A2 貫通孔
L1 第1プリズム
L2 第2プリズム
S1 プリズム形成工程
S2 ホログラム形成工程
S3 一体化工程
S30 接着剤塗布工程
S31 プリズム部品接合工程
S32 事前硬化工程

Claims (12)

  1. 二つの光学基材が厚み方向に傾斜する接合面において接合されてなるプリズムユニットにおいて、
    前記接合面に前記二つの光学基材を組み合わせる方向と異なる方向に対向する一対の凹部が形成され、前記二つの光学基材の互いに向き合った接合面の間と前記一対の凹部とに接着剤が充填されていることを特徴とするプリズムユニット。
  2. 前記異なる方向は、前記接合面と交差する方向であることを特徴とする請求項1に記載のプリズムユニット。
  3. 前記接着剤は光硬化性を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のプリズムユニット。
  4. 前記接着剤は、前記光学基材と略同一の色であると共に、前記光学基材と略同一の屈折率を有することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のプリズムユニット。
  5. 前記一対の凹部は、前記接合面に複数形成されると共に、それぞれ一対の当該凹部の方向が相異なるように形成されることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のプリズムユニット。
  6. 前記凹部は、その一部が前記光学基材の正面又は背面に貫通していることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載のプリズムユニット。
  7. 二つの光学基材が厚み方向に傾斜する接合面において接合されてなるプリズムユニットの製造方法において、
    前記接合面に前記二つの光学基材を組み合わせる方向と異なる方向に対向する一対の凹部を形成し、二つの光学基材の互いに向き合った接合面の間と前記一対の凹部とに接着剤を充填して硬化することを特徴とするプリズムユニットの製造方法。
  8. 前記異なる方向は、前記接合面と交差する方向であることを特徴とする請求項7に記載のプリズムユニットの製造方法。
  9. 前記接着剤は光硬化性を有することを特徴とする請求項7又は8に記載のプリズムユニットの製造方法。
  10. 前記接着剤は、前記光学基材と略同一の色であると共に、前記光学基材と略同一の屈折率を有することを特徴とする請求項7から9の何れか一項に記載のプリズムユニットの製造方法。
  11. 前記一対の凹部を、前記接合面に複数形成すると共に、それぞれ一対の当該凹部の方向が相異なるように形成することを特徴とする請求項7から10の何れか一項に記載のプリズムユニットの製造方法。
  12. 前記凹部は、その一部が前記光学基材の正面又は背面に貫通していることを特徴とする請求項7から11の何れか一項に記載のプリズムユニットの製造方法。
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