JP2007170681A - 既設管の流体制御弁接続構造及び不断水式流体制御弁設置工法 - Google Patents

既設管の流体制御弁接続構造及び不断水式流体制御弁設置工法 Download PDF

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Abstract

【課題】流体制御弁を介して両継ぎ輪同士を設定装着間隔で確実に固定し、かつ、流体制御弁の両接続管部に継ぎ輪に対する十分な嵌合代を確保しながらも、流体制御弁の両接続管部の管軸芯方向での小型化を図る。
【解決手段】 既設管1の切断箇所の両残置管部1A間に、切断除去管部に対応する流体制御弁2の両接続管部2Aを同芯又は略同芯で配置し、管軸芯X方向で相対向する前記残置管部1Aと前記接続管部2Aとにわたって、両管部1A,2Aを密封状態で接続する継ぎ輪3を摺動可能に外装するとともに、前記両継ぎ輪3を設定装着間隔で固定する間隔固定手段を、前記流体制御弁2の外面側を通して両継ぎ輪に架設してある。
【選択図】図16

Description

本発明は、密封されたハウジング内で既設管の一部を不断水状態で切断除去したのち、この切断除去管部に対応する仕切弁や流路切換弁等の流体制御弁を接続する不断水式流体制御弁設置工法及びそれに用いられるフィダー装置の改良に関する。
従来の不断水式流体制御弁設置工法としては、下記(イ)、(ロ)で記載した二つの工法が提案されている。
(イ)既設管の切断除去予定管部に、回転刃を持つ回転刃ユニットを夫々管軸芯周りで回転可能に支持する左右一対のガイドサポートを備えた切断装置を組み付け、既設管の切断除去予定管部の両側に位置する部位には、流体制御弁の両接続管部と左右の残置管部とを密封状態で接続するための継ぎ輪を、管軸芯方向に摺動自在に装着するとともに、一対の継ぎ輪の水密状態を各別に水密試験装置で試験した後、切断装置及び両継ぎ輪を含む既設管の一部に密封外嵌する状態で開閉操作自在な作業弁を備えた下部ハウジングを設置し、この下部ハウジングの作業弁には、切断装置を吊り上げるための昇降装置を備えた上部ハウジングを密封状態で取付ける。
次に、切断装置の駆動部を駆動して、各ガイドサポートに沿って回転刃ユニットの回転刃を切断除去予定の管部周りに周回させるとともに径方向内方に送り込んで、この管部を輪切り状態で切断したのち、切断除去管部を含む切断装置を上部ハウジング内に上昇させ、下部ハウジングの作業弁を閉じ操作し、切断除去管部及び切断装置を含む上部ハウジングを作業弁から取り外す。
その後、昇降装置に流体制御弁を保持させてある上部ハウジングを下部ハウジングの作業弁に密封状態で取付け、作業弁を開き操作して、流体制御弁の両接続管部が左右の残置管部と同芯位置又は略同芯位置に到達するまで、昇降装置に保持されている流体制御弁を既設管の切断箇所にまで下降させたのち、下部ハウジングの外部から操作されるフィダー装置により、各残置管部に装着されている継ぎ輪を流体制御弁の接続管部に亘る継ぎ目部まで摺動させたのち、昇降装置を備えた上部ハウジングと作業弁を備えた下部ハウジングを取外す(特許文献1、2参照)。
(ロ)既設管の切断除去予定管部の両側に位置する部位に亘って、流体制御弁の弁箱を構成する周方向で二分割された上下一対の分割弁ケースを、既設管の切断除去予定管部を含む所定領域を密封する状態で取付け、上側分割弁ケースの上部に開閉操作自在な作業弁を気密状態で取付け、両分割弁ケースの水密状態を水密試験装置で試験した後、作業弁の上部に、既設管の外径よりも大径のホールソーを備えた切断装置を取付けてある上部ハウジングを気密状態で取付ける。
次に、作業弁を開き操作し、切断装置のホールソーを駆動回転させながら管軸芯に対して直交する上下方向から送り込むことにより、既設管の切断除去予定管部を分断状態で円筒状に切断し、その切断除去された管部と共にホールソーを上部ハウジングの作業空間内に上昇させたのち、作業弁を閉じ操作し、切断装置を備えた上部ハウジングを作業弁から取り外す。
その後、作業弁の上部に取付け可能な上部ハウジングに装備されている昇降装置の保持部に、流体制御弁を構成する弁体及び弁棒を備え、かつ、上側分割弁ケースの上部開口を密閉可能な弁蓋を保持させ、この上部ハウジングを作業弁に密封状態で取付け、作業弁を開き操作して、上側分割弁ケースの上部開口が弁蓋で密閉されるまで、昇降装置に保持されている弁体及び弁棒を備えた弁蓋を上側分割弁ケースの上部開口部内の嵌合装着位置にまで下降させ、弁蓋と上側分割弁ケースの上部開口部とをケース外から操作される締め付けボルトで仮止め固定したのち、昇降装置を備えた上部ハウジングと作業弁を取外す(特許文献3参照)。
特開平3−272390号公報 特開平4−210191号公報 特開平5−280685号公報
前者の不断水式流体制御弁設置工法によれば、既設管の切断除去予定管部に、回転刃を持つ回転刃ユニットを夫々管軸芯周りで回転可能に支持する左右一対のガイドサポートを備えた切断装置を組み付けるため、左右のガイドサポートの芯出し作業に多くの手間を要するとともに、組付け手数も多くなる不都合がある。
また、後者の不断水式流体制御弁設置工法によれば、既設管の切断除去予定管部の両側に位置する部位に亘って、流体制御弁の弁箱を構成する周方向で二分割された上下一対の分割弁ケースを取付ける関係上、上側分割弁ケースの上部開口部とそれに嵌合装着された弁蓋とを締付け固定したのち、棒弁を操作した弁体を所定操作位置に操作したときに初めて、流体制御弁のシール状態等の所期の弁機能を確認することが可能となるため、所定の弁機能が発揮できない場合には、流体制御弁の設置工事そのものを遣り直す必要がある。
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その第1の主たる課題は、所定の弁機能を確実に発揮することができるとともに、既設管の切断除去管部を切断する切断装置の組付け作業及び継ぎ輪の接続作業を能率良く容易に行うことのできる不断水式流体制御弁設置工法を提供する点にあり、第2の主たる課題は、流体制御弁の両接続管部と左右の残置管部とを密封状態で接続するための継ぎ輪の摺動操作を確実、スムーズに行うことのできるフィダー装置を提供する点にある。
本発明の既設管の流体制御弁接続構造による第1の特徴構成は、既設管の切断箇所の両残置管部間に、切断除去管部に対応する流体制御弁の両接続管部を同芯又は略同芯で配置し、管軸芯方向で相対向する前記残置管部と前記接続管部とにわたって、両管部を密封状態で接続する継ぎ輪を摺動可能に外装するとともに、前記両継ぎ輪を設定装着間隔で固定する間隔固定手段を、前記流体制御弁の外面側を通して両継ぎ輪に架設した点にある。
本発明の既設管の流体制御弁接続構造による第2の特徴構成は、前記間隔固定手段が、前記両継ぎ輪の外周面に突出形成され連結板部にわたって挿通された固定用ボルトと、前記両連結板部の管軸芯方向両側位置において前記固定用ボルトに螺合されるロックナットから構成されている点にある。
本発明による第3の特徴構成は、密封されたハウジング内で既設管の一部を不断水状態で切断除去したのち、この切断除去管部に対応する流体制御弁を接続する不断水式流体制御弁設置工法であって、以下のステップを備えていることを特徴とする。
1)前記既設管に、前記流体制御弁の両接続管部と左右の残置管部とを密封状態で接続するための継ぎ輪を管軸芯方向に摺動自在に装着し、前記両継ぎ輪を含む既設管の一部に密封外嵌する状態で開閉操作自在な作業弁を備えたハウジングを設置する。
2)前記ハウジング内で切断装置により既設管の一部を分断状態で円筒状に切断し、その切断除去された管部と共に前記切断装置をハウジングの作業空間外に上昇させたのち、前記作業弁を閉じ操作し、前記ハウジングから前記切断装置を取り外す。
3)前記ハウジングに取付け可能な上部ハウジングに装備されている昇降装置の保持部に前記流体制御弁を保持させたのち、この上部ハウジングを前記ハウジングに密封状態で取付け、前記作業弁を開き操作して、前記流体制御弁の両接続管部が左右の残置管部と同芯位置又は略同芯位置に到達するまで、前記昇降装置に保持されている前記流体制御弁を前記既設管の切断箇所にまで下降させる。
4)前記ハウジングの外部から操作されるフィダー装置により、前記残置管部と流体制御弁の接続管部とに亘る継ぎ目部に継ぎ輪を外装させたのち、前記昇降装置を備えた上部ハウジングと前記作業弁を備えた前記ハウジングを取外す。
5)前記流体制御弁の外面側を通して前記両継ぎ輪に架設される間隔固定手段により該両継ぎ輪を設定装着間隔で固定する。
本発明による第4の特徴構成は、前記不断水式流体制御弁設置工法において、前記間隔固定手段が、前記両継ぎ輪に突出形成された連結板部に亘って挿通される固定用ボルトと前記両継ぎ輪の隣接間隔が設定装着間隔となる状態で締付け固定するナットから構成されているとともに、前記既設管に装着された前記両継ぎ輪の水密状態を水密試験装置で試験する際、前記両継ぎ輪の前記連結板部にわたって、前記両継ぎ輪の装着間隔を規制する間隔規制治具が設けられている点にある。
また、密封されたハウジング内で既設管の一部を不断水状態で切断除去したのち、この切断除去管部に対応する流体制御弁を接続する不断水式流体制御弁設置工法を、以下のステップで構成してもよい。
1)既設管のうち、切断除去予定管部の両側に位置する部位に、流体制御弁の両接続管部と左右の残置管部とを密封状態で接続するための継ぎ輪を、管軸芯方向に摺動自在に装着し、この一対の継ぎ輪の水密状態を水密試験装置で試験した後、両継ぎ輪を含む既設管の一部に密封外嵌する状態で開閉操作自在な作業弁を備えたハウジングを設置し、ハウジングに、既設管の外径よりも大径のホールソーを備えた切断装置を密封状態で取付ける。
2)作業弁を開き操作し、切断装置のホールソーを駆動回転させながら管軸芯に対して交差方向から送り込むことにより、既設管の一部を分断状態で円筒状に切断し、その切断除去された管部と共にホールソーをハウジングの作業空間外に上昇させたのち、作業弁を閉じ操作し、ハウジングから切断装置を取り外す。
3)ハウジングに取付け可能な上部ハウジングに装備されている昇降装置の保持部に流体制御弁を保持させたのち、この上部ハウジングをハウジングに密封状態で取付け、作業弁を開き操作して、流体制御弁の両接続管部が左右の残置管部と同芯位置又は略同芯位置に到達するまで、昇降装置に保持されている流体制御弁を既設管の切断箇所にまで下降させる。
4)ハウジングの外部から操作されるフィダー装置により、各残置管部に装着されている継ぎ輪を流体制御弁の接続管部に亘る継ぎ目部まで摺動させたのち、昇降装置を備えた上部ハウジングと作業弁を備えたハウジングを取外す。
上記構成によれば、ハウジングに取付けた切断装置の大径のホールソーにより、既設管の一部を分断状態で円筒状に切断除去するので、例えば、既設管の切断除去予定管部に、回転刃を持つ回転刃ユニットを夫々管軸芯周りで回転可能に支持する左右一対のガイドサポートを備えた切断装置を組み付ける場合のように、左右一対のガイドサポートの芯出しを行う煩雑な手間が不要で、組付け手数も削減することができる。
しかも、上部ハウジングの昇降装置に流体制御弁全体を保持させ、この流体制御弁の両接続管部が左右の残置管部と同芯位置又は略同芯位置に到達するまで、昇降装置に保持されている流体制御弁を既設管の切断箇所にまで下降させたのち、各残置管部に装着されている継ぎ輪を継ぎ目部まで摺動させだけであるから、流体制御弁のシール状態等の所期の弁機能に悪影響を及ぼすことが一切なく、しかも、流体制御弁の弁機能を施工前において正確、容易に確認することができるとともに、流体制御弁の接続作業を簡便に行うことができる。
従って、流体制御弁の所期の弁機能を確実に発揮させることができるとともに、既設管の切断除去管部を切断する切断装置の組付け作業及び流体制御弁の接続作業を能率良く容易に行うことができる。
また、前記既設管に装着された両継ぎ輪の装着間隔を間隔規制治具で設定間隔に固定したのち、水密試験装置で両継ぎ輪の水密状態を同時に試験するように構成されていてもよい。
上記構成によれば、既設管に装着された継ぎ輪への水密試験用の水圧供給に伴う継ぎ輪のずれ動きを、継ぎ輪同士を固定連結することによって互いに相殺することが可能になるとともに、両継ぎ輪の装着間隔が間隔規制治具で設定間隔に固定されているので、水密試験後に両継ぎ輪の装着間隔を調整する必要がなく、しかも、両継ぎ輪の水密試験を同時に行うことができるから、両継ぎ輪の水密試験の能率化、容易化を図ることができる。
また、前記流体制御弁の両接続管部の外径及びこれに外嵌接続される継ぎ輪の一方の接続口部の内径が、残置管部の切断面に発生するバリの突出代を見込んだ大径に構成されていてもよい。
上記構成によれば、切断装置のホールソーによる切断に連れて残置管部の切断面にバリが発生しても、継ぎ輪の一方の接続口部の内径がバリの突出代を見込んだ大径に構成されているため、各残置管部に装着されている継ぎ輪を継ぎ目部まで摺動させる際、大径接続口部の内周面に装着されているシール材がバリに引っ掛かって損傷することを抑制することができるとともに、シール材の使用本数の削減による構造の簡素化と製造コストの低廉化とを図ることができる。
特に、継ぎ輪の一方の接続口部の内径がバリの突出代を見込んだ大径に構成することによって、水密試験用の水圧供給に連れて継ぎ輪が管軸芯方向にずれ動き易くなるが、この場合でも、上述した第2特徴構成との組み合わせにより、両継ぎ輪のずれ動きを、継ぎ輪同士を固定連結することによって互いに効果的に相殺することができる。
また、不断水式流体制御弁設置工法に用いられるフィダー装置であって、前記ハウジングの側壁に、継ぎ輪の周方向複数箇所に連結された摺動操作用の操作杆が貫通され、これら操作杆の突出部に亘って固定された連結部材とハウジングの側壁との間には、操作杆を同時に押し引き作動させるためのネジ式操作機構が設けられていてもよい。
上記構成によれば、各残置管部に装着されている継ぎ輪を流体制御弁の接続管部に亘る継ぎ目部まで摺動させる際、例えば、各操作杆の外端部とハウジングの側壁との間に設けられたネジ式操作機構を各別に操作するのではなく、操作杆の突出部に亘って固定された連結部材とハウジングの側壁との間に設けられたネジ式操作機構により、連結部材を介して複数の操作杆を同時に同方向に同量だけ摺動させることができるから、流体制御弁の両接続管部と左右の残置管部とを密封状態で接続するための継ぎ輪の摺動操作を確実、スムーズに行うことができる。
また、前記ネジ式操作機構が、管径方向で相対向する二箇所に配設されていてもよい。
上記構成によれば、管径方向で相対向する二箇所に配設されネジ式操作機構を両手で同時又は略同時的に操作することができるから、一人作業でも、継ぎ輪の摺動操作を能率良く確実、スムーズに行うことができる。
また、前記ハウジング内に位置する操作杆の先端部には、継ぎ輪の連結部の一側面を押し操作するための第1接当部と、継ぎ輪の連結部の他側面を引き操作するための第2接当部とが形成されているとともに、継ぎ輪の連結部には、第2接当部の管軸芯方向での通過を許容する係止孔が貫通形成されていて、第2接当部が係止孔を通過した状態で操作杆が回動操作されたとき、連結部の他側面との当接によって第2接当部の抜け出し移動が阻止されるように構成されていてもよい。
上記構成によれば、ハウジング内の切断除去予定管部の両側に装着されている継ぎ輪の連結部に対して、ハウジングの側壁に貫通された摺動操作用の操作杆を連係する場合、継ぎ輪の連結部に貫通形成された係止孔に対して操作杆の第2接当部を挿通させたのち、操作杆を回動操作すると、この状態では、操作杆の第1接当部が継ぎ輪の連結部の一側面に対面し、操作杆の第2接当部が継ぎ輪の連結部の他側面に対面して、押し引きの何れの方向にも継ぎ輪を摺動操作することができるから、流体制御弁の接続時又は解体時における継ぎ輪の押し込み操作又は引き出し操作を確実に行うことができるばかりでなく、継ぎ輪の連結部とハウジングの側壁に貫通された操作杆との連係作業も迅速、容易に行うことができる。
〔第1実施形態〕
図1〜図17は、既設管の一例である地中に埋設された水道管1の一部、詳しくはその途中を不断水状態(水道水の流通を維持した状態)のまま密封されたハウジングH1の下部作業空間S1内で切断除去したのち、該ハウジングH1内に残置された水道管1の残置管部1A間に、切断除去管部1Bに代わる一対の接続管部2Aを備えた流体制御弁の一例である仕切弁2を連通接続する不断水式流体制御弁設置工法を示す。
この不断水式流体制御弁設置工法では、管軸芯X方向で相対向する仕切弁2の両接続管部2Aと水道管1の残置管部1Aとを密封状態で連通接続するための一対の継ぎ輪3と、水道管1に装着された両継ぎ輪3の装着間隔Lを間隔規制治具17で設定間隔に固定したまま両継ぎ輪3の水密状態を同時に試験する水密試験装置Aと、両継ぎ輪3を含む水道管1の作業領域を密封囲繞する状態で設置される開閉操作自在な作業弁4を備えたハウジングH1と、水道管1の外径よりも大径のホールソー5を備えた切断装置Bと、ハウジングH1の作業弁4に取付け可能で、かつ、仕切弁2を収納可能な上部作業空間S2を備えた上部ハウジングH2と、この上部ハウジングH2の上部作業空間S2内に位置する仕切弁2の両接続管部2Aが両残置管部1Aと同芯位置又は略同芯位置に到達するまで下降操作可能な昇降装置Cと、ハウジングH1の外部での操作により、各残置管部1Aに装着されている継ぎ輪3を仕切弁2の接続管部2Aに亘る継ぎ目部まで管軸芯X方向に摺動させるフィダー装置Dが用いられている。
前記ハウジングH1は、図4〜図6に示すように、水道管1の両残置予定管部1A及び切断除去予定管部1Bに対して下方から外嵌装着される半割り状の下部ケース6と、水道管1の両残置予定管部1A及び切断除去予定管部1Bに対して上方から外嵌装着される半割り状の上部ケース7を備え、両ケース6,7は、ボルト・ナット等の締結手段で脱着自在に密封状態でフランジ接合され、上部ケース7の管軸芯方向中央部に一体形成された連結筒部7Aには、ボルト・ナット等の締結手段を介して作業弁4の弁ケース4Aが密封状態で取付けられているとともに、下部ケース6には、水道管1の両残置予定管部1A及び切断除去予定管部1Bを含む作業領域を掘削して形成された作業用ピットP内において、管軸芯X方向に間隔を置いて構築されたコンクリート製基台8に載置可能な脚部6Aが形成されている。
前記作業弁4の弁ケース4Aには、図4、図6に示すように、水平方向に沿って開閉移動自在な弁体4Cとこれを開閉操作する操作ハンドル4Dが設けられている。
前記継ぎ輪3は、図1〜図3、図10〜図12に示すように、水道管1に対して管径方向の両側方から外嵌装着自在な管周方向で二分割された半円筒状の分割継ぎケース3Aから構成され、各分割継ぎケース3Aの周方向両端部には、ボルト9A・ナット9B等の締結手段9で締付け固定される連結フランジ部3Bが一体的に突出形成されているとともに、分割継ぎケース3Aのうち、仕切弁2の接続管部2Aに対して管軸芯X方向から外嵌する一端側のケース部3aの内径D1が、それの内周面に装着される環状の弾性シール材12が残置管部1Aの切断面に発生するバリ1aによって損傷しないように、バリ1aの径方向外方への突出代を見込んだ大径に構成されている。
また、分割継ぎケース3Aの大径ケース部3aの内周面に形成された環状のシール取付け溝3cには、仕切弁2の接続管部2Aの外周面との間を密封する弾性シール材12が装着され、他端側の小径ケース部3bの内周面に形成された環状のシール取付け溝3dには、水道管1の残置管部1Aの外周面との間を密封する弾性シール材13が装着されているとともに、小径ケース部3bには、両弾性シール材12,13で密封された両分割継ぎケース3Aの内周面と水道管1の外周面との間の環状空間15に圧力水を供給する為の水密試験用の注水口3eが形成され、この注水口3eには、密封用のプラグ14が螺合装着されている。
前記仕切弁2は、図10〜図12に示すように、弁体2B及びこれを上下方向に開閉作動させるための弁棒2Cを備えた弁ケース2Dの両側面の各々に、水道管1の内径と同一の内径に構成された接続管部2Aが一体形成されているとともに、各接続管部2Aの外径D2が、水道管1の外径及び継ぎ輪3の小径ケース部3bにおける内径よりも大径で、かつ、残置管部1Aの切断面に発生するバリ1aの径方向外方への突出代を見込んだ大径に構成されている。
前記間隔規制治具17は、図2、図3に示すように、水道管1に対して管径方向の両側方から外嵌装着自在な管周方向で二分割された半円筒状の分割規制ケース17Aから構成され、各分割規制ケース17Aの周方向両端部には、ボルト10A・ナット10B等の締結手段10で締付け固定される連結フランジ部17Bが一体的に突出形成されているとともに、各分割規制ケース17Aの管軸芯X方向両端部には、継ぎ輪3の大径ケース部3aの端面に管軸芯X方向から当接する鍔部17Cが形成され、更に、両継ぎ輪3の分割継ぎケース3Aの外周面に一体的に突出形成された複数個(当該実施形態では4個)の連結板部3Dのうち、管軸芯X方向で相対向する両連結板部3Dに亘って、両継ぎ輪3を分割規制ケース17Aの鍔部17Cに管軸芯方向から押付けた状態で締付け固定するボルト18A・ナット18B等の締結手段18を設けて構成されている。
前記水密試験装置Aは、図2に示すように、給水タンク20内の試験水を加圧供給する水圧ポンプ21と、両継ぎ輪3の注水口3eに螺合接続された注水ノズル22とに亘って、各注水口3e近傍の水圧を計測する水圧計23を備えた水圧ホース24を接続するとともに、間隔規制治具17の鍔部17Cと水道管1の外周面との間を密封する試験用の弾性シール材25を設けて構成されている。
前記切断装置Bは、図6〜図8に示すように、電動モータやエンジン等の原動部27の駆動により、ケーシング28に支承された回転並びに穿孔軸線方向に摺動自在な駆動回転軸29に対して駆動回転力と送り力とを付与し、この駆動回転軸29の先端部の連結フランジ部29Aに他種のものと付替え自在に連結された回転切削具の一例であるホールソー5を、開き操作された作業弁4を通して管軸芯Xと直交する鉛直方向に沿って送り込むことにより、水道管1の一部である切断除去予定管部1Bを分断状態で円筒状に切断するように構成されている。
また、ケーシング28の下側連結フランジ部28Aには、ホールソー5の一部を収納可能な連結ケース31の上側連結フランジ部31Aがボルト・ナット等の締結手段を介して固定連結されているとともに、連結ケース31の下端には、作業弁4の上側連結フランジ部4Bにボルト・ナット等の締結手段を介して着脱自在に固定連結される下側連結フランジ部31Bが一体形成されている。
前記ホールソー5は、先端部に切削チップが設けられている円筒状ボディー5Aと、これの中心位置を通して切削チップよりも前方に突出するセンタードリル5Bとから構成されているとともに、センタードリル5Bには、円筒状ボディー5A内に入り込んだ切断除去管部1Bの抜け出しを防止する起伏揺動自在な一対の抜止め片5Cが設けられている。
前記上部ハウジングH2は、図9に示すように、仕切弁2を収納可能な大きさの上部作業空間S2を備えた円筒状のケース33の下端部に、作業弁4の上側連結フランジ部4Bにボルト・ナット等の締結手段を介して着脱自在に固定連結される下側連結フランジ部33Aを一体形成するとともに、円筒状ケース33の上端部に一体形成された上側連結フランジ部33Bには、円筒状ケース33の上方開口を密閉する蓋体34の連結フランジ部34Aを、ボルト・ナット等の締結手段を介して着脱自在に固定連結することにより構成されている。
前記昇降装置Cは、図9に示すように、上部ハウジングH2の蓋体34に、クレーンやウインチ等の昇降駆動部に対する連結部36Aを備えた昇降操作軸36を貫通支持させ、この昇降操作軸36の下部には、仕切弁2を脱着自在に吊下げ支持する吊下げ治具37と、蓋体34の内面との当接により、仕切弁2を上部ハウジングH2と共に一体的に吊下げ搬送するための鍔部38を設けて構成されている。
前記フィダー装置Dは、図4〜図6、図8〜図15に示すように、ハウジングH1を構成する両ケース6,7の側壁6a,7aに、継ぎ輪3の周方向複数箇所(当該実施形態では4箇所)に連結された摺動操作用の操作杆40が密封状態で貫通され、これら操作杆40の突出部に亘って固定された板状の連結部材41と両ケース6,7の側壁6a,7aとの間で、かつ、管径方向で相対向する二箇所には、操作杆40を同時に押し引き作動させるためのネジ式操作機構42が設けられている。
また、前記継ぎ輪3の小径ケース部3bの外周面側端部には、径方向外方に突出する鍔部3fが形成され、この鍔部3fに対して径方向外方から係脱自在な一つ又は複数の係止片43Aを備えた上下一対の分割連結板43Bからなる連結部43が設けられているとともに、両分割連結板43Bの連結フランジ部43C同士が、ボルト・ナット等の締結手段を介して着脱自在に固定連結されている。
前記連結部材41は、図11、図14に示すように、水道管1に対して管径方向の両側方から外嵌装着自在な管周方向で二分割された分割連結板41Aから構成され、各分割連結板41Aの周方向両端部には、ボルト10A・ナット10B等の締結手段10で締付け固定される連結フランジ部41Bが一体的に突出形成されているとともに、各分割連結板41Aの二箇所に貫通された操作杆40の雄ネジ部の各々は、二つのロックナット50により締付け固定されている。
また、図13、図15に示すように、前記ハウジングH1内に位置する操作杆40の先端部には、継ぎ輪3側の分割連結板43Bの一側面を押し操作するための鍔状の第1接当部45と、継ぎ輪3側の分割連結板43Bの他側面を引き操作するためのピン状の第2接当部46とが形成されているとともに、継ぎ輪3側の分割連結板43Bには、第2接当部46の管軸芯X方向での通過を許容する横向き長円形状の係止孔47が貫通形成されていて、第2接当部46が係止孔47を通過した状態で操作杆40が所定角度(当該実施形態では90度)回動操作されたとき、分割連結板43Bの他側面との当接によって第2接当部46の抜け出し移動が阻止されるように構成されている。
前記ネジ式操作機構42は、図5、図11、図14に示すように、両ケース6,7の側壁6a,7aに、連結部材41の分割連結板41Aに貫通されたネジ軸42Aの一端部を螺合固定するとともに、ネジ軸42Aの中間側には、弁設置施工時に連結部材41を介して複数の操作杆40を同時に同方向に同量だけ押し込み操作するための第1ナット42Bと、弁解体施工時に連結部材41を介して複数の操作杆40を同時に同方向に同量だけ引き出し操作するための第2ナット42Cとを螺合することにより構成されている。
次に、不断水式流体制御弁設置工法を以下のステップに基づいて説明する。
1)図1、図4に示すように、埋設された水道管1の両残置予定管部1A及び切断除去
予定管部1Bを含む作業領域を掘削して作業用ピットPを形成し、作業用ピットP内に位置する水道管1のうち、切断除去予定管部1Bの両側に位置する部位に、仕切弁2の両接続管部2Aと左右の残置管部1Aとを密封状態で接続するための継ぎ輪3を、管軸芯X方向に摺動自在に外嵌装着する。
このとき、継ぎ輪3を構成する分割継ぎケース3Aの大径ケース部3a同士が相対向する状態で、両分割継ぎケース3Aを残置予定管部1Aに外装して、両分割継ぎケース3Aの連結フランジ部3B同士を、締結手段9のボルト9A・ナット9Bで締付け固定する。
2)図2、図3に示すように、両継ぎ輪3の分割継ぎケース3Aの注水口3eに水密試験装置Aの両注水ノズル22を螺合接続して、水圧ポンプ21から水圧ホース24を通して送られてくる圧力水を、両弾性シール材12,13で密封された両分割継ぎケース3Aの内周面と水道管1の外周面との間の環状空間15に供給して、両継ぎ輪3の水密状態を同時に試験する。
3)図4〜図6に示すように、両継ぎ輪3の水密試験が終了した後、両継ぎ輪3を含む水道管1の一部に密封外嵌する状態で開閉操作自在な作業弁4を備えたハウジングH1を設置し、ハウジングH1の作業弁4の上側連結フランジ部4Bに、水道管1の外径よりも大径のホールソー5を備えた切断装置Bの連結ケース31の下側連結フランジ部31Bを、ボルト・ナット等の締結手段を介して固定連結する。
ハウジングH1を設置するとき、ハウジングH1の管軸芯X方向の両側部には、各残置予定管部1Aに装着されている継ぎ輪3を仕切弁2の接続管部2Aに亘る継ぎ目部まで摺動させるフィダー装置Dを組み付けておく。
4)図6〜図8に示すように、作業弁4の弁体4Cを開き操作し、切断装置Bのホールソー5を駆動回転させながら管軸芯Xに対して直行方向(交差方向)から送り込むことにより、水道管1の切断除去予定管部1Bを分断状態で円筒状に切断し、その切断除去された管部1Bと共にホールソー5をハウジングH1の作業空間S1から連結ケース31内に上昇させたのち、作業弁4の弁体4Cを閉じ操作し、ハウジングH1の弁体4Cの上側連結フランジ部4Bから切断装置Bの連結ケース31を取り外す。
このとき、図7に示すように、センタードリル5Bの先端側に起伏揺動自在に設けられている一対の抜止め片5Cが、切断除去された管部1Bを貫通移動した時点で起立突出するため、円筒状ボディー5A内に入り込んだ切断除去管部1Bの抜け出しを防止することができる。
5)図9に示すように、ハウジングH1の作業弁4の上側連結フランジ部4Bに取付け可能な上部ハウジングH2に装備されている昇降装置Cの保持部の一例である吊下げ治具37に仕切弁2の上側部を係合保持させたのち、この上部ハウジングH2の円筒状ケース33の下側連結フランジ部33Aを、ハウジングH1側の作業弁4の上側連結フランジ部4Bにボルト・ナット等の締結手段を介して着脱自在に固定連結する。
次に、図9、図10に示すように、作業弁4の弁体4Cを開き操作して、仕切弁2の両接続管部2Aが左右の残置管部1Aと同芯位置又は略同芯位置に到達するまで、昇降装置Cの吊下げ治具37に係合保持されている仕切弁1を水道管1の切断箇所にまで下降させる。
6)図10〜図15に示すように、ハウジングH1の管軸芯X方向の両側部に組み付けられているフィダー装置Dのうち、操作杆40の突出部に亘って固定された板状の連結部材41と両ケース6,7の側壁6a,7aとの間で、かつ、管径方向で相対向する二箇所に設けられたネジ式操作機構4の第1ナット42Bを両手操作で同時又は略同時的に螺合操作すると、連結部材41を介して複数の操作杆40が同時に同方向に同量だけ押し込み操作され、図12に示すように、各残置管部1Aに装着されている継ぎ輪3が仕切弁2の接続管部2Aに亘る継ぎ目部まで摺動される。
このとき、図7に示すように、切断装置Bのホールソー5による切断に連れて残置管部1Aの切断面にバリ1aが発生しても、継ぎ輪3の一方の接続口部である大径ケース部3aの内径D1がバリ1aの突出代を見込んだ大径に構成されているため、各残置管部1Aに装着されている継ぎ輪3を継ぎ目部まで摺動させる際、大径ケース部(大径接続口部)3aの内周面に装着されている弾性シール材12がバリ1aに引っ掛かって損傷することを抑制することができるとともに、弾性シール材12の使用本数の削減による構造の簡素化と製造コストの低廉化とを図ることができる。
7)図16、図17に示すように、ハウジングH1側の作業弁4の上側連結フランジ部4Bから昇降装置Cを備えた上部ハウジングH2を取り外すとともに、ハウジングH1の両ケース6,7及びフィダー装置Dを分解して撤去したのち、左右の継ぎ輪3が水道水の水圧によってずれ動かないように、両継ぎ輪3の連結板部3Dに亘って挿通された固定用ボルト18Aをロックナット18Bで締付け固定することにより、両継ぎ輪3の隣接間隔を設定装着間隔に固定し、更に、各継ぎ輪3と残置管部1Aとに亘って、両者の相対離脱移動を阻止する離脱防止金具Eを装着する。
また、前記固定用ボルト18Aとロックナット18Bとをもって、仕切弁2の両接続管部2Aと残置管部1Aとに亘って装着されている両継ぎ輪3の隣接間隔を設定装着間隔に維持する間隔固定手段が構成されている。
前記離脱防止金具Eは、継ぎ輪3の鍔部3fに対して径方向外方から係脱自在な係止部55aを備えた半円形状の上下一対の分割押え体55と、残置管部1Aの外周面に喰い込み可能な複数個の抜止め部材56とを主要構成として備えているとともに、両分割押え体55の周方向一端部には、両者55を脱着並びに揺動開閉自在に係合連結する係合連結片55bが一体形成され、両分割押え体55の周方向他端部に形成された連結板部55cに亘って、両分割押え体55を縮径側に締付け操作するためのボルト57・ナット58が設けられている。
また、前記抜止め部材56は、両分割押え体55の内周面の周方向複数箇所に形成された凹部55d内に径方向内方に移動自在に装着されていて、ボルト57・ナット58の締付け操作に伴う両分割押え体55の縮径揺動により、各抜止め部材56が径方向内方側に移動して残置管部1Aの外周面に喰い込むように構成されている。
〔その他の実施形態〕
(1)上述の実施形態では、前記流体制御弁として仕切弁を例に挙げて説明したが、流体制御弁としては三方弁等の流路切換弁であってもよい。
(2)上述の実施形態では、前記切断装置Bのホールソー5を駆動回転させながら管軸芯Xに対して直交する方向から送り込むように構成したが、切断装置Bのホールソー5を駆動回転させながら管軸芯Xに対して直交以外の交差方向から送り込むように構成してもよい。
(3)前記ハウジングH1としては、両継ぎ輪3を含む既設管1の一部を密封囲繞することができ、かつ、開閉操作自在な作業弁4を備えているものであれば、如何なる形態に構成してもよい。
(4)前記フィダー装置Dとしては、ハウジングH1の外部から操作することができ、かつ、各残置管部1Aに装着されている継ぎ輪3を流体制御弁2の接続管部2Aに亘る継ぎ目部まで摺動させることのできるものであれば、如何なる構造のものを用いてもよい。
本発明の第1実施形態を示す継ぎ輪装着時の要部の半断面側面図 水密試験時の要部の半断面側面図 図2のIII−III線断面図 作業ピットにハウジングを据え付けたときの全体の側面図 ハウジング装着時の要部の拡大半断面側面図 切断装置を装着したときの全体の一部切欠き側面図 ホールソーによる切断完了時の要部の拡大断面側面図 切断装置を分離したときの全体の一部切欠き側面図 上部ハウジングを装着したときの全体の断面側面図 仕切弁を下降させたときの要部の断面側面図 継ぎ輪を押込み操作したときの要部の断面側面図 継ぎ輪を押込み操作したときの要部の拡大断面側面図 図11におけるXIII−XIII線断面図 図11におけるXIV−XIV線断面図 フィダー装置の要部の斜視図 ハウジング等を撤去したときの最終形態を示す全体の一部切欠き側面図 最終形態を示す全体の一部切欠き正面図
符号の説明
A 水密試験装置
B 切断装置
C 昇降装置
D フィダー装置
D1 内径
D2 外径
H1 ハウジング
H2 上部ハウジング
L 装着間隔
S1 下部作業空間
S2 上部作業空間
X 管軸芯
1 既設管(水道管)
1A 残置管部(残置予定管部)
1B 切断除去管部(切断除去予定管部)
1a バリ
2 流体制御弁(仕切弁)
2A 接続管部
3 継ぎ輪
4 作業弁
5 ホールソー
6a 側壁
7a 側壁
40 操作杆
41 連結部材
42 ネジ式操作機構
43 連結部
45 第1接当部
46 第2接当部
47 係止孔

Claims (4)

  1. 既設管の切断箇所の両残置管部間に、切断除去管部に対応する流体制御弁の両接続管部を同芯又は略同芯で配置し、管軸芯方向で相対向する前記残置管部と前記接続管部とにわたって、両管部を密封状態で接続する継ぎ輪を摺動可能に外装するとともに、前記両継ぎ輪を設定装着間隔で固定する間隔固定手段を、前記流体制御弁の外面側を通して両継ぎ輪に架設してある既設管の流体制御弁接続構造。
  2. 前記間隔固定手段が、前記両継ぎ輪の外周面に突出形成され連結板部にわたって挿通された固定用ボルトと、前記両連結板部の管軸芯方向両側位置において前記固定用ボルトに螺合されるロックナットから構成されている請求項1記載の既設管の流体制御弁接続構造。
  3. 密封されたハウジング内で既設管の一部を不断水状態で切断除去したのち、この切断除去管部に対応する流体制御弁を接続する不断水式流体制御弁設置工法であって、以下のステップを備えていることを特徴とする。
    1)前記既設管に、前記流体制御弁の両接続管部と左右の残置管部とを密封状態で接続するための継ぎ輪を管軸芯方向に摺動自在に装着し、前記両継ぎ輪を含む既設管の一部に密封外嵌する状態で開閉操作自在な作業弁を備えたハウジングを設置する。
    2)前記ハウジング内で切断装置により既設管の一部を分断状態で円筒状に切断し、その切断除去された管部と共に前記切断装置をハウジングの作業空間外に上昇させたのち、前記作業弁を閉じ操作し、前記ハウジングから前記切断装置を取り外す。
    3)前記ハウジングに取付け可能な上部ハウジングに装備されている昇降装置の保持部に前記流体制御弁を保持させたのち、この上部ハウジングを前記ハウジングに密封状態で取付け、前記作業弁を開き操作して、前記流体制御弁の両接続管部が左右の残置管部と同芯位置又は略同芯位置に到達するまで、前記昇降装置に保持されている前記流体制御弁を前記既設管の切断箇所にまで下降させる。
    4)前記ハウジングの外部から操作されるフィダー装置により、前記残置管部と流体制御弁の接続管部とに亘る継ぎ目部に継ぎ輪を外装させたのち、前記昇降装置を備えた上部ハウジングと前記作業弁を備えた前記ハウジングを取外す。
    5)前記流体制御弁の外面側を通して前記両継ぎ輪に架設される間隔固定手段により該両継ぎ輪を設定装着間隔で固定する。
  4. 前記間隔固定手段が、前記両継ぎ輪に突出形成された連結板部に亘って挿通される固定用ボルトと前記両継ぎ輪の隣接間隔が設定装着間隔となる状態で締付け固定するナットから構成されているとともに、前記既設管に装着された前記両継ぎ輪の水密状態を水密試験装置で試験する際、前記両継ぎ輪の前記連結板部にわたって、前記両継ぎ輪の装着間隔を規制する間隔規制治具が設けられている請求項3記載の不断水式流体制御弁設置工法
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