JP2006276181A - ホログラム素子内蔵レンズ及びその製造方法 - Google Patents

ホログラム素子内蔵レンズ及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本課題は、複数の光学基材における接合面に塗布された接着剤の接着強度を維持又は向上するホログラム素子内蔵レンズ及びその製造方法を提供することにある。
【解決手段】 ホログラム素子が形成された板状の光学基材L100aと、この光学基材L100aが嵌合可能な凹欠部が形成された板状の光学基材L2aと、を含むホログラム素子内蔵レンズ200aにおいて、凹欠部の内周面105の何れかが光学基材L2aの厚み方向において傾斜する傾斜面で形成されていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、ホログラム素子内臓レンズ及びその製造方法に関し、特に複数の光学基材を一体化したホログラム素子内蔵レンズ及びその製造方法に関する。
近年、ハンドフリーによる作業性向上や、弱視者に対して補助等を目的とした眼鏡型ウエラブルディスプレイ(以下、WDとする。)やヘッドマウント型ディスプレイ(以下、HMDとする。)等の開発が行われている。
WDやHMDには、煩雑な機器を用いずプリズムを利用するシースルー型がある。シースルー型WDやHMDに用いられるレンズとして、ホログラム素子を設けたプリズムである光学基材(以下、ホログラム素子を設ける光学基材を第1光学基材とする。ホログラム素子を設けた光学基材をホログラム光学基材とする。)と他方の光学基材(以下、第2光学基材とする。)とを一体化したホログラム素子内蔵レンズが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。これら光学基材の一体化は、少なくとも一方の光学基材の接合面に接着剤20を塗布し、これらの光学基材を嵌合し、嵌合時に接合面からはみ出した接着剤20を拭き取り、接着剤20を硬化することによって行う。
図1及び図2に従来技術を示す。
図1は、従来技術である複数の光学基材を一体化することによりホログラム素子内蔵レンズ200を形成するホログラム光学基材L100及び光学基材L2の一例を示す。
図2は、従来技術であるホログラム光学基材L100と光学基材L2とを一体化することにより形成したホログラム素子内蔵レンズ200を示す。
ここで、ホログラム素子内蔵レンズの面上のx方向、y方向又はその組み合わせの方向を面方向といい、z方向を厚み方向という。
また、第2光学基材を水平方向に沿って配置した固定台等に接するレンズ表面をレンズ表面3a(ウラ面ともいう)とし、その反対側をレンズ表面3b(オモテ面ともいう)とする。このとき、厚み方向において各内周面とウラ面(レンズ表面3b)とがなす角度を傾斜角θという。
光学基材L1及び光学基材L2は、射出成形工程等により形成される。
光学基材L1の外周形状には、外周面2a,2b,2cが形成されている。外周面2aには、ホログラム素子100を形成するホログラム素子面101が形成されている。このホログラム素子面101にホログラム素子100が形成されることによりホログラム光学基材L100が形成される。外周面2b,2cは、下記に記載する光学基材L2の内周面5b,5cに対応して形成されている。
光学基材L2には、中央付近に凹欠部が形成されている。この凹欠部には、光学基材L1の外周形状の外周面2a,2b,2cのそれぞれに対応する内周面5a,5b,5cが形成されている。このとき、厚み方向においてそれぞれの内周面5b及び内周面5cとウラ面(レンズ表面3a)との傾斜角θ0は、略直角である。
ホログラム光学基材L100の外周面2a,2b,2c及び/又は光学基材L2の内周面5a,5b,5cに接着剤20を塗布し、内周面と外周面とを接合し、未硬化状態のアセンブリ(以下、アセンブリとする。)を形成する。アセンブリの接合面に塗布されている未硬化状態の接着剤20を硬化させることによってホログラム素子内蔵レンズ200を形成する。
特開2004−226619号公報。
しかし、光学基材の接合面に塗る接着剤の塗布位置やその塗布量によっては、ホログラム素子内蔵レンズ製造後、光学基材の接合面同士間の接着強度が弱くなるという問題がある。
本発明の課題は、複数の光学基材における接合面に塗布された接着剤の接着強度を維持又は向上するホログラム素子内蔵レンズ及びその製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ホログラム素子内蔵レンズにおいて、ホログラム素子が形成された板状の第1光学基材と、この第1光学基材が嵌合可能な凹欠部が形成された板状の第2光学基材と、を含むホログラム素子内蔵レンズにおいて、前記凹欠部の内周面の何れかが当該第2光学基材の厚み方向において傾斜する傾斜面で形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のホログラム素子内蔵レンズにおいて、前記第2光学基材の外周端面における前記凹欠部の開口端部位置及び/又はこの開口端部位置に対応する前記第1光学基材の外周端面に、接着剤充填用の凹部が形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、ホログラム素子が形成された板状の第1光学基材と、この第1光学基材が嵌合可能な凹欠部が形成された板状の第2光学基材と、を含み、前記凹欠部の内周面の何れかが当該第2光学基材の厚み方向において傾斜する傾斜面で形成されているホログラム素子内蔵レンズ製造方法であって、前記第2光学基材を前記傾斜面が鉛直方向上側に開く向きで水平方向に沿って配置し、次いで、前記凹欠部の内周面に接着剤を塗布する際、前記傾斜面に対する接着剤の塗布を他の内周面より先に行う接着塗布工程を含むことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のホログラム素子内蔵レンズ製造方法において、前記傾斜面に対する接着剤の塗布位置は、前記傾斜面の傾斜方向であって中央より上側であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載のホログラム素子内蔵レンズ製造方法において、前記傾斜面に対する接着剤の塗布位置は、前記傾斜面に対する接着剤の塗布位置は、傾斜面の傾斜角、光学基材厚み及び接着剤粘度をパラメータとした場合に下式の係数Cを満たすことを特徴とする。
Figure 2006276181
請求項6に記載の発明は、請求項3から請求項5の何れか一項に記載のホログラム素子内蔵レンズ製造方法において、前記接着剤塗布工程は、さらに、少なくとも何れか一方の前記内周面の端部に近づくにつれて前記接着剤の塗布を多くすることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項3から請求項6の何れか一つに記載のホログラム素子内蔵レンズ製造方法において、前記接着工程後さらに、前記第1光学基材と前記第2光学基材とを嵌合してアセンブリを形成し、接合された前記第1光学基材の外周面及び前記第2光学基材の内周面の接合面端部に接着剤を塗布することを特徴とする。
請求項1及び請求項3に記載の発明は、嵌合可能な凹欠部の内周面の何れか一面を厚み方向において傾斜させることによって、嵌合する際のウラ面への接着剤のタレを調節することができ、形成されたアセンブリの接合面全面に接着剤が充填されて接着剤のムラを低減し、ホログラム素子内蔵レンズの接合面の接着強度を維持又は向上させることができるという効果を奏する。
請求項4及び請求項5に記載の発明は、接着剤の塗布位置を傾斜面の傾斜方向であって中央より上側にすることによって、接着剤のウラ面へのタレを調整して遅くすることができるので、ホログラム素子内蔵レンズの接合面の接着強度を維持又は向上させることができるという効果を奏する。
請求項2、請求項6及び請求項7に記載の発明は、アセンブリにおける接合面同士の他に接合面の端部にまで接着剤を塗布することによって、ホログラム素子内蔵レンズの接合面の接着強度を維持又は向上させることができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら、本発明におけるホログラム光学基材L100a及び光学基材L2aを嵌合し、一体化するホログラム素子内蔵レンズ200a及びその製造方法について説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
まず、図3から図5を参照してホログラム素子内蔵レンズ200aについて説明する。
なお、ホログラム光学基材L100aは、第1光学基材の一例であるホログラム光学基材L100aにホログラム素子100を形成したものである。光学基材L2aは、第2光学基材の一例である。ホログラム素子内蔵レンズ200aは、ホログラム素子内蔵レンズ製造工程で製造されるホログラム素子内蔵レンズの一例である。
また、光学基材L1a及び光学基材L2aは、後述する射出成形工程、圧縮成形工程、切削り工程、研磨工程等のうちから一つの工程又はこれらの組み合わせ工程等によって形成される。光学基材L1a及び光学基材L2aの材質は、ガラス又はプラスチックが好ましい。
図3に、本発明におけるホログラム光学基材L100a及び光学基材L2aを示す。
図4(a)(b)に、オモテ面(レンズ3表面b)を斜め方向及び正面方向からみたアセンブリを示し、接着剤20が硬化した際にはホログラム素子内蔵レンズ200aを示す。
ホログラム素子100が形成された板状の第1光学基材であるホログラム光学基材L100aと、この第1光学基材であるホログラム光学基材L100aが嵌合可能な凹欠部が形成された板状の第2光学基材である光学基材L2aとを含み、接着剤20を塗布後嵌合してアセンブリが形成される。さらに接着剤20を硬化してホログラム素子内蔵レンズ200aが形成される。
第1光学基材である光学基材L1aについて説明する。
光学基材L1aの外形形状には、外周面102が形成されており、y方向の底面部には外周面102a、x方向の両側には外周面102b,102cが形成されている。外周面102は、後述する光学基材L2aに形成されている凹欠部の内周面105に接着剤20を介して接合する。
外周面102aには、ホログラム素子100を形成する、傾斜したホログラム素子面101が形成されている。このホログラム素子面101の反対方向の一端には、光源から照射された表示画像の光束を光学基材L1aの光学基材内部に入射させる上端部99が形成されている。入射した光束は、ホログラム光学基材L100a内で反射し、さらにホログラム素子面101に形成されたホログラム素子100に反射することによってホログラム映像を形成する。
光学基材L1aにホログラム素子100を形成工程について説明する。
ホログラム感材をレーザ露光、現像したのち、切断してホログラム素子100の小片を形成し、このホログラム素子100の小片を光学基材L1aのホログラム素子面101に貼り付けることによってホログラム光学基材L100aを形成する。又は、ホログラム感材を島状に切断し、切り出したホログラム感材の島状部を光学基材L1aのホログラム素子面101に貼付け、レーザ露光、現像によってホログラム素子100を形成し、ホログラム光学基材L100aを形成する。
第2光学基材である光学基材L2aについて説明する。
光学基材L2aには、上述した光学基材L1aの外部形状に対応する凹欠部が形成されている。凹欠部には、光学基材L1aの外部形状の外周面102に対応するように光学基材L2aの内周面105が形成されている。凹欠部の内底面には、内周面105aが形成されており、また凹欠部の両内側面には、内周面105b,105cが形成されている。光学基材L2aに凹欠部を形成した場合には、ピックアンドプレース等によってアセンブリを形成しやすいためである。なお、光学基材L2aにおける凹欠部は、中央付近に限定されず、いずれの位置に形成されてもよい。
図5に、光学基材L2aの厚み方向における断面図を示す。
第2光学基材である光学基材L2aの凹欠部の内周面105a,105b,105cの何れかが光学基材L2aの厚み方向において傾斜する傾斜面で形成されている。
ここで、厚み方向においてレンズ表面3a(ウラ面)と内周面105bとがなす角度は傾斜面の傾斜角θ1、厚み方向においてレンズ表面3a(ウラ面)と内周面105cがなす傾斜面の傾斜角θ2とし、傾斜面の傾斜角θは鋭角(0°<θ<90°)であることが好ましい。
内周面105の何れかが傾斜する傾斜面で形成されることによって、他の内周面105の傾斜角が略直角である場合でも、先に傾斜した内周面105に接着剤20を塗布することによって、傾斜した内周面105に塗布した接着剤20のウラ面へのタレを遅くすることができる。さらに、アセンブリを形成した際に、ウラ面にはみ出す接着剤の量が少なくすることができる。また、傾斜した内周面105に塗布した接着剤20のウラ面へのタレを調整することができるので、アセンブリを形成時に外周面102及び内周面105の接合面全面に接着剤が充填されやすくすることができる。また、アセンブリのウラ面にはみ出した接着剤20を拭き取る際に光学基材L2aの傾斜面の開く向きに力が加わることによってホログラム光学基材L100aが外れるのを軽減することができる。
さらに、後述するが、傾斜面の傾斜角θ1又はθ2は、30°から60°が好ましく、さらに45°がより好ましい。塗布した接着剤20のウラ面へのタレを遅くすることができ、接合面同士の位置決めが行いやすい。
さらに、傾斜面の傾斜角θ1及びθ2の両方が鋭角であることが好ましい。ピックアンドプレース等によってホログラム光学基材L100aと対応する光学基材L2aの凹欠部とが嵌合した際に両光学基材の位置決めが行いやすく、ウラ面にはみ出した接着剤20の拭き取りが容易である。
なお、光学基材L1aの外周面102及び光学基材L2aの内周面105の接合面は、平面状に限定されず、三角形状、多角形状、曲面状等のいずれの形状でもよい。
なお、図6(a)(b)(c)に、光学基材L1aの外周面102と光学基材L2aの内周面105とに、接着剤20が塗布される間隙の一例を示す。
図6(a)に示すように、光学基材L1aの外周面102及び光学基材L2aの内周面105との間隙は、略平行に形成されており、オモテ面の間隙S1とウラ面の間隙S2とはほぼ同じ間隙で形成されている。さらに、図6(c)に示すように、アセンブリ形成時塗布した接着剤20のウラ面へのはみ出しを少なくするため、厚み方向においてウラ面からオモテ面に向かって徐々に拡開するようにオモテ面の間隙S5がウラ面の間隙S6よりも広く形成されていることが好ましい。アセンブリ形成時塗布した接着剤のウラ面へのはみ出しを少なくすることができるとともに、ウラ面にはみ出した接着剤を除去する際に厚み方向におけるウラ面から力を加えることによってホログラム光学基材L100aが外れるのを軽減することができる。
また、図7(a)(b)に、光学基材L1b及び光学基材L2bを示す。
第2光学基材である光学基材L2bは、光学基材L2bの外周端面における凹欠部の開口端部位置に接着剤充填用の凹部7aが形成されている。また、第1光学基材であるホログラム光学基材L100bは、光学基材L2bにおける開口端部位置に対応するホログラム光学基材L100aの外周端面に接着剤充填用の凹部7aが形成されている。
さらに、ホログラム光学基材L100bと光学基材L2bとを嵌合させてアセンブリを形成した際に、両光学基材に形成された凹部7a及び凹部7bが対応して凹部8が形成されることが好ましい。
アセンブリにおける接合面102,105同士の他に接合面102,105の端部に接着剤20を塗布することができるので、ホログラム素子内蔵レンズの接合面の接着強度を維持又は向上させることができる。
なお、ホログラム光学基材L100a及び光学基材L2bを嵌合させて、又は、ホログラム光学基材L100b及び光学基材L2aを嵌合させて、アセンブリ形成後ホログラム素子内蔵レンズを形成してもよい。
本発明におけるホログラム素子内蔵レンズの一例であるホログラム素子内蔵レンズ200aの製造工程である接着剤塗布工程について説明する。
ホログラム素子内蔵レンズ製造工程は、ホログラム光学基材を形成するホログラム光学基材形成工程と、ホログラム光学基材を第2光学基材に一体化する一体化工程と、を含み、さらに、一体化工程は、接着剤塗布工程、嵌合工程、及び接着剤硬化工程を含む。
図8に、接着剤塗布装置30を示す。接着剤塗布装置30についての詳細な説明は後述する。
第2光学基材である光学基材L2aを内周面105の傾斜面が鉛直方向上側に開く向きで水平方向に沿って配置し、レンズ表面3a(ウラ面)を薄膜37に接してレンズ固定台38に固定する。このとき、内周面105の何れかが傾斜面の傾斜角θ1及びθ2は鋭角(0°<θ1<90°、0°<θ2<90°)が好ましい。
接着剤塗布装置30の制御手段60は、光学基材L2aの内周面105a,105b,105cを位置センサー33により内周面の位置、傾斜面の傾斜角θ等を認識する。
制御手段60は、接着剤20を塗布する内周面105a,105b,105cの接着剤の塗布位置及び塗布範囲を位置センサー33によって認識する。さらに制御手段60は、シリンジ31を制御して所定の接着剤の塗布位置及び塗布範囲で光学基材L2aにおける凹欠部の内周面105の長手方向に沿って略帯状に接着剤20を塗布する。
このとき、制御手段60は、凹欠部の内周面105a,102b,102cに接着剤を塗布する際、この内周面105の何れかが光学基材L2aの厚み方向において傾斜する傾斜面で形成されている場合、傾斜面に対する接着剤20の塗布を他の内周面より先に行う。
さらに、制御手段60は、光学基材L2aの内周面105の何れかが傾斜面である場合には、傾斜面に対する接着剤20の塗布位置が、傾斜面の傾斜方向であって中央より上側となるようにシリンジ31を制御することが好ましい。傾斜面の傾斜方向上側に接着剤20を塗布することによって、接着剤のウラ面までのタレを遅くすることができるので、ウラ面への接着剤のはみ出しが少なくなる。
また、制御手段60は、少なくとも何れか一方の内周面105b,105cの端部に近づくにつれて塗布する接着剤20を多くするようにシリンジ31を制御することが好ましい。アセンブリ形成時アセンブリの外周面98であってホログラム光学基材L100aの外周端面及び光学基材L2aの外周端面における凹欠部の開口端部の接合面端部付近に接着剤20がはみ出し、はみ出した接着剤によって接合面端部の接着強度を向上することができる。
ここで、接着剤の塗布位置とは、光学基材L2aの内周面の傾斜面が鉛直方向上側に開く向きで水平方向に沿って配置した光学基材L2aにおける接着剤20を内周面105の長手方向に沿って略帯状に塗布する高さ(h)をいう。接着剤の塗布位置の最大の高さ(H)とは、光学基材L2aの厚みをいう。
さらに、制御手段60には、ROM等に予め接着剤の塗布位置(h)を算出する下式1が記憶されている。制御手段60は、下式1に所定のパラメータを設定することにより算出された結果に基づいて接着剤20の接着剤の塗布位置(h)を判断し、シリンジ31等を制御し、光学基材L2aの内周面105上に接着剤20を塗布する。所定のパラメータは予めユーザによって設定してもよく、また位置センサー33や接着剤粘度測定器等によって各パラメータを検出してもよい。
下式1に基づき、傾斜面に対する接着剤の塗布位置h(mm)は、傾斜面の傾斜角θ(°)、光学基材の厚みH(mm)及び接着剤粘度ρ(cps)をパラメータとした場合に、下式1の係数Cが100から20000までの範囲を満たすことが好ましい。より好ましい係数Cは600から8000であり、なお好ましい係数Cは1300から6000である。
また、高さ比率(h/H)は0.5から1の範囲であり、より好ましい高さ比率は0.54から0.96であり、なお好ましい高さ比率は0.6から0.9であり、最も好ましい高さ比率は0.7から0.8である。傾斜面の傾斜角θ=30°から60°の範囲においても接合面の全面に接着剤20が充填され、ウラ面のはみ出しを少なくすることができる。
Figure 2006276181
内周面105における所定の接着剤の塗布位置に接着剤20を塗布後、ホログラム光学基材L100aを光学基材L2aに嵌合し、アセンブリを形成する。
アセンブリを形成後、さらに、レンズ表面3a,3bにはみ出した接着剤20を拭き取る。拭き取り後、接合面102,105に充填している接着剤20を硬化させて、ホログラム光学基材L100aと光学基材L2aとを一体化し、ホログラム素子内蔵レンズ200aを形成する。光硬化型接着剤の場合には、レンズ表面3a,3bに一定時間紫外線ランプ等を照射することによって光硬化型接着剤を硬化させる。
また、アセンブリのレンズ表面3a,3bにはみ出した接着剤20を直接拭き取る作業に変えて、レンズ表面3a,3bを界面活性剤溶液やアルコール等の有機溶剤等で洗浄し、はみ出した接着剤20を除去してもよく、拭き取り後界面活性剤等で洗浄してもよい。
以上のことより、嵌合する際のウラ面への接着剤のタレを調節することができ、形成されたアセンブリの接合面全面に接着剤が充填されて接着剤のムラを低減し、ホログラム素子内蔵レンズの接合面の接着強度を維持又は向上させることができる。さらに、ホログラム素子内蔵レンズの接合面における接着剤の未充填による不良品を軽減することができ、生産性を向上することができる。
さらに、ホログラム映像の精度やホログラム生産性の向上したホログラム素子内蔵レンズ200aを、眼鏡フレーム、LCD表示部、コントローラ部を備えることによってWDやHMDとして使用する。精度の高いWDやHMDの生産性も向上することができる。
表1から表3に、上記数式1に基づいた、接着剤20の接着剤粘度ρ(cps)、内周面105の傾斜面の傾斜角θ(°)、高さ比率(h/H)におけるウラ面(レンズ表面3a)への接着剤のはみ出し状態、接合面の接着剤充填状態、及びこれらの総合評価について述べる。このとき、光学基材L1a及び光学基材L2aを用いてアセンブリを形成した。
Figure 2006276181
表1は、θ=30°、H=5mmのとき、接着剤粘度ρ(cps)及び高さ比率(h/H)によるウラ面への接着剤はみ出し状態、接合面の接着剤充填状態及びこれらの総合評価を示す。
評価1のウラ面への接着剤はみ出し状態は、高さ比率h/H=0.54から1の範囲でウラ面にはみ出した接着剤の拭き取りが容易である。評価2の接着剤充填状態は、高さ比率h/H=0.5から0.96の範囲で気泡が生じず接着剤が接合面全面に充填されている。総合評価としては、θ=30°のとき、高さ比率h/H=0.52から0.96の範囲であり、係数Cは160から18400の範囲である。さらに好ましくは、接着剤粘度ρ=3000cpsから5000cpsであって、高さ比率h/H=0.6から0.9の範囲であり、このときの係数Cは、1200から8000を示す。さらに、より好ましくは接着剤粘度ρ=3000cpsから5000cpsであって、高さ比率h/H=0.7から0.8の範囲であり、このときの係数Cは、2400から6000を示す。
Figure 2006276181
表2は、θ=45°、H=5mmのとき、接着剤粘度ρ(cps)及び高さ比率(h/H)によるウラ面への接着剤はみ出し状態、接合面の接着剤充填状態、及びこれらの総合評価を示す。
評価1のウラ面への接着剤はみ出し状態は、高さ比率h/H=0.54から1の範囲で裏側にはみ出した接着剤の拭き取りが容易である。評価2の接着剤充填状態は、高さ比率h/H=0.5から0.96の範囲で気泡が生じず接着剤が接合面全面に充填されている。総合評価としては、θ=45°のとき、高さ比率h/H=0.54から0.96の範囲であり、係数Cは113から13011の範囲である。さらに好ましくは、接着剤粘度ρ=3000cpsから5000cpsであって、高さ比率h/H=0.6から0.9の範囲であり、このときの係数Cは、849から5657を示す。さらに、より好ましくは接着剤粘度ρ=3000cpsから5000cpsであって、高さ比率h/H=0.7から0.8の範囲であり、このときの係数Cは、1697から4243を示す。
Figure 2006276181
表3は、θ=60°、H=5mmのとき、接着剤粘度ρ(cps)及び高さ比率(h/H)によるウラ面への接着剤はみ出し状態、接合面の接着剤充填状態、及びこれらの総合評価を示す。
評価1のウラ面への接着剤はみ出し状態は、高さ比率h/H=0.54から1の範囲でウラ面にはみ出した接着剤の拭き取りが容易である。評価2の接着剤充填状態は、高さ比率h/H=0.5から0.96の範囲で気泡が生じず接着剤が接合面全面に充填されている。総合評価としては、θ=60°のとき、高さ比率h/H=0.54から0.96の範囲であり、係数Cは92から10623の範囲である。さらに好ましくは、接着剤粘度ρ=3000cpsから5000cpsであって、高さ比率h/H=0.6から0.9の範囲であり、このときの係数Cは、693から4619を示す。さらに、より好ましくは接着剤粘度ρ=3000cpsから5000cpsであって、高さ比率h/H=0.7から0.8の範囲であり、このときの係数Cは、1386から3464を示す。
上記表1から表3までの結果より、傾斜面の傾斜角θ=30°から60°で良好な総合評価を得ることができる接着剤粘度ρは3000cpsから5000cpsが好ましい。
また、係数Cが100から20000範囲で良好な総合評価を得ることができ、さらに係数Cが600から8000の範囲でより良好な、係数Cが1300から6000の範囲でさらにより良好な総合評価を得ることができる。
従って、数式1に各パラメータが設定された場合に係数Cが所定の範囲内になるように制御手段60が判断することによって、傾斜面の傾斜角θや接着剤粘度ρが変化しても総合評価を満たす接着剤塗布位置であるかどうかを判断し、内周面105の所定の接着剤塗布位置に接着剤を塗布することができる。
図9(a)(b)にアセンブリの外周面98に接着剤20を塗布する一例を示す。
ホログラム光学基材L100a及び光学基材L2aの接着剤塗布工程後、さらに、ホログラム光学基材L100aと光学基材L2aとを嵌合してアセンブリを形成し、アセンブリの外周面98であって嵌合されたホログラム光学基材L100aの外周面102及び光学基材L2aの内周面105の接合面端部に接着剤20を塗布する。
また、図7に示したホログラム光学基材L100b及び/又は光学基材L2bを含む第1光学基材と第2光学基材とを組み合わせてアセンブリを形成した場合にアセンブリの外周面98に形成された凹部7,凹部7a,凹部8に接着剤20を塗布する。
アセンブリの接合された面端部付近に接着剤が塗布されることによって、接合面端部の接着強度を向上することができる。
上記光学基材の光学基材形成工程について説明する。
光学基材形成工程は、射出成形工程、圧縮成形工程、切削り工程、研磨工程等のうちから一つの工程又はこれらの組み合わせ工程から構成されている。
射出成形工程は、原材料を溶解しながら射出ユニットの先端部から加圧した成形金型の空洞部のキャビティに注入し、冷却して、所定の形状の光学基材を成形する。圧縮成形工程は、ガラス又はプラスッチックの母型にモールド等を周囲に形成し、圧縮成形し、所定の形状の光学基材に成形する。切削り工程は、射出成形工程によって形成した光学基材を、ボールエンドミル、回転式カッター、レーザ光線、ウォータジェット等によって所定の形状の光学基材に形成する。また、研磨工程は、射出成形工程によって形成した光学基材を、CMP(Chemical Mechanical Planarization)等によって研磨し、所定の形状の光学基材に形成する。第1光学基材及び第2光学基材の材質は、プラスチック又はガラスである。
図8に上記接着工程に用いた接着剤塗布装置30を示し、この接着剤塗布装置30について説明する。
接着剤塗布装置30は、接着剤20を光学基材に塗布するシリンジ31及びノズル32、光学基材の位置を認識する位置センサー33、光学基材を冷却する冷却手段(図示せず)、光学基材の位置及びシリンジ31の位置等を調整するx軸アクチュエータ43、y軸アクチュエータ41、z軸アクチュエータ45が設けられている。さらに、xyz軸アクチュエータ41,43,45、位置センサー33及び冷却手段を制御する制御手段60が設けられている。
本接着剤塗布装置30は支持台35を設けており、この支持台35には、y軸アクチュエータ41が設けられている。このy軸アクチュエータ41によって支持台35上に設けたy軸ベース42をy軸方向に駆動することができる。y軸ベース42の上部には、冷却板36が設けられており、この冷却板36はペリチェ式等の冷却手段に接続され、光学基材を冷却することができる。冷却板36の上には、薄膜37が設けられている。この薄膜37の素材には、シリコン、合成ゴム、プラスチック、繊維、不凍液等の光学基材のレンズ表面を傷つけない素材が用いられている。薄膜の上には、光学基材を固定するレンズ固定台38が設けられている。
支持台35の両側に設けられている支持体51a,51bの上部には、x軸フレーム44が設けられている。x軸アクチュエータ43によってx軸フレーム44に設けたx軸ベース47をx軸方向に駆動することができる。
また、z軸フレーム46には、z軸アクチュエータ45、例えばパルスモータ等が設けられている。このパルスモータによって、z軸ベース(図示せず)、さらにz軸フレーム46に設けているシリンジ31及びノズル32をz軸方向に駆動することができる。なお、xyz軸アクチュエータ41,43,45の設置場所は、特に限定されず何れの場所に配置してもよい。
位置センサー33は、シリンジ31の外周部に設けられている。この位置センサー33によって、光学基材の位置、光学基材の接着剤20の塗布位置及びノズル32の先端と光学基材との位置等を計測し、計測結果を制御手段60に送信する。
制御手段60は、xyz軸アクチュエータ41,43,45、冷却手段、位置センサー33に接続されており、これらを制御する。制御手段60は、位置センサー33からの測定結果に基づき、xyz軸アクチュエータ41,43,45及び接着剤20の塗布量や塗布速度を制御する。制御手段60によって制御されたxyz軸アクチュエータ41,43,45によって光学基材の所定の位置に接着剤20を塗布する。また制御手段60によって、冷却手段を制御し、光学基材を冷却するとともに塗布した接着剤20が光学基材のレンズ表面と接する部分、例えば内周面105の温度を制御する。また、制御手段60によって、ノズル32から光学基材に塗布される接着剤20の塗布量や塗布速度、及び接着剤チューブ39を経由して充填するシリンジ31内の接着剤20の充填量を制御する。
上記接着剤20について説明する。
接着剤20は、用いられる光学基材の光屈折率と近い屈折率を示すものであればよい。この中で光硬化型接着剤、特に紫外線硬化型接着剤が好ましい。紫外線等の特定波長の光を照射することによって硬化するとともに、光学基材の光屈折率の範囲のものを選択することができるためである。また、紫外線硬化型接着剤は、光学基材L1及び光学基材L2のレンズ表面を侵食しにくいため好ましい。特に、アクリル系のPMMA、ポリカーボネイトのPCがホログラム素子内蔵レンズに用いられる光学基材の屈折率の範囲に含まれるため好ましい。例えば、Norland社製品NOAシリーズ又はEMI社製品OPTOCAST3400シリーズ等が挙げられる。
紫外線硬化型接着剤としては、重合性モノマーとして、ビニル系、アクリル系、又はメタクリル系等で分子内に少なくとも1つ以上二重結合を有するものである。具体的には単官能モノマーとしてアクリル酸、メタクリル酸の他にアクリル酸メチル、アクリル酸エチル等のアルキルアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル若しくはそれらのヒドロキシ化合物等も含むアルキルメタクリル酸エステル類、又はスチレンモノマー、アクリルニトリルモノマー等である。
また、多官能モノマーとしてエチレングリコールジメタクリレート等のアクリル系やジアリルフタレート等のアリル系等である。これらの多官能モノマーは重合硬化過程で架橋構造が得られ接着部の耐久性や熱安定性を改良することができるものである。
光硬化型接着剤を硬化させる光源としては、用いた接着剤20を硬化させることができる特定波長の光を照射する装置であれば良く、低/高圧水銀ランプ、紫外線ランプ、ダイオード、ブラックライト等が挙げられる。
上記ホログラム素子に用いるホログラム感材について説明する。
ホログラム感材は、一対の保護シートの間にホログラム感材シートが互いに剥離可能に接着されて断面サンドイッチ状に形成された積層シート5に形成されている。
保護シートの材質として、例えば、アルミ、ステンレス等が挙げられる。プラスチックとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネイト、ポリエーテルスルホン、ポリイミド等が挙げられる。
ホログラム感材は、ホログラム感光性組成物、色素組成物、発熱吸熱組成物等の化学組成物等とバインダーとを含んだものをゲル状シートに形成したものである。ホログラム感光性組成物は、感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、光重合剤及び還元剤等を含むものからなる。ホログラム感材シートには、ホログラム感光性組成物及びバインダー等を含む。
このバインダーとして、天然ポリマー、合成ポリマー及びコポリマー、その他シートを形成する媒体等が挙げられる。例えば、ポリエステル類、ポリウレタン類、フェノイキシ樹脂、ポリ塩化ビニリデン、ポリエポキシド類、ポリカーボネ−ト類、ポリビニルアセテート類、セルロースエステル類、ポリアミド等がある。
従来技術であるホログラム光学基材L100及び光学基材L2の図を示す。 従来技術であるホログラム素子内蔵レンズ200の図を示す。 本発明におけるホログラム光学基材L100a及び光学基材L2aを示す。 ホログラム光学基材L100aと光学基材L2aとが嵌合し、形成されたアセンブリ及び接着剤が硬化した際にはホログラム素子内蔵レンズ200aを示す。(a)オモテ面を斜め方向からみたアセンブリを示す。(b)オモテ面を正面方向からみたアセンブリを示す。 本発明における光学基材L2aの断面図を示す。 アセンブリ形成時に光学基材L1aの外周面102と光学基材L2aの内周面105とに形成され、接着剤20を塗布する間隙の一例の断面図を示す。(a)オモテ面の間隙S1とウラ面の間隙S2が略等しいアセンブリ。(b)オモテ面の間隙S3よりウラ面の間隙S4が大きいアセンブリ。(c)オモテ面の間隙S5よりウラ面の間隙S6が小さいアセンブリ。 凹部を設けたホログラム光学基材L100b及び光学基材L2bを嵌合したアセンブリを示し、アセンブリの外周面であって端部に接着剤20を塗布した状態を示す。(a)オモテ面からみたアセンブリを示す。(b)上面からみたアセンブリを示す。接着剤硬化後、ホログラム素子内蔵レンズ200bとなる。 接着剤塗布装置30を示す。 アセンブリの外周面であって端部に接着剤20を塗布した状態のアセンブリを示す。(a)オモテ面をからみたアセンブリを示す。(b)上面からみたアセンブリを示す。接着剤硬化後、ホログラム素子内蔵レンズ200aとなる。
符号の説明
L1a,L1b,L2a,L2b 光学基材
3a レンズ表面(ウラ面)
3b レンズ表面(オモテ面)
30 接着剤塗布装置
60 制御手段
100 ホログラム素子
101 ホログラム素子面
102 外周面
105 内周面

Claims (7)

  1. ホログラム素子が形成された板状の第1光学基材と、この第1光学基材が嵌合可能な凹欠部が形成された板状の第2光学基材と、を含むホログラム素子内蔵レンズにおいて、
    前記凹欠部の内周面の何れかが当該第2光学基材の厚み方向において傾斜する傾斜面で形成されていることを特徴とするホログラム素子内蔵レンズ。
  2. 前記第2光学基材の外周端面における前記凹欠部の開口端部位置及び/又はこの開口端部位置に対応する前記第1光学基材の外周端面に、接着剤充填用の凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のホログラム素子内蔵レンズ。
  3. ホログラム素子が形成された板状の第1光学基材と、この第1光学基材が嵌合可能な凹欠部が形成された板状の第2光学基材と、を含み、前記凹欠部の内周面の何れかが当該第2光学基材の厚み方向において傾斜する傾斜面で形成されているホログラム素子内蔵レンズ製造方法であって、
    前記第2光学基材を前記傾斜面が鉛直方向上側に開く向きで水平方向に沿って配置し、
    次いで、前記凹欠部の内周面に接着剤を塗布する際、前記傾斜面に対する接着剤の塗布を他の内周面より先に行う接着塗布工程を含むことを特徴とするホログラム素子内蔵レンズ製造方法。
  4. 請求項3に記載のホログラム素子内蔵レンズ製造方法において、
    前記傾斜面に対する接着剤の塗布位置は、前記傾斜面の傾斜方向であって中央より上側であることを特徴とするホログラム素子内蔵レンズ製造方法。
  5. 請求項3に記載のホログラム素子内蔵レンズ製造方法において、
    前記傾斜面に対する接着剤の塗布位置は、傾斜面の傾斜角、光学基材厚み及び接着剤粘度をパラメータとした場合に下式の係数Cを満たすことを特徴とするホログラム素子内蔵レンズ製造方法。
    Figure 2006276181
  6. 請求項3から請求項5の何れか一項に記載のホログラム素子内蔵レンズ製造方法において、
    前記接着剤塗布工程は、
    さらに、少なくとも何れか一方の前記内周面の端部に近づくにつれて前記接着剤の塗布を多くすることを特徴とするホログラム素子内蔵レンズ製造方法。
  7. 請求項3から請求項6の何れか一つに記載のホログラム素子内蔵レンズ製造方法において、
    前記接着工程後さらに、前記第1光学基材と前記第2光学基材とを嵌合してアセンブリを形成し、
    接合された前記第1光学基材の外周面及び前記第2光学基材の内周面の接合面端部に接着剤を塗布することを特徴とするホログラム素子内蔵レンズ製造方法。
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