JP2007170161A - 鉄筋トラス付デッキプレート - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の鉄筋トラス付デッキプレートと比して構成部材が少なく、溶接箇所も少なくする省資源化、省エネルギー化を実現する。
【解決手段】鉄筋トラス付デッキプレート1は、基板2上に複数本のトラス3が並設されて成る。基板2には、トラス3の長さ方向およびその直交方向にリブ20、21,23、24が形成されている。各トラス3は、水平かつ互いに平行な上端筋30および下端筋31とラチス筋32とを含んでいる。ラチス筋32は基板2上に垂直に配置されるとともに、頂部に上端筋30が、谷底部より上方位置に下端筋31が、それぞれ溶接されている。ラチス筋32の谷底部は基板2の表面に沿うように直角に曲げられ、かつ、基板2の表面に溶接されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、鉄筋コンクリートスラブを構築するのに使用される鉄筋トラス付デッキプレートに関するものである。
従来、床スラブの構築に用いられる鉄筋トラス付デッキプレートとして、図13に示すように、金属製の基板101上に所定の間隔で複数の吊り材102を平行に配設し、各吊り材102の頂部にトラス106の上端筋103を固着してトラス106を吊持したものがある(例えば特許文献1参照)。前記基板101上にはトラス106の長さ方向に沿って複数の補強用リブ107が形成されており、前記補強用リブ107に各吊り材102が溶接などによって固着されている。上端筋103、ラチス筋104、および下端筋105で構成されるトラス106は前記吊り材102と直交する長さ方向に配設されている。
実公平2−29137号公報
この種の鉄筋トラス付デッキプレートは、横架材(梁または梁型枠)の間に架け渡して設置されるもので、その上にコンクリートを打設して鉄筋コンクリート床スラブを形成する。コンクリートの重量はトラス106が支えて梁などの横架材に伝達する。コンクリートが硬化した後は、トラス106を構成する部材のうち、上端筋103と下端筋105とがスラブ主筋として鉄筋コンクリート製スラブを構成する。硬化前のコンクリートを支える過程では、コンクリートの重量によってトラス全体でみれば「曲げ」を受けて上端筋103に圧縮応力が生じるが、吊り材102には座屈を抑制する機能があり、これにより上端筋103の座屈が防止される。
上記した構成の鉄筋トラス付デッキプレート100では、各トラス106は複数の吊り材102に溶接により固着されるので、部材点数が多いばかりでなく、溶接作業に手間がかかるという問題がある。すなわち、n本のトラス106をm本の吊り材102に溶接するには、n×mの箇所について溶接を行う必要があり、また、吊り材102と基板101とを最低(n+1)×mの箇所について(通常、2(n+1)×m以上)溶接を行う必要があるのである。
この発明は、上記した問題に着目してなされたもので、従来の鉄筋トラス付デッキプレートと比して構成部材が少なく、しかも溶接箇所も少なくて済む省資源化、省エネルギー化を実現した鉄筋トラス付デッキプレートを提供することを目的とする。
この発明による鉄筋トラス付デッキプレートは、金属製の基板上に複数本のトラスが並設されて成るもので、前記の各トラスは、水平かつ互いに平行な上端筋および下端筋と、山と谷とが交互に繰り返す波形状のラチス筋とを含んでいる。前記ラチス筋は前記基板上に垂直に配置されるとともに、頂部に前記上端筋が、谷底部より上方位置に前記下端筋が、それぞれ溶接されている。前記ラチス筋の谷底部は基板の表面に沿うように曲げられ、かつ、基板の表面に溶接されている。
上記した構成の鉄筋トラス付デッキプレートを1枚、または複数枚巾方向に並べて敷設した後、その上へコンクリートを打設することにより鉄筋コンクリート製床板が構築される。この鉄筋トラス付デッキプレートでは、トラスの下端筋がラチス筋の谷底部より上方位置に溶接されるとともに、ラチス筋の谷底部が曲げられて基板の表面に溶接されているので、基板とトラスの下端筋とがラチス筋を介して一体化され、トラスの下端筋の引っ張り応力に基板の長さ方向の引っ張り応力が加算される。また、この基板とトラスとの協働作用によってトラスの上端筋に作用する圧縮力による上端筋の水平方向への変形を拘束することができ、座屈長をコントロールできる。それに加えて、基板の表面に沿って曲げられたラチス筋の谷底部が脚部として基板の表面に溶接されているので、トラスと直交する方向への上端筋の拘束力が高められ、トラスと直交する方向への上端筋の耐力が増す。その結果、コンクリート打設時において、トラスの上端筋がコンクリートの重量による圧縮応力によって水平方向に変形座屈するのが防止される。
この発明の好ましい一実施態様は、前記ラチス筋は、前記基板に垂直な面に沿って山と谷とが交互に繰り返す波形状である。この実施態様によれば、ラチス筋は基板に垂直な面に沿う波形状であるので、トラスは直立した状態で基板上に支持される。
この発明の好ましい他の実施態様においては、前記ラチス筋は、前記基板に垂直な面に対して前記下端筋を挟むように反対方向へ傾斜する2つの傾斜面に沿って山と谷とが交互に繰り返す波形状である。
この実施態様によれば、ラチス筋は、2つの傾斜面に沿う波形状であるから、トラスは下部が幅方向に広がった形状的に安定した状態で基板上に支持される。これにより、コンクリート打設時におけるコンクリートの重量をバランスよくトラスに伝達することができるとともに、トラスの上端筋をラチス筋が方杖状に支えるので、上端筋が水平方向に座屈変形するのを抑制することができる。さらに、ラチス筋の谷底部がトラスの幅方向に広げられた状態で基板に溶接されているので、トラスの幅方向について基板の強度が高められて基板の変形が抑えられる。
この発明のさらに好ましい実施態様においては、前記基板には、補強用リブが形成されている。
この「補強用リブ」は、少なくとも、トラスの長さ方向と直交する方向、望ましくは、トラスの長さ方向とその直交方向との両方向に設けられるもので、通常、基板の板面を上方または下方にU字状もしくはV字状に屈曲して一体形成するが、基板の表面または裏面に金属棒を溶接することにより形成することも可能である。なお、補強用リブは、必ずしもトラスの長さ方向やその直交方向に設ける必要はなく、例えばトラスの長さ方向に対して45度をなす斜め方向に設けることもできる。
この実施態様によれば、トラスの長さ方向やその直交方向について基板の強度が高められて基板の変形が抑えられるので、ラチス筋の谷底部によって構成される脚部の固定度合が向上し、トラスの上端筋の座屈変形を一層抑制することができる。
この発明のさらに好ましい実施態様においては、前記ラチス筋の谷底部は交互に反対方向へ曲げられている。
この実施態様によると、トラスが基板上により安定して支持されるので、トラスと直交する方向への上端筋の拘束力が一層高められ、トラスと直交する方向への上端筋の耐力が増す。
この発明のさらに好ましい他の実施態様においては、隣り合うトラスの上端筋間または下端筋間がつなぎ筋によって連結されている。
この実施態様によると、つなぎ筋によってトラスと直交する方向への上端筋の拘束力がさらに高められ、トラスと直交する方向への上端筋の耐力が大幅に増す。
この発明によれば、吊り材が用いられていないため、従来の鉄筋トラス付デッキプレートと比べて構成部材が少なく、しかも溶接箇所も少なくて済むので、製造工程を簡略化できる。しかも、コンクリートを打設する際に、トラスの上端筋がコンクリートの重量による圧縮応力によって水平方向へ変形座屈するのを防止することができる。
図1は、この発明の一実施例である鉄筋トラス付デッキプレート1を示している。
図示例の鉄筋トラス付デッキプレート1は、床スラブを構築するのに用いられるもので、金属製の基板2上に複数(図示例では2本)のトラス3が並設されて成る。図示例の基板2は亜鉛メッキ鋼板をもって形成されており、仮設時はトラス3と協働して荷重を支持するとともに、流動性を有するコンクリートがこぼれないように保持する。
各トラス3は、図2〜図5に示すように、互いに平行な上端筋30と下端筋31とを含み、波形状のラチス筋32が上端筋30および下端筋31を連結している。前記ラチス筋32は、基板2に垂直な面(以下、単に「垂直面」という。)33に沿って山と谷とが交互に繰り返しており、上端筋30はラチス筋32の頂部32aの位置の内側に、下端筋31はラチス筋32の谷底部より上方位置の内側にそれぞれスポット溶接により一体に固着されている。上端筋30および下端筋31は直線状の棒鋼であり、ラチス筋32は鉄線材を折り曲げて形成されている。
なお、上端筋30は、図6に示すように、ラチス筋32の頂部32a上に配置してスポット溶接により一体に固着することもできる。さらに、図示していないが、上端筋30および下端筋31を前記ラチス筋32の外側に配置して固着することもできる。
前記の各トラス3は互いに平行に配置されており、コンクリートの重量をはじめとする荷重を支持して両端の支持棒材4,4に伝達する。なお、両端の支持棒材4は上端がトラス3の上端筋30に、下端が基板2に、それぞれ固着されている。
各トラス3は、仮設時においては、トラス構造にて吊り下げ用力骨として働き、本設時においては、上端筋30および下端筋31が鉄筋コンクリートのスラブ主筋としてモーメントによって生じる引っ張り力に抵抗する役割を果たす。また、ラチス筋32は上端筋30と下端筋31との間隔を保持するスペーサとしての役割を果たす。
前記ラチス筋32の各谷底部は、基板2の表面に沿うように直角に屈曲されており、これにより複数の脚部32bが形成されている。各トラス3の各脚部32bは基板2の表面の後述する補強用リブ20上に載置され、各脚部32bが各補強用リブ20にスポット溶接によってそれぞれ固着されている。
図示例の脚部32bは方形状に形成されているが、これに限らず、円弧状、三角形状など、任意の形状に形成することができる。
また、図示例では、ラチス筋32の谷底部を交互に反対方向に曲げて各脚部32bの向きを交互に違えているが、これに限らず、ラチス筋32の谷底部を全て同方向に曲げて各脚部32bの向きを一致させてもよい。
前記基板2の表面には、基板2の長さ方向の剛性を上げるために、トラス3の長さ方向に沿う複数条の補強用リブ20が基板2の全長にわたって形成されている。前記補強用リブ20は、各トラス3の前記脚部32bの位置に突設されており、板面を上方へV字状に屈曲することにより凸状に形成されている。各トラス3の各脚部32bは各補強用リブ20の頂部にスポット溶接されている。
前記基板2の表面には、基板2の幅方向の剛性を上げるために、トラス3の長さ方向と直交する方向にも複数条の補強用リブ21が形成されている。前記補強用リブ21は、隣り合うトラス3,3間に所定の間隔毎に突設されており、板面を上方へU字状に屈曲することにより凸状に形成されている。なお、補強用リブ21は、板面を下方へU字状に屈曲することにより凹状に形成してもよく、また、凸状の補強用リブと凹状の補強用リブとを一つおきに交互に形成してもよい。
前記基板2の両側端部には全長にわたって継手部22a,22bが形成されている。この実施例の各継手部22a,22bは、トラス3の長さ方向と直交する方向に沿う複数条の補強用リブ23,24によって形成されている。各補強用リブ23,24は、板面を上方へU字状に屈曲することにより凸状に形成されており、各補強用リブ23,24の外端部は基板2の側端縁に達して開放されている。
一方の継手部22aの補強用リブ23と他方の継手部22bの補強用リブ24とは板厚だけ幅および高さを違えてあり、繋ぎ合わせるべき一方の鉄筋トラス付デッキプレート1の一方の継手部22aまたは22bの補強用リブ23または24と、他方の鉄筋トラス付デッキプレート1の他方の継手部22bまたは22aの補強用リブ24または23とを互いに重ね合わせることができるようになっている。
なお、各継手部22a,22bは、上記した構成のものに限らず、基板2の一側縁を上向きに折曲した第1の係止縁と他側縁を下向きに折曲した第2の係止縁とで構成してもよく、第1の係止縁と第2の係止縁とを互いに係合することにより2枚の鉄筋トラス付デッキプレートを繋ぎ合わせる。
上記した補強用リブ20、21,23および24は、基板2にプレス加工もしくはロールホーミング加工を施すことにより形成することができる。
図7は、この発明の他の実施例を示している。図示例の鉄筋トラス付デッキプレート1も、金属製の基板2上に複数(図示例では2本)のトラス3が並設されて成るもので、基本的な構成は上記した実施例の構成と同様であり、ここでは対応する構成に同一の符号を付することで説明を省略する。
各トラス3は、図8〜図10に示すように、互いに平行な上端筋30と下端筋31とを含み、波形形状のラチス筋32が上端筋30および下端筋31を連結している。前記ラチス筋32は、垂直面33に対して左右対称に反対方向へ傾斜する2つの傾斜面34a,34bに沿って山と谷とが交互に繰り返す波形状であり、谷底部が交互に反対方向へ広げられて、傾斜面34aに沿うラチス筋32Aと傾斜面34bに沿うラチス筋32Bとで下端筋31を挟んでいる。
上端筋30はラチス筋32の頂部32a上の位置に、下端筋31はラチス筋32の谷底部より上方位置にそれぞれスポット溶接により一体に固着されている。
前記ラチス筋32の各谷底部は、基板2の表面に沿うように外側に向けて屈曲されており、これにより複数の脚部32bがその向きを交互に違えて形成されている。各トラス3の各脚部32bは基板2の表面上に載置され、各脚部32bが基板2の表面上にスポット溶接によってそれぞれ固着されている。
前記基板2の表面には、基板2の長さ方向の剛性を上げるために、トラス3の長さ方向に沿う複数条の補強用リブ20が基板2の全長にわたって形成されている。各補強用リブ20は、基板2の板面を上方へV字状に屈曲することにより凸状に形成されており、各トラス3の前記脚部32bの外側の近傍に位置している。なお、各トラス3の脚部32bをリブ20にスポット溶接して固着してもよい。
前記基板2の両側端部には全長にわたって継手部22a,22bが形成されている。この実施例の各継手部22a,22bは、トラス3の長さ方向に沿う補強用リブ25,26によって形成されている。各補強用リブ25,26は、板面を上方へV字状に屈曲することにより凸状に形成されている。
一方の継手部22aの補強用リブ25と他方の継手部22bの補強用リブ26とは板厚だけ幅および高さを違えてあり、繋ぎ合わせるべき一方の鉄筋トラス付デッキプレート1の一方の継手部22aまたは22bの補強用リブ25または26と、他方の鉄筋トラス付デッキプレート1の他方の継手部22bまたは22aの補強用リブ25または26とを互いに重ね合わせることができるようになっている。
図11および図12は、他の実施例を示すもので、隣り合うトラス3,3の上端筋30,30間を複数のつなぎ筋5により連結したものである。各つなぎ筋5は所定の間隔で配置されており、図11の実施例では、各つなぎ筋5の両端をトラス3の上端筋30にスポット溶接により固着し、図12の実施例では、各つなぎ筋5の両端に円弧状の係止部5aを形成して前記係止部5aを上端筋30,30に引っ掛けている。
なお、つなぎ筋5は、下端筋31,31間に設けることもでき、また、上端筋30,30間と下端筋31,31間との両方に設けることもできる。
上記した構成の鉄筋トラス付デッキプレート1を例えば複数枚巾方向に並べて敷設した後、その上へコンクリートを打設することにより鉄筋コンクリート製床板が構築される。図1に示す鉄筋トラス付デッキプレート1では、基板2にトラス3の長さ方向に沿う補強用リブ20とその直交方向に沿う補強用リブ21、23、24とが形成されているので、トラス3の長さ方向およびその直交方向における基板2の剛性が高められる。
また、トラス3の下端筋31がラチス筋32の谷底部より上方位置に溶接されるとともに、ラチス筋32の谷底部が直角に曲げられて基板2の表面に溶接されているので、剛性が高められた基板2とトラス3の下端筋31とがラチス筋32を介して一体化され、トラス3の下端筋31の引っ張り応力に基板2の長さ方向の引っ張り応力が加算され、この基板2とトラス3との協働作用によってトラス3の上端筋30に作用する圧縮力による上端筋の水平方向への変形を拘束することができ、座屈長をコントロールできる。
それに加えて、基板2の表面に沿って直角に曲げられたラチス筋32の谷底部が脚部32bとして基板2の表面に溶接されているので、トラス3と直交する方向への上端筋30の拘束力が高められ、トラス3と直交する方向への上端筋30の耐力が増す。その結果、コンクリート打設時において、トラス3の上端筋30がコンクリートの重量による圧縮応力によって水平方向へ変形座屈するのが防止される。
また、前記基板2にはトラス3の長さ方向と直交する方向とに補強用リブ20、21、23、24が形成され、これにより基板2の強度が高められて基板2の変形が抑えられるので、前記脚部32bの固定度合が向上し、トラス3の上端筋30の座屈変形が一層抑制される。しかも、ラチス筋32の谷底部は交互に反対方向へ曲げられているので、トラス3が基板2上により安定して支持され、トラス3と直交する方向への上端筋30の拘束力が一層高められる。その結果、トラス3と直交する方向への上端筋30の耐力が増し、トラス3の上端筋30の座屈変形がより一層抑制される。
図7に示す実施例では、基板2にトラス3の長さ方向に沿う補強用リブ20が形成されているので、トラス3の長さ方向における基板2の剛性が高められるとともに、ラチス筋32がトラス3の幅方向に広げられた状態で基板2に溶接されているので、トラス3の幅方向における基板2の剛性が高められる。
また、トラス3の下端筋31がラチス筋32を介して剛性が高められた基板2と一体化されるので、トラス3の下端筋31の引っ張り応力に基板2の長さ方向の引っ張り応力が加算され、この基板2とトラス3との協働作用によってトラス3の上端筋30に作用する圧縮力による上端筋の水平方向への変形を拘束することができ、座屈長をコントロールできる。
それに加えて、上端筋30がラチス筋32の頂部32a上に配置され、ラチス筋32は、下端筋31を挟むように傾斜面34a,34bに沿って交互に広げられているとともに、ラチス筋32の各谷底部が基板2の表面に沿うように外側へ曲げられて脚部32bとして基板2上に溶接されているので、トラス3が形状的に安定した状態で基板2上に支持される。これにより、コンクリート打設時におけるコンクリートの重量をバランスよくトラス3に伝達することができるとともに、トラス3の上端筋30をラチス筋32が方杖状に支えるので、トラス3と直交する方向への上端筋30の拘束力が一層高められ、上端筋30が水平方向に座屈変形するのが防止される。
この発明の一実施例である鉄筋トラス付デッキプレートの斜視図である。 図1の鉄筋トラス付デッキプレートの側面図である。 図1の鉄筋トラス付デッキプレートの平面図である。 図3のA−A線に沿う断面図である。 図3のB−B線に沿う断面図である。 上端筋が配置された他の実施例の断面図である。 この発明の他の実施例である鉄筋トラス付デッキプレートの斜視図である。 図7の鉄筋トラス付デッキプレートの側面図である。 図7の鉄筋トラス付デッキプレートの平面図である。 図7の鉄筋トラス付デッキプレートの断面図である。 つなぎ筋が用いられた他の実施例の断面図である。 つなぎ筋が用いられた他の実施例の断面図である。 従来の鉄筋トラス付デッキプレートを示す正面図である。
符号の説明
1 鉄筋トラス付デッキプレート
2 基板
3 トラス
5 つなぎ筋
20 補強用リブ
21,23,24 補強用リブ
25,26 補強用リブ
30 上端筋
31 下端筋
32 ラチス筋
33 垂直面
34a,34b 傾斜面

Claims (6)

  1. 金属製の基板上に複数本のトラスが並設されて成る鉄筋トラス付デッキプレートであって、前記の各トラスは、水平かつ互いに平行な上端筋および下端筋と、山と谷とが交互に繰り返す波形状のラチス筋とを含み、前記ラチス筋は前記基板上に垂直に配置されるとともに、頂部に前記上端筋が、谷底部より上方位置に前記下端筋が、それぞれ溶接されており、前記ラチス筋の谷底部は基板の表面に沿うように曲げられ、かつ、基板の表面に溶接されて成る鉄筋トラス付デッキプレート。
  2. 前記ラチス筋は、前記基板に垂直な面に沿って山と谷とが交互に繰り返す波形状である請求項1に記載された鉄筋トラス付デッキプレート。
  3. 前記ラチス筋は、前記基板に垂直な面に対して前記下端筋を挟むように反対方向へ傾斜する2つの傾斜面に沿って山と谷とが交互に繰り返す波形状である請求項1に記載された鉄筋トラス付デッキプレート。
  4. 前記基板には、補強用リブが形成されている請求項1に記載された鉄筋トラス付デッキプレート。
  5. 前記ラチス筋の谷底部は、交互に反対方向へ曲げられている請求項1〜3のいずれかにに記載された鉄筋トラス付デッキプレート。
  6. 隣り合うトラスの上端筋間または下端筋間がつなぎ筋によって連結されている請求項1に記載された鉄筋トラス付デッキプレート。
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